JP4147244B2 - 少なくとも2種類の活性流体のためのディスペンサ・ボトル - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、請求項1の前提部の特徴を有する、互いに独立して保管可能な少なくとも2種類の活性流体のためのディスペンサ・ボトルに関する。
とりわけ表面洗浄の技術分野において、互いに独立して保管すべきまたは保管しなければならない複数の活性流体を用いることが知られている。これらの活性流体は、例えば、床(フロア)や便器の表面などの適用領域(塗布領域)に塗布する直前または塗布している間に混合させるべきである。こうした具体例は、塩素を含む漂白剤、洗浄剤、脱灰剤、および消毒剤である(例えば、WO98/21308A2)。問題となるこの種の活性流体は、例えば、浴室表面や衛生面で注意を払うべき他の領域にも用いられる。
複数の活性流体は、共通容器にいっしょに保管されると互いに安定しない場合、異なる受容容器内に保管される。しかし、例えば、活性流体の異なる機能と関連して色が異なる場合や、光に対する反応性が異なる場合など、活性流体を個別に保管して、同時に塗布しなければならない他の理由が知られている。
WO98/21308A2またはUS5398846Aの発明によれば、互いに安定した状態で保管できない少なくとも2種類の活性流体のためのディスペンサ・ボトルは、互いに独立し、受容容器を構成する2つのチャンバを備え、ボトルの上側端部において、2つの受容容器内の活性流体のための直ぐ近くにある出口を有する。第1の水性溶液が一方の受容容器内に、第2の水性溶液が第2の受容容器内に受容される。特定量の第1の水性溶液と特定量の第2の水性溶液を混ぜ合わせたとき、当業者が求める酸性の漂白剤が得られるように、2種類の水性溶液中の成分濃度を選択する。
上述の2つの先に公開された出願明細書に開示された内容は、本願の開示内容に参考に含まれる。
出発点をなす上述の先行技術で開示されたディスペンサ・ボトルは、2つの受容容器の出口に配設され得るポンプデバイスを有する。複数の活性流体はポンプデバイス内に共に導入され、共通の噴霧ジェットにおける放出ノズルから噴出される。こうして、活性流体は、放出ノズルから離脱する前に内部混合される。
また、2つの受容容器の間で互いに混じり合うことを実質的に確実に回避できる同様のディスペンサ・ボトルが知られている(WO91/04923A1;DE6901644T2)。このディスペンサ・ボトルにはポンプ噴霧装置が設けられていないが、出口は単に開いており、噴出口が設けられ、閉口キャップにより再び閉じられる。しかし、このディスペンサ・ボトルは、噴霧塗布には適さない。
しかしながら、詳細構造に関し、これらの先に公開された明細書の開示内容は同様に、参考として本件特許出願の開示内容に統合される。
可撓性プラスティック材料からなる受容容器および放出ノズルを有する、便器洗浄用の活性流体のためのディスペンサ・ボトル(EP0911616B1)が知られており、適量の活性流体を便器、特に便器の内側に使用するために、放出ノズルが傾斜した適用チューブとして形成される。
液体の形態にある洗浄剤の場合、水分を含むとき、たとえ、比較的に短い間だけ保管されたとしても、個々の成分の化学的な非親和性により、これらの成分の間における好ましくない反応、活性の減退、および洗浄剤の洗浄能力の劣化が起こり得る。こうした劣化は、原理的に、特に漂白剤や漂白酵素など、洗浄作用に貢献する洗浄プロセスでの化学反応に曝されるすべての洗浄剤成分に関連し、分解プロセスまたは錯形成ステップに寄与する表面活性剤または隔離剤は、とりわけ水性系における上述の反応成分が存在するとき、保管中に常に安定することはない。化学的に活性を有する成分の反応性がすべてのpH値に対して同じではないという事実より、1つの結論を導くことができ、すなわち成分のpH値を適当な値に設定することにより、有害な成分または反応の劣化を最小限に抑えることができる。化学的活性成分の反応性が同じpH値で最も小さくなるわけではないので、pH値により、すべての成分を同時に安定させることはできないという問題が生じる。保管中においては最小の反応性を担保するようにできるだけpH値を小さくしていたところ、洗浄状態における化学的活性成分の反応性をより高くし、洗浄作用に貢献できるような状態に変化させるために、使用状態においてはpH値を変えなければならないというさらなる問題がある。
