JP4163996B2 - 光学モジュール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ズーム機能を有するCCD等の撮像素子を用いた光学モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、微小なカメラを搭載した携帯電話やノート型パソコン等の電子機器が広く提供されるようになっている。これらの電子機器は小型化及び軽量化の要請が大きく、これに内蔵するカメラをより小型軽量化することが求められる。よって、カメラの光学系部品である光学モジュールについてもより一層の小型軽量化を図る必要がある。
【0003】
小型カメラで複数のレンズを移動させるレンズ駆動装置に関しては、例えば特許文献1に開示がある。この特許文献1では、図7に示すように、板カム110を用いることによりセンサ類や信号処理装置を削減して小型化および構成の簡素化を図ったレンズ駆動装置100を開示している。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−189165号 公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1で開示するレンズ駆動装置100は玉枠(レンズホルダ)105、106を光軸方向に案内するためのガイドピン101、102を別部品として設ける必要がある。また、駆動源107の駆動力を伝達するための駆動軸103も別途で設けている。このように光学系の部品とは全く別の部品が増えると省スペース化の要請に対応することが困難な構造となる。また、ガイドピンに金属製材料を用いた場合には重量増加についても問題となる。さらに、異なる部材が摺接すると静電気が発生して円滑な摺動が困難となり、また、ゴミを吸引して動作不良の原因となる場合がある。特許文献1で開示する装置ではこの点について何ら対処されていない。
【0006】
本発明は、上記課題を解決して、部品点数の削減及び省スペース化を図った光学モジュールを提供することを主な目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、撮像素子を搭載する基板と、前記撮像素子に被写体像を結像するレンズを保持するレンズユニットとを備え、前記レンズユニットは、前記撮像素子を包囲するように前記基板に固定される鏡筒と、前記レンズを保持すると共にその光軸方向に移動自在であるレンズホルダとを含み、前記レンズホルダがガイド棒を有すると共に、前記鏡筒が前記ガイド棒に係合するガイド溝を有し、前記レンズホルダが前記鏡筒内で光軸方向に摺動自在に保持され、前記ガイド溝の曲率半径は、前記ガイド棒の曲率半径より大であり、その曲率半径の差より最外周での前記ガイド溝とガイド棒との隙間を小とした光学モジュールによって達成できる。本発明によると、レンズホルダが鏡筒内でガイド棒及びガイド溝によって光軸方向に摺動自在に保持されるので、従来のようにレンズホルダを光軸方向へ案内するための部材を別途独立に設ける必要が無く、構成を簡素化し省スペース化を図った光学モジュールを提供できる。また、前記ガイド溝の曲率半径は、前記ガイド棒の曲率半径より大であり、その曲率半径の差より最外周での前記ガイド溝とガイド棒との隙間を小とするので、製造誤差の少ない光学モジュールとすることができる。さらに前記鏡筒は導電部材で形成され、かつ接地されていれば静電気に起因する種々の問題発生を抑制できる。
【0008】
前記レンズホルダはその側面から延びる突起部材を有し、前記鏡筒は前記光軸方向に延びる溝を有し、前記突起部材が前記溝に係合し、さらに前記鏡筒の外周に回転自在に設けられた円筒カムに係合し、前記光軸方向に移動するように形成できる。この場合には、レンズホルダから突出した突起部材が光軸方向に延びる溝及び円筒カムによってガイドされるので既存の光学部品に円筒カムを加えるという簡単な変更でレンズホルダを円滑に移動できる。円筒カムは鏡筒の外周に沿うように配置すればよいので、スペース増加の問題も生じない。
【0009】
また、前記レンズユニットには、第1のレンズホルダ及び第2のレンズホルダが含まれ、前記円筒カムは、前記第1のレンズホルダを駆動する第1のカム面及び前記第2のレンズホルダを駆動する第2のカム面を有し、前記第1のカム面及び前記第2のカム面は、光軸方向で前記円筒カムの上面に形成してもよい。この場合には、突起部材をカム面上に摺接して誘導することで第1のレンズホルダ及び第2のレンズホルダが所定位置に移動できる。なお、前記第1のカム面及び前記第2のカム面は、前記円筒カムの前記上面の円筒中心に対して対向する位置に形成することができる。
【0010】
