以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明による診療支援システムの一実施形態を概略的に示すブロック構成図であって、1は第1の装置としてのサーバ、2は第2の装置としてのクライアント、3は通信手段、4は記憶装置、5は患者情報データ、6はカルテデータ、7はオーダデータ、8はレポートデータ、9は選択手段、10は入力手段、11は出力データ生成手段、12は表示装置、13は表示画面、14,16は送信手段、15,17は受信手段である。なお、ここでは、制御手段などは省略している。
同図において、サーバ1とクライアント2とが通信手段3を介して接続されていることにより、診療支援システムが構成されている。
クライアント2は、医療機関での医師など(以下、オペレータという)が患者を診断するときなどに用いられるものであって、各種診療・医療データや各種指示データなどを入力するためのキーボードやマウスなどの入力手段10や診療などに必要なデータなどを表示するための表示装置12,この表示装置12に表示させるための画面を生成するための出力データ生成手段11,サーバ1に通信手段3を介して各種データを送信するための送信手段14,サーバ1から通信手段3を介して送信された各種データを受信するための受信手段17などを備えている。
サーバ1は、主として、クライアント2から要求されるデータをこのクライアント2に提供するものであって、記憶装置4を備え、各患者毎のデータ、即ち、患者情報データ5やカルテデータ6,オーダデータ7,レポートデータ,さらには、図示しないが、診療行為データなどが格納されている。
図2は記憶装置4に登録されている各データの一具体的構成を示す図であって、18は診療行為データであり、図1に対応する部分には同一符号を付けている。
同図において、患者情報データ5は、図2(a)に示すように、患者を識別するための患者IDと、この患者が内科,外科などといった受診した医療科全てでの患者情報と、各医療科毎の患者情報などの各データからなっている。カルテデータ6は診察に関するデータであって、図2(b)に示すように、患者IDと、その患者が受診した診療日と、診療日毎のカルテの登録者,医師の所見情報,診療の履歴情報などの各データからなっている。オーダデータ7は患者に対してオーダした処方,指導,検査の指示などのデータであって、図2(c)に示すように、患者IDと、オーダした日,医療科毎のオーダ内容などのデータからなっている。レポートデータ8は、図2(d)に示すように、患者IDと、その患者のこの医療機関での登録日と、この患者の関連情報などを含むPDF(Portable Document Format)ファイルなどからなるものである。診療行為データ18は、診療計画に関するデータであって、図2(e)に示すように、患者IDと、診断行為コードと、診療の実施状態を示す実施状態フラグと、診療の実施開始日時と、診療の実施終了日時と、保険か自費かなどの会計の仕方を区分する会計状態区分と、後述する診療計画画面に表示するバーの種類を表わすバー区分と、バーなどの表示位置を指定する表示位置などからなるものである。
図1に戻って、ここでは、表示装置12の表示画面13に後述のカルテ画面が表示されているものとしている。この場合には、クライアント2において、入力手段10により、患者IDを入力することにより、診断する所定の患者を指定し、そのカルテ画面を要求すると、かかる入力データが送信手段14から送信される。サーバ1では、通信手段3を介して送信されたこの入力データを受信手段15で受信し、選択手段9がこの入力データで指定される患者の患者情報データ5やカルテデータ6,オーダデータ7,レポートデータ8を記憶装置4で検索し、その検索結果を送信手段16から送信する。クライアント2では、通信手段3を介して送信されてきたこの検索結果(上記各種データ)を受信手段17で受信する。受信されたこの検索結果は、出力データ生成手段11で処理されて画面データが生成され、表示装置12でカルテ画面として表示される。
オペレータは、入力手段10を操作することにより、このカルテ画面にそのときの診察結果の情報(診療日付や診療内容など)を追加したり、また、既にカルテ画面に記載されている内容などを変更したり、削除したりすることができる。
なお、入力手段10としては、表示装置12での表示画面13に設けられたタッチパネルも含まれるものであり、このタッチパネルをタッチ操作することにより、この表示画面13の画面操作も行なうことができる。この画面操作を行なうことにより、サーバ1から所望とするデータを取得し、これを表示装置12の表示画面13に表示させることができるものであって、このため、その操作に応じた要求信号が通信手段3を介してサーバに送られ、サーバ1では、この要求信号に応じたそのときの患者のデータが記憶装置4で検索され、その検索結果が通信手段3を介してクライアント2に送信される。クライアント2では、この検索結果が受信されて、出力データ生成手段11で処理され、表示装置12の表示画面13で画面表示される。この動作は、マウスなどを操作することによっても可能であるが、かかる操作により、オペレータが希望する所望の画面をこの表示画面13に表示させることができる。
図3は図1に示す診療支援システムの他の状態を示す図であって、図1及び図2に対応する部分には同一符号を付けている。
