JP4148591B2 - パッケージ基板 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、導電性接続ピンが固定された樹脂パッケージ基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
ICチップ等をマザーボード又はドータボードへ接続するためのパッケージ基板は、近年、信号の高周波数化に伴い、低誘電率、低誘電正接が求められるようになった。そのため、基板の材質もセラミックから樹脂へと主流が移りつつある。
【0003】
このような背景の下、いわゆるビルドアップ多層配線板からなるパッケージ基板が実用化されている。係るパッケージ基板に導電性接続ピンを取り付ける技術として、本出願人は、特願平7−174284を提案している。この出願では、図9に示すように、導体回路404が形成されたコア基板401に、層間樹脂絶縁層402を形成し、続いて、フォトリソグラフィの手法を用いてバイアホール用開口を設け、表面を粗化した後、めっきレジストを設けて、めっきにより導体回路405およびバイアホールを407を形成する。同様にして、上層の層間樹脂絶縁層502及び、導体回路505及びバイアホール507を形成する。
【0004】
導電性接続ピン600は、基板を貫くスルーホール409へ挿通させる。ここで、導電性接続ピン600は、スルーホール409へ嵌入される固定部601と、フランジ部602と、マザーボードのソケット等に接続するための接続部603とを備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した構造では、導電性接続ピン600の固定用のスルーホール409を基板を貫通するように設けてあるため、スルーホール409が貫通している部位に導体回路を配設することができず、多層ビルドアップ配線板の高集積化を図り得なかった。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するために提案されたものであって、ピン接続を行い高集積化を図り得る樹脂パッケージ基板を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、表裏がスルーホールにより導通されたコア基板上に層間樹脂絶縁層と導体層とが交互に積層されてなる有機樹脂基板に、他の基板との電気的接続を得るための固定部と接続部とからなる導電性接続ピンが固定されてなるパッケージ基板において、
基板の表面に配設されたパッドと、前記基板の表面に、前記パッドを被覆しないように開口を設けて配設された有機樹脂絶縁層と、前記パッドに導電性接着剤を介して固定された導電性接続ピンとを備え、前記固定部は導電性接着剤を介してパッドに固定される部分であって、露出していることを技術的特徴とする。
【0010】
請求項のパッケージ基板では、基板の表面(底面)に、導電性接続ピン固定用のパッドを配置しているため、パッドの内層側に導体回路を配設することができ、高集積化が可能になる。また、パッドは、有機樹脂絶縁層の開口により露出されており、有機樹脂絶縁層とは接触していないため、該有機樹脂絶縁層とパッドとの接触によってクラックが発生することがない。
【0012】
請求項では、パッケージ基板はビルドアップ基板であるため、パッドの内層側の層間樹脂絶縁層に導体回路を配設することができ、高集積化が可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、図1ないし図8に従い、第1実施例のパッケージ基板を、ビルドアップ基板の製造方法とともに説明する。以下の方法は、セミアディティブ法によるものであるが、フルアディティブ法を採用してもよい。
【0014】
(1) まず、基板の表面に導体層を形成したコア基板を作成する。コア基板としては、ガラスエポキシ基板、ポリイミド基板、ビスマレイミド−トリアジン樹脂基板などの樹脂絶縁基板の両面に銅箔8を貼った銅張積層板を使用することができる(図1(a)参照)。銅箔8は、片面が粗化面(マット面)となっており、樹脂基板に強固に密着している。この基板に、ドリルで貫通孔を設けた後、無電解めっきを施しスルーホール9を形成する。無電解めっきとしては銅めっきが好ましい。引き続き、めっきレジストを形成し、エッチング処理して導体層4を形成する。なお、銅箔の厚付けのためにさらに電気めっきを行ってもよい。この電気めっきにも銅めっきが好ましい。また、電気めっきの後、導体層4の表面およびスルーホール9の内壁面を粗面4a,9aとしてもよい(図1(b)参照)。
【0015】
この粗化処理方法としては、例えば、例えば黒化(酸化)−還元処理、有機酸と第2銅錯体の混合水溶液によるスプレー処理、Cu−Ni−Pの針状合金めっきによる処理などが挙げられる。
【0016】