前記レンズユニットには、第1のレンズホルダ及び第2のレンズホルダが含まれ、前記鏡筒には、第1のレンズホルダのガイド棒と係合する第1のガイド溝と、第2のレンズホルダのガイド棒と係合する第2のガイド溝とを有する構造とするのが好ましい。このような構造を採用することにより、第1のレンズホルダ及び第2のレンズホルダを鏡筒内に摺動自在に保持しつつ、これらの相対移動も許容される。
【0012】
なお、前記鏡筒が導電性の材料で形成され、かつ接地されている構造を採用することで、静電気に起因する種々の問題発生を抑制できる。
【0013】
また、前記光学モジュールは前記レンズホルダを複数個有し、前記鏡筒は各レンズホルダに外接させた構造とすることができる。また、前記光学モジュールは前記レンズホルダを複数個有するとともに、各レンズホルダを前記鏡筒内で光軸方向に移動させる円筒カムを有し、該円筒カムは前記レンズホルダの各々の移動を規定する複数のカム面を有する構造とすることができる。すなわち、本発明によると、複数のレンズを用いてズーム機能を実現するような場合に小型化を図った光学モジュールを実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る一実施形態を図面を参照して説明する。図1は、実施形態に係る光学モジュールの内部が確認できるように示した分解斜視図である。なお、図1では特徴的な構成が理解し易くなるように途中に介在するフィルタや絞り等を省略して示している。所定の配線パターンが形成された基板1上に撮像素子としてのCCD2が固定されている。基板1としては、例えばフレキシブル配線基板(FPC基板)を採用することができる。この基板1に配置されたCCD2上に撮影画像が結像するように光学系ユニット3が配置される。なお、本明細書でいう光学モジュールとは、レンズ及びこれを光軸方向(図1の紙面では上下方向)に駆動する光学系ユニット3であってもよいし、CCD2、さらには基板1までも含んだ構造と理解してもよい。
【0015】
光学系ユニット3は、基板1側から、鏡筒11、スペーサ12、円筒カム13、第3レンズ14、第3レンズホルダ15、第2レンズ16、第2レンズホルダ17、第1レンズ18及び第1レンズホルダ19を含んでいる。鏡筒11は略円筒状を成し、基板1に固定されたCCD2を中心にして囲むように配置している。この鏡筒11の内面には複数のガイド溝11A〜11Fが形成されている。これらガイド溝中で2つのガイド溝11Aと11Dとは、鏡筒11の側部で光軸方向に延びる長溝状に形成されている。これらガイド溝11A〜11Fについては後に詳述する。
【0016】
スペーサ12は、リング状を成しており上記鏡筒11の外周に嵌まる大きさに形成されている。先に従来技術で指摘したよう、基板1上に配置されるCCD2の位置が、製造工程で光軸方向においてずれてしまう場合がある。このように基板1上に取り付けられるCCD2の光軸方向での相対位置が変化すると、設計した焦点がずれることになる。このずれを調整するために、本光学モジュールではスペーサ12が採用されている。このスペーサ12の厚みを変更することによりCCD2上に焦点が確実に位置するように調整できる。このスペーサ12上には後述するように円筒カム13が載置される。この円筒カム13は第3レンズ14及び第2レンズ16を予め設計した位置に移動させるようにカム面が形成されている。本光学モジュールでは、円筒カム13に下部にスペーサ12を設けるという簡単な工夫で、従来のようにカム曲線の変更等を行なうこと無く、基板1上のCCD2の位置ずれに対処する。
【0017】
上記スペーサ12は、種々の厚さを有するものを予め準備しておき、最適な厚みのものを適宜選択して使用することが好ましい。また、図1で例示したスペーサ12はリング状であるが、一部が切り欠かれたC字状等でもよい。このように一部を切り欠いた形状とした場合には、横方向からの着脱が可能となるので、製造段階での組付性等を向上させることができる。また、スペーサ12は必ずしも一体形状である必要はなく分割物の集合体であってもよい。また、このスペーサ12は一層であることは必須ではなく、複数のスペーサを積層状態に形成してもよい。
【0018】
上記スペーサ12上には円筒カム13が載置される。この円筒カム13の上部面にはこのカム面131が形成されている。後述する第3レンズホルダ15から半径方向に突出する突起部材として係合ピン151及び同様に第2レンズホルダ17から半径方向に突出する係合ピン171がカムフォロアとなり、これらが所定軌跡で移動するようにカム面131の形状が規定されている。このカム面131と係合ピン151及び係合ピン171との関係については後に詳しく説明する。
