JP4159085B2 - 湯水排出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、寒冷地で水道配管の凍結防止のため、湯と水を1回の操作で同時に排出させるようにした湯水排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、寒冷地において、凍結防止のために水まわり配管内の水だけでなく、湯回り配管内の湯も排出する場合には、例えば同一出願人による特願平8−294798号公報のように、水抜栓の下流側配管内に湯水排出弁をもうけ、水抜栓を排水状態にした後で湯水排出弁を開き、湯と水を同時に排出するようにしたものが多く使用されていた。
【0003】
しかし上記のものにおいては、使用者が、水抜栓と湯水排出弁の2回の操作をしなければならず、面倒であり、操作方法を間違えば、湯水排出弁から水が噴き出したままになる危険性もあった。また、弁を2個使用しなければならないので、当然コストも上昇する。
【0004】
そのため、特開平10−114974号公報のように、水抜栓の弁箱に受湯口を流出口と別体に設け、地中を配管して給湯器からの湯配管と接続し、水抜栓の1回の操作で、湯と水を同時に、しかも別々に排出する方法が提案されている。上述のものによれば、操作も簡単になり、操作ミスも生じないが、配管内の湯が長期間に亘って流動することがない、停滞水部分が多くなり、その水が給湯管内の湯に混入する恐れもあり、非衛生的である、という問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記課題を解決するために出願されたものであり、1回の操作で湯と水を、湯が流出口側に入らないよう排出でき、しかも、停滞水が給湯管内に混入しないようにした湯水排出装置に関する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題解決のため本発明の湯水排出装置は、弁箱側壁にもうける流入口、流出口、受湯口、排水口を、弁箱内に収容されるピストンが上下動して通水し、1回の操作で、給湯管からの湯が流出口側に混入しないように湯水がともに排出される湯水抜栓の、受湯口から配管される排湯管と給湯管の間の地上部に、排湯管内の湯が給湯管内に混入しないよう、逆流防止弁をもうけたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて実施形態を詳細に説明する。図2に本発明の湯水排出装置の設置状態図の1実施例を示すが、図は湯水を床下配管している例であり、地中に埋設された引込管1に接続された湯水抜栓2から地上部に延長される給水管3はチーズ4により分岐され、1つは給湯器5に接続される。給湯器5からの給湯管6は同じく地上部にもうけた連結金具7により、横方向の給湯管6と縦方向の排湯管8に分岐される。
【0008】
実施例では、湯水抜栓2の操作用ハンドル9は床上に突出しているが、最近は、できるだけ配管を室内に露出させないようにするため、給水管3および給湯管6は床下で適宜な勾配を設けて横配管し、台所、洗面所等、必要箇所に立ち上げることが多くなっており、水抜栓も段々床上に突出させないようになってきている。その場合の操作方法としては、床下に設置された湯水抜栓2を電動遠隔操作、機械的遠隔操作、あるいは、収納蓋を開いて床に手を入れて直接ハンドル9を操作するなど、種々の方法がある。なお、湯水抜栓2には、地中の汚水が入り込まないよう、水と湯の排出口に逆止弁10,10’を取り付けている。
【0009】
図1に本発明の湯水排出装置の一部をなす湯水抜栓2の一実施例を示しているが、弁箱11側壁に下方から順に、湯の排出口となる排湯口12、流入口13、流出口14、水の排出口となる排水口15、図2の排湯管8に接続される受湯口16を設け、内部には、上から順に5個のシリンダ、17,18,19,20,21を形成する。排水口15、排湯口12には図2の逆止弁10,10’が取り付けられる。なお、以後、排水口15と排湯口12を一緒にしたようなものにあっては、代表して排水口15とする。
【0010】
弁箱11内には、上記シリンダ17,18,19,20,21をそれぞれ摺動する6個の環状パッキン22,23,24,25,26,27を装着するピストン28が収容されており、内部には、上下端を貫通し、環状パッキン23,24間に開口する連通孔29を穿っている。連通孔29内の上端部には、万一パイプ30に水が上昇した場合、排水口15あるいは排湯口12に排出するための球弁31を収容している。
【0011】
給湯管6と排湯管8の連結金具7は内部に上向きの逆止弁座32を形成し、リング33で離脱しないようにした、比重が1より小さい、樹脂製逆止ボール34を収容し、1種の逆流防止弁35を形成しており、排湯管8内の停滞水が給湯管6側に混入しないようにしている。尚、逆止ボール34は熱湯が直接当たるため、耐熱性に優れたものを使用することが望ましいが、横用給湯管6を、縦用給湯管6の途中にチーズをもうけ、逆止ボール34から適宜離して接続し、熱の影響を軽減するようにしても良い。
