JP4150435B2 - アルキレンジアミン誘導体及び抗潰瘍剤、抗菌剤 - Google Patents

アルキレンジアミン誘導体及び抗潰瘍剤、抗菌剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアルキレンジアミン誘導体、特にヘリコバクター・ピロリに対する抗菌作用ないし抗潰瘍作用を有するアルキレンジアミン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】
人間における潰瘍の発生原因としては各種の説が考えられている。特にストレス、及びリウマチ疾患などの治療のための非ステロイド性抗炎症剤の服用などが潰瘍の発生に密接に関連していることが解明されており、これらは胃や十二指腸への過剰な酸分泌を誘発することが大きな原因といわれている。このため、酸分泌を抑制することで、潰瘍の発生予防及び治療を行うことが重要である。
一方、胃に常在する桿菌であるヘリコバクター・ピロリは、これが持つ強いウレアーゼ活性によりアンモニアを発生し、潰瘍を誘発するとともに、粘液や粘膜内にしつこく生存するために潰瘍再発の最大の要因と考えられるようになってきた。従って、この菌を殺菌することができれば、潰瘍の再発を防止できると考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来より各種潰瘍治療薬が開発されているが、ストレス性潰瘍の発生防止効果あるいはヘリコバクター・ピロリに対する抗菌作用を持つ薬剤は少ない。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は潰瘍の発生防止効果に優れたアルキレンジアミン誘導体及びそれを主成分とするヘリコバクター・ピロリに対する抗菌剤、抗潰瘍剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明者らが鋭意検討を行った結果、特定のアルキレンジアミン誘導体が、ヘリコバクター・ピロリに対する抗菌性ないし酸分泌抑制を主作用機序として各種潰瘍に有効であることを見いだし、本発明を完成するにいたった。
すなわち、本発明にかかるアルキレンジアミン誘導体又はその塩は、下記一般式化9で示されることを特徴とする。
【0005】
【化9】
Figure 0004150435
(化9中、Wは下記化10又は化11で示される基を意味する。
【化10】
Figure 0004150435
(化10中、R、Rは水素原子、低級アルコキシ基、アルケニルオキシ基、又はハロゲン原子の何れかを意味する。R、R’はそれぞれメチル基、プレニル−CH −基、又はゲラニル−CH −基の何れかを意味するが、R、R’の何れか一方がプレニル−CH −基又はゲラニル−CH −基の場合には他方はメチル基である。Xは酸素原子又は硫黄原子を意味する。)
【化11】
Figure 0004150435
(化11中、R10は低級アルキル基、R11はハロゲン原子を意味する。)
【0006】
、R、Rは水素原子、又は低級アルキル基を意味する。
Yは−CH−、−O−、又は−N(R)−で示される基を意味する。但し、Rは低級アルキル基、アリール基、カルバモイル低級アルキル基、アラルキル基、又は5〜9員の不飽和複素環を意味する。
nは1〜6の整数を意味する。)
前記化9において、下記化12で示されるアルキレンジアミン誘導体又はその塩が好適である。
【0007】
【化12】
Figure 0004150435
(化12中、R1、R2、R3、R3’、R4、R5、R6、及びXは前記化9の定義と同じである。)
なお、前記化12において、Xが酸素原子であり、且つR4、R5、及びR6が水素原子であることが好適である。
また、R1及びR2が水素原子であることが好適である。
また、R1及び/又はR2が下記化13で示されるアルケニルオキシ基であることが好適である。
【0008】
【化13】
Figure 0004150435
(化13中、R、R’はそれぞれメチル基、プレニル−CH−基、又はゲラニル−CH−基の何れかを意味するが、R、R’の何れか一方がプレニル−CH−基又はゲラニル−CH−基の場合には他方はメチル基である。)
また、R及び/又はRが低級アルコキシ基であることが好適である。
また、前記化9において、下記化14で示されるアルキレンジアミン誘導体又はその塩が好適である。
【0009】
【化14】
Figure 0004150435
(化14中、R、R、R、R’、R、R、R、及びXは前記化9の定義と同じである。)
なお、前記化14の化合物において、Xが酸素原子であり、且つR、R、及びRが水素原子であることが好適である。
また、R及びRが水素原子であることが好適である。
また、R及び/又はRが前記化13で示されるアルケニルオキシ基であることが好適である。
また、R及び/又はRが低級アルコキシ基であることが好適である。
また、前記化9において、下記化15で示されるアルキレンジアミン誘導体又はその塩が好適である。
【0010】
【化15】
Figure 0004150435
(化15中、R、R、R、R’、R及びXは前記化9の定義と同じである。)
なお、前記化15の化合物において、Xが酸素原子であり、且つR及びRが水素原子であることが好適である。
また、前記化9において、下記化16で示されるアルキレンジアミン誘導体又はその塩が好適である。
【0011】
【化16】
Figure 0004150435
(化16中、R7は低級アルキル基であり、R10及びR11は前記化11の定義と同じである。)
なお、前記化16の化合物において、R7及びR10がイソブチル基であることが好適である。
また、前記化16の化合物において、R11がフッ素原子であり、且つパラ位に結合していることが好適である。
また、本発明にかかる抗潰瘍剤は、前記アルキレンジアミン誘導体ないしその薬理的に許容できる塩を有効成分とすることを特徴とする。
また、本発明にかかるヘリコバクター・ピロリに対する抗菌剤は、前記アルキレンジアミン誘導体ないしその薬理的に許容できる塩を有効成分とすることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明化合物において、R1、R2に見られる低級アルコキシ基とは、炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐状のアルコキシ基で、たとえばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、イソプロポキシ、イソブトキシ、1−メチルプロポキシ、tert−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、1−エチルプロポキシ、イソアミルオキシ、n−ヘキシルオキシ基などを挙げることができるが、好ましくはメトキシ基である。
【0013】
また、R1、R2に見られる「アルケニルオキシ基」のアルケニル基とは、二重結合が1つ以上含まれる炭素数2〜20の直鎖又は分岐状のアルケニル基を意味する。なお、二重結合の立体は配置についてはシス(cis)、トランス(trans)の2種が存在するが、アルケニル基中の各々の立体配置はこの何れであってもよい。これらアルケニル基のうち、効果の点から見て好ましくは分岐アルケニル基であり、特に好ましくはプレニル基、ゲラニル基、ネリル基、ファルネシル基である。
【0014】
本発明において、R、Rは同一又は異なって水素原子、上記低級アルコキシ基、上記アルケニルオキシ基、又はハロゲン原子とすることができる。
、R、R、R、R10に見られる低級アルキル基とは炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐状のアルキル基で、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、イソプロピル、イソブチル、1−メチルプロピル、tert−ブチル、n−ペンチル、1−エチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基などを挙げることができるが、Rとして好ましくはエチル基、R、Rとして好ましくはメチル基、Rとして好ましくはエチル基又はイソブチル基、R10として好ましくはイソブチル基である。
なお、 、Rは同一又は異なって、水素原子、又は上記低級アルキル基とすることができる。
【0015】
7に見られるアリール基としては、フェニル基、ナフチル基等が挙げられるが、好ましくはフェニル基である。また、該アリール基はその芳香環上に置換基を有していてもよく、このような置換基としては低級アルコキシ基等が挙げられる。なお、ここでいう低級アルコキシ基とは前記定義の通りであるが、好ましくはメトキシ基である。
【0016】
7に見られるカルバモイル低級アルキル基とは、低級アルキル基の水素原子がカルバモイル基−CONH2で置換されたものを意味する。なお、ここでいう低級アルキル基とは前記定義の通りであるが、好ましくは直鎖低級アルキル基であり、特に好ましくはメチル基である。また、該カルバモイル基の水素原子は低級アルキル基で置換されていてもよく、このような低級アルキル基としては前記で定義したものが挙げられるが、好ましくはイソプロピル基である。また、カルバモイル基の窒素原子が飽和複素環を形成していてもよく、このような飽和複素環として好ましい例としてはピロリジン環が挙げられる。
【0017】
に見られるアラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられるが、好ましくはベンジル基である。また、該アラルキル基はその芳香環上に置換基を有していてもよく、このような置換基としてはハロゲン原子、メチレンジオキシ基等が挙げられる。置換アラルキル基として好適なものとしては、フルオロベンジル基、3,4−メチレンジオキシベンジル基が挙げられる。
【0018】
7に見られる5〜9員の不飽和複素環としては、窒素原子及び/又は硫黄原子を含むものが挙げられるが、好ましい例はチアゾール環、ベンゾチアゾール環、ピリミジン環である。
本発明にかかるアルキレンジアミン誘導体及びその薬理学的に許容される塩は、抗潰瘍作用、酸分泌抑制作用、ヘリコバクター・ピロリに対する抗菌作用を有し、しかも安全性にも優れている。従って各種潰瘍の治療・予防剤として有用である。
【0019】
本発明化合物に類似の公知化合物としては、例えば特昭40−19344号公報に胃、腸の鎮痛・鎮痙作用を有するアルキレンジアミン誘導体が、特開1−168678号公報には胃運動、嘔吐作用を有するアルキレンジアミン誘導体が、特開平2−207069号公報には消化管運動の促進作用を有するアルキレンジアミン誘導体が、特開平5−239005号には脳血管障害改善作用を有するアルキレンジアミン誘導体が開示されいるが、何れも本発明の薬理学的効果には関連がない。また、本発明のアルキレンジアミン誘導体は前記化9の基本骨格において、Wが前記化10のように芳香環上に1〜3のアルケニルオキシ基を有するフェニル基、ないしは前記化11のように芳香環上にベンジルオキシ基と低級アルキル基を併有するフェニル基であることを特徴とするものであり、構造的に見てもこのようなアルキレンジアミン誘導体はこれまで知られておらず、よって本発明にかかるアルキレンジアミン誘導体は全く新規な化合物である。
【0020】
以下、本発明化合物の一般的な製法を説明するが、本発明は特にこれに限定されるものではない
前記化9で示される本発明化合物(I)は、図1に示す反応式Aによって製造することができる。
反応式Aにおいて、一般式 (II) で表されるカルボン酸と一般式 (III) で表されるアミンから、混合酸無水物法、酸塩化物法、DCC法、CDI法あるいはアジド法等の公知のアミド結合形成反応を用いることにより、一般式 (I) で表される本発明化合物であるアルキレンジアミン誘導体が得られる。なお、化合物 (II)中におけるW、及び化合物 (III) 中における R4、R5、R6、n、Yは上記化9の定義のとおりである。
【0021】
混合酸無水物法の場合には、活性化剤として例えば、ジフェニルホスフィニッククロライド、エチルクロロホルメート、イソブチルクロロホルメート、ピバロイルクロライド等を用いて、カルボン酸 (II) をその対応する酸無水物へと変換した後、化合物 (III) と反応させる。添加剤として例えば、有機塩基であるトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン等が用いられる。溶媒として例えば、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類等が用いられる。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが通常、−15℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0022】
酸塩化物法の場合には、活性化剤として例えば、五塩化リン、三塩化リン、塩化チオニル等を用いて、カルボン酸 (II) をその対応する酸塩化物へと変換した後、化合物 (III) と反応させる。添加剤として例えば、有機塩基であるトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン等が用いられる。溶媒として例えば、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類等が用いられる。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが通常、0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0023】
DCC法の場合には、縮合剤として例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSCI)等が用いられる。溶媒として例えば、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類等が用いられる。本反応は必要に応じて1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)やN−ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)を添加して行っても良い。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが通常、0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0024】
CDI法の場合には、活性化剤として例えば、N,N’−カルボニルジイミダゾール等を用いてカルボン酸 (II) をその対応するN−アシル誘導体へと変換した後、化合物 (III) と反応させる。添加剤として例えば、有機塩基であるトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン等が、無機塩基である水素化ナトリウム、水素化カリウム等が用いられる。溶媒として例えば、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類等が用いられる。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが通常、0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0025】
アジド法の場合には、活性化剤として例えば、ジフェニルホスホリルアジド等を用いてカルボン酸 (II) をその対応するアジドへと変換した後、化合物 (III)と反応させる。添加剤として例えば、有機塩基であるトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン等が用いられる。溶媒として例えば、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類等が用いられる。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが通常、0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0026】
具体的には、例えば混合酸無水物法の活性化剤として、ジフェニルホスフィニッククロライド、ピバロイルクロライド等を用い、添加剤としてはトリエチルアミンを用いてクロロホルムまたはジメチルホルムアミド等の溶媒中にて、−15℃から室温の範囲で反応を行なうことにより目的を達する。
前記反応式Aで用いる原料化合物(II)のうち、Wが前記化10で示される基である化合物(II-a)は例えば図2に示す反応式Bのようにして合成することができる。
【0027】
反応式B中、化合物(IV)において、mは1から3の整数を表し、また、R1、R2 及びXは上記化10の定義のとおりであるが、m=2のときはR1=Hであり、m=3のときはR1=R2=Hである。また、Raはカルボキシル保護基を表し、以後の反応において問題を起こさない限りメチル基、エチル基、第3ブチル基等の低級アルキル基、フェナシル基あるいはトリクロロエチル基等を用いることができる。化合物(V)において、Zはハロゲンを表し、R3、R3’は上記化10の定義のとおりである。
