JP4164732B2 - 指紋照合システム、指紋照合装置、指紋照合方法、およびバイオメトリクス照合装置 - Google Patents

指紋照合システム、指紋照合装置、指紋照合方法、およびバイオメトリクス照合装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は認証などのために人の指から指紋を読み取り、あらかじめ登録されている指紋と照合する指紋照合システム、装置、方法、および、認証などのために人体の特徴に関するバイオメトリクス情報を読み取り、あらかじめ登録されているバイオメトリクス情報と照合するバイオメトリクス照合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえばインターネットを使った電子商取引など、電子マネーを用いるシステムでは、利用者などの認証が重要であり、そのための一手段として指紋照合技術を用いることができる。
図15は、このような認証に用いる従来の指紋照合装置の一例を示す外観図である。指紋照合装置102のケース表面に指紋センサー104が設けられており、指紋入力者は指106を指紋センサー104の指紋読み取り部108に接触させる。これにより指紋センサー104は指紋を読み取り、その画像を表す信号を出力する。指紋照合装置102は、この信号にもとづいて指紋の画像データーを生成し、同画像データーを解析して、読み取った指紋が特定の指紋であるか否か、すなわち指紋入力者があらかじめ登録されている人物であるか否かを判定する。判定結果はケーブル110を通じてたとえばコンピュータ(図示せず)に通知される。
【0003】
上記指紋センサー104としては近年半導体センサーが用いられるようになってきており、特に、指紋読み取り部108に指を接触させた際の指紋の凹凸による静電容量の変化を検出するタイプのものが主流となっている(たとえば特許公開2001−056204号公報)。
【0004】
一方、指紋の照合手法としては、従来より、指紋の枝分かれ点や指紋の切れ目点などの特徴点をデーター化して照合するマニューシャ法や、2値化した画像データーを比較照合するパターンマッチング法、あるいは指紋の山部と谷部の周期にもとづいて照合を行う手法などが知られている。
このうち、パターンマッチング法は、アルゴリズムが比較的簡単であるため、LSI(大規模集積回路)による指紋照合回路を実現するのに適しており、装置の低コスト化や、処理の高速化の点などで有利である。
パターンマッチング法(たとえば特開昭58−176781号公報)により指紋を照合する場合、指紋の濃淡画像データーはまず2値化され、その上であらかじめ記憶されているテンプレートとしての画像データーと比較し、照合が行われる。
【0005】
また、従来、パターンマッチング法においては指紋の特徴は主に、その中央部に存在しているとして、テンプレートの画像データーを作成する際には、通常、指紋の中央部を表す画像データーを抽出して同画像データーのみがテンプレートとして記憶される。そして、照合時には、図16の(A)に示した、照合時に指紋センサーにより読み取られた広い領域の指紋画像と、図16の(B)に示した、テンプレートとしての狭い領域の指紋画像とが照合されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記静電容量検出タイプの指紋センサーは比較的高価であり、そして静電容量検出セルの数(素子数)が多く、大型のものほど高価である。したがって、指紋照合装置の低価格化を図る場合には、指紋センサーの低価格化が有効であって、特に、素子数の少ない小型の指紋センサーを用いることが有効である。
しかし、素子数が少なく指紋の読み取り領域が狭い指紋センサーを用いると、照合時に読み取った指紋の領域が、テンプレートとして記憶されている指紋の領域と一致せず、指紋照合を行えない結果、指紋入力者が何度も指紋の読み取りをやり直さなければならないといった不便が生じる。
【0007】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、指紋照合の性能を維持しつつ、小型の指紋センサーを用いて低コスト化を図った指紋照合システム、指紋照合装置、および指紋照合方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、照合の性能を維持しつつ、小型のセンサーを用いて低コスト化を図ったバイオメトリクス照合装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、登録装置と照合装置とを含み、前記登録装置は、人の指から第1の領域における指紋を読み取って指紋の画像を表す画像信号を出力する第1の指紋センサーと、前記第1の指紋センサーが出力する画像信号にもとづき指紋の画像データーを生成する第1の画像データー生成手段と、前記第1の画像データー生成手段が生成した前記画像データーを出力するデーター出力手段とを含み、前記照合装置は、前記データー出力手段が出力する前記画像データーを取り込むデーター入力手段と、前記データー入力手段が取り込んだ前記画像データーを保持する記憶手段と、人の指から、前記第1の領域より狭い第2の領域における指紋を読み取って指紋の画像を表す画像信号を出力する第2の指紋センサーと、前記第2の指紋センサーが出力する画像信号にもとづき指紋の画像データーを生成する第2の画像データー生成手段と、前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成手段が生成した画像データーとを比較して両画像データーが表す指紋が一致するか否かを判定する画像照合手段とを含み、前記照合装置は、前記第2の指紋センサーによる指紋の読み取りが第2の指紋センサーに対する指の位置を変えて予め定められた2以上の所定回数行なわれたか否かを判定し、前記第2の指紋センサーによる指の位置を変えた指紋読み取りの回数が前記所定回数に到達したならば、前記画像照合手段は、前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成手段が生成した前記所定回数に対応する数の画像データーのそれぞれとを比較して両画像データの一致度を示すスコア値をそれぞれ求め、前記両画像データーが表す指紋が一致するか否かの判定を前記各スコア値に基づいて行なうことを特徴とする。
【0009】
本発明の指紋照合システムでは、指紋を登録する際には、指紋入力者は、登録装置の第1の指紋センサーの指紋読み取り部に自身の指を接触させる。これにより、第1の指紋センサーは、指紋入力者の指から第1の領域における指紋を読み取って指紋の画像を表す画像信号を出力する。第1の画像データー生成手段は、第1の指紋センサーが出力する画像信号にもとづき指紋の画像データーを生成し、データー出力手段は、この第1の画像データー生成手段が生成した画像データーを出力する。このとき、照合装置では、データー出力手段が出力する画像データーをデーター入力手段が取り込み、記憶手段はこの画像データーを保持する。
【0010】
そして、指紋を照合する場合には、指紋入力者は、照合装置の第2の指紋センサーの指紋読み取り部に自身の指を接触させる。これにより、第2の指紋センサーは、指紋入力者の指から第2の領域における指紋を読み取って指紋の画像を表す画像信号を出力する。第2の画像データー生成手段は、第2の指紋センサーが出力する画像信号にもとづき指紋の画像データーを生成し、画像照合手段は、記憶手段が保持している上記画像データーと第2の画像データー生成手段が生成した画像データーとを比較して両画像データーが表す指紋が一致するか否かを判定する。
【0011】
このように、本発明では、指紋を登録する際には、登録装置の第1の指紋センサーによって広い領域(第1の領域)から指紋を読み取って画像データーを生成し、一方、指紋を照合する際には、照合装置の第2の指紋センサーによって狭い領域(第2の領域)から指紋を読み取って画像データーを生成する。そして、画像照合手段はこれら2つの画像データーを比較して指紋の一致、不一致を判定する。
