JP4149058B2 - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

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    • B60C11/047Tread patterns in which the raised area of the pattern consists only of continuous circumferential ribs, e.g. zig-zag further characterised by the groove cross-section the groove bottom comprising stone trapping protection elements, e.g. ribs

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、重荷重用空気入りタイヤ、より詳細には、小形トラック、トラック及びバス用などのラジアルプライタイヤに関し、特に、タイヤのトレッドゴムの優れた耐偏摩耗性、高度なウエット性能などを保持した上で、トラクション性能向上と耐石噛み性改善とを同時に両立させた重荷重用空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
小形トラック、トラック、バスなどの重車両と呼ばれる比較的車両総重量が重い車両に使用するラジアルプライタイヤ(以下重荷重用空気入りタイヤ又はタイヤという)は、トレッド部の踏面の周りに沿って周回し連続して延びる周方向溝をトレッド部に備えるのが一般であり、この種の周方向溝をトレッド部に備える重荷重用空気入りタイヤには、周方向溝縁に沿って、リバーウエア乃至レイルウエイ摩耗と呼ばれる偏摩耗が多少にかかわらず発生し、ときにはこの種の偏摩耗が進展して互いに隣り合う周方向溝相互間にわたり、トレッドゴム陸部にリブパンチと呼ばれる偏摩耗欠損部を生じさせる。これらの偏摩耗は、トレッドゴムの摩耗寿命を大幅に短くするばかりか、車両の操縦安定性や振動乗心地性を著しく損なう。また、直状周方向溝を備えるタイヤが、偏摩耗に対し最も不利であることは周知である。
【0003】
この種の偏摩耗を改善するため、特開平2−169305号公報にて、トレッド部のトレッドゴムに、踏面周方向に連続して延びる一対の溝、一対の溝及び狭い切込み、一対の狭い切込みなどを設け、これら一対の溝又は狭い切込みにより、トレッドゴム陸部から離隔され、踏面からの段下がり表面をもつ一列乃至複数列の段差陸部をトレッド部に形成したタイヤが提案され、この提案は偏摩耗改善に著しく貢献している。
【0004】
段差陸部の機能は、荷重負荷の下で転動するタイヤのトレッド部の接地面内にて、段差陸部の表面を路面に対して滑り接触させ、これにより車両の進行方向とは逆方向の周方向せん断力、いわばブレーキングフォースを段差陸部に集中させ、段差陸部を偏摩耗犠牲部とする働きにある。これにより、段差陸部をもたない周方向溝縁に生じていたブレーキングフォースによる局所摩耗発生、すなわちリバーウエアなどの偏摩耗発生を阻止するか、又は軽微なものとすることができることになる。
【0005】
以上から明らかなように、段差陸部は、一対の直状の溝又は直状の狭い切込みの間に設ける場合(前者)の効果が最も著しく、一対のジグザグ状の溝又はジグザグ状の狭い切込みの間に設ける場合(後者)もあるが、後者のタイヤでは、段差陸部がタイヤ赤道面と平行な平面に対し傾斜する分だけ偏摩耗犠牲部としての効果が減少し、さらに、比較的厚い水膜で覆われたウエット路面での水捌効果も低下するため、前者のタイヤの例が多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、その一方で前者のタイヤについても、、段差陸部を形成する、一対の直状溝、一対の直状溝及び直状の狭い切込み及び一対の直状の狭い切込みを備えるトレッド部は、車両の発進時及び加速時のトラクション性能が不十分であるという点で改善の余地を残している。
