JP4149743B2 - 光駆動器における記録パワー制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は光駆動器における記録パワー制御方法及び装置に係り、特に、記録モード遂行時にレーザーダイオード(Laser Diode、以下LDと略する)を駆動するために使われるチャンネル数を最適化して記録パワーを制御する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光駆動器はCDまたはDVDのようなディスクにデータを記録したり、ディスクに記録されたデータを再生したりするものである。このような光駆動器は記録モードを行う時にバッファアンダラン(Buffer Under Run)などの非常事態が発生すれば記録を中断させて正常的にデータを記録できない。したがって、記録モードを行う時、非常事態が発生しても正常的にデータを記録できるように、記録が中断された位置で再記録を行える技術が提案されている。
【0003】
しかし、記録モードが制御された後、APC(Auto laser diode Power Control、以下APCと略する)回路から出力されるパワー電圧が安定したレベルに到達するまである程度時間がかかる。したがって、データの記録が中断された位置でデータの記録を再び試みる場合に、APC回路から出力されるパワー電圧が安定したレベルに到達する前に記録データが発生して正常的なデータ記録を妨害するので、データが損失される。
このような問題を解決するために、従来、記録モードが制御された後、APC回路から出力されるパワー電圧に所定の電圧をあらかじめ加えて記録パワーの電圧を記録モードの初期段階で安定化させる技術が提案されたことがある。前記所定の電圧はAPC回路から出力されるパワー電圧に対する予想電圧の所定比率に該当する。
【0004】
しかし、前記提案された技術は前記予想されるパワー電圧の所定比率をAPC回路から出力されるパワー電圧に加えるために、LDを駆動するために利用されるチャンネルをもう一つ使用せねばならない。したがって、この技術は、記録パワーの電圧を速く安定化させて初期記録モード遂行区間でのデータ損失を防止することはできるが、APC回路から出力される記録パワーのレベルが安定化された後にも不要な前記チャンネルを管理するようになっていて光駆動器内のファームウェア(firmware)サイズが大きくなる要因となる。また、前記提案された技術で記録モードを制御する場合に、記録モード遂行区間中に記録パワーの電圧を前記所定比率の電圧より低い値で制御できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明は、光駆動器における記録モード遂行時、記録パワーの電圧レベルを速く安定化させつつレーザーダイオードを駆動するために使われるチャンネル数を最適化して記録パワーを制御する方法及び装置を提供することにその目的がある。
【0006】
前記目的を達成するために本発明は、光駆動器における記録パワー制御方法において、
電圧チャンネルは、
記録用APC回路を介してLDドライバに電圧を供給する記録チャンネルと、
再生用APC回路を介してLDドライバに電圧を供給する再生チャンネルと、
過駆動パワー用電圧を直接LDドライバに供給する電圧チャンネルと、
記録パワー電圧の所定比率に該当する電圧を直接LDドライバに供給する電圧チャンネルからなるものとし、
前記光駆動器に備わっているレーザーダイオードに提供される記録パワーが安定化状態であるかどうかをチェックする段階と、
前記記録パワーが非安定化状態であれば、前記記録パワーが安定化状態の時より前記光駆動器の制御部で、
記録用APC回路を介してLDドライバに電圧を供給する記録チャンネルに加えて、少なくとも、記録パワー電圧の所定比率に該当する電圧を直接LDドライバに供給する電圧チャンネルを含むように、前記記録パワーを制御するための電圧チャンネル数を増やして前記記録パワーを制御する第1制御段階と、
前記記録パワーが安定化状態であれば、前記記録パワーが非安定化状態の時より前記光駆動器の制御部で前記電圧チャンネル数を減らして前記記録パワーを制御する第2制御段階とを含み、
前記記録パワー制御方法は、前記光駆動器でエラーが発生して記録モードが中断された後、再び記録モードが制御される時にも行われることを特徴とする。
【0007】
前記記録パワーが安定化状態であるかどうかをチェックする段階は、光駆動器に備わってレーザーダイオードの光放射をモニタリングするフォトダイオード(FPD)の出力を所定区間でサンプリング及びホールドした信号を利用して行われることが望ましい。
