JP4149078B2 - 穴かがりミシンの送り台駆動装置 - Google Patents

穴かがりミシンの送り台駆動装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穴かがりミシンのベッド部に設けられて、被縫製物が支持される送り台を、針落ち点に対して縦横に移動させる穴かがりミシンの送り台駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、鳩目穴かがりミシンでは、ベッド部に、直交する横方向および縦方向に送り台を移動可能に設け、この送り台上に被縫製物を押さえ付けるための押え部材が設けられている。穴かがりを行うには、鳩目穴が形成された被縫製物を押え部材によって送り台に押さえ付けた状態で、その鳩目穴の形状に応じて送り台を移動させて鳩目穴の周縁に順次かがり縫いを施すようになっている。
このような送り台を駆動するための駆動装置としては、例えば、特許第2734744号公報に記載のものが知られている。
【0003】
この公報に記載の駆動装置は、穴かがりミシンのベッド部における針落ち点のY(縦)方向の両側においてX(横)方向に沿って互いに平行に延びるようにミシン機枠に支持された第1及び第2のX方向ガイド軸と、これら各X方向ガイド軸に係合する軸受け部を有してX方向に移動可能に設けられた可動基台と、この可動基台に設けられベッド部における針落ち点のX方向の両側においてY方向に沿って互いに平行に延びる第1及び第2のY方向ガイド軸とを備え、送り台は各Y方向ガイド軸に係合する軸受部を有してそのY方向ガイド軸に沿って移動可能に支持されると共に、可動基台をX方向に駆動するためのX方向駆動機構と、送り台をY方向に駆動するためのY方向駆動機構をミシン機枠に設けたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構成の送り台の駆動装置において、前記X方向駆動機構は、前記可動基台の下面にX方向に延びる一対のラックをY方向に離間させて互いに平行に設ける一方で、該可動基台の下方におけるミシン機枠にX方向駆動モータを固定し、このモータの出力軸に取付けた駆動ギヤを前記一方のラックに噛合するとともにベッド部に取付けた平ギヤに噛合し、さらにこの平ギヤを前記他方のラックに噛合することにより構成されている。つまり、X方向駆動機構は、ラック&ピニオン(駆動ギヤ、平ギヤ)機構によって構成されている。
前記X方向駆動機構においては、送り剛性を高めるために、上述したように、駆動ギヤと一方のラックとによるラック&ピニオン機構、平ギヤと他方のラックとによるラック&ピニオン機構という、二組のラック&ピニオン機構を設けているので、これらラック&ピニオン機構におけるバックラッシの調整が困難であった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、送り台を縦横に移動させる送り台駆動手段におけるバックラッシの調整を容易に行うことができる穴かがりミシンの送り台駆動装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
記目的を達成するために、本発明の請求項の穴かがりミシンの送り台駆動装置は、例えば図1〜図5に示すように、穴かがりミシンのベッド部(2)に設けられて、被縫製物が支持される送り台(10)を、針落ち点に対して縦横に移動させる穴かがりミシンの送り台駆動装置において、
ミシン機枠(1)に固定され前記送り台(10)を縦方向に直線移動させる縦方向用駆動モータ(71)と、当該縦方向用駆動モータ(71)に取付けられた歯車(72)と、この歯車(72)と噛合するラック部(64)とを有する縦方向移動手段(12)と、
ミシン機枠(1)に固定され前記送り台(10)を横方向に円弧移動させる横方向用駆動モータ(51)と、当該横方向用駆動モータ(51)に取付けられた歯車(53)と、この歯車(53)に噛合する円弧状ラック部(25)とを有し、前記送り台(10)を横方向に円弧移動させる横方向移動手段(13)と、
