JP4147654B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置において、送風機速度制御用の抵抗器を空調ケースに取り付ける取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置における送風機速度制御用の抵抗器は、一般的に、空調ケース外側から空調ケースの側面や上面に抵抗器の基板が取り付けられ、抵抗器の抵抗体が空調ケース内側に突出するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術のような構成では、抵抗器の一部が空調ケースの側面や上面における外側に突出しているため、車両用空調装置を車体外壁と車体内壁の間という狭小な空間に設置する必要がある場合には、抵抗器の取付スペースが確保できず空調装置の設置が困難となることがある。
【0004】
そこで、本発明者は、空調ケースの角部の一部を傾斜させて傾斜面を形成し、この傾斜面に抵抗器を取り付けることにより、空調ケースの取付スペースの角部を利用して、抵抗器の取付スペースを確保することを検討した。
ところで、本出願人は、自動車用空調装置における送風機速度制御用の抵抗器を空調ケースに取り付ける取付構造として、特開平9−267621号公報において、図10に示す、抵抗器を回転操作で空調ケースに取り付けることのできる取付構造を提案している。
【0005】
この従来技術では、空調ケースに形成された係止用突起部10c、10dを型抜き成形するために、係止用突起部10c、10dの下方部位に貫通穴10e′、10f′を設けている。このような貫通穴10e′、10f′によって係止用突起部10c、10dを2方向の型抜きで成形するためには、図11に示すように取付面10aを型抜き方向Aに対して垂直方向に型抜きする必要がある。
【0006】
従って、上記のように空調装置を狭小な空間に設置する必要があり、抵抗器の取付スペースを確保するために、ケース10の一部を型抜き方向Aに対して傾斜させた場合には、スライドコアなどのアンダカット処理で対応しなければならず、金型費や成形費等の面でケースの製造コストが非常に高いものとなってしまう。
【0007】
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、抵抗器を回転操作にて空調ケース傾斜面に取付固定する車両用空調装置において、空調ケース成形の際に、2方向で型抜き可能な空調ケース構造の車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、送風通路(13、14)を形成するケース(10)と、ケース(10)内に配置される送風機(11)と、送風機(11)の送風通路(13)下流側に配置される熱交換器(12)と、送風機(11)の速度制御用の抵抗体(20c)と抵抗体(20c)が取り付けられる基板(20b)とを有する抵抗器(20)とを備え、ケース(10)の角部の一部を傾斜させて、基板(20a)が外方側から取り付けられる取付面(10a)を形成し、取付面(10a)は、抵抗体(20c)が送風通路(13)内に突出するように形成された取付穴(10b)と、取付穴(10b)から所定間隔をあけてケース(10)外方側に突出して先端部が取付穴(10b)の中心方向に向けて屈曲するように形成され、基板(20a)を係止する係止用突起部(10c、10d)と、係止用突起部(10c、10d)が形成された位置から取付穴(10b)に連通するように形成された切欠部(10e、10f)とを備え、切欠き部(10e、10f)は、係止用突起部(10c、10d)と同じ幅または係止用突起部(10c、10d)よりも幅広となるように形成され、係止用突起部(10c)は、取付面(10a)に対して鋭角に形成され、係止用突起部(10c)の両側面には、係止用突起部(10c)と基板(20a)との間に形成される隙間(25)を覆うように側壁(10g)が設けられ、側壁(10g)は、係止用突起部(10c)の両側面に設けられ、係止用突起部(10c)の先端部は、基板(20a)を係止できるように取付穴(10b)の中心方向に突出していることを特徴としている。
【0011】