この問題を解決するために、すべての洗剤成分を1つの液体洗剤にいっしょに混合することなく(これは良好な洗浄作用を得る上で好ましい)、洗浄プロセスの直前またはその途中にユーザにより配合されるいくつかのユーザ成分を洗浄剤として利用することが、これまで当業者にさまざまに提案されており、それぞれの成分が互いに置換可能な構成物質を含み、使用状態において共に用いることができる。
すなわち、国際特許出願WO00/11713A1によれば、少なくとも2種類の液体の部分成分からなる液体洗剤が知られている。活性流体が、少なくとも2つのチャンバ(受容容器)を含む容器の中に互いに個別に保管され、少なくとも一方の部分流体はイミン(imine)またはオキサジリディン(oxaziridine)漂白活性因子を含み、少なくとも他方の部分流体はアルカリ化剤を含む。少なくとも一方の部分流体は酸素系漂白剤を含み、各部分成分はpH値安定化成分を有する。部分成分が混合されると、最終的成分のpH値はアルカリ化剤により増大し、漂白剤および漂白活性因子は互いに反応する。
2つのチャンバを有するディスペンサがヨーロッパ特許明細書EP0807156B1に知られ、第1のチャンバは、pH値が2以上7以下の過酸化水素または有機過酸からなる水性成分を受容し、第2のチャンバは、酸性成分を含み、その内容物が表面に対して共にまたは遅れて供給されると、その結果として得られた混合物のpH値がせいぜい2となる。
国際特許出願WO94/15465A1には、2パックシステムが開示されており、一方には水性脂肪族過酸、他方には腐食抑制剤、過酸化安定剤、および/または過酸化水素安定剤を含む過酸化水素水溶液を収容する。2つの溶液を混合して消毒剤を形成する。
ドイツ特許出願DE10024251A1では、第1の成分として、1〜40質量%のイミドペルオキソカルボン酸水溶液と、第2の成分として、第1の成分を活性化する混合物質とを含む漂白剤を、二重チャンバボトル内に適切に個別に保管すること、および使用時にのみ、これらの成分を混合することが提案されている。第2の成分は、本明細書ではpH制御緩衝液ともいうが、ハロゲン化ナトリウム炭酸塩およびナトリウム炭酸塩の水溶液からなり、メチルセルロースを用いて濃縮される。
その示唆するところは、2種類の活性流体のための少なくとも2つの受容容器を含むディスペンサ・ボトルを開示することを目的とし、これは、安価に製造でき、ユーザの取り扱いが容易で、2つの活性流体を互いに別々に供給しながら、適用領域ではいっしょにすることができる。
請求項1の前提部の特徴を有するディスペンサ・ボトルは、請求項1の特徴項に記載の特徴により上述の目的を達成することができる。
受容容器は、圧縮可能な容器として構成されることが好ましい。ユーザの手により受容容器を圧縮することにより、それぞれ独立して設けられた放出ノズルから活性流体を噴出させるために必要とされる内圧が受容容器内に発生する。例えば便器の場合や床洗浄のための洗浄剤または洗濯機に洗剤を入れる場合など、重力に対して上方向でない方向に製品を供給する場合、必要な圧力を重力により得ることもできる。こうした複数の活性流体は、放出ノズルから離れた後にのみ、適用領域において混ぜ合わされる。適用(塗布)される所望の製品、特に洗浄剤や漂白剤は、適用時において、2種類の活性流体から生成され、適用領域において所望の効果を発揮する。
クレームされたディスペンサ・ボトルは、特にポンプ噴霧デバイスを用いることなく、構造上極めて簡素で、取り扱いが容易でありながら、上述の結果を実現することができる。クレームされたディスペンサ・ボトルは、大量生産に向いており、特に便器を洗浄する際の洗浄剤など、あらゆる種類の洗浄剤に対して適当である。ただし、その他多くの場合にも、例えば、繊維製品用洗剤(洗濯機の洗剤など)、繊維製品用前処理剤(漂白剤など)、繊維製品用後処理剤(柔軟剤など)、手または皿洗い機による皿洗い洗剤および添加剤(リンス剤、カルシウム分解剤など)、およびあらゆる種類の表面洗浄剤および表面処理剤を適用する場合などにも、クレームされたディスペンサ・ボトルを採用することができる。