反応式Bにおいて、(V)で表されるアルケニルハライドを、塩基存在下で(IV)で表される化合物と反応させ、ついで加水分解することによりカルボン酸(II-a)を合成することができる。
【0028】
本反応の一段階めは塩基の存在下に行うことができ、ナトリウムアミド、トリエチルアミン、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、酸化バリウム、酸化銀などが用いられる。また、触媒量のヨウ化カリウムを加えることもできる。溶媒としては例えば、メタノール、エタノール、ブタノールなどのアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジンなどの芳香族化合物、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシド、アセトンなどのケトン類などが使用される。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0029】
具体的には例えば化合物(IV)をテトラヒドロフラン、N,N'−ジメチルホルムアミド等に溶解し、塩基として水素化ナトリウム等を加えて攪拌した後、アルケニルハライドを加えて室温から溶媒の還流温度の範囲で反応を行なうことにより目的を達する。
また、2段階めの反応では、エステル化合物(VI)を酸あるいは塩基の存在下で加水分解することにより、カルボン酸(II-a)を合成することができる。酸としては塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸など、塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、カリウムt−ブトキシドなどが用いられる。溶媒としてはギ酸、酢酸などのカルボン酸類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、水あるいはこれらの混合溶媒などが使用される。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0030】
具体的には、例えばエステル化合物(VI)をメタノール、エタノールなどのアルコール類に溶解し、水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウム水溶液を加え、室温から還流温度で反応を行うことにより目的を達する。
なお、反応式Bで用いた原料化合物(V)は図3に示す反応式Cのようにして合成することができる。
反応式C中、Z、R3、R3’は上記反応式Bにおける定義のとおりである。本反応において一般式(VII)で表されるアルコールをハロゲン化することにより(V)で表されるアルケニルハライドを得ることができる。
【0031】
本反応は水酸基のハロゲン化反応として一般的な方法を用いることができる。例えばハロゲン化の試薬として、塩酸や臭化水素酸などの強酸、三臭化リン、三塩化リン、五塩化リンなどのリン化合物、塩化チオニル、N-ハロゲノスクシンイミドとジメチルスルフィド、トリフェニルホスフィンとハロゲン化炭化水素、塩化メタンスルホニルとリチウムハライドなどを用いて実施することができる。溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジンなどの芳香族類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミドなどのアミド類が用いられる。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0032】
具体的には例えば塩化リチウムとトリエチルアミンの存在下でメタンスルホニルクロリド等を用い、アセトン等の溶媒中において0℃から室温の範囲で反応を行うことにより目的を達する。
また、前記反応式Aで用いる原料化合物(II)のうち、Wが前記化11で示される基である化合物(II-b)は例えば図4に示す反応式Dのようにして合成することができる。
【0033】
反応式Dの第一段階において、一般式 (XVII) で表される化合物と一般式 (XVIII)で表される適当に置換されたベンジルハライドを塩基存在下で反応させることにより、一般式 (XIX)で表される化合物が得られる。化合物 (XVII) 中におけるR10、及び化合物 (XVIII) 中におけるR11は上記化11の定義のとおりである。化合物 (XVIII) 中におけるZはハロゲン原子を表す。また、化合物 (XVII)中におけるRaはカルボキシル保護基を表し、以後の反応において問題を起こさない限り、メチル基、エチル基、第三ブチル基等の低級アルキル基、フェナシル基あるいはトリクロロエチル基等を用いることができる。
【0034】
本反応における塩基として例えば、炭酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基が用いられる。具体的には、例えば塩基として炭酸カリウムを用い、アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中にて、室温から溶媒の還流温度の範囲で反応を行なうことにより目的を達する。
反応式Dの第二段階において、一般式 (XIX) で表される化合物を脱保護反応に付すことにより、一般式 (II-b) で表されるカルボン酸が得られる。
【0035】
本脱保護反応は保護基Raの種類により公知の各種の方法が用いられる。例えばRaがメチル基、エチル基の場合には公知のエステル加水分解によって脱保護される。具体的には、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基を用い、水、メタノール、エタノール等の溶媒中にて、室温から溶媒の還流温度の範囲で反応を行なうことにより目的を達する。
一方、反応式Aで用いた原料化合物(III)のうち、例えばn=2、R4=Hの化合物(III-a)は、図5に示す反応式Eのようにして合成できる。
【0036】
反応式Eにおいて、(IX)で表されるハロゲノアセトニトリルを、塩基存在下で(VIII)で表されるアミンと反応させ、ついでシアノ基を還元することによりエチレンアミン(III−a)を合成することができる。なお、化合物(VIII)において、R、R及びYは上記化9の定義のとおりである。また、化合物(IX)において、Zはハロゲンを表す。
【0037】
本反応における第1段階めの反応では反応式Bの第1段階めにおける反応条件と同様の条件下で反応を実施することができる。
本反応の第2段階めのシアノ基の還元においては公知の方法が用いられ、例えばBirch還元法、金属水素錯化合物による還元法、ラネーニッケルを用いる方法などを使用することができる。Birch還元の場合は、触媒として主にナトリウムやリチウムなどを用い、液体アンモニアとメタノール、エタノールなどのアルコールとの混合溶媒中で反応を行うことができる。金属水素錯化合物を用いる場合は、試薬として水素化アルミニウムリチウムや水素化アルミニウム、水素化ホウ素ナトリウムなどが使用できる。溶媒としてはジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、メタノール、エタノール、ブタノールなどのアルコール類などが使用される。水素化ホウ素ナトリウムを用いる場合は触媒としてラネーニッケル、塩化アルミニウムや塩化コバルトなどを使用することができる。ラネーニッケルを用いる場合は、アンモニア飽和メタノールを溶媒として加圧下、水素添加を行なうことにより目的を達する。いずれの反応においても反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0038】
具体的には、例えば水素化アルミニウムリチウムなどを氷冷下テトラヒドロフラン中に懸濁させ、そこへ化合物(X)を滴下し、0℃から溶媒の還流温度の範囲で反応を行なう。次いで水、あるいは水酸化ナトリウム水溶液などで処理することにより目的を達する。
また、前記反応式Aの原料化合物(III)において、n=2で、R4が低級アルキル基の化合物(III-b)は図6に示す反応式Fのようにして合成可能である。
【0039】
反応式Fにおいて(III−a)で表されるエチレンアミンを化合物(XI)とアミド化させた後、アミド部位のケトンを還元することにより (III−b)で表されるエチレンアミンを合成することができる。なお、化合物(III−a)においてR、R、Yは上記化9の定義のとおりである。化合物(XI)においてRは水素原子、又は低級アルキル基、Aはヒドロキシル基または−OCORを示す。
本反応の第1段階めの反応におけるアミド化は、反応式Aにおける反応条件と同様の条件下で反応を実施することができる。
【0040】
第2段階めの反応において、還元試薬として例えば、水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウム、水素化ホウ素ナトリウムとテトラフルオロホウ素トリエチルオキソニウムなどを用いることができる。溶媒として例えば、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジンなどの芳香族化合物、メタノール、エタノール、ブタノールなどのアルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類などが用いられる。いずれの反応においても反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0041】
具体的には、例えば水素化リチウムアルミニウムなどを氷冷下テトラヒドロフラン中に懸濁させ、そこへアミド化合物(XII)を滴下し、0℃から溶媒の還流温度の範囲で反応を行なう。次いで水、あるいは水酸化ナトリウム水溶液などで処理することにより目的を達する。
なお、前記反応式Eで用いた原料化合物(VIII)のうち、Yが−N(R7)−で示される基である化合物(XVI)は図7に示す反応式Gのようにして合成することができる。
【0042】
反応式G中、化合物 (XIII) 中におけるR9はアミノ保護基を表し、以後の反応において問題が起きない限りベンジルオキシカルボニル基、第三ブチルオキシカルボニル基等のウレタン型保護基、ホルミル基やトシル基等のアシル型保護基、あるいはトリチル基等のアルキル型保護基を用いることができる。化合物(XIII)中におけるR5、R6、及び化合物 (XIV) 中におけるR7は前記化9の定義の通りであり、Zはハロゲン原子を表す。
【0043】
反応式Gの第一段階において、一般式 (XIII) で表される保護ピペラジンと一般式 (XIV)で表される適当なハライドを塩基存在下で反応させることにより、一般式 (XV) で表される化合物が得られる。本反応における第1段階めの反応では反応式Bの第1段階めにおける反応条件と同様の条件下で反応を実施することができる。
【0044】
第二段階において、一般式 (XV) で表される化合物を脱保護反応に付すことにより、一般式 (XVI) で表される化合物が得られる。本脱保護反応はアミノ保護基R9の種類により公知の各種の方法を用いることができる。例えばR9がホルミル基の場合、脱保護剤としてヒドラジン、塩酸、過酸化水素等が用いられる。具体的には、例えば1N〜6Nの範囲の塩酸を用いてメタノール中にて、0℃から室温の範囲で反応を行なうことにより目的を達する。
なお、上記の各反応式A〜Gにおいて用いられている原料化合物で、特に記述していない化合物は商業上入手可能であるか、あるいは公知の方法を用いて容易に合成することができる。
【0045】
また、本発明化合物である一般式 (I)のアルキレンジアミン誘導体の酸付加塩としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸等の無機酸との塩、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、乳酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸等の有機酸との塩が挙げられる。これらの塩は通常の方法により容易に製造することができる。
【0046】
本発明にかかるアルキレンジアミン誘導体は、強力な抗ストレス性潰瘍作用や優れた胃酸分泌抑制作用を有し、さらに潰瘍再発の原因とされるヘリコバクター・ピロリに対する抗菌作用を有するものもある。また、安全性も高いため、人または動物の消化性潰瘍の治療・予防剤として有用である。このように、胃酸分泌抑制作用及びヘリコバクター・ピロリに対する抗菌作用を共に有する化合物は従来殆ど認められておらず、本発明化合物が潰瘍の予防、治療のみならず、再発防止にも有効であることが示される。
本発明化合物を消化性潰瘍の治療・予防剤として投与する場合、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤などとして経口的に投与してもよいし、また坐剤、注射剤、外用剤、点滴剤として非経口的に投与してもよい。投与量は症状の程度、個人差、年齢、潰瘍の種類などにより下記範囲外の量を投与することもあり得るが、勿論それぞれの特定の場合における個々の状況に適合するように調節しなければならない。通常成人1日あたり約0.01〜200mg/kg、好ましくは0.05〜50mg/kg、さらに好ましくは0.1〜10mg/kgを1日1〜数回に分けて投与する。
【0047】
製剤化の際は、通常の製剤担体を用い、常法により製造するが、必要により薬理学的、製剤学的に許容しうる添加物を加えてもよい。
すなわち、経口用固形製剤を調製する場合には、主薬に賦形剤、さらに必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤等を加えた後、常法により錠剤、被服錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤などとする。
【0048】
賦形剤としては、例えば乳糖、コーンスターチ、白糖、ブドウ糖、ソルビット、結晶セルロース、二酸化ケイ素等が、結合剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、エチルセルロース、メチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、シェラック、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、ポリビニルピロリドン等が、崩壊剤としては、例えば澱粉、寒天、ゼラチン末、結晶セルロース、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸カルシウム、デキストリン、ペクチン等が、滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油などが、着色剤としては医薬品に添加することが許されているものが、矯味矯臭剤としては、ココア末、ハッカ脳、芳香酸、ハッカ油、龍脳、桂皮末などが用いられる。これらの錠剤、顆粒剤には糖衣、ゼラチン衣、その他必要により適宜コーティングすることが可能である。
【0049】
注射剤を調製する場合には、必要により主薬にpH調整剤、緩衝剤、安定化剤、可溶化剤などを添加し、常法により皮下、筋肉内、静脈内用注射剤とする。
以下、具体例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
まず、各実施例の抗潰瘍剤としての評価に用いた試験方法について説明する。
【0050】
WIS:水浸拘束ストレス潰瘍抑制試験
<意義>
ストレスによる潰瘍発生の抑制度を検証する。
<方法>
6〜7週齢Crj:SD系雄性ラットまたはSlc:SD系雄性ラットを一晩絶食し(摂水は自由)、一群あたり5〜8匹として0.3%カルボキシメチルセルロースナトリウムまたは0.05%Tween80水溶液に溶解または懸濁した被験薬物(100mg/10ml/kg)を経口投与した。なお、対象には基剤のみを投与した。10分後にラットを東大薬作型ストレスケージに入れ、21℃の恒温水槽内に剣状突起まで浸した。水浸開始より7時間後にラットを水槽より引き上げ、直ちにエーテルまたは炭酸ガスで屠殺して胃を摘出した。5%中性ホルマリン緩衝液10mlを胃内に注入し、そのまま1%中性ホルマリン緩衝液中に30分以上浸して固定したのち、胃の大彎に沿って切開し腺胃部に発生している糜爛の長さを実体顕微鏡下にノギスを用いて測定した。ラット1匹あたりの糜爛の長さの総和を潰瘍係数とした。
【0051】
<判定基準>
被験薬物100mg/kg投与時の効果を、潰瘍発生抑制率(%)として表した。
潰瘍発生抑制率(%)=(1-(被験薬物群の潰瘍係数/対象群の潰瘍係数))×100
【0052】
VOL,TAO:酸分泌抑制試験(in vivo)
<意義>
In vivoでの酸分泌抑制効果を確認する。
<方法>
7週令のCrj:Donryu系雄性ラットを一晩絶食(摂水は自由)として一群8−10匹とし、ウレタン麻酔下(1.25g/kg)で用いた。0.5%カルボキシメチルセルロースナトリウム水溶液または0.05%Tween80水溶液に溶解または懸濁した被験薬物(100mg/10ml/kg)を経口投与し、その30分後に正中切開して幽門を結紮した。閉腹して30分後に生理食塩水に溶解したヒスタミン30mg/kgを皮下投与し、その3時間後に炭酸ガスで層殺した。胃を直ちに摘出して貯留した胃液を回収し、胃液量を測定した。胃液は0.1N NaOHで滴定して総酸排出量を算出した。
