JP4910415B2 - 有機性排水の処理方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、有機性排水を凝集処理した後、浮上分離処理するようにした排水処理装置及び方法に関するものである。
有機性排水を凝集した後、浮上分離処理することは特開2002−113471号に記載されている。
この特開2002−113471号では、浮上分離処理により生じた浮上スカムを酸処理して無機凝集剤成分(アルミニウムイオン又は鉄イオン)を溶出させ、この溶出した無機凝集剤含有液を凝集槽に返送し、酸処理による不溶解汚泥は脱水機で脱水して廃棄処理する。
特開2002−113471号
加圧浮上装置では、凝集できない溶解性の有機物は浮上分離できないので、後段に設置した曝気槽等の生物処理で処理する必要がある。本発明の目的は、従来の凝集加圧浮上では除去できない、溶解性の有機物の一部を処理し、後段の生物処理の負荷を低減して曝気動力を低減することである。
また、上記特開2002−113471号では、浮上スカムの大部分を占める不溶解汚泥は凝集槽に戻されず、廃棄されるため、廃棄する汚泥の量が多い。
本発明の他の目的は、有機性排水を凝集処理した後、浮上槽で浮上分離処理するようにした排水処理装置及び方法において、排水処理装置から排出される汚泥を減少させることができる排水処理装置及び方法を提供することである。
請求項1の排水処理装置は、有機性排水の凝集槽と、この凝集槽の流出水に微細気泡を混合して浮上スカムと分離水とに浮上分離する浮上槽と、を有する排水処理装置において、該浮上槽で分離された浮上スカムの少なくとも一部を前記凝集槽に返送するスカム返送手段を備えた排水処理装置であって、前記浮上槽は、その槽内が、浮上分離処理される水に対し微細気泡を混合して混合水とする混合室と、この混合室内からの混合水が導入され、スカムが浮上する浮上分離室とに区画されており、前記混合室内に凝集助剤を添加する凝集助剤添加手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項2の排水処理装置は、有機性排水の凝集槽と、この凝集槽の流出水に微細気泡を混合して浮上スカムと分離水とに浮上分離する浮上槽と、を有する排水処理装置において、該浮上槽で分離された浮上スカムの少なくとも一部を前記凝集槽に返送するスカム返送手段を備えた排水処理装置であって、前記浮上槽は、その槽内が、浮上分離処理される水に対し微細気泡を混合して混合水とする混合室と、この混合室内からの混合水が導入され、スカムが浮上する浮上分離室とに区画されており、該混合室には、浮上分離処理される水を該混合室内に導入するための導入部が設けられており、この導入部からの水に対し前記凝集助剤添加手段から凝集助剤を添加した後、前記微細気泡を微細気泡添加手段から添加するようにしてなり、該微細気泡添加手段であるノズル73の先端は、混合室の底面53bから突出し、該凝集助剤添加手段である供給管77は凝集助剤を上向きに吐出させるように混合室の底面53bに上向きに設置され、該供給管77の上端のレベルはノズル73の上端よりも高く、ノズル73の上端と供給管77の上端とのレベル差は150mm以下であり、ノズル73と供給管77との水平方向距離は100mm以下であることを特徴とする。
請求項3の排水処理装置は、有機性排水の凝集槽と、この凝集槽の流出水に微細気泡を混合して浮上スカムと分離水とに浮上分離する浮上槽と、を有する排水処理装置において、該浮上槽で分離された浮上スカムの少なくとも一部を前記凝集槽に返送するスカム返送手段を備えた排水処理装置であって、前記スカム返送手段によって返送されるスカムの少なくとも一部を好気処理するスカム好気処理手段を備えたことを特徴とする。
請求項の排水処理装置は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記浮上槽からの分離水を生物処理する生物処理装置を備えたことを特徴とするものである。
