JP4147375B2 - 画像管理方法及び画像管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像バックアップ方法及び画像処理方法に係り、特に通信端末と画像管理サーバとの間で記録した画像のバックアップ等の処理を実施する画像バックアップ方法及び画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のインターネットの普及に伴ってインターネット上のサーバに利用者の画像を保存するサービスが提供されている。また、利用者のインターネットアクセスの環境は、常時接続が普及しつつあり、大量の画像を長時間かけて画像保存サービスに対してアップロードしても、通信、接続料の費用は問題にならなくなってきている。このような理由により、インターネット上の各所に利用者の画像を受信して保管するサービスを提供する画像保管サーバが普及してきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一旦アップロードした画像をインターネット上の画像保管サーバを利用して画像に関する処理を行おうとすると、利用者の端末間における通信速度の遅さに起因する全体の処理の遅さによって、画像を他の端末に送信したりするような画像処理の操作性がたいへん悪いという不具合を生じていた。そのためインターネット上で画像を保管するサービスを提供する画像保管サーバは、本来の電子アルバム的な使い方ではなく、単なる画像の保管庫となってしまっていることが多い。
【0004】
また一般の画像保管サーバでは、利用者毎に保管する画像の容量が制限されているため、利用者は制限された容量に応じて優先位の低い画像を画像保管サーバから削除するメンテナンスの処理を頻繁に実施する必要があった。
【0005】
また、画像保管サーバに記録されている画像と同一の画像が利用者側の通信端末にも記録されている場合が多々発生するなど、記録手段の利用に関して無駄を生じていた。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、利用者側の通信端末と画像管理サーバの記録手段の記録容量を効率よく利用するバックアップを実施するとともに、画像に関して高速かつ高画質な処理を実施することが可能な画像バックアップ方法及び画像処理方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、利用者側にて画像を取り扱う通信端末等である第1の通信機器と利用者の画像を記録しておく画像保管サーバ等である第2の通信機器との2つの機器間における画像のバックアップ方法であって、第1の通信機器が自己の記録手段に記録されている画像のファイル名等の第1のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器の送受信手段が第2の通信機器の記録手段に記録されている画像のファイル名等の第2のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器の情報処理手段が前記取得した第1のファイル情報と前記取得した第2のファイル情報とを比較して、該比較の結果第2の通信機器の記録手段に新たに記録された主画像が第1の通信機器の記録手段には記録されていないと判断した場合には、第2の通信機器にて前記主画像の画像サイズを縮小した縮小画像を第2の通信機器から送受信手段を介して取得する工程、又は、前記主画像を第2の通信機器から送受信手段を介して取得して該主画像の画像サイズを縮小した縮小画像を得る工程と、前記縮小画像を第1の通信機器の記録手段に記録する工程とを含むことを特徴としている。
【0008】
本発明によれば、画像のバックアップ方法において、第1の通信機器が自己の記録手段に記録されている画像のファイル名等の第1のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器の送受信手段が第2の通信機器の記録手段に記録されている画像のファイル名等の第2のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器の情報処理手段が前記取得した第1のファイル情報と前記取得した第2のファイル情報とを比較して、該比較の結果第2の通信機器の記録手段に新たに記録された主画像が第1の通信機器の記録手段には記録されていないと判断した場合には、第2の通信機器にて前記主画像の画像サイズを縮小した縮小画像を第2の通信機器から送受信手段を介して取得する工程、又は、前記主画像を第2の通信機器から送受信手段を介して取得して該主画像の画像サイズを縮小した縮小画像を得る工程と、前記縮小画像を第1の通信機器の記録手段に記録する工程とを含むようにしたので、第1の通信機器と第2の通信機器とに設けられている記録手段の記録容量を効率よく利用した画像のバックアップを自動で実施することが可能となる。
