JP4157373B2 - 配線用タグ印刷方法及び配線用タグ印刷システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機器(本明細書においては、回路部品を含む。)と電気機器とを電気的に接続するケーブルの両端に、その接続条件等を表示するために取付けられる配線用タグ(以下、単にタグという。)に接続条件等を印刷する方法、その印刷方法を使用するために用いられるタグ印刷システムに関する。
本明細書において、接続条件等とは、電気機器名、端子名、信号名、ケーブル種類(光ファイバケーブル、同軸ケーブル、電力ケーブル等の区別)等をいう。タグは、電気通信工事、計装工事、制御盤等の配線の際に用いられる。
【0002】
【従来の技術】
各種の電気機器同士を接続するケーブルには、その接続条件等を明示するため、その両端に接続条件等を記録したタグが取付けられる。このタグ及び記録内容は、当該電気機器及びケーブルと同等又はそれ以上の耐久性及び耐熱性が要求されるので、タグの材料としては、古くからコットンファイバ等のファイバボードが用いられ、そのファイバボードから円形、長円形、楕円形、矩形などに打ち抜いて、タグが形成されていた。
ところが、ファイバボードは表面組織が粗いため、インクが乗りにくく、また、インクが滲みやすいので、タグに直接印刷できる印刷機やプリンタは存在しなかった。そこで、従来は、タグに接続条件等を記録するには、(a)タグに手書きする方法、(b)タグにペンプロッタにより記入する方法、(c)一旦、印刷機又はプリンタでラベルに印刷し、そのラベルをタグに貼り付ける方法、のいずれかによっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の方法には、それぞれ次のような問題があった。すなわち、(a)〜(c)のいずれの方法も、回路図から1本のケーブルの両端の接続条件等を記載した接続図を作成し、その接続図を見ながら、手書き、ペンプロッタ操作又はプリンタへの入力をするので、誤記率、誤入力率が高い。また、(a)の方法は、手書き文字の品質が低く、配線作業時に記録内容の確認に時間がかかるため、作業能率が低く、(b)の方法は、操作能率が低い。(c)の方法は、多数のラベルを有するラベルシートに印刷し、そのシートからラベルを分離し、各ラベルをタグに貼り付けるため、印字と貼り付け作業に多くの時間がかかり、コスト高である。さらに、タグは1本のケーブルに対してその両端に取り付けるため一対で一組となるが、従来の印刷方法の場合は、一組のタグが取付までの途中で離散し易く、取扱が面倒で、結束に手間隙がかかった。
【0004】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その第一の課題は、配線設計者からケーブルの接続条件等を規定する原データの提供を受ければ、大量のタグにプリンタで直接印刷でき、大幅な時間短縮とコスト低減が図れるタグ印刷方法を提供することにある。
【0005】
第二の課題は、上記タグ印刷方法を使用するのに好適なタグ印刷システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記第一の課題を解決するため、本発明によるタグ印刷方法は、(a)配線設計者から、その配線設計者が作成したケーブルの両端部の電気機器に対する接続条件等を規定するデータを電気通信回線を介して又は記録媒体を介して受け取るステップと、(b)受け取ったデータをインクジェットプリンタを用いる配線用タグ印刷システム(以下、単にタグ印刷システムという。)の記憶装置に保存するステップと、(c)前記データをタグ印刷システムで管理及び編集できる名称にリネームして、タグの表面に印刷するための印刷データと前記タグの裏面に印刷するための印刷データを作成するステップと、(d)前記タグの表面に印刷するための印刷データを前記インクジェットプリンタに出力して、前記ケーブルの両端部に結合するための一対で一組のタグを多数組有する配線用タグ基板(以下、単にタグ基板という。)の表面に印刷するステップと、(e)前記タグの裏面に印刷するための印刷データを前記インクジェットプリンタに出力して、前記タグ基板の裏面に印刷するステップとからなり、(f)前記タグ基板は、ファイバボード製であり、1本のケーブルの両端に対応する一対で一組のタグを複数組分備え、前記タグはそれぞれ前記タグ基板を所定のタグの形にハーフカット及びノックアウトしてそのタグ基板の表面から所定深さだけ凹ませて形成され、かつ、繋ぎ糸を通すための糸孔が形成されているものであり、(g)前記所定深さは、前記タグ基板を反転したときに、先に印刷された面のインクが前記タグ基板を載置した支持体に接触しない深さであり、(h)前記インクジェットプリンタによる印刷ステップにおいて、前記タグ基板の前記タグが凹んでいる側に先に印刷し、次いで前記タグ基板を反転した後、反対側に印刷することを特徴としている。
【0007】
このタグ印刷方法を実施する際は、まず、配線設計者からケーブルの接続条件等を規定する原データを、電気通信回線を介して又は記録媒体を介して受け取り、その原データを一旦、タグ印刷システムの記憶装置に保存する。次いで、その原データをタグ印刷システムが管理・編集できる名称にリネームし、編集によりタグの表面に印刷するための印刷データと裏面に印刷するための印刷データとを自動作成し、その印刷データをインクジェットプリンタに出力して、多数のタグを有するタグ基板に一対で一組のタグの表面と裏面にそれぞれ印刷する。