【0053】
<判定基準>
被験薬物100mg/kg投与時の効果を、胃液量(VOL)・総酸排出量(TAO)について、おのおのの抑制率(%)で表した。
各抑制率(%)=(1−(被験薬物の値/対照群の値))×100
【0054】
CAP:酸分泌抑制試験(in vitro)
<意義>
細胞レベルでの酸分泌抑制能を検討する。また作用機序の検討に用いることができる。
<方法>
まず遊離胃底腺膜標本を作製した。雄性日本白色種家兎(2.5−3Kg)をネンブタールで麻酔死させ、正中切開して直ちに胃を摘出し、幽門・噴門部を切除して大彎部に沿って切開して2枚に分けた。粘膜面に付着している胃内容物を氷冷PBS(−)で洗い流したのち、氷冷PBS(−)中で丁寧に洗い去った。胃壁を粘膜面を上にしてコルク板上に広げ、滅菌ガーゼで餌・粘液を完全に除去した。スパチラで粘膜を剥離し、氷冷PBS(−)に集めた。PBS(−)で2回洗浄後、はさみで細切した。さらに栄養液で2回洗浄した。栄養液の組成は、NaCl 132.4mM,KCl 5.4mM,Na2HPO4・12H2O 5mM,NaH2PO4・2H2O 1mM,MgSO4 1.2mM,CaCl2
【0055】
1mM,HEPES 25mM,glucose 2mg/ml,BSA 1mg/mlである。コラゲナーゼ 1mg/mlを含む栄養液70mlに粘膜片を分散させ、三角フラスコに入れて37℃で40−60分間スターラーで激しく撹拌した。この間、100%O2を栄養液表面に吹き付けておき、またpHを適 宜測定して、低下していたら直ちにアルカリでpH7.4に調整した。反応液に栄養液を加えて約200mlとし、メッシュでろ過して50mlの遠沈管に分注し、15分間静置して胃底腺を沈殿させた。上清をアスピレーターで除去・栄養液に分散・静置、を繰り返して胃底腺を3回洗浄した。この時、ピペッティングではなく、遠沈管2本に交互に繰り返し注ぎ入れるかたちで分散させた。顕微鏡下で細胞数をカウントし、1.6×106cells/mlに調整した。
【0056】
次に[14C]−アミノピリンの取り込み実験を行なった。エッペンドルフチューブを秤量したのち、上述した栄養液に溶解したヒスタミン10μl(最終濃度10-5M)、DMSOに溶解した被験薬物10μl(最終濃度10-5M)、栄養液で希釈した[14C]−アミノピリン10μl(最終濃度0.05μCi/ml)を入れ、上で調製した遊離胃底腺970μlを加え、37℃で40分間125回/分で振盪させた。卓上遠心機で30秒間遠心し、上清200μlをミニバイアルにとり、残りはアスピレーターで除去した。沈澱はチューブの蓋を開けた状態で80℃の乾燥機に一晩入れて完全に乾固させたのち、室温に戻して秤量した。次いで1N KOH 100μlを加え、蓋をして60℃で1−2時間処理して溶解し、ミニバイアルに移した。上清または沈澱の入ったミニバイアルにアトムライト4mlを加え、液体シンチレーションカウンターで放射活性を測定した。なお、20mM NaSCNを加えて水素イオン濃度勾配をキャンセルさせたものを用いて沈澱の放射活性の補正を行なったのち、沈澱に特異的にトラップされたアミノピリンの集積率を算出した。なお、本実験はduplicateで実施した。
【0057】
ここで、原理について簡単に説明する。遊離胃底腺では酸は分泌小管から腺腔にかけての空間に蓄積する。アミノピリンは弱塩基(pKa=5.0)で中性溶液中では非イオン型で細胞膜を自由に通過し、酸性溶液中ではイオン化して電荷のため細胞膜を通過できなくなることから、遊離胃底腺の閉じられた酸性空間にアミノピリンが蓄積する性質を利用している。アミノピリンの集積率(R)は以下の式で算出される。
R=((補正した沈澱の放射活性)/(上清の放射活性))×(200/(沈澱のmg乾燥重量))
【0058】
<判定基準>
最終濃度10-5Mにおける被験薬物の効果は、酸分泌抑制率(%)で表した。
酸分泌抑制率(%)=(1−(被験薬物のR/対照群のR))×100
【0059】
AHP:ヘリコバクター・ピロリに対する抗菌性試験
<意義>
潰瘍の発生及び再燃・再発に深く関与するといわれているヘリコバクター・ピロリ(微好気性のグラム陰性菌;以下、HP)に対する最小発育阻止濃度(MIC)を測定し、抗ヘリコバクター・ピロリ作用を有する化合物を見出す。
【0060】
<方法>
日本化学療法学会の方法に準じて実施した。Helicobacter pylori NCTC11637株の凍結菌株を市販の5%羊血液加トリブチケースソイ寒天培地で復元させ、さらに同培地で継代し、3日間前培養した。なお、培養条件は、37℃,5%O2・10%CO2・85%N2で行った。
【0061】
次に被験薬物の1000μg/ml溶液を25%以下のDMSO溶液にて調製し、これを減菌清製水で各種濃度になるよう希釈を行い、各濃度の溶液各々100μlを24ウエルプレートにとり、5%馬血液加ブルセラ寒天培地900μlを加えて混合し固化させ、MIC測定用培地を調製した。
前培養で生育したコロニーはイノキュレーションループで適当量とり、10mlのMueller Hinton Brothに、肉眼で濁りが確認できる程度まで懸濁し、約107cfu/mlの菌懸濁原液と した。この菌懸濁原液1mlを9mlのMueller Hinton Brothに加えて10倍希釈液とし、同様にして102希釈液を調製し、接種用菌液 とした。菌の接種は、接種用菌液10μlを分注器にてMIC測定用培地上に滴下して行った。菌を接種したMIC測定用培地は、前培養と同条件下で7日間培養し、培養終了後に菌の生育の無有を判定した。
【0062】
<判定基準>
HPのコロニーを認めないか、認めても数個(5個以内)の被験薬物の最小濃度をMIC値(μg/ml)として表した。
【0063】
PD:胃粘膜障害性試験
<意義>
実験潰瘍モデルで有効であった化合物の作用機序の可能性として、適合性細胞保護作用(弱い粘膜壊死物質が胃粘膜の内因性プロスタグランジン量を増加させることにより、見かけ上、抗潰瘍効果を示すこと)も考えられる。この場合、被験薬物は粘膜障害性を有しており、抗潰瘍剤としては不適当である。
そこで、胃粘膜の健常性を反映する胃粘膜電位差(PD)を測定することにより、被験薬物が胃粘膜障害性を持たないことを確認する(胃粘膜レベルでの毒性)。
【0064】
<方法>
7〜8週齢のCrj:SD系雄性ラットを一晩絶食し(摂水は自由)、ウレタン(1.25g/kg、i.p.)麻酔下でコルク板に仰臥位にて固定して正中切開し、前胃部に小切開を加えて37℃に加温した生理食塩水で胃内を洗浄した。前胃部より大彎に沿って胃体部中央の胃十二指腸動脈・右胃大網動脈の終端部まで血管を傷つけないように切開した。コルク板をジャッキに乗せて高さを調節後、京都薬大・竹内助教授考案のex vivoチャンバーに胃を装着した。このチャンバー内に表出させた胃粘膜面積は2.5cm2である。チャンバー内をマイクロチューブポンプを用いて37℃に加温した生理食塩水で灌流し、3M−KClを含む寒天ブリッジにてチャンバー内と腹腔内の電位差をPDメーターで測定した。なお、直腸温を経時的に測定して体温を管理した。PDが十分安定した後、生理食塩水の灌流を止め、0.5%カルボキシメチルセルロースナトリウム水溶液又は0.05%Tween80水溶液に溶解または懸濁させた被験薬物100mg/10ml/kgをチャンバー内に投与し、60分間PDを記録した。なお、対照には基剤のみを投与した。
【0065】
<判定基準>
被験薬物100mg/kg投薬後60分間のPD変化を総合的に勘案し、陽性対照を参考にして、5段階に分類して表した。
5:対照と同じで、全く障害性を認めない。
4:わずかにPDの低下傾向があり、若干の粘膜障害性の可能性が示唆されるが、問題ない。
3:PDの軽度低下があり、軽度の粘膜障害性がある可能性が認められるがほとんど問題ない。
2:PDの中等度低下があり、粘膜障害性を認める。
1:PDの重度低下があり、顕著な粘膜障害性を認める。
【0066】
AT:単回投与毒性予備試験
<方法>
5週齢のSlc:ICR系雄性マウスを一群3〜5匹で用いた。試験当日朝9時より4〜5時間絶食(摂水は自由)し、0.5%カルボキシメチルセルロースナトリウム水溶液に溶解または懸濁した被験薬物2000mg/10ml/kgを経口投与した。なお、対照には基剤のみを投与した。投与後15分、30分、1時間、2時間、3時間の各時点で行動・症状観察を行い、一週間後まで毎日経過観察した。体重は、絶食前・絶食後及び休日をのぞき毎日同じ時刻に測定した。死亡例については直ちに剖検し、臓器の肉眼的観察を行った。生存例についても、投与一週間後にエーテルまたは炭酸ガスで屠殺し、臓器の肉眼的観察を行った。
【0067】
<判定基準>
被験薬物2000mg/kg単回投与時の毒性を5段階に分類して表した。
5:死亡率0%、行動・臓器とも全く毒性を認めない。
4:死亡率0%、臓器には毒性を認めないが、行動ないし体重増加に若干の毒性を認める。
3:死亡例がある(全例死亡ではない)が臓器には毒性を認めない。
2:死亡例の有無に関わらず、臓器に毒性を認める。
1:全例死亡
【0068】
MTT:細胞障害・保護作用試験
<意義>
細胞レベルでの毒性がないことを確認する。細胞レベルでの毒性があるものも、抗潰瘍剤としては不適当である。また、他の細胞レベルの試験における被験薬物の作用が毒性によるものではないことを確認することができる。
【0069】
<方法>
雄性日本白色種家兎(2.5〜3kg)をネンブタールで麻酔死させ、直ちに胃を摘出した。胃大彎を切開して胃内容物を除去し、粘膜表面をHBSS(Hanks'balanced salt solution)で洗浄したのち、氷冷したHBSS中で実験室へ運搬した。幽門前庭部を取り除き、胃体部粘膜をスバチラではがし、BME(Basal Medium Eagle)中で2〜3mm2に細切した後、ディスパーゼ280U/ml及びコラゲナーゼ30〜50U/ml(メディウム:BME60ml)にて37℃で15分間120〜130回/分振盪した。なお、コラゲナーゼ濃度はロットが変わるごとに、細胞の状態を見て適宜変更した。1mMEDTA含有EBSS(Earle's Balanced Salt Solution)で2回洗浄した後、1mMEDTA含有MEM(Minimum Essential Medium)で5分間37℃で振盪した。次に、前述と同濃度のディスパーゼ・コラゲナーゼで15分振盪させて上清を除去し、さらに50〜60分間、37℃・120〜130回/分振盪した。その後、HBSSで2回洗浄した後、2%UltrocerGを含むHam F12にて1×106Cells/mlとし、96穴プレートに200μlづつ分注した。37℃・5%CO2・95%airで3日間インキュベートしてコンフルエントに達した状態で、MTTアッセイに用いた。
【0070】
被験薬物は10-2MとなるようにDMSOに溶解し、最終濃度10-4Mとなるように2%Ultrocer G含有HBSSで希釈した。8well/群とし、メディウム100μlと交換後直ちにMTT試薬10μlを加えた。37℃・5%CO2・95%airで4時間インキュベート後、遠心して上清を捨て、100%エタノール100μlを加えてホルマザンを溶解し、マイクロプレートリーダーで吸光度(OD570−630)を測定した。これは生細胞のミトコンドリアのみによってMTTがMTTホルマザンに変化し、色が変わる現象を利用した方法である。
【0071】
<判定基準>
最終濃度10-4Mにおける被験薬物の細胞障害作用または細胞保護作用を細胞障害率(%)として表した。
細胞障害率(%)=(1-(被験薬物群の吸光度/対照群の吸光度)×100
従って、数字が小さい方が好ましい。
【0072】
以上の効果試験及び安全性試験に基づき、本発明の実施例にかかる化合物の抗潰瘍作用及び安全性を調べた。
【0073】
化合物群1−1
本化合物群は、前記化12に示す構造を有し、且つR1及びR2が水素原子である化合物である。この化合物群1−1に相当するアルキレンジアミン誘導体として、下記の実施例化合物を試験した。効果試験、安全性試験の結果を表1に示す。
【0074】
[実施例1]
【化17】
Figure 0004150435
[実施例2]
【化18】
Figure 0004150435
[実施例3]
【化19】
Figure 0004150435
[実施例4]
【化20】
Figure 0004150435
[実施例5]
【化21】
Figure 0004150435
[実施例6]
【化22】
Figure 0004150435
[実施例7]
【化23】
Figure 0004150435
[実施例8]
【化24】
Figure 0004150435
[実施例9]
【化25】
Figure 0004150435
[実施例10]
【化26】
Figure 0004150435
【0075】
【表1】
Figure 0004150435
【0076】
上記表1より明らかなように、本化合物群1−1の化合物は優れた抗潰瘍作用及び酸分泌抑制作用を有する。
なお、本化合物群1−1においては、芳香環上のアルケニルオキシ基の結合位置の自由度は高く、また、Xに関して言えば、例えば実施例5と実施例7から解るように、Xの酸素原子を硫黄原子に置換した場合にもその効果は維持される。また、例えば実施例5と実施例6から、R1の水素原子をフッ素原子に置換した場合にもその効果が維持されることが示唆された。
さらに、実施例3と、実施例8及び実施例9からは、R4、R5、R6の水素原子を低級アルキル基とした場合にも十分な効果が得られることが示された。
【0077】
化合物群1−2
前記化合物群1−1においてR1及びR2が水素原子であったのに対し、本化合物群1−2にかかるアルキレンジアミン誘導体は、前記化12のR1、R2の少なくとも一方が前記化13で示されるアルケニルオキシ基である基本骨格を有するものである。
化合物群1−2に相当するアルキレンジアミン誘導体として、下記の化合物について試験を行った。結果を表2に示す。
【0078】
[実施例11]
【化27】
Figure 0004150435
[実施例12]
【化28】
Figure 0004150435
[実施例13]
【化29】
Figure 0004150435
[実施例14]
【化30】
Figure 0004150435
[実施例15]
【化31】
Figure 0004150435
[実施例16]
【化32】
Figure 0004150435
[実施例17]
【化33】
Figure 0004150435
[実施例18]
【化34】
Figure 0004150435
[実施例19]
【化35】
Figure 0004150435
【0079】
【表2】
Figure 0004150435
【0080】
上記表2より明らかなように、R1及び/又はR2がアルケニルオキシ基の場合においても、十分な抗潰瘍作用、酸分泌抑制作用が得られ、また、安全性にも優れていた。
なお、本化合物群においてアルケニルオキシ基の結合位置の自由度は高く、種々の結合位置をとることが可能である。
【0081】
化合物群1−3
本化合物群1−3にかかるアルキレンジアミン誘導体は、前記化12に示す基本骨格を有し、且つR1、R2の少なくとも一方が低級アルコキシ基である基本骨格を有するものである。
本化合物群1−3に相当するアルキレンジアミン誘導体として、下記のものについて試験を行った。結果を表3に示す。
【0082】
[実施例20]
【化36】
Figure 0004150435
[実施例21]
【化37】
Figure 0004150435
[実施例22]
【化38】
Figure 0004150435
[実施例23]
【化39】
Figure 0004150435
[実施例24]
【化40】
Figure 0004150435
[実施例25]
【化41】
Figure 0004150435
[実施例26]
【化42】
Figure 0004150435
[実施例27]
【化43】
Figure 0004150435
【0083】
【表3】
Figure 0004150435
【0084】
上記表3より明らかなように、R1及び/又はR2が低級アルコキシ基の場合においても、十分な抗潰瘍作用が得られる。特に、実施例23と実施例24、実施例25と実施例26を見ると、R1及びR2が共に低級アルキル基である場合には、より高い抗潰瘍効果及び安全性が得られることが示唆された。
【0085】
化合物群2−1
本化合物群2−1にかかるアルキレンジアミン誘導体は、前記化14に示す基本骨格を有し、且つR1及びR2が水素原子である化合物である。この化合物群2−1に相当するアルキレンジアミン誘導体として、下記の実施例化合物を試験した。
【0086】
[実施例28]
【化44】
Figure 0004150435
[実施例29]
【化45】
Figure 0004150435
[実施例30]
【化46】
Figure 0004150435
[実施例31]
【化47】
Figure 0004150435
[実施例32]
【化48】
Figure 0004150435
[実施例33]
【化49】
Figure 0004150435
[実施例34]
【化50】
