JP3991753B2 - 印字装置および印字補助装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−R(Compact Disk Recordable)等の光ディスクの表面に印字をすることが可能であると共に、さらに光ディスクだけでなく表示紙等のシート状の被印字媒体にも印字をすることを可能な印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD−R、DVD−R等の光ディスクは、データの記録容量が多く、記録されたデータを誤って消去してしまう危険がない等の特徴から、コンピュータ装置の外部記録メディアとして、企業内では、重要な文書の保管やバックアップに、また個人レベルでは、自分だけのオリジナル音楽CDの作成や、ソフトやデータのバックアップなどの目的で大量に使用されている。
【0003】
光ディスクにデータを記録した際に、記録したデータのタイトルを光ディスクのレーベル面に印字して表示しておくことが管理上便利である。
【0004】
従来、光ディスクの表面にレーベル印字を行なう種々の印字装置が提案されている。本出願人も、熱転写方式により光ディスクの表面にレーベル印字を行なう印字装置を提案し、特願2001−264122号として特許出願してある。その印字装置は、光ディスクを載置するトレイ、およびそのトレイに載置されて装置本体内の所定位置に配置された光ディスク上でサーマルヘッドを移動させてインクリボンを用いて熱転写印字を行なう印字手段を備え、この印字手段を駆動して入力した任意の文字列を光ディスクのレーベル面に直接印字するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記印字装置では、トレイに光ディスクをセットし任意の文字列を入力して印字を指示することにより簡単にレーベル印字を行うことができることから、光ディスクの1枚毎に異なる内容のレーベル印字を行う個人レベルでの利用に便利である。
【0006】
ところで、データを記録した光ディスクは個別にディスク収納ケースに収納した状態で、複数枚をまとめて専用の整理用ケースに収納したり、重ねて所定の場所に保存することになるが、個々のディスク収納ケースにも光ディスクに印字したタイトルと同様のタイトルをディスク収納ケースに装着されているタイトル表記用のシートなどに表示しておくことが望ましい。
【0007】
しかし、前記印字装置は、その構造上、光ディスクに対してレーベル印字を行う機能しかなく、タイトル表記用のシートに印字を行うことができず、タイトル表記用のシートに筆記具を用いて手書きでタイトルを記載することが行われている。ところが、ディスク収納ケースの厚さは10mm程度であり、また7mmや5mm等の薄型のものもあって、そのような薄いディスク収納ケースの背面板部分に対向する背表紙としてのシートにタイトルを手書きすることは難しく、また手書きが可能であっても見栄えが悪くなるという問題がある。
【0008】
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ディスクの表面に対して印字を行うとともに、例えば、ディスク収納ケース等の背表紙として用いられるシート状の被印字媒体にも印字を行うことを可能にした印字装置、およびそのような印字を可能にする印字補助装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ディスクを載置する載置部を備え、該載置部にディスクを載置して支持する支持手段と、前記支持手段上に配置可能とされ、シート状の被印字媒体を支持する被印字媒体支持手段と、前記支持手段上に前記被印字媒体支持手段が配置されていない状態において、前記支持手段に支持されたディスクに対して印字を行う一方、前記支持手段上に前記被印字媒体支持手段が配置された状態において、前記被印字媒体指示手段に支持された被印字媒体に対して印字を行う印字手段を備え、前記被印字媒体支持手段は、前記載置部上を含む前記支持手段上に配置され前記被印字媒体を載置する載置台を備えるとともに、前記支持手段上に配置された状態において、前記載置部外で前記支持手段と係合する係合部を備えたことを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記印字装置が、前記印字手段を制御することにより前記被印字媒体に対する副走査方向の印字位置をシフトするシフト手段を備えていることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記印字装置の印字手段が、1回の印字動作で前記被印字媒体の複数の印字領域に同一または異なる文字列を異なる文字サイズで印字することを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の発明は、前記印字装置の印字手段が、前記被印字媒体に対して文字列を鏡像で印字する鏡像印字手段を備えていることを特徴としている。
【0013】
請求項5に記載の発明は、前記印字装置の印字手段がテスト印字モードを備え、設定手段によってテスト印字モードが設定されたときに前記被印字媒体に対する印字位置を調整するためのテストパターンを印字することを特徴としている。
【0014】
請求項6に記載の発明は、前記載置台を前記支持手段上の所定の位置に配置するべく前記支持手段に係合する係合部と、前記載置台に載置される前記被印字媒体の前記印字手段による印字の位置合わせを行なう位置合わせ部と、位置合わせされた前記被印字媒体を前記載置台上に係止する係止部とを備えていることを特徴としている。
【0015】
請求項7に記載の発明は、前記位置合わせ部が、短冊状の前記被印字媒体の幅方向の印字位置を調整するべく、前記載置台上での前記被印字媒体の位置を調整可能な位置調整機構を備えていることを特徴とする。
【0016】
