JP4153251B2 - ベンゾジオキシノチオフェン、その製造法および使用 - Google Patents

ベンゾジオキシノチオフェン、その製造法および使用 Download PDF

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Description

【0001】
【本発明の背景】
本発明は以下3,4−(1’,2’−ベンゾジオキシ)チオフェンと呼ぶ置換基をもったまたはもたないベンゾジオキシノチオフェン、その製造法、および電気伝導性を有するオリゴマーおよびポリマーを製造するためのその使用に関する。さらに本発明はこれらの化合物を反復単位として含むオリゴマーおよびポリマーに関する。
【0002】
有機伝導性ポリマーは広い応用範囲を有している。一例としてはポリマー電池、ダイオードまたはトランジスター、或いは太陽電池の製造への使用を挙げることができる。有機伝導性ポリマーとしては、例えばポリアセチレン、ポリ(p−フェニレン)、ポリチオフェンまたはポリピロールをベースにした系が使用される。
【0003】
チオフェン誘導体から製造できるいくつかの電気伝導性オリゴマーおよびポリマーが存在している。チオフェン誘導体から製造された従来公知の電気伝導性オリゴマーおよびポリマーは脂肪族の置換基を有している。特定の例は2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシンをベースとするポリマーによって与えられる。この化合物はまた文献によっては3,4−エチレンジオキシチオフェンとも呼ばれ、BAYER AGからBAYTRON(R)の商品名で市販されている。
【0004】
ポリマーの性質を所望のように個々の要求に合わせるためには、多くの適切な単量体構造ブロックを得る必要がある。従って本発明の目的は新規なチオフェン誘導体を提供し、その製造法を見出すことである。
【0005】
【本発明の概要】
本発明は式(I)
【0006】
【化5】
Figure 0004153251
【0007】
但し式中、R1およびR2はそれぞれ互いに独立にH、C1〜C20−アルキル、C6〜C10−アリール、C7〜C12−アラルキル、C1〜C18−アルコキシ、C2〜C18−ヒドロキシアルキレンオキシ、C2〜C36−アルコキシアルキレンオキシ、ヒドロキシエチル、フォルミル、C2〜C18−アシル、ニトロ、ハロゲン、スルフォ(−SO3H)、シアノ(−CN)、カルボキシ(−COOH)、C1〜C18−アルコキシカルボニルまたはトリフルオロメチルであるか、或いはそれらが結合している芳香環と一緒になって芳香族融合環系を生成し、XはNまたはC−Hである、
の化合物に関する。
【0008】
また本発明は3,4−ジアルコキシチオフェンを置換基をもったまたはもたない1,2−ジヒドロキシベンゼンと反応させて式(I)の化合物を生成させる式(I)の化合物の製造法に関する。
【0009】
さらに本発明は式(I)の化合物を重合させる電気伝導性ポリマーの製造法に関する。
【0010】
また本発明は式(I)の化合物の少なくとも1個の反復単位を含む電気伝導性ポリマーに関する。
【0011】
下記の例示的な実施例によって本発明をさらに説明するが、これらの実施例においては特記しない限りすべての部及びパーセントは重量によるものとする。
【0012】
【発明の詳細な記述】
本発明においては、新規なチオフェン誘導体を製造することができた。これらの誘導体は置換基をもちまたはもたない3,4−(1’,2’−ベンゾジオキシ)チオフェンである。この用語にはジアザベンゾ基を含む化合物が含まれる。これらの化合物は目標とする方法において電子構造に影響を与える広い範囲の異なった置換基をもつことができ、従って伝導性ポリマーを製造する単量体として特に興味がもたれ、また融通性をもっている。
【0013】
本発明によれば式(I)
【0014】
【化6】
Figure 0004153251
【0015】
但し式中、R1およびR2はそれぞれ互いに独立にH、C1〜C20−アルキル、C6〜C10−アリール、C7〜C12−アラルキル、C1〜C18−アルコキシ、C2〜C18−ヒドロキシアルキレンオキシ、C2〜C36−アルコキシアルキレンオキシ、ヒドロキシエチル、フォルミル、C2〜C18−アシル、ニトロ、ハロゲン、スルフォ(−SO3H)、シアノ(−CN)、カルボキシ(−COOH)、C1〜C18−アルコキシカルボニルまたはトリフルオロメチルであるか、或いはそれが結合している芳香環と一緒になって芳香族融合環系を生成し、XはNまたはC−Hである、
の化合物が提供される。
【0016】
1およびR2がそれぞれ互いに独立にH、C1〜C16−アルキル、C6〜C10−アリール、C1〜C18−アルコキシ、C2〜C4−アシル、ニトロ、ハロゲン、例えばフッ素、塩素または臭素、またはC2〜C36−アルコキシアルキレンオキシであることが好ましく、H、メチル、ブチル、フェニル、アセチル(−CO−CH3)、メトキシ、メトキシエトキシ(H3C−O−CH2−CH2−O−)、ニトロまたは塩素であることが特に好適である。さらに基R1およびR2の少なくとも一つが水素であることが極めて好ましい。
【0017】
XはC−Hであることが好適である.