ケース(10)をこのような形状にすることにより、ケース(10)成形の際に、スライドコアなどのアンダカット処理を行うことなく、2方向で型抜きすることが可能になる。ところで、ケース(10)を2方向で型抜きできる形状とすると、抵抗器(20)の基板(20a)を取付面(10a)に取り付けた際に、一方の係止用突起部(10c)が取付面(10a)に対して鋭角に形成される。これにより、図7に示すように、係止用突起部(10c)下方部と基板(20a)との間に隙間(25)が生じてしまい、この隙間(25)から送風空気の空気漏れが発生して好ましくないが、係止用突起部(10c)の両側面には、係止用突起部(10c)と基板(20a)との間に形成される隙間(25)を覆うように側壁(10g)が設けられ、係止用突起部(10c)の先端部は、基板(20a)を係止できるように取付穴(10b)の中心方向に突出しているように構成することで、抵抗器(20)の基板(20a)を取付面(10a)に取り付けた際に、係止用突起部(10c)の下方部に隙間(25)が生じるのを防ぐことができ、空気漏れが発生するのを防止することができる。
【0012】
具体的には、請求項2記載の発明のように、取付穴(10b)および基板(20a)は円形であり、係止用突起部(10c、10d)は、180度対象の位置に設けられ、一方の係止用突起部(10c)は、取付面(10a)に対して鋭角に形成され、他方の係止用突起部(10d)は、取付面(10a)に対して直角に形成されており、取付面(10a)に対して鋭角に形成された係止用突起部(10c)のみに側壁(10g)が設けられていることとすることができる。
【0013】
お、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
本実施形態は、本発明を適用した車両用空調装置における送風機速度制御用抵抗器の取付構造の例であり、本例の車両用空調装置は、いわゆるレクリエーショナル・ビークル(RV)車等の後席側空間を冷房するための後席用冷却ユニットである。図3は車両全体における冷却ユニット部1の搭載位置を示す側面図であり、冷却ユニット部1は、車両後方の左側面に配置される。
【0015】
図1および図2は冷却ユニット部1の具体的配置レイアウトを示すもので、図1は冷却ユニット部1の側面形状を示し、図2は冷却ユニット部1を車両後方からみた背面形状を示す。図1に示すように、冷却ユニット部1は送風機11と蒸発器12と、これらの空調機器を収納するケース10とを有する。
そして、図1および図2に示すように、本例の冷却ユニット部1は、車両後方の左側面のタイヤハウス4の上方であって、ボディ外壁2と内壁3との間に配置される。冷却ユニット部1を、このような狭小な空間に配置しなければならないというスペース的制約の中で、必要冷房機能を確保するために、図1に示すように、車両後方側に遠心式の送風機11を配置し、この送風機11の前方側に蒸発器12を配置している。
【0016】
蒸発器12は送風空気を冷却する冷却用熱交換器であって、周知の車両用冷凍サイクルの冷媒が蒸発して空気を冷却するものである。
ケース10は樹脂にて一体成形されており、このケース10内には、送風機11からの送風空気を蒸発器12の上方部に導く第1送風通路13が形成されている。一方、ケース10内において、蒸発器12の下方部から車両前方側に向けて第2送風通路14が設けてある。この第2送風通路14は、蒸発器12を通過した空気を上方に向かって流すように形成されている。
【0017】
送風機からの空気は、第1通路13を通過して、図1の上方から下方に向かって空気が蒸発器12を通過し、さらに、第2通路14を通過するようになっている。蒸発器12で冷却された冷風は、第2通路14からピラーダクト(図示せず)を経て天井ダクト(図示せず)に送風され、この天井ダクトの吹出口から車室内天井部の前後方向に冷風を吹き出すようにして構成されている。
【0018】
ケース10の第1通路13を形成する部分において、図4に示すように、ケース10の角部の一部が傾斜して傾斜面を形成し、この傾斜面が抵抗器20が取り付けられる取付面10aを構成している。この取付面10aには、送風機11のモータへの印加電圧を調整して、送風機速度を制御する抵抗器20が配置されている。この抵抗器20は、回転式の取付構造にて、ケース10外側から取付面10aに脱着可能に取り付けられている。
【0019】
取付面10aには円形の取付穴10bが設けられている。この取付穴10bを通して抵抗体20cがケース10内に突出するようにしてある。取付穴10bの周辺部によって抵抗器20の基板20aが支持される。
