JP4155107B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動パワーステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電動パワーステアリング装置は、操舵軸に発生する操舵トルクに基づいてPWM信号を生成し、生成されたPWM信号によりスイッチング素子を駆動することによりパワーアシスト電動機を制御していた。なお、PWM信号の生成は、PWM出力器により行われていた。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−289639号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、PWM出力器により生成されたPWM信号のデューティー比は、出力可能な最小デューティー比に限界があった。すなわち、デューティー比が0%の次に出力されるデューティー比(最小デューティー比)は、例えば5%等となり、急激に上昇していた。このことは、デューティー比が0%であるハンドルの中立付近からハンドルを操舵した場合に、ハンドルのひっかかり感等の挙動となり不自然な操舵感を生ずることになる。すなわち、微小電流域における操舵のフィーリングに影響を及ぼしていた。なお、出力可能な最小デューティー比に限界は、パワーアシスト電動機の電流を検出する電流検出器の性能やPWM出力器の性能等に依存している。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、ハンドルの中立付近の操舵フィーリングを向上することが可能な電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
請求項1記載の電動パワーステアリング装置は、パワーアシスト電動機と、操舵トルク検出手段と、制御手段とを備える。ここで、パワーアシスト電動機は、操舵力を補助する電動機である。操舵トルク検出手段は、操舵軸に発生する操舵トルクを検出する手段である。制御手段は、前記操舵トルクに基づき、前記パワーアシスト電動機に供給する電動機電流をデューティー制御するためのスイッチング素子に所定周期毎に発するPWM信号を生成する手段である。
【0007】
そして、請求項1記載の電動パワーステアリング装置の特徴的なことは、前記制御手段が、基準PWM出力手段と、間引き判定手段と、間引き率算出手段と、間引き処理手段とを備えたことである。ここで、基準PWM出力手段は、前記操舵トルクに基づき、所定周期のデューティー比からなる基準PWM信号を出力する手段である。間引き判定手段は、前記基準PWM出力手段により出力された前記基準PWM信号のデューティー比が、前記基準PWM出力手段により出力可能な最小デューティー比である場合に、間引き処理を行うと判定する手段である。間引き率算出手段は、前記操舵トルクあるいは前記操舵トルクから形成された信号と前記基準PWM信号のデューティー比とに基づき、前記基準PWM信号のうち一部の前記PWM信号を間引いた間引きPWM信号の前記基準PWM信号に対する割合である間引き率を算出する手段である。間引き処理手段は、間引き判定手段により間引き処理を行うと判定された場合に、前記間引き率算出手段により算出された前記間引き率に基づき、前記間引きPWM信号を生成すると共に、前記間引きPWM信号を出力する間引き処理を行う手段である。
【0008】
これにより、制御手段により出力されるPWM信号が、基準PWM信号が間引き処理された間引きPWM信号となる。そして、パワーアシスト電動機を駆動させるスイッチング素子が、間引きPWM信号に基づいて駆動する。つまり、基準PWM出力手段が出力可能な最小デューティー比に限界があったとしても、この基準PWM信号を間引き処理することにより、最小デューティー比より小さなデューティー比に実質的に変更することができる。
【0009】
つまり、制御手段により出力されるPWM信号のデューティー比が0%の次に出力されるPWM信号のデューティー比(最小デューティー比)は、従来例えば5%であったものが、本発明によれば例えば1%等とすることができる。これにより、制御手段により出力されるPWM信号のデューティー比を連続的にすることができるので、微少な電動機電流の制御が可能となり、特にハンドルの中立付近の操舵フィーリングをより向上させることができる。
【0016】