請求項8に記載の発明は、前記被印字媒体保持手段に保持されて前記支持手段に支持される前記被印字媒体の印字面の前記支持手段上での高さ位置が前記支持手段に載置されたディスクの表面の前記支持手段上での高さ位置とほぼ同一であることを特徴としている。
【0017】
請求項9に記載の発明は、載置部にディスクを載置して支持する支持手段と、前記支持手段に支持されたディスクに対して印字を行う印字手段を備えた印字装置に装着され、前記印字手段によってシート状の被印字媒体に対して印字を行うために使用する印字補助装置であって、前記載置部上を含む前記支持手段上に配置され前記被印字媒体を載置する載置台を備えるとともに、前記支持手段上に配置された状態において、前記載置部外で前記支持手段と係合する係合部を備えたことを特徴としている。
【0018】
請求項10に記載の発明は、前記載置台を前記支持手段上の所定の位置に配置するべく前記支持手段に係合する係合部と、前記載置台に載置される前記被印字媒体の前記印字手段による印字の位置合わせを行なう位置合わせ部と、位置合わせされた前記被印字媒体を前記載置台上に係止する係止部とを備えていることを特徴としている。
【0019】
請求項11に記載の発明は、前記位置合わせ部が、短冊状の前記被印字媒体の幅方向の印字位置を調整するべく、前記載置台上での前記被印字媒体の位置を調整可能な位置調整機構を備えていることを特徴としている。
【0020】
請求項12に記載の発明は、前記被印字媒体を保持して前記支持手段に支持されたときの前記被印字媒体の印字面の前記支持手段上での高さ位置が前記支持手段に載置されたディスクの表面の前記支持手段上での高さ位置とほぼ同一であることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1には本発明の実施形態に係る印字装置の全体の構成を示してあり、この印字装置は、装置本体1aを備え、この装置本体1aの前面部分に開口部2が設けられ、この開口部2にその開閉用のカバー3が回動可能に設けられている。
装置本体1a内には支持手段としてのトレイ5が設けられ、このトレイ5がイジェクトボタン6の操作に応じて装置本体1a内から突没するようになっている。また、装置本体1a内には印字手段8が設けられ、この印字手段8は、ガイドシャフト9に走行自在に設けられたキャリッジ10を有し、このキャリッジ10の前面にヘッドカバー11が突出形成され、このヘッドカバー11の下面に印字ヘッドとしてのサーマルヘッド(図7に示す42)が設けられている。そしてキャリッジ10の前面のヘッドカバー11の外周部に、インクリボンを収容したリボンカートリッジ12が着脱可能に装着されている。
【0022】
キャリッジ10内には、図示しないが、キャリッジ10を所定の走行路に沿って往復走行させる走行駆動機構、サーマルヘッド42をトレイ5上の印字対象物に対してアップ・ダウンさせるヘッド移動機構、印字中に使用済みのインクリボンを巻き取ってリボンカートリッジ12に回収する巻取り機構などが設けられ、これら各機構の駆動源となる駆動モータがキャリッジ10の背面に取り付けられている。
【0023】
前記サーマルヘッド42は、リボンカートリッジ12から繰り出されるインクリボン(図示せず)を挟んで印字対象物の表面に圧接し、この状態でキャリッジ10と一体に移動路となるガイドシャフト9に沿って装置本体1aの内部を移動し、この移動中にインクリボンのインクを溶融しながら印字対象物の表面に所定の像を熱転写する方式で印字を行なうようになっている。そしてサーマルヘッド42の移動範囲が印字範囲となる。
【0024】
前記トレイ5の上面にはCD−RやDVD−Rなどのディスク14を載置するための載置部15が設けられ、この載置部15にはゴムなどの弾性体からなる緩衝シート16が貼り付けられ、この緩衝シート16の周縁部の二箇所にはディスク14の周縁部と当接して位置決めする円弧状のリブ17が設けられている。また、トレイ5の上面には、載置部15とは離間して一対の位置決め用の突起18が設けられている。
図2ないし図4には、シート状の被印字媒体に印字する際に使用する印字補助装置20を示してあり、この印字補助装置20は、前記トレイ5の上に載置が可能な矩形のプレート状をなす載置台21を有し、この載置台21はポリカーボネートなどの合成樹脂からなり、前部側の一側縁には、位置合せ部としての突条22がその一体に形成されている。この突条22は載置台21の一側縁の上面に一定の高さで起立し、かつその一側縁に沿って連続して延びるように形成されている。
【0025】
なお、位置合せのための突条22は、載置台21の前部側の一側縁だけでなく、さらに載置台21の前部側付近の右側縁にも追加して設けてもよい。
【0026】
そしてこの突条22の上面には、係止部として、一定の間隔をあけて平行に並ぶ一対のクリップ部材23が設けられ、これらクリップ部材23はその先端部が載置台21の上面側に延びてその上面に弾性的に接触している。
【0027】
載置台21の両側部寄りには、トレイ5の上面に設けられたリブ17に嵌合可能な円弧状をなす位置決め用の係合部としての透孔24が形成され、また載置台21の後部側の他側縁部には、トレイ5の上面に設けられた突起18に嵌合可能なU字状をなす位置決め用の係合部としての切欠25が形成されている。
図5および図6にはシート状の被印字媒体26を示してあり、この被印字媒体26は、短冊状をなし、被印字用のシート基材27と、このシート基材27の片面に粘着材28を介して剥離可能に貼り付けられた台紙29とからなる。
【0028】
シート基材27は例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂からなる透明なフィルムで、台紙29は上質紙からなり、また粘着材28は例えば感圧接着糊であり、この粘着材28は台紙29に塗布され、粘着材28と接するシート基材27の裏面にはシリコンがコーティング処理されている。そして台紙29の上に粘着材28を介してシート基材27が重ね合わされ、かつその台紙29およびシート基材27が加圧され、これにより台紙29にシート基材27が剥離可能に接着されている。そして、シート基材27を台紙29から剥離したときには、粘着材28が台紙29に残り、シート基材27の裏面は非粘着状態となるものである。
