JP3922443B2 - 電解浮上分離装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は電解浮上分離装置に関し、特に、たとえば用水および廃水などの原水中の汚濁物質である汚泥を浮上させて分離することができ、たとえば廃水処理装置などの原水処理装置に用いることができる電解浮上分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この発明の背景となる従来の汚水処理装置の一例が特開平10−305282号公報に開示されている。この公報に開示されている汚水処理装置は、コロイダルエアーの十分な上昇力および拡散力を得るために、電解浮上槽内の電極ユニットと水面との間に、コロイダルエアーの上昇流通面積が上方になるほど狭くなる口径変化部を設けたものである。
また、この発明の背景となる従来の汚水処理装置の他の例が特開平10−305283号公報に開示されている。この公報に開示されている汚水処理装置は、比重の異なる種々の不純物を確実に分離除去するために、電解浮上槽の電極ユニットの下方に沈澱槽を電解浮上槽と連続して設け、沈澱槽の底部には微細エアーを噴出する散気管を配設し、コロイダルエアーによって処理可能な比重の不純物を微細エアーによって電極ユニット上方に上昇させる一方、コロイダルエアーによって処理不能な比重の不純物を沈澱槽の底部に沈澱させるようにしたものである。
さらに、この発明の背景となる従来の排水処理装置の一例が特開2000−117260号公報に開示されている。この公報に開示されている排水処理装置は、阻集率を大幅に向上して清浄な水を排水するために、排水通路の途中には排水を堰き止める仕切壁が設けられ、排水通路の仕切壁上流側には電解浮上槽が配設され、電解浮上槽は排水の流入圧によってその底部または下方部位から排水を取り込んで内部を上昇させる上昇通路を有し、上昇通路の底部またはその近傍には電極ユニットが配設され、電極ユニットから発生するコロイダルエアーの上昇力および拡散力によって上昇通路内の排水に含まれる汚濁物質が凝集結合されてフロックが形成され、フロックがコロイダルエアーに吸収または吸着されて浮上するようにする一方、上昇通路の上側にはフロックを貯留するフロック貯留部が設けられ、フロック貯留部にはフロックと処理水とを分離する堰板が設けられ、堰板の下方から処理水を流通させる処理水流通路が形成され、処理水流通路が仕切壁を挿通して排水流通路の仕切壁下流側に連通されたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述の従来の汚水処理装置および排水処理装置では、いずれも、原水中の汚泥を電解浮上槽内で浮上させて分離しようとするが、汚泥を分離した原水を排出するための排出口が電解浮上槽の上部に設けられているため、浮上されている汚泥が排出口から流出してしまうおそれがある。
さらに、上述の従来の汚水処理装置では、コロイダルエアーの上昇流通面積が上方になるほど狭くなる口径変化部が設けられいるので、原水中の汚泥が口径変化部の上方になるにしたがって流通しにくくなってしまう。
そのため、用水および廃水などの原水中に含まれている汚濁物質である汚泥を効率よく浮上して分離することができることが望まれている。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、用水および廃水などの原水中に含まれている汚濁物質である汚泥を効率よく浮上して分離することができる電解浮上分離装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる電解浮上分離装置は、電解浮上槽と、電解浮上槽内の高さ方向における中間部に形成され、一方の内側壁の前記中間部から他方の内側壁の近傍にわたって除々に低くなるように上面が傾斜する傾斜部と、電解浮上槽内において傾斜部の下端の横に形成される通路と、電解浮上槽において通路の上方