また、請求項2によれば、前記間引き率は、車両に搭載されるステアリング装置の応答特性であるステアリング特性に基づき決定されるようにしてもよい。こで、ステアリング特性とは、ステアリング装置の機械的な応答特性を意味する。例えば、間引き処理により等価的にPWMキャリア周波数が下がるが、ステアリング装置の機械系の固有振動周波数との共振をさけるために間引き率に上限を設定してもよい。これにより、間引き処理による悪影響を最小限に抑制することができる。
【0017】
また、請求項3によれば、前記間引き率は、車両の運転状態に基づき決定するようにしてもよい。ここで、車両の運転状態とは、例えば、車速やハンドルの操舵速度等である。例えば車速が大きい場合は間引きを繁雑に行う。高速走行でのレーンキープや車線変更はハンドル中立付近の微少な操舵に相当し、間引き処理による操舵フィーリングの向上が得られる。また、ハンドルの操舵速度が大きい場合は間引き頻度を抑える。速い操舵に応じた大きなアシスト力を得るため、瞬時に大きな電動機電流を必要とするためである。これにより、間引き処理による悪影響を最小限に抑制することができる。
【0018】
また、請求項4記載の電動パワーステアリング装置によれば、さらに、前記パワーアシスト電動機又は前記制御手段の故障判定を行う故障判定手段を備え、前記間引き判定手段は、前記故障判定を行っている間は前記間引き処理を行わないと判定するようにする。間引き処理を行うと、パワーアシスト電動機の端子間電圧が間引き処理を行わない場合に比べて不安定になるおそれが生じる。このように端子間電圧が不安定な状態で故障判定を行うと、故障判定の誤判定を生じるおそれがある。そこで、故障判定を行う場合に間引き処理を行わないようにすることにより、故障判定の誤判定を防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
【0020】
本実施形態における電動パワーステアリング装置の構成を示すブロック図を図1に示す。図1に示すように、電動パワーステアリング装置は、操舵トルクセンサ(操舵トルク検出手段)1と、制御装置(制御手段)(ECU)2と、モータ(パワーアシスト電動機)3と、バッテリ(図示せず)とから構成される。操舵トルクセンサ1は、操舵軸に発生する操舵トルクを検出して、操舵トルク信号Tを生成する。モータ3は、検出された操舵トルクに応じて、操舵力を補助するアシスト力を発生させるモータである。バッテリは、制御装置2を介してモータに駆動用電力を供給している。
【0021】
制御装置2は、電流指令値算出部21と、電圧指令値算出部22と、PWM出力部23と、駆動回路24と、電流検出部25と、ステアリング特性記憶部26とから構成される。
【0022】
電流指令値算出部21は、操舵トルクセンサ1により生成された操舵トルク信号Tに基づいて、モータ3に供給する電流指令値Iaを算出する。この電流指令値Iaは、図4に示すような、操舵トルク信号Tに対する関係を有している。ここで、操舵トルク信号Tが0[N・m]の場合とは、ハンドルが操舵されていない状態、いわゆる中立状態等である。そして、図4に示すように、操舵トルク信号Tが0[N・m]である中立状態を中心とした所定範囲は電流指令値Iaは0[A]となる。そして、操舵トルク信号Tが所定値を越えたときに、電流指令値Iaが上昇(又は下降)し始める。その後、電流指令値Iaが最大値になるまでは線形的に若しくはある特性を持って上昇(又は下降)する。
【0023】
電圧指令値算出部22は、電流指令値Iaと電流検出部25により検出されたモータ電流Ibとの偏差である偏差電流Icに基づいて、モータ3に印加する電圧指令値Vを算出する。PWM出力部23は、電圧指令値Vに基づいて、デューティー比からなるPWM信号を生成して出力する。駆動回路24は、複数のスイッチング素子を有しており、このスイッチング素子の駆動によりバッテリからモータ3に供給する電流を制御してモータ3を駆動している。このスイッチング素子は、PWM出力部23から出力されたPWM信号に基づいて駆動する。すなわち、モータ3はデューティー制御されている。なお、モータ3がDCモータの場合には、駆動回路24は、例えばHブリッジ回路を構成している。
【0024】
電流検出部25は、モータ3に流れる電流を検出する。この検出された検出電流Ibは、上述した偏差電流Icを算出するためにフィードバックしている。ステアリング特性記憶部26は、ステアリング特性、すなわち、車両に搭載されるステアリング装置の機械的な応答特性を記憶する。このステアリング特性は、ステアリング機械系の応答、車両重量、使用タイヤ、組み合わせサスペンション特性などの車両特性に応じて異なるものである。そこで、このステアリング特性は、各車両の評価値に基づき予め決定され記憶されている。
