JP4150926B2 - プラズマテレビジョンおよびパネル型表示装置固定構造 - Google Patents

プラズマテレビジョンおよびパネル型表示装置固定構造 Download PDF

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Description

本発明は、プラズマテレビジョンおよびパネル型表示装置固定構造に関する。
図10は、従来における、プラズマディスプレイパネル等のパネル型表示装置を所定の支持部材に固定する際の態様を示している。
同図は、パネル型表示装置1の背面側を示している。同図に示すように、パネル型表示装置1は、その背面側において、支持部材である二本のブラケット4(二点鎖線)に対して固定されている。具体的には、各ブラケット4は、パネル型表示装置1の背面側の左右上下位置に固定された接続部材3を介して、パネル型表示装置1と接続している。また、接続部材3は、同背面側の上下位置に固定された、板金等で形成された所定長さの取付部材2上に、所定の間隔を空けて夫々固定されている。
また、従来技術として、各々直角に屈曲する内壁面および外壁面を有した複数のブロック本体を用いて、大きさの異なる液晶表示装置に対応してこの液晶表示装置の複数の角部に前記内壁面を係合させて支持するようにした、液晶表示装置取付用の汎用ブロックが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002‐149082号公報
図10に示した態様では、上記取付部材2は、パネル型表示装置1の背面側において、パネル型表示装置1の製造メーカ(パネルメーカ)によって異なる位置に固定されていた。また、取付部材2自体のパネル型表示装置1の背面からの高さも、パネルメーカによって異なっていた。さらには、固定位置も高さも異なる取付部材2上の特定の位置に、特定の形状をした接続部材3が予め各パネルメーカによって固定されていた。従って、各パネルメーカの製造したパネル型表示装置1を用いてテレビジョンを組立てる際には、パネル型表示装置1とブラケット4との位置関係を統一することが困難であるという課題があった。
また、パネルメーカの異なるパネル型表示装置1とブラケット4との位置関係を統一するには、各パネル型表示装置1の取付部材2の形状や位置に合わせた専用の接続部材3を採用するパネルメーカの数だけ作る必要があった。
特許文献1の上記汎用ブロックは、液晶表示装置とこれを支持するブラケット等の支持部材との位置関係を調節するものではない。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、パネルメーカが異なる複数種類のパネル型表示装置を用いた場合でも、低コストで、パネル型表示装置と同パネル型表示装置を支持する部材との位置関係を所定の位置関係とすることが可能なプラズマテレビジョンおよびパネル型表示装置固定構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、キャビネット内に配設されるプラズマディスプレイパネルと、同プラズマディスプレイパネルをその背面側において所定の接続部材を介在させて支持する支持部材とを備えるプラズマテレビジョンにおいて、上記プラズマディスプレイパネルの背面側の所定位置に設けられた、上記接続部材を取付けるための取付部材と、略矩形板状の基体部と、同基体部の一面側から略垂直に突出して形成された突出部とから構成され、同基体部の複数箇所には取付部材に固定するための第一固定手段を形成し、同突出部の先端部位には取付部材の高さ方向に段差を有する複数の面を設けるとともに、各面に支持部材に固定するための第二固定手段を形成した上記接続部材と、略垂直に立設する足部材と、同足部材と接続し上記プラズマディスプレイパネルを所定高さ位置に支持するためのブラケットとから構成され、同ブラケットには、何れかの第二固定手段によって固定される部位の周辺部位であって、同固定に用いる第二固定手段が形成された面よりも突出する他の面と対向する部位を含む複数部位に、同他の面が同ブラケットと衝突することを避けるための逃がし穴を形成した上記支持部材とを備え、上記接続部材は、基体部の突出部が形成されていない側の面において取付部材に当接するとともに複数の第一固定手段のうち所定の第一固定手段を用いて取付部材に対して固定し、かつ、突出部の先端部位の何れかの面においてブラケットと当接するとともに同当接する面の第二固定手段を用いてブラケットに対して固定することにより、取付部材のプラズマディスプレイパネルの背面における位置及び同背面からの高さが夫々に異なる複数種類のプラズマディスプレイパネルと上記ブラケットとの間に介在する各場合であっても、各プラズマディスプレイパネルの上記ブラケットに対する固定位置を略同一位置に保持する構成としてある。
上記のように構成した請求項1の発明においては、プラズマテレビジョンは、キャビネット内に配設されるプラズマディスプレイパネルと、同プラズマディスプレイパネルをその背面側において所定の接続部材を介在させて支持する支持部材とを備える。
ここで、上記接続部材は、プラズマディスプレイパネルの背面側の所定位置に設けられた取付部材を介して、プラズマディスプレイパネルに固定される。また、上記接続部材は、略矩形板状の基体部と、同基体部の一面側から略垂直に突出して形成された突出部とから構成され、上記支持部材は、略垂直に立設する足部材と、同足部材と接続し上記プラズマディスプレイパネルを所定高さ位置に支持するためのブラケットとから構成される。
上記接続部材は、基体部の突出部が形成されていない側の面において取付部材に当接するとともに複数の第一固定手段のうち所定の第一固定手段を用いて取付部材に対して固定される。一方、突出部の先端部位においては、接続部材は、何れかの面においてブラケットと当接するとともに同当接する面の第二固定手段を用いてブラケットに対して固定される。すなわち、上記接続部材は、プラズマディスプレイパネルの背面における取付部材の位置及び同背面からの高さが夫々に異なる複数種類のプラズマディスプレイパネルと上記ブラケットとの間に介在する各場合であっても、適宜、所定の第一固定手段および第二固定手段を選択して用いる。そして、各プラズマディスプレイパネルの上記ブラケットに対する固定位置を略同一位置に保持する。