請求項の排水処理装置は、有機性排水の凝集槽と、この凝集槽の流出水に微細気泡を混合して第1の浮上スカムと第1の分離水とに浮上分離する第1の浮上槽と、該第1の分離水を生物処理する生物処理装置と、該生物処理装置からの生物処理水に微細気泡を混合して第2の浮上スカムと第2の分離水とに浮上分離する第2の浮上槽と、該第1の浮上スカム及び第2の浮上スカムのうち少なくとも一方の浮上スカムの少なくとも一部を前記凝集槽に返送するスカム返送手段とを備えた排水処理装置であって、前記浮上槽は、その槽内が、浮上分離処理される水に対し微細気泡を混合して混合水とする混合室と、この混合室内からの混合水が導入され、スカムが浮上する浮上分離室とに区画されており、前記混合室内に凝集助剤を添加する凝集助剤添加手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項6の排水処理装置は、有機性排水の凝集槽と、この凝集槽の流出水に微細気泡を混合して第1の浮上スカムと第1の分離水とに浮上分離する第1の浮上槽と、該第1の分離水を生物処理する生物処理装置と、該生物処理装置からの生物処理水に微細気泡を混合して第2の浮上スカムと第2の分離水とに浮上分離する第2の浮上槽と、該第1の浮上スカム及び第2の浮上スカムのうち少なくとも一方の浮上スカムの少なくとも一部を前記凝集槽に返送するスカム返送手段とを備えた排水処理装置であって、前記浮上槽は、その槽内が、浮上分離処理される水に対し微細気泡を混合して混合水とする混合室と、この混合室内からの混合水が導入され、スカムが浮上する浮上分離室とに区画されており、該混合室には、浮上分離処理される水を該混合室内に導入するための導入部が設けられており、この導入部からの水に対し前記凝集助剤添加手段から凝集助剤を添加した後、前記微細気泡を微細気泡添加手段から添加するようにしてなり、該微細気泡添加手段であるノズル73の先端は、混合室の底面53bから突出し、該凝集助剤添加手段である供給管77は凝集助剤を上向きに吐出させるように混合室の底面53bに上向きに設置され、該供給管77の上端のレベルはノズル73の上端よりも高く、ノズル73の上端と供給管77の上端とのレベル差は150mm以下であり、ノズル73と供給管77との水平方向距離は100mm以下であることを特徴とする。
請求項7の排水処理装置は、有機性排水の凝集槽と、この凝集槽の流出水に微細気泡を混合して第1の浮上スカムと第1の分離水とに浮上分離する第1の浮上槽と、該第1の分離水を生物処理する生物処理装置と、該生物処理装置からの生物処理水に微細気泡を混合して第2の浮上スカムと第2の分離水とに浮上分離する第2の浮上槽と、該第1の浮上スカム及び第2の浮上スカムのうち少なくとも一方の浮上スカムの少なくとも一部を前記凝集槽に返送するスカム返送手段とを備えた排水処理装置であって、前記スカム返送手段によって返送されるスカムの少なくとも一部を好気処理するスカム好気処理手段を備えたことを特徴とする。
請求項の排水処理装置は、請求項4ないし7のいずれか1項において、前記生物処理装置は、曝気槽と、該曝気槽内に流動可能に収容され、生物膜を担持した流動担体とを有した流動生物膜式好気処理装置であることを特徴とするものである。
請求項9の排水処理装置は、請求項1ないし8のいずれか1項において、返送されるスカムを前記有機性排水と混合してから前記凝集槽に導入するように構成したことを特徴とするものである。
請求項10の有機性排水の処理方法は、有機性排水を請求項1ないし9のいずれか1項に記載の排水処理装置によって処理することを特徴とするものである。
請求項11の有機性排水の処理方法は、請求項10において、該排水処理装置は請求項に記載の排水処理装置であり、該生物処理装置の曝気を間欠的に停止し、該生物処理装置を好気−嫌気のサイクルで運転することを特徴とするものである。
本発明では、有機性排水を凝集処理した後、浮上分離処理する方法及び装置において、浮上分離されたスカムを凝集槽に直接に又は有機性排水と混合してから導入し、スカムを循環させる。このように浮上スカムを循環させると、活性汚泥が発生する。
有機性排水中の溶解性BODの一部が活性汚泥の微生物の体内に取り込まれると、貯蔵物質となる。
また、一般に活性汚泥の表面は粘着性となっているところから一部の懸濁性BODが活性汚泥に吸着される。
このようにBODを取り込んだり吸着した活性汚泥が浮上槽に導入されると、この浮上槽は微細気泡によって好気的環境となっているところから、活性汚泥中の微生物内の貯蔵物質や吸着BOD成分が酸化分解される。これにより、有機性排水中のBOD成分が酸化分解されて水中から除去される。
なお、浮上槽内で貯蔵物質や吸着BOD成分が酸化分解されたりすることにより、活性汚泥は再び溶解性BODを取り込んだり懸濁性BODを吸着することが可能となる。
このようにして、本発明によると、排水処理装置から排出される汚泥量が減少する。