【0008】
タグ基板は、長尺矩形のファイバボード製基板の表裏両面に下地処理され、ハーフカット及びノックアウトにより分離可能に形成された、1本のケーブルの両端に対応する一対で一組のタグを複数組備え、かつ、繋ぎ糸を通すための糸孔が形成されているものであり、前記インクジェットプリンタから取り出した印刷済みのタグ基板からそれぞれ一対一組ごとのタグを分離し、その分離の前又は後に前記糸孔に繋ぎ糸を通し、その繋ぎ糸で前記一組ごとのタグを繋ぐことができるように構成されている。これにより、印刷終了後は、プリンタからタグ基板を取出し、その場で又は他の作業所で、タグを一対一組ごと分離し、分離の前又は後に各対のタグの糸孔に繋ぎ糸を通して一組ごと結束することができる。
【0009】
上記タグ印刷方法において、タグ基板は、厚みが0.6〜1.5mmの長尺矩形のファイバボード製基板の表裏両面に下地処理され、ハーフカット及びノックアウトにより形成されてタグ基板の表面から所定深さだけ凹んだ、1本のケーブルの両端に対応する一対で一組のタグを複数組分備え、各タグには繋ぎ糸を通すための糸孔が形成されているものであり、プリンタによる印刷ステップにおいて、タグ基板のタグが凹んでいる側に先に印刷し、次いでそのタグ基板を反転した後、反対側に印刷することが望ましい。所定の深さとは、タグ基板を反転したときに、先に印刷された面のインクが前記タグ基板を載置した支持体に接触しない深さである。
ファイバボード製のタグ基板の厚みが0.6mm未満の場合は、ハーフカット後のタグのタグ基板に対する保持力が弱くなり、取扱い中に又は印刷の表裏反転時にタグがタグ基板から不要に分離し易くなるので、結合部の数を増加する必要がある。また、厚みが1.5mmを越えると、印刷後のタグの分離が容易にできなくなる。
上記構成により、先に印刷されたタグの面は窪んでいるので、タグ基板を反転した時に、先に印刷された面のインクがプリンタのタグ基板支持体に接触しない。従って、片面の印刷終了後にインクの完全な乾燥を待たずに、直ちに他面の印刷を行うことができるので、印刷所要時間の圧縮が可能である。
【0010】
第二の課題を解決するため、請求項1に記載されたタグ印刷方法に用いられるタグ印刷システムは、(ア)少なくとも配線設計会社のコード、印刷会社のコード及び環境設定ファイルの追加、削除及び修正を行うシステムファイル管理手段と、(イ)前記配線設計者から受け取った原データの読込み、その原データからリネームにより印刷データを作成し、その作成された印刷データの内容に対する追加、修正、削除及び保存日数を過ぎたデータの削除を行うデータ管理手段と、(ウ)タグに印刷する色を設定するための印刷カラー設定手段と、(エ)前記印刷データを用いて後記プリンタに対して前記タグに印刷を行わせる印刷制御手段と、(オ)前記タグの前記印刷データに基づく印刷位置を調整するマージン調整手段とを有し、(カ)前記プリンタは、インク噴射方向を垂直に向けた状態で主走査される印字ヘッドを有するインクジェットプリンタであり、長尺矩形の基板の表裏両面に下地処理され、ハーフカット又はハーフカット及びノックアウトにより形成された、1本のケーブルの両端に対応する一対で一組のタグを複数組備えたタグ基板をセットするタグ基板セット手段と、前記印字ヘッドを前記タグ基板に対して、又は前記タグ基板を前記印字ヘッドに対して水平面に沿って副走査する手段とを有するものであり、(キ)前記印刷制御手段は、前記タグの表面及び裏面に印刷するための印刷データの作成が終了した後、前記タグの表面に印刷するための印刷データをバッファに転送し、最初の印刷指令の入力に基づき、そのバッファの前記タグの表面に印刷するための印刷データを前記プリンタに出力して、前記タグの表面に印刷させ、その印刷終了後は前記バッファの前記タグの表面に印刷するための印刷データを消去するとともに、前記タグの裏面に印刷するための印刷データを前記バッファに転送し、前記タグ基板セット手段のタグ基板の反転後に与えられる次の印刷指令の入力に基づき、前記バッファの前記タグの裏面に印刷するための印刷データを前記プリンタに出力して、前記タグの裏面に印刷させるものであること特徴としている。
【0011】
上記タグ印刷システムにおいて、最初の印刷指令入力時は、タグ基板の表面に表面印刷用の印刷データに基づいて印刷され、表面印刷を終了し、タグ基板を表裏反転した後、次に印刷指令を入力した時は、タグ基板の裏面には必ず裏面印刷用の印刷データに基づいて印刷されるので、裏面に表面印刷用の印刷データによる印刷がされることが有効に防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面を用いながら説明する。
図1は、本発明によるタグ印刷方法のフローチャート、図2は本発明方法を実現するためのタグ印刷システムの概略構成を示すブロック図、図3はCPUにより実現される機能ブロック図、図4はタグ印刷システムが稼動される時のディスプレイ画面の遷移を概念的に示す模式図、図5ないし図14は、図4の各画面の詳細の一例を示す図、図15はタグ基板の一例を示す一部省略斜視図、図16は同タグ基板の横断面図、図17は一対のタグの印刷内容の一例を示すタグ基板の一部拡大平面図であり、(a)は一方のタグの表裏各面を、(b)は他方のタグの表裏各面を示す。図18はプリンタのタグ基板支持部のタグ基板がセットされた状態における平面図、図19は一対のタグが繋ぎ糸により結束された一例を示す平面図、図20はタグ基板から分離され、結束された各対のタグがタグホルダに保持されている様子を示す斜視図である。