ここで、上記ブラケットには、何れかの第二固定手段によって固定される部位の周辺部位であって、同固定に用いる第二固定手段が形成された面よりも突出する他の面と対向する部位を含む複数部位に、上記逃がし穴が形成されている。よって、接続部材の突出部上の面であって、最も先端にある面以外の面をブラケットに当接させた場合でも、同当接する面よりも突出する面とブラケットとが衝突することが避けられる。また、上記逃がし穴は複数部位に形成されている。そのため、ブラケットに対して当接させる面は変えずに、上記接続部材をある角度回転させた場合でも、同回転させた際に、上記当接する面よりも突出する面と対向する部位に形成さてれている逃がし穴を使用することにより、同突出する面とブラケットとが衝突することが避けられる。
また、本願発明によれば、複数種類のプラズマディスプレイパネルを夫々、ブラケットに対して略同一位置で固定する場合であっても、各種プラズマディスプレイパネル毎に専用の接続部材やブラケットを用意する必要が無い。共通部品としての接続部材とブラケットとを用いることができるため、従来と比較して、低コストでプラズマテレビジョンの製造を行うことができる。なお、かかる部品の共通化という効果は、請求項2以下の発明にも共通する。
請求項2にかかる発明は、パネル型表示装置を、同パネル型表示装置を支持するための支持部材に対して、所定の接続部材を介在させて固定するパネル型表示装置固定構造であって、上記接続部材は、略矩形板状の基体部と、基体部の一面側から略垂直に突出して形成された突出部とから構成され、基体部は複数箇所に固定手段を形成するとともに突出部が形成されていない側の面において、上記パネル型表示装置における同接続部材を取付けるための取付部位と当接し、突出部は、当該取付部位の高さ方向に段差を有する複数の面を設けるとともに各面に固定手段を形成し、上記取付部位の位置及び高さが夫々に異なる複数種類のパネル型表示装置と上記支持部材との間に介在する各場合に、基体部の複数の固定手段のうち何れかの固定手段によって取付部位を固定し、かつ、突出部の上記各面のうち上記支持部材と当接する面の固定手段によって上記支持部材を固定することにより、各パネル型表示装置の支持部材に対する固定位置を略同一位置に保持する構成としてある。
上記のように構成した請求項2の発明においては、パネル型表示装置固定構造は、パネル型表示装置を、同パネル型表示装置を支持するための支持部材に対して、所定の接続部材を介在させて固定する。
ここで、パネル型表示装置の所定位置には、上記接続部材を取付けるための取付部位が設けられている。一方、接続部材は、かかる取付部位と対向する部位および上記支持部材と対向する部位の各々の複数箇所に固定手段を形成する。
上記構成の接続部材は、上記取付部位のパネル型表示装置における位置及び高さが夫々に異なる複数種類のパネル型表示装置と上記支持部材とを接続する各場合に用いられる。すなわち、上記取付部位と対向する部位および支持部材と対向する部位における何れかの固定手段を適宜選択し、パネル型表示装置と支持部材とを夫々固定する。その結果、複数種類のパネル型表示装置と上記支持部材との間に介在する各場合において、各パネル型表示装置の支持部材に対する固定位置を略同一位置に保持する。
また請求項2の発明では、上記支持部材は、上記当接する面よりも突出する他の面と対向する部位に、同他の面が同支持部材と衝突することを避けるための逃がし穴を形成する構成としてある。
続部材がパネル型表示装置と支持部材との間に介在する際には、基体部が、突出部が形成されていない側の面において取付部位と当接し、突出部が、取付部位の高さ方向に段差を有する複数の面を設けるとともに各面のうちいずれかによって支持部材と当接する。ここで、上記複数の面には、上記固定手段が形成されているため、支持部材と当接する面の固定手段によって同支持部材を固定する。一方、支持部材には、上記当接する面よりも突出する他の面と対向する部位に、上記逃がし穴が形成されている。従って、同他の面が支持部材と衝突することが避けられる。
すなわち、上記構成によれば、取付部位のパネル型表示装置からの高さが異なる場合でも、突出部に形成された複数の面のから所定の面を選択することで、容易に、各パネル型表示装置と支持部材との距離を一定に保つことができる。
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のパネル型表示装置固定構造において、上記逃がし穴は、上記支持部材と当接する面に形成された固定手段によって固定される同支持部材上の部位の周辺に、複数箇所形成される構成としてある。
上記のように構成した請求項3の発明においては、上記逃がし穴は、上記支持部材と当接する突出部の面に形成された固定手段によって固定される同支持部材上の部位の周辺に、複数箇所形成される。そのため、支持部材に対して当接させる面は変えずに、接続部材をある角度回転させた場合でも、同回転させた際に、上記当接する面よりも突出する面と対向する部位に形成さてれている逃がし穴を使用することにより、同突出する面と支持部材とが衝突することが避けられる。
請求項4にかかる発明は、請求項2または請求項3のいずれかに記載のパネル型表示装置固定構造において、上記接続部材は、上記取付部位と当接する面を、上記固定手段が形成されている部位より外側に延設することにより、同取付部位と当接する面の面積を、同固定手段を用いて取付部位に固定するために必要な面積よりも広く確保する構成としてある。
