JP2004299176A - テープ印字装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テープカセット装着部にて一体に設けられた支持板にサーマルヘッドチップを位置決め固定するに際して、比較的簡単な構成でサーマルヘッドチップに形成されたサーマルヘッドを精度良く支持板に位置決め固定することが可能なテープ印字装置を提供する。
【解決手段】サーマルヘッドチップ32におけるサーマルヘッド50の発熱素子列が、取付プレート51における各段差部53を形成する一辺54と合致するように、サーマルヘッドチップ32を取付プレート51に接着固定するとともに、このようにサーマルヘッドチップ32が接着固定された取付プレート51の位置決め片55を、テープカセット装着部27に一体的に形成されたサーマルヘッド取付板33の位置決め孔56に挿嵌固定するように構成する。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープカセット装着部に装着されたテープカセットからテープを引き出しつつサーマルヘッドを介してテープに文字等の印字を行うテープ印字装置に関し、特に、テープカセット装着部にて一体に設けられた支持板にサーマルヘッドチップを位置決め固定するに際して、比較的簡単な構成でサーマルヘッドチップに形成されたサーマルヘッドを精度良く支持板に位置決め固定することが可能なテープ印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、テープカセット装着部に装着されたテープカセットからテープを引き出しつつサーマルヘッドを介してテープに文字等の印字を行う各種のテープ印字装置が提案されている。
【0003】
この種のテープ印字装置では、例えば、特開平8−25753号公報に記載されているように、印字テープ作成装置のカセット収納部に対して印字用テープとインクリボンを内蔵したカセットを装着し、カセット収納部に立設されたサーマルヘッド支持部材に支持されるサーマルヘッドによりインクリボンを介して印字用テープに文字等の印字を行うように構成されている。
【0004】
ここに、前記テープ印字装置においては、サーマルヘッドはサーマルヘッドチップに発熱素子列として形成されており、かかるサーマルヘッドチップは、カセット収納部とは別体に鉄等の金属より板状に形成されたサーマルヘッド支持部材に位置決め固定されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−25753号公報(第3頁、第4頁、図2、図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記テープ印字装置において、サーマルヘッドチップをサーマルヘッド支持部材に位置決め固定する場合、サーマルヘッドの発熱素子列方向(Y方向)の寸法精度は、印字される文字の高さに影響を与えるものの比較的厳格な寸法精度を要求されないことから、サーマルヘッド支持部材に位置決め突起を形成しておき、サーマルヘッドチップを突起に当接して外形基準でサーマルヘッド支持部部材に位置決めしているが、これに対して、印字用テープへの印字方向(X方向)の寸法精度は、印字エネルギの効率に影響を与える重要な問題を孕んでいることから、予めサーマルヘッド支持部材に楕円状の穴を形成しておき、かかる楕円状の穴を使用して印字方向におけるサーマルヘッドチップの位置調整を可能として寸法精度を確保している。
【0007】
しかしながら、前記したテープ印字装置では、前記した煩雑な方法により、サーマルヘッドの発熱素子列方向と印字方向の両方向における寸法精度を確保しながら、サーマルヘッド支持部材に対してサーマルヘッドチップを位置決め固定する必要があり、また、このようにサーマルヘッドチップを固定したサーマルヘッド支持部材をカセット収納部に固設する必要がある。
【0008】
これでは、近年テープ印字装置で推進されてきているコストの低減化やコンパクト化を図ることは困難なものである。
【0009】
