JP4161601B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面に静電潜像が形成された感光体に現像剤を供給して静電潜像を現像し、この静電潜像を現像剤で現像した現像剤像を記録媒体上に転写して、該記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の画像形成装置100は、図4に示すように、表面に静電潜像が形成される感光ドラム120と、この感光ドラム120の表面にトナーを供給する現像ローラ130とを備えている。また、この画像形成装置100は、トナータンク150から現像ローラ130にトナーを供給する供給ローラ140と、この供給ローラ140から現像ローラ130に供給されたトナーのうち、余分なトナーを削り落とす層厚規制ブレード180とを備えている。
【0003】
この画像形成装置100では、供給ローラ140によってトナータンク150から現像ローラ130にトナーが供給されると、層厚規制ブレード180で余分なトナーが削り落とされ、現像ローラ130の表面に供給されたトナーの層厚が揃えられる。そして、その層厚が揃えられたトナーが現像ローラ130から感光ドラム120に供給されると、感光ドラム120の表面上の静電潜像が形成された部分に一様にトナーが付着して静電潜像が現像され、その現像されたトナー画像が搬送路170に沿って搬送される印刷用紙上に転写され、印刷用紙上に画像が形成される。
【0004】
ところでこの画像形成装置100は、静電潜像の現像方式の違いによって、以下の2種類に分けることができる。一つは、図4(a)に示すように、感光ドラム120と現像ローラ130とを同じ時計回り方向に回転させることによって、現像ローラ130と感光ドラム120とが接する位置で、感光ドラム120の表面と現像ローラ130の表面とを互いに反対方向(アゲインスト方向)に移動させて(図4(a)中矢印の方向)、静電潜像を現像するいわゆるアゲインスト現像方式のものである。もう一つは、図4(b)に示すように、感光ドラム120と現像ローラ130とを逆回りに回転させることによって、現像ローラ130と感光ドラム120とが接する位置で、感光ドラム120の表面と現像ローラ130の表面とを同じ順方向(ウイズ方向)に移動させて(図4(b)中矢印の方向)、静電潜像を現像するいわゆるウイズ現像方式のものである。
【0005】
画像形成装置100の構成は、給紙から定着までが一列にならんでいるため、紙種の選択性が広く小型にできるという特徴を有している。この構成をとるためには、層厚規制ブレード180の取付位置も異なる。例えば、搬送路170を感光ドラム120の上方に設定してアゲインスト現像が行われるものの場合、図4(a)に示すように、現像ローラ130が供給ローラ140からトナーの供給を受ける供給点αの上方に備えられ(符号180a)、一方、ウイズ現像が行われるものの場合、図4(b)に示すように、供給点αの下方に備えられる(符号180b)。
【0006】
しかし、ウイズ現像方式の画像形成装置100の場合、図4(b)に示すように、層厚規制ブレード180bが供給点αの下方に備えられているため、削りとられたトナーは下方に落ちて、画像形成装置100を形成する図示しない筐体内に溜まってまう。そのため、その溜まったトナーを再び利用するには、トナーを現像ローラ130に供給可能な位置に戻してやる必要がある。その点、アゲインスト現像方式の画像形成装置100の場合、図4(a)に示すように、層厚規制ブレード180aが供給点αの上方に備えられるため、削りとられたトナーが供給点αに落下して再び現像ローラ130に供給されるという利点がある。そのため、近年、画像形成装置100では、アゲインスト現像方式が多く採用されている。
【0007】
次に、この画像形成装置100で用いられるトナーであるが、主に、カーボンブラック等の顔料と、顔料を印刷用紙上に定着させる樹脂と、その定着を補助するワックスとで構成されている。このトナーにも主に2種類のものがあり、これらの材料を機械的に混合し粉砕した粉砕トナーと、重合により顔料やワックスを樹脂で包んで略球形に形成された重合トナーがある。
【0008】
このうち、粉砕トナーは、流動性が悪くトナーと現像ローラ、ブレード等との接触機会が重合トナーに比べて小さく、逆帯電や、帯電量の低いトナーが発生し、このトナーが非画像部に現像される。このような現象をカブリと呼び、このカブリが発生すると印刷品質が著しく低下する。
