JP4164800B2 - 車両用情報提供装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路設備側から受信した情報を車両の乗員に提供する技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車の分野においては、道路設備側から受信した情報によって自車前方の交差点やカーブに存在する他車両等の障害物の有無を認識すると共に、その受信した情報や自車両にて検出された車速等の走行状態に基づいて、危険回避のための警報出力や運転支援動作を行なうAHS(Advanced Cruise-assist Highway System)の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記従来のAHSによれば、例えば自車両前方の道路が見通しが効かない場合であっても、その道路に停車中の他車両の存在や、接近して来る対向車両に関して自車にて報知(提供)されるので、ドライバの運転操作に対する負担を軽減することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−101593号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
また、近年においては、自車両の現在位置をその周辺の地図画像と共に表示したり、所望の目的地への経路誘導を、各種画像表示や音声ガイダンスによって行なうナビゲーション装置が普及している。このため、一般的なユーザが利用する車両であっても、係るナビゲーション装置によるナビゲーション機能と、AHS機能とが1台の車両上で共に利用されるようになる。
【0006】
一般に、ナビゲーション装置によって乗員に提供されるナビゲーション情報(経路誘導情報等)は、道路地図情報や自車両の現在位置等の関係から、経路誘導路が設定されれば、基本的には報知されるべきタイミングが特定される。一方、AHS機能によって乗員に提供される情報(走行支援情報)を道路設備(インフラ側)から受信可能な区間は予め特定されている。
【0007】
従って、前記の如くナビゲーション機能とAHS機能とを共に利用可能な車両においては、例えば交差点において右折する際に走行支援情報として道路設備から受信した対向車両に関する頭出し注意警報の提供タイミングと、その交差点の前後で経路誘導路を乗員に報知すべく提供されるナビゲーション情報の提供タイミングとが重複する(バッティングする)状況が予想される。
【0008】
一般に、ナビゲーション情報と、道路設備から受信する走行支援情報とを比較すると、ナビゲーション情報は、所謂道案内としての要素が強いのに対して、走行支援情報は、カーブ進入時の車速警報、右折待ちに際しての頭出し警報、交差点内進入時の歩行者警報等に代表されるように、危険回避のためのドライバへの警報提供が主な目的である。このため、上記の如くナビゲーション機能とAHS機能とが1台の車両上で利用される際には、走行環境によっては、ナビゲーション情報の提供中に、警報としての走行支援情報の提供を開始すべき状況も予想される。
【0009】
前記の如くナビゲーション情報の提供中に走行支援情報の提供が開始された場合には、一般的な人間の特性として、複数の異なる情報を同時に報知しても個々の情報内容を正確には認識できないため、優先度の高い走行支援情報を乗員に早期に認識させるべく、それまで報知されていたナビゲーション情報の出力(音声、表示画面)を途中で止め、走行支援情報の出力に切り替える制御が想定される。
【0010】
しかしながら、一般的な乗員(ドライバ)によっては、ナビゲーション情報の提供から走行支援情報の提供に急遽切り替えられた場合においても、そのことを瞬時に認識して、新たに提供が開始された走行支援情報の内容を、直ちに正確に理解することは容易なことではなく、乗員に違和感を与えることになる。また、危険回避の観点からは優先度が低いナビゲーション情報ではあっても、走行支援情報の提供が担保されれる代わりに提供されないのでは、係る複数機能が共に利用可能な単一車両上におけるトータルなシステム構成としての利便性の点で問題である。
【0011】
そこで本発明は、ナビゲーション機能によるナビゲーション情報の提供を中断すること無く、走行支援機能による走行支援情報を的確なタイミングで提供する車両用情報提供装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る車両用情報提供装置は、以下の構成を特徴とする。
【0013】
即ち、自車両前方の情報提供対象区間に関して道路設備から受信した情報を基とする走行支援機能による走行支援情報と、ナビゲーション機能によるナビゲーション情報とを、自車両の乗員に提供する車両用情報提供装置であって、自車両が前記情報提供対象区間内を走行中は前記ナビゲーション情報の提供を規制し、前記情報提供対象区間内において本来提供すべき前記ナビゲーション情報を、自車両が前記情報提供対象区間外を走行中に提供する情報提供制御手段を備えることを特徴とする。
【0017】
記情報提供制御手段は、前記ナビゲーション情報を提供する重要度を算出すると共に、算出した重要度が高い場合には、前記情報提供対象区間内を自車両が走行中であっても、前記ナビゲーション情報の提供を行なうと良い。
【0018】
【発明の効果】
上記の本発明によれば、ナビゲーション機能によるナビゲーション情報の提供を中断すること無く、走行支援機能による走行支援情報を的確なタイミングで提供する車両用情報提供装置の提供が実現する。
【0019】
即ち、請求項1の発明によれば、情報提供対象区間内においてナビゲーション情報の提供が規制され、情報提供対象区間外に提供タイミングが調整される。これにより、情報提供対象区間内において提供中であったナビゲーション情報が途中で中断され、新たに走行支援情報の提供が開始されるような状況が発生する機会を極小化することができ、乗員に違和感を与えること無く、且つ提供される情報内容を把握し易い状況下において、走行支援情報を乗員に的確に提供することができる。
【0021】
また、請求項の発明によれば、ナビゲーション情報を提供すべき場合には、例えば、情報提供対象区間の存在を表わす所定信号を受信したとき(請求項)等、自車両が情報提供対象区間に到達するまでに提供される。これにより、同情報提供対象区間の通過後にナビゲーション情報が提供される場合と比較して、例えば、提供タイミングが遅すぎることによって生じる経路誘導路からの逸脱等の発生を未然に防ぐことができる。
【0023】
また、請求項の発明によれば、算出された重要度が高ければ、走行支援情報を乗員に提供する可能性が高い場合であっても、ナビゲーション情報の提供が行われるので、提供タイミングが本来の提供タイミングより前または後に調整された結果、例えば自車両が実際に走行中の周囲の走行環境とは大きく異なるナビゲーション情報が報知されることにより、乗員が違和感を抱くことを防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両用情報提供装置の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る車両用情報提供システムにおいて車両に搭載される機器構成と、道路設備側に設けられる機器構成とを示すブロック構成図である。
【0026】
本実施形態において、車両には、大別して、ナビゲーション機能を実現するためのナビゲーションユニット1と、AHS(Advanced Cruise-assist Highway System)機能を実現するためのシステムコントローラ31とが搭載されている。
【0027】