【0008】
前記第2制御段階は、前記制御部に備わっている電圧チャンネルのうち記録パワー電圧の所定比率に該当する電圧を提供するチャンネルをオフさせて、使われるチャンネル数を前記第1制御段階で使われたチャンネル数より減らすことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面を参照して本発明による実施例を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例による記録パワー制御装置のブロック図である。図1を参照すれば、記録パワー制御装置は本発明によってLDに記録パワーが提供されるように制御する制御部101、記録パワー電圧であるWPDC(WritePower Direct Current)を提供する記録チャンネル用APC回路102、再生パワー電圧であるRPDC(Read Power Direct Current)を提供する再生チャンネル用APC回路103、デジタル/アナログ変換器(以下、DACと略する)104、LDを駆動するためのLDドライバ105、I/V増幅部106、ディスク(図示せず)で光を放射するLD、LDから放射される光量をモニタリングするフロントフォトダイオード(またはモニタフォトダイオードともいう、以下、FPDと略する)で構成される。
【0012】
制御部101は記録モード遂行時に記録パワーの電圧レベルを早期に安定化させつつLDを駆動するために使われるチャンネル数を最適化できるように、光駆動器の機能を制御する。すなわち、制御部101は記録チャンネル用APC回路102から出力される記録パワーの電圧レベルを非安定化状態と安定化状態とに区分し、非安定化状態の時に記録パワーを制御するために使われるチャンネル数を、安定化状態の時に記録パワーを制御するために使われるチャンネル数より多く管理しつつLDを駆動するための記録パワーの電圧を制御する。記録チャンネル用APC回路102から出力される記録パワーの電圧レベルが非安定化状態であるということは、LDの光出力レベルが記録モードを行うのに適していない非安定化状態であるということを意味する。記録チャンネル用APC回路102から出力される記録パワーの電圧レベルが安定化状態であるということは、LDの光出力レベルが記録モードを行うのに適した安定化状態であるということを意味する。
【0013】
バッファアンダランなどのエラーでデータ記録が中断された後で記録モードが制御される場合、記録チャンネル用APC回路102から伝送されるサンプリング及びホールドしたFPDの出力(Front Photo Diode Output、以下、FPDO_SHと略する)信号により記録チャンネル用APC回路102から出力される記録パワーの電圧レベルが非安定化状態であると認識されれば、制御部101は記録チャンネル用APC回路102と再生チャンネル用APC回路103に対する基準電圧と過駆動パワー(Over−drive Power)用電圧及び予想される記録パワー電圧の所定比率に該当する電圧とを各々出力する。
【0014】
前記予想される記録パワー電圧の所定比率に該当する電圧はAPCのための記録パワー用電圧ともいう。前記所定比率は予想される記録パワー電圧の80%ないし90%の範囲で決定できるが、本実施例の制御部101は予想される記録パワー電圧の80%に該当する電圧を出力する。前記所定比率の範囲は他のチャンネルを通じて提供される記録パワー電圧と予想される記録パワー電圧との関係とLDの光出力状態が安定化する時期を考慮して決定された範囲であるが、光駆動器の動作条件によって変更できる。
【0015】
これによりデジタル/アナログ変換器(以下、DACと略する)104はDA1チャンネルを通じて再生チャンネル用APC回路103に対する基準電圧を出力し、DA2チャンネルを通じて記録チャンネル用APC回路102に対する基準電圧を出力し、DA3チャンネルを通じて過駆動パワー用電圧を出力し、DA4チャンネルを通じて予想される記録パワー電圧の所定比率に該当する電圧を出力する。DA3チャンネル及びDA4チャンネルに出力される記録パワーの電圧は各々LDドライバ105に直接伝送される。
【0016】
このように記録チャンネル用APC回路102から出力される記録パワーの電圧レベルが非安定化状態である時、DAC104のDA1、DA2、DA3、DA4チャンネルを通じて前記電圧が出力されるように制御部101はDA1ないしDA4チャンネルを管理する。
【0017】
