JP4164260B2 - 多刃鋸盤における材料押さえ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、幅の広い被切断木材から複数の細幅板を同時に切り出すための多刃鋸盤において、鋸刃の切り込み位置の近傍で被切断木材を押圧し、切断時に被切断木材が跳ね上がる等のことのないよう安定させるための材料押さえ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多刃鋸盤は、幅のある被切断木材から複数の細幅板を同時に切り出すためのものであり、その基本的な構造は、複数の鋸刃を同軸心状に配置し、被切断木材を長さ方向に移送させながら、回転する各鋸刃で同時に切断するようになっており、鋸刃の配置間隔に見合う複数の細幅板が得られることになる。
【0003】
ところで、切断する細幅板の幅の変更が要求されることがあり、これに対応するため、複数の鋸刃の配置間隔を変更可能とした多刃鋸盤が提案されている。
【0004】
図6乃至図12は、上記従来の多刃鋸盤の構造を示している。
【0005】
図6と図7のように、多刃鋸盤は、被切断木材Aを水平に支持して長さ方向に送る搬送路1が、下部送りローラ2とその上部に配置した上部送りローラ3からなる前半部1aと、無限軌道4を用いた後半部1bとからなり、後半部1bには無限軌道4の上部搬送面を挟んで、その両側の位置に、鋸刃装置5、5が対称状に配置されている。
【0006】
上記後半部1bは、図8のように、モータで回動させる無限軌道4の上部走行部分を水平のレール6、6で誘導し、上部走行部分に載置した被切断木材Aを水平に支持し、その長さ方向に移送するようになっている。
【0007】
上記した両側の鋸刃装置5、5は、共に等しい構造を有するので、一方の構造を説明し、他方は同一部分に同一符号を付して説明に代える。
【0008】
この鋸刃装置は、図9乃至図11のように、昇降可能となるベース台7の上に、被切断木材Aの移送方向と直行する方向のレール8に沿って個々に移動可能となる第1の可動台9と第2の可動台10及び、外端側に固定軸受11を載置し、第1の可動台9で軸方向に一体動するよう回転可能に支持した筒軸12の先端に第1の鋸刃13を固定し、第2の可動台10で軸方向に一体動するよう回転可能に支持した主軸14が筒軸12を貫通し、この主軸14の先端に第2の鋸刃15が固定されている。
【0009】
上記主軸14と筒軸12は、回転方向に結合して一体に回転すると共に、軸方向の移動は自由となり、主軸14の後端は固定軸受11で定位置に支持された駆動軸16とカップリング17を介して一体に回転すると共に、軸方向の移動は可能となるよう結合され、ベース台7に設置したモータ(図示省略)で駆動軸16を駆動することにより、主軸14と筒軸12及びこれに固定した鋸刃13、15が同時に回転するようになっている。
【0010】
上記ベース台7上には、図9のように、第1の可動台9を移動させる位置調整機構18と、第2の可動台を移動させる位置調整機構19が設けられている。この位置調整機構18、19は、共に等しい構造を有し、ベース台7上に固定したサーボモータ20で駆動されるねじ軸21を、可動台9、10に固定したナット部材22に螺合し、ねじ軸21の回転でそれぞれの可動台9、10を個々に移動させることができるようになっている。
【0011】
上記鋸刃装置5と5は、第1と第2の鋸刃13、15が搬送路1の無限軌道4の上に位置するよう、搬送路1を挟んでその両側の位置に対称状に配置され、これにより、合計四枚の鋸刃13、15で搬送路上の被切断木材Aを同時に切断することになり、各鋸刃13、15の対向間隔が細幅板の切断間隔になる。
【0012】
このような多刃鋸盤において、回転する各鋸刃13、15で被切断木材Aを切断すると、被切断木材Aは、回転している鋸刃13、15により持ち上げられ、被切断木材Aが暴れたり振動を起こす原因となり、その結果、切断面に鋸マークが発生して切断肌を低下させるため、鋸刃13、15による被切断木材Aの切断部分を加圧板23により上から押圧し、被切断木材Aの暴れや振動を防止し、安定した状態で切断できるようにしている。
【0013】
従来、上記の加圧板23は、一枚の矩形状木板が用いられていた。
【0014】