平面視において矩形状をなし、互いに平行に配置された2本のガイド台(15,15)と該ガイド台(15,15))と直角に配置され上方に配置された前記送り台(10)を縦方向に移動自在に支持する2本のガイド軸(16,17)とを有する送り台支持部(14)と、
先端部に前記円弧状ラック(25)が形成され他端部に前記送り台支持部(14)の一つの隅部に連結され、ミシン機枠(1)に固定された軸(20)に回動自在に連結された駆動腕(21)と、
ミシン機枠に固定された3つの軸(34,40,47)にそれぞれ回動自在に連結され、かつ、これら3つの軸(34,40,47)から前記送り台支持部の三つの隅部までの距離が、前記駆動腕が連結された軸(20)から前記送り台支持部の一つの隅部までの距離と等しく設定され前記送り台支持部の三つの隅部にそれぞれ連結される三つの従動腕(36,41,48)と、
前記ラック部(64)が設けられ前記縦方向用駆動モータ(71)によって縦方向に直線移動される縦送り軸(62)と、
該縦送り軸(62)に一端部が回動自在に連結され、他端部が前記送り台(10)に回動自在に連結される連結腕(65)とを備え、
前記横方向用駆動モータ(51)が当該横方向用駆動モータ(51)の歯車(53)と前記円弧状ラック部(25)を介して前記送り台支持部(14)を、前記4つの軸(20,34,40,47)を支点として横方向に円弧を描くように円弧移動させることにより、前記送り台(10)が、横方向に円弧移動されるとともに、
前記縦方向用駆動モータ(71)が前記連結腕(65)を介して前記送り台支持部(14)上の送り台(10)を縦方向に直線移動させることにより、前記送り台(10)が、前記送り台支持部(14)上において前記横方向への円弧移動が許容されつつ縦方向に直線移動されることを特徴とする。
【0013】
請求項の穴かがりミシンの送り台駆動装置においては、送り台駆動手段を構成する縦方向移動手段が、前記歯車とラック部との噛合によって送り台を直線移動するものであり、一方、送り台駆動手段を構成する横方向移動手段が、前記歯車と円弧状ラック部との噛合によって送り台を横方向に円弧移動させるものであるので、つまり、縦方向および横方向のそれぞれの方向において、歯車とラック部との噛合がそれぞれ1ヶ所のため、バックラッシの調整が容易である。
【0017】
前記送り台支持部は送り台を縦方向に移動可能に支持できるものであれば、どのような構成のものでもよいが、例えば、平面視において矩形状をなし、この矩形状のものがその形状を保持したまま、4つの軸を支点として横方向に円弧移動できるようにしたものが望ましい。この場合、4つの軸から矩形状をなす送り台支持部の四隅部までの距離を等しく設定し、各軸と送り台支持部の隅部を腕によって回動自在に連結する。
また、横方向用駆動モータおよび縦方向用駆動モータはそれぞれステッピングモータ等の回転量を制御することができるモータを使用するのが望ましい。
【0018】
また、前記横方向移動手段の横方向用駆動モータを駆動すると、該モータに取付けられている歯車と駆動腕の一端部に形成された円弧状ラック部とが噛合しているので、該駆動腕が鉛直軸回りに揺動し、これによって、駆動腕の他端部に回動自在に連結されている送り台支持部が円弧を描くようにして横方向に移動し、この送り台支持部とともに送り台も同方向に移動する。一方、前記縦方向移動手段の縦方向用駆動モータを駆動すると、該モータに取付けられている歯車と縦送り軸に形成されているラック部とが噛合しているので、該縦送り軸が縦方向に移動し、これによって、該縦送り軸に連結腕を介して連結されている送り台が縦方向に移動する。このとき、前記送り台支持部が円弧を描くようにして横方向に移動していると、該送り台支持部とともに送り台も円弧を描くようにして横方向に移動するが、前記連結腕によって該送り台の移動を許容するので、送り台は円弧を描くようにして横方向に移動するとともに、縦送り軸によって縦方向にも移動する。したがって、前記横方向移動手段による送り台支持部の横方向への円弧移動と、縦方向移動手段による送り台の縦方向への移動とを、適宜制御することによって、送り台を縦横に確実に移動させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の穴かがりミシンの送り台駆動装置の実施の形態の一例について説明する。
