JP4147703B2 - ごみ埋立地浸出水の処理方法及びその装置 - Google Patents
ごみ埋立地浸出水の処理方法及びその装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はごみ埋立地浸出水の処理方法及びその装置に係り、特にごみ埋立地から浸出する浸出水を生物学的に処理した処理水をさらに高度に処理するための処理方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のごみ埋立地浸出水の処理方法としては、BOD成分を除去するための生物学的処理を行った後、この処理水に残存しているCOD成分、色度成分、微粒子を除去するために凝集沈殿、砂濾過、活性炭吸着、オゾン酸化など各種の物理化学的処理を組み合わせて処理する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記物理化学的処理の組み合わせは、処理工程が多くなり、装置の設置スペースが大きくなるという欠点がある。また、活性炭吸着処理を実施する場合には負荷が高いために再生頻度が多くなりランニングコストが嵩むという問題点がある。活性炭の再生頻度を低減するために、活性炭吸着処理の前段で紫外線の照射と酸化剤を併用した促進酸化処理を行い難分解性の有機物を予め除去することが考えられるが、残存するCOD、色度成分が紫外線の透過を妨げ、生成したOHラジカルを消費するため、難分解性有機物の分解率が低下するという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、前記従来技術の欠点を解消し、ごみ埋立地から浸出する浸出水を生物学的に処理した処理水に残存するCOD成分、色度成分、微粒子を効率よく除去することができ、難分解性有機物の分解率が高いごみ埋立地浸出水の処理方法及びその装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るごみ埋立地浸出水の処理方法は、ごみ埋立地から浸出する浸出水を生物学的に処理した処理水に凝集剤を添加した後に加圧し、この加圧した処理水にオゾンを溶解させ、この処理水を大気下に解放して浮上分離処理を行い、次いでこの処理水に紫外線を照射することを特徴とする。
【0006】
また、本発明に係るごみ埋立地浸出水の処理方法は、前記一連の処理を行った後、生物活性炭処理を行うことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るごみ埋立地浸出水の処理装置は、ごみ埋立地から浸出する浸出水を生物学的に処理した処理水に凝集剤を注入する凝集剤注入手段と、引き続きこの処理水を加圧する加圧ポンプと、加圧された処理水を貯留する圧力槽と、この圧力槽内の処理水にオゾンを注入するオゾン注入手段と、オゾンを溶解した圧力槽内の処理水を大気下に解放して浮上分離処理する浮上分離槽と、この浮上分離槽からの処理水に紫外線を照射する紫外線ランプとを具備したことを特徴とする。
【0008】
なお、本明細書において、オゾンという用語はオゾン自体を意味する場合とオゾン含有ガスを意味する場合と両者を含んで意味する場合とがあり、文意に沿って任意に解釈し得るものとする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態を示す装置系統図である。
ごみ埋立地浸出水は流路10から活性汚泥法などの生物学的な処理装置12に流入し、ここでBOD成分の大半が除去されるが、生物学的に分解することが困難なCOD成分、色度成分、微粒子が処理水中に残存している。そこで、この処理水にまず凝集剤注入手段14から適量の凝集剤を注入する。
【0010】
次いで、この処理水を加圧ポンプ16によって0.3〜0.5MPa程度に昇圧した後、この加圧された処理水を圧力槽18に貯留する。圧力槽18では前記注入した凝集剤の作用によって処理水中の微粒子が凝集してフロックを形成する。また、圧力槽18にはオゾン発生機20で発生したオゾンが圧縮機22によって注入される。加圧下の処理水に注入されたオゾンはヘンリーの法則に従った相当な濃度で処理水に溶解し、溶解しきれなかった余剰のオゾンは解放弁24を介して圧力槽18外に排出される。
【0011】
オゾンを溶解した処理水は、減圧弁26を備えた管路28から、浮上分離槽30に供給され、大気下に解放される。このため、加圧下で前記処理水に溶解していたオゾンが微細な気泡として無数に析出する。この気泡が成長合体し浮上する過程で処理水中の微粒子や前記凝集剤の添加によって形成されたフロックが気泡に吸着され、浮上分離槽30の水面にスカムとして浮上する。
【0012】
浮上分離槽30の水面上にはスカム掻き寄せ機32が配設されており、前記浮上したスカムを掻き寄せて、スカム受け34に掻き出す。スカム受け34に一旦貯留されたスカムは適宜な手段で浮上分離槽30外に排出される。
【0013】