【0019】
第3レンズ14は、基板1に最も近いレンズであり、第3レンズホルダ15により保持されている。第2レンズ16は中間に位置するレンズであり、第2レンズホルダ17により保持されている。第1レンズ18は被写体側に位置するレンズであり、第1レンズホルダ19により保持されている。第3レンズホルダ15の周部には、3つのガイド棒152−1〜152−3が等間隔で一体に形成されている。これらガイド棒152−1〜152−3は、鏡筒11の内部に形成したガイド溝11A、11C、11Eと摺動するように形成されている。この内の1つのガイド棒152−1からは、前述した係合ピン151が半径方向に突出している。また、この第3レンズホルダ15の周部には3つの受溝153−1〜153−3が、上記ガイド棒152の間に位置するように形成されている。これら受溝153−1〜153−3は、同様の構造を有する第2レンズホルダ17のガイド棒172−1〜172−3を受入れるように形成されている。
【0020】
第2レンズホルダ17は、上記第3レンズホルダ15と同様の構造を有している。すなわち、第2レンズホルダ17の周部には、3つのガイド棒172−1〜172−3が一体に形成されている。これらガイド棒172−1〜172−3は、鏡筒11の内部に形成した残りのガイド溝11B、11D、11Fと摺動するように形成されている。この内の1つのガイド棒172−1からはピン171が半径方向に突出している。また、第2レンズホルダ17の周部には受溝173−1〜173−3が形成されている。これら受溝173−1〜173−3は、第3レンズホルダ15のガイド棒152−1〜152−3を受入れるように形成されている。
【0021】
上記第3レンズホルダ15と第2レンズホルダ17とは、互いのガイド棒と受溝とを係合させて互いにスライド可能な状態である。そして、この状態のレンズホルダ15、17の各ガイド棒(152と172)が、鏡筒11の内面に形成したガイド溝11A〜11Fに係合することで、摺動自在に収納される。すなわち、本光学モジュールでは、レンズホルダ15、17の各ガイド棒(152と172)が第1のガイド部材、鏡筒11の摺動面に形成したガイド溝11A〜11Fが第2のガイド部となり、レンズホルダ15、17を前記鏡筒内で摺動自在に保持する従来にはないガイド構造を実現している。
【0022】
図2(A)は第3レンズホルダ15と第2レンズホルダ17とを係合させた様子を示した図であり、図2(B)は鏡筒11内にこの状態のレンズホルダを収納した様子を示した図である。第2レンズホルダ17の受溝173−1〜173−3は、第3レンズホルダ15のガイド棒152−1〜152−3を受入れている。同様に、第3レンズホルダ15の受溝153−1〜153−3は、第2レンズホルダ17のガイド棒172−1〜172−3を受入れている。よって、第2レンズホルダ17と第3レンズホルダ15とは、お互いに干渉することなく光軸方向で相対移動が可能な構造を実現している。
【0023】
図2(B)は、図2(A)に示した状態の第2レンズホルダ17及び第3レンズホルダ15を、鏡筒11に収納した状態を示している。なお、図2(B)では半径方向に突出する係合ピン151及び係合ピン171の図示は省略している。前述したように鏡筒11には、6個のガイド溝11A〜11Fが形成されている。この6個のガイド溝に、第2レンズホルダ17及び第3レンズホルダ15が有する各々3つずつのガイド棒152、172が収納される。よって、第2レンズホルダ17及び第3レンズホルダ15は互いに相対位置を変更できると共に、両レンズホルダ15、17は共に鏡筒11の内面を摺動自在となる。よって、従来のように別体でガイドピン等を設ける必要がないので、部品点数を削減した構造が実現される。なお、この図2(B)では、ガイド棒152−2のみが確認できる状態で示されている。
【0024】
図3は、図2(B)に関連した図であり、第2レンズホルダ17及び第3レンズホルダ15を収納した状態の鏡筒11を上から見た図である。図3(A)は全体図、図3(B)は(A)のα部分を拡大して示した図、図3(C)は(A)のβ部分を拡大して示した図である。これらの図から確認できるように、第2レンズホルダ17のガイド棒172−1〜172−3及び第3レンズホルダ15のガイド棒152−1〜152−3は、それぞれが略正3角形を成すように交互に配置されている。また、図3(B)、(C)で拡大して2つの箇所を例示しているが、ガイド溝の内面の曲率半径を、ガイド棒の円柱の曲率半径より大とする。また、ガイド棒の円柱の中心位置より、ガイド溝11A〜11Fの内面の曲率中心位置を、鏡筒中心側に配置し、ガイド棒とガイド溝との隙間を鏡筒中心に対し最外面で最小となるようにする。