同図において、クライアント2の入力手段10により、患者IDを指定し、診療行為データを要求すると、サーバ1では、選択手段9が記憶装置4に登録されている診療行為データを18を検索し、指定された患者IDの診療行為データ18を取得する。この診療行為データ18はクライアント2に送信され、このクライアント2では、この診療行為データ18が出力データ生成手段11で処理されて表示装置12に供給される。これにより、表示装置12の表示画面13では、この指定された患者の後述する診療計画画面が表示される。
また、オペレータは、タッチパネルを含む入力手段10を操作することにより、この診療計画画面に診療計画を追加したり、変更したり、削除したりすることができるし、また、診療の進捗状態を更新することもできる。
次に、この診療支援システムの図示しない制御部で実行される診療支援プログラムによる診療支援動作の一具体例について説明する。
図4はかかる診療支援動作の全体を示すフローチャートである。
図1及び図4において、クライアント2に電源が投入されると、制御部で初期化などの処理がなされた後、診療支援プログラムが起動し(ステップS100)、表示装置12の表示画面13に図5に示すログイン画面20が表示される。このログイン画面20では、「職員番号」入力欄21と「パスワード」入力欄22と「代行職員」入力欄23と「代行職員パスワード」入力欄24と「OK」ボタン25と「終了」ボタン26とが設けられており、まず、入力手段10の操作によってこれらの入力などを行なうことにより、オペレータの認証が行なわれる。
ここで、このクライアント2の正規のオペレータがその職員番号を「職員番号」入力欄21に入力し、そのパスワードを「パスワード」入力欄22に入力して、あるいはこのクライアント2を代行して使用できるように登録されている代行オペレータがその職員番号を「代行職員」入力欄23に入力し、そのパスワードを「代行職員パスワード」入力欄24に入力して、「OK」ボタン25をクリックあるいはタッチ操作すると(以下、操作ボタンに対してかかる操作をすることを操作ボタンを操作するという)、これらの入力が正しいか否かが判定される(ステップS101)。正しく入力されていなければ、各入力欄がクリアされ、再度の入力が促される。
ログイン画面20で正しいデータ入力が行なわれているときには(ステップS102)、図6に示す患者選択画面30が表示画面13に表示される(ステップS103)。この患者選択画面30には、このクライアント2のオペレータまたは代行オペレータ(以下、単にオペレータという)が診療する患者を示す患者一覧表31と、この患者一覧表31から選択した患者の患者番号を入力する「患者番号」入力欄32と、「開く」ボタン33とが設けられており、この患者一覧表31では、患者毎に、患者番号と、予約情報と、診療の受け付けが済んでいるか否かを示す受付情報と、患者の氏名と、患者の性別とが表示される。
そこで、オペレータがこの患者一覧表31から次に診療する患者を決定し、その患者番号を「患者番号」入力欄32に入力して「開く」ボタン33を操作すると、患者が選択されたことになり(ステップS104)、次のカルテ画面の表示状態となる(ステップS105)。このカルテ画面の表示状態では、後述するよう、記憶装置4から読み出される患者情報データ5やカルテテータ6やオーダデータ7,レポートデータ8が表示されるものであって、このカルテ画面の操作に従って、これらのデータが適宜表示されることになる(ステップS107)。
この表示されているカルテ画面で「患者終了」ボタンをクリックしてカルテ画面の表示終了を指示すると(ステップS106)、患者選択画面30(図6)の表示状態に戻る(ステップS103)。この患者選択画面30の状態で、上記のように、患者が選択されると(ステップS104)、その選択された患者のカルテ画面が表示されるが、また、「職員終了」ボタン(図示せず)が操作されると(ステップS108)、ログアウトして図5に示すログイン画面20が表示される(ステップS109)。このログイン画面20で「終了」ボタン26を操作すると(ステップS110)、診療支援プログラムが終了する。
なお、ステップS109でのログイン画面20の表示状態は、先のステップS101の状態に相当するものであり、上記のように、所定のデータを入力して「OK」ボタン25を操作すると、ステッフS102を経て患者選択画面30の表示状態となる(ステップS103)。
また、ログイン画面20の表示状態で「OK」ボタン25も「終了」ボタン26が操作されないときには、その状態がそのまま維持されるし(ステップS101,S102やステップS109やS110)、患者選択画面30の表示状態で上記の患者の選択操作も、「職員終了」ボタン(図示せず)の操作も行なわれないときには、その表示状態がそのまま維持される(ステップS103→S104→S108→S103)。
図7は患者選択画面(図6)で患者が選択されることによって実行される診療支援プログラムの処理の一具体例を示すフローチャートであって、図4におけるステップS103〜S107の動作の一具体例であるカルテ画面に参照物欄が表示される場合の動作を示すものである。
同図において、患者選択画面30(図6)で患者が選択されると(ステップS200:図4のステップS104に相当)、サーバ1の記憶装置4(図1)から選択された患者の患者情報データ5やカルテテータ6やオーダデータ7,レポートデータ8が読み出され、カルテ画面が表示される(ステップS201:図4のステップS105に相当)。
図8はかかるカルテ画面を示す図であって、40はカルテ画面、40aはツールボックス、41は患者基本情報表示部、42は所見情報表示部、43はオーダ表示部、44はヒストリ(診療履歴)表示部、45は参照物表示部、45aはタブ、46は参照物履歴表示部、47は「患者終了」ボタン、48はHFSボタンである。