【0009】
一方、重合トナーは、流動性が高いので、このようなカブリが発生し難く、粉砕トナーに比べ画像品質の高い印刷を行うことができる。そのため、画像形成装置100では、アゲインスト現像方式を採用し、トナーにはこの重合トナーを用いることが好ましい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、アゲインスト現像方式が採用された画像形成装置100で、重合トナーを用いると、粉砕トナーを用いた時に発生するカブリとはタイプの異なる原因不明のカブリが発生してしまうため、重合トナーを利用できないという問題があった。
【0011】
そのため、そのカブリの発生原因について様々な検討を行った。その結果、このカブリは(以下「押圧カブリ」という)、現像ローラと感光ドラムとを適当な押圧力で配置すれば防止できることが分かった。
そこで、本発明は、例えば重合トナーを用いても、押圧カブリが発生しないアゲインスト現像方式の画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上述した目的を達成するための請求項1記載の発明は、表面に静電潜像が形成され、周方向に移動される感光体と、 該感光体に接触移動されると共に、該感光体の表面に現像剤を供給して、層厚規制ブレードによって前記現像剤を削り取ることで前記現像剤の層厚を規制し、前記静電潜像を現像する現像剤担持体であって、前記感光体との接触部分のうち、前記感光体側の接触部分の移動方向に対し、前記現像担持体側の接触部分が、逆方向に移動される現像剤担持体とを備える画像形成装置において、前記現像剤として重合トナーを用い、前記感光体と前記現像剤担持体とを、0.31MPa以下の押圧力で接するよう配置し、前記感光体は、複数の案内ローラに架設されて回転されるとともに、表面に前記静電潜像が形成される感光体ベルトであり、前記現像剤担持体は、一方の前記案内ローラと他方の前記案内ローラとの間に架設された前記感光体ベルトと、この感光体ベルトの張力のみで当接して、前記現像剤を供給することを特徴とする。
このように、現像剤担持体が、感光体との接触部分のうち、感光体側の接触部分の移動方向に対し、現像担持体側の接触部分が、逆方向に移動される、いわゆるアゲインスト現像方式が採用された画像形成装置であっても、様々な検討の結果、感光体と現像剤担持体とを0.31MPa以下の押圧力で配置すれば、重合トナーを用いても、押圧カブリが発生しないことが明らかになった。従って、本発明のように、アゲインスト現像方式の画像形成装置では、感光体と現像剤担持体とを0.31MPa以下の押圧力で配置すれば、重合トナーを用いても、押圧カブリの発生を確実に防止することができる。尚、押圧力の下限は、静電潜像を現像可能な数値であればよく、機種ごとに任意に設定してよい。
【0013】
ところで、静電潜像の現像は、現像ローラの電位(例えば約500V)と、静電潜像が形成された部分の帯電電位(例えば約200V)、あるいは静電潜像が形成されていない部分の帯電電位(例えば約800V)との電位差(約300V)を利用して行われる。しかし、その電位差は実用的にみるとばらつきがあり、例示のものの場合、理想的な電位差(約300V)の前後100V、すなわち約200〜400Vにばらつくことがある。このように電位差がばらつくと、静電潜像が形成されない部分で電位差が低くなり(静電潜像が形成される部分では電位差が高くなる)、重合トナーが感光ドラムに移動しないよう重合トナーを反発する力が弱くなって、本来、重合トナーが付着してはいけない部分に重合トナーが付着してしまう恐れがある。このような電位差のばらつきは、押圧カブリを助長する原因の一つと考えられる。そのため、電位差が200〜400V程度で感光体と現像剤担持体とが接する押圧力を変化させて実験を行った。すると請求項2記載の発明のように、感光体と現像剤担持体とを、0.24MPa以下の押圧力で接するよう配置すれば、電位差がばらついても押圧カブリが発生しないことが判った。従って、請求項2記載の現像装置のように感光体と現像剤担持体とを配置すれば、実用的な範囲内で、押圧カブリが発生することを確実に防止できる。また、より好ましくは、請求項3記載の発明のように、感光体と現像剤担持体とを、0.22MPa以下の押圧力で接するよう配置すれば、実用的な範囲よりも広い範囲で押圧カブリが発生することを確実に防止できる。