記録チャンネル用APC回路102は、LDの出力パワーが一定に維持されるようにFPDと電流/電圧(I/V)増幅部106とを通じてフィードバックされるLDの出力パワーの電圧と、DAC104のDA2チャンネルを通じて提供される電圧とを利用してLDドライバ105に印加されるWPDCのレベルを調整しつつFPDO_SHを制御部101に提供する。I/V増幅部106は印加されるFPDの出力信号を所定値に増幅し、増幅されたFPDの出力を電圧値に出力する。
【0018】
再生チャンネル用APC回路103は、LDの出力パワーが一定に維持されるようにFPDとI/V増幅部106とを通じてフィードバックされるLDの出力パワーの電圧と、DAC104のDA1チャンネルを通じて提供される電圧とを利用してLDドライバ105に印加されるRPDCレベルを調整する。
【0019】
LDドライバ105は4つの入力端を通じて各々入力される電圧を所定値に増幅する電圧増幅器AMP1〜AMP4とスイッチSW1〜SW4及びトランジスタQ1で構成されて、LDを駆動させるための記録及び再生パワーを提供する。
【0020】
すなわち、ディスク(図示せず)に1ピットを形成するためにLDに提供される記録パワーのレベルが図2(a)に示されたように、過駆動パワーレベル区間、ベースレベル区間及び再生レベル区間を含む3つの他の区間に区分される場合、LDドライバ105のスイッチSW3は、図2(b)に示されたように、ENDEC(ENcoder&DECoderの略字;図示せず)から提供される過駆動パワーレベル区間制御信号によって動作する。スイッチSW2、SW4は、図2(c)に示されたようにENDECから提供されるベースレベル区間制御信号により動作する。スイッチSW1は図2(d)に示されたように、制御部101から提供される再生チャンネルに対するイネーブル信号により動作する。
【0021】
すなわち、過駆動パワーレベル区間で、LDドライバ105のあらゆるスイッチSW1〜SW4は、図2の(b)、(c)、(d)のように提供される信号のレベルによってターンオンされる。ベースレベル区間でLDドライバ105のスイッチSW3を除外した残りのチャンネルに対するスイッチSW1、2、4が、図2の(b)、(c)、(d)のように提供される各信号のレベルによってターンオンされる。再生レベル区間でLDドライバ105のスイッチSW1だけが図2(b)、(c)、(d)のように提供される各信号によってターンオンされる。
【0022】
そして、スイッチSW1〜SW4のオン/オフによって増幅器AMP1〜AMP4から伝送される電圧の和をトランジスタQ1を通じてLDに供給してLD駆動に必要な記録パワーを提供できるようになる。
【0023】
このようにWPDCが非安定化状態である時、制御部101は4つのチャンネルDA1、DA2、DA3、DA4を使用してLDを駆動させるための記録パワーをLDに提供させることによって、LDの光出力状態は速く安定した状態に到達できる。
【0024】
一方、制御部101は記録チャンネル用APC回路102から伝送されるFPDO_SHにより記録チャンネル用APC回路102から出力されるWPDCが安定化状態に認識されれば、予想される記録パワー電圧の所定比率に該当する電圧が出力されないようにDA4チャンネルをオフさせる。
【0025】
この時、制御部101はDAC104のDA4チャンネルが直ちにオフされるようにすることができるが、DA4チャンネルを通じて出力される電圧レベルは低め、DAC104のDA2チャンネルを通じて出力される電圧レベルは高めてDA4チャンネルを通じて出力される電圧レベルを0Vに到達させてDA4チャンネルがオフされるようにすることができる。
【0026】
DA4チャンネルがオフされれば、DAC104はDA4チャンネルを通じてはいかなる信号も出力せず、DA1、DA2、DA3チャンネルを通じてのみ信号を出力する。
【0027】
このようにWPDCが安定化状態である時、制御部101は3つのチャンネルDA1、DA2、DA3を使用してLDを駆動させるための記録パワーをLDに提供する。したがって、LDの光出力状態が安定化した後、残りの記録モードを行う区間中に不要なチャンネルDA4が使われないようにDA1〜DA4チャンネルを管理する。
【0028】
図3は本発明による記録パワー制御方法のフローチャートである。図3を参照すれば、第301段階及び第301段階でFPDO_SH信号に基づいてWPDCが安定化状態であるかどうかをチェックする。第301段階はLD光出力状態が安定しているかどうかをチェックする段階と同一である。第301段階は以前のFPDO_SH信号のレベルと現在FPDO_SH信号のレベルとの間に差があるかどうかを決定する方式で行われる。