また、浮上槽の後段側に生物処理装置が設置されている場合には、この生物処理装置の負荷が減少し、その生物処理槽の槽容積を小さくしたり、好気処理のためのエアレーション動力を減少させたりすることが可能となる。
本発明においては、この生物処理装置の後段に第2の浮上槽を設け、この第2の浮上槽の浮上スカムの少なくとも一部を凝集槽に返送するようにしてもよい。この場合にも、上記と同様の作用効果が奏される。
なお、第2浮上槽へ導入される汚泥は、生物処理装置を経たものであり、微生物が増殖しているので、第2浮上槽でのBOD除去効果が向上する。
生物反応装置を、曝気槽に担体を入れた流動生物膜式の好気処理装置にすると、担体同士が擦れて、担体表面で増殖した活性汚泥微生物が流出し、第2浮上槽に導入される。この活性汚泥は、活性が高いために、汚水と接触したときの溶解性BODの取り込み量が多い。
生物処理装置の曝気を定期的に止め、嫌気−好気のサイクルを繰り返すと、活性汚泥は環境変化に対応できる能力を備えるようになる。嫌気状態の時には取り込み物質を酸化分解できないので、貯蔵物質に変換することができるようになり、液中のBODを体内に取り込む能力が増大する。
本発明において、浮上槽を混合室と浮上分離室とに区画し、この混合室に対し凝集助剤と微細気泡を添加すると、気泡内部に含有した強固な気泡含有フロックが生成する。この内部に気泡を含んだ気泡含有フロックは、有機性排水と混合されるまでの間、フロックに含有した気泡中の酸素を使って活性汚泥微生物が生物処理装置で体内に取り込んだ貯蔵物質を酸化分解するので、汚水と混合したときの溶解性BOD取り込み量が増大する。また、フロックに気泡を含んでいるので、比重が低く、浮上槽での分離性能も高くなる。
本発明では、凝集槽に返送されるスカムを好気処理することにより、スカム中の微生物体内のBOD成分を消費させたり、スカムの腐敗を防止することができる。
本発明では、返送スカムを有機性排水と混合してから凝集槽へ導入することにより、スカムの汚泥がBOD懸濁成分を吸着する効果が大きくなり、この効果と凝集剤による凝集効果とが相乗し、効率よく凝集処理が行われるようになる。
以下に図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
第1図は本発明の有機性排水処理装置の第1の実施の形態を示す系統図である。なお、有機性排水としては、下水や食品加工、紙パルプ、繊維、石油化学などの工場排水、また、レストラン、ガソリンスタンドからの排水などが例示されるが、これらに限定されない。
有機性排水は、第1加圧浮上分離装置10の凝集槽11に導入され、後述の浮上分離室12Bから返送される浮上スカムと共にPAC等の無機凝集剤が添加されて凝集処理される。凝集処理水は、浮上槽12に送給され、混合室12Aで微細気泡発生装置13からの微細気泡及び凝集助剤としての高分子凝集剤と混合された後、浮上分離室12Bで浮上分離される。浮上分離室12Bからの浮上スカムは前記凝集槽11に返送される。一方、分離水の一部は、微細気泡発生装置13の微細気泡発生用水として利用され、残部は生物処理装置20に送給される。
この微細気泡発生装置13、及び後述の微細気泡発生装置33は、微細気泡発生用水を加圧して気体を溶解した後、減圧して、微細気泡を発生させる方式のものであり、第1加圧浮上分離装置10の浮上槽12及び後述の第2加圧浮上分離装置30の浮上槽32では、微細気泡発生装置13,33で微細気泡を発生させるのと同時に凝集処理水に微細気泡及び凝集助剤を混合するように構成されている。
生物処理装置30としては生物膜を利用したものが好ましく、特に接触曝気生物反応装置や、スポンジ担体などの流動担体を投入した生物膜式好気処理装置が好ましい。
第2加圧浮上分離装置30では、生物処理装置20からの生物処理水が、凝集槽31でPAC等の無機凝集剤が添加されて凝集処理される。凝集処理水は浮上槽32に送給され、混合室32Aで微細気泡発生装置33からの微細気泡及び高分子凝集剤と混合された後、浮上分離室32Bで浮上分離される。浮上分離室32Bからの浮上スカムは系外に排出される。分離水は、十分に水質の高いものであるため、一部は微細気泡発生装置33の微細気泡発生用水として利用され、残部は処理水として系外へ排出される。