式(I)の化合物は脂肪族の置換基をもった公知のチオフェン誘導体に対する価値のある補足材料となっている。何故ならばこれらの化合物は特に有利な特性、特に高い伝導性を有する伝導性重合体を製造するのに適しているからである。このようなポリマーは例えば電極として使用することができる。
【0018】
XがC−Hである式(I)の化合物は、例えば3,4−ジアルコキシチオフェン、好ましくは公知の3,4−ジメトキシチオフェンを置換基をもったまたはもたない1,2−ジヒドロキシベンゼンと反応させることによって製造することができる。
【0019】
この反応は例えば大気圧においてキシレンまたはトルエンのような芳香族溶媒の中で約100〜約160℃の温度において、好ましくは還添温度において、酸触媒、例えば硫酸またはp−トルエンスルフォン酸の存在下に行うことができる。
【0020】
XがNである式(I)の化合物は、例えば公知の3,4−ジヒドロキシチオフェンジカルボン酸エステルを置換基をもったまたはもたない2,3−ジハロ−1,4−ジアザベンゼンと反応させ、次いでこの反応生成物を鹸化し脱カルボキシル化することによって製造することができる。
【0021】
式(I)の化合物は電気伝導性ポリマーの製造に使用することができる。この場合式(I)の1種の化合物を単量体として使用するか、或いは式(I)の定義の中に入る種々の化合物の混合物として使用することができる。また1種またはそれ以上の式(I)の化合物の他に、他のチオフェン誘導体、特に公知の3,4−エチレンジオキシチオフェンを単量体として加えることもできる。
【0022】
重合は公知のチオフェン誘導体に対する重合法に従って行われる。この方法は例えば酸化剤、例えば塩化鉄(III)、他の鉄(III)塩、H22、パーオキソ二硫酸のナトリウムまたはカリウム塩、重クロム酸カリウム、過マンガン酸カリウムを用いて酸化的に、或いは電気化学的に行うことができる。
【0023】
さらに本発明によれば電気伝導性ポリマーの製造のための式(I)の化合物の使用が提供され、また式(I)の化合物を重合させることによって製造される、従って反復単位として式(I)の化合物を少なくとも1個含んだ電気伝導性ポリマーが提供される。
【0024】
下記実施例により本発明を例示する。これらの実施例において特記しない限りすべての部及びパーセントは重量による。
【0025】
【実施例】
実施例1
45gの3,4−ジメトキシチオフェン(0.31モル)、33gのカテコール(0.3モル)、60mlのキシレン、1.5gのp−トルエンスルフォン酸および0.6gのトリフェニルフォスフィンを保護ガスの下で24時間加熱して沸騰(145℃)させる。この間に生成したメタノールを留去した。
【0026】
反応過程を監視するために、間隔をおいて試料を取り出し、HPLCで分析した。使用したすべての3,4−ジメトキシチオフェンが反応したら直ちに反応を停止させる。
【0027】
冷却後、この混合物をそれぞれ50mlのシクロヘキサンで4回抽出した。シクロヘキサンによる最初の抽出物は濃い赤褐色をしており、次の抽出物は次第に色が薄くなり、次第に純粋な生成物を含んでいた。抽出物を一緒にして一晩放置し、暗赤褐色の油を沈殿させ、これを分離した。
【0028】
この油を回転蒸発器で蒸発させてキシレンを分離し、200mlのシクロヘキサン中に採った。
【0029】
一緒にしたシクロヘキサン溶液を0.4gの活性炭と混合し、70℃に加熱して濾過した。透明になった溶液を回転蒸発器上で蒸発、乾凅させた(75℃、25ミリバール)。
【0030】
これによって14.8gの僅かに黄色を帯びた生成物が得られ、これは融点が60℃であり、GC−MS分析によれば99%のベンゾチエノジオキシン(3,4−(1’,2’−ベンゾジオキシ)チオフェンを含んでいた。MS:m/e=190(100%)。
【0031】
この生成物をクロマトグラフによりさらに精製した(溶出剤:シクロヘキサン、固定相としてシリカゲル使用)。これにより融点72℃の純白色の結晶生成物が得られた。
【0032】