【0013】
最初に、本発明によるタグ印刷方法における主要な動作を図1に基づいて概説する。このタグ印刷方法は、図1に示すように、S1〜S7のステップの順序に従って実行される。すなわち、第1ステップとして、タグを印刷する会社が、配線設計者から原データを受け取る(S1)。原データを受け取る方法は、インターネット等の電気通信回線を介して受け取る方法、又は、原データを格納したフレキシブルディスク(FD)等の可搬記録媒体を受け取る方法のいずれでも良い。
この原データは、接続表から後のデータ編集を容易にできるようにするため、一例としてMicrosoftExel等の表計算ソフトウェアを用いて作成されるものである。 また、原データは、1本のケーブルに関して、次のA1,A2;B1,B2からなる1セットのデータを後述されるプリンタにより一度に印刷可能なセットのデータで構成されている。
A1:ケーブルの両端に結合される一対のタグのうち、ケーブルの一端に結合されるタグの表面に記録されるべき、入力側(from)の接続条件等。
A2:前記タグの裏面に記録されるべき、当該ケーブルの他端(出力側(to))の接続条件等。
B1:ケーブルの両端に結合される一対のタグのうち、同ケーブルの他端に結合されるタグの表面に記録されるべき、入力側(from)の接続条件等。
B2:前記タグの裏面に記録されるべき、当該ケーブルの一端(出力側(toの接続条件等。
【0014】
原データを受け取った印刷会社には、本発明方法を使用するためのタグ印刷システムが備えられる。詳細は後述されるが、タグ印刷システムは、図2に示すように、特定の機能を有するプリンタ7が接続されたコンピュータから構成されており、各部の制御を司るCPU1と、システムプログラム及びワーキングデータを格納する記憶部2と、外部記憶装置であるHDD3と、ディスプレイ4と、キーボードやマウス等の入力部5と、公衆電気通信回線を介して外部と通信するための通信部6とを有する。通信部6に代えて、又は通信部のほかに、可搬記録媒体を装填してこれに記録された原データを読み出すためのFDD(図示省略)を備えてもよい。
【0015】
そして、本発明方法においては、図1に示すように、第2ステップとして、通信部6を経て又はFDDを介して受け取った原データをHDD3に保存する(S2)。これにより、本発明に係るタグ印刷システムを用いて、特有の方法によるタグの印刷の準備ができる。
【0016】
すなわち、第3ステップにおいて、受取った原データに対してリネーム処理を行い、その原データをこのタグ印刷システムでデータの管理・編集などを行い、プリンタによる印刷処理に適合する印刷データを作成する(S3)。この場合、印刷データは、タグの表面に印刷すべきものと、タグの裏面に印刷すべきものとが作成される。
【0017】
次に、第4ステップとして、編集処理により作成された印刷データのうち、タグの表面に印刷すべき印刷データをプリンタ2に出力し、そのプリンタにセットされている特定の印刷媒体であるタグ基板、すなわち、後述されるファイバボード製タグ基板の表面側の各タグに接続条件等を印刷する(S4)。
【0018】
第5ステップとして、表面への印刷を終了したタグ基板をプリンタから取り出し、表裏反転して再びプリンタの所定印刷位置にセットする(S5)。
続いて、第6ステップとして、編集処理により作成された印刷データのうち、タグの裏面に印刷すべき印刷データをプリンタ2に出力し、そのプリンタにセットされているタグ基板の裏面側の各タグに接続条件等を印刷する(S6)。
【0019】
最後のステップとして。裏面への印刷を終了したタグ基板をプリンタから取り出す(S7)。
【0020】
タグ基板が、1本のケーブルの両端に結合する一対のタグを1組として、複数組を有するものである場合は、表裏面の印刷を終了したタグ基板をプリンタから取り出した後、タグ印刷会社において又は別の作業所において、そのタグ基板から各組ごとのタグを順次押し出して分離し1組ずつ繋ぎ糸などで結束する作業、又は分離前に繋ぎ糸で1組ずつ連結した後、基板から分離する作業が行われる。
【0021】
続いて、上記タグ印刷方法を実施するために用いられるタグ印刷システムの詳細について、図2及び図3に基づいて説明する。
図2に示した基本的構成を有するタグ印刷システムPSにおけるCPU1は、主要な機能を発揮するため、図3に示すように、システムファイル管理手段110と、データ管理手段120と、印刷カラー設定手段130と、印刷制御手段140と、マージン調整手段150とを構成している。
【0022】
システムファイル管理手段110は、環境設定ファイル設定手段111とコードファイル管理手段112とを含み、入力された原データに対して、環境設定ファイル・会社コードファイル・外注コードファイルの追加、削除及び修正を行う機能を有する。これらのファィルは、後述されるように、ディスプレイ4に表示されるシステムファイル管理画面上で、追加・削除・修正を行うことができる。
【0023】
環境設定ファイルには、タグ印刷システムのメーカごとの動作を制御するための情報を定義する。また、会社コードファイルには、配線設計者名とその略記号を定義する。すなわち、タグに印刷されるデータを用いる配線設計者名が予め入力して保存されている。そして、外注コードファイルには、印刷を行う会社名とその会社の略記号を定義する。
【0024】
