JP4165273B2 - ボイラシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボイラの伝熱管を形成する非不動態化金属体に生じる腐食を抑制するボイラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
日本工業規格(JIS)に規定された特殊循環ボイラの範疇に属する貫流ボイラは、給水を加熱して蒸気を発生させるための伝熱管を備えている。このような伝熱管は、炭素鋼等の非不動態化金属を用いて形成されているため、ボイラ水と接触する部位がボイラ水の影響による腐食のために破損し、貫流ボイラの寿命に致命的な影響を及ぼす場合がある。このため、貫流ボイラを長期間安定に運転するためには、伝熱管の腐食を効果的に抑制する必要がある。
【0003】
ところで、伝熱管に生じる上述のような腐食は、例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3に記載されているように、ボイラに対して供給する給水中に薬剤を添加することにより抑制している。しかし、給水中に添加された薬剤は、一部が蒸気中に取り込まれる可能性がある。この場合、当該蒸気は、例えば食品の調理や加工の用途において、衛生上の観点から、そのまま利用するのは困難になる。また、ボイラの濃縮水を排水する場合、当該濃縮水は、pHが高くなっているとともに、給水に添加された薬剤を含んでいるので、pH調整とともに、薬剤を除去するための特別な処理を施さない限り、そのまま下水等に排出すると環境汚染を引き起こす可能性がある。
【0004】
また、特許文献4に記載されているように、薬剤を使用しないで、逆浸透膜を用いて非不動態化金属の腐食促進成分を除去することも提案されている。こうした膜を用いる場合、原水のシリカ濃度が高いと膜にスケールが沈着し、膜による除去性能が低下することが分かった。
【0005】
【特許文献1】
特開平4−232286号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平4−283299号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平6−158366号公報
【0008】
【特許文献3】
実公平6−32239号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の目的は、できるだけ薬剤を使用せず、ボイラから排出される濃縮水を有効利用することにより、環境汚染を減少または防止し、しかもシリカスケールによる膜性能の低下を低減することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、硬度成分,硫酸イオン,塩化物イオン,炭酸水素イオンおよびシリカを含む原水を処理してボイラへ供給するボイラシステムであって、原水中に含まれる硬度成分をナトリウムイオンに置換し、炭酸水素ナトリウム,硫酸イオン,塩化物イオンおよびシリカを含む水を得る軟水化装置と、この軟水化装置により処理された水を前記ボイラの伝熱管を形成する非不動態化金属体の腐食促進成分である硫酸イオンおよび塩化物イオンを捕捉可能な逆浸透膜によりろ過し、炭酸水素ナトリウムを含む水を得るろ過装置と、このろ過装置により処理され、炭酸水素ナトリウムを含む水を前記ボイラへ供給する給水装置と、前記ボイラから排出され、前記ボイラの缶体内で炭酸水素ナトリウムが分解して生成した炭酸ナトリウムおよび水酸化ナトリウムを含む濃縮水を前記ろ過装置の上流側の原水へ戻す濃縮水戻し路とを備えている。
【0011】
請求項2に記載の発明は、硬度成分,硫酸イオン,塩化物イオン,炭酸水素イオンおよびシリカを含む原水を処理してボイラへ供給するボイラシステムであって、原水中に含まれる硬度成分をナトリウムイオンに置換し、炭酸水素ナトリウム,硫酸イオン,塩化物イオンおよびシリカを含む水を得る軟水化装置と、この軟水化装置により処理された水を前 記ボイラの伝熱管を形成する非不動態化金属体の腐食促進成分である硫酸イオンおよび塩化物イオンを捕捉可能で、かつ前記非不動態化金属体の腐食抑制成分であるシリカを透過可能なナノろ過膜によりろ過し、炭酸水素ナトリウムおよびシリカを含む水を得るろ過装置と、このろ過装置により処理され、炭酸水素ナトリウムおよびシリカを含む水を前記ボイラへ供給する給水装置と、前記ボイラ1から排出され、前記ボイラの缶体内で炭酸水素ナトリウムが分解して生成した炭酸ナトリウムおよび水酸化ナトリウム、並びにシリカを含む濃縮水を前記ろ過装置の上流側の原水へ戻す濃縮水戻し路とを備えている。