JP4158630B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の衝突等により運転者から操舵輪に加わる衝撃エネルギを吸収することが可能とした衝撃エネルギ吸収式のステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
衝撃エネルギ吸収式のステアリング装置は、例えば次のように構成されている。
(1) 上端が操舵輪に連結される操舵軸を転がり軸受を介して回転自在に支持する上部ハウジングと、該上部ハウジングに軸長方向への相対移動を可能に嵌合され車体に取着される下部ハウジングと、前記上部ハウジング及び下部ハウジングの嵌合部に有する衝撃エネルギ吸収体とを備え、該衝撃エネルギ吸収体により衝撃エネルギを吸収しつつ上部ハウジングが下部ハウジングに対し軸長方向へ移動するように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
(2) 前記上部ハウジングを車体に取着する上部ブラケットが衝撃エネルギ吸収機構を備え、該衝撃エネルギ吸収機構により衝撃エネルギを吸収しつつ上部ハウジングが上部ブラケットとともに車体に対して移動するように構成されている。
(3) 前記下部ハウジングを車体に取着する下部ブラケットが衝撃エネルギ吸収部を備え、該衝撃エネルギ吸収部により衝撃エネルギを吸収しつつ下部ハウジングが下部ブラケットに対して移動するように構成されている。
(4) 上端が操舵輪に連結される操舵軸を転がり軸受を介して回転自在に支持するハウジングを車体に取着するためのブラケットとハウジングとの間に、衝撃エネルギによりハウジングをブラケットから脱落させる脱落手段を備え、該脱落手段によりハウジングを脱落させつつ衝撃エネルギを吸収するように構成されている。
【0003】
また、特許文献1のステアリング装置は衝撃エネルギ吸収荷重が高くなることを防止するため、ハウジングに内嵌される前記転がり軸受の内輪の上端に間座を介して当接する弾性環を操舵軸に取着し、前記衝撃エネルギによって前記弾性環を撓ませつつ操舵軸を移動させて衝撃エネルギの一部を吸収し、弾性環の撓みが完了した後、前記衝撃エネルギを弾性環及び転がり軸受から上部ハウジングに伝動し、該上部ハウジング及び下部ハウジングを相対移動させることにより、残りの衝撃エネルギを吸収するように構成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−211413号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、操舵輪に加わる二次衝突の衝撃エネルギは前記(1) 〜(3) のように操舵軸を支持するハウジングを移動させつつ除々に吸収するのが好ましい。ところが、前記ハウジングの移動量、換言すれば衝撃エネルギ吸収ストロークは車両のレイアウトにより必然的に決まるため、この決められた衝撃エネルギ吸収ストロークで衝撃エネルギを効果的に吸収し、運転者に加わる負荷をさらに低減することが要望されていた。
【0006】
また、操舵軸に弾性環が取着された構成にあっては、非衝撃エネルギ吸収時の操舵軸のガタ付きを防ぐため転がり軸受の内輪を、衝撃エネルギ吸収時に相対移動させ得るように操舵軸に圧入する必要があり、圧入荷重の管理が要求されるとともに部品点数が増加し、組立作業性が悪くなり改善策が要望されていた。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的は操舵軸をハウジング内に支持する転がり軸受と前記ハウジングとにより衝撃エネルギを吸収することができるステアリング装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係るステアリング装置は、操舵輪に連結される操舵軸をハウジング内に支持し、前記操舵軸に加わる衝撃エネルギを前記ハウジングに伝動すべき転がり軸受を備えたステアリング装置において、前記ハウジングは前記転がり軸受の外輪が内嵌される嵌合部と、周方向の一部がラジアル方向内側へ突出し、前記外輪に加わる衝撃エネルギにより変形しつつ前記転がり軸受を軸長方向へ移動させる凸条と、該凸条及び前記嵌合部に連なる湾曲部とを有することを特徴とする。