に形成され、電解浮上槽内で原水を上向きに放出して電解浮上槽に原水を注入するための注入口と、電解浮上槽内に形成され、電解浮上槽内おいて注入口から上向きに放出される原水の水流によって原水を注入口、原水の上層部、傾斜部の上面、通路上および注入口の近傍の順に回流させるための案内部材と、電解浮上槽内において通路の下方に形成され、電解浮上槽内において原水中の汚泥を浮上させるための気泡を発生するための電極ユニットと、電解浮上槽の上方に形成され、気泡で電解浮上槽の上部に浮上されている原水中の汚泥を掻き取るための掻き取り手段と、電解浮上槽において電極ユニットより下方に形成される排出口と、排出口に接続される水位調整口を有し、水位調整口は電解浮上槽の上部とほぼ同じ高さに配置され、電解浮上槽内の原水の水位を調整するための水位調整槽と、水位調整槽に接続され、水位調整口から流出する原水を流出するための排水管とを含む、電解浮上分離措置である。
【0006】
この発明にかかる電解浮上分離装置では、原水が注入口から電解浮上槽内で上向きに放出され電解浮上槽内に注入される。また、電解浮上槽内の原水中において、電極ユニットによって気泡が発生する。発生した気泡は、上昇し、通路を通って、さらに上昇する。発生した気泡が原水中の汚泥に付着することによって、原水中の汚泥が浮上される。そして、電解浮上槽の上部に浮上されている原水中の汚泥は、掻き取り手段で掻き取られる。
また、この発明にかかる電解浮上分離装置では、電解浮上槽内において、原水中の汚泥から気泡が外れてその汚泥が沈下しようとしても、原水が注入口、原水の上層部、傾斜部の上面、通路上および注入口の近傍の順に回流されているので、沈下しようとした汚泥に電極ユニットによって発生した別の気泡が付着し、その汚泥は再び浮上される。そのため、沈下しようとした原水中の汚泥も、再び浮上され、掻き取り手段で掻き取られる。
さらに、この発明にかかる電解浮上分離装置では、電解浮上槽において電極ユニットより下方に排出口が形成されているので、浮上されている原水中の汚泥は排出口から流出することがない。
したがって、この発明にかかる電解浮上分離装置では、用水および廃水などの原水中に含まれている汚濁物質である汚泥を効率よく浮上して分離することができる。
さらに、この発明にかかる電解浮上分離装置では、電解浮上槽内において、原水中の汚泥が沈下しても、電極ユニットより下方に形成される排出口に、電解浮上槽の上部とほぼ同じ高さに配置される水位調整口が接続されているので、沈下した原水中の汚泥が流出しにくい。
【0007】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明にかかる電解浮上分離装置が用いられた廃水処理装置の一例を示す図解図である。図1に示す廃水処理装置1は原水調整槽2を含む。原水調整槽2は、廃水処理装置1の外部から流入した廃液(原水)を貯蓄し、廃液の液面レベルが所定以上になれば廃液を反応凝集槽3に導入させるための槽である。そのため、原水調整槽2は、廃液の液面レベルを検知するレベルセンサと、廃液の液面レベルが所定以上になれば廃液を送出するポンプとを有し、水量の調整機を通して反応凝集槽3に接続される。
【0009】
反応凝集槽3は、導入された廃液に凝集剤を注入し、廃液中のSS成分を凝集させ、pH調整剤でpH値調整を行い、凝集補助剤である高分子凝集剤を注入してスカム(汚泥)を形成させるための槽である。そのため、反応凝集槽3には、pH調整剤を溜めたpH調整剤槽4、凝集剤を溜めた凝集剤槽5および高分子凝集剤を溜めた高分子凝集剤槽6が、それぞれのポンプを介して接続される。
【0010】
また、反応凝集槽3は、電解浮上分離装置10の横に形成される。電解浮上分離装置10は、反応凝集槽3において形成されたスカムを微細な気泡で浮上させて収集し、スカムと液体とを分離するスカム収集機構を有する。
【0011】