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のボイラシステムにおいて、前記ろ過装置に流入する水のpHを調整するpH調整手段であって、前記ボイラの排ガスを前記ボイラから排出される濃縮水またはこの濃縮水が混入した処理水に注入する排ガス注入路を備えている。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のボイラシステムにおいて、前記軟水化装置の前段に、原水および前記ボイラからの濃縮水に含まれる非溶解性物質をろ過するフィルタを備えている。
【0014】
さらに、請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のボイラシステムにおいて、前記濃縮水戻し路に、前記ボイラからの濃縮水に含まれる非溶解性物質をろ過するフィルタを備えている。
【0015】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の実施の形態について説明する。この実施の形態は、蒸気ボイラ,温水ボイラなどのボイラとこのボイラへの給水装置を含むボイラシステムに適用される。
【0016】
(実施の形態1)
この実施の形態は、硬度成分,硫酸イオン,塩化物イオン,炭酸水素イオンおよびシリカを含む原水を処理してボイラへ供給するボイラシステムであって、原水中に含まれる硬度成分をナトリウムイオンに置換し、炭酸水素ナトリウム,硫酸イオン,塩化物イオンおよびシリカを含む水を得る軟水化装置と、この軟水化装置により処理された水を前記ボイラの伝熱管を形成する非不動態化金属体の腐食促進成分である硫酸イオンおよび塩化物イオンを捕捉可能な逆浸透膜によりろ過し、炭酸水素ナトリウムを含む水を得るろ過装置と、このろ過装置により処理され、炭酸水素ナトリウムを含む水を前記ボイラへ供給する給水装置と、前記ボイラから排出され、前記ボイラの缶体内で炭酸水素ナトリウムが分解して生成した炭酸ナトリウムおよび水酸化ナトリウムを含む濃縮水を前記ろ過装置の上流側の原水へ戻す濃縮水戻し路とを備えている。
【0017】
この実施の形態においては、薬品を用いることなく、軟水化装置により原水および濃縮水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオンの硬度成分を除去した後、非不動態化金属体の腐食促進成分である硫酸イオンおよび塩化物イオンをろ過装置の逆浸透膜により捕捉するので、ボイラの伝熱管を形成する非不動態化金属体の腐食が抑制される。そして、前記逆浸透膜の上流にpHの高い濃縮水を戻して、前記逆浸透膜に流入する水のpHを高くするので、流入水のシリカ溶解度が上昇し、シリカスケールの前記逆浸透膜への付着を低減でき、前記逆浸透膜のろ過性能の低下を低減できる。
【0018】
前記ボイラは、蒸気ボイラ,温水ボイラを含み,形式、種類を問わない。そして、前記ボイラは、原水が供給される缶体,熱交換器の全て,またはその一部を非不動態化金属体により構成している。
【0019】
前記非不動態化金属は、中性水溶液中において自然には不動態化しない金属をいい、 体的には、炭素鋼、鋳鉄、銅および銅合金である。なお、炭素鋼は、中性水溶液中においても、高濃度のクロム酸イオンの存在下では不動態化する場合があるが、この不動態化はクロム酸イオンの影響によるものであって中性水溶液中での自然な不動態化とは言い難い。したがって、炭素鋼は、ここでの非不動態化金属の範疇に属する。また、銅および銅合金は、電気化学列(emf series)が貴な位置にあるため、通常は水分の影響による腐食が生じ難い金属と考えられているが、中性水溶液中において自然に不動態化するものではないので、ここでの非不動態化金属の範疇に属する。
【0020】
前記腐食促進成分は、前記ボイラの非不動態化金属で形成される腐食が発生しやすい部位、特に、内側に水分(ここでは、ボイラ水)が存在し、かつ外側から加熱される伝熱管の内面に作用してその腐食を促進するものをいう。そして、本発明における腐食促進成分とは、硫酸イオン(SO 2−および塩化物イオン(Clの両者である