【0014】
なお、請求項1に記載したように、感光体は、複数の案内ローラに架設されて回転されるとともに、表面に静電潜像が形成される感光体ベルトである。このような感光体ベルトを備える画像形成装置を用いると、感光体ベルトが現像剤担持体に押されてたわむので、感光体ベルトと現像剤担持体とを上述したような押圧力で配置することが容易にできる。
【0015】
次に、請求項4記載の画像形成装置のように、感光体に静電潜像を形成するために感光体を露光する露光装置と、感光体上に現像された現像剤像を記録媒体に転写する転写装置と、記録媒体に転写された現像剤像を定着する定着装置とを備えている。この画像形成装置を用いれば、押圧カブリが発生しないので、記録媒体上に品質のよい印刷を行うことができる。
次に、本発明の請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置は、請求項4記載の画像形成装置のように、重合トナーとして、平均粒径9μmの略球形のトナーを用いたものに特に適用される。
また、本発明の本発明の請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置は、請求項5記載の画像形成装置のように、現像剤担持体の電位と、感光体の静電潜像が形成された部分の帯電電位、あるいは静電潜像が形成されていない部分の帯電電位との電位差が、約200〜400Vのばらつきの範囲内で静電潜像の現像を行うものに特に適用される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明が適用された実施形態を、図面と共に説明する。図1は、本発明が適用されたレーザプリンタの内部機構を表す概略構成図である。
本実施形態のレーザプリンタは、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等からプリンタケーブルを介して伝送されてきた画像データを受けて、そのデータに応じた画像を記録紙に形成するものである。
【0017】
このレーザプリンタ1は、図1に示すように、印刷用紙(本発明の記録媒体に相当)を給紙する給紙ユニット2と、この給紙ユニット2から供給された印刷用紙に、感光ドラム30上に現像されたトナー画像(本発明の現像剤像に相当)を転写する現像ユニット3とを備えている。さらに、このレーザプリンタ1は、現像ユニット3で印刷用紙に転写されたトナー画像を印刷用紙に定着させる定着ユニット4と、画像データに従ってレーザを照射して感光ドラム30上に静電潜像を形成するスキャナユニット5(本発明の露光装置に相当)とを備えている。
【0018】
このうち給紙ユニット2はフィダー部ケース20を備えており、そのケース20内に印刷用紙Pが積層された状態でセットされる。印刷用紙Pの先端側は、フィダー部ケース20内のばね21で付勢された支持板22にて給紙ローラ23に向かって押圧されている。このため、図示しない動力源から動力伝達されて回転する給紙ローラ23と分離パッド24とによって、印刷用紙Pを1枚ずつ分離して上下一対のレジストローラ10,11に送ることが可能である。なお、給紙ユニット2には斜め上方向に開口する手挿口25が設けられ、フィダー部ケース20内の印刷用紙Pとは別の記録紙を挿入して印刷できるようにされている。
【0019】
現像ユニット3は、感光ドラム30と、給紙方向において感光ドラム30よりも上流側に配置された現像ローラ31と、その更に上流側に配置された供給ローラ32と、更にその上流側に配置されたトナータンク33とを備えている。これらは互いに当接するように配置され、このうち感光ドラム30と現像ローラ31とは、0.24MPaの押圧力で接触するよう配置されている。この現像ユニット3では、感光ドラム30,現像ローラ31,及び供給ローラ32を、いずれも図1における時計回りに回転させて、トナータンク33から供給された重合トナーをそれらの上面側を通過させ、供給ローラ32〜感光ドラム30に向けて搬送している。また、この現像ユニット3では、感光ドラム30と現像ローラ31とを同じ時計回り方向に回転させることによって、現像ローラ31と感光ドラム30とが接する位置(重合トナーの供給点)βで、感光ドラム30の表面と現像ローラ31の表面とを互いに反対方向(アゲインスト方向)に移動させて、静電潜像を現像するアゲインスト現像方式が採用されている。尚、本実施形態の感光ドラム30は、本発明の感光体に相当し、現像ローラ31は現像剤担持体に相当する。
