JP4158495B2 - コンバインの刈取搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、コンバインの引継搬送装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】
従来、複数の分草体および引起装置の後側に刈刃を設け、刈刃の後側に左右の前記分草体からの複数の搬送通路を通る穀稈を夫々搬送する根元搬送装置を設けて刈取部を構成し、前記各根元搬送装置の終端に、脱穀装置に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置の始端部に穀稈を引き継ぐ引継搬送装置の始端部を臨ませ、この引継搬送装置の始端部に縦軸回転の掻込体を設けた構成は、公知である(例えば、特許文献1参照)。

【0003】
【特許文献1】
特開平9−168325号公報(段落[0007]、図2参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知のものは、穂先引継搬送装置の始端部に掻込体を設け、株元引継搬送装置の始端部は掻込体の噛み合い部より搬送方向下手側に位置しているので、掻込体により掻込まれた穀稈の株元引継搬送装置による引継が円滑でないという課題がある。
本願は、刈取部の搬送装置と引継搬送装置との引継の確実性を向上させたものである。
【0005】
【発明の目的】
穀稈の搬送・供給・引継の確実化。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の分草体10および引起装置11の後側に刈刃15を設け、該刈刃15の後側に左右の前記分草体10からの複数の搬送通路Hを通る穀稈を夫々搬送する根元搬送装置14を設けて刈取部5を構成し、前記各根元搬送装置14の終端に、脱穀装置3に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置30の始端部に穀稈を引き継ぐ株元引継搬送装置31の始端部を臨ませ、前記各根元搬送装置14が搬送する複数の搬送通路が合流する合流部近傍に、縦軸回転の一対の駆動穀稈掻込体50の掻込爪52と従動穀稈掻込体51の掻込爪53との噛合部54を設け、前記株元引継搬送装置31は引継搬送チエン33と引継挾扼杆34とにより構成し、前記引継挾扼杆34の始端部は、前記噛合部54よりも搬送上手側に位置させ、前記駆動穀稈掻込体50を回転軸40に取付け、従動穀稈掻込体51を取付軸71に取付け、該従動穀稈掻込体51が該駆動穀稈掻込体50から離れるに従い低くなるように前記取付軸71を傾斜させ、前記従動穀稈掻込体51は前記駆動穀稈掻込体50よりも大径に形成すると共に、従動穀稈掻込体51の従動掻込爪53は駆動掻込爪52よりも前方に位置させ、前記駆動穀稈掻込体50の駆動掻込爪52は外周端に至る程低くなるように折り曲げて構成し、前記駆動穀稈掻込体50の折れ曲がった掻込爪52と従動穀稈掻込体51の掻込爪53とを噛合部54において噛み合わせたことを特徴とするコンバインの刈取搬送装置としたものであり、走行装置2により前進すると、各分草体10により分草し、分草体10により分草された穀稈は引起装置11により引起され、スターホイル13により後方に掻込まれ、刈刃15により切断され、切断された穀稈は各根元搬送装置14により搬送通路を搬送される。
根元搬送装置14の終端まで搬送された穀稈は合流して株元引継搬送装置31と穂先引継搬送装置32に引継がれて引継搬送通路を搬送され、株元引継搬送装置31と穂先引継搬送装置32により搬送された穀稈は脱穀装置3に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置30に引継がれ、脱穀される。