【0021】
なお、日本工業規格JIS B 8223:1999は、貫流ボイラを含む特殊循環ボイラの腐食を抑制する観点から、当該ボイラのボイラ水の水質に関する各種の管理項目および推奨基準を規定しており、塩化物イオン濃度の規制値を設けているが、ボイラ水の硫酸イオン濃度については言及していない(すなわち、硫酸イオンが腐食に関与するものとは認識していない)。しかし、本発明者等は、ボイラ水水質と腐食との関係を長年に亘って研究した成果として、ボイラ水に含まれる硫酸イオンが腐食促進成分としてボイラの伝熱管等に作用していることを確認している(例えば、特願2001−323051号参照)。
【0022】
前記逆浸透膜(RO膜)は、分子量が数十程度のものをろ過可能な液体分離膜で、たとえばポリアミド系複合合成膜を用いて形成することができる。この逆浸透膜は、各社より市販されており、容易に入手することができる。
【0023】
前記逆浸透膜は、ろ過膜モジュールとして構成されるが、モジュールの形態としては、スパイラルモジュール,中空糸モジュール,あるいは平膜モジュールなどが用いられる。
【0024】
さらに、前記ボイラの濃縮水は、前記ボイラの運転により濃縮して生成される缶体内の水(ボイラ水)のことであり、前記軟水化装置および前記ろ過装置で処理された水に含まれる炭酸水素ナトリウムが濃縮につれて分解し、炭酸ナトリウムおよび水酸化ナトリウムが生成され、pHが上昇する。前記ボイラ水のpHが低い場合、10.5以下であり、高い場合、12.0以上である。前記ボイラのような温度の高いボイラ水の場合は、腐食防止の点からpHを11.0〜11.8の範囲に維持することが望ましい。
【0025】
そして、前記ボイラにおいては、pHが高くなると濃縮水を前記缶体外へ排出(「ブロー」と称する)する。この実施の形態においては、このpHの高い濃縮水(ブロー水)を前記濃縮水戻し路により前記ろ過装置の上流側の原水へ戻すように構成している。前記濃縮水戻し路は、ブロー水の全てを前記ろ過装置の上流側に戻すもの,ブロー水の一部を戻し、残りを排出するものを含む。
【0026】
ところで、前記濃縮水戻し路によるブロー水の還流により、前記逆浸透膜に流入する水のpHを高くし、シリカスケールの溶解度を高めるが、pHを高くしすぎると、炭酸カルシウムのスケール付着を生じ易くなる。このため必要に応じて、前記逆浸透膜に流入する水のpHがシリカスケールを抑制し、かつ炭酸カルシウムのスケールを抑制するに適した所定のpHとなるようにpHを調整するpH調整手段を設ける。この所定のpHは、好ましくは、約7〜8とする。
【0027】
前記pH調整手段は、前記濃縮水戻し路の途中または、原水を処理する給水経路の前記逆浸透膜の上流側に設ける。また、pH調整手段は、好ましくは、前記ボイラの排ガスを前記濃縮水戻し路を流れるブロー水に注入するか、前記給水経路のブロー水が混入した処理水に注入して、pHを下げるように構成される。このように排ガスを用いてpHを調整することにより、薬剤を用いることなくpH調整行うことができる。このpH調整は、前記ろ過膜に流入する水のpHを検出して、検出pHが設定値となるように排ガス注入量を制御することで実現できる。
【0028】
この実施の形態1によれば、前記ボイラのブロー水,すなわち濃縮水を前記ろ過装置の上流側の原水へ戻すように構成しているので、つぎのような効果を奏する。従来においては、原水のpHが低いと原水に含まれるシリカの溶解度が低下し、前記逆浸透膜にスケールとして付着するが、この実施の形態によれば、原水のpHを高くすることができ、しかも原水の温度が上昇することにより、前記シリカの溶解度が上昇して、前記逆浸透膜へのスケール付着を低減でき、前記逆浸透膜による前記腐食促進成分,すなわち硫酸イオンおよび塩化物イオンのろ過性能の低下を低減できる。その結果、前記ろ過装置からの排水量を減少させて前記ろ過装置の回収率を向上できるとともに、薬剤を用いることなく、前記ボイラの腐食防止を効果的に実現できる。また、前記ボイラのブロー水を有効利用するので、ブロー水の中和処理を不要または減少でき、環境に優しいボイラシステムを提供できる。
【0029】