ナビゲーションユニット1は、操作スイッチ6の操作状態に応じて、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)ユニット4によって検出された自車両の現在位置や地図情報データベース5に格納されている地図情報等を利用して生成したナビゲーション情報(以下、「ナビ情報」と略称する場合がある)を、自車両の現在位置を含む周辺の地図画面の表示や、所望の目的地への経路誘導等としてドライバ(乗員)に提供する。その際、ナビゲーション情報の提供には、ディスプレイ2への地図画面やガイダンスの表示及び/またはスピーカ3からの警告音や音声ガイダンスの出力が適宜利用される。
【0028】
尚、ナビゲーションユニット1によって行われるナビゲーション機能自体は、一般的な手順を採用することができるので、本実施形態における詳細な説明は省略する。
【0029】
システムコントローラ31は、路車間通信機36を利用して、車載アンテナ35を介して受信された道路設備(インフラ側)からの提供情報を入手すると共に、車速センサ32によって検出された自車速、ウインカスイッチ33の操作状態等を利用して、自車前方の交差点やカーブに存在する他車両等に関する走行支援情報(以下、「AHS情報」と称する)を提供することによって警告を与え、これによりドライバの運転操作を支援する(AHS機能については図2及び図3を参照して別途後述する)。
【0030】
尚、本実施形態において、AHS情報の提供は、ナビゲーション機能側のディスプレイ2および/またはスピーカ3を利用して行われるが、AHS機能のための専用のディスプレイ等が設けられている場合にも本実施形態は適用可能である。
【0031】
また、本実施形態では、ナビゲーションユニット1とシステムコントローラ31とを別体として、乗員に提供すべきAHS情報は、ナビゲーションユニット1を介して提供されるシステム構成を例に説明するが、このシステム構成に限られるものではなく、両方の機能を実現可能な単一の制御ユニットを採用しても良い。
【0032】
ここで、本発明を適用可能なAHSの全体構成を、交差点の場合(図2)と、カーブの場合(図3)とを例に説明する。
【0033】
<交差点付近におけるAHSの構成例>
図2は、本発明を適用可能な車両用情報提供システムの交差点付近における構成を例示する図である。
【0034】
図2に示す交差点付近における車両用情報提供システムは、交差点における自車両の右折(右折待ちを含む)に際して、対向道路を走行する対向車との衝突防止を支援するシステムであって、本実施形態において、自車両及び/または他車両が交差点及びその周辺に存在するか否かは、図1及び図2に示すシステム構成のAHSを利用して検出される。
【0035】
図1に示す構成には、信号機の設置された少なくとも片側1車線の道路R1と、この道路R1と交差する少なくとも片側1車線の道路R2との交差点及びこの交差点付近において、交差点手前(例えば、30m)の道路R1における自車両V1の走行車線側の路側に設置された基点11と、道路R1における自車両V1の走行車線に対向する他車両(対向車両)V2の走行車線側の路側に設置された車両検出センサ12と、交差点付近の道路R1における自車両V1の走行車線側(走行道路側)と対向車線側(対向道路側)の両路側に対角線上に設置された2つの路側アンテナ13と、道路R2の交差点手前の路側であって横断歩道付近に設置された2つの歩行者検出センサ14とが設けられている。
【0036】
ここで、道路R1は、自車両V1が走行する走行車線を含む走行道路と、対向車両V2が走行する少なくとも1つの車線(対向車線)を含む対向道路とからなる。
【0037】
基点11は、固有の識別情報(以下、基点IDという)とこの基点IDに対応付けられた提供情報を識別するための提供ID(後述する)とを、自車両V1に搭載された基点検出器71(図2参照)による検出が可能に保持されており、自車両V1は、この基点11を通過したことを基点検出器71により検出すると共に、この基点通過時に基点IDと提供IDとを基点11から取得する。
【0038】
また、基点11は、当該基点11から交差点への自車両V1の走行距離を計測するための基準位置となる。この基点11から交差点への走行距離は、路側アンテナ13による提供情報受信区間A1を特定するための基準となる。
【0039】
車両検出センサ12は、交差点内の中間地点付近(地点Z)から交差点手前の所定検出範囲B1の自車両V1の対向道路に存在する他車両(対向車両)V2を検出し、当該所定検出範囲B1における他車両V2の位置情報、車速情報、並びに車種情報などを検出して上記システム基地局41に送信する。
【0040】
路側アンテナ13は、上記基点11と同様に固有の識別情報(以下、提供IDという)とこの提供IDに対応付けられた基点IDを持ち、この提供IDと共に、基点ID、車両検出センサ12によって検出された他車両V2の位置情報、車速情報、車種情報、道路形状(交差点及びその周辺の勾配の状態、車線幅、車線数など)に関する情報を、上記提供情報受信区間A1において自車両V1に送信(提供)する。
【0041】
即ち、提供情報受信区間A1において、自車両V1に搭載された路車間通信機36は、路側アンテナ13から送出された基点ID、提供ID、他車両V2の位置情報、車速情報、車種情報、道路形状に関する情報(以下、これらを総称して提供情報と称する)を受信し、システムコントローラ31は、受信した提供情報に基づいて、自車両V1の乗員に対するAHS情報提供のための制御処理を行なう。この情報提供は、例えば、右折待ち時の交差点内における頭出し注意警報、右左折時の横断歩道における歩行者衝突注意警報等であって、ナビゲーションユニット1を介して、ディスプレイ2を利用した画像や文字表示(ガイダンス表示)の他に、スピーカ3からの音声メッセージ(音声ガイダンス)や警告音の出力などとして行われる。
【0042】
尚、上記システムにおいては、図2に示す場合とは反対に、他車両V2も自車両V1と同様な被情報提供車両となり、他車両V2は対向道路を走行する自車両V1の提供情報を路側アンテナ13から受信することになる。
【0043】
<カーブ付近におけるAHSの構成例>
図3は、本発明を適用可能な車両用情報提供システムのカーブ付近における構成を例示する図である。
【0044】
図3に示すカーブ付近における車両用情報提供システムは、自車両前方の走行路に存在するカーブに関する情報を提供することにより、当該自車両のドライバによる運転操作を支援するシステムである。
【0045】
図3に示す構成では、情報提供対象区間Bの手前(例えば、30m)における自車両V1の走行車線側の路側に設置された基点11と、基点11より前方の道路Rにおける自車両V1の走行車線側の路側に設置された路側アンテナ13とが設けられている。
【0046】
自車両V1は、上述した交差点の場合と同様に、基点11を通過したことを基点検出器71により検出すると共に、この基点通過時に基点IDと提供IDとを基点11から取得する。
【0047】
また、基点11は、当該基点11から情報提供対象区間Bへの自車両V1の走行距離を計測するための基準位置となる。この基点11から情報提供対象区間Bへの走行距離は、路側アンテナ13による提供情報受信区間Aを特定するための基準となる。
【0048】
路側アンテナ13は、上記基点11と同様に固有の識別情報(以下、提供IDという)とこの提供IDに対応付けられた基点IDを持ち、この提供IDと共に、基点ID、情報提供対象区間Bにおける走行環境(カーブ半径等の道路形状、路面状態、先行車両V2の走行状態等)に関する情報を、上記提供情報受信区間Aにおいて自車両V1に送信(提供)する。
【0049】
