JP4150451B2 - 密封シール袋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液状又は粘液状等の各種流動性物質をヒートシールする場合に用いて好適な密封シール袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、弁当等の付属品として提供される醤油やソース等の調味料は、弁当等への注出を的確に行うために幅の狭い流出通路を備えた包装袋に密封シールされていて、使用時には開封用ノッチに沿って横シールの部分を横方向に引き裂くことにより、この流出通路の口を切り開いて醤油やソース等を支障無く注出できるように工夫されている。
【0003】
図5は上記従来の包装袋の構成を一部を省略して説明した正面図であって、図中、Hはその包装袋、Xは縦シール、Yは一側に幅の狭い流出通路Zを残した状態でヒートシール形成した横シール、XVは上記縦シールXの一側縁に形成した開封用のノッチで、このノッチXVの位置からカットラインCTに沿って横シールYを横方向に引き裂くと、図6に示すように上記の流出通路Zの口YTが切り開かれて、包装袋Hの収納スペース内に収容されている充填物(図示省略)をこの切り開かれた口YTから注出できる仕組に成っている。
【0004】
更に図7は、上記従来の包装袋の他の構成を一部を省略して説明した正面図であって、図中、ZAは横シールYの一側に細長いクランク形の管状に形成した流出通路であって、この包装袋H′の場合も、縦シールXの一側縁に設けたノッチXVの位置からカットラインCTに沿って横シールYを横方向に引き裂くと、細長い流出通路ZAの口YTが切り開かれて、充填物を注出できるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記図5乃至図7に記載したような従来の包装袋H,H′の場合は、流出通路Z及びZAがいずれも幅を狭く造ったり、細い管状につくられているため、包装袋H,H′の部分を指等で押えて加圧すると、充填物が流出通路Z,ZAから勢い良く注出されてしまって、その注出量を調節できない問題があった。
【0006】
従って本発明の技術的課題は、比較的簡単な構造の自動包装機を用いて、袋の部分を指先等で加圧した場合でも、内部にシール包装した充填物が流出通路から少量ずつ所謂ポタポタ状態に流出するように工夫した密封シール袋を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0008】
充填物をヒートシールしたシール袋の横シール部分に、横ヒートシールローラが充填物を収容した収納スペースに連通する幅の狭い流出通路を形成して、この横シールの部分を横方向又は斜め方向に引き裂くことにより、上記流出通路の口を切り開いて充填物を注出できるように構成した密封シール袋であって、
【0009】
(1) 上記横シールと同時に、上記の横ヒートシールローラが上記流出通路の一側又は両側に一つ又は複数の凹部を設けたラビリンスをシール形成し、
上記密封シール後の側面を加圧して充填物を注出する際に、流出する充填物の一部が一つ又は複数の凹部に入り込んで充填物の流出圧力を低下させること。(請求項1)
【0010】
(2) 前記ラビリンスの凹部の数とその形状及び長さを任意に設けることによって、流出する充填物が少量ずつポタポタ状態で注出されること。(請求項2)
【0011】
上記(1)で述べた請求項1並び2に係る手段によれば、例えばシール部の一側縁に形成した開封用ノッチの位置から、横ヒートシールローラがシール形成した横シールの部分を横方向に引き裂いて流出通路の口を切り開けば、収納スペースに収容した充填物をこの流出通路の口から容易に注出することができるが、上記流出通路の一側又は両側には、流出方向に沿って一つ又は複数の凹部を設けたラビリンスが、上記の横ヒートシールローラによってシール形成されていて、流出する充填物の一部がこのラビリンスの一つ又は複数の凹部に入り込んで充填物の流出圧力を低下させるため、シール袋の側面を指等で加圧した場合でも充填物が勢い良く注出されることがなく、圧力低下によって充填物が少量ずつ所謂ポタポタ程度に注出されるものであって、従って、調味料等の充填物を必要量だけ必要な箇所に的確に注出させることを可能にする。
【0012】
更に上記(1)で述べた請求項1に係る手段によれば、横シールを横ヒートシールローラがヒートシールする時に、流出通路とラビリンスを一緒にシール形成するため、本発明に係る密封シール袋のシール形成を極めて簡単に行うことができる。また、横ヒートシールローラに上記の流出通路とラビリンスをシール形成するための加工を施すだけで、上記本発明に係る密封シール袋のシール形成が可能と成るから、これをシール形成するための自動包装機自体の構造も比較的簡単なものにすることを可能にする。
【0013】
以上の如くであるから、上記(1)と(2)の手段によって上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る密封シール袋の実施の形態を図面と共に説明すると、図1は密封シール袋の全体の構成を説明した正面図、図2は開封した密封シール袋の正面図、図3は要部を拡大して示した正面図、図4は図3のX−X線に沿った断面図で、これ等の図面に於いて1は充填物(図示省略)をシールした密封シール袋、2はその縦シール、3と4はその上下に形成した横シールであって、これ等の横シールのうち、上側の横シール3は一側に幅の狭い流出通路5を残した状態で下側の横シール4よりも幅広にシール形成されている。
【0015】
