JP4160443B2 - スクリーン印刷機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソルダペーストを基板に対して塗布するスクリーン印刷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ステージ上にセットした基板にスクリーン印刷用のマスクシートを重ね合わせ、マスクシート上に供給したソルダペーストをスキージにより広げ延ばすことにより、マスクシートに形成された開口部を介して基板の所定位置にソルダペースト(以下、ペーストと略す)を塗布するようにしたスクリーン印刷機は一般に知られている。
【0003】
この種の印刷機では、マスクシートとその上を摺動するスキージとによって断面楔型のペースト溜り部を形成し、スキージの移動に伴いこの溜り部にペーストを溜めながら基板にペーストを塗布するが、この際、スキージの移動に伴い溜り部のペーストがスキージの幅方向両外側に逃げると(以下、横漏れという)、ローリング高さ、つまり溜り部に貯まるペースト高さが移動方向に大きく変化して仕上がりに悪影響を与え、またペーストを無駄に消費することとなる。そのため、従来では、スキージの幅方向両側にペーストの規制板を設け、これによりスキージ移動中のペーストの横漏れを阻止するようにしている。
【0004】
ところで、ペーストを塗布する基板の大きさや場所はその基板の種類に応じて異なるため、上記規制板についてもこれに応じてその間隔が変更できれば好便である。そのような装置として、規制板を幅方向に移動可能に支持しておき、モータを駆動源とする駆動機構により規制板を駆動する装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、規制板をレール上にボルト止めし、そのボルトを緩めることによってレールの長手方向に移動可能としている装置もある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−293947号公報
【特許文献2】
実開平6−42168号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特許文献1に示される装置は、規制板の駆動機構を常にスキージと共に移動させる必要があるため、いきおいスキージを含む可動部分の重量が嵩み、その結果、スキージが慣性の影響を受け易くなり、迅速な作業や仕上がり精度に悪影響が出るという弊害がある。また、コスト高を招くという弊害もある。特許文献2に示される装置の場合、このような問題はないが、規制板の間隔を変更する度に4箇所(往印刷用と復印刷用の2枚のスキージに、それぞれ長手方向両端付近に1箇所ずつ。)のボルトを緩め、また締めなおす必要がある。このため、作業に手間取り、規制板間隔変更時の生産性低下が避けられない。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、規制板(規制部材)を設けてペーストの横漏れを防止するようにしたスキージを備え、簡単な構成で規制部材の間隔を変更できるようにしながらも、スキージ移動時の慣性の影響を抑え、低廉化の要請にも応えつつ、規制部材間隔変更時の生産性低下を防止できるスクリーン印刷機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、細長のスキージ本体と、これを保持するスキージホルダと、上記スキージ本体の長手方向両側において外側へのソルダペーストの流動を規制する一対の規制部材とを有するスキージを備えたスクリーン印刷機において、上記各規制部材をマスクシート側に押圧する押圧手段を備え、上記各規制部材は、上記スキージ本体に対してその長手方向に位置変更可能に構成されるとともに、上記スキージ本体又はスキージホルダに磁力によって任意の位置で保持されるように構成されている。
【0009】
このように規制部材をスキージの長手方向の任意の位置でスキージ本体等に磁力によって保持するようにすれば、簡単な構成で規制部材の間隔を変更することができる。そのため、スキージを含む可動部分の高重量化やコストアップ等の弊害を伴うことなく規制部材の間隔を変更できるようになる。また、磁力の大きさを作業者が容易に取付け、取外しができる程度(但しペーストの流動圧によって規制部材の長手方向位置がずれない程度の強さ)に設定することにより、ボルトを緩めたり締めたりする作業を伴わず、容易に規制部材の間隔変更を行うことができる。