即ち、提供情報受信区間Aにおいて、自車両V1に搭載された路車間通信機36は、路側アンテナ13から送出された基点ID、提供ID、情報提供対象区間Bにおける走行環境(カーブ等の道路形状、路面状態、先行車両V2の走行状態等)に関する情報(以下、これらを総称して提供情報と称する)を受信し、システムコントローラ31は、提供情報受信区間Aにおいて受信した提供情報に基づいて、自車両V1の乗員に対するAHS情報提供のための制御処理を行なう。この情報提供は、例えば、カーブ進入時の速度警報、カーブにおける障害物警報等であって、ナビゲーションユニット1を介して、ディスプレイ2を利用した画像や文字表示(ガイダンス表示)の他に、スピーカ3からの音声メッセージ(音声ガイダンス)や警告音の出力などとして行われる。
【0050】
次に、上述した如くシステムコントローラ31によるAHS機能によって報知されるAHS情報(走行支援情報)と、ナビゲーションユニット1によるナビゲーション機能によって報知されるナビゲーション情報とを自車両V1の乗員に提示するに際して、AHS情報を乗員に提供する可能性が高いときには、ナビゲーション情報の提供を規制(例えば、当該情報の提供禁止、提供時の表示態様等を弱める等)することにより、ナビゲーション情報の提供を中断すること無く、AHSを的確なタイミングで提供するための情報提供規制処理について説明する。
【0051】
以下の説明では、上述したカーブ付近におけるAHSが含まれる単路系サービスの場合と、交差点付近におけるAHSが含まれる交差点系サービスの場合とに分けて具体的に説明する。
【0052】
<単路系サービス>
カーブ進入速度警報サービス、路面凍結警報サービス、前方障害物警報サービス等の単路系サービスにおいては、これらの警報に関して各サービスの処理ロジックにおいて予め設定されている適正車速よりも自車速Vが速い場合に、自車両V1の乗員に対する「AHS情報の提供の可能性あり(可能性が高い)」と判断する。そしてこの場合、自車速Vに基づき算出されるAHS情報の提供予測位置よりナビゲーション情報の提供に要する距離だけ手前の地点から減速完了目標地点までの区間において、ナビゲーション情報の提供を規制する。
【0053】
ここで、カーブ進入速度警報サービスへの適用例について詳細に説明する。
【0054】
図4は、第1の実施形態に係る情報提供規制処理を、カーブ進入速度警報サービスに適用した場合を説明する図であり、この場合、自車両V1が道路設備からAHS情報のサービスを受けることが可能なAHSサービス提供区間DAは、図3に示すカーブ付近におけるAHSにおける提供情報受信区間A、情報提供対象区間B、並びに当該提供情報受信区間A−B間の区間を含む範囲である。
【0055】
ここで、AHSサービス提供区間DAの開始位置である情報提供基準位置21は、自車両V1が基点11を通過することによって検出することができ、個々のAHSサービス提供区間DAが地図情報データベース5に予め登録されている場合には、その地図情報データベースの参照によって特定することができる。
【0056】
カーブ進入速度警報サービスでは、以下の(1)式及び(2)式の2つの不等式が共に成立したときに、AHS情報として、ドライバへの警報が発せられる。
【0057】
V>Vtgt ・・・・(1),
L<(V2−Vtgt2)/2αw+V・Trw ・・・・(2),
但し、L:自車位置から減速完了目標地点(カーブ入り口)までの距離(L > 0)、V:自車速度、Vtgt:カーブ進入時の適正車速、αw:警報に反応した際の平均減速度、Trw:警報に対するドライバの反応時間である。
【0058】
よって、自車両V1が情報提供基準位置21を通過するのに伴って道路設備(インフラ側)から提供情報を受信した際に、次式(3)が成立したときは、AHS情報の提供を行う可能性あり(可能性が高い)と判定する。
【0059】
V0>Vtgt−Vm ・・・・(3),
但し、V0:インフラ情報受信時の自車速度、Vm:速度変動幅(ドライバが略一定速で走行しようとした場合に見られる速度変動の幅)である。
【0060】
また、道路設備(インフラ側)から提供情報を受信した際に演算されるところの、ナビゲーション情報の提供規制が開始される地点xlimitは、警報開始予測距離をLwarn、ナビゲーション情報の提供に要する距離をLnaviとすれば、
xlimit=L0−(Lwarn+Lnavi) ・・・・(4),
となる(L0は、インフラ情報受信位置から減速完了目標地点までの距離)。
【0061】
但し、(4)式において、
Lwarn=(V02−Vtgt2)/2αw+V0・Trw+Lm ・・・・(5),
Lnavi=V0・(Tnavi+Tspace) ・・・・(6),
であり、Lm:速度変動を見越した補正距離、Tnavi:ナビゲーション情報を提示するのに要する時間、Tspace:ナビゲーション情報の提示後にAHS情報を提供するのに先立って乗員の認識を容易にすべく挿入する空白時間である。
【0062】
以上の手順によるナビゲーション規制開始地点xlimitの演算を、道路設備から提供情報を受信したとき、並びに自車両V1の進行(図4に示す道のりの増加(+x方向への進行)に合わせて随時実行し、車速パルスの積算やGPSユニット4による検出結果に基づいて検出された自車位置が、ナビゲーション規制開始地点xlimitを超えたときにナビゲーション情報の提供規制を開始し、この規制状態を、減速完了目標地点(カーブ入口)までの区間において継続する。
【0063】
<交差点系サービス>
右折時の頭出し注意警報サービス、横断歩道歩行者衝突注意警報サービス等の交差点系サービスにおいては、道路設備から提供情報を受信した場合をもって、自車両V1の乗員に対する「AHS情報の提供の可能性あり(可能性が高い)」と判断する。そしてこの場合、対象となる交差点の手前(例えばナビゲーション情報の提供に要する距離+30(m))から当該交差点において右左折が完了する地点までの区間において、ナビゲーション情報の提供を規制する。
【0064】
ここで、横断歩道歩行者衝突注意警報サービスへの適用例について詳細に説明する。
【0065】
図5は、第1の実施形態に係る情報提供規制処理を、横断歩道歩行者衝突注意警報サービスに適用した場合を説明する図であり、この場合、自車両V1が道路設備からAHS情報のサービスを受けることが可能なAHSサービス提供区間DAは、図2に示す交差点付近におけるAHSにおいて、提供情報受信区間A1である。
【0066】
ここで、AHSサービス提供区間DAの開始位置である情報提供基準位置21は、自車両V1が基点11を通過することによって検出することができ、個々のAHSサービス提供区間DAが地図情報データベース5に予め登録されている場合には、その地図情報データベースの参照によって特定することができる。
【0067】
横断歩道歩行者衝突注意警報サービスでは、道路設備からの提供情報の受信を開始した際に、以下の3条件(a)乃至(c):
(a)交差点から所定の距離範囲(AHS情報提供開始位置、例えば30(m))内に接近した、
(b)ウインカスイッチ33の操作がなされた、
(c)自車速が所定の閾値以下になった、
が成立した場合に、交差点の横断歩道における歩行者に関する情報提供を開始し、その後、自車両V1が当該交差点を通過(直進)するか、或いは当該交差点における右左折を完了したときに情報提供を終了する。
【0068】
従って、横断歩道歩行者衝突注意警報サービスでは、提供情報の受信をもって、AHS情報の提供を行う可能性あり(可能性が高い)と判定し、図5に示すように、交差点中央の手前30(m)に、距離Lnaviを加算した位置(即ち、ナビゲーション規制開始地点xlimit)から、当該交差点を離脱するまでの区間を、ナビゲーション情報の提供規制区間DLとする。この場合も、ナビゲーション情報の提供に要する距離Lnaviは、上記(6)式によって算出すれば良い。