すなわち、ガイド溝の曲率半径が、前記ガイド棒の曲率半径より大であり、その曲率半径の差より最外周でのガイド溝とガイド棒との隙間を小とする。これにより、円周方向の製造誤差を吸収することができる。すなわち、各レンズホルダ15、17は鏡筒11の内面に3箇所で支持され、また、筐体11の内面との接触が小さくなるように設計されている。よって、各レンズホルダ15、17は、ガタが無い状態で光軸方向に円滑に移動できる。また、各レンズホルダ15、17は、ほぼ点対称に配置した3個のガイド棒によって支持された状態となるので、応力集中を抑制でき落下の衝撃等にも強い構造が実現されている。さらに、前述したように、各レンズホルダ15、17は相手方のガイド棒を受ける受溝を互いに備えている。よって、ガイド棒を他方のレンズホルダに干渉させることなくガイド棒を長めに設定できる。このようにガイド棒を長めに取った構造することにより、レンズホルダ15、17の傾き防止と安定した摺動動作を実現できる。また、レンズ間距離を小さくすることができる。
【0025】
以下では、図4から図6を参照して、本光学モジュールが備えている第2レンズホルダ17及び第3レンズホルダ15を移動させる構成について説明する。図4は、基板1上に光学ユニット3を組付けた状態を示している。この図4では、基板1上にステッピングモータ30が配置されている。このステッピングモータ30の駆動軸(図示せず)には歯車32が固定されている。この歯車32は円筒カム13の外周に接触するように配置されている。よって、歯車32が矢印RU方向に回動するとその駆動力を受けて、円筒カム13が鏡筒11の外側で回動する。円筒カム13の上面は第3レンズホルダ15から延びる係合ピン151及び第2レンズホルダ17から延びる係合ピン171(図4では隠れている)を案内するカム面131になっているので、これらレンズホルダ15、17を光軸方向での所定位置に設定できる。また、円筒カム13の外周にはバネ材38が配置されており、このバネ材38によって係合ピン151は下向きに付勢されている。よって、係合ピン151がカム面131に沿って確実に移動する。なお、図示されない係合ピン171についても同様である。レンズホルダ15、17の移動軌跡については更に以下で説明する。
【0026】
本光学モジュールでは鏡筒11は導電性材料で形成されおり、この鏡筒11にはアース配線35がネジ36によりネジ止めされ基板1の背面側に引出されグランド接続されている。鏡筒11内でレンズホルダ15、17が摺動することにより、静電気が発生する場合がある。このような静電気を放置すると、先に指摘したように鏡筒11とレンズホルダ15、17の張付きや埃の堆積による動作不良が誘発される。本光学モジュールでは上記構成により発生した静電気を除去することができるので、このような問題の発生を防止する。鏡筒11を形成するための導電性材料としては、例えばカーボンファイバ入り材料を好適に使用できる。
【0027】
図5は、図4におけるX−X矢視での断面を示した図である。また、図6は円筒カム13が回動したときの第1〜第3レンズ及びCCD2の位置関係を模式的に示した図である。図4も参照しながら説明する。円筒カム13のカム面131は2つの領域に分割されている。すなわち、カム面131には、第3レンズホルダ15から延びる係合ピン151が摺接する表側のカム面131−F(第1のカム面)と、第2レンズホルダ17から延びる係合ピン171が摺接する裏側のカム面131−B(第2のカム面)とが形成されている。これらカム面は円筒中心に対して対向する位置に形成されている。
【0028】
この裏表のカム面131−F、131−Bは図6に示すように、第2レンズ16、第3レンズ14を相対移動させてワイド(WIDE)、ミドル(MIDDLE)、テレ(TELE)の画像が得られるように形状が設計されている。円筒カム13の回動を制御すると溝11A,11D内の係合ピン151、171を介して、第2レンズホルダ17及び第3レンズホルダ15を光軸方向での所定位置に移動させることができる。その結果として第2レンズ16、第3レンズ14を図6に示した軌跡を描いて移動させることができる。
【0029】
以上説明したように、本光学モジュールでは従来のように、レンズホルダの移動方向を規定するためのガイドピン等の別体部品を用いることなく、レンズホルダと鏡筒との摺動部分にガイド構造を形成している。また、レンズホルダを上下に移動するために設ける円筒カムは、鏡筒11の外周に沿うように配置されるのでスペースが増加することもない。よって、本光学モジュールは部品点数の削減及び省スペース化を図った構造を実現している。また、本光学モジュールでは従来のガイドピン等のように金属材料等で形成した部品を軽減できるので、軽量化を図ることもできる。