次に、得られた基板を水洗してから乾燥する。その後、基板表面の導体層4間およびスルーホール9内に樹脂充填材10を充填し、乾燥させる(図1(c))。引き続き、基板両面の不要な樹脂充填材10をベルトサンダー研磨などで研削し、導体層4を露出させ、樹脂充填材10を本硬化させる。導体層4間およびスルーホール9による凹部を埋めて基板を平滑化する(図1(d)参照)。
【0017】
次に、露出した導体層4の表面に粗化層11を再度設ける(図2(a)参照)。なお、図2(a)中の円で示す部分は、粗化層11が設けられた導体層4を拡大して示している。この粗化層11は、先に述べたようなCu−Ni−Pの針状あるいは多孔質状合金層により形成されていることが望ましいが、この他にも黒化(酸化)−還元処理やエッチング処理で粗化層を形成することもできる。Cu−Ni−P針状または多孔質状合金層による場合、荏原ユージライト製商品名「インタープレート」により、また、エッチング処理は、メック社製商品名「MEC etch Bond」により行うことが望ましい。
【0018】
(2) 上記(1)で作成した導体層4を有する配線基板の両面に樹脂層2a、2bからなる樹脂絶縁層2を形成する(図2(b)参照)。この樹脂絶縁層2は後述するようにパッケージ基板の層間樹脂絶縁層200として機能する。
上記樹脂絶縁体層(以下、層間樹脂絶縁層200)を構成する材料としては、例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂またはこれらの複合樹脂などが挙げられる。層間樹脂絶縁層2として、無電解めっき用接着剤を用いることが望ましい。この無電解めっき用接着剤は、硬化処理された酸あるいは酸化剤に可溶性の耐熱性樹脂粒子が、酸あるいは酸化剤に難溶性の未硬化の耐熱性樹脂中に分散されてなるものが最適である。後述するように酸、酸化剤の溶液で処理することにより、耐熱性樹脂粒子が溶解除去されて、表面に蛸つぼ状のアンカーからなる粗化面を形成できるからである。
【0019】
上記無電解めっき用接着剤において、特に硬化処理された前記耐熱性樹脂粒子としては、▲1▼平均粒径が10μm以下の耐熱性樹脂粉末、▲2▼平均粒子径が相対的に大きな粒子と平均粒子径が相対的に小さな粒子を混合した粒子が望ましい。これらはより複雑なアンカーを形成できるからである。
【0020】
使用できる耐熱性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂と熱可塑性樹脂との複合体等が挙げられる。複合させる熱可塑性樹脂として、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリサルフォン(PSF)、ポリフェニレンサルフォン(PPS)、ポリフェニレンサルファイド(PPES)、ポリフェニルエーテル(PPE)、ポリエーテルイミド(PI)などを使用できる。また、酸や酸化剤の溶液に溶解する耐熱性樹脂粒子としては、たとえば、エポキシ樹脂(特にアミン系硬化剤で硬化させたエポキシ樹脂がよい)、アミノ樹脂などが挙げられる。
【0021】
(3) 次に、層間樹脂絶縁層2に、導体層4との電気接続を確保するためのバイアホール形成用開口6を設ける(図2(c)参照)。
上述した無電解めっき用接着剤を用いる場合には、バイアホール形成のための円パターンが描画されたフォトマスクを載置し、露光、現像処理してから熱硬化することで開口6を設ける。一方、熱硬化性樹脂を用いた場合には、熱硬化したのちレーザー加工することにより、上記層間樹脂絶縁層にバイアホール用の開口6を設ける。
【0022】
(4) 次に、バイアホール形成用開口6を設けた層間樹脂絶縁層2の表面を粗化する(図2(d)参照)。層間樹脂絶縁層2に無電解めっき用接着剤を用いた場合、この無電解めっき用接着剤層の表面に存在する耐熱性樹脂粒子を酸または酸化剤で溶解除去することにより、無電解めっき用接着剤層2の表面を粗化して、蛸壺状のアンカーを設ける。
【0023】
ここで、上記酸としては、例えば、リン酸、塩酸、硫酸などの鉱酸、または蟻酸や酢酸などの有機酸を用いることができる。特に、有機酸を用いるのが望ましい。これは、粗化処理した場合に、バイアホール用開口6から露出する金属導体層4を腐食させにくいからである。
一方、上記酸化剤としては、クロム酸、過マンガン酸塩(過マンガン酸カリウムなど)の水溶液を用いることが望ましい。
【0024】
前記粗化は、表面の最大粗度Rmax0.1〜20μmがよい。厚すぎると粗化面自体が損傷、剥離しやすく、薄すぎると密着性が低下するからである。
【0025】
(5) 次に、層間樹脂絶縁層2の表面を粗化した配線基板に、触媒核を付与する。触媒核の付与には、貴金属イオンや貴金属コロイドなどを用いることが望ましく、一般的には塩化パラジウムやパラジウムコロイドを使用する。なお、この触媒核を固定するために、加熱処理を行うことが望ましい。このような触媒核にはパラジウムが好適である。