図11と図12は、上記した従来の加圧板23の支持構造を示し、搬送路1の上部後方位置で該搬送路1と平行するよう配置した支持フレーム24に、ガイド25に沿って上下動する一対の昇降板26を鋸刃13、15の前後に位置するよう対向状に取り付け、この昇降板26にばね27で下降弾性を付勢すると共に、両昇降板26の下端に支持レール28を対向状に固定し、両支持レール28で加圧板23の両側を水平に支持している。なお、鋸刃13、15を挟む前後の位置には、押さえローラ29、30が配置されている。
【0015】
加圧板23は、搬送路1上を移送される被切断木材Aの鋸刃13、15で切断される部分を上から押圧し、切断時の被切断木材Aの暴れや振動の発生を防ぐものであり、被切断木材Aの鋸刃13、15による切断部分を押さえるため、加圧板23は、鋸刃13、15による切断部分の位置に配置され、各鋸刃13、15はこの加圧板23を切り込んだ状態で被切断木材を切断することになる。
【0016】
上記多刃鋸盤において、各鋸刃13、15の間隔を変更する作業は、先ず、図12のように、鋸刃13、15が下降位置にある状態で、ベース台7を上昇させて鋸刃13、15の下縁を加圧板23よりも上方に位置させ、次に、位置調整機構18、19の作動により鋸刃13、15を軸方向に移動させ、鋸刃13、15の間隔を設定したらベース台7を下降させ、各鋸刃13、15の回転で加圧板23を切り込んで下降位置に待機させるようにする。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の多刃鋸盤におおいては、各鋸刃13、15の間隔を変更するには、鋸刃13、15の上昇、鋸刃13、15の軸方向の移動、鋸刃13、15の下降、鋸刃13、15での加圧板の切り込みの作業が必要になり、このため、鋸刃13、15の間隔の変更に手間と時間がかかるという問題がある。
【0018】
また、鋸刃13、15の間隔の変更毎に鋸刃13、15で加圧板23を切り込むため、図9のように、間隔の変更幅の種類が変わる毎に加圧板23に切り込痕aが発生し、このため、加圧板23は数種類の幅の間隔変更で、加圧板23に切り込み痕aが多数発生することになり、使い物にならなくなるので、新しい加圧板23との取り替えサイクルが頻繁になり、経費と資源の無駄が生じるという問題がある。
【0019】
そこで、この発明の課題は、鋸刃の間隔の変更が簡単に能率よく行えると共に、加圧板の繰り返し使用を可能にして取り換えを不要にし、経費と資源の無駄をなくすことができる多刃鋸盤における材料押さえ装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この発明は、移動する被切断部材を加圧板で押圧し、被切断部材の加圧板で押圧された部分を、回転する複数の鋸刃で同時に切断するようにし、この各鋸刃を軸方向に移動させることによって個々に独立して位置調整自在となる多刃鋸盤において、前記被切断部材を押圧する加圧板を各鋸刃ごとに分離独立させ、この加圧板は、上下動可能で、対応する鋸刃とこの鋸刃の軸方向へ一体に移動させることができるよう支持レールによって支持し、この支持レールに、加圧板を下降位置に押し下げる押し下げ手段を設けた構成を採用したものである。
【0021】
ここで、上記複数の鋸刃は、被切断部材の移送方向と直行する方向に移動するようベース台上に配置した個々の可動台で、対応する可動台に対して回転可能で一体に移動するよう支持され、各可動台は連結した位置調整機構によって個々に移動が付与され、上記各加圧板は、対応する鋸刃の可動台に取り付け手段を介して一体に移動するよう取り付けられ、各加圧板に対応する鋸刃の下部が貫通するスリットが設けられている構造とすることができる。
【0022】
上記のように、各鋸刃とこれに対応する加圧板は、位置調整機構の作動により一体に移動することになり、各鋸刃の間隔調整が鋸刃を昇降させることなく行え、鋸刃で加圧板を切り込む必要もなくなる。
【0024】
上記押し下げ手段は、伸縮性のあるホースを用いて形成し、鋸刃での切断工程時はその内部に加圧空気を供給し、支持レール内でホースを膨張させることで加圧板が被切断木材を押圧し、また、鋸刃の間隔調整時は、加圧空気を抜いてホースの膨張を解くことで支持レールに沿う加圧板の移動を可能にする。
【0025】
また、押し下げ手段のもう一つの例としては、上記伸縮性のあるホースの内部に加圧空気を常時供給することにより、支持レール内でホースを常時膨張させておき、その状態で支持レールに沿う加圧板の移動が可能となるようにしておき、被切断木材が加圧板の下を通過する際に、加圧板を押し上げて通過することにより、被切断木材を押圧するようにしてもよい。
