JP4156778B2 - 給水弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウオーターハンマーの軽減を図りつつ、ゴミ、異物、水垢等によりブリード孔が目詰まりしない給水弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
給水弁において、ダイヤフラム弁の閉弁時にブリード孔から急速に水が流入して背圧部を満杯にすることで水撃圧力が発生する。このため該水撃圧力によりバルブ、便器、便座および配管が共振する等のいわゆるウオーターハンマーと呼ばれる現象が発生する。ウオーターハンマーは、管路、計器、制御装置等の故障の原因となるばかりではなく、集合住宅では騒音の原因となるため、ウオーターハンマーの抑止を図る方法が従来から提案されている。
【0003】
一般的に、ブリード孔に屈曲部を設けることで渦を発生させたり、ブリード孔を細長くすることで水の流体抵抗を増大させることにより、背圧部を満杯にする時間を長くすることでウオーターハンマーの抑制を図ることが可能である。
【0004】
ここで特開平5−187575号公報では、ダイヤフラム板に設けられたブリード孔の断面形状を変化させる減勢手段により、ウオーターハンマーを抑制する技術が開示されている。
【0005】
また特開平1−216184号公報では、ダイヤフラム弁に設けられたブリード孔を上流側に向かって突出させ、該突出部にブリード孔径以下の口径の入口を有するキャップを設け、そのキャップ内部には円筒形の空間を設けて、ウオーターハンマー及び異物詰まりによる動作不良を抑制する技術が開示されている。
【0006】
更に特開昭56−52673号公報および特開平4−107373号公報では、ブリード孔にクリーニングピンを挿入することによりウオーターハンマー及び異物詰まりによる動作不良を抑制する技術が開示されている。
【0007】
しかし、ブリード孔を細長くすると、水道水のゴミ・異物・水垢等によりブリード孔が目詰まりし易くなり、動作不良を引き起こす原因となる。この点で前記特開平5−187575号公報においては、ブリード孔の目詰まりの問題には何ら言及していない。
【0008】
また前記特開平1−216184号公報では、減勢流路にキャップを取付けてブリード孔の目詰まりを解消しようとするが、キャップ入口の口径が小さければキャップ入口にゴミ・異物等が詰まるため、結局は動作不良を起こす確率が高くなる。一方でキャップ入口の口径が大きければ、ウオーターハンマーの抑制を十分にすることができない。
【0009】
更に前記特開昭56−52673号公報および特開平4−107373号公報では、クリーニングピンの挿入によりブリード孔の目詰まりによる動作不良を抑制できるが、ダイヤフラム弁がクリーニングピンとの摩擦により磨耗して、ブリード孔の口径とクリーニングピンの軸径の差(ギャップ)が拡大する。そのためウオーターハンマー抑制効果を長期間維持するのが困難である点で改善の余地がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の従来技術の欠点を除くためになされたものであり、その目的は給水弁のウオーターハンマーを抑制しつつ、ブリード孔にゴミ等が詰まることで生じる動作不良を防止することである。
【0011】
また他の目的は、クリーニングピンを挿入したときに、クリーニングピンとダイヤフラム弁の磨耗によりブリード孔径とクリーニングピン軸径のギャップが拡大することを防止し、ウオーターハンマー抑制効果を長期間持続させ、給水弁の耐久性を向上させることを目的とする。
【0012】
更に長期間ウオーターハンマー抑制効果を維持し、かつブリード孔のゴミ詰まりによる動作不良も生じないことにより、給水弁の保守性を向上させることも目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に開示した第一の発明は、パイロット弁22を備えた背圧部19に連通するブリード孔16を備えたダイヤフラム弁5を有する給水弁において、前記ブリード孔16の中間部に、前記ブリード孔16の内径より大きな内径を有する円柱状空間25からなる渦流室18が設けられ、前記渦流室18とその両側のブリード孔16に渡ってクリーニングピン20が挿入され、弁室3側または背圧部19側のいずれかに設けられたクリーニングピン受け凹部21にクリーニングピン20の端部が固定されない状態で挿入されて、クリーニングピン20が全方向に遊動可能にされていることを特徴とするものである。