図5は、この抵抗器20をケース10に取り付けた状態を示す上面図であり、抵抗器20は樹脂系の電気絶縁材料から成形された円板形状の基板20aを有し、この基板20aの一面側(ケース10の外面側)に外部回路との結線用のコネクタ部20bが設けられており、基板20aの他面側(ケース10の内面側)には、ニクロム線のような抵抗材料からなるコイル状の抵抗体20c(図示せず)が設けられている。この抵抗体20cは、セラミック等からなる抵抗体ケース20gに周囲を覆われており、ケース10内に突出して送風空気流にて強制冷却されるようになっている。
【0020】
そして、抵抗器20は、回転操作にて取付面10aに取付固定することができるようになっている。以下、抵抗器20の回転式の取付構造を詳述する。
抵抗器20の円板状の基板20aの外周縁部には、180°対称の位置に、位置決め用の2個の切欠き部20d、20eが2個設けてある。この2個の切欠き部20d、20eは互いに異なった大きさにして、抵抗器20の取付面10aに対する組付位置を常に所定位置に設定して誤組付を防止するようにしてある。
【0021】
また、基板20aの外周縁部には、係止用の爪片20fが基板20aと一体に成形されている。ここで、係止用の爪片20fは本例ではほとんど弾性変形しない剛体として作用する程度の肉厚を持っており、基板20aの外周縁部から半径方向外方へ延びる形状になっている。
一方、ケース10側には、取付穴10bの外周縁部から所定間隔をあけて180°対称の位置において、位置決め用の2個の係止用突起部10c、10dが設けられている。この係止用突起部10c、10dは、前記した切欠部20d、20eを嵌入し得る大きさに設定してある。そして、係止用突起部10c、10dの先端(上端)側は、半径方向の内方へ突出する形状となっている。
【0022】
また、ケース10側において、取付穴10bの外周側には所定間隔をおいて、係止機構部21、22、23が設けられている。この係止機構部21、22、23は係止用爪片20fを係止して、抵抗器20を所定の回転位置にて取付けるためのものである。
この係止機構部21、22、23は、撓み片21と、この撓み片21の側方に形成された停止片22と、撓み片21が形成された位置の取付穴10bの半径方向外方側に形成された保持片23とから構成されている。係止機構部21、22、23は樹脂製のケース10に一体成形されている。ここで、ケース10はポリプロピレンなどの弾性を有する樹脂にて成形されているので、撓み片21を取付穴10bの接線方向と平行に延びる長方形状にするとともに、撓み片21の先端部を係止用爪片20fの先端部にて押圧することにより、撓み片21は取付穴10b半径方向に弾性的に撓むことができる。
【0023】
そして、保持片23には、取付穴10bの半径方向外方側に補強部23aが形成されている。これにより、取付穴10bの外方側へ変形しにくい形状となっており、撓み片21の半径方向への過大な撓みを防止する。また、停止片22はT字状の断面形状を持つ形状とすることにより取付穴10b円周方向へ弾性変形しにくい形状にしてある。
【0024】
次に、ケース10の取付面10aに形成した係止用突起部10c、10dの下方部位を、係止用突起部10c、10d成形時において型抜きできる形状にする必要がある。上記従来技術では、係止用突起部10c、10d成形時における型抜きのため、図10に示すように、係止用突起部10c、10dの下方部位に貫通穴10e′、10f′を設けている。
【0025】
しかし、このような貫通穴10e′、10f′により係止用突起部10c、10dを2方向で型抜きして成形するには、図11に示すように取付面10aを型抜き方向Aに対して垂直方向に型抜きしなければならない。取付面10aを型抜き方向Aに対して傾斜させた場合には、2方向で型抜きして成形することはできず、このような形状を成形するには、スライドコアなどのアンダカット処理で対応しなければならないので、金型費や成形費等の面でケースの製造コストが非常に高いものとなってしまう。
【0026】
ここで、ケース10の取付面10aを2方向にて型抜きするには、図9に示すように、金型30、31を型抜き方向Aにおいて図9中左右方向に型抜きして成形される。