【0020】
この現像ユニット3は、現像ローラ31上に担持された重合トナーの層厚を規制する層厚規制ブレード34を備えている。この層圧規制ブレード34は、供給ローラ32が現像ローラ31に重合トナーを供給する供給点αよりも上方(回転方向下流側である上方)に設置されている。このため、削り取られた重合トナーが再び供給点αに供給され、効率よく重合トナーが供給される。また、感光ドラム30の表面に形成された静電潜像は、この層厚規制ブレード34で現像ローラ3b上に均一に均された重合トナーによって現像されるので、感光ドラム30上には濃淡が均一な画像が現像される。
【0021】
また、この現像ユニット3は、感光ドラム30の上面に当接した転写ローラ35(本発明の転写装置に相当)と、感光ドラム30の下方に、タングステン等からなる放電用ワイヤとグリッド電極とを備える正帯電用スコロトロン型の帯電器36とを備えている。そして、この帯電器36で感光ドラム30の外周面に帯電層が形成されると、その帯電層にスキャナユニット5により画像データに従って変調されたレーザービームLが走査されて、感光ドラム30の表面に静電潜像が形成される。また、現像ローラ31から供給された重合トナーで静電潜像が現像されると、そのトナー画像は、感光ドラム30の電位とは逆電位の転写バイアスが印加された転写ローラ35によって、この転写ローラ35と感光ドラム30との間を通る印刷用紙P上に転写される。
【0022】
さらに、この現像ユニット3は、感光ドラム30よりも下流側に配置されたクリーニングローラ37と、現像ユニット3と定着ユニット4との間に配置された、感光ドラム30を除電するための除電ランプ38とを備えている。そして、印刷用紙Pにトナー画像を転写した後の感光ドラム30の表面は、まず除電ランプ38で除電され、さらに、その表面に残った重合トナーがクリーニングローラ37で一時的に回収される。そして、その回収された重合トナーは、所定のタイミングで感光ドラム30に戻され、現像ローラ31により現像ユニット3内に回収される。
【0023】
なお、トナータンク33内には、上向きに突出するトナーセンサ39が設けられており、トナータンク33内の重合トナーの有無を検出できるようになっている。
定着ユニット4は、トナー画像が形成された記録紙Pを、ヒートローラ40とプレッシャローラ41とにて挟持することで加熱して、印刷用紙P上にトナー画像を定着する。そして定着ユニット4のケース内における下流側に配置された一対の排紙ローラ12,13は、トナー画像が定着された印刷用紙Pを図示しない排紙トレイに排出する。
【0024】
スキャナユニット5は、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー50、レンズ52、反射鏡51,51等が配置されている。レーザ発光部から出射されたレーザービームLは、ポリゴンミラー50、反射鏡51、レンズ52、反射鏡51等を介して現像ユニット3における感光ドラム30の外周面に照射される。
【0025】
本実施形態で用いられる重合トナーは、カーボンブラック等の周知の顔料と、顔料を印刷用紙Pに定着するスチレン−アクリル系の樹脂と、ニグロシン,トリフェニルメタン,4級アンモニウム塩等の荷電制御剤、及びワックスとからなり、顔料、荷電制御剤、ワックスからなる母体を懸濁重合法によって化学合成した、平均粒径が9μmの略球状のトナー母粒子を形成するトナーである。この重合トナーは、球形のため流動性がよく、カブリがほとんど生じない。また、この重合トナーは、ヒートローラ40で熱っせられると、樹脂が溶け、中に格納されたワックスも外に溶けだして印刷用紙上に定着する。
【0026】
次に、本実施形態のレーザプリンタ1において、重合トナーを用いて静電潜像が現像される過程を、該過程で用いられる構成を詳述しながら説明する。
まず、供給ローラ32は、スポンジ上の樹脂により円柱形状に構成されている。また、現像ローラ31は、シリコンゴムを基材として円柱状に構成され、更にカーボンの微粒子を含むと共に、表面にフッ素を含有した樹脂またはゴム材のコート層が形成されている。そして、この供給ローラ32及び現像ローラ31は互いに時計方向に回転しており、供給ローラ32がトナータンク33から重合トナーの供給を受け、供給点αで重合トナーが擦られると重合トナーは正に帯電し、鏡像力によって現像ローラ31の表面に付着する。