まず、図2および図3を参照して穴かがりミシンの概略構成について簡単に説明する。ミシン機枠1は、略矩形箱状をなるベッド部2に、その奥方上部から前方に延びるアーム部3が設けられてなるもので、ベッド部2の下部にはボトムカバー4が取付けられている。アーム部3の先端部には、縫針5が取付けられた針棒6が上下動可能に設けられており、一方、ベッド部2には針棒6の直下に位置して、該針棒6の上下動に同期して作動することにより縫針5と協働して被縫製物に縫目を形成するルーバー(図示せず)が設けられている。
【0020】
また、前記アーム部3には、布切りメス7が上下動可能に設けられており、前記ベッド部2にはメス受け台(図示せず)が設けられている。そして、前記布切りメス7では、被縫製物に鳩目穴状の切り込みを形成できるようになっている。なお、図2および図3において符号8で示すものは押え板であり、この押え板8によって、被縫製物を後述する送り台10に押え付け、この状態で、鳩目穴の形状に応じて送り台10を移動させて鳩目穴の周縁に順次かがり縫いを施すようになっている。
【0021】
前記ベッド部2の上面には、被縫製物を支持するための送り台10が設けられており、以下この送り台10を備えた穴かがりミシンの送り台駆動装置(以下送り台駆動装置と称す。)について詳しく説明する。
すなわち、まず、前記送り台駆動装置は、図1に示すように、送り台駆動手段11を備えており、この送り台駆動手段11は、送り台10を縦方向に直線移動させる縦方向移動手段12と、送り台10を横方向に円弧移動させる横方向移動手段13とを備えて構成されている。
【0022】
前記送り台10は送り台支持部14に縦方向に移動自在に支持されおり、この送り台支持部14は以下のように構成されている。
すなわち、送り台支持部14は、図1および図4に示すように、平面視略ロ字状をなすもので、互いに平行に配置された2本ガイド台15,15と、該ガイド台15と直角にかつ互いに平行に配置された2本のガイド軸16,17とを備えており、これらガイド台15,15とガイド軸16,17とは、以下のようにして平面視ロ字状に組付けられ、前記ベッド部2に取付けられている。
前記ガイド台15,15は、長尺な板状をなすもので、それぞれの一端部には取付穴15a,15aが形成されている。一方、前記ガイド軸16は丸棒状のものであり、それぞれの端部を前記取付穴15a,15aに挿入し、ネジ18,18で締め付けることによって、前記ガイド台15,15のそれぞれの一端部に取付け固定されている。
【0023】
また、前記ガイド台15,15のそれぞれの他端部には、平面部15b,15bが形成されており、各平面部15bにはネジ孔15c,15cが形成されている。一方、前記ガイド軸17は両端部に平面部を有する丸棒状のものであり、各平面部には上下に貫通する貫通孔17a,17aが形成されている。そして、このガイド軸17は、それぞれの平面部を前記ガイド台15,15の平面部15b,15bに当接し、貫通孔17a,17aからネジ孔15c,15cにネジ19,19を螺合して締め付けることで、ガイド台15,15のそれぞれの他端部に取付け固定されている。
【0024】
前記ベッド部2には、図示しない4つの軸穴が形成されている。これら4つの軸穴のうち、一つの軸穴は送り台10の後方位置に形成されたもので、該軸穴には軸20が挿入固定されており、この軸20には、駆動腕(揺動腕)21が筒状のブッシュ20a,20aを介して回動自在に連結されている。
前記駆動腕21は、互いに直交する二つの腕22,23と、腕23と略反対方向に延出する腕24とを備えており、該腕24の先端部には、平面視において円弧状をなす円弧状ラック部25が形成されている。
【0025】
また、前記駆動腕21の腕23の先端部には軸穴23aが形成されており、一方のガイド台15の端部には、軸穴15dが形成されている。そして、前記腕23とガイド台15とは、前記軸穴15d,23aどうしを上下に合わせ、軸穴23aに軸26を挿入して固定するとともに、軸穴15dに該軸26をブッシュ27を介して挿入することで、互いに回動自在に連結されている。
