JP4162222B2 - 負荷重量物完全三自由度駆動装置 - Google Patents

負荷重量物完全三自由度駆動装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、負荷重量物完全三自由度駆動装置に関し、詳しくは、鉛直上方に軸支される負荷重量物を完全三自由度方向に駆動するための負荷重量物完全三自由度駆動装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
近年、人間型ロボットの関節機構など、高トルク、高自由度動作を要求される部位に使用されるアクチュエータとして、従来の1自由度電磁式サーボモータに代り、省スペース、高トルクの多自由度超音波モータの適用が期待されている。特に、人間型ロボットの首関節機構のように、負荷重量物たる頭部を鉛直に支えつつその姿勢を多自由度に変位させる必要のある部位に対し、この種の多自由度超音波モータの応用が大いに期待されている。
【0003】
一般に、多自由度超音波モータは、互いに振動方向が異なる複数の圧電素子を積層してなる円筒形の固定子(ステータ)と、この固定子上に密着して載置された球形の回転子(ロータ)とを有して構成される。この種の多自由度超音波モータにおける固定子の圧電素子に、周波数が等しく互いに位相が異なる交流電圧を印加すると、各圧電素子に固有振動が励起されて超音波が発生し、それら固有振動モードの組み合せにより、固定子に密着して載置されたの回転子が任意の方向に回転するようになる。
【0004】
なお、現状の多自由度超音波モータとしては、固有振動モードの異なる3種類の圧電素子を、それぞれ縦及び横たわみ振動方向並びに上下伸縮振動方向に割り振った構成のものが研究されており、その詳細については、以下に示す非特許文献1に記載されている。
【0005】
【非特許文献1】
前野隆司、竹村研治郎、‘縦振動と横振動の縮退に基づく多自由度超音波モータの開発’、日本ロボット学会誌、vol.16、No.8、pp1115−1122、1998年
【0006】
このように固定子に密着して載置された回転子をもつ多自由度超音波モータを駆動する場合、当該多自由度超音波モータの回転子に適切な予圧が為されれば、当該回転子に高い回転トルクを得ることが可能となる。特に、その静止時においては、特別な駆動制御を行うことなしに、同回転子に高い静止トルクを得ることが可能である。また、この種の多自由度超音波モータにおける固定子の各圧電素子に発生する超音波固有振動の周波数は、人間の可聴域外の値である20kHz以上であるため、その駆動に際して騒音が発生しないという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の多自由度超音波モータの回転子を駆動する場合において、その1方向あたりの回転方向制御を行うには、固定子の圧電素子のうち2種類の振動方向を生じるものを同時に作動させなければならないため、存在する3種類の圧電素子を同時に作動させたとしても、最大2方向の回転方向制御が機構上の限界となる。このため、人間の首関節動作のように、頭部を傾斜させながら回転させるといった運動を、1つの多自由度超音波モータにより実現することは困難である。
【0008】
また、上記多自由度超音波モータにより完全三自由度駆動制御を実現するにあたり、3種類の圧電素子を時間軸上で選択的に作動させて、その作動対象を高速で切り換えるなどの手法も考えられるが、このような手法を採用した場合、切換周波数として人間の可聴域内の値を選定する必要がある。この結果、その可聴域内にある切換周波数の音が固定子から騒音として発生し、静粛性をひとつの特徴とする多自由度超音波モータの利点が大きく損なわれてしまう。
【0009】
これに対し、以上のような問題を回避するための他の手法として、2つの多自由度超音波モータを利用することが考えられるが、この場合、存在する2つの回転子に対して適切な予圧を同時に付与する必要がある。その際、多自由度長音波モータの省スペース性が最大限に生かされることが望ましい。
【0010】
また、上記の場合において、人間型ロボットの首関節機構のように、頭部などの負荷重量物を鉛直に支える必要があるときは、その負荷重量物の傾斜時に生じる傾斜負荷トルクを軽減させて、その倒れ込みなどを防止する必要がある。
【0011】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は、次のとおりである。
【0012】
即ち、本発明の第1の目的は、2つの超音波モータにおける2つの回転子に対して適切な予圧を同時に付与することの可能な負荷重量物完全三自由度駆動装置を提供せんとするものである。
【0013】
本発明の第2の目的は、駆動対象となる負荷重量物の傾斜時に生じる傾斜負荷トルクを軽減補償することの可能な負荷重量物完全三自由度駆動装置を提供せんとするものである。
【0014】
本発明の第3の目的は、上記予圧付与及び傾斜負荷トルク軽減補償を実現するに際しての機構上の空間占有度を低く抑えることの可能な負荷重量物完全三自由度駆動装置を提供せんとするものである。
【0015】
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲の各請求項の記載から、自ずと明らかとなろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明装置においては、第1及び第2の超音波モータにおける各回転子が、対応する各固定子の上面及び下面にそれぞれ位置するよう、当該第1及び第2の超音波モータにおける各固定子を負荷重量物の鉛直軸支方向に沿って上下に配置固定する超音波モータ固定部材と、上方配置された第1の超音波モータにおける回転子の軸回転運動と、下方配置された第2の超音波モータにおける回転子の軸傾斜運動とを合成して得られる完全三自由度方向の軸運動を負荷重量物に伝達する軸運動合成伝達手段と、伝達された軸運動における軸傾斜運動に伴って当該負荷重量物に生じる傾斜負荷トルクを軽減補償する傾斜負荷トルク補償手段とを具備させる、という特徴的構成手段を講じる。
【0017】
さらに、具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に亙る新規な特徴的構成手段を採用することにより、上記目的を達成するよう為される。
【0018】
即ち、本発明装置の第1の特徴は、鉛直上方に軸支される負荷重量物を完全三自由度方向に駆動するための負荷重量物完全三自由度駆動装置であって、それぞれ、複数の圧電素子を重層して構成された円筒形の固定子と、それら複数の圧電素子への交流電圧の印加に伴って当該固定子に生じる超音波振動により回動する球形の回転子とを有して構成され、当該超音波振動の態様に応じ、対応する当該各回転子の軸回転運動及び軸傾斜運動をそれぞれ独立並行して行う第1及び第2の超音波モータと、これら第1及び第2の超音波モータにおける前記各回転子が、対応する各固定子の上面及び下面にそれぞれ位置するよう、当該第1及び第2の超音波モータにおける当該各固定子を前記負荷重量物の鉛直軸支方向に沿って上下に配置固定する超音波モータ固定部材と、この超音波モータ固定部材に上方配置された前記第1の超音波モータにおける前記回転子の前記軸回転運動と、当該超音波モータ固定部材に下方配置された前記第2の超音波モータにおける前記回転子の前記軸傾斜運動とを合成し、その合成により得られる前記完全三自由度方向の軸運動を前記負荷重量物に伝達する軸運動合成伝達手段と、この軸運動合成伝達手段により前記負荷重量物に伝達された前記軸運動における前記軸傾斜運動に伴って当該負荷重量物に生じる傾斜負荷トルクを、その逆向きの偶力トルクにより軽減補償する傾斜負荷トルク補償手段とを有して構成されてなる、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0019】