そして、根元搬送装置14により搬送通路まで搬送され、株元引継搬送装置31と穂先引継搬送装置32に引継がれて引継搬送通路に合流する穀稈は、穀稈掻込体50と穀稈掻込体51により掻き込まれる前に、株元引継搬送装置31の引継挾扼杆34により案内され、搬送姿勢が安定し、稈こぼれが防止されて、引継が良好になる。
【0007】
【発明の効果】
請求項1の場合、穂先引継搬送装置32に合流する穀稈の搬送および掻込を前記噛合部54よりも搬送上手側に位置する引継挾扼杆34の始端部で案内でき、搬送姿勢が安定し、稈こぼれを防止できて、引継が良好になり、従動穀稈掻込体51を大径にしているので、機体進行方向の右側の引起装置11からの穀稈(2条)を掻き込めるから、搬送機構を省略できて、コストダウンと軽量化を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図により説明すると、1は機体フレーム、2は走行装置、3は走行装置2の上方位置に設けた脱穀装置、4は該脱穀装置3の前側一側位置に設けた操縦部、5は前記脱穀装置3および前記操縦部4の前方位置に設けた刈取部である。
刈取部5は、前後方向の縦支持フレーム6の先端に設け、縦支持フレーム6の基部に基部横伝動ケース7を設け、基部横伝動ケース7は前記機体フレーム1の支持台に回動自在に取付ける。縦支持フレーム6の中間部には刈取上下シリンダ9の一端を取付け、刈取上下シリンダ9の他端を機体側に取付け、刈取上下シリンダ9により刈取部5を上下させる。
10は前記刈取部5に設けた分草体、11は各分草体10の後方の引起装置、12は引起装置11の後方のラグ式掻込装置、13はラグ式掻込装置12の基部側下方位置に設けたスターホイル、14は左右のスターホイル13の上方に設けた根元搬送装置、15は刈刃である。
【0009】
また、18は縦支持フレーム6の先端に設けた下部横伝動ケースであり、刈取入力プーリ19に伝達されたエンジンの回転が縦支持フレーム6内の伝動軸により伝達される。20は下部横伝動ケース18の左右側に設けた左右側部伝動ケース、21は中間伝動ケースであり、前記左右の側部伝動ケース20および中間伝動ケース21の夫々に前記引起装置11の上部を取付けて回転を伝達する。前記左右の側部伝動ケース20の上下中間部には中間伝動ケース22の基部を取付け、中間伝動ケース22の先端に伝動軸23、24を設け、伝動軸23、24によりスターホイル13および根元搬送装置14に回転を伝達している。25は刈刃15に回転を伝達する伝達軸である。
左右の根元搬送装置14の搬送通路の後側には、搬送された穀稈を前記脱穀装置3に供給する穀稈供給搬送装置30に引継ぐ株元引継搬送装置31を設ける。株元引継搬送装置31は、引継搬送チエン33と引継挾扼杆34とを有し(なお、図4では引継挾扼杆34を斜線を付して図示しているが、理解を容易にするためのものであり、これにより構成は限定されない)、引継搬送チエン33は駆動スプロケット35と従動スプロケット36とに掛け回すが、駆動スプロケット35と従動スプロケット36は任意の手段により機体側に取付ける。一例を示すと、基部横伝動ケース7に設けた伝動フレーム37の回転軸38に前記駆動スプロケット35を固定し、伝動フレーム37に設けたフレーム39に前記従動スプロケット36を回転軸40により取付ける。
【0010】
前記引継挾扼杆34は、機体側に基部を固定した逆U型支持フレーム41の先端に設けた取付台42に対し弾力的に出入自在に取付け、引継搬送チエン33に対して遠近に移動して搬送中の穀稈に弾接する。