【0014】
また請求項2に開示した第二の発明は、第一の発明において、ダイヤフラム弁5のクリーニングピン20と接触する部分、すなわちブリード孔16が設けられるダイヤフラム板11および蓋部材17の材質が、耐摩耗性を有する、カーボンおよび/またはフッ素を含有した樹脂、ポリオレフィン系樹脂、テフロン樹脂、または含油性樹脂である高摺動性発揮樹脂のいずれか一つであることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の給水弁を図1、2に示す一実施形態に基づき説明する。図1は本発明の給水弁の概要図であり、図2は図1に示したダイヤフラム弁5のブリード孔16付近の拡大図である。
【0016】
給水弁は、上流側流路1、下流側流路2および円筒形の弁室3を備えた弁本体4とダイヤフラム弁5、プランジャ7等から構成される。
【0017】
弁本体4は、上流側流路1と下流側流路2が設けられ、かつ弁室3を構成する円筒形の弁本体4aと、電磁コイル(ソレノイド)6を内蔵するケース付きフランジ4bに二分割される。弁本体4aをケース付きフランジ4bが塞ぐように配設され、ボルト(図示を省略した)により水密状態で固定されることで弁本体4を構成する。弁本体4aの材質は特に限定するものではないが、一般に合成樹脂、ステンレス材、アルミニウム等が用いられる。またケース付きフランジ4bは、電磁コイル6により生じる磁界の磁束密度の高い通路を形成するフランジの役割も果たすことから、一般に鉄などが材料として用いられる。
【0018】
弁本体4aの中間部には内向き環状フランジ8が設けられており、内向き環状フランジ8と大径筒状の基部と小径筒状の有底凸部を備えるケーシング10でダイヤフラム弁5の外周部を挾持する。内向き環状フランジ8の下側には弁室3およびこれに接続する上流側流路1が設けられている。
【0019】
上流側流路1にはストレーナ(フィルター)9が嵌合されており、流体(水)が弁室3に到達する前にストレーナ9により、一定以上の大きさの異物・ゴミ等が除去される。ストレーナ9の目を極細とすると水の通過抵抗が極めて大きくなり圧力損失も大きくなる。そのため一般的に給水弁に用いられるストレーナには、圧力損失が比較的に少ないとされるナイロン製またはPPS(ポリフェニレンサルファイド)製の網(NBC工業、60メッシュ)、網目0.258mm角孔を設けたものが使用される。従って、本発明では弁室3内に流入する異物・ゴミ等の大きさは約0.258mm以下のものとなる。
【0020】
弁室3内には、外周部を弁本体4の内向き環状フランジ8およびケーシング10に挾持された状態で弁室3内に保持された環状のダイヤフラム弁5が設けられている。
ダイヤフラム弁5は、ダイヤフラム板11の係止凸部をダイヤフラム12の透孔に嵌合係止することにより一体となって構成される。そしてダイヤフラム弁5は、閉状態では下流側流路2の環状弁座13に着座して下流側流路2を塞ぐようになっている。
【0021】
ダイヤフラム板11の中央部には、その下部に係止フランジを備えたフランジ付き凸部14が一体に設けられ、フランジ付き凸部14及びダイヤフラム板11の中央を貫通する縦穴15が設けられている。
【0022】
またダイヤフラム板11には、ダイヤフラム板11の下部に下向きに突出した有底の筒状凸部24が一体に形成され、筒状凸部24内とダイヤフラム板11に渡って円柱状空間25が設けられている。また円柱状空間25の上部のダイヤフラム板11には、円柱状空間25に接続し、その内径よりも大内径の内周面を有する上部が開口された段部26が同一中心線上に設けられている。円柱状空間25の底部には、縦穴15よりも水の通過面積を少なくしたブリード孔16が穿設されている。そして円柱状空間25はブリード孔16の内径以上の内径を有している。
【0023】
円柱状空間25の開口部側の段部26に、ブリード孔16を有する蓋部材17を嵌合するとともに、2つのブリード孔16が同一中心線上に並ぶように超音波溶着または接着によって蓋部材17を固定することで渦流室18が形成される。
【0024】