【0029】
シート基材27の長手方向に沿う中心線上には切込み線32が形成されている。この切込み線32はハーフカットすなわち切込みの深さがシート基材27の表面から裏面に達するのみで、台紙29には達しない形態となっている。
【0030】
シート基材27は切込み線32を境として2つの表示シート27a,27bに分けられており、その2つの表示シート27a,27bを個々に台紙29から剥し取ることができるようになっている。
【0031】
これらの表示シート27a,27bはディスクを収納するディスク収納ケースに装着され背表紙および表表紙としてタイトルなどを表示するために用いるものである。
【0032】
前記各表示シート27a,27bには、切込み線32の両側に位置してミシン目からなる折り目線33が切込み線32と平行に形成されている。そして各表示シート27a,27bにおける折り目線33を境とする一方側の幅の狭い方がディスク収納ケースに装着されたときに背表紙となる背表紙部35aで、他方側の幅の広い方がディスク収納ケースに装着されたときに表表紙となる表表紙部35bとなっている。
【0033】
また、前記表示シート27a,27bは、例えば、厚さが5mmあるいは7mmのディスク収納ケースのタイトル表示用として用いるものであり、そのディスク収納ケースのサイズに対応させて、幅が約12mmで長さが約118mmの短冊形状とし、背表紙部35の幅を約4mmとし、表表紙部35bの幅を約12mmとしている。また、被印字媒体26の総厚は約0.2mmとしている。
【0034】
前記印字装置1はパーソナルコンピュータ40に接続して使用する。図7には印字装置1およびパーソナルコンピュータ40の電気回路の構成を示してある。
【0035】
印字装置1はコントローラ51を備え、このコントローラ51はインターフェイス(I/F)52を介してUSBケーブル41に接続され、このUSBケーブル41を介して印字装置1がパーソナルコンピュータ(PC)40に接続されている。
【0036】
前記コントローラ51には、ROM53およびRAM54が備えられ、ROM53には、前記パーソナルコンピュータ40からの印字制御信号に応じて当該印字装置1の各部の動作を制御するためのシステムプログラムなどのプログラムデータが格納され、また、RAM54には、前記パーソナルコンピュータ40から送信された印字データを格納するための印字データメモリ54aが備えられている。
【0037】
また、コントローラ51には、ヘッドドライバ55を介してサーマルヘッド42が接続され、モータドライバ56を介してステッピングモータMが接続されている。このステッピングモータMは前述したキャリッジ10に搭載された駆動モータであり、キャリッジ10の走行駆動機構、サーマルヘッドの移動機構、およびインクリボンの巻取り機構の駆動源となるものである。
【0038】
コントローラ51は、前記パーソナルコンピュータ40から送信される印字制御信号に応じてヘッド制御信号をヘッドドライバ55に出力してサーマルヘッド42を駆動させる。
【0039】
一方、パーソナルコンピュータ(PC)40はCPU61を備え、このCPU61は、ハードディスクからなる記憶装置62に記憶されたシステムプログラムに従って、RAM63をワークメモリとして各部の動作を制御する。
【0040】
前記記憶装置62には、このパーソナルコンピュータ40の全体の動作を司るシステムプログラムが予め格納されていると共に、本実施形態の前記印字装置1に対する印字制御プログラムなど、種々のアプリケーションプログラムや必要なデータが格納されている。
【0041】
前記RAM63には、各種アプリケーションプログラムの実行に応じた作業用メモリが備えられ、前記印字装置1に対する印字制御プログラムの実行作業用メモリとしては、ディスク14のレーベル印字面に印字するべく作成編集された印字データが格納される印字データメモリ63aが備えられている。
【0042】
そして、CPU61には、前記記憶装置62、RAM63が接続されている他に、インターフェイス(I/F)64を介して前記印字装置1との接続を図るUSBケーブル41が接続され、また、キーボードコントローラ65を介してキーボード43が、表示コントローラ66を介して表示装置44が接続されている。
【0043】
この印字装置1では、入力された文字列を図に示す被印字媒体26の表示シート27a,27bに正像で印字する通常印字モード、入力された文字列を表示シート27a,27bに鏡像で印字するミラー印字モード、所定の記録用紙にテスト印字を行うテスト印字モードの各印字モードを備えている。
【0044】
また、この印字装置1では、表示シート27a,27bの背表紙部35aおよび表表紙部35bの双方に印字し、あるいは背表紙部35aまたは表表紙部35bの一方だけに印字することが可能であり、その情報はキーボード43から背表紙部35aおよび表表紙部35bのそれぞれに印字すべき同一または異なる文字列として個別に入力する。
【0045】
入力された文字列は、背表紙部35aおよび表表紙部35bに対応して自動的に印字する文字サイズが設定される。図4に図示するように、幅Wと長さLで表される領域がサーマルヘッド42の印字可能領域であり、この中で背表紙部35aに対する印刷領域は幅W1と長さLで表される部分であり、表表紙部35bに対する印刷領域は幅W2と長さLで表される部分である。前述のように、W1は4mm、W2は12mmであり、また、Wは16mm、Lは74mmとなっている。したがって、背表紙部35aと表表紙部35bの印刷領域とは大小異なるため、印字すべき文字列の文字サイズは、背表紙部35aではその領域内に収まる相対的に小さな文字サイズが設定され、また表表紙部35bでは相対的に大きな文字サイズが設定される。
【0046】