このとき、係止用突起部10cの形状および型抜き方向Aの関係から、係止用突起部10cを成形する際のパーティングラインは、図7中破線位置より下方になってしまう。従って、係止用突起部10cを成形する際には、係止用突起部10cの下方部には切欠部10eを形成する必要がある。また同様に、係止用突起部10dを成形するには、係止用突起部10dの下方に切欠部10fを形成する必要がある。
【0027】
これらの切欠部10e、10fは、係止用突起部10c、10dを型抜き成形できるように、少なくとも係止用突起部10c、10dと同じ幅であって、取付穴10bに連通するように形成される。なお、切欠部10e、10fの幅は、係止用突起部10c、10dの幅より広くてもよい。
上記のように係止用突起部10c、10dの下方部に切欠部10e、10fを形成することにより、スライドドアなどのアンダカット処理を行うことなく、型抜き方向Aに2方向で型抜きして係止用突起部10c、10dを成形することが可能になる。
【0028】
これにより、例えば本実施形態のように冷却ユニット部1をボディ外壁2と内壁3との間の狭小な空間に配置せざるをえず、抵抗器20の取付スペースを十分に確保できない場合においても、図2に示すようにケース10の角部の一部を傾斜させて取付面10aを構成し、この取付面10aに抵抗器20を取り付けることで、抵抗器20を限られたスペースに納めることが可能となる。
【0029】
ところで、係止用突起部10cについても、2方向での型抜きで成形できるように、型抜き方向Aに対して略平行に形成しているため、一方の係止用突起部10cは取付面10aに対して鋭角に形成される。この結果、取付面10aに抵抗器20を取り付けた際に、係止用突起部10cの下方には、図7に示すような隙間25が生じてしまい、この隙間25から送風空気の空気漏れが発生してしまう。
【0030】
そこで、本実施形態では、この切欠部10eからの空気洩れを防止するために、図8(a)および図8(b)に示すように、係止用突起部10cの両側面に側壁10gを設けている。このとき、係止用突起部10cの先端部は、基板20aを係止することができるように、取付穴10bの中心方向に突出している。これにより、切欠部10eの周囲は袋状となる。そして、基板20aを取付面10aに取り付けたときに、基板20a外周部が側壁10gに接触して隙間25をなくすことができ、空気通路13からの空気漏れを防止することができる。
【0031】
なお、上記の係止機構部21、22、23についても型抜き方向Aに2方向で型抜きできる形状に形成されている。
次に、上記構成おいて抵抗器20の取付方法について説明する。まず、抵抗器20の切欠部20dの位置をケース10の係止用突起部10cの位置と合致させ、同様に切欠部20eの位置を係止用突起部10dの位置と合致させて切欠き部20d、20eを係止用突起部10c、10dに嵌入する。このとき、2個の切欠き部20d、20e、係止用突起部10c、10dの大きさがそれぞれ異なっているため、抵抗器20の係止用爪片20fをケース10の係止機構部21、22、23に隣接する正規の組付位置に必ず設定できる。
【0032】
次に、抵抗器20を反時計方向に回転させる。すると、抵抗器20の係止用爪片20fも回転し、その先端部が最初に撓み片21に当接する。そして、抵抗器20の回転の進行とともに、撓み片21が半径方向外方へ弾性的に撓む。ここで、撓み片21の過大な撓みを保持片23にて防止することにより、撓み片21の根元部が白化して損傷するのを防止できる。
【0033】
次いで、抵抗器20の係止用爪片20fが撓み片21の部位を通過すると、撓み片21がそれ自身の弾性反力にて元の位置に復帰するとともに、係止用爪片20fが停止片22に当接する。これにより、係止用爪片20fが停止片23と撓み片21との間で挟まれた状態となり、係止用爪片20fの回転方向の位置がそのまま保持されるので、抵抗器20のケース10に対する取付を完了できる。
【0034】
この抵抗器20の取付完了状態では、図5(b)に示すように、抵抗器20の基板20aの外周縁部が取付穴10b周辺部と係止用突起部10c、10dとの間に挟持されるので、抵抗器20の図5(b)左右方向への移動が阻止される。ここで、抵抗器20の回転方向の位置決めは、係止用爪片20fとケース10の係止機構部21、22、23との係止により行うことができるので、取付面10aと係止用突起部10c、10dとの間隔を基板20aの板厚に対して厳格に寸法管理する必要はない。
【0035】
