JP4160835B2 - タングプレート - Google Patents
タングプレート Download PDFInfo
- Publication number
- JP4160835B2 JP4160835B2 JP2003014342A JP2003014342A JP4160835B2 JP 4160835 B2 JP4160835 B2 JP 4160835B2 JP 2003014342 A JP2003014342 A JP 2003014342A JP 2003014342 A JP2003014342 A JP 2003014342A JP 4160835 B2 JP4160835 B2 JP 4160835B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- webbing
- stopper
- tongue
- bar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックル装置に係合することで乗員拘束用のウエビングをバックル装置に支持させるタングプレートに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用シートベルト装置には、連続ウエビングを用いて3点式シートベルト装置としたものがある。
【0003】
この種のシートベルト装置では、ウエビングの一端部は座席側方に設けられた巻取装置に係止される。また、ウエビングはセンタピラ等(乗員の肩近傍)に取り付けられたスルーアンカに巻き掛けられることで折り返され、他端部が巻取装置の近傍に設けられたアンカプレートに係止されている。乗員がウエビングを装着する際には、アンカプレートとスルーアンカとの間のウエビング中間部に摺動可能に配設されたタングプレートを、巻取装置とは反対側の座席側方に設けられたバックル装置に係合させる。これにより、ウエビングを装着した状態となる。この装着状態では、スルーアンカとタングプレートとの間のウエビング中間部が乗員の上体を拘束するショルダ側ウエビングとなり、タングプレートとアンカプレートとの間のウエビング中間部が乗員の腰部を拘束するラップ側ウエビングとなる。
【0004】
ところで、車両急減速状態等において、ショルダ側ウエビングに掛かる荷重が所定値以上になると、巻取装置がウエビングの引き出しを所定量許容して、乗員の上体がショルダ側ウエビングから受ける衝撃を軽減する機構(所謂「フォースリミッタ機構」)を備えた巻取装置が提案されている。
【0005】
一方、この連続ウエビングを用いた3点式シートベルト装置においては、ショルダ側ウエビングとラップ側ウエビングとが連続しており、タングプレートにおいて摺動可能とされているので、上記フォースリミッタ機構によりショルダ側ウエビングが所定量引き出されると、ラップ側ウエビングもつられて弛む恐れがある。
【0006】
このため、車両急減速状態等に、ウエビングのタングプレートに対する摺動を制限する機構を備えるタングプレートが提案されている。このタングプレートでは、ウエビングに所定値以上の張力が作用するとウエビングのタングプレートに対する摺動が制限される。したがって、上記フォースリミッタ機構によりショルダ側ウエビングが引き出されても、ラップ側ウエビングが弛むことは阻止され、乗員の腰部はラップ側ウエビングによって確実に拘束される。
【0007】
ところで、上記ウエビングのタングプレートに対する摺動が制限された状態においても、乗員は慣性により車両前方向に移動しようとする。
【0008】
このとき、乗員の上体においては、上記フォースリミッタ機構の作動により、ショルダ側ウエビングが引き出されることでエネルギーが吸収される。一方、乗員の腰部においては、上記タングプレートの摺動制限機構の作動により、ラップ側ウエビングは弛まないので、車両前方へ移動しようとする乗員の腰部によりラップ側ウエビングには高荷重が作用する。このため、ラップ側ウエビングに引っ張られて、タングプレートがバックル装置と共に車両前方へ僅かに傾く場合がある。この場合には、タングプレートのウエビング巻き掛け部分において、ウエビングに作用する張力の方向が変化することになり、しかも、ラップ側ウエビングには依然として高荷重が作用することになる。その結果、ウエビングのタングプレートに対する角度によっては、ウエビングの幅方向の一端側に荷重が集中して、その一端側でのウエビングの強度が低下する可能性があり、これを防止する対策が必要とされている。
【0009】
一方で、タングプレートにおける、ウエビングの巻き掛け角度を規制するシートベルト補助装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
この特許文献1に開示されているシートベルト補助装置では、ショルダ側ウエビングとラップ側ウエビングとを、タングプレートに固定された基板に複数形成された規制孔(切れ込み溝)に、個別に挿通することでウエビングのタングプレートに対する巻き掛け角度を規制することができる。そして、乗員が自分の体格に合わせて、ラップ側ウエビングを挿通させる規制孔を選択することで、ラップ側ウエビングが好ましい経路に掛け回されるようになっている。
【0011】
このシートベルト補助装置によれば、タングプレートに対するウエビングの巻き掛け角度が規制されるので、車両急減速状態等においても、ウエビングの幅方向の一端側に荷重が集中することは阻止される。
【0012】
しかしながら、タングプレートに固定された基板が乗員の邪魔になる場合があり、また、乗員が自分の体格に合わせて、ラップ側ウエビングを挿通させる規制孔を選択しなければならないため、シートベルトの装着作業が煩わしくなるといった問題があった。
【0013】
【特許文献1】
特開2001−163172公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮して、車両急減速状態等に、タングプレートのウエビングの巻き掛け部分において、ウエビングの強度が低下しないタングプレートを得ることが目的である。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明に係るタングプレートは、バックル装置へ係合する係合部が形成された板状のロックプレートと、乗員拘束用のウエビングが摺動可能に巻き掛けられるストッパバーと、前記ウエビングに所定値以上の張力が作用すると前記ストッパバーに巻き掛けられた前記ウエビングと係合して前記ウエビングの摺動を制限する板状のストッパプレートと、前記ストッパプレートの幅方向端縁に円弧状に形成された円弧部、及び、前記ロックプレートの端部に突設され、前記円弧部と摺動する複数の支柱を備え、前記ロックプレートと前記ストッパプレートとを前記ストッパバーに巻き掛けられた前記ウエビングの張力の作用方向に対応して回転可能に連結する連結手段と、を備えたことを特徴としている。
【0016】
請求項1記載のタングプレートでは、乗員拘束用のウエビングがストッパバーに摺動可能に巻き掛けられている。これにより、タングプレートが乗員によってバックル装置の方向に移動されることで、巻取装置等からウエビングが引き出される。そして、ロックプレートがバックル装置に係合することでバックル装置に支持され、乗員はウエビングを装着した状態となる。この装着状態では、乗員の上体側のウエビングがショルダ側ウエビングとされ、乗員の腰部側のウエビングがラップ側ウエビングとされる。
【0017】
ここで、ウエビングに所定値以上の張力が作用すると、ストッパプレートがストッパバーに巻き掛けられたウエビングと係合する。すなわち、ストッパプレートとストッパバーとの間にウエビングが挟み込まれ、ウエビングの摺動が制限される。したがって、例えば、車両が急減速して、車両前方に移動しようとする乗員の身体によりウエビングに所定値以上の張力が作用すると、ウエビングのタングプレートに対する摺動が制限され、乗員の腰部はラップ側ウエビングにより確実に拘束される。
【0018】
一方で、上記ウエビングのタングプレートに対する摺動が制限された状態においても、慣性により乗員の身体は車両前方に移動しようとする。このため、ラップ側ウエビングには、乗員の腰部により高荷重が作用する。その結果、ラップ側ウエビングに引っ張られて、タングプレートがバックル装置と共に車両前方に僅かに傾く場合がある。この場合には、ストッパバーのウエビング巻き掛け部分において、ウエビングに作用する張力の方向が変化することになり、しかも、ラップ側ウエビングには依然として高荷重が作用することになる。