【0009】
前記目的を達成するために請求項2に記載の発明は、利用者側にて画像を取り扱う通信端末等である第1の通信機器と利用者の画像を記録しておく画像保管サーバ等であるとともに記録する画像の容量に制限が付されている第2の通信機器との2つの機器間における画像のバックアップ方法であって、第2の通信機器が自己の記録手段に記録されている画像ファイルの記録容量を取得する工程と、第2の通信機器の情報処理手段が、自己の記録手段に記録する画像の制限容量と前記取得した画像ファイルの記録容量とを比較して、記録容量が制限容量を越えそうであるか否かを判断する工程と、前記判断の結果、記録容量が制限容量を越えそうであると判断した場合には第2の通信機器の送受信手段が記録手段に記録されている画像ファイルを第1の通信機器に送信するとともに、第2の通信機器の情報処理手段が第1の通信機器に送信した画像ファイルの縮小画像を作成して該送信した画像ファイルの代わりに記録手段に記録する工程とを含むことを特徴としている。
【0010】
本発明によれば、画像のバックアップ方法において、第2の通信機器が自己の記録手段に記録されている画像ファイルの記録容量を取得する工程と、第2の通信機器の情報処理手段が、自己の記録手段に記録する画像の制限容量と前記取得した画像ファイルの記録容量とを比較して、記録容量が制限容量を越えそうであるか否かを判断する工程と、前記判断の結果、記録容量が制限容量を越えそうであると判断した場合には第2の通信機器の送受信手段が記録手段に記録されている画像ファイルを第1の通信機器に送信するとともに、第2の通信機器の情報処理手段が第1の通信機器に送信した画像ファイルの縮小画像を作成して該送信した画像ファイルの代わりに記録手段に記録する工程とを含むようにしたので、第1の通信機器と第2の通信機器とに設けられている記録手段の記録容量を効率よく利用した画像のバックアップを自動で実施することが可能となる。
【0011】
前記目的を達成するために請求項3に記載の発明は、利用者側にて画像を取り扱う通信端末等である第1の通信機器と利用者の画像を記録しておく画像保管サーバ等である第2の通信機器との2つの機器間における画像の利用方法であって、第1の通信機器が自己の記録手段に記録されている画像のファイル名とその画像のデータ容量の第1のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器の送受信手段が第2の通信機器の記録手段に記録されている画像のファイル名とその画像のデータ容量の第2のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器が画像の印刷、加工、表示等の処理を指示する情報を入力する工程と、第1の通信機器の情報処理手段が前記第1のファイル情報と第2のファイル情報とに記載されている前記処理を指示された画像のファイル名の画像のデータ容量を比較して、画像データの容量が大きい方の画像ファイルを第1の通信機器の記録手段又は第2の通信機器の記録手段から取得する工程と、第1の通信機器の情報処理手段が前記取得した画像ファイルの画像に対して前記指示された処理を実行する工程とを含むことを特徴としている。
【0012】
本発明によれば、画像処理方法において、第1の通信機器が自己の記録手段に記録されている画像のファイル名とその画像のデータ容量の第1のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器の送受信手段が第2の通信機器の記録手段に記録されている画像のファイル名とその画像のデータ容量の第2のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器が画像の印刷、加工、表示等の処理を指示する情報を入力する工程と、第1の通信機器の情報処理手段が前記第1のファイル情報と第2のファイル情報とに記載されている前記処理を指示された画像のファイル名の画像のデータ容量を比較して、画像データの容量が大きい方の画像ファイルを第1の通信機器の記録手段又は第2の通信機器の記録手段から取得する工程と、第1の通信機器の情報処理手段が前記取得した画像ファイルの画像に対して前記指示された処理を実行する工程とを含むようにしたので、画像に関して高速且つ高画質な処理を実施することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って、本発明に係る画像バックアップ方法及び画像処理方法の好ましい実施の形態について詳説する。
【0014】
図1は、通信端末と画像管理サーバとの間で画像のバックアップ及び画像の処理を実施することが可能な画像管理システムの構成を示す。
【0015】