更に、押し下げ手段の他の例としては、支持レールに、加圧板の上昇動を許容する状態で加圧板を常時下降位置に押し下げるばねを設けたり、エアシリンダを装着した構造を採用してもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1乃至図5に示す図示例と共に説明する。なお、多刃鋸盤の構造において、従来の技術の項で説明した図6乃至図12と同一部分については、同一符号を付して説明に代える。
【0027】
図示のように、この発明の多刃鋸盤は、被切断木材を水平に支持して長さ方向に送る搬送路1の無限軌道4を用いた後半部1bを挟んで、その両側の位置に、鋸刃装置5、5が対称状に配置されている。
【0028】
鋸刃装置5、5は、昇降可能となるベース台7の上に、第1の可動台9と第2の可動台10及び、外端側に固定軸受11を並べて載置し、第1の可動台9で筒軸12を軸方向に一体動するよう回転可能に支持し、第2の可動台10で軸方向に一体動するよう回転可能に支持した主軸14が上記筒軸12を貫通し、この主軸14と筒軸12はキーとキー溝で回転方向に結合して一体に回転すると共に、軸方向の移動は自由となり、上記筒軸12の先端に第1の鋸刃13と、主軸14の先端に第2の鋸刃15がそれぞれ固定されている。
【0029】
上記主軸14の後端は固定軸受11で定位置に支持された駆動軸16と、カップリング17を介してキーとキー溝で一体に回転すると共に、軸方向の移動は自由となるよう結合され、ベース台7に設置したモータ(図示省略)で駆動軸16を駆動することにより、主軸14と筒軸12は一体に回転し、第1と第2の鋸刃13、15が同時に回転するようになっている。
【0030】
上記ベース台7上には、第1の可動台9を移動させる位置調整機構18と、第2の可動台10を移動させる位置調整機構19が設けられている。
【0031】
上記鋸刃装置5、5は、第1と第2の鋸刃13、15が搬送路1の上に位置するよう、搬送路1の後半部1bを挟んでその両側の位置に対称状に配置され、これにより、合計四枚の鋸刃13、15で搬送路1上の被切断木材Aを同時に切断することになり、各鋸刃13、15の対向間隔が細幅板の切断間隔になると共に、位置調整機構18、19により第1の可動台9と第2の可動台10を個々に移動させることにより、四枚の鋸刃13、15の配置間隔を変更させることができるようになっている。
【0032】
上記鋸刃13、15による被切断木材Aの切断部分を上から押圧する加圧板31は、各鋸刃13、15ごとに個々に分離独立し、各鋸刃13、15の配置間隔を変更する時、対応する鋸刃13、15と一体に移動するようになっている。
【0033】
第1の鋸刃13に対する第1の加圧板31は、第1の可動台9に取り付け手段32を介して固定され、また、第2の鋸刃15に対する第2の加圧板31は、第2の可動台10に取り付け手段33を介して固定され、第1の可動台9と第1の鋸刃13及び第1の加圧板31は、第1の鋸刃13の軸方向へ一体に移動し、第2の可動台10と第2の鋸刃15及び第2の加圧板31は第2の鋸刃15の軸方向へ一体に移動することになる。
【0034】
上記各加圧板31は、被切断部材Aの移送方向に沿って長い金属や木材や合成樹脂製の角材を用いて形成され、図4のように、その両端下面が傾斜面になっていると共に、鋸刃13又は15の下部が貫通するスリット34が長さ方向に沿って設けられている。
【0035】
図5は、第2の加圧板31を第2の可動台10に固定する取り付け手段33の構造を示し、第2の可動台10の先端部上面に後端を固定した水平プレート35と、水平プレート35の先端に固定した横長プレート36と、この横長プレート36の両端に固定した下向きのガイド軸37と、このガイド軸37に上下動可能に取り付けたスライド部材38と、スライド部材38に後端を固定した水平の長尺アーム39と、長尺アーム39の先端に固定した下向きの取り付け板40とで形成され、両側取り付け板40の下端に第2の加圧板31を水平に固定した構造になっている。
【0036】
従って、第2の加圧板31は、第2の可動台10及び第2の鋸刃15と該第2の鋸刃15の軸方向へ一体に移動可能となり、第2の鋸刃15に対して上下動可能になっている。
【0037】
