JP4160486B2 - 塗布具 - Google Patents

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本発明は、修正液や化粧液など、顔料が溶媒内に分散した粘度の高い塗布液が充填された塗布具に関するものである。
塗布体が球状の塗布具は、筆記具の軸筒に相当する塗布液タンク内に顔料が溶媒内に分散した粘度の高い塗布液が充填されており、この塗布液タンクの先端に直接あるいは先口を介してチップが取り付けられいる。そして、ボールペンと同様に、チップの先端からその一部が先端から臨出した状態で球状塗布体が回転自由に抱持されている。この球状塗布体をスプリングで弾発し、不使用時に、球状塗布体をチップの内向きの先端縁に密着させ、球状塗布体とチップの先端縁で弁構造を構成して塗布液が吐出しないようにしている。
使用時において、球状塗布体を塗布面に押し付けると球状塗布体がスプリングの弾発力に抗して後退し、球状塗布体とチップの先端縁との間に隙間ができるので、球状塗布体のチップ内の部分に付着した塗布液が球状塗布体の回転に伴ってこの隙間を通ってチップの外側に出て塗布される。
塗布液タンクに充填された造膜性の塗布液は、顔料が溶媒内に分散したものであるので、長時間放置しておくと、顔料が溶媒と分離して沈降する。このため、塗布液タンク内に球状や棒状の撹拌部材を配置し、使用に先だって、塗布具を振って上下動する撹拌部材で塗布液を撹拌し、分離した顔料を溶媒に分散させる必要がある。
直径がφ1mm程度の球状塗布体を回転自由に抱持したチップは外径がφ3mm程度であり、このチップか軸筒や先口先端の中心孔の中腹部まで嵌着されている。従って、先口の中心孔の内径もφ3mm程度である。一方、塗布液タンクの内径はφ8mm程度であり、塗布液タンク内に配置された撹拌子の外径はφ6mm程度である。このため、塗布具を上下に振っても、撹拌子は先口の中心孔内に侵入しないので、先口の中心孔のチップが嵌着されていない部分に沈降した顔料を撹拌することができない。
ところで、塗布具が製造されてからユーザーの手に渡るまでに長期間経過することがあり、この場合はチップ内において塗布液の顔料が沈降する可能性が高い。このように、チップ内において塗布液の顔料が沈降すると、顔料が沈降した塗布液を撹拌できないために、ユーザーが最初に使用するとき(初筆時)に塗布液がチップ先端からスムーズに、かつ十分に吐出しない不具合がある。
そこで本発明は、初筆時に塗布液がチップの先端からスムーズに、かつ十分に吐出する塗布具を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、請求項1の発明は、先端の中心孔にスプリングで先端側に弾発された球状塗布体を回転自由に抱持したチップを嵌着し、この中心孔に連通する押出し管を有する先口を軸筒の先端開口に取り付け、スプリングの尾端部を押出し管の尾端部で係止し、その結果、押出し管の尾端開口の有効面積が減少し、この押出し管の尾端縁から軸線方向に1又は2以上の切欠き部を形成し、先端開口が詰め栓で封止されて内部に塗布液が充填された塗布液タンクを、この先端開口が押出し管に仮止めされた状態で軸筒内に収容し、初筆時において軸筒の尾端開口から突出する塗布液タンクの尾端部を押し込むと、押出し管によって塗布液タンクの詰め栓が後退して先端開口の封止が解除され、かつ押出し管の切欠き部が塗布液タンク内に位置し、塗布液タンク内の塗布液が押出し管の尾端開口および切欠き部を通ってチップに供給されるようにする。
また、請求項2に発明は、請求項1の発明において、押出し管の切欠き部が形成された部分の内周面にスプリングの尾端部を係止する円環部を形成するが、円環部の軸線方向の長さを切欠き部の長さよりも短くして塗布液が切欠き部を通過可能にする。