本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装置の第1の特徴における前記軸運動合成伝達手段が、前記超音波モータ固定部材に上方配置された前記第1の超音波モータにおける前記固定子の上面に、対応する前記回転子が前記軸回転運動及び前記軸傾斜運動自在に圧接載置され、かつ、前記超音波モータ固定部材に下方配置された前記第2の超音波モータにおける前記固定子の下面に、対応する前記回転子が前記軸傾斜運動自在に圧接下支えされるよう、当該各回転子に対してそれぞれ鉛直下方及び上方に向かう定常的な予圧を付与する予圧付与手段である、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0020】
本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装置の第2の特徴における前記予圧付与手段が、前記第2の超音波モータにおける前記回転子の前記軸傾斜運動を、前記第1の超音波モータにおける前記回転子と前記負荷重量物との間に連結固定された軸支回転シャフトに伝達する機能手段を具備してなる、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0021】
本発明装置の第4の特徴は、上記本発明装置の第3の特徴における前記予圧付与手段が、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平外延した円板翼部を具備すると共に、前記第1の超音波モータにおける前記回転子を、当該回転子に下端を固定されボールベアリング及びロータリーエンコーダを装着した前記軸支回転シャフトを介して、前記軸回転運動自在に当該ボールベアリング及びロータリーエンコーダ共々収容保持する突立円筒ボス部を具備する第1の円板状水平翼部材と、前記第2の超音波モータにおける前記回転子に基端を固定され、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平外延した円板翼部を具備してなる第2の円板状水平翼部材と、前記第1の円板状水平翼部材における前記円板翼部と前記第2の円板状水平翼部材における前記円板翼部との間にそれぞれ両端を接続されて、当該第1及び第2円板状水平翼部材をそれぞれ鉛直下方及び上方にそれぞれ等しい引っ張り力で相互牽引する複数の弾性体と、を有して構成されてなる、負荷重量物完全三自由土駆動装置の構成採用にある。
【0022】
本発明装置の第5の特徴は、上記本発明装置の第4の特徴における前記複数の弾性体が、それぞれ、前記第1の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離、相互等間隔に位置する前記第1の円板状水平翼部材における前記円板翼部の下面外周域と、前記第2の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離、相互等間隔に位置する前記第2の円板状水平翼部材における前記円板翼部の上面外周域との間に張設され、前記第2の超音波モータにおける前記回転子の前記軸傾斜運動を、前記第1の超音波モータにおける前記回転子に連結固定された前記軸支回転シャフトに伝達する前記機能手段を具備してなる、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0023】
本発明装置の第6の特徴は、上記本発明装置の第5の特徴における前記第1及び第2の円板状水平翼部材が、それぞれ、前記円板翼部に代えて、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平放射状に相互等間隔で外延した複数の放射翼部を具備した第1及び第2の放射状水平翼部材をなし、前記複数の弾性体が、それぞれ、前記第1の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離に位置する前記第1の放射状水平翼部材における当該複数の放射翼部の下面外端域と、前記第2の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離に位置する前記第2の放射状水平翼部材における当該複数の放射翼部の上面外端域との間に張設されてなる、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0024】
本発明装置の第7の特徴は、上記本発明装置の第4、第5又は第6の特徴における前記複数の弾性体が、それぞれ樹脂素材からなる、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0025】
本発明装置の第8の特徴は、上記本発明装置の第1の特徴における前記軸運動合成伝達手段が、前記超音波モータ固定部材に上方配置された前記第1の超音波モータにおける前記固定子の上面に、対応する前記回転子が前記軸回転運動及び前記軸傾斜運動自在に圧接載置されるよう、当該回転子に対して鉛直下方に向かう定常的な予圧を付与する第1の予圧付与手段と、前記超音波モータ固定部材に下方配置された前記第2の超音波モータにおける前記固定子の下面に、対応する前記回転子が前記軸傾斜運動自在に圧接下支えされるよう、当該回転子に対して鉛直上方に向かう定常的な予圧を付与する第2の予圧付与手段と、前記超音波モータ固定部材の上方領域に一体連結形成され、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平外延した上方水平円板翼部とを有して構成されてなる、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0026】
本発明装置の第9の特徴は、上記本発明装置の第8の特徴における前記第1の予圧付与手段が、前記第2の予圧付与手段で得られる前記第2の超音波モータにおける前記回転子の前記軸傾斜運動を、前記第1の超音波モータにおける前記回転子と前記負荷重量物との間に連結固定された軸支回転シャフトに伝達する機能手段を具備してなる、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0027】
本発明装置の第10の特徴は、上記本発明装置の第9の特徴における前記第1の予圧付与手段が、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平外延した円板翼部を具備すると共に、前記第1の超音波モータにおける前記回転子を、当該回転子に下端を固定されボールベアリング及びロータリーエンコーダを装着した前記軸支回転シャフトを介して、前記軸回転運動自在に当該ボールベアリング及びロータリーエンコーダ共々収容保持する突立円筒ボス部を具備する第1の円板状水平翼部材と、この第1の円板状水平翼部材における前記円板翼部と前記第2の予圧付与手段との間にそれぞれ両端を接続されて、当該第1の円板状水平翼部材を鉛直下方にそれぞれ等しい引っ張り力で牽引する複数の第1の弾性体とを有して構成され、前記第2の予圧付与手段が、前記第2の超音波モータにおける前記回転子に基端を固定され、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平外延した円板翼部を具備してなる第2の円板状水平翼部材と、この第2の円板状水平翼部材における前記円板翼部と前記超音波モータ固定部材における前記上方水平円板翼部との間にそれぞれ両端を接続されて、当該第2の円板状水平翼部材を鉛直上方にそれぞれ等しい引っ張り力で牽引する複数の第2の弾性体とを有して構成されてなる、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0028】
