JP4148131B2 - ディスプレイパネルの貼り合わせ装置 - Google Patents
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Description
同図において、101はカラーフィルタ基板、102はTFT基板、103はカラーフィルタ、104はブラックマトリックス、105は電極、106は配向膜、107は液晶層、108はTFT素子(薄膜トランジスタ)、109はシール剤である。なお、同図は理解を容易にするために縦方向を横方向に比べて極端に拡大して示している。
同図に示すように、2枚のガラス基板101,102の間にシール剤を挟んで形成した液晶パネルには、複数(同図では4面)の画郭が形成されている。そして各画郭を囲むようにシール剤が塗布され、このシール剤に被るようにブラックマトリックス104が形成されている。
同図に示すように、シール剤109は、500μm〜1mm程度の幅でブラックマトリックス104の下になっている。従って、ブラックマトリックス104が形成された基板側から光照射を行っても、シール剤109はブラックマトリックス104の影になり、硬化できない部分が残る。しかし、プロセス上の都合等により、ブラックマトリックス104が形成されたカラーフィルタ基板101側から光照射して貼り合わを行うことを要請される場合がある。
特許第2828403号は、貼り合わせる基板を透過した光が、液晶パネルを挟んで光照射部と対向する位置に配置された光反射部材で反射され、該反射光がブラックマトリックスの反対側からシール剤に照射されることにより硬化するものである。
また、特開2003−207790号公報は、光照射部を傾け、液晶パネルに対して斜めから光を照射し、ブラックマトリックスの影になる部分のシール剤を硬化すると共に、液晶パネルを挟んで光照射部と対向する位置に配置された光反射部材からの反射光も利用してシール剤を硬化するものである。
同図に示すように、光反射部材により反射した光が、ブラックマトリックス104下のシール剤109に照射される時、光反射面と液晶パネルとの間隔が狭いと、反射光が液晶107に近い奥の方のシール剤109にまで届かない。一方、間隔が広いと反射光は幅1〜1.5mmのシール剤を通り過ぎて液晶部分に光が照射されてしまう。液晶107は強い紫外線が照射されると、特性変化を起こすことがあるので、紫外線の照射はできる限り少なくすることが望ましい。
(1)貼り合わせを行う液晶パネルは、1m角からそれ以上の大きさがあり、年々大型化している。一方、貼り合わせを行う2枚のガラス基板は薄いので、四隅または四辺を支持するだけでは撓んでしまい、パネル下面から光反射部材までの間隔を一定に保つことができないので、間隔を一定に保つ手段が必要である。
(2)貼り合わせ装置は、画郭の大きさが異なる様々な種類のディスプレイパネルの貼り合わせ処理に対処する必要がある。即ち、処理するパネルに形成される画郭の大きさや形状は様々に変化する。画郭の大きさや形状が変化すると、シール剤の位置も変化する。従って、間隔設定部材は、シール剤の位置の変化に応じてシール剤に入射する反射光を妨げないように、容易に場所を変えることができるものでなければならない。
(3)さらに、液晶パネルは、光照射時に振動等により位置ずれを起こして、光の照射領域から外れてしまうことがないように、保持固定する必要がある。
第1の手段は、2枚の光透過性基板の一方の基板に遮光部が形成され、前記2枚の光透過性基板の間に紫外線硬化型シール剤と液晶を挟み込んで一体形状としたディスプレイパネル材に対し、上記遮光部が形成された側から紫外線を照射し、上記紫外線硬化型シール剤を硬化させて、上記2枚の光透過性基板を貼り合わせるディスプレイパネルの貼り合わせ装置において、上記貼り合わせるディスプレイパネル材を載置するステージを備え、上記ステージは、真空が供給される凹部を有する基台と、上記基台を覆うように設けられ、複数の貫通孔を有し、表面が光反射面である光反射部材と、上記光反射部材の貫通孔に挿入された、真空吸着孔を有する高さの等しい複数のスペーサとから構成されていることを特徴とする。
図1は、本実施形態の発明に係るディスプレイパネルの貼り合わせ装置の構成を示す断面図である。
同図において、1はステージ、11はステージ1を構成する基台、12は基台11に設けられる真空が供給される真空供給凹部、13は基台11上に置かれ上部に光を反射する光反射板、14は光反射板13の真空供給凹部12に対応する位置に設けられた複数個の貫通孔、15は光反射板13の真空供給凹部12に対応しない位置に設けられた複数個の孔、16は貫通孔14に嵌合され、光反射板13から所定の高さを有し、スペーサとしての機能を果たす真空吸着孔161を有する吸着ピン、17は孔15に嵌合され、光反射板13から所定の高さを有し、スペーサとしての機能を果たすピン、2は液晶パネル、21は液晶パネル2を構成するカラーフィルタ基板、22は液晶パネル2を構成するTFT基板、23は基板21,22間に充填される液晶、24は液晶23を封止すると共に基板21,22を接着する紫外線硬化型シール剤、25はカラーフィルタ基板21の下面の液晶23と紫外線硬化型シール剤24の境界領域にわたって塗布されたブラックマトリックス、3は液晶パネル2の所望しない部分、例えば、画郭内の液晶やTFT基板回路素子に紫外線が照射されるのを防止するための遮光マスク、4は紫外線照射部、41は紫外線を放射するランプ、42はランプ41からの光をステージ1側に反射するミラーである。
同図に示すように、ステージ1は、基本的に、基台11、基台11の上に置かれる光反射板13と、光反射板13に取り付けた吸着ピン16およびピン17とから構成される。
吸着ピン16およびピン17の材質は、耐熱性、強度、曲げ弾性率に優れたエンジニアリングプラスチックと呼ばれる樹脂が好適であり、具体的には、ポリエーテルエーテルケトン材(PEEK材と呼ばれる)を使用した。
なお、吸着ピン16は、図3に示すように、吸着ピン16を光反射板13の貫通孔14に首部を差し込み、裏面側から固定する。ピン17も同様である。
11 基台
12 真空供給凹部
13 光反射板
14 貫通孔
15 孔
16 吸着ピン
161 真空吸着孔
17 ピン
2 液晶パネル
21 カラーフィルタ基板
22 TFT基板
23 液晶
24 紫外線硬化型シール剤
25 ブラックマトリックス
3 遮光マスク
4 紫外線照射部
41 ランプ
42 ミラー
Claims (1)
- 2枚の光透過性基板の一方の基板に遮光部を形成し、前記2枚の光透過性基板の間に紫外線硬化型シール剤と液晶を挟み込んで一体形状としたディスプレイパネル材に対し、上記遮光部が形成された側から紫外線を照射し、上記紫外線硬化型シール剤を硬化させて、上記2枚の光透過性基板を貼り合わせるディスプレイパネルの貼り合わせ装置において、
上記貼り合わせるディスプレイパネル材を載置するステージを備え、上記ステージは、真空が供給される凹部を有する基台と、上記基台を覆うように設けられ、複数の貫通孔を有し、表面が光反射面である光反射部材と、上記光反射部材の貫通孔に挿入された、真空吸着孔を有する高さの等しい複数のスペーサとから構成されていることを特徴とするディスプレイパネルの貼り合わせ装置。
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