また、縦書きまたは横書きなどの書式設定や書体の設定、あるいは文字列の配置を印字可能領域の中央にしたり左右に寄せたりする行修飾等も適宜設定可能になっている。
【0047】
この印字装置1を用いてディスク14の表面にタイトルなどを印字する際には、イジェクトボタン6を操作して図1に示すように、トレイ5を装置本体1aから突出させる。そしてトレイ5の載置部15の上にディスク14を載置し、リブ17を介して位置決めし、この状態でイジェクトボタン6を操作してトレイ5を装置本体1a内に挿入し、印字動作を開始させる。
【0048】
印字動作時には、印字手段8のサーマルヘッドがインクリボンを挟んでディスク14の表面に圧接すると共にキャリッジ10がガイドシャフト9に沿って装置本体1aの幅方向に移動し、これによりディスク14の表面の所定の短冊状領域に所定の文字列が印字される。印字後には、サーマルヘッドがディスク14の表面から離間すると共にキャリッジ10が逆方向に移動して当初のホームポジションに戻る。これによりディスク14に対する印字が完了する。
【0049】
一方、被印字媒体26の表示シート27a,27bにディスク14のタイトルなどを印字する際には、まず図3および図4に示すように、印字補助装置20における載置台21の上に被印字媒体26をその切込み線32が突条22と平行になるように乗せると共に、被印字媒体26の一側縁を突条22の内側に当てて位置決めし、この被印字媒体26を載置台21とクリップ部材23とで弾性的に挟んで固定する。
【0050】
次に、印字補助装置20を印字装置1のトレイ5の上に乗せ、透孔34をリブ17に、また切欠25を突起18にそれぞれ嵌合して位置決めする。この後、トレイ5を装置本体1a内に挿入し、印字動作を開始させる。
【0051】
印字動作時には、印字手段8のサーマルヘッド42がインクリボンを挟んで被印字媒体26の一方の表示シート27aの表面に圧接すると共にキャリッジ10がガイドシャフト9に沿って装置本体1aの横幅方向に移動し、これにより幅Wと長さLで表されるサーマルヘッドの印字可能範囲に対応する、表示シート27aの表面の幅W1と長さLで表される背表紙部35aの印刷領域内と、幅W2と長さLで表される表表紙部35bの印刷領域内の一方又は両方に任意の文字列が印字される。印字後には、サーマルヘッドがディスク14の表面から離間すると共にキャリッジ10が逆方向に移動して当初のホームポジションに戻る。これにより表示シート27aに対する印字が完了する。
【0052】
このようにして、表示シート27aの表面には、設定に応じて、正像、鏡像、異なる文字サイズの文字列が印字され、また表示シート27aの背表紙部35aおよび表表紙部35bの双方、もしくはそのいずれか一方に文字列が印字されることになる。
【0053】
次に、印字処理の流れを図8に示すフローチャートを参照してさらに説明すると、まず印字装置1に対しては、キーボード43から文字列が入力される。そして、印字モード等の各種設定の後に印字が指示されると、設定された印字モードを判断し(ステップS1)、その印字モードに応じて印字データメモリ63aに文字パターンを展開して印字データを作成する。
【0054】
この印字データは、前記通常印字モードの場合には正像で、前記ミラー印字モードの場合には鏡像でそれぞれ文字パターンを展開して作成されることになる(ステップS2、S3)。この場合、被印字媒体26の背表紙部35aおよび表表紙部35bの双方に印字する場合にはそれらの文字列が合わせて展開される。パーソナルコンピュータ40で作成された印字データはインターフェイス(I/F)64を介して印字装置1に転送する(ステップS4)。
【0055】
印字装置1では、パーソナルコンピュータ40から転送された印字データを印字データメモリ54aに格納し、この印字データを1ラインづつ転送してサーマルヘッド42を駆動するとともに、ステッピングモータMを駆動して印字出力する(ステップS5)。
【0056】
一方、前記テスト印字モードが設定されたときには、前記記憶装置62からテストパターンを読み出し、このテストパターンを印字装置1に転送しこれを所定の記録用紙に印字してテスト印字を行う(ステップS6、S7、S8)。このテスト印字は、サーマルヘッド42の印字ドットの位置ずれを調整するためのものであり、特に、前記表示シート27aの背表紙部35aは幅が狭いため、その背表紙部35a内にバランスよく印字するために印字位置のずれを確認することが必要となる。
【0057】
このテスト印字の際には、図9に示すような専用のテスト印字シート70を使用し、そのシート70が印字補助装置20を介してトレイ5にセットされた状態でテストパターンを印字してテスト印字が行われる。
【0058】
図9に示すように、テスト印字シート70には、トレイ5にセットされた状態で、サーマルヘッド42の発熱素子列の配列方向(これを副走査方向とする)と直交するサーマルヘッド42の移動方向に合わせて基準線71が予め印刷されている。そして、サーマルヘッド42により印刷されるテストパターンは、図示のように、サーマルヘッド42の複数個の所定位置の発熱素子によってずれ量の目盛線72として印刷され、且つ各目盛線に目盛数値が附記されて印刷されるものである。図9では、基準線71とずれ量の「−1」の目盛線とが一致する場合を示しており、これは実際の印字が基準より下方向に「−1」のずれ量分だけずれていることを示している。なお、ずれ量のゼロ目盛「0」が基準線71と一致すればずれはないことになる。 前記印字装置1では、テスト印字モードによって確認されたサーマルヘッド42の印字位置のずれを補正する印字データのシフト調整機能を有する。前記テスト印字によってずれ量が明らかになると、パーソナルコンピュータ40でサーマルヘッド42の印字位置のシフト量を設定することができる。この設定は、例えばパーソナルコンピュータ40の表示装置44上でキーボード43を使ってシフト量を「−1」、「+1」等の段階数値で入力することにより行う。図9の場合では、下方向に「−1」のずれがあるので、これを補正するべく「+1」のシフト量を設定することになる。