【0026】
(6) 続いて、粗化し触媒核を付与した層間樹脂絶縁層2の全面に無電解めっきを施し、無電解めっき膜12を形成する(図3(a)参照)。この無電解めっき膜12の厚みは、0.1〜5μmが好ましい。
【0027】
次に、無電解めっき膜12の表面にめっきレジスト3を形成する(図3(b)参照)。形成した無電解めっき膜12上に感光性樹脂フィルム(ドライフィルム)をラミネートし、この感光性樹脂フィルム上に、めっきレジストパターンが描画されたフォトマスク(ガラス基板がよい)を密着させて載置し、露光し現像処理することによりめっきレジスト3を形成できる。
【0028】
(7) 次に、電気めっきを施し、無電解めっき膜12上のめっきレジスト非形成部に電気めっき膜を形成し、導体層5とバイアホール7を形成する。その厚みは5〜20μmがよい。この電気めっきには、銅めっきが好ましい。
また、電気めっき後に、電解ニッケルめっき、無電解ニッケルめっき、またはスパッタから選ばれる少なくとも1の方法により、ニッケル膜14を形成する(図3(c)参照)。このニッケル膜14上にはCu−Ni−Pからなる合金めっきが析出しやすいからである。また、ニッケル膜はメタルレジストとして作用するため、その後の工程でも過剰エッチングを防止するという効果を奏する。
【0029】
(8) 続いて、めっきレジスト3を除去した後、そのめっきレジスト下に存在していた無電解めっき膜12を、硫酸と過酸化水素の混合液や過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウムなどの水溶液からなるエッチング液にて除去し、無電解めっき膜12、電解めっき膜13及びニッケル膜14の3層からなる独立した導体層5とバイアホール7を得る(図3(d)参照)。なお、非導体部分に露出した粗化面上のパラジウム触媒核は、クロム酸、硫酸過水などにより溶解除去する。
【0030】
(9) 次に、導体層5とバイアホール7の表面に粗化層11を設け、さらに層間樹脂絶縁層2として先に述べた無電解めっき用接着剤の層を形成する。(図4(a)参照)。
【0031】
(10) この層間樹脂絶縁層2に、バイアホール用開口6を設けるとともに、層間樹脂絶縁層2の表面を粗化する。(図4(b)参照)。
【0032】
(11) つづいて、この粗化した層間樹脂絶縁層2の表面に触媒核を付与した後、無電解めっき膜12を形成する(図4(c)参照)。
【0033】
(12) 無電解めっき膜12の表面にめっきレジスト3を形成し、先に述べたように、めっきレジスト3の非形成部に電気メッキ膜13、ニッケルめっき膜14を形成する(図4(d)参照)。
【0034】
(13) めっきレジスト3を除去し、めっきレジスト下の無電解めっき膜12を除去し、導体層(導電性接続ピンを固定するパッド16となる導体層を含む)5、およびバイアホール7を設け、片面3層の6層のビルドアップ基板を得る(図5参照)。
【0035】
(14) このようにして得られたビルドアップ基板の導体層5及びバイアホール7に粗化層11を形成し、パッド16を露出させる開口部18を有する有機樹脂絶縁層15で被覆する(図6参照)。有機樹脂絶縁層の厚さは5〜40μmがよい。薄すぎると絶縁性能が低下し、厚すぎると開口し難くなるうえ半田と接触し、クラックなどの原因となるからである。
【0036】
この有機樹脂絶縁層を構成する樹脂としては、種々のものが使用でき、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂のアクリレート、ノボラック型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂のアクリレートをアミン系硬化剤やイミダゾール硬化剤で硬化させた樹脂を使用できる。
【0037】
このような構成の有機樹脂絶縁層は、鉛のマイグレーション(鉛イオンが、有機樹脂絶縁層内を拡散する現象)が少ないといった利点を有する。しかも、この有機樹脂絶縁層は、耐熱性、耐アルカリ性に優れ、ハンダなどの導電性接着剤が溶融する温度(200℃前後)でも劣化しないし、ニッケルめっきや金めっきのような強塩基性のめっき液で分解することもない。
【0038】
ここで、上記ノボラック型エポキシ樹脂のアクリレートとしてはフェノールノボラックやクレゾールノボラックのグリシジルエーテルをアクリル酸やメタクリル酸などと反応させたエポキシ樹脂などを用いることができる。上記イミダゾール硬化剤は、25℃で液状であることが望ましい。液状であれば均一混合できるからである。
【0039】
このような液状イミダゾール硬化剤としては、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール(品名:1B2MZ)、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール(品名:2E4MZ−CN)、4−メチル−2−エチルイミダゾール(品名:2E4MZ)を用いることができる。