本発明装置の第11の特徴は、上記本発明装置の第10の特徴における前記複数の第1の弾性体が、それぞれ、前記第1の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離、相互等間隔に位置する前記第1の円板状水平翼部材における前記円板翼部の下面外周域と、前記第2の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離に位置する前記第2の円板状水平翼部材における前記円板翼部の上面外周域との間に張設され、前記第2の超音波モータにおける前記回転子の前記軸傾斜運動を、前記第1の超音波モータにおける前記回転子に連結固定された前記軸支回転シャフトに伝達する前記機能手段を具備してなる、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0029】
本発明装置の第12の特徴は、上記本発明装置の第11の特徴における前記複数の第2の弾性体が、それぞれ、前記第2の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離に位置する前記第2の円板状水平翼部材における前記円板翼部の上面外周域と、前記超音波モータ固定部材における上方領域構成面の中心からそれぞれ等距離、相互等間隔に位置する前記上方水平円板翼部の下面外周域との間に張設されてなる、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0030】
本発明装置の第13の特徴は、上記本発明装置の第12の特徴における前記第1及び第2の円板状水平翼部材が、それぞれ、前記円板翼部に代えて、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平放射状に相互等間隔で外延した複数の放射翼部を具備した第1及び第2の放射状水平翼部材をなし、前記複数の第1の弾性体が、それぞれ、前記第1の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離に位置する前記第1の放射状水平翼部材における当該複数の放射翼部の下面外端域と、前記第2の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離に位置する前記第2の放射状水平翼部材における当該複数の放射翼部の上面外端域との間に張設されてなる、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0031】
本発明装置の第14の特徴は、上記本発明装置の第12の特徴における前記第2の放射水平翼部材が、前記円板翼部に代えて、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平放射状に相互等間隔で外延した複数の放射翼部を具備した第2の放射状水平翼部及び当該超音波モータ固定部材をなし、前記超音波モータ固定部材が、前記上方水平円板翼部に代えて、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平放射状に相互等間隔で外延した複数の上方水平放射翼部を具備し、前記複数の第2の弾性体が、それぞれ、前記第1の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離に位置する前記第1の放射状水平翼部材における当該複数の放射翼部の上面外端域と、前記超音波モータ固定部材における下方領域構成面の中心からそれぞれ等距離に位置する当該複数の上方水平放射翼部の下面外端域との間に張設されてなる、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0032】
本発明装置の第15の特徴は、上記本発明装置の第10、第11、第12、第13又は第14の特徴における前記傾斜負荷トルク補償手段が、前記複数の第2の弾性体自身である、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0033】
本発明装置の第16の特徴は、上記本発明装置の第10、第11、第12、第13、第14又は第15の特徴における前記複数の第1の弾性体が、それぞれ樹脂素材からなる、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0034】
本発明装置の第17の特徴は、上記本発明装置の第10、第11、第12、第13、第14、第15又は第16の特徴における前記複数の第2の弾性体が、それぞれ樹脂素材からなる、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0035】
本発明装置の第18の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16又は第17の特徴における前記傾斜負荷トルク補償手段が、前記第2の超音波モータにおける前記回転子の中心の鉛直下方に軸支固定されたカウンタウェイトである、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0036】
本発明装置の第19の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17又は第18の特徴における前記第1及び第2の超音波モータが、それぞれ、対応する前記各回転子の前記軸回転運動及び前記軸傾斜運動が共に可能な多自由度超音波モータである、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0037】
本発明装置の第20の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17又は第18の特徴における前記第1の超音波モータが、対応する前記回転子の前記軸回転運動のみ可能な単軸超音波モータであり、前記第2の超音波モータが、対応する前記回転子の前記軸回転運動及び前記軸傾斜運動が共に可能な多自由度超音波モータである、負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成採用にある。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、添付図面を参照しつつ、その第1〜第3装置例を順に挙げて説明する。
【0039】
(第1装置例)
まず、本発明の基本的構成をなす第1装置例について説明する。図1は、本発明の第1装置例に係る負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成を示す部分縦断面図であり、図2は、図1に示される第2の水平翼部材の各底面図である。
【0040】