【0027】
更に、現像ローラ31の表面に付着した重合トナーは、層圧規制ブレード34によって余分な重合トナーを掻き取られると同時に、現像ローラ31の表面上に残された重合トナーの帯電は一層高められて、感光ドラム30の表面に搬送される。なお、現像ローラ31は、必ずしも基材をシリコンゴムで構成しなくてもよく、例えばウレタンゴム等で構成してもよい。
【0028】
次に、感光ドラム30は、接地されたアルミニウム製の円筒スリーブの外周部に、光を当てると電気を通す性質を有するいわゆる有機半導体であるフタロシアニン系のOPC(Organic Photo Condactor)からなる光導電層が積層されている。この感光ドラム30は、帯電器36によって電荷がOPCの表面に一様に付着された後(+800V程度に帯電)、図2に示すように、静電潜像を形成する部分60(図2の文字「A」を表す部分)にスキャナユニット5から照射されたレーザ光が当てられ、その当てられた部分60の電荷だけがOPC及び円筒スリーブを介して奪われる。そのため、静電潜像が形成された部分60は、+200V程度まで電位が落ちた状態になる。
【0029】
そして、帯電された重合トナーが、重合トナー供給点βに現像ローラ31で搬送され、静電潜像が形成された感光ドラム30に接すると、現像ローラ31は、静電潜像を形成する部分60と、電荷が奪われなかった部分62との中間電位(約500V)が印可されているので、静電潜像が形成された部分60については、その電位差により重合トナーが感光ドラム30側に移動し、電荷が奪われていない部分62については、重合トナーが反発して移動しない。その結果、静電潜像が形成された部分60のみが現像されるのである。このように、電荷が奪われた部分60に重合トナーを付着させて静電潜像を現像する現像方式を、一般に反転現像方式と呼んでいる。
【0030】
以上説明したレーザプリンタでは、感光ドラム30と現像ローラ31とが、0.24MPaの押圧力で接触するよう配置されているので、このようなアゲインスト現像方式が採用されたレーザプリンタ1で、重合トナーを用いて印刷を行っても、実用的な動作環境であれば、押圧カブリの発生を確実に防止することができ、また、印刷用紙Pへの品質のよい印刷を行うことができる。
【0031】
次に、本実施形態では、このような効果を得られる根拠を示す実験を、現像ローラ31と感光ドラム30とが接する押圧力を種々変更して行ったので、その実験方法及び実験結果を説明する。
[実験方法]
感光ドラム30の表面を800Vに一様に帯電した後、現像ローラ31の電位を変化させ、感光ドラム表面電位との差が、0V〜400Vとなるよう現像ローラ31の電位を変化させた。そして、東京電色製、商品番号:TC−6MCの測定器でGフィルターを用いて、所定の押圧力のときに印刷を行った印刷用紙Pの反射率を測定した。
【0032】
そして、感光ドラム30の表面の帯電電位(すなわち静電潜像が形成されない部分62の帯電電位)と、現像ローラ31の電位との差ΔVを横軸とし、各帯電電位の差があるとき白ベタの印刷(画像を印刷用紙上に印刷しない印刷)を行った場合の印刷用紙Pの反射率と、印刷を行っていない印刷用紙Pとの反射率の差ΔY(%)を縦軸とした表を作成し、反射率の差ΔYが5以上あると、押圧カブリが視認できるので不合格と判定した。
[実験結果]
ここで表1は、上述した実験を行ったときに作成された表である。
【0033】
【表1】
Figure 0004161601
【0034】
表1に示すように、押圧力0.31MPa以上では、ΔVが適正な電位差(300V)であっても、反射率の差ΔYが10以上となり押圧カブリが発生したことが確認された。
これに対して押圧力0.31MPaでは、ΔVが適正な電位差(300V)付近であれば、押圧カブリが視認できず、良好な印刷結果が得られた。また、押圧力0.24MPaでは、実用上ΔVにぶれがある範囲(200V〜400Vの範囲)であれば、押圧カブリが視認できず、良好な印刷結果が得られた。さらに、押圧力0.21MPaでは、実用上ΔVにぶれがある範囲を越えてた範囲(100V〜400Vの範囲)であっても押圧カブリが視認できず、良好な印刷結果が得られた。
【0035】