本発明は、前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、テープカセット装着部にて一体に設けられた支持板にサーマルヘッドチップを位置決め固定するに際して、比較的簡単な構成でサーマルヘッドチップに形成されたサーマルヘッドを精度良く支持板に位置決め固定することが可能なテープ印字装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係るテープ印字装置は、テープを収納したテープカセットが装着されるテープカセット装着部と、前記テープカセット装着部に突設されるとともに前記テープに印字するためのサーマルヘッドを設けたサーマルヘッドチップが固設された支持板と、前記テープを挟んで前記サーマルヘッドにプラテンローラを押し付けるプラテン機構とを有するテープ印字装置において、前記サーマルヘッドチップが着接された取付プレートと、前記取付プレートを前記支持板の所定位置に固定するための位置決め部とを備え、前記取付プレートには、その取付プレートと前記サーマルヘッドとが所定の位置関係になるように前記サーマルヘッドチップが着接され、前記テープ装着部に一体的に設けられた前記支持板に、前記位置決め部を介して、前記取付プレートを固定したことを特徴とする。
【0011】
請求項1に係るテープ印字装置では、取付プレートに対してサーマルヘッドチップを予め所定の相対位置関係となるように着接しておき、このようにサーマルヘッドチップが着接された取付プレートを位置決め部を介してテープ装着部に一体的に設けられた支持板に固定するように構成しているので、サーマルヘッドチップを取付プレートに着接した時点でサーマルヘッドと取付プレートとの相対位置関係は定められ、位置決め部を介してサーマルヘッドチップを支持板に固定した時点でサーマルヘッドの発熱素子列の方向とテープに対する印字方向の位置決めを行うことができる。これにより、支持板をテープカセット装着部に一体に形成してテープ印字装置のコストの低減化及びコンパクト化を図ることができ、また、支持板に対するサーマルヘッドチップの煩雑な位置決め調整作業を行うことなく比較的簡単にサーマルヘッドチップに形成されたサーマルヘッドを精度良く支持板に位置決め固定することができるものである。
【0012】
また、請求項2に係るテープ印字装置は、請求項1のテープ印字装置において、前記取付プレートの段差部分を形成する一辺上に前記サーマルヘッドを配置させることにより、前記取付プレートに対する前記サーマルヘッドの相対的位置が確保されることを特徴とする。請求項2に係るテープ印字装置では、サーマルヘッドチップにおけるサーマルヘッドの形成位置がばらつくことを勘案して、取付プレートに対してサーマルヘッドチップを着接する際に、取付プレートの段差部分を形成する一辺上にサーマルヘッドを配置するように構成したので、サーマルヘッドチップにおけるサーマルヘッドの形成位置がばらついた場合においても、取付板に対するサーマルヘッドの相対位置が常に一定の位置関係で確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るテープ印字装置について、本発明を具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るテープ印字装置の概略構成について図1乃至図4に基づき説明する。図1は本実施形態に係るテープ印字装置の斜視図、図2はテープ印字装置の平面図、図3はテープ印字装置の底面図、図4はテープ印字装置の模式断面図である。
【0014】
図1乃至図4に示すように、テープ印字装置1は、合成樹脂製の本体2と、この本体2の背面部(テープ印字装置1を使用する際に使用者と対向する面と反対側の面)全体を覆うように着脱可能に取り付けられる合成樹脂製の背面カバー3とから構成されている。また、本体2の長手方向のほぼ上半分側の部分は、水平視やや丸く形成され、この上側表面の略中央部には左右方向に横長の窓部5が穿設され、この窓部5の下側には液晶表示装置6が配設されている。また、本体2の液晶表示装置6の左側側面部には、カットレバー7が設けられ、このカットレバー7を親指などで内側に押すことにより印字されて上端部に形成されるテープ取出口8(図3、図5参照)から排出された感熱テープ(図示せず)を切断刃(図示せず)にて切断することができる。また、感熱テープは、文字等が印刷される受像紙と、受像紙の文字印刷面の反対面に塗布された接着剤を保護する剥離紙とから構成されている。