初筆時において軸筒の尾端開口から突出する塗布液タンクの尾端部を押し込むと、押出し管によって塗布液タンクの詰め栓が後退して先端開口の封止が解除され、塗布液タンク内の塗布液が初めてチップに供給されるので、初筆時に塗布液がチップの先端からスムーズに吐出する。そして、押出し管の尾端開口の内部には球状塗布体を弾発するスプリングが存在するので、この尾端開口の有効面積はそれだけ小さくなり、したがって、塗布液の尾端開口通過可能量はあまり多くないが、押出し管の尾端縁から軸線方向に1又は2以上の切欠き部が形成されているので、塗布液タンク内の塗布液が押出し管の尾端開口のみならず、この切欠き部をも通ってチップに供給されるので、塗布液を十分に吐出することができる。
また、押出し管の切欠き部が形成された部分の内周面に円環部を形成すると、この円環部が球状塗布体を弾発するスプリングのばね受け部となるとともに、塗布液タンクを押し出し管に仮止めしたときに、押し出し管の尾端部が径方向に縮径するのを防止でき、塗布液タンクを確実に仮止めすることができる。
初筆時に塗布液がチップの先端からスムーズに、かつ十分に吐出する目的を、 初筆時において軸筒の尾端開口から突出する塗布液タンクの尾端部を押し込むと、押出し管によって塗布液タンクの詰め栓が後退して先端開口の封止が解除され、塗布液タンク内の塗布液が初めてチップに供給されるようにするとともに、押出し管の尾端縁から軸線方向に1又は2以上の切欠き部を形成する簡単な構造で実現した。
以下に、図面に基づいて本発明の実施の形態を具体的に説明する。図1は塗布具が出荷される前の状態を示す断面図であるが、図1において、軸筒10は、合成樹脂、例えばナイロンやPBTなどで成形されたものであり、肉厚は0.5〜1.0mmの範囲の薄肉なものであり、例えば0.6mmである。軸筒10の尾端開口11近傍内面に内段12が形成されている。軸筒10の先端開口には先口20が取り付けられている。なお、軸筒10と先口20を一体に成形したものであってもよい。先口20の中心孔21にチップ30が嵌着されている。また、先口20内部には尾端側に突出する筒状の押出し管22が形成されており、押出し管22の内面は中心孔21に連通している。次に、図4に示すように、押出し管22の尾端縁から軸線方向に2個の切欠き部23が形成されている。この切欠き部23は2個である必要はない。そして、押出し管22の切欠き部23が形成された部分の内周面に円環部24が形成されている。この円環部24は、次に説明するスプリング32の初筆時以降におけるばね受けの役目もする。また、不使用時には、先口20にキャップ50が嵌着される。
チップ30は、ステンレスにて砲弾型に形成されており、チップ30先端のボールハウスに、直径が例えばφ1.0mmの超硬ボールからなる球状塗布体31がその一部がチップ30の先端から臨出した状態で回転自由に抱持されたボールペンタイプである。なお、チップ30は金属パイプからなるものであってもよい。そして、チップ30内には、質量の小さなスプリング32が配置されており、このスプリング32が球状塗布体31を弾発してチップ30の内向きの先端縁に圧接している。つまり、球状塗布体31とチップ30の先端縁とで弁機構を構成し、不使用時に塗布液がチップ30の先端から吐出しないようになっている。
塗布液タンク40は、軸筒10と同じく、合成樹脂、例えばナイロンやPBTなどで有底筒状に成形されたものであり、肉厚は0.5〜1.0mmの範囲の薄肉なものであり、例えば0.6mmである。塗布液タンク40の先端部には先端開口部材41が嵌着されており、金属球からなり、攪拌子を兼ねる詰め栓42が先端開口部材41先端部分の封止部41aに圧入されている。つまり、塗布液タンク40の先端開口は詰め栓42によって封止されている。この封止部41aの先端部分が内径が封止部41aよりも小径の嵌着部41bである。そして、塗布液タンク40内には、例えば粘度が30〜40cpsであって、溶媒に顔料が分散した造膜性の高い修正液である塗布液(図示せず)が充填されている。塗布液内には金属棒からなる2個の攪拌子43が配置されている。また、塗布液タンク40の尾端部には外段49が形成されている。