図9はカルテ画面の概略構成を示す図であって、41’は基本情報表示エリア、42’は所見情報表示エリア、43’はオーダ表示エリア、44’は履歴情報表示エリア、45’は参照物表示エリア、46’は参照物履歴表示エリアである。
図8において、患者選択画面30(図6)で患者が選択されることによって表示開始されるカルテ画面40には、参照物表示部45が重ねられて表示される。この参照物表示部45には、その情報内容のタイトル「患者情報」を表わしたタブ45aが設けられている。
図8に示すカルテ画面40を図9(a)に示す概略画面を参照して説明すると、カルテ画面40には、操作ボタンとしての各種アイコンが表示されるツールボックス40aや患者基本情報表示部41が割り当てられた基本情報表示エリア41’,カルテデータ6(図2(b))である所見情報を表示したり、所見を書き込んだりするための所見情報表示部42が割り当てられた所見情報表示エリア42’,カルテデータ6である履歴情報を表示するヒストリ表示部44が割り当てられた履歴情報表示エリア44’,オーダデータ7(図2(c))を表示するオーダ表示部43が割り当てられたオーダ表示エリア43’,このオーダ表示部43に重ねて表示される参照物表示部45に割り当てられた参照物表示エリア45’が設けられている。患者選択画面30で患者が選択されて表示されるときのカルテ画面40には、オーダ表示部43と重なるようにして、参照物表示エリア45’にタイトル「患者情報」のタブ45aが設けられた参照物表示部45が表示される。
この参照物表示部45では、サーバ1の記憶装置4から読み出した患者情報データ5の全診療科に関する患者の既往症や既往暦などの基本情報や、各診療科毎の医師の所見や診療履歴,検査結果,メモ,PDFファイルとして保存されているレポートデータ(図2(d))などが表示される。かかる参照物表示部45を表示することにより、診療の開始時の問診などの診察を開始する場合、オペレータ(即ち、医師)は、患者の様子などを知ることができる。
また、かかる参照物表示部45が表示されても、カルテ画面40の所見情報表示部42が表示されているので、オペレータは、この参照物表示部45を見て問診などを行ないながら、この所見情報表示部42で所見などを書き込むことができる。
この参照物表示エリア45'やオーダデータ表示エリア43'の上辺側には、参照物表示エリア45'で表示される参照物表示部45での情報(参照物)のタイトルが表示された参照物履歴表示部46が設けられている。ここでは、タイトル「患者情報」,「内視鏡検査報告書」,「検体検査」が表示されているものとしている。また、カルテ画面40の右上角部には、カルテ画面40の表示を終了させるための「患者終了」ボタン47が設けられている。さらに、カルテ画面40のツールボックス40aには、後述するハイパーフローシート形式の診療計画画面に表示を切り替えるためのHFS(ハイパーフローシート)ボタン48が設けられている。
図7において、図8に示すカルテ画面40の表示状態で参照物履歴表示部46にあるタイトル「患者情報」のタブ45aを操作すると(図7のステップS202)、この参照物履歴表示部46の部分が参照物欄の収納口でもあるかのように、参照物表示部45がこの参照物履歴表示部46の部分に引き込まれていくようにして閉じ、参照物履歴表示部46にタイトル「患者情報」を残すだけとなって、カルテ画面40全体が表示されるようになる(図7のステップS203)。
図10は参照物表示部45が閉じた後のカルテ画面40の全体構成を示す図であって、44aはカレンダ、44bは横バー、44cは期間、44dは初診情報、44eは範囲選択部、44fは切替部、44gはスクロールバー、49,50は所見欄、51,52はスクロールバー、53は「カルテ登録」ボタンであり、図8に対応する部分には同一符号を付けている。
また、図9(b)は図10に示すカルテ画面40の概略的な構成を示す図であって、図9(a)に対応する部分には同一符号を付けている。
図10に示すカルテ画面40を図9(b)に示す概略画面を参照して説明すると、基本情報表示エリア41’での患者基本情報表示部41には、患者選択画面30(図6)で選択された患者に関する情報、即ち、患者IDや患者の氏名,性別,年齢,生年月日,今回の診療の外来、入院の種別や診療科,身体の状況,保険情報などが表示される。これらは、患者情報データ5(図2(a))によるものである。また、上記の参照物履歴表示部46は、参照物履歴表示エリア46’に表示される。
所見情報表示エリア42’での所見情報表示部42は、オペレータの所見を記入するためのものであって、過去に記入した所見を表示した所見欄49と今回の診断で記入・表示する所見欄50とに区分されている。これを図11により説明する。
なお、図11は図10における所見欄49,50を拡大して示す図であり、50aはS(Subjective)所見欄、50bはO(Objective)所見欄、50cはA(Assessment)所見欄、50dはP(Plan)所見欄、50eはC(Comment)所見欄、49a〜49eは過去所見欄、54は各所見欄の表題である。
同図において、所見欄50は、今回の診断の所見を記入する欄であって、患者の訴えなどを記入するS所見欄50aと、理学所見を記入するO所見欄50bと、評価を記入するA所見欄50cと、方針を記入するP所見欄50dと、コメントや注意書きなどを自由に記入するC所見欄50eとが設けられ、かつこの所見欄50の表題51として、例えば、S所見欄50aの最初の記入事項が表示される。
なお、患者選択画面30(図6)で患者が選択されてカルテ画面40が表示開始されたときには、所見欄50は白紙の状態にある。