【0015】
尚、カットレバー7を介して切断刃を移動させて感熱テープを切断するカッタ機構の構成は公知であるので、ここではその説明を省略する。
【0016】
また、本体2の長手方向のほぼ下半分側の部分の左右幅寸法は、その上側部分の左右幅寸法よりも少し狭く形成されると共に、左右側面の角部も丸く形成され、把持部11を構成している。また、背面カバー3の把持部11に対応する部分の左右側面の角部も丸く形成されている。また、本体2に取り付けられる背面カバー3は、テープカセット26に対向する部分から把持部11にかけてテープ印字装置1の厚さ寸法がなだらかに小さくなるように形成され、把持部11の厚さ寸法は、テープカセット26が収納されている部分の厚さ寸法よりも小さくなるように形成され、操作者の手に持ちやすいように把持部11が構成されている。
【0017】
また、把持部11の表面には、軟質ゴム製等で形成され、文書データからなるテキストを作成するための文字入力キー12、スペースを入力するスペースキー13、アルファベットの大文字と小文字とを押下する毎に切り替える切り替えキー14、テキストの印字を指令する印字キー15、及び、文字等のキャラクタを表示する液晶表示装置6上でカーソルを左右に移動させるカーソルキー16、電源をオン・オフする電源ボタン17、文字選択等を指令するリターンキー18等が配置されている。
【0018】
また、各文字入力キー12は、複数の英数字を押下する毎に切り替えて入力できるように構成されている。例えば、文字入力キー12の上面部に「a、b、c、2」の文字が印刷されている場合には、この文字入力キー12を押下する毎に液晶表示装置6上のカーソル位置に「a]、「b」、「c]、「2」の文字が順次表示され、リターンキー18を押下することによって入力文字が確定される。また、切り替えキー14を押下する毎に液晶表示装置6上のカーソル位置に表示される英小文字「a」と英大文字「A」、英小文字「b」と英大文字「B」、英小文字「c」と英大文字「C」が切り替えて表示され、リターンキー18を押下することによって確定される。
【0019】
また、図4に示すように、本体2の把持部11の裏面部には、各文字入力キー12、スペースキー13、切り替えキー14、印字キー15、カーソルキー16、電源ボタン17、リターンキー18等が上面部に配置される基板20が設けられている。また、本体2の把持部11と液晶表示装置6との間の裏面部には、制御回路部が構成される制御基板21が配設されている。そして、この制御基板21により駆動されるサーマルヘッド50(図7参照)を形成したサーマルヘッドチップ32(図5参照)の反対側で本体2の長手方向上側には、不図示のギヤー列を介してプラテンローラ23を回転駆動する駆動モータ25が本体2の裏面部に配設されている。
【0020】
また、本体2の各基板20、21、液晶表示装置6、及び駆動モータ25等の背面側の開口部には、後述のようにテープカセット26が収納されるテープカセット装着部27(図5参照)や複数個の乾電池28が2本ずつ直列に収納される電池収納部29(図5参照)が背面部に形成される合成樹脂製の仕切り部材30が各ネジ31によってネジ止めされている(図5参照)。
【0021】
次に、この仕切り部材30等の構成について図5に基づいて説明する。図5はテープ印字装置に装着される背面カバーを外した状態を示す説明図である。
【0022】
図5に示すように、仕切り部材30の長手方向上半分側の部分には、テープカセット26の外形とほぼ同じ水平断面略四角形状で、ほぼテープカセット26の厚さ寸法にほぼ等しい深さ寸法裏側に膨出するように形成されるテープカセット装着部27が設けられている。また、このテープカセット装着部27のカットレバー7側の端縁部近傍の底面部には、サーマルヘッド50が形成されたサーマルヘッドチップ32が取り付けられる薄板状のサーマルヘッド取付板33が、本体2の長手方向に沿うように立設されている。また、サーマルヘッドチップ32に対向するカセット収納部27の側面部は切り欠かれると共に、この切欠部に対向する仕切り部材30の裏面部にプラテンホルダ(図示せず)が回転軸を中心に回動可能に設けられている。
【0023】