Figure 0004150435
【0087】
【表4】
Figure 0004150435
【0088】
上記表4より明らかなように、Yが−O−である本化合物群2−1の場合においても、高い抗潰瘍作用や酸分泌抑制作用が得らた。
なお、本化合物群では、実施例33や実施例34のようにXにおいて酸素原子を硫黄原子とすることや、R5及びR6を低級アルキル基とすることも可能である。
【0089】
化合物群2−2
前記化合物群2−1においてR1及びR2が水素原子であったのに対し、本化合物群2−2にかかるアルキレンジアミン誘導体は、前記化14のR1、R2の少なくとも一方が前記化13で示されるアルケニルオキシ基である基本骨格を有するものである。
化合物群2−2に相当するアルキレンジアミン誘導体として、下記の化合物について試験を行った。結果を表5に示す。
【0090】
[実施例35]
【化51】
Figure 0004150435
[実施例36]
【化52】
Figure 0004150435
[実施例37]
【化53】
Figure 0004150435
[実施例38]
【化54】
Figure 0004150435
[実施例39]
【化55】
Figure 0004150435
【0091】
【表5】
Figure 0004150435
【0092】
上記表5より明らかなように、R1及び/又はR2がアルケニルオキシ基の場合においても、抗潰瘍作用、酸分泌抑制作用が得られ、また、安全性にも優れるものが得られた。
【0093】
化合物群2−3
本化合物群2−3にかかるアルキレンジアミン誘導体は、前記化14に示す基本骨格を有し、且つR1、R2の少なくとも一方が低級アルコキシ基である基本骨格を有するものである。
本化合物群2−3に相当するアルキレンジアミン誘導体として、下記のものについて試験を行った。
【0094】
[実施例40]
【化56】
Figure 0004150435
[実施例41]
【化57】
Figure 0004150435
[実施例42]
【化58】
Figure 0004150435
[実施例43]
【化59】
Figure 0004150435
[実施例44]
【化60】
Figure 0004150435
【0095】
【表6】
Figure 0004150435
【0096】
上記表6より明らかなように、R1及び/又はR2が低級アルコキシ基の場合においても、十分な抗潰瘍作用、酸分泌抑制作用が得られた。
【0097】
化合物群3
本化合物群3にかかるアルキレンジアミン誘導体は、前記化15に示す基本骨格を有し、且つR1及びR2が水素原子である化合物である。この化合物群3に相当するアルキレンジアミン誘導体として、下記の実施例化合物を試験した。
【0098】
[実施例45]
【化61】
Figure 0004150435
[実施例46]
【化62】
Figure 0004150435
[実施例47]
【化63】
Figure 0004150435
[実施例48]
【化64】
Figure 0004150435
[実施例49]
【化65】
Figure 0004150435
[実施例50]
【化66】
Figure 0004150435
[実施例51]
【化67】
Figure 0004150435
[実施例52]
【化68】
Figure 0004150435
[実施例53]
【化69】
Figure 0004150435
【0099】
[実施例54]
【化70】
Figure 0004150435
[実施例55]
【化71】
Figure 0004150435
[実施例56]
【化72】
Figure 0004150435
[実施例57]
【化73】
Figure 0004150435
[実施例58]
【化74】
Figure 0004150435
[実施例59]
【化75】
Figure 0004150435
[実施例60]
【化76】
Figure 0004150435
[実施例61]
【化77】
Figure 0004150435
【0100】
【表7】
Figure 0004150435
Figure 0004150435
【0101】
上記表7より明らかなように、本化合物群3においては抗潰瘍作用、酸分泌抑制作用が得られ、また、実施例59のようにヘリコバクター・ピロリに対する抗菌作用も併有するものもあった。
なお、本化合物群においてはR7の自由度が高く、低級アルキル基、アリール基、カルバモイル低級アルキル基、アラルキル基、不飽和複素環をとることができる。
【0102】
化合物群4
本化合物群4にかかるアルキレンジアミン誘導体は、前記化16に示す基本骨格を有する化合物である。この化合物群4に相当するアルキレンジアミン誘導体として、下記の実施例化合物を試験した。
[実施例62]
【化78】
Figure 0004150435
【表8】
Figure 0004150435
【0103】
上記表8から解るように、本化合物群4の化合物は抗潰瘍作用、酸分泌抑制作用とともにヘリコバクター・ピロリに対する抗菌作用も併有する。
【0104】
【実施例】
以下、前記各実施例にかかる化合物の製造方法について説明する。
まず、本発明の化合物を合成するために用いられた原料化合物の合成法を参考例1〜32として示す。
【0105】
参考例1
4−ゲラニルオキシ安息香酸の合成
4−ヒドロキシ安息香酸メチル 7.61g のアセトン溶液 80ml に、ゲラニルブロマイド 10.9g および炭酸カリウム 13.8g を加えて、6時間加熱還流した。反応終了後、水 150mlを加えクロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製して、4−ゲラニルオキシ安息香酸メチル 13.00gを得た。
4−ゲラニルオキシ安息香酸メチル 13.00g のメタノール溶液 50ml に、水酸化カリウム 3.90g の水溶液 10ml を加えた。室温で一晩攪拌した後、1時間加熱還流した。反応液に濃塩酸を加えて溶液を酸性としたのち、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。得られた固体をヘキサン−酢酸エチルから再結晶して標題化合物 9.77g(71%)を得た。
【0106】
参考例2
4−プレニルオキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、4−ヒドロキシ安息香酸メチル7.61gとプレニルブロマイド7.45gから、4−プレニルオキシ安息香酸5.86g(57%)を得た。
【0107】
参考例3
3-ゲラニルオキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、3−ヒドロキシ安息香酸メチル 7.61g とゲラニルブロマイド10.86g から、3-ゲラニルオキシ安息香酸8.45g(62%)を得た。
【0108】
参考例4
2-ゲラニルオキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、2−ヒドロキシ安息香酸メチル 7.61g とゲラニルブロマイド10.86g から、2-ゲラニルオキシ安息香酸10.23g(75%)を得た。
【0109】
参考例5
4-ファルネシルオキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、4−ヒドロキシ安息香酸メチル 5.33g とファルネシルブロマイド10.00g から、4-ファルネシルオキシ安息香酸7.58g(63%)を得た。
【0110】
参考例6
2−ゲラニルチオ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、2−メルカプト安息香酸メチルと、ゲラニルブロマイド10.86g から、2-ゲラニルチオ安息香酸10.97g(76%)を得た。
【0111】
参考例7
2−ゲラニルオキシ−5−メトキシ安息香酸の合成
2−ヒドロキシ−5−メトキシ安息香酸8.40gのエタノール溶液100mlに硫酸5mlを加え、3時間加熱還流した。反応終了後、濃縮し、水100ml及び炭酸水素ナトリウムを加えた。クロロホルムで抽出した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)で精製し、2−ヒドロキシ−5−メトキシ安息香酸エチルを得た。得られた化合物9.10g及びゲラニルブロマイド10.86gから、参考例1と同様にして2−ゲラニルオキシ−5−メトキシ安息香酸7.34g(48%)を得た。
【0112】
参考例8
3,4-ジプレニルオキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、3,4−ジヒドロキシ安息香酸エチル9.10g とプレニルブロマイド14.90g から、3,4-ジプレニルオキシ安息香酸11.61g(67%)を得た。
【0113】
参考例9
3,4-ジゲラニルオキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、3,4−ジヒドロキシ安息香酸エチル9.10g とゲラニルブロマイド21.70g から、3,4-ジゲラニルオキシ安息香酸13.1g(62%)を得た。
【0114】
参考例10
2,4−ジゲラニルオキシ安息香酸の合成
参考例7と同様にして、2,4−ジヒドロキシ安息香酸9.10gとゲラニルブロマイド21.70gから、,4−ジゲラニルオキシ安息香酸8.34g(52%)を得た。
【0115】
参考例11
4,5−ジメトキシ−3−ゲラニルオキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、4,5−ジメトキシ−3−ヒドロキシ安息香酸メチル7.00gとゲラニルブロマイド10.30gから、4,5−ジメトキシ−3−ゲラニルオキシ安息香酸5.62g(51%)を得た。
【0116】
参考例12
3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシ安息香酸メチルの合成
参考例7と同様にしてシリンギン酸17.03及びメタノールから3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシ安息香酸メチル13.85g(76%)を得た。
【0117】
参考例13
3,5-ジメトキシ-4-プレニルオキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシ安息香酸メチル7.89g とプレニルクロライド5.73g から、3,5-ジメトキシ-4-プレニルオキシ安息香酸5.40g(55%)を得た。
【0118】
参考例14
3,5-ジメトキシ-4-ゲラニルオキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシ安息香酸メチル5.44g とゲラニルブロマイド8.04g から、3,5-ジメトキシ-4-ゲラニルオキシ安息香酸5.71g(67%)を得た。
【0119】
参考例15
4-ネリルオキシ安息香酸の合成
ネロール7.71gのジクロロメタン溶液200mlにN-クロロスクシンイミド10.01g及びジメチルスルフィド6.56mlを加え氷冷中4時間攪拌した。反応終了後、飽和食塩水、水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮し、得られたネリルクロライドと4-ヒドロキシ安息香酸メチル7.61g から参考例1と同様にして4-ネリルオキシ安息香酸7.47g(54%)を得た。
【0120】
参考例16
3,5−ジメトキシ−4−ネリルオキシ安息香酸の合成
参考例15と同様にして、ネロール1.26g及び3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ安息香酸メチル0.96gから3,5−ジメトキシ−4−ネリルオキシ安息香酸0.19g(9%)を得た。
【0121】
参考例17
3,4,5-トリプレニルオキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして3,4,5-トリヒドロキシ安息香酸エチル4.95g及びプレニルブロマイド14.90gから3,4,5-トリプレニルオキシ安息香酸5.43g(58%)を得た。
【0122】
参考例18
2-ゲラニルオキシ-4-メトキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、2-ヒドロキシ-4-メトキシ安息香酸メチル9.1g 及びゲラニルブロマイド10.86gから2-ゲラニルオキシ-4-メトキシ安息香酸7.73g(51%)を得た。
【0123】
参考例19
4-ゲラニルオキシ-3-メトキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、4-ヒドロキシ-3-メトキシ安息香酸メチル9.1g 及びゲラニルブロマイド10.86gから4-ゲラニルオキシ-3-メトキシ安息香酸7.59g(63%)を得た。
【0124】
参考例20
2-ゲラニルオキシ-3-メトキシ安息香酸の合成
参考例7と同様にして、2-ヒドロキシ-3-メトキシ安息香酸16.80g 及びゲラニルブロマイド10.86gから2-ゲラニルオキシ-3-メトキシ安息香酸11.54g(64%)を得た。
【0125】
参考例21
3-ゲラニルオキシ-4-メトキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、3-ヒドロキシ-4-メトキシ安息香酸メチル8.40g 及びゲラニルブロマイド10.36gから3-ゲラニルオキシ-4-メトキシ安息香酸3.60g(24%)を得た。
【0126】
参考例22
3,5-ジプレニルオキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、3,5-ジヒドロキシ安息香酸メチル8.40g 及びプレニルブロマイド14.90gから3,5-ジプレニルオキシ安息香酸10.06g(69%)を得た。
【0127】
参考例23
2,4−ジプレニルオキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、2,4−ジヒドロキシ安息香酸メチル8.40g及びプレニルブロマイド14.90gから2,4−ジプレニルオキシ安息香酸8.86g(61%)を得た。
【0128】
参考例24
2,5-ジプレニルオキシ安息香酸の合成
参考例7と同様にして、2,5-ジヒドロキシ安息香酸23.10g 及びプレニルブロマイド14.90gから2,5-ジプレニルオキシ安息香酸9.74g(84%)を得た。
【0129】
参考例25
3,5-ジゲラニルオキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、3,5-ジヒドロキシ安息香酸メチル8.40g 及びゲラニルブロマイド21.72gから3,5-ジゲラニルオキシ安息香酸10.09g(47%)を得た。
【0130】
参考例26
2,5-ジゲラニルオキシ安息香酸の合成
参考例1と同様にして、2,5-ジヒドロキシ安息香酸メチル7.12g 及びゲラニルブロマイド21.72gから2,5-ジゲラニルオキシ安息香酸2.17g(10%)を得た。
【0131】
参考例27
3-フルオロ-6-ゲラニルオキシ安息香酸の合成
参考例7と同様にして、3-フルオロ-6-ヒドロキシ安息香酸10.00g 及びゲラニルブロマイド10.86gから3-フルオロ-6-ゲラニルオキシ安息香酸11.57g(79%)を得た。
【0132】
参考例28
4-(2- アミノエチル)-1-エチルピペラジンの合成
1-ピペラジンエタノール2.28g のアセトン溶液40ml に、ブロモアセトニトリル2.40g および炭酸カリウム 5.53gを加えて、4時間室温で攪拌した。反応終了後、飽和食塩水、水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残さをメタノール60mlに溶解した。氷冷下、塩化コバルト9.50g及び水素化ホウ素ナトリウム7.60gを加えて30分室温で攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残さをクロロホルムに溶解し濾過した。濾液を濃縮し4-(2- アミノエチル)-1-エチルピペラジン1.17g(41%)を得た。
【0133】
参考例29
4-(2- アミノエチル)-1-イソブチルピペラジンの合成
1-ピペラジンカルボキシアルデヒド33.21g、炭酸カリウム68.34gをアセトン150mlに溶解し、イソブチルブロマイド47.43gを加えた。24時間攪拌還流した後、反応液を濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残さを酢酸エチルに溶かし、水、飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残さ36.85gの一部27.8gをメタノール160mlに溶解し、2N-塩酸メタノール溶液180mlを加え、室温で60時間放置した。反応溶液を減圧濃縮して得た残さにアセトンを加え、析出した結晶を濾取し、アセトンで洗浄後、乾燥し1-イソブチルピペラジン2塩酸塩34.8gを得た。
【0134】
1-イソブチルピペラジン2塩酸塩69.5gに10%水酸化ナトリウム水溶液100mlを加え、エーテル抽出した。濃縮後、残さを減圧蒸留(bp 172-174℃ 5mmHg)し、1-イソブチルピペラジン43.7gを得た。