株元引継搬送装置31の始端部は、根元搬送装置14の終端部に側面視重合させ、根元搬送装置14により搬送された穀稈の受渡しを確実にしている。また、株元引継搬送装置31は、伝動フレーム37を基部横伝動ケース7に対して回転自在に取付けることにより、株元引継搬送装置31の始端部を上下位置調節自在に構成し、扱深さ調節装置として兼用している。
前記株元引継搬送装置31の上方位置には前記穂先引継搬送装置32を設ける。穂先引継搬送装置32は、機体側に取付けたケースフレーム45に設けた駆動スプロケット46と、ケースフレーム45の先端側に設けた従動スプロケット47とにラグ付き搬送チエン48を掛け回わし、ラグ付き搬送チエン48に引継搬送ラグ49を所定間隔を置いて起伏自在に取付けて構成する。実施例では、ケースフレーム45は伝動フレーム37側に取付け、株元引継搬送装置31の始端部の上下動に連動して穂先引継搬送装置32の始端部が上下するように構成している。図示は省略するが、ケースフレーム45には、引継搬送ラグ49を起立状態に保持する起立ガイドと、引継搬送ラグ49を格納させるために倒伏させる倒伏ガイドをそれぞれ所定位置に設けている。
【0011】
しかして、左右に複数並設した分草体10により分草されて引起装置11により引起された穀稈は、並行状態のまま刈刃15により根元が切断され、そのまま複数並設された各分草体10から続く搬送通路Hを根元搬送装置14により搬送され、この夫々の搬送通路Hを搬送された穀稈は合流して、株元引継搬送装置31と穂先引継搬送装置32に引継がれる。
この各搬送通路Hを通って合流した穀稈が搬送される引継搬送通路Gには、一対の穀稈掻込体(スターホイル)50、51を設ける。穀稈掻込体50、51は、円板形状に形成し、周縁に掻込爪52、53を所定間隔を置いて複数夫々形成し、夫々の穀稈掻込体50、51の掻込爪52、53は互いに噛み合わせ、掻込爪52と掻込爪53とが噛み合うことで穀稈を掻き込む。
駆動穀稈掻込体50は前記回転軸40の上端に取付ける。回転軸40の下部は支持部材55に軸装され、支持部材55の下部は前記回転軸40を軸装したフレーム39に固定し、引継搬送チエン33の回転が回転軸40を介して駆動穀稈掻込体50に伝達されて駆動回転する。
【0012】
この場合、駆動穀稈掻込体50の上面には座グリ加工して取付ボルト56を嵌合させる嵌合凹部57を形成し、取付ボルト56を嵌合凹部57内に嵌合させて取付け、駆動穀稈掻込体50を取付けたときその上面が平面となるように構成する。これにより取付ボルト56等に穀稈が巻き付くのを防止し、藁溜りの発生を防止する。
また、駆動穀稈掻込体50を合成樹脂により形成した場合、中央に肉のぬすみと呼ばれる凹部を形成しないで平面形状に形成し、ぬすみ部分に藁溜りや穀稈の引っ掛かりが発生するのを防止する。
また、従動穀稈掻込体51は駆動穀稈掻込体50に噛み合うことで回転し、駆動穀稈掻込体50に噛合う前記従動穀稈掻込体51は、取付フレーム58の先端に軸装し、取付フレーム58の基部は前記逆U型支持フレーム41に設けた取付台42に取付けている。
この駆動穀稈掻込体50と従動穀稈掻込体51の駆動掻込爪52と従動掻込爪53の噛合部54は各搬送通路Hが合流する引継搬送通路Gに設け、各搬送通路Hから搬送された穀稈の合流を円滑にしている。
【0013】
即ち、駆動穀稈掻込体50と従動穀稈掻込体51は複数の搬送通路Hが合流する引継搬送通路Gの搬送方向の左右両側に夫々位置し、駆動掻込爪52と従動掻込爪53が搬送方向上手側から下手側に互いに回転して穀稈を掻き込み、駆動穀稈掻込体50と従動穀稈掻込体51は搬送通路Hからの合流と引継搬送通路Gの搬送の双方に作用し、特に搬送通路Hの合流部分での掻き込み作用により穀稈の挟み込みや噛込みなどの不具合を防止し、詰まり発生を防止でき、各搬送通路Hからの合流および引継搬送通路Gにおける搬送を円滑、確実にする。