【0059】
これによりパーソナルコンピュータ40では、サーマルヘッド42の発熱素子列に沿った方向(副走査方向)、すなわち印字出力する表示シート27aの縦(幅)方向に対応した方向に、設定したシフト段階数に応じたドット数分だけシフトした印字データを作成する。
【0060】
以下、印字データのシフト処理について説明する。
例えば、サーマルヘッド42の発熱素子が128個あって、W×Lの前記印刷領域に印字される印字パターンデータが、1ラインが128ビットで592ラインで構成されるものとする。
【0061】
テスト印字の結果、実際の印字位置が基準より下方にずれが生じているときには、これを上方にシフトすることになる。その場合は、パーソナルコンピュータ40の印字データメモリ63aに格納された印字データについて、1ラインの16バイトの各バイト単位で各バイト毎に上方に1ビットだけビットシフトし、その各バイト毎に桁あふれしたデータを別途レジスタに格納する。次に、桁あふれしたデータが「0」である場合はそのままとし、桁あふれしたデータが「1」である場合にのみ、当該バイトの上隣バイトの前記ビットシフトしたデータと01h(00000001)との論理和演算を行う。これらの処理を全ラインについて行うことで、基準線71に対して上方へのシフト量が1ビットのデータシフトが可能になる。前記テスト印字における各目盛線の目盛数値の1単位が2ビット分に相当するとすれば、上述のデータシフト処理を2回繰り返すことになる。
【0062】
逆に、実際の印字位置が基準より上方にずれが生じているときには、これを下方にシフトすることになる。その場合は、1ラインの16バイトの各バイト単位で各バイト毎に下方に1ビットだけビットシフトし、その各バイト毎に桁あふれしたデータをレジスタに格納する。次に、桁あふれしたデータが「0」である場合はそのままとし、桁あふれしたデータが「1」である場合にのみ、当該バイトの下隣バイトの前記ビットシフトしたデータと80h(10000000)との論理和演算を行う。これらの処理を全ラインについて行うことで、基準線71に対して下方へのシフト量が1ビットのデータシフトが可能になる。以下、設定シフト量に応じたビット数の回数だけ同じ処理を繰り返すことになる。
【0063】
このようにして、パーソナルコンピュータ40での印字データの作成時にシフト調整が行われることで、パーソナルコンピュータ40から印字装置1に転送されて表示シート27a,27b上に印字された文字列は適正な位置に印字されることになり、幅の狭い印字領域に対してもはみ出すことなく印字が可能になる。
【0064】
なお、印字データのシフト調整は、印字装置1側で行ってもよい。その場合には、パーソナルコンピュータ40から印字データおよび設定したシフト量を表すシフト情報を印字装置1に転送し、印字装置1では印字データメモリ54aに格納された印字データについてシフト情報に基づいて前述のデータシフト処理を行い、これを1ラインづつサーマルヘッド42に転送して印字出力することになる。
【0065】
前記被印字媒体26には、2つの表示シート27a,27bが設けられており、したがってその一方の表示シート27aに対する印字が終了した後には、被印字媒体26を180°回転させて一方の表示シート27aと他方の表示シート27bとの位置を反転させ、この状態で再度被印字媒体26を印字補助装置20にセットし、前述と同様の手順でその他方の表示シート27bの表面に所定の文字列を印字する。なお、2つの表示シート27a,27bへの印字は必要に応じて時間をおいて行ってよく、続けて印字する必要はない。
【0066】
また、前記印字装置1にあっては、トレイ5の上にディスク14を乗せて支持したときのディスク14の表面(印字面)の高さの位置と、トレイ5の上に印字補助装置20を介して被印字媒体26を乗せて支持したときの被印字媒体26の表面(印字面)とがほぼ同じになるように設定されている。すなわち、前記印字装置1は、サーマルヘッド42を備えた熱転写プリンタであり、サーマルヘッド42は印字対象物に接離し印字面に対して所定の角度および圧力で当接するように設計されており、これらの条件が維持できないと印字品位が損なわれることになる。前記印字装置1およびそれらの付属部材を用いた本発明の印字処理では、印字対象物が変ってもトレイ5上での印字面の高さを揃えることで、ディスク14および被印字媒体26のいずれでも良好な印字品位を得ることができる。
【0067】
なお、CD−R(ディスク)14の厚さは1.2mmであるため、例えば、印字補助装置20の載置台21の厚さを約1.0mmとし、被印字媒体26の厚さを約0.2mmとする。
【0068】
図10には、ディスク14を収納するディスク収納ケース80の展開状態の平面図を示してある。この収納ケース80はそれぞれプラスチックからなる上ケース81と下ケース82とで構成され、少なくとも上ケース81が透明なプラスチックとなっている。
【0069】
上ケース81には、一端側縁部に背面板83が一体に起立形成されていると共に、両側縁部に前記背面板83の端部に一体に連なる側面板84が起立形成されている。
【0070】
また、下ケース82の一端側の両側部には脚片85が一体に突出形成され、これら脚片85が前記側面板84の外面に重なるように配置されている。そして各脚片85の内面に僅かな長さのピン86が突出形成され、これらピン86が前記側面板84に形成された円孔84a内に回動自在に嵌合され、これらピン86と円孔84aとで上ケース81と下ケース82とを回動自在に連結するヒンジ機構87が構成され、これにより下ケース82に対して上ケース81を回動して閉じ合せ、また逆方向に回動して展開することができるようになっている。
【0071】
下ケース82の内面にはディスク14を係止する係止部88が設けられ、この係止部88にディスク14の円孔を差し込んで固定することができるようになっている。
【0072】