また、該当する所見欄に所見を書ききれない場合には、図10において、スクロールバー52を操作して所見欄50を上方向にスクロールさせることにより、余白部が現われるようにし、これに必要な所見欄を作ることもできる。
また、今回の診断の所見を記入する所見欄50の上側の所見欄49には、例えば、5個の過去所見欄49a〜49eが設けられている。これらの過去所見欄49a〜49eは、手前側から日にちが新しい順に重ね合わされたように表示されている。従って、一番手前側の過去所見欄49aがこれら5個の過去所見欄49a〜49eのうちで最も日にちが新しいものであり、過去所見欄49b,49c,49d,49eの順に日にちが過去のものとなっていく。また、最も手前側の過去所見欄49a以外の過去所見欄49b〜49eは、その作成日付と表題51とが表示され、必要な過去所見欄49b〜49eが探し出せるようにしている。これら過去所見欄49a〜49eも、当然ではあるが、S所見欄,O所見欄,A所見欄,P所見欄,C所見欄などが設けられている。
なお、所見欄49では、過去に順番に作成した5個の過去所見欄49a〜49eを表示するものであって、これら5個の過去所見欄49a〜49eの中に必要とする過去所見欄がない場合には、図10において、スクロールバー51を操作することにより、表示する5個の過去所見欄を、現在表示されている過去所見欄に対し、過去あるいは未来の方向に変更することもできる。
図10において、オーダ表示部43は、各所見欄(今回の場合には、所見欄50)夫々に付随されているものであって、診察にときの処方や指導,生理検査などが記入されるものである。
なお、「カルテ登録」ボタン53を操作することにより、所見情報表示部42の所見欄50やオーダ表示部43に記載されたデータが、カルテデータ6として、サーバ1の記憶装置4に登録される。
図7において、図8または図10に示すカルテ画面40での「患者終了」ボタン47を操作すると(ステップS204:図4でのステップ106に相当)、カルテ画面40の表示が終了し、図6に示す患者選択画面30の表示状態に戻る(ステップS206:図4のステップ103に相当)が、「患者終了」ボタン47が操作されず、また、その他の操作も行なわれない(ステップS205:図4のステップS107に相当)場合には、そのまま図8または図10に示すカルテ画面40が表示され続ける。
図10に示すカルテ画面40でのヒストリ表示部44では、縦方向に月単位のカレンダ44aが表示され、診察や検査,治療,入院などの診療が行なわれた月(以下、診療月という)には、横バー44bが印されている。横バー44bが密に描かれている期間44cは、診療が連続して行なわれる期間を示すものであり、例えば、入院していることを表わしている。初診日には、その診療月の位置に初診日や病名,担当医などを表わす初診情報44dが表示される。時間間隔が一定のカレンダで診療履歴を表わすことにより、時間経過と診療との関係が直感的に把握し易い。このため、診療間隔や頻度,患者や疾病の特質などを医師が容易に把握することが可能になる。
また、ヒストリ表示部44には、後述するインデックス表示欄に切り替えるための切替部44fが設けられている。
さらに、ヒストリ表示部44では、ここでは、診療履歴の表示範囲を3年としているが、この表示範囲を3年と6ヶ月とに選択するための範囲選択部44eが設けられている。ここで、図12により、この範囲選択部44eが操作されたときの実行される診療支援プログラムによる動作の具体例を説明する。
同図において、図6に示す患者選択画面30で患者が選択され(ステップS300:図4のステップS104に相当)、図8,図10に示すように、ヒストリ表示部44を含むカルテ画面40が表示されるが(ステップS301:図4のステップ105に相当)、このときには、ヒストリ表示部44には、3年の診療履歴が表示されている(ステップS303)。かかる状態で範囲選択部44eも操作されず(ステップS304)、「患者終了」ボタン47も操作されず(ステップS306:図4のステップS106に相当)、また、その他の操作も行なわれないときには(ステップS307:図4のステップS107に相当)、ステップS302,S304,S306,S307からなる一連の処理が行なわれ、そのまま3年間の診療履歴が表示される。なお、スクロールバー44gを操作することにより、診療履歴表示が上下にスクロールとして全体の履歴を見ることができる。
また、3年間の診療履歴が表示されているときに、範囲選択部44eで「6ヶ月」が選択されると(ステップS304)、図13に示すように、6ヶ月の診療履歴が表示される(ステップS305)。この6ヶ月の診療履歴も、月単位で表示されるが、月当たりの表示範囲を広くして診療した日にちをも概略的に知ることができるようにしている。かかる状態で範囲選択部44eも(ステップS304)、「患者終了」ボタン47も(ステップS306)、また、その他の操作(ステップS307)も行なわれないときには、ステップS302,S304,S306,S307からなる一連の処理が行なわれ、そのまま6ヶ月の診療履歴が表示される。なお、スクロールバー44gを操作することにより、診療履歴表示が上下にスクロールとして全体の履歴を見ることができる。
また、6ヶ月の診療履歴が表示されているときに、範囲選択部44eで「3年」が選択されると(ステップS304)、図10に示す3年の診療履歴が表示される状態に戻る(ステップS303)。なお、いずれの診療履歴の表示状態においても、「患者終了」ボタンが操作されると(ステップS306)、図6に示す患者選択画面30の表示に戻る(ステップS308:図4のステップ103に相当)。