電解浮上分離装置10は電解浮上槽12を含む。電解浮上槽12は、図2〜図4に示すように、内部が正面から見てたとえば5角形である5角柱状に形成される。この場合、電解浮上槽12は、内部が高さ方向における中央部から底部にしたがって狭くなるように、一方の内側壁が高さ方向における中央部から底部にわたって傾斜面12aとして形成される。
【0012】
電解浮上槽12内の高さ方向における中間部には、上面が傾斜するように傾斜板14が形成される。この場合、傾斜板14は、一方の内側壁の傾斜面12aの中間部から他方の内側壁の近傍にわたって徐々に低くなるように配置される。
【0013】
また、電解浮上槽12内において、傾斜板14の下端の横には、通路16が形成される。通路16は、後述の電極ユニット22によって発生する気泡などを流通させるためのものである。
【0014】
電解浮上槽12において、通路16の上方には、注入口18が形成される。注入口18は、反応凝集槽3からの廃液を電解浮上槽12内で上向きに放出して電解浮上槽12内に注入するためのものである。そのため、注入口18の先端部は、図5に示すように、上向きに形成される。また、注入口18には、反応凝集槽3が接続される。
【0015】
さらに、電解浮上槽12内において、他方の内側壁の上部、一方の内側壁の上部および通路16の近傍で他方の内側壁の中間部には、たとえば3角柱状の案内部材20a、20bおよび20cがそれぞれ形成される。これらの案内部材20a、20bおよび20cは、電解浮上槽12内において、図5の矢印で示すように、注入口18から上向きに放出される廃液の水流によって、廃液を、注入口18、廃液の上層部、傾斜部としての傾斜面12aおよび傾斜板14の上面、通路16上および注入口18の近傍の順に回流させるためのものである。
【0016】
また、電解浮上槽12内において、通路16の下方には、電極ユニット22が形成される。電極ユニット22は、電解浮上槽12内の廃液中の水分を電気分解することによって廃液中のスカムを浮上させるための水素ガスおよび酸素ガスの気泡を発生するためのものである。
【0017】
さらに、電解浮上槽12において、電極ユニット22より下方には、排出口24が形成される。
【0018】
電解浮上槽12の排出口24は、T字管26を介して、水位調整槽28に接続される。水位調整槽28は、電解浮上槽12内の廃液の水位を調整するためのものである。水位調整槽28は、電解浮上槽12の上部とほぼ同じ高さに配置される水位調整口28aを有する。水位調整口28aは、T字管26を介して排出口24に接続される。そのため、電解浮上槽12内の廃液の水位は、その廃液の水面が水位調整口28aとほぼ同じ高さになるように調整される。
【0019】
なお、T字管26において下向きの一端部は、通常時に閉ざされているが、たとえば電解浮上槽12の洗浄時に開かれドレンとして用いられる。
【0020】
また、水位調整槽28には、水位調整口28aより下方に、排水管30が接続される。排水管30は、水位調整口28aから流出する廃液を流出するためのものである。
【0021】
電解浮上槽12の上方には、図1に示すように、掻き取り手段として掻き取り機32が形成される。掻き取り機32は、電解浮上槽12の上部に気泡で浮上されている廃液中のスカムを掻き取るためのものである。掻き取り機32は、電解浮上槽12の上部で左右に間隔を隔てて配置される2つのローラ32a、32aを含む。これらのローラ32a、32aには、無端ベルト32bが掛けれらる。また、無端ベルト32bには、スクレーパ32cが形成される。さらに、一方のローラ32aには、モータが接続される。したがって、モータでローラ32a、32aおよび無端ベルト32bを右回りに回転することによって、浮上されているスカムをスクレーパ32cで電解浮上槽12の左側に掻き取ることができる。
【0022】
電解浮上槽12の左横には、スカム用ホッパ33が形成される。スカム用ホッパ33は、掻き取り機32で掻き取られたスカムを集めて落下させるためのものである。
【0023】