同図に示すように画像管理システムには、利用者が操作して画像の記録や画像を取り扱った処理を実施する通信端末であるパソコン80(第1又は第2の通信機器)と、利用者の画像をパソコン80からインターネット等の通信網20を介して取得して記録するとともに、パソコン80に対して記録している画像を通信網20を介して送信する画像管理サーバであるサーバ90(第2又は第1の通信機器)とが設けられている。
【0016】
図2は、パソコンの信号処理系のブロック図である。
【0017】
同図によれば、パソコン80の情報送受信部には、近距離用無線通信手段又は遠距離用無線ネットワーク通信手段として用いるアンテナ856と、情報を無線又は有線により送受信するために所定の形式にデータを変換する送受信手段857(送信手段及び受信手段の機能を含む)と、公衆回線860又は通信ネットワーク等の通信網を介して他の通信機器(サーバ90等)と情報の送受信を行うための公衆回線用の送受信手段865(送信手段及び受信手段の機能を含む)とが設けられている。
【0018】
また、パソコン80には、画像や文字等の情報を表示する表示手段868と、情報処理手段の指令に基づいて表示手段868に対して表示用の画像信号を出力する表示制御手段869と、利用者が入力手段874を介して入力した各種情報を読み取って後述する情報処理手段に伝達したり、情報処理手段からの指示に基づいてLED等の通知手段に表示指令を出力するI/O875とが設けられている。
【0019】
また、パソコン80には、記録媒体877を着脱可能に装着する記録媒体装着部878と、記録媒体877に対して画像データ等の情報を記録したり読み出したりする記録媒体インターフェース879とが設けられている。
【0020】
また、パソコン80には、パソコン80の全体の制御を行う情報処理手段(CPU)880と、情報処理手段880を動作させるプログラムや各種定数が記録されているROMや情報処理手段880が処理を実行する際の作業領域となる記録手段であるRAMとから構成されるメモリ881と、パソコン80の処理に関する各種定数やネットワーク上の通信機器に通信接続する際のダイヤルアップ電話番号、属性情報、URL(Uniform Resource Locators )、アドレス、サイトアドレス、ゲートウェイ情報DNS(Domain Name System)等の接続情報等の情報を記録するハードディスク等の記録手段886と、時刻を刻むカレンダ時計890とが設けられている。
【0021】
パソコン80内の情報処理手段880と、表示制御手段869、I/O875、メモリ881、記録手段886、カレンダ時計890等を含む各周辺回路はバス899で接続されており、情報処理手段880は各々の周辺回路を制御することが可能となっている。
【0022】
なお、上記の説明では通信機器をパソコン80とした例で説明したが、記録手段、通信手段等を備えた通信機器であれば、携帯電話や電子カメラ、電子手帳等の通信端末であってもよい。
【0023】
図3は、サーバの信号処理系のブロック図である。
【0024】
同図によれば、サーバ90の情報送受信部には、公衆回線960又は通信ネットワーク等の通信網20を介して他の通信機器(パソコン80等)と情報の送受信を行うための公衆回線用の送受信手段965(送信手段及び受信手段の機能を含む)とが設けられている。
【0025】
また、サーバ90には、必要に応じて画像や文字等の情報を確認のために表示する表示手段968と、情報処理手段の指令に基づいて表示手段968に対して表示用の画像信号を出力する表示制御手段969と、管理者が入力手段974を介して入力した各種情報を読み取って後述する情報処理手段に伝達したり、情報処理手段からの指示に基づいてLED等の通知手段に表示指令を出力するI/O975とが設けられている。
【0026】
また、サーバ90には、サーバ90の全体の制御を行う情報処理手段(CPU)980と、情報処理手段980を動作させるプログラムや各種定数が記録されているROMや情報処理手段980が処理を実行する際の作業領域となる記録手段であるRAMとから構成されるメモリ981と、サーバ90の処理に関する各種定数やネットワーク上の自己の属性情報、URL(Uniform Resource Locators )、アドレス、サイトアドレス、ゲートウェイ情報DNS(Domain Name System)等の接続情報等の情報を記録するハードディスク等の記録手段986と、時刻を刻むカレンダ時計990とが設けられている。
【0027】
サーバ90内の情報処理手段980と、表示制御手段969、I/O975、メモリ981、記録手段986、カレンダ時計990等を含む各周辺回路はバス999で接続されており、情報処理手段980は各々の周辺回路を制御することが可能となっている。
【0028】
該サーバ90は、通信ネットワークに接続されている利用者側のパソコン80等の通信機器から画像ファイルを受信して、該受信した画像を記録手段986に記録するとともに、該画像を通信ネットワークを介して利用者に提供することが可能となっている。