赤外スペクトル(KBrペレット)においてこの生成物は1509、1493、1281、766および742cm-1において強い吸収を示した。
【0033】
1H−NMR(CDCl3):6.39ppm(s,2H),6.88ppm(s,4H)。
【0034】
この化合物は例えば電気化学的方法で重合させて電気伝導性フィルムにすることができるか、或いは先ずエタノール中に鉄(III)トシレートを含む溶液を用いて酸化することにより重合させ、次いでクロロフォルムから処理して電気伝導性のフィルムにすることができる。
【0035】
実施例2
3,4−ジ−n−プロピルオキシチオフェン12.5g、4−t−ブチルカテコール20.7gおよびp−トルエンスルフォン酸一水和物1.2gを保護ガス雰囲気の下で3時間90mlのトルエン中で還流させた。次に生成したトルエンとn−プロパノールの混合物を留去した。留去した溶媒の量を先ずトルエンで、次にキシレンで一部置き換えた。蒸溜は全部で12時間続けた。薄層クロマトグラフにより反応の過程を監視した。
【0036】
反応が完結した後、混合物を冷却し、得られた暗色の溶液を水で3回洗滌した。回転蒸発器上で減圧下において溶媒を留去し、分取用カラムクロマトグラフで黒色の残渣を精製した(溶出液としてトルエンを使用し固定相としてSiO2(シリカゲル)を使用した)。これによって16.6gの暗赤色の油が得られたが、これは1H−NMRによれば3,4−(4’−t−ブチルベンゾ−1’,2’−ジオキシ)チオフェンを65%含んでいた。
【0037】
【化7】
Figure 0004153251
【0038】
1H−NMR(CDCl3):1.28ppm(9H,s),6.40ppm(2H,s),6.8〜6.95ppm(2H,芳香環.AB系),6.94ppm{1H,s)。
【0039】
実施例3
3,4−(1’,2’−ベンゾジオキシ)チオフェンの重合
5.0gのp−トルエンスルフォン酸鉄(III)を10.4gのエタノールに溶解した。0.58gの3,4−(1’,2’−ベンゾジオキシ)チオフェンをこの溶液に加えた。この混合物を室温で1時間撹拌し、次いでこの溶液をガラス板か他の基質の上に注ぎ、例えば回転被覆法により層を広げて薄いフィルムを生成させた。次いでこのフィルムを75℃で1時間乾燥した。
【0040】
これによって僅かに紫がかった暗青色のフィルムが得られた。このフィルムは、同じ条件下で3,4−エチレンジオキシチオフェンから得られた同等なフィルムに比べて幾分黒ずんでいた。
【0041】
このフィルムは電気伝導性を示した。
【0042】
以上例示の目的で本発明を詳細に説明したが、このような詳細な説明は単に例示の目的のためであり、当業界の専門家は特許請求の範囲により制限される以外、本発明の精神および範囲を逸脱することなく多くの変形をなし得ることを了解されたい。
【0043】
本発明の主な特徴および態様は次の通りである。
【0044】
1.式(I)
【0045】
【化8】
Figure 0004153251
【0046】
但し式中、R1およびR2はそれぞれ互いに独立にH、C1〜C20−アルキル、C6〜C10−アリール、C7〜C12−アラルキル、C1〜C18−アルコキシ、C2〜C18−ヒドロキシアルキレンオキシ、C2〜C36−アルコキシアルキレンオキシ、ヒドロキシエチル、フォルミル、C2〜C18−アシル、ニトロ、ハロゲン、スルフォ(−SO3H)、シアノ(−CN)、カルボキシ(−COOH)、C1〜C18−アルコキシカルボニルまたはトリフルオロメチルであるか、或いはそれらが結合している芳香環と一緒になって芳香族融合環系を生成し、
XはNまたはC−Hである、
の化合物。
【0047】
2.R1およびR2がそれぞれ互いに独立にH、C1〜C16−アルキル、C6〜C10−アリール、C1〜C18−アルコキシ、C2〜C4−アシル、ニトロ、ハロゲンまたはC2〜C36−アルコキシアルキレンオキシである上記第1項記載の化合物。
【0048】
3.R1およびR2がそれぞれ互いに独立にH、メチル、ブチル、フェニル、アセチル(−CO−CH3)、メトキシ、メトキシエトキシ、ニトロまたは塩素である上記第2項記載の化合物。
【0049】