データ管理手段120は、印刷データ読込手段121と、データ編集手段122と、データ削除手段123とを含み、ユーザから受け取った原データの読み込みと、データの内容に対して追加・修正・削除及び保存日数の過ぎたデータの削除を行う機能を有する。すなわち、データ管理手段120は、配線設計者から受け取った原データをタグ印刷システムが管理・編集できる名称にリネームし、リネームされたデータに対して、追加・修正・削除等の編集処理を行うことを可能にする。
さらに詳述すると、印刷データ読込手段121は、配線設計者から受け取った原データをタグ印刷システムが管理・編集できるファイル名称のデータに変更する。データ編集手段122は、データの内容の修正・変更を行う。セル単位での修正のほか、行単位の追加・削除も行える。データ削除手段123は、データ格納フォルダに格納されているデータのうち、環境設定ファイルに定義されている保存日数を過ぎたファイルを自動的に削除する。また、データ格納フォルダ内のファイルを手動で削除することができる。
【0025】
印刷カラー設定手段130は、RGB,CMYK設定手段131と、印刷カラー保存手段132と、印刷カラー2色設定手段133とを含み、タグに印刷する文字の色を設定する機能を有する。RGB,CMYK設定手段131は、印刷カラーをRGB(赤、緑、青)の割合(0 から255 までの数値)で設定するか、CMYK(シアン、マゼンタ、黄色、黒)で色を設定することができる。印刷カラー保存手段132は、RGB,CMYK設定手段131で設定した色を環境設定ファイルに設定することにより、設定した色をタグ印刷システムのデォルトの色にすることができる。印刷カラー2色設定手段は、1回の印刷で行単位ごとに、すなわち、一対のタグごとに例えば黒と赤の2色の設定ができるようになっている。
【0026】
印刷制御手段140は、編集を終了した印刷データを用いて、プリンタ7に対して複数枚のタグ基板に対する印刷を制御するものである。好ましい実施の形態においては、印刷制御手段140は、タグの表面及び裏面に印刷するための印刷データの作成が終了した後、タグの表面に印刷するための印刷データをバッファに転送し、最初の印刷指令の入力に基づき、そのバッファのタグの表面に印刷するための印刷データをプリンタに出力して、タグ基板の表面に印刷させ、その印刷終了後は前記バッファの表面に印刷するための印刷データを消去するとともに、タグの裏面に印刷するための印刷データを前記バッファに転送し、次の印刷指令の入力に基づき、前記バッファのタグの裏面に印刷するための印刷データをプリンタに出力して、タグ基板の裏面に印刷させるものである。
これにより、最初の印刷指令入力時は、タグ基板の表面に表面印刷用の印刷データに基づいて印刷され、表面印刷を終了し、タグ基板を表裏反転した後、次に印刷指令を入力した時は、タグ基板の裏面には必ず裏面印刷用の印刷データに基づいて印刷されるので、裏面に表面印刷用の印刷データによる印刷がされることが有効に防止される。
【0027】
マージン調整手段150は、タグの印刷位置(マージン)を調整するためのものであり、タグ基板におけるタグの1枚1枚に対して調整を行うことができる。
【0028】
CPU1により構成される上記各手段を有するタグ印刷システムを稼働するため、ディスプレイ4には、以下に説明するような画面が表示され、入力部5の操作に従い、その画面が図4に例示するように遷移する。
【0029】
次に、タグ印刷システムが稼働された場合の各作用について、図4ないし図14を参照しながら説明する。タグ印刷システムが稼働されるとプログラムが起動され、最初に、印刷するデータを使用する配線設計者名(メーカ名)を選択するためのメーカ選択画面IP1(図4,図5)が表示される。メーカ名を選択し、同画面の「システムファイル」のボタンb1をクリックすると、図1のシステムファイル管理手段110が稼働し、選択したメーカの環境設定が記憶部2の中のシステム管理ファイルの環境設定ファイルよりシステムに読み込まれる。そして、システムファイル管理画面IP2(図4,図6)が表示され、この上で、会社コードファイル、外注コードファイル及び環境設定ファイルの内容に対して追加、削除・修正を行うことができる。
【0030】
同画面上の「戻る」ボタンb3をクリックすると、このタグ印刷システムのどの機能を使用するかを選択するためのメインメニュー画面IP3(図4,図7)が表示される。機能(選択ボタン)には、「データ管理」、「印刷」、「配色設定」、「戻る」などがある。「データ管理」ボタンb4をクリックしてその機能を選択すると、データ管理手段32が稼働し、データ読み込み画面IP4(図4,図8)に変わり、その画面中央に「読み込み」「編集」「戻る」の機能が、画面左側にデータ読み込み元、すなわち、先に読み取った原データのタイトルが表示され、「読み込み」を選択した後、そのいずれかのタイトルを選択すると、印刷データ読込手段321が稼働して、その原データを印刷データにリネームする。リネームが終了すると、画面右側にデータ読み込み先が表示される。「戻る」をクリックすると、前画面IP3(図4,図7)に戻る。
【0031】
データ読み込み画面IP4の上で、データ読み込み先の一つの印刷データを指定し、「編集」を選択すると、ディスプレイ4にはデータ編集画面IP5(図4,図9)が表示される。この画面には、「追加」「削除」「保存」「戻る」のボタンが、例えば、画面上部に表示され、その下欄に、先に指定された印刷データの内容、すなわち、各ケーブルの両端の接続条件等を規定する項目名(図9の項目1〜項目13)が、一覧表示される。そして、この画面上で、上記データ内容に対して追加、修正、削除を行うことができる。