【0029】
以下に、本発明に係る請求項1に記載の発明についての詳細な説明をする。
【0030】
図1に示すように、パソコン80の記録手段886のディレクトリ「IMAGE001」には、1MBの画像サイズの主画像「001.JPG 」(ファイル名が「001.JPG 」)と、20kBの画像サイズの縮小画像「002.JPG 」とが記録されている。また、サーバ90の記録手段986のディレクトリ「IMAGE001」には、パソコン80の記録手段886に記録されている1MBの画像サイズの主画像「001.JPG 」と同じ画像で20kBの画像サイズの縮小画像「001.JPG 」と、パソコン80の記録手段886に記録されている20kBの画像サイズの縮小画像「002.JPG 」と同じ画像で1MBの画像サイズの主画像「002.JPG 」とが記録されている。
【0031】
また、パソコン80の記録手段886には未だ記録されていない日付の新しい1MBの画像サイズの主画像「003.JPG 」が、サーバ90の記録手段に記録されている。この主画像「003.JPG 」は、例えば利用者が出先で撮像した画像を、電子カメラ等の通信端末からアップロードしたものである。
【0032】
なお記録手段886及び記録手段986に記録されている「001.JPG 」等のファイル名には、その画像、及び画像ファイルを作成した日付の情報と画像ファイルの画像サイズが関連付けて記録されている。
【0033】
利用者がパソコン80を操作してサーバ90と通信の接続を開始した場合、又は、利用者がパソコン80を操作してサーバ90と通信の接続を開始して2つの通信機器間での画像のバックアップを指示した場合には、パソコン80の情報処理手段880は、自己の記録手段886に記録されている画像のファイル名等の第1のファイル情報を読み出して取得する。
【0034】
次に、パソコン80(第1の通信機器)の送受信手段857又は865等はサーバ90に対してファイル情報の送信要求を出力する。するとサーバ90(第2の通信機器)の情報処理手段980は、記録手段986に記録されている画像のファイル名等の第2のファイル情報を読み出して、送受信手段965を介してパソコン80に送信する処理を行い、パソコン80は送受信手段857、又は865等を介して取得する。
【0035】
次にパソコン80の情報処理手段880は、前記取得した第1のファイル情報と前記取得した第2のファイル情報とを比較して、該比較の結果、サーバ90の記録手段986に新たに記録された主画像「003.JPG 」がパソコン80の記録手段886に記録されていないと判断した場合には、情報処理手段880は送受信手段865等を介して、サーバ90に対して主画像「003.JPG 」の画像サイズをを縮小した縮小画像「003.JPG 」の送信要求を出力する。
【0036】
前記縮小画像「003.JPG 」の送信要求を送受信手段965を介して受信したサーバ90では、情報処理手段980が主画像「003.JPG 」の例えば画素数や階調を少なくした縮小画像の「003.JPG 」(サムネイル画像等)を作成して、送受信手段965を介してパソコン80に対して送信する処理を行う。該縮小画像「003.JPG 」はパソコン80の送受信手段865等が受信して、記録手段886のディレクトリ「IMAGE001」に記録される。
【0037】
なお、上記の実施例では、サーバ90に記録されている主画像「003.JPG 」を縮小画像の「003.JPG 」に変換してパソコン80に送信する実施の形態で説明したが、サーバ90の記録手段986に新たに記録された主画像「003.JPG 」がパソコン80の記録手段886には記録されていないと判断した場合には、送受信手段865等を介してサーバ90に対して主画像「003.JPG 」そのものの送信要求を出力するうにしてもよい。
【0038】
前記主画像「003.JPG 」の送信要求を送受信手段965を介して受信したサーバ90では、情報処理手段980が主画像「003.JPG 」を記録手段986から読み出して送受信手段965を介してパソコン80に送信する。前記主画像「003.JPG 」はパソコン80の送受信手段865等が受信して、情報処理手段880が例えば画素数や階調を少なくした縮小画像の「003.JPG 」を作成して、記録手段886の所定のディレクトリ「IMAGE001」に記録する。
【0039】
また、上記の実施の形態ではパソコン80からの指示によって画像ファイルのバックアップを実施する例で示したが、サーバ90の指示によって定期的に画像ファイルのバックアップを実施するようにしてもよい。また、上記の実施の形態ではサーバ90の記録手段986に記録されている画像ファイルをパソコン80の記録手段886にバックアップする実施の形態で示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばパソコン80の記録手段886のディレクトリ「IMAGE002」に記録されている新たな画像ファイル「006.JPG 」をサーバ90の記録手段986のディレクトリ「IMAGE002」にバックアップするようにしてもよい。