【0009】
第1発明にあっては、二次衝突の衝撃エネルギが操舵軸から転がり軸受を介してハウジングに伝動されるとき、該ハウジングの凸条が外輪により変形し、転がり軸受と一体に操舵軸をハウジングに対して移動させつつ衝撃エネルギの一部を吸収することができる。従って、ハウジングを移動又は脱落させて衝撃エネルギを吸収する既存の衝撃エネルギ吸収手段と組み合わせることにより、車両のレイアウト内での衝撃エネルギ吸収ストロークを既存の長さよりも長くすることができ、運転者に加わる負荷を低減できる。
また、転がり軸受を操舵軸と一体に移動させることができるため、転がり軸受の圧入荷重の管理が必要でなく、さらに部品点数を増加させる必要がなく、組立作業性を向上できる。
【0010】
第2発明に係るステアリング装置は、操舵輪に連結される操舵軸をハウジング内に支持し、前記操舵軸に加わる衝撃エネルギを前記ハウジングに伝動すべき転がり軸受を備えたステアリング装置において、前記ハウジングは前記転がり軸受の外輪が内嵌される嵌合部と、周方向の一部に切り込みにより形成される舌片が内側へ曲げられ、前記外輪に加わる衝撃エネルギにより変形しつつ前記転がり軸受を軸長方向へ移動させる凸部とを有することを特徴とする。
【0011】
第2発明にあっては、二次衝突の衝撃エネルギが操舵軸から転がり軸受を介してハウジングに伝動されるとき、該ハウジングの凸部が外輪により変形し、転がり軸受と一体に操舵軸をハウジングに対して移動させつつ衝撃エネルギの一部を吸収することができる。従って、ハウジングを移動又は脱落させて衝撃エネルギを吸収する既存の衝撃エネルギ吸収手段と組み合わせることにより、車両のレイアウト内での衝撃エネルギ吸収ストロークを既存の長さよりも長くすることができ、運転者に加わる負荷を低減できる。
【0012】
しかも、衝撃エネルギ吸収部での衝撃エネルギ吸収開始時間と、衝撃エネルギ吸収手段での衝撃エネルギ吸収開始時間とをずらせることが可能であるため、衝撃エネルギ吸収荷重を部品点数を増加させることなく低くすることができる。
また、転がり軸受を操舵軸と一体に移動させることができるため、転がり軸受の圧入荷重の管理が必要でなく、さらに部品点数を増加させる必要がなく、組立作業性を向上できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明に係るステアリング装置の全体の構成を示す断面図、図2は実施の形態1の要部の構成を示す拡大断面図、図3は図2の III−III 線の断面図である。
【0016】
ステアリング装置は、上部が舵取りのための操舵輪Aに連結され、下部がユニバーサルジョイント等の伝動手段を介して舵取機構に連動連結される操舵軸1と、該操舵軸1を取り囲み、2つの転がり軸受2,3を介して操舵軸1の上部及び下部を回転可能に支持する筒形のハウジング4と、該ハウジング4の略中央部を車体に取着する上部取着体5と、ハウジング4の下部を車体に取着する下部取着体6とを備えている。
【0017】
操舵軸1の上部には転がり軸受2の内輪21の上端に当接して操舵輪Aから操舵軸1に加わった衝撃エネルギを転がり軸受2を介してハウジング4に伝動する止め輪7及び内輪21の下端に当接する移動規制部1aが設けられており、止め輪7と移動規制部1aとの間に転がり軸受2が外嵌されている。
【0018】