この場合、駆動掻込爪52と従動掻込爪53の噛合部54部分は搬送方向の一点ではなく前後に所定長さを有しており、同様に、引継搬送通路Gも搬送方向に所定の長さを有しているので、噛合部54も搬送通路Hの合流部分の何れもただの一か所を指すものではなく、所定の長さ(幅あるいは範囲)を有し、この範囲内に噛合部54を配置することで、搬送通路Hから搬送された穀稈の合流を円滑にするようにすればよい。
【0014】
換言すると、実施例では、左右に根元搬送装置14を設け、根元搬送装置14の根元搬送チエン58が互いに接近する場所が引継搬送通路Gの始端部となり、この引継搬送通路Gの始端部近傍に噛合部54を位置させると、左右の搬送通路Hからの合流する搬送穀稈を駆動穀稈掻込体50と従動穀稈掻込体51により円滑に掻き込んで搬送して、好適である。
なお、図1の根元搬送装置14は、その左側は根元搬送チエン59に変えて根元搬送ラグ59aに形成し、騒音発生を抑制している。
また、駆動穀稈掻込体50と従動穀稈掻込体51の夫々の駆動掻込爪52と従動掻込爪53の先端軌跡(搬送上手側)は、引継搬送通路Gの始端部あるいは根元搬送装置14の根元搬送チエン59(根元搬送ラグ59a)が互いに接近する場所よりも搬送方向上手側に位置するようにすると、一層、根元搬送装置14による穀稈搬送の受渡が円滑確実になって、搬送(受け渡し)姿勢が安定して良好になり、稈こぼれも抑制防止でき、好適である。即ち、噛合部54を引継搬送通路G内に位置させても、駆動掻込爪52と従動掻込爪53の先端軌跡は各搬送通路Hの終端とラップさせることで、掻き込み性能を向上させられる。
【0015】
引継搬送通路Gの正面から見たとき、穂先引継搬送装置32の引継搬送ラグ49が通過する移動路内に駆動穀稈掻込体50と従動穀稈掻込体51の噛合部54を位置させると、搬送姿勢が安定し、稈こぼれを防止できて、好適である。
即ち、引継搬送ラグ49の作用域の移動路の下方に駆動穀稈掻込体50と従動穀稈掻込体51の噛合部54を位置させることで、穂先搬送中の穀稈の株元が駆動穀稈掻込体50と従動穀稈掻込体51により確実に挟持されて、搬送案内(掻込)作用も向上する。
また、引継搬送通路Gの正面から見たとき、駆動穀稈掻込体50と従動穀稈掻込体51の噛合部54に対して穂先引継搬送装置32の引継搬送ラグ49先端の移動軌跡は、反ケースフレーム45側に突き出すように位置させると、搬送通路が広くなって搬送姿勢が安定し、穂先側の搬送案内も良好になって、稈こぼれを防止できて、好適である。
【0016】
また、穂先引継搬送装置32の引継搬送ラグ49のピッチに対して駆動穀稈掻込体50の駆動掻込爪52および従動穀稈掻込体51の従動掻込爪53のピッチを小に構成する。この場合、引継搬送ラグ49も駆動掻込爪52も回転軸40から同じ回転数が伝達されるが、駆動穀稈掻込体50の駆動掻込爪52および従動穀稈掻込体51の従動掻込爪53のピッチを小にすることで、穀稈に対する各掻込爪52、53の接触(掻込)回数が、引継搬送ラグ49より多くなって、掻込性能が向上し、穀稈の挟持力も向上し、搬送姿勢が安定し、稈こぼれを防止できて、好適である。
しかして、従動穀稈掻込体51は駆動穀稈掻込体50よりも大径に形成すると共に、従動穀稈掻込体51の従動掻込爪53は駆動掻込爪52よりも前方に位置させる。
即ち、駆動穀稈掻込体50と従動穀稈掻込体51は株元引継搬送装置31の搬送通路に対しては略交差方向に左右両側に配置されるが、従動穀稈掻込体51の従動掻込爪53は駆動掻込爪52よりも前方に位置させ、従動穀稈掻込体51を大径に形成することにより、機体進行方向の右側からの穀稈の掻込性能を向上させる。