また、円柱状空間25の内部を更に蓋部材17で仕切る等の手段により、2以上の渦流室18を形成することも可能である(図示を省略した)。渦流室18の数を増やした場合にはその分流体抵抗が増加するため、より大きなウオーターハンマー抑制効果が享受できる。
【0025】
ダイヤフラム板11の材質は、耐摩耗性を有する、カーボンおよび/またはフッ素を含有した樹脂、ポリオレフィン系樹脂、テフロン樹脂、または含油性樹脂等の高摺動性発揮樹脂である。また蓋部材17はダイヤフラム板11と同じく高摺動性発揮樹脂で成形される。
【0026】
尚、図1、2中ではダイヤフラム弁5の上面にあたる背圧部19側に蓋部材17が固着されているが、ダイヤフラム弁5中に渦流室18が形成されればこれに限定するものではなく、蓋部材17がダイヤフラム弁5の下面にあたる弁室3側にあってもよい(図示を省略した)。またダイヤフラム板11に円柱状空間25を構成するように開孔し、両面に蓋部材17を定着して渦流室18を形成してもよい(図示を省略した)。
【0027】
ダイヤフラム12は、ダイヤフラム板11の下面にあるフランジ付き凸部14及び渦流室18を形成する筒状凸部24を嵌入できるように開孔されている。既に述べた通り、ダイヤフラム12の複数の開孔部に、これに対応するダイヤフラム板11の下部に設けられた凸部を挿入して嵌合することでダイヤフラム弁5が構成される。ダイヤフラム12の材料は特に限定するものではないが、一般にゴム等の弾性材料が用いられる。
【0028】
そして2つのブリード孔16を貫通するようにクリーニングピン20が挿入される。クリーニングピン20の軸径は特に限定はないが、一般に直径0.5〜1.2φmm程度とされる。またクリーニングピン20の材質は特に限定するものではないが、一般にステンレス材が用いられる。前記高摺動性発揮樹脂に対してステンレス製クリーニングピンを使用した場合には、両部材の磨耗を著しく軽減できる。
【0029】
下流側流路2を形成する弁室3内に立ち上がる排水管には、筒状凸部24に間隔を置いて対向するように支持アームが一体に設けられ、該支持アームの対向面側には、ブリード孔16と同一中心線上に、断面が逆截頭円錐状のクリーニングピン受け凹部21が設けられている。クリーニングピン受け凹部21の底部はクリーニングピンが遊動できるようにブリード孔16の口径以上の径を有する。そしてクリーニングピン受け凹部21の底部とケーシング10内面との間の寸法よりもクリーニングピン20の長さ寸法は小さく設定される。
【0030】
クリーニングピン20の端部は、弁室3または背圧部19において固定されているよりも、弁室3または背圧部19にクリーニングピン受け凹部21を設け、渦流室18内における乱流状態の水の流れに従って全方向に遊動できるように、クリーニングピン20の端部を固定しない状態でクリーニングピン受け凹部21に挿入するのが好適である(図1、2では、クリーニングピン受け凹部21を弁室3側に設けた場合のみ図示し、背圧部19側に設けた場合については図示を省略した)。
【0031】
これはクリーニングピン20の端部が固定されている場合には、ブリード孔16においてゴミ・異物等が通過できる隙間は一定の狭い空間であるが、クリーニングピン20の端部を固定しない場合には、ブリード孔16の口径とクリーニングピン20の軸径の差(ギャップ)がゴミ・異物等が通過できる空間となる。従って、ブリード孔16を同径としたときは、クリーニングピン20の端部を固定した場合よりも比較的大きなゴミ等がブリード孔16を通過できる点で有利となる。
またクリーニングピン20は全方向に遊動することから、ブリード孔16を小径にしても比較的に大きなゴミが通過可能である。また、クリーニングピン20の端部を固定した場合のように、一定箇所のみが急激に磨耗して、ブリード孔16の内径とクリーニングピン20の軸径の差(ギャップ)が拡大し、ウオーターハンマー抑制効果が著しく低減することがない点でも有利となる。
【0032】
弁室3内には、ダイヤフラム弁5により仕切られた背圧部19が構成される。弁室3と背圧部19には、ダイヤフラム弁5に設けられたブリード孔16により流路が形成される。
【0033】