そして、背面カバー3の内側面には、不図示の突起部が立設されており、この背面カバーを本体2の背面部に取り付けた場合には、この突起部が係合孔34に挿入され、プラテンホルダと位置固定部35との間に介在する状態になる。これにより、プラテンローラ23によりテープカセット26の感熱テープの一部がサーマルヘッド50に押し付けられる位置まで、プラテンホルダはサーマルヘッドチップ32側に回動させられて固定される。尚、テープカセット26に収納される感熱テープは、サーマルヘッド50の発熱作用により発色するように構成されている。
【0024】
前記サーマルヘッド取付板33は、合成樹脂製の本体2と一体に形成されており、後述するようにテープカセット26をテープカセット装着部27に装着する際に、テープカセット26に形成された挿通部36(後述する)に挿通される。
【0025】
また、サーマルヘッドチップ32にはFFC(Flexible Flat Cable)37が接続されており、かかるFFC37は、テープカセット装着部27に形成されたケーブル挿通孔38に挿通されるとともに、前記した制御基板21に接続されている。
【0026】
更に、テープカセット装着部27において、テープ取出口8の近傍位置には、ガイド板39が合成樹脂製の本体2に一体形成されている。かかるガイド板39は、前記サーマルヘッド取付板32よりも高く形成されており、テープカセット26に形成された挿通孔40(後述する)に挿通される。このとき、ガイド板39は、サーマルヘッド取付板33よりも高く形成されていることから、テープカセット26をテープカセット装着部27に装着するに際して、サーマルヘッド取付板32がテープカセット26の挿通部36に挿通される前に、テープカセット26の挿通部40に挿通される。この点で、ガイド板39は、テープカセット装着部27に対するテープカセット26の初期位置決め作用を行うものである。
【0027】
また、テープカセット装着部27を区画する壁の内、サーマルヘッド取付板32に対向する内周壁面(図5中左側の内周壁面)には、複数のリブ43が縦方向に形成されている。尚、図5では2個のリブ41が図示されている。これらの各リブ41には、テープカセット26をテープカセット装着部27に装着する際に、テープセット26の側面(図5では左側面)が当接され、これよりテープカセット26の側面は各リブ41にて位置決めされる。ここに、各リブ41の高さは、前記したサーマルヘッド取付板33よりも高くなるように形成され、且つ、ガイド板39よりも低くなるように形成されている。この点で、テープカセット装着部27に対するテープカセット26の装着時、先ずガイド板39がテープカセット26の挿通部36に挿通され、その挿通の途中からテープカセット26の側壁が各リブ41に当接され始め、次いでサーマルヘッド取付板33が挿通部36に挿通されていくこととなる。
【0028】
続いて、テープカセット26の構成について図5に基づき説明すると、テープカセット26内には、文字印字面の反対面に塗布された接着剤層に剥離紙を貼付した感熱テープが、テープスプールに巻回された状態で収納されている。かかる感熱テープは、文字等の印字時にプラテンローラ23の回転力を介して、テープカセット26に形成された腕状の案内部42に案内されるとともに、案内部42に形成されたテープ引出口(図示せず)から外部に引き出される。印字後の感熱テープは、テープ取出口8からテープ印字装置1の外部に取り出される。
【0029】
ここに、前記腕状に形成された案内部42と案内部42に対向する壁とで区画される領域は、テープカセット26をテープカセット装着部27に装着する際に、ヘッド取付板33を挿通する挿通部36を構成する。
【0030】
また、テープカセット装着部27に形成されたガイド板39に対応して、テープカセット26には挿通部40が形成されており、かかる挿通部40には、テープカセット26をテープカセット装着部27に対して装着する際に、ガイド板39が挿通される。
【0031】
続いて、前記のように構成されたテープカセット26をカセット装着部27に装着する動作について図5及び図6に基づき説明する。図6はテープカセットがテープカセット装着部に装着された状態を示す説明図である。
【0032】
