JP4327620B2 - 多自由度超音波モータ及び予圧装置 - Google Patents

多自由度超音波モータ及び予圧装置 Download PDF

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本発明は、多自由度超音波モータ及び予圧装置に関し、詳しくは、球状の回転子と、固有の振動を励振する圧電振動子を有し、それぞれ予圧手段を介して一体組合されるとともに、当該予圧手段により前記回転子の球面に圧着外接されて、励振する振動に基づく任意の回転運動を前記回転子に付与する3つの固定子と、を具備した多自由度超音波モータ、及びその実施に直接使用される予圧装置に係わる。
近年、例えば、人間型ロボットの関節機構のような、高トルク、高自由度を必要とする部位におけるアクチュエータとして、従来の一自由度回転式の電磁式サーボモータに替わり、省スペース、高トルクで静音性の高い多自由度超音波モータの適用が期待されており、特に、人間型ロボットの首の部分のように、一箇所で多自由度に姿勢を変えることができるように、重量物を鉛直に支える必要のある機構等への応用が期待されている。
ここで、従来の多自由度超音波モータは、振動方向が異なる複数の圧電振動子が積層されてなる固定子を、様々な方法により球形の回転子周りに圧着外接される方式が多く採用されており、多自由度超音波モータの固定子の圧電振動子に、周波数が等しく位相が異なる交流電圧を印加すると圧電振動子に固有振動が励振され、それらの固有振動モードの組み合わせによって、回転子を任意の方向に回転運動させていた。
このような多自由度超音波モータとして、円柱状の固定子を、縦横のたわみ方向振動用と、上下の伸縮振動用との2種の圧電振動子を積層させる複合振動子型の固定子を採用する技術として以下に示す非特許文献1が、また、3つ以上の進行波形超音波モータ固定子を水平面内に回転子を中心に点対称に配置する技術として以下に示す非特許文献2が知られている。
前野隆司,竹村研治郎,小島信行,「縦振動と横振動の縮退に基づく多自由度超音波モータの開発」,日本ロボット学会誌,1998年,第16巻,第8号,p.1115〜1122 遠山茂樹,張国強,杉谷滋,長谷川慎一,中村和人,宮谷保太朗,「超音波モータを用いたロボット用アクチュエータの開発−第2報 球面超音波モータの試作−」,日本ロボット学会誌,1995年,第13巻,第2号,p.235〜241
このような固定子に密着させた回転子を具備した多自由度超音波モータを駆動する場合には、多自由度超音波モータに対して適切な予圧を為すことにより、高い回転トルクを得ることが可能となった。特に、回転子の静止時においては、特別な駆動制御を行うことなく高静止トルクを得ることが可能である。
しかしながら、円柱状の固定子を利用する複合振動子型多自由度超音波モータを回転駆動する場合において回転方向制御のためには、固定子に利用されている圧電振動子のうち、1方向あたり2つの振動方向成分を利用しなければならず、また、それぞれ異なる振動方向を示す3種の圧電振動子を具備した固定子を持つ多自由度超音波モータの場合には、最大で2方向の回転方向の制御を行うのが限界であった。
そのため、人間の首のように、傾斜運動をさせながら横方向に回転させるような運動を、一つの多自由度超音波モータで実現するのは困難であった。さらに、固定子の縦振動とたわみ振動の共振振動数を完全に一致させることは難しいため、両方の振動を利用する縦回転の運動においては、回転速度が低いという問題があった。
また、3自由度の駆動制御を実現するにあたり、制御すべき回転方向を高速で切り替えるといった手法を採用した場合には、回転方向の切り替えの周波数として1kHzよりも低い値を選ぶ必要があった。そのため、回転方向の切り替えを行うと、この切り替えに起因して、回転方向の切り替え周波数と同じ周波数帯にある音、即ち、可聴域の騒音を固定子から発生してしまう。そのため、静粛性を特徴とする超音波モータの利点が生かされなくなってしまうという問題があった。
一方、3つ以上の進行波形超音波モータ用の固定子を利用する多自由度超音波モータでは、多自由度超音波モータの広い動作範囲を確保しつつ、回転子と固定子との間の十分な予圧力を発生可能な予圧手段を構成することが難しいという問題があり、また、回転子の回転中心を通る一平面内に固定子が付与する回転軸の全てが配置されるために、各固定子の回転方向の切り替えが必要であり、制御アルゴリズムが複雑になることを余儀なくされていた。