抵抗器20をケース10から取り外すときは、撓み片21を半径方向外方へ撓ませながら、抵抗器20を時計方向に回転させ、2個の切欠き部20d、20eの位置をケース10の2個の係止用突起部10c、10dの位置とそれぞれ合致させることにより、抵抗器20の取り外しを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した冷却ユニット部1の搭載状態を示す断面図である。
【図2】図1の冷却ユニット部1の搭載状態を示す横断面図である。
【図3】本発明を適用した冷却ユニット部1の車両への搭載位置を示す側面図である。
【図4】ケース10の取付面10aの斜視図である。
【図5】(a)は取付面10aに抵抗器20を取り付けた状態を示す上面図であり、(b)は(a)に示した取付面10aおよび抵抗器20のD−D断面図である。
【図6】(a)は取付面10aの上面図であり、(b)は(a)に示した取付面10aのE−E断面図である。
【図7】係止用突起部10cの拡大断面図である。
【図8】(a)は係止用突起部10cの拡大側面図であり、(b)は(a)をB方向からみた側面図である。
【図9】ケース成形の際の型抜き方向を示す断面図である。
【図10】従来技術の抵抗器の取付構造を示す分解斜視図である。
【図11】従来技術の抵抗器の取付構造における、ケース成形の際の型抜き方向を示す断面図である。
【符号の説明】
1…冷却ユニット部、10…ケース、10a…取付面、10b…取付穴、10c・10d…係止用突起部、10e・10f…切欠部、10g…側壁、20…抵抗器、20a…基板、20b…コネクタ部、20c…抵抗体、20d・20e…切欠部、20f…係止用爪、21…撓み片、22…停止片、23…保持片。

Claims (2)

  1. 送風通路(13、14)を形成するケース(10)と、
    前記ケース(10)内に配置される送風機(11)と、
    前記送風機(11)の前記送風通路(13)下流側に配置される熱交換器(12)と、
    前記送風機(11)の速度制御用の抵抗体(20c)と前記抵抗体(20c)が取り付けられる基板(20b)とを有する抵抗器(20)とを備え、
    前記ケース(10)の角部の一部を傾斜させて、前記基板(20a)が外方側から取り付けられる取付面(10a)を形成し、
    前記取付面(10a)は、
    前記抵抗体(20c)が前記送風通路(13)内に突出するように形成された取付穴(10b)と、
    前記取付穴(10b)から所定間隔をあけて前記ケース(10)外方側に突出して先端部が前記取付穴(10b)の中心方向に向けて屈曲するように形成され、前記基板(20a)を係止する係止用突起部(10c、10d)と、
    前記係止用突起部(10c、10d)が形成された位置から前記取付穴(10b)に連通するように形成された切欠部(10e、10f)とを備え、
    前記切欠き部(10e、10f)は、前記係止用突起部(10c、10d)と同じ幅または前記係止用突起部(10c、10d)よりも幅広となるように形成され、
    前記係止用突起部(10c)は、前記取付面(10a)に対して鋭角に形成され、
    前記係止用突起部(10c)の両側部には、前記係止用突起部(10c)と前記基板(20a)との間に形成される隙間(25)を覆うように側壁(10g)が設けられ、
    前記側壁(10g)は、前記係止用突起部(10c)の両側面に設けられ、
    前記係止用突起部(10c)の先端部は、前記基板(20a)を係止できるように前記取付穴(10b)の中心方向に突出していることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記取付穴(10b)および前記基板(20a)は円形であり、
    前記係止用突起部(10c、10d)は、180度対称の位置に設けられ、
    一方の前記係止用突起部(10c)は、前記取付面(10a)に対して鋭角に形成され、他方の前記係止用突起部(10d)は、前記取付面(10a)に対して直角に形成されており、
    前記取付面(10a)に対して鋭角に形成された前記係止用突起部(10c)のみに前記側壁(10g)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
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