接続部材と取付部位とを固定するだけなら、基体部と取付部位との当接面積は、固定手段を用いて接続部材を取付部位に固定するために必要な面積だけ確保すればよい。しかし、基体部が取付部位と当接する面積をより広く確保するために、請求項4の発明においては、上記接続部材は、上記基体部における取付部位と当接する面を、上記固定手段が形成されている部位より外側に延設する。その結果、パネル型表示装置を広い面積で接続部材が覆うことになる。接続部材とパネル型表示装置との接触面積を広く確保すれば、支持部材が同装置を支持した際に生じやすい同装置の自重による同装置のねじれ等を、有効に防ぐことができる。
請求項5にかかる発明は、請求項2〜請求項4のいずれかに記載のパネル型表示装置固定構造において、上記接続部材は、支持部材以外の所定の部材をパネル型表示装置の所定位置に取付けるための固定手段を有する構成としてある。
上記接続部材は、上述したように、取付部位の位置及び高さが夫々に異なる複数種類のパネル型表示装置と支持部材との間に介在する各場合において、各パネル型表示装置の支持部材に対する固定位置を略同一位置に保持する。しかし、かかる役割に加え、接続部材に所定の固定手段を形成することにより、接続部材によって、支持部材以外の所定の部材をパネル型表示装置の所定位置に取付け可能にしてもよい。
請求項6にかかる発明は、請求項2〜請求項5のいずれかに記載のパネル型表示装置固定構造において、上記支持部材は、略垂直に立設する足部材と、同足部材に接続することによりパネル型表示装置を所定高さ位置に支持するブラケットとからなる構成としてある。
すなわち、上記ブラケットに、パネル型表示装置を接続部材を介して固定すれば、パネル型表示装置は、足部材とブラケットとからなる支持部材によって所定高さ位置に支持される。
請求項7にかかる発明は、請求項6に記載のパネル型表示装置固定構造において、上記接続部材は、上記足部材が通過可能な大きさの凹部を形成し、同足部材とブラケットが接続する際に足部材の一端を同凹部内に案内する構成としてある。
ブラケットと足部材を接続する際に、単に両者を固定し合うだけでなく、上記凹部に足部材の一端を同凹部内に案内する。その結果、足部材のパネル型表示装置およびブラケットに対する位置が確実に位置決めされる。
請求項8にかかる発明は、請求項2〜請求項7のいずれかに記載のパネル型表示装置固定構造において、上記パネル型表示装置は、プラズマディスプレイパネルである構成としてある。
パネル型表示装置としては、液晶パネル等の装置も考えられるが、請求項8においては、一例としてプラズマディスプレイパネルを採用する。その結果、複数のパネルメーカによって製造された各プラズマディスプレイパネルを用いる各場合でも、各プラズマディスプレイパネルを支持する支持部材との位置関係を略同一に保つことができる。
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、ブラケットに固定しようとするプラズマディスプレイパネルの取付部材の位置や高さが異なる場合でも、共通部品としてのブラケットと接続部材を用いることにより、ブラケットに対するプラズマディスプレイパネルの固定位置を統一し、プラズマディスプレイパネルを所定高さ位置に支持するプラズマテレビジョンを提供することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、支持部材に固定しようとするパネル型表示装置の取付部材の位置や高さが異なる場合でも、共通部品としての支持部材と接続部材を用いることにより、支持部材に対する同装置の固定位置を統一して同装置を支持するパネル型表示装置固定構造を提供することができる。
さらに、請求項2にかかる発明によれば、取付部位のパネル型表示装置からの高さが異なる各パネル型表示装置を支持する場合でも、容易に、各パネル型表示装置と支持部材との距離を略一定に保つことができる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、突出部に形成した各面を必要に応じて確実に支持部材に当接させることができる。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、パネル型表示装置の自重によるねじれ等を有効に防ぐことができる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、支持部材以外の所定の部材をパネル型表示装置の所定位置に取付けることにより、接続部材を有効に利用することができる。
さらに、請求項6にかかる発明によれば、パネル型表示装置を所定の高さ位置に支持することができる。
さらに、請求項7にかかる発明によれば、足部材のパネル型表示装置およびブラケットに対する位置を容易かつ確実に位置決めすることができる。
さらに、請求項8にかかる発明によれば、支持部材に固定しようとするプラズマディスプレイパネルの取付部材の位置や高さが異なる場合でも、共通部品としての支持部材と接続部材を用いることにより、支持部材に対する同パネルの固定位置を統一して同パネルを支持することができる。
図1は、本願にかかるプラズマテレビジョンの組立を、斜視図により示している。
本願によるテレビジョンの組立の態様は、液晶テレビジョンなど薄型テレビジョン一般について適用可能であるが、本実施形態においては、プラズマテレビジョンを組立てる場合を例に説明を行う。
同図に示すように、プラズマテレビジョン100は、概略、プラズマディスプレイパネル(PDP)10と、枠体30とキャビネット40とを組立てて構成する。キャビネット40は、フロントキャビネット41とリアキャビネットとによって構成されるが、同図では、フロントキャビネット41のみ図示し、リアキャビネットは省略してある。フロントキャビネット41の前面の略中央には、開口41aが形成されており、PDP10は、その前面の表示面11を同開口41aに向けてキャビネット40内に配設される。