【0007】
さらに、段差陸部を形成する溝は、トレッド部の耐摩耗性確保のため溝幅を十分に広くすることができず、よって、溝壁の傾斜角度(タイヤ断面での踏面の溝縁における法線となす角度)を大きくとることができないため、路面に点在する小石などの異物を噛み込み易いという問題も有している。なぜ問題かといえば、一旦噛み込んだ小石などの異物は、溝内に止まる場合が多く、ときには溝底に食い込み、溝底下の薄ゲージのトレッドゴムを貫通してベルトを損傷させ、セパレーションなどの重大故障を引き起こすことも稀ではないからである。
【0008】
ここに、トレッド部の周方向溝の石噛み防止タイヤに関し、これまでに数多くの提案がなされてきている。例えば、特開昭50−98002号公報では、両溝壁に2段以上の段差を設けたタイヤを提案し、特開昭61−181704号公報では、溝の片側壁に平坦な段を設けたタイヤを提案し、特開昭63−25107号公報では、上述した溝壁の段差部分と、溝底からの突起部(ストーンイジェクタ)とを交互に溝内に配置するタイヤを提案している。
【0009】
しかし、上記諸提案のタイヤにおける溝壁段差は、十分に広い溝幅を有する場合に限り実施可能な石噛み防止手段であり、段差陸部を形成する比較的狭い溝幅の溝に適用することはできない。というより、溝壁の傾斜角度を大きくとれない程度の溝幅であるから問題が生じるのである。
【0010】
以上の各公報が開示する溝は段差陸部を形成するための溝ではなく、これに対し、特開平3−235701号公報が開示するタイヤは、偏摩耗発生の抑制手段として段差陸部を有し、段差陸部を形成する一対の溝の底にストーンイジェクタを備えることを要旨とするものであり、この点で、偏摩耗の発生抑制手段と石噛み防止手段とを両立させたタイヤとして、先の諸提案のタイヤより大幅に進歩したタイヤである。しかし、この提案タイヤにしても、依然としてトラクション性能の改善には触れていない。
【0011】
従って、この発明の請求項1〜8に記載した発明は、耐偏摩耗性、耐摩耗性及びウエット路面走行での優れた水捌性に基づくウエット性能などを優位に保持した上で、トラクション性能の向上と、石噛み防止性能の大幅な改善とを同時に達成することができる重荷重用空気入りタイヤを提供することが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の請求項1に記載した発明は、トレッド部に、踏面周方向に連続して延びる一対の溝によりトレッドゴム陸部から離隔され、踏面からの段下がり表面をもつ複数列の段差陸部を備え、該段差陸部は、その表面がタイヤの荷重負荷転動下で路面との間で滑り接触する偏摩耗犠牲部を形成して成る重荷重用空気入りタイヤにおいて、
上記一対の溝は、それぞれの陸部側に踏面周方向に沿って交互に入れ代わる多数箇所の面取り部を有し、
段差陸部は、面取り部を有する溝部分と反対側の段下がり表面端に、踏面周方向に沿って交互に入れ代わる多数箇所の面取り部を有することを特徴とする重荷重用空気入りタイヤである。
【0013】
請求項1に記載した一対の溝の「溝」とは、一般に溝と呼ばれるものの他、サイプに近い狭い切込み溝も含むものとし、この定義に従って、請求項1に記載した「一対の溝」は、一対の溝、一対の溝と狭い切込み溝及び一対の狭い切込み溝の三つのタイプを全て含む。同じく請求項1に記載した「段下がり表面をもつ・・・・段差陸部」とは、新品タイヤに限らず、タイヤの使用途中にて、段下がりの形態を示す陸部も含む。このことは、以下に述べる発明の全てに適用するものとする。
【0014】
上記の溝の定義に関連して、請求項2に記載した発明は、一対の溝につき、面取り部を有する溝部分は、これと対向する溝部分の幅に比しより広い幅を有するタイヤである。
【0015】