同図に示すように、本第1装置例に係る負荷重量物完全三自由度駆動装置α1は、鉛直上方に軸支される負荷重量物βを完全三自由度方向に駆動するために、第1及び第2の多自由度超音波モータ1及び2と、超音波モータ固定部材3と、第1の水平翼部材4と、第2の水平翼部材5と、複数の弾性体6,6,…と、カウンタウェイト7とを有して構成される。
【0041】
このうち、第1及び第2の多自由度超音波モータ1及び2は、それぞれ、複数の圧電素子(図の付点領域。符号は付さず)を重層して構成された円筒形の固定子1a,2aと、それら複数の圧電素子への交流電圧の印加に伴って当該固定子1a,2aに生じる超音波振動により回動する球形の回転子1b,2bとを有して構成され、これらにより、当該超音波振動の態様に応じ、対応する当該各回転子1b,2bの軸回転運動及び軸傾斜運動をそれぞれ独立並行して行う2つの超音波モータが構成される。なお、当該第1及び第2の多自由度超音波モータ1及び2における各固定子1a,2aから各回転子1b,2bに対する当該各回転子1b,2bの軸回転方向及び軸傾斜方向への拘束力は存在しない。
【0042】
また、超音波モータ固定部材3は、第1及び第2の多自由度超音波モータ1及び2における各回転子1b,2bが、対応する各固定子1a,2aの上面及び下面にそれぞれ位置するよう、当該第1及び第2の多自由度超音波モータ1及び2における当該各固定子1b,2bを軸支回転シャフトγの鉛直軸支方向に沿って上下に配置固定する部材である。なお、当該超音波モータ固定部材3は、複数の支柱3a,3a,…(図1には、2本の支柱3a,3aを示したが、実際には、4本であることが望ましい)を具備している。また、当該超音波モータ固定部材3は、本負荷重量物完全三自由度駆動装置α1を設置しようとするロボットなどの物体(図示せず)の静止座標系に固定される。
【0043】
さらに、第1の水平翼部材4は、軸支回転シャフトγの鉛直軸支方向に対し直交方向に水平放射状に相互等間隔で外延した複数の放射翼部4a,4a,…(水平外延した円板翼部を具備する第1の水平翼部材としても可)を具備し、第1の多自由度超音波モータ1における回転子1bを、当該回転子1bに下端を固定された軸支回転シャフトγを介して軸回転運動自在に収容保持する突立円筒ボス部4bを具備する部材であり、第2の水平翼部材5は、第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bに基端を固定され、軸支回転シャフトγの鉛直軸支方向に対し直交方向に水平放射状に相互等間隔で外延した複数の放射翼部5a,5a,…(水平外延した円板翼部を具備する第2の水平翼部材としても可)を具備した部材である。
【0044】
これに対し、複数の弾性体6,6,…は、それぞれ、第1の多自由度超音波モータ1における回転子1bの中心からそれぞれ等距離(点対称)に位置する第1の水平翼部材4における放射翼部4a,4a,…の下面外端域(又は円板翼部の下面外周域)と、第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bの中心からそれぞれ等距離(点対称)に位置する第2の水平翼部材5における複数の放射翼部5a,5a,…の上面外端域との間に、それらの自然長より伸張した状態で張設されて、当該第1及び第2の水平翼部材4及び5を鉛直下方及び上方にそれぞれ等しい引っ張り力で相互牽引する部材であり、第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bの軸傾斜運動を、第1の多自由度超音波モータ1における回転子1bに連結固定された軸支回転シャフトγに伝達する機能手段を具備するものである。
【0045】
ここで、上記複数の弾性体6,6,…としては、その適用に際し、弾性定数(バネ定数)及び自然長がそれぞれ等しいものを選定する。また、これら複数の弾性体6,6,…を、実際に、第1の水平翼部材4における放射翼部4a,4a,…と第2の水平翼部材5における複数の放射翼部5a,5a,…との間に張設する場合、それらの各取付位置は、第1の多自由度超音波モータ1における回転子1b、及び第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bの各中心を通る各水平基準面S1及びS2上に設定するとよい(図1参照)。
【0046】
さらに、複数の弾性体6,6,…の素材としては、それぞれ、その伸縮時の静音性に優れたゴムなどの樹脂素材(合成ゴムなどの合成樹脂素材を含む)からなるものを採用するのが好適ではあるが、その静音性に対する要求が高くない場合には、金属製のつる巻バネからなるものを適用することができる。
【0047】
そして、以上の第1及び第2の水平翼部材4及び5並びに複数の弾性体6,6,…を以って、第1の多自由度超音波モータ1における固定子1aの上面に、対応する回転子1bが軸回転運動及び軸傾斜運動自在に圧接載置され、かつ、第2の多自由度超音波モータ2における固定子2aの下面に、対応する回転子2bが軸傾斜運動自在に圧接下支えされるよう、当該各回転子1b,2bに対してそれぞれ鉛直下方及び上方に向かう定常的な予圧を付与する予圧付与手段が構成される。そしてさらに、この予圧付与手段を以って、第1の多自由度超音波モータ1における回転子1bの軸回転運動と第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bの軸傾斜運動とを合成し、その合成により得られる完全三自由度方向の軸運動を負荷重量物βに伝達する軸運動合成伝達手段が構成される。
【0048】
そして、カウンタウェイト7は、第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bの中心の鉛直下方に軸支固定されて、上記軸運動合成伝達手段により負荷重量物βに伝達された軸運動における軸傾斜運動に伴って当該負荷重量物βに生じる傾斜負荷トルクを、当該カウンタウェイト7の質量及びその重心並びにその設置位置(平衡用ユニバーサルジョイント6における回転子6aの中心からの距離)から決定される、逆向きの偶力トルクにより軽減補償する部材である。
【0049】
なお、図1に示すように、第1の水平翼部材4は、第1の多自由度超音波モータ1における回転子1bが、当該回転子1bに下端を固定された軸支回転シャフトγを介して軸回転運動自在に収容保持されるように、当該軸支回転シャフトγ自身を軸回転運動自在とするボールベアリング8の外輪部分を上方から突立円筒ボス部4b内に押え込むと同時に、その内輪部分を下方から軸受部材9により支持させる構成を採用している。この第1の水平翼部材4における構成は、第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bの軸傾斜運動を、第2の水平翼部材5及び複数の弾性体6,6,…を介して、第1の多自由度超音波モータ1における回転子1bに連結固定された軸支回転シャフトγに伝達するための機能手段の一部であり、当該機能手段が達成されさえすれば、図示のもの以外の任意の構成を採用することができる。
【0050】
また、同図に示すように、ボールベアリング8の上方領域に位置する突立円筒ボス部4b内の軸支回転シャフトγ及び第1の水平翼部材4には、それぞれ、ロータリーエンコーダ10の内輪部分及び外輪部分が対向して配置固定されており、この構成により、当該軸支回転シャフトγの第1の水平翼部材4に対する相対的な回転角が計測されるようになっている。なお、第1の水平翼部材4自身は、本発明の構成上、第1の多自由度超音波モータ1における回転子1bの軸回転運動に追随しないため、このとき計測される相対回転角は、静止座標系における軸支回転シャフトγの回転角と等しいものになる。