したがって、第2の指紋センサーの読み取り領域が狭く、第2の指紋センサーの読み取り結果による画像データーは狭い領域の指紋しか表していないにもかかわらず、第1の指紋センサーの読み取り結果による画像データーは広い領域の指紋を表しているため、常に確実に指紋照合を行うことができる。
そして、第2の指紋センサーは読み取り領域が狭く、素子数が少ないため安価であり、よって照合装置の低コスト化を実現できる。照合装置は通常、個々の利用者が所有するものであるため、その低コスト化はきわめて有益である。
【0012】
また、本発明の指紋照合装置は、人の指から第1の領域における指紋が読み取られることにより生成された前記指紋の画像を表す画像データーを取り込むデーター入力手段と、前記データー入力手段が取り込んだ前記画像データーを保持する記憶手段と、人の指から、前記第1の領域より狭い第2の領域における指紋を読み取って指紋の画像を表す画像信号を出力する第2の指紋センサーと、前記第2の指紋センサーが出力する画像信号にもとづき指紋の画像データーを生成する第2の画像データー生成手段と、前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成手段が生成した画像データーとを比較して両画像データーが表す指紋が一致するか否かを判定する画像照合手段とを備え、前記画像照合手段は、前記第2の指紋センサーによる指紋の読み取りが第2の指紋センサーに対する指の位置を変えて予め定められた2以上の所定回数行なわれたか否かを判定し、前記第2の指紋センサーによる指の位置を変えた指紋読み取りの回数が前記所定回数に到達したならば、前記画像照合手段は、前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成手段が生成した前記所定回数に対応する数の画像データーのそれぞれとを比較して両画像データの一致度を示すスコア値をそれぞれ求め、前記両画像データーが表す指紋が一致するか否かの判定を前記各スコア値に基づいて行なうことを特徴とする。
【0013】
本発明の指紋照合装置では、指紋を照合する場合には、指紋入力者は、照合装置の第2の指紋センサーの指紋読み取り部に自身の指を接触させる。これにより、第2の指紋センサーは、指紋入力者の指から第2の領域における指紋を読み取って指紋の画像を表す画像信号を出力する。第2の画像データー生成手段は、第2の指紋センサーが出力する画像信号にもとづき指紋の画像データーを生成し、画像照合手段は、記憶手段が保持している画像データーと第2の画像データー生成手段が生成した画像データーとを比較して両画像データーが表す指紋が一致するか否かを判定する。
【0014】
このように、本発明では、指紋を登録する際には、登録装置の第1の指紋センサーによって広い領域(第1の領域)から指紋を読み取って画像データーを生成し、一方、指紋を照合する際には、照合装置の第2の指紋センサーによって狭い領域(第2の領域)から指紋を読み取って画像データーを生成する。そして、画像照合手段は、広い領域(第1の領域)から読み取られた画像データーと、狭い領域(第2の領域)から指紋を読み取られた画像データーとを比較して指紋の一致、不一致を判定する。
したがって、第2の指紋センサーの読み取り領域が狭く、第2の指紋センサーの読み取り結果による画像データーは狭い領域の指紋しか表していないにもかかわらず、第1の領域での読み取り結果による画像データーは広い領域の指紋を表しているため、常に確実に指紋照合を行うことができる。
そして、第2の指紋センサーは読み取り領域が狭く、素子数が少ないため安価であり、よって照合装置の低コスト化を実現できる。照合装置は通常、個々の利用者が所有するものであるため、その低コスト化はきわめて有益である。
【0015】
また、本発明の指紋照合方法は、登録装置と照合装置とを含むシステムによって実行される指紋照合方法であって、登録装置用制御ステップと、照合装置用制御ステップとを含み、前記登録装置用制御ステップは、第1の指紋センサーによって人の指から第1の領域における指紋を読み取って指紋の画像を表す画像信号を出力する第1の画像信号出力ステップと、前記第1の画像信号出力ステップにより出力される画像信号にもとづき指紋の画像データーを生成する第1の画像データー生成ステップと、前記第1の画像データー生成手段が生成した前記画像データーを出力するデーター出力ステップとを含み、前記照合装置用制御ステップは、前記データー出力ステップにより出力される前記画像データーを取り込むデーター入力ステップと、前記データー入力手段が取り込んだ前記画像データーを記憶手段に保持する記憶ステップと、第2の指紋センサーにより人の指から、前記第1の領域より狭い第2の領域における指紋を読み取って指紋の画像を表す画像信号を出力する第2の画像データー出力ステップと、前記第2の画像データー出力ステップにより出力される画像信号にもとづき指紋の画像データーを生成する第2の画像データー生成ステップと、前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成ステップにより生成された画像データーとを比較して両画像データーが表す指紋が一致するか否かを判定する画像照合ステップとを含み、前記画像照合ステップは、前記第2の指紋センサーによる指紋の読み取りが第2の指紋センサーに対する指の位置を変えて予め定められた2以上の所定回数行なわれたか否かを判定し、前記判定により、前記第2の指紋センサーによる指の位置を変えた指紋読み取りの回数が前記所定回数に到達したと判定されたならば、前記記憶ステップにより前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成ステップで生成した前記所定回数に対応する数の画像データーのそれぞれとを比較して両画像データの一致度を示すスコア値をそれぞれ求め、前記両画像データーが表す指紋が一致するか否かの判定を前記各スコア値に基づいて行なうことを特徴とする。
【0016】
本発明の指紋照合方法では、指紋を登録する際には、指紋入力者は、登録装置の第1の指紋センサーの指紋読み取り部に自身の指を接触させる。これにより、第1の指紋センサーは、指紋入力者の指から第1の領域における指紋を読み取って指紋の画像を表す画像信号を出力する。第1の画像データー生成ステップでは、第1の指紋センサーが出力する画像信号にもとづき指紋の画像データーを生成し、データー出力ステップでは、この第1の画像データー生成ステップで生成された画像データーを出力する。このとき、照合装置では、データー出力ステップにより出力される画像データーをデーター入力ステップにより取り込み、記憶ステップによりこの画像データーを記憶手段に保持する。
【0017】
そして、指紋を照合する場合には、指紋入力者は、照合装置の第2の指紋センサーの指紋読み取り部に自身の指を接触させる。これにより、第2の画像データー出力ステップにより、指紋入力者の指から第2の領域における指紋が読み取られて指紋の画像を表す画像信号が出力される。第2の画像データー生成ステップによって、第2の画像データー出力ステップにより出力される画像信号にもとづき指紋の画像データーが生成され、画像照合ステップでは、記憶手段が保持している上記画像データーと第2の画像データー生成ステップにより生成された画像データーとを比較して両画像データーが表す指紋が一致するか否かを判定する。
【0018】
このように、本発明では、指紋を登録する際には、登録装置の第1の指紋センサーによって広い領域(第1の領域)から指紋を読み取って画像データーを生成し、一方、指紋を照合する際には、照合装置の第2の指紋センサーによって狭い領域(第2の領域)から指紋を読み取って画像データーを生成する。そして、画像照合手段はこれら2つの画像データーを比較して指紋の一致、不一致を判定する。