4.基R1およびR2の少なくとも一つがHである上記第1項記載の化合物。
【0050】
5.XがC−Hである上記第1項記載の化合物。
【0051】
6.式(I)
【0052】
【化9】
Figure 0004153251
【0053】
但し式中、R1およびR2はそれぞれ互いに独立にH、C1〜C20−アルキル、C6〜C10−アリール、C7〜C12−アラルキル、C1〜C18−アルコキシ、C2〜C18−ヒドロキシアルキレンオキシ、C2〜C36−アルコキシアルキレンオキシ、ヒドロキシエチル、フォルミル、C2〜C18−アシル、ニトロ、ハロゲン、スルフォ(−SO3H)、シアノ(−CN)、カルボキシ(−COOH)、C1〜C18−アルコキシカルボニルまたはトリフルオロメチルであるか、或いはそれらが結合している芳香環と一緒になって芳香族融合環系を生成し、
XはNまたはC−Hである、
の化合物の製造法であって、該方法は3,4−ジアルコキシチオフェンを置換基をもったまたはもたない1,2−ジヒドロキシベンゼンと反応させて式(I)の化合物を製造することを含んでなる方法。
【0054】
7.R1およびR2がそれぞれ互いに独立にH、C1〜C16−アルキル、C6〜C10−アリール、C1〜C18−アルコキシ、C2〜C4−アシル、ニトロ、ハロゲンまたはC2〜C36−アルコキシアルキレンオキシである上記第6項記載の方法。
【0055】
8.R1およびR2がそれぞれ互いに独立にH、メチル、ブチル、フェニル、アセチル(−CO−CH3)、メトキシ、メトキシエトキシ、ニトロまたは塩素である上記第6項記載の方法。
【0056】
9.基R1およびR2の少なくとも一つがHである上記第6項記載の方法。
【0057】
10.XがC−Hである上記第6項記載の方法。
【0058】
11.式(I)
【0059】
【化10】
Figure 0004153251
【0060】
但し式中、R1およびR2はそれぞれ互いに独立にH、C1〜C20−アルキル、C6〜C10−アリール、C7〜C12−アラルキル、C1〜C18−アルコキシ、C2〜C18−ヒドロキシアルキレンオキシ、C2〜C36−アルコキシアルキレンオキシ、ヒドロキシエチル、フォルミル、C2〜C18−アシル、ニトロ、ハロゲン、スルフォ(−SO3H)、シアノ(−CN)、カルボキシ(−COOH)、C1〜C18−アルコキシカルボニルまたはトリフルオロメチルであるか、或いはそれらが結合している芳香環と一緒になって芳香族融合環系を生成し、
XはNまたはC−Hである、
の化合物を重合させ、電気伝導性のポリマーを生成させる電気伝導性ポリマーの製造法。
【0061】
12.R1およびR2がそれぞれ互いに独立にH、C1〜C16−アルキル、C6〜C10−アリール、C1〜C18−アルコキシ、C2〜C4−アシル、ニトロ、ハロゲンまたはC2〜C36−アルコキシアルキレンオキシである上記第11項記載の方法。
【0062】
13.R1およびR2がそれぞれ互いに独立にH、メチル、ブチル、フェニル、アセチル(−CO−CH3)、メトキシ、メトキシエトキシ、ニトロまたは塩素である上記第11項記載の方法。
【0063】
14.基R1およびR2の少なくとも一つがHである上記第11項記載の方法。
【0064】
15.XがC−Hである上記第11項記載の方法。
【0065】
16.式(I)
【0066】
【化11】
Figure 0004153251
【0067】
但し式中、R1およびR2はそれぞれ互いに独立にH、C1〜C20−アルキル、C6〜C10−アリール、C7〜C12−アラルキル、C1〜C18−アルコキシ、C2〜C18−ヒドロキシアルキレンオキシ、C2〜C36−アルコキシアルキレンオキシ、ヒドロキシエチル、フォルミル、C2〜C18−アシル、ニトロ、ハロゲン、スルフォ(−SO3H)、シアノ(−CN)、カルボキシ(−COOH)、C1〜C18−アルコキシカルボニルまたはトリフルオロメチルであるか、或いはそれらが結合している芳香環と一緒になって芳香族融合環系を生成し、
XはNまたはC−Hである、
の少なくとも1種の化合物を反復単位として含む電気伝導性ポリマー。
【0068】
