JP4160523B2 - 音情報提供システム - Google Patents

Description

本発明は、音情報提供システムに関する。

通信網を介して送られてくる情報に基づいて音を発生させることが可能な通信端末（固定電話機、移動機、ファクシミリ通信機等を含む。以下同じ。）から他の通信端末へ発呼する際に、その発呼動作の局面に応じて発信音（ダイヤルトーン、ＤＴ）、呼出音（リングバックトーン、ＲＢＴ）、話中音（ビジートーン、ＢＴ）といった音が発呼元の通信端末の受話部から出力される。これらの音は、通信網を通じて交換機から送られてくる電気信号を音に変換して出力されるものである。従って、それらの音は予め定められているものであった。これに対して、任意の音にＤＴやＲＢＴやＢＴを設定できる技術として下記特許文献１に記載されているようなものが知られている。
特開２００２−３３８０１号公報

ところで、上記音を発生させるための音情報を外部のサーバから取得したいという要望がある。しかしながら、通信事業者としては不適当な音情報を提供されると、通信の安全性を確保できないおそれがある。

そこで本発明では、不適当な音情報を排除できる音情報提供システムを提供することを目的とする。

本発明の音情報提供システムは、他の通信端末に対して発呼する際にネットワークから送信される音情報に基づいて所定の音を発生させることが可能な通信端末に対し、音情報を送信するものであって、（１）発呼側の第１の通信端末から送信される、着呼側の第２の通信端末を特定するための第２端末特定情報及び第１の通信端末を特定するための第１端末特定情報を受信する受信手段と、（２）当該受信した第１端末特定情報及び第２端末特定情報に基づいて外部サーバに対して音情報を要求する音情報要求手段と、（３）当該要求に応じて外部サーバから出力される音情報が予め定められた音源パターンと一致するか否かを判定する音情報監視手段と、（４）音情報監視手段により音情報が音源パターンと一致すると判定された場合には当該音情報を第１の通信端末に送信せず、音情報が前記音源パターンと一致しないと判定された場合には当該音情報を第１の通信端末に送信する送信手段と、を備える。

本発明の音情報提供システムによれば、出力されてくる音情報を所定の条件に適合するか否かで選別するので、不適当な音情報を排除できる。

本発明によれば、不適当な音情報を排除できる音情報提供システムを提供することができる。

本発明の知見は、例示のみのために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。

図１は本実施形態の構成を示す図である。音情報提供システム１０は、移動体通信網２０を介して携帯電話機３０（通信端末）及び携帯電話機３５（通信端末）に対して音情報を送信することが可能なように構成されている。音情報提供システム１０は、音楽情報サーバ４０及び広告情報サーバ４１とも相互に情報送受信が可能なように構成されている。携帯電話機３０及び携帯電話機３５は、音情報提供システム１０を利用するユーザが使用する携帯電話機であって、音声通話とデータ通信とが可能なように構成されている。尚、本実施形態では、携帯電話機３０から携帯電話機３５に対して発呼を行うことを例にとって説明する。

引き続いて音情報提供システム１０について説明する。音情報提供システム１０は、物理的には、ＣＰＵ（中央処理装置）、メモリ、マウスやキーボードといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、ハードディスクといった格納装置、モデムといった通信装置などを備えたコンピュータシステム（若しくはコンピュータシステムの集合体）として構成されている。

音情報提供システム１０は、機能的な構成要素として、受信部１０１（受信手段）と、音情報要求部１０２（音情報要求手段）と、音情報監視部１０３（音情報監視手段）と、送信部１０４（送信手段）と、設定情報格納部１１０と、を備える。引き続いて、各構成要素について詳細に説明する。

受信部１０１は、発呼側の携帯電話機３０（第１の通信端末）から送信される、着呼側の携帯電話機３５（第２の通信端末）を特定するための第２端末特定情報及び携帯電話機３０を特定するための第１端末特定情報を受信する部分である。本実施形態の場合には、第１端末特定情報及び第２端末特定情報はそれぞれの電話番号であるものとする。受信部１０１は受信した電話番号を音情報要求部１０２に出力する。