したがって、第2の指紋センサーの読み取り領域が狭く、第2の指紋センサーの読み取り結果による画像データーは狭い領域の指紋しか表していないにもかかわらず、第1の指紋センサーの読み取り結果による画像データーは広い領域の指紋を表しているため、常に確実に指紋照合を行うことができる。
そして、第2の指紋センサーは読み取り領域が狭く、素子数が少ないため安価であり、よって照合装置の低コスト化を実現できる。照合装置は通常、個々の利用者が所有するものであるため、その低コスト化はきわめて有益である。
【0019】
また、本発明のバイオメトリクス照合装置は、人体から第1の領域におけるバイオメトリクス情報が読み取られることにより生成された前記バイオメトリクス情報の画像を表す画像データーを取り込むデーター入力手段と、前記データー入力手段が取り込んだ前記画像データーを保持する記憶手段と、人体から、前記第1の領域より狭い第2の領域におけるバイオメトリクス情報を読み取ってバイオメトリクス情報の画像を表す画像信号を出力する第2のバイオメトリクスセンサーと、前記第2のバイオメトリクスセンサーが出力する画像信号にもとづきバイオメトリクス情報の画像データーを生成する第2の画像データー生成手段と、前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成手段が生成した画像データーとを比較して両画像データーが表すバイオメトリクス情報が一致するか否かを判定する画像照合手段とを備え、前記画像照合手段は、前記第2のバイオメトリクスセンサーによるバイオメトリクス情報の読み取りが第2のバイオメトリクスセンサーに対する人体の位置を変えて予め定められた2以上の所定回数行なわれたか否かを判定し、前記第2のバイオメトリクスセンサーによる人体の位置を変えたバイオメトリクス情報の読み取りの回数が前記所定回数に到達したならば、前記画像照合手段は、前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成手段が生成した前記所定回数に対応する数の画像データーのそれぞれとを比較して両画像データの一致度を示すスコア値をそれぞれ求め、前記両画像データーが表すバイオメトリクス情報が一致するか否かの判定を前記各スコア値に基づいて行なうことを特徴とする。
【0020】
本発明のバイオメトリクス照合装置では、バイオメトリクス情報を照合する場合には、バイオメトリクス情報入力者は、照合装置の第2のバイオメトリクスセンサーのバイオメトリクス情報読み取り部に自身のバイオメトリクス情報を読み取らせる。これにより、第2のバイオメトリクスセンサーは、バイオメトリクス情報入力者の人体から第2の領域におけるバイオメトリクス情報を読み取ってバイオメトリクス情報の画像を表す画像信号を出力する。第2の画像データー生成手段は、第2のバイオメトリクスセンサーが出力する画像信号にもとづきバイオメトリクス情報の画像データーを生成し、画像照合手段は、記憶手段が保持している画像データーと第2の画像データー生成手段が生成した画像データーとを比較して両画像データーが表すバイオメトリクス情報が一致するか否かを判定する。
【0021】
このように、本発明では、バイオメトリクス情報を登録する際には、登録装置の第1のバイオメトリクスセンサーによって広い領域(第1の領域)からバイオメトリクス情報を読み取って画像データーを生成し、一方、バイオメトリクス情報を照合する際には、照合装置の第2のバイオメトリクスセンサーによって狭い領域(第2の領域)からバイオメトリクス情報を読み取って画像データーを生成する。そして、画像照合手段は、広い領域(第1の領域)から読み取られた画像データーと、狭い領域(第2の領域)からバイオメトリクス情報を読み取られた画像データーとを比較してバイオメトリクス情報の一致、不一致を判定する。
したがって、第2のバイオメトリクスセンサーの読み取り領域が狭く、第2のバイオメトリクスセンサーの読み取り結果による画像データーは狭い領域のバイオメトリクス情報しか表していないにもかかわらず、第1の領域での読み取り結果による画像データーは広い領域のバイオメトリクス情報を表しているため、常に確実にバイオメトリクス情報の照合を行うことができる。
そして、第2のバイオメトリクスセンサーは読み取り領域が狭く、素子数が少ないため安価であり、よって照合装置の低コスト化を実現できる。照合装置は通常、個々の利用者が所有するものであるため、その低コスト化はきわめて有益である。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に本発明の指紋照合システムとともに、指紋照合方法および照合装置、バイオメトリクス照合装置の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、参考例について説明する。
図1の(A)および(B)はそれぞれ参考例による指紋照合システムの一例を構成する登録装置および照合装置を示すブロック図、図2は指紋登録時のシステム構成図、図3は指紋照合時のシステム構成図である。
参考例の指紋照合システムは、図1に示した登録装置2および照合装置4を含んで構成されている。
登録装置2は、図2に示したように、ケース6の表面に指紋センサー104を配置して構成されている。指紋センサー104は、指8を指紋読み取り部108に接触させた際に指紋の凹凸による静電容量の変化検出して指紋の濃淡画像を表す電気信号を出力する半導体センサーから成る。指紋センサー104が指紋を読み取る領域(第1の領域)は従来と同様、指一本分の指紋のほぼ全体を一度に読み取ることができる広さとなっている。
【0023】
登録装置2は、より詳しくは、図1の(A)に示したようにA/Dコンバーター12、指紋登録回路14、画像メモリー16、CPU18(中央処理装置)、プログラムメモリー20などをさらに含んで構成されている。
A/Dコンバーター12は、指紋センサー104が出力する指紋の画像信号をデジタル化して指紋の濃淡画像を表す画像データーとして出力する。
指紋登録回路14は、たとえばLSIから成り、A/Dコンバーター12からの画像データーにもとづいて、指紋の2値化画像を表す2値化画像データーを生成し、バスライン22を通じて、たとえば書き替え可能な不揮発性メモリーにより構成した画像メモリー16に格納する。
【0024】
ここで、A/Dコンバーター12および指紋登録回路14は本発明に係わる第1の画像データー生成手段を構成している。
プログラムメモリー20はRAM(ランダムアクセスメモリー)およびROM(リードオンリーメモリー)を含み、CPU18は、上記ROMに格納されたプログラムデーターをバスライン22を通じて取得し、同プログラムデーターにもとづき適宜上記RAMを使用して動作し、登録装置2全体の制御などを行う。
【0025】
バスライン22に接続されたUSB(Universal Serial Bus)コントローラー26は、登録装置2をUSBケーブル28を通じてパーソナルコンピュータ24(図2)に接続するためのインターフェースとして機能する。なお、前記パーソナルコンピュータ24はパーソナルコンピュータであってもよい。
CPU18はUSBコントローラー26と共に、本発明に係わる第1のデーター出力手段を構成しており、画像メモリー16に格納されている指紋の画像データーを、バスライン22、USBコントローラー26、ならびにUSBケーブル28を通じてコンピュータ24に出力する。
【0026】
一方、照合装置4も、登録装置2と同様の構成となっているが、特に指紋センサー30および指紋照合回路32の点で登録装置2と異なっている。なお、図1の(B)において、図1の(A)と同一の要素には同一の符号が付されており、それらに関する説明はここでは省略する。
【0027】
指紋センサー30は、指紋センサー104と同様、指紋の凹凸による静電容量の変化検出して指紋の濃淡画像を表す電気信号を出力する半導体センサーにより構成されているが、指紋を読み取る領域(第2の領域)は指紋センサー104より狭く、たとえば指紋センサー104の1/4程度となっている。したがって、指紋センサー30では通常、指紋の一部のみが読み取られることになる。