スカム用ホッパ33の下方には、スカム受け34が形成される。スカム受け34にはスカム用袋が備えられる。スカム用袋は、スカム用ホッパ33から落下されたスカムを入れるためのものである。なお、スカム用袋に入れられたスカムは、脱水処理によって水分が原水調整槽2に戻される。
【0024】
電解浮上分離装置10の排水管30は、循環処理水槽35に接続される。循環処理水槽35は、電解浮上分離装置10から流出した廃液を貯蓄し、廃液の液面レベルが所定以上になれば廃液をろ過器36に導入させるための槽である。そのため、循環処理水槽35は、廃液の液面レベルを検知するレベルセンサと、廃液の液面レベルが所定以上になれば廃液を送出するポンプとを有し、そのポンプを通してろ過器36の入口に接続される。
【0025】
ろ過器36は、スカムが流出してきた場合に、そのスカムを除くためのものである。ろ過器36の出口は、T字管37の一端に接続される。
【0026】
T字管37の中間部には、酸化剤供給手段として、酸化剤槽38が接続される。酸化剤槽38は、廃液に酸化剤(酸化促進剤)を注入するための槽である。そのため、酸化剤槽38は、酸化剤を廃液に注入するためのポンプと、酸化剤の逆流を防ぐための逆止弁とを有し、そのポンプおよび逆止弁を通してT字管37の中間部に接続される。また、酸化剤槽38には、たとえば次亜塩素酸ソーダなどの酸化剤が溜められる。なお、酸化剤としては、次亜塩素酸ソーダ以外にオゾン、過酸化水素、塩素、過マンガン酸カリウムなどが用いられ得る。
【0027】
T字管37の他端は、紫外線−オゾンラジカル塔40に接続される。紫外線−オゾンラジカル塔40は、循環処理水槽35から送出された廃液に酸化剤を注入後、紫外線およびオゾンによる相乗効果により、廃液中の汚濁物質の酸化および分解を行う機構を有する。
【0028】
紫外線−オゾンラジカル塔40は、図6および図7に示すように、たとえば中空円柱状の容器42を含む。容器42の下部には、第1の吸水口44aが形成される。そして、T字管37は、紫外線−オゾンラジカル塔40の第1の吸水口44aに接続される。
【0029】
また、紫外線−オゾンラジカル塔40の容器42には、第1の吸水口44a以外に、第2の吸水口44b、第1の排水口46aおよび第2の排水口46bが形成される。この場合、第2の吸水口44bは、容器42の下端から約1/3の高さの中間部であって第1の吸水口44aの真上に形成される。また、第1の排水口46aは、容器42の第1の吸水口44aと第2の吸水口44bとの間の高さの中間部であって第1の吸水口44aおよび第2の吸水口44bのほぼ反対側に形成される。さらに、第2の排水口46bは、容器42の上部であって第1の排水口46aの真上に形成される。また、廃液などが容器42中で第1の吸水口44aおよび第2の吸水口44bから第1の排水口46aおよび第2の排水口46bまで後述する保護管60の周囲を螺旋状に流れ、かつ、図7の矢印で示すように上から見た場合に後述する保護管60の周囲を反時計方向に回転して流れるように、第1の吸水口44a、第2の吸水口44b、第1の排水口46aおよび第2の排水口46bが、容器42の中心軸部の外側に向くように形成される。
【0030】
紫外線−オゾンラジカル塔40の第1の排水口46aは、循環ポンプ50の吸込口に接続される。循環ポンプ50の吐出口は、エゼクター52の一端に接続される。エゼクター52の他端は、バルブ54を介して、紫外線−オゾンラジカル塔40の第2の吸水口44bに接続される。エゼクター52は、その一端にたとえば廃液を供給すると、その他端からその廃液を吐出すとともに、その中間部に吸引力を発生させるものである。すなわち、エゼクター52は、その一端から他端に廃液などを通過する際に発生する差圧を利用して、その中間部に吸引力を発生させるものである。
【0031】