【0025】
ここで、PWM出力部23についてさらに詳述する。このPWM出力部23は、基準PWM出力部(基準PWM出力手段)231と、間引き処理部(間引き処理手段)232と、間引き判定部(間引き判定手段)233と、間引き率算出部(間引き率算出手段)234とから構成される。
【0026】
基準PWM出力部231は、電圧指令値Vに基づいて所定周期T1のデューティー比からなる基準PWM信号を生成して出力する。ここで、所定周期T1は、予め設定された周期であって、例えば50msec(周波数は20kHz)である。そして、デューティー比は、この所定周期T1に対する駆動回路24のスイッチング素子のON動作の時間の割合を示す。ここで、基準PWM出力部により出力される基準PWM信号を図2に示す。図2は、デューティー比が5%の場合における基準PWM信号を示している。図2に示すように、周期T1毎に、5%のON信号が出力されている。そして、この基準PWM出力部231の最小デューティー比、すなわち基準PWM出力部231から出力可能な最小のデューティー比は、5%である。すなわち、構成される個々の制御系要素の制約から基準PWM出力部231は、デューティー比0%の次に出力することができるデューティー比が5%としている。
【0027】
間引き判定部233は、基準PWM出力部231により出力される基準PWM信号に基づいて間引き処理を行うか否かの判定(間引き判定)を行う。間引き処理とは、後述する間引き処理部232により行われる処理であって、基準PWM信号のうち一部のPWM信号を間引いた間引きPWM信号を生成すると共に間引きPWM信号を出力する処理である。そして、この間引き判定は、基準PWM出力部231により出力される基準PWM信号のデューティー比が基準PWM出力部231により出力可能な最小デューティー比(以下、「最小デューティー比」という)であるか否かにより判定する。すなわち、基準PWM出力部231により出力される基準PWM信号のデューティー比が最小デューティー比である場合には間引き処理を行うと判定する。そして、基準PWM出力部231により出力される基準PWM信号のデューティー比が最小デューティー比でない場合には間引き処理を行わないと判定する。
【0028】
間引き率算出部234は、電圧指令値Vに基づいて基準PWM信号に対する間引きPWM信号の割合(率)である間引き率を算出する。具体的には、電圧指令値Vと基準PWM信号のデューティー比とに基づいて、間引き率を算出している。例えば、電圧指令値Vに応じたPWM信号のデューティー比が1.5%の場合であって、基準PWM出力部231の最小デューティー比が5%の場合を考える。この場合、電圧指令値Vに応じた理想的なデューティー比は1.5%であるにも関わらず、基準PWM出力部231は1.5%のデューティー比は出力することができず、0%か、もしくは、5%のデューティー比しか出力できない。ここで、基準PWM出力部231は、5%のデューティー比を出力するようにする。そして、この5%のデューティー比からなる基準PWM信号を、1.5%のデューティー比の間引きPWM信号にするには、間引き率を0.3とすればよい。このように、電圧指令値算出部22から出力された電圧指令値Vと、予め記憶された基準PWM信号の最小デューティー比とに基づいて、間引き率を算出することができる。
【0029】
また、間引き率算出部234は、ステアリング特性記憶部26に記憶されたステアリング特性及び車両の運転状態に応じて、間引き率の上下限値を決定する。上述したように、間引き率は、電圧指令値Vと基準PWM信号の最小デューティー比とに基づき算出することができる。しかし、間引き率が大きくしすぎたり小さくしすぎたりすると、操舵フィーリングに影響を及ぼす場合がある。そこで、ステアリング特性及び車両の運転状態に応じて間引き率の上下限値を決定し、電圧指令値Vと基準PWM信号の最小デューティー比とに基づき算出された間引き率が上下限値を越えている場合は、その上下限値を間引き率とする。
【0030】
ここで、ステアリング特性は、上述したようにステアリング装置の機械的な応答特性である。また、車両の運転状態とは、例えば、車速やハンドルの操舵速度等である。
【0031】