本実施形態では、先ず、PDP10を、その背面側の所定箇所においてブラケット20に対して固定する。PDP10とブラケット20との固定手法については後述する。次に、PDP10を支持した状態のブラケット20と、枠体30とを固定する。同図に示すように、ブラケット20の上端である枠体当接面22aと下端である枠体当接面22bとが、夫々PDP10の上下の縁部よりも外側に延出している 。そこで、枠体30の後方から、ブラケット20に固定されたPDP10を接近させ、上記枠体当接面22a,22bを枠体30の対向する部位に夫々当接させる。そして、当接し合う枠体当接面22a,22bと枠体30の部位とを夫々に固定する。固定方法は何ら限定されるものではないが、例えば、互いに対向する枠体当接面22a,22bと枠体30の部位とにネジ穴を設け、同ネジ穴を利用して両者をネジ止めする。
上記枠体30は、4本の部材から構成される。すなわち、枠体30の上辺及び下辺となる二本の横部材31と、枠体30の左右の辺となる二本の縦部材32とを枠状に組立てて構成する。ここで、枠体30は、PDP10の周囲四辺を囲うものであるため、その枠の中にPDP10を収容できる大きさに、各横部材31、縦部材32は設計される。ただし、後述するように、PDP10と枠体30とが、互いに自重をかけ合わないようにするため、枠体30は、PDP10の四辺の縁部が枠体30の内側壁面33に接触せずに同PDP10を内部に収容できるだけの大きさに設計する。
ブラケット20によって、PDP10と枠体30とが夫々固定されたら、同枠体30に対してフロントキャビネット41を固定する。すなわち、フロントキャビネット41を枠体30の外側に被せるようにして、両者を複数箇所で固定する。ここでも、固定方法は限定されないが、例えば、枠体30側にネジ穴を設け、フロントキャビネット41側にボスを形成し、同ネジ穴と同ボスに形成されたボス穴とをネジ止めして、両者を固定する。或いは、フロントキャビネット41の内側に形成した爪部を、枠体30に形成した凹部に引掛けて、両者を固定しても良い。そして、後方からリアキャビネットを枠体30に対して固定すれば、プラズマテレビジョン100の略全体の組立が終わる。なお、以下において単にキャビネット40といった場合は、フロントキャビネット41とリアキャビネットとの両方を含む表現であるとする。
図2は、PDP10とブラケット20とを固定する状況を斜視図により示している。
同図に示すように、PDP10は、その背面側の上下位置において、長手方向がPDP10の左右方向を向くように配設される取付用金具80を備えている。かかる取付用金具80の所定位置には、接続部材としてのアタッチメント50の一端が取付けられる。そして、同アタッチメント50の他端においてブラケット20を固定する。その結果、上述したように、PDP10は、その背面側においてブラケット20に固定される。
ブラケット20は、長板状部材を複数箇所で屈曲させて成形されている。具体的には、同長板状部材の上端部位と下端部位とを、同一面側に夫々所定の角度に屈曲させる。そして、同屈曲させた上端部位および下端部位の各先端部を、長板状部材の上端部位と下端部位とを接続する部位と略平行となるように再度屈曲させる。ここで、長板状部材の上端部位と下端部位とを接続する部位を本体部21とする。また、同本体部21と略平行となるように屈曲させた上端部位の先端部を上記枠体当接面22aとし、本体部21と略平行となるように屈曲させた下端部位の先端部を上記枠体当接面22bとする。さらに、本体部21と枠体当接面22aとを接続する部位と、本体部21と枠体当接面22bとを接続する部位とを、ぞれぞれ接続面23a,23bとする。
図3,4は、アタッチメント50を示している。図3はアタッチメント50の斜視図であり、図4は、上面図である。
アタッチメント50は、概略、略矩形板状の基体部51と、同基体部51の一面側から略垂直に突出して形成された突出部52とからなる。突出部52の長手方向の長さは、基体部51の長手方向の長さよりも短く、幅方向の長さは、基体部51の幅方向の長さと略同等である。基体部51の突出部52が形成されていない側の面は、アタッチメント50をPDP10の背面側に固定するためのパネル対抗面51aとなっている。また、基体部51には、同基体部51を貫くネジ穴51bが複数箇所に形成されている。
一方、突出体52の上端面52aの中程には、所定の深さをもって、突出体52を幅方向に貫通する凹部53が形成されている。同凹部53を挟む上端面52a上の複数箇所には、ネジ穴52b及びボス52cが形成されている。また、ボス52cの先端には、先端面52c1が形成されている。ここで、上端面52aおよび先端面52cが、請求項に言う、突出部の先端部位に設けた取付部位の高さ方向に段差を有する複数の面に対応する。上記ネジ穴51b,52bとボス52cのボス穴52c2とが、請求項にいう各固定手段に対応する。
本実施形態では、一つのブラケット20に対して二つのアタッチメント50を介在させる。また、ブラケット20は二本用いられ、かつ、両ブラケット20は、所定の間隔を空けてその長手方向がPDP10の上下方向を向くように固定される。従って、アタッチメント50は、PDP10背面の右側の上下位置及び、左側の上下位置に、それぞれ計4個固定される。具体的には、各アタッチメント50を、パネル対抗面51aにおいてPDP10の背面側の取付用金具80に当接させる。そして、ネジ穴51b及び取付用金具80に設けられたネジ穴81を利用してPDP10に対してネジ止めする。アタッチメント50は、同アタッチメント50の長手方向がPDP10の左右方向を向くように固定する。
次に、ブラケット20とアタッチメント50とを固定する。すなわち、PDP10背面の右側の上下位置に固定された二つのアタッチメント50と、一のブラケット20の本体部21であって、接続面23a,23bが屈曲する側の面とを固定する。同様に、PDP10背面の左側の上下位置に固定された二つのアタッチメント50と、もう一つのブラケット20とを固定する。