ところで、上記のカルテ画面40のヒストリ表示部44では、初診に関しては、テキスト表示されているが、それ以降の診療については、それが行なわれたことを横バー44bで示されるだけであり、この表示状態では、その診療の詳細まで知ることができない。この実施形態では、ロールオーバーによって指定した診療日での診療情報をテキスト表示するようにしている。
図14はかかる表示を行なうための診療支援プログラムの処理動作を示すフローチャートである。
また、図15はカルテ画面40のヒストリ表示部44でロールオーバされたときの表示状態を示す図である。
同図において、図6に示す患者選択画面30で患者が選択され(ステップS400:図4のステップS104に相当)、図8,図10,図13に示すように、ヒストリ表示部44を含むカルテ画面40が表示されるが、このときには、ヒストリ表示部44では、初診日以外の診療日には、横バー44bが示されているだけである(ステップS401:図4のステップ105に相当)。
かかる表示状態において、マウスを操作することにより、ヒストリ表示部44での所望とする診療月の横バー44bの表示部分にロールオーバする(マウスポイント55をその表示部分に合わせる)と(ステップS402)、ロールオーバされたその診療月(図15では、2005年7月としている)の位置に、この診療月での来院や入院した日にち,病歴、担当医などの診療詳細情報56がテキスト(文字)表示される(ステップS403)。このテキスト表示状態は、ロールオーバがなされている間継続する。
ロールオーバが解除されると(ステップS402)、その診療月でのテキスト表示が終わり(勿論、ロールオーバの位置が他の診療月に変われば、その診療月でテキスト表示が行なわれる)、「患者終了」ボタン47が操作されず(ステップS404:図4のステップS106に相当)、また、その他の操作(ステップS407:図4のステップS107に相当)も行なわれないときには、ステップS402,S404,S405からなる一連の処理が行なわれ、そのままカルテ画面40が表示される。また、「患者終了」ボタン47が操作が操作されると(ステップS404)、図6に示す患者選択画面30の表示状態に戻る(ステップS406:図4のステップS103に相当)。
このようにして、ヒストリ表示部44において、診療の履歴ばかりでなく、所望とする診療月での患者の詳細な診療情報をオペレータが知ることができる。
図16は、例えば、図10に示すカルテ画面40のヒストリ表示部44における選択部44fを操作したときに実行される診療支援プログラムの処理動作を示すフローチャートである。
同図において、図6に示す患者選択画面30で患者が選択されて(ステップS500:図4のステップS104に相当)、例えば、図10に示すカルテ画面40の表示状態にあるとき(ステップS501:図4のステップ105に相当)、選択部44fが操作されると(ステップS502)、履歴情報表示エリア44’(図9)において、ヒストリ表示部44に代わって、図17に示すように、インデックス表示部57が表示される(ステップS503)。
このインデックス表示部57には、図1に示すサーバ1の記憶装置4から図2に示すカルテデータ6やオーダデータ7,レポートデータ8が履歴情報として読み出され、履歴一覧として表示された履歴情報表示欄57aと、検査結果などを検索するためのキーワードが表示されるキーワード表示欄57bと、ヒストリ表示部44に表示を切り替えるための切替部57cとが設けられている。履歴情報表示欄57aでは、図示するように、病歴や診療の経過記録である「診療履歴」,処方の履歴を示す「オーダ歴」,レポート類の履歴を示す「レポート歴」,検査結果の履歴を示す「検査結果歴」といった履歴情報のインデックスが設定されており、これらのいずれかを選択することにより、その履歴が検査日の日付とともに一覧として表示されるものである。ここでは、インデックス「検査結果履歴」が選択されて、これまでの検査の結果の経過を一覧として表示されている場合を示している。この一覧の中から所望とする日付の部分を操作することにより、その日行なわれた検査の結果が、参照物として、表示される。
また、キーワード表示欄57bでは、図示するように、履歴情報の分類を示す「エクスプローラ」やしおりなどに用いる情報を示す「ショートカット」,プロトのタブ部分を示す「履歴」といったインデックスが設定されており、これらのいずれかを選択操作することにより、その選択されたインデックスに対する情報内容が表示される。ここでは、インデックス「エクスプローラ」が選択されて、その検索情報を表わすキーワードの一覧が表示されている状態を示している。この「エクスプローラ」で所望とするキーワードを選択操作することにより、このキーワードに対する検査結果などの参照物が表示される。スクロールバー57dを操作することにより、検査結果表示欄57a,キーワード表示欄57b毎に上下方向にスクロールさせることができ、これにより、全ての検査結果やキーワードを順に表示させることができる。
図16において、図17に示すカルテ画面40の表示状態で(ステップS503)、インデックス表示部57の切替部57cが操作されると(ステップS504)、図15に示すヒストリ表示部44を含むカルテ画面40の表示状態に戻るが(ステップS501)、特に操作が行なわれない場合には、ステップS504,S505,S506の処理動作が繰り返され、図17に示すカルテ画面40の表示状態がそのまま維持される。また、かかる図17に示すカルテ画面40の表示状態で「患者終了」ボタン47が操作されると(ステップS505:図4のステップ106に相当)、図6に示す患者選択画面30の表示状態に戻る(ステップS509:図4のステップ103に相当)。