また背圧部19内にはプランジャ7の先端部が配設されている。プランジャ7の背圧部19に対向側の先端部には、パイロット弁22が焼き付け、圧入、接着等の手段で固定されている。プランジャ7の背後には圧縮バネ23が設けられている。プランジャ7は弁本体4内に設けられた電磁コイル6の電源の入切により上下動し、下動時にはパイロット弁22がダイヤフラム弁5に設けられた縦穴15を塞ぐようになっている。プランジャ7と背圧部19の境界はOリングシール等で封止されておらず、プランジャ7の背後まで水が流れこむようになっている。
尚、図1においては、プランジャ7と電磁コイル(ソレノイド)6とにより、パイロット弁22を上下動させる電動式としているが、レバーによりパイロット弁22を上下動する手動式によるものとしてもよい。
【0034】
本発明は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。
ダイヤフラム弁5の閉弁状態では、環状弁座13の外径より内側の面積を除いたダイヤフラム弁5の下面部は背圧部方向へ押圧されるが、ブリード孔16の流路をへて背圧部19に回り込んだ水はダイヤフラム弁5の上面部全体に背圧をかけるため、受圧面積差に応じた押圧力の差によりダイヤフラム弁5が開弁することはない。
【0035】
ダイヤフラム弁5の閉弁状態において、電磁コイル6に通電されるとプランジャ7が上動してパイロット弁22が引き上げられ、ダイヤフラム弁5の縦穴15を開放する。そして背圧部19内の水は、ダイヤフラム弁5の縦穴15をへて下流側流路2へ流れる。このとき縦穴15の水の通過面積はブリード孔16の水の通過面積より大きいため、背圧部19へ流れこむ水より縦穴15から流れ出す水の方が多くなる。
そのため弁室3側の水による押圧力の方が大きくなり、ダイヤフラム弁5が上動して開弁状態となり環状弁座13が開放される。その結果、上流側流路1から下流側流路2へ向かって直接に水が流れこむようになる。
【0036】
ダイヤフラム弁5の開弁状態でコイル6の電源が切られると、プランジャ7は圧縮バネ23の復元力により下動して、パイロット弁22がダイヤフラム弁5の縦穴15を塞いだ状態で静止する。この段階では、ダイヤフラム弁5は環状弁座13に着座しておらず、上流側流路1から下流側流路2へ向かって水が流れ込んでいる。
そして、縦穴15が塞がっていることから、ブリード孔16から背圧部19へ流入する水が背圧部19を徐々に満たして満杯にする。これにより再び弁室3側と背圧部19側の受圧面積差に応じて背圧部19側の押圧力が強くなることから、ダイヤフラム弁5が下動して環状弁座13に着座することで閉弁状態となる。
【0037】
従来のダイヤフラム弁の閉弁動作時においては、背圧部内が急激に水で満たされて急激にダイアフラム弁が閉弁するため、水撃圧力によるウオーターハンマーが発生し易かった。しかし本発明では、ブリード孔16間に設けられた渦流室18内で渦が発生して乱流状態となり、大きな流体抵抗が生じて水の流速が減殺される。そのため背圧部19が水で満たされるまでの時間が長くなることからウオーターハンマーが抑制される。
【0038】
また2つのブリード孔16を貫通するように挿入されたクリーニングピン20が遊動することから、ブリード孔16の口径とクリーニングピン20の軸径の差(ギャップ)の空間(クリーニングピンの軸径が0.6φmmの場合には、0.27mm〜0.29mm)がゴミ・異物等が通過できる最大空間となる。ストレーナ9を通過してブリード孔16に流れこむ異物・ゴミ等の大きさは上記の通り約0.258mm以下であり、ゴミ・異物等はブリード孔16を通過して背圧部19からブリード孔16とクリーニングピン20のギャップ以上の縦穴15へ流れるため、目詰まりが生じることもない。またクリーニングピン20の遊動によりブリード孔16内壁面に水垢等が付着することも防止できる。
【0039】
ここでブリード孔間に渦流室18を設けない場合では、本発明と同等のウオーターハンマー抑制効果を得ようとすると、クリーニングピンの軸径が0.6φmmの場合には、ブリード孔口径とクリーニングピン軸径の差(ギャップ)を0.2mmに設定する必要がある。この場合には、0.2mmのギャップを通過できない異物・ゴミ等によってブリード孔の目詰まりが生じることとなる。
【0040】