【0069】
次に、上記単路系及び交差点系サービスにおけるナビゲーション情報の提供規制を実現すべく、システムコントローラ31にて行われる情報提供規制処理の手順について説明する。
【0070】
図6は、第1の実施形態における情報提供規制処理を示すフローチャートである。
【0071】
ステップS1では、上述した判断条件によってAHS情報の提供の可能性が有る(可能性が高い)かが判断され、この判断で提供の可能性が無い(或いは可能性が低い)と判断された場合にはナビゲーション情報の提供規制を行なう必要はないので本ステップにおける判断を繰り返す。
【0072】
ステップS2では、ナビゲーション情報の規制開始地点xlimitを、上述した手順によって算出し、ステップS3では、自車両V1の現在位置が規制開始地点xlimitを超えた場合にステップS4に進む。
【0073】
ステップS4では、ナビゲーション情報の提供規制を開始し、その規制状態を、ステップS5にて規制終了位置が検出されるまで継続する。ここで、規制終了位置は、上述した2つのサービス例の場合、自車両V1の現在位置がカーブ終了位置を通過したとき、或いは、自車両V1が交差点を通過または右左折を完了することによって当該交差点から離脱したときに検出される。
【0074】
そして、ステップS6では、ステップS5にて規制終了位置の通過が検出されたので、ナビゲーション情報の規制状態を解除する。
【0075】
ここで、上述した情報提供規制処理がシステムコントローラ31にて行われる場合に、ナビゲーション情報の提供規制及び規制解除は、例えば、ナビゲーションユニット1への所定コマンドの通知等によって実現すれば良い。
【0076】
以上説明した本実施形態によれば、AHS情報(走行支援情報)を乗員に提供する可能性が高いときには、ナビゲーション情報の提供規制区間DLにおいて提供が規制されるので、提供中であったナビゲーション情報が途中で中断され、新たにAHS情報の提供が開始されるような状況が発生する機会を極小化することができ、乗員に違和感を与えること無く、且つ提供される情報内容を把握し易い状況下において、AHS情報を乗員に的確に提供することができる。
【0077】
[第2の実施形態]
次に、上述した第1の実施形態に係る車両用情報提供装置を基本とする第2の実施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0078】
本実施形態では、上述した手順によってナビゲーション情報提供規制区間DLにおいて提供が制限されたナビゲーション情報を、AHS情報を乗員に提供する可能性が低いまたは可能性が無いときに、タイミングをずらして提供する場合について説明する。
【0079】
図7は、第2の実施形態に係る情報提供規制処理を、カーブ進入速度警報サービスに適用した場合を説明する図であり、各地点及び区間の基本的な位置関係は図4の場合と同様であるが、本実施形態では、自車両V1がナビゲーション情報提供規制区間DL内を走行中に、例えば、図7に示す○印の位置において提供すべきナビゲーション情報が発生する場合には、そのナビゲーション情報を、同区間の手前(同図左側方向)、或いは後ろ(同図右側方向)の地点(例えば図7に二重丸で示す位置)に移動することによって提供タイミングを調整する。より具体的に、移動後の地点は、例えば以下のように設定すれば良い。
【0080】
図8は、第2の実施形態において行われるナビゲーション情報報知位置の調整処理を示すフローチャートであり、本実施形態では、このフローチャートに示す処理手順が、第1の実施形態において説明した情報提供規制処理(図6)に加えて実行される。
【0081】
ステップS11では、ナビゲーション情報提供規制区間DL内に、ナビゲーション情報を提供すべき地点が含まれる否かを判断する。
【0082】
より具体的には、ナビゲーションユニット1によって乗員に提供されるナビゲーション情報の提供位置は、経路誘導路が設定されれば、道路地図情報を参照することによって基本的には特定可能である。そこで、本ステップでは、ナビゲーションユニット1によって設定された経路誘導路と、第1の実施形態における情報提供規制処理(図6)によって特定されたナビゲーション情報提供規制区間DLとの重複区間内において、当該経路誘導路からの逸脱を防止すべく本来報知すべきナビゲーション情報の提供位置が含まれるか否かを判断すれば良い。
【0083】
そして、ステップS11においてナビゲーション情報提供規制区間DL内にナビゲーション情報を提供すべき地点が含まれると判断された場合には、ステップS12において、対象となるナビゲーション情報の提供位置の移動量を算出し、ステップS13では、算出した移動量だけ提供位置を調整した経路誘導路を再設定するように、ナビゲーションユニット1を制御する。
【0084】
即ち、ステップS12では、対象となるナビゲーション情報の提供位置を移動するに際しては、AHSサービス提供区間DA内のナビゲーション情報提供規制区間DLとは異なる位置を選択すれば良い。より具体的には、以下の通りである。
【0085】
▲1▼ 対象となるナビゲーション情報の提供位置のナビゲーション規制開始地点xlimitへの移動距離が50(m)以内であれば、移動後の提供位置を、ナビゲーション規制開始地点xlimitの直前とする。
【0086】
▲2▼ 前記の▲1▼に対して、50(m)より大きく移動する場合は、100(m)を単位として、ナビゲーション情報提供規制区間DLの手前(図7の左側方向)の移動可能な地点とし、この場合、移動前の本来の位置において提供すべきナビゲーション情報の内容に距離を表わすガイダンスが含まれている場合には、移動後の地点への移動量に応じて、報知すべきガイダンスを変更する(例えば「700メートル先〜です。」なるガイダンスを、移動量200mに応じて「900メートル先〜です。」に変更する)。
【0087】
▲3▼ 一方、前記の▲1▼、▲2▼で設定した位置が自車両V1が既に通過した地点となる場合は、ナビゲーション情報提供規制区間DL終了後の地点に移動する。
【0088】
また、ナビゲーション情報の提供位置がナビゲーション情報提供規制区間DL内に複数の存在する場合には、例えば、ナビゲーション規制開始地点xlimitに最も近いものを同規制区間DLの手前に移動し、同地点xlimitから最も遠いものを同規制区間DLの先へ移動すると共に、残る他のナビゲーション情報の提供は行わない。
【0089】
以上説明した本実施形態によれば、ナビゲーション機能によるナビゲーション情報の提供を中断すること無く、AHS機能によるAHS情報を的確なタイミングで提供することができるのに加えて、ナビゲーション情報提供規制区間DL内において提供を制限されたナビゲーション情報であっても、AHSサービス提供区間DA内において、乗員に提供する可能性が低いまたは可能性が無いタイミングにおける提供が担保されるので、ナビゲーション機能の利便性が低減されることを防ぐことができる。
【0090】
[第3の実施形態]
次に、上述した第1の実施形態に係る車両用情報提供装置を基本とする第3の実施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0091】
本実施形態では、AHSサービス提供区間DA内においてナビゲーション情報が提供されることは好ましくないとの考え方に基づいて、そのAHSサービス提供区間DAの全範囲を、ナビゲーション情報提供規制区間DLと設定することにより、ナビゲーション情報の提供を規制する場合について説明する。