凝集槽11,31に添加する無機凝集剤としては、PAC、硫酸バンド(硫酸アルミニウム)、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄等の無機凝集剤を用いることができ、その添加量は、凝集処理する水中の汚濁物質濃度に対して0.1〜10倍、特に0.5〜2倍程度とするのが好ましい。
また、浮上槽12,32に凝集助剤として添加する高分子凝集剤としては、通常、ポリ(メタ)アクリルアミド、その加水分解物、ポリ(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミドとアルキルアミノ(メタ)アクリルアミド共重合体等のノニオン性、アニオン性、カチオン性又は両性高分子凝集剤を使用することができる。
高分子凝集剤の添加量は、通常、排水量に対して0.5〜5mg/L程度とされる。
微細気泡発生装置13,23,33としては渦流ポンプ方式のものなどを用いることができる。
この実施の形態では、浮上分離室12Bで浮上分離されたスカムを凝集槽11に導入し、スカムを循環させる。このように浮上スカムを循環させると、活性汚泥が発生する。有機性排水中の溶解性BODの一部がこの活性汚泥の微生物の体内に取り込まれ、貯蔵物質となる。また、活性汚泥の表面は粘着性となっているところから一部の懸濁性BODが活性汚泥に吸着される。
このようにBODを取り込んだり吸着した活性汚泥が浮上槽12に導入されると、この浮上槽12は微細気泡によって好気的環境となっているところから、活性汚泥中の微生物内の貯蔵物質や吸着BOD成分が酸化分解される。これにより、有機性排水中のBOD成分が酸化分解されて水中から除去される。
なお、浮上槽12内で貯蔵物質や吸着BOD成分が酸化分解されたりすることにより、活性汚泥は再び溶解性BODを取り込んだり懸濁性BODを吸着することが可能となる。
このようにして、浮上スカムを凝集槽11に返送することにより、この排水処理装置から排出される汚泥量が減少する。
また、浮上槽12の後段側に設置されている生物処理装置20の負荷が減少し、生物処理装置20の槽容積を小さくしたり、好気処理のためのエアレーション動力を減少させたりすることが可能となる。
この生物反応装置20を、曝気槽に担体を入れた流動生物膜式の好気処理装置にすると、担体同士が擦れて、担体表面で増殖した活性汚泥微生物が流出し、第2加圧浮上分離装置30に導入される。この生物処理装置20からの活性汚泥は、活性の高い活性汚泥であるために、汚水と接触したときの溶解性BODの取り込み量が多くなる。
なお、生物処理装置20の曝気を定期的に止め、嫌気−好気のサイクルを繰り返すと、活性汚泥は環境変化に対応できる能力を備えるようになる。嫌気状態の時には取り込み物質を酸化分解できないので、貯蔵物質に変換することができるようになり、液中のBODを体内に取り込む能力が増大する。
この実施の形態では、浮上槽12,32を混合室12A,32Aと浮上分離室12B,32Bとに区画し、この混合室12A,32Aに対し凝集助剤と微細気泡を添加するので、気泡内部に含有した強固な気泡含有フロックが生成する。この内部に気泡を含んだ気泡含有フロックは、有機性排水と混合されるまでの間、フロックに含有した気泡中の酸素を使って活性汚泥微生物が生物処理装置で体内に取り込んだ貯蔵物質を酸化分解するので、汚水と混合したときの溶解性BOD取り込み量が増大する。また、フロックに気泡を含んでいるので、比重が低く、浮上槽での分離性能も高くなる。
第2図は本発明の排水処理装置の第2の実施の形態を示す系統図である。
この実施の形態では、第1加圧浮上分離装置10の浮上分離室12Bからの浮上スカムを系外に排出し、代わりに、第2加圧浮上分離装置30の浮上分離室32Bからの浮上スカムを凝集槽11へ返送するようにしたものである。その他の構成は第1図と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態では、生物処理装置20を経由して微生物が増殖した活性汚泥を含む浮上スカムが凝集槽11に返送されるので、第1図の場合と同等あるいはそれ以上のBOD除去性能を得ることができる。
第3図は本発明の排水処理装置の第3の実施の形態を示す系統図である。
この実施の形態では、第1及び第2の加圧浮上分離装置10,20の浮上分離室12B,32Bからの浮上スカムをそれぞれ凝集槽11へ返送するようにしたものであり、その他の構成は第1図と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態によると、各浮上槽12,32の浮上スカムがいずれも凝集槽11へ返送されるので、スカム排出量を著しく少なくすることができる。なお、凝集槽11へのスカム返送量が過剰であるときには、一部のスカムを系外へ排出してもよい。