【0019】
ここで、ロックプレートとストッパプレートとは、連結手段によって連結されている。この連結手段は、ストッパプレートの幅方向端縁に円弧状に形成された円弧部と、ロックプレートの端部に突設され、円弧部と摺動する複数の支柱とを備えており、ロックプレートとストッパプレートとをストッパバーに巻き掛けられたウエビングの張力の作用方向に対応して回転可能に連結している。これにより、上記変化した張力の作用方向に対応して、ストッパプレートがロックプレート(バックル装置)に対して回転する。すなわち、ストッパバーのウエビングの巻き掛け部分において、ウエビングの幅方向の全体に渡って荷重が均一に掛かる位置に、ストッパプレートが回転移動する。これにより、ウエビングの幅方向一端側に荷重が集中することが阻止され、ウエビングの強度が低下しない。
【0020】
このように、請求項1記載のタングプレートでは、車両急減速状態等に、タングプレートのウエビングの巻き掛け部分において、ウエビングの強度が低下しない。
【0021】
請求項2記載の発明に係るタングプレートは、バックル装置へ係合する係合部が形成された板状のロックプレートと、乗員拘束用のウエビングが摺動可能に巻き掛けられるストッパバーと、前記ウエビングに所定値以上の張力が作用すると前記ストッパバーに巻き掛けられた前記ウエビングと係合して前記ウエビングの摺動を制限する板状のストッパプレートと、前記ストッパプレートの幅方向端縁に円弧状に形成された円弧部、及び、前記ロックプレートの端部に回転可能に保持され、前記円弧部と摺動する複数のボールを備え、前記ロックプレートと前記ストッパプレートとを前記ストッパバーに巻き掛けられた前記ウエビングの張力の作用方向に対応して回転可能に連結する連結手段と、を備えたことを特徴としている。
【0022】
請求項2記載のタングプレートでは、乗員拘束用のウエビングがストッパバーに摺動可能に巻き掛けられている。これにより、タングプレートが乗員によってバックル装置の方向に移動されることで、巻取装置等からウエビングが引き出される。そして、ロックプレートがバックル装置に係合することでバックル装置に支持され、乗員はウエビングを装着した状態となる。この装着状態では、乗員の上体側のウエビングがショルダ側ウエビングとされ、乗員の腰部側のウエビングがラップ側ウエビングとされる。
ここで、ウエビングに所定値以上の張力が作用すると、ストッパプレートがストッパバーに巻き掛けられたウエビングと係合する。すなわち、ストッパプレートとストッパバーとの間にウエビングが挟み込まれ、ウエビングの摺動が制限される。したがって、例えば、車両が急減速して、車両前方に移動しようとする乗員の身体によりウエビングに所定値以上の張力が作用すると、ウエビングのタングプレートに対する摺動が制限され、乗員の腰部はラップ側ウエビングにより確実に拘束される。
一方で、上記ウエビングのタングプレートに対する摺動が制限された状態においても、慣性により乗員の身体は車両前方に移動しようとする。このため、ラップ側ウエビングには、乗員の腰部により高荷重が作用する。その結果、ラップ側ウエビングに引っ張られて、タングプレートがバックル装置と共に車両前方に僅かに傾く場合がある。この場合には、ストッパバーのウエビング巻き掛け部分において、ウエビングに作用する張力の方向が変化することになり、しかも、ラップ側ウエビングには依然として高荷重が作用することになる。
ここで、ロックプレートとストッパプレートとは、連結手段によって連結されている。この連結手段は、ストッパプレートの幅方向端縁に円弧状に形成された円弧部と、ロックプレートの端部に回転可能に保持され、円弧部と摺動する複数のボールとを備えており、ロックプレートとストッパプレートとをストッパバーに巻き掛けられたウエビングの張力の作用方向に対応して回転可能に連結している。これにより、上記変化した張力の作用方向に対応して、ストッパプレートがロックプレート(バックル装置)に対して回転する。すなわち、ストッパバーのウエビングの巻き掛け部分において、ウエビングの幅方向の全体に渡って荷重が均一に掛かる位置に、ストッパプレートが回転移動する。これにより、ウエビングの幅方向一端側に荷重が集中することが阻止され、ウエビングの強度が低下しない。
このように、請求項2記載のタングプレートでは、車両急減速状態等に、タングプレートのウエビングの巻き掛け部分において、ウエビングの強度が低下しない。
【0042】
請求項3記載の発明に係るタングプレートは、請求項1又は請求項2に記載のタングプレートにおいて、前記ロックプレートの幅方向中央側へ向けて延出して形成され前記円弧部の前記ロックプレート板厚方向の移動を阻止する支持部を有する、ことを特徴としている。
請求項3記載のタングプレートでは、請求項1又は請求項2に記載のタングプレートにおいて、ロックプレートの幅方向中央側へ向けて支持部が延出して形成されている。すなわち、ストッパプレートに支持部が覆い被さることになる。このため、ストッパプレートがロックプレートの板厚方向に移動しようとした場合には、支持部がストッパプレートと干渉するので、その移動が阻止される。
【0043】
これにより、ロックプレートとストッパプレートとを更に確実に連結することができる。
【0044】
請求項4記載の発明に係るタングプレートは、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のタングプレートにおいて、前記ロックプレートの中央部に設けられた孔部と、前記ストッパプレートの裏面側に前記孔部の内周縁に対応してL字状に突出して形成された舌片と、を有することを特徴としている。
【0045】
請求項4記載のタングプレートでは、ロックプレートに設けられた孔部の内周縁に対応する舌片が、L字状とされてストッパプレートの裏面側に突出して形成されている。これにより、この舌片のストッパプレートに垂直な部分が、ロックプレートに設けられた孔部の内周縁と摺動する摺動部とされる。すなわち、舌片のストッパプレートに垂直な部分が、ロックプレートの孔部の内周縁に摺動を所定範囲に制限されながら案内される。これにより、ストッパプレートとロックプレートとが回転可能に連結される。
【0046】
また、舌片のストッパプレートに垂直な部分の先端から、ストッパプレートに平行な方向に延出した部分が、ロックプレートの孔部の孔縁に引っ掛かる。これにより、舌片のロックプレート板厚方向の移動が阻止され、ストッパプレートとロックプレートとが更に確実に連結される。
【0047】
請求項5記載の発明に係るタングプレートは、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のタングプレートにおいて、前記ストッパプレート及び前記ストッパバーに一体に形成されて両者を連結すると共に、通常時には前記ウエビングと前記ストッパプレートとの係合を阻止し、前記所定値以上の張力の作用時には塑性変形することで前記ウエビングと前記ストッパプレートとを係合させる変形架設部を有する、ことを特徴としている。
【0048】
請求項5記載のタングプレートでは、ストッパプレート及びストッパバーは、変形架設部と一体に形成されて連結されている。この変形架設部は、通常時(ウエビングに作用する張力が所定値に満たない時)には、ストッパバーに巻き掛けられたウエビングとストッパプレートとの係合を阻止する。したがって、不要な時にウエビングのタングプレートに対する摺動が制限されることがない。
【0049】
そして、ウエビングに所定値以上の張力が作用した時(車両急減速時等)には、変形架設部は、塑性変形することでストッパバーに巻き掛けられたウエビングとストッパプレートとを係合させる。すなわち、ストッパプレートとストッパバーとの間にウエビングが挟み込まれる。これにより、ウエビングのタングプレートに対する摺動が制限される。
【0050】
しかも、ストッパプレートとストッパバーと変形架設部とが一体に形成されているので、部品点数を低減することができる。
【0051】
このように、請求項5記載のタングプレートでは、部品点数を低減することができ低コストとなる。しかも、不要なときにウエビングの摺動が制限されることがない。
【0052】
【発明の実施の形態】
(第1の参考例)
図4には、本発明の第1の参考例に係るタングプレート10を適用した車両用シートベルト装置12の全体構成が正面図で示されている。
【0053】