音情報要求部１０２は、受信部１０１から出力される電話番号に基づいて音情報を要求する部分である。より具体的には、音情報要求部１０２は、出力された電話番号に基づいて、設定情報格納部１１０に格納されている情報から音源ＩＤを特定し、その特定した音源ＩＤに対応するサーバに音情報の送信を要求する。

ここで、設定情報格納部１１０に格納されている情報について説明する。図２は設定情報格納部１１０に格納されている情報の例を示す図である。図２に示す例に拠れば、「着信者番号（第２端末特定情報）」と、「発信者番号（第１端末特定情報）」と、「指定時間」と、「指定曜日」と、「音源ＩＤ」とが関連付けられて格納されている。「着信者番号」は、ここに該当する電話番号に対して発呼があった場合に、この「着信者番号」に対応する「指定時間」「指定曜日」「音源ＩＤ」を特定するためのキーとなる情報である。「発信者番号」は、ここに該当する電話番号の携帯電話機から発呼された場合に、この「発信者番号」に対応する他の情報を特定するためのキーとなる情報である。「指定時間」及び「指定曜日」は、この情報が指定されていればその条件に従うこととなる制限情報である。「音源ＩＤ」は、携帯電話機３０に提供する音情報を特定する情報である。

音源ＩＤとして音楽関連のＩＤが選択されると、音情報要求部１０２は音楽情報サーバ４０に対して、その選択した音源ＩＤを送信する。また、音源ＩＤとして広告関連のＩＤが選択されると、音情報要求部１０２は広告情報サーバ４１に対して、その選択した音源ＩＤを送信する。

ここで、音楽情報サーバ４０及び広告情報サーバ４１に格納されている情報について説明する。図３（Ａ）は音楽情報サーバ４０に格納されている情報の例を、図３（Ｂ）は広告情報サーバ４１に格納されている情報の例を、それぞれ示す。音楽情報サーバ４０には「音源ＩＤ」と「音情報」とが関連付けられて格納されている。広告情報サーバ４１にも「音源ＩＤ」と「音情報」とが関連付けられて格納されている。音楽情報サーバ４０及び広告情報サーバ４１は、音情報要求部１０２から送信される音源ＩＤに対応する音情報を選択して音情報要求部１０２に送信する。

図２において、発信者番号として格納されている「０９０−ＸＸＸＸ−ＹＹＹＹ」は携帯電話機３０の電話番号である。従って、携帯電話機３０を使用するユーザが、着信者番号として格納されている「０９０−ＸＸＸＸ−ＸＸＸＸ」（携帯電話機３５）に、「土曜日」の「１２時〜１８時」の間に電話をかけると、「広告０１」の音源ＩＤが特定され、「ａｄ０１．ｗａｖ」の音情報が広告情報サーバ４１から送信される。音情報要求部１０２は受信した音情報を電話番号と共に音情報監視部１０３に出力する。

音情報監視部１０３は、音情報要求部１０２から出力される音情報を監視し、不適当な音情報を排除し、所定の条件に適合する音情報を選別して送信部１０４に出力する部分である。より具体的には、音情報監視部１０３はその音情報が予め定められている音源パターンと同一の場合には、その音情報を不適当であると判断する。この音源パターンの例としては、無音、故障音、及び話中音のようにユーザに対して通信システムの異常を想起させるような音のパターンや、悲鳴や猥雑なノイズのようにユーザに対して不快感をいだかせるような音のパターンがある。また、音情報に認証済み情報が埋め込まれていてもよい。この場合に、音情報は認証時に秘密鍵で暗号化されているので、音情報監視部１０３は公開鍵を用いてこの音情報を復号できれば認証済みであると判断する。音情報監視部１０３は、音情報を不適当であると判断した場合にはその音情報を送信部１０４に出力せずに処理を終了する。