上ケース81と下ケース82とを閉じ合わせたときの状態を図11および図12に示してあり、この閉じ合わせ状態においては、上ケース81の背面板83と下ケース82の一端側の縁部82aとは互いに離間し、その背面板83と下ケース82の縁部82aとの間の空間が開放部89となっている。下ケース82の背面板83および側面板84の内側の空間空間部91が前記開放部89を通して外部に開放されている。
【0073】
前記印字装置1により前述の手順で表示シート27a,27bに所定の文字列を印字した後には、その必要とする例えば表示シート27aを台紙29から切込み線32に沿って剥し取る。
【0074】
そしてこの表示シート27aに印字されている文字列が正像である場合には、図12に示すようにその文字列が表側(外側)となるように、表示シート27aを折り目線33に沿ってほぼ直角に折り曲げる。そしてこの折り曲げた表示シート27aを前記収納ケース80における空間部91内に前記開放部89を通して挿入し、背表紙部35aの印字文字列の表記面を前記背面板83の内面に当て、表表紙部36bの印字文字列の表記面を上ケース81の上面板81aの内面に当てる。
【0075】
この後、空間部91内に挿入された表示シート27aを空間部91内に保持するための保持具92を空間部91内に挿入して前記表示シート27aの内側に配置させる。
【0076】
この保持具92は、ポリプロピレンなどの弾性を有する合成樹脂により一方向に長い矩形の環状に形成されている。すなわちこの保持具92は互いに対向する一対の長辺部92aとこれら長辺部92aの両端部をつなぐ一対の短辺部92bとから一方向に長い矩形の環状に形成されている。
【0077】
そしてこの保持具92を空間部91内に挿入する際には、図12に示すように長辺部92aの中間部を外側から手先で摘んで内側にその弾性力に抗して湾曲させる。長辺部92aの湾曲により保持具92の長手方向の長さが短縮するから、この状態で保持具92を前記開放部89を通して空間部91内に挿入し、この挿入後に保持具92から手先を離す。これに応じて長辺部92aが直線状に復元して表示シート27aにおける背表紙部35aを介して上ケース81における背面板83の内面に圧着すると共に、保持具92の全体が長手方向に延びて短辺部92bが上ケース81における側面板4の内面に圧着し、これにより空間部91内に表示シート27aおよび保持具92が保持され、その脱落が防止される。
【0078】
このように空間部91内に表示シート27aを挿入することにより、その背表紙部35に印字されている文字列を上ケース81の背面板83を通して外部から見ることができ、また表表紙部35bに印字されている文字列を上ケース81の上面板を通して外部から見ることができる。
【0079】
また、前記保持具92としては、赤、黄色、青、緑などの色彩に着色された複数のものが用意されており、前記上ケース81の背面板83は透明体であり、前記表示シート27aも透明体であることから、保持具92に施されている色彩が収納ケース80の背面板83を透して視認できる。複数の色の中から所望の色の保持具92を選択して使用することで、ディスク14に記録するデータのジャンルに応じて色分けできてディスクの整理や管理に便利である。
【0080】
前記被印字媒体26に残っている他方の表示シート27bは、台紙29から剥し取り、別の収納ケース80における空間部91内に同様の手順で挿入する。 一方、表示シート27aの表面に鏡像の文字列を印字する場合には、その文字列が内側となるように、表示シート27aを折り目線33に沿ってほぼ直角に折り曲げ、この状態で収納ケース80の空間部91内に前述と同様の手順で挿入し保持具92によって保持する。
【0081】
この場合、文字列は鏡像であるが、この鏡像の文字列は透明な表示シート27aを通して収納ケース80の外部に表わされるから、外部からその文字列を見たときには鏡像が正像となり、したがってその内容を的確に読み取ることができる。
【0082】
上記の例では、保持具92を用いることで収納ケース80の空間部91から表示シート27aが脱落するのを防いでいたが、保持具92を用いることなく、収納ケース80に直接接着するようにしてもよい。その場合には、前記の説明では、表示シート27aを台紙29から剥し取るときに、粘着材28が台紙29に残る形態としたが、台紙29上にシリコン樹脂をコーティング処理して粘着材28が表示シート27aの裏面に残る形態とする。
【0083】
この場合、表示シート27aの表面に鏡像の文字列を印字し、表示シート27aを台紙29から剥し取ったときに、この表示シート27aをその文字列が内側(裏側)に配置し、粘着材28が外側(表側)に配置するように、折り目線33に沿ってほぼ直角に折り曲げ、この状態で表示シート27aを収納ケース80の空間部91内に挿入すれば、その粘着材28の面が上ケース81における背面板83および上ケース81の上面板81aの内面の端部に接触して接着され、したがって表示シート27aを確実に空間部91内に保持することができる。
【0084】
なお、被印字媒体26は、例えば10枚程度をまとめ、前記保持具92も5色程度の色違いのものを2個づつ程度をまとめたものを組にして印字装置1の付属品として提供され、又は複数枚の被印字媒体26および色違いの複数個の保持具92を夫々個別にし、あるいは組み合わせて別売りの消耗品としてユーザに提供されるものである。
【0085】
また、前述の印字位置をシフト調整するためのテスト印字用シート70は、例えば複数枚がその被印字媒体26に同梱されてユーザに提供される。
【0086】
さらに、表示シートに印字する文字列の試し印字を行うための試し印字用シートを同梱で提供するようにしてもよい。このシートは、表面に感熱発色層が設けられた感熱シートによって構成され、表示シート27a、27bと同様のサイズで背表紙部35aと表表紙部35bとが設けられている。このシートを用いることで、インクリボンを用いることなく試し印字を行うことができ、インクリボンの節約が可能になって経済的である。
【0087】