また、この実施の形態においては、軟水化装置により、原水よびブロー水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオンの硬度成分を除去した後前記ろ過装置によりろ過するので、前記逆浸透膜へのカルシウムスケール(炭酸カルシウムスケールやシリカとの結合スケールであるケイ酸カルシウムなど)の付着を低減でき、カルシウムスケールによる前記腐食促進成分の捕捉性能低下を抑制できる。なお、前記ブロー水を戻す位置は、ブロー水中に微量ではあるが硬度分を含むので、前記軟水化手段の上流側とするが望ましいが、実施に応じては、前記軟水化装置と前記ろ過装置との間とすることができる。
【0030】
(実施の形態2)
この実施の形態は、硬度成分,硫酸イオン,塩化物イオン,炭酸水素イオンおよびシリカを含む原水を処理してボイラ1へ供給するボイラシステムであって、原水中に含まれる硬度成分をナトリウムイオンに置換し、炭酸水素ナトリウム,硫酸イオン,塩化物イオンおよびシリカを含む水を得る軟水化装置8と、この軟水化装置8により処理された水を前記ボイラ1の伝熱管を形成する非不動態化金属体の腐食促進成分である硫酸イオンおよび塩化物イオンを捕捉可能で、かつ前記非不動態化金属体の腐食抑制成分であるシリカを透過可能なナノろ過膜によりろ過し、炭酸水素ナトリウムおよびシリカを含む水を得るろ過装置10と、このろ過装置10により処理され、炭酸水素ナトリウムおよびシリカを含む水を前記ボイラ1へ供給する給水装置2と、前記ボイラ1から排出され、前記ボイラ1の缶体内で炭酸水素ナトリウムが分解して生成した炭酸ナトリウムおよび水酸化ナトリウム、並びにシリカを含む濃縮水を前記ろ過装置10の上流側の原水へ戻す濃縮水戻し路13とを備えている。
【0031】
前記腐食抑制成分とは、ボイラの腐食が発生しやすい部位に作用し、そこに生じる腐食を抑制可能なものをいう。そして、本発明における腐食抑制成分とは、シリカ(すなわち、二酸化ケイ素(SiO ))である。
【0032】
なお、原水中に含まれるシリカは、通常、前記伝熱管におけるスケール発生成分と認識されており、通常は可能な限りその濃度を抑制するのが好ましいと考えられている。しかし、本発明者等は、ボイラ水水質と腐食との関係を長年に亘って研究した成果として、ボイラ水に含まれるシリカが腐食抑制成分として伝熱管等に作用していることを確認している(例えば、特開2001−336701号公報、特開2001−335975号公報お よび特開2002−18487号公報参照)。
【0033】
因みに、シリカは、原水として用いる水道水や工業用水において、通常含有されている成分である。
【0034】
そして、前記ナノろ過膜は、2nm程度より小さい粒子や高分子(分子量が最大数百程度のもの)の透過を阻止することができる液体分離膜であり、ろ過機能の点において、限外ろ過膜(分子量が1,000〜300,000程度のものをろ別可能な膜)と逆浸透膜(分子量が数十程度のものをろ別可能な膜)との中間に位置する機能を有するものである。また、前記ナノろ過膜は、たとえばポリアミド系複合合成膜を用いて形成することができる。このナノろ過膜は、各社より市販されており、容易に入手することができる。
【0035】
前記ナノろ過膜は、ろ過膜モジュールとして構成されるが、モジュールの形態としては、スパイラルモジュール,中空糸モジュール,あるいは平膜モジュールなどが用いられる。
【0036】
この実施の形態2において、前記実施の形態1の前記逆浸透膜を前記ナノろ過膜に変更し、軟水化装置により原水および濃縮水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオンの硬度成分を除去した水をろ過処理すると、ろ過処理後の水分は、腐食促進成分である硫酸イオンおよび塩化物イオンが除去され、腐食抑制成分であるシリカが残留することになる。したがって、前記非不動態化金属体は、そのようなろ過処理後の水分が作用した場合、硫酸イオンおよび塩化物イオンが当該水分から取り除かれているためシリカが有効に機能し、腐食を抑制するための薬剤を用いなくても腐食が抑制されやすくなる。
【0037】