【0092】
図9は、第3の実施形態に係る情報提供規制処理を、カーブ進入速度警報サービスに適用した場合を説明する図であり、各地点及び区間の基本的な位置関係は図4の場合と略同様であるが、本実施形態では、ナビゲーション情報提供規制区間DLが、AHSサービス提供区間DAと同じ長さまで延長されている点で異なる。
【0093】
図10は、第3の実施形態における情報提供規制処理を示すフローチャートである。
【0094】
ステップS15では、AHSサービス提供区間DAを特定する。AHSサービス提供区間DAは、自車両V1が基点11を通過することによって検出することができ、個々のAHSサービス提供区間DAが地図情報データベース5に予め登録されている場合には、その地図情報データベースを、自車両V1の現在位置に基づいて参照することによって特定することができる。
【0095】
ステップS16では、自車両V1がAHSサービス提供区間DAの開始位置である情報提供基準位置21を通過したかを判断する。情報提供基準位置21は、自車両V1が基点11を通過した際に受信する情報によって特定することができる。
【0096】
本実施形態において、AHSサービス提供区間DAと、ナビゲーション情報提供規制区間DLとが同じ長さである。そこでステップS17では、ステップS16にてAHSサービス提供区間DAへの自車両V1の進入が検出されたので、ナビゲーション情報の提供規制を開始する。
【0097】
より具体的には、自車両V1の現在位置と、地図情報DB5に記憶されたAHSサービス提供区間DAとを照合しておき、ステップS16にてAHSサービス提供区間DAに自車両V1が入ったと判断されるのに応じて、即座にナビゲーション情報の提供を規制する。或いは、基点11においてAHSサービス提供区間DAの存在を表わす所定信号を受信することにより、情報提供基準位置21を自車両V1において特定可能な場合には、その情報提供基準位置21を自車両V1が通過するタイミングから、ナビゲーション情報の提供を規制する。
【0098】
そして、ステップS18では、上記の規制状態を、AHSサービス提供区間DAの終了地点まで継続し、ステップS19にて係る規制状態を解除する。
【0099】
以上説明した本実施形態によれば、ナビゲーション機能によるナビゲーション情報の提供を中断すること無く、AHS機能によるAHS情報を的確なタイミングで提供することができるのに加えて、AHSサービス提供区間DAの通過後にナビゲーション情報が提供される場合と比較して、例えば、提供タイミングが遅すぎることによって生じる経路誘導路からの逸脱等の発生を未然に防ぐことができ、処理構成も容易である。
【0100】
[第4の実施形態]
次に、上述した第3の実施形態に係る車両用情報提供装置を基本とする第4の実施形態を説明する。以下の説明においては、第3の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0101】
本実施形態においても、ナビゲーション情報提供規制区間DLがAHSサービス提供区間DAと同じ長さ(図9参照)に設定される点は上述した第3の実施形態と同様であるが、本実施形態では、そのAHSサービス提供区間DA(ナビゲーション情報提供規制区間DL)において提供が制限されたナビゲーション情報を、自車両V1がAHSサービス提供区間DAに到達するまでに、タイミングをずらして提供する場合について説明する。
【0102】
具体的には、地図情報DB5にAHSサービス提供区間DAが予め登録されているか否かにより、以下に説明する2通りの制御方法が考えられる。
【0103】
はじめに、地図情報DB5にAHSサービス提供区間DAが予め登録されている場合について説明する。
【0104】
図11は、第4の実施形態において、地図情報DBにAHSサービス提供区間DAが予め登録されている場合の情報提供規制処理を示すフローチャートである。
【0105】
ステップS21では、自車両V1の現在位置と、乗員によって設定された所望の目的地とに基づいて地図情報DB5を参照することによって、一般的な手順によって当該現在位置から目的地への経路誘導路を算出するようにナビゲーションユニット1を制御すると共に、算出された経路誘導路の情報をシステムコントローラ31に入手する。
【0106】
第2の実施形態においても説明したように、ナビゲーションユニット1によって乗員に提供されるナビゲーション情報の提供位置は、経路誘導路が設定されれば、道路地図情報を参照することによって基本的には特定可能である。そこで、ステップS22では、ステップS21にて算出された経路誘導路上における最初のナビゲーション情報の提供位置を検出する。
【0107】
次に、ステップS23では、地図情報DB5を参照することによって、ステップS21にて算出された経路誘導路上に存在するAHSサービス提供区間DAを検索する。
【0108】
ステップS24では、ステップS23における検索によって当該経路誘導路上に存在すると判断されたAHSサービス提供区間DAを対象として、そのAHSサービス提供区間DAの範囲内に、今回の制御周期において注目しているナビゲーション情報の提供位置が存在するかを判断する。そして、この判断の結果、当該ナビゲーション情報の提供位置がAHSサービス提供区間DAの範囲内に存在すると判断された場合には、ステップS25において、当該注目しているナビゲーション情報の提供位置を、当該経路誘導路上の他の位置に移動する。一方、ステップS24において当該注目しているナビゲーション情報の提供位置がAHSサービス提供区間DAが存在しないと判断された場合には、その提供位置を移動する必要はないのでステップS26に進む。
【0109】
ここで、ステップS25にてナビゲーション情報の提供位置を移動する際の手順は、第2の実施形態において説明した手順で行なえば良い。
【0110】
ステップS26では、当該経路誘導路上に他のナビゲーション情報の提供位置が存在するかを判断し、ステップS27では、存在すると判断したナビゲーション情報の提供位置を、新たに注目すべきナビゲーション情報の提供位置として設定し、ステップS23に戻る。
【0111】
即ち、上記の情報提供規制処理(図11)では、AHSサービス提供区間DAと重複する経路誘導路上にナビゲーション情報の提供位置が含まれる場合には、そのナビゲーション情報はAHSサービス提供区間DAにおける提供が規制されるべきであるため、個々の提供位置を、経路誘導路の算出に際して一括して、AHSサービス提供区間DAとは異なる位置に移動する。これにより、自車両V1がAHSサービス提供区間DAに到達するまでに、タイミングをずらして提供することができる。
【0112】
次に、地図情報DB5にはAHSサービス提供区間DAが登録されていないため、自車両V1の進行に応じて道路設備から受信する提供情報を基にして、AHSサービス提供区間DAを検出する場合について説明する。
【0113】
図12は、第4の実施形態において、道路設備から受信する提供情報を基にしてAHSサービス提供区間DAを検出する場合の情報提供規制処理を示すフローチャートである。
【0114】
ステップS30では、自車両V1の現在位置と、乗員によって設定された所望の目的地とに基づいて地図情報DB5を参照することによって、一般的な手順によって当該現在位置から目的地への経路誘導路を算出するようにナビゲーションユニット1を制御すると共に、算出された経路誘導路の情報をシステムコントローラ31に入手する。
【0115】
ステップS31では、自車両V1が走行路上の基点11を通過するのに応じて道路設備から受信する提供情報を基にしてAHSサービス提供区間DAを検出する。
【0116】