図13および図14には印字補助装置20の変形例を示してあり、この印字補助装置20においては、載置台21の上に突条22に隣接して位置合せ部を兼ねる可動部材93が設けられている。
【0088】
この可動部材93は両端側下部にガイド体94を有し、載置台21にはこれらガイド体94に対応するガイド溝95が形成され、これらガイド溝95内にガイド体94がスライド自在に嵌合され、そのスライド動作により可動部材93が前記突条22と平行を保って突条22に対して接離する方向に移動するようになっている。そしてこの可動部材93に被印字媒体26を固定するためのクリップ部材23が設けられている。
【0089】
また突条22の中間部には、その外面側から調整ねじ96が螺挿され、この調整ねじ96の先端部が可動部材93に回動自在に連結され、かつ調整ねじ96の外周には突条22と可動部材93との間に配置するようにコイルばね97が配設され、このコイルばね97により可動部材93が突条22から離間する方向に弾性的に付勢されている。
【0090】
調整ねじ96の頭部には摘み98が設けられ、この摘み98の外周面の一部に指標98aが施され、この指標98aに対応する目盛98bが突条22の外面に施されている。摘み98をプラス目盛側に回動すると可動部材93は突条22から離れる方向に移動し、摘み98をマイナス目盛側に回動すると可動部材93は突条22に接近する方向に移動する。
【0091】
この印字補助装置20を用いる場合には、摘み98をゼロ目盛に合わせた状態で載置台21の上にテスト印字シート70を乗せ、その一側縁を可動部材93の内側に当てて位置決めし、かつクリップ部材23で固定する。そして印字補助装置20を印字装置1のトレイ5の上に乗せ、透孔34をリブ17に、また切欠25を突起18にそれぞれ嵌合して位置決めし、この後、トレイ5を装置本体1a内に挿入し、印字動作を開始させ、テスト印字シート70の表面にテストパターンを印字する。
【0092】
この際、印字した文字列がテスト印字シート70の基準線71に対してずれているときには、調整ねじ96を回動して可動部材93を移動させ、その移動量がずれ量と対応するように目盛98bに基づいて調整する。
【0093】
例えば、図9の場合のテスト結果が得られ、サーマルヘッド42の印字位置が1目盛分だけ下方にずれていることが判明した場合には、基準位置に合わせるためにそのずれ分だけ印字補助装置20で支持する被印字媒体を下方に移動する必要がある。したがって、摘み98をマイナス目盛側に「−1」の目盛位置まで回動して可動部材93を突条22に接近させることで対応することができる。
【0094】
なお、図9に示すテストパターンの各目盛線の間隔と摘み98の1目盛の回動に応じて移動する可動部材93の移動距離とは対応している。
【0095】
前記可動部材93を備える印字補助装置20では、図14に示すように、テスト印字シート70に代えて被印字媒体26を載置台21の上に乗せ、その一側縁を可動部材93の内側に当てて位置決めし、かつクリップ部材23で固定し、トレイ5を装置本体1a内に挿入し、印字動作を開始させ、被印字媒体26の表示シート27aの表面に所定の文字列を印字する。
【0096】
このような手順によれば、表示シート27aの表面の所定の位置にずれのない文字列を印字することができる。
【0097】
図15には被印字媒体26の変形例を示してあり、この被印字媒体26においてはシート基材27に形成されている切込み線32の切込みの深さが粘着材28に達しない深さとなっている。この被印字媒体26では、切込み線32があっても2枚の表示シート27a、27bが分離しないため、図6に示すような台紙を省略することができる。
【0098】
このように、被印字媒体として、台紙の上にポリエチレンテレフタレートなどからなるシート基材を貼り付けた構成とするだけでなく、図15のように台紙や接着剤を用いない単なるアート紙などの短冊状の単葉紙を用いることもできる。
【0099】
【発明の効果】
請求項1ないし8に記載の印字装置によれば、ディスクの表面に対して印字することができるだけでなく、例えばディスク収納ケースなどの背表紙として用いられるシート状の被印字媒体にもディスクのタイトルなどの所定の文字列を印字することができる。
そして請求項2の発明によれば、印字位置のずれを補正して被印字媒体の表面に位置ずれを起こすことなく所定の位置に文字列を印字することができる。
【0100】
請求項3の発明によれば、1回の印字動作で被印字媒体の複数の領域に同一または異なる文字列を異なる文字サイズで印字することができる。
【0101】
請求項4の発明によれば、被印字媒体に対して文字列を鏡像で印字することができる。
【0102】
請求項5の発明によれば、テスト印字モードでテストパターンを印字して被印字媒体に対する印字位置のずれの有無やその量を確認することができる。
【0103】
請求項6の発明によれば、被印字媒体保持手段の載置台の上に被印字媒体を乗せたときにそれを的確に位置決めし、かつ固定でき、またその被印字媒体保持手段を印字装置の支持手段の上に乗せたときに的確に所定の位置に位置決めすることができる。
請求項7の発明によれば、被印字媒体保持手段の上に短冊状の被印字媒体を乗せたときに、その幅方向の印字位置の調整を的確に行なうことができる。
請求項8の発明によれば、ディスクに印字するときにも、被印字媒体保持手段の上に被印字媒体を乗せて印字するときにも、その表面に対して適正に文字列を印字することができる。
【0104】
請求項9の記載の印字補助装置によれば、ディスクの表面に印字する印字装置に、そのディスクに代えてシート状の被印字媒体を適正にセットしてその被印字媒体に文字列を印字することができる。
【0105】
請求項10の発明によれば、印字補助装置の載置台の上に被印字媒体を乗せたときにそれを的確に位置決めし、かつ固定でき、またその印字補助装置を印字装置の支持手段の上に乗せたときに的確に所定の位置に位置決めすることができる。
