JP4158539B2 - 車輌用車輪状態推定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌用車輪状態推定装置に係り、更に詳細には後輪のグリップ度を推定する車輌用車輪状態推定装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車輌の車輪状態推定装置の一つとして、例えば本願出願人の出願にかかる下記の特許文献1に記載されている如く、操舵輪である前輪のセルフアライニングトルクを演算し、車輌のヨーレートの時間微分値及び車輌の横加速度に基づき前輪のコーナリングフォースを演算し、セルフアライニングトルク及びコーナリングフォースに基づき路面の摩擦係数を演算する路面の摩擦係数検出装置が従来より知られている。
【特許文献1】
特開平6−221968号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如き路面の摩擦係数検出装置によれば路面の摩擦係数を推定することができるので、セルフアライニングトルク及び路面の摩擦係数に基づき前輪のグリップ度を演算することができ、前輪のグリップ度に応じて前輪の制駆動力を適正に制御することができるが、後輪の制駆動力をも適正に制御するためには、後輪のグリップ度も推定されることが望ましい。
【0004】
前輪の場合と同様、後輪のセルフアライニングトルクを検出すれば、後輪のセルフアライニングトルク及び路面の摩擦係数に基づいて後輪のグリップ度を演算することができるが、その場合には後輪のセルフアライニングトルクを検出するためには力センサ等が必要であり、車輪状態推定装置が高価なものにならざるを得ないという問題がある。
【0005】
本発明は、後輪の制駆動力をも適正に制御する上で後輪のグリップ度が低廉に推定される必要があるという技術的要請に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、前輪のセルフアライニングトルクや路面の摩擦係数を推定しこれらを有効に利用することにより、後輪のセルフアライニングトルクを検出することなく後輪のグリップ度を推定することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の主要な課題は、本発明によれば、前輪に制駆動力が発生していない状況に於いて操舵輪である前輪のセルフアライニングトルクに基づき前輪のグリップ度を演算し、前記前輪のグリップ度をε f とし、後輪の前後力をF xr とし、前輪の横力をF yf とし、前輪及び後輪の接地荷重をそれぞれW f 及びW r とし、α=(F xr f )/(F yf r )として、下記の式1
【数2】
Figure 0004158539
に従って後輪に制駆動力が作用する状況に於ける後輪のグリップ度ε rを推定することを特徴とする車輌用車輪状態推定装置(請求項1の構成)によって達成される。
【0008】
尚本明細書に於いて、「グリップ度」とは、車輪が発生し得る路面に沿う方向の力と車輪が発生している路面に沿う方向の力との差を車輪が発生し得る路面に沿う方向の力にて除算した値(ε)をいい、車輪が発生している路面に沿う方向の力を車輪が発生し得る路面に沿う方向の力にて除算した値をμ利用率と呼ぶとすると、グリップ度εは「1−μ利用率」に等しい。
【0009】
【発明の作用及び効果】
一般に、後輪のグリップ度は後輪の前後力と後輪の横力と路面の摩擦係数とに基づいて推定可能であり、操舵輪である前輪のセルフアライニングトルクに基づき前輪のグリップ度を推定することができ、前輪のグリップ度に基づき前輪の路面の摩擦係数を推定することができるので、前後輪の路面の摩擦係数が同一であると仮定すれば、前輪のセルフアライニングトルクに基づき前輪のグリップ度を推定し、前輪のグリップ度に基づき路面の摩擦係数を推定することにより、後輪の前後力と後輪の横力と路面の摩擦係数とに基づいて後輪のグリップ度を推定することができる。
【0011】
また一般に、車輌が制駆動状態にないときには前後輪のグリップ度が同一であると仮定すると、後に詳細に説明する如く、前輪に制駆動力が発生していない状況に於いて前輪のセルフアライニングトルクに基づき前輪のグリップ度を演算することにより、前輪のグリップ度と後輪の前後力と前輪の横力と前輪及び後輪の接地荷重とに基づき後輪に制駆動力が作用する状況に於ける後輪のグリップ度を推定することができる。
【0013】