【0040】
上記のようにして、サーバ90の記録手段にて新たに記録された画像ファイルが、パソコン80の記録手段に縮小画像としてバックアップされる。パソコン80には縮小画像が送信されるので、通信に時間がかかることなく迅速にバックアップ処理が完了する。また、記録手段886に記録されるバックアップ画像は縮小画像であるので、パソコン80の記録手段886の記録容量を極端に圧迫することもない。
【0041】
以下に、本発明に係る請求項2に記載の発明についての詳細な説明をする。
【0042】
図1に示すように、パソコン80の記録手段886のディレクトリ「IMAGE003」には、20kBの画像サイズの縮小像「007.JPG 」と、20kBの画像サイズの縮小画像「008.JPG 」と、20kBの画像サイズの縮小画像「009.JPG 」とが記録されている。また、サーバ90の記録手段986のディレクトリ「IMAGE003」には、パソコン80の記録手段886に記録されている20kBの画像サイズの主画像「007.JPG 」と同じ画像で1MBの画像サイズの主画像「007.JPG 」と、パソコン80の記録手段886に記録されている20kBの画像サイズの縮小画像「008.JPG 」と同じ画像で1MBの画像サイズの主画像「008.JPG 」と、パソコン80の記録手段886に記録されている20kBの画像サイズの縮小画像「009.JPG 」と同じ画像で1MBの画像サイズの主画像「009.JPG 」とが記録されている。なおサーバ90の記録手段986には、利用者毎に例えば20MB/人等の画像記録容量に対する制限が加えられているとする。
【0043】
利用者がパソコン80を操作してサーバ90と通信の接続を開始した場合、又は、利用者がパソコン80を操作してサーバ90と通信の接続を開始して2つの通信機器間で画像のバックアップを指示した場合には、パソコン80(第1の通信機器)の送受信手段857又は865等がサーバ90に対してその旨の情報を送信する。
【0044】
するとその情報を送受信手段965を介して受信したサーバ90(第2の通信機器)の情報処理手段980は、記録手段986に記録されている当該利用者がアップロードした画像のファイル名(例えばディレクトリ「IMAGE003」に格納されている画像ファイル「007.JPG 」、「008.JPG 」、「009.JPG 」)とその画像ファイルの記録容量を読み出して取得する。
【0045】
次にサーバ90の情報処理手段980は、予め定められている記録手段986に記録する画像の制限容量と、前記取得した画像ファイルの合計の記録容量とを比較して、記録容量が制限容量を越えそうであるか否かを判断する。もしその判断の結果、記録容量が制限容量を越えそうであると判断した場合には、サーバ90の送受信手段965は記録手段986に記録されている画像ファイル(例えばディレクトリ「IMAGE003」に格納されている画像ファイル「007.JPG 」、「008.JPG 」、「009.JPG 」)を読み出してパソコン80に送信する。この主画像の画像ファイルを送受信手段865等を介して受信したパソコン80の情報処理手段880は、受信した画像ファイルを記録手段868のディレクトリ「IMAGE003」に記録する処理を行う。また、受信して記録した主画像に対応する既存の縮小画像の画像ファイル「007.JPG 」、「008.JPG 」及び「009.JPG 」は削除するようにしてもよい。
【0046】
次にサーバ90の情報処理手段980は、パソコン80に送信した主画像の画像ファイル「007.JPG 」、「008.JPG 」及び「009.JPG 」の縮小画像を作成して、該送信した画像ファイルの代わりに記録手段986に記録する(すなわち送信した主画像の画像ファイル「007.JPG 」、「008.JPG 」及び「009.JPG 」を削除して、その代わりに作成した縮小画像の画像ファイル「007.JPG 」、「008.JPG 」及び「009.JPG 」を記録手段986に記録する)。
【0047】
このように主画像を記録容量に余裕のある機器に送信して、記録容量に制限を設けられている機器には縮小画像を作成してバックアップ記録することによって、制限のある記録容量を自動で有効にメンテナンスすることが可能となる。
【0048】
以下に、本発明に係る請求項3に記載の発明についての詳細な説明をする。
【0049】
図1に示すようにパソコン80の記録手段886のディレクトリ「IMAGE004」には、20kBの画像サイズの縮小像「010.JPG 」と、1MBの画像サイズの主画像「011.JPG 」と、1MBの画像サイズの主画像「012.JPG 」とが記録されている。