ステップS32では、ステップS30における検索によって設定された経路誘導路上で、自車両V1の現在位置等との関係から、AHSサービス提供区間DA内で報知すべきナビゲーション情報の提供位置を特定すると共に、特定された提供位置が、ステップS31にて検出されたAHSサービス提供区間DAの範囲内に存在するかを判断する。そして、この判断の結果、当該ナビゲーション情報の提供位置がAHSサービス提供区間DAの範囲内に存在すると判断された場合には、ステップS33において、当該ナビゲーション情報の提供位置を、当該経路誘導路上の他の位置に移動する。一方、ステップS32において当該ナビゲーション情報の提供位置がAHSサービス提供区間DAが存在しないと判断された場合には、その提供位置を移動する必要はないのでステップS31に戻る。
【0117】
ここで、ステップS33にてナビゲーション情報の提供位置を移動する際の手順は、第2の実施形態において説明した手順で行なえば良い。
【0118】
ステップS34では、当該AHSサービス提供区間DAにおけるナビゲーション情報の報知を規制する状態とし、その規制状態を、ステップS35にて当該AHSサービス提供区間DAから自車両V1が退出するまで継続すると共に、退出が確認された時点でステップS36にてその規制状態を解除する。
【0119】
即ち、上記の情報提供規制処理(図12)では、AHSサービス提供区間DAと重複する経路誘導路上にナビゲーション情報の提供位置が含まれる場合には、そのナビゲーション情報はAHSサービス提供区間DAにおける提供が規制されるべきであるため、個々の提供位置を、AHSサービス提供区間DAとは異なる位置に移動する処理を、自車両V1の走行に伴ってAHSサービス提供区間DAが検出される度に行なう。これにより、自車両V1がAHSサービス提供区間DAに到達するまでに、タイミングをずらして提供することができる。
【0120】
従って、本実施形態によれば、ナビゲーション機能によるナビゲーション情報の提供を中断すること無く、AHS機能によるAHS情報を的確なタイミングで提供することができるのに加えて、AHSサービス提供区間DAの通過後にナビゲーション情報が提供される場合と比較して、例えば、提供タイミングが遅すぎることによって生じる経路誘導路からの逸脱等の発生を未然に防ぐことができる。
【0121】
[第5の実施形態]
次に、上述した第4の実施形態に係る車両用情報提供装置を基本とする第5の実施形態を説明する。以下の説明においては、第4の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0122】
本実施形態においても、ナビゲーション情報提供規制区間DLがAHSサービス提供区間DAと同じ長さ(図9参照)に設定される点は上述した第3の実施形態と同様であり、そのAHSサービス提供区間DA(ナビゲーション情報提供規制区間DL)において提供が制限されたナビゲーション情報を、自車両V1がAHSサービス提供区間DAに到達するまでに、タイミングをずらして提供することは上述した第4の実施形態と同様であるが、本実施形態では、調整(移動)後のナビゲーション情報の提供位置を、自車両V1の基点11の通過または基点11の通過に応じて特定可能な情報提供基準位置21に限定する点が第4の実施形態と異なる。
【0123】
本実施形態においても、地図情報DB5にAHSサービス提供区間DAが予め登録されているか否かにより、2通りの制御方法が考えられる。
【0124】
はじめに、地図情報DB5にAHSサービス提供区間DAが予め登録されている場合について説明する。
【0125】
図13は、第5の実施形態において、地図情報DBにAHSサービス提供区間DAが予め登録されている場合の情報提供規制処理を示すフローチャートであり、第4の実施形態における情報提供規制処理(図11)の処理手順とはステップS25Aだけが異なる。
【0126】
即ち、ステップS25Aでは、ステップS24にて注目するナビゲーション情報の提供位置がAHSサービス提供区間DAの範囲内に存在すると判断されたので、当該注目しているナビゲーション情報の提供位置を、そのAHSサービス提供区間DAに対応する基点11または同区間DAの開始地点を表わす情報提供基準位置21に移動する。
【0127】
従って、図13に示す処理ステップを行なうことにより、ステップS21にて算出した経路誘導路上において個々のナビゲーション情報の提供位置が、AHSサービス提供区間DAに対応する基点11または情報提供基準位置21に設定される。そしてこの場合、自車両V1が当該経路誘導路に沿って実際に走行を開始するのに伴って、基点11または基点11の通過に応じて自車両V1にて特定可能な情報提供基準位置21を通過したことがシステムコントローラ31にて検出される度に、その基点11(または情報提供基準位置21)にステップS25Aにて報知位置が設定(調整)されたナビゲーション情報が報知される。また、同一のAHSサービス提供区間DAにおいて本来報知すべきナビゲーション情報の提供位置が複数箇所存在する場合は、例えば、当該経路誘導路上で最も手前のナビゲーション情報だけを提供するように構成すれば良い。
【0128】
次に、地図情報DB5にはAHSサービス提供区間DAが登録されていないため、自車両V1の進行に応じて道路設備から受信する提供情報を基にして、AHSサービス提供区間DAを検出する場合について説明する。
【0129】
図14は、第5の実施形態において、道路設備から受信する提供情報を基にしてAHSサービス提供区間DAを検出する場合の情報提供規制処理を示すフローチャートであり、第4の実施形態における情報提供規制処理(図12)の処理手順とはステップS33Aだけが異なる。
【0130】
即ち、自車両V1の進行に応じて自車両V1が基点11を通過するのに応じて、ステップS31にて道路設備から受信した提供情報に基づいてAHSサービス提供区間DAが検出され、一方、ステップS30にて設定された経路誘導路と自車両V1の現在位置との関係から、これから報知すべきナビゲーション情報の提供位置は特定することができる。そこでステップS33Aでは、ステップS32にて当該AHSサービス提供区間DAの範囲内に報知すべきナビゲーション情報の提供位置が存在すると判断された場合には、提供位置を調整(移動)する、或いは当該提供位置を自車両V1が通過するタイミングまで待機すること無く、そのナビゲーション情報を直ちに提供する。
【0131】
従って、図14に示す処理ステップを自車両V1の進行に伴って繰り返すことにより、基点11または基点11の通過に応じて自車両V1にて特定可能な情報提供基準位置21を通過したことがステップS31にてAHSサービス提供区間DAを検出する際にシステムコントローラ31にて検出される度に、ステップS32にて特定されたところの、そのAHSサービス提供区間DAの範囲内で本来提供すべきナビゲーション情報が、当該AHSサービス提供区間DAに自車両が進入する以前の、基点11と情報提供基準位置21との範囲内を自車両V1が走行中に報知される。
【0132】
従って、本実施形態によれば、ナビゲーション機能によるナビゲーション情報の提供を中断すること無く、AHS機能によるAHS情報を的確なタイミングで提供することができるのに加えて、AHSサービス提供区間DAの通過後にナビゲーション情報が提供される場合と比較して、例えば、提供タイミングが遅すぎることによって生じる経路誘導路からの逸脱等の発生を未然に防ぐことができる。
【0133】
[第6の実施形態]
次に、上述した第3の実施形態に係る車両用情報提供装置を基本とする第6の実施形態を説明する。以下の説明においては、第3の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0134】