請求項1、2に記載した発明は、実際上、請求項3に記載した発明のように、一対の溝は、タイヤ赤道面と平行な陸部縁及び直状溝底を有し、段差陸部は、タイヤ赤道面と平行な段下がり表面縁を有するのが適合する。
【0016】
請求項3に記載した発明の変形例として、請求項4に記載した発明のように、一対の溝は、タイヤ赤道面に対し、踏面周方向に沿って交互に出入りする直状溝底を有し、この直状溝底の出入りに同調して、段差陸部もタイヤ赤道面に対し出入りする直状表面を有する。
【0017】
また、段差陸部に関するタイヤついては、請求項5に記載した発明のように、踏面周方向に連続して延びる段差陸部を有するタイヤと、請求項6に記載した発明のように、踏面周方向に断続して延びる段差陸部を有するタイヤとの二つのタイヤのタイプが存在する。
【0018】
また、請求項7に記載した発明のように、面取り部はテーパ状表面を有し、該面取り部表面は、タイヤ内方端を通る踏面の法線に対し、3〜40°の範囲内の傾斜角度を有するのが実用上好適に適合する。
【0019】
請求項1〜7に記載した発明のタイヤの耐偏摩耗性を一層向上させるため、好適には、請求項8に記載した発明のように、トレッド部の最外側に位置する一対の溝の両側の陸部の少なくともトレッド部端寄り陸部に、トレッド部周方向に沿って延びる狭い切込み溝を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態例を図1〜図6に基づき説明する。
図1は、この発明の重荷重用空気入りタイヤの回転軸線を含む平面による断面図であり、
図2は、図1に示す重荷重用空気入りタイヤの踏面展開図であり、
図3は、図1に示すタイヤとは別タイヤの踏面展開図であり、
図4は、図1及び図3に示すタイヤとは別タイヤの踏面展開図であり、
図5は、図2〜図4に示す踏面展開図のV −V 線に沿う拡大断面図であり、
図6は、図2〜図4に示す踏面展開図のVI−VI線に沿う拡大断面図である。
【0021】
図1において、重荷重用空気入りタイヤは、トレッド部1と、トレッド部1の両側に連なる一対のサイドウォール部2及びビード部3とを有し、これら各部1、2、3を補強するための、各ビード部3内部に埋設したビードコア4相互間にわたり延びるカーカス5と、さらにトレッド部1を強化するベルト6とを備え、トレッド部1はベルト6の外周側にトレッドゴム7を有する。カーカス5は1プライ以上、図示例は1プライのラジアル配列スチールコードのゴム被覆プライを有し、ベルト6は2層以上、図示例は4層のスチールコード層を有する。
【0022】
図1〜図6に示す踏面展開図は一般にトレッドパターンとも呼ばれ、これらトレッドパターンを参照し、トレッド部1は、踏面1t周方向に連続して延びる一対の周方向ショルダ溝10、11と、一対の周方向ショルダ溝12、13とをトレッド部1の中央領域Rc(下記する)の両側領域Rs(下記する)に備え、同様に延びる一対の周方向中央溝14、15と、一対の周方向中央溝16、17とを中央領域Rcに備える。図示例の溝10、11、12、13、14、15はいずれも直状溝である。
【0023】
図1において、トレッド部1の中央領域Rcは、踏面1tの幅Wの1/3をタイヤ赤道面Eの両側に等分に振り分けた(1/3)×W領域であり、両側領域Rsの各領域は、中央領域Rcと踏面端TE縁との間にわたる(1/3)×W領域である。図示例のようにトレッド部1がラウンドショルダであるタイヤの踏面端TEは、図1の断面図に示すように、踏面の端部輪郭線の延長線と、バットレス輪郭線の延長線との交点とする。
【0024】
ここで、図2において、トレッド部1は、一対の周方向ショルダ溝10、11によりトレッドゴム7の陸部7L1 、7L2 から離隔され、踏面1tからの段下がり表面20sをもち、連続する段差陸部20と、一対の周方向ショルダ溝12、13によりトレッドゴム7の陸部7L3 、7L4 から離隔され、踏面1tからの段下がり表面21sをもち、連続する段差陸部21とを両側領域Rsに備える。