その結果、PDP10は、アタッチメント50を介して、二本のブラケット20に固定される。二本のブラケット20は、PDP10の背面側においてPDP10の中心から見て左右対称となる位置に固定する。本実施形態では、ブラケット20の長手方向の長さは、枠体30の上下幅と略同等に設定されている。そのため、ブラケット20がPDP10と接続した際には、上述したように、枠体当接面22a,22bはPDP10の上下の縁部よりも上方または下方に夫々延出する。
プラズマテレビジョン100を組立てる場合においては、キャビネット40内に収容するPDP10として、同一のパネルメーカによって提供されたPDP10を用いる場合もあれば、複数のパネルメーカによって提供された、複数種類のPDP10を用いる場合もある。そして、複数メーカのPDP10を用いる場合には、各メーカによって、PDP10の背面側における取付用金具80が固定されている位置や、背面からの取付用金具80の高さ等が夫々に異なる。
そこで、本願は、複数メーカのPDP10を採用する場合であっても、アタッチメント50およびブラケット20を用いることで、PDP10とブラケット20との位置関係を統一することとした。
図5は、PDP10aの背面側の一部を示している。同図は、PDP10aの背面側から見て、右上位置に固定されるアタッチメント50と同アタッチメント50に固定されたブラケット20を示している。ブラケット20は、二点鎖線により示している。
また、図6は、PDP10aとブラケット20とを、アタッチメント50を介して固定した場合を側方断面図(Y1‐Y2における切断面)により示している。以下図5〜8では、PDP10a,10b背面側の右上に固定されるアタッチメント50を示すが、PDP10a,10b背面側の右下位置においても、同態様でアタッチメント50が固定される。一方、PDP10a,10b背面側の左上下位置では、右上下位置のアタッチメント50と左右対称の構成で、各アタッチメント50が固定される。
PDP10aの背面側における取付用金具80aの位置や、アタッチメント50を固定するためのネジ穴81aの設けられている位置はPDP10aのパネルメーカ独自の規格に基づくものである。同図では、アタッチメント50は、取付用金具80aのネジ穴81aに対して、基体部51に形成されたネジ穴51bのうち所定のネジ穴51b1,51b2を対応させて固定されている。
取付用金具80aの、PDP10aの背面からの高さをh1とする。かかるh1の値も、PDP10a独自の値である。本願においては、採用するPDP10のパネルメーカの別に拘わらず、PDP10とブラケット20との距離は一定の値Aに保つ。そこで、アタッチメント50は、上端面52aをブラケット20の本体部21の所定位置に当接させる。すなわち、アタッチメント50のパネル対抗面51aから上端面52aまでの高さh2は、上記高さh1と足したときに、一定の値Aとなるように設定されている。
上端面52aにおいて本体部21に当接したアタッチメント50は、ネジ穴52bと本体部21に形成されたネジ穴21aとを対応させてブラケット20を固定する。なお、上端面52aと本体部21とを当接させた場合には、ボス52cと対向する本体部21の部位に形成された逃がし穴21bをボス52cが通過するようになっており、ボス52cが本体部21に衝突することを防いでいる。
図7は、PDP10bの背面側の一部を示している。また、図8は、PDP10bとブラケット20とを、アタッチメント50を介して固定した場合を側方断面図(Y3‐Y4における切断面)により示している。
PDP10bは、パネル自体のサイズは上記PDP10aと同サイズであるが、PDP10aとは異なるパネルメーカによって製造されたものである。同図では、上記PDP10aとの比較のため、PDP10aにおける取付用金具80aおよびアタッチメント50の位置を点線で示している。
PDP10bにおいては、アタッチメント50は、取付用金具80bのネジ穴81bに対して、基体部51に形成されたネジ穴51bのうち所定のネジ穴51b3,51b4を対応させて固定される。
同図に示すように、PDP10a,10bの背面側における各取付用金具80a,80bの位置も、ネジ穴81aとネジ穴81bとの位置も全く異なる。しかし、各取付用金具80a,80bに固定した際のアタッチメント50の、PDP10a,10bの背面側における左右方向の位置は、固定対象がPDP10a,PDP10bのどちらであっても変わらないようにする。このようにすることで、PDP10aの背面側の左右位置に固定されるアタッチメント50間の距離と、PDP10bの背面側の左右位置に固定されるアタッチメント50間の距離とは略同一距離となる。
取付用金具80bの、PDP10bの背面からの高さをh3とする。当該h3は、上記h1より低い。アタッチメント50は、かかる取付用金具80aよりも背の低い取付用金具80bに固定された場合は、上端面52aではなく、ボス52cの先端面52c1を、本体部21に当接させる。すなわち、PDP10bとブラケット20との距離をAに保つために、アタッチメント50のパネル対抗面51aから先端面52c1までの高さh4は、上記h3と足したときにAの値となるように設定されている。
先端面52c1において本体部21に当接したアタッチメント50は、ボス52c(ボス穴52c2)と本体部21に形成されたネジ穴21cとを対応させてブラケット20を固定する。なお、ネジ穴21cは、PDP10bに対するブラケット20の上下方向の位置を図5,6と同位置に保持した場合に、取付用金具80bに固定されたアタッチメント50のボス52c(ボス穴52c2)と対向する本体部21上の部位に形成される。上記固定作業の結果、ブラケット20に対する各PDP10a,10bの固定位置が略同一となる。