1-イソブチルピペラジン2.84g及びブロモアセトニトリル2.40gを用い、参考例28の場合と同様にして4-(2- アミノエチル)-1-イソブチルピペラジン1.19g(15%)を得た。
【0135】
参考例30
1−(2−アミノエチル)−2,6−ジメチルモルホリンの合成
参考例28の場合と同様にして2,6−ジメチルモルホリン3.46g及びクロロアセトニトリル2.27gから1−(2−アミノエチル)−26−ジメチルモルホリン2.97g(63%)を得た。
【0136】
参考例31
1−[2−(エチルアミノ)エチル]ピペリジンの合成
1−(2−アミノエチル)ピペリジン5.01gのジクロロメタン溶液100mlにトリエチルアミン11ml、無水酢酸4.4mlを加えて室温で40分撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残さを氷冷下、水素化アルミニウムリチウム3.46gのテトラヒドロフラン懸濁液100mlに滴下した、1時間加熱還流した後、濾過、濃縮し、1−[2−(エチルアミノ)エチル]ピペリジン4.43g(79%)を得た。
【0137】
参考例32
1−(2−アミノエチル)−3,3−ジメチルピペリジンの合成
参考例28の場合と同様にして3,3−ジメチルピペジン3.40g及びクロロアセトニトリル2.27gから1−(2−アミノエチル)−33−ジメチルピペリジン2.32g(50%)を得た。
【0138】
以下に前記本発明化合物実施例1〜62の合成方法を示す。
実施例1
後記実施例45と同様にして、4−プレニルオキシ安息香酸1.44gを1−(2−アミノエチル)ピペリジン1.08mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.77g(80%)を得た。
m.p.86.2−87.0
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.74(2H,d,J=8.8Hz),6.93(2H,d,J=8.8Hz),6.85(1H,bs),5.49(1H,t,J=6.6Hz),4.55(2H,d,J=6.8Hz),3.51(2H,q,J=5.9Hz),2.54(2H,t,J=6.1Hz),2.51−2.39(4H,m),1.80(3H,s),1.75(3H,s),1.61−1.58(4H,m),1.50−1.42(2H,m)
【0139】
実施例2
実施例45と同様にして、4−ネリルオキシ安息香酸1.64gを1−(2−アミノエチル)ピペリジン0.84mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.09g(47%)を得た。
m.p.59.8−61.2
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.73(2H,d,J=8.8Hz),6.93(2H,d,J=8.8Hz),6.85(1H,bs),5.50(1H,t,J=6.8Hz),5.12(1H,t,J=5.8Hz),4.54(2H,d,J=6.8Hz),3.51(2H,q,J=5.8Hz),2.54(2H,t,J=5.8Hz),2.38−2.48(4H,m),2.17−2.07(4H,m),1.80(3H,s),1.68(3H,s),1.62−1.57(7H,m),1.52−1.42(2H,m)
【0140】
実施例3
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸1.37gを1−(2−アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.70g(88%)を得た。
m.p.62.2−63.5
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.73(2H,dd,J=1.5Hz,8.3Hz),6.92(2H,dd,J=2.0Hz,8.8Hz),6.88(1H,bs),5.48(1H,t,J=6.3Hz),5.13−5.06(1H,m),4.57(2H,d,J=6.4Hz),3.51(2H,q,J=5.4Hz),2.55(2H,t,J=5.9Hz),2.51−2.39(4H,m),2.18−2.02(4H,m),1.74(3H,s)1.67(3H,s),1.60(3H,s),1.50−1.42(2H,m)
【0141】
実施例4
実施例45と同様にして、3-ゲラニルオキシ安息香酸1.37g を1-(2-アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.75g(91%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.41-7.23(3H,m),7.03(2H,dt,J=2.4Hz,7.3Hz),6.99(1H,bs),5.49(1H,t,J= 6.4Hz),5.13-5.05(1H,m),4.58(2H,d,J=6.4Hz),3.53(2H,q,J=5.4Hz),2.56(2H,t,J=6.1Hz),2.52-2.38(4H,m),2.17-2.03(4H,m),1.74(3H,s)1.68(3H,s),1.60(3H,s),1.51-1.39(2H,m)
【0142】
実施例5
実施例45と同様にして、2-ゲラニルオキシ安息香酸1.37g を1-(2-アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.70g(89%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 8.34(1H,bs),8.21(1H,dd,J=2.0Hz,7.8Hz),7.40(1H,dt,J=2.0Hz,8.3Hz), 7.05(1H,t,J=7.8Hz), 6.94(1H,d,J=8.3Hz),5.50(1H,t,J=6.4Hz),5.11-5.02(1H,m), 4.72(2H,d,J=6.4Hz), 3.56(2H,q,J=6.4Hz),2.53(2H,t,J=6.4Hz),2.49-2.34(4H,m),2.16-2.02(4H,m), 1.75(3H,s), 1.66(3H,s),1.60(3H,s),1.49-1.39(2H,m)
【0143】
実施例6
実施例45と同様にして、5−フルオロ−2−ゲラニルオキシ安息香酸1.46gを1−(2−アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.06g(53%)を得た。
H−NMR(CDCl
δ(ppm)8.40(1H,bs),7.94−7.89(1H,m),7.10−7.03(1H,m),6.93−6.87(1H,m),5.52−5.42(1H,m),5.10−5.00(1H,m),4.70(2H,d,J=6.4Hz),3.60−3.48(2H,m),2.57−2.37(6H,m),2.15−2.05(4H,m),1.74(3H,s),1.66(3H,s),1.601.44(9H,m)
【0144】
実施例7
実施例45と同様にして、2−ゲラニルチオ安息香酸2.03gを1−(2−アミノエチル)ピペリジン1.00mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物0.86g(31%)を得た。
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.66(1H,d,J=8.8Hz),7.42−7.23(3H,m),5.28(1H,t,J=7.8Hz),5.04(1H,t,J=6.8Hz),3.57−3.54(4H,m),2.54(2H,t,J=6.4Hz),2.46−2.39(4H,m),2.08−1.95(4H,m),1.67(3H,s),1.66(3H,s),1.58(3H,s),1.47−1.43(2H,m)
【0145】
実施例8
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸1.91gを1−[2−(エチルアミノ)エチル]ピペリジン1.20gとの縮合反応に付すことにより標題化合物2.13g(74%)を得た。
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.73(2H,dd,J=1.5Hz,8.3Hz),6.92(2H,dd,J=2.0Hz,8.8Hz),5.48(1H,t,J=6.4Hz),5.13−5.06(1H,m),4.57(2H,d,J=6.4Hz),3.75−3.20(4H,m),2.72−2.20(6H,m),2.18−2.02(4H,m),1.74(3H,s),1.67(3H,s),1.60(3H,s),1.55(3H,s),1.46(2H,s),1.10−1.28(4H,m)
【0146】
実施例9
実施例45と同様にして、4-ゲラニルオキシ安息香酸1.92g を1-(2-アミノエチル)-3,3-ジメチルピペリジン1.00gとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.63g(56%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.73(2H,d,J=8.8Hz),6.92(2H,d,J=8.8Hz),5.48(1H,t,J=6.6Hz),5.09(1H,t,J=6.6Hz), 4.58(2H,d,J=6.3Hz),3.50(2H,q,J=5.4Hz),2.51(2H,t,J=5.9Hz),2.12-2.10(6H,m), 1.74(3H,s),1.68(3H,s),1.62-1.60(5H,m),1.26(2H,t,J=6.8Hz),0.97(6H,s)
【0147】
実施例10
実施例45と同様にして、4−ファルネシルオキシ安息香酸1.71gを1−(2−アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物2.23g(99%)を得た。
m.p.86.2−87.0
H−NMR(CDCI
δ(ppm)7.74(2H,d,J=8.3Hz),6.93(2H,d,J=8.8Hz),6.88(1H,bs),5.49(1H,t,J=6.6Hz),5.07−5.11(2H,m),4.57(2H,d,J=6.8Hz),3.51(2H,q,J=5.4Hz),2.55(2H,t,J=6.1Hz),2.51−2.39(4H,m),2.15−2.03(6H,m),1.75(3H,s),1.68(3H,s),1.60−1.57(12H,m)
【0148】
実施例11
実施例45と同様にして、3,4−ジゲラニルオキシ安息香酸2.13gを1−(2−アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物2.17g(81%)を得た。
m.p.99.5−100.8
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.43(1H,d,J=2.0Hz),7.28−7.23(1H,m),6.87(1H,d,J=8.3Hz),5.56−5.45(2H,m),5.12−5.03(2H,m),4.66(4H,d,J=6.4Hz),3.54−3.46(2H,m),2.56−2.48(2H,m),2.47−2.34(4H,m),2.15−2.00(8H,m),1.74(3H,s),1.72(3H,s),1.66(6H,s),1.59(6H,s),1.51−1.39(2H,m)
【0149】
実施例12
実施例45と同様にして、2,4-ジゲラニルオキシ安息香酸2.13g を1-(2-アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物2.10g(79%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 8.20(1H,bs),8.15(1H,d,J=8.8Hz),6.58(1H,dd,J=2.0Hz,6.8Hz),6.49(1H,d,J=2.0Hz),5.52-5.46(2H,m),5.09-5.07(2H,m), 4.67(2H,d,J=6.4Hz), 4.56(2H,d,J=6.4Hz), 3.54(2H,d,J=4.9Hz), 2.59-2.45(2H,m),2.42(4H,bs),2.15-2.05(8H,m),1.74(6H,s), 1.68- 1.67(6H,m),1.60-1.59(2H,m)
【0150】
実施例13
実施例45と同様にして、2,5-ジゲラニルオキシ安息香酸2.13g を1-(2-アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物2.06g(77%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 8.43(1H,bs),7.79(1H,d,J=3.4Hz),6.99(1H,dd,J=3.4Hz,8.8Hz),6.90(1H,d,J=8.8Hz), 5.53-5.42(2H,m),5.11-5.02(2H,m), 4.63(2H,d,J=6.4Hz),4.52(2H,d,J=6.4Hz), 3.52(2H,q,J=6.4Hz), 2.55(2H,t,J=6.4Hz),2.50-2.37(4H,m), 2.17-2.02(8H,m),1.72(6H,s), 1.67(6H,s),1.60(6H,s), 1.51-1.39(2H,m)
【0151】
実施例14
実施例45と同様にして、3,5-ジゲラニルオキシ安息香酸2.13g を1-(2-アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物2.24g(84%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 6.94(2H,d,J=2.4Hz),6.61(1H,t,J=2.4Hz),5.49(2H,t,J=5.4Hz),5.12-5.04(2H,m), 4.51(4H,d,J=6.8Hz),3.52(2H,q,J=5.9Hz),2.56(2H,t,J=5.8Hz),2.51-2.37(4H,m),2.17-2.04(8H,m),1.73(6H,s),1.68(6H,s),1.60(6H,s),1.50-1.41(2H,m)
【0152】
実施例15
実施例45と同様にして、3,4−ジプレニルオキシ安息香酸1.45gを1−(2−アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.80g(90%)を得た。
m.p.101.5−102.5
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.43(1H,d,J=2.0Hz),6.85(1H,d,J=8.3Hz),5.55−5.46(2H,m),4.62(4H,d,J=4.4Hz),3.56−3.48(2H,m),2.58−2.52(2H,m),2.51−2.40(4H,m),1.77(6H,s),1.74(3H,s),1.73(3H,s),1.64−1.51(4H,m),1.51−1.43(2H,m)
【0153】
実施例16
実施例45と同様にして、2,4-ジプレニルオキシ安息香酸1.45g を1-(2-アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.88g(94%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 8.19-8.15(2H,m),6.59(1H,d,J=2.4Hz),6.49(1H,d,J=2.2Hz),5.52-5.48(2H,m), 4.63(2H,d,J=5.9Hz),4.54(2H,d,J=6.3Hz),3.56-3.53(2H,m), 2.52(2H,t,J=6.4Hz), 2.42(4H,s),1.80(6H,s),1.75(6H,s),1.58-1.57(4H,m),1.49-1.40(2H,m)
【0154】
実施例17
実施例45と同様にして、2,5−ジプレニルオキシ安息香酸1.45gを1−(2−アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.68g(84%)を得た。
m.p.46.0−47.8
H−NMR(CDCl
δ(ppm)8.43(1H,bs),7.79(1H,d,J=3.4Hz),6.99(1H,dd,J=3.4Hz,8.8Hz),6.90(1H,d,J=8.8Hz),5.51−4.95(2H,m),4.63(2H,d,J=6.4Hz),4.52(2H,d,J=6.4Hz),3.52(2H,q,J=6.4Hz),2.55(2H,t,J=6.4Hz),2.50−2.37(4H,m),1.80(6H,s),1.74(6H,s),1.51−1.39(2H,m)
【0155】
実施例18