【0030】
以上本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上述した実施の形態ではレンズホルダ15、17がガイド棒を備え、鏡筒11の周面側にこれに対応するガイド溝を形成した場合を例示した。しかし、このような構造に限定するものではない。レンズホルダ側にガイド溝を形成して、鏡筒11の内面にガイド棒を形成した構造とすることも可能である。このような構造とした場合には、レンズホルダの相互に形成した受溝を省略できる。また、上述した実施の形態では、レンズホルダに設ける係合ピンをガイド棒から突出させた例を示したが、レンズホルダ本体から直接に係合ピンを突出させてもよい。この構造の場合には、係合ピンを案内する溝が鏡筒側部に別に形成される。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、摺動部分に形成したガイド構造により、レンズホルダを前記光軸方向へ移動できるのでレンズホルダを案内するために別途独立の部材を新たに設けること無く、構成を簡素化し省スペース化を図った光学モジュールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る光学モジュールの内部が確認できるように示した分解斜視図である。
【図2】(A)は第3レンズホルダと第2レンズホルダとを係合させた様子を示した図であり、(B)は鏡筒内にレンズホルダを収納した様子を示した図である。
【図3】第2レンズホルダ及び第3レンズホルダを収納した状態の鏡筒を上から見た図である。
【図4】基板上に光学ユニットを組付けた状態を示した図である。
【図5】図4におけるX−X矢視での断面を示した図である。
【図6】円筒カムが回動したときの第1〜第3レンズ及びCCDの位置関係を模式的に示した図である。
【図7】従来の小型カメラのレンズ駆動装置について示した図である。
【符号の説明】
1 基板
2 CCD
3 光学系ユニット
11 鏡筒
11A〜F ガイド溝
11A,11D 溝
12 スペーサ
13 円筒カム
131 カム面
15 第3レンズホルダ
152 ガイド棒
153 受溝
151 係合ピン
17 第2レンズホルダ
172 ガイド棒
173 受溝
171 係合ピン

Claims (6)

  1. 撮像素子を搭載する基板と、前記撮像素子に被写体像を結像するレンズを保持するレンズユニットとを備え、
    前記レンズユニットは、前記撮像素子を包囲するように前記基板に固定される鏡筒と、前記レンズを保持すると共にその光軸方向に移動自在であるレンズホルダとを含み、
    前記レンズホルダがガイド棒を有すると共に、前記鏡筒が前記ガイド棒に係合するガイド溝を有し、前記レンズホルダが前記鏡筒内で光軸方向に摺動自在に保持され
    前記ガイド溝の曲率半径は、前記ガイド棒の曲率半径より大であり、その曲率半径の差より最外周での前記ガイド溝とガイド棒との隙間を小としたことを特徴とする光学モジュール。
  2. 前記レンズホルダはその側面から延びる突起部材を有し、前記鏡筒は前記光軸方向に延びる溝を有し、前記突起部材が前記溝に係合し、さらに前記鏡筒の外周に回転自在に設けられた円筒カムに係合し、前記光軸方向に移動することを特徴とする請求項1記載の光学モジュール。
  3. 前記レンズユニットには、第1のレンズホルダ及び第2のレンズホルダが含まれ、
    前記円筒カムは、前記第1のレンズホルダを駆動する第1のカム面及び前記第2のレンズホルダを駆動する第2のカム面を有し、
    前記第1のカム面及び前記第2のカム面は、光軸方向で前記円筒カムの上面に形成されていることを特徴とする請求項2記載の光学モジュール。
  4. 前記第1のカム面及び前記第2のカム面は、前記円筒カムの前記上面の円筒中心に対して対向する位置に形成されていることを特徴とする請求項3記載の光学モジュール。
  5. 前記レンズユニットには、第1のレンズホルダ及び第2のレンズホルダが含まれ、
    前記鏡筒には、第1のレンズホルダのガイド棒と係合する第1のガイド溝と、第2のレンズホルダのガイド棒と係合する第2のガイド溝とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の光学モジュール。
  6. 前記鏡筒は導電部材で形成され、かつ接地されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の光学モジュール。
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