【0028】
照合装置4では、上記指紋登録回路14に代えて指紋照合回路32が設けられている。指紋照合回路32は、たとえばLSIにより構成され、A/Dコンバーター12とともに本発明に係わる第2の画像データー生成手段を構成し、また画像照合手段を構成している。すなわち指紋照合回路32は、A/Dコンバーター12からの画像データーにもとづいて、指紋の2値化画像を表す2値化画像データーを生成し、その上で、画像メモリー16にあらかじめ格納されている、登録装置2から取得した指紋の2値化画像データーと、パターンマッチングにより比較して、両画像データーが表す指紋が一致するか否かを判定する。
【0029】
照合装置4では、CPU18は、USBコントローラー26とともにデーター入力手段を構成しており、USBケーブル28を通じて入力される、登録装置2からの2値化画像データーを取り込んで画像メモリー16(本発明に係わる記憶手段)に保持させる。
【0030】
参考例においては、指紋がユーザ個人の生体的な特徴に関する情報であるバイオメトリクス情報に相当している。また、前記指紋センサー104が本発明の第1のバイオメトリクスセンサーを構成し、前記指紋センサー30が本発明の第2のバイオメトリクスセンサーを構成している。
【0031】
次に、このように構成された指紋照合システムにおける、指紋を登録する際の動作について図5のフローチャートを参照して説明する。
指紋を登録する際には、図2に示したように、登録装置2および照合装置4を共にUSBケーブル28を介してコンピュータ24に接続する(ステップS10)。
この状態で、登録装置2において、指紋入力者は自身の指を指紋センサー104の読み取り部108に接触させ(ステップS12)、コンピュータ24の操作者はコンピュータ24で所定の操作を行いコンピュータ24を通じて登録装置2に指紋の読み取りを指示する(ステップS14)。
これにより、指紋センサー104は読み取り部108に配置された指から、おおむね指全体の指紋を読み取り、指紋の濃淡画像を表す信号を出力する(ステップS16)。A/Dコンバーター12(図1の(A))はこの画像信号をデジタル化して濃淡画像データーを出力する(ステップS18)。
【0032】
指紋登録回路14は、A/Dコンバーター12から上記濃淡画像データーを受け取り、2値化して画像メモリー16に格納する(ステップS20)。ここで画像メモリー16に格納される2値化画像データーが表す画像は、図4の(B)に示すようなものとなる。
その後、CPU18は、画像メモリー16から上記指紋の2値化画像データーを読み出し、USBコントローラー26およびUSBケーブル28を通じてコンピュータ24に出力する(ステップS22)。コンピュータ24ではこの2値化画像データーを、USBケーブル28を通じて照合装置4に転送する(ステップS24)。
照合装置4(図1の(B))では、CPU18がこの2値化画像データーをUSBケーブル28およびUSBコントローラー26を通じて受け取り、登録画像データーとして画像メモリー16に格納する(ステップS26)。
【0033】
次に、指紋を照合する際の動作について図6のフローチャートを参照して説明する。
指紋を照合する際には、図3に示したように、照合装置4をUSBケーブル28を介してコンピュータ24に接続する(ステップS30)。
この状態で、指紋入力者は自身の指を指紋センサー30の読み取り部301に接触させ(ステップS32)、コンピュータ24の操作者はコンピュータ24に対して所定の操作を行いコンピュータ24を通じて照合装置4に指紋の読み取りを指示する(ステップS34)。
これにより、指紋センサー30は読み取り部に配置された指から、指の一部の指紋を読み取り、指紋の濃淡画像を表す信号を出力する(ステップS36)。A/Dコンバーター12はこの画像信号をデジタル化して濃淡画像データーを出力する(ステップS38)。
【0034】
指紋照合回路32は、A/Dコンバーター12から上記濃淡画像データーを受け取り、2値化する(ステップS40)。ここで、指紋照合回路32がA/Dコンバーター12からのデーターにもとづいて生成する照合用の2値化画像データーが表す画像は、図4の(A)に示したように、指紋の一部を表すものとなっている。
【0035】
指紋照合回路32は、上述のように登録画像データーとしてあらかじめ画像メモリー16に格納されている2値化画像データーを画像メモリー16から読み出し(ステップS42)、読み出した画像データーと、A/Dコンバーター12からのデーターにもとづいて新たに生成した上記2値化画像データー(照合画像データー)とを、パターンマッチングを行って比較し、両画像データーが表す指紋が一定の基準のもとで一致するか否かを判定する(ステップS44)。
【0036】
ここで、照合用の画像データーは上述のように指紋の一部を表すものとなっており(図4の(A))、一方、画像メモリー16に登録されている画像データーは指紋のほぼ全体を表すものとなっているため(図4の(B))、指紋照合回路32は、登録画像データー上で位置を変え登録画像データー上の全体で、照合画像データーとのパターンマッチングを行う。
判定結果は、バスライン22を通じて照合装置4のCPU18に通知し、CPU18はこれをUSBコントローラー26およびUSBケーブル28を通じてコンピュータ24に通知する(ステップS46)。
【0037】
このように、本参考例では、照合装置4の指紋センサー30の指紋読み取り領域が狭いため、指紋を照合する際には、狭い領域のデーターしか得られないものの、指紋を登録する際には、登録装置2の指紋センサー104により広い領域のデーターが得られる。
したがって、指紋照合時に、狭い領域のデーターしか得られず、さらに指紋の中央部から外れた領域のデーターしか得られなかったとしても、指紋照合回路32は常に確実に2つの画像データーを照合し、指紋の一致、不一致を判定することができる。
【0038】
そして、指紋センサー30は読み取り領域が狭く、素子数が少ないため安価であり、よって照合装置4の低コスト化を図ることができる。照合装置4は個々の利用者が所有するものであるため、その低コスト化はきわめて有益である。
すなわち、登録装置2については読み取り領域の広い指紋センサーを使用するため、そのコストは従来と変わらず、また登録装置2と照合装置4とを用いるため全体のコストは従来より高くなる。しかし、登録装置2は利用者が個々に所有する必要はなく、利用者は照合装置4のみを所有すればよいため、照合装置4の低コスト化の効果はきわめて大きい。
さらに、小型の指紋センサー30は携帯電話機などの携帯型の電子機器に取り付けるのに適しており、指紋照合機能を備えた、照合装置4としての携帯電話機などを容易に構成することができる。
【0039】
また、照合用の指紋センサーの小型化により、照合装置4を照合用指紋センサー付きのICカード(特許請求の範囲の携帯可能な用品に相当)として構成することも可能となる。図7は、このような指紋センサーを組み込んだICカードによるICカードシステムの一例を示す構成図である。このシステムでは、図7に示したように、ICカード34には上記指紋センサー30に相当する指紋センサー36が組み込まれており、指紋センサー36により指紋を読み取ってカード利用者の認証を行い、正当な利用者である場合にのみ、コンピュータ38はカードリーダ40を通じてICカード34との間でデーターの授受を行える。現在のICカード34では本人の認証はパスワードによるしかなく、参考例の指紋照合システムを応用することできわめて安全性の高いICカードシステムを実現できる。
また、ICカード34は比較的容易に湾曲するため、指紋センサーが大型の場合には、その影響が大きく破損する可能性が高い。しかし、参考例では小型の指紋センサーを組み込めばよく、この点で有利である。
【0040】