更に、ブリード孔16が設けられるダイヤフラム板11及び蓋部材17の材質が高摺動性発揮樹脂であるため、クリーニングピン20によるダイヤフラム弁5の磨耗は最小限に抑えられ、ウオーターハンマー抑制効果を長期間維持することができ、給水弁の耐久性・保守性が向上する。例えば図1、2に示すように、クリーニングピン20を固定せずに遊動できるようにした場合には、特にクリーニングピン20の取付け位置に誤差がある場合等において一定箇所のみが急激に磨耗してウオーターハンマー抑制効果が著しく低減するようなことがない点で更に有利となる。
【0041】
【発明の効果】
本発明では、上記のように給水弁のウオーターハンマーを抑制しつつ、ブリード孔にゴミ等が詰まることで生じる動作不良を防止できる効果を享受できる。
また、クリーニングピンの端部を固定しない場合には、ブリード孔の口径とクリーニングピンの軸径の差(ギャップ)がゴミ・異物等が通過できる空間となる。従って、ブリード孔を同径としたときは、クリーニングピンの端部を固定した場合よりも比較的大きなゴミ等がブリード孔を通過できる点で有利となる。
またクリーニングピンは全方向に遊動することから、ブリード孔を小径にしても比較的に大きなゴミが通過可能である。また、クリーニングピンの端部を固定した場合のように、一定箇所のみが急激に磨耗して、ブリード孔の内径とクリーニングピンの軸径の差(ギャップ)が拡大し、ウオーターハンマー抑制効果が著しく低減することがない点でも有利となる。
また、ブリード孔間に渦流室を設けない場合では、本発明と同等のウオーターハンマー抑制効果を得ようとすると、クリーニングピンの軸径が0.6φmmの場合には、ブリード孔口径とクリーニングピン軸径の差(ギャップ)を0.2mmに設定する必要があり、この場合には、0.2mmのギャップを通過できない異物・ゴミ等によってブリード孔の目詰まりが生じることとなるが、本発明では、2つのブリード孔16を貫通するように挿入されたクリーニングピン20が遊動することから、ブリード孔16の口径とクリーニングピン20の軸径の差(ギャップ)の空間(クリーニングピンの軸径が0.6φmmの場合には、0.27mm〜0.29mm)がゴミ・異物等が通過できる最大空間となる。
【0042】
また、ダイヤフラム弁のクリーニングピンとの接触部が高摺動性発揮樹脂で成型されているため、クリーニングピンとダイヤフラム弁の摩耗によりブリード孔の口径とクリーニングピンの軸径の差(ギャップ)が拡大することを防止し、ウオーターハンマー抑制効果を長期間持続させ、給水弁の耐久性が向上する効果を享受できる。
【0043】
更に長期間ウオーターハンマー抑制効果を維持し、かつブリード孔のゴミ詰まりによる動作不良も生じないため、給水弁の保守性が高いという効果も享受できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の給水弁の縦断正面図である。
【図2】 図1に示したダイヤフラム弁のブリード孔付近の拡大図である。
【符号の説明】
1 上流側流路
2 下流側流路
3 弁室
4 弁本体
4a 弁本体
4b ケース付きフランジ
5 ダイヤフラム弁
6 電磁コイル(ソレノイド)
7 プランジャ
8 内向き環状フランジ
9 ストレーナ(フィルター)
10 ケーシング
11 ダイヤフラム板
12 ダイヤフラム
13 環状弁座
14 フランジ付き凸部
15 縦穴
16 ブリード孔
17 蓋部材
18 過流室
19 背圧部
20 クリーニングピン
21 クリーニングピン受け凹部
22 パイロット弁
23 圧縮バネ
24 筒状凸部
25 円柱状空間
26 段部

Claims (2)

  1. パイロット弁を備えた背圧部に連通するブリード孔を備えたダイヤフラム弁を有する給水弁において、前記ブリード孔の中間部に、前記ブリード孔の内径より大きな内径を有する円柱状空間からなる渦流室が設けられ、前記渦流室とその両側のブリード孔に渡ってクリーニングピンが挿入され、弁室側または背圧部側のいずれかに設けられたクリーニングピン受け凹部にクリーニングピンの端部が固定されない状態で挿入されて、クリーニングピンが全方向に遊動可能にされていることを特徴とする給水弁。
  2. ダイヤフラム弁のクリーニングピンと接触する部分の材質が高摺動性発揮樹脂であることを特徴とする請求項記載の給水弁。
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