さらに、人間の首機構を模した人間型ロボット等を構築するにあたり、多自由度超音波モータの回転子の鉛直上方に負荷重量物を組構する必要が生じるが、この場合、負荷重量物が傾斜した場合に生じる傾斜方向の抵抗トルクを軽減するためのメカニズムが必要であり、3つ以上の進行波形超音波モータ用の固定子を採用した多自由度超音波モータについては、適用可能な手法は確立されていなかった。
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は、次のとおりである。
即ち、本発明の第1の目的は、固定子と3つの固定子とに適切な予圧力を与えて、高速かつ静粛性の高い3自由度回転位置駆動が可能な多自由度超音波モータ及び予圧装置を提供せんとするものである。
本発明の第2の目的は、超音波モータの回転子の鉛直上方に設置された負荷重量物が傾斜した際の負荷トルクを軽減することが可能な多自由度超音波モータ及び予圧装置を提供せんとするものである。
本発明の第3の目的は、従来と比較して、回転子の広い動作範囲を確保するとともに、3自由度制御に必要な制御アルゴリズムを大幅に簡略化することが可能な多自由度超音波モータ及び予圧装置を提供せんとするものである。
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に、特許請求の範囲の各請求項の記載から、自ずと明らかになろう。
まず、本発明モータにおいては、回転子と、圧電振動子の励振する振動に基づく任意の回転運動を回転子に付与する3つの固定子と、を具備して、3つの固定子が、回転子の回転中心に対して点対称に配置されて、3つの固定子のそれぞれが付与する回転運動の回転軸が、回転子と当該固定子それぞれとの圧着外接面に対して垂直である、特徴的構成手段を講じる。
一方、本発明予圧装置においては、多自由度超音波モータに適用されて、各固定子の振動の節となる部位に圧電振動子と一体に積層固定して当該固定子を懸架する弾性体固定フランジと、当該弾性体固定フランジと対向して回転子を間隔を開けて跨り覆い、放射梁両先端にて当該弾性体固定フランジを臨む予圧伝達放射梁と、3つの当該固定子の外接振動端面に励振した振動を、当該回転子に回転運動として伝達可能に当該回転子外面に突立しかつ予圧伝達放射梁を空転自在に貫通したシャフトを介して当該回転子を押圧するよう、予圧伝達放射梁の各先端と弾性体固定フランジ間に亙り各固定子を中に挟んで両側に並行にそれぞれ張架して、回転軸の方向に引張弾性力を付勢する弾性体群とを具備する、特徴的構成手段を講じる。
さらに、具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に亙る新規な特徴的構成手段を採用することにより、前記目的を達成するよう為される。
即ち、本発明モータの第1の特徴は、球状の回転子と、それぞれ予圧手段により前記回転子の球面に圧着外接されて、内有する圧電振動子により固有に励振する振動に基づく任意の回転運動を前記回転子に付与する3つの固定子と、を具備した多自由度超音波モータであって、前記3つの固定子は、前記回転子の回転中心に対して点対称に配置されて、前記3つの固定子のそれぞれが付与する回転運動の回転軸は、前記回転子と当該固定子それぞれとの圧着外接面に対して垂直である、多自由度超音波モータの構成採用にある。
本発明モータの第2の特徴は、上記本発明モータの第1の特徴における前記3つの固定子が、当該3つの固定子のそれぞれが付与する前記回転運動の前記回転軸が、三次元直交座標軸様に互いに直交するよう配置されてなる、多自由度超音波モータの構成採用にある。
本発明モータの第3の特徴は、上記本発明モータの第1又は第2の特徴における前記多自由度超音波モータが、前記回転子に基端を固着しかつ先端に負荷重量物を固着したシャフトを具備して、当該シャフトを鉛直真上向きとしたときに、前記3つの固定子が、前記回転子と前記固定子とが接触する前記圧着外接面のすべてが前記回転子の下半球面に位置するようにそれぞれ配置されてなる、多自由度超音波モータの構成採用にある。