また、図15に示すヒストリ表示部44を含むカルテ画面40の表示状態で(ステップS501)、特に操作が行なわれない場合には、ステップS502,S507,S508の処理動作が繰り返され、この図15に示すカルテ画面40の表示状態がそのまま維持されるが、かかるカルテ画面40の表示状態で「患者終了」ボタン47が操作されると(ステップS507:図4のステップ106に相当)、図6に示す患者選択画面30の表示状態に戻る(ステップS509)。
このようにして、患者の診療履歴情報がカレンダの形式で表示させたり、インデックスの一覧で表示させたりして所望の診療情報を検索できるように表示させたりすることができる。
ここで、上記のように、図17に示すカルテ画面40のインデックス表示部57を操作することにより、参照物が表示されるが、また、図8に示すように、カルテ画面40の参照物履歴表示部46に検査結果などの参照物のタイトルが表示されてかかる参照物が登録されている場合には、この参照物履歴表示部46のタイトル表示部分を操作しても、この登録されている参照物を表示させることができる。かかる参照物は、サーバ1の記憶装置4(図1)に、カルテデータ6の履歴情報(図2(b))として記憶されているものである。以下、かかる参照物の表示について説明する。
図18はインデックス表示部57あるいは参照物履歴表示部46を操作することによって実行される診療支援プログラムの処理動作を示すフローチャートである。
図17に示すカルテ画面40において、参照物履歴情報表示部46に3個の参照物のタイトル「患者情報」,「内視鏡検査報告書」,「検体検査」が登録されているものとする。
図18において、図17に示すカルテ画面40の表示状態で(ステップS600)、インデクス表示部57の検査結果表示欄57aに展開されているインデックスの表示内容(図17の場合では、インデックス「検査結果歴」の展開されている各日付の業務)やキーワード表示欄57bに展開されているインデックスの表示内容(図17の場合では、インデックス「エクスプローラ」の展開されているキーワード)のいずれか、もしくは参照物履歴情報表示部46のいずれかのタイトルを操作すると(ステップS601)、図19に示すように、カルテ画面40の参照物表示エリア45’(図9(a))に、オーダ表示部43に重なって参照物表示部58が表示される(ステップS602)。図19では、参照物履歴情報表示部46のタイトル「内視鏡検査報告書」が選択された場合を示しており、その検査結果とこれに対する所見などを表わす参照物が、タイトル「内視鏡検査報告書」のタブ58aとともに、表示される。また、インデックス表示部57のインデックス「検査結果歴」の展開された一覧での所望とする日付の部分(例えば、「05/02/08 業務..詳細内容」の部分)を操作することにより、この2005年2月8日に行なわれた検査結果の画面が同様に表示されることになる。この参照物表示部58のタブ58aを操作すると(ステップS603)、この参照物表示部58が参照物履歴情報表示部46に吸い込まれるようにして閉じ(ステップS604)、もとの図17に示す表示状態に戻る。
なお、インデックス表示部57の検査結果表示欄57a,キーワード表示欄57bのいずれかを操作して、同様にして、図19に示すように、参照物表示部58が表示される場合でも、そのタブ58aを操作することにより(ステップS603)、この参照物表示部58が閉じるが(ステップS604)、そのタイトルは参照物履歴情報表示部46に残らない。参照物履歴情報表示部46にタイトルが登録されている参照物表示部だけが、これを閉じると、そのタイトルが参照物履歴情報表示部46に残ることになり、参照物履歴情報表示部46の操作によってこれを表示させることができる。また、図6に示す患者選択画面30で患者が選択されることによって最初に表示されるカルテ画面40(図8)でのタブ45aに表示されるタイトルが「患者情報」の参照物表示部45(図8)も、このタイトル「患者情報」が参照物情報表示部46に登録されているので、いつでもこのタイトル「患者情報」が参照物情報表示部46を表示させることができる。
図18において、図17または図19に示すカルテ画面40の表示状態で「患者終了」ボタン47が操作されると(ステップS607:図4のステップ106に相当)、図6に示す患者選択画面30の表示状態に戻る(ステップS607)。
このようにして、カルテ画面40を表示したまま、必要なときに所望とする参照物を表示させることができ、また、この参照物表示部58は、オーダ表示部43にのみ重なって表示されるため、所見情報表示部42がそのまま表示された状態にあり、オペレータは、参照物表示部58で表示される検査結果などの所望の参照物を見ながら、所見を記入することができる。
図20はカルテ画面40で表示されるヒストリ表示部44の表示形態の他の具体例を示す図である。
図20(a)に示す具体例は、縦方向に月単位とするカレンダ59を表示するとともに、診療がある月には、その月表示の下側に、初診,再来,検査などといった診療情報をテキスト表示した横バー60を表示するものである。
図20(b)に示す具体例は、縦方向に月単位とするカレンダ59を表示するとともに、診療の対象となる病気毎に初診から最後の再来までにわたる縦バー61を表示し、その縦バー61に病名を付記したものである。また、カレンダ59と縦バー61との間に、カレンダ59に沿って初診,再来の時期を表示する。図示する例では、この患者は、風邪の治療のために、2005年1月から2月にかけて3回通院しており、また、胃潰瘍の治療のために、2005年4月から5月にかけて3回通院していることが判る。