本実施形態においても、ナビゲーション情報提供規制区間DLがAHSサービス提供区間DAと同じ長さ(図9参照)に設定される点は上述した第3の実施形態と同様であるが、本実施形態では、そのAHSサービス提供区間DA(ナビゲーション情報提供規制区間DL)において提供が制限されたナビゲーション情報を、自車両V1がAHSサービス提供区間DAを通過した後に、タイミングをずらして提供する場合について説明する。
【0135】
図15は、第6の実施形態における情報提供規制処理を示すフローチャートである。
【0136】
ステップS40では、自車両V1の現在位置と、乗員によって設定された所望の目的地とに基づいて地図情報DB5を参照することによって、一般的な手順によって当該現在位置から目的地への経路誘導路を算出するようにナビゲーションユニット1を制御すると共に、算出された経路誘導路の情報をシステムコントローラ31に入手する。
【0137】
ステップS41及びステップS42では、第3の実施形態における情報提供規制処理(図10)のステップS15及びステップS16と同様の手順によって、自車両V1がAHSサービス提供区間DAに進入したことを検出する。
【0138】
ステップS43では、そのAHSサービス提供区間DA内におけるナビゲーション情報の提供規制を開始するが、当該AHSサービス提供区間DA内を自車両V1が進行するに際して本来は提供すべきナビゲーション情報が存在するとステップS44にて判断された場合には、ステップS45において、そのナビゲーション情報を、メモリ(不図示)内に保持しておく。
【0139】
そして、ステップS46において当該AHSサービス提供区間DAから自車両V1が退出したと判断されるのに応じて、ステップS47では、ナビゲーション情報の規制状態を解除し、ステップS45にて保持していたナビゲーション情報を、ステップS48にて報知する。このとき、同一のAHSサービス提供区間DAにおいて本来報知すべきナビゲーション情報の提供位置が複数箇所存在する場合は、ステップS48において、例えば、当該経路誘導路上で最も前方の提供位置に対応するナビゲーション情報だけを提供するように構成すれば良い。
【0140】
従って、図15に示す処理ステップを自車両V1の進行に伴ってAHSサービス提供区間DAが検出される度に繰り返すことにより、個々のAHSサービス提供区間DAを自車両V1が通り抜ける度に、提供が制限されたナビゲーション情報が提供されることになる。
【0141】
[第7の実施形態]
次に、上述した第1の実施形態に係る車両用情報提供装置を基本とする第7の実施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0142】
本実施形態では、AHS情報を乗員に提供する可能性が高いことによって本来報知すべきナビゲーション情報の提供規制を行なった際には、規制したナビゲーション情報を、当該AHS情報の提供後に、タイミングをずらして提供する。
【0143】
図16は、第7の実施形態における情報提供規制処理を示すフローチャートである。
【0144】
ステップS50では、自車両V1の現在位置と、乗員によって設定された所望の目的地とに基づいて地図情報DB5を参照することによって、一般的な手順によって当該現在位置から目的地への経路誘導路を算出するようにナビゲーションユニット1を制御すると共に、算出された経路誘導路の情報をシステムコントローラ31に入手する。
【0145】
ステップS52乃至ステップS54では、第1の実施形態における情報提供規制処理(図6)のステップS1乃至ステップS4と同様の処理手順により、ナビゲーション情報の提供規制を開始するが、AHSサービス提供区間DA内を自車両V1が進行するに際して本来は提供すべきナビゲーション情報が存在するとステップS55にて判断された場合には、ステップS56において、そのナビゲーション情報を、メモリ(不図示)内に保持しておく。
【0146】
ステップS57では、ステップS51にて提供する可能性が高いと判断されたAHS情報を自車両V1において提供したかを判断し、提供していない場合にはステップS58に進み、提供済みの場合にはステップS59に進む。
【0147】
ステップS58では、ナビゲーション情報提供規制区間DLの終了位置を自車両V1が超えたかを判断し、未だ同区間DLの範囲内である場合にはステップS55に戻り、当該終了位置を超えた場合にはステップS59に進む。
【0148】
そして、ステップS59では、ステップS57にてAHS情報を提供済みと判断された、或いは、ステップS58にて規制終了位置の通過が検出されたので、ナビゲーション情報の規制状態を解除し、ステップS56にて保持していたナビゲーション情報を、ステップS60にて報知する。ここで、AHS情報の提供後にステップS60にてナビゲーション情報を提供する際には、乗員によるAHS情報との区別を明確且つ容易にすべく、所定の余白時間が経過した後に、当該ナビゲーション情報の提供を開始すると良い。
【0149】
このような本実施形態によれば、自車両V1がAHSサービス提供区間DA内を未だ走行中であっても、AHS情報の提供後には、ナビゲーション情報が提供されるので、同区間DAの通過後にナビゲーション情報が提供される場合と比較して、例えば、提供タイミングが遅すぎることによって生じる経路誘導路からの逸脱等の発生を未然に防ぐことができる。
【0150】
[第8の実施形態]
次に、上述した第1の実施形態に係る車両用情報提供装置を基本とする第8の実施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0151】
一般に、ナビゲーション情報と、AHS情報とを比較すると、ナビゲーション情報は、所謂道案内としての要素が強いのに対して、AHS情報は、カーブ進入時の車速警報、右折待ちに際しての頭出し警報、交差点内進入時の歩行者警報等に代表されるように、危険回避のためのドライバへの警報提供が主な目的であるから、上述した各実施形態の如く、基本的には、AHS情報の乗員への提供を優先させるべきである。しかしながら、走行環境によっては、ナビゲーション情報提供規制区間DL内ではあっても、例えば時間や道のりの増加量の観点から経路誘導路の再設定が現実的な選択ではない場合も想定され、このような場合には、既に設定されている経路誘導路から自車両V1が逸脱しないように乗員へのナビゲーション情報の提供を優先すべきである。
【0152】
そこで、本実施形態では、ナビゲーション情報を提供する重要度を算出すると共に、算出した重要度が高い場合には、AHS情報を乗員に提供する可能性が高い場合であっても、そのナビゲーション情報の提供を行なう。
【0153】
図17は、第8の実施形態において行われるナビゲーション情報の重要度判定処理を示すフローチャートであり、本実施形態では、このフローチャートに示す処理手順が、第1の実施形態において説明した情報提供規制処理(図6)に加えて実行される。
【0154】
ステップS60では、自車両V1の現在位置と、乗員によって設定された所望の目的地とに基づいて地図情報DB5を参照することによって、一般的な手順によって当該現在位置から目的地への経路誘導路を算出するようにナビゲーションユニット1を制御すると共に、算出された経路誘導路の情報をシステムコントローラ31に入手する。
【0155】
上述したように、経路誘導路が設定されれば、道路地図情報を参照することによって、経路誘導路と自車両V1の現在位置との関係から、ナビゲーション情報を提供すべき提供位置は特定することができる。また、AHSサービス提供区間DAにおけるAHS情報の提供位置も、個々のAHSサービス提供区間DAが地図情報データベース5に予め登録されている場合には、ある程度の確度で特定する(予測する)ことができる。