シートベルト装置12は、乗員30を拘束するためのウエビング14を備えている。このウエビング14の一端部は、車両のセンタピラ16の下端部近傍に配設されているウエビング巻取装置18の巻取軸(図示省略)に係止されている。巻取装置18は、ウエビング14に掛かる荷重が所定以上になると、ウエビング14の引き出しを所定量許容するフォースリミッタ機構(図示省略)を有している。
【0054】
また、ウエビング14は、中間部がセンタピラ16の上部に配設されたスルーアンカ20に巻き掛けられて、他端部がセンタピラ16の下端部近傍に配設されたアンカプレート22に係止されている。そして、シート24のセンタピラ16とは反対側の側方には、バックル装置26が配設されている。
【0055】
さらに、ウエビング14のスルーアンカ20とアンカプレート22との間にはタングプレート10が配設されている。
【0056】
次に、タングプレート10について詳細に説明する。図1には、タングプレート10が斜視図により示されている。また、図2にはタングプレート10が側断面図により示されている。
【0057】
タングプレート10は、金属により板状に形成されたストッパプレート32を備えている。ストッパプレート32は、正面視で略矩形状とされている。ストッパプレート32の中央部には略矩形状の挿通孔34が形成されている。挿通孔34の幅方向(図1の矢印INと直交する方向)寸法は、ウエビング14の幅方向寸法より広幅に形成されている。ウエビング14は、長手方向の中間部がウエビング14の幅方向回りに折り返されており、この折り返し部分が、挿通孔34に挿通されている。このとき、ウエビング14の幅方向とストッパプレート32の幅方向とが対応している。
【0058】
ストッパプレート32の幅方向両端部には、それぞれ板状の壁部36が形成されている。これらの壁部36は、基端部側がストッパプレート32と一体に形成され、ストッパプレート32の板厚方向に突設されている。また、これらの壁部36の先端部からは、それぞれ板状の突片38が対向してストッパプレートと平行に突設されている。さらに、これらのストッパプレート32、壁部36及び突片38は樹脂製のハウジング40により覆われている(図4参照)。
【0059】
また、ストッパプレート32は、金属により棒状に形成された、ストッパバー42を有している。ストッパバー42の長手方向寸法は、ストッパプレート32の幅方向寸法より短く、かつ、挿通孔34の幅方向寸法より長く(すなわち、ウエビング14の幅方向寸法よりも長く)形成されている。また、厚さ方向(ストッパプレート32の板厚方向に対応した方向)寸法は、ストッパプレート32と突片38との間隔より短く形成されている。
【0060】
ストッパバー42は、下面がストッパプレート32と対向した状態で、ストッパプレート42の幅方向に対し平行に、かつ、挿通孔34を跨いで(挿通孔34と重なった状態で)配置されている。これにより、挿通孔34は、ストッパバー42によりストッパプレート32の前後方向の2つに分割された状態になっている。
【0061】
さらに、図2に示すように、ストッパバー42は、挿通孔34に挿通されたウエビング14の折り返された部分に挟み込まれている。これにより、ウエビング14は、ストッパバー42の上面を境にして、タングプレート10の前端側(図1の矢印IN側)の挿通孔34に挿通される方がラップ側ウエビング14Aとなり、ストッパバー42の前面と対向するようになっている。一方、タングプレート10の後端側(図1の矢印INとは反対側)の挿通孔34に挿通される方はショルダ側ウエビング14Bとなり、ストッパバー42の後面と対向するようになっている。
【0062】
そして、ストッパバー42は、ストッパプレート32の後端側に移動可能とされている。また、ストッパバー42は、壁部36及び突片38により、ストッパプレート32の幅方向及び厚さ方向への移動が制限されている。すなわち、この壁部36及び突片38は、ストッパバー42が移動する際のガイドとしての機能を有している。
【0063】
図2に示すように、ストッパプレート32の前端側には、幅方向中央部に貫通孔44が形成されている。貫通孔44は、ストッパプレート32を板厚方向に貫通した円形状の孔である。また、ストッパプレート32の前端側には、金属により板状に形成されたロックプレート46が、板厚方向に重なって設けられている。ロックプレート46は正面視で略矩形状とされている。ロックプレート46の後端側には、幅方向中央部に貫通孔48が形成されている。貫通孔48は、ロックプレート46を板厚方向に貫通した円形状の孔であり、貫通孔44と同心状にある。
【0064】
この貫通孔44と貫通孔48には、支軸とされるリベット50が挿通されて設けられている。リベット50は、円柱状に形成された軸部52を有している。軸部52は貫通孔44と貫通孔48との孔内に挿通されて、ストッパプレート32とロックプレート46との回転を案内する。軸部52の軸線方向両端部には、円柱状の抜止54が設けられている。抜止54は、軸部52より大きな直径とされ、ストッパプレート32とロックプレート46との板厚方向の移動を制限している。リベット50により、ストッパプレート32とロックプレート46とが回転可能に連結されている。
【0065】
ロックプレート46の略中央部には、矩形状の係合孔56が形成されている。この係合孔56には、ロックプレート46がバックル装置26に挿入されることで、バックル装置26に配設されたラッチ金具が嵌まり込む。これにより、タングプレート10はバックル装置26において、引き抜き方向への移動が制限される。
【0066】
次に、本第1の参考例の作用について説明する。
【0067】
上記構成のシートベルト装置12では、車両のシート24に着座した乗員30が、タングプレート10を把持して、バックル装置26の方向に引っ張ることで、ウエビング14を巻取装置18から引き出す。この後、タングプレート10をバックル装置26に挿入することで、タングプレート10の係合孔56とバックル装置26のラッチ金具とが係合する。これにより、図4に示す3点式シートベルト装置12のウエビング14の装着状態となる。このウエビング14の装着状態では、乗員の上体側のウエビング14がショルダ側ウエビング14Bとされ、乗員の腰部側のウエビング14がラップ側ウエビング14Aとされる。
【0068】
このウエビング14の装着状態において、例えば、走行中の車両が急減速をした場合には、慣性により乗員30の身体が車両前方に移動しようとする。これにより、ショルダ側ウエビング14Aが乗員30の上体により、また、ラップ側ウエビング14Bが乗員30の腰部により引っ張られる(図3(A)参照)。
【0069】
このときウエビング14は、タングプレート10の後端部側方向に引っ張られるので、ウエビング14に挟み込まれたストッパバー42が、同様にタングプレート10の後端部側方向に移動する(図2参照)。このため、ショルダ側ウエビング14Bは、ストッパプレート32の挿通孔34の孔縁と係合して、ストッパバー42の後面と挿通孔34の孔縁との間に挟み込まれる(保持される)。これにより、ウエビング14のタングプレート10に対する摺動が制限され、乗員30の腰部はラップ側ウエビング14Aによって確実に拘束される。
【0070】
一方で、上記ウエビング14のタングプレート10に対する摺動が制限された状態においても、慣性により乗員30の身体が車両前方に移動しようとする。
【0071】
このとき、乗員30の上体においては、ショルダ側ウエビング14Bに掛かる荷重が所定以上になると、巻取装置18のフォースリミッタ機構が作動して、ショルダ側ウエビング14Bが所定量引き出される。一方で、ラップ側ウエビング14Aには、乗員30の腰部により高荷重が作用する。したがって、ラップ側ウエビング14Aに引っ張られて、タングプレート10がバックル装置26と共に車両前方(図3(B)の矢印Xの方向)へ僅かに傾く場合がある。この場合には、ストッパバー42のウエビング14の巻き掛け部分において、ウエビング14に作用する張力の方向が変化することになり、しかも、ラップ側ウエビング14Aには依然として高荷重が作用することになる。
【0072】
ここで、ロックプレート46とストッパプレート32とは、リベット50により、回転可能に連結されている。これにより、上記変化した張力の作用方向に対応して、ストッパプレート32がロックプレート46(バックル装置26)に対して車両後方(図3(B)の矢印Yの方向)へ回転移動する。すなわち、ストッパバー42のウエビング14の巻き掛け部分において、ウエビング14の幅方向の全体に渡って荷重が均一に掛かる位置に、ストッパプレート32が回転移動する。これにより、ウエビング14の幅方向一端側に荷重が集中することが阻止され、ウエビング14の強度が低下しない。