【0032】
続いて、データ編集画面IP5の「戻る」のボタンをクリックして、メインメニュー画面IP3に戻し、「配色設定」を選択すると、印刷カラー設定手段33が稼働し、データ編集画面から配色設定画面IP6(図4,図10)に変わる。この画面では、ケーブルのfrom側(入力側)印刷カラー及びto側(出力側)印刷カラーのいずれを設定するかを指定し、また、RGBとCMYKのいずれかを指定して、それぞれのコンポーネントを数値で設定をすることができる。また、配色設定画面には、デフォルト設定値が併せて表示される。画面の例えば下側に、「配色決定」と「戻る」のボタンが設けてある。
【0033】
配色設定のための入力をした後、「配色決定」をクリックすると、次に、ディスプレイ4に印刷制御画面IP7(図4,図11)が表示される。この画面は、印刷するデータの選択を行うためのものであり、この印刷制御画面には、例えば、その上側に「印刷実行」「印刷調整」「戻る」のボタンが横一列に配置され、中央左側には印刷可能ファイル一覧の表示窓が、同じく右側に印刷実行ファイル一覧の表示窓が配置され、その間に「読み込み」及び「選択取消し」のボタンが配置されている。そして、複数のファイルを選択することができ、また、同一のファイルを複数回選択することもできるようになっている。
好ましい例では、例えば、画面下側に読み込みデータ数及び読み込み可能最大データ数の表示窓が設けられている。
【0034】
印刷制御画面において「印刷調整」ボタンをクリックした場合は、マージン調整手段35が稼働し、印刷調整画面IP8(図4,図12)が表示される。この画面はタグに対する印刷位置の調整を行うためのものであり、タグ基板に関して、その枚数、タグ基板の表裏それぞれについて一つのタグ基板ごとにX座標とY座標をmm単位で、また、一つのタグ基板のタグの個数、各タグの表裏それぞれについてX座標とY座標をmm単位で、数値入力ができるようになっている。タグ基板に対する設定値及びタグに対する設定値をそれぞれ初期化するための「初期化」のボタンが設けられている。また、設定内容を保存するための「保存」及び前画面に戻るための「戻る」のボタンも設けてある。
【0035】
「保存」をクリックすると、編集及び印刷位置調整により完成された印刷データが保存され、続いて、印刷実行画面IP9(図4,図13)に移り、タグの表裏いずれに印刷するかを選択する「画面選択」、印刷の実行を指示する「印刷」と、印刷内容を印刷プレビュー画面に表示させて事前に確認するための「プレビュー表示」と、「戻る」のボタンが表示される。好ましい実施の形態においては、その画面の例えば下側に、印刷に必要なタグ基板の枚数が表示されるようになっている。
印刷実行画面の画面選択の「表面」をクリックすると、印刷データのうち、タグの表面に印刷するための印刷データがバッファに転送され、最初の印刷指令の入力を待つ。最初の印刷指令を入力すると、そのバッファのタグの表面に印刷するための印刷データがプリンタに出力されて、タグ基板の表面に印刷される。その印刷が終了すると、前記バッファの表面に印刷するための印刷データは消去され、再度これを用いた印刷がされないようになっている。片面への印刷を終了したタグ基板を表裏反転して、再びプリンタの所定位置にセットした後、印刷実行画面の画面選択の「裏面」をクリックすると、今度はタグの裏面に印刷するための印刷データが前記バッファに転送される。そして、次の印刷指令を入力すると、前記バッファのタグの裏面に印刷するための印刷データがプリンタに出力されて、タグ基板の裏面に印刷されるようになっている。
最初の印刷指令入力時は、タグ基板の表面に表面印刷用の印刷データに基づいて印刷され、表面印刷を終了し、タグ基板を表裏反転した後、次に印刷指令を入力した時は、タグ基板の裏面には必ず裏面印刷用の印刷データに基づいて印刷されるので、裏面に表面印刷用の印刷データによる印刷がされることが有効に防止される。
もし、タグ基板の表面への印刷時に印刷品質が悪かった場合などには、「戻る」をクリックした後、再度「画面選択」の表面を選択することにより、新たにセットしたタグ基板の表面に表面印刷用印刷データに基づく印刷を行うことができる。
【0036】
印刷実行画面の「プレビュー表示」を選択した場合は、印刷プレビュー画面IP10(図4,図14)が表示され、これに当該印刷データによりタグに印刷される内容が、実際に印刷されるのと同一のパターンで表示される。必要によりズーム率を指定することができるようになっている。
【0037】
続いて、本発明方法において用いるタグ基板の好ましい実施例について詳述する。図15に例示するように、このタグ基板8は、一例として、1000mm×55mmの長尺矩形のコットンファイバ等の有機繊維又はグラスファイバ等の無機繊維その他のファイバボードで作られ、その表裏両面にインクの乗りを良くしたり、インクが滲まないように表面性を改善するため下地処理がされている。下地処理には、熱間圧延ローラを用いて表面を平滑にする処理とサイズ剤を塗布するアンダーコーティング処理の一方又は双方を用いることができる。サイズ剤には、ゼラチン、澱粉、合成樹脂等の既知のものが使用可能である。