【0040】
このイミダゾール硬化剤の添加量は、上記有機樹脂絶縁層の総固形分に対して1から10重量%とすることが望ましい。この理由は、添加量がこの範囲内にあれば均一混合がしやすいからである。上記有機樹脂絶縁層の硬化前組成物は、溶媒としてグリコールエーテル系の溶剤を使用することが望ましい。かかる組成物を用いた有機樹脂絶縁層は遊離酸素が発生せず、パッド表面を酸化させず、また人体に対する有害性も少ないからである。
【0041】
上記グリコールエーテル系溶剤としては、望ましくはジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)およびトリエチレングリコールジメチルエーテル(DMTG)から選ばれるいずれか少なくとも1種を用いる。これらの溶剤は、30〜50℃程度の加温により、反応開始剤であるベンゾフェノンやミヒラーケトンを完全に溶解させることができるからである。
このグリコールエーテル系の溶媒は、有機樹脂絶縁層の組成物の全重量に対して10〜40重量%がよい。
【0042】
以上説明したような有機樹脂絶縁層の組成物には、そのほかに各種消泡剤やレベリング剤、耐熱性や耐塩基性の改善と可撓性付与のために熱硬化性樹脂、解像度改善のために感光性モノマーなどを添加することができる。例えば、レベリング剤としてはアクリル酸エステルの重合体からなるものがよい。また、開始剤としてはチバガイギー社製のイルガキュアI907、光増感剤としては日本化薬社製のDETX−Sがよい。さらに、有機樹脂絶縁層の組成物には色素や顔料を添加してもよい。配線パターンを隠蔽できるからである。この色素としてはフタロシアニングリーンを用いることが望ましい。
【0043】
添加成分としての上記熱硬化性樹脂としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂を用いることができる。このビスフェノール型エポキシ樹脂には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂とビスフェノールF型エポキシ樹脂があり、耐塩基性を重視する場合には前者が、低粘度化が要求される場合(塗布性を重視する場合)には後者がよい。
【0044】
また、これらの有機樹脂絶縁層組成物は、25℃で0.5から10Pa・s、より望ましくは1〜10Pa・sがよい。ロールコータで塗布しやすい粘度だからである。
【0045】
(15) 前記開口部18内にニッケルめっき膜19及び金めっき膜21の形成を行った後、パッケージ基板の下面側(ドータボード、マザーボードとの接続面)となる開口部16内に、導電性接着剤17としてハンダペーストを印刷する。さらに、導電性接続ピン100を適当なピン保持装置に取り付けて支持し、導電性接続ピン100の固定部101を開口部16内の導電性接着剤17に当接させて、200〜220℃でリフロを行い,導電性接続ピン100を導電性接着剤17に固定する(図7参照)。また、図7において円で囲んで示した導電性接続ピン100を設けたパッド部分を、図8(A)に拡大して示した。
なお、パッケージ基板310において、上面側の開口18には、ICチップなどの部品に接続可能なハンダバンプ230を設けた。
【0046】
本発明に用いられる導電性接続ピン100は、板状の固定部101とこの板状の固定部101の略中央に突設された柱状の接続部102とからなる、いわゆるT型ピンが好適に用いられる。板状の固定部101は、パッド16となるパッケージ基板の最外層の導体層5に導電性接着剤17を介して固定される部分であって、パッドの大きさに合わせた円形状や多角形状など適当に形成される。また、接続部102の形状は、他の基板の端子など接続部に挿入可能な柱状であれば問題なく、円柱・角柱・円錐・角錐など何でもよい。
【0047】
導電性接続ピン100の材質にも金属であれば限定はなく、金・銀・銅・鉄・ニッケル・コバルト・スズ・鉛などの中から少なくとも1種類以上の金属で形成するのがよい。特に、鉄合金である、商品名「コバール」(Ni−Co−Fe)、ステンレスや、銅合金であるリン青銅が挙げられる。電気的特性および導電性接続ピンとしての加工性に優れているからである。また、この導電性接続ピンは、一種類の金属または合金で形成しても、腐食防止あるいは強度向上のために表面を他の金属層で被覆してもよい。さらに、セラミックなどの絶縁性物質で形成し、その表面を金属層で被覆してもよい。
【0048】
導電性接続ピン100において、柱状の接続部102は直径が0.1〜0.8mmで長さが1.0〜10mm、板状の固定部101の直径は0.5〜2.0mmの範囲とすることが望ましく、パッドの大きさや装着されるマザーボードのソケット等の種類などによって適宜に選択される。
【0049】