テープカセット26をテープカセット装着部27に装着するには、テープカセット26の略水平状態を保持しながら、テープカセット装着部27に対して近接させていき、先ず、テープカセット26の挿通部40を、最も高く形成されたガイド板39に位置決めしつつ挿通する。挿通部40をガイド板39に若干挿通した時点でテープカセット装着部27に対するテープカセット26の基本的な位置決めが行われる。この状態でテープカセット26を更に下方に移動させていくと、テープカセット26の側壁(図5中左側側壁)が、2番目に高い各リブ41に当接していき、これによりテープカセット装着部27に対するテープカセット26の位置関係は決定される。従って、テープカセット26の挿通部40をガイド板39に挿通し、且つ、テープカセット26の側壁を各リブ41に当接させて状態で、テープカセット26を更に下方に移動させれば、最も低いサーマルヘッド取付板33はテープカセット26の挿通部36に自動的に挿通される。
【0033】
このように、テープカセット装着部27に対するテープカセット26の位置決めは、先ず、最も高いガイド板39と挿通部40により決定され、次いで2番目に高い格リブ41とテープカセット26の側壁とにより決定されることから、最も低いサーマルヘッド取付板33と挿通部36との間における位置関係がずれてしまうことを確実に防止することができる。
【0034】
従って、サーマルヘッド取付板33に固定されたサーマルヘッドチップ32と制御基板21とをFFC37で接続している場合においても、テープカセット26に形成された腕状の案内部42に案内されて外側に引き出されている感熱テープが、FFC37を介してジャミングすることを確実に防止することができる。
【0035】
これにより、感熱テープのジャミングに注意を払うことなく、テープカセット26をテープカセット装着部27に簡単に装着することができるものである。
【0036】
次に、サーマルヘッドチップ32をサーマルヘッド取付板33に取り付ける取付構造について図7に基づき説明する。図7はサーマルヘッドチップの取付構造を模式的に示す説明図であり、図7(A)はサーマルヘッドチップの平面図、図7(B)はサーマルヘッドチップにFFCを接続した状態を示す斜視図、図7(C)はサーマルヘッドチップが取り付けられる取付プレートの斜視図である。
【0037】
図7において、サーマルヘッドチップ32は略四角形状に形成されており、その側部(図7(A)中上側)には、複数個の発熱素子を列設してなるサーマルヘッド50が形成されている。
【0038】
ここに、サーマルヘッド50は、常時、サーマルヘッドチップ32における所定位置に形成されるべきものであるが、サーマルヘッドチップ32の端縁部には凹凸が存在しており、従って、かかる凹凸に起因して位置決め精度に誤差が発生することから、サーマルヘッド50の形成位置は、所定位置からずれてしまう。具体的には、図7(A)に示すように、サーマルヘッドチップ32の端縁(上端縁)からサーマルヘッド50が列設される位置までの距離dがばらついてしまう。
【0039】
そこで、サーマルヘッド50を形成したサーマルヘッドチップ32について、距離dの値に基づき、予めサーマルヘッド50の形成位置がどのようなばらつき範囲にあるのかについて、ランク分けが行われる。かかるランク分け作業は、サーマルヘッドチップ32に形成されたサーマルヘッド50のずれ範囲を顕微鏡で確認して行われる。具体的には、図7(A)の右側に示されているように、サーマルヘッド50が範囲A、範囲B、範囲Cのいずれの属するのかにつき確認される。これにより、全てのサーマルヘッドチップ32について、範囲A、範囲B、範囲Cのいずれに属するかランク分けされる。
【0040】
続いて、前記のようにランク分けされたサーマルヘッドチップ32の接続端子(図示せず)とFFC37の接続端子(図示せず)とが半田により相互に接続される。この状態が、図7(B)に示されている。
【0041】