【0025】
ここに、トレッド部1は複数列の段差陸部を有するものとし、各図に示すトレッド部1は、上記2列の段差陸部20、21の他に、一対の周方向中央溝14、15により陸部7L1 、7L5 から離隔され、踏面1tからの段下がり表面22sをもち、断続する段差陸部22と、一対の周方向中央溝16、17により陸部7L5 、7L3 から離隔され、踏面1tからの段下がり表面23sをもち、断続する段差陸部23とを中央領域Rcに備える。
【0026】
図3及び図4において、トレッド部1は、一対の周方向ショルダ溝10、11によりトレッドゴム7の陸部7L1 、7L2 から離隔され、踏面1tからの段下がり表面20Asをもち、断続する段差陸部20Aと、一対の周方向ショルダ溝12、13によりトレッドゴム7の陸部7L3 、7L4 から離隔され、踏面1tからの段下がり表面21Asをもち、断続する段差陸部21Aとを両側領域Rsに備え、さらに、図2に示す段差陸部22、23と同じ二列の断続する段差陸部22、23を中央領域Rcに備える。以上述べた段差陸部は、全て、新品タイヤのときは元よりのこと、使用途中において形成される段差陸部をも含むものとする。
【0027】
図2〜図4に示す一対の周方向ショルダ溝10、11につき、溝10は、陸部7L1 側に踏面1t周方向に沿う、所定長さの複数の面取り部10cを有し、溝11は、陸部7L2 側に踏面1t周方向に沿う、所定長さの複数の面取り部11cを有し、これら面取り部10cと面取り部11cとは、踏面1t周方向に沿って交互に入れ代わるものとする。この交互の入れ代わりとは、段差陸部20を介して面取り部10cと対向する溝11部分は陸部7L2 側に面取り部をもたず、段差陸部20を介して面取り部11cに対向する溝10部分は陸部7L1 側に面取り部をもたない、ということである。面取り部10c、11cは踏面1t全周にわたり断続して多数箇所設ける。
【0028】
また、一対の周方向ショルダ溝12、13についても上記と同じく、溝12は、陸部7L3 側に踏面1t周方向に沿う、所定長さの複数の面取り部12cを有し、溝13は、陸部7L4 側に踏面1t周方向に沿う、所定長さの複数の面取り部13cを有し、これら面取り部12cと面取り部13cとは、踏面1t周方向に沿って交互に入れ代わるものとする。この交互の入れ代わりは上記と同じであり、面取り部12c、13cそれぞれも踏面1t全周にわたり断続して多数箇所設ける。
【0029】
その一方、段差陸部20、20Aは、面取り部10cを有する溝10部分と反対側の段下がり表面20s端、20As端に、踏面1t周方向に沿う複数の面取り部20c−1、20Ac−1を有し、面取り部11cを有する溝11部分と反対側の段下がり表面20s、20As端に、踏面1t周方向に沿う複数の面取り部20c−2、20Ac−2を有する。
【0030】
面取り部20c−1、20Ac−1と、面取り部20c−2、20Ac−2とは、踏面1t周方向に沿って交互に入れ代わるものとする。この交互の入れ代わりとは、面取り部10cと直接対向する側の段下がり表面20s端、20As端には面取り部をもたず、面取り部11cと直接対向する段下がり表面20s端、20As端には面取り部をもたない、ということである。面取り部20c−1、20c−2は、踏面1t全周にわたり、面取り部10c、11cと対応する数を断続して多数箇所設け、面取り部20Ac−1、20Ac−2は、同じ列内の隣り合う2個の段差陸部20Aを一括りとして、面取り部10c、11cと対応する一括りの数を断続して多数箇所設ける。
【0031】
段差陸部21、21Aもまた、面取り部12cを有する溝12部分と反対側の段下がり表面21s端、21As端に、踏面1t周方向に沿う複数の面取り部21c−1、21Ac−1を有し、面取り部13cを有する溝13部分と反対側の段下がり表面21s端、21As端に、踏面1t周方向に沿う複数の面取り部21c−2、21Ac−2を有する。