【0029】
第302段階で以前のFPDO_SH信号と現在印加されたFPDO_SH信号とが相異なるものと決定されれば、WPDCが非安定化状態であると判断し、WPDCが安定しているかどうかをチェックするために第301段階を再び行う。
【0030】
WPDCが非安定化状態である時、前述した図1の制御部101で説明したように、早期にLDに提供される記録パワーの電圧レベルが安定化状態に到達できるようにDA1ないしDA3チャンネルだけでなくDA4チャンネルの使用を許す。
【0031】
しかし、第302段階でWPDCのレベルが安定化状態に到達したことと決定されれば、第303段階で現在DAC104のDA4チャンネルを通じて出力される電圧のレベルが0Vであるかどうかをチェックする。DA4チャンネルを通じて出力される電圧のレベルが0Vでなければ、第304段階でDAC104のDA2チャンネルを通じて出力する電圧を高め、DAC104のDA4チャンネルを通じて出力する電圧を低めた後、第301段階を再び行う。この時、DA2チャンネルを通じて出力する電圧は、DA4チャンネルを通じて出力する電圧が低くなった分だけ増加しうる。例えば、DA2チャンネルを通じて出力する電圧が5%だけ増加した場合にDA4チャンネルを通じて出力する電圧は5%だけ減らしうる。
【0032】
前述したように、DA2チャンネル及びDA4チャンネルを通じて出力される電圧を各々調整することによってDA4チャンネルに対する電圧が0Vに到達すれば、WPDCのレベルが非安定化状態である時に記録パワーを制御するために使われたチャンネル数4より少ないチャンネル数3で記録パワーを制御できるように、第305段階でDA4チャンネルをターンオフする。
【0033】
そして、第306段階で記録モードが終了したかどうかをチェックする。記録モードが終了したならば記録パワー制御作業を終了する。しかし、記録モードが終了していなければ、第307段階で記録モードを遂行し続ける。
【0034】
これにより、LDドライバ105は、ENDEC(図示せず)及び制御部101から動作制御信号が図2の(b)、(c)、(d)のように提供されても、DAC104のDA4チャンネルがターンオフされているため、LDドライバ105内でのDA4チャンネルへの伝送は無意味である。
【0035】
このように、図4(a)に示されたように、記録モード制御信号がハイである時、図4(b)に示されたように、初期記録モード遂行区間でWPDCによる記録パワーの電圧レベルが非安定化した状態を維持するとしても、チャンネルDA4を通じて提供される記録パワーの電圧により図4(c)に示されたように、LDに提供される記録パワーの電圧レベルを速く安定化させる。
【0036】
そして、LDに提供される記録パワーの電圧レベルが安定化状態に到達すれば、DA2チャンネル及びDA4チャンネルを通じて提供される記録パワーの電圧レベルを前述した第304段階のように調整する。その後、DA4チャンネルを通じて提供される記録パワーの電圧レベルが0VになればDA4チャンネルをターンオフさせる。したがって、WPDCだけでLDに提供される記録パワーの電圧レベルを安定化状態に維持させうる残りの記録モード遂行区間中にDA4チャンネルをもう使用しない。
【0037】
図5は本発明の他の実施例による記録パワー制御装置のブロック図である。図5を参照すれば、記録パワー制御装置はLDに記録パワーが提供されるように制御する制御部501、記録パワー電圧のWPDCを提供する記録チャンネル用APC回路502、再生パワー電圧のRPDCを提供する再生チャンネル用APC回路503、DAC504、LDを駆動するためのLDドライバ505、I/V増幅部506、加算器507、ディスク(図示せず)に光を放射するLD、LDから放射される光量をモニタリングするFPDで構成される。
【0038】
前記記録パワー制御装置は制御部501、記録チャンネル用APC回路502、再生チャンネル用APC回路503、DAC504、I/V増幅部506及び加算器507を一つのチップで構成するか、または制御部501、記録チャンネル用APC回路502、再生チャンネル用APC回路503、DAC504及び加算器507を一つのチップで構成することができる。また、前記加算器507は記録チャンネル用APC回路502に含まれるようにすることもある。そして、広義的に加算器507、記録チャンネル用APC回路502、I/V増幅部506、DAC504及び制御部501で構成された装置を記録パワー提供装置といえる。狭議的に加算器507、記録チャンネル用APC回路502及び制御部501で構成された装置を記録パワー提供装置といえる。