なお、図20(a),(b)の具体例では、ヒストリ表示部44の左側にインデックス表示部57が表示されるものであり、これらヒストリ表示部44とインデックス表示部57とがカルテ画面40の履歴情報表示エリア44’(図9)に同時に表示される。
図21はカルテ画面40で表示されるヒストリ表示部44とインデックス表示部57との表示形態のさらに他の具体例を示す図である。
この具体例は、図20に示す具体例と同様、ヒストリ表示部44とインデックス表示部57とを履歴情報表示エリア44’(図9)の縦方向全体に渡って表示するものであるが、ヒストリ表示部44とインデックス表示部57との一方が閉じて他方が開いているように表示されるものである。
即ち、図21(a)はインデックス表示部57が開いて表示されている状態を示しており、この場合、ヒストリ表示部44は横方向に縮小されて細長く表示されている。ヒストリ表示部を表示させる場合には、この細長いヒストリ表示部44の部分を操作する。これにより、図21(b)に示すように、ヒストリ表示部44は横幅が拡大されて通常の表示状態となり、その代り、インデックス表示部57が横幅が縮小されて細長く表示された閉じた状態となる。かかる表示状態でインデックス表示部57を操作すると、図21(a)に示す表示状態に戻る。
なお、ヒストリ表示部44の表示形態としては、図20の具体例と同様にすることができる。インデックス表示部57は、図17に示すインデックス表示部57と同様の構成をなしており、夫々に設定されているカテゴリを選択操作することにより、選択されたカテゴリの内容が表示される。
このようにして、ヒストリ表示部44とインデックス表示部57とを選択的に表示させることができるが、一方の表示部が横幅拡大されて通常の表示形態で表示されているとき、他方の表示部は横幅縮小されて閉じた状態で表示されており、これにより、この横幅縮小されたエリアが表示部44,57の表示切替のための操作部として利用できる。
図22はカルテ画面40で表示されるヒストリ表示部44とインデックス表示部57との表示形態のさらに他の具体例を示す図である。
図21に示した具体例は、ヒストリ表示部44とインデックス表示部57とのいずれか一方を選択的に表示できるようにしたものであるが、図22(a)に示すこの具体例は、ヒストリ表示部44とインデックス表示部57とを同時に表示するものである。ヒストリ表示部44とインデックス表示部57との表示形態は、図21に示した実施形態と同様である。
また、図22(b)に示す具体例は、履歴情報表示エリア44’(図9)に検索タイトル「診療履歴」,「オーダ歴」,「レポート歴」,「検査結果力」,「エクスプローラ」,「ショートカット」,「履歴」からなる検索メニュー62を表示し、これらいずれかの検索タイトルを指定することにより、指定された検索タイトルの内容をこの履歴情報表示エリア44’の場所に表示するものである。例えば、検索タイトル「診療経歴」が指定されたときには、図22(a)に示すような検査結果表示欄57aの内容が表示され、検索タイトル「エクスプローラ」が指定されたときには、図22(a)に示すキーワード表示欄57bのエクスプローラ表示欄の内容が表示される。
カルテ画面40、例えば、図10に示すカルテ画面40のツールボックス40aでのHFSボタン48を操作すると、サーバ1の記憶装置4から診療行為データ18(図2(e),図3)が読み取られ、その患者基本情報表示部41に表示される患者の診療計画画面の表示に切り替わる。以下、この診療計画画面について説明する。
図23はこのHFSボタン48を操作することによって実行される診療支援プログラムの処理動作を示すフローチャートである。
同図において、図6に示す患者選択画面30で患者が選択されて(ステップS700:図4のステップS104に相当)、例えば、図10に示すカルテ画面40の表示状態にあるとき(ステップS701:図4のステップ105に相当)、このカルテ画面40のツールボックス40aでのHFSボタン48が操作されると(ステップS702)、サーバ1の記憶装置4(図3)から図2(e)に示す診療行為データ18が読み取られ、この診療行為データ18に基づいて、このカルテ画面40から図24に示す診療行為を時系列に表わすハイパーフローシート形式の診療計画画面70に表示が切り替わる(ステップS703)。この常時状態で特に操作がなされないときには、ステップS704,S708,S709,S702,……の処理動作が繰り返され、この診療計画画面70が表示され続ける。
診療計画画面70は、図24において、上記のカルテ画面40と同様のツールボックス40a,患者基本情報表示部41に、診療計画表示エリア71が設けられた構成をなすものであり、この診療計画表示エリア71に、計画される診療などに関する項目73が配列表示される項目表示部72と、各項目73毎の診療実施計画を表示する診療計画表表示部74とから構成されている。
項目表示部72には、診療行為データ18の診療行為コードによって規定される日付,イベント,入院,経過記録,食事,透析,……などの項目73が設定されており、日付の項目に対して、診療計画表表示部74に横方向に時間経過する日にちや曜日が表示されている。診療計画は設定された日にちや曜日に合わせて表示される。