【0032】
面取り部21c−1、21Ac−1と、面取り部21c−2、21Ac−2とは、踏面1t周方向に沿って交互に入れ代わるものとする。この交互の入れ代わりとは、面取り部12cと直接対向する段下がり表面21s端、21As端には面取り部をもたず、面取り部13cと直接対向する段下がり表面21s端、21As端には面取り部をもたない、ということである。面取り部21c−1、21c−2もまた踏面全周にわたり、面取り部12c、13cと対応する数を断続して多数箇所設け、面取り部21Ac−1、21Ac−2は、同じ列内の隣り合う2個の段差陸部21Aを一括りとして、面取り部12c、13cと対応する一括りの数を断続して多数箇所設ける。
【0033】
以上述べたところは、要するに、一対の周方向ショルダ溝10、11及び一対の周方向ショルダ溝12、13それぞれは、踏面1t周方向に沿って、陸部側と段差陸部側に交互に殆ど切れ目なく面取り部を有するということである。
【0034】
以上の面取り部構成をもつ一対の周方向ショルダ溝10、11及び一対の周方向ショルダ溝12、13は、面取り部10c、11cの周方向溝縁と非面取り部の溝縁との間で、そして一対の周方向ショルダ溝12、13は、面取り部12c、13cの周方向溝縁と非面取り部の溝縁との間で、それぞれ踏面1t側に段差を形成し、この段差は当然ながら面取り終端縁であるから、周方向ショルダ溝10、11及び周方向ショルダ溝12、13全てを直状溝としても、面取り終端縁は、溝10、11及び溝12、13それぞれに踏面1t幅方向エッジ成分を創出する。この幅方向エッジ成分の働きにより、タイヤの踏面1t周方向に作用する制動力、駆動力を効率良く路面に伝達することができる結果、タイヤのトラクション性能(制動性能を含む)は向上する。
【0035】
また、幅方向エッジ成分の創出により、ウエット路面上におけるタイヤの転動方向の耐スリップ性も向上し、さらに、周方向ショルダ溝10、11及び周方向ショルダ溝12、13を直状溝とすることで、ウエット路面上での水捌性は極めて良好であり、かつ十分な長さをもつ周方向溝エッジ成分により横方向への耐スリップ性も極めて優れ、これらを総合して、高度なレベルのウエット性能を発揮することができる。また、特に、両側領域Rsに要求される耐偏摩耗性は、偏摩耗犠牲部としての段差陸部20、21の働きにより高度に優れたレベルを保持することができる。
【0036】
また、周方向のショルダ溝10、11及びショルダ溝12、13が、踏面1t周方向に交互配置する面取り部10c、11c及び面取り部12c、13cを有する一方、これら面取り部10c、11c、12c、13cが存在しない領域には、段差陸部20、21の表面20s、21sの端が面取り部20c−1、20c−2及び面取り部21c−1、21c−2を有するので、ショルダ溝10、11及びショルダ溝12、13は、踏面1t全周にわたり、タイヤ半径方向外方に向け広がる片フラスコ状断面開口形状を有し、これにより溝10、11及び溝12、13に小石などの異物はより一層幅狭の溝内部に進入し難く、仮に小石などの異物を一旦噛み込んだとしても、これら異物は、溝の広い開口部分に一旦滞留するに止まり、トレッド部1の接地面における蹴出し部にてタイヤ外部に放出される。これらの作用により耐石噛み性は大幅に向上する。このとき、断続する段差陸部20A、21は、連続する段差陸部20、21に比しより動き易いので、異物をより一層容易に放出するように挙動する。
【0037】
また、一対の周方向ショルダ溝10、11及び一対の周方向ショルダ溝12、13に関し、面取り部10c、11c及び面取り部12c、13cを有する溝部分は、これら溝部分と段差陸部20、21を介して対向する溝部分の幅に比し、より広い幅を有する構成とするのが、上記の異物放出挙動を生じ易くする。
【0038】