さらに、前記駆動腕21の腕22の先端部には軸穴22aが形成されており、一方、連結板片28,29を固定ネジ30,30で連結してなる連結板31の両端部には、それぞれ軸穴31a,31bが形成されている。そして、前記腕22と連結板31とは、前記軸穴31a,22aどうしを上下に合わせ、軸穴22aに軸32を挿入して固定するとともに、軸穴31aに該軸32をブッシュ33を介して挿入することで、互いに回動自在に連結されている。
【0026】
また、前記ベッド部2に形成され、前記軸20が挿入された軸穴に横方向に隣合う軸穴には、軸34が挿入固定されており、この軸34には従動腕35が筒状のブッシュ34a,34aを介して回動自在に連結されている。
前記従動腕35は腕36を備えており、該腕36の先端部には軸穴36aが形成されている。一方、前記ガイド台15の他端部には、軸穴15eが形成されている。
そして、前記腕36とガイド台15とは、軸穴15e,36aどうしを上下に合わせ、軸穴36aに軸37を挿入して固定するとともに、軸穴15eに該軸37をブッシュ38を介して挿入することで、互いに回動自在に連結されている。
【0027】
また、前記ベッド部2に形成され、前記軸20が挿入された軸穴に縦方向に隣接する軸穴には、軸40を備えた従動腕41の、該軸40がブッシュ40a,40aを介して軸回りに回転自在に挿入されている。前記従動腕41は、L字状をなす腕42を備えており、該腕42の二つの端部には、それぞれネジ孔42a,42bが形成されている。
一方、前記ガイド台15と平行に配置されている他方のガイド台15の一端部には軸穴15dが形成されている。そして、前記腕42の一方の端部とガイド台15とは、軸穴15dとネジ孔42aとを上下に合わせ、ネジ付軸43をブッシュ44を介して軸穴15dに挿入するとともに、ネジ孔42aにねじ込むことによって互いに回動自在に連結されている。
さらに、前記腕42の他方の端部と前記連結板31とは、軸穴31bとネジ孔42bとを上下に合わせ、ネジ付軸45をブッシュ46を介して軸穴31bに挿入するとともに、ネジ孔42bにねじ込むことによって互いに回動自在に連結されている。
【0028】
また、前記ベッド部2に形成され、前記軸40が挿入された軸穴に横方向に隣合う軸穴には、軸47を備えた従動腕48の、該軸47がブッシュ47a,47aを介して軸回りに回転自在に挿入されている。前記従動腕48の端部には、ネジ孔48aが形成されている。
一方、前記ガイド台15の他端部には軸穴15eが形成されている。そして、前記従動腕48の端部とガイド台15とは、軸穴15eとネジ孔48aとを上下に合わせ、ネジ付軸49をブッシュ50を介して軸穴15eに挿入するとともに、ネジ孔48aにねじ込むことによって互いに回動自在に連結されている。
【0029】
したがって、前記ガイド台15,15とガイド軸16,17とを備えた送り台支持部14は、駆動腕21が軸20回りに回動すると、これが一方のガイド台15を介して従動腕35へと、連結板31を介して従動腕41へと伝達され、さらに、他方のガイド台15を介して従動腕48へと伝達され、これによって、軸20,34,40,47を支点として、横方向に円弧描くようにして移動できるようになっている。
また、前記駆動腕21の後方には、横方向用駆動モータ51がミシン機枠のベッド部2に取付板52を介して固定されており、該横方向用駆動モータ51の出力軸51aには、前記円弧状ラック部25に噛合する歯車53が取付けられている。前記横方向用駆動モータ51のベッド部2への固定位置は調節可能であり、これによって、歯車53と円弧状ラック部25との噛合部のバックラッシが調整可能となっている。
【0030】
そして、横方向用駆動モータ51を駆動させることで、歯車53、円弧状ラック部25を介して駆動腕21が軸20を支点として横方向に円弧を描くようにして移動(揺動)し、これによって、前記送り台支持部14は、軸20,34,40,47を支点として、横方向に円弧描くようにして移動するようになっている。
したがって、前記送り台支持部14を横方向に円弧状に移動させる横方向移動手段13は、横方向用駆動モータ51、歯車53、円弧状ラック部25、駆動腕21等によって構成されており、該横方向移動手段13は前記送り台10の後方に配置されている。