本発明モータの第4の特徴は、上記本発明モータの第1、第2又は第3の特徴における前記固定子が、それぞれ所定の交流電圧が印加された際に互いに直交して互いに90度の位相差を持つたわみ振動を励振する、2種の前記圧電振動子を積層具備してなる、多自由度超音波モータの構成採用にある。
一方、本発明予圧装置の第1の特徴は、球状の回転子と、固有の振動を任意に励振する圧電振動子をそれぞれ有して励振する振動に基づく任意の回転運動を前記回転子に付与する3つの固定子とを具備して、前記回転運動の回転軸が当該回転子と当該固定子それぞれとの圧着外接面に対して垂直である多自由度超音波モータに適用される、前記回転子に当該3つの固定子を圧着外接するための予圧力を発生する予圧装置であって、前記各固定子の振動の節となる部位に前記圧電振動子と一体に積層固定して当該固定子を懸架する弾性体固定フランジと、当該弾性体固定フランジと対向して前記回転子を間隔を開けて跨り覆い、放射梁両先端にて当該弾性体固定フランジを臨む予圧伝達放射梁と、3つの当該固定子の外接振動端面に励振した振動を、当該回転子に回転運動として伝達可能に当該回転子外面に突立しかつ前記予圧伝達放射梁を空転自在に貫通したシャフトを介して当該回転子を押圧するよう、前記予圧伝達放射梁の各先端と前記弾性体固定フランジ間に亙り前記各固定子を中に挟んで両側に並行にそれぞれ張架して、前記回転軸の方向に引張弾性力を付勢する弾性体群とを具備してなる、予圧装置の構成採用にある。
本発明予圧装置の第2の特徴は、上記本発明予圧装置の第1の特徴における前記弾性体が、前記3つの固定子それぞれの振動により生じる前記回転軸に対して線対称となる位置に、それぞれの前記固定子毎に、2本ずつ配置されてなる、予圧装置の構成採用にある。
本発明予圧装置の第3の特徴は、上記本発明予圧装置の第1又は第2の特徴における前記予圧伝達放射梁が、前記回転子に基端を固着された前記シャフトを空転可能に貫通把持する、当該シャフトと一体に回転可能なベアリング内輪と、当該ベアリング内輪に転動体を介して空転するとともに当該予圧伝達放射梁集結ボス部に貫着されたベアリング外輪とを有するベアリングを具備してなる、予圧装置の構成採用にある。
本発明予圧装置の第4の特徴は、上記本発明予圧装置の第3の特徴における前記ベアリングが、前記ベアリング内輪と前記ベアリング外輪との相対角度を測定することにより、前記回転子の前記シャフト基端との垂直面における回転角度を測定するエンコーダを具備してなる、予圧装置の構成採用にある。
本発明予圧装置の第5の特徴は、上記本発明予圧装置の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記予圧装置が、前記予圧伝達放射梁に、前記回転子の回転運動による傾斜がない初期状態において、前記多自由度超音波モータの設置面と平行であり、かつ、前記回転子の回転中心を通る位置に光線反射板を具備し、別途、当該光線反射板に対して前記設置面側の所定の固定点から前記法線方向に光線を発射し、当該光線の前記光線反射板からの反射光線に基づき前記光線反射板の変位を測定する光学式測距センサを配置しておき、当該光学式測距センサの測定値に基づき、前記回転子の傾斜角度を計測する機能手段を具備してなる、予圧装置の構成採用にある。
本発明によれば、回転子に対して回転子と固定子との圧着外接面に垂直な軸周りの回転を与える3つの固定子を配置することにより、1つの固定子を採用した多自由度超音波モータと比較して回転運動の高速化が可能となるとともに、一固定子における回転方向の切り替えを必要としないことから固定子に可聴域の回転方向切り替え周波数を発することなく静穏化が可能となる。
また、3つの固定子を点対称に配置することにより、3自由度の回転位置制御の制御アルゴリズムを大幅に簡略化することが可能となり、これら3つの固定子と回転子との圧着外接面を、回転子に立設された負荷重量物を支えるシャフトに対して下半球面上とすることにより、回転子の動作範囲を十分確保することが可能となる。
さらに、回転軸の方向に引張弾性力を発揮する弾性体を回転軸の正射影がなすそれぞれの面上に配置することにより、本発明モータの回転子と3つの固定子に対して適切な予圧力を与えて、回転子に確実な高トルクを生じさせることが可能となり、この弾性体の一端を放射梁先端に取付ける予圧伝達放射梁に設置した光線反射板の変位を測定可能とすることで、三次元の回転角度計測を可能とする予圧手段の小型化が期待できる。