【0073】
このように、上記構成のタングプレート10では、車両急減速状態等に、タングプレート10のウエビング14の巻き掛け部分において、ウエビング14の強度が低下しない。また、ロックプレート46とストッパプレート32とをリベット50で連結する構成なので、構造が簡単で低コストとなる。
【0074】
なお、第1の参考例に係るタングプレート10においては、リベット50がストッパプレート32の貫通孔44とロックプレート46の貫通孔48とに挿通される構成であるが、本発明はこれに限定されず、例えば、ロックプレートの後端側に支軸を突設して、ストッパプレートの前端側に形成された貫通孔に挿通して連結する構成としてもよい。
(第2の参考例)
次に本発明の第2の参考例について説明する。なお、前記第1の参考例と基本的に同一の構成・作用については前記第1の参考例と同符号を付してその説明を省略する。
【0075】
図5には、本発明の第2の参考例に係るタングプレート60が分解斜視図により示されている。
【0076】
タングプレート60は、金属により形成されたロックプレート62を備えている。このロックプレート62は、バックル装置への挿入方向(図5の矢印IN方向)側(以下、「前端側」という)に形成された係合部64と、引き抜き方向側(以下、「後端側」という)に形成された係合部64よりも広幅な基部66とにより構成されている。基部66の後端側の端縁は円弧状に形成されている。また、係合部64の前端側には係合孔68が形成されている。
【0077】
基部66の略中央部には、孔部70が形成されている。孔部70の前端側の縁部は、孔部70の幅方向(図5の矢印INと直交する方向)に平行な直線状とされており、幅方向両側の対向する縁部は、それぞれ前端側の縁部に直交して平行にある。そして、孔部70の後端側の縁部72は円弧状に形成されており、第1の案内部とされる。また、孔部70の幅方向寸法は、ウエビング14の幅方向寸法より広幅に形成されている。ウエビング14は、長手方向の中間部がウエビング14の幅方向回りに折り返されており、この折り返し部分が、孔部70に挿通されている。このときウエビング14の幅方向とロックプレート62の幅方向とが対応している。
【0078】
ロックプレート62の幅方向両端部には、それぞれ第2の案内部とされる板状の側壁74が形成されている。これらの側壁74は、基端部側がロックプレート62と一体に形成され、ロックプレート62の板厚方向に突設されている。また、これらの側壁74の先端部からは、それぞれ支持部とされる板状の突片76が対向してロックプレート62と平行に延設されている。
【0079】
基部66の側壁74が突設された側の面には、金属により板状に形成されたストッパプレート78が板厚方向に重ねて設けられている。ストッパプレート78は、正面視で略T字形状とされ、前端側の幅方向寸法はロックプレート60の幅方向両側の縁部に設けられた側壁74の間隔に対応しており、後端側の幅方向寸法は前端側の幅方向寸法より短くされている。ストッパプレート78の前端側の幅方向両端縁は、それぞれ円弧状に形成され、側壁74と摺動する摺動部となる円弧部80とされる。側壁74は円弧部80の摺動を所定範囲に制限しながら案内するようになっている。
【0080】
ストッパプレート78の前端側には略矩形状の挿通孔82が形成されている。挿通孔82の幅方向(図5の矢印INと直交する方向)寸法は、ウエビング14の幅方向寸法より広幅に形成されている。挿通孔82には、孔部70に挿通されたウエビング14の折り返された部分が挿通されている。
【0081】
ストッパプレート78の後端側には、裏面側に断面L字状に形成された舌片84が設けられている。舌片84は、ストッパプレート78に垂直に突出して形成された垂直部86と、垂直部86の先端部から後端側方向に突出して形成された平行部88とで構成されている。図7に示すように、垂直部86は孔部70の後端側の縁部72に対応して円弧状とされている。垂直部86は、縁部72と摺動する摺動部とされると共に、ストッパプレート78のロックプレート62に対する後端側方向への移動を制限している。また、平行部88はストッパプレート78の板厚方向の移動を制限している。
【0082】
ストッパプレート78は、金属により棒状に形成されたストッパバー90を有している。ストッパバー90の長手方向寸法は、ストッパプレート78の前端側の幅方向寸法に対応して形成されている。また、図8に示すように、厚さ方向(ストッパプレート78の板厚方向に対応した方向)寸法は、ストッパプレート78と突片76との間隔より短く形成されており、円弧部80とストッパバー90の長手方向端部とが突片76により覆われている。これにより、ストッパプレート78とストッパバー90とは、突片76により、ロックプレート62の板厚方向の移動が制限されるようになっている。また、ストッパバー90とストッパプレート78とは、側壁74により、ロックプレート62の幅方向の移動が制限されるようになっている。
【0083】
ストッパバー90は、下面がストッパプレート78と対向した状態で、ストッパプレート78の幅方向に対し平行に、かつ、挿通孔82を跨いで(挿通孔82と重なった状態で)配置されている。これにより、挿通孔82は、ストッパバー90によりストッパプレート78の前後方向の2つに分割された状態になっている。
【0084】
さらに、図6に示す如く、ストッパバー90は、孔部70と挿通孔82とに挿通されたウエビング14の折り返された部分に挟み込まれている。これにより、ウエビング14は、ストッパバー90の上面を境にして、ストッパプレート78の前端側部の挿通孔82に挿通される方がラップ側ウエビング14Aとなり、ストッパバー90の前面と対向するようになっている。一方、ストッパプレート78の後端部側の挿通孔82に挿通される方はショルダ側ウエビング14Bとなり、ストッパバー90の後面と対向するようになっている。
【0085】
次に、本第2の参考例の作用について説明する。
【0086】
上記構成のタングプレート60では、図4に示すシートベルト装置12のウエビング14の装着状態において、例えば、走行中の車両が急減速をした場合には、慣性により乗員30の身体が車両前方に移動しようとする。これにより、ショルダ側ウエビング14Bが乗員30の上体により、また、ラップ側ウエビング14Aが乗員30の腰部により引っ張られる(図9(A)参照)。
【0087】
このときウエビング14は、タングプレート60の後端部側方向に引っ張られるので、ウエビング14に挟み込まれたストッパバー90が、同様にタングプレート60の後端部側方向に移動する(図6参照)。このため、ショルダ側ウエビング14Bは、ストッパプレート78の挿通孔82の孔縁に係合して、ストッパバー90の後面と挿通孔82の孔縁との間に挟み込まれる。(保持される)。これにより、ウエビング14のタングプレート60に対する摺動が制限され、乗員の腰部はラップ側ウエビング14Aによって確実に拘束される。
【0088】
ところで、上記ウエビング14のタングプレート60に対する摺動が制限された状態においても、慣性により乗員30の身体が車両前方に移動しようとする。
【0089】
このとき、乗員の上体においては、ショルダ側ウエビング14Bに掛かる荷重が所定値以上になると、巻取装置18のフォースリミッタ機構が作動して、ショルダ側ウエビング14Bが所定量引き出される。一方で、ラップ側ウエビング14Aには、乗員30の腰部により高荷重が作用する。したがって、ラップ側ウエビング14Aに引っ張られて、タングプレート60がバックル装置26と共に車両前方(図9(B)の矢印Xの方向)へ移動する場合がある。この場合には、ストッパバー90のウエビング14の巻き掛け部分においては、ウエビング14に作用する張力の方向が変化することになり、しかも、ラップ側ウエビング14Aには依然として高荷重が作用することになる。
【0090】