【0031】
前記横方向移動手段13によって、横方向に円弧移動される送り台支持部14上には、送り台10が縦方向に移動自在に支持されている。すなわち、送り台10の下面には、図2および図5に示すように、支持部60…が固定されており、各支持部60には筒状をなすリニアガイドブッシュ61がその軸を縦方向に向けて挿入固定されている。
前記リニアガイドブッシュ61には、前記送り台支持部14のガイド軸16,17が摺動自在に挿通されており、これによって、送り台10は送り台支持部14上において縦方向に移動自在に支持されている。
【0032】
また、前記送り台10の後方には、該送り台10を縦方向に移動させる縦方向移動手段12が設けられている。
すなわち、前記送り台10の後方には、図1、図2および図5に示すように、縦送り軸62が配設されており、この縦送り軸62は、ベッド部2に固定されたリニアガイドブッシュ63,63によって縦方向に移動自在に支持されている。また、縦送り軸62の中途部にはラック部64が形成されており、該縦送り軸62の先端部にはネジ孔62aが形成されている。縦送り軸62の先端側には、連結腕(許容部材)65が配置されており、この連結腕65の両端部にはそれぞれ軸穴65a,65bが形成されている。そして、前記縦送り軸62と連結腕65とは、軸穴65aとネジ孔62aとを上下に合わせ、ネジ付軸66をブッシュ67を介して軸穴65aに挿入するとともに、ネジ孔62aにねじ込むことによって互いに回動自在に連結されている。
【0033】
また、前記送り台10には軸穴68が形成さており、この軸穴68には軸69が挿入固定されている。そして、前記連結腕65の軸穴65bにはブッシュ70を介して前記軸69が挿入されており、これによって、送り台10と連結腕65とは互いに回動自在に連結されている。このように、縦送り軸62と送り台10とを連結腕65によって連結することによって、送り台10は縦送り軸62に対して横方向への回転揺動が許容されている。
また、前記送り台10の後方でかつ縦送り軸62の側方には、縦方向用駆動モータ71がミシン機枠のベッド部2に固定されており、該縦方向用駆動モータ71の出力軸71aには、前記ラック部64に噛合する歯車72が取付けられている。前記縦方向用駆動モータ71のベッド部2への固定位置は調節可能であり、これによって、歯車72とラック部64との噛合部のバックラッシが調整可能となっている。
【0034】
そして、縦方向用駆動モータ71を駆動させることで、歯車72、ラック部64を介して縦送り軸62が縦方向に直線移動し、これによって、連結腕65を介して前記送り台10が送り台支持部14上において、縦方向に直線移動するようになっている。
また、前記縦送り軸62が縦方向に直線移動しているき、前記送り台支持部14が円弧を描くようにして横方向に移動していると、該送り台支持部14とともに送り台10も円弧を描くようにして横方向に移動するが、前記連結腕65によって該送り台10の移動を許容するので、送り台10は円弧を描くようにして横方向に移動するとともに、縦送り軸62によって縦方向にも移動する。
したがって、送り台支持部14の横方向への円弧移動と、送り台10の縦方向への移動とを、適宜制御することによって、送り台10を縦横に確実に移動させることができる。
【0035】
前記送り台10の縦横への移動の位置制御は以下のようして行うようになっている。すなわち、前記送り台10を支持している送り台支持部10の連結板31には、センサ板75がビス75a,75aによって取付け固定されている。一方、ベッド部2には取付板76を介してセンサ77が取付けられており、このセンサ77によってセンサ板75を検知することによって、送り台10の横方向における原点位置を検出するようになっている。そして、この原点位置を基準にして送り台10の横方向への移動の位置制御を行うようになっている。
【0036】
また、前記ベッド部2には、前記縦送り軸62の後端部側において、取付板78を介してセンサ79が取付けられており、このセンサ79によって縦送り軸62の後端部を検知することによって、送り台10の縦方向おける原点位置を検出するようになっている。そして、この原点位置を基準にして送り台10の縦方向への移動の位置制御を行うようになっている。