ハウジング4の上部には転がり軸受2の外輪22が内嵌される環状の嵌合部41と、該嵌合部41に連なり外輪22に加わる衝撃エネルギにより変形しつつ転がり軸受2を軸長方向へ移動させる衝撃エネルギ吸収部42と、外輪22の外方への移動を規制する鍔部43とが設けられており、また、ハウジング4の下部には転がり軸受3の外輪31が内嵌される環状の嵌合部44が設けられている。
【0019】
衝撃エネルギ吸収部42は複数の周方向位置(例えば3等配位置)にハウジング4の中心軸線と平行的となるように嵌合部41よりもラジアル方向内側へ一体に成形された適宜長さの凸条42aからなり、この凸条42aが湾曲部42bを介して嵌合部41に連なっている。また、衝撃エネルギ吸収部42は外輪22の幅寸法よりも長くしてある。尚、衝撃エネルギ吸収部42は油圧シリンダ等の押圧装置に装着された成形工具によってハウジング4の嵌合部41よりも下側部分をラジアル方向内側へ押込むことにより加工される。
【0020】
上部取着体5は、ハウジング4の上端側が開放された嵌合凹部を有しハウジング4の周面に取着された取着板51と、前記嵌合凹部に相対移動可能に嵌合され、ボルト孔を有するスペーサ52と、前記ボルト孔に挿通するボルトにより上部取着体5を車体に固定するように構成されている。また、取着板51及びスペーサ52の間にはハウジング4に加わる衝撃エネルギを吸収する衝撃エネルギ吸収部9が設けられている。
【0021】
この衝撃エネルギ吸収部9は取着板51及びスペーサ52に設けられた複数個の充填孔に溶融された合成樹脂を充填して硬化させることにより構成されている。そして、この衝撃エネルギ吸収部9が取着板51及びスペーサ52の間で破断することにより前記衝撃エネルギを吸収する。
【0022】
下部取着体6は、ハウジング4の中心軸線と平行的に穿設された長孔からなる衝撃エネルギー吸収部10を有する取着板61が溶接等の取着手段により取着されており、衝撃エネルギー吸収部10に挿入される取着軸11により車体に取着するようにしてある。衝撃エネルギー吸収部10は取着軸11の外形寸法よりも狭い幅寸法となる絞り部を途中に有しており、取着軸11が衝撃エネルギー吸収部10を変形させることにより衝撃エネルギを吸収することができるようにしてある。
【0023】
以上のように構成されたステアリング装置は車室の内部に配置され、下部取着体6が取着軸11を用いて車体に取着され、ボルト53,53を用いて上部取着体5が車体に取付けられ、該上部取着体5及び下部取着体6を介してハウジング4が車体に取着される。また車体に取着されたステアリング装置は操舵軸1の下端部がユニバーサルジョイント等の伝動手段を介して車室の外部に配置された舵取機構に連結される。
【0024】
自動車の前面衝突等により運転者が操舵輪Aに当ったときの衝撃エネルギは、操舵軸1及び止め輪7を介して転がり軸受2の外輪22に伝動される。この外輪22に伝動された衝撃エネルギによりハウジング4の衝撃エネルギ吸収部42が変形しつつ拡径し、転がり軸受2と一体に操舵軸1をハウジング4に対して移動させつつ衝撃エネルギの一部を吸収することができる。
【0025】
そして、転がり軸受2の外輪22に伝動されている衝撃エネルギがハウジング4に伝動されるとともにハウジング4から衝撃エネルギ吸収部9に伝動され、衝撃エネルギ吸収部9が破断し、前記衝撃エネルギの一部を吸収する。さらに、ハウジング4に対して操舵軸1が前記したように移動した後、操舵輪Aがハウジングの鍔部43、換言すればハウジングの上端に当接することにより取着軸11に対してハウジング4が移動し、衝撃エネルギ吸収部10が変形して前記衝撃エネルギを吸収する。
【0026】
このように操舵軸1をハウジング4に支持するための転がり軸受2がハウジング4を変形させつつ衝撃エネルギを吸収するため、衝撃エネルギ吸収部9及び衝撃エネルギ吸収部10での衝撃エネルギ吸収ストロークに、衝撃エネルギ吸収部42での衝撃エネルギ吸収ストロークを加えた衝撃エネルギ吸収ストロークを得ることができる。従って、車両のレイアウト内での衝撃エネルギ吸収ストロークを既存の長さよりも長くすることができ、運転者に加わる負荷を低減できる。