また前後輪のグリップ度が同一であるということは前後輪の横力の比が前後輪の接地荷重の比と等しいことを意味する。一般に、後輪の横力の発生は前輪の横力の発生よりも遅れるが、上記請求項の構成によれば、前後輪のグリップ度が同一であると仮定されることにより、位相の早い前輪横力を使用することができるので、後輪に制駆動力が作用したときの後輪のグリップ度を早く推定することができる。
【0014】
上述の如く、車輌が制駆動状態にないときには前輪のグリップ度εf及び後輪のグリップ度εrが同一であると仮定すると、路面の摩擦係数をμとし後輪の接地荷重をWrとし後輪の横力をFyrとすると、下記の式2が成立する。
【数3】
Figure 0004158539
【0015】
車輌が制駆動状態にない状況に於いて後輪に制駆動力が作用すると、後輪のグリップ度εrは下記の式3により表わされる。
【数4】
Figure 0004158539
【0016】
上記式2よりμWrは下記の式4により表わされ、この式4を式3に代入し、αを下記の式5の通りとすると、後輪のグリップ度εrは上記式1により表わされ、従って上記式1により後輪に制駆動力が作用する状況に於ける後輪のグリップ度εrを演算することができる。
【数5】
Figure 0004158539
【数6】
Figure 0004158539
【0017】
上記請求項の構成によれば、上記式1に従って後輪のグリップ度が推定されるので、車輌の非制駆動時には前後輪のグリップ度が同一であることを前提に、後輪のセルフアライニングトルクを検出することなく、後輪に制駆動力が作用する状況に於ける後輪のグリップ度を正確に推定することができる。
【0023】
【課題解決手段の好ましい態様】
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項の構成に於いて、車輌の非駆動時に前輪のセルフアライニンクトルクに基づき前輪のグリップ度を演算するよう構成される(好ましい態様)。
【0025】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、車輌は後輪がエンジンにより駆動される後輪駆動車又は四輪駆動車であり、後輪の前後力はエンジンブレーキ力と後輪の摩擦制動力との和として演算されるよう構成される(好ましい態様)。
【0027】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項の構成に於いて、前輪の横力は車輌の横加速度及びヨーレートに基づいて演算されるよう構成される(好ましい態様)。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照しつつ、参考例及び本発明の好ましい実施の形態(以下単に実施形態という)について詳細に説明する。
【0029】
参考例
図1は電動式パワーステアリング装置を備えた後輪駆動車の制動制御装置の一部として構成された車輌用車輪状態推定装置の参考例を示す概略構成図である。
【0030】
図1に於いて、10FL及び10FRはそれぞれ車輌12の左右の前輪を示し、10RL及び10RRはそれぞれ車輌12の左右の後輪を示している。従動輪であり操舵輪でもある左右の前輪10FL及び10FRは運転者によるステアリングホイール14の転舵に応答して駆動されるラック・アンド・ピニオン式の電動式パワーステアリング装置16によりタイロッド18L及び18Rを介して操舵される。
【0031】
また図1に於いて、20は電子制御スロットルバルブ20Aを備えたエンジンを示しており、エンジン20の出力はエンジン用電子制御装置22により電子制御スロットルバルブ20Aが制御されることによって制御される。エンジン20の駆動力はトルクコンバータ24及びトランスミッション26を含む自動変速機28を介してプロペラシャフト30へ伝達され、プロペラシャフト30の駆動力はディファレンシャルギヤ装置32により左後輪車軸34L及び右後輪車軸34Rへ伝達され、これにより駆動輪である左右の後輪10RL及び10RRが回転駆動される。
【0032】
図示の参考例に於いては、電動式パワーステアリング装置16はラック同軸型の電動式パワーステアリング装置であり、電子制御装置36により制御される。電動式パワーステアリング装置16は電動機38と、電動機38の回転トルクをラックバー40の往復動方向の力に変換する例えばボールねじ式の変換機構42とを有し、ハウジング44に対し相対的にラックバー40を駆動する補助転舵力を発生することにより、運転者の操舵負担を軽減する操舵アシストトルクを発生する。