この実施の形態2では、前記ろ過装置においてシリカを透過する前記ナノろ過膜を用いるが、前記ナノろ過膜を用いるのは、原水のシリカ濃度が低い場合が好適である。原水のシリカ濃度が低く、前記ナノろ過膜を用いる場合、シリカが濃縮された前記ボイラのブロー水を捨てることなく、原水に戻すことにより、前記ボイラのボイラ水のシリカ濃度を腐食抑制に効果のある濃度まで高めることができ、シリカによる前記ボイラの腐食抑制を実現できる。
【0038】
逆に、原水のシリカ濃度が高い場合は、前記実施の形態1のように、前記ろ過装置において前記逆浸透膜を使用するのが好適である。この場合、前記逆浸透膜により原水中に含まれるシリカを除去して適性濃度とすることができる。
【0039】
前記ボイラのボイラ水に含まれる腐食抑制成分としてのシリカ濃度(すなわち、二酸化ケイ素(SiO )の濃度)は、少なくとも150mg/l(すなわち、150mg/l以上)、好ましくは少なくとも300mg/l(すなわち、300mg/l以上)になるよう設定するのが好ましい。ここで、シリカは、ボイラ水中において、アニオンまたは負電荷のミセルとして存在するものと考えられるが、ここでのシリカ濃度は、シリカ(SiO )としての濃度である。ボイラ水中におけるこのようなシリカ濃度は、通常、JIS
0101:1998に記載されたモリブデン黄吸光光度法に従って測定することができる。
【0040】
この実施の形態2によれば、前記実施の形態1と同様に、前記ボイラのブロー水,すなわち濃縮水を前記ろ過装置の上流側の原水へ戻すように構成しているので、つぎのような効果を奏する。従来においては、原水のpHが低いと原水に含まれるシリカの溶解度が低下し、前記ナノろ過膜にスケールとして付着するが、この実施の形態によれば、原水のpHを高くすることができ、しかも原水の温度が上昇することにより、前記シリカの溶解度が上昇して、前記逆浸透膜へのスケール付着を低減でき、前記ナノろ過膜による前記腐食 促進成分,すなわち硫酸イオンおよび塩化物イオンのろ過性能の低下を低減できる。また、シリカが濃縮された前記ボイラのブロー水を捨てることなく、原水に戻すことにより、前記ボイラのボイラ水のシリカ濃度を腐食抑制に効果のある濃度まで高めることができ、シリカによる前記ボイラの腐食抑制を実現できる。その結果、前記ろ過装置からの排水量を減少させて前記ろ過装置の回収率を向上できるとともに、薬剤を用いることなく、前記ボイラの伝熱管の腐食防止を効果的に実現できる。また、前記ボイラのブロー水を有効利用するので、ブロー水の中和処理を不要または減少でき、環境に優しいボイラシステムを提供できる。
【0041】
(実施の形態3)
この実施の形態では、前記実施の形態1,2の構成に加えて、前記軟水化装置の前段に、原水および前記ボイラからの濃縮水に含まれる非溶解性物質をろ過するフィルタを備えている。
【0042】
この実施の形態において、前記フィルタは、原水および前記ボイラのブロー水,すなわち濃縮水に含まれる鉄分,SS(懸濁物質)などの非溶解性物質を除去するように、前記軟水化装置の前段に設けられる。この実施の形態によれば、原水および前記ボイラのブロー水中に含まれる非溶解性物質を前記フィルタにより除去するので、非溶解性物質による前記逆浸透膜および前記ナノろ過膜の目詰まりを低減でき、これらの液体分離膜のろ過性能の低下を低減することができる。
【0043】
前記フィルタは、ブロー水に含まれる鉄分などを除去できるものであればよく、高性能フィルタ,UF(限外ろ過膜),MF(精密ろ過膜),金属製ろ過膜,セラミック製ろ過膜などを用いることができる。前記フィルタは、耐熱性を有するものが望ましい。
【0044】
(実施の形態4)
この実施の形態では、前記実施の形態1,2の構成に加えて、前記濃縮水戻し路に、前記ボイラからの濃縮水に含まれる非溶解性物質をろ過するフィルタを備えている。
【0045】
この実施の形態4において、前記フィルタは、前記ボイラのブロー水,すなわち濃縮水に含まれる鉄分,SS(懸濁物質)などの非溶解性物質を除去するように、前記濃縮水戻し路に設けられる。この実施の形態4によれば、前記ボイラのブロー水中に含まれる非溶解性物質を前記フィルタにより除去するので、非溶解性物質による前記逆浸透膜および前記ナノろ過膜の目詰まりを低減でき、これらの液体分離膜のろ過性能の低下を低減することができる。
【0046】
【実施例】
(実施例の構成)