【0039】
図5に示されたLD、FPD、制御部501、記録チャンネル用APC回路502、再生チャンネル用APC回路503、DAC504及びI/V増幅部506は、図1のLD、FPD、制御部101、記録チャンネル用APC回路102、再生チャンネル用APC回路103、DAC104及びI/V増幅部106と同一に構成及び動作される。したがって、説明の重複を避けるためにこれらに関する動作は説明しない。
【0040】
加算器507は、DAC504のDA4チャンネルを通じて出力される記録パワーの電圧と記録チャンネル用APC回路502から出力されるWPDCとを合わせたWPDC’をLDドライバ505に出力する。すなわち、記録チャンネル用APC回路502から出力されるWPDCのレベルが非安定化状態である時にはDAC504のDA1、DA2、DA3、DA4チャンネルを通じて電圧が出力されるように制御部501がDAC504のDA1〜DA4チャンネルを管理する。したがって、加算器507は記録チャンネル用APC回路502から出力されるWPDCにDAC504のDA4チャンネルを通じ出力される記録パワーの電圧を足したWPDC’を出力する。しかし、記録チャンネル用APC回路502から出力されるWPDCのレベルが安定化状態であれば、DAC504のDA4チャンネルを通じて電圧が出力されないように制御部501がDAC504のDA1ないしDA4チャンネルを管理する。したがって、加算器507は記録チャンネル用APC回路502から出力されるWPDCをWPDC’に出力する。WPDC’はLDドライバ505に伝送される。
【0041】
LDドライバ505は、図1のLDドライバ105とは違って、3つの入力端を通じて各々入力される電圧を所定値で増幅する増幅器AMP1〜AMP3とスイッチSW1〜SW3及びトランジスタQ1で構成されて、LDを駆動させるための記録及び再生パワーを提供する。
【0042】
すなわち、LDに提供される記録パワーのレベルが過駆動パワーレベル区間、ベースレベル区間及び再生レベル区間を含む3つの他の区間に区分される場合、ディスク(図示せず)に1ピットを形成するために、LDドライバ505のスイッチSW3はENDEC(図示せず)から提供される過駆動パワーレベル区間制御信号によって動作して、増幅器AMP3から出力される記録パワーの電圧がスイッチSW1に伝送される。スイッチSW2が前記ENDECから提供されるベースレベル区間制御信号により動作すれば、増幅器AMP2から出力される記録パワーの電圧がスイッチSW1に伝送される。スイッチSW1が制御部501から提供される再生チャンネルに対するイネーブル信号により動作すれば、増幅器AMP1〜AMP3から出力される記録パワーの電圧がトランジスタQ1のベース端に伝送される。
【0043】
図6は図1及び図5に示された記録チャンネル用APC回路102、502の例である。図6を参照すれば、記録チャンネル用APC回路102及び502は、サンプリング及びホールド部601、演算増幅器(以下、OPAMPと略する)602、差動増幅器(以下、DIFF AMPと略する)603で構成される。
【0044】
サンプリング及びホールド部601は、I/V増幅部106、506から出力される電圧の所定区間をサンプリング及びホールドしたFPDO_SH電圧を出力する。出力されたFPDO_SH電圧は制御部101、501及びOPAMP602に伝送される。
【0045】
OP AMP602は基準電圧Vrefを利用してサンプリング及びホールド部601から出力されたFPDO_SHを所定値で増幅させてDIFF AMP603に出力する。DIFF AMP603はOP AMP602から伝送された電圧とDAC104、504のDA2チャンネルを通じて伝送される電圧との大きさを比較して差値を検出する。その後、DIFF AMP603は検出された差値をDA2チャンネルを通じて伝送される電圧に加算または減算した結果をWPDCとして出力する。すなわち、OP AMP602から出力される電圧がDA2チャンネルを通じて伝送される電圧より大きければ、DA2チャンネルを通じて伝送される電圧から検出された差値を減算した結果をWPDCとして出力する。一方、OP AMP602から出力される電圧がDA2チャンネルを通じて伝送される電圧より小さければ、DIFF AMP603は検出された差値をDA2チャンネルを通じて伝送される電圧に加算した結果をWPDCとして出力する。このようなOP AMP602とDIFF AMP603の動作によってLDの温度変化による記録パワーの変化を補償できる。