【0010】
しかも上記各規制部材をマスクシート側に押圧する押圧手段を備えるので、押圧手段によって規制部材とマスクシートとを密着させることが出来、その隙間からペーストが横漏れすることを効果的に防止することができる。
【0011】
具体的には、上記押圧手段は上記各規制部の内部に備えるスプリングプランジャであり、該スプリングプランジャが、上記スキージ本体又はスキージホルダに対し、上記マスクシート側と反対の方向に押し力を負荷する(請求項2)ように構成することが好ましい。
【0012】
この構成によれば、一般的な機械要素であるスプリングプランジャを用いることにより 、簡単な構造かつ安価な押圧手段とすることができる。
【0013】
請求項1または2記載のスクリーン印刷機において、上記スキージ本体が磁性体であり、上記各規制部材は、内部に備える磁石を上記スキージ本体に直接または間接的に当接することにより保持されるように構成するのが好ましい(請求項3)
【0014】
この構成によれば、スキージ自体が磁石に吸引される磁性体であるため、規制部材に磁石を設けるだけで容易に規制部材を保持することができる。
【0015】
或いは請求項1または2記載のスクリーン印刷機において、上記スキージ本体と一体に設けられた磁性体の中間板を備え、上記各規制部材は、その内部に備える磁石を上記中間板に直接または間接的に当接することにより保持される(請求項4)ように構成すれば、スキージがウレタン等の非磁性体であっても、中間板を介して規制部材を保持することができ、スキージ材質の選択自由度を高めることができる。
【0016】
請求項1乃至4の何れか1項に記載のスクリーン印刷機において、上記各規制部の保持位置付近に、上記スキージ本体の長手方向に沿った目盛りが設けられ、該目盛りは、略中央の原点から、その両側に実長の2分の1の縮尺で付されている(請求項5)ように構成するのがより好ましい。
【0017】
この構成によれば、作業者は目盛りによって規制部材の保持位置を容易に決定することができ、作業性がより向上する。しかも、その目盛りが略中央の原点から、その両側に実長の2分の1の縮尺で付されているので、両側の規制部材をそれぞれ特定の目盛り位置(例えば100mm)にセットすれば、各規制部材は中央の原点からその2分の1の実長(50mm)だけ離れた位置に保持される。即ち各規制部材は原点から等距離に振り分けられ、その間隔は、特定の目盛り分(100mm)となる。このように、作業者はある幅の基板に対して、規制部材間隔をその幅に合わせて容易に中央振り分けにセットすることができるので、作業性を一層向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0019】
図1は、本発明にかかるスクリーン印刷機の実施形態を示している。このスクリーン印刷機には、基台1を有する印刷機本体2と、プリント基板Wを支持する基板支持ユニット3とが配設されるとともに、この基板支持ユニット3上に基板Wを搬入して搬出するコンベア3Aが載置されて固定されている。
【0020】
上記基板支持ユニット3は、その詳細な図示を省略しているが、基台1上に設置された昇降回転テーブル4を有し、この昇降回転テーブル4内または上記基台1上に設けられた移動機構により、印刷機本体2のX軸方向(上記コンベア3Aによる基板Wの搬入・搬出方向、つまり図1の紙面と直交する方向)、Y軸方向(図1の左右方向)、Z軸方向(上下方向)およびθ方向(Z軸周りの回転方向)に、上記基板Wの支持位置を移動可能に構成されている。
【0021】
上記印刷機本体2は、基台1上の四隅に配置された支柱フレーム2aと、四隅の支柱フレーム2aの上部を連結するように設置されるとともに前方(図1の左方)が開放されたコ字状の上部フレーム2bとを有している。
【0022】
上記基板支持ユニット3の上方には、上部フレーム2bに固定された枠部材8により全周が保持されるマスクシート7が配置されるとともに、このマスクシート7の上方には、スキージ機構5が配置されている。