【0033】
各車輪の制動力は制動装置46の油圧回路48によりホイールシリンダ50FL、50FR、50RL、50RRの制動圧が制御されることによって制御されるようになっている。図には示されていないが、油圧回路48はリザーバ、オイルポンプ、種々の弁装置等を含み、各ホイールシリンダの制動圧は通常時には運転者によるブレーキペダル52の踏み込み操作に応じて駆動されるマスタシリンダ54により制御され、また必要に応じて後に詳細に説明する如く電子制御装置56により制御される。
【0034】
車輪10FL〜10RRのホイールシリンダ50FL〜50RRにはそれぞれ対応するホイールシリンダ内の圧力Pi(i=fl、fr、rl、rr)を検出する圧力センサ60FL〜60RRが設けられ、マスタシリンダ54にはマスタシリンダ圧力Pmを検出する圧力センサ62が設けられている。またステアリングシャフト64にはそれぞれ操舵角θ及び操舵トルクTsを検出する操舵角センサ66及びトルクセンサ68が設けられ、車輌12にはそれぞれ車速V、車輌の前後加速度Gx、車輌の横加速度Gy、車輌のヨーレートγを検出する車速センサ70、前後加速度センサ72、横加速度センサ74、ヨーレートセンサ76が設けられている。尚操舵角センサ66、トルクセンサ68、横加速度センサ74、ヨーレートセンサ76は車輌の右旋回方向を正としてそれぞれ操舵角θ、操舵トルクTs、横加速度Gy、ヨーレートγを検出する。
【0035】
図2に示されている如く、圧力センサ60FL〜60RRにより検出されたホイールシリンダ50FL〜50RR内の圧力Piを示す信号、圧力センサ62により検出されたマスタシリンダ圧力Pmを示す信号、操舵角センサ66により検出された操舵角θを示す信号、車速センサ70により検出された車速Vを示す信号、前後加速度センサ72により検出された前後加速度Gxを示す信号、横加速度センサ74により検出された横加速度Gyを示す信号、ヨーレートセンサ76により検出されたヨーレートγを示す信号は電子制御装置56に入力される。
【0036】
図には示されていないが、エンジン20にはエンジン回転数Neを検出するエンジン回転数センサ78が設けられ、電子制御スロットルバルブ20Aにはスロットル開度φを検出するスロットル開度センサ80が設けられ、エンジン回転数Neを示す信号及びスロットル開度φを示す信号は図には示されていないアクセル開度センサよりのアクセル開度を示す信号や吸入空気量センサよりの吸入空気量を示す信号等と共にエンジン用電子制御装置22へ入力される。電子制御装置22はエンジン回転数Neを示す信号及びスロットル開度φを示す信号を電子制御装置56へ出力する。
【0037】
トルクセンサ68により検出された操舵トルクTsを示す信号は電子制御装置36に入力され、電子制御装置36には電子制御装置56より車速Vを示す信号も入力される。電子制御装置36は操舵トルクTsを示す信号と共に電動式パワーステアリング装置16に対するトルクアシスト指令電流Itaを示す信号を電子制御装置56へ出力する。
【0038】
尚図には詳細に示されていないが、電子制御装置22、36及び56はそれぞれ例えばCPUとROMとRAMと入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続された一般的な構成のマイクロコンピュータを含んでいる。
【0039】
特に図示の参考例に於いては、電子制御装置56は、図3に示されたフローチャートに従い、前輪のグリップ度εfを演算すると共に前輪位置に於ける車輌の前後加速度Gxf及び横加速度Gyfを演算し、これらに基づき前輪の路面の摩擦係数μfを演算し、この値を路面の摩擦係数μとする。そして電子制御装置56は、左右後輪の前後力Fxr、横力Fyr、接地荷重Wrを演算し、路面の摩擦係数μ、左右後輪の前後力Fxr、横力Fyr、接地荷重Wrに基づき後輪のグリップ度εrを演算する。
【0040】
また電子制御装置56は、図4に示されたフローチャートに従い、車輌の非加速時であるか否かを判定し、車輌の非加速時にはエンジンブレーキ力Febを演算し、後輪のグリップ度εrに基づきエンジンブレーキが作用すると車輌の挙動が悪化する状況であるか否かを判定する。
【0041】