【0050】
また、サーバ90の記録手段986のディレクトリ「IMAGE004」には、パソコン80の記録手段886に記録されている20kBの画像サイズの主画像「010.JPG 」と同じ画像で1MBの画像サイズの主画像「010.JPG 」と、パソコン80の記録手段886に記録されている1MBの画像サイズの主画像「011.JPG 」と同じ画像且つ同じ画像サイズの主画像「011.JPG 」と、パソコン80の記録手段886に記録されている1MBの画像サイズの主画像「012.JPG 」と同じ画像で20kBの画像サイズの縮小画像「012.JPG 」とが記録されている。
【0051】
利用者がパソコン80を操作して、利用者から画像のトリミング色調変換等の加工、印刷等の画像の加工や複写等の画像の利用を入力手段874を介して入力した場合には、パソコン80の情報処理手段880は、記録手段886に記録されている画像のデータ容量(画像サイズを含む)等の第1のファイル情報を読み出して取得する。
【0052】
次に、パソコン80(第1の通信機器)の送受信手段865等がサーバ90に対してファイル情報の送信要求を出力する。するとサーバ90(第2の通信機器)の情報処理手段980は、記録手段986に記録されている画像のデータ容量等の第2のファイル情報を読み出して送受信手段965を介してパソコン80に送信する処理を行い、パソコン80では送受信手段865等が前記第2のファイル情報を受信する。
【0053】
次にパソコン80の情報処理手段880は、利用者から加工の指示をされた画像ファイルの記録容量を調査する処理を行う。例えば利用者が、画像ファイル「010.JPG 」の画像の印刷を指示したとする。すると情報処理手段880は、記録手段886から読み出した画像ファイル「010.JPG 」の画像のデータ容量20kBと、サーバ90から取得した画像ファイル「010.JPG 」の画像のデータ容量1MBとを比較する。この場合ではサーバ90の記録手段に記録されている画像ファイルの方が画像のデータ容量は大きく高画質であるので、高画質にて画像の加工を実施する際にはサーバ90に対して、画像ファイル「010.JPG 」を送信する旨の指示を送受信手段865等を介して送信する。当該指示を送受信手段965を介して受信したサーバ90の情報処理手段980は、記録手段986のディレクトリ「IMAGE004」に記録されている画像ファイル「010.JPG 」を読み出して送受信手段965を介してパソコン80に送信する処理を行う。
【0054】
前記送信された画像ファイルを送受信手段865等を介して受信したパソコン80の情報処理手段は、受信した画像ファイルに含まれている主画像の印刷処理を実施する。
【0055】
また、例えば利用者が画像ファイル「011.JPG 」の画像の利用を指示したとする。すると情報処理手段880は、記録手段886から読み出した画像ファイル「011.JPG 」の画像のデータ容量1MBと、サーバ90から取得した画像ファイル「011.JPG 」の画像のデータ容量1MBとを比較する。この場合では、パソコン80の記録手段886に記録されている画像ファイルとサーバ90の記録手段986に記録されている画像のデータ容量とは同じであるので、手近に存在するパソコン80の記録手段886のディレクトリ「IMAGE004」に記録されている画像ファイル「011.JPG 」を読み出して画像の利用を実行する処理を行う。
【0056】
また、例えば利用者が画像ファイル「012.JPG 」の画像の利用を指示したとする。すると情報処理手段880は、記録手段886から読み出した画像ファイル「012.JPG 」の画像のデータ容量1MBと、サーバ90から取得した画像ファイル「012.JPG 」の画像のデータ容量20kBとを比較する。この場合では、パソコン80の記録手段886に記録されている画像ファイルの方が画像のデータ容量が大きく高画質であるので、画像の利用を実施する際にはパソコン80の記録手段886のディレクトリ「IMAGE004」に記録されている画像ファイル「012.JPG 」を読み出して画像の利用を実行する処理を行う。
【0057】