以下、本発明の実施の形態につき、添付図面を参照しつつ、説明する。
まず、図1は、本発明の実施形態例に係る予圧装置が適用された多自由度超音波モータの上面図である。
同図に示すように、本実施形態例に係る多自由度超音波モータαは、球状の回転子1と、それぞれ予圧手段として、例えば、本例予圧装置βを介して接続されるとともに、予圧装置βにより回転子1の球面に圧着外接されて、励振する振動に基づく任意の回転運動を回転子1に付与する3つの固定子2a,2b,2cと、を具備する。
ここで、3つの固定子2a,2b,2cは、回転子1の回転中心Oに対して点対称に配置されて、3つの固定子2a,2b,2cのそれぞれが回転子1に付与する回転運動の回転軸x,y,zは、回転子1と固定子2a,2b,2cそれぞれとの圧着外接面A,B,Cに対して垂直となるように配置されており、このとき、回転中心Oを原点とする回転軸x,y,zは、例えば、三次元直交座標軸様に互いに直交するようにするとよいが、必ずしも直交座標系に限定されるものではなく、回転中心Oを中心として点対称に配置される固定子2a,2b,2cの各回転軸x,y,zは、それぞれ互いに鋭角あるいは鈍角であっても構わない。
この固定子2a,2b,2cは、それぞれ回転子1に対して圧着外接面A,B,Cを介した摩擦駆動によりそれぞれ所定の回転運動を伝達するものの、固定子2a,2b,2cのうちの1又は2の固定子の、例えば、固定子2aの振動のみにより回転運動を伝達するときには、回転運動を伝達しない固定子2b,2cに、回転子1に摩擦駆動を為さない範囲の所定の振動を常に励振させることにより、固定子2b,2cから回転子1への摩擦力による負荷の発生を抑制することが可能となる。
また、多自由度超音波モータαは、回転子1に、負荷重量物4を頂端に頭着立設されたシャフト3を具備した場合に、シャフト3と回転子1の立設点を鉛直真上向きとしたときに、3つの固定子2a,2b,2cは、回転子1と固定子2a,2b,2cとの圧着外接面A,B,Cのすべてが、回転子1の下半球面に位置するようにそれぞれ配置されるとよい。
一方、多自由度超音波モータαに適用される、回転子1と3つの固定子2a,2b,2cとを圧着外接するための予圧力を発生する予圧装置βは、多自由度超音波モータαの設置面Gに対する回転軸x,y,zをそれぞれ含む各垂直面上にそれぞれ配置されて、回転軸x,y,zの方向に引張弾性力を発揮する弾性体51,52,53,54,55,56を具備する。
また、予圧装置βは、3つの固定子2a,2b,2cの回転子1と接する面である外接振動端面A,B,C上に励振した振動を、回転子1と外接振動端面A,B,Cそれぞれとの摩擦を介して回転子1に伝達可能に回転子1を常時押圧付勢する一方、弾性体51,52,53,54,55,56の一端を各放射梁先端に取付ける予圧伝達放射梁6a,6b,6cと、例えば、固定子2a,2b,2cの固有振動の節となる部位等の振動の影響の少ない部位にかつ回転軸x,y,zにそれぞれ垂直にそれぞれ積層固定して固定子2a,2b,2cを懸架するとともに、弾性体51,52,53,54,55,56の他端が取付けられ、かつ一端を取付けられた対向する予圧伝達放射梁6a,6b,6cの各放射梁先端間とに亙り弾性体51,52,53,54,55,56を張架する弾性体固定フランジ7a,7b,7cとを具備する。
ここで、予圧伝達放射梁6a,6b,6cは、例えば、シャフト3を中心に多自由度超音波モータαの設置面Gに対して集結ボス部6eが平行に点対称な6方向の側面略つ字状の偏寄型放射梁としてその各梁6a,6b,6c先端を各固定子2a,2b,2cの上方に対応して回転子1を間隔を開けて跨り覆うよう伸ばし、即ち、それぞれの梁6a,6b,6cの放射の向きは、各固定子2a,2b,2cの回転軸x,y,zを設置面Gに正射影した直線に平行となるよう配置されるとよい。
なお、多自由度超音波モータαは、例えば、弾性体固定フランジ7a,7b,7cの一周端を、設置面G等の任意の多自由度超音波モータαの設置箇所に設置したフランジ固定環盤7上に等間隔に回転中心Oに集中して斜め上向開花状に向き合い傾着構架し、フランジ固定環盤7は、本実施形態例では円筒形状にて説明するものの、弾性体固定フランジ7a,7b,7cを一体固定するとともに任意の設置面Gに対して多自由度超音波モータαを設置可能とするものであれば、設置箇所に適した任意の形状であって構わない。