そして電子制御装置56は、エンジンブレーキが作用すると車輌の挙動が悪化する状況であるときには、マスタシリンダ圧力Pmに基づき車輌全体の目標摩擦制動力Fbvを演算し、エンジンブレーキ力Febと目標摩擦制動力Fbvとの和を車輌全体の目標制動力Fbvtとして、車輌の挙動を安定化させる配分にて車輌全体の目標制動力Fbvtを各車輪に配分することにより各車輪の目標制動力Fbti(i=fl、fr、rl、rr)を演算する。
【0042】
また電子制御装置56は、駆動輪である左右後輪の目標制動力Fbtrl及びFbtrrのうち小さい方の値に基づきエンジン20の目標出力トルクTet(負の値)を演算し、目標出力トルクTet及びエンジン回転数Neに基づき目標スロットル開度φtを演算し、目標スロットル開度φtを示す指令信号をエンジン用電子制御装置22へ出力する。
【0043】
更に電子制御装置56は、左右前輪の目標制動力Fbtfl及びFbtfrが達成されると共に左右後輪の目標制動力Fbtrl及びFbtrrのうち大きい方の値に対応する車輪の目標制動力Fbtrl又はFbtrrが達成されるよう、これらの車輪の制動圧Piを制御する。
【0044】
特に電子制御装置56は、路面の摩擦係数μが低いほど大きくなるよう閾値Keを演算し、後輪のグリップ度εrが閾値Keよりも小さいか否かの判別により、エンジンブレーキが作用すると車輌の挙動が悪化する状況であるか否かを判定する。
【0045】
電子制御装置36は、操舵トルクTsの大きさが大きいほどアシストトルクTabの大きさが大きくなり、車速Vが高いほどアシストトルクTabの大きさが小さくなるよう、操舵トルクTs及び車速Vに基づき図8に示されたグラフに対応すマップよりアシストトルクTabを演算し、少なくともアシストトルクTabに基づき電子制御装置36を介して電動式パワーステアリング装置16によるアシストトルクを制御し、これにより運転者の操舵負担を軽減する。尚電動式パワーステアリング装置16によるアシストトルクの制御自体は本発明の要旨をなすものではなく、当技術分野に於いて公知の任意の要領にて実行されてよい。
【0046】
電子制御装置22は通常時にはアクセル開度や吸入空気量等に基づいて電子制御スロットルバルブ20Aを制御することによりエンジン20の出力を制御するが、電子制御装置56より目標スロットル開度φtを示す指令信号が入力されると、該指令信号に従ってスロットル開度φが目標スロットル開度φtになるよう電子制御スロットルバルブ20Aを制御することによりエンジン20の出力トルクを制御する。尚通常時のエンジン20の制御も本発明の要旨をなすものではなく、当技術分野に於いて公知の任意の要領にて実行されてよい。
【0047】
次に図3を参照して、路面の摩擦係数μ及び後輪のグリップ度εrの演算ルーチンについて説明する。尚図3に示されたフローチャートによる制御は図には示されていないイグニッションスイッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。
【0048】
まずステップ10に於いてはトルクセンサ68により検出された操舵トルクTsを示す信号等の読み込みが行われ、ステップ20に於いてはトルクアシスト指令電流Itaにトルク定数(正の定数)との積として電動式パワーステアリング装置16によるアシストトルクTasが演算され、トルクセンサ68により検出された操舵トルクTsとアシストトルクTasとの和より操舵系の摩擦力に対応する値を減算することにより、前輪のセルフアライニングトルクSATが演算される。尚前輪のセルフアライニングトルクSATは当技術分野に於いて公知の他の要領にて演算されてもよく、また検出されてもよい。
【0049】
ステップ30に於いては横加速度Gyと車速V及びヨーレートγの積V*γとの偏差Gy−V*γとして横加速度の偏差、即ち車輌の横すべり加速度Vydが演算され、この横加速度の偏差Vydが積分されることにより車体の横すべり速度Vyが演算されると共に、操舵角センサ66により検出された操舵角θより演算される前輪の実舵角θaが演算され、車体の横すべり速度Vy、前輪の実舵角θa、ヨーレートγ及び車速Vに基づき下記の式に従って前輪のスリップ角αfが演算される。
αf=(Vy+Lf*γ)/V−θa ……(
【0050】
ステップ40に於いては前輪のスリップ角αfに基づき図5に示されたグラフに対応すマップ(実線)より車輌モデルのセルフアライニングトルクSATmが演算され、ステップ50に於いては前輪のセルフアライニングトルクSAT及び車輌モデルのセルフアライニングトルクSATmに基づき下記の式に従って前輪のグリップ度εfが演算される。