間引き処理部232は、上述した間引き処理、すなわち、基準PWM信号のうち一部のPWM信号(ON信号)を間引いた間引きPWM信号を生成すると共に間引きPWM信号を出力する間引き処理を行う。この間引き処理は、間引き判定部233により間引き処理を行う判定をした場合に、間引き率算出部234にて算出された間引き率に基づいて行われる。ここで、間引き処理について、図2及び図3を参照して詳細に説明する。図2は上述したように基準PWM信号を示す。図3は間引き処理が行われた間引きPWM信号を示す。ここでは、間引き率が約0.33(3分の1)の場合として説明する。図3に示すように、例えば、間引き率が約0.33(3分の1)の場合には、図2に示す基準PWM信号のうち3分の1のPWM信号(ON信号)のみを取り出したPWM信号が間引きPWM信号となる。この場合における間引きPWM信号の周期T2は150msecとなり、デューティー比は約1.67%となる。
【0032】
ここで、図6に電圧指令値−PWMデューティー特性を示す。図6は、上述のように構成されたPWM出力部の特性を実線により、従来の特性を点線により示す。最小デューティー比(この例では5%)以下においても、等価的に微少なデューティー比が出力可能となり、制御性が向上する。
【0033】
次に、上述のように構成された電動パワーステアリング装置の動作について説明する。まず、ハンドルの操作に応じて、操舵軸に発生する操舵トルクが操舵トルクセンサ1により検出される。続いて、電流指令値算出部21にて、操舵トルクセンサ1により検出された操舵トルク信号に基づいて電流指令値Iaを算出する。一方、電流検出部25が、モータ3に流れる電流を検出する。そして、電流指令値Iaと検出電流Ibとの偏差である偏差電流を算出する。続いて、電圧指令値算出部22にて、偏差電流Icに基づき電圧指令値Vを算出する。
【0034】
続いて、基準PWM出力部231にて、電圧指令値Vに基づいて基準PWM信号を生成する。そして、間引き判定部233にて、基準PWM信号のデューティー比が最小デューティー比であるか否かを判定することにより、間引き処理を行うか否かを判定する。一方、間引き率算出部234にて、電圧指令値V、ステアリング特性及び車両の運転状態に基づき、間引き率を算出する。続いて、間引き処理部232は、間引き判定部233により間引き処理を行うと判定された場合に、基準PWM信号と間引き率とに基づいて、間引き処理を行う。なお、間引き判定部233により間引き処理を行わないと判定された場合、すなわち、基準PWM信号のデューティー比が最小デューティー比でない場合には、間引き処理部232は基準PWM信号をそのまま出力する。続いて、間引き処理部232により出力されたPWM信号(基準PWM信号若しくは間引きPWM信号)に基づき、駆動回路24が駆動して、モータ3に電流が供給される。
【0035】
次に、間引きPWM信号が出力される場合におけるモータ3に供給される電流について図4及び図5を参照して説明する。図4は、操舵軸に発生する操舵トルク信号Tに対するモータ3に供給される電流の関係を示す図である。図5は、図4のA部分の拡大図である。
【0036】
ハンドルの中立付近、すなわち操舵トルク信号Tが0[N・m]付近においては、アシスト力を発生させないため、モータ3に供給される電流は0[A]となる。そして、ハンドルが操舵されて操舵トルク信号Tが大きくなると、次第にモータ3に供給する電流を上昇させる。ここで、基準PWM出力部231の最小デューティー比を5%とし、5%のデューティー比の場合にモータ3に供給される電流はI3(図5に示す)とする。
【0037】
この場合に、操舵トルク信号Tが徐々に大きくなり操舵トルクTs1に達すると、モータ3に供給する電流は上昇させる必要がある。すなわち、基準PWM出力部231は、操舵トルク信号TがTs1以下の場合は0%のデューティー比を出力するが、操舵トルク信号TがTs1に達したときに5%のデューティー比を出力する。そして、間引き率算出部234は、例えば、間引き率を約0.33(3分の1)と算出する。そうすると、間引き処理部232は、基準PWM信号が3分の1に間引いた間引きPWM信号を生成する。このときのモータ3に供給される電流はI1となり、デューティー比が5%の場合の電流I3の3分の1の電流となる。
【0038】
続いて、さらに、操舵トルク信号Tが大きくなり操舵トルクTs2に達すると、間引き率算出部234は、間引き率を約0.66(3分の2)と算出する。そうすると、間引き処理部232は、基準PWM信号が3分の2に間引いた間引きPWM信号を生成する。このときのモータ3に供給される電流はI2となり、デューティー比が5%の場合の電流I3の3分の2の電流となる。