図2〜図4に示すトレッド部1の中央領域Rcにおける一対の周方向中央溝14、15及び一対の周方向中央溝16、17は面取り部14c、15c及び面取り部16c、17cを有し、これら面取り部は同じ陸部側で非面取り部と交互に設ける一方、段差陸部22、23を介して面取り部と対向する陸部側を非面取り部とする。このような面取り部14c、15c及び面取り部16c、17cを設けることにより、踏面1t幅方向のエッジ成分が増し、トラクション性能は一層向上する。中央領域Rcに石噛みが多い使用条件では、両側領域Rsの段差陸部20A、21Aと同じ面取り部を設けることを可とする。
【0039】
図2〜図4に示す一対の周方向ショルダ溝10、11及び一対の周方向ショルダ溝12、13は、タイヤ赤道面Eと平行な陸部縁及び溝底を有するものであり、よってトレッド部1の接地面における水捌け性に優れるので、特に、水捌け性重視タイヤに適合する。
【0040】
これに対し、一層のトラクション性能向上を必要とするタイヤは、図示を省略したが、一対の周方向ショルダ溝10、11及び一対の周方向ショルダ溝12、13は、場合により一対の周方向中央溝14、15及び一対の周方向中央溝16、17を含め、タイヤ赤道面Eに対し、面取り部10c、11c及び面取り部12c、13c全長さにわたり、踏面1t周方向に沿って交互に出入りする直状溝底を有するものとし、この直状溝底の出入りに同調して、段差陸部20、21及び段差陸部20A、21Aもタイヤ赤道面Eに対し出入りする直状表面20s、21s及び直状表面20As、21Asを有する。
【0041】
図5及び図6において、溝10、11の面取り部10c、11cと、段差陸部20の面取り部20c−1、20c−2とは、共にテーパ状表面を有し、面取り部のタイヤ内方端を通る踏面1t輪郭線(溝10、11に隣接する陸部延長線)の法線に対する、面取り部10c、11cそれぞれの表面の傾斜角度α及び面取り部20c−1、20c−2それぞれの表面の傾斜角度βは、共に3〜40°の範囲内、望ましくは10〜40°の範囲内にある。
【0042】
傾斜角度α、βが、3°未満では耐石噛み性の効果が全く現れず、効果をより一層確実に発揮させるには下限値は10°が良く、40°を超えても、図示例のように、溝10、11の幅w10、w11及び溝12、13の幅w12、w13(図示省略)が狭いとき、耐石噛み性の効果が現れないため、いずれも不可である。なお、溝幅w12、w13は、タイヤ断面にて、段差陸部20の表面20sの延長線上における幅とする。
【0043】
図5、6では面取り部10c、11c及び面取り部20c−1、20c−2が、テーパ状表面を有する例を示すが、必ずしもテーパ状表面とする必要はなく、タイヤ外側に向け凸の曲面とすることもでき、この場合は、平均の傾斜角度α、βをとる。
【0044】
面取り部10c、11c及び面取り部20c−1、20c−2の踏面1tからタイヤ内方端までの高さhは、溝10、11の深さDの25〜75%の範囲内とするのが好ましい。なお、段差陸部20の踏面1tからの段下がり代dは0.1〜5.0mmの範囲内であるのが良い。
【0045】
以上は、図5、6に基づき、一方側の一対の周方向ショルダ溝10、11及び段差陸部20について述べたが、このことは、他方側の一対の周方向ショルダ溝12、13及び段差陸部21についても全く同一である。
【0046】
また、図4の踏面展開図に示すように、一対の周方向ショルダ溝10、11を挟む両側の陸部7L1 、7L 2と、一対の周方向ショルダ溝12、13を挟む両側の陸部7L3 、7L4 との双方に、対をなす狭い切込み18、19を設けるのが、耐偏摩耗性の一層の向上に寄与する。これは、主としてトレッド部のショルダ領域の早期磨耗防止や波状偏摩耗防止に有効であるから、この点で、少なくともトレッド部1の端寄り陸部7L 2、7L4 に狭い切込み18を設ける。なお図2〜4に示す符号Sは短いサイプである。
【0047】
【実施例】