以下、この発明の具体的一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明の一実施例の貫流式蒸気ボイラを備えたボイラシステムの概略を説明する図である。
【0047】
図において、実施例のボイラシステムは、ボイラ1と、このボイラ1へ処理水を供給する給水装置2とを主に備えている。
【0048】
前記ボイラ1は、前記給水装置2からの給水が導入される下部ヘッダ,この下部ヘッダに対して起立するように設けられた複数本の伝熱管と、これら伝熱管の上端部に設けられる上部ヘッダとを含む周知構成の缶体(いずれも図示省略)を有している。前記上部ヘッダには、負荷装置(図示省略)へ蒸気を供給するための蒸気供給路3備えている。前記伝熱管は、前記非不動態化金属体である炭素鋼にて形成される。
【0049】
前記給水装置2は、前記ボイラ1に処理水を供給するためのものであり、原水供給路4、この原水供給路4からの補給される原水を貯留するための第一給水タンク5およびこの第一給水タンク5の原水を処理し前記ボイラ1に処理水を供給するための給水経路6を備えている。
【0050】
前記給水経路6には、第一フィルタ7,軟水化装置8、第二フィルタ9,RO膜よりなるろ過装置10,脱酸素装置11および第二給水タンク12を処理水の上流側から下流側へこの順に備えている。前記ろ過装置10の上流側には、ポンプ(図示省略)を設ける。
【0051】
また、前記ボイラ1、前記缶体内で濃縮されたボイラ水(濃縮水)をブロー水として定期的あるいは随時に排出する濃縮水排水路を有しており、この濃縮水排出路を前記第一給水タンク5に接続することで、濃縮水戻し路13を形成している。
【0052】
前記濃縮水戻し路13には、ポンプ(図示省略)を備えるとともに、前記原水供給路4との接続部近傍には、原水の逆流を防止する逆止弁(図示省略)を備えている。
【0053】
前記第一フィルタ7は、前記原水供給路4により供給される原水および前記ボイラ1からのブロー水中に含まれる鉄分などの非溶解性物質を除去するためのもので、この実施例ではMF膜を用いている。
【0054】
また、前記軟水化装置8は、原水中に含まれる硬度成分をナトリウムイオンに置換して補給水を軟水に変換するためのものである。
【0055】
また、前記第二フィルタ9は、前記ろ過装置10のRO膜を劣化させる原水中に含まれている塩素などの酸化剤を除去するためのものであり、筒体に収容された活性炭により構成される。
【0056】
また、前記脱酸素装置11は、処理水中に含まれる溶存酸素を機械的に除去するためのものである。脱気膜の一方に被処理水流通させ、他方を真空排気手段により真空吸引することで、被処理水中の溶存酸素を脱気する周知構成のものである。
【0057】
また、前記ろ過装置10は、前記軟水化装置8および前記第二フィルタ9により処理された処理水を、前記脱酸素装置11において処理する前に前記RO膜を用いてろ過処理するためのものである。このろ過装置10において用いられるRO膜は、処理水中に含まれる、前記ボイラ1の伝熱管を形成する非不動態化金属体の腐食促進成分である硫酸イオンおよび塩化物イオンを捕捉して取り除くことができる機能を有する液体分離膜である。
【0058】
また、前記第二給水タンク12は、前記給水経路6において軟水化処理、ろ過処理および脱酸素処理され前記ボイラ1へ供給する処理水を貯留するためのものである。前記第二給水タンク12は、前記ボイラ1から熱交換器等の負荷装置(図示省略)に供給された蒸気の凝縮水(復水)が流入するように構成されている。
【0059】
前記第二給水タンク12と前記ボイラ1との間には、前記第二給水タンク12に貯留された処理水および復水を、給水として前記ボイラ1の缶体に供給するためのポンプ(図示省略)を備えている。
【0060】
さらに、この実施例においては、前記ボイラ1から排出される排ガスを前記濃縮水戻し路13を流通するブロー水に吹き込むことにより、ブロー水のpHを下げるように機能する排ガス注入路14を形成している。具体的には、排ガスがブロー水に吹き込まれる箇所にはブロー水貯留用のタンク(図示省略)を設け、ここに貯留したブロー水中に排ガスを気泡状態として噴出(バブリング)させるように構成する。
【0061】
(実施例の作用)