このように、押圧力を0.31MPa以下に設定すれば、良好な印刷が可能であることが判った。また、実用的な動作環境(電位差が200V〜400Vとなる範囲)で動作する環境であれば、押圧力を0.24MPa以下に設定すれば、良好な印刷が可能であることが判った。さらに、より厳しい動作環境であっても、押圧力を0.22MPa以下に設定すれば、良好な印刷が可能であることが判った。
[第2実施形態]
次に本発明が適用された第2実施形態について説明する。尚、本実施形態では、第1実施形態と異なる点について主に説明する。
【0036】
ここで、図3は、レーザプリンタの構造を示す模式図である。
本実施形態のレーザプリンタ1はカラー印刷が可能な一般的なカラーレーザプリンタである。
本実施形態のレーザプリンタ1は、第1実施形態のレーザプリンタが備えていた感光ドラム30に替えて、複数の案内ローラ71に架設された感光ベルト70を備えている点が異なる。また、このレーザプリンタは、複数の案内ローラ81に回転自在に架設された転写ベルト80と、複数の重合トナー供給装置90とを備えている点が第1実施形態のレーザプリンタとは異なるが、これらの詳細な構造についての説明は、一般的な構造であるのでこれを省略する。尚、本実施形態で説明するカラーレーザプリンタ1は、給紙トレイ2が底部に設けられ、給紙トレイ2の図3中右端から排紙された印刷用紙が、給紙トレイ2の上方を右方から左方に給紙され、左方側でトナー画像の転写が行われ、さらにその左方側で定着器4によって定着が行われ、レーザプリンタ1の上方から外部に排紙される構造を有しており、上述したトナー供給装置90、感光体ベルト70、転写ベルト80は、印刷用紙が給紙トレイ2上を右方から左方に給紙される給紙ルートの上方に、この順に配置されている。
【0037】
本実施形態の感光体ベルト70は、接地された導電性のある帯状の基材の上にOPC膜が積層されたベルトであり、上方に1つ、下方に2つ配置された案内ローラ71に架設されている。そして帯電器36が、下方の案内ローラ71の間に架設された感光体ベルト70に対向する位置に配置され、またスキャナユニット5が、下方の案内ローラ71と印刷用紙の給紙ルートとの間に配置されており、給紙方向下流側(図3中右側)の案内ローラ71を通過する感光体ベルト70上にレーザを照射するよう構成されている。そして、上方の案内ローラ71に対向する位置には、転写ベルト80の案内ローラ81が設置され、案内ローラ71に案内された感光体ベルト70と、案内ローラ81に案内された転写ベルト80とがこれらのローラ71,81の間に挟まれ、感光体ベルト70上に形成されたトナー画像が、転写ベルト80上に転写されるよう構成されている。
【0038】
トナー供給装置90は、感光体ベルト70の下方の案内ローラ71のうち給紙方向上流側(図3中右側)の案内ローラ71と、上方の案内ローラ71との間に架設された感光体ベルト70に対向する位置に上下方向に4つ並んで配置されている。これらのトナー供給装置90は、それぞれ異なる色の重合トナーを感光体ベルト70に供給するよう構成されている。そしてこのトナー供給装置90の先端には、重合トナーの付着点で、感光体ベルト700が移動する移動方向(図3中の矢印)とは、反対方向にその表面が移動するよう回転する現像ローラ91が備えられている。また、このトナー供給装置90は、図示しないレーザプリンタ1に備えられた制御装置により、この現像ローラ91が感光体ベルト70に当接したり、離れたりするよう移動自在に構成されている。このとき、本実施形態では、トナー供給装置90の先端に取り付けられた現像ローラ91に対し、感光体ベルト70はベルトの張力のみで押圧するため、0.22MPa以下の押圧力で接するよう構成されている。
【0039】
このように構成された本実施形態のレーザプリンタ1では、下方の案内ローラ71の間に架設された感光体ベルト70が帯電器36で帯電され、給紙方向下流側の案内ローラ70を通過する際に、静電潜像が形成される。そして、その静電潜像が4つのトナー供給装置90の前を通過する際、トナー供給装置90が感光体ベルト70に当接して感光体ベルト70に重合トナーが供給される。そしてその重合トナーが静電潜像を現像して感光体ベルト70上にトナー画像を形成する。そして、そのトナー画像は、転写ベルト80に転写される。同様に他の3色も転写ベルト80に画像を転写した後に4色の画像が一括して印刷用紙に転写される。
【0040】