このように、同一サイズのPDP10a,10bをブラケット20に対して固定する際は、アタッチメント50の位置および用いる固定手段を選択することで、各PDP10a,10bの取付用金具80a,80bの規格に拘わらず、ブラケット20に対するPDP10a,10bの距離および上下方向の位置を略一定に保持できる。また、PDP10a,10bの背面側における二本のブラケット20間の距離も略一定であるため、後述するように、ブラケット20と接続する足部材60間の距離も、PDP10aとPDP10bとで略同一となる。さらに、アタッチメント50とブラケット20を用いれば、PDP10a,10bを夫々支持するための専用の接続部材および支持部材を別々に用意する必要がない。すなわち、アタッチメント50およびブラケット20という共通部品で、ブラケット20に対するPDP10a,10bの固定位置の統一を実現できる。その結果、プラズマテレビジョン100の製造コストも大きく抑制することができる。
アタッチメント50は、取付用金具80とブラケット20とを固定すると同時に、これら以外の部材を固定するために用いてもよい。例えば、PDP10の背面側の左右の所定位置に配設される基板を覆うシールドボックス90を固定する際に用いても良い。図2に示すように、シールドボックス90は、左右のブラケット20の外側のスペース、すなわち右のブラケットの右のスペースと左のブラケットの左のスペースとに夫々固定される。そこで、アタッチメント50の基体部51の一端にネジ穴51b5,51b6を形成しておく。そして、同ネジ穴51b5,51b6および、シールドボックス90に形成したネジ穴等を利用して、シールドボックス90を左右のブラケット20の外側のスペースに固定する。
上記ネジ穴51b5,51b6が形成されている基体部51の一端は、アタッチメント50がPDP10の背面右側に固定される場合は右に向け、PDP10の背面左側に固定される場合は左に向ける必要がある。このように、アタッチメント50は、PDP10の背面右側に固定されている場合と左側に固定されている場合とでは左右の向きが逆となるため、各アタッチメント50と接続するブラケット20には、以下のような工夫が施されている。
図5〜8に示すように、ブラケット20の本体部21には、ネジ穴21aの上下に逃がし穴21bを形成した。図5,6では、下段の逃がし穴21bをボス52cが通過している。しかし、PDP10aの背面左側では、アタッチメント50の左右は逆となり、ボス52cはネジ穴52bよりも上方に位置することになる。そこで、逃がし穴21bをネジ穴21aの上下に設け、PDP10aの背面左側では、アタッチメント50と取付用金具80aとが固定しあう位置およびアタッチメント50とブラケット20とが固定しあう位置をPDP10aの背面右側と同態様とした状態で、ボス52cが上段の逃がし穴21bを通過するようにした。
また、ブラケット20の本体部21には、ネジ穴21cが上下の異なる高さ位置に形成されている。図7,8では、下段のネジ穴21cとボス52cとを用いてブラケット20とアタッチメント50を固定している。しかし、PDP10bの背面左側では、アタッチメント50の左右は逆となる。そして、PDP10bの背面左側では、アタッチメント50と取付用金具80bとが固定しあう位置を右側と同態様としても、ボス52cの先端面52c1が当接する本体部21の部位が変化する。そこで、PDP10bの背面左側では、上段のネジ穴21cとボス52cとを用いてブラケット20とアタッチメント50を固定する。その結果、PDP10bの背面左右において、ボス52cの先端面52c1が当接する本体部21の部位が変化しても、左右のブラケット20とPDP10bとの各上下位置関係は略同一となる。
上記構成を採用することで、本願では、ブラケット20およびアタッチメント50は、PDP10a、PDP10b夫々に用いる場合はもちろん、各PDP10a,10bの背面側の左右位置に取り付ける場合も、全て共通部品とすることができる。
PDP10は、その重量をアタッチメント50を介してブラケット20にのみかけているため、各アタッチメント50には相当の重量がかかる。そして、取付用金具80とアタッチメント50との接触面積が小さい場合などには、PDP10の板面に若干のねじれが生じうる。かかるねじれは、精密機器たるPDP10にとっては好ましくない。そこで、アタッチメント50のパネル対抗面51aと取付用金具80a,80bとの接触面積を増やし、アタッチメント50がPDP10を背面から支持する面積を広く確保しても良い。例えば、パネル対抗面51aの長手方向の長さをより長くし、アタッチメント50と取付用金具80とを固定するのに必要な面積を越えて、パネル対抗面51aと取付用金具80との接触面積を左右方向に充分に確保する。
特に、PDP10の背面側において左右のアタッチメント50の間が開きすぎていると、左右のアタッチメント50間のPDP10の部位に、自重によるねじれが生じやすい。パネル対抗面51aと取付用金具80との接触面積を左右方向に充分に確保すれば、アタッチメント50間の距離が開きすぎることによる上記PDP10のねじれを防止することができる。
図9は、ブラケット20がPDP10と枠体30とを夫々支持する状態を側方から概略的に示している。なお、シールドボックス90や枠体30に固定されるキャビネット40は、図示を省略してある。
これまでに説明した通り、PDP10はアタッチメント50を介してブラケット20に固定され、枠体30は、枠体当接面22a,22bによってブラケット20に固定される。本願では、PDP10としてPDP10a、PDP10bを夫々採用した各場合において、ブラケット20とPDP10a,10bとの位置関係が略同一に保たれる。その結果、ブラケット20の上下端である枠体当接面22a,22bは、PDP10aの上下においても、PDP10bの上下においても、略同一位置において略同一の長さを上方または下方に夫々延出させることになる。従って、本願発明においては、PDP10a、PDP10bの別に拘わらず、ブラケット20に固定する枠体30も共通部品とすることができる。
さらには、枠体30が共通部品である以上、枠体30を内部に収容して同枠体30に固定されるキャビネット40も、採用するPDP10a、PDP10bの別に拘わらず、共通部品とすることができる。