以上のようにして、サーバ90とパソコン80に記録されている画像のうち、データ容量の大きな高画質の画像を自動で読み出して高速に利用することが可能となる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、画像のバックアップ方法において、第1の通信機器が自己の記録手段に記録されている画像のファイル名等の第1のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器の送受信手段が第2の通信機器の記録手段に記録されている画像のファイル名等の第2のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器の情報処理手段が前記取得した第1のファイル情報と前記取得した第2のファイル情報とを比較して、該比較の結果第2の通信機器の記録手段に新たに記録された主画像が第1の通信機器の記録手段には記録されていないと判断した場合には、第2の通信機器にて前記主画像の画像サイズを縮小した縮小画像を第2の通信機器から送受信手段を介して取得する工程、又は、前記主画像を第2の通信機器から送受信手段を介して取得して該主画像の画像サイズを縮小した縮小画像を得る工程と、前記縮小画像を第1の通信機器の記録手段に記録する工程とを含むようにしたので、第1の通信機器と第2の通信機器とに設けられている記録手段の記録容量を効率よく利用した画像のバックアップを自動で実施することが可能となる。
【0059】
また、他の発明の形態によれば、画像のバックアップ方法において、第2の通信機器が自己の記録手段に記録されている画像ファイルの記録容量を取得する工程と、第2の通信機器の情報処理手段が、自己の記録手段に記録する画像の制限容量と前記取得した画像ファイルの記録容量とを比較して、記録容量が制限容量を越えそうであるか否かを判断する工程と、前記判断の結果、記録容量が制限容量を越えそうであると判断した場合には第2の通信機器の送受信手段が記録手段に記録されている画像ファイルを第1の通信機器に送信するとともに、第2の通信機器の情報処理手段が第1の通信機器に送信した画像ファイルの縮小画像を作成して該送信した画像ファイルの代わりに記録手段に記録する工程とを含むようにしたので、第1の通信機器と第2の通信機器とに設けられている記録手段の記録容量を効率よく利用した画像のバックアップを自動で実施することが可能となる。
【0060】
また、他の発明の形態によれば、画像処理方法において、第1の通信機器が自己の記録手段に記録されている画像のファイル名とその画像のデータ容量の第1のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器の送受信手段が第2の通信機器の記録手段に記録されている画像のファイル名とその画像のデータ容量の第2のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器が画像の印刷、加工、表示等の処理を指示する情報を入力する工程と、第1の通信機器の情報処理手段が前記第1のファイル情報と第2のファイル情報とに記載されている前記処理を指示された画像のファイル名の画像のデータ容量を比較して、画像データの容量が大きい方の画像ファイルを第1の通信機器の記録手段又は第2の通信機器の記録手段から取得する工程と、第1の通信機器の情報処理手段が前記取得した画像ファイルの画像に対して前記指示された処理を実行する工程とを含むようにしたので、画像に関して高速且つ高画質な処理を実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像のバックアップ及び画像の処理を実施する画像管理システムの構成図
【図2】パソコンの信号処理系のブロック図
【図3】サーバの信号処理系のブロック図
【符号の説明】
20…通信網、80…パソコン、90…サーバ、856…アンテナ、857…送受信手段、859…通信コネクタ、860…公衆回線、865…送受信手段、868…表示手段、869…表示制御手段、874…入力手段、875…I/O、877…記録媒体、878…記録媒体装着部、879…記録媒体インターフェース、880…情報処理手段、881…メモリ、886…記録手段、890…カレンダ時計、899…バス、960…公衆回線、965…送受信手段、968…表示手段、969…表示制御手段、974…入力手段、975…I/O、980…情報処理手段、981…メモリ、986…記録手段、990…カレンダ時計、999…バス

Claims (4)

  1. 1の通信機器と、第2の通信機器と、第3の通信機器との間における画像管理方法であって、第2の通信機器が第3の通信機器から画像を受信して自己の記録手段に記録する工程と、第1の通信機器が自己の記録手段に記録されている画像のファイル名等の第1のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器の送受信手段が、第2の通信機器の記録手段に記録されている画像のファイル名等の第2のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器の情報処理手段が、前記取得した第1のファイル情報と前記取得した第2のファイル情報とを比較して、該比較の結果、第2の通信機器の記録手段に新たに記録された主画像が第1の通信機器の記録手段には記録されていないと判断した場合には、第2の通信機器にて前記主画像の画像サイズを縮小した縮小画像を第2の通信機器から送受信手段を介して