εf=SAT/SATm ……(
【0051】
ステップ60に於いては横加速度Gy及びヨーレートγに基づき下記の式に従って前輪位置に於ける車輌の横加速度Gyfが演算され、ステップ70に於いてはLf及びLrをそれぞれ重心と前輪車軸及び後輪車軸との間の距離として、前後加速度Gx及びヨーレートγに基づき下記の式に従って前輪位置に於ける車輌の前後加速度Gxfが演算され、ステップ80に於いては下記の式1に従って前輪の路面の摩擦係数μfが演算され、この値が路面の摩擦係数μとされる。
【数7】
Figure 0004158539
Gxf=Gx・(Lf+Lr)/Lr ……(
【数8】
Figure 0004158539
【0052】
ステップ90に於いては車輌のヨー慣性モーメントをIzとし、ヨーレートγの微分値をγdとし、車輌の重量をMとして、下記の式1に従って左右後輪の横力Fyrが演算され、ステップ100に於いては圧力−左右後輪制動力の変換係数Kbrとマスタシリンダ圧力Pmとの積として左右後輪の目標摩擦制動力Fbrtが演算されると共に、左右後輪の前後力Fxrがエンジンブレーキ力Febと左右後輪の目標摩擦制動力Fbrtとの和として演算される。
【数9】
Figure 0004158539
【0053】
ステップ110に於いては車輌の前後加速度Gxに基づき当技術分野に於いて公知の要領にて左右後輪の接地荷重Wrが演算されると共に、左右後輪の横力Fyr、左右後輪の前後力Fxr、路面の摩擦係数μ、左右後輪の接地荷重Wrに基づき下記の式1に従って後輪のグリップ度εrが演算される。
【数10】
Figure 0004158539
【0054】
次に図4に示されたフローチャートを参照して図示の参考例に於ける制動力制御ルーチンについて説明する。尚図4に示されたフローチャートによる制御も図には示されていないイグニッションスイッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。
【0055】
まずステップ210に於いては圧力センサ60FL〜60RRにより検出されたホイールシリンダ50FL〜50RR内の圧力Piを示す信号等の読み込みが行われ、ステップ220に於いては例えばスロットル開度φ及びエンジン回転数Neに基づき図6に示されたグラフに対応すマップより推定されるエンジン20の出力トルクTeが0以下であるか否かの判別により、車輌が非駆動状態にあるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ300へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ230へ進む。
【0056】
ステップ230に於いては路面の摩擦係数μが低いほど閾値Keが大きくなるよう、上述の図3に示されたフローチャートに従って演算された路面の摩擦係数μに基づき図7に示されたグラフに対応するマップより後述のステップ240の判別に供される閾値Keが演算される。
【0057】
ステップ240に於いては後輪のグリップ度εrが閾値Keよりも小さいか否かの判別、即ちエンジンブレーキ力Febが作用すると車輌の挙動が悪化する虞れがあるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ300へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ250へ進む。
【0058】
ステップ250に於いてはスロットル開度φ及びエンジン回転数Neに基づき図6に示されたグラフに対応すマップよりエンジン20の出力トルクTeが演算され、出力トルクTe及び駆動系のギヤ比に基づきエンジンブレーキ力Febが演算される。
【0059】
ステップ260に於いては圧力−車輌全体制動力の変換係数Kbv(正の値)とマスタシリンダ圧力Pmとの積として車輌全体の目標摩擦制動力Fbvが演算され、エンジンブレーキ力Febと目標摩擦制動力Fbvとの和として車輌全体の目標制動力Fbvtが演算される。また車輌の前後加速度Gx及び横加速度Gyに基づき当技術分野に於いて公知の要領にて各車輪の接地荷重Wi(i=fl、fr、rl、rr)が演算され、接地荷重Wiの和をWとして下記の式1に従って各車輪に対する目標制動力Fbvtの配分量、即ち各車輪の目標制動力Fbti(i=fl、fr、rl、rr)が演算される。
Fbti=Fbvt×Wi/W ……(1
【0060】