同図に示すように、ブラケット20においては、枠体30を固定する枠体当接面22a,22bは、枠体30及びPDP10の背面と略同一の平面上にあるが、その本体部21は、PDP10の背面から所定の距離だけ離れた位置にある。その結果、PDP10の背面と本体部21との間には、一定の空間が確保される。PDP10の背面側には、制御回路や電源回路などの基板や各種電子部品を配設するために所定の空間を確保する必要がある。従って、上記ブラケット20の形状は、その上端と下端において枠体30を固定するとともに、同枠体30内に収容されて背面側に各種基板や電子部品を配設するPDP10を固定するために、最適な形状の一つであると言える。
ブラケット20は、その下方部位において足部材60と接続している。同足部材60は、設置面に直接置かれる土台部61と、同土台部61から略垂直に立設しブラケット20と接続する脚部62とからなる。ブラケット20と脚部62との接続態様は様々なものが考えられるが、本実施形態では、次のように接続する。
本体部21と枠体当接面22bとを接続する接続面23bに、脚部62が通過可能な大きさの貫通穴23b1を形成する。また、上記アタッチメント50の凹部53も、脚部62が通過可能な大きさに設計する。すなわち、アタッチメント50は、PDP10とブラケット20の間に介在して両者を固定するだけではなく、その凹部53に脚部62を通すことにより、プラズマテレビジョン100を支える足部材60の位置決めにも用いられる。また、図3,4に示すように、凹部53には、アタッチメント50の突出部52の側面に向かって開放されている部位において、同凹部53の幅を同側面に向かうほど幅広とする向きに斜面53aが形成されている。そのため、脚部62を凹部53に通過させる際に、同斜面53aにより、脚部62が凹部53の奥方に効率よく案内される。
上記脚部62を貫通穴23b1と凹部53とに通過させ、かつ、同脚部62と本体部21との対向する部位同士をネジ70で強固に固定する。その結果、ブラケット20は足部材60と一体となって、PDP10や枠体30やキャビネット40を含むプラズマテレビジョン100の略全体を、所定の高さ位置で空中に支持する。
このように、PDP10と枠体30とは、設置面から所定の高さ位置において、足部材60と一体となって装置全体の重量を支えるブラケット20によって別々に支持されている。また、枠体30は、PDP10の周囲を囲みつつも、同PDP10に接してはいない。その結果、PDP10と枠体30とが、自重を他方にかけ合うことは無い。また、キャビネット40は枠体30に対して固定されるため、同キャビネット40とPDP10とが、自重を他方にかけ合うことも無い。
従って、PDP10の重量という不要な負荷がキャビネット40にかかることが防止され、PDP10の重量を受けてキャビネット40に歪みなどの不良が生じるという問題も無くなる。上述したように、PDP10は、その背面側に各種基板や電子部品を積んでおり、全体としての重量も、液晶パネルなどの他の薄型ディスプレイと比較して重いのが通常である。特に、大型サイズのモデルとなれば、PDP10の重さがキャビネット40に与える影響も非常に大きい。従って、本願の構成を大型モデルのプラズマテレビジョンに適用すれば、キャビネット40の保護という面で、非常に有用である。
また、キャビネット40とPDP10とが自重を他方にかけ合わないということは、PDP10の保護にも適した構造だと言える。すなわち、外部からキャビネット40に衝撃が与えられた場合でも、当該衝撃による負荷は、PDP10に伝わる前に殆どブラケット20によって吸収される。本実施形態では、アタッチメント50がPDP10とブラケット20との間に介在するため、同アタッチメント50でも衝撃が吸収される。その結果、キャビネット40が受けた衝撃のPDP10への伝播は極力抑えられ、精密機器たるPDP10は、外部の衝撃から効果的に保護される。
さらに、本実施形態においては、以下のような効果もある。
従来においては、PDP10などのパネル型表示装置をフロントキャビネット41に対して固定することがあった。そのため、パネル型表示装置に対する部品の取付工程や整備工程の段階においても、パネル型表示装置をフロントキャビネット41に固定することで同装置を支持し、その状態で各作業を行っていた。パネル型表示装置をフロントキャビネット41に固定した状態で各製造工程を通過させると、各工程において人為的或いは偶発的に様々な衝撃や負荷がフロントキャビネット41にかかってしまう。その結果、最終製品として出荷する際に、フロントキャビネット41の傷や歪み等によって不良品と判断されることもあった。
しかし、本実施形態では、足部材60と一体となったブラケット20が、PDP10と枠体30とを固定する。同足部材60とブラケット20によって支持された状態で各工程を通過させれば、キャビネット40を取付けることなく、キャビネット40内に収容される装置に対する全ての取付、整備工程を終えることができる。すなわち、製品組立の最終段階でキャビネット40を取付ければよいため、キャビネット40に不要な負荷や衝撃がかかる機会が殆ど無くなる。その結果、従来と比較して、キャビネット40の傷や歪みによって不良品と判断される率が大幅に低下する。
このように、アタッチメント50は、基体部51においては、取付用金具80a、80bに固定するための固定手段を夫々形成し、突出部52のブラケット20と対抗する側においては、取付用金具80aと取付用金具80bの高低差に対応する段差を有する二つの面を形成するとともに各面に固定手段を形成する。一方、ブラケット20には、PDP10a,10bに対する上下位置を一定としたときに、取付用金具80a,80bに夫々固定されたアタッチメント50と対向する所定部位に、ネジ穴21a,21cや逃がし穴21bを形成する。そして、かかる共通部品としてのアタッチメント50とブラケット20を用いて、取付用金具80の位置や形状が異なるPDP10aやPDP10bを、夫々、ブラケット20に対して略統一された位置に固定する。