【0027】
しかも、衝撃エネルギ吸収部9及び衝撃エネルギ吸収部10での衝撃エネルギ吸収開始時間を、衝撃エネルギ吸収部42での衝撃エネルギ吸収開始時間よりも遅らせることができるため、衝撃エネルギ吸収開始から衝撃エネルギ吸収完了までの衝撃エネルギ吸収荷重を低くすることができ、運転者に加わる負荷をさらに低減できる。
【0028】
また、操舵軸1をハウジング4に対して移動させるため、衝撃エネルギ吸収ストロークを確保し易い。また、凸条42aの個数、凸条42aの幅寸法を適宜変更することにより、衝撃エネルギ吸収荷重を簡易に変えることができる。
【0029】
実施の形態2(参考例)
図4は実施の形態2の要部の構成を示す拡大断面図、図5は図4のV −V 線の断面図である。
実施の形態2のステアリング装置は、衝撃エネルギ吸収部42を複数の凸条42aを備えた構成とする代わりに、衝撃エネルギ吸収部42を嵌合部41よりも小径寸法の環状とし、衝撃エネルギ吸収時には転がり軸受2の外輪22の全周面が衝撃エネルギ吸収部42に接触するようにしたものである。
【0030】
実施の形態2において、衝撃エネルギ吸収部42はハウジング4の嵌合部41の近傍部を縮径することにより形成されているが、その他、ハウジング4を縮径する代わりに、ハウジング4を拡径することにより嵌合部41を形成し、この嵌合部41の近傍部を衝撃エネルギ吸収部42としてもよい。
【0031】
実施の形態2にあっては、実施の形態1と同様、操舵軸1をハウジング4に支持するための転がり軸受2がハウジング4を変形させつつ衝撃エネルギを吸収するため、車両のレイアウト内での衝撃エネルギ吸収ストロークを既存の長さよりも長くすることができるとともに、衝撃エネルギ吸収荷重を低くすることができる。
【0032】
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0033】
実施の形態3
図6は実施の形態3の要部の構成を示す拡大断面図、図7は図6の VII−VII 線の断面図である。
実施の形態3のステアリング装置は、衝撃エネルギ吸収部42を複数の凸条42aを備えた構成とする代わりに、衝撃エネルギ吸収部42を複数の中心軸線方向位置及び複数の周方向位置に突設された凸部42cを有する構成とし、衝撃エネルギ吸収時には中心軸線方向位置の凸部42cを経時的に変形させるようにしたものである。
【0034】
実施の形態3において、凸部42cはハウジング4に穿設された複数の切り込み45内の舌片からなり、該舌片を前記中心軸線と交差するように曲げることにより形成されている。また、舌片は外輪22から衝撃エネルギが加わったとき板厚方向へ変形するように内側へ曲げられている。尚、前記中心軸線方向位置の凸部42cの個数及び前記周方向位置の凸部42cの個数は特に制限されるものでない。また、凸部42cは周方向位置に等配されているが、その他非等配としてもよい。また、凸部42cの前記中心軸線方向位置での間隔及び凸部42cの前記周方向位置での間隔は特に制限されない。
【0035】
実施の形態3にあっては、実施の形態1と同様、操舵軸1をハウジング4に支持するための転がり軸受2がハウジング4を変形させつつ衝撃エネルギを吸収するため、車両のレイアウト内での衝撃エネルギ吸収ストロークを既存の長さよりも長くすることができるとともに、衝撃エネルギ吸収荷重を低くすることができる。また、凸部42cの個数、凸部42cの前記中心軸線方向位置での間隔、凸部42cの前記周方向位置での間隔、凸部42cの幅寸法、凸部42cの板厚を適宜変更することにより、衝撃エネルギ吸収荷重を簡易に変えることができる。その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0036】