また、前記オゾンの気泡に吸着されなかった比較的大きなフロックや、比重の大きな粒子は浮上分離槽30の底面に汚泥として沈殿する。浮上分離槽30の底面には汚泥掻き寄せ機38が配設されており、前記沈殿した汚泥を汚泥受け40に掻き出す。汚泥受け40に一旦貯留された汚泥は適宜な手段で浮上分離槽30外に排出される。
【0014】
浮上分離槽30の上部は有蓋構造とされ、水面と蓋41とに囲まれた空間がオゾンの溜り部42とされる。この溜り部42内のオゾンは管路44から排出され、オゾン分解器46で分解、無害化された後、大気に放出される。
【0015】
上記の浮上分離処理を受けることによって、処理水中の粒子やフロックが効率よく除去され、処理水は清澄化される。また、前記溶解したオゾンの酸化作用によって、処理水中のCOD成分や色度成分の大部分が酸化分解する。
【0016】
浮上分離槽30の後段は仕切り48を介して、UV酸化部50とされ、このUV酸化部50には紫外線ランプ52が配設されている。前記浮上分離処理を受けた処理水はオゾンを飽和状態に溶解しており、かつ、微細なオゾンの気泡を多数含んだ状態でこのUV酸化部50に流入し、前記紫外線ランプ52によって紫外線の照射を受ける。前記したように前段の浮上処理の工程で、処理水中の懸濁粒子、フロック及び色度成分が除去されているので、これらの粒子や成分による紫外線透過の妨害を回避できる。
【0017】
オゾンの存在下で紫外線を照射することによってOHラジカルが活発に生成する。このOHラジカルが強力な酸化力を発揮するので、処理水中に残存しているダイオキシンなどの難分解性の有機物が分解除去される。なお、UV酸化部50の上部は前記浮上分離槽30のオゾンの溜り部42と連通しており、UV酸化部50で発生した分解ガスや余剰のオゾンは、前記管路44から排出される。
【0018】
UV酸化部50を経た処理水は十分に処理されており、通常はこのまま放流可能である。しかし、より一層処理を確実にするために必要に応じて最終段で生物活性炭塔54に通水する。前段の一連の工程によって処理水中に残存しているCOD成分等が極めて低いので、生物活性炭塔54での負荷は小さい。このため、通常は活性炭に付着、増殖した微生物の作用によって残存するCOD成分をほぼ完全に除去するバッファ的な仕上げ効果を発揮する。したがって、生物活性炭塔54での活性炭の再生頻度を著しく低減することができる。
【0019】
上記本発明の実施の形態によれば、ごみ埋立地から浸出する浸出水を生物学的に処理した処理水に残存するCOD成分、色度成分、微粒子を効率よく除去することができ、難分解性有機物の分解率が高いごみ埋立地浸出水の処理方法及びその装置を実現することができる。また、仕上用に活性炭処理を実施する場合にも再生頻度が著しく少なくできる。また、装置構成がシンプルであり、装置の設置スペースを小さくすることができる。
【0020】
前記実施例では、浮上分離槽30とUV酸化部50とが一体化されている形態を示したが、これらは分離してもよい。また、生物活性炭塔54は必要に応じて設ければよく、必須の処理工程ではない。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、シンプルな装置構成でごみ埋立地から浸出する浸出水を生物学的に処理した処理水に残存するCOD成分、色度成分、微粒子を効率よく除去することができ、難分解性有機物の分解率が高いごみ埋立地浸出水の処理方法及びその装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す装置系統図である。
【符号の説明】
10……生物学的な処理装置
14……凝集剤注入手段
16……加圧ポンプ
18……圧力槽
20……オゾン発生機
26……減圧弁
30……浮上分離槽
32……スカム掻き寄せ機
46……オゾン分解器
50……UV酸化部
52……紫外線ランプ
54……生物活性炭塔
Claims (3)
- ごみ埋立地から浸出する浸出水を生物学的に処理した処理水に凝集剤を添加した後に加圧し、この加圧した処理水にオゾンを溶解させ、この処理水を大気下に解放して浮上分離処理を行い、次いでこの処理水に紫外線を照射することを特徴とするごみ埋立地浸出水の処理方法。
- 前記一連の処理を行った後、生物活性炭処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のごみ埋立地浸出水の処理方法。
- ごみ埋立地から浸出する浸出水を生物学的に処理した処理水に凝集剤を注入する凝集剤注入手段と、引き続きこの処理水を加圧する加圧ポンプと、加圧された処理水を貯留する圧力槽と、この圧力槽内の処理水にオゾンを注入するオゾン注入手段と、オゾンを溶解した圧力槽内の処理水を大気下に解放して浮上分離処理する浮上分離槽と、この浮上分離槽からの処理水に紫外線を照射する紫外線ランプとを具備したことを特徴とするごみ埋立地浸出水の処理装置。
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