【0017】
特に、従動穀稈掻込体51を大径に形成することにより、機体進行方向の右側の引起装置11からの穀稈(2条)を掻き込めるから、搬送機構を省略できて、コストダウンと軽量化が図れる。
即ち、従来の刈取部5の構成では、引起装置11と株元引継搬送装置31および穂先引継搬送装置32との間に設けられている根元搬送装置14の上方に、穂先搬送装置を設けていたが、本願では、左右の根元搬送装置14の搬送通路の合流部に穀稈掻込体50と穀稈掻込体51を設けているので、株元引継搬送装置31および穂先引継搬送装置32の始端部を根元搬送装置14の終端部近傍に配置することで、根元搬送装置14の上方に穂先搬送装置を設けなくてすみ、その分、引起装置11と株元引継搬送装置31および穂先引継搬送装置32との間隔も短くでき、機体全長を短くできる。
このようにしたときに、従動穀稈掻込体51を大径に形成することにより、従動穀稈掻込体51と引起装置11との間の間隔を一層短くでき、穀稈掻込体50と穀稈掻込体51により引起装置11からの穂先搬送機構を兼用する構成にして、コストダウンと軽量化が図りつつ、搬送も良好にする。
【0018】
また、駆動穀稈掻込体50に対して従動穀稈掻込体51の肉厚(板厚)が厚くなるように構成すると、軸心方向の噛み合い範囲を広くでき、取付および組立てを容易にし、また、従動穀稈掻込体51の従動掻込爪53の穀稈に当たる面積が大きくなって、穀稈の損傷を防止でき、好適である。
しかして、駆動穀稈掻込体50と従動穀稈掻込体51の内、何れか一方または両方の掻込爪の非作用側は切欠いて切欠後退面部61を設け、後続の掻込爪の作用面部62との間に噛み合ったときにも空間部63を形成するように構成し、掻込爪の噛合部54における穀稈が掻き込まれる容積(空間)を確保して搬送量の増加に対応できるように構成し、また、穀稈の挟み込みや噛込みなどの不具合を防止し、詰まり発生を防止する。
即ち、搬送通路Hから引継搬送通路Gに合流して量の増えた穀稈を掻き込みに際して、駆動穀稈掻込体50と従動穀稈掻込体51の噛合部54に空間部63を形成するので、穀稈の挟み込みや噛込みなどの不具合を防止し、詰まり発生を防止する。
また、駆動掻込爪52と従動掻込爪53のうち切欠後退面部61を設けた掻込爪は、切欠後退面部61を設けた分面積が減少するので、歯面への藁屑の滞留も減少させられる。
【0019】
しかして、駆動穀稈掻込体50および従動穀稈掻込体51は株元引継搬送装置31の搬送チエン33より上方で、穂先引継搬送装置32の引継搬送ラグ49より下方の上下中間位置に位置して、株元引継搬送装置31と穂先引継搬送装置32により搬送される穀稈の上下中間部分を掻き込むことで、搬送姿勢を良好にしている。
この場合、駆動穀稈掻込体50は、その少なくとも回転軸40より非作用側部分が、穂先引継搬送装置32のケースフレーム45の下方に位置するように構成する。これにより駆動穀稈掻込体50への藁屑の巻き付き、溜りを防止し、また、安全面においても効果がある。
しかして、株元引継搬送装置31の引継挾扼杆34の始端部は、前記駆動穀稈掻込体50と従動穀稈掻込体51との噛合部54よりも搬送上手側に位置させる。
即ち、搬送通路Hからの合流部近傍に駆動穀稈掻込体50および従動穀稈掻込体51の噛合部54を位置させ、株元引継搬送装置31の引継挾扼杆34の始端部は噛合部54よりも搬送上手側に位置させる。
したがって、引継挾扼杆34は噛合部54よりも搬送上手側から穀稈を引継搬送チエン33に案内し、引継を良好にする。