【0023】
このスキージ機構5は、図1の紙面と直交する方向前後一対の上部フレーム2b上にそれぞれ設けられたレール部材5aと、両端部を各レール部材5aに載置されてY軸方向(図1の左右方向)に不図示の単軸ロボットにより移動可能とされる桁部材5bと、マスクシート7上のソルダペーストを延ばすためのX軸方向に細長の一対のスキージ9,9と、上記桁部材5bに配置されてスキージ9,9を昇降駆動する昇降手段10とを備えている。
【0024】
各スキージ9,9は、後に詳述するようにそれぞれスキージ本体9aと、これを保持するスキージホルダ9bと、ペーストの横漏れを防止するための一対の規制部材9cとから構成されており、Y軸方向に所定の間隔を隔てて設けられる上記昇降手段10の一対の取付けホルダ12に対してそれぞれ脱着可能に組付けられている。特に図示はしないが、取付けホルダ12の上側中央部には昇降手段10の空気圧シリンダ装置のピストンロッド先端が連結され、また取付けホルダ12の上側両端部にはロッドが立設され、これらが昇降手段10のガイドブッシュに摺動可能に支持されている。
【0025】
また、上記基台1上において上記基板支持ユニット3の側方には、クリーニングユニット16が設置されている。このクリーニングユニット16は、スキージ機構5等による印刷位置に対応する中央のクリーニング位置と基台1の側方部に設けられた待機位置(図1の実線で示す位置)とに移動可能に設けられているとともに、上記基板支持ユニット3に対して連結可能に構成されている。すなわち、上記基板支持ユニット3に連結されることによりこの基板支持ユニット3と共にこれらの位置間を移動するように構成されている。
【0026】
上記スクリーン印刷機による印刷動作を概略的に説明すると次の通りである。
【0027】
まず、昇降回転テーブル4の作動により基板支持ユニット3が所定の基板受け入れ位置に移動し、上記コンベア3Aに沿って基板Wが搬送されることにより基板支持ユニット3上へ基板Wが受け渡されて保持される。次いで、基板支持ユニット3がマスクシート7の下方に移動してマスクシート7に対する基板WのX、Y、θ方向の位置決めが行われ後、基板支持ユニット3が上昇し、これにより基板Wがマスクシート7の裏面に当接した所定の印刷位置にセットされる。
【0028】
基板Wが印刷位置にセットされると、作業開始位置においてスキージ9が所定の高さ、つまりその先端(下端)がマスクシート7に当接する高さ位置にセットされた後、スキージ機構5の駆動によりスキージ9がY軸方向に移動する。これによりスキージ9がマスクシート7の表面に沿って摺動し、マスクシート7上のペーストが広げ延ばされながらマスクシート7に形成された開口部を介して基板Wに塗布されることとなる。
【0029】
印刷が完了すると、スキージ9が上昇端位置にリセットされた後、基板支持ユニット3が下降し、さらに基板送り出し位置に移動し、上記コンベア3Aに沿って基板Wが搬送される。これにより該基板Wが基板支持ユニット3から次工程へと送り出されることとなる。
【0030】
なお、このような基板Wの印刷作業の間、一定のタイミングでクリーニングユニット16と基板支持ユニット3とが連結され、クリーニングユニット16が上記待機位置からクリーニング位置に引き出されることによりマスクシート7のクリーニングが行われることとなる。
【0031】
図2は、上記スクリーン印刷機におけるスキージ9の具体的な構成を示しており、図3は、図2のA−A位置断面図である。なお、当印刷機には、一対のスキージ9,9が設けられているが、各スキージ9の構成はその向きが異なる以外は基本的に共通しているため、以下の説明では一方のスキージ9についてのみ説明することとする。
【0032】
これらの図に示すように、スキージ9はスキージ本体9aと、これを保持するスキージホルダ9bと、ペーストの横漏れを防止するための一対の規制部材9cとから構成されており、上記スキージ機構5に設けられる取付けホルダ12に対して脱着可能に組付けられるようになっている。
【0033】
スキージ本体9aは、例えばSK材、あるいは有磁性ステンレス等の磁性体からなる薄板状の部材(メタルスキージ)で、X軸方向に細長に形成されている。
【0034】