実施例45と同様にして、3,5-ジプレニルオキシ安息香酸2.03g を1-(2-アミノエチル)ピペリジン1.00mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物2.22g(79%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 6.94(2H,d,J=2.4Hz),6.61(1H,t,J=2.4Hz),5.49(2H,t,J=5.4Hz),4.51(4H,d,J=6.8Hz),3.52(2H,q,J=5.9Hz),2.56(2H,t,J=5.8Hz),2.51-2.37(4H,m),1.80(6H,s),1.74(6H,s),1.64-1.55(4H,m),1.50-1.41(2H,m)
【0156】
実施例19
実施例45と同様にして、3,4,5−トリプレニルオキシ安息香酸13.11gを1−(2−アミノエチル)ピペリジン5.42mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物11.98g(71%)を得た。
m.p.75.0−79.5
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.02(2H,s),6.84(1H,s),5.56−5.42(3H,m),4.62−4.50(6H,m),3.53−3.40(2H,m),2.57−2.47(2H,m),2.46−2.34(4H,m),1.78−1.52(22H,m),1.50−1.37(2H,m)
【0157】
実施例20
実施例45と同様にして、2-ゲラニルオキシ-5-メトキシ安息香酸 1.52g を1-(2-アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.70g(82%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 8.45(1H,bs),7.76(1H,d,J=3.0Hz),7.06-6.82(2H,m),5.77-5.50(1H,m),5.10-4.94(1H,m),4.67(2H,d,J=6.8Hz),3.81(3H,s),3.61-3.46(2H,m),2.06-2.30(6H,m),2.13-2.00(4H,m),1.72(3H,s),1.67(3H,s),1.60(3H,s),1.49-1.35(2H,m)
【0158】
実施例21
実施例45と同様にして、2-ゲラニルオキシ-3-メトキシ安息香酸 1.52g を1-(2-アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.49g(72%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 8.38(1H,bs),7.70(1H,dd,J=2.0Hz,7.8Hz),7.12(1H,dt,J=2.0Hz,7.8Hz),7.00(1H,d,J=8.3Hz),5.53(1H,t,J=7.3Hz),5.07-5.02(1H,m), 4.64(2H,d,J=7.3Hz),3.89(3H,s), 3.56(2H,q,J=6.3Hz), 2.53(2H,t,J=6.3Hz),2.49-2.33(4H,m), 2.12-1.97(4H,m),1.67(3H,s), 1.62(3H,s), 1.59(3H,s),1.48-1.39(2H,m)
【0159】
実施例22
実施例45と同様にして、2-ゲラニルオキシ-4-メトキシ安息香酸 1.52g を1-(2-アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.39g(67%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 8.22(1H,bs),8.17(1H,d,J=8.8Hz),6.57(1H,dd,J=2.0Hz,8.8Hz),6.47(1H,
d,J=2.0Hz),5.56-5.47(1H,m),5.10-5.03(1H,m), 4.69(2H,d,J=6.4Hz), 3.83(3H,s),3.55(2H,q,J=6.4Hz),2.52(2H,t,J=6.4Hz),2.48-2.35(4H,m),2.17-2.04(4H,m), 1.76(3H,s),1.66(3H,s),1.60(3H,s),1.50-1.36(2H,m)
【0160】
実施例23
実施例45と同様にして、3−ゲラニルオキシ−4−メトキシ安息香酸1.54gを1−(2−アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.56g(75%)を得た。
m.p.101.0−102.5
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.45(1H,bs),7.28(1H,d,J=8.3Hz),6.87(1H,d,J=8.3Hz),5.54(1H,t,J=6.4Hz),5.09(1H,t,J=6.8Hz),4.66(2H,d,J=6.8Hz),3.90(3H,s),3.51(2H,q,J=5.4Hz),2.55(2H,t,J=5.4Hz),2.51−2.36(4H,m),2.16−2.04(4H,m),1.75(3H,s)1.66(3H,s),1.60(3H,s),1.52−1.41(2H,m)
【0161】
実施例24
実施例45と同様にして、4,5-ジメトキシ-3-ゲラニルオキシ安息香酸1.34g を1-(2-アミノエチル)ピペリジン0.62mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.60g(90%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.25-7.07(2H,m),5.52(1H,t,J=5.4Hz),5.08(1H,t,J=5.4Hz),4.64(2H,d,J=6.8Hz), 3.90(3H,s),3.88(3H,s),3.55-3.51(2H,m),2.58(2H,t,J=5.9Hz),2.55-2.38(4H,m),2.13-2.05(4H,m),1.74(3H,s),1.67(3H,s),1.60(3H,s),1.65-1.42(6H,m)
【0162】
実施例25
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ−3−メトキシ安息香酸1.52gを1−(2−アミノエチル)ピペリジン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.71g(83%)を得た。
m.p.82.2−82.8
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.44(1H,d,J=2.0Hz),7.25(1H,dd,J=2.0Hz,8.3Hz),6.86(1H,d,J=8.3Hz)6.91(1H,bs),5.50(1H,t,J=6.8Hz),5.08(1H,t,J=6.4Hz),4.66(2H,d,J=6.4Hz)3.91(3H,s),3.52(2H,q,J=6.4Hz),2.55(2H,t,J=6.4Hz),2.50−2.37(4H,m),2.16−1.96(4H,m),1.73(3H,s),1.67(3H,s),1.59(3H,s),1.51−1.39(2H,m)
【0163】
実施例26
実施例45と同様にして、3,5−ジメトキシ−4−ゲラニルオキシ安息香酸1.80gを1−(2−アミノエチル)ピペリジン0.69gとの縮合反応に付すことにより標題化合物0.70g(29%)を得た。
m.p.70.0−72.0
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.03(2H,s),6.95(1H,s),5.60−5.52(1H,m),5.12−5.05(1H,m),4.58(2H,d,J=7.3Hz),3.90(6H,s),3.57−3.50(2H,m),2.65−2.55(2H,m),2.53−2.40(4H,m),2.09−2.03(4H,m),1.88−1.58(13H,m),1.52−1.42(2H,m)
【0164】
実施例27
実施例45と同様にして、3,5-ジメトキシ-4-プレニルオキシ安息香酸1.86g を1-(2-アミノエチル)ピペリジン1.08mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.56g(59%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.04(2H,d,J=3.9Hz),5.55(1H,t,J=5.4Hz),4.54(2H,t,J=5.4Hz),3.90(6H,s),3.57-3.45(2H,m), 3.63-3.40(6H,m),1.74(3H,s),1.67(3H,s),1.60-1.48(3H,m)
【0165】
実施例28
実施例45と同様にして、4−プレニルオキシ安息香酸1.44gを1−(2−アミノエチル)モルホリン1.00mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.77g(80%)を得た。
m.p.114.8−115.5
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.73(2H,d,J=8.8Hz),6.94(2H,d,J=8.8Hz),6.66(1H,bs),5.49(1H,t,J=5.4Hz),4.56(2H,d,J=6.8Hz),3.73(4H,t,J=4.4Hz),3.54(2H,q,J=5.8Hz),2.59(2H,t,J=5.9Hz),2.50(4H,t,J=4.4Hz),1.81(3H,s),1.76(3H,s)
【0166】
実施例29
実施例45と同様にして、3−ゲラニルオキシ安息香酸1.37gを1−(2−アミノエチル)モルホリン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.73g(90%)を得た。
m.p.54.8−57.2
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.41−7.25(3H,m),7.05(2H,dt,J=2.4Hz,8.6Hz),6.74(1H,bs),5.49(1H,t,J=6.3Hz),5.12−5.06(1H,m),4.58(2H,d,J=6.3Hz),3.73(4H,t,J=4.9Hz),3.55(2H,q,J=5.9Hz),2.60(2H,t,J=5.9Hz),2.55−2.41(4H,m),2.16−2.04(4H,m),1.75(3H,s)1.68(3H,s),1.61(3H,s)
【0167】
実施例30
実施例45と同様にして、2−ゲラニルオキシ安息香酸 1.37g を1-(2-アミノエチル)モルホリン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.71g(89%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 8.33(1H,bs),8.20(1H,dd,J=1.5Hz,7.8Hz),7.41(1H,dt,J=2.0Hz,7.3Hz),7.06(1H,t,J=7.3Hz),6.96(1H,d,J=8.3Hz),5.49(1H,t,J=6.4Hz),5.09-5.01(1H,m),4.73(2H,d,J=6.4Hz), 3.72(4H,t,J=4.6Hz),3.58(2H,q,J=6.4Hz),2.57(2H,t,J=6.4Hz),2.53-2.44(4H,m),2.18-2.01(4H,m),1.76(3H,s)1.67(3H,s),1.60(3H,s)
【0168】
実施例31
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸1.37gを1−(2−アミノエチル)モルホリン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.46g(76%)を得た。
m.p.85.2−87.0
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.73(2H,d,J=8.6Hz),6.92(2H,d,J=8.6Hz),6.76(1H,bs),5.57−5.43(1H,m),5.15−5.06(1H,m),4.58(2H,d.J=6.3Hz),3.73(4H,t,J=4.7Hz),3.55(2H,q,J=5.9Hz),2.62(2H,t,J=6.3Hz),2.59−2.48(4H,m),2.22−2.04(4H,m),1.74(3H,s)1.68(3H,s),1.60(3H,s)
【0169】
実施例32
実施例45と同様にして、4−ファルネシルオキシ安息香酸1.71gを1−(2−アミノエチル)モルホリン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物2.18g(96%)を得た。
m.p.68.6−71.2
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.73(2H,d,J=8.8Hz),6.94(2H,d,J=8.8Hz),6.66(1H,bs),5.48(1H,t,J=5.4Hz),5.06−5.16(2H,m),4.58(2H,d,J=5.4Hz),3.73(4H,t,J=4.4Hz),3.54(2H,q,J=5.4Hz),2.60(2H,t,J=5.8Hz),2.45−2.55(4H,m),2.17−1.92(6H,m),1.75(3H,s),1.68(3H,s),1.60(6H,s)
【0170】
実施例33
実施例45と同様にして、2−ゲラニルチオ安息香酸 2.03g を1-(2-アミノエチル)モルホリン1.00mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.43g(51%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.67(1H,d,J=7.4Hz),7.41-7.39(1H,m),7.35-7.23(2H,m),5.27(1H,t,J=7.8Hz), 5.04(1H,t,J=6.4Hz), 4.73(2H,d,J=6.4Hz),3.70(4H,t,J=4.9Hz),3.60-3.54(4H,m),2.60(2H,t,J=6.4Hz), 2.50(4H,t,J=5.4Hz),2.07-1.97(4H,m), 1.67(3H,s), 1.58(3H,s),1.54(3H,s)
【0171】
実施例34
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 1.92g を1-(2-アミノエチル)-2,6-ジメチルモルホリン1.00gとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.20g(41%)を得た。
m.p. 74.6-75.8℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.72(2H,d,J=8.8Hz),6.90(2H,d,J=8.8Hz),6.72-6.92(1H,m),5.38-5.54(1H,m), 5.00-5.16(1H,m), 4.56(2H,d,J=6.4Hz),3.63-3.81(2H,m),3.57(2H,q,J=5.9Hz), 2.81(2H,d,J=10.7Hz), 2.62(2H,t,J=5.9Hz),1.95-2.25(4H,m),1.84(2H,t,J=10.7Hz), 1.74(3H,s),1.68(3H,s), 1.60(3H,s), 1.17(6H,d,J=6.4Hz)
【0172】
実施例35
実施例45と同様にして、3,4−ジプレニルオキシ安息香酸1.45gを1−(2−アミノエチル)モルホリン0.67mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.76g(88%)を得た。
m.p.119.0−120.0
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.43(1H,d,J=2.0Hz),6.85(1H,d,J=8.3Hz),5.61−5.46(2H,m),4.63(4H,d,J=6.8Hz),3.72(4H,t.J=4.3Hz),3.54(2H,q,J=5.9Hz),2.60(2H,t,J=5.9Hz),2.50(4H,d,J=4.4Hz),1.77(6H,s),1.74(3H,s),1.73(3H,s)
【0173】
実施例36
実施例45と同様にして、3,4−ジゲラニルオキシ安息香酸2.13gを1−(2−アミノエチル)モルホリン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物2.29g(85%)を得た。
m.p.113.5−114.0
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.43(1H,d,J=2.0Hz),7.28−7.23(1H,m),6.87(1H,d,J=8.3Hz),5.56−5.45(2H,m),5.13−5.02(2H,m),4.65(4H,d,J=6.4Hz),3.78−3.65(4H,m),3.58−3.46(2H,m),2.63−2.54(2H,m),2.53−2.44(4H,m),2.16−2.00(8H,m),1.74(3H,s),1.72(3H,s),1.67(6H,s),1.60(6H,s)