本発明のパッケージ基板に用いられる導電性接着剤17としては、ハンダ(スズ−鉛、銀−スズ−銅)、導電性樹脂、導電性ペーストなどを使用することができ、ハンダで形成するのが最も好ましい。導電性接続ピン100との接着強度に優れているとともに、接着作業がやりやすいからである。
【0050】
導電性接着剤17をハンダで形成する場合、パッケージ基板の製造に一般的に用いられるSn:Pb=1:9〜4:6などの組成よりなるハンダを使用するのが好適である。用いられるハンダの融点は、280℃未満のものが望ましい。280℃を超えると作業性に問題があるだけでなく、層間樹脂絶縁層200や有機樹脂絶縁層15に使用される樹脂が溶解して、これらの絶縁層や導体層の剥離、断線などを生じることがある。
【0051】
本実施例では、基板310の表面(底面)に、導電性接続ピン100を固定するためのパッド17を配置しているため、該パッド17の内層の層間樹脂絶縁層200に導体回路5及びバイアホール7を配設することができ、高集積化が可能になる。
【0052】
また、本実施例のパッケージ基板310は、図8(A)及び図8(A)のB矢視図を図8(B)に示すように、パッド16を露出させる開口部18が形成された有機樹脂絶縁層(スルーホール層)15により被覆されており、開口部18から露出したパッド16に導電性接着剤17を介して導電性接続ピン100の固定部101が固定されている。図から理解されるように、この有機樹脂絶縁層15の開口部18は、パッド16の周囲から離間してしている。このため、熱膨張率の大きく異なる金属製のパッド16と有機樹脂絶縁層15とが接触せず、ヒートサイクル時において、パッド16からの応力によって有機樹脂絶縁層15側にクラックが発生することがない。
【0053】
なお、ここでは、層間樹脂絶縁層が形成された多層プリント配線板から成るパッケージ基板を例示したが、1枚の基板のみからなるパッケージ基板にも第1実施例の構成は適用可能である。この場合には、パッケージ基板の裏面側にパッドを設けることで、表面側に導体回路を形成することが可能になる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、基板の表面(底面)に、導電性接続ピン固定用のパッドを配置しているため、パッドの内層側に導体回路を配設することができ、高集積化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a),図1(b),図1(c),図1(d)は、本発明の第1実施例に係るパッケージ基板の製造工程図である。
【図2】図2(a),図2(b),図2(c),図2(d)は、本発明の第1実施例に係るパッケージ基板の製造工程図である。
【図3】図3(a),図3(b),図3(c),図3(d)は、本発明の第1実施例に係るパッケージ基板の製造工程図である。
【図4】図4(a),図4(b),図4(c),図4(d)は、本発明の第1実施例に係るパッケージ基板の製造工程図である。
【図5】本発明の第1実施例に係るパッケージ基板の製造工程図である。
【図6】本発明の第1実施例に係るパッケージ基板の製造工程図である。
【図7】本発明の第1実施例に係るパッケージ基板の断面図である。
【図8】図8(A)は、図7中の導電性接続ピンをパッドに接続した部分を拡大して示す断面図であり、図8(B)は、図8(A)の矢視図である。
【図9】従来技術に係るビルドアップ多層配線板からなるパッケージ基板の断面図である。
【符号の説明】
1 コア基板
2,200 層間樹脂絶縁層
3 めっきレジスト
4 導体層(下層)
4a 粗化面
5 導体層(上層)
6 バイアホール用開口
7 バイアホール
8 銅箔
9 スルーホール
9a 粗化面
91 スルーホールのランド
10 樹脂充填剤
11 粗化層
12 無電解めっき膜
13 電解めっき膜
14 ニッケルめっき層
15 有機樹脂絶縁層
16 パッド
16a 延在部
16b 本体部
17 導電性接着剤
18 開口部
19 ニッケルめっき膜
21 金めっき膜
100 導電性接続ピン
101 固定部
102 接続部
310 パッケージ基板

Claims (1)

  1. 表裏がスルーホールにより導通されたコア基板上に層間樹脂絶縁層と導体層とが交互に積層されてなる有機樹脂基板に、他の基板との電気的接続を得るための固定部と接続部とからなる導電性接続ピンが固定されてなるパッケージ基板において、
    基板の表面に配設されたパッドと、前記基板の表面に、前記パッドを被覆しないように開口を設けて配設された有機樹脂絶縁層と、前記パッドに導電性接着剤を介して固定された導電性接続ピンとを備え、前記固定部は導電性接着剤を介してパッドに固定される部分であって、露出していることを特徴とするパッケージ基板。
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