ここで、タングプレート60においては、ロックプレート62に設けられた孔部70の後端側の縁部72が、ストッパプレート78に設けられた舌片84の垂直部86の摺動を案内すると共に、縁部72に沿った範囲に摺動を制限する。また、ロックプレート62に設けられた側壁74が、ストッパプレート78に設けられた円弧部80の摺動を案内すると共に、側壁74に沿った範囲に摺動を制限する。したがって、車両が急減速して、ストッパバー90に巻き掛けられたウエビング14に張力が作用すると、ウエビング14をストッパバー90と共に挟み込んだストッパプレート78が、その張力の作用方向に引っ張られる。これにより、垂直部86が縁部72と摺動し、また、円弧部80が側壁74と摺動する。ここで、垂直部86、縁部72及び円弧部80は円弧状に形成されているので、ストッパプレート78は、その円弧に対応して回転する。したがって、図9(B)に示すように、ストッパプレート78は、ロックプレート62に対して相対的に回転することができる。すなわち、ストッパバー90のウエビング14の巻き掛け部分において、ウエビング14の幅方向の全体に渡って荷重が均一に掛かる位置に、ストッパプレート78が回転移動することができる。これにより、ウエビング14の幅方向一端側に荷重が集中することが阻止され、ウエビング14の強度が低下しない。
【0091】
また、ストッパプレート78とロックプレート62とが、突片76、平行部88、垂直部86及び側壁74により確実に支持されるので、連結の強度を確保することができる。
【0092】
このように、上記構成のタングプレート60では、ロックプレート62とストッパプレート78との連結の強度を簡単な構造で確保でき、かつウエビング14の強度が低下しない。
【0093】
次に、タングプレート60の変形例について説明する。
【0094】
図10に示される変形例では、後述するストッパプレート150とストッパバー152と変形架設部154とが一体に形成されている。なお、タングプレート60と同一の構成・作用については前記第2の参考例と同符号を付してその説明を省略する。
【0095】
図10及び図11(A)に示すように、ストッパプレート150の前端側(図10の矢印INの側)の一端部には、角棒状の変形架設部154がストッパプレート150の前端側に向かって設けられている。この変形架設部154は中間部がクランク状に折れ曲がっており、先端にはウエビング14が巻き掛けられたストッパバー152が設けられている。そして、ウエビング14の巻き掛け部分がストッパプレート150の端縁156と対向するようになっている。また、クランク状に折れ曲がった変形架設部154により、ストッパバー152はストッパプレート150よりも上側に配置されている。そして、変形架設部154は、ストッパバー152に巻き掛けられたウエビング14に所定値以上の張力が作用すると、その張力の作用方向に対応して塑性変形するようになっている。
【0096】
この構成によれば、通常時(ウエビング14に作用する張力が所定値に満たない時)には、変形架設部154は塑性変形しないため、ウエビング14とストッパバー152との係合が阻止される。したがって、不要な時にウエビング14のタングプレート60に対する摺動が制限されることがない。
【0097】
そして、ウエビング14に所定値以上の張力が作用した時(車両急減速時等)には、変形架設部154が塑性変形することで、ウエビング14が巻き掛けられたストッパバー152が、ストッパプレート150の端縁156に接近する。そして、ウエビング14の巻き掛け部分は、ストッパプレート150の端縁156に係合して、端縁156とストッパバー152との間に挟まれる(図11(B)図示状態)。これにより、ウエビング14のタングプレート60に対する摺動が制限される。
【0098】
しかも、ストッパプレート150とストッパバー152と変形架設部154とが一体に形成されているので、部品点数を低減することができる。
【0099】
このように、上記タングプレート60の変形例では、部品点数を低減することができ低コストとなり、しかも、不要な時にウエビング14の摺動が制限されることがない。
(第3の参考例)
次に本発明の第3の参考例について説明する。なお、前記第1の参考例及び前記第2の参考例と基本的に同一の構成・作用については前記第1の参考例及び前記第2の参考例と同符号を付してその説明を省略する。
【0100】
図12には、本発明の第3の参考例に係るタングプレート100が分解斜視図により示されている。
【0101】
このタングプレート100は、前述した第2の参考例に係るタングプレート60と基本的に同一の構成であるが、図12に示すように、ロックプレート102の後端側の円弧状に形成された端縁には、案内部とされる円弧状の側壁104が形成されている。側壁104は基端部側がロックプレート100と一体に形成され、ロックプレート100の板厚方向に突設されている。そしてロックプレート102の幅方向両端縁に設けられた側壁74と連続している。すなわち、ロックプレート102には、前端側以外の周縁に案内部とされる側壁74と側壁104とが形成されている。
【0102】
また、ストッパプレート106の幅方向及び後端側(前端側以外)の端縁には、摺動部とされる円弧状の円弧部108が連続して形成されている。そして、ストッパプレート106には、第2の参考例に係るタングプレート60において、ストッパプレート78の裏面側に設けられている舌片84が無く、ロックプレート102の後端側の側壁104が、ストッパプレート106の後端側方向への移動を制限するようになっている。
【0103】
次に、本第3の参考例の作用について説明する。
【0104】
上記構成のタングプレート100では、車両が急減速して、ウエビング14に張力が作用すると、ウエビング14が挟み込まれたストッパバー90がストッパプレート106の後端部側方向へ移動する(図13及び図15(A)参照)。このため、ショルダ側ウエビング14Bは、ストッパプレート106の挿通孔82の孔縁と係合して、ストッパバー90の後面と挿通孔82の孔縁との間に挟み込まれる。これにより、ウエビング14のタングプレート100に対する摺動が制限される。
【0105】
そして、ウエビング14をストッパバー90と共に挟み込んだストッパプレート106が、その張力の作用方向に引っ張られる。これにより、円弧部108が側壁74及び側壁104と摺動する。ここで、円弧部108は円弧状に形成されているので、ストッパプレート106は、その円弧に対応して回転する。したがって、図15(B)に示すように、ストッパプレート106は、ロックプレート102に対して相対的に回転することができる。すなわち、ストッパバー90のウエビング14の巻き掛け部分において、ウエビング14の幅方向の全体に渡って荷重が均一に掛かる位置に、ストッパプレート106が回転移動することができる。これにより、ウエビング14の幅方向一端側に荷重が集中することが阻止され、ウエビング14の強度が低下しない。
【0106】
また、ストッパプレート106とストッパバー90との板厚方向への移動は、支持部されるロックプレート102の突片76により制限される(図14参照)。そして、ストッパプレート106の後端側への移動は、ロックプレート102の後端側の周縁に設けられた側壁104により制限される。
【0107】
このように、上記構成のタングプレート100では、ロックプレート102とストッパプレート106との連結の強度を簡単な構造で確保でき、かつウエビング14の強度が低下しない。
【0108】
なお、上記第3の参考例においては、ロックプレート102の後端側の端縁の全体に渡って側壁104が形成され、側壁74と連続しているが、本発明はこれに限定されず、例えば、ロックプレート102の後端側の端縁に部分的に側壁が形成されるような構成であってもよい。
【0109】
また、上記第3の参考例においては、側壁104が円弧状に形成されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、ロックプレートの幅方向に平行な直線状に形成されるような構成であってもよい。
(実施の形態)
次に本発明の実施の形態について説明する。なお、前記第1の参考例と基本的に同一の構成・作用については前記第1の参考例と同符号を付してその説明を省略する。
【0110】
図16には、本発明の実施の形態に係るタングプレート200が正面図により示されている。
【0111】
このタングプレート200は、金属により形成されたロックプレート202を備えている。このロックプレート202は、バックル装置26への挿入方向(図16の矢印IN方向)側(以下、「前端側」という)に形成された係合部204と、引き抜き方向側(以下、「後端側」という)に形成された係合部204よりも広幅な略矩形状の基部206とにより構成されている。また、係合部204の中央部には係合孔208が形成されている。
【0112】
基部206の中央部には、略矩形状の孔部210形成されている。孔部210の幅方向寸法は、ウエビング14の幅方向寸法より広幅に形成されている。ウエビング14は、長手方向の中間部がウエビング14の幅方向回りに折り返されており、この折り返し部分が、孔部210に挿通されている。このときウエビング14の幅方向とロックプレート202の幅方向とが対応している。