そして、タグ基板8には、相互に一定の間隔をもってタグ9が2列(幅方向)26行(長手方向)にかけて形成されている。各タグは、これをある程度の力で叩打した時にタグ基板から分離できるように、ハーフカット方式の打ち抜きにより形成されている。各タグの形状は任意であるが、所要の接続条件等を印刷するに必要な面積を有する円形、長円形、矩形、短冊形などに形成することができる。また、各タグには、一対一組で結束するための繋ぎ糸を通す糸孔10が設けられている。さらに、好ましい実施態様のタグは、図16に示すように、ハーフカットの際にタグ9がタグ基板8の片面から0.1〜0.2mm凹んだ状態で保持されている。
図17には、タグ基板8の一部と、これに形成されているタグ9が示され、また、印刷後のタグ9が抜き去られた後に、ハーフカットにより成形されたタグをタグ基板に結合していた連結片11が残っている状態が示されている。連結片11の個数は、求められる連結強度に応じて1〜4程度の範囲で任意である。
【0038】
タグ基板8の一端部には、そのタグ基板8を後述されるプリンタの媒体セット位置に正確に位置決めするための矩形の孔12(図15,図18参照)が設けられている。矩形にしたのは、タグ基板が温度や湿度によって伸縮した場合に、その逃げを可能にするためである。さらに、タグ基板の各行の2個のタグの中間位置に、当該行のタグに対する印刷基準点となるパイロット孔13が設けられている。
【0039】
続いて、本発明方法を使用するために重要なプリンタ7について説明する。このプリンタ7は、既知のインクジェットプリンタであり、タグ印刷システムの印刷制御手段14が出力する印刷データを与えられる印刷ドライバと、固定位置に設けられたガイドロッドに摺動自在に備えられ、インクを垂直方向に噴射するノズルを備えた印字ヘッドと、その印字ヘッドを前記ガイドロッドに沿って移動(主走査)させるタイミングベルト及びサーボモータ等からなる印字ヘッド駆動手段と、印字ヘッドの下方に水平に設けられたタグ基板セット部と、そのタグ基板セット部を印字ヘッドの移動方向に対して直角な方向に移動(副走査)する、モータとラックピニオン等からなる移動手段とを有している。
このインクジェットプリンタは、印字ヘッドの向きに一つの特徴を有する。すなわち、通常のプリンタの印字ヘッドは、インク噴射方向が水平か45度程度の傾斜方向であるため、飛翔距離は最大2〜3mm程度であるが、プリンタ7の印字ヘッドは、ノズルからインクを噴射する方向が垂直になるように取付けられている。これにより、ノズルから噴射されるインクは噴射力により及び自重により垂直に落下するので、ノズルからのインク飛翔距離を5〜10mmと大きくすることができる。従って、既存のインクジェットプリンタでは印刷不可能な、タグによる凹凸面を有するタグ基板に鮮明に印刷することが可能である。このようなインクジェットプリンタには、株式会社マスターマインド製の「マンモスプリンタ」を使用することができる。
【0040】
そして、本発明方法で用いられるプリンタ7は、タグ基板セット部にもう一つの特徴を有している。すなわち、タグ基板セット部は、そのタグ基板載置面に載せた媒体を印字ヘッドの下方において水平に保持し、印字ヘッドのノズルからタグ基板までの最短距離が常に前記インク飛翔距離内の一定距離を保って所定方向に移動されるように設けられている。
図18に示すように、そのタグ基板セット部14は、矩形の額縁14a及びその額縁の内側に平坦なテーブル14bを有し、そのテーブル面に前記タグ基板8を、その長手方向を副査方向と合致させた状態で、タグの幅方向に複数枚、図示の例では16枚(81 〜816)を近接して、一つの平面状にセットすることができる。このセットの際に、タグ基板8の一端部の矩形の孔12をテーブルの一端部側に正確な位置に一列に整列して設けられた固定用突起14cに嵌合して、すべてのタグ基板が正確な位置にセットできるようにしてある。
【0041】
タグ基板は、温度湿度などにより伸縮するので、その伸縮の有無に影響されずに各タグに対する印刷位置を正確にするため、伸縮量吸収のために長孔12が設けてあることは既述した。
【0042】
以上のプリンタ7に対するタグ基板8のセットを終了した後、タグ印刷システムのディスプレイ4の印刷実行画面IP9(図13)において画面選択の項を「表」に設定した後、「印刷」をクリックすると、プリンタ7による所定の印刷データを用いてのタグ基板の各タグに対する印刷が実行される。そして、タグ基板の表面に対する印刷を終了した後、すべてのタグ基板81 〜816をその長手方向の軸線回りに半回転して表裏反転し、画面選択の項を今度は「裏」に設定した後、再び「印刷」をクリックすると、プリンタ7により所定の印刷データを用いて印刷が実行される。
【0043】
この場合、タグ基板81 〜816のそれぞれ1行の2個一組のタグ9a,9bに印刷する際は、タグ基板の表面側には、図17(a)に例示するように、一つのケーブルの一端の接続条件等が共通に印刷され、一方側、例えば左側のタグ9aには黒色で印字され、かつ、一定の印15が印刷され、他方側、例えば右側のタグ9bには赤色で印刷される。また、同一のタグ基板81 〜816をタグ基板の長軸回りに表裏反転した後に裏面側に印刷する際は、図17(b)に例示するように、それぞれ1行の2個一組のタグ9a,9bに、一つのケーブルの他端の接続条件等が共通に印刷され、かつ、表面の場合と同様に、左側のタグ9bには赤色で印刷され、かつ、一定の印15が設けられ、右側のタグ9aには黒色で印刷される。一定の印15は、そのケーブルの一端の接続相手、すなわちfrom側を意味し、赤色又は無印はそのケーブルの他端の接続相手、すなわちto側を意味する。換言すると、一つのタグの印刷内容を見れば、ケーブルにより接続されるべき二つの電気機器等を知ることができる。