尚、以上説明した実施の形態では、衝撃エネルギ吸収部9及び衝撃エネルギ吸収部10での衝撃エネルギ吸収開始時間を、衝撃エネルギ吸収部42での衝撃エネルギ吸収開始時間よりも遅らせることにより、衝撃エネルギ吸収荷重を低くするように構成したが、その他、衝撃エネルギ吸収部42での衝撃エネルギ吸収開始時間と、衝撃エネルギ吸収部9、衝撃エネルギ吸収部10等の衝撃エネルギ吸収手段での衝撃エネルギ吸収開始時間とは適宜にずらせることができ、衝撃エネルギを吸収する順番は特に制限されない。
【0037】
また、以上説明した実施の形態では、衝撃エネルギ吸収部9、衝撃エネルギ吸収部10の衝撃エネルギ吸収手段を備えた構成としたが、その他、衝撃エネルギ吸収手段の個数及び衝撃エネルギ吸収手段の構成は特に制限されない。また、操舵輪Aとハウジング43との間にスイッチ類が介在していてもよい。
【0038】
また、本発明のステアリング装置はマニュアル式である他、操舵補助用の電動モータを備えた電動式のパワーステアリング装置であってもよい。この場合、操舵軸1は操舵輪Aに連結される上部操舵軸及び該上部操舵軸と同軸的に相対移動可能に連結される下部操舵軸とを備えた構成となり、また、ハウジング4は転がり軸受2を介して上部操舵軸を支持する上部ハウジングと、該上部ハウジングに相対移動を可能に嵌合され軸受を介して下部操舵軸を支持する下部ハウジングとを備えた構成となり、上部ハウジングが上部取着体を介して車体に取着される。また、上部ハウジングと下部ハウジングとの嵌合部に衝撃エネルギ吸収部材が設けられる。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように第1発明、第2発明によれば、ハウジングを移動又は脱落させて衝撃エネルギを吸収する既存の衝撃エネルギ吸収手段と組み合わせることにより、車両のレイアウト内での衝撃エネルギ吸収ストロークを既存の長さよりも長くすることができ、運転者に加わる負荷を低減できる。しかも、転がり軸受の圧入荷重の管理が必要でなく、さらに部品点数を増加させる必要がなく、組立作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステアリング装置の全体の構成を示す断面図である。
【図2】実施の形態1の要部の構成を示す拡大断面図である。
【図3】図2の III−III 線の断面図である。
【図4】実施の形態2の要部の構成を示す拡大断面図である。
【図5】図4の V−V 線の断面図である。
【図6】実施の形態3の要部の構成を示す拡大断面図である。
【図7】図6の VII−VII 線の断面図である。
【符号の説明】
1 操舵軸
2 転がり軸受
4 ハウジング
41 嵌合部
42 衝撃エネルギ吸収部
9 衝撃エネルギ吸収機構(衝撃エネルギ吸収手段)
10 衝撃エネルギ吸収部(衝撃エネルギ吸収手段)

Claims (2)

  1. 操舵輪に連結される操舵軸をハウジング内に支持し、前記操舵軸に加わる衝撃エネルギを前記ハウジングに伝動すべき転がり軸受を備えたステアリング装置において、前記ハウジングは前記転がり軸受の外輪が内嵌される嵌合部と、周方向の一部がラジアル方向内側へ突出し、前記外輪に加わる衝撃エネルギにより変形しつつ前記転がり軸受を軸長方向へ移動させる凸条と、該凸条及び前記嵌合部に連なる湾曲部とを有することを特徴とするステアリング装置。
  2. 操舵輪に連結される操舵軸をハウジング内に支持し、前記操舵軸に加わる衝撃エネルギを前記ハウジングに伝動すべき転がり軸受を備えたステアリング装置において、前記ハウジングは前記転がり軸受の外輪が内嵌される嵌合部と、周方向の一部に切り込みにより形成される舌片が内側へ曲げられ、前記外輪に加わる衝撃エネルギにより変形しつつ前記転がり軸受を軸長方向へ移動させる凸部とを有することを特徴とするステアリング装置。
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