【0113】
基部206の幅方向両端部には、それぞれ板状の壁部212が形成されている。これらの壁部212は、基端部側が基部206と一体に形成され、基部206の板厚方向に突設されている。また、これらの壁部212の先端部からは、それぞれ支持部とされる板状の突片214が対向して基部206と平行に突設されている。また、基部206の四隅には、それぞれ支柱(案内部)とされる円柱状のピン216が基部206と突片214とを板厚方向に貫通して設けられている。このピン216の両端部は潰されており、ピン216の基部206及び突片214からの抜け出しが防止される。
【0114】
基部206のピン216が設けられた側の面には、金属により板状に形成されたストッパプレート218が板厚方向に重ねて設けられている。ストッパプレート218は、正面視で略矩形状とされとされている。また、ストッパプレート218の幅方向両端縁はそれぞれ円弧状に形成され、ピン216と摺動する円弧部220とされる。ピン216は円弧部220の摺動を所定範囲に制限しながら案内するようになっている。
【0115】
ストッパプレート218の中央部には挿通孔222が形成されている。挿通孔222の幅方向(図16の矢印INと直交する方向)寸法は、ウエビング14の幅方向寸法より広幅に形成されている。挿通孔222には、孔部210に挿通されたウエビング14の折り返された部分が挿通されている。
【0116】
また、ストッパプレート218は、金属により棒状に形成されたストッパバー224を有している。ストッパバー224の長手方向寸法は、ストッパプレート218の幅方向寸法より短く形成されている。また、厚さ方向(ストッパプレート218の板厚方向に対応した方向)寸法は、図17に示すように、ストッパプレート218と突片214との間隔より短く形成されており、円弧部220とストッパバー224の長手方向端部とが突片214により覆われている。これにより、ストッパプレート218とストッパバー224とは、突片214により、ロックプレート202の板厚方向の移動が制限されるようになっている。また、ストッパバー224とストッパプレート218とは、ピン216により、ロックプレート202の幅方向への移動が制限されるようになっている。
【0117】
ストッパバー224は、下面がストッパプレート218と対向した状態で、ストッパプレート218の幅方向に対し平行に、かつ、挿通孔222を跨いで(挿通孔222と重なった状態で)配置されている。これにより、挿通孔222は、ストッパバー224によりストッパプレート218の前後方向の2つに分割された状態になっている。
【0118】
さらに、ストッパバー224は、孔部210と挿通孔222とに挿通されたウエビング14の折り返された部分に挟み込まれている。これにより、ウエビング14は、ストッパバー224の上面を境にして、ストッパプレート218の前端側部の挿通孔222に挿通される方がラップ側ウエビング14Aとなり、ストッパバー224の前面と対向するようになっている。一方、ストッパプレート218の後端部側の挿通孔210に挿通される方はショルダ側ウエビング14Bとなり、ストッパバー224の後面と対向するようになっている。
【0119】
次に本実施の形態の作用について説明する。
【0120】
上記構成のタングプレート200では、車両が急減速して、ウエビング14に張力が作用すると、ウエビング14が挟み込まれたストッパバー224がストッパプレート218の後端部側方向へ移動する。これにより、ショルダ側ウエビング14Bは、ストッパプレート218の挿通孔222の孔縁と係合して、ウエビング14のタングプレート200に対する摺動が制限される。
【0121】
そして、ウエビング14をストッパバー224と共に挟み込んだストッパプレート218が、その張力の作用方向に引っ張られる。これにより、円弧部220がピン216と摺動する。ここで、円弧部220は円弧状に形成されているので、ストッパプレート218は、その円弧に対応して回転する。したがって、ストッパプレート218は、ロックプレート202に対して相対的に回転することができる。すなわち、ストッパバー224のウエビング14の巻き掛け部分において、ウエビング14の幅方向の全体に渡って荷重が均一に掛かる位置に、ストッパプレート218が回転移動することができる。これにより、ウエビング14の幅方向一端側に荷重が集中することが阻止され、ウエビング14の強度が低下しない。また、ストッパプレート218とストッパバー224との板厚方向への移動は、突片214により制限される。
【0122】
このように、上記構成のタングプレート200では、ロックプレート202とストッパプレート218とを簡単な構成で連結することができ、タングプレート200を小型化することができる。
【0123】
次に、タングプレート200の変形例について説明する。
【0124】
なお、タングプレート200と同一の構成・作用については前記実施の形態と同符号を付してその説明を省略する。
【0125】
図18に示される変形例では、基部206の四隅にはピン216の代わりに、案内部とされる球状のボール250が設けられている。ボール250は、ボール止め252、壁部212、円弧部220、突片216及び基部206とに囲まれて、タングプレート200に回転可能に保持されている。また図19に示すように、ストッパプレート218の幅方向端部が折り曲げられて摺動部とされる円弧部254が形成されている。
【0126】
この構成によれば、ストッパプレート218がロックプレート202に対して回転し、円弧部254とボール250とが摺動すると、回転可能に保持されたボール250が回転する。これにより、ストッパプレート218のロックプレート202に対する回転を更に円滑にすることができる。
(第4の参考例)
次に本発明の第4の参考例について説明する。なお、前記第1の参考例と基本的に同一の構成・作用については前記第1の参考例と同符号を付してその説明を省略する。
【0127】
図20(A)には、タングプレート300が正面図により示されている。また、図20(B)には、タングプレート300の構成部材である塑性変形部314が変形してストッパバー312及びストッパプレート316がロックプレート302に対して回転した状態が正面図により示されている。
【0128】
このタングプレート300は、金属により形成されたロックプレート302を備えている。このロックプレート302は、バックル装置26への係合する係合部が先端側に形成されている(図20(A)及び図20(B)においては、係合部がバックル装置26に係合した状態が示されている。)。
【0129】
また、係合部の基端側には、係合部よりも広幅な基部304が設けられている。基部304の中央部には、略矩形状の挿通孔306が形成されている。挿通孔306の幅方向寸法は、ウエビング14の幅方向寸法より広幅に形成されている。ウエビング14は、長手方向の中間部がウエビング14の幅方向回りに折り返されており、この折り返し部分が、挿通孔306に挿通されている。このときウエビング14の幅方向とロックプレート302の幅方向とが対応している。
【0130】
ロックプレート302の幅方向両端部には、それぞれ板状の壁部308が形成されている。これらの壁部308は、基端部側がロックプレート302と一体に形成され、ロックプレート302の板厚方向に突設されている。また、これらの壁部308の先端部からは、それぞれ板状の突片310が対向してロックプレート302と平行に突設されている。
【0131】
また、ロックプレート302は、金属により棒状に形成されたストッパバー312を有している。ストッパバー312の長手方向寸法は、ロックプレート302の幅方向寸法より短く、かつ、挿通孔306の幅方向寸法より長く(すなわち、ウエビング14の幅方向寸法よりも長く)形成されている。また、厚さ方向(ロックプレート302の板厚方向に対応した方向)寸法は、ロックプレート302と突片310との間隔より短く形成されている。
【0132】
ストッパバー312は、下面がロックプレート302と対向した状態で、プレート302の幅方向に対し平行に、かつ、挿通孔306を跨いで(挿通孔306と重なった状態で)配置されている。これにより、挿通孔306は、ストッパバー312によりロックプレート302の前後方向の2つに分割された状態になっている。
【0133】