紫外線−オゾンラジカル40の容器42の内部の中心軸部には、たとえば石英製ガラスからなる中空円柱状の保護管60の上端部を除く大部分が垂直方向に配置される。この保護管60の内部には、紫外線照射手段として特定波長の紫外線を放射する水銀ランプ62が垂直方向に配置される。この水銀ランプ62は、電源ケーブル64およびコネクタ66を介して、電源68に接続される。
【0032】
保護管60の上端には、オゾン供給手段に含まれる空気供給手段としての管70を介して、フィルター72が接続される。さらに、保護管60には、別の管74の一端が接続される。この場合、管74は、その一端が保護管60の内部の下部に位置するように配置される。この管74の他端は、逆止弁76を介して、エゼクター52の中間部に接続される。
【0033】
紫外線−オゾンラジカル40の第2の排水口46bは、図1に示すように、電動3方弁78を介して、ラジカル反応塔80に接続される。ラジカル反応塔80は、紫外線−オゾンラジカル塔40から送られてきた廃液をより一層反応させに残存するオゾンで汚濁物質を酸化還元し活性炭の吸着性よくする機構を有する。
【0034】
ラジカル反応塔80は、たとえば中空円柱状の容器82を含む。容器82には、その上端に吸水口84が形成され、その下端に排水口86が形成される。そして、紫外線−オゾンラジカル塔40の第2の排水口46bは、電動3方弁78を介して、ラジカル反応塔80の吸水口84に接続される。なお、紫外線−オゾンラジカル塔40の第2の排水口46bおよび電動3方弁78は管で接続され、電動3方弁78およびラジカル反応塔80の吸水口84も管で接続されるが、これらの管は、比較的短いほうが、紫外線−オゾンラジカル塔40からラジカル反応塔80に廃液やラジカルなどを効率よく送ることができる点で好ましい。また、容器82の内部には、汚濁物質を吸着するたとえば活性炭などの吸着剤88が充填されている。さらに、容器82の排水口86には排水管90の一端が接続される。
【0035】
また、電動3方弁78は、循環処理水槽35に接続される。したがって、電動3方弁78を切り替えることによって、紫外線−オゾンラジカル塔40の第2の排水口46bを、循環修理水槽35またはラジカル反応塔80の吸水口84に接続することができる。
【0036】
この廃水処理装置1では、廃液が原水調整槽2に貯蓄され、所定の液面レベル以上になると、ポンプにより反応凝集槽3に送出される。反応凝集槽3内において、凝集剤を注入することによってスカムが形成され、pH調整剤を注入することによりpH値が調整される。その後、廃液と薬剤との攪拌が行われ、高分子凝集剤が注入される。その結果、スカムから雲状の大きいフロックが形成される。そして、雲状のスカムを潰さないようにして、廃液が電解浮上分離装置10に導入される。
【0037】
電解浮上分離装置10では、雲状のスカムを有する廃液が、注入口18から電解浮上槽12内で上向きに放出され電解浮上槽12内に注入される。また、電解浮上槽12内の廃液中において、電極ユニット22によって水素ガスおよび酸素ガスの気泡が発生する。発生した気泡は、上昇し、通路16を通って、さらに上昇する。そのため、発生した気泡が廃液中のスカムに付着することによって、廃液中のスカムが浮上される。そして、電解浮上槽12の上部に浮上されている廃液中のスカムは、掻き取り機32で掻き取られ、スカム用ホッパ33を介してスカム受け34に備えられているスカム用袋に入れられ、除去される。なお、スカム用袋に入れられたスカムは、脱水処理によって水分が原水調整槽2に戻される。
【0038】
また、この電解浮上分離装置10では、電解浮上槽12内において、廃液中のスカムから気泡が外れてそのスカムが沈下しようとしても、廃液が注入口18、廃液の上層部、傾斜部としての傾斜面12aおよび傾斜板14の上面、通路16上および注入口18の近傍の順に回流されているので、沈下しようとしたスカムに電極ユニット22によって発生した別の気泡が付着し、そのスカムは再び浮上される。そのため、沈下しようとした廃液中のスカムも、再び浮上され、掻き取り機32で掻き取られ、除去される。
【0039】