第4図は本発明の第4の実施の形態を示す系統図である。
この実施の形態では、第1及び第2の加圧浮上分離装置10,20の浮上分離室12B,32Bからの浮上スカムをスカム貯槽40に導入し、好気性処理してから凝集槽11へ返送するようにしたものである。第4図のその他の構成は第3図と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態でも第3図と同様の効果が奏される。なお、浮上槽12,32での浮上スカム量が変動しても、スカム貯槽40を設けているので、凝集槽11に導入される返送スカム量を平準化することができる。
このスカム貯槽40に散気管等の好気処理手段を設け、微生物体内のBOD成分を貯槽40での貯蔵期間中に消費させるようにしたり、汚泥の腐敗を防止するようにしてもよい。
第5図及び第6図は本発明の第5及び第6の実施の形態を示す系統図である。
これらの実施の形態は、第1加圧浮上分離装置10の前段に混和槽8を配置し、有機性排水と浮上分離室12B,32Bからの返送スカムをこの混和槽8にて混合した後、凝集槽11に導入するようにしたものである。
第5図のその他の構成は第3図と同一であり、第6図のその他の構成は第4図と同一であり、それぞれ同一符号は同一部分を示している。
これらの第5,6図の実施の形態でも、第3,4図と同様の効果が奏される。なお、返送スカムを混和槽8で予め有機性排水と混合してから凝集槽11へ導入することにより、汚泥がBOD懸濁成分を吸着する効果と凝集剤による凝集効果とが相乗し、効率よく凝集処理が行われる。
次に、上記加圧浮上分離装置10,30に用いるのに好適な加圧浮上分離装置50の構成について第7図〜第11図を参照して説明する。
第7図はこの加圧浮上分離装置の長手方向の縦断面図、第8図は仕切壁付近の構成を示す断面斜視図、第9図は混合室内の水の循環状況を示す断面図、第10図は第9図のX−X線断面図、第11図は第10図のXI−XI線断面図である。
平面視形状が略長方形の槽体53内が、仕切壁51及び隔壁52によって区画されることにより、前記凝集槽11又は31に相当する凝集反応室60、前記混合室12A又は32Aに相当する混合室70及び前記浮上分離室12B又は32Bに相当する浮上分離室80がこの順に形成されている。各室60,70,80は槽体53の長手方向に配列されており、各壁51,52は槽体53の短手方向すなわち幅方向に延設されている。
仕切壁51の下部の幅方向の中央部に、室60,70を連通する流出口66が形成されている。仕切壁51の上端は、槽体53間の水面より上方に延出している。
隔壁52は、槽体底面53bから立設され、その上端は槽体53間の水面よりも下位となっている。
各壁51,52は槽体の両側面53aに連なっている。
凝集反応室60へは、原水配管61を介して原水(第1加圧浮上分離装置10であれば、有機排水又は混和槽8からの水、第2加圧浮上分離装置20であれば、生物処理装置20からの生物処理水)が導入されると共に、無機凝集剤及びアルカリ剤が各々の供給配管62,63を介して供給可能とされている。凝集反応室60内の水のpHを検知するためのpH計64が設置され、このpH計64の検出値が所定範囲となるようにアルカリ剤薬注ポンプ(図示略)が作動される。
凝集反応室60内の水は撹拌機65によって撹拌され、凝集処理される。
凝集反応水は、流出口66を通って混合室70に流入し、該混合室70の幅方向中央付近を槽体底面53bに沿って流れる。この槽体底面53bのうち、幅方向中央かつ隔壁52に比較的近接して、加圧水吐出用のノズル73が設けられている。該ノズル73の先端は、槽体底面53bから若干突出している。
このノズル73の近傍であって、且つ該ノズル73よりも流出口66側に高分子凝集助剤溶液の供給管77が設けられている。この供給管77は高分子凝集助剤溶液を上向きに吐出させるように上向きに設置されている。
この供給管77の上端のレベルはノズル73の上端よりも高い。
この実施の形態では、浮上分離室80内の下部から配管71を介して水を取り出し、微細気泡発生装置13又は33に相当する微細発生装置72にて空気を加圧溶解させ、この加圧水をノズル73へ供給する。