【0046】
前述した実施例は1ピットに対する記録パワーを過駆動パワーレベル、ベースレベル及び再生レベルに区分して駆動される光駆動器の場合であるが、過駆動パワーレベル、消去レベル及び再生レベルに区分して駆動される光駆動器にも適用できる。
【0047】
【発明の効果】
前述した本発明によれば、光駆動器においてエラー発生で記録が中断された位置で記録モードを遂行するか、または正常的な記録モードを行う場合に、ベースレベル区間(または消去レベル区間)で2チャンネルを利用して記録パワーの電圧レベルを制御することによって、LDに提供される記録パワーのレベルを速く安定化状態に到達させ、前記記録パワーのレベルが安定化状態に到達すれば前記ベースレベル区間(または消去レベル区間)で1チャンネルを利用して前記記録パワーの電圧レベルを制御させることによって、記録モード遂行時に不要なチャンネルの使用を防止してファームウェアのサイズを縮められる。
【0048】
また、LDに提供される記録パワーの電圧が安定化状態を維持する記録モード遂行区間でDA4チャンネルに設定されている電圧レベルより低い電圧の記録パワーを制御することが可能である。
【0049】
そして、4チャンネル用LDドライバだけでなく3チャンネル用LDドライバにも本発明を適用できる。
本発明は前述した実施例に限定されず、本発明の思想内で当業者による変形が可能である。したがって、本発明で権利を請求する範囲は特許請求の範囲内で決まらねばならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による記録パワー制御装置のブロック図である。
【図2】 図1に示されたLDドライバを駆動させるために使われる制御信号のタイミング図である。
【図3】 本発明による記録パワー制御方法のフローチャートである。
【図4】 本発明による記録モード制御信号と記録パワーレベルとの関係図である。
【図5】 本発明の他の実施例による記録パワー制御装置のブロック図である。
【図6】 図1及び図5に示された記録チャンネル用APC回路の例である。
【符号の説明】
101 制御部
102 記録チャンネル用APC回路
103 再生チャンネル用APC回路
104 デジタル/アナログ変換器(DAC)
105 LDドライバ
106 I/V増幅部

Claims (3)

  1. 光駆動器における記録パワー制御方法において、
    電圧チャンネルは、
    記録用APC回路を介してLDドライバに電圧を供給する記録チャンネルと、
    再生用APC回路を介してLDドライバに電圧を供給する再生チャンネルと、
    過駆動パワー用電圧を直接LDドライバに供給する電圧チャンネルと、
    記録パワー電圧の所定比率に該当する電圧を直接LDドライバに供給する電圧チャンネルからなるものとし、
    前記光駆動器に備わっているレーザーダイオードに提供される記録パワーが安定化状態であるかどうかをチェックする段階と、
    前記記録パワーが非安定化状態であれば、前記記録パワーが安定化状態の時より前記光駆動器の制御部で、
    記録用APC回路を介してLDドライバに電圧を供給する記録チャンネルに加えて、少なくとも、記録パワー電圧の所定比率に該当する電圧を直接LDドライバに供給する電圧チャンネルを含むように、前記記録パワーを制御するための電圧チャンネル数を増やして前記記録パワーを制御する第1制御段階と、
    前記記録パワーが安定化状態であれば、前記記録パワーが非安定化状態の時より前記光駆動器の制御部で前記電圧チャンネル数を減らして前記記録パワーを制御する第2制御段階とを含み、
    前記記録パワー制御方法は、前記光駆動器でエラーが発生して記録モードが中断された後、再び記録モードが制御される時に行われる記録パワー制御方法。
  2. 前記記録パワーが安定化状態であるかどうかをチェックする段階は、前記光駆動器に備わって前記レーザーダイオードの光放射をモニタリングするフォトダイオードの出力を所定区間でサンプリング及びホールドした信号を利用して行われることを特徴とする請求項1に記載の記録パワー制御方法。
  3. 前記第2制御段階は、前記制御部に備わっている電圧チャンネルのうち記録パワー電圧の所定比率に該当する電圧を提供するチャンネルをオフさせて、使われるチャンネル数を前記第1制御段階で使われたチャンネル数より減らすことを特徴とする請求項1に記載の記録パワー制御方法。
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