次に、図2は、図1に示した各固定子を説明するための図であり、回転軸z,xがなすzx平面上の多自由度超音波モータαの配置を示している。
同図に示すように、固定子2a,2b,2cは、それぞれ所定の交流電圧が印加された際に固有の振動を励振する、例えば、三次元直交座標軸様に互いに直交する方向にたわみ振動を付与する圧電振動子21,22の2種を有して、この圧電振動子21,22の機械的振動の位相差が90度になるように設定されて振動させた場合、固定子2a,2b,2cは圧着外接面A,B,Cを介して、回転子1に、回転中心Oを原点とした回転軸x,y,zを軸とする回転運動を付与することができる。
また、回転子1に付与する回転運動の速度は、例えば、圧電振動子21,22に印加された交流電圧の振幅、位相差、周波数を調整することで行うことが可能であり、このような圧電振動子21,22を採用することにより、従来の複合振動子型の多自由度超音波モータに比して、高い回転速度を得ることが可能となる。
よって、多自由度超音波モータαの固定子2a,2b,2cの回転軸x、y、zは、それぞれ互いに直交しており、各固定子2a,2b,2cの回転速度を独立に制御することで、容易に3自由度の回転運動を制御することが可能である。なお、回転子1と固定子2a,2b,2cとの圧着外接面A,B,Cのすべてが、回転子1のシャフト3と対極となる下半球となるように、固定子2a,2b,2cが配置されることにより、回転子1の動作範囲を十分広く確保することが可能になる。
続いて、図3は、本発明の実施形態例に係る多自由度超音波モータの一固定子に適応された予圧装置の一部断面にて示した部分側面図であり、図1に示した固定子2aを含む側面図を示しており、一部断面にて示すとともに模式的に示す。なお、固定子2b,2cについても、固定子2aと同様に構成するものとする。
同図に示すように、予圧装置βの弾性体51,52,53,54,55,56は、各固定子2a,2b,2c上方に対応して回転子1を間隔を開けて跨り覆うそれぞれ予圧伝達放射梁6a,6b,6cの放射梁両端を、固定子2a,2b,2cの回転軸x,y,zに対して垂直で、かつ、回転中心Oを通る面上にそれぞれ臨ませて、予圧伝達放射梁6a,6b,6cと対向する弾性体固定フランジ7a,7b,7c間に亙り張架される。
例えば、弾性体51,52は、予圧伝達放射梁6aの面D上に臨む放射梁両先端と、他端を、面Dと平行に対向する弾性体固定フランジ7aに固定されることにより、多自由度超音波モータαに対して張架されて、回転子1と固定子2aとの間に予圧力を発生させる。
なお、本実施形態例においては、弾性体51,52,53,54,55,56が、予圧伝達放射梁6a,6b,6cの各先端と同一面D上にて固定されるトルクの伝達に最適な例を説明するものの、予圧伝達放射梁6a,6b,6cは、例えば、予圧伝達放射梁6a,6b,6cと弾性体52,54,56との固定点を、弾性体51,53,55との固定点よりも高くする等の弾性体51,52,53,54,55,56との固定点の高さを所要の高さに調整することにより、所要の弾性定数と自然長を持つ弾性体51,52,53,54,55,56に任意に対応することが可能となる。
このとき、この弾性体51,52,53,54,55,56は、3つの固定子2a,2b,2cそれぞれの振動により生じる回転軸x,y,zに対して線対称となる位置に、それぞれの固定子2a,2b,2c毎、中に挟んで2本ずつ並行配置されて、この2本の弾性体51と52,53と54,55と56の組は、それぞれ各固定子2a,2b,2cの回転軸x,y,zに対しても平行になるよう配置される。
これにより、弾性体51,52,53,54,55,56は、回転子1と固定子2a,2b,2cとの間に圧着習性を付勢する引っ張り力による予圧力を発生し、この予圧力により、回転子1と固定子2a,2b,2cを、回転軸方向以外の他の方向の力を作用させずに適切に圧着させることができ、そのため、回転子1を安定に回転運動させることが可能となり、また、横方向回転における摩擦抵抗を最小限に抑えることが可能である。