この場合、株元引継搬送装置31の引継挾扼杆34の始端部は従動穀稈掻込体51の下方に位置して噛合部54へ向けて案内するので、引継を良好にしている。
【0020】
しかして、前記穂先引継搬送装置32のケースフレーム45は、平面視、駆動穀稈掻込体50を設けた部分よりケースフレーム45の始端部に至るに従い搬送通路に対して外側(操縦部4側)に位置させる。
即ち、ケースフレーム45の引継搬送ラグ49の作用側面が、平面視駆動穀稈掻込体50を設けた部分を「く」の字形状となるように形成し、搬送通路を拡大し、また、搬送穀稈を引き継ぐときの取り込み角度を拡大させている。
この場合、駆動穀稈掻込体50の中心を基準にくの字に曲げることにより、作用域の駆動穀稈掻込体50の駆動掻込爪52をケースフレーム45より露出させ、搬送通路を拡大して駆動穀稈掻込体50による掻込性能を向上させる。また、引起装置11からの取り込み角度が増して、搬送が一層円滑になる。一方で、駆動穀稈掻込体50の中心部分の上方はケースフレーム45により包囲するので駆動穀稈掻込体50への藁屑の巻き付き、溜りを防止し、また、安全面においても効果がある。
【0021】
しかして、ケースフレーム45の上面側にはガイドカバー65を設け、ガイドカバー65は株元引継搬送装置31と穂先引継搬送装置32の始端部が最高高さに上動したとき、操縦部4の操作パネル66の一部と重合するように構成する。
即ち、株元引継搬送装置31の始端部が根元搬送装置14の終端部に側面視重合していること、また、株元引継搬送装置31と穂先引継搬送装置32を取付けた伝動フレーム37が基部横伝動ケース7に対して回転自在に取付けられ、株元引継搬送装置31の始端部を上下位置調節自在に構成することで、扱深さ調節装置として兼用しており、そのため、株元引継搬送装置31の始端部の上下位置調節に連動して穂先引継搬送装置32の始端部が上動する。
そのため、ガイドカバー65を操縦部4の操作パネル66の一部と重合を許容する分、機体を小型にし、しかも、搬送穀稈の穂先が操作パネル66に寄りかかるのを防止する。
【0022】
しかして、従動穀稈掻込体51の上面側には、包囲カバー70を設ける。包囲カバー70は前側は従動掻込爪53を軸装する取付軸71の軸心方向と略並行に起立する起立壁72および前記起立壁72の上側周縁に連設した天板73とにより形成し、起立壁72は従動穀稈掻込体51の前側の従動掻込爪53の溝底よりも回転中心側に寄った位置に円弧形状に形成すると共に、そのまま従動穀稈掻込体51の側方の搬送通路側を包囲するように位置し、天板73の後側は従動穀稈掻込体51の後部の非作用域まで包囲するようにし、天板73の裏面を取付フレーム58に設けたステー74に当接させて、ボルトで固定している。
したがって、従動穀稈掻込体51の掻込作用に影響することなく、起立壁72と天板73により取付軸71に穀稈が絡み付くのを防止できる。
この場合、従動穀稈掻込体51の軸心方向は、駆動穀稈掻込体50から離れたるに従い低く、且つ、機体の水平方向(線L)に対しても傾斜させ、これに対応させて天板73も傾斜させると、天板73上に藁屑や塵埃等が溜るのを防止でき、好適である。
また、搬送通路側の起立壁72は搬送通路と略平行に形成しているが、搬送通路の搬送方向上手側が広くなるように傾斜させてもよい。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて、図示あるいは説明しているが、これらは夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの側面図。
【図2】 同平面図。
【図3】 刈取部のフレームの斜視図。
【図4】 引継搬送装置の平面図。