ステップ270に於いては駆動輪である左右後輪の目標制動力Fbtrl及びFbtrrのうち小さい方の値をFbtrminとして、Fbtrminの2倍(目標エンジンブレーキ力Febt)及び駆動系のギヤ比に基づきエンジン20の目標出力トルクTet(負の値)が演算される。
【0061】
ステップ280に於いては左右前輪の目標制動力Fbtfl及びFbtfrに基づき左右前輪の目標制動圧Pbtfl及びPbtfrが演算され、左右前輪の制動圧Pfl及びPfrがそれぞれ目標制動圧Pbtfl及びPbtfrになるよう制御されると共に、左右後輪の目標制動力Fbtrl及びFbtrrのうち大きい方の値とFbtrminとの偏差ΔFbtrが演算され、偏差ΔFbtrに基づき目標制動圧Pbtrが演算され、当該車輪の制動圧が目標制動圧Pbtrになるよう制御される。
【0062】
ステップ290に於いては目標出力トルクTet及びエンジン回転数Neに基づき図6に示されたグラフに対応すマップより目標スロットル開度φtが演算され、目標スロットル開度φtを示す指令信号がエンジン用電子制御装置22へ出力され、しかる後ステップ10へ戻る。
【0063】
ステップ300に於いてはマスタシリンダ54とホイールシリンダ50FR、50FL、50RR、50RLとの連通が維持され、これにより各車輪の制動圧がマスタシリンダ圧力Pmにより制御される通常時の制動力制御が実行され、しかる後ステップ10へ戻る。
【0064】
かくして図示の参考例によれば、ステップ20に於いて前輪のセルフアライニングトルクSATが演算され、ステップ30に於いて前輪のスリップ角αfが演算され、ステップ40に於いて前輪のスリップ角αfに基づき車輌モデルのセルフアライニングトルクSATmが演算され、ステップ50に於いて前輪のセルフアライニングトルクSAT及び車輌モデルのセルフアライニングトルクSATmに基づき前輪のグリップ度εfが演算される。
【0065】
そしてステップ60〜100に於いてそれぞれ前輪位置に於ける車輌の横加速度Gyf、車輌の前後加速度Gxf、路面の摩擦係数μ、左右後輪の横力Fyr、左右後輪の前後力Fxrが演算され、ステップ110に於いて前輪のグリップ度εf、前輪の路面の摩擦係数μf、左右後輪の横力Fyr、左右後輪の前後力Fxrに基づき後輪のグリップ度εrが演算される。
【0066】
従って図示の参考例によれば、前後輪の路面の摩擦係数が同一であることを前提に、後輪のセルフアライニングトルクを検出することなく、推定される前輪のグリップ度εf及び路面の摩擦係数μを有効に利用して後輪のグリップ度εrを推定することができる。
【0067】
実施形態
図9は本発明による車輌用車輪状態推定装置の実施形態に於ける路面の摩擦係数μ及び後輪のグリップ度εrの演算ルーチンを示すゼネラルフローチャートである。尚図9に於いて図3に示されたステップと同一のステップには図3に於いて付されたステップ番号と同一のステップ番号が付されている。
【0068】
この実施形態に於いては、ステップ10の次に実行されるステップ15に於いて前輪が非制駆動状態にあるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのままステップ10へ戻り、肯定判別が行われたときにはステップ20へ進む。
【0069】
ステップ20〜60、80、100は上述の参考例の場合と同様に実行され、参考例のステップ70に対応するステップは実行されず、ステップ80の次に実行されるステップ95に於いて下記の式1に従って左右前輪の横力Fyfが演算される。
【数11】
Figure 0004158539
【0070】
ステップ120に於いては車輌の前後加速度Gx及び横加速度Gyに基づき当技術分野に於いて公知の要領にて左右前輪の接地荷重Wf及び左右後輪の接地荷重Wrが演算され、ステップ130に於いては前輪のグリップ度εf、路面の摩擦係数μ、左右前輪の横力Fyf、左右後輪の前後力Fxr、左右前輪の接地荷重Wf及び左右後輪の接地荷重Wrに基づき下記の式1に従って後輪のグリップ度εrが演算される。
【数12】
Figure 0004158539
【0071】
かくして図示の実施形態によれば、ステップ20〜80に於いて上述の参考例の場合と同様の要領にて前輪のグリップ度εf及び路面の摩擦係数μが演算され、ステップ100に於いて左右後輪の前後力Fxrが演算されると共に、ステップ95に於いて左右前輪の横力Fyfが演算され、ステップ120に於いて左右前輪の接地荷重Wf及び左右後輪の接地荷重Wrが演算され、ステップ130に於いて前輪のグリップ度εf、路面の摩擦係数μ、左右前輪の横力Fyf、左右後輪の前後力Fxr、左右前輪の接地荷重Wf及び左右後輪の接地荷重Wrに基づき後輪のグリップ度εrが演算される。