なお、登録装置はICカード34の発行者が用意し、たとえば登録センターに書き込みも可能なカードリーダとともに設置すればよく、ICカード発行時にカード利用者の指紋を登録装置で読み取って、照合装置としてのICカード34にカードリーダを通じて登録すればよい。
このような技術は、様々な用途のICカードに応用できるが、たとえばICカード化した運転免許証やパスポート、さらにはクレジットカードなどにも応用可能である。
また、参考例はICカード以外への応用も無論可能であり、照合装置の小型化が容易であることから、たとえば自宅やオフィスの鍵、車の鍵などを参考例にもとづく照合装置として構成してもよい。この場合、鍵は無線によるインターフェースを備えて機能する鍵として、指紋照合により、鍵の正当な所有者のみが鍵を使用できるようにすることができる。
【0041】
参考例では、登録装置2が生成した2値化画像データーは、そのままコンピュータ24を介して照合装置4に出力したが、暗号化した上でコンピュータ24に出力することも有用であり、これによりコンピュータ24を経由することにともなうセキュリティ低下の虞を解消できる。暗号化の手法としては、たとえば公開鍵暗号方式を用いることができる。
【0042】
また、照合装置4において、登録装置2からの2値化画像データーを画像メモリー16に格納する際、画像データーを暗号化した上で画像メモリー16に格納するようにして、いっそうのセキュリティ向上を図ることも有効である。
登録装置2が生成した2値化画像データーは、かならずしも照合装置4の画像メモリー16にあらかじめ格納しておく必要はなく、登録装置2が生成した2値化画像データーを通信ネットワークに接続されたサーバーや、コンピュータ内に保持しておき、指紋照合時にネットワークを通じて、あるいはコンピュータから照合装置2に取り込み、画像メモリー16に格納して照合を行う構成とすることも可能である。
参考例では、登録装置2では指紋の登録のみを行うとしたが、登録装置2にも、指紋照合機能を持たせて、指紋センサー104により得られたデーターにもとづいて指紋の照合も行える構成としておくことも有用である。
また、参考例ではUSB方式で登録装置2および照合装置4をたとえばコンピュータに接続するとしたが、これ以外にもRS232C規格にもとづいてコンピュータなどと接続するようにしてもよい。
【0043】
次に、第の実施の形態について説明する。
の実施の形態が参考例と異なるのは、指紋照合動作の際に、指紋センサー104による指紋の読み取りを複数回行なって複数の画像データーを取得し、これら複数の画像データーと登録画像データーとを比較する点である。
したがって、照合装置4の画像メモリー16は、前記登録画像データーの他に、複数個の画像データーを格納するように構成されている。
図8は第の実施の形態における指紋を照合する際の動作を示すフローチャートである。
指紋を照合する際には、図3に示したように、照合装置4をUSBケーブル28を介してコンピュータ24に接続する(ステップS130)。
この状態で、指紋入力者は自身の指を指紋センサー30の読み取り部301に接触させ(ステップS132)、コンピュータ24の操作者はコンピュータ24に対して所定の操作を行いコンピュータ24を通じて照合装置4に指紋の読み取りを指示する(ステップS134)。
これにより、指紋センサー30は読み取り部に配置された指から、指の一部の指紋を読み取り、指紋の濃淡画像を表す信号を出力する(ステップS136)。A/Dコンバーター12はこの画像信号をデジタル化して濃淡画像データーを出力する(ステップS138)。
【0044】
指紋照合回路32は、A/Dコンバーター12から上記濃淡画像データーを受け取りって2値化し、この2値化された照合用の画像データを前記画像メモリー16に格納する(ステップS140)。前記照合用の画像データが表す画像が図4の(A)に示したように、指紋の一部を表すものとなっていることは参考例の場合と同様である。
CPU18は、前記画像メモリー16に格納した照合用の画像データーが予め定めれらた数(本例では3回)に到達したか否か、すなわち複数の画像データーの取得が完了したか否かを判定する(ステップS142)。
ステップS142の判定結果が“N”であれば、CPU18はコンピュータ24に指紋センサ30に対する指の置き直しを促す情報を送出する。これにより、コンピュータ24は例えばディスプレイなどによって指の置き直しを促す表示を行なう(ステップS144)。そして、ステップS132の処理に戻って同様の処理を繰り返す。
【0045】
一方、ステップS142の判定結果が“Y”ならば、指紋照合回路32は、登録画像データーとしてあらかじめ画像メモリー16に格納されている2値化画像データーと、前記照合画像データーとしての複数の2値化画像データーとを読み出してパターンマッチングによる照合を行なう(ステップS146)。
図9は画像メモリー16に格納された2値化画像データーの説明図である。
図9に示すように、登録画像データD0に対して、複数回(本例では3回)読み取られた画像データD1、D2、D3がそれぞれ異なった位置に位置している。画像データD1、D2、D3がそれぞれ異なった位置となるのは、指紋読み取り毎に指を置き直すことにより指紋センサ30に対する指の位置がずれるためである。
そして、前記登録画像データーと、各照合画像データーとをパターンマッチングした結果、すなわち一致度を示すスコア値を算出し(ステップS148)、各スコア値の合計が予め設定されている閾値を越えたか否かを判定する(ステップS150)。
また、前記閾値は、前記スコア値の合計がその閾値を越えたときに登録画像データーと照合画像データーが確実に一致していると判断できるような値に予め設定されている。
【0046】
ステップS150の判定結果が“Y”ならば照合OKの結果を得る(ステップS152)。ステップS150の判定結果が“N”ならば照合NGの結果を得る(ステップS154)。
【0047】
の実施の形態では、参考例と同様の作用効果を奏することに加え、前記登録画像データと複数個の照合画像データとを比較するため、指紋の一致、不一致の判定精度を高める上で有利となる。
なお、第の実施の形態では、前記登録画像データーと、各照合画像データーとの一致度を示すスコア値を算出し、各スコア値の合計が予め設定されている閾値を越えたか否かに基づいて登録画像データと照合画像データとが一致するか否かを判定したが、前記各スコア値と所定の閾値とを比較し、各スコア値が閾値を越えた回数が所定数を越えたか否かに基づいて登録画像データと照合画像データとが一致するか否かを判定するようにしてもよい。
【0048】
次に第の実施の形態について説明する。
の実施の形態は、照合装置を腕時計に応用したものである。
図10は第の実施の形態における照合装置の構成を示すブロック図、図11(A)は第の実施の形態における照合装置の外観図、(B)は同照合装置の指紋センサーを露出した状態を示す外観図、図12は第の実施の形態における指紋照合システムの構成を示す説明図である。なお、参考例と同様の箇所には同一の符号を付して説明する。
図11(A)、(B)に示すように、照合装置50は腕時計(特許請求の範囲の携帯可能な用品に相当)として構成されており、本体51と、該本体51の上面に対してヒンジを介して開閉可能に設けられた時計部52とを備えている。
前記時計部52を本体51に対して閉じた状態で前記本体51の上面が前記時計部52の裏面によって覆われることにより該時計部52が外方に臨み、時計部52を本体51に対して開いた状態で本体51の上面が外方に臨むように構成されている。
本体51の上面には、指紋センサ30とマイクスピーカ5302が設けられ、時計部52の裏面には、LCDからなる表示部54と操作ボタンからなる操作部55が設けられている。
【0049】
図10に示すように、照合装置50は、参考例と同様に、A/Dコンバータ12、画像メモリー16、CPU18、プログラムメモリー20、指紋センサ30、指紋照合回路32を備えているが、これらについては参考例と同様であるため説明を省略する。