【0051】
一方、図2に示すように、第2の水平翼部材5は、軸支回転シャフトγの鉛直軸支方向に対し直交方向に水平放射状に相互等間隔で外延した8片の放射翼部5a,5a,…を具備しており、これに対応し、当該第2の水平翼部材5の上面外端域には、それぞれ、8本の弾性体6,6,…が、第2の多自由度超音波モータ2の回転子2bの中心から等距離(点対称)、相互等間隔で取り付けられる。このように、弾性体6,6,…の数をそれぞれ8本以上に選定して、これらを等距離、相互等間隔に位置させれば、負荷重量物β及びカウンタウェイト7の任意方向への傾斜の影響による各弾性体の伸張量の差を微小なものに抑制することが可能となる。
【0052】
また、同図に示すように、上記第2の水平翼部材5における複数(8片)の放射翼部5a,5a,…により形成される複数(8領域)の扇状の間隙のうち、当該第2の水平翼部材5の底面中心において直行する2直線上にそれぞれ位置する任意の2領域の間隙には、その第2の水平翼部材5の面方向に沿って2つの平面反射板11a及び11bが設置される。これら平面反射板11a及び11bは、その鉛直下方における対応箇所にそれぞれ設置された2つの光学式測距センサ12a及び12bと共に利用され、当該光学式測距センサ12a及び12bから発射されて平面反射板11a及び11bで反射される光線により、平面反射板11a及び11bと光学式測距センサ12a及び12bとの間の各相対距離を計測し、これにより、第2の水平翼部材5の傾斜角(第1の多自由度超音波モータ1における回転子1bの軸傾斜角と等価)を計測するためのものである。
【0053】
なお、場合により、上記2つの平面反射板11a及び11bは、第1の水平翼部材4における複数の放射翼部4a,4a,…により形成される複数の扇状の間隙に設置するようにしてもよく、これに対応し、2つの光学式測距センサ12a及び12bは、超音波モータ固定部材3の一部に設置するようにしてもよい。
【0054】
以上のように構成された本第1装置例に係る負荷重量物完全三自由度駆動装置α1の動作の概要を説明すれば、以下のようになる。
【0055】
まず、第1及び第2の多自由度超音波モータ1及び2における各固定子1a,2aの各圧電素子に交流電圧を印加して、当該各固定子1a,2aに、それぞれ軸回転方向及び軸傾斜方向に関する固有振動モードを生じさせるための超音波を発生させると、第1及び第2の多自由度超音波モータ1及び2における各回転子1b,2bは、対応する固有振動モードにより、それぞれ軸回転運動及び軸傾斜運動を行う。
【0056】
これに伴い、第1の多自由度超音波モータ1における回転子1bは、第1の水平翼部材4におけるボールベアリング8により保持された軸支回転シャフトγを介しながら、自らに生じた軸回転運動を負荷重量物βに伝達し、その一方で、第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bは、自らに生じた軸傾斜運動を第2の水平翼部材5に伝達する。
【0057】
そして、第2の水平翼部材5は、第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bから伝達された軸傾斜運動を、その複数の放射翼部5a,5a,…の上面外端域に接続された複数の弾性体6,6,…を介しながら第1の水平翼部材4に伝達する。
【0058】
このとき、複数の弾性体6,6,…は、負荷重量物β及びカウンタウェイト7の任意方向への傾斜による伸張量の差が微小なものとなるよう設定されているため、第1の放射状水平翼部材4は、対応する第1の多自由度超音波モータ1における回転子1bの中心を回転中心としながら、第2の水平翼部材5の軸傾斜運動にほぼ完全に追随して(互いの平行関係を保持して)軸傾斜運動を行う。
【0059】
この結果、第1の水平翼部材4は、現在、第1の多自由度超音波モータ1における回転子1bの軸回転運動に伴って回転している軸支回転シャフトγに対し、自らに伝達された軸傾斜運動をボールベアリング8を介して伝達する。
【0060】
そして、以上により、第1の多自由度モータ1における回転子1bの軸回転運動と、第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bの軸傾斜運動とが合成され、これに基づく完全三自由度方向の軸運動が、軸支回転シャフトγを介しながら負荷重量物βに伝達されるようになる。
【0061】
一方、第2の水平翼部材5は、第2の多自由度超音波モータ2における固定子2bに軸支固定されたカウンタウェイト7に対し、自らに伝達された軸傾斜運動を伝達するが、これによってカウンタウェイト7に生じる傾斜角は、第1の水平翼部材4と第2の水平翼部材5との間の平行関係保持により、軸支回転シャフトγ上の負荷重量物βに生じた傾斜角にほぼ一致するようになる。このため、負荷重量物βに伝達された軸運動における軸傾斜運動に伴って当該負荷重量物βに生じる傾斜負荷トルクは、逆向きに傾斜したカウンタウェイト10に生じる偶力トルクによりほぼ完全に打ち消されるようになる。
【0062】
(第2装置例)
次に、傾斜負荷トルク補償手段として複数の弾性体を適用した場合の第2装置例について説明する。図3は、本発明の第2装置例に係る負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成を示す部分縦断面図であり、図4は、図3に示される第2の水平翼部材の底面図である。なお、本図には、既に第1装置例において説明したものと同一又は同等の構成要素につき共通の符号を付し、その詳細な説明については省略するものとする(以下、他の装置例につき同じ)。
【0063】
同図に示すように、本第2装置例に係る負荷重量物完全三自由度駆動装置α2は、第1装置例におけるカウンタウェイト7に代えて、複数の弾性体を傾斜負荷トルク補償手段として利用するものであり、これを実現するため、第1装置例における複数の弾性体6,6,…に代えて、複数の第1の弾性体13,13,…及び複数の第2の弾性体14,14,…を採用すると共に、超音波モータ固定部材3の上方領域に形成され、軸支回転シャフトγの鉛直軸支方向に対し直交方向に水平放射状に相互等間隔で外延した複数の上方水平翼部3b,3b,…(水平外延した円板翼部からなる下方水平翼部としても可)を採用して構成される(図3参照)。
【0064】
ここで、複数の第1の弾性体13,13,…は、それぞれ、弾性定数及び自然長がそれぞれ等しく、第1の多自由度超音波モータ1における回転子1bの中心からそれぞれ等距離(点対称)に位置する第1の水平翼部材4における放射翼部4a,4a,…の下面外端域(又は円板翼部の下面外周域)と、第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bの中心からそれぞれ等距離(点対称)に位置する第2の水平翼部材5における複数の放射翼部5a,5a,…の上面外端域との間に、それらの自然長より伸張した状態で張設されて、当該第1及び第2の水平翼部材4及び5を鉛直下方及び上方にそれぞれ等しい引っ張り力で相互牽引する部材であり、第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bの軸傾斜運動を、第1の多自由度超音波モータ1における回転子1bに連結固定された軸支回転シャフトγに伝達する機能手段を具備するものである(即ち、第1装置例における複数の弾性体6,6,…と等価)。