また、回転子1の傾斜運動は、すべて予圧伝達放射梁6a,6b,6cにシャフト3及びベアリング8を介して伝達され、それに伴い、各弾性体51,52,53,54,55,56の伸び量に差が生じることとなる。そのため、弾性体51,52,53,54,55,56にはこの傾斜運動による傾きを元に戻す方向のトルクが発生し、発生したトルクは、例えば、負荷重量物4がシャフト3と一体化させているので、この負荷重量物4が傾斜により発生した負荷トルクと逆方向に作用する。
したがって、採用する弾性体51,52,53,54,55,56の弾性体定数を所要の値に調整することにより、負荷重量物4の傾斜により多自由度超音波モータαに発生する負荷トルクは大幅に軽減することができる。
さらに、予圧伝達放射梁6a,6b,6cは、回転子1に立設されたシャフト3を回動可能に把持する、シャフト3と一体に回転可能にこのシャフト3を貫通に固定したベアリング内輪8aと、このベアリング内輪8aに転動体8bを介して空転する予圧伝達放射梁6a,6b,6c集結ボス部6eに貫着固定されたベアリング外輪8cとを有して構成されたベアリング8を具備するとよい。
ベアリング8は、例えば、ベアリング内輪8aをシャフト3と一体固定するベアリング内輪固定材81と、ベアリング外輪8cを予圧伝達放射梁6a,6b,6cと一体固定するベアリング外輪固定材82とでそれぞれ別個に固定されることで、転動体8bを介して空転するように構成されて、ベアリング内輪8aとベアリング外輪8cとでそれぞれ横方向回転を伝達しないことで、それぞれの横方向回転に追従しないよう構成される。
さらに、このベアリング8は、このベアリング内輪8aとベアリング外輪8cとの相対角度を測定することにより回転子1と一体のシャフト3外周側面との垂直面における回転角度を測定するエンコーダ9を具備するとよく、例えば、本実施形態例におけるベアリング外輪8cは、回転子1の横方向回転には追従しないことから、エンコーダ9で測定された角度は、回転子1の横方向の回転角度とすることが可能である。
また、同図では固定子2aを中心に説明するために、予圧伝達放射梁6a,6b,6cのうち予圧伝達放射梁6a部のみ示すものの、ベアリング8を搭載した予圧伝達放射梁6a,6b,6cは、それぞれ、集結ボス部6eで一つのベアリング8を共有してベアリング8とともにシャフト3を中心にて図1に示した放射上の所定の方向に一体形成される。
加えて、予圧装置βは、回転子1の回転運動による傾斜がない初期状態において、多自由度超音波モータαの設置面Gと平行かつ回転子1の回転中心Oを通る面E上の、予圧伝達放射梁6a,6b,6cに、光線反射板10を具備し、別途、光線反射板10に対して設置面G側の所定の固定点から法線方向に光線L1を発射し、この光線L1の光線反射板10からの反射光線L2に基づき光線反射板10の変位を測定する光学式測距センサ11を配置しておくとよい。
ここで、この光学式測距センサ11からの測定値を入力して、この測定値に基づき、回転子1の傾斜角度を計測する、例えば、CPU(Central Processing Unit)とメモリを搭載してコンピュータの基本的機能を有したPC(Personal
Computer)等の機能手段(図示せず)を具備するようにしても構わず、また、異なる2固定点に設置された2台の光学式測距センサ11の測定値を用いることで、2自由度の傾斜角度の計測が可能となる。
したがって、このPCに、エンコーダ9の計測による横方向の回転角度の計測値と、2台の光学式測距センサ11の測定値による2自由度の傾斜角度の計測値とを入力させた場合、PCによる多自由度超音波モータαの3自由度回転位置制御に必要な角度の計測が可能となる。
以上、本発明の実施形態につき、その実施形態例を挙げて説明したが、本発明は、必ずしも上述した手段にのみ限定されるものではなく、前述の効果を有する範囲内において、随時、変更実施することが可能なものである。
例えば、本実施形態例において、固定子2a,2b,2cのそれぞれに2本ずつ張架された予圧装置βの弾性体51と52,53と54,55と56の組の一方の弾性体について、予めそれぞれ所要量の伸び量を持たせて構成することにより、設置面Gが斜面である場合や、設置面Gに対して傾斜を持たせて負荷重量物4を軸支する場合にも多自由度超音波モータαに適切な予圧力を与えることができ、多自由度超音波モータαを駆動することが可能となる。