前記照合装置50は、前記構成に加えて、前記時計部52、前記表示部54、前記操作部55の他に、電話部53、非接触インターフェース56を備えて構成されている。
前記時計部52は時刻を表示するものである。前記表示部54はCPU18の制御に基づいて文字、記号などを表示するものである。
前記電話部53は前記マイクスピーカ5302を有し、携帯電話と同じ機能を有するものである。
前記操作部55は照合装置50を動作させる際に必要な操作を行なうためのものである。
前記非接触インターフェース56は、図12に示すように、参考例におけるコンピュータ24に相当するコンピュータ60に設けられた非接触インターフェース62と例えば赤外線信号あるいは無線信号を介して情報を双方向に通信するためのものである。
また、本実施の形態においては、前記CPU18は、プログラムメモリー20に格納されているプログラムに基づいて動作することにより、表示部54、操作部55、不図示のメモリーなどを用いて電子手帳、PDAとしての動作するように構成されている。
【0050】
次に、このように構成された照合装置50を用いた指紋照合システムの動作について図13のフローチャートを参照して説明する。
指紋を登録するには、図12に示すように、登録装置2をUSBケーブル28を介してコンピュータ60に接続するとともに、照合装置50を前記非接触インターフェース56と非接触インターフェース62を介してコンピュータ60と通信可能な状態にする(ステップS210)。
この状態で、登録装置2において、指紋入力者は自身の指を指紋センサー104の読み取り部108に接触させ(ステップS212)、コンピュータ60の操作者はコンピュータ60で所定の操作を行いコンピュータ60を通じて登録装置2に指紋の読み取りを指示する(ステップS214)。
これにより、指紋センサー104は読み取り部108に配置された指から、おおむね指全体の指紋を読み取り、指紋の濃淡画像を表す信号を出力する(ステップS216)。A/Dコンバーター12(図1の(A))はこの画像信号をデジタル化して濃淡画像データーを出力する(ステップS218)。
【0051】
指紋登録回路14は、A/Dコンバーター12から上記濃淡画像データーを受け取り、2値化して画像メモリー16に格納する(ステップS220)。ここで画像メモリー16に格納される2値化画像データーが表す画像は、図4の(B)に示すようなものとなる。
その後、CPU18は、画像メモリー16から上記指紋の2値化画像データーを読み出し、USBコントローラー26およびUSBケーブル28を通じてコンピュータ60に出力する(ステップS222)。コンピュータ60ではこの2値化画像データーを、非接触インターフェース62と非接触インターフェース56を通じて照合装置50に転送する(ステップS224)。
照合装置4(図1の(B))では、CPU18がこの2値化画像データーを非接触インターフェース62と非接触インターフェース56を通じて受け取り、登録画像データーとして画像メモリー16に格納する(ステップS226)。
【0052】
次に、指紋を照合する際の動作について図14のフローチャートを参照して説明する。
指紋を照合する際には、図3に示したように、照合装置50を前記非接触インターフェース56と非接触インターフェース62を介してコンピュータ60と通信可能な状態にする(ステップS230)。
この状態で、指紋入力者は自身の指を指紋センサー30の読み取り部301に接触させ(ステップS232)、コンピュータ60の操作者はコンピュータ60に対して所定の操作を行いコンピュータ60を通じて照合装置4に指紋の読み取りを指示する(ステップS234)。
これにより、指紋センサー30は読み取り部に配置された指から、指の一部の指紋を読み取り、指紋の濃淡画像を表す信号を出力する(ステップS236)。A/Dコンバーター12はこの画像信号をデジタル化して濃淡画像データーを出力する(ステップS38)。
【0053】
指紋照合回路32は、A/Dコンバーター12から上記濃淡画像データーを受け取り、2値化する(ステップS240)。ここで、指紋照合回路32がA/Dコンバーター12からのデーターにもとづいて生成する照合用の2値化画像データーが表す画像は、図4の(A)に示したように、指紋の一部を表すものとなっている。
【0054】
指紋照合回路32は、上述のように登録画像データーとしてあらかじめ画像メモリー16に格納されている2値化画像データーを画像メモリー16から読み出し(ステップS242)、読み出した画像データーと、A/Dコンバーター12からのデーターにもとづいて新たに生成した上記2値化画像データー(照合画像データー)とを、パターンマッチングを行って比較し、両画像データーが表す指紋が一定の基準のもとで一致するか否かを判定する(ステップS244)。
【0055】
ここで、照合用の画像データーは上述のように指紋の一部を表すものとなっており(図4の(A))、一方、画像メモリー16に登録されている画像データーは指紋のほぼ全体を表すものとなっているため(図4の(B))、指紋照合回路32は、登録画像データー上で位置を変え登録画像データー上の全体で、照合画像データーとのパターンマッチングを行う。
判定結果は、バスライン22を通じて照合装置4のCPU18に通知し、CPU18はこれを非接触インターフェース56と非接触インターフェース60を通じてコンピュータ60に通知する(ステップS246)。
【0056】
このような第の実施の形態によれば、参考例と同様の作用効果を奏することに加えて、照合装置を常時身につける腕時計として構成したので、照合装置が小型で持ち運びが便利となり、いつでもどこでも容易に指紋照合を行なうことができ、個人認証の利便性を向上する上で有利である。また、照合装置を小型にすることによりコスト削減を図る上で有利である。
また、前記登録画像データーと、各照合画像データーとの照合は、第の実施の形態と同様に行なってもよい。
また、登録装置2が生成した2値化画像データーを暗号化した上でコンピュータ60に出力することや、照合装置50において、値化画像データーを画像メモリー16に格納する際、画像データーを暗号化した上で画像メモリー16に格納することにより、セキュリティの向上を図ることができることは参考例と同様である。
また、第の実施の形態では、照合装置50による照合結果を渡す装置としてコンピュータ60を用いた例を説明したが、下記のように指紋認証を必要とする種々の場面に適用することが可能である。
1)住宅のドアを施錠する施錠システムにおいて、照合装置50による指紋照合結果に基づいてドアの開錠を行う。
2)双方向通信可能なテレビ放送やインターネットを介して株取引を行うシステムにおいて、照合装置50による指紋照合結果に基づいて株売買の確認を行う。
3)自家用自動車の制御システムにおいて、照合装置50による指紋照合結果に基づいてドアの開錠、エンジンの起動を行う。
4)ノートコンピュータなどの端末装置から会社のLANに接続する際に、照合装置50による指紋照合結果に基づいてLANの接続の許可を行う。
5)会社のタイムレコーダにおいて、照合装置50による指紋照合結果に基づいて出勤時刻の記録を行う。
6)会社のコンピュータを起動させる際に、照合装置50による指紋照合結果に基づいてコンピュータ立ち上げの許可を行う。
7)書類の整理、決裁などを行うシステムにおいて、照合装置50による指紋照合結果に基づいて書類の承認を行う。
8)クレジットカードを用いた買い物の際に、照合装置50による指紋照合結果に基づいて決済を行う。
9)コンサートなどのエンターテイメントの予約をするシステムにおいて、照合装置50による指紋照合結果に基づいて予約を行う。
【0057】
また、本発明の照合装置は、前記したICカードや腕時計に組み込む他、テレフォンカード、クレジットカード、キャッシュカード、銀行のATMに使用するカード、各種公共輸送機関で用いられる乗車券(定期券)、パスポート、運転免許証、保険証などに組み込むことができる。
【0058】