以上説明した本実施形態のレーザプリンタ1を用いれば、実用的な動作環境であれば、押圧カブリが発生することを防止でき、印刷品質のよい印刷を行うことができる。また理想的な動作環境であれば0.31MPaの押圧力で接するよう配置すれば、押圧カブリを防止することができる。さらに、0.22MPa以下の押圧力で接するよう配置すれば、押圧カブリの発生をより効果的に防止することができる。
【0041】
尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、層圧規制ブレード34は、SUSの板バネを曲げたものではなく、板バネにシリコーンゴムなどの軟弾性体を設けたものを使用してもよい。
【0042】
また、重合トナーは懸濁重合トナーばかりでなく、例えば、乳化重合等によって得られた他の重合トナーであってもよく、重合トナーの流動性を向上させるためシリカや酸化チタンを添加したものでもよいことはもちろんである。
さらに、本実施形態ではレーザプリンタに本発明を適用したものについて説明したが、本発明はファクシミリや複写機等に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のレーザプリンタの概略構成図である。
【図2】 静電潜像が現像される様子を説明するための説明図である。
【図3】 感光体ベルトを備えるレーザープリンタの概略構成図である。
【図4】 従来の画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1…レーザプリンタ、2…給紙ユニット、3…現像ユニット、4…定着ユニット、5…スキャナユニット、20…フィダー部ケース、21…ばね、22…支持板、23…給紙ローラ、24…分離パッド、30…感光ドラム、31…現像ローラ、32…供給ローラ、33…トナータンク、34…層厚規制ブレード、35…転写ローラ、36…帯電器、37…除電ランプ、38…クリーニングローラ、40…ヒートローラ、41…押圧ローラ、50…ポリゴン、51…ミラー、52…レンズ

Claims (6)

  1. 表面に静電潜像が形成され、周方向に移動される感光体と、
    該感光体に接触移動されると共に、該感光体の表面に現像剤を供給して、層厚規制ブレードによって前記現像剤を削り取ることで前記現像剤の層厚を規制し、前記静電潜像を現像する現像剤担持体であって、前記感光体との接触部分のうち、前記感光体側の接触部分の移動方向に対し、前記現像担持体側の接触部分が、逆方向に移動される現像剤担持体と
    を備える画像形成装置において、
    前記現像剤として重合トナーを用い、
    前記感光体と前記現像剤担持体とを、0.31MPa以下の押圧力で接するよう配置し、
    前記感光体は、複数の案内ローラに架設されて回転されるとともに、表面に前記静電潜像が形成される感光体ベルトであり、
    前記現像剤担持体は、一方の前記案内ローラと他方の前記案内ローラとの間に架設された前記感光体ベルトと、この感光体ベルトの張力のみで当接して、前記現像剤を供給することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記感光体と前記現像担持体とを、0.24MPa以下の押圧力で接するよう配置したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記感光体と前記現像担持体とを、0.22MPa以下の押圧力で接するよう配置したことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記感光体に前記静電潜像を形成するために前記感光体を露光する露光装置と、
    前記感光体上に現像された現像剤像を記録媒体に転写する転写装置と、
    前記記録媒体に転写された現像剤像を定着する定着装置とを備えた請求項1〜3いずれか記載の画像形成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記重合トナーとして、平均粒径9μmの略球形のトナーを用いることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記現像剤担持体の電位と、前記感光体の前記静電潜像が形成された部分の帯電電位、あるいは前記静電潜像が形成されていない部分の帯電電位との電位差が、約200〜400Vのばらつきの範囲内で静電潜像の現像を行うことを特徴とする画像形成装置。
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