【0174】
実施例37
実施例45と同様にして、2,4-ジゲラニルオキシ安息香酸 2.13g を1-(2-アミノエチル)モルホリン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物2.21g(82%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 8.24-8.12(2H,m),6.59(1H,d,J=8.8Hz),6.50(1H,s),5.54-5.43(2H,m),5.09-5.07(2H,m),4.64(2H,d,J=6.4Hz),4.54(2H,d,J=6.8Hz),3.24-3.18(4H,m), 3.56(2H,q,J=6.4Hz), 2.56(2H,t,J=6.4Hz),2.15-2.05(8H,m),1.74(6H,s),1.68-1.67(6H,m)
【0175】
実施例38
実施例45と同様にして、3,5-ジゲラニルオキシ安息香酸2.13g を1-(2-アミノエチル)モルホリン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.67g(62%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 6.92(2H,d,J=2.0Hz),6.61(1H,s),5.49(2H,t,J=6.4Hz),5.12-5.04(2H,m),4.54(4H,d,J=6.8Hz),3.72(4H,t,J=4.9Hz),3.58(2H,q,J=5.9Hz),2.58(2H,t,J=6.3Hz),2.53-2.48(4H,m),2.17-2.04(8H,m),1.73(6H,s),1.68(6H,s),1.60(6H,s)
【0176】
実施例39
実施例45と同様にして、3,4,5−トリプレニルオキシ安息香酸14.98gを1−(2−アミノエチル)モルホリン5.73gとの縮合反応に付すことにより標題化合物13.54g(70%)を得た。
m.p.72.0−75.0
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.00(2H,s),6.60(1H,s),5.57−5.41(3H,m),4.62−4.45(6H,m),3.75−3.63(4H,m),3.56−3.45(2H,m),2.62−2.53(2H,m),2.52−2.40(4H,m),1.78−1.55(18H,m)
【0177】
実施例40
実施例45と同様にして、2-ゲラニルオキシ-5-メトキシ安息香酸 1.52g を1-(2-アミノエチル)モルホリン0.70mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.93g(93%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 8.45(1H,bs),7.76(1H,d,J=3.0Hz),7.06-6.82(2H,m),5.77-5.50(1H,m),5.10-4.94(1H,m), 4.67(2H,d,J=6.8Hz),3.81(3H,s),3.73-3.48(6H,m),2.61-2.39(6H,m),2.14-1.92(4H,m), 1.73(3H,s),1.67(3H,s),1.60(3H,s)
【0178】
実施例41
実施例45と同様にして、3,5−ジメトキシ−4−プレニルオキシ安息香酸0.80gを1−(2−アミノエチル)モルホリン0.42gとの縮合反応に付すことにより標題化合物0.96g(85%)を得た。
m.p.116.0−118.0
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.00(2H,s),6.66(1H,s),5.57−5.53(1H,m),4.54(2H,d,J=7.3Hz),3.89(6H,s),3.72(4H,t,J=4.7Hz),3.57−3.52(2H,m),2.61(2H,t,J=6.4Hz),2.51(4H,d,J=4.9Hz),1.74(3H,s),1.68(3H,s)
【0179】
実施例42
実施例45と同様にして、3,5−ジメトキシ−4−ゲラニルオキシ安息香酸0.80gを1−(2−アミノエチル)モルホリン0.31gとの縮合反応に付すことにより標題化合物0.74g(69%)を得た。
m.p.86.0−89.0
H−NMR(CDCl
δ(ppm)6.99(2H,s),6.68(1H,s),5.59−5.50(1H,m),5.12−5.03(1H,m),4.57(2H,d,J=7.3Hz),3.89(6H,s),3.76−3.67(4H,m),3.60−3.55(2H,m),2.652.58(2H,m),2.57−2.47(4H,m),2.13−1.98(4H,m),1.66(3H,s),1.65(3H,s),1.58(3H,s)
【0180】
実施例43
実施例45と同様にして、3,5-ジメトキシ-4-ネリルオキシ安息香酸1.10 g を1-(2-アミノエチル)モルホリン0.43gとの縮合反応に付すことにより標題化合物1.46g(99%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.00(2H,s),6.68-6.78(1H,bs),5.56(1H,t,J=5.4Hz),5.08(1H,t,J=5.4Hz),
4.54(2H,d,J=6.8Hz),3.89(6H,s),3.74-3.71(4H,m),3.57-3.53(2H,m), 2.62(2H,t,J=6.4Hz),2.53(4H,t,J=4.4Hz),2.14-2.01(4H,m),1.75(3H,s),1.67(3H,s),1.58(3H,s)
【0181】
実施例44
実施例45と同様にして、4,5-ジメトキシ-3-ゲラニルオキシ安息香酸 1.34g を1-(2-アミノエチル)モルホリン0.58mlとの縮合反応に付すことにより標題化合物0.80g(45%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.04(2H,s),6.94-6.86(1H,bs),5.51(1H,t,J=5.4Hz), 5.08(1H,t,J=5.4Hz), 4.63(2H,d,J=6.4Hz), 3.89(6H,s),3.73-3.69(4H,m),3.57-3.52(2H,m),2.61(2H,t,J=5.8Hz),2.56-2.48(4H,m),2.17-2.04(4H,m),1.74(3H,s),1.66(3H,s),1.60(3H,s)
【0182】
実施例45
4−ゲラニルオキシ安息香酸1.92gのクロロホルム溶液30mlに氷冷下、トリエチルアミン2.09ml、ジフェニルホスフィニッククロライド1.43mlを加えた。30分間攪拌後、4-(2- アミノエチル)−1−エチルピペラジン1.48gを加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=15:1)で精製した。得られた固体をヘキサンから再結晶して標題化合物0.84g(41%)を得た。
m.p. 65.2-66.9 ℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.73(2H, d, J=8.8Hz), 6.93(2H, d, J=8.8Hz), 6.75(1H, s), 5.48(1H, t, J=6.4Hz), 5.09(1H, t, J=6.8Hz), 4.58(2H, d, J=6.4Hz), 3.27(2H, q, J=5.8Hz), 2.62-2.20(12H, m), 2.19-2.04(4H, m), 1.74(3H, s), 1.67(3H, s),1.60(3H, s), 1.10(3H, t, J=6.3Hz)
【0183】
実施例46
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 1.10gを4-(2- アミノエチル)-1-イソブチルピペラジン1.19g との縮合反応に付すことにより標題化合物 0.75g(42%)を得た。
m.p. 74.0-75.0 ℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.73(2H, d, J=8.8Hz), 6.94(2H, d, J=8.8Hz), 6.78(1H, s), 5.48(1H, t, J=6.8Hz), 5.09(1H, t, J=6.4Hz), 4.58(2H, d, J=6.4Hz), 3.52(2H, q, J=5.4Hz), 2.59(2H, t, J=5.8Hz), 2.53(4H, s), 2.43(4H, s), 2.19-2.04(6H, m), 1.77 (1H, n, J=6.8Hz), 1.74(3H, s),1.68(3H,s), 1.60(3H, s), 0.89(6H, d, J=6.8Hz)
【0184】
実施例47
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 1.10gを4-(2- アミノエチル)-1-イソアミルピペラジン1.19g との縮合反応に付すことにより標題化合物 0.73g(40%)を得た。
m.p. 75.0-76.8 ℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.73(2H, d, J=8.8Hz), 6.94(2H, d, J=8.8Hz), 6.73(1H, s), 5.48(1H, t, J=6.1Hz), 5.14-5.04(1H, m), 4.58(2H, d, J=6.8Hz), 3.53(2H, q, J=5.4Hz), 2.61-2.33(10H, m), 2.19-2.04(4H, m), 1.74 (3H, s), 1.68(3H,s), 1.65-1.55(6H, m), 1.42-1.36(2H, m), 0.90(2H, d, J=6.4Hz)
【0185】
実施例48
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 1.37gを4-(2- アミノエチル)-1-ネオペンチルピペラジン1.49g との縮合反応に付すことにより標題化合物 0.64g(28%)を得た。
m.p. 72.0-73.4 ℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.73(2H, d, J=8.8Hz), 6.94(2H, d, J=8.8Hz), 6.76(1H, s), 5.48(1H, t, J=6.4Hz), 5.09(1H, t, J=6.4Hz), 4.58(2H, d, J=6.8Hz), 3.52(2H, q, J=5.9Hz), 2.58-2.48(10H, m), 2.17-2.06(6H, m), 1.74(3H, s),1.68(3H,s), 1.61(3H, s), 0.86(9H, s)
【0186】
実施例49
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 1.65gを4-(2- アミノエチル)-1-(2−エチルブチル)ピペラジン1.91g との縮合反応に付すことにより標題化合物 1.01g(36%)を得た。
m.p. 59.3-60.1 ℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.73(2H, d, J=8.8Hz), 6.94(2H, d, J=8.8Hz), 6.74(1H, s), 5.48(1H, t, J=6.1Hz), 5.09(1H, t, J=6.8Hz), 4.58(2H, d, J=6.4Hz), 3.52(2H, q, J=5.4Hz), 2.58(2H, t, J=5.8Hz), 2.51(2H, s), 2.43(4H, s), 2.16-2.07(6H, m), 1.74(3H, s),1.68(3H,s), 1.61(3H, s), 1.45-1.24(5H, m), 0.86(6H, t, J=7.5Hz)
【0187】
実施例50
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 1.88gを4-(2- アミノエチル)-1-n−ブチルピペラジン3.04g との縮合反応に付すことにより標題化合物 1.29g(46%)を得た。
m.p. 64.3-65.9 ℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.73(2H, d, J=8.8Hz), 6.94(2H, d, J=8.8Hz), 6.70(1H, s), 5.48(1H, t, J=5.9Hz), 5.09(1H, t, J=6.8Hz), 4.58(2H, d, J=6.8Hz), 3.52(2H, q, J=5.4Hz), 2.61-2.40(8H, m), 2.34(2H, t, J=7.8Hz), 2.28-2.07(4H, m), 1.74 (3H, s),1.68(3H,s), 1.61(3H, s), 1.54-1.44(2H, m), 1.37-1.27(2H, m), 0.92(3H, t, J=7.3Hz)
【0188】
実施例51
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 1.92gを4-(2- アミノエチル)-1-(2−エチルヘキシル)ピペラジン2.03g との縮合反応に付すことにより標題化合物 1.46g(42%)を得た。
m.p. 48.0-49.0 ℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.73(2H, d, J=8.8Hz), 6.94(2H, d, J=8.8Hz), 6.74(1H, s), 5.48(1H, t, J=5.9Hz), 5.09(1H, t, J=6.8Hz), 4.58(2H, d, J=6.8Hz), 3.51(2H, q, J=5.9Hz), 2.58(2H, t, J=6.1Hz), 2.50-2.42(8H, m), 2.19-2.04(4H, m), 1.78 (3H,s), 1.68(3H,s), 1.61(3H, s), 1.46-1.26(9H, m), 0.91-0.83(6H, m)
【0189】
実施例52
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 1.37gを4-(2- アミノエチル)-1-フェニルピペラジン1.54g との縮合反応に付すことにより標題化合物 1.57g(68%)を得た。
m.p. 154.0-156.0 ℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.73(2H, d, J=8.8Hz), 7.30-7.22(2H, m), 6.95-6.92(4H, m), 6.87(1H, t, J=6.8Hz), 6.73(1H, s), 5.47(1H, t, J=6.8Hz), 5.08(1H, t, J=6.8Hz), 4.58(2H, d, J=6.4Hz), 3.58(1H, q, J=5.4Hz), 2.67(6H, t, J=5.8Hz), 2.19-2.04(4H, m), 1.74 (3H, s),1.67(3H,s), 1.60(3H, s)
【0190】
実施例53
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 1.92gを4-(2- アミノエチル)-1-(4−メトキシフェニル)ピペラジン3.01g との縮合反応に付すことにより標題化合物 2.85g(70%)を得た。
m.p. 159.0-160.0 ℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.73(2H, d, J=8.8Hz), 6.90-6.83(6H, m), 6.73(1H, s), 5.48(1H, t, J=6.8Hz), 5.09(1H, t, J=6.4Hz), 4.58(2H, d, J=6.4Hz), 3.77(3H,s), 3.57(2H, q, J=5.8Hz), 3.12(4H,t, J=4.9Hz), 2.68(6H, t, J=5.4Hz), 2.19-2.04(4H, m), 1.74 (3H, s),1.67(3H,s), 1.60(3H, s)
【0191】
実施例54