この後、前記のようにFFC37が接続されたサーマルヘッドチップ32が、図7(C)に示す取付プレート51に接着剤を介して接着固定される。ここで、取付プレート51の構成について説明すると、取付プレート51は、ステンレス等の金属薄板から形成されており、図7(C)に示すように、略四角形状を有するが、突片52の両側に段差部53が形成されている。各段差部53を形成する一辺54は、サーマルヘッドチップ32のサーマルヘッド50の発熱素子列が配列される基準線となる。また、取付プレート51の略中央位置の両側からは位置決め片55が一体に形成されている。各位置決め片55は、前記サーマルヘッド取付板33の上下部に形成された位置決め孔56(図5、図6ではサーマルヘッド取付板33の上端面に形成された位置決め孔56のみを示す)に挿嵌されて、サーマルヘッドチップ32と共に取付プレート51をサーマルヘッド取付板33に位置決めするためのものである。
【0042】
ここに、サーマルヘッドチップ32と取付プレート51との接着固定を行うについては、前記のようにランク分けされた範囲A、範囲B及び範囲Cにあるサーマルヘッドチップ32のそれぞれを取付プレート51に接着固定するために、各範囲A、B、及びCのそれぞれに対応して3種類の治具(図示せず)が用意されている。例えば、範囲Aのサーマルヘッドチップ32については、前記距離dのずれ範囲を勘案して、サーマルヘッドチップ32におけるサーマルヘッド50の発熱素子列が、取付プレート51における各段差部53を形成する一辺54に合致するように、取付プレート51が位置決めされる治具が用意されている。また、同様に、範囲Bにあるサーマルヘッド32については、距離dのずれを勘案して、サーマルヘッドチップ32におけるサーマルヘッド50の発熱素子列が、取付プレート51における各段差部53を形成する一辺54に合致するように、取付プレート51が位置決めされる治具が用意されている。また、同様に、範囲Cにあるサーマルヘッド32については、距離dのずれを勘案して、サーマルヘッドチップ32におけるサーマルヘッド50の発熱素子列が、取付プレート51における各段差部53を形成する一辺54に合致するように、取付プレート51が位置決めされる治具が用意されている。
【0043】
前記した各治具を使用してサーマルヘッドチップ32と取付プレート51とを接着固定すれば、サーマルヘッドチップ32がいずれの範囲にランク分けされた場合においても、サーマルヘッドチップにおけるサーマルヘッド50の発熱素子列と取付プレート51における各段差部53による一辺54とが合致された状態で接着固定される。このようにサーマルヘッドチップ32が接着固定された取付プレート51は、前記したように、その位置決め片55がサーマルヘッド取付板33の位置決め孔56に挿嵌されることから、サーマルヘッドチップ32のサーマルヘッド50の発熱素子列は、印字方向に対して垂直状態で適正に配置されることとなる。
【0044】
従って、前記したように、サーマルヘッドチップ32におけるサーマルヘッド50の発熱素子列が、取付プレート51における各段差部53を形成する一辺54と合致するように、サーマルヘッドチップ32を取付プレート51に接着固定するとともに、このようにサーマルヘッドチップ32が接着固定された取付プレート51の位置決め片55を、テープカセット装着部27に一体的に形成されたサーマルヘッド取付板33の位置決め孔56に挿嵌固定するように構成しているので、サーマルヘッドチップ32を取付プレート51に接着固定した時点でサーマルヘッド50と取付プレート51との相対位置関係は定められ、取付プレート51の位置決め片55を、サーマルヘッド取付板33の位置決め孔56に挿嵌固定した時点でサーマルヘッド50の発熱素子列の方向と感熱テープに対する印字方向との位置決めを行うことができる。これにより、サーマルヘッド取付板33をテープカセット装着部27に一体に形成してテープ印字装置1のコストの低減化及びコンパクト化を図ることができ、また、サーマルヘッド取付板33に対するサーマルヘッドチップ32の煩雑な位置決め調整作業を行うことなく比較的簡単にサーマルヘッドチップ32に形成されたサーマルヘッド50を精度良く取付プレート51に位置決め固定することができるものである。
【0045】
また、サーマルヘッドチップ32におけるサーマルヘッド50の形成位置がばらつくことを勘案して、取付プレート51に対してサーマルヘッドチップ32を接着固定する際に、取付プレート51の各段差部53を形成する一辺54上にサーマルヘッド50の発熱素子列を配置するように構成したので、サーマルヘッドチップ32におけるサーマルヘッド50の形成位置がばらついた場合においても、取付プレート51に対するサーマルヘッド50の相対位置が常に一定の位置関係で確保することができる。