トラック及びバス用ラジアルプライタイヤで、サイズは295/80R22.5(チューブレスタイヤ)であり、内部構成は図1に従い、カーカス5は1プライのラジアル配列スチールコードのゴム被覆プライになり、ベルト6は、4層のゴム被覆チールコード層からなる。
【0048】
トレッド部1は、実施例1が図2に示すトレッドパターンを備え、実施例2は図3に示すトレッドパターンを備え、そして、実施例3は図4に示すトレッドパターンを備える。一対の周方向ショルダ溝10、11及び一対の周方向ショルダ溝12、13と段差陸部20、21、20A、21Aとは下記諸元を有する。
【0049】
すなわち、
(1)一対の溝10、11の溝幅w10、w11及び一対の溝12、13の溝幅w12、w13は全て4.3mm、
(2)溝10、11、12、13の深さDは15.0mm、
(3)一対の溝10、11及び一対の溝12、13それぞれの非面取り部縁相互間距離は15.0mm、
(4)段差陸部20、21、20A、21Aの段下がり代dは2.5mm、
(5)面取り部10c、11c、12c、13cのタイヤ内方端の踏面1tからの高さhは7.5mm、
(6)面取り部20c−1、20Ac−1、21c−1、21Ac−1のタイヤ内方端の踏面1tからの高さhは7.5mmである。
【0050】
実施例1〜3のタイヤの比較対象として、図2に示すトレッドパターンから面取り部を除いたトレッド部を有する従来例タイヤと、この従来例タイヤの各一対の溝に広幅部と狭幅部とを交互に付したトレッド部を有する比較例1のタイヤと、図2に示すトレッドパターンを備えるトレッド部を有する比較例2、3のタイヤとを準備した。これらを除く部分は各実施例タイヤに合わせた。
【0051】
実施例1〜3のタイヤ、従来例タイヤ及び比較例1〜3のタイヤを供試タイヤとして、これらタイヤを2−D−4車(前輪一軸、後輪二軸の車両で、前輪に2本、後輪ドライブ軸(D)に4本、最後輪は遊輪で4本のタイヤ装着)のトラックに装着し、ユーザで実地試験に供した。
【0052】
試験の評価項目と評価方法は下記の通りである。
(1)耐石噛み性;
悪路率が約5%の一般道路を300km走行した時点で、溝に噛み込んだ小石などの異物の個数を各タイヤについて数え、1本宛、踏面周で100cm当りの平均個数を算出し、この平均個数をさらに各供試タイヤの本数で平均した平均個数を記録する。値は小なるほど良い。
(2)耐偏摩耗性;
上記一般道路を2万km走行した後の前輪タイヤ2本に発生している偏摩耗量を、2×(偏摩耗面積)×(偏摩耗深さ)として算出し、算出した値は逆数として従来例を100とする指数であらわす。値は大なるほど良い。
(3)トラクション性能;
供試タイヤは全て新品タイヤとし、一般道路の路面に水を散布した状態でウエット路面を作りだし、エンジン回転数1500rpm 一定で、ウエット路面400m 走行に要した時間(秒)を計測し、計測した時間の逆数をとり、従来例を100とする指数であらわす。値は大なるほど良い。
【0053】
実地試験結果の纏めと、一対の溝10、11、12、13の踏面幅方向溝(エッジ)成分の有無、面取り部の傾斜角度α°、β°の値、段差陸部の連続又は断続及び狭い切込み18、19の有無とを、表1に示す。
【0054】
【表1】
Figure 0004149058
【0055】
表1に示す結果から、実施例1〜3のタイヤは、従来例タイヤ対比、石噛み個数は半減以下まで減少し、トラクション性能は大幅に向上していて、耐偏摩耗性は同等以上のレベルを有すること、これに対し比較例1〜3のタイヤは、従来例タイヤ対比、トラクション性能は向上し、耐偏摩耗性はほぼ同等のレベルを維持している反面、石噛み個数は同じレベルに止まり耐石噛み性が不十分であることが分かる。なお耐摩耗性に関しては、偏摩耗量測定時に残溝深さが全ての供試タイヤでほぼ同等であることを確かめている。
【0056】
【発明の効果】