本願にかかるプラズマテレビジョンの組立を示した斜視図である。 PDPとブラケットとを固定する状況を示した斜視図である。 アタッチメントを示した斜視図である。 アタッチメントの上面図である。 PDPの一部背面図である。 プラズマテレビジョンの側方一部断面図である。 PDPの一部背面図である。 プラズマテレビジョンの側方一部断面図である。 ブラケットがPDPと枠体を支持する状態を示した側面図である。 従来における、パネル型表示装置を所定の支持部材に固定する際の説明図である。
符号の説明
10,10a,10b…PDP
20…ブラケット
21…本体部
21a,21c…ネジ穴
21b…逃がし穴
30…枠体
40…キャビネット
41…フロントキャビネット
50…アタッチメント
51…基体部
51a…パネル対抗面
51b,51b1,51b2,51b3,51b4,51b5,51b6…ネジ穴
52…突出部
52a…上端面
52b…ネジ穴
52c…ボス
52c1…先端面
52c2…ボス穴
53…凹部
60…足部材
80,80a,80b…取付用金具
81,81a,81b…ネジ穴
100…プラズマテレビジョン

Claims (8)

  1. キャビネット内に配設されるプラズマディスプレイパネルと、同プラズマディスプレイパネルをその背面側において所定の接続部材を介在させて支持する支持部材とを備えるプラズマテレビジョンにおいて、
    上記プラズマディスプレイパネルの背面側の所定位置に設けられた、上記接続部材を取付けるための取付部材と、
    略矩形板状の基体部と、同基体部の一面側から略垂直に突出して形成された突出部とから構成され、
    同基体部の複数箇所には取付部材に固定するための第一固定手段を形成し、
    同突出部の先端部位には取付部材の高さ方向に段差を有する複数の面を設けるとともに、各面に支持部材に固定するための第二固定手段を形成した上記接続部材と、
    略垂直に立設する足部材と、同足部材と接続し上記プラズマディスプレイパネルを所定高さ位置に支持するためのブラケットとから構成され、
    同ブラケットには、何れかの第二固定手段によって固定される部位の周辺部位であって、同固定に用いる第二固定手段が形成された面よりも突出する他の面と対向する部位を含む複数部位に、同他の面が同ブラケットと衝突することを避けるための逃がし穴を形成した上記支持部材とを備え、
    上記接続部材は、基体部の突出部が形成されていない側の面において取付部材に当接するとともに複数の第一固定手段のうち所定の第一固定手段を用いて取付部材に対して固定し、かつ、突出部の先端部位の何れかの面においてブラケットと当接するとともに同当接する面の第二固定手段を用いてブラケットに対して固定することにより、取付部材のプラズマディスプレイパネルの背面における位置及び同背面からの高さが夫々に異なる複数種類のプラズマディスプレイパネルと上記ブラケットとの間に介在する各場合であっても、各プラズマディスプレイパネルの上記ブラケットに対する固定位置を略同一位置に保持することを特徴とするプラズマテレビジョン。
  2. パネル型表示装置を、同パネル型表示装置を支持するための支持部材に対して、所定の接続部材を介在させて固定するパネル型表示装置固定構造であって、
    上記接続部材は、
    略矩形板状の基体部と、基体部の一面側から略垂直に突出して形成された突出部とから構成され、基体部は複数箇所に固定手段を形成するとともに突出部が形成されていない側の面において、上記パネル型表示装置における同接続部材を取付けるための取付部位と当接し、突出部は、当該取付部位の高さ方向に段差を有する複数の面を設けるとともに各面に固定手段を形成し、
    上記取付部位の位置及び高さが夫々に異なる複数種類のパネル型表示装置と上記支持部材との間に介在する各場合に、基体部の複数の固定手段のうち何れかの固定手段によって取付部位を固定し、かつ、突出部の上記各面のうち上記支持部材と当接する面の固定手段によって上記支持部材を固定することにより、各パネル型表示装置の支持部材に対する固定位置を略同一位置に保持し、
    かつ、上記支持部材は、上記当接する面よりも突出する他の面と対向する部位に、同他の面が同支持部材と衝突することを避けるための逃がし穴を形成したことを特徴とするパネル型表示装置固定構造。
  3. 上記逃がし穴は、上記支持部材と当接する面に形成された固定手段によって固定される同支持部材上の部位の周辺に、複数箇所形成されることを特徴とする請求項2に記載のパネル型表示装置固定構造。
  4. 上記接続部材は、上記取付部位と当接する面を、上記固定手段が形成されている部位より外側に延設することにより、同取付部位と当接する面の面積を、同固定手段を用いて取付部位に固定するために必要な面積よりも広く確保することを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のパネル型表示装置固定構造。
  5. 上記接続部材は、支持部材以外の所定の部材をパネル型表示装置の所定位置に取付けるための固定手段を有することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のパネル型表示装置固定構造。
  6. 上記支持部材は、略垂直に立設する足部材と、同足部材に接続することによりパネル型表示装置を所定高さ位置に支持するブラケットとからなることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載のパネル型表示装置固定構造。
  7. 上記接続部材は、上記足部材が通過可能な大きさの凹部を形成し、同足部材とブラケットが接続する際に足部材の一端を同凹部内に案内することを特徴とする請求項6に記載のパネル型表示装置固定構造。
  8. 上記パネル型表示装置は、プラズマディスプレイパネルであることを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれかに記載のパネル型表示装置固定構造。
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