【0065】
また、複数の第2の弾性体14,14,…は、それぞれ、弾性定数及び自然長がそれぞれ等しく、第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bの中心からそれぞれ等距離(点対称)に位置する第2の水平翼部材5における複数の放射翼部5a,5a,…の上面外端域と、超音波モータ固定部材3における上方領域構成面の中心からそれぞれ等距離(点対称)に位置する超音波モータ固定部材3における上方水平翼部3b,3b,…の下面外端域(又は円板翼部の下面外周域)との間に、それらの自然長より伸張した状態で張設されて、当該第2の水平翼部材5を鉛直上方にそれぞれ等しい引っ張り力で牽引する部材である。
【0066】
このとき、第1の水平翼部材4及び超音波モータ固定部材3における上方水平翼部3a,3a,…との間の、第2の水平翼部材5における複数の第1の弾性体13,13,…及び複数の第2の弾性体14,14,…の張設位置は、近接する当該第1及び第2の弾性体の組13,14ごとに、それぞれ、第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bの中心を通過する各同一放射線上に位置する第2の水平翼部材5における複数の放射翼部5a,5a,…の上面外端域に沿って並立して設定される(図4参照)。
【0067】
そして、以上の第1の水平翼部材4及び複数の第1の弾性体13,13,…を以って、第1の多自由度超音波モータ1における固定子1aの上面に、対応する回転子1bが軸回転運動及び軸傾斜運動自在に安定載置されるよう、当該回転子1bに対して鉛直下方に向かう定常的な予圧を付与する第1の予圧付与手段が構成され、また、第2の水平翼部材5及び複数の第2の弾性体14,14,…を以って、第2の多自由度超音波モータ2における固定子2aの下面に、対応する回転子2bが軸傾斜運動自在に安定載置されるよう、当該回転子2bに対して鉛直上方に向かう定常的な予圧を付与する第2の予圧付与手段が構成される。そしてさらに、これら第1及び第2の予圧付与手段並びに超音波モータ構成部材3における上方水平翼部3b,3b,…を以って、第1の多自由度超音波モータ1における回転子1bの軸回転運動と第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bの軸傾斜運動とを合成し、その合成により得られる完全三自由度方向の軸運動を負荷重量物βに伝達する軸運動合成伝達手段が構成される。
【0068】
このように、上記複数の第2の弾性体14,14,…を、第2の水平翼部材5における複数の放射翼部5a,5a,…と超音波モータ固定部材3における上方水平翼部3b,3b,…との間に張設することで、第2の多自由度超音波モータ2における回転子2bが軸傾斜運動を行っていない定常時には、静止座標系において水平な状態を保つようになり、それが軸傾斜運動を行って負荷重量物βが傾斜したときには、それぞれの第2の弾性体14,14,…の伸張量(引っ張り力)の差から生じる逆方向の偶力トルクが、その負荷重量物βの傾斜に伴う傾斜負荷トルクを軽減するよう作用する。このとき、それぞれの第2の弾性体14,14,…としては、負荷重量物βの最大傾斜時における偶力トルクが、そのときの傾斜負荷トルクと一致するような弾性定数を有するものを適用すると効果的である。
【0069】
なお、これら複数の第2の弾性体14,14,…において、負荷重量物βの傾斜方向の違いによる上記偶力トルクの大きさを均質化するには、第1装置例で説明したのと同様に、その本数を8本以上に選定することが好ましく、それを8本とした場合、偶力トルクの大きさの違いは数パーセント以内に抑えることができる。また、複数の第2の弾性体9,9,…として直径の小さいものを採用してその本数を増加させ、或いは、それらの取付長を長くすることにより、上記偶力トルクの大きさの違いをさらに小さく抑えることが可能となる。
【0070】
(第3装置例)
最後に、第1の超音波モータとして単軸超音波モータを適用した場合の第3装置例について説明する。図5は、本発明の第3装置例に係る負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成を示す部分縦断面図である。
【0071】
同図に示すように、本第3装置例に係る負荷重量物完全三自由度駆動装置α3は、第2装置例における第1の多自由度超音波モータ1に代えて、対応する回転子の軸回転運動のみ可能な単軸超音波モータ15を適用して構成される。
【0072】
ここで、上記単軸超音波モータ15は、その固定子15aの上面にモータ回転子シャフト15bを具備して構成され、さらに、このモータ回転子シャフト15bの上面に、モータ用ユニバーサルジョイント16における球形の回転子16aを圧接した構成を採用している。また、モータ用ユニバーサルジョイント16の回転軸は、負荷重量物βに連なる軸支回転シャフトγとして適用される。
【0073】
以上の構成をもつ単軸超音波モータ15は、第1及び第2装置例に示した軸回転運動のみを行う第1の多自由度超音波モータ1と動作形態が全く同じであることから、当該単軸超音波モータ15は、それら第1及び第2装置例に対しても同様に適用することが可能である。この場合、単軸超音波モータ15が第1の多自由度超音波モータ1に比して小型であることから、装置の省スペース化を図ることが可能となる。
【0074】
以上、本発明の実施の形態につき、第1〜第3装置例を挙げて説明したが、本発明は、必ずしも上述した手段にのみ限定されるものではなく、後述する効果を有する範囲内において、適宜、変更実施することが可能なものである。
【0075】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、2つの超音波モータにおける2つの回転子に対して適切な予圧を同時に付与することが可能になると共に、駆動対象となる負荷重量物の傾斜時に生じる傾斜負荷トルクを軽減補償することが可能となり、加えて、これら予圧付与及び傾斜負荷トルク軽減補償を実現するに際しての機構上の空間占有度を低く抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1装置例に係る負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成を示す部分縦断面図である。
【図2】図1に示される第2の水平翼部材の底面図である。
【図3】本発明の第2装置例に係る負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成を示す部分縦断面図である。
【図4】図3に示される第2の水平翼部材の底面図である。
【図5】本発明の第3装置例に係る負荷重量物完全三自由度駆動装置の構成を示す部分縦断面図である。
【符号の説明】
α1〜α3…負荷重量物完全三自由度駆動装置
β…負荷重量物
γ…軸支回転シャフト
S1,S2…水平基準面
1…第1の多自由度超音波モータ
1a…固定子
1b…回転子
2…第2の多自由度超音波モータ
2a…固定子
2b…回転子
3…超音波モータ固定部材
3a…支柱
3b…上方水平翼部
4…第1の水平翼部材
4a…放射翼部
4b…突立円筒ボス部
5…第2の水平翼部材
5a…放射翼部
6…弾性体
7…カウンタウェイト
8…ボールベアリング
9…軸受部材
10…ロータリーエンコーダ
11a,11b…平面反射板
12a,12b…光学式測距センサ
13…第1の弾性体
14…第2の弾性体