さらに、この電解浮上分離装置10では、電解浮上槽12において電極ユニット22より下方に排出口24が形成されているので、浮上されている廃液中のスカムは排出口24から流出することがない。
【0040】
したがって、この電解浮上分離装置10では、廃液中に含まれているスカムを効率よく浮上して分離することができる。
【0041】
ここで、反応凝集槽において生成した雲状のスカムを浮上して分離する比較例1の電解浮上分離装置および比較例2の電解浮上分離装置で行った実験例について説明する。
【0042】
図8は比較例1の電解浮上分離装置の要部を示す図解図である。図8に示す比較例1の電解浮上分離装置は、図1〜図5に示す電解浮上分離装置10と比べて、特に、電解浮上槽12が円柱状に形成されている。傾斜板14は、円錐台状に形成され、中央に通路16を有する。電解浮上槽12内には、通路16の上方で注入口18が上向きに配置され、通路16の下方に電極ユニット22が形成されている。なお、図1〜図5に示す電解浮上分離装置10のように廃液を回流するための案内部材20a〜20cは、形成されていない。
図8に示す電解浮上分離装置では、電極ユニット22から発生した気泡が、雲状のスカムに付着した分は浮上して分離した。しかし、電極ユニット22から余剰発生している気泡については、水流と同様に浮上中に電解浮上槽12内を下に流れるのだが、その時に均一に四方八方に分散することが難しく、常時一定していない。そのため、廃液中に含まれているスカムを効率よく浮上して分離することができなかった。
【0043】
図9は比較例2の電解浮上分離装置の要部を示す図解図である。図9に示す比較例2の電解浮上分離装置は、図1〜図5に示す電解浮上分離装置10と比べて、特に、電解浮上槽12、注入口18および電極ユニット22は同様に形成されているが、傾斜板14および案内部材20a〜20cは設けられていない。
図9に示す電解浮上分離装置では、雲状のスカムが電極ユニット22から発生する気泡で浮上されて分離されるものと、水流と同様に下に流されて流出してまうものとに分かれた。そのため、廃液中に含まれているスカムを効率よく浮上して分離することができなかった。
【0044】
それに対して、図1〜図5に示す電解浮上分離装置10では、上述のように廃液を回流することによって、スカムに気泡が付着しやすくなり、廃液中に含まれているスカムを効率よく浮上して分離することができる。
そのため、この電解浮上分離装置10を用いれば、廃液中のCOD、BODの濃度にも多少左右されるが、電解浮上槽内に廃液を滞留する時間を現状の2分の1から5分の1程度に削減でき、コスト削減やスペース縮小にもつながる。
【0045】
さらに、この電解浮上分離装置10では、電解浮上槽12内において、廃液中のスカムが沈下しても、電極ユニット22より下方に形成されている排出口24に、電解浮上槽12の上部とほぼ同じ高さに配置される水位調整口28aが接続されているので、沈下した廃液中のスカムが流出しにくい。
【0046】
一方、電解浮上分離装置10でスカムが除去された廃液は、排水管30を介して循環処理水槽35に導入される。スカムが循環処理水槽35に流出して、循環処理水槽35に導入された廃液にスカムが残留している場合に備えて、循環処理水槽35に導入された廃液は、ろ過器36を通過させる。循環修理水槽35にスカムが流出して廃液にスカムが残留している場合には、ろ過器36で残留スカムが除去される。
【0047】
その後、廃液は、それに酸化剤槽38から酸化剤(酸化促進剤)が注入され、紫外線−オゾンラジカル塔40に送出される。
【0048】
さらに、この廃水処理装置1では、エゼクター52の吸引力によって、空気がフィルター72および管70を介して保護管60内に供給される。保護管60内の空気に水銀ランプ62で紫外線を照射することによって、オゾンが生成される。そのオゾンは、管74、逆止弁76、エゼクター52、バルブ54および第2の吸水口44bを介して、容器42中の廃液に供給される。