【0039】
続いて、さらに、操舵トルク信号Tが大きくなり操舵トルクTs3に達すると、間引き率算出部234は、間引き率を1と算出する。そうすると、間引き処理部232は、基準PWM信号そのまま出力することになる。なお、この場合、基準PWM信号のデューティー比は、最小デューティー比である5%となる。
【0040】
続いて、さらに、操舵トルク信号Tが大きくなり操舵トルクTs4に達すると、間引き率算出部234は、間引き率を1と算出する。すなわち、操舵トルクTs4に相当するPWM信号のデューティー比は5%となり、間引き判定部233が、間引き処理を行わない判定をする。すなわち、間引き処理部232は、基準PWM信号をそのまま出力する。このように、PWM出力部2により出力されるPWM信号のデューティー比が0%から例えば5%等と急激に増加することがないので、操舵フィーリングが非常に良好となる。
【0041】
なお、上記実施形態においては、間引き率算出部234は電圧指令値Vに基づいて間引き率を算出するようにしたが、これに限られるものではない。例えば、電流指令値Iaや偏差電流Ic等に基づいて間引き率を算出するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動パワーステアリング装置のブロック図である。
【図2】基準PWM信号の出力を示す図である。
【図3】間引きPWM信号の出力を示す図である。
【図4】操舵トルクに対する電流指令値の関係を示す図である。
【図5】図4のA部分の拡大図である。
【図6】電圧指令値−PWMデューティー特性を示す図である。
【符号の説明】
1 ・・・ 操舵トルクセンサ
2 ・・・ 制御装置(制御手段)
3 ・・・ モータ(パワーアシスト電動機)
21 ・・・ 電流指令値算出部
22 ・・・ 電圧指令値算出部
23 ・・・ PWM出力部
24 ・・・ 駆動回路
231 ・・・ 基準PWM出力部(基準PWM出力手段)
232 ・・・ 間引き処理部(間引き処理手段)
233 ・・・ 間引き判定部(間引き判定手段)
234 ・・・ 間引き率算出部(間引き率算出手段)
Claims (4)
- 操舵力を補助するパワーアシスト電動機と、
操舵軸に発生する操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、
前記操舵トルクに基づき前記パワーアシスト電動機に供給する電動機電流をデューティー制御するためのスイッチング素子に所定周期毎に発するPWM信号を生成する制御手段と、
を備えた電動パワーステアリング装置において、
前記制御手段は、
前記操舵トルクに基づき所定周期のデューティー比からなる基準PWM信号を出力する基準PWM出力手段と、
前記基準PWM出力手段により出力された前記基準PWM信号のデューティー比が、前記基準PWM出力手段により出力可能な最小デューティー比である場合に、間引き処理を行うと判定する間引き判定手段と、
前記操舵トルクあるいは前記操舵トルクから形成された信号と前記基準PWM信号のデューティー比とに基づき、前記基準PWM信号のうち一部の前記PWM信号を間引いた間引きPWM信号の前記基準PWM信号に対する割合である間引き率を算出する間引き率算出手段と、
前記間引き判定手段により間引き処理を行うと判定された場合に、前記間引き率算出手段により算出された前記間引き率に基づき、前記間引きPWM信号を生成すると共に前記間引きPWM信号を出力する間引き処理を行う間引き処理手段と、
を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記間引き率は、車両に搭載されるステアリング装置の応答特性であるステアリング特性に基づき決定されることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記間引き率は、車両の運転状態に基づき決定されることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
- さらに、前記パワーアシスト電動機又は前記制御手段の故障判定を行う故障判定手段を備え、
前記間引き判定手段は、前記故障判定を行っている間は前記間引き処理を行わないと判定することを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
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