この実施の形態では、ノズル73及び供給管77は、後述する傾斜した隔壁上部52bの鉛直下方領域に配置されている。また、この実施の形態では、ノズル73及び供給管77は槽体底面53bの幅方向の中央に1個のみ設けられている。
流出口66からの凝集処理水に対し供給管77からの高分子凝集助剤溶液が添加され、これに対しノズル73からの加圧水が添加され、これらが混ざり合いながら主として隔壁52の幅方向中央付近に沿って上昇する。隔壁52は、上部52bを除き略鉛直な(好ましくは、鉛直面に対し±10゜以内の)鉛直部52aとなっており、該上部52bは仕切壁51側へ傾斜している。
上記上昇流は、隔壁52の鉛直部52aに沿って略鉛直上方へ向って流れる。この上昇流は、次いで、傾斜した隔壁上部52bに案内されて仕切壁51側へ流れ方向を変え、仕切壁51の近傍に到ると該仕切壁51に沿って下降する下降流となる。仕切壁51の下部にまで流れてきた下降流は、流出口66からの凝集処理水と合流しながら槽体底面53bを隔壁52へ向って流れる。このようにして、混合室52内に第9図の如く上下方向の循環流が形成される。そして、循環している間に、凝集物に対し加圧水から生じた微細な気泡が付着すると同時に凝集反応水中の凝集物が高分子凝集助剤によって粗大化することで、内部に気泡を含有した大きなフロックになる。
なお、この混合室内の水の循環状況について第9図〜第11図を参照してさらに詳細に説明する。
流出口66から凝集反応水が混合室70内に流入し、この流入した水は槽体底面53bに沿って該槽体幅方向の中央付近を隔壁52へ向って流れる。
この槽体底面53bに沿う流れに対し、供給管77から高分子凝集助剤溶液が添加されるとともに、ノズル73から加圧水が上向きに添加される。高分子凝集助剤は加圧水の大きな勢いに引き込まれ、加圧水に混ざりながら上方向に流れる。ノズル73は、隔壁52に比較的近接して配置されているので、隔壁52に当って流れを上向きに変えようとする流れと、この上向きの加圧水流とが重畳することにより、隔壁52の近傍の槽体幅方向中央部付近において、上方に向う部分的に比較的高流速の上昇流が形成される。隔壁52の両側付近では、比較的低流速の上昇流が形成されるか、又は混合室70の幅が大きい場合等には、下降流が形成される。
この隔壁52の幅方向中央付近に沿う上昇流は、傾斜した隔壁上部52bに当って仕切壁51側へ流れ方向を変えて混合室70の水面付近を仕切壁51へ向って流れるが、隔壁52の幅方向中央付近の上昇流速が幅方向の両側よりも大きいので、仕切壁51へ向う流れは、第5図のように、隔壁52近傍の幅方向中央付近から仕切壁51の幅方向全体へ広がる放射方向流れとなる。仕切壁51の全体に広がった流れは、次いで仕切壁51に沿って下降し、流出口66からの流れに伴って槽体底面53bの幅方向中央付近に集束するようにして隔壁52へ向って流れる。そして、隔壁52の近傍に到ると、前記の通り幅方向中央側が高流速となるようにして隔壁52に沿って上昇する。
このように、混合室70内では隔壁52に沿う上昇流と隔壁51に沿う下降流との上下循環に加え、隔壁52に沿って上昇した後、隔壁52から離反するに従って幅方向に広がり、次いで、仕切壁51に沿って下降した後、幅方向中央に集束する幅方向の循環とが重畳した上下及び左右循環流が形成される。このため、混合室2内で凝集処理水及び高分子凝集助剤溶液と加圧水とが万遍なく混ざり合うようになる。
しかも、隔壁上部52bが仕切壁51側へ傾斜しており、隔壁52に沿う上昇流が仕切壁51側へ流れ方向を変えるので、上昇してきた水が短絡的に隔壁52を乗り越えて浮上分離室80へ流れることがない。
この結果、凝集処理水及び高分子凝集助剤溶液と加圧水とが十分に混ざり合い、フロックに気泡が十分に含有された状態で、フロックが浮上分離室80へ供給され、フロックが効率よく浮上分離される。
しかも、この実施の形態では、流出口66からの凝集反応水に対し高分子凝集助剤溶液が供給管77から添加され、その後加圧水がノズル73から添加される。このため、凝集反応水中の凝集物に気泡が付着すると同時に、凝集物に対し高分子凝集助剤が接触し、凝集物表面に対し高分子凝集助剤が結合し易い。この結果、凝集反応水中の小さな凝集物同士が高分子凝集助剤によって結合され、成長し易くなる。この成長した粗大フロックは、気泡をフロック内部に含有しているため、浮上速度が大きく、フロックから気泡が分離しにくい。このため、効率良く浮上分離処理される。
浮上したフロックは、スキマーやスクレーバ等のかき取り機81によってスラッジ受入室82へ排出され、排出管83を介して取り出される。