【0044】
タグの表裏両面に対する印刷を終了したタグ基板81 〜816は、プリンタ7のタグ基板セット部から取り外され、別の作業所などで、タグ基板8から2個一組ごとのタグ9a,9bを叩打して分離し、図19に示すように、それら2個のタグ9bの糸孔10に繋ぎ糸16を通し、from側のタグ9aとto側のタグ9bとを結束する。
【0045】
一対のタグ9a1 ,9b1 ;9a2 ,9b2 ;…9a26,9b26は、ケーブルの両端に結合する際は、接続表記載の配線順序に従って用いられる。従って、図20に示すように、カード又はシート状のタグホルダ17を接続表の単位毎に用意し、本発明方法により印刷されたタグ基板から各対のタグを分離し、結束した直後に、タグホルダ17の上に各対のタグをそれに印刷されている線番順に並べ、粘着テープ18等で固定することが望ましい。さらに、タグホルダ17には、物件名、システム名、製造番号、接続表番号等を表示することが望ましい。
これにより、配線作業時には、タグホルダ17の表示項目を確認しながら、正確な順序で所定の各対のタグを取出して、ケーブルの両端に対して結合することができ、配線の際の各ケーブルの接続を間違うことが有効に防止される。
【0046】
図19は、繋ぎ糸の一例を示すに過ぎない。繋ぎ糸の形状及び構造の工夫により、タグ基板から分離する前の各組のタグを繋ぎ糸で連結し、その後に各組のタグを基板から分離することも可能である。
【0047】
また、上記の実施の形態においては、タグ基板が好ましいファイバボード製の場合について説明したが、基板がプラスチック製、紙製の場合にも、同様に適用可能である。
【0048】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明によれば、配線設計者が作成したケーブルの両端部の接続条件等を規定する原データを電気通信回線を介して又は記憶媒体を介して受け取り、受け取ったデータをタグ印刷システムの記憶装置に保存し、その保存した原データをタグ印刷システムが管理・編集できる名称にリネームし、編集してタグの表裏面に印刷するための印刷データを作成し、その印刷データをタグ印刷システムを構成するプリンタに出力して、ケーブルの両端部に結合するための一対で一組のタグを多数組有する所定のタグ基板の表裏に印刷するようにしたので、配線設計者から接続条件等を規定する原データの提供を受ければ、大量のタグに直接プリンタで印刷でき、大幅な時間短縮とコスト低減を実現することができる。また、タグに直接印刷されるため、接続表を見ながら手書きする従来に比し、接続条件等が鮮明に印刷されるので、誤配線が防止される。
【0049】
また、タグ基板は、長尺矩形のファイバボード製基板の表裏両面に下地処理され、所定のタグの形に合わせたハーフカット及びノックアウトにより分離可能に形成された、1本のケーブルの両端に対応する一対で一組のタグを複数組備え、かつ、繋ぎ糸を通すための糸孔が形成されているものであり、前記プリンタから取り出した印刷済みのタグ基板からそれぞれ一対一組ごとのタグを分離し、分離前又は後に前記糸孔に繋ぎ糸を通し、その繋ぎ糸で前記一組ごとのタグを繋ぐことができるので、各ケーブルの両端に結合すべき一対のタグの離散が防止され、能率的に結束される。
【0050】
さらに、タグはタグ基板の面から所定深さに凹むように形成され、タグが凹んでいる側に先に印刷し、次いでそのタグ基板を反転した後、反対側に印刷するので、タグ基板を反転した時に、先に印刷された面のインクがプリンタのタグ基板支持部に接触しない。従って、片面の印刷終了後に直ちに他面の印刷を行うことができるので、印刷所要時間の圧縮が可能である。
【0051】
請求項2の発明によれば、電気機器メーカ等から受け取るデータに基づいて、追加、削除等の編集をして、印刷しようとするタグの形状・大きさなどに適合した印刷データに変更して所望のタグの印刷を行うことができる。
【0052】
そして、印刷制御手段は、タグの表面及び裏面に印刷するための印刷データの作成が終了した後、タグの表面に印刷するための印刷データをバッファに転送し、最初の印刷指令入力に基づき、そのバッファのタグの表面に印刷するための印刷データをプリンタに出力してタグの表面に印刷させ、その印刷終了後はバッファのタグの表面に印刷するための印刷データを消去するとともに、タグの裏面に印刷するための印刷データをバッファに転送し、タグ基板セット手段のタグ基板の反転後に与えられる次の印刷指令入力に基づき、前記バッファのタグの裏面に印刷するための印刷データをプリンタに出力してタグの裏面に印刷させるから、タグ基板の表裏両面に特定の接続条件等を印刷する場合に、タグの表面に印刷してタグ基板を反転した後に、タグの裏面に誤って表面に印刷すべき内容を印刷することが有効に防止される。
【0053】
さらに、インクを垂直方向に噴射する印字ヘッドを用いるインクジェットプリンタを用いてタグの表裏に接続条件等を印刷するので、正確な印刷範囲に高い品質をもって印刷することができ、また、表裏印刷に要する時間の短縮が可能である。タグ基板はファイバボード製であり、これにインクジェットプリンタで印刷するので、耐久性に優れ、接続条件等が鮮明に印刷されたタグを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるタグ印刷方法の動作の流れを示すフローチャート。