【0049】
また、この廃水処理装置1では、水銀ランプ62で紫外線が容器42中の廃液、酸化剤およびオゾンに照射される。それによって、廃液中の汚濁物質が分解される。この場合、酸化剤の供給、オゾンの供給および紫外線の照射の相乗効果によって、酸化剤による廃液中の汚濁物質を分解する反応エネルギーと、オゾンによる廃液中の汚濁物質を分解する反応エネルギーと、紫外線の照射による廃液中の汚濁物質を分解する光エネルギーとが、約10倍〜約10000倍に増加する。つまり、紫外線は、高い光エネルギーを有し塩素系をベンゼン核から切り離すだけではなく、直接汚濁物質を分解させ、酸化剤を分解して各種のラジカルを生成する。ラジカルとは、高い酸化還元電位を持ち、酸化剤および水が紫外線の分解で生成するものを特にヒドロキシラジカルという。そのヒドロキシラジカルは、フッ素に次ぐ高い酸化還元電位を持ち、汚濁物質の分解に有効に働く。水銀ランプ62から放出される波長に空気を接触させることにより一部オゾンが作り出され、それを廃液に注入すると強力な酸化作用が働く。オゾンおよび紫外線の相乗効果を酸化剤単独と比較すると約10倍〜約10000倍の反応速度が加速される。
【0050】
また、この廃水処理装置1では、循環ポンプ50などによって、廃液、酸化剤、オゾンおよびラジカルが、第1の排水口46aから循環ポンプ50および第2の吸水口44bなどを経て容器42中に循環するとともに、容器42中で第1の吸水口44aおよび第2の吸水口44bから第1の排水口46aおよび第2の排水口46bまで保護管60の周囲を螺旋状に流れ、かつ、上から見た場合に保護管60の周囲を反時計方向に回転して流れる。そのため、この廃水処理装置1では、廃液などを容器中で螺旋状に流さない場合に比べて、水、酸化剤、オゾンおよびラジカルの反応のための接触時間が長くなり、廃液中の汚濁物質を分解する効率がよくなる。
【0051】
さらに、この廃水処理装置1では、廃液は、紫外線−オゾンラジカル塔40に長時間滞留された後、ラジカル反応塔80に導入される。ラジカル反応塔80は、廃液中に残留する汚濁物質を吸着剤88で一旦吸着し、それを紫外線−オゾンラジカル塔40で生成されたラジカルにより分解する。この結果、廃液中の汚濁物質は、ほとんどが分解される。また、吸着剤88は汚濁物質を一時的に吸着するだけなので、汚濁物質を恒久的に吸着する場合と比較して吸着剤の寿命が長い。
【0052】
また、この廃水処理装置1では、循環ポンプ50およびエゼクター52などで空気やオゾンが供給されるので、外部に空気やオゾンを供給する専用のエアコンプレッサーやポンプが不要である。
【0053】
なお、上述の廃水処理装置1に用いられる電解浮上分離装置10では、内部が5角柱状の電解浮上槽12や3角柱状の案内部材20a〜20cが用いられているが、この発明では、電解浮上槽および案内部材などは他の形状に形成されてもよい。
【0054】
また、上述の廃水処理装置1に用いられる電解浮上分離装置10では、傾斜部として電解浮上槽12の傾斜面12aおよび傾斜板14が用いられているが、この発明では、傾斜部は電解浮上槽の一部分だけで形成されてもよく、また、ブロック状の他の部材で形成されてもよい。
【0055】
さらに、上述の廃水処理装置1で用いられる紫外線−オゾン反応塔40は単なる例示であって、他の構造の紫外線−オゾン反応塔が用いられてもよい。たとえば、上述の廃水処理装置1の紫外線−オゾン反応塔40において、原水などが上から見て反時計方向に回転して流れるが、上から見て時計方向に回転して流れるようにしてもよい。また、上述の廃水処理装置1の紫外線−オゾン反応塔40において、第1の排水口46aおよび第2の吸水口44bなどの位置は、原水の水質などによって変更されてもよい。
【0056】
また、酸化剤供給手段、オゾン供給手段および紫外線照射手段についても、他の構造のものが用いられてもよい。
【0057】