また、第1の加圧板31を第1の可動台9に固定する取り付け手段32は、上記取り付け手段33と略同様の構造になっており、第1の加圧板31は、第1の可動台9及び第1の鋸刃13と該第1の鋸刃13の軸方向へ一体に移動可能となり、第1の鋸刃13に対して上下動可能になっている。
【0038】
図4は、上記加圧板31の支持構造を示し、無限軌道4の上部で鋸刃13、15群を挟む前後の位置に、被切断木材Aの移送方向と直行する配置状態で対向する一対の支持レール41を支持フレーム24への取り付けによって配置し、両支持レール41で各加圧板31の両側部を、上下動の範囲を制限した状態で、上下動自在とすると同時に、鋸刃13、15の間隔調整方向への移動が可能となるよう支持している。
【0039】
上記各加圧板31の両端を支持する支持レール41に、この支持レール41を反力として加圧板31による被切断木材Aの押圧を行う押し下げ手段42が設けてある。
【0040】
この押し下げ手段42は、図示の場合、支持レール41と加圧板31の上下対向面間に伸縮性のエアホース43を組み込み、鋸刃13、15による被切断木材Aの切断時は、エアホース43に加圧エアを供給し、該エアホース43を膨張させることにより、支持レール41に対して加圧板31を押し下げ位置にし、加圧板31は進入してきた被切断木材Aに対して、図4に示すように、エアホース43を圧縮して高さtだけ押し上げられ、移動する被切断木材Aを上から押圧することになる。
【0041】
また、鋸刃13、15の間隔を調整する時には、エアホース43の加圧エアを抜くことで加圧板31の押圧を解き、加圧板31の鋸刃13、15の間隔調整方向への移動を可能とするようになっている。
【0042】
又、上記押し下げ手段42の他の制御方法としては、支持レール41と加圧板31の上下対向面間に伸縮性のエアホース43を組み込み、前記エアホース43に加圧エアを常時供給し、該エアホース43を常時膨張した状態にし、その状態で加圧板31が鋸刃13、15の間隔方向へ移動可能となるようにし、被切断木材Aが加圧板31を通過する際に押さえ代tだけ加圧板31を押し上げることにより、膨張しているエアホース43を圧縮することとなり、移動する被切断木材Aを上から押圧することになる。
更に、上記した押し下げ手段42の他の例としては、支持レールに、加圧板の上昇動を許容する状態で加圧板を常時下降位置に押し下げるばねを設けたり、エアシリンダを装着した構造を採用することができる。
【0043】
この発明の多刃鋸盤における材料押さえ装置は、上記のような構成であり、両側に配置した鋸刃装置5、5の各鋸刃13、15を所定の切断間隔に設定した状態で、ベース台7の下降により各鋸刃13、15を、刃先の下縁が無限軌道4に接近するように配置しておく。なお、被切断木材Aを支持して移送する無限軌道4の鋸刃の直下を通過する部分は、図4のように、下方に少し湾曲して走行するように誘導し、刃先の下縁がこの湾曲部分に納まることにより、無限軌道4で支持した被切断木材Aの下面よりも下方に位置するようにしている。また、加圧板31の支持構造は、エアホース43に加圧エアを供給して各加圧板31を押し下げ位置にしておく。
【0044】
この状態で各鋸刃13、15を回転させ、搬送路1上に供給した被切断木材Aを回転する鋸刃13、15に向けて送り込むと、無限軌道4で支持されて移送される被切断木材Aは、入り側の押さえローラ29を通過した後、各加圧板31の下方に進入し、各加圧板31は被切断木材Aを押し下げ、各鋸刃13、15は被切断木材Aの加圧板31で押圧された部分を切断して行き、鋸刃13、15を通過した被切断木材Aは複数の細幅木に切断され、この後、出側の押さえローラ30を通過して取り出されることになる。
【0045】
上記各鋸刃13、15による被切断木材Aの切断時に、被切断木材Aの各鋸刃13、15が切り込む部分の上面を加圧板31で押圧するので、被切断木材Aに暴れや振動等が発生するのを防止し、切断部分の精度を向上させることができる。
【0046】
次に、各鋸刃13、15の切断間隔を変更するには、加圧板31の支持構造における押し下げ手段42での加圧板31の押し下げを解く。図示例の押し下げ手段42の場合は、エアホース43の加圧エアを抜き、加圧板31を移動可能にした状態で、位置調整機構18、19により第1の可動台9と第2の可動台10を個々に移動させ、四枚の鋸刃13、15の配置間隔を必要間隔になるよう調整する。
【0047】