【図2】 本発明方法を実現するためのタグ印刷システムの概略構成を示すブロック図。
【図3】 CPUにより実現される機能ブロック図。
【図4】 タグ印刷システムの稼動時のディスプレイの画面の遷移を例示する模式図。
【図5】 メーカ選択画面の一例を示す図。
【図6】 システムファイル管理画面の一例を示す図。
【図7】 メインメニュー画面の一例を示す図。
【図8】 データ読み込み画面の一例を示す図。
【図9】 ファイル編集画面の一例を示す図。
【図10】 配色設定画面の一例を示す図。
【図11】 印刷制御画面の一例を示す図。
【図12】 印刷調整画面の一例を示す図。
【図13】 印刷実行画面の一例を示す図。
【図14】 印刷プレビュー画面の一例を示す図。
【図15】 印刷媒体の一例を示す一部省略斜視図。
【図16】 同印刷媒体の横断面図。
【図17】 一対のタグの印刷内容の一例を示す印刷媒体の一部拡大平面図。
【図18】 プリンタのタグ基板セット部のタグ基板がセットされた状態における平面図。
【図19】 一対のタグが繋ぎ糸により結束された例を示す平面図。
【図20】 タグ基板から分離され、結束された各対のタグがタグホルダに保持されている様子を示す斜視図。
【符号の説明】
8 タグ基板
9a,9b タグ
10 糸孔
11 連結片
12 伸縮吸収用孔
13 パイロット孔
14 タグ基板セット部
16 繋ぎ糸
17 タグホルダ
Claims (2)
- (a)配線設計者から、その配線設計者が作成したケーブルの両端部の電気機器に対する接続条件等を規定するデータを電気通信回線を介して又は記録媒体を介して受け取るステップと、
(b)受け取ったデータをインクジェットプリンタを用いる配線用タグ印刷システムの記憶装置に保存するステップと、
(c)前記データを配線用タグ印刷システムで管理及び編集できる名称にリネームして、配線用タグの表面に印刷するための印刷データと前記配線用タグの裏面に印刷するための印刷データを作成するステップと、
(d)表面印刷指令入力に基づき前記配線用タグの表面に印刷するための印刷データを前記インクジェットプリンタに出力して、前記ケーブルの両端部に結合するための一対で一組の配線用タグを多数組有する配線用タグ基板の表面に印刷するステップと、
(e)裏面印刷指令入力に基づき前記配線用タグの裏面に印刷するための印刷データを前記インクジェットプリンタに出力して、前記配線用タグ基板の裏面に印刷するステップと、
からなり、
前記配線用タグ基板は、ファイバボード製であり、1本のケーブルの両端に対応する一対で一組のタグを複数組分備え、前記タグはそれぞれ前記配線用タグ基板を所定のタグの形にハーフカット及びノックアウトしてその配線用タグ基板の表面から所定深さだけ凹ませて形成され、かつ、繋ぎ糸を通すための糸孔が形成されているものであり、
前記所定深さは、前記配線用タグ基板を反転したときに、先に印刷された面のインクが前記配線用タグ基板を載置した支持体に接触しない深さであり、
前記インクジェットプリンタによる印刷ステップにおいて、前記配線用タグ基板の前記タグが凹んでいる側に先に印刷し、次いで前記配線用タグ基板を反転した後、反対側に印刷することを特徴とする配線用タグ印刷方法。 - 少なくとも配線設計会社のコード、印刷会社のコード及び環境設定ファイルの追加、削除及び修正を行うシステムファイル管理手段と、
前記配線設計者から受け取った原データの読込み、その原データからリネームにより印刷データを作成し、その作成された印刷データの内容に対する追加、修正、削除及び保存日数を過ぎたデータの削除を行うデータ管理手段と、
配線用タグに印刷する色を設定するための印刷カラー設定手段と、
前記印刷データを用いて後記プリンタに対して前記配線用タグに印刷を行わせる印刷制御手段と、
前記配線用タグの前記印刷データに基づく印刷位置を調整するマージン調整手段とを有し、
前記プリンタは、インク噴射方向を垂直に向けた状態で主走査される印字ヘッドを有するインクジェットプリンタであり、長尺矩形の基板の表裏両面に下地処理され、ハーフカット又はハーフカット及びノックアウトにより形成された、1本のケーブルの両端に対応する一対で一組の配線用タグを複数組備えた配線用タグ基板をセットするタグ基板セット手段と、前記印字ヘッドを前記タグ基板に対して、又は前記タグ基板を前記印字ヘッドに対して水平面に沿って副走査する手段とを有するものであり、
前記印刷制御手段は、前記配線用タグの表面及び裏面に印刷するための印刷データの作成が終了した後、前記配線用タグの表面に印刷するための印刷データをバッファに転送し、最初の印刷指令の入力に基づき、そのバッファの前記配線用タグの表面に印刷するための印刷データを前記プリンタに出力して、前記配線用タグの表面に印刷させ、その印刷終了後は前記バッファの前記配線用タグの表面に印刷するための印刷データを消去するとともに、前記配線用タグの裏面に印刷するための印刷データを前記バッファに転送し、前記タグ基板セット手段の配線用タグ基板の反転後に与えられる次の印刷指令の入力に基づき 、前記バッファの前記配線用タグの裏面に印刷するための印刷データを前記プリンタに出力して、前記配線用タグの裏面に印刷させるものであること特徴とする請求項1に記載されたタグ印刷方法に用いられる配線用タグ印刷システム。
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