かかる塗布液タンク40が軸筒10内に配置されており、嵌着部41bが押出し管22の尾端部に嵌着されて仮止めされるとともに、外段49が軸筒10の内段12に当接して塗布液タンク40が軸筒10から抜け落ちないようになっている。したがって、出荷時においては、押出し管22の尾端部は塗布液タンク40の封止部41a内には入り込んでおらず、詰め栓42は封止部41aに圧入された状態であり、塗布液タンク40は開封されていない。つまり、チップ30内には、塗布液は存在しない。ここで、押出し管22の切欠き部23が形成された部分の内周面に円環部24が形成されているので、嵌着部41bを押出し管22の尾端部に嵌着したときに、押出し管22の尾端部は縮径せず、確実に仮止めできる。
しかして、最初の使用に際してユーザーは、図2に示すように、軸筒10の尾端開口11から突出した塗布液タンク40の尾端部40aを押し込むと、塗布液タンク40が前進し、押出し管22が封止部41aに大きく入り込む。これにより、押出し管22の尾端面が詰め栓42を塗布液タンク40内に押しやり、塗布液タンク40の先端開口は開封される。このとき、図3に示すように、塗布液タンク40の嵌着部40bは押出し管22の切欠き部23が形成されていない部分に嵌着する。そして、封止部41aの内径は嵌着部41bよりも大径であるので、切欠き部23は塗布液タンク40内に露出することになる。従って、塗布液タンク40内の塗布液は、スプリング32が存在するためにそれだけ有効面積が小さくなっている押出し管22の尾端開口のみならず、切欠き部23からも押出し管22内に浸入し、先口20の中心孔21を通ってチップ30内に供給される。したがって、初筆時において塗布液がチップ30先端からスムーズに、かつ十分に吐出する。そして、塗布液タンク40内に押しやられた詰め栓42は攪拌子として働く。
出荷時の状態を示す断面図である。 使用開始時の状態を示す正面図である。 図2の要部の拡大図である。 押出し管の斜視図である。
符号の説明
10 軸筒
11 軸筒の尾端開口
12 内段
20 先口
21 先口の中心孔
22 押出し管
23 切欠き部
24 円環部
30 チップ
31 球状塗布体
32 スプリング
40 塗布液タンク
40a 塗布液タンクの尾端部
41 先端開口部材
41a 封止部
41b 嵌着部
42 詰め栓
43 攪拌子
49 外段
50 キャップ

Claims (2)

  1. 先端の中心孔にスプリングで先端側に弾発された球状塗布体を回転自由に抱持したチップが嵌着され、該中心孔に連通する押出し管を有する先口が軸筒の先端開口に取り付けられ、該スプリングの尾端部が該押出し管の尾端部で係止されて押出し管の尾端開口の有効面積が減少し、該押出し管の尾端縁から軸線方向に1又は2以上の切欠き部が形成され、
    先端開口が詰め栓で封止されて内部に塗布液が充填された塗布液タンクが、該先端開口が該押出し管に仮止めされた状態で軸筒内に収容されてなり、
    初筆時において軸筒の尾端開口から突出する塗布液タンクの尾端部を押し込むと、押出し管によって該塗布液タンクの詰め栓が後退して先端開口の封止が解除され、かつ該切欠き部が塗布液タンク内に位置し、塗布液タンク内の塗布液が押出し管の尾端開口および該切欠き部を通ってチップに供給されて塗布可能となることを特徴とする塗布具。
  2. 前記押出し管の切欠き部が形成された部分の内周面に該スプリングの尾端部を係止する円環部が形成され、該円環部の軸線方向の長さは該切欠き部の長さよりも短くて塗布液が該切欠き部を通ってチップに供給されることを特徴とする請求項1記載の塗布具。
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