【0012】
図は通水状態を示しており、流入口13からの水は流出口14、図2の給水管3を通って、給湯器5あるいはチーズ4で分岐されて台所等、他の末端器具にまで達している。給湯管6からの湯は連結金具7で分岐され、排湯管8側と、やはり台所等、他の末端器具にまで達している。この状態では、環状パッキン22,23および25,27により湯水の漏水は防止されている。
【0013】
この状態から、凍結防止のため配管内の湯水を抜きたいときには、図2のハンドル9を操作してロッド36を介してハンドル9に連結されたピストン28を上昇させると良く、まず環状パッキン26がシリンダ20に密着して流入口13からの水を遮断し、その後で環状パッキン25と23がそれぞれシリンダ19,18から離脱し、環状パッキン24はシリンダ18に密着しているため、給水管3内の水は排水口15、給湯管6内の湯は逆止ボール34を押し下げ、連通孔29を通り、排湯口12から、それぞれ地中に排出される。この時、球弁31により、
パイプ30内への湯の上昇が防止される。
【0014】
排水口15、排湯口12には図2のように逆止弁10,10’が取り付けられているため、排出された湯水が弁箱11内に逆流することはない。また、この状態では環状パッキン24がシリンダ18に密着しているため、汚染水と考えられている湯が、流出口14側に入り込むことはない。
【0015】
図3に本発明の弁箱の他の実施例を排水状態で示しているが、図1の排水口15、排湯口12を一緒にし、湯も水も紙面と直角方向にもうけた排水口15から排出させようというものであり、そのかわりピストン28の連通孔29内に逆止球弁37を収容し、受湯口16から排水口15へ排出される湯が、流出口14側に侵入することを防止するようにしている。
【0016】
すなわち、流出口14からの水は、連通孔29を通って逆止球弁37を上昇させ、排水口15へと排出されているが、この時、湯も同時に排水口15から排出されており、もし、湯の排出勢いが水のそれに勝っているときは、逆止球弁37が下降して、弁座38に密着し、流出口14側に湯は入り込まないようになっている。
【0017】
排水終了後は、逆止球弁37が弁座38に密着して流出口14内に地中の汚水が入り込むことはないが、受湯口16を介して給湯管6側に汚水が入り込むことのないよう、排水口15には逆止弁10を取り付けている。
【0018】
本実施例のものは、流入口13を流出口14の上方に位置させ、給水管内の水をピストン28内を通って排水させるようにしたので、図1のものより環状パッキンを1本少なくすることができ、湯が流出口14側に入り込むことなく、排湯口12を省略できるので、それだけコストが安く付くという利点がある。
【0019】
本発明においては、給湯管6と排湯管8の湯が混合しないよう、比重が1より小さい樹脂状の球を使用しているので、構造が非常に単純で、かつ、水残りの少ない逆流防止弁を提供できるが、勿論それに拘ることなく、弁をばねで上向きに押圧した逆流防止弁を使用することもできる。また、本発明湯水抜栓2の弁構造および操作機構は種々のものが考えられ、弁座を有するもの、作動用ネジを使用せず、カム機構を用いて操作を簡単にしたもの等、自由に設計変更可能である。
【発明の効果】
以上のように本発明においては、弁箱にもうけた受湯口部分で湯を遮断し、排水時は、ピストンの移動で、湯と水を、湯が流出口側に混入しないよう、1回の操作で地中に排出することができ、操作ミスにより、水を漏水させてしまうという事故も生ぜず、さらに、排湯管内の停滞水が給湯管内に混入せず、衛生的である、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の湯水排出装置の1実施例を示す、通水常態における縦断面図である。
【図2】 図1の湯水排出装置の設置状態図である。
【図3】本発明の一部をなす湯水抜栓の他の実施例を示す、排水状態における縦断面図である。
【符号の説明】
2 湯水抜栓
3 給水管
6 給湯管
7 連結金具
8 排湯管
11 弁箱
12 排湯口
13 流入口
14 流出口
15 排水口
16 受湯口
28 ピストン
35 逆流防止弁
Claims (1)
- 弁箱側壁にもうける流入口、流出口、受湯口、排水口を、弁箱内に収容されるピストンが上下動して通水し、1回の操作で、給湯管からの湯が流出口側に混入しないように湯水がともに排出される湯水抜栓の、受湯口から配管される排湯管と給湯管の間の地上部に、排湯管内の湯が給湯管内に混入しないよう、逆流防止弁をもうけたことを特徴とする湯水排出装置。
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