本発明の実施形態例に係る予圧装置が適用された多自由度超音波モータの上面図である。 同上した各固定子を説明するための図である。 同上した多自由度超音波モータの一固定子に適応された予圧装置の一部断面にて示した部分側面図である。
符号の説明
α…多自由度超音波モータ
β…予圧装置
1…回転子
2a,2b,2c…固定子
21,22…圧電振動子
3…シャフト
4…負荷重量物
51,52,53,54,55,56…弾性体
6a,6b,6c…予圧伝達放射梁
6e…集結ボス部
7…フランジ固定環盤
7a,7b,7c…弾性体固定フランジ
8…ベアリング
8a…ベアリング内輪
8b…転動体
8c…ベアリング外輪
81…ベアリング内輪固定材
82…ベアリング外輪固定材
9…エンコーダ
10…光線反射板
11…光学式測距センサ
A,B,C…圧着外接面(外接振動端面)
D…固定子2aの回転軸xに垂直かつ回転子1の回転中心Oを通る面
E…設置面Gと平行かつ回転子1の回転中心Oを通る面
G…設置面
L1…光線
L2…反射光線
x,y,z…回転軸
O…回転子1の回転中心(回転軸x,y,zの原点)

Claims (5)

  1. 球状の回転子と、固有の振動を任意に励振する圧電振動子をそれぞれ有して励振する振動に基づく任意の回転運動を前記回転子に付与する3つの固定子とを具備して、前記回転運動の回転軸が当該回転子と当該固定子それぞれとの圧着外接面に対して垂直である多自由度超音波モータに適用される、前記回転子に当該3つの固定子を圧着外接するための予圧力を発生する予圧装置であって、
    前記各固定子の振動の節となる部位に前記圧電振動子と一体に積層固定して当該固定子を懸架する弾性体固定フランジと、
    当該弾性体固定フランジと対向して前記回転子を間隔を開けて跨り覆い、放射梁両先端にて当該弾性体固定フランジを臨む予圧伝達放射梁と、
    3つの当該固定子の外接振動端面に励振した振動を、当該回転子に回転運動として伝達可能に当該回転子外面に突立しかつ前記予圧伝達放射梁を空転自在に貫通したシャフトを介して当該回転子を押圧するよう、前記予圧伝達放射梁の各先端と前記弾性体固定フランジ間に亙り前記各固定子を中に挟んで両側に並行にそれぞれ張架して、前記回転軸の方向に引張弾性力を付勢する弾性体群とを具備する、
    ことを特徴とする予圧装置。
  2. 前記弾性体は、
    前記3つの固定子それぞれの振動により生じる前記回転軸に対して線対称となる位置に、それぞれの前記固定子毎に、2本ずつ配置される、
    ことを特徴とする請求項に記載の予圧装置。
  3. 前記予圧伝達放射梁は、
    前記回転子に基端を固着された前記シャフトを空転可能に貫通把持する、当該シャフトと一体に回転可能なベアリング内輪と、当該ベアリング内輪に転動体を介して外転するとともに当該予圧伝達放射梁集結ボス部に貫着されたベアリング外輪とを有するベアリングを具備する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の予圧装置。
  4. 前記ベアリングは、
    前記ベアリング内輪と前記ベアリング外輪との相対角度を測定することにより、前記回転子の前記シャフト基端との垂直面における回転角度を測定するエンコーダを具備する、 ことを特徴とする請求項に記載の予圧装置。
  5. 前記予圧装置は、
    前記予圧伝達放射梁に、前記回転子の回転運動による傾斜がない初期状態において、前記多自由度超音波モータの設置面と平行であり、かつ、前記回転子の回転中心を通る位置に光線反射板を具備し、
    別途、当該光線反射板に対して前記設置面側の所定の固定点から前記法線方向に光線を発射し、当該光線の前記光線反射板からの反射光線に基づき前記光線反射板の変位を測定する光学式測距センサを配置しておき、
    当該光学式測距センサの測定値に基づき、前記回転子の傾斜角度を計測する機能手段を具備する、
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の予圧装置。
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