15…単軸超音波モータ
15a…固定子
15b…モータ回転子シャフト
16…モータ用ユニバーサルジョイント
16a…回転子

Claims (20)

  1. 鉛直上方に軸支される負荷重量物を完全三自由度方向に駆動するための負荷重量物完全三自由度駆動装置であって、
    それぞれ、複数の圧電素子を重層して構成された円筒形の固定子と、それら複数の圧電素子への交流電圧の印加に伴って当該固定子に生じる超音波振動により回動する球形の回転子とを有して構成され、当該超音波振動の態様に応じ、対応する当該各回転子の軸回転運動及び軸傾斜運動をそれぞれ独立並行して行う第1及び第2の超音波モータと、
    これら第1及び第2の超音波モータにおける前記各回転子が、対応する各固定子の上面及び下面にそれぞれ位置するよう、当該第1及び第2の超音波モータにおける当該各固定子を前記負荷重量物の鉛直軸支方向に沿って上下に配置固定する超音波モータ固定部材と、
    この超音波モータ固定部材に上方配置された前記第1の超音波モータにおける前記回転子の前記軸回転運動と、当該超音波モータ固定部材に下方配置された前記第2の超音波モータにおける前記回転子の前記軸傾斜運動とを合成し、その合成により得られる前記完全三自由度方向の軸運動を前記負荷重量物に伝達する軸運動合成伝達手段と、
    この軸運動合成伝達手段により前記負荷重量物に伝達された前記軸運動における前記軸傾斜運動に伴って当該負荷重量物に生じる傾斜負荷トルクを、その逆向きの偶力トルクにより軽減補償する傾斜負荷トルク補償手段と、を有して構成される、
    ことを特徴とする負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  2. 前記軸運動合成伝達手段は、
    前記超音波モータ固定部材に上方配置された前記第1の超音波モータにおける前記固定子の上面に、対応する前記回転子が前記軸回転運動及び前記軸傾斜運動自在に圧接載置され、かつ、前記超音波モータ固定部材に下方配置された前記第2の超音波モータにおける前記固定子の下面に、対応する前記回転子が前記軸傾斜運動自在に圧接下支えされるよう、当該各回転子に対してそれぞれ鉛直下方及び上方に向かう定常的な予圧を付与する予圧付与手段である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  3. 前記予圧付与手段は、
    前記第2の超音波モータにおける前記回転子の前記軸傾斜運動を、前記第1の超音波モータにおける前記回転子と前記負荷重量物との間に連結固定された軸支回転シャフトに伝達する機能手段を具備する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  4. 前記予圧付与手段は、
    前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平外延した円板翼部を具備すると共に、前記第1の超音波モータにおける前記回転子を、当該回転子に下端を固定されボールベアリング及びロータリーエンコーダを装着した前記軸支回転シャフトを介して、前記軸回転運動自在に当該ボールベアリング及びロータリーエンコーダ共々収容保持する突立円筒ボス部を具備する第1の円板状水平翼部材と、
    前記第2の超音波モータにおける前記回転子に基端を固定され、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平外延した円板翼部を具備してなる第2の円板状水平翼部材と、
    前記第1の円板状水平翼部材における前記円板翼部と前記第2の円板状水平翼部材における前記円板翼部との間にそれぞれ両端を接続されて、当該第1及び第2円板状水平翼部材をそれぞれ鉛直下方及び上方にそれぞれ等しい引っ張り力で相互牽引する複数の弾性体と、を有して構成される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の負荷重量物完全三自由土駆動装置。
  5. 前記複数の弾性体は、それぞれ、
    前記第1の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離、相互等間隔に位置する前記第1の円板状水平翼部材における前記円板翼部の下面外周域と、前記第2の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離、相互等間隔に位置する前記第2の円板状水平翼部材における前記円板翼部の上面外周域との間に張設され、
    前記第2の超音波モータにおける前記回転子の前記軸傾斜運動を、前記第1の超音波モータにおける前記回転子に連結固定された前記軸支回転シャフトに伝達する前記機能手段を具備する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  6. 前記第1及び第2の円板状水平翼部材は、それぞれ、
    前記円板翼部に代えて、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平放射状に相互等間隔で外延した複数の放射翼部を具備した第1及び第2の放射状水平翼部材をなし、
    前記複数の弾性体は、それぞれ、
    前記第1の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離に位置する前記第1の放射状水平翼部材における当該複数の放射翼部の下面外端域と、前記第2の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離に位置する前記第2の放射状水平翼部材における当該複数の放射翼部の上面外端域との間に張設される、
    ことを特徴とする請求項5に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  7. 前記複数の弾性体は、それぞれ、
    樹脂素材からなる、
    ことを特徴とする請求項4、5又は6に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  8. 前記軸運動合成伝達手段は、
    前記超音波モータ固定部材に上方配置された前記第1の超音波モータにおける前記固定子の上面に、対応する前記回転子が前記軸回転運動及び前記軸傾斜運動自在に圧接載置されるよう、当該回転子に対して鉛直下方に向かう定常的な予圧を付与する第1の予圧付与手段と、
    前記超音波モータ固定部材に下方配置された前記第2の超音波モータにおける前記固定子の下面に、対応する前記回転子が前記軸傾斜運動自在に圧接下支えされるよう、当該回転子に対して鉛直上方に向かう定常的な予圧を付与する第2の予圧付与手段と、
    前記超音波モータ固定部材の上方領域に一体連結形成され、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平外延した上方水平円板翼部と、を有して構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  9. 前記第1の予圧付与手段は、
    前記第2の予圧付与手段で得られる前記第2の超音波モータにおける前記回転子の前記軸傾斜運動を、前記第1の超音波モータにおける前記回転子と前記負荷重量物との間に連結固定された軸支回転シャフトに伝達する機能手段を具備する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  10. 前記第1の予圧付与手段は、