【0037】
次に、上記構成の送り台駆動装置による送り台10の動作説明を図1を参照して行う。
前記横方向移動手段13の横方向用駆動モータ51を駆動すると、該モータ51に取付けられている歯車53と駆動腕21の一端部に形成された円弧状ラック部25とが噛合しているので、駆動腕21が軸20回りに揺動し、これが一方のガイド台15を介して従動腕35へと、連結板31を介して従動腕41へと伝達され、さらに、他方のガイド台15を介して従動腕48へと伝達され、これによって、軸20,34,40,47を支点として、横方向に円弧描くようにして移動する。つまり、送り台支持部14が矩形の状態を保持した状態で、軸20,34,40,47を支点として、横方向に円弧を描くようにして移動し、この送り台支持部14とともに送り台10も同方向に移動する。
【0038】
上記のようにして、送り台支持部14を移動させる場合、駆動腕21の回転角度によっては、横方向用駆動モータ51の回転角度に対しての送り量が変化するため、原点位置から駆動腕21の角度を演算にて求め、さらにその求めた角度より所定の位置で移動させるためのモータ51の回転量を求め制御する。
【0039】
一方、前記縦方向移動手段12の縦方向用駆動モータ71を駆動すると、該モータ71に取付けられている歯車72と縦送り軸62に形成されているラック部64とが噛合しているので、該縦送り軸62が縦方向に移動し、これによって、該縦送り軸62に連結腕65を介して連結されている送り台10が縦方向に移動する。このとき、前記送り台支持部14が円弧を描くようにして横方向に移動していると、該送り台支持部14とともに送り台10も円弧を描くようにして横方向に移動するが、前記連結腕65によって該送り台10の移動を許容するので、送り台10は円弧を描くようにして横方向に移動するとともに、縦送り軸62によって縦方向にも移動する。
【0040】
そして、送り台10の横方向への移動に合わせて連結腕65が水平面内において回転するようにして傾き、この傾いた分、縦方向への移動が発生する。この場合、縦方向に移動した方向と逆方向に縦方向用駆動モータ71を駆動させて、縦送り軸62を移動させることで、縦方向への移動の補正を行う。
このように、前記横方向移動手段13による送り台支持部14の横方向への円弧移動と、縦方向移動手段12による送り台10の縦方向への移動とを、適宜制御することによって、送り台10を縦横に確実に移動させることができる。
【0041】
また、本例の送り台駆動装置では、送り台駆動手段11が縦方向移動手段12と横方向移動手段13とで構成されており、これら両移動手段12,13が送り台10の後方に配置されているので、送り台10上に支持されている被縫製物への切り込みの際に生じる布くずや、縫製の終了時に縫い糸及びしん糸を切断した後の糸くずが、送り台10の下方に落下しても、該布くずや糸くずは、縦方向移動手段12と横方向移動手段13のそれぞれの歯車72,53およびラック部64,25に入り込むことがなく、よって、布くずや糸くずの入り込みに起因する送り台10の動作不良を防止することができる。
【0042】
また、縦方向および横方向のそれぞれの方向において、歯車72,53とラック部64,25との噛合がそれぞれ1ヶ所のため、バックラッシの調整を容易に行うことができる。
さらに、送り台支持部14が矩形状に形成されており、この矩形の四隅部すべてに、駆動腕21からガイド台15、連結板31を介して回転駆動力が確実に伝達されるので、送り剛性が向上し、送り台10の正確な送りを実現することができ、よって、送り台10に支持されている被縫製物の縫目の品質を向上させることができる。
【0044】
【発明の効果】
請求項の穴かがりミシンの送り台駆動装置によれば、送り台駆動手段を、縦方向用駆動モータに取付けられた歯車と送り台に取付けられたラック部との噛合によって、送り台を縦方向に直線移動させる縦方向移動手段と、横方向用駆動モータに取付けられた歯車と前記送り台に取付けられた円弧状をなす円弧状ラック部との噛合によって、送り台を横方向に円弧移動させる横方向移動手段とを備た構成としたので、縦方向および横方向のそれぞれの方向において、歯車とラック部との噛合がそれぞれ1ヶ所となり、よってバックラッシの調整を容易に行うことができる。