さらに、ストッパバー312は、挿通孔306に挿通されたウエビング14の折り返された部分に挟み込まれている。これにより、ウエビング14は、ストッパバー312の上面を境にして、ロックプレート302の前端側部の挿通孔306に挿通される方がラップ側ウエビング14Aとなり、ストッパバー312の前面と対向するようになっている。一方、ロックプレート302の後端部側の挿通孔306に挿通される方はショルダ側ウエビング14Bとなり、ストッパバー312の後面と対向するようになっている。
【0134】
また、ストッパバー312は、壁部308及び突片310により、ロックプレート302の幅方向及び厚さ方向への移動が制限されており、この壁部308及び突片310に案内される範囲で、ストッパバー312は、ロックプレート302のに対して相対移動可能とされている。
【0135】
また、挿通孔306の基端側の幅方向中央部において、板状の塑性変形部314が、挿通孔306の先端側へ向かってロックプレート302と一体に延設されている。塑性変形部314は所定値以上の荷重が作用すると、その荷重の作用方向に対応して塑性変形するようになっている。
【0136】
そして、塑性変形部314の先端には、ストッパバー312に対応して棒状に形成されたストッパプレート316が設けられている。ストッパプレート316は、ロックプレート302及び塑性変形部314と一体に形成されている。ストッパプレート316は長手方向がストッパバー312の長手方向と平行な状態でストッパバー312の基端側にある。ストッパプレート316は、ストッパバー312がロックプレート302の基端側へ移動すると、ショルダ側ウエビング14Bと係合するようになっている。
【0137】
次に本第4の参考例の作用について説明する。
【0138】
上記構成のタングプレート300では、ロックプレート302の先端側に形成された係合部がバックル装置26に係合する。そして、ウエビング14に張力が作用するとウエビング14が巻き掛けられたストッパバー312が、ロックプレート302の基端側に固定されたストッパプレート316の方向へ移動する。これにより、ショルダ側ウエビング14Bは、ストッパプレート316と係合し、ストッパバー312の後面とストッパプレート316との間に挟み込まれる(図20(A)図示状態)。したがって、例えば、車両が急減速して、車両前方に移動しようとする乗員30の身体によりウエビング14に作用する張力が所定値以上になると、ウエビング14はストッパバー312とストッパプレート316との間に更に強く挟まれるため、ウエビング14のタングプレート300に対する摺動が制限される。これにより、乗員30の腰部はラップ側ウエビング14Aにより確実に拘束される。
【0139】
一方で、上記ウエビング14のタングプレート300に対する摺動が制限された状態においても、慣性により乗員30の身体は車両前方に移動しようとする。このため、ラップ側ウエビング14Aには、乗員30の腰部により高荷重が作用する。その結果、ラップ側ウエビング14Aに引っ張られて、タングプレート300がバックル装置26と共に車両前方(図20(B)の矢印Xの方向)に僅かに傾く場合がある。この場合には、ストッパバー312のウエビング14の巻き掛け部分において、ウエビング14に作用する張力の方向が変化することになり、しかも、ラップ側ウエビング14Aには依然として高荷重が作用することになる。
【0140】
ここで、ストッパバー312と共にウエビング14を挟み込んでいるストッパプレート316は、所定値以上の荷重が作用すると塑性変形する塑性変形部314と一体に形成されている。このため、ウエビング14に作用する張力の作用方向が変化して、塑性変形部314に所定値以上の荷重が作用すると、塑性変形部314は荷重の作用方向(ウエビング14に作用する張力の作用方向)に対応して塑性変形する。これにより、ストッパバー312はストッパプレート316と共に張力の作用方向に対応して移動する(図20(B)図示状態)。すなわち、ストッパバー312のウエビング14の巻き掛け部分において、ウエビング14の幅方向の全体に渡って荷重が均一に掛かる位置に、ストッパバー312がストッパプレート316と共に回転移動することができるので、ウエビング14の幅方向一端側に荷重が集中することが阻止され、ウエビング14の強度が低下しない。
【0141】
しかも、ロックプレート302とストッパプレート316と塑性変形部314とが一体に形成されているので、簡単な構造で部品点数を低減することができ低コストとなる。
【0142】
このように、上記構成のタングプレート300では、車両急減速状態等に、タングプレート300のウエビング14の巻き掛け部分において、ウエビング14の強度が低下しない。また、構造が簡単で低コストとなる。
【0143】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のタングプレートによれば、車両急減速状態等に、タングプレートのウエビングの巻き掛け部分において、ウエビングの強度が低下しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の参考例に係るタングプレートの構成を示す斜視図である。
【図2】 本発明の第1の参考例に係るタングプレートの構成を示す側断面図である。
【図3】 本発明の第1の参考例に係るタングプレートの動作を示し、(A)はウエビングに張力が作用した状態を示す正面図であり、(B)はストッパプレートがロックプレートに対して回転した状態を示す正面図である。
【図4】 本発明の第1の参考例に係るタングプレートを適用した車両用シートベルト装置の全体構成を示す正面図である。
【図5】 本発明の第2の参考例に係るタングプレートの構成を示す分解斜視図である。
【図6】 本発明の第2の参考例に係るタングプレートの構成を示す側断面図である。
【図7】 本発明の第2の参考例に係るタングプレートの構成を示す正面図である。
【図8】 本発明の第2の参考例に係るタングプレートの構成を示す縦断面図である。
【図9】 本発明の第2の参考例に係るタングプレートの動作を示し、(A)はウエビングに張力が作用した状態を示す正面図であり、(B)はストッパプレートがロックプレートに対して回転した状態を示す正面図である。
【図10】 本発明の第2の参考例の変形例に係るタングプレートの構成を示す分解斜視図である。
【図11】 本発明の第2の参考例の変形例に係るタングプレートの動作を示し、(A)ウエビングに張力が作用する前の状態を示す側断面図であり、(B)は連結部材が折れ曲がり、ストッパバーがウエビングをストッパプレートとの間で挟み込んだ状態を示す側断面図である。
【図12】 本発明の第3の参考例に係るタングプレートの構成を示す分解斜視図である。
【図13】 本発明の第3の参考例に係るタングプレートの構成を示す側断面図である。
【図14】 本発明の第3の参考例に係るタングプレートの構成を示す縦断面図である。
【図15】 本発明の第3の参考例に係るタングプレートの動作を示し、(A)はウエビングに張力が作用した状態を示す正面図であり、(B)はストッパプレートがロックプレートに対して回転した状態を示す正面図である。
【図16】 本発明の実施の形態に係るタングプレートの構成を示す正面図である。
【図17】 本発明の実施の形態に係るタングプレートの構成を示す側断面図である。
【図18】 本発明の実施の形態の変形例に係るタングプレートの構成を示す正面図である。
【図19】 本発明の実施の形態の変形例に係るタングプレートの主要部の構成を示す部分断面図である。
【図20】 本発明の第4の参考例に係るタングプレートの動作を示し、(A)はウエビングに張力が作用した状態を示す正面図であり、(B)は変形部が変形してストッパバー及び保持バーが本体に対して回転した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
10 タングプレート
32 ストッパプレート
42 ストッパバー
46 ロックプレート
50 リベット(支軸、連結手段)
60 タングプレート
62 ロックプレート
74 側壁(案内部、連結手段)
76 突片(支持部)
78 ストッパプレート
80 円弧部(摺動部、連結手段)
84 舌片
90 ストッパバー
100 タングプレート
102 ロックプレート
104 側壁(案内部、連結手段)
106 ストッパプレート
108 円弧部(摺動部、連結手段)
150 ストッパプレート
152 ストッパバー
154 変形架設部
200 タングプレート
202 ロックプレート
216 ピン(支柱、案内部、連結手段)
218 ストッパプレート
220 円弧部(摺動部、連結手段)