この発明の請求項1〜8に記載した発明によれば、耐偏摩耗性及び耐摩耗性を従来タイヤのレベルと同等以上とした上で、トラクション性能の向上と、耐石噛み性の大幅改善とを同時に達成する重荷重用空気入りタイヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態例の重荷重用空気入りタイヤの断面図である。
【図2】図1に示すタイヤの踏面展開図である。
【図3】図1に示すタイヤの別の踏面展開図である。
【図4】図1に示すタイヤのさらに他の踏面展開図である。
【図5】図2に示すV − V線に沿う断面図である。
【図6】図2に示すVI− VI 線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部
1t 踏面
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 ビードコア
5 カーカス
6 ベルト
7 トレッドゴム
7L1 、7L2 、7L3 、7L4 、7L5 陸部
10、11 一対の周方向ショルダ溝
10c、11c 溝の面取り部
12、13 一対の周方向ショルダ溝
12c、13c 溝の面取り部
14、15 一対の周方向中央溝
14c、15c 面取り部
16、17 一対の周方向中央溝
18、19 狭い切込み
20、21 連続段差陸部
20A、21A、22、23 断続段差陸部
20c−1、20c−2、21c−1、21c−2 面取り部
20Ac−1、20Ac−2、21Ac−1、21Ac−2 面取り部
20s、20As、21s、21As、22s、23s 段差陸部表面
E タイヤ赤道面
TE 踏面端
W 踏面幅
Rc トレッド部中央領域
Rs トレッド部両側領域
D 一対の溝の深さ
10、w11 一対の溝幅
h 面取り部の高さ
d 段差陸部の段下がり代
S 短いサイプ

Claims (8)

  1. トレッド部に、踏面周方向に連続して延びる一対の溝によりトレッドゴム陸部から離隔され、踏面からの段下がり表面をもつ複数列の段差陸部を備え、該段差陸部は、その表面がタイヤの荷重負荷転動下で路面との間で滑り接触する偏摩耗犠牲部を形成して成る重荷重用空気入りタイヤにおいて、
    上記一対の溝は、それぞれの陸部側に踏面周方向に沿って交互に入れ代わる多数箇所の面取り部を有し、
    段差陸部は、面取り部を有する溝部分と反対側の段下がり表面端に、踏面周方向に沿って交互に入れ代わる多数箇所の面取り部を有することを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  2. 一対の溝につき、面取り部を有する溝部分は、これと対向する溝部分の幅に比しより広い幅を有する請求項1に記載したタイヤ。
  3. 一対の溝は、タイヤ赤道面と平行な陸部縁及び直状溝底を有し、段差陸部は、タイヤ赤道面と平行な段下がり表面縁を有する請求項1又は2に記載したタイヤ。
  4. 一対の溝は、タイヤ赤道面に対し、踏面周方向に沿って交互に出入りする直状溝底を有し、この直状溝底の出入りに同調して、段差陸部もタイヤ赤道面に対し出入りする直状表面を有する請求項3に記載したタイヤ。
  5. 踏面周方向に連続して延びる段差陸部を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載したタイヤ。
  6. 踏面周方向に断続して延びる段差陸部を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載したタイヤ。
  7. 面取り部はテーパ状表面を有し、該面取り部表面は、タイヤ内方端を通る踏面の法線に対し、3〜40°の範囲内の傾斜角度を有する請求項1又は2に記載したタイヤ。
  8. トレッド部の最外側に位置する一対の溝の両側の陸部の少なくともトレッド部端寄り陸部に、トレッド部周方向に沿って延びる狭い切込み溝を有する請求項1〜7に記載したタイヤ。
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