【0046】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明した通り請求項1に係るテープ印字装置では、取付プレートに対してサーマルヘッドチップを予め所定の相対位置関係となるように着接しておき、このようにサーマルヘッドチップが着接された取付プレートを位置決め部を介してテープ装着部に一体的に設けられた支持板に固定するように構成しているので、サーマルヘッドチップを取付プレートに着接した時点でサーマルヘッドと取付プレートとの相対位置関係は定められ、位置決め部を介してサーマルヘッドチップを支持板に固定した時点でサーマルヘッドの発熱素子列の方向とテープに対する印字方向の位置決めを行うことができる。これにより、支持板をテープカセット装着部に一体に形成してテープ印字装置のコストの低減化及びコンパクト化を図ることができ、また、支持板に対するサーマルヘッドチップの煩雑な位置決め調整作業を行うことなく比較的簡単にサーマルヘッドチップに形成されたサーマルヘッドを精度良く支持板に位置決め固定することができるものである。
【0048】
また、請求項2に係るテープ印字装置では、サーマルヘッドチップにおけるサーマルヘッドの形成位置がばらつくことを勘案して、取付プレートに対してサーマルヘッドチップを着接する際に、取付プレートの段差部分を形成する一辺上にサーマルヘッドを配置するように構成したので、サーマルヘッドチップにおけるサーマルヘッドの形成位置がばらついた場合においても、取付板に対するサーマルヘッドの相対位置が常に一定の位置関係で確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るテープ印字装置の斜視図である。
【図2】テープ印字装置の平面図である。
【図3】テープ印字装置の底面図である。
【図4】テープ印字装置の模式断面図である。
【図5】テープ印字装置に装着される背面カバーを外した状態を示す説明図である。
【図6】テープカセットがテープカセット装着部に装着された状態を示す説明図である。
【図7】サーマルヘッドトップの取付構造を模式的に示す説明図であり、図7(A)はサーマルヘッドチップの平面図、図7(B)はサーマルヘッドチップにFFCを接続した状態を示す斜視図、図7(C)はサーマルヘッドチップが取り付けられる取付プレートの斜視図である。
【符号の説明】
1 テープ印字装置
2 本体
3 背面カバー
8 テープ取出口
32 サーマルヘッドチップ
33 サーマルヘッド取付板
36 挿通部
37 FFC
39 ガイド板
40 挿通部
41 リブ
42 案内部
50 サーマルヘッド
51 取付プレート
53 段差部
54 段差部により形成される一辺
55 位置決め片
56 位置決め孔

Claims (2)

  1. テープを収納したテープカセットが装着されるテープカセット装着部と、
    前記テープカセット装着部に突設されるとともに前記テープに印字するためのサーマルヘッドを設けたサーマルヘッドチップが固設された支持板と、
    前記テープを挟んで前記サーマルヘッドにプラテンローラを押し付けるプラテン機構とを有するテープ印字装置において、
    前記サーマルヘッドチップが着接された取付プレートと、
    前記取付プレートを前記支持板の所定位置に固定するための位置決め部とを備え、
    前記取付プレートには、その取付プレートと前記サーマルヘッドとが所定の位置関係になるように前記サーマルヘッドチップが着接され、
    前記テープ装着部に一体的に設けられた前記支持板に、前記位置決め部を介して、前記取付プレートを固定したことを特徴とするテープ印字装置。
  2. 前記取付プレートの段差部分を形成する一辺上に前記サーマルヘッドを配置させることにより、前記取付プレートに対する前記サーマルヘッドの相対的位置が確保されることを特徴とする請求項1に記載のテープ印字装置。
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