なお、上述した各実施の形態では、コンピュータと登録装置、照合装置との間をUSBで接続した例を説明したが、有線、あるいは、無線を用いて接続してもよい。また、その際に用いるインターフェースの種類は任意である。
また、登録装置と照合装置の間にコンピュータを介在させて画像データーの転送を行ったが、コンピュータを省いて登録装置と照合装置を直接接続して画像データーの転送を行なうようにしてもよい。
また、指紋センサーは静電容量式に限定されるものではなく、CCDを用いた光学式のものであってもよい。光学式の指紋センサーを用いた場合には、前記各実施の形態において照合装置の指紋センサーのサイズを小型化できるのと同様に、光学系を小型化することにより上述したような各種携行物等に組み込むことができ常時必要な場面で指紋認証を行なうことができる。また、照合器の指紋センサに画素数の少ないCMOSセンサを用いることで低コスト化が実現できる。
また、上述した各実施の形態では、ユーザ個人の生体的な特徴に関する情報、すなわちユーザの人体から読み取り可能な情報であるであるバイオメトリクス情報として指紋を用いたが、指紋の代わりに、網膜または虹彩をバイオメトリクス情報として用いることも可能である。
例えば、網膜は、目の奥の網膜上に現れる血管の形成パターンである。また、虹彩は、目の瞳孔の縮小・拡大を調整する薄膜組織であり、個人固有の模様がある。この模様(パターン)は、誕生後2年で安定し、一生変らない。また、同じ遺伝子を有する人間の間でも異なっており、高い複雑性を有している。
このようなバイオメトリクス情報を読み取るバイオメトリクスセンサーは周知のものを使用することができる。例えば、網膜を読み取るバイオメトリクスセンサーとしては、眼底撮影を行う装置のように外部から光を網膜に当てるものを使用することができる。
上述したバイオメトリクス情報を用いた場合においても、各実施の形態と同様にバイオメトリクス照合装置を実現することができ、同様の作用効果を奏することはもちろんである。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の指紋照合システム、照合装置、照合方法では、第2の指紋センサーの読み取り領域が狭く、第2の指紋センサーの読み取り結果による画像データーは狭い領域の指紋しか表していないにもかかわらず、第1の指紋センサーの読み取り結果による画像データーは広い領域の指紋を表しているため、常に確実に指紋照合を行うことができる。
そして、第2の指紋センサーは読み取り領域が狭く、素子数が少ないため安価であり、よって照合装置の低コスト化を実現できる。照合装置は通常、個々の利用者が所有するものであるため、その低コスト化はきわめて有益である。また、第2の指紋センサーとして読み取り領域が狭く、素子数が少ないものを用いることにより各種携行物等に組み込むことができ常時必要な場面で指紋認証を行なうことができる。
【0060】
また、本発明のバイオメトリクス照合装置では、第2のバイオメトリクスセンサーの読み取り領域が狭く、第2のバイオメトリクスセンサーの読み取り結果による画像データーは狭い領域のバイオメトリクス情報しか表していないにもかかわらず、第1のバイオメトリクスセンサーの読み取り結果による画像データーは広い領域のバイオメトリクス情報を表しているため、常に確実にバイオメトリクス情報の照合を行うことができる。
そして、第2のバイオメトリクスセンサーは読み取り領域が狭く、素子数が少ないため安価であり、よって照合装置の低コスト化を実現できる。照合装置は通常、個々の利用者が所有するものであるため、その低コスト化はきわめて有益である。また、第2のバイオメトリクスセンサーとして読み取り領域が狭く、素子数が少ないものを用いることにより各種携行物等に組み込むことができ常時必要な場面で指紋認証を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)および(B)はそれぞれ参考例による指紋照合システムの一例を構成する登録装置および照合装置を示すブロック図である。
【図2】 指紋登録時のシステム構成を示す構成図である。
【図3】 指紋照合時のシステム構成を示す構成図である。
【図4】 (A)および(B)は図1のシステムで生成される2値化画像データーが表す指紋画像の一例を示す説明図である。
【図5】 参考例における指紋登録動作を示すフローチャートである。
【図6】 参考例における指紋照合動作を示すフローチャートである。
【図7】 指紋センサーを組み込んだICカードによるICカードシステムの一例を示す構成図である。
【図8】 第の実施の形態における指紋照合動作を示すフローチャートである。
【図9】 画像メモリーに格納された2値化画像データーの説明図である。
【図10】 第の実施の形態における照合装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 (A)は第の実施の形態における照合装置の外観図、(B)は同照合装置の指紋センサーを露出した状態を示す外観図である。
【図12】 第の実施の形態における指紋照合システムの構成を示す説明図である。
【図13】 第の実施の形態における指紋登録動作を示すフローチャートである。
【図14】 第の実施の形態における指紋照合動作を示すフローチャートである。
【図15】 従来の指紋照合装置の一例を示す外観図である。
【図16】 (A)および(B)は従来の指紋照合装置で生成される2値化画像データーが表す指紋画像の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
2……登録装置、4、50……照合装置、6……ケース、8……指、12……A/Dコンバーター、14……指紋登録回路、16……画像メモリー、18……CPU、20……プログラムメモリー、22……バスライン、24……コンピュータ(コンピュータ)、26……USBコントローラー、28……USBケーブル、30……指紋センサー、32……指紋照合回路、34……ICカード、36……指紋センサー、38……コンピュータ、40……カードリーダ、102……指紋照合装置、104……指紋センサー、106……指、108……指紋読み取り部、110……ケーブル。

Claims (15)

  1. 登録装置と照合装置とを含み、
    前記登録装置は、
    人の指から第1の領域における指紋を読み取って指紋の画像を表す画像信号を出力する第1の指紋センサーと、
    前記第1の指紋センサーが出力する画像信号にもとづき指紋の画像データーを生成する第1の画像データー生成手段と、
    前記第1の画像データー生成手段が生成した前記画像データーを出力するデーター出力手段とを含み、
    前記照合装置は、
    前記データー出力手段が出力する前記画像データーを取り込むデーター入力手段と、
    前記データー入力手段が取り込んだ前記画像データーを保持する記憶手段と、
    人の指から、前記第1の領域より狭い第2の領域における指紋を読み取って指紋の画像を表す画像信号を出力する第2の指紋センサーと、
    前記第2の指紋センサーが出力する画像信号にもとづき指紋の画像データーを生成する第2の画像データー生成手段と、
    前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成手段が生成した画像データーとを比較して両画像データーが表す指紋が一致するか否かを判定する画像照合手段とを含み、
    前記照合装置は、
    前記第2の指紋センサーによる指紋の読み取りが第2の指紋センサーに対する指の位置を変えて予め定められた2以上の所定回数行なわれたか否かを判定し、
    前記第2の指紋センサーによる指の位置を変えた指紋読み取りの回数が前記所定回数に到達したならば、前記画像照合手段は、前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成手段が生成した前記所定回数に対応する数の画像データーのそれぞれとを比較して両画像データの一致度を示すスコア値をそれぞれ求め、