    前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平外延した円板翼部を具備すると共に、前記第1の超音波モータにおける前記回転子を、当該回転子に下端を固定されボールベアリング及びロータリーエンコーダを装着した前記軸支回転シャフトを介して、前記軸回転運動自在に当該ボールベアリング及びロータリーエンコーダ共々収容保持する突立円筒ボス部を具備する第1の円板状水平翼部材と、
    この第1の円板状水平翼部材における前記円板翼部と前記第2の予圧付与手段との間にそれぞれ両端を接続されて、当該第1の円板状水平翼部材を鉛直下方にそれぞれ等しい引っ張り力で牽引する複数の第1の弾性体と、を有して構成され、
    前記第2の予圧付与手段は、
    前記第2の超音波モータにおける前記回転子に基端を固定され、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平外延した円板翼部を具備してなる第2の円板状水平翼部材と、
    この第2の円板状水平翼部材における前記円板翼部と前記超音波モータ固定部材における前記上方水平円板翼部との間にそれぞれ両端を接続されて、当該第2の円板状水平翼部材を鉛直上方にそれぞれ等しい引っ張り力で牽引する複数の第2の弾性体と、を有して構成される、
    ことを特徴とする請求項9に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  11. 前記複数の第1の弾性体は、それぞれ、
    前記第1の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離、相互等間隔に位置する前記第1の円板状水平翼部材における前記円板翼部の下面外周域と、前記第2の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離に位置する前記第2の円板状水平翼部材における前記円板翼部の上面外周域との間に張設され、
    前記第2の超音波モータにおける前記回転子の前記軸傾斜運動を、前記第1の超音波モータにおける前記回転子に連結固定された前記軸支回転シャフトに伝達する前記機能手段を具備する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  12. 前記複数の第2の弾性体は、それぞれ、
    前記第2の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離に位置する前記第2の円板状水平翼部材における前記円板翼部の上面外周域と、前記超音波モータ固定部材における上方領域構成面の中心からそれぞれ等距離、相互等間隔に位置する前記上方水平円板翼部の下面外周域との間に張設される、
    ことを特徴とする請求項11に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  13. 前記第1及び第2の円板状水平翼部材は、それぞれ、
    前記円板翼部に代えて、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平放射状に相互等間隔で外延した複数の放射翼部を具備した第1及び第2の放射状水平翼部材をなし、
    前記複数の第1の弾性体は、それぞれ、
    前記第1の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離に位置する前記第1の放射状水平翼部材における当該複数の放射翼部の下面外端域と、前記第2の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離に位置する前記第2の放射状水平翼部材における当該複数の放射翼部の上面外端域との間に張設される、
    ことを特徴とする請求項12に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  14. 前記第2の放射水平翼部材は、
    前記円板翼部に代えて、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平放射状に相互等間隔で外延した複数の放射翼部を具備した第2の放射状水平翼部及び当該超音波モータ固定部材をなし、
    前記超音波モータ固定部材は、
    前記上方水平円板翼部に代えて、前記軸支回転シャフトの前記鉛直軸支方向に対し直交方向に水平放射状に相互等間隔で外延した複数の上方水平放射翼部を具備し、
    前記複数の第2の弾性体は、それぞれ、
    前記第1の超音波モータにおける前記回転子の中心からそれぞれ等距離に位置する前記第1の放射状水平翼部材における当該複数の放射翼部の上面外端域と、前記超音波モータ固定部材における下方領域構成面の中心からそれぞれ等距離に位置する当該複数の上方水平放射翼部の下面外端域との間に張設される、
    ことを特徴とする請求項12に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  15. 前記傾斜負荷トルク補償手段は、
    前記複数の第2の弾性体自身である、
    ことを特徴とする請求項10、11、12、13又は14に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  16. 前記複数の第1の弾性体は、それぞれ、
    樹脂素材からなる、
    ことを特徴とする請求項10、11、12、13、14又は15に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  17. 前記複数の第2の弾性体は、それぞれ、
    樹脂素材からなる、
    ことを特徴とする請求項10、11、12、13、14、15又は16に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  18. 前記傾斜負荷トルク補償手段は、
    前記第2の超音波モータにおける前記回転子の中心の鉛直下方に軸支固定されたカウンタウェイトである、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16又は17に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  19. 前記第1及び第2の超音波モータは、それぞれ、
    対応する前記各回転子の前記軸回転運動及び前記軸傾斜運動が共に可能な多自由度超音波モータである、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17又は18に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
  20. 前記第1の超音波モータは、
    対応する前記回転子の前記軸回転運動のみ可能な単軸超音波モータであり、
    前記第2の超音波モータは、
    対応する前記回転子の前記軸回転運動及び前記軸傾斜運動が共に可能な多自由度超音波モータである、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17又は18に記載の負荷重量物完全三自由度駆動装置。
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