つぎに、前記実施例のボイラシステムの作用を説明する。硬度成分,硫酸イオン,塩化物イオン,炭酸水素イオンおよびシリカを含む原水は、前記原水供給路4を通して前記第一給水タンク5に貯留される。また、前記ボイラ1の運転により前記ボイラ1から排出されるブロー水は、濃縮水戻り路13を通して前記第一給水タンク5に流入する。その結果、前記第一給水タンク5内の原水は、高pHで高温のブロー水と混合されるので、pHが上昇する。そして、pHの上昇と原水温度の上昇により、原水のシリカ溶解度が上昇する。このpHとシリカ溶解度との関係は図2および図3に示す通りである。
【0062】
前記第一給水タンク5内の原水のpHは、前記RO膜へのシリカスケールおよび炭酸カルシウムスケール付着防止に適したpHとして約7〜8に維持する。前記第一タンク内5の水のpHは、原水のpHおよび原水量と前記濃縮水戻し路13により還流するブロー水のpHとブロー水量とにより決まる。したがって、前記排ガス注入路14による排ガスの注入量を制御することでブロー水のpHを制御し、前記第一給水タンク5内のpH,すなわち前記ろ過装置10に流入する処理水のpHが約7〜8の範囲に収まるようにする
【0063】
そして、前記第一給水タンク5から流出する原水は、まず前記第一フィルタ7により、ブロー水が混入された原水中に含まれる非溶解性物質が捕捉される。この非溶解性物質の中には、ブロー水および原水に含まれる鉄分などの物質が含まれ、後流の前記ろ過装置10のRO膜のファウリングの原因が除去されることとなる。
【0064】
前記第一フィルタ7を通過した処理水は、軟水化装置11を通過し、カルシウムやマグネシウムの硬度成分がナトリウムイオンに置換されて、炭酸水素ナトリウム,硫酸イオン,塩化物イオンおよびシリカを含む軟水となる。
【0065】
この軟水は、前記第二フィルタ9を通過する際に塩素などの酸化剤が吸着ろ過される。これにより、後流の前記ろ過装置10のRO膜の劣化が低減される。また、この軟水のpHが約7〜8とされているので、前記RO膜への炭酸カルシウムスケール付着が低減される。
【0066】
さらに、前記第二フィルタ9を通過した処理水は、前記ろ過装置10においてろ過処理される。具体的には、当該処理水は、前記ろ過装置10を通過する際、前記非不動態化金属体の腐食促進成分である硫酸イオンおよび塩化物イオン、並びにシリカが前記RO膜により捕捉され、処理水から除去される。こうして得られた炭酸水素イオンを含む処理水は、前記脱酸素装置11を通過し、前記第二給水タンク12に貯留され、前記ボイラ1へ供給される。前記ボイラ1へ供給される処理水は、腐食促進成分である硫酸イオンおよび塩化物イオンが除去されて適正な濃度とされているので、前記ボイラ1の伝熱管の腐食防止または抑制に効果的である。さらに、前記ボイラ1では、缶体内で処理水に含まれる炭酸水素ナトリウムが濃縮につれて分解し、炭酸ナトリウムおよび水酸化ナトリウムが生成されるので、ボイラ水のpHを前記非不動態化金属体の腐食抑制に適したpHまで上昇させることができる。
【0067】
(他の実施例)
この発明の実施例は、以上説明したとおりであるが、この発明は、前記実施例に限定されるものではない。前記実施例においては、原水のシリカ濃度が高い場合として、前記ろ過装置10の液体分離膜にRO膜用いたが、原水のシリカ濃度が低い場合は、前記液体分離膜としてナノろ過膜を用いることができる。この場合、前記ナノろ過膜は、シリカの捕捉率が30%と低く、大部分のシリカが透過するので、原水のシリカ濃度が低い場合でもブロー水の還流により、ボイラ水のシリカ濃度を腐食抑制に適した濃度とすることができる。
【0068】
また、前記実施例では、前記第一フィルタ7を前記第一給水タンク5と前記軟水化装置8との間に設けているが、図4に示す第二実施例のように、濃縮水戻り路13の途中に設けることができる。この第二実施例において、前記第一実施例と異なるのは、前記第一フィルタ7の位置だけであり、その他は同じであるので、同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。また、この第二実施例の作用は、基本的に前記第一実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0069】
また、前記実施例では、前記前記濃縮水戻し路13を前記軟水化装置8の上流側である前記第一給水タンク5に接続しているが、実施に応じては、前記ろ過装置10の上流側であって、前記軟水化装置8の下流側に接続することができる。