なお、浮上分離室80内で沈降したスラッジは、配管84を介して凝集槽11又は混和槽8へ返送されるか、又は系外へ排出される。
清浄水は、浮上分離室80の上下方向の途中から配管85によって抜き出され、水位調整槽(図示略)を介して取り出される。この水位調整槽は、槽体53内の水位を調整するためのものである。
ノズル73の上端と供給管77の上端とのレベル差は150mm以下、特に20〜100mm程度が好ましい。
ノズル73と供給管77との水平方向距離は100mm以下特に50mm以下であることが好ましく、できるだけノズル73と供給管77の距離が近い方が高分子凝集助剤の混合効率が良くなる。
この実施の形態では、凝集反応室60の底面と混合室70の底面とが面一状であるため、凝集反応室60からの凝集処理水は槽体底面53bに沿って流れを乱すことなく流出口66を通り抜け、混合室70の底面に沿って幅方向中央部を流れる。この流れが横方向や上方向に広がるのを防ぐために、流出口66に比較的短いトンネル状のガイド部材を接続してもよい。
上記実施の形態では、流出口66、供給管77及びノズル73は1個ずつ設けられているが、2個ずつ設けられてもよく、3個以上ずつ設けられてもよい。
実施の形態に係る排水処理装置の系統図である。 実施の形態に係る排水処理装置の系統図である。 実施の形態に係る排水処理装置の系統図である。 実施の形態に係る排水処理装置の系統図である。 実施の形態に係る排水処理装置の系統図である。 実施の形態に係る排水処理装置の系統図である。 加圧浮上分離装置の長手方向の縦断面図である。 図6の仕切壁付近の構成を示す断面斜視図である。 図6の混合室内の水の循環状況を示す断面図である。 図9のX−X線断面図である。 図9のXI−XI線断面図である。
符号の説明
10 第1加圧浮上分離装置
20 第2加圧浮上分離装置
11,31 凝集槽
12,32 浮上槽
12A,32A 混合室
12B,32B 浮上分離室
13,33,72 微細気泡発生装置
51 仕切壁
52 隔壁
53 槽体
60 凝集反応室
65 撹拌機
66 流出口
70 混合室
80 浮上分離室

Claims (11)

  1. 有機性排水の凝集槽と、
    この凝集槽の流出水に微細気泡を混合して浮上スカムと分離水とに浮上分離する浮上槽と、を有する排水処理装置において、
    該浮上槽で分離された浮上スカムの少なくとも一部を前記凝集槽に返送するスカム返送手段を備えた排水処理装置であって、
    前記浮上槽は、その槽内が、浮上分離処理される水に対し微細気泡を混合して混合水とする混合室と、この混合室内からの混合水が導入され、スカムが浮上する浮上分離室とに区画されており、
    前記混合室内に凝集助剤を添加する凝集助剤添加手段を備えたことを特徴とする排水処理装置。
  2. 有機性排水の凝集槽と、
    この凝集槽の流出水に微細気泡を混合して浮上スカムと分離水とに浮上分離する浮上槽と、を有する排水処理装置において、
    該浮上槽で分離された浮上スカムの少なくとも一部を前記凝集槽に返送するスカム返送手段を備えた排水処理装置であって、
    前記浮上槽は、その槽内が、浮上分離処理される水に対し微細気泡を混合して混合水とする混合室と、この混合室内からの混合水が導入され、スカムが浮上する浮上分離室とに区画されており、
    該混合室には、浮上分離処理される水を該混合室内に導入するための導入部が設けられており、
    この導入部からの水に対し前記凝集助剤添加手段から凝集助剤を添加した後、前記微細気泡を微細気泡添加手段から添加するようにしてなり、該微細気泡添加手段であるノズル73の先端は、混合室の底面53bから突出し、該凝集助剤添加手段である供給管77は凝集助剤を上向きに吐出させるように混合室の底面53bに上向きに設置され、該供給管77の上端のレベルはノズル73の上端よりも高く、ノズル73の上端と供給管77の上端とのレベル差は150mm以下であり、ノズル73と供給管77との水平方向距離は100mm以下であることを特徴とする排水処理装置。
  3. 有機性排水の凝集槽と、
    この凝集槽の流出水に微細気泡を混合して浮上スカムと分離水とに浮上分離する浮上槽と、を有する排水処理装置において、
    該浮上槽で分離された浮上スカムの少なくとも一部を前記凝集槽に返送するスカム返送手段を備えた排水処理装置であって、