スキージホルダ9bは、図3に示すように、スキージ本体9aに対する合せ面20aを下側に有したホルダ本体20と、スキージ本体9aを固定するための固定板22及びJ字状断面を有するレール板23とから成る。スキージホルダ9bは、例えば鉄、あるいはアルミダイカスト等からなり、スキージ9に対応してX軸方向に細長の形状を有している。そして、同図に示すように合せ面20aにスキージ本体9aを重ね合わせ、さらにその下側に固定板22とレール板23とを重ね合わせた状態で、ホルダ本体20に形成された貫通穴20bにその上側からボルト21を挿入してこれを固定板22のねじ穴22aに螺合装着することにより、ホルダ本体20と固定板22及びレール板23とでスキージ本体9aを挟持するように構成されている。
【0035】
スキージホルダ9bの上部には、スキージ9をスキージ機構5に組付けるための一対の脱着ボルト24が長手方向(X軸方向)に所定の間隔を隔てて設けられている。これらの脱着ボルト24は、ホルダ本体20の上部に形成されたねじ穴にそれぞれ螺合装着されている。すなわち、上記取付けホルダ12の不図示の切欠きに水平方向から脱着ボルト24を挿入し、同図の一点鎖線に示すように脱着ボルト24の頭部とホルダ本体20との間に取付けホルダ12を介在させた状態で、上記脱着ボルト24を締結することにより上記取付けホルダ12にホルダ本体20を介してスキージ9を取付け固定するように構成されている。
【0036】
各規制部材9cは、ポリアセタール(商品名ジュラコン)等のブロック体である規制ブロック26と、その規制ブロック26に内蔵される磁石27及びスプリングプランジャ28とからなる。
【0037】
規制ブロック26は、その底面がマスクシート7と接し、そのY軸方向の一側面がスキージ本体9aと接するように成形されている。規制ブロック26の底面付近には規制壁26bが形成されている。規制壁26bは、スキージ9のY軸進行方向前面に拡がり部を有する、Y軸に平行な立壁であり、その底面がマスクシート7に隙間なく接するとともに、その進行方向後端面がスキージ本体9aと隙間なく接している。即ち、規制壁26bとマスクシート7とによって隙間のない角部が形成され、その角部の後端には、更にスキージ本体9aとによる隙間のない隅部が形成されている。これらの角部や隅部は、ペースト溜まり部の終端となっており、ペーストはこれら角部や隅部から外部に漏れ出すことがないように構成されている。
【0038】
規制ブロック26を構成する規制ブロック本体26aの、スキージ本体9aと接する面に、円形断面であって、その軸線がスキージ本体9aの板面と垂直になるような凹部26cが設けられている。そしてその凹部26cには、円柱状であって、凹部26cの深さと略等しい高さを有する磁石27が嵌め込まれ、固定されている。即ち磁石27は、その上面がスキージ本体9aに接するように規制部材9cに設けられている。そして、磁石27と磁性体のスキージ本体9aとの間に作用する磁力によって、規制ブロック26はスキージ本体9aに保持されている。
【0039】
また規制部材9cには、磁石27のX軸方向両側の位置に1対のスプリングプランジャ28(押圧手段)が設けられている。(図3にはその一方を示す)。スプリングプランジャ28は、規制ブロック本体26aに、その軸線がスキージ本体9aの板面と平行となるように埋設されており、そのプランジャ先端部はレール板23のレール部23aの底面に当接している。従ってスプリングプランジャ28は、内部のスプリング付勢力によって、スキージホルダ9bに対してマスクシート7側と反対の方向に押し力を負荷する。そしてその反作用によって規制ブロック26がマスクシート7側に押し付けられるので、規制壁26bはマスクシート7に密着する。
【0040】
規制ブロック本体26aの上部には、レール板23のレール部23aに係合する、逆J字状の断面形状を有する吊り掛け部26dが形成されている。従って、規制ブロック26は、スキージ本体9aに保持された状態であっても、磁石27の磁力に抗する力によってレール板23に沿ってX軸方向にスライド可能となっている。また、レール部23aと吊り掛け部26dとを係合させた状態で、磁石27をスキージ本体9aからやや浮かせた状態とすれば、より軽い力でスライドさせることができる。
【0041】