送信部１０４は、音情報監視部１０３が出力する音情報を携帯電話機３０に送信する部分である。より具体的には、音情報として「ａｄ０１．ｗａｖ」が、電話番号として「０９０−ＸＸＸＸ−ＹＹＹＹ」が出力された場合には、送信部１０４は「ａｄ０１．ｗａｖ」の音情報を「０９０−ＸＸＸＸ−ＹＹＹＹ」の電話番号と共に移動体通信網２０に送信し、その音情報「ａｄ０１．ｗａｖ」は移動体通信網２０から「０９０−ＸＸＸＸ−ＹＹＹＹ」の電話番号で特定される携帯電話機３０に送信される。移動体通信網２０では、この音情報「ａｄ０１．ｗａｖ」を携帯電話機３０が携帯電話機３５と呼接続を確立するまで送り続け、呼接続が確立するとその送信を停止する。例えば、音情報の再生時間が３０秒の場合に、呼接続の確立までの時間がそれ以上かかった場合には、移動体通信網２０は繰り返しその音情報を送信し続ける。音情報携帯電話機３０では、この音情報「ａｄ０１．ｗａｖ」に基づいてＲＢＴ（リングバックトーン、呼出音）として所定の音を発生させる。

引き続いて、図４を参照しながら音情報提供システム１０の動作について説明する。図４は音情報提供システム１０の動作を説明するためのフローチャートである。受信部１０１は、発呼側の携帯電話機３０から送信される、着呼側の携帯電話機３５を特定するための第２端末特定情報及び携帯電話機３０を特定するための第１端末特定情報を受信する（ステップＳ０１）。受信部１０１は受信した電話番号を音情報要求部１０２に出力する。

音情報要求部１０２は、出力された電話番号に基づいて、設定情報格納部１１０に格納されている情報から音源ＩＤを特定する（ステップＳ０２）。音情報要求部１０２は、その特定した音源ＩＤに対応するサーバに音情報の送信を要求する（ステップＳ０３）。音情報要求部１０２は、この要求に応じて送信されてくる音情報を受信し、受信した音情報を電話番号と共に音情報監視部１０３に出力する（ステップＳ０４）。

音情報監視部１０３は、音情報要求部１０２から出力される音情報を監視し、不適当な音情報を排除し、所定の条件に適合する音情報を選別して送信部１０４に出力する（ステップＳ０５）。音情報監視部１０３は、音情報を不適当であると判断した場合にはその音情報を送信部１０４に出力せずに処理を終了する。送信部１０４は、音情報監視部１０３から音情報が出力された場合には、音情報と電話番号とを移動体通信網２０に送信する（ステップＳ０６）。

本実施形態によれば、音楽情報サーバ４０や広告情報サーバ４１から送信されてくる音情報を、所定の条件に適合するか否かで選別するので、不適当な音情報を排除できる。

本実施形態である音情報提供システムの構成を示す図である。 図１の設定情報格納部に格納されている情報の例を示す図である。 図１の音楽情報サーバ及び広告情報サーバに格納されている情報の例を示す図である。 本実施形態である音情報提供システムの動作を説明するための図である。

符号の説明

１０…音情報提供システム、２０…移動体通信網、３０…携帯電話機、３５…携帯電話機、４０…音楽情報サーバ、４１…広告情報サーバ、１０１…受信部、１０２…音情報要求部、１０３…音情報監視部、１０４…送信部、１１０…設定情報格納部。

Claims (1)

1. 他の通信端末に対して発呼する際にネットワークから送信される音情報に基づいて所定の音を発生させることが可能な通信端末に対し、前記音情報を送信する音情報提供システムであって、
   発呼側の第１の通信端末から送信される、着呼側の第２の通信端末を特定するための第２端末特定情報及び前記第１の通信端末を特定するための第１端末特定情報を受信する受信手段と、
   当該受信した第１端末特定情報及び第２端末特定情報に基づいて外部サーバに対して音情報を要求する音情報要求手段と、
   当該要求に応じて前記外部サーバから出力される音情報が予め定められた音源パターンと一致するか否かを判定する音情報監視手段と、
   前記音情報監視手段により前記音情報が前記音源パターンと一致すると判定された場合には当該音情報を前記第１の通信端末に送信せず、前記音情報が前記音源パターンと一致しないと判定された場合には当該音情報を前記第１の通信端末に送信する送信手段と、
   を備える音情報提供システム。
   

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