この時、第1と第2の加圧板31は、それぞれ第1の可動台9と第2の可動台10に取り付けられているので、第1の可動台9と第2の可動台10を個々に移動させると、第1の鋸刃13と第1の加圧板31及び第2の鋸刃15と第2の加圧板31は共に一体に移動し、従って、第1の鋸刃13と第2の鋸刃15を移動させるだけで、第1と第2の加圧板31の位置が変更されることになり、各鋸刃13、15の切断間隔の変更が短時間で簡単に能率よく行えることになる。
【0048】
更に、第1と第2の加圧板31は、そのスリット34を鋸刃13又は15が貫通し、この第1と第2の加圧板31が鋸刃13、15と一体に移動することにより、鋸刃13、15の切断間隔を変更しても第1と第2の加圧板31を鋸刃13、15で切り込む必要はなく、第1と第2の加圧板31に何ら損傷の発生がなく、多数回の繰り返し使用ができることになる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、上記のような構成としたので、各鋸刃の切断間隔を変更すると、対応する各加圧板は鋸刃と一体に移動することになり、切断間隔の変更が各鋸刃を水平移動させるだけでよくなり、切断間隔の変更が短時間で簡単かつ速やかに行えることになる。
【0050】
また、加圧板を鋸刃と一体に移動させることにより、切断間隔の変更毎に加圧板を切り込むような必要がなくなり、加圧板の多数回の繰り返し使用が可能になり、加圧板の取り換えに要した経費の削減と資源の無駄の発生を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る材料押さえ装置を備えた多刃鋸盤の平面図
【図2】同上における鋸刃装置を示す正面図
【図3】同上における鋸刃装置を示す平面図
【図4】同上における材料押さえ装置の拡大した正面図
【図5】同上における材料押さえ装置の構造を概略的に示す分解斜視図
【図6】従来の多刃鋸盤を示す正面図
【図7】同上の平面図
【図8】従来の鋸刃装置を示す正面図
【図9】従来の鋸刃装置を示す平面図
【図10】従来の鋸刃装置を拡大した一部切り欠き正面図
【図11】従来の材料押さえ装置の拡大した平面図
【図12】従来の材料押さえ装置の拡大した正面図
【符号の説明】
1 搬送路
2 下部送りローラ
3 上部送りローラ
4 無限軌道
5 鋸刃装置
6 レール
7 ベース台
8 レール
9 第1の可動台
10 第2の可動台
11 固定軸受
12 筒軸
13 第1の鋸刃
14 主軸
15 第2の鋸刃
16 駆動軸
17 カップリング
18 位置調整機構
19 位置調整機構
20 サーボモータ
21 ねじ軸
22 ナット部材
23 加圧板
24 支持フレーム
25 ガイド
26 昇降板
27 ばね
28 支持レール
29 押さえローラ
30 押さえローラ
31 加圧板
32 取り付け手段
33 取り付け手段
34 スリット
35 水平プレート
36 横長プレート
37 ガイド軸
38 スライド部材
39 長尺アーム
40 取り付け板
41 支持レール
42 押し下げ手段
43 エアホース

Claims (2)

  1. 移動する被切断部材を加圧板で押圧し、被切断部材の加圧板で押圧された部分を、回転する複数の鋸刃で同時に切断するようにし、この各鋸刃を軸方向に移動させることによって個々に独立して位置調整自在となる多刃鋸盤において、前記被切断部材を押圧する加圧板を各鋸刃ごとに分離独立させ、この加圧板は、上下動可能で、対応する鋸刃とこの鋸刃の軸方向へ一体に移動させることができるよう支持レールによって支持し、この支持レールに、加圧板を下降位置に押し下げる押し下げ手段を設けたことを特徴とする多刃鋸盤における材料押さえ装置。
  2. 上記複数の鋸刃は、被切断部材の移送方向と直行する方向に移動するようベース台上に配置した個々の可動台で、対応する可動台に対して回転可能で一体に移動するよう支持され、各可動台は連結した位置調整機構によって個々に移動が付与され、上記各加圧板は、対応する鋸刃の可動台に取り付け手段を介して一体に移動するよう取り付けられ、各加圧板に対応する鋸刃の下部が貫通するスリットが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の多刃鋸盤における材料押さえ装置。
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