さらに、原水調整槽2、反応凝集槽3、ラジカル反応塔80についても、他の構造のものが用いられてもよい。
【0058】
また、上述の廃水処理装置1に用いられる電解浮上分離装置10は、廃水処理装置1以外の原水処理装置に用いられてもよい。
【0059】
【発明の効果】
この発明によれば、用水および廃水などの原水中に含まれている汚濁物質である汚泥を効率よく浮上して分離することができる電解浮上分離装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる電解浮上分離装置が用いられた廃水処理装置の一例を示す図解図である。
【図2】図1に示す廃水処理装置に用いられる電解浮上分離装置の要部を示す正面図解図である。
【図3】図2に示す電解浮上分離装置の要部を示す側面図解図である。
【図4】図2に示す電解浮上分離装置の要部を示す平面図解図である。
【図5】図2に示す電解浮上分離装置において廃液が流れる状態を示す要部図解図である。
【図6】図1に示す廃水処理装置に用いられる紫外線−オゾンラジカル塔を示す正面図解図である。
【図7】図6に示す紫外線−オゾンラジカル塔を示す平面図解図である。
【図8】比較例1の電解浮上分離装置の要部を示す図解図である。
【図9】比較例2の電解浮上分離装置の要部を示す図解図である。
【符号の説明】
1 廃水処理装置
2 原水調整槽
3 反応凝集槽
4 pH調整剤槽
5 凝集剤槽
6 高分子凝集剤槽
10 電解浮上分離装置
12 電解浮上槽
12a 傾斜面
14 傾斜板
16 通路
18 注入口
20a〜20c 案内部材
22 電極ユニット
24 排出口
26 T字管
28 水位調整槽
28a 水位調整口
30 排水管
32 掻き取り機
32a ローラ
32b 無端ベルト
32c スクレーパ
33 スカム用ホッパ
34 スカム受け
35 循環処理水槽
36 ろ過器
37 T字管
38 酸化剤槽
40 紫外線−オゾンラジカル塔
42 容器
44a 第1の吸水口
44b 第2の吸水口
46a 第1の排水口
46b 第2の排水口
50 循環ポンプ
52 エゼクター
54 バルブ
60 保護管
62 水銀ランプ
64 電源ケーブル
66 コネクタ
68 電源
70 管
72 フィルタ
74 管
76 逆止弁
78 電動3方弁
80 ラジカル反応塔
82 容器
84 吸水口
86 排水口
88 吸着剤
90 排水管

Claims (1)

  1. 電解浮上槽、
    前記電解浮上槽内の高さ方向における中間部に形成され、一方の内側壁の前記中間部から他方の内側壁の近傍にわたって除々に低くなるように上面が傾斜する傾斜部、
    前記電解浮上槽内において前記傾斜部の下端の横に形成される通路、
    前記電解浮上槽において前記通路の上方に形成され、前記電解浮上槽内で原水を上向きに放出して前記電解浮上槽内に原水を注入するための注入口、
    前記電解浮上槽内に形成され、前記電解浮上槽内おいて前記注入口から上向きに放出される原水の水流によって原水を前記注入口、原水の上層部、前記傾斜部の上面、前記通路上および前記注入口の近傍の順に回流させるための案内部材、
    前記電解浮上槽内において前記通路の下方に形成され、前記電解浮上槽内において原水中の汚泥を浮上させるための気泡を発生するための電極ユニット、
    前記電解浮上槽の上方に形成され、前記気泡で前記電解浮上槽の上部に浮上されている原水中の汚泥を掻き取るための掻き取り手段、
    前記電解浮上槽において前記電極ユニットより下方に形成される排出口、
    前記排出口に接続される水位調整口を有し、前記水位調整口は前記電解浮上槽の上部とほぼ同じ高さに配置され、前記電解浮上槽内の原水の水位を調整するための水位調整槽、および
    前記水位調整槽に接続され、前記水位調整口から流出する原水を流出するための排水管を含む、電解浮上分離装置。
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