ところで固定板22には、規制部材9cのX軸方向の位置を示すための規制部位置目盛り22bが表示されている(図2参照)。詳しくは、X軸方向の中央に中央目印22cが表示され、中央目印22cを原点としてその両側に実長の2分の1の縮尺で目盛が付されている。例えば、目盛中央22cからそれぞれ実長で50mm離れた両側に100mmを示す数値或いは目印が付されている。従って、各規制ブロック26の規制壁26bが、この100mmを示す位置に合うように規制部材9cをセットすれば、両側の規制壁26bの間隔が実長で100mmとなるとともに、その中点が目盛中央22cと一致する(中央振り分けとなる)。
【0042】
以上のようなスクリーン印刷機によると、上記のようにスキージ9に規制部材9cが設けられ、規制部材9cの規制壁26bとマスクシート7とが密着するように構成されているので、ペーストの塗布動作時には、ペーストの横漏れ、すなわち作業中にペーストがスキージ本体9aの幅方向外側に逃げる現象を有効に防止することができる。従って、ローリング高さの変動による仕上がりへの悪影響や、ペーストの無駄な消費を有効に回避することができる。
【0043】
しかも、スプリングプランジャ28によって規制壁26bがマスクシート7に密着させられているので、規制壁26bとマスクシート7との隙間からペーストが漏れ出すことが高度に防止され、格段の横漏れ防止効果を奏する。
【0044】
そして、各規制壁26bの間隔を変更する際には、スキージ本体9aと磁石27とが接した状態で、或いは作業者がスキージ本体9aから磁石27をやや浮かせた状態として、規制ブロック26の吊り掛け部26dをレール板23のレール部23aに沿ってX軸方向に滑らせるだけで容易にその間隔変更を行うことができる。従って、モータ駆動の規制部材をスキージに搭載する従来のこの種のスクリーン印刷機のように、スキージ作動時に慣性の影響を受け易くなって迅速な作業の妨げになったり、コスト高を招くといった弊害を伴うことがなくなる。また、規制部材をボルトで固定する従来の装置のような、ボルトを緩めたり締めたりする作業が不要となるので、迅速な作業が可能となって生産性を向上させることができる。
【0045】
更に、規制部位置目盛り22bによって、容易且つ迅速に規制部材9cを中央振り分けで狙いの間隔にセットすることができるので、一層作業効率を高めるものとなっている。
【0046】
次に、本発明の第2の実施形態について図4に基づいて説明する。
【0047】
第2の実施形態において、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して示し、その重複説明を省略する。スキージ9は、その基本的な構成は第1の実施形態と共通しているが、スキージ本体9aの材質が非磁性体のウレタンや非磁性ステンレス等であることと、スキージ本体9aと磁石27との間に磁性体の中間板29が設けられていることが第1の実施形態と相違している。具体的に説明すると、中間板29は、SK材や有磁性のステンレス等からなる薄板状であり、スキージ本体9aの長手方向に沿って設けられている。中間板29は、スキージ本体9aとレール板23とによって挟持される別体の部材としても、一方に固定された部材としても良い。中間板29は、少なくとも磁石27と当接するように構成されている。従って規制部材9cは、その内部に備える磁石27と磁性体の中間板29との間に作用する磁力によって、中間板29を介してスキージ本体9aに保持される。
【0048】
この第2の実施形態のように構成すれば、スキージ本体9aが非磁性体であっても、規制部材9cを磁力によって保持することができるので、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、スキージ本体9aが磁性体であっても第2実施形態のように構成しても良いが、その場合は第1実施形態のように構成してスキージ本体9aに中間板29の機能を兼用させるようにした方が部品点数削減、コスト低減の観点から好ましい。
【0049】
以上、第1及び第2の実施形態で説明したスクリーン印刷機は、本発明に係るスクリーン印刷機の実施形態の一部であって、スキージの具体的な構成やスクリーン印刷機の具体的な構成は、上記実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0050】