224 ストッパバー
252 ボール(案内部、連結手段)
256 円弧部(摺動部、連結手段)
300 タングプレート
302 ロックプレート
312 ストッパバー
314 変形架設部
316 ストッパプレート
Claims (5)
- バックル装置へ係合する係合部が形成された板状のロックプレートと、
乗員拘束用のウエビングが摺動可能に巻き掛けられるストッパバーと、
前記ウエビングに所定値以上の張力が作用すると前記ストッパバーに巻き掛けられた前記ウエビングと係合して前記ウエビングの摺動を制限する板状のストッパプレートと、
前記ストッパプレートの幅方向端縁に円弧状に形成された円弧部、及び、前記ロックプレートの端部に突設され、前記円弧部と摺動する複数の支柱を備え、前記ロックプレートと前記ストッパプレートとを前記ストッパバーに巻き掛けられた前記ウエビングの張力の作用方向に対応して回転可能に連結する連結手段と、
を備えたことを特徴とするタングプレート。 - バックル装置へ係合する係合部が形成された板状のロックプレートと、
乗員拘束用のウエビングが摺動可能に巻き掛けられるストッパバーと、
前記ウエビングに所定値以上の張力が作用すると前記ストッパバーに巻き掛けられた前記ウエビングと係合して前記ウエビングの摺動を制限する板状のストッパプレートと、
前記ストッパプレートの幅方向端縁に円弧状に形成された円弧部、及び、前記ロックプレートの端部に回転可能に保持され、前記円弧部と摺動する複数のボールを備え、前記ロックプレートと前記ストッパプレートとを前記ストッパバーに巻き掛けられた前記ウエビングの張力の作用方向に対応して回転可能に連結する連結手段と、
を備えたことを特徴とするタングプレート。 - 前記ロックプレートの幅方向中央側へ向けて延出して形成され前記円弧部の前記ロックプレート板厚方向の移動を阻止する支持部を有する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のタングプレート。
- 前記ロックプレートの中央部に設けられた孔部と、前記ストッパプレートの裏面側に前記孔部の内周縁に対応してL字状に突出して形成された舌片と、を有することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のタングプレート。
- 前記ストッパプレート及び前記ストッパバーに一体に形成されて両者を連結すると共に、通常時には前記ウエビングと前記ストッパプレートとの係合を阻止し、前記所定値以上の張力の作用時には塑性変形することで前記ウエビングと前記ストッパプレートとを係合させる変形架設部を有する、
ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のタングプレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003014342A JP4160835B2 (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | タングプレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003014342A JP4160835B2 (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | タングプレート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004224194A JP2004224194A (ja) | 2004-08-12 |
JP4160835B2 true JP4160835B2 (ja) | 2008-10-08 |
Family
ID=32902422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003014342A Expired - Fee Related JP4160835B2 (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | タングプレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4160835B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4917510B2 (ja) * | 2007-10-17 | 2012-04-18 | 株式会社東海理化電機製作所 | シートベルト装置 |
JP7365230B2 (ja) * | 2019-12-27 | 2023-10-19 | 株式会社Subaru | シートベルト装置 |
-
2003
- 2003-01-23 JP JP2003014342A patent/JP4160835B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004224194A (ja) | 2004-08-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5971489A (en) | Load limiting device for a seat belt | |
JP4562085B2 (ja) | シートベルト装置 | |
US10988062B2 (en) | Vehicle seat | |
EP2722222A2 (en) | Seat apparatus for vehicle | |
JP2006182103A (ja) | タングおよびこれを用いたシートベルト装置 | |
GB2384465A (en) | Four point seat belt restraint system | |
US20070069515A1 (en) | Seat belt apparatus | |
JP5224827B2 (ja) | タングおよびこれを用いたシートベルト装置 | |
JP2003137010A (ja) | 子供用安全シート | |
US7232155B2 (en) | Seatbelt apparatus | |
JP2019064548A (ja) | 車両用シートベルト装置 | |
CN111137190B (zh) | 车辆用座椅 | |
JP4160835B2 (ja) | タングプレート | |
JP2007238030A (ja) | シートベルト装置 | |
WO2005115192A1 (en) | A safety-belt tongue and a safety-belt arrangement | |
WO2013125442A1 (ja) | タングおよびこれを用いたシートベルト装置 | |
JPS6027714Y2 (ja) | シ−トベルトリトラクタ− | |
WO2004041602A1 (ja) | シートベルト装置 | |
JP5952137B2 (ja) | シートベルト装置用タング及びシートベルト装置 | |
JP6373249B2 (ja) | ロッキングタング | |
WO2018056084A1 (ja) | タング及びシートベルト装置 | |
US20030038473A1 (en) | Seat belt system with a belt tensioner | |
JP2014061869A (ja) | シートベルト装置用タング及びシートベルト装置 | |
KR100356213B1 (ko) | 자동차용 시트벨트의 꼬임 방지 장치 | |
JP6916048B2 (ja) | シートベルト装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050928 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080401 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080530 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080715 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080718 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130725 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |