JP4157831B2 - 線材パッキング計算方法、その装置及びそのプログラム - Google Patents

線材パッキング計算方法、その装置及びそのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤーハーネス等を構成する太さの異なる複数の線材をできるだけコンパクトにパッキングするための計算方法、その装置及びそのプログラムに関し、特に、パッキング計算時間を大幅に短縮することができる線材パッキング計算方法、その装置及びそのプログラムに関する。
車両や屋内には、複数の電線等の線材が束ねられて構成され、電子機器、電子部品等を電気的に接続するワイヤーハーネスとよばれるワイヤー様構造物が配策されている。このようなワイヤーハーネスは、近年、スペース効率向上等の観点から、電気的特性を低下させず、且つできるだけコンパクトなものが求められている。これにともない、設計段階において、できるだけコンパクトなワイヤーハーネスを計算しておく必要がでてくるが、従来、このための有効な計算方法は特に提案されていなかった。
そこで、本特許出願人らは、下記特許文献1にて、コンピュータを用いて、複数の線材の断面形状に対応する各円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしてその外径及び各線材の位置情報を取得するための計算方法を提案した。これにより、従来、計算困難であると考えられていた、複数の円が互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングされた際の包含円の計算が可能になった。なお、包含円は、複数の線材が束ねららたワイヤーハーネスの断面に対応するものである。
なお、本出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
特願2003−179718号 A.オカベ,B.ブーツ,K.スギハラ アンド S.N.チョイ(A.Okabe, B.Boots, K.Sugihara and S.N.Choi)著,「スペーシアル テセレーションズ−コンセプツ アンド アプリケーションズ オブ ボロノイ ダイアグラムズ(Spatial Tessellations−Concepts and Applications of Voronoi Diagrams)」,第2版,ジョン ワイリー アンド サンズ,チチェスター(John Wiley and Sons,Chichester),2000年 D.S.キム アンド K.スギハラ(D.S.Kim and K.Sugihara)著,「ボロノイ ダイアグラム オブ ア サークル セット フロム ボロノイ ダイアグラム オブ ア ポイント セット,I(Voronoi diagram of a circle set from Voronoi diagram of a point set,I)」,第18巻,トポロジー コンピュータ エイディッド ジオメトリック デザイン(Topology Computer Aided Geometric Design),2001年,pp.541−562 D.S.キム アンド K.スギハラ(D.S.Kim and K.Sugihara)著,「ボロノイ ダイアグラム オブ ア サークル セット フロム ボロノイ ダイアグラム オブ ア ポイント セット,II(Voronoi diagram of a circle set from Voronoi diagram of a point set,II)」,第18巻,ジオメトリ.コンピュータ エイディッド ジオメトリック デザイン(Geometry.Computer Aided Geometric Design),2001年,pp.563− 585
上記特許文献1のパッキング計算方法は、従来、計算困難であると考えられていた、複数の円が互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングされた際の包含円の汎用的な計算を可能にしたが、大きさの異なる複数の円に対する包含円の計算においては、各円の初期配置等に依存して計算時間が長くなる場合があった。すなわち、太さの異なる複数の線材で構成されるワイヤーハーネス等のパッキング計算においては、計算時間が長くなる場合があった。
よって本発明は、上述した現状に鑑み、簡単な処理を上記特許文献1の処理手順に加えるだけで、太さの異なる複数の線材で構成されるワイヤーハーネスのパッキング計算時間を大幅に短縮することができる線材パッキング計算方法、その装置及びそのプログラムを提供することを課題としている。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の線材パッキング計算方法は、ワイヤーハーネスを構成する太さの異なる複数の線材の断面形状をそれぞれの外形に対応した直径を有する複数の円とみなして、これら複数の円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねるようにして前記複数の線材をパッキングするための計算方法であって、所定の基準に基づき前記複数の円から小円とみなすことができる円群を一旦除去する小円除去工程と、前記小円が除去された後に残った円群である複数の大円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円を一次包含円として求めると共に、この一次包含円及びこの一次包含円を構成する複数の大円の位置に関する情報を算出する一次包含円計算工程と、前記複数の大円を前記一次包含円計算工程にて得られた位置に関する情報に基づいて固定しておき、これに前記一旦除去された前記小円を加えて構成される複数の円を、互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円を最終包含円として求めると共に、この最終包含円の位置に関する情報を算出する最終包含円計算工程と、前記最終包含円の位置に関する情報を出力する出力工程と、を含み、前記一次包含円計算工程及び最終包含円計算工程は、平面上に互いに重ならないように配置される前記複数の円を包含する包含円を想定する包含円想定工程と、前記包含円と同じ中心を有し、かつこの包含円より少し小さく、少なくとも、前記複数の円のうちのひとつがはみ出す目標円を定める目標円定義工程と、前記目標円からはみ出している円を挿込試行円とし、前記挿込試行円以外の前記複数の円が、互いに重なることなく前記目標円内できるだけ遠くに移動可能な位置を探索する探索工程と、前記探索工程による探索結果に基づいて前記複数の円を配置変更することによりできる前記目標円内のスペースに前記挿込試行円を挿し込む挿込工程と、前記挿込試行円のすべてが前記目標円内に挿し込まれた場合には、現在よりも少し小さく、かつ前記挿込試行円を有する新たな前記目標円を定めたうえで、前記探索工程に戻る第1探索制御工程、を含んで構成され、前記目標円定義工程、前記探索工程、前記挿込工程及び前記第1探索制御工程を繰り返し実行することにより、前記包含円を徐々に小さくしていき、前記一次包含円及び最終包含円を求めると共に、これら一次包含円及び最終包含円の位置及び前記複数の円の位置に関する情報を算出する、ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項2記載の線材パッキング計算方法は、請求項1記載の線材パッキング計算方法において、前記最終包含円計算工程では、前記最終包含円を構成する複数の円の位置に関する情報も算出し、前記出力工程では、前記複数の円の位置に関する情報も出力する、ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項3記載の線材パッキング計算方法は、請求項1記載の線材パッキング計算方法において、前記最終包含円計算工程では、前記複数の大円を前記一次包含円計算工程にて得られた位置に関する情報に基づいて固定しておき、まず最初に、前記一旦除去された前記小円を互いに重ならないように前記一次包含円の中心にできるだけ近接するように配置する、ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項4記載の線材パッキング計算方法は、請求項2記載の線材パッキング計算方法において、前記大円の数が3つ以下の場合には、前記一次包含円計算工程の替わりに、前記複数の大円が互いに接するように束ねてパッキングしてこのときの包含円を一次包含円として求めると共に、この一次包含円及びこの一次包含円を構成する複数の大円の位置に関する情報を算出する一次包含円簡易計算工程、を更に含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項5記載の線材パッキング計算方法は、請求項4記載の線材パッキング計算方法において、前記一次包含円計算工程又は一次包含円簡易計算工程にて求められた一次包含円内に前記一旦除去された前記小円が全て互いに重ならないように収まる場合には、前記最終包含円計算工程の替わりに、前記一次包含円を最終包含円として、この最終包含円及びこの最終包含円を構成する複数の円の位置に関する情報を算出する最終包含円簡易計算工程、を更に含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項6記載の線材パッキング計算方法は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の線材パッキング算出方法において、前記小円除去工程における前記所定の基準は、ワイヤーハーネスを構成する線材として一般的に使用されている複数の線材のそれぞれの太さに基づいて決定されたものである、ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項7記載の線材パッキング計算方法は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の線材パッキング算出方法において、前記小円除去工程における前記所定の基準は、当該計算対象となっている複数の線材のそれぞれの太さに基づいて相対的に決定されたものである、ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項8記載の線材パッキング計算方法は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の線材パッキング算出方法において、前記探索工程では、前記挿込試行円及び前記複数の円のうちのひとつを除いた円群と、前記目標円と、で円ボロノイ図を作成し、前記円ボロノイ図における各境界辺を形成する両側円に接する前記ひとつの円の中心が、前記境界辺上にあるか否かを前記挿込試行円以外の前記複数の円に対して調べていくことにより、これらの円が前記目標円内で移動可能である位置を探索する、ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項9記載の線材パッキング計算方法は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の線材パッキング算出方法において、前記目標円定義工程、前記探索工程、前記挿込工程及び前記第1探索制御工程と共に繰り返し実行され、前記挿込試行円の挿し込みが不可能である場合には、前記包含円と現在の前記目標円との中間的な大きさであって、かつ前記挿込試行円を有する他の新たな前記目標円を定めたうえで、前記探索工程に戻る第2探索制御工程、を更に含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項10記載の線材パッキング計算装置は、図1に示すように、ワイヤーハーネスを構成する太さの異なる複数の線材の断面形状をそれぞれの外形に対応した直径を有する複数の円とみなして、これら複数の円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねるようにして前記複数の線材をパッキングするための計算装置であって、所定の基準に基づき前記複数の円から小円とみなすことができる円群を一旦除去する小円除去手段と、前記小円が除去された後に残った円群である複数の大円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円を一次包含円として求めると共に、この一次包含円及びこの一次包含円を構成する複数の大円の位置に関する情報を算出する一次包含円計算手段と、前記複数の大円を前記一次包含円計算手段にて得られた位置に関する情報に基づいて固定しておき、これに前記一旦除去された前記小円を加えて構成される複数の円を、互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円を最終包含円として求めると共に、この最終包含円の位置に関する情報を算出する最終包含円計算手段と、前記最終包含円の位置に関する情報を出力する出力手段と、を含み、前記一次包含円計算手段及び最終包含円計算手段は、平面上に互いに重ならないように配置される前記複数の円を包含する包含円を想定する包含円想定手段と、前記包含円と同じ中心を有し、かつこの包含円より少し小さく、少なくとも、前記複数の円のうちのひとつがはみ出す目標円を定める目標円定義手段と、前記目標円からはみ出している円を挿込試行円とし、前記挿込試行円以外の前記複数の円が、互いに重なることなく前記目標円内できるだけ遠くに移動可能な位置を探索する探索手段と、前記探索手段による探索結果に基づいて前記複数の円を配置変更することによりできる前記目標円内のスペースに前記挿込試行円を挿し込む挿込手段と、前記挿込試行円のすべてが前記目標円内に挿し込まれた場合には、現在よりも少し小さく、かつ前記挿込試行円を有する新たな前記目標円を定めたうえで、前記探索手段に戻る第1探索制御手段、を含んで構成され、前記目標円定義手段、前記探索手段、前記挿込手段及び前記第1探索制御手段による処理を繰り返し実行することにより、前記包含円を徐々に小さくしていき、前記一次包含円及び最終包含円を求めると共に、これら一次包含円及び最終包含円の位置及び前記複数の円の位置に関する情報を算出する、ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項11記載の線材パッキング計算装置は、請求項10記載の線材パッキング計算装置において、図1に示すように、前記複数の大円の数が3つ以下の場合には、前記一次包含円計算手段3Bの替わりに、前記複数の大円が互いに接するように束ねてパッキングしてこのときの包含円を一次包含円として求めると共に、この一次包含円及びこの一次包含円を構成する複数の大円の位置に関する情報を算出する一次包含円簡易計算手段3C、を更に含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項12記載の線材パッキング計算装置は、請求項11記載の線材パッキング計算装置において、図1に示すように、前記一次包含円計算手段3B又は一次包含円簡易計算手段3Cにて求められた一次包含円内に前記一旦除去された前記小円が全て互いに重ならないように収まる場合には、前記最終包含円計算手段3Dの替わりに、前記一次包含円を最終包含円として、この最終包含円及びこの最終包含円を構成する複数の円の位置に関する情報を算出する最終包含円簡易計算手段3E、を更に含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項13記載の線材パッキング計算プログラムは、図1に示すように、ワイヤーハーネスを構成する太さの異なる複数の線材の断面形状をそれぞれの外形に対応した直径を有する複数の円とみなして、これら複数の円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねるようにして前記複数の線材をパッキングするために、コンピュータを、所定の基準に基づき前記複数の円から小円とみなすことができる円群を一旦除去する小円除去手段、前記小円が除去された後に残った円群である複数の大円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円を一次包含円として求めると共に、この一次包含円及びこの一次包含円を構成する複数の大円の位置に関する情報を算出する一次包含円計算手段、前記複数の大円を前記一次包含円計算手段にて得られた位置に関する情報に基づいて固定しておき、これに前記一旦除去された前記小円を加えて構成される複数の円を、互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円を最終包含円として求めると共に、この最終包含円の位置に関する情報を算出する最終包含円計算手段、前記最終包含円の位置に関する情報を出力する出力手段、として機能させ、更に、前記一次包含円計算手段及び最終包含円計算手段において、コンピュータを、平面上に互いに重ならないように配置される前記複数の円を包含する包含円を想定する包含円想定手段と、前記包含円と同じ中心を有し、かつこの包含円より少し小さく、少なくとも、前記複数の円のうちのひとつがはみ出す目標円を定める目標円定義手段と、前記目標円からはみ出している円を挿込試行円とし、前記挿込試行円以外の前記複数の円が、互いに重なることなく前記目標円内できるだけ遠くに移動可能な位置を探索する探索手段と、前記探索手段による探索結果に基づいて前記複数の円を配置変更することによりできる前記目標円内のスペースに前記挿込試行円を挿し込む挿込手段と、前記挿込試行円のすべてが前記目標円内に挿し込まれた場合には、現在よりも少し小さく、かつ前記挿込試行円を有する新たな前記目標円を定めたうえで、前記探索手段に戻る第1探索制御手段、を含んで構成され、前記目標円定義手段、前記探索手段、前記挿込手段及び前記第1探索制御手段による処理を繰り返し実行することにより、前記包含円を徐々に小さくしていき、前記一次包含円及び最終包含円を求めると共に、これら一次包含円及び最終包含円の位置及び前記複数の円の位置に関する情報を算出する位置情報算出手段、として機能させる、ことを特徴とする。
請求項1、請求項2、請求項10及び請求項13記載の発明によれば、所定の基準に基づき計算対象となっている複数の円から小円とみなすことができる円群が一旦除去され、小円が除去された後に残った円群である複数の大円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円が一次包含円として求められる共に、この一次包含円及びこの一次包含円を構成する複数の大円の位置に関する情報が算出される。続いて、複数の大円が上記位置に関する情報に基づいて固定され、これに一旦除去された小円を加えて構成される複数の円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円が最終包含円として求められると共に、この最終包含円及び/又はこの最終包含円を構成する複数の円の位置に関する情報が算出される。そして、上記最終包含円及び/又はこの最終包含円を構成する複数の円の位置に関する情報が出力される。特に、一次包含円及び最終包含円の計算においては、上記目標円定義工程(手段)、探索工程(手段)、挿込工程(手段)及び第1探索制御工程(手段)が繰り返し実行されて、複数の線材に対する包含円が徐々に小さくされていき、パッキング包含円が効率的に求められると共に、このパッキング包含円の位置及び/又は複数の円の位置に関する情報も算出される。
また、請求項3記載の発明によれば、複数の大円を一次包含円計算工程にて得られた位置に関する情報に基づいて固定しておき、まず最初に、一旦除去された小円を互いに重ならないように一次包含円の中心にできるだけ近接するように配置しておき、以降の処理に進むようにしている。
また、請求項4及び請求項11記載の発明によれば、大円の数が3つ以下の場合には、上記繰り返し処理に替えて、複数の大円が互いに接するように束ねてパッキングしてこのときの包含円が一次包含円として求められると共に、この一次包含円及びこの一次包含円を構成する複数の大円の位置に関する情報が算出される。
また、請求項5及び請求項12記載の発明によれば、一次包含円内に一旦除去された小円が全て互いに重ならないように収まる場合には、上記繰り返し処理に替えて、既に求められている一次包含円を最終包含円として、この最終包含円及びこの最終包含円を構成する複数の円の位置に関する情報が算出される。
また、請求項6記載の発明によれば、小円除去の基準は、ワイヤーハーネスを構成する線材として一般的に使用されている複数の線材のそれぞれの太さに基づいて決定されたものであるので、基準の決定が容易なうえ、現実に即したワイヤーハーネスのパッキング計算を短時間で行うことができる。
また、請求項7記載の発明によれば、小円除去の基準は当該計算対象となっている複数の線材のそれぞれの太さに基づいて相対的に決定されたものであるので、現存の線材のみならず現存しないが将来的に使用される予定の線材も考慮してパッキング計算を行うことが可能になる。すなわち、高い汎用性を有し且つワイヤーハーネスのパッキング計算を短時間で行うことができる。
また、請求項8記載の発明によれば、円ボロノイ図を利用することにより、挿込試行円の移動候補位置探索が非常に簡便化される。
また、請求項9記載の発明によれば、挿込試行円の挿し込みが不可能である場合には、包含円と現在の目標円との中間的な大きさの目標円を定めたうえで、探索工程に戻す第2探索制御工程を更に含んでいるので、各包含円及びこれを構成する線材の位置情報がより効率的に取得される。
請求項1、請求項2、請求項10及び請求項13記載の発明によれば、複数の円から小円とみなすことができる円群を一旦除去して大円だけで一次包含円を求めた後に、この一次包含円に一旦除去された小円を加えて最終包含円を計算するようにすることにより、目標円定義工程(手段)、探索工程(手段)、挿込工程(手段)及び第1探索制御工程(手段)が繰り返し実行される一次包含円及び最終包含円を求めるための計算量が大きく軽減される。したがって、太さの異なる複数の線材に対応する円が任意に配置された初期状態から最終包含円を求めるために要する時間、すなわち、ワイヤーハーネスのパッキング計算時間を大幅に短縮することができる。
また、請求項3記載の発明によれば、複数の大円を一次包含円計算工程にて得られた位置に関する情報に基づいて固定しておき、まず最初に、一旦除去された小円を互いに重ならないように一次包含円の中心にできるだけ近接するように配置しておき、以降の処理に進むようにしている。これにより、ワイヤーハーネスのパッキング計算時間をより短縮可能になる。
また、請求項4及び請求項11記載の発明によれば、複数の大円の数が3つ以下の場合には、上記繰り返し処理に替えて、より簡易な処理により一次包含円及び一次包含円を構成する複数の大円の位置に関する情報が算出されるので、一次包含円を求めるために要する時間、すなわち、最終的に、ワイヤーハーネスのパッキング計算時間をより短縮することができる。
また、請求項5及び請求項12記載の発明によれば、一次包含円内に一旦除去された小円が全て互いに重ならないように収まる場合には、上記繰り返し処理に替えて、既に求められている一次包含円を最終包含円として、この最終包含円及びこの最終包含円を構成する複数の円の位置に関する情報が算出されるので、最終包含円を求めるために要する時間、すなわち、ワイヤーハーネスのパッキング計算時間を更に短縮することができる。
また、請求項6記載の発明によれば、小円除去の基準は、ワイヤーハーネスを構成する線材として一般的に使用されている複数の線材のそれぞれの太さに基づいて決定されたものであるので、基準の決定が容易なうえ、現実に即したワイヤーハーネスのパッキング計算を短時間で行うことができる。
また、請求項7記載の発明によれば、小円除去の基準は当該計算対象となっている複数の線材のそれぞれの太さに基づいて相対的に決定されたものであるので、現存の線材のみならず現存しないが将来的に使用される予定の線材も考慮してパッキング計算を行うことが可能になる。すなわち、高い汎用性を有し且つワイヤーハーネスのパッキング計算を短時間で行うことができる。
また、請求項8記載の発明によれば、円ボロノイ図を利用することにより、挿込試行円の移動候補位置探索が非常に簡便化される。したがって、各包含円及びこれを構成する線材の位置情報を短時間に取得でき、最終的に、ワイヤーハーネスのパッキング計算時間を更に短縮することができる。
また、請求項9記載の発明によれば、挿込試行円の挿し込みが不可能である場合には、包含円と現在の目標円との中間的な大きさの目標円を定めたうえで、探索工程に戻す第2探索制御工程を更に含んでいるので、各包含円及びこれを構成する線材の位置情報をより効率的に取得でき、最終的に、ワイヤーハーネスのパッキング計算時間を更に短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、図2を用いて、本線材パッキング計算方法を実現するためのハードウエア構成を説明する。図2は、本発明の計算方法及びその装置を実現するためのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、そのハードウエア構成は、公知のパーソナルコンピュータや汎用コンピュータ等で実現される。このコンピュータは、入力装置1、I/O(入出力インターフェース回路)2、CPU(Central Processing Unit)3、メモリ4、出力装置5及びリードライト装置6を含んで構成される。入力装置1、メモリ4、出力装置5及びリードライト装置6は、I/O2等を介して、CPU3に電気的に接続されている。
入力装置1は、後述の処理においてその入力データを投入するのに用いられる、例えば、キーボードやマウスデバイスである。CPU3は、入力装置1や出力装置5等を制御するための制御部31及び後述の本計算方法に係る処理をメモリ4に格納されるプログラムにしたがって行う演算部32を含んでいる。
メモリ4は、後述の後述の本計算方法に係る各処理に対応するプログラム等を格納するプログラムメモリ41及びCPU3が行う各種処理のための作業領域が割り当てられた演算用メモリ42を含んでいる。そして、出力装置5は、CPU3が行った処理結果を出力する、例えば、モニタディスプレイや印字装置である。
リードライト装置6は、CDやDVD等の記録媒体7に格納される本発明に係る線材パッキング計算プログラム7a(例えば、後述する図3、図4、図7、図9、図10、図11に示すような処理手順のプログラム)を読み込み、これを上記プログラムメモリ41に転送するための装置である。また、リードライト装置6は、計算結果を記録媒体7に書き込む機能も有する。なお、このコンピュータには、図示しないモデムボードやLANカード等の通信インターフェースが含まれていてもよい。
CPU3は、リードライト装置6にて読み込まれた線材パッキング計算プログラム7aをメモリ4のプログラムメモリ41にインストールする。そして、電源投入後には、このプログラム7aが立ちあがり、このコンピュータは線材パッキング計算装置として機能する。線材パッキング計算プログラム7aは、上記構成を有する他のパーソナルコンピュータや汎用コンピュータ等にもインストール可能であり、インストール後は、そのコンピュータが線材パッキング計算装置として機能する。
なお、記録媒体7に格納される線材パッキング計算プログラム7aは、請求項13に対応する。線材パッキング計算プログラム7aは、CDやDVD等の記録媒体7のみならず、インターネットや専用回線、LAN等の通信回線を経由して、このコンピュータに提供されたものであってもよい。
次に、図3〜図6を用いて、本発明の一実施形態に係る基本処理手順について説明する。図3は、本発明の計算方法の一実施形態に係る基本処理手順を示すフローチャートである。図4(a)及び図4(b)は、図3の小円除去処理の例を示すフローチャートである。図5(a)〜図5(d)は、図3の処理手順による各円のふるまいを示す図である。図6(a)及び図6(b)はそれぞれ、初期配置表及び最終配置表の例を示す図である。
本計算方法では、ワイヤーハーネスを構成する複数の線材の断面形状をそれぞれの外形に対応した直径を有する複数の円とみなす。ワイヤーハーネスは、太さの異なる複数の線材から構成されているものとする。ここでは、ワイヤーハーネスを構成する細線の太さの種類は、任意であるが、ここでは、図5(a)等に示すように、円c1、c2、c3で表す複数の太線、円c4、c5、c6、…、cnで表す複数の細線の2種類で構成されているものとする。
ワイヤーハーネスを構成する複数の線材に対応する各円は、例えば、図5(a)に示すように、所定範囲内にランダムに初期配置されているものとする。本計算方法では、まず、図3に示すステップT1において、初期配置図及び初期配置表が出力装置5にて出力される。初期配置図及び初期配置表は、モニタディスプレイ上への表示のみならずプリントアウトするようにしてもよい。初期配置図は、図5(a)に示すようなイメージで、複数の線材に対応する各円c1、c2、c3、c4、c5、c6、…、cnが表示される。図示しないが、各円ci(i=1、2、3、…、n)は、電線を特定するために予め割り付けられた電線IDも付加されている。
また、初期配置表は、図6(a)に示すように、上記図5(a)のn個の円ciに対応する位置情報が表形式で示される。初期配置表には、例えば、電線ID、各円ciの中心位置の座標を示す電線中心位置(x1、y1)、(x2、y2)、(x3、y3)、(x4、y4)、(x5、y5)、…、そして、電線半径r1、r2、…、等が含まれる。
次に、ステップT2においては、小円除去処理が行われる。この小円除去処理では、所定の基準に基づき複数の円ciから小円とみなすことができる円群が一旦除去される。詳しくは、例えば、図4(a)の小円除去処理1で示すように、各円ciの大きさが基準円ciの大きさと比較され(ステップP1)、これより大きいと判定される場合には(ステップP1のY)、当該円ciを大円とみなし(ステップP2)、さもなければ(ステップP1のN)、当該円ciを小円とみなし(ステップP3)、これを除去するようにする(ステップP4)。
上記基準円ciの大きさは、ワイヤーハーネスを構成する線材として一般的に使用されている複数の線材のそれぞれの太さに基づいて決定されたものである。例えば、一般的に使用されている複数の線材の半径が平均2mm程度であるとすると、基準円ciの大きさ(半径)を4mmとする。こうすると、基準円の決定が容易なうえ、現実に即したワイヤーハーネスのパッキング計算が可能になる。
ステップT2の小円除去処理は、図4(b)に示すような処理手順であってもよい。すなわち、図4(b)の小円除去処理2で示すように、各円ciの大きさが基準円cr′の大きさと比較され(ステップP1′)、これより大きいと判定される場合には(ステップP1′のY)、当該円ciを大円とみなし(ステップP2′)、さもなければ(ステップP1′のN)、当該円ciを小円とみなし(ステップP3′)、これを除去するようにする(ステップP4′)。なお、ステップT2は、請求項中の小円除去工程及び小円除去手段に対応する。
上記基準円ciの大きさは、当該計算対象となっている複数の線材のそれぞれの太さに基づいて相対的に決定されたものである。例えば、計算対象となっている複数の線材として、5種類の太さの線材が存在する場合、2番目に太い線材に対応する円の大きさを、基準円ciの大きさとする。こうすると、現存しないが将来的に使用される予定の線材も考慮してパッキング計算を行うことが可能になる。すなわち、汎用性が高くなる。
このような小円除去処理により、小円とみなされた図5(a)中の円c4、c5、c6、…、cnが除去され、結局、これ以外の円c1、c2、c3が残ることになる。なお、小円が除去された後に残った円群である複数の円を大円とよぶ。
次に、ステップT3において、大円c1、c2、c3の位置が容易に指定可能か否かが判定される。補足すると、この判定は、例えば、大円の数が3つ以下であるか否かに基づくものとする。すなわち、大円の数が3つ以下である場合には、それらを互いに接するように配置するだけで、後述の一次包含円が特定されるからである。ステップT3において、大円の位置が指定可能であると判定された場合には(ステップT3のY)、ステップT5に進み、さもなければ(ステップT3のN)、ステップT4に進む。
ステップT4においては、一次包含円計算処理が行われる。一次包含円計算処理については、図7以降で詳細に説明するが、ここで簡単に説明すると、この処理では、複数の大円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円を一次包含円として求めると共に、この一次包含円及びこの一次包含円を構成する複数の大円の位置に関する情報、例えば、中心位置座標及び半径を算出する。なお、ステップT4は、請求項中の一次包含円計算工程及び一次包含円計算手段に対応する。
一方、ステップT5においては、一次包含円簡易計算処理が行われる。一次包含円簡易計算処理では、図5(b)に示すように、複数の大円c1、c2、c3が互いに接するように束ねてパッキングしてこのときの包含円Cを一次包含円として求めると共に、この一次包含円及びこの一次包含円を構成する複数の大円c1、c2、c3の位置に関する情報、例えば、中心位置座標及び半径を算出する。なお、ステップT5は、請求項中の一次包含円計算工程及び一次包含円計算手段に対応する。
このように、複数の大円の数が3つ以下の場合には、ステップT4の包含円処理に替えて、上記一次包含円簡易計算処理により一次包含円及び一次包含円を構成する複数の大円の位置に関する情報が算出されるので、一次包含円を求めるために要する時間、すなわち、最終的に、ワイヤーハーネスのパッキング計算時間をより短縮することができる。
次に、ステップT6においては、上記ステップT4又はステップT5にて求められた位置に関する情報に基づいて、一次包含円及びこの一次包含円を構成する複数の大円が、例えば、図5(b)に示すように配置される。なお、図5(b)では、ステップT5を経た場合の3個の大円とその一次包含円の配置例を示しているが、ステップT4を経た場合には、図5(b)に準じて、4個以上の大円ができるだけ小さい円形状に束ねられたものとなる。
次に、ステップT7においては、上述のようにして求められた一次包含円Cに対して、小円の簡易挿込試行が行われる。挿込試行される円は、上記ステップT2において除去された小円c4、c5、c6、…、cnである。この際、既に求められている大円c1、c2、c3の配置は、固定したままにする。この簡易挿込試行は、例えば、単純に、大円c1、c2、c3に接するように、小円を再配置するだけである。図5(c)に示すように、大円c1、c2、c3が配置されており、小円がc7、c8、c9で示すものだけの場合等には、小円c7、c8、c9は容易に、一次包含円Cに挿込可能となる。
次に、ステップT8においては、上記挿込試行が成功したか否か、すなわち、一次包含円Cから小円c4、c5、c6、…、cnのうちのいずれかに、はみ出し円がないか否かが判定される。ステップT8において、挿込試行が成功した(はみ出し円なし)と判定された場合には(ステップT8のY)、ステップT10に進み、さもなければ(ステップT8のN)、ステップT9に進む。
ステップT9においては、最終包含円計算処理が行われる。最終包含円計算処理は、基本的に上記一次最終包含円計算処理と同様であり、図7以降で詳細に説明するが、ここで簡単に説明すると、この処理では、既に求められている大円c1、c2、c3の配置は固定しておき、これに一旦除去された小円c4、c5、c6、…、cnを加えて構成される複数の円を、互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円を最終包含円として求めると共に、この最終包含円及びこの最終包含円を構成する複数の円の位置に関する情報を算出する。なお、図7以降の最終包含円計算処理に与える各円の初期配置例として、既に求められている大円c1、c2、c3の配置は固定しておき、これに一旦除去された小円c4、c5、c6、…、cnを、互いに重ならないように一次包含円の中心にできるだけ近接するように配置しておくことが好ましい。なお、ステップT9は、請求項中の最終包含円計算工程及び最終包含円計算手段に対応する。
一方、ステップT10においては、最終包含円簡易計算処理が行われる。最終包含円簡易計算処理では、上述したように、小円c7、c8、c9が容易に一次包含円Cに挿込可能な場合には、既に求められている一次包含円Cがそのまま最終包含円となる。すなわち、ここでは、一次包含円を最終包含円と設定し、この最終包含円及びこの最終包含円を構成する挿込まれた複数の小円の位置に関する情報が算出される。なお、ステップT10は、請求項中の最終包含円計算工程及び最終包含円計算手段に対応する。
このように、一次包含円内に一旦除去された小円が全て互いに重ならないように収まる場合には、ステップT9の包含円処理に替えて、既に求められている一次包含円を最終包含円として、この最終包含円及びこの最終包含円を構成する複数の円の位置に関する情報が算出されるので、最終包含円を求めるために要する時間、すなわち、ワイヤーハーネスのパッキング計算時間を更に短縮することができる。
このようにして求められた最終包含円及びこの最終包含円を構成する小円の位置に関する情報に基づいて、ステップT11においては、最終配置図及び最終配置表が出力装置5にて出力される。最終配置図及び最終配置表は、モニタディスプレイ上への表示のみならずプリントアウトするようにしてもよい。最終配置図は、図5(d)に示すようなイメージで、複数の線材に対応する各円c1、c2、c3、c4、c5、c6、…、cnが表示される。図示しないが、各円ci(i=1、2、3、…、n)は、電線を特定するために予め割り付けられた電線IDも付加される。なお、ステップT11は、請求項中の出力工程及び出力手段に対応する。
また、最終配置表は、図6(b)に示すように、上記図5(d)のn個の円ciに対応する位置情報が表形式で示される。初期配置表には、例えば、電線ID、各円ciの中心位置の座標を示す電線中心位置(x1′、y1′)、(x2′、y2′)、(x3′、y3′)、(x4′、y4′)、(x5′、y5′)、…、そして、電線半径r1、r2、…、等が含まれる。これに加えて、最終配置表では、最終包含円Cの半径R1も表示される。
次に、図7〜図12を用いて、図3におけるステップT4の一次包含円計算処理及びステップT9の最終包含円計算処理について詳細に説明する。一次包含円計算処理と最終包含円計算処理とは、扱う円とそれらの配置が異なるのみであるので、共に図7の計算処理を利用可能である。そこで、まず、図7を用いて、この包含円計算処理の基本処理手順について説明する。図7は、包含円計算処理に係る基本処理手順を示すフローチャートである。
本計算処理では、ワイヤーハーネスを構成する複数の線材の断面形状をそれぞれの外形に対応した直径を有する複数の円とみなし、これら円を断面にもつn本の円柱を束ねた時、その全体を囲む円の大きさを調べるという問題に帰着させる。実際的には、上記コンピュータを用いて、複数の線材をできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしてその外径を取得するための有効な計算方法を考える。なお、図7〜図12においては、本包含円計算処理を汎用的に理解するために、図5で示した各円ciとはその大きさ、その数及びその配置を若干変えて記載している。
図7に示す基本処理においては、入力情報としては、ワイヤーハーネスを構成する電線等の複数の線材の断面形状をそれぞれの外形に対応したn個の円c1、c2、…、cnの半径r1、r2、…、rn、1より小さくて十分1に近い数p、例えば、p=0.95、及び十分小さい正数である終了基準値ε、例えば、終了基準値ε=min((r1、r2、…、rn)/100)が与えられる。
また、出力情報としては、n個の円c1、c2、…、cnを互いに重ならないように詰め込める、なるべく小さい円の半径R、及びこのときの円C、円c1、c2、…、cnの位置情報が出力される。
このため、図7に示すステップS1においては、まず、円c1、c2、…、cnを互いに重ならないように平面上に配置し、それらを囲む大円、すなわち包含円Cを見つける。
次に、ステップS2、ステップS3及びステップS4においては、上記包含円Cと同じ中心を持ち、半径が包含円Cの上記p倍である円、すなわち、目標円Dを定める。すなわち、ステップS2、ステップS3のN及びステップS4からなるループでは、包含円Cと同じ中心を有し、且つこの包含円Cより少し小さく、少なくとも、複数の円c1、c2、…、cnのうちのひとつが包含円Cからはみ出すような目標円Dを定める。なお、以下の処理過程では、円c1、c2、…、cnが目標円Dの中に入るように配置を変更していく。
次に、ステップS5においては、探索挿込処理を行う。すなわち、ここでは、目標円Dからはみ出している任意のひとつの円ciから、距離の大きい順に円ci以外の円を取り出し、より遠くへ置けるものはできるだけ遠くへ移動させ、そのような移動ができない場合は現位置に残す。そして、このような移動によりできたスペースにひとつのこの円ciを移動する、すなわち、挿し込むことを試みる。なお、このステップS5の処理については、図9〜図12を用いて後で説明を加える。
次に、ステップS6においては、上記ステップS5における円ciの挿し込みが成功したか否かを判定し、成功の場合はステップS3に戻り(ステップS6のY)、さもなければステップS7に進む(ステップS6のN)。ステップS3に戻ると、他にはみ出している円があるか否を判定し、これがあればこのはみ出している円に対して再度ステップS5の探索挿込処理を行い、なければステップS4に進んで上記と同様の処理を行うことになる。
一方、ステップS7においては、上記包含円Cと挿込みが成功しなかった上記目標円Dとの中間の大きさの円を、新たに目標円Dに定める。次に、ステップS8において、上記ステップS7の処理に用いられた包含円及び目標円Dのそれぞれの半径の差が上記終了基準値ε以下か否かを判定し、この差が終了基準値εより大きければ上記ステップS3に戻り上記と同様の処理を繰り返し(ステップS8のN)、この差が終了基準値ε以下であればステップS9に進む(ステップS8のY)。
ステップS9においては、この包含円C(上記包含円に相当)の半径を最終的な、ワイヤーハーネスの半径Rとしてこれを算出する。また、このときの包含円C及び各円c1、c2、…、cnの位置情報も算出する。これら算出結果は、上記図3で示したステップT6の処理のために受け渡される。なお、上記p及び終了基準値εを適宜、若干変更してもよい。
上記処理手順による各円のふるまいを図8を用いて示す。図8は、図7の処理手順によるふるまいを示す図であり、特に、図8(a)は初期状態を示し、図8(b)は目標円からはみ出した挿込試行円を示し、図8(c)は図8(b)の挿込試行円を目標円の内部に挿し込んだ様子を示し、そして、図8(d)は最終結果を示す図である。
図8(a)においては、与えられたn個の円ciの初期配置と、それらを囲む包含円Cが示されている。図8(b)においては、処理の途中の状態が示され、現在得られている包含円Cより少し小さい目標円D、及びこの目標円Dからはみ出す円のひとつであり、挿し込みが試行される挿込試行円cnが示されている。
また、図8(c)においては、図8(b)で示した挿込試行円cnに対して、図7に示したステップS5の探索挿込処理が施されたあとの状態が示されている。なお、図8(c)中、円mi(粗斜線を囲む円群)は、上記探索挿込処理において挿込試行円cnを挿し込むために移動した移動円群を示している。なお、この図からわかるように、他のはみ出している円も、挿込試行円cnの挿込処理の過程で、目標円Dに入ることもある。そして、図8(d)においては、すべてのはみだしている円に対して、挿込処理が行われた結果が示されている。
このように、ワイヤーハーネスを構成する複数の線材を、包含円からはみ出している線材からできるだけ遠くに配置変更し、これによりできたスペースにはみ出している線材を挿し込むという操作を繰り返し計算することにより、複数の線材を囲むワイヤーハーネスの外径が効率的に取得される。
次に、上記図7のステップS5の探索挿込処理について、図9を用いて説明を加える。図9は、図7における探索挿込処理を示すフローチャートである。
図9に示す探索挿込処理においては、入力情報として、n個の円ciの半径riと、それらの中心(xi、yi)、i=1、2、…、n、及び目標円Dが与えられる。但し、n個の円ciは互いに重なることはなく、また最後の円cnは目標円Dからはみ出しているとする。なお、この他にもはみ出している円があってもよい。
また、出力情報としては、既に目標円D内に入っている円をこの目標円Dからはみ出させることなく、最後の円cnを目標円D内へ挿し込むことができるなら成功結果としてそれを実現するn個の円の中心位置が出力され、できないなら失敗結果としてその旨示すメッセージが出力される。
まず、探索挿込処理のステップS51においては、n個の円ciを、上記最後の円cnから遠い順に並べ替える。この順は、詳しくは、n個の円ciのそれぞれの中心と、最後の円cnの中心と、の距離に基づく。そして、ここで、並び替えた結果の円番号を、簡単のために、新ためてc1、c2、…、cnとする。なお、以下、この最後の円を挿込試行円とよぶ。
次に、i=1、2、…、n−1に対して、ステップS52〜ステップS54a(又はステップS54b)に示す処理を行う。ステップS52においては、探索処理を行う。すなわち、円ciが、目標円D内で他の円と重ならずに移動可能な移動候補位置を探索する。詳しくは、この探索処理では、図10に示す第1探索処理、又は図11に示す第2探索処理が行われる。第1探索処理では、円ciが目標円D内で他の円と重ならずに、現在の円ciの位置より、挿込試行円cnから遠くなるような移動候補位置を探索する。また、図11に示す第2探索処理では、円ボロノイ図の概念を用いて、円ciが目標円D内で他の円と重ならずに移動可能な移動候補位置を探索する。これらについては後述する。
そして、ステップS53及びステップS54a、ステップS54bにおいては、上記探索処理にて移動候補位置があればその中で挿込試行円cnから最も遠い位置へ円ciを移動し(ステップS53のY、ステップS54a)、移動候補位置がなければ円ciを現在位置に残す(ステップS53のN、ステップS54b)。このような処理が、i=1、2、…、n−1に対して行われた後、ステップS55に進む。なお、上記ステップS52〜ステップS54が請求項中の探索工程に対応している。
次に、ステップS55においては、上記ステップS52〜ステップS54a(又はステップS54b)からなるループ処理にてできた目標円D内のスペースに対しての、挿込試行円cnの挿し込みを試行する。
そして、ステップS56及びステップS57a、ステップS57bにおいては、上記挿し込みの試行により挿し込みが成功すれば、挿込試行円cnをそこへ移動し(ステップS56のY、ステップS57a)、挿し込みができなければ、その旨示すメッセージを出力する(ステップS56のN、ステップS57b)。なお、上記成功時には、それを実現するn個の円の中心位置が出力される。そして、これらステップS51〜ステップS57a(又はステップS57b)からなる一連の処理が終了すれば、図7に示すこれに続く処理に戻る。
更に、図10及び図11を用いて、上記探索処理の2例について説明を加える。まず、第1探索処理を図10を用いて説明する。図10は、第1探索処理を示すフローチャートである。
図10の第1探索処理においては、n個の円ciを移動するスペースがあった時、上記挿込試行円cnから最も遠くへ移動した状態では、円ciは2つの円に接しているはずであるということに着目している。但し、この接する2つの円のうちのひとつは、上記目標円Dの場合もある。そこで、ここでは、与えられたn個の円ciと目標円Dの全体がなす集合をS={c1、c2、…、cn、D}とおく。そして、円ci以外の全ての2つの円cj、ck∈Sに対して、以下のステップS521〜ステップS529に示す処理を行う。
まず、ステップS521においては、半径riの円ciが、円cjと円ckの両方に接する位置を探す。但し、円cj又は円ckが目標円D以外の円なら外側から接し、目標円Dなら内側から接するものとする。そのような位置は、高々、2個しかなく、その場合の中心をそれぞれ(x′i、y′i)、(x″i、y″i)とする。
次に、ステップS522においては、上記2個のうちの一方の位置に移動させると、円ciは現在位置よりも挿込試行円Cnから遠くなるか否かを判定する。すなわち、一方の中心(x′i、y′i)から挿込試行円Cnの中心までの距離X′と、現在位置の円ciの中心から挿込試行円Cnの中心までの距離Xと、を比較し、距離X′が距離Xより大きければステップS523に進み(ステップS522のY)、さもなければ後述するステップS526に進む(ステップS522のN)。
ステップS523においては、円ci、円cj、円ck及び目標円D以外の全ての円に対して、半径riの円ciを上記中心(x′i、y′i)に置いた時、重なるか否かを調べ、その重なりをステップS524において判定する。ここで、どの円とも重ならないと判定されればステップS525に進み(ステップS524のN)、ステップS525において上記中心(x′i、y′i)を円ciの移動候補位置のひとつに加え、さもなければステップS526に進む(ステップS524のY)。
更に、上記一方の中心(x′i、y′i)を他方の中心(x″i、y″i)に置き換えて、上記ステップS522〜ステップS525と同様、以下のステップS526〜ステップS529の処理を行う。ステップS526においては、上記2個のうちの他方の位置に移動させると、円ciは現在位置よりも挿込試行円Cnから遠くなるか否かを判定する。すなわち、他方の中心(x″i、y″i)から挿込試行円Cnの中心までの距離X″と、現在位置の円ciの中心から挿込試行円Cnの中心までの距離Xと、を比較し、距離X″が距離Xより大きければステップS527に進み(ステップS526のY)、さもなければ直接次に進む(ステップS526のN)。
ステップS527においては、円ci、円cj、円ck及び目標円D以外の全ての円に対して、半径riの円ciを上記中心(x″i、y″i)に置いた時、重なるか否かを調べ、その重なりをステップS528において判定する。ここで、どの円とも重ならないと判定されればステップS529に進み(ステップS528のN)、ステップS529において上記中心(x″i、y″i)を円ciの移動候補位置のひとつに加え、さもなければ直接次に進む(ステップS528のY)。このような処理が、円ci以外の全ての2つの円cj、ckに対して行われると、図9に示すこれに続く処理に戻る。
このような、第1探索処理を用いることにより、従来、図9で示した方法や経験により行っていたワイヤーハーネスの外径の計算が改善されて、より正確に行えるようになる。したがって、ワイヤーハーネスの設計の一助となる。その一方で、第1探索処理を用いると、計算量が膨大になるという問題も生じる。すなわち、上記図10に示した第1探索処理では、円ci、円cj、円ckの組に対して、上記のような操作を行うので、その計算時間はO(n3)となる。上記図9の探索挿入処理では、これをすべてのi=1、2、…、nに対して行うので、その計算時間はO(n4)となる。更に、図7の処理では、これを組み込んで繰り返し処理が行われるので、全体の計算量は、膨大なものになってしまう。これを以下の図11に示す第2探索処理では改善する。
図11は、第2探索処理を示すフローチャートである。図12(a)は円の集合の一例を示す図であり、図12(b)及び図12(c)はそれぞれ、図12(a)の円の集合に対する円ボロノイ図及びラゲール円ボロノイ図である。
まず、この第2探索処理の基本的な考え方を示す。この第2探索処理においては、公知のボロノイ図の概念を利用して、挿込試行円ciの移動候補位置の探索を効率化する。すなわち、上記第1探索処理においては、この円ciの移動候補位置を求めるために、すべての円の組cj、ckと接する位置を求めたが、ボロノイ図の概念を利用すると、その候補を限定することができる。
平面上に互いに重ならない有限個の円が与えられた時、どの円に最も近いかによって平面を分割することができる。この分割図形は円ボロノイ図とよばれ、これは、上記非特許文献1にも示されている。
例えば、図12(a)に示される円群に対する円ボロノイ図は、図12(b)に示す通りである。図12(b)におけるボロノイ辺とよばれる境界辺ej上の点は、2つの円ck、clから等しい距離にあって、他の円はもっと遠くにあるという性質を持っている。したがって、2つ円ck、clに接し、他の円と重ならない円は、円ボロノイ図の境界辺ej上に中心をもつことになる。よって、円ciの移動候補位置は、円ボロノイ図の境界辺ejを挟む2つの円ck、clの組だけに対して探せばよい。n個の円の円ボロノイ図の境界辺ejの数はnに比例する本数だから、検索すべき円ck、clの組は、上記図10の第1探索処理がO(n2)であるのに対し、ここでは、O(n)になる。
更に、2つの円ck、clと接する円ciの移動位置候補に対して、上記図10の第1探索処理では、円ci以外のすべての円cj、ckとの重なりの検査を行ったが、ここでは、その必要もなくなる。すなわち、円ciの移動候補位置が、境界辺ej上にあるか否かを調べれば十分である。なぜなら、境界辺ej上にあれば、他の円と重なることはなく、境界辺ej上になければ他の円と重なることが、円ボロノイ図の性質から導かれるからである。したがって、O(n)の検査時間をO(1)にすることができる。
このような考え方に基づく、第2探索処理の処理手順は以下の図11に示すようになる。図11のステップS521′においては、まず、上記円集合S−{ci}、すなわち、円ci以外の全円に対する円ボロノイ図を作る。ここで、この円集合S−{ci}はn個の円で構成されるので、境界辺の数もnに比例する。
そして、各境界辺ej、(j=1、2、…、n)に対して、以下のステップS522′〜ステップS525′の処理を行う。
ステップS522′においては、境界辺ejの両側の円ck、clに接する半径riの円c′iを作る。但し、ここでも、円ck又は円clが目標円D以外の円なら外側から接し、目標円Dなら内側から接するものとする。なお、そのような円は、高々、2個、存在する。
そして、ステップS523′において上記のように接する半径riの円c′iが有りと判定され(ステップS523′のY)、更にステップS524′においてその中心が境界辺ej上に有ると判定されれば(ステップS524′のY)、ステップS525′に進んでこの円c′iを円ciの移動候補位置に加える。さもなければ、直接次に進む(ステップS523′のN、ステップS524′のN)。このような処理が、すべての境界辺ejに対して行われると、図9に示すこれに続く処理に戻る。
上記説明から明らかなように、ボロノイ図の概念を利用することにより、円ciの移動候補位置の探索が非常に簡略化されることがわかる。n個の円の円ボロノイ図は、O(nlogn)の計算時間で作ることができることが、上記非特許文献1に示されている。したがって、上記ステップS521′の処理は、O(nlogn)時間で実行できる。一方、n個の円の円ボロノイ図の境界辺はnに比例する本数しかないので、上記ステップS522′〜ステップS524′の処理は、O(n)時間で実行できる。以上より、図11で示した第2探索処理の計算時間は、O(nlogn)となる。参考までに、上記図10で示した第1探索処理では、O(n3)の計算時間を要したので、大きく効率向上していることがわかる。ちなみに、この図11の第2探索処理を、上記図9の探索挿込処理に組み込むと、上記図9の探索挿込処理では、この図11の処理をO(n)回実行するので、図9の探索挿込処理の計算時間はO(n2logn)となる。
なお、上記円ボロノイ図の簡便な計算法は、上記非特許文献1記載のラゲールボロノイ図を作り、次に、上記非特許文献2及び上記非特許文献3記載の辺のフリップ操作によって、これを円ボロノイ図に変更する方法である(図12(c)参照)。
このように、本包含円計算処理によると、コンピュータを用いて、ワイヤーハーネスを構成する複数の線材を、包含円からはみ出している線材からできるだけ遠くに配置変更し、これによりできたスペースにはみ出している線材を挿し込むという操作を繰り返し計算することにより、複数の線材を囲むワイヤーハーネスの外径が効率的に取得できる。特に、円ボロノイ図の概念を採用することにより、非常に簡便且つ短時間で、ワイヤーハーネスの外径を取得することができるようになる。
このような包含円計算処理を効果的に利用するために、図3で示したように、複数の円から小円とみなすことができる円群を一旦除去して大円だけで上記包含円計算処理により一次包含円を求めた後に、この一次包含円に一旦除去された小円を加えて上記包含円計算処理により最終包含円を計算するようにしている。これにより、最終包含円を求めるための計算量が大きく軽減される。したがって、太さの異なる複数の線材に対応する円が任意に配置された初期状態から最終包含円を求めるために要する時間、すなわち、ワイヤーハーネスのパッキング計算時間を大幅に短縮することができる。例えば、図7の処理のみによると0.4641msec要した計算時間が、図3の処理によると0.18905msecに短縮されたことが確認された。この場合、同等の大きさの最終包含円が得られた。
なお、上記実施形態では、ワイヤーハーネスの外径を求めるために、半径を出力しているが、これは直径であってもよいことはいうまでもない。また、包含円計算処理におけるp及びεの値は、上記実施形態で示した値に限定されず、本発明の主旨の範囲で適宜変更可能である。更に、本発明は、車両内に配策されるワイヤーハーネスのみならず、屋内等に配策されるワイヤーハーネスにも同様に適用可能である。
本発明の基本構成を示すブロック図である。 本発明の計算方法及びその装置を実現するためのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本発明の計算方法の一実施形態に係る基本処理手順を示すフローチャートである。 図4(a)及び図4(b)は、図3の小円除去処理の例を示すフローチャートである。 図5(a)〜図5(d)は、図3の処理手順による各円のふるまいを示す図である。 図6(a)及び図6(b)はそれぞれ、初期配置表及び最終配置表の例を示す図である。 包含円計算処理に係る基本処理手順を示すフローチャートである。 図8(a)は初期状態を示し、図8(b)は目標円からはみ出した挿込試行円を示し、図8(c)は図8(b)の挿込試行円を目標円の内部に挿し込んだ様子を示し、そして、図8(d)は最終結果を示す図である。 図7における探索挿込処理を示すフローチャートである。 第1探索処理を示すフローチャートである。 第2探索処理を示すフローチャートである。 図12(a)は円の集合の一例を示す図であり、図12(b)及び図12(c)はそれぞれ、図12(a)の円の集合に対する円ボロノイ図及びラゲール円ボロノイ図である。
符号の説明
1 入力装置
2 入出力インターフェース回路
3 CPU
4 メモリ
5 出力装置
C 包含円
D 目標円
n 挿込試行円
n 移動円
j 境界辺

Claims (13)

  1. ワイヤーハーネスを構成する太さの異なる複数の線材の断面形状をそれぞれの外形に対応した直径を有する複数の円とみなして、これら複数の円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねるようにして前記複数の線材をパッキングするための計算方法であって、
    所定の基準に基づき前記複数の円から小円とみなすことができる円群を一旦除去する小円除去工程と、
    前記小円が除去された後に残った円群である複数の大円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円を一次包含円として求めると共に、この一次包含円及びこの一次包含円を構成する複数の大円の位置に関する情報を算出する一次包含円計算工程と、
    前記複数の大円を前記一次包含円計算工程にて得られた位置に関する情報に基づいて固定しておき、これに前記一旦除去された前記小円を加えて構成される複数の円を、互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円を最終包含円として求めると共に、この最終包含円の位置に関する情報を算出する最終包含円計算工程と、
    前記最終包含円の位置に関する情報を出力する出力工程と、
    を含み、
    前記一次包含円計算工程及び最終包含円計算工程は、
    平面上に互いに重ならないように配置される前記複数の円を包含する包含円を想定する包含円想定工程と、前記包含円と同じ中心を有し、かつこの包含円より少し小さく、少なくとも、前記複数の円のうちのひとつがはみ出す目標円を定める目標円定義工程と、前記目標円からはみ出している円を挿込試行円とし、前記挿込試行円以外の前記複数の円が、互いに重なることなく前記目標円内できるだけ遠くに移動可能な位置を探索する探索工程と、前記探索工程による探索結果に基づいて前記複数の円を配置変更することによりできる前記目標円内のスペースに前記挿込試行円を挿し込む挿込工程と、前記挿込試行円のすべてが前記目標円内に挿し込まれた場合には、現在よりも少し小さく、かつ前記挿込試行円を有する新たな前記目標円を定めたうえで、前記探索工程に戻る第1探索制御工程、を含んで構成され、前記目標円定義工程、前記探索工程、前記挿込工程及び前記第1探索制御工程を繰り返し実行することにより、前記包含円を徐々に小さくしていき、前記一次包含円及び最終包含円を求めると共に、これら一次包含円及び最終包含円の位置及び前記複数の円の位置に関する情報を算出する、
    ことを特徴とする線材パッキング計算方法。
  2. 請求項1記載の線材パッキング計算方法において、
    前記最終包含円計算工程では、
    前記最終包含円を構成する複数の円の位置に関する情報も算出し、
    前記出力工程では、
    前記複数の円の位置に関する情報も出力する、
    ことを特徴とする線材パッキング計算方法。
  3. 請求項1記載の線材パッキング計算方法において、
    前記最終包含円計算工程では、
    前記複数の大円を前記一次包含円計算工程にて得られた位置に関する情報に基づいて固定しておき、まず最初に、前記一旦除去された前記小円を互いに重ならないように前記一次包含円の中心にできるだけ近接するように配置する、
    ことを特徴とする線材パッキング計算方法。
  4. 請求項2記載の線材パッキング計算方法において、
    前記大円の数が3つ以下の場合には、前記一次包含円計算工程の替わりに、前記複数の大円が互いに接するように束ねてパッキングしてこのときの包含円を一次包含円として求めると共に、この一次包含円及びこの一次包含円を構成する複数の大円の位置に関する情報を算出する一次包含円簡易計算工程、