【0072】
従って図示の実施形態によれば、車輌の非制駆動時には前後輪のグリップ度が同一であることを前提に、上述の参考例の場合と同様、後輪のセルフアライニングトルクを検出することなく、推定される前輪のグリップ度εf及び路面の摩擦係数μを有効に利用して後輪のグリップ度εrを推定することができ、また後輪横力に比して位相が早い前輪横力を使用して後輪のグリップ度が推定されるので、後輪に制駆動力が作用したときの後輪のグリップ度を早く推定することができる。
【0073】
尚、上述の参考例及び実施形態によれば、車輌が非駆動状態にあるときにはステップ220に於いて肯定判別が行われ、ステップ230に於いて路面の摩擦係数μが低いほど閾値Keが大きくなるよう、路面の摩擦係数μに基づき閾値Keが演算される。
【0074】
そしてステップ240に於いて後輪のグリップ度εrが閾値Keよりも小さいか否かの判別により、エンジンブレーキ力Febが作用すると車輌の挙動が悪化する虞れがあるか否かの判別が行われ、車輌の挙動が悪化する虞れがあるときにはステップ250に於いてエンジンブレーキ力Febが演算され、ステップ260に於いてエンジンブレーキ力Febと目標摩擦制動力Fbvとの和として車輌全体の目標制動力Fbvtが演算されると共に、各車輪の接地荷重Wiに比例する割合にて車輌全体の目標制動力Fbvtが各車輪に配分されることにより各車輪の目標制動力Fbtiが演算される。
【0075】
ステップ270に於いて駆動輪である左右後輪の目標制動力Fbtrl及びFbtrrのうち小さい方の値をFbtrminとして、Fbtrminの2倍及び駆動系のギヤ比に基づきエンジン20の目標出力トルクTetが演算され、ステップ290に於いて目標出力トルクTet及びエンジン回転数Neに目標スロットル開度φtが演算され、目標スロットル開度φtを示す指令信号がエンジン用電子制御装置22へ出力される。
【0076】
更にステップ280に於いて左右前輪の目標制動力Fbtfl及びFbtfrに基づき左右前輪の目標制動圧Pbtfl及びPbtfrが演算され、左右前輪の制動圧Pfl及びPfrがそれぞれ目標制動圧Pbtfl及びPbtfrになるよう制御されると共に、左右後輪の目標制動力Fbtrl及びFbtrrのうち大きい方の値とFbtrminとの偏差ΔFbtrが演算され、偏差ΔFbtrに基づき目標制動圧Pbtrが演算され、当該車輪の制動圧が目標制動圧Pbtrになるよう制御される。
【0077】
一般に、車輌が前輪操舵式の後輪駆動車である場合に於いて、車輌が旋回限界に近づくと、前輪のセルフアライニングトルクが飽和した状態になり、前輪のセルフアライニングトルクは車輪の横力よりも早く飽和する。上述の参考例及び実施形態によれば、前輪のセルフアライニングトルクSATに基づいて後輪のグリップ度εrが演算され、後輪のグリップ度εrが閾値Keよりも小さいか否かの判別により、エンジンブレーキ力Febが作用すると車輌の挙動が悪化する虞れがあるか否かの判別が行われるので、エンジンブレーキが作用すると車輌の挙動が悪化する虞れがあるか否かを早期に判定し、これによりエンジンブレーキ力を早期に各車輪に配分して車輌の挙動の悪化を効果的に防止することができる。
【0078】
またステップ240に於いて否定判別が行われたときには、即ちエンジンブレーキ力Febが作用しても車輌の挙動が悪化する虞れがないときには、ステップ250〜290は実行されず、車輌が駆動状態にありステップ220に於いて否定判別が行われた場合と同様、ステップ300に於いてマスタシリンダ54とホイールシリンダ50FR、50FL、50RR、50RLとの連通が維持され、これにより各車輪の制動圧がマスタシリンダ圧力Pmにより制御される通常時の制動力制御が実行される。
【0079】
従ってエンジンブレーキ力Febが作用すると車輌の挙動が悪化する虞れがある場合にのみ、ステップ250〜290が実行され、車輌の挙動が安定化させる配分比率にてエンジンブレーキ力Febが各車輪に配分されるので、車輌の挙動が悪化する虞れがあるか否かが考慮されることなくエンジンブレーキ力が各車輪に配分される従来の制動力制御装置の場合に比して、非駆動輪である左右前輪及び左右後輪のうち配分されたエンジンブレーキ力が大きい側の車輪の制動装置の負担、例えば山道降坂時の制動装置の作動頻度及び作動時間を軽減し、その耐久性を向上させることができる。