17.R1およびR2がそれぞれ互いに独立にH、C1〜C16−アルキル、C6〜C10−アリール、C1〜C18−アルコキシ、C2〜C4−アシル、ニトロ、ハロゲンまたはC2〜C36−アルコキシアルキレンオキシである上記第16項記載のポリマー。
【0069】
18.R1およびR2がそれぞれ互いに独立にH、メチル、ブチル、フェニル、アセチル(−CO−CH3)、メトキシ、メトキシエトキシ、ニトロまたは塩素である上記第16項記載のポリマー。
【0070】
19.基R1およびR2の少なくとも一つがHである上記第16項記載のポリマー。
【0071】
20.XがC−Hである上記第16項記載のポリマー。

Claims (4)

  1. 式(I)
    Figure 0004153251
    但し式中、R1およびR2はそれぞれ互いに独立にH、C1〜C20−アルキル、C6〜C10−アリール、C7〜C12−アラルキル、C1〜C18−アルコキシ、C2〜C18−ヒドロキシアルキレンオキシ、C2〜C36−アルコキシアルキレンオキシ、ヒドロキシエチル、フォルミル、C2〜C18−アシル、ニトロ、ハロゲン、スルフォ(−SO3H)、シアノ(−CN)、カルボキシ(−COOH)、C1〜C18−アルコキシカルボニルまたはトリフルオロメチルであるか、或いはそれらが結合している芳香環と一緒になって芳香族融合環系を生成し、
    XはNまたはC−Hである、
    の化合物。
  2. 式(I)
    Figure 0004153251
    但し式中、R1およびR2はそれぞれ互いに独立にH、C1〜C20−アルキル、C6〜C10−アリール、C7〜C12−アラルキル、C1〜C18−アルコキシ、C2〜C18−ヒドロキシアルキレンオキシ、C2〜C36−アルコキシアルキレンオキシ、ヒドロキシエチル、フォルミル、C2〜C18−アシル、ニトロ、ハロゲン、スルフォ(−SO3H)、シアノ(−CN)、カルボキシ(−COOH)、C1〜C18−アルコキシカルボニルまたはトリフルオロメチルであるか、或いはそれらが結合している芳香環と一緒になって芳香族融合環系を生成し、
    XはNまたはC−Hである、
    の化合物の製造法であって、3,4−ジアルコキシチオフェンを置換基をもったまたはもたない1,2−ジヒドロキシベンゼンと反応させて式(I)の化合物を製造することを特徴とする方法。
  3. 式(I)
    Figure 0004153251
    但し式中、R1およびR2はそれぞれ互いに独立にH、C1〜C20−アルキル、C6〜C10−アリール、C7〜C12−アラルキル、C1〜C18−アルコキシ、C2〜C18−ヒドロキシアルキレンオキシ、C2〜C36−アルコキシアルキレンオキシ、ヒドロキシエチル、フォルミル、C2〜C18−アシル、ニトロ、ハロゲン、スルフォ(−SO3H)、シアノ(−CN)、カルボキシ(−COOH)、C1〜C18−アルコキシカルボニルまたはトリフルオロメチルであるか、或いはそれらが結合している芳香環と一緒になって芳香族融合環系を生成し、
    XはNまたはC−Hである、
    の化合物を重合させ、電気伝導性のポリマーを生成させることを特徴とする電気伝導性のポリマーの製造法。
  4. 式(I)
    Figure 0004153251
    但し式中、R1およびR2はそれぞれ互いに独立にH、C1〜C20−アルキル、C6〜C10−アリール、C7〜C12−アラルキル、C1〜C18−アルコキシ、C2〜C18−ヒドロキシアルキレンオキシ、C2〜C36−アルコキシアルキレンオキシ、ヒドロキシエチル、フォルミル、C2〜C18−アシル、ニトロ、ハロゲン、スルフォ(−SO3H)、シアノ(−CN)、カルボキシ(−COOH)、C1〜C18−アルコキシカルボニルまたはトリフルオロメチルであるか、或いはそれらが結合している芳香環と一緒になって芳香族融合環系を生成し、
    XはNまたはC−Hである、
    の少なくとも1個の化合物を反復単位として含むことを特徴とする電気伝導性ポリマー。
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