【0070】
さらに、前記実施例では、排ガス注入路14を前記濃縮水戻し路13に接続しているが、前記ろ過装置10の上流側、すなわち前記第一給水タンク5と前記ろ過装置10との間に接続することができる。
【0071】
【発明の効果】
この発明によれば、ボイラのブロー水,すなわち濃縮水を前記ろ過装置の上流側の原水へ戻すように構成しているので、原水のpHおよび温度を高くすることができ、逆浸透膜やナノろ過膜へのスケール付着を低減できる。その結果、逆浸透膜やナノろ過膜による腐食促進成分,すなわち硫酸イオンおよび塩化物イオンに対する高い捕捉性能を維持でき、前記ろ過装置の回収率を向上できるとともに、薬剤を用いることなく、ボイラの腐食防止を効果的に実現できる。また、ブロー水の有効利用を行うので、ブロー水の中和処理を不要または減少でき、環境対応のボイラシステムを提供できるなど産業的価値は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例のボイラシステムの概略説明図である。
【図2】シリカ溶解度特性を示す図である。
【図3】シリカ溶解度pH補正特性を示す図である。
【図4】この発明の第二実施例のボイラシステムの概略構成図である。
【符号の説明】
1 ボイラ
2 給水装置
10 ろ過装置
13 濃縮水戻り路

Claims (5)

  1. 硬度成分,硫酸イオン,塩化物イオン,炭酸水素イオンおよびシリカを含む原水を処理してボイラ1へ供給するボイラシステムであって、原水中に含まれる硬度成分をナトリウムイオンに置換し、炭酸水素ナトリウム,硫酸イオン,塩化物イオンおよびシリカを含む水を得る軟水化装置8と、この軟水化装置8により処理された水を前記ボイラ1の伝熱管を形成する非不動態化金属体の腐食促進成分である硫酸イオンおよび塩化物イオンを捕捉可能な逆浸透膜によりろ過し、炭酸水素ナトリウムを含む水を得るろ過装置10と、このろ過装置10により処理され、炭酸水素ナトリウムを含む水を前記ボイラ1へ供給する給水装置2と、前記ボイラ1から排出され、前記ボイラ1の缶体内で炭酸水素ナトリウムが分解して生成した炭酸ナトリウムおよび水酸化ナトリウムを含む濃縮水を前記ろ過装置10の上流側の原水へ戻す濃縮水戻し路13とを備えるボイラシステム。
  2. 硬度成分,硫酸イオン,塩化物イオン,炭酸水素イオンおよびシリカを含む原水を処理してボイラ1へ供給するボイラシステムであって、原水中に含まれる硬度成分をナトリウムイオンに置換し、炭酸水素ナトリウム,硫酸イオン,塩化物イオンおよびシリカを含む水を得る軟水化装置8と、この軟水化装置8により処理された水を前記ボイラ1の伝熱管を形成する非不動態化金属体の腐食促進成分である硫酸イオンおよび塩化物イオンを捕捉可能で、かつ前記非不動態化金属体の腐食抑制成分であるシリカを透過可能なナノろ過膜によりろ過し、炭酸水素ナトリウムおよびシリカを含む水を得るろ過装置10と、このろ過装置10により処理され、炭酸水素ナトリウムおよびシリカを含む水を前記ボイラ1へ供給する給水装置2と、前記ボイラ1から排出され、前記ボイラ1の缶体内で炭酸水素ナトリウムが分解して生成した炭酸ナトリウムおよび水酸化ナトリウム、並びにシリカを含む濃縮水を前記ろ過装置10の上流側の原水へ戻す濃縮水戻し路13とを備えるボイラシステム。
  3. 前記ろ過装置10に流入する水のpHを調整するpH調整手段であって、前記ボイラ1の排ガスを前記ボイラ1から排出される濃縮水またはこの濃縮水が混入した処理水に注入する排ガス注入路14を備える請求項1または請求項2に記載のボイラシステム。
  4. 前記軟水化装置8の前段に、原水および前記ボイラ1からの濃縮水に含まれる非溶解性物質をろ過するフィルタ7を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載のボイラシステム。
  5. 前記濃縮水戻し路13に、前記ボイラ1からの濃縮水に含まれる非溶解性物質をろ過するフィルタ7を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載のボイラシステム。
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