    前記スカム返送手段によって返送されるスカムの少なくとも一部を好気処理するスカム好気処理手段を備えたことを特徴とする排水処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記浮上槽からの分離水を生物処理する生物処理装置を備えたことを特徴とする排水処理装置。
  5. 有機性排水の凝集槽と、
    この凝集槽の流出水に微細気泡を混合して第1の浮上スカムと第1の分離水とに浮上分離する第1の浮上槽と、
    該第1の分離水を生物処理する生物処理装置と、
    該生物処理装置からの生物処理水に微細気泡を混合して第2の浮上スカムと第2の分離水とに浮上分離する第2の浮上槽と、
    該第1の浮上スカム及び第2の浮上スカムのうち少なくとも一方の浮上スカムの少なくとも一部を前記凝集槽に返送するスカム返送手段と
    を備えた排水処理装置であって、
    前記浮上槽は、その槽内が、浮上分離処理される水に対し微細気泡を混合して混合水とする混合室と、この混合室内からの混合水が導入され、スカムが浮上する浮上分離室とに区画されており、
    前記混合室内に凝集助剤を添加する凝集助剤添加手段を備えたことを特徴とする排水処理装置。
  6. 有機性排水の凝集槽と、
    この凝集槽の流出水に微細気泡を混合して第1の浮上スカムと第1の分離水とに浮上分離する第1の浮上槽と、
    該第1の分離水を生物処理する生物処理装置と、
    該生物処理装置からの生物処理水に微細気泡を混合して第2の浮上スカムと第2の分離水とに浮上分離する第2の浮上槽と、
    該第1の浮上スカム及び第2の浮上スカムのうち少なくとも一方の浮上スカムの少なくとも一部を前記凝集槽に返送するスカム返送手段と
    を備えた排水処理装置であって、
    前記浮上槽は、その槽内が、浮上分離処理される水に対し微細気泡を混合して混合水とする混合室と、この混合室内からの混合水が導入され、スカムが浮上する浮上分離室とに区画されており、
    該混合室には、浮上分離処理される水を該混合室内に導入するための導入部が設けられており、
    この導入部からの水に対し前記凝集助剤添加手段から凝集助剤を添加した後、前記微細気泡を微細気泡添加手段から添加するようにしてなり、該微細気泡添加手段であるノズル73の先端は、混合室の底面53bから突出し、該凝集助剤添加手段である供給管77は凝集助剤を上向きに吐出させるように混合室の底面53bに上向きに設置され、該供給管77の上端のレベルはノズル73の上端よりも高く、ノズル73の上端と供給管77の上端とのレベル差は150mm以下であり、ノズル73と供給管77との水平方向距離は100mm以下であることを特徴とする排水処理装置。
  7. 有機性排水の凝集槽と、
    この凝集槽の流出水に微細気泡を混合して第1の浮上スカムと第1の分離水とに浮上分離する第1の浮上槽と、
    該第1の分離水を生物処理する生物処理装置と、
    該生物処理装置からの生物処理水に微細気泡を混合して第2の浮上スカムと第2の分離水とに浮上分離する第2の浮上槽と、
    該第1の浮上スカム及び第2の浮上スカムのうち少なくとも一方の浮上スカムの少なくとも一部を前記凝集槽に返送するスカム返送手段と
    を備えた排水処理装置であって、
    前記スカム返送手段によって返送されるスカムの少なくとも一部を好気処理するスカム好気処理手段を備えたことを特徴とする排水処理装置。
  8. 請求項4ないし7のいずれか1項において、前記生物処理装置は、曝気槽と、該曝気槽内に流動可能に収容され、生物膜を担持した流動担体とを有した流動生物膜式好気処理装置であることを特徴とする排水処理装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項において、返送されるスカムを前記有機性排水と混合してから前記凝集槽に導入するように構成したことを特徴とする排水処理装置。
  10. 有機性排水を請求項1ないし9のいずれか1項に記載の排水処理装置によって処理することを特徴とする有機性排水の処理方法。
  11. 請求項10において、該排水処理装置は請求項に記載の排水処理装置であり、
    該生物処理装置の曝気を間欠的に停止し、該生物処理装置を好気−嫌気のサイクルで運転することを特徴とする有機性排水の処理方法。
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