    前記両画像データーが表す指紋が一致するか否かの判定を前記各スコア値に基づいて行なう、
    ことを特徴とする指紋照合システム。
  2. 人の指から第1の領域における指紋が読み取られることにより生成された前記指紋の画像を表す画像データーを取り込むデーター入力手段と、
    前記データー入力手段が取り込んだ前記画像データーを保持する記憶手段と、
    人の指から、前記第1の領域より狭い第2の領域における指紋を読み取って指紋の画像を表す画像信号を出力する第2の指紋センサーと、
    前記第2の指紋センサーが出力する画像信号にもとづき指紋の画像データーを生成する第2の画像データー生成手段と、
    前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成手段が生成した画像データーとを比較して両画像データーが表す指紋が一致するか否かを判定する画像照合手段とを備え、
    前記画像照合手段は、
    前記第2の指紋センサーによる指紋の読み取りが第2の指紋センサーに対する指の位置を変えて予め定められた2以上の所定回数行なわれたか否かを判定し、
    前記第2の指紋センサーによる指の位置を変えた指紋読み取りの回数が前記所定回数に到達したならば、前記画像照合手段は、前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成手段が生成した前記所定回数に対応する数の画像データーのそれぞれとを比較して両画像データの一致度を示すスコア値をそれぞれ求め、
    前記両画像データーが表す指紋が一致するか否かの判定を前記各スコア値に基づいて行 なう、
    ことを特徴とする指紋照合装置。
  3. 前記第2の指紋センサーは、指紋読み取り部に指を接触させた際の指紋の凹凸による静電容量の変化を検出して前記画像信号を生成することを特徴とする請求項2記載の指紋照合装置。
  4. 前記第2の画像データー生成手段は、前記第2の指紋センサーが出力する画像信号にもとづき指紋の2値化画像を表す画像データーを生成することを特徴とする請求項2記載の指紋照合装置。
  5. 前記画像照合手段による判定は、前記各スコア値の総和と所定の閾値との比較結果に基づいて行なわれることを特徴とする請求項記載の指紋照合装置。
  6. 前記画像照合手段による判定は、前記スコア値の全てについて各スコア値と所定の閾値の比較を個々に行うことにより得られた比較結果に基づいて行なわれることを特徴とする請求項記載の指紋照合装置。
  7. 前記照合装置は携帯可能な用品に組み込まれていることを特徴とする請求項2記載の指紋照合装置。
  8. 前記用品は腕時計またはICカードを含むことを特徴とする請求項記載の指紋照合装置。
  9. 登録装置と照合装置とを含むシステムによって実行される指紋照合方法であって、
    登録装置用制御ステップと、照合装置用制御ステップとを含み、
    前記登録装置用制御ステップは、
    第1の指紋センサーによって人の指から第1の領域における指紋を読み取って指紋の画像を表す画像信号を出力する第1の画像信号出力ステップと、
    前記第1の画像信号出力ステップにより出力される画像信号にもとづき指紋の画像データーを生成する第1の画像データー生成ステップと、
    前記第1の画像データー生成手段が生成した前記画像データーを出力するデーター出力ステップとを含み、
    前記照合装置用制御ステップは、
    前記データー出力ステップにより出力される前記画像データーを取り込むデーター入力ステップと、
    前記データー入力手段が取り込んだ前記画像データーを記憶手段に保持する記憶ステップと、
    第2の指紋センサーにより人の指から、前記第1の領域より狭い第2の領域における指紋を読み取って指紋の画像を表す画像信号を出力する第2の画像データー出力ステップと、
    前記第2の画像データー出力ステップにより出力される画像信号にもとづき指紋の画像データーを生成する第2の画像データー生成ステップと、
    前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成ステップにより生成された画像データーとを比較して両画像データーが表す指紋が一致するか否かを判定する画像照合ステップとを含み、
    前記画像照合ステップは、
    前記第2の指紋センサーによる指紋の読み取りが第2の指紋センサーに対する指の位置を変えて予め定められた2以上の所定回数行なわれたか否かを判定し、
    前記判定により、前記第2の指紋センサーによる指の位置を変えた指紋読み取りの回数が前記所定回数に到達したと判定されたならば、前記記憶ステップにより前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成ステップで生成した前記所定回数に対応する数の画像データーのそれぞれとを比較して両画像データの一致度を示すスコア値をそれぞれ求め、前記両画像データーが表す指紋が一致するか否かの判定を前記各スコア値に基づいて行なう、
    ことを特徴とする指紋照合方法。
  10. 人体から第1の領域におけるバイオメトリクス情報が読み取られることにより生成された前記バイオメトリクス情報の画像を表す画像データーを取り込むデーター入力手段と、
    前記データー入力手段が取り込んだ前記画像データーを保持する記憶手段と、
    人体から、前記第1の領域より狭い第2の領域におけるバイオメトリクス情報を読み取ってバイオメトリクス情報の画像を表す画像信号を出力する第2のバイオメトリクスセンサーと、
    前記第2のバイオメトリクスセンサーが出力する画像信号にもとづきバイオメトリクス情報の画像データーを生成する第2の画像データー生成手段と、
    前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成手段が生成した画像データーとを比較して両画像データーが表すバイオメトリクス情報が一致するか否かを判定する画像照合手段とを備え、
    前記画像照合手段は、
    前記第2のバイオメトリクスセンサーによるバイオメトリクス情報の読み取りが第2のバイオメトリクスセンサーに対する人体の位置を変えて予め定められた2以上の所定回数行なわれたか否かを判定し、
    前記第2のバイオメトリクスセンサーによる人体の位置を変えたバイオメトリクス情報の読み取りの回数が前記所定回数に到達したならば、前記画像照合手段は、前記記憶手段が保持している画像データーと前記第2の画像データー生成手段が生成した前記所定回数に対応する数の画像データーのそれぞれとを比較して両画像データの一致度を示すスコア値をそれぞれ求め、前記両画像データーが表すバイオメトリクス情報が一致するか否かの判定を前記各スコア値に基づいて行なう、
    ことを特徴とするバイオメトリクス照合装置。
  11. 前記第2の画像データー生成手段は、前記第2のバイオメトリクスセンサーが出力する画像信号にもとづきバイオメトリクス情報の2値化画像を表す画像データーを生成することを特徴とする請求項10記載のバイオメトリクス照合装置。
  12. 前記画像照合手段による判定は、前記各スコア値の総和と所定の閾値との比較結果に基づいて行なわれることを特徴とする請求項10記載のバイオメトリクス照合装置。
  13. 前記画像照合手段による判定は、前記スコア値の全てについて各スコア値と所定の閾値の比較を個々に行うことにより得られた比較結果に基づいて行なわれることを特徴とする請求項10記載のバイオメトリクス照合装置。
  14. 前記照合装置は携帯可能な用品に組み込まれていることを特徴とする請求項10記載のバイオメトリクス照合装置。
  15. 前記用品は腕時計またはICカードを含むことを特徴とする請求項14記載のバイオメトリクス照合装置。
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