    を更に含むことを特徴とする線材パッキング計算方法。
  5. 請求項4記載の線材パッキング計算方法において、
    前記一次包含円計算工程又は一次包含円簡易計算工程にて求められた一次包含円内に前記一旦除去された前記小円が全て互いに重ならないように収まる場合には、前記最終包含円計算工程の替わりに、前記一次包含円を最終包含円として、この最終包含円及びこの最終包含円を構成する複数の円の位置に関する情報を算出する最終包含円簡易計算工程、
    を更に含むことを特徴とする線材パッキング計算方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の線材パッキング算出方法において、
    前記小円除去工程における前記所定の基準は、
    ワイヤーハーネスを構成する線材として一般的に使用されている複数の線材のそれぞれの太さに基づいて決定されたものである、
    ことを特徴とする線材パッキング計算方法。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の線材パッキング算出方法において、
    前記小円除去工程における前記所定の基準は、
    当該計算対象となっている複数の線材のそれぞれの太さに基づいて相対的に決定されたものである、
    ことを特徴とする線材パッキング計算方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の線材パッキング算出方法において、
    前記探索工程では、
    前記挿込試行円及び前記複数の円のうちのひとつを除いた円群と、前記目標円と、で円ボロノイ図を作成し、前記円ボロノイ図における各境界辺を形成する両側円に接する前記ひとつの円の中心が、前記境界辺上にあるか否かを前記挿込試行円以外の前記複数の円に対して調べていくことにより、これらの円が前記目標円内で移動可能である位置を探索する、
    ことを特徴とする線材パッキング算出方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の線材パッキング算出方法において、
    前記目標円定義工程、前記探索工程、前記挿込工程及び前記第1探索制御工程と共に繰り返し実行され、
    前記挿込試行円の挿し込みが不可能である場合には、前記包含円と現在の前記目標円との中間的な大きさであって、かつ前記挿込試行円を有する他の新たな前記目標円を定めたうえで、前記探索工程に戻る第2探索制御工程、
    を更に含むことを特徴とする線材パッキング算出方法。
  10. ワイヤーハーネスを構成する太さの異なる複数の線材の断面形状をそれぞれの外形に対応した直径を有する複数の円とみなして、これら複数の円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねるようにして前記複数の線材をパッキングするための計算装置であって、
    所定の基準に基づき前記複数の円から小円とみなすことができる円群を一旦除去する小円除去手段と、
    前記小円が除去された後に残った円群である複数の大円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円を一次包含円として求めると共に、この一次包含円及びこの一次包含円を構成する複数の大円の位置に関する情報を算出する一次包含円計算手段と、
    前記複数の大円を前記一次包含円計算手段にて得られた位置に関する情報に基づいて固定しておき、これに前記一旦除去された前記小円を加えて構成される複数の円を、互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円を最終包含円として求めると共に、この最終包含円の位置に関する情報を算出する最終包含円計算手段と、
    前記最終包含円の位置に関する情報を出力する出力手段と、
    を含み、
    前記一次包含円計算手段及び最終包含円計算手段は、
    平面上に互いに重ならないように配置される前記複数の円を包含する包含円を想定する包含円想定手段と、前記包含円と同じ中心を有し、かつこの包含円より少し小さく、少なくとも、前記複数の円のうちのひとつがはみ出す目標円を定める目標円定義手段と、前記目標円からはみ出している円を挿込試行円とし、前記挿込試行円以外の前記複数の円が、互いに重なることなく前記目標円内できるだけ遠くに移動可能な位置を探索する探索手段と、前記探索手段による探索結果に基づいて前記複数の円を配置変更することによりできる前記目標円内のスペースに前記挿込試行円を挿し込む挿込手段と、前記挿込試行円のすべてが前記目標円内に挿し込まれた場合には、現在よりも少し小さく、かつ前記挿込試行円を有する新たな前記目標円を定めたうえで、前記探索手段に戻る第1探索制御手段、を含んで構成され、前記目標円定義手段、前記探索手段、前記挿込手段及び前記第1探索制御手段による処理を繰り返し実行することにより、前記包含円を徐々に小さくしていき、前記一次包含円及び最終包含円を求めると共に、これら一次包含円及び最終包含円の位置及び前記複数の円の位置に関する情報を算出する、
    ことを特徴とする線材パッキング計算装置。
  11. 請求項10記載の線材パッキング計算装置において、
    前記複数の大円の数が3つ以下の場合には、前記一次包含円計算手段の替わりに、前記複数の大円が互いに接するように束ねてパッキングしてこのときの包含円を一次包含円として求めると共に、この一次包含円及びこの一次包含円を構成する複数の大円の位置に関する情報を算出する一次包含円簡易計算手段、
    を更に含むことを特徴とする線材パッキング計算装置。
  12. 請求項11記載の線材パッキング計算装置において、
    前記一次包含円計算手段又は一次包含円簡易計算手段にて求められた一次包含円内に前記一旦除去された前記小円が全て互いに重ならないように収まる場合には、前記最終包含円計算手段の替わりに、前記一次包含円を最終包含円として、この最終包含円及びこの最終包含円を構成する複数の円の位置に関する情報を算出する最終包含円簡易計算手段、
    を更に含むことを特徴とする線材パッキング計算装置。
  13. ワイヤーハーネスを構成する太さの異なる複数の線材の断面形状をそれぞれの外形に対応した直径を有する複数の円とみなして、これら複数の円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねるようにして前記複数の線材をパッキングするために、コンピュータを、
    所定の基準に基づき前記複数の円から小円とみなすことができる円群を一旦除去する小円除去手段、
    前記小円が除去された後に残った円群である複数の大円を互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円を一次包含円として求めると共に、この一次包含円及びこの一次包含円を構成する複数の大円の位置に関する情報を算出する一次包含円計算手段、
    前記複数の大円を前記一次包含円計算手段にて得られた位置に関する情報に基づいて固定しておき、これに前記一旦除去された前記小円を加えて構成される複数の円を、互いに重ならないようにできるだけ小さい円形状に束ねてパッキングしたときの包含円を最終包含円として求めると共に、この最終包含円の位置に関する情報を算出する最終包含円計算手段、
    前記最終包含円の位置に関する情報を出力する出力手段、として機能させ、更に、
    前記一次包含円計算手段及び最終包含円計算手段において、コンピュータを、
    平面上に互いに重ならないように配置される前記複数の円を包含する包含円を想定する包含円想定手段と、前記包含円と同じ中心を有し、かつこの包含円より少し小さく、少なくとも、前記複数の円のうちのひとつがはみ出す目標円を定める目標円定義手段と、前記目標円からはみ出している円を挿込試行円とし、前記挿込試行円以外の前記複数の円が、互いに重なることなく前記目標円内できるだけ遠くに移動可能な位置を探索する探索手段と、前記探索手段による探索結果に基づいて前記複数の円を配置変更することによりできる前記目標円内のスペースに前記挿込試行円を挿し込む挿込手段と、前記挿込試行円のすべてが前記目標円内に挿し込まれた場合には、現在よりも少し小さく、かつ前記挿込試行円を有する新たな前記目標円を定めたうえで、前記探索手段に戻る第1探索制御手段、を含んで構成され、前記目標円定義手段、前記探索手段、前記挿込手段及び前記第1探索制御手段による処理を繰り返し実行することにより、前記包含円を徐々に小さくしていき、前記一次包含円及び最終包含円を求めると共に、これら一次包含円及び最終包含円の位置及び前記複数の円の位置に関する情報を算出する位置情報算出手段、として機能させる、
    ことを特徴とする線材パッキング計算プログラム。
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