請求項11の発明によれば、印字補助装置の上に短冊状の被印字媒体を乗せたときに、その幅方向の印字位置の調整を的確に行なうことができる。
請求項12の発明によれば、ディスクに印字するときにも、印字補助装置の上に被印字媒体を乗せて印字するときにも、その表面に対して適正に文字列を印字することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印字装置とディスクとを示す斜視図。
【図2】本発明の一実施形態に係る印字装置と印字補助装置とを示す斜視図。
【図3】印字補助装置にシート状の被印字媒体を装着した状態の斜視図。
【図4】印字補助装置にシート状の被印字媒体を装着し、その被印字媒体に文字列を印字したときの状態を示す平面図。
【図5】被印字媒体を示す平面図。
【図6】被印字媒体を示す側面図。
【図7】印字装置とパーソナルコンピュータの電気回路の構成を示すブロック図。
【図8】印字処理時の流れを示すフローチャート。
【図9】テスト印字シートを示す平面図。
【図10】ディスク収納ケースの展開状態の平面図。
【図11】ディスク収納ケースの閉じ合わせ時におけるその収納ケースの一部の空間部を示す断面図。
【図12】その収納ケースの空間部内に表示シートおよび保持具を挿入するときの状態を示す斜視図。
【図13】印字補助装置の変形例を示す斜視図。
【図14】その印字補助装置の上に被印字媒体を装着したときの状態を示す斜視図。
【図15】被印字媒体の変形例を示す側面図。
【符号の説明】
1…印字装置
5…トレイ
8…印字手段
10…キャリッジ
12…リボンカートリッジ
14…ディスク
15…載置部
17…リブ
18…突起
20…印字補助装置
21…載置台
22…突条
23…クリップ
24…透孔
25…切欠
26…被印字媒体
27…シート基材
28…粘着材
29…台紙
32…切込み線
33…折り目線
35a…背表紙部
35b…表表紙部
80…ディスク収納ケース
81…上ケース
82…下ケース
83…背面板
84…側面板
85…脚片
86…ピン
87…ヒンジ機構
89…開放部
91…空間部
93…可動部材
96…調整ねじ

Claims (12)

  1. ディスクを載置する載置部を備え、該載置部にディスクを載置して支持する支持手段と、
    前記支持手段上に配置可能とされ、シート状の被印字媒体を支持する被印字媒体支持手段と、
    前記支持手段上に前記被印字媒体支持手段が配置されていない状態において、前記支持手段に支持されたディスクに対して印字を行う一方、前記支持手段上に前記被印字媒体支持手段が配置された状態において、前記被印字媒体指示手段に支持された被印字媒体に対して印字を行う印字手段を備え、
    前記被印字媒体支持手段は、前記載置部上を含む前記支持手段上に配置され前記被印字媒体を載置する載置台を備えるとともに、前記支持手段上に配置された状態において、前記載置部外で前記支持手段と係合する係合部を備えたことを特徴とする印字装置。
  2. 前記印字手段を制御することにより前記被印字媒体に対する副走査方向の印字位置をシフトするシフト手段を備えることを特徴とする請求項1記載の印字装置。
  3. 前記印字手段は、1回の印字動作で前記被印字媒体の複数の印字領域に同一または異なる文字列を異なる文字サイズで印字することを特徴とする請求項1記載の印字装置。
  4. 前記印字手段は、前記被印字媒体に対して文字列を鏡像で印字する鏡像印字手段を備えることを特徴とする請求項1記載の印字装置。
  5. 前記印字手段はテスト印字モードを備え、設定手段によってテスト印字モードが設定されたときに前記被印字媒体に対する印字位置を調整するためのテストパターンを印字することを特徴とする請求項1記載の印字装置。
  6. 前記被印字媒体保持手段は、前記載置台を前記支持手段上の所定の位置に配置するべく前記支持手段に係合する係合部と、前記載置台に載置される前記被印字媒体の前記印字手段による印字の位置合わせを行なう位置合わせ部と、位置合わせされた前記被印字媒体を前記載置台上に係止する係止部とを備えることを特徴とする請求項1記載の印字装置。
  7. 前記位置合わせ部は、短冊状の前記被印字媒体の幅方向の印字位置を調整するべく、前記載置台上での前記被印字媒体の位置を調整可能な位置調整機構を備えることを特徴とする請求項6記載の印字装置。
  8. 前記被印字媒体保持手段に保持されて前記支持手段に支持される前記被印字媒体の印字面の前記支持手段上での高さ位置が前記支持手段に載置されたディスクの表面の前記支持手段上での高さ位置とほぼ同一であることを特徴とする請求項1記載の印字装置。
  9. 載置部にディスクを載置して支持する支持手段と、前記支持手段に支持されたディスクに対して印字を行う印字手段を備えた印字装置に装着され、前記印字手段によってシート状の被印字媒体に対して印字を行うために使用する印字補助装置であって、
    前記載置部上を含む前記支持手段上に配置され前記被印字媒体を載置する載置台を備えるとともに、前記支持手段上に配置された状態において、前記載置部外で前記支持手段と係合する係合部を備えたことを特徴とする印字補助装置。
  10. 前記載置台に載置される前記被印字媒体の前記印字手段による印字の位置合わせを行なう位置合わせ部と、位置合わせされた前記被印字媒体を前記載置台上に係止する係止部とを備えることを特徴とする請求項9記載の印字補助装置。
  11. 前記位置合わせ部は、短冊状の前記被印字媒体の幅方向の印字位置を調整するべく、前記載置台上での前記被印字媒体の位置を調整可能な位置調整機構を備えることを特徴とする請求項10記載の印字補助装置。
  12. 前記被印字媒体を保持して前記支持手段に支持されたときの前記被印字媒体の印字面の前記支持手段上での高さ位置が前記支持手段に載置されたディスクの表面の前記支持手段上での高さ位置とほぼ同一であることを特徴とする請求項9記載の印字補助装置。
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