診療計画表表示部74では、診療計画期間が横方向のバーである計画期間表示バー75によって表わされる。例えば、項目「バイタル」の場合、12月24日から12月25日にまたがる計画期間表示バー75が設けられているが、この期間に実施されることが計画されていることを示している。また、項目「入院」の場合には、曜日表示される12月20日から12月29日までの全体に亘って計画期間表示バー75が表示されているが、少なくともこの期間で入院が計画されていることを示すものである。なお、入院の場合には、項目「日付」の欄に入院してからの経過日数も、例えば、「入院後2日」というように、表示される。
計画期間表示バー75の表示位置は、診療行為データ18の実施開始日時,実施終了日時及び表示位置の各データによって規定される。
また、診療計画表表示部74では、現時点を表わす縦方向の現時点表示バー76が表示されている。この現時点表示バー76の左側が経過した期間(以下、経過期間という)であり、右側がこれから経過する期間(以下、未経過期間という)である。
計画が設定して患者に通知されている計画、あるいは経過期間内の計画に対しては、計画期間表示バー75が太いバーで表わされが、未経過期間での設定されているが、患者に通知されていない計画に対しては、計画期間表示バー75が、図示する計画期間表示バー75aのように、細い横バーで表示される。このような計画期間表示バー75の規定は、診療行為データ18のバー区分のデータに基づくものである。
また、経過期間と未経過期間とでは、計画期間表示バー75の表示形態(色など)が異なるようにしているが、ここでは、ハッチングの種類などによって区分表示している。即ち、未経過期間での太いバーで示す計画期間表示バー75は、縦横のハッチングもしくは黒地で示している。経過期間での計画期間表示バー75は、正常に実施されて計画に対しては、縦のハッチングのバーで示し、実施しなかった計画については、マーク「L」を付した黒バー(ここでは、計画期間表示バー75b)で示し、実施したが、エラーが生じた計画については、マーク「×」を付した黒バー(ここでは、計画期間表示バー75c)で示している。このように、計画期間表示バー75を色によって区分するのは、診療行為データ18の実施状態フラグに基づくものである。
さらに、各計画期間表示バー75には、これによって実行される診療の内容を概略的にテキスト表示しており、これにより、実行される計画の内容を概略的に把握できるようにしている。これは、診療行為データ18のバー区分のデータによって規定される。
さらに、未経過期間での計画期間表示バー75では、診療の開始日時や終了日時が確定しておらず、概略的な(あいまい)ものについては、先端部や後端部が傾斜して表示されている。例えば、計画期間表示バー75dでは、後端部が傾斜して表示されているが、これは、項目「バリアンス」が12月28日に終了することが予定されているが、その終了時刻があいまいであることを示しており、また、計画期間表示バー75eでは、先端部と後端部が傾斜して表示されているが、これは、項目「予約」が12月26日に開始し、12月29日に終了することが予定されているが、その開始時刻,終了時刻があいまいであることを示している。これは、診療行為データ18のバー区分によって規定されるものである。
さらに、項目73によっては、その詳細内容を表示させることができる。図24に示す具体例において、項目73の1つである「投薬処方」を選択すると、図25に示すように、この項目「投薬処方」の内容をさらに詳細に示す詳細内容表示欄73bが表示され、かつこの詳細内容表示欄73bの必要とする内容項目(この場合、医薬)毎に、診療計画表示欄74において、投薬計画に沿って計画期間表示バー75が表示されることになる。なお、この項目「投薬処方」に四角い枠で囲んで表示される表示エリア73aは、診療計画が設定されておらず、患者の症状に応じて処方する薬を表示するエリアである。この表示エリア73aは、図25に示すような詳細の表示時及び図24,図26で示すような概要表示時のいずれでも表示される。
かかる診療計画画面70では、スクロールバー77を操作することにより、診療計画表示エリア71の表示内容(項目表示部72や診療計画表表示部74)が全体として上下にスクロールし、これまで表示されていなかった他の項目73の診療計画が表示されるようになるし、また、スクロールバー78を操作することにより、診療計画表表示部74全体が左右方向にスクロールし、これまで表示されていなかった日にちの診療計画が表示されるようになる。
このように、診療計画画面70では、各診療項目について、その計画が期間を表わす横バーで示されるが、これとともに、さらに各診療計画に関する情報も、概略的ではあるが、示されており、これにより、各診療計画の内容を把握することが可能となる。
図23に戻って、図24または図25に示す診療計画画面70において(ステップS703)、マウスポイントを診療計画画面70の右端部の所定エリア内に移動させると(ステップS704)、図26に示すように、診療計画表示エリアの右辺部にヒストリ表示部80が表示される(ステップS705)。このヒストリ表示部80は、先のカルテ画面40でのヒストリ表示欄44と同様の構成のものであり、マウスポイントをこの所定エリアから外すと(ステップS706)、このヒストリ表示部80が閉じる(ステップS707)。
これにより、オペレータは、診療計画の確認をするために診療計画画面70を表示させている場合でも、ヒストリ表示部80を表示させてこのときの患者の診療経過を同時に見ることができる。
なお、図24,図25,図26に示す診療計画画面70が表示されているときでも、「患者終了」ボタン47が操作されると(ステップS708:図4のステップ106に相当)、図6に示す患者選択画面30に戻る(ステップS710:図4のステップ103に相当)。