取得する工程、又は、前記主画像を第2の通信機器から送受信手段を介して取得して該主画像の画像サイズを縮小した縮小画像を得る工程と、前記縮小画像を第1の通信機器の記録手段に記録する工程と、第1の通信機器から第2の通信機器に対して画像のバックアップが指示されたことに応じ、第2の通信機器が自己の記録手段に記録されている画像ファイルの記録容量を取得する工程と、第2の通信機器の情報処理手段が、記録手段に記録する画像の制限容量と前記取得した画像ファイルの記録容量とを比較して、記録容量が制限容量を越えそうであるか否かを判断する工程と、前記判断の結果、記録容量が制限容量を越えそうであると判断した場合には、第2の通信機器の送受信手段が記録手段に記録されている画像ファイルを第1の通信機器に送信するとともに、第2の通信機器の情報処理手段が、第1の通信機器に送信した画像ファイルの縮小画像を作成して該送信した画像ファイルの代わりに記録手段に記録する工程と、を含むことを特徴とする画像管理方法。
  2. 1の通信機器が自己の記録手段に記録されている画像のファイル名とその画像のデータ容量の第1のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器の送受信手段が、第2の通信機器の記録手段に記録されている画像のファイル名とその画像のデータ容量の第2のファイル情報を取得する工程と、第1の通信機器が画像の印刷、加工、表示等の処理を指示する情報を入力する工程と、第1の通信機器の情報処理手段が、前記第1のファイル情報と第2のファイル情報とに記載されている、前記処理を指示された画像のファイル名の画像のデータ容量を比較して、画像データの容量が大きい方の画像ファイルを第1の通信機器の記録手段又は第2の通信機器の記録手段から取得する工程と、第1の通信機器の情報処理手段が、前記取得した画像ファイルの画像に対して前記指示された処理を実行する工程と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像管理方法。
  3. 第1の通信機器と、第2の通信機器と、第3の通信機器とを含む画像管理システムであって、第2の通信機器が第3の通信機器から画像を受信して自己の記録手段に記録し、第1の通信機器が自己の記録手段に記録されている画像のファイル名等の第1のファイル情報を取得し、第1の通信機器の送受信手段が、第2の通信機器の記録手段に記録されている画像のファイル名等の第2のファイル情報を取得し、第1の通信機器の情報処理手段が、前記取得した第1のファイル情報と前記取得した第2のファイル情報とを比較して、該比較の結果、第2の通信機器の記録手段に新たに記録された主画像が第1の通信機器の記録手段には記録されていないと判断した場合には、第2の通信機器にて前記主画像の画像サイズを縮小した縮小画像を第2の通信機器から送受信手段を介して取得するか又は前記主画像を第2の通信機器から送受信手段を介して取得して該主画像の画像サイズを縮小した縮小画像を得て、前記縮小画像を第1の通信機器の記録手段に記録し、第1の通信機器から第2の通信機器に対して画像のバックアップが指示されたことに応じ、第2の通信機器が自己の記録手段に記録されている画像ファイルの記録容量を取得し、第2の通信機器の情報処理手段が、記録手段に記録する画像の制限容量と前記取得した画像ファイルの記録容量とを比較して、記録容量が制限容量を越えそうであるか否かを判断し、前記判断の結果、記録容量が制限容量を越えそうであると判断した場合には、第2の通信機器の送受信手段が記録手段に記録されている画像ファイルを第1の通信機器に送信するとともに、第2の通信機器の情報処理手段が、第1の通信機器に送信した画像ファイル の縮小画像を作成して該送信した画像ファイルの代わりに記録手段に記録することを特徴とする画像管理システム。
  4. 第1の通信機器が自己の記録手段に記録されている画像のファイル名とその画像のデータ容量の第1のファイル情報を取得し、第1の通信機器の送受信手段が、第2の通信機器の記録手段に記録されている画像のファイル名とその画像のデータ容量の第2のファイル情報を取得し、第1の通信機器が画像の印刷、加工、表示等の処理を指示する情報を入力し、第1の通信機器の情報処理手段が、前記第1のファイル情報と第2のファイル情報とに記載されている、前記処理を指示された画像のファイル名の画像のデータ容量を比較して、画像データの容量が大きい方の画像ファイルを第1の通信機器の記録手段又は第2の通信機器の記録手段から取得し、第1の通信機器の情報処理手段が、前記取得した画像ファイルの画像に対して前記指示された処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の画像管理システム。
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