【0156】
そこで、ステップS61では、ステップS60にて入手した経路誘導路のうち、AHSサービス提供区間DAと重複する区間において、ナビゲーション情報の提供位置と、AHS情報の提供位置との前後関係を比較することにより、ナビゲーション情報の提供位置がAHS情報の提供位置より手前に存在する場合には、AHSサービス提供区間DA内に自車両V1が存在する場合であっても、ステップS64にて当該ナビゲーション情報の提供を行なう。
【0157】
一方、ステップS61にてAHS情報の提供位置の方がナビゲーション情報の提供位置より手前に存在すると判断された場合には、ステップS62において当該AHS情報とナビゲーション情報との重要度を算出する。
【0158】
ここで、ナビゲーション情報の重要度Q(単位は時間)は、次式で算出する。
【0159】
Q=(V0−Vtgt)/αn+Ti ・・・・(7),
但し、V0:自車速度、Vtgt:情報対象地点(カーブ入口、案内交差点、など)における適正車速、αn:通常の制動動作における平均減速度、Ti:情報伝達時間(ドライバの反応時間)である。
【0160】
また、本実施形態において、AHS情報は、以下のように分類する。
【0161】
・Advisory: 安全運転のための参考情報、
・Caution: 注意喚起情報(即座に危険対象へ注意を向け、回避行動の準備が必要なタイミングで提供)、
・Warning: 警報(即座に危険回避行動を開始する必要があるタイミングで提供)。
【0162】
そして、個々のナビゲーション情報は、AHS情報におけるAdvisoryに分類されるものとし、ステップS63では、提供する可能性が高い(可能性がある)と情報提供規制処理(図6)にて判断されたAHS情報が上記Advisoryに分類できる場合に、そのAHS情報の提供位置より後方に位置するとステップS61にて判断されたナビゲーション情報について上記(7)式によって算出した重要度Qと比較し、その比較の結果、ナビゲーション情報の方が重要度が高い場合にはステップS64において、対応する提供位置を自車両V1が通過するタイミングで、当該ナビゲーション情報を報知する。一方、ステップS63にてAHS情報の方が重要度が高いと判断された場合には、情報提供規制処理(図6)における規制状態を優先させる必要があると判断できるので、処理を終了する。
【0163】
このような本実施形態によれば、AHS情報を乗員に提供する可能性が高い場合であっても、算出された重要度Qが高ければ、ナビゲーション情報の提供が行われるので、提供タイミングが本来の提供タイミングより前または後に調整された結果、例えば自車両が実際に走行中の周囲の走行環境とは大きく異なるナビゲーション情報が報知されることにより、乗員が違和感を抱くことを防止することができる。
【0164】
尚、ドライバによる所定の設定操作が予め行われた場合には、重要度Qに関らずに、ナビゲーション情報を優先して提供しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る車両用情報提供システムにおいて車両に搭載される機器構成と、道路設備側に設けられる機器構成とを示すブロック構成図である。
【図2】本発明を適用可能な車両用情報提供システムの交差点付近における構成を例示する図である。
【図3】本発明を適用可能な車両用情報提供システムのカーブ付近における構成を例示する図である。
【図4】第1の実施形態に係る情報提供規制処理を、カーブ進入速度警報サービスに適用した場合を説明する図である。
【図5】第1の実施形態に係る情報提供規制処理を、横断歩道歩行者衝突注意警報サービスに適用した場合を説明する図である。
【図6】第1の実施形態における情報提供規制処理を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態に係る情報提供規制処理を、カーブ進入速度警報サービスに適用した場合を説明する図である。
【図8】第2の実施形態において行われるナビゲーション情報報知位置の調整処理を示すフローチャートである。
【図9】第3の実施形態に係る情報提供規制処理を、カーブ進入速度警報サービスに適用した場合を説明する図である。
【図10】第3の実施形態における情報提供規制処理を示すフローチャートである。
【図11】第4の実施形態において、地図情報DBにAHSサービス提供区間DAが予め登録されている場合の情報提供規制処理を示すフローチャートである。
【図12】第4の実施形態において、道路設備から受信する提供情報を基にしてAHSサービス提供区間DAを検出する場合の情報提供規制処理を示すフローチャートである。
【図13】第5の実施形態において、地図情報DBにAHSサービス提供区間DAが予め登録されている場合の情報提供規制処理を示すフローチャートである。
【図14】第5の実施形態において、道路設備から受信する提供情報を基にしてAHSサービス提供区間DAを検出する場合の情報提供規制処理を示すフローチャートである。
【図15】第6の実施形態における情報提供規制処理を示すフローチャートである。
【図16】第7の実施形態における情報提供規制処理を示すフローチャートである。
【図17】第8の実施形態において行われるナビゲーション情報の重要度判定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:ナビゲーションユニット,
2:ディスプレイ,
3:スピーカ,
4:GPSユニット,
5:地図情報データベース,
6:操作スイッチ,
11:基点,
12:車両検出センサ,
13:路側アンテナ,
31:システムコントローラ,
32:車速センサ,
33:ウインカスイッチ,
35:車載アンテナ,
36:路車間通信機,
41:システム基地局,
71:基点検出器,

Claims (5)

  1. 自車両前方の情報提供対象区間に関して道路設備から受信した情報を基とする走行支援機能による走行支援情報と、ナビゲーション機能によるナビゲーション情報とを、自車両の乗員に提供する車両用情報提供装置であって、
    自車両が前記情報提供対象区間内を走行中は前記ナビゲーション情報の提供を規制し、前記情報提供対象区間内において本来提供すべき前記ナビゲーション情報を、自車両が前記情報提供対象区間外を走行中に提供する情報提供制御手段を備えることを特徴とする車両用情報提供装置。
  2. 前記情報提供制御手段は、
    前記情報提供対象区間内において本来提供すべき前記ナビゲーション情報を、自車両が前記情報提供対象区間に到達するまでに提供することを特徴とする請求項記載の車両用情報提供装置。
  3. 前記情報提供制御手段は、
    前記情報提供対象区間内において本来提供すべき前記ナビゲーション情報を、自車両が前記情報提供対象区間に到達するまでに提供すべく、前記情報提供対象区間の存在を表わす所定信号を受信したときに提供することを特徴とする請求項記載の車両用情報提供装置。
  4. 前記情報提供制御手段は、
    前記情報提供対象区間内において本来提供すべき前記ナビゲーション情報を、自車両が前記情報提供対象区間を通過した後に提供することを特徴とする請求項記載の車両用情報提供装置。
  5. 前記情報提供制御手段は、
    前記ナビゲーション情報を提供する重要度を算出すると共に、算出した重要度が高い場合には、前記情報提供対象区間内を自車両が走行中であっても、前記ナビゲーション情報の提供を行なうことを特徴とする請求項1記載の車両用情報提供装置。
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