【0080】
更に上述の参考例及び実施形態によれば、ステップ230に於いて路面の摩擦係数μが低いほど閾値Keが大きくなるよう、路面の摩擦係数μに基づき閾値Keが演算され、後輪のグリップ度εrが閾値Keよりも小さいか否かの判別により、エンジンブレーキ力Febが作用すると車輌の挙動が悪化する虞れがあるか否かの判別が行われるので、路面の摩擦係数μが低いほど、即ち車輌の挙動が悪化し易いほど早期に車輌の挙動が悪化する虞れがあると判定することができ、これにより応答遅れなく車輌の挙動の悪化を効果的に防止することができる。
【0081】
以上に於いては本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0082】
例えば上述の参考例及び実施形態に於いては、前輪のセルフアライニングトルクSAT及びスリップ角αfが演算され、前輪のスリップ角αfに基づき車輌モデルのセルフアライニングトルクSATmが演算され、前輪のセルフアライニングトルクSAT及び車輌モデルのセルフアライニングトルクSATmに基づき前輪のグリップ度εfが演算されるようになっているが、前輪のグリップ度εfは当技術分野に於いて公知の任意の要領にて演算されてよい。
【0083】
また上述の参考例及び実施形態に於いては、後輪のグリップ度εrが閾値Keよりも小さいか否かの判別により、エンジンブレーキ力Febが作用すると車輌の挙動が悪化する虞れがあるか否かの判別が行われ、その判別結果に基づき各車輪の制動力が制御されるようになっているが、後輪のグリップ度εrは例えば後輪駆動車のトラクション制御や四輪駆動車の後輪駆動力の制御の如く、車輌の任意の制御に使用されてよい。
【0084】
更に上述の参考例及び実施形態に於いては、車輌は後輪駆動車であるが、本発明は四輪駆動車に適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電動式パワーステアリング装置を備えた後輪駆動車の制動制御装置の一部として構成された車輌用車輪状態推定装置の参考例を示す概略構成図である。
【図2】 参考例に於ける制御系を示すブロック図である。
【図3】 参考例に於ける路面の摩擦係数μ及び後輪のグリップ度εr演算ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】 参考例に於ける制動力制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】 前輪のスリップ角αfと車輌モデルのSAT(実線)及び実際のSATの一例(破線)との間の関係を示すグラフである。
【図6】 エンジン回転数Neとスロットル開度φと及びエンジンの出力トルクTe及び目標出力トルクTetとの間の関係を示すグラフである。
【図7】 路面の摩擦係数μと閾値Keとの間の関係を示すグラフである。
【図8】 操舵トルクTs及び車速VとアシストトルクTabとの間の関係を示すグラフである。
【図9】 本発明による車輌用車輪状態推定装置の実施形態に於ける路面の摩擦係数μ及び後輪のグリップ度εr演算ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
16…電動式パワーステアリング装置16
20…エンジン
22、36…電子制御装置
46…制動装置
54…マスタシリンダ
56…電子制御装置
60FL〜60RR、62…圧力センサ
66…操舵角センサ
68…トルクセンサ
70…車速センサ
72…前後加速度センサ
74…横加速度センサ
76…ヨーレートセンサ

Claims (1)

  1. 前輪に制駆動力が発生していない状況に於いて操舵輪である前輪のセルフアライニングトルクに基づき前輪のグリップ度を演算し、前記前輪のグリップ度をε f とし、後輪の前後力をF xr とし、前輪の横力をF yf とし、前輪及び後輪の接地荷重をそれぞれW f 及びW r とし、α=(F xr f )/(F yf r )として、下記の式1
    Figure 0004158539
    に従って後輪に制駆動力が作用する状況に於ける後輪のグリップ度ε rを推定することを特徴とする車輌用車輪状態推定装置。
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