また、各図に於いて夫々符号5Pで全体的に示したのは、上記流出通路5の一側又は両側(図示の場合は一側のみで両側は省略)にシール形成したラビリンスで、このラビリンス5Pは充填物の流出方向PA(図3参照)に沿って凸部5A,5C,5Eと、凹部5B,5D,5Fを交互に繰り返した形状に造られていて、上記流出方向PAに流れる充填物が上記の凸部5A,5C,5Eに当り、また、その一部が図3に示した矢印PB,PDの如く各凹部5B,5D内に入り込むため、充填物の流出圧力を低下させて、充填物の流出量を減少させることができる仕組に成っている。
【0016】
2Vは上記縦シール2の一側縁に形成した開封用のノッチで、このノッチ2Vの位置からカットラインCTに沿って図2の如く横シール3を横方向に引き裂くと、上記流出通路5の口3Tが切り開かれて、密封シール袋1の内部収納スペースに充填されている充填物が、流出通路5を通って口3Tから注出される仕組に成っている。
【0017】
尚、上述した流出通路5とラビリンス5Pとは、自動包装機の横ヒートシールローラ(図示省略)に加工を施すことにより、横シール3をヒートシールする時に同時にシール形成するように構成されている。
【0018】
また、流出通路5の口3Tを開封する方法には、例えば横シール3の上縁を略鋸歯状にギザギザにカットして、このカット部分から横シール3を斜め下方に切り裂いて開封する方法もあるから、開封方法が図示したノッチ2Vを用いる方法にのみ限定されないことは勿論である。
【0019】
また、図面にはラビリンス5Pを流出通路5の一側にのみ形成しているが、これを流出通路5の両側に対向させて設けるようにしてもよく、更に、ラビリンス5Pを各3個ずつの凸部5A,5C,5Eと凹部5B,5D,5Fによって構成しているが、これ等凸部と凹部の個数とその形状及び長さ(深さ)等はいずれも任意であって、ラビリンス5Pの形状が図示のものにのみ限定されないことは勿論である。
【0020】
本発明に係る密封シール袋は以上述べた如き構成であるから、使用時には例えば図1に示すようにノッチ2Vの位置からカットラインCTに沿って横シール3の部分を切り裂いて、流出通路5の口3Tを開口すれば、収納スペースに密封シールされていた充填物を流出通路5を通して注出することができ、また、この充填物の注出に際しては、流出通路5の一側又は両側に形成したラビリンス5Pが充填物の流出圧力を低下させて、その流出量を減少させるため、密封シール袋1の側面を指先等で押えて加圧した場合でも、充填物は所謂ポタポタ状態に少量ずつ注出される仕組に成っている。
【0021】
【発明の効果】
以上述べた次第で、本発明に係る密封シール袋によれば、収納スペース内に充填した充填物が開封された流出通路口から勢い良く注出される出し過ぎの問題を解消して、常にポタポタ状態のまま少量ずつ注出することができるから、所定量の充填物を所定箇所に向けて的確に注出できる利点を発揮することができるものであって、調味料を始めとする各種食品類や、その他の薬品類等の包装に用いて洵に好適なものである。
【0022】
また、横ヒートシールローラに上記の流出通路とラビリンスをシール形成するための加工を施すだけで、上記本発明に係る密封シール袋のシール形成が可能と成るから、これをシール形成するための自動包装機自体の構造も比較的簡単なものにすることができる利点を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る密封シール袋の構成を説明した正面図である。
【図2】 図1に示した密封シール袋を開封した状態を示した正面図である。
【図3】 本発明の要部を拡大して示した正面図である。
【図4】 図3のX−X線に沿った断面図である。
【図5】 従来の包装袋の構成を一部省略して説明した正面図である。
【図6】 図5に示した包装袋の開封時の状態を示した一部省略正面図である。
【図7】 従来の包装袋の他の構成を一部省略して説明した正面図である。
【符号の説明】
1 密封シール袋
2 縦シール
2V 開封用ノッチ
3,4 横シール
3T 開封した口
5 流出通路
5P ラビリンス
5A,5C,5E 凸部
5B,5D,5F 凹部
CT カットライン
Claims (2)
- 充填物をヒートシールしたシール袋の横シール部分に、横ヒートシールローラが充填物を収容した収納スペースに連通する幅の狭い流出通路を形成して、この横シールの部分を横方向又は斜め方向に引き裂くことにより、上記流出通路の口を切り開いて充填物を注出できるように構成した密封シール袋であって、
上記横シールと同時に、上記の横ヒートシールローラが上記流出通路の一側又は両側に一つ又は複数の凹部を設けたラビリンスをシール形成し、
上記密封シール後の側面を加圧して充填物を注出する際に、流出する充填物の一部が一つ又は複数の凹部に入り込んで充填物の流出圧力を低下させることを特徴とする密封シール袋。 - 前記ラビリンスの凹部の数とその形状及び長さを任意に設けることによって、流出する充填物が少量ずつポタポタ状態で注出されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の密封シール袋。
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Family Applications (1)
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JP30964398A Expired - Fee Related JP4150451B2 (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 密封シール袋 |
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1998
- 1998-10-30 JP JP30964398A patent/JP4150451B2/ja not_active Expired - Fee Related
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