【図5】 同背面図。
【図6】 刈取部の概略平面図。
【図7】 引継搬送装置の背面図。
【図8】 刈取部の搬送通路説明図。
【図9】 引継搬送装置の回動状態側面図。
【図10】 引継搬送装置の正面図。
【図11】 同平面図。
【図12】 引継搬送装置が上方回動した状態の平面図。
【図13】 引継搬送装置が上方回動した状態の正面図。
【図14】 穀稈掻込体にカバーを設けた実施例の平面図。
【図15】 穀稈掻込体にカバーを設けた実施例の平面図。
【図16】 穀稈掻込体にカバーを設けた実施例の正面図。
【符号の説明】
1…機体、2…走行装置、3…脱穀装置、4…操縦部、5…刈取部、7…基部横伝動ケース、8…支持台、9…刈取上下シリンダ、10…分草体、11…引起装置、12…ラグ式掻込装置、13…スターホイル、14…根元搬送装置、15…刈刃、18…下部横伝動ケース、19…刈取入力プーリ、20…側部伝動ケース、21…中間伝動ケース、22…中間伝動ケース、23…伝動軸、24…伝動軸、25…伝達軸、30…穀稈供給搬送装置、31…株元引継搬送装置、32…穂先引継搬送装置、33…引継搬送チエン、34…引継挾扼杆、35…駆動スプロケット、36…スプロケット、37…伝動フレーム、38…回転軸、39…フレーム、40…回転軸、41…逆U型支持フレーム、42…取付台、46…駆動スプロケット、47…スプロケット、48…ラグ付き搬送チエン、49…引継搬送ラグ、50…穀稈掻込体、51…穀稈掻込体、52…掻込爪、53…掻込爪、54…噛合部、55…支持部材、56…取付ボルト、57…嵌合凹部、58…取付フレーム、59…根元搬送チエン、59a…根元搬送ラグ、61…切欠後退面部、62…作用面部、63…空間部、65…ガイドカバー、66…操作パネル、70…包囲カバー、71…取付軸、72…起立壁、73…天板。

Claims (1)

  1. 複数の分草体(10)および引起装置(11)の後側に刈刃(15)を設け、該刈刃(15)の後側に左右の前記分草体(10)からの複数の搬送通路(H)を通る穀稈を夫々搬送する根元搬送装置(14)を設けて刈取部(5)を構成し、前記各根元搬送装置(14)の終端に、脱穀装置(3)に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置(30)の始端部に穀稈を引き継ぐ株元引継搬送装置(31)の始端部を臨ませ、前記各根元搬送装置(14)が搬送する複数の搬送通路が合流する合流部近傍に、縦軸回転の一対の駆動穀稈掻込体(50)の掻込爪(52)と従動穀稈掻込体(51)の掻込爪(53)との噛合部(54)を設け、前記株元引継搬送装置(31)は引継搬送チエン(33)と引継挾扼杆(34)とにより構成し、前記引継挾扼杆(34)の始端部は、前記噛合部(54)よりも搬送上手側に位置させ、前記駆動穀稈掻込体(50)を回転軸(40)に取付け、従動穀稈掻込体(51)を取付軸(71)に取付け、該従動穀稈掻込体(51)が該駆動穀稈掻込体(50)から離れるに従い低くなるように前記取付軸(71)を傾斜させ、前記従動穀稈掻込体(51)は前記駆動穀稈掻込体(50)よりも大径に形成すると共に、従動穀稈掻込体(51)の従動掻込爪(53)は駆動掻込爪(52)よりも前方に位置させ、前記駆動穀稈掻込体(50)の駆動掻込爪(52)は外周端に至る程低くなるように折り曲げて構成し、前記駆動穀稈掻込体(50)の折れ曲がった掻込爪(52)と従動穀稈掻込体(51)の掻込爪(53)とを噛合部(54)において噛み合わせたことを特徴とするコンバインの刈取搬送装置。
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