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 2.80gを4-(2- アミノエチル)-1-(イソプロピルカルバモイルメチル)ピペラジン1.98g との縮合反応に付すことにより淡黄色オイル状の標題化合物 2.21g(65%)を得た。 1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.72(2H, d, J=8.8Hz), 6.94(2H, d, J=8.8Hz), 6.91(1H, s), 6.69(1H, s), 5.48(1H, t, J=6.4Hz), 5.09(1H, t, J=6.8Hz), 4.58(2H, d, J=6.8Hz), 4.10(1H, d, J=5.4Hz), 3.54(2H, q, J=5.8Hz), 2.98(2H, s), 2.61(4H, t, J=5.8Hz), 2.56(6H, s), 2.19-2.04(4H, m), 1.74 (3H, s),1.67(3H,s), 1.60(3H, s), 1.17(6H, d, J=6.8Hz)
【0192】
実施例55
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 1.65gを4-(2- アミノエチル)-1-(ピロリジノカルボニルメチル)ピペラジン2.86g との縮合反応に付すことにより淡黄色オイル状の標題化合物 1.22g(41%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.73(2H, d, J=8.8Hz), 6.92(2H, d, J=8.8Hz), 6.84(1H, s), 5.48(1H, t, J=5.4Hz), 5.09(1H, t, J=5.8Hz), 4.58(2H, d, J=6.4Hz), 3.54(2H, q, J=5.4Hz), 3.52-3.40(4H, m), 3.14(2H, s), 2.73-2.39(10H, m), 2.19-2.04(4H, m), 1.95 (2H, q, J=6.8Hz), 1.85(2H, q, J=6.8Hz), 1.75(3H, s),1.68(3H,s), 1.61(3H, s)
【0193】
実施例56
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 1.65gを4-(2- アミノエチル)-1-ベンジルピペラジン1.97g との縮合反応に付すことにより標題化合物 2.14g(75%)を得た。
m.p. 80.0-81.0 ℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.72(2H, d, J=8.8Hz), 7.32-7.23(5H, m), 6.94(2H, d, J=8.8Hz), 6.72(1H, s), 5.48(1H, t, J=6.4Hz), 5.09(1H, t, J=6.8Hz), 4.59(2H, d, J=6.4Hz), 3.52(2H, s), 3.51(2H, q, J=5.8Hz), 2.59(6H, t, J=5.8Hz), 2.52(4H, s), 2.19-2.04(4H, m), 1.75(3H, s),1.68(3H,s), 1.61(3H, s)
【0194】
実施例57
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 1.10gを4-(2- アミノエチル)-1-(4−フルオロベンジル)ピペラジン1.63g との縮合反応に付すことにより標題化合物 1.12g(57%)を得た。
m.p. 95.0-96.0 ℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.72(2H, d, J=8.8Hz), 7.32-7.26(2H, m), 7.02-6.96(2H, m), 6.94(2H, d, J=8.8Hz), 6.70(1H, s), 5.48(1H, t, J=6.4Hz), 5.09(1H, t, J=6.4Hz), 4.59(2H, d, J=6.4Hz), 3.52(2H, q, J=5.8Hz), 3.48(2H, s), 2.59(2H, t, J=5.8Hz), 2.58-2.30(8H, m), 2.19-2.04(4H, m), 1.75 (3H, s),1.68(3H,s), 1.61(3H, s)
【0195】
実施例58
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 1.10gを4-(2- アミノエチル)-1-(3,4−メチレンジオキシベンジル)ピペラジン1.36g との縮合反応に付すことにより標題化合物 0.96g(46%)を得た。
m.p. 90.8-92.5 ℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.73(2H, d, J=8.8Hz), 6.94(2H, d, J=8.8Hz), 6.85(1H, s), 6.74(2H, d, J=1.0Hz), 5.94(2H, s), 5.48(1H, t, J=6.4Hz), 5.09(1H, t, J=6.8Hz), 4.58(2H, d, J=6.4Hz), 3.52(2H, q, J=5.4Hz), 3.43(2H, s), 2.64-2.34(10H, m), 2.19-2.04(4H, m), 1.75 (3H, s),1.68(3H,s), 1.61(3H, s)
【0196】
実施例59
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸1.65gを4−(2−アミノエチル)−1−(2−ベンゾチアゾリル)ピペラジン1.88gとの縮合反応に付すことにより標題化合物2.30g(74%)を得た。
m.p.136.0−138.0 ℃
H−NMR(CDCl
δ(ppm)7.33(2H,d,J=8.8Hz),7.61(1H,d,J=6.4Hz),7.56(1H,d,J=7.8Hz),7.30(1H,t,J=6.8Hz),7.09(1H,t,J=6.8Hz),6.94(2H,d,J=8.8Hz),6.33(1H,s),5.47(1H,t,J=6.4Hz),5.08(1H,t,J=6.8Hz),4.58(2H,d,J=6.4Hz),3.68(4H,t,J=4.9Hz),3.59(2H,q,J=5.4Hz),2.82−2.04(6H,m),2.19−2.04(4H,m),1.74(3H,s),1.67(3H,s),1.60(3H,s)
【0197】
実施例60
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 1.10gを4-(2- アミノエチル)-1-(2−チアゾリル)ピペラジン1.34g との縮合反応に付すことにより標題化合物 0.55g(29%)を得た。
m.p. 121.3-122.4 ℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 7.73(2H, d, J=8.3Hz), 7.21(1H, d, J=3.9), 6.93(2H, d, J=8.8Hz), 6.65(1H, s), 6.59(1H, d, J=3.4Hz), 5.47(1H, t, J=6.4Hz), 5.09(1H, t, J=6.8Hz), 4.58(2H, d, J=6.4Hz), 3.58(2H, q, J=5.8Hz), 3.53(4H, t, J=4.9Hz), 2.71-2.60(6H, m), 2.19-2.04(4H, m), 1.74 (3H, s),1.67(3H,s), 1.60(3H, s)
【0198】
実施例61
実施例45と同様にして、4−ゲラニルオキシ安息香酸 1.10gを4-(2- アミノエチル)-1-(2−ピリミジニル)ピペラジン2.00g との縮合反応に付すことにより標題化合物 0.89g(48%)を得た。
m.p. 106.0-107.2 ℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 8.31(2H, d, J=4.4Hz), 7.74(2H, d, J=8.8Hz), 6.92(2H, d, J=8.8Hz), 6.50(1H, t, J=4.9Hz), 5.47(1H, t, J=6.4Hz), 5.09(1H, t, J=6.8Hz), 4.57(2H, q, J=6.8Hz), 3.87(4H, s), 3.60(2H, q, J=5.8Hz), 2.68(2H, t, J=5.8Hz), 2.67-2.54(4H, m), 2.19-2.04(4H, m), 1.74 (3H, s),1.67(3H,s), 1.60(3H, s)
【0199】
実施例62
4-(4-フルオロベンジルオキシ)-3-イソブチル安息香酸2.00gを塩化メチレン25ml、トリエチルアミン1.73gに溶解し、氷冷下ジフェニルホスフィニッククロライド1.75gを加えた。40分間撹拌後、4-(2-アミノエチル)-1-イソブチルピペラジン1.85gを加え、室温にて一晩撹拌した。反応液を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過した。濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製し、得られた個体を再結晶(n−ヘキサン)することにより、無色結晶0.95gを得た。この結晶をクロロホルムに溶解し、1N-塩化水素エーテル溶液を加えた。10分間室温で撹拌した後、析出した固体を濾取し、再結晶(エタノール−酢酸エチル混液)することにより、標題化合物の白色結晶1.03g(29%)を得た。
m.p. 173.0-174.0 ℃
1H-NMR (CDCl3)
δ(ppm) 13.03(1H,s), 8.13(1H, s), 7.87(1H, d, J=8.8Hz), 7.83(1H, s), 7.38(2H, t, J=5.8Hz), 7.08(2H, t, J=8.8Hz), 6.91(1H, d, J=8.8Hz), 5.07(2H, s), 4.50-4.30(2H, bs), 4.04-3.96(2H, m), 3.90(2H, s), 3.64(4H, t, J=14.7Hz), 3.40(2H, s), 2.94(2H, d, J=6.4Hz), 2.55(2H, d, J=4.9Hz), 2.01-1.91(1H, m), 1.88-1.71(1H, m), 1.15(6H, d, J=6.8Hz), 0.89(6H, d, J=6.8Hz)
【0200】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかるアルキレンジアミン誘導体は、優れた抗潰瘍効果、ヘリコバクター・ピロリに対する抗菌作用と、高い安全性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるアルキレンジアミン誘導体の製造行程の一例を示す説明図である。
【図2】本発明にかかるアルキレンジアミン誘導体の原料化合物の製造行程の一例を示す説明図である。
【図3】本発明にかかるアルキレンジアミン誘導体の原料化合物の製造行程の一例を示す説明図である。
【図4】本発明にかかるアルキレンジアミン誘導体の原料化合物の製造行程の一例を示す説明図である。
【図5】本発明にかかるアルキレンジアミン誘導体の原料化合物の製造行程の一例を示す説明図である。
【図6】本発明にかかるアルキレンジアミン誘導体の原料化合物の製造行程の一例を示す説明図である。
【図7】本発明にかかるアルキレンジアミン誘導体の原料化合物の製造行程の一例を示す説明図である。

Claims (18)

  1. 下記一般式化1で示されるアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
    Figure 0004150435
    (化1中、Wは下記化2又は化3で示される基を意味する。
    Figure 0004150435
    (化2中、R、Rは水素原子、低級アルコキシ基、アルケニルオキシ基、又はハロゲン原子の何れかを意味する。R、R’はそれぞれメチル基、プレニル−CH−基、又はゲラニル−CH−基の何れかを意味するが、R、R’の何れか一方がプレニル−CH−基又はゲラニル−CH−基の場合には他方はメチル基である。Xは酸素原子又は硫黄原子を意味する。)
    Figure 0004150435
    (化3中、R10は低級アルキル基、R11はハロゲン原子を意味する。)
    、R、Rは水素原子、又は低級アルキル基を意味する。
    Yは−CH−、−O−、又は−N(R)−で示される基を意味する。但し、Rは低級アルキル基、アリール基、カルバモイル低級アルキル基、アラルキル基、又は5〜9員の不飽和複素環を意味する。
    nは1〜6の整数を意味する。)
  2. 請求項1記載の化合物において、下記化4で示されることを特徴とするアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
    Figure 0004150435
    (化4中、R、R、R、R’、R、R、R、及びXは前記化1の定義と同じである。)
  3. 請求項2記載の化合物において、Xが酸素原子であり、且つR、R、及びRが水素原子であることを特徴とするアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
  4. 請求項3記載の化合物において、R及びRが水素原子であることを特徴とするアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
  5. 請求項3記載の化合物において、R及び/又はRが下記化5で示されるアルケニルオキシ基であることを特徴とするアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
    Figure 0004150435
    (化5中、R、R’はそれぞれメチル基、プレニル−CH−基、又はゲラニル−CH−基の何れかを意味するが、R、R’の何れか一方がプレニル−CH−基又はゲラニル−CH−基の場合には他方はメチル基である。)
  6. 請求項3記載の化合物において、R及び/又はRが低級アルコキシ基であることを特徴とするアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
  7. 請求項1記載の化合物において、下記化6で示されることを特徴とするアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
    Figure 0004150435
    (化6中、R、R、R、R’、R、R、R、及びXは前記化1の定義と同じである。)
  8. 請求項7記載の化合物において、Xが酸素原子であり、且つR、R、及びRが水素原子であることを特徴とするアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
  9. 請求項8記載の化合物において、R及びRが水素原子であることを特徴とするアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
  10. 請求項8記載の化合物において、R及び/又はRが前記化5で示されるアルケニルオキシ基であることを特徴とするアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
  11. 請求項8記載の化合物において、R及び/又はRが低級アルコキシ基であることを特徴とするアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
  12. 請求項1記載の化合物において、下記化7で示されることを特徴とするアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
    Figure 0004150435
    (化7中、R、R、R、R’、R及びXは前記化1の定義と同じである。)
  13. 請求項12記載の化合物において、Xが酸素原子であり、且つR及びRが水素原子であることを特徴とするアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
  14. 請求項1記載の化合物において、下記化8で示されることを特徴とするアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
    Figure 0004150435
    (化8中、Rは低級アルキル基であり、R10及びR11は前記化3の定義と同じである。)
  15. 請求項14記載の化合物において、R及びR10がイソブチル基であることを特徴とするアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
  16. 請求項14又は15記載の化合物において、R11がフッ素原子であり、且つパラ位に結合していることを特徴とするアルキレンジアミン誘導体又はその塩。
  17. 請求項1〜16の何れかに記載のアルキレンジアミン誘導体ないしその薬理的に許容できる塩を有効成分とする抗潰瘍剤。
  18. 請求項1〜16の何れかに記載のアルキレンジアミン誘導体ないしその薬理的に許容できる塩を有効成分とするヘリコバクター・ピロリに対する抗菌剤。
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