例えば、第1の実施形態において、磁石27の上面は、スキージ本体9a或いは中間板29に直に当接するように露出している必要はなく、その磁力による作用を喪失しない範囲で、カバー等の介在物を設けても良い。
【0051】
スプリングプランジャ28は、各規制部材9cに1個或いは3個以上設けるようにしても良い。また、スプリングプランジャ28は押圧手段の一実施形態であるが、押圧手段としては規制部材9cをマスクシート7側に押圧する手段であればスプリングプランジャ28に限定するものではない。例えばコイルスプリングを主要構成とする他の機構(ボールプランジャ等)や、ゴム等、他の弾性部材を用いた機構、或いは流体圧を用いた機構などであっても良い。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、ソルダペーストが流動するのを規制する規制部材を有したスキージを備えたスクリーン印刷機において、上記各規制部材をマスクシート側に押圧する押圧手段を備え、上記各規制部材は、上記スキージ本体に対してその長手方向に位置変更可能に構成されるとともに、上記スキージ本体又はスキージホルダに磁力によって任意の位置で保持されるように構成したので、簡単な構成で規制部材の間隔を変更できるようにしながらも、スキージ移動時の慣性の影響を抑え、低廉化の要請にも応えつつ、規制部材間隔変更時の生産性低下を防止することができる。さらに規制部材とマスクシートとを密着させることが出来、その隙間からペーストが横漏れすることを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるスクリーン印刷機を示す全体構成図である。
【図2】 スキージ(第1の実施形態)の構成を示す正面図である。
【図3】 スキージの構成を示す図2のA−A断面図である。
【図4】 第2の実施形態における、図3に相当する部位の断面図である。
【符号の説明】
9 スキージ
9a スキージ本体
9b スキージホルダ
9c 規制部材
26 規制ブロック
26b 規制壁
27 磁石
28 スプリングプランジャ(押圧手段)
29 中間板

Claims (5)

  1. 細長のスキージ本体と、これを保持するスキージホルダと、上記スキージ本体の長手方向両側において外側へのソルダペーストの流動を規制する一対の規制部材とを有するスキージを備えたスクリーン印刷機において、
    上記各規制部材をマスクシート側に押圧する押圧手段を備え、
    上記各規制部材は、上記スキージ本体に対してその長手方向に位置変更可能に構成されるとともに、上記スキージ本体又はスキージホルダに磁力によって任意の位置で保持されるようになっていることを特徴とするスクリーン印刷機。
  2. 請求項1記載のスクリーン印刷機において、
    上記押圧手段は上記各規制部の内部に備えるスプリングプランジャであり、該スプリングプランジャが、上記スキージ本体又はスキージホルダに対し、上記マスクシート側と反対の方向に押し力を負荷するように構成されていることを特徴とするスクリーン印刷機。
  3. 請求項1または2記載のスクリーン印刷機において、
    上記スキージ本体が磁性体であり、上記各規制部材は、内部に備える磁石を上記スキージ本体に直接または間接的に当接することにより保持されることを特徴とするスクリーン印刷機。
  4. 請求項1または2記載のスクリーン印刷機において、
    上記スキージ本体と一体に設けられた磁性体の中間板を備え、上記各規制部材は、その内部に備える磁石を上記中間板に直接または間接的に当接することにより保持されることを特徴とするスクリーン印刷機。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載のスクリーン印刷機において、
    上記各規制部の保持位置付近に、上記スキージ本体の長手方向に沿った目盛りが設けられ、該目盛りは、略中央の原点から、その両側に実長の2分の1の縮尺で付されていることを特徴とするスクリーン印刷機。
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