【0046】
また、送り台が送り台支持部に縦方向に移動可能に支持され、横方向移動手段によって送り台支持部を横方向に円弧移動させ、縦方向移動手段によって、送り台を縦方向に直線移動させるともに、連結腕によって送り台の横方向への回転揺動を許容するようにしたので、送り台を円弧を描くようにして横方向に移動させることができるとともに、縦送り軸によって縦方向にも移動させることができる。したがって、前記横方向移動手段による送り台支持部の横方向への円弧移動と、縦方向移動手段による送り台の縦方向への移動とを、適宜制御することによって、送り台を縦横に確実に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穴かがりミシンの送り台駆動装置の一例を示すもので、該送り台駆動装置の平面図である。
【図2】同、送り台駆動装置を備えた穴かがりミシンの側面図である。
【図3】同、送り台駆動装置を備えた穴かがりミシンの正面図である。
【図4】同、送り台支持部と横方向移動手段を示す分解斜視図である。
【図5】同、送り台と縦方向移動手段を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ミシン機枠
2 ベッド部
10 送り台
11 送り台駆動手段
12 縦方向移動手段
13 横方向移動手段
14 送り台支持部
21 駆動腕(揺動腕)
25 円弧状ラック部
51 横方向用駆動モータ
53 歯車
62 縦送り軸
64 ラック部
65 連結腕(許容部材)
71 縦方向用駆動モータ
72 歯車

Claims (1)

  1. 穴かがりミシンのベッド部に設けられて、被縫製物が支持される送り台を、針落ち点に対して縦横に移動させる穴かがりミシンの送り台駆動装置において、
    ミシン機枠に固定され前記送り台を縦方向に直線移動させる縦方向用駆動モータと、当該縦方向用駆動モータに取付けられた歯車と、この歯車と噛合するラック部とを有する縦方向移動手段と、
    ミシン機枠に固定され前記送り台を横方向に円弧移動させる横方向用駆動モータと、当該横方向用駆動モータに取付けられた歯車と、この歯車に噛合する円弧状ラック部とを有し、前記送り台を横方向に円弧移動させる横方向移動手段と、
    平面視において矩形状をなし、互いに平行に配置された2本のガイド台と該ガイド台と直角に配置され上方に配置された前記送り台を縦方向に移動自在に支持する2本のガイド軸とを有する送り台支持部と、
    先端部に前記円弧状ラックが形成され他端部に前記送り台支持部の一つの隅部に連結され、ミシン機枠に固定された軸(20)に回動自在に連結された駆動腕(21)と、
    ミシン機枠に固定された3つの軸(34,40,47)にそれぞれ回動自在に連結され、かつ、これら3つの軸(34,40,47)から前記送り台支持部の三つの隅部までの距離が、前記駆動腕が連結された軸(20)から前記送り台支持部の一つの隅部までの距離と等しく設定され前記送り台支持部の三つの隅部にそれぞれ連結される三つの従動腕(36,41,48)と、
    前記ラック部が設けられ前記縦方向用駆動モータによって縦方向に直線移動される縦送り軸と、
    該縦送り軸に一端部が回動自在に連結され、他端部が前記送り台に回動自在に連結される連結腕とを備え、
    前記横方向用駆動モータが当該横方向用駆動モータの歯車と前記円弧状ラック部を介して前記送り台支持部を、前記4つの軸(20,34,40,47)を支点として横方向に円弧を描くように円弧移動させることにより、前記送り台が、横方向に円弧移動されるとともに、
    前記縦方向用駆動モータが前記連結腕を介して前記送り台支持部上の送り台を縦方向に直線移動させることにより、前記送り台が、前記送り台支持部上において前記横方向への円弧移動が許容されつつ縦方向に直線移動されることを特徴とする穴かがりミシンの送り台駆動装置。
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