この特許出願の開示の文脈における活性流体とは、すべての液体およびゲル状から糊状物質までの低粘度から高粘度の他の流動性媒体を意味するものと理解されたい。微粉状および粒状のつぶつぶのある活性流体も同様に本発明のディスペンサ・ボトルを用いて適用することができる。このような場合は、一方においては塗布時の活性流体の粘性または活性流体の流動性が実質的に大きい場合、他方においては特に活性流体のチクソ性が同様に実質的に大きい場合である(チクソ性なる用語を説明すると、特定の流体が機械的な力の作用により液状化するが、機械的作用が終わると、場合により相当時間が経過した後、固体化し、機械的な力の作用に依存して変化する粘性を有することをいう。ROMPP, LEXIKON Chemie, 10th Edition, Georg Thieme Verlag, Stuttgart, 1999, Vol. 6, page 4533を参照されたい。)。
この開示内容にある実施形態および実施例は、従属クレームの対象となっている。
1つの実施形態に関する特有かつ独立した意義において、ユーザの手による力または重力による平均的な圧力を用いて、複数の流体が特有の所定距離において重なり合うように、放出ノズルの形状および寸法と、活性流体のとりわけ粘性および/またはチクソ性などの特性とを互いに適合させる。特有の実施形態によれば、放出ノズルの複数のノズルチャンネルは、実際のところ、互いに実質的に平行な方向に延び、それぞれは全体的なフロー断面において非対称に配設された断面くびれ(狭搾部)を有する。加圧されて噴出された活性流体が互いに対してねじれるように、断面くびれは、ノズルチャンネルの互いに対向する側部に配置される。これは、放出ノズルからの各活性流体のフローは、放出ノズルの微細な形状に起因して、互いのフローに向かってある程度湾曲して噴出し、フロー圧力に依存して変化する距離だけ放出ノズルから隔てた位置で重なり合う。そして、適用領域をこの位置に置くことができる。活性流体が実質的に同一のチクソ性を有する場合には、この断面くびれを有する実施形態は特に有用である。
同様に、放出ノズルの複数のノズルチャンネルの開口部が互いに対して面取りされたとき、すなわちノズルチャンネルの開口部の平面が互いに対して角度をもって配設されて、ノズルチャンネルの長手方向軸に対して内側にある放出ノズルの壁断面が、ノズルチャンネルの長手方向軸に対して外側にある放出ノズルの壁断面より長い場合にも、このねじれ効果が生じる。
さらなる実施形態および実施例は、従属請求項から明らかである。
実施形態の具体例を図示するにすぎない図面を参照しながら、本発明をより詳細に説明する。
本発明の主題は、図1a,1bの斜視図および図2a,2bの側面図に示すディスペンサ・ボトルである。第1の活性流体のための第1の受容容器が左側に、第2の活性流体のための第2の受容容器が右側に見える。本発明が教示する根幹は、例えば、適用領域において組み合わされる3種類の活性流体のための3つの受容容器、あるいは適用領域において組み合わされる4種類の活性流体のための4つの受容容器など、2つ以上の受容容器1,2が設けられることにある。
活性流体は、共に格納すると安定しない活性流体であるが、これは本発明の教示内容に対して絶対的に必須のものではない。上述の説明を参照することができる。同様に、本明細書の文脈における「活性流体」なる用語の定義、およびこのような活性流体の特定の好適な特徴に関しても、上述の説明を参照することができる。
2つの受容容器1,2が個別に形成され、例えば接着剤または爪係止部材により、一体に接合されるか、あるいは実施形態の実施例で図示したように互いに一体に構成される。序節で説明したように当業者に参照されるが、さまざまな変形例を選択することができる。実際には、2つの受容容器1,2が一体に成型されたディスペンサ・ボトルが好ましい。以下にさらに説明する。
図3および図4は、図1aおよび図2aのディスペンサ・ボトルの実施形態の第1の態様に関する受容容器1,2を図示する。受容容器は、それぞれの活性流体のための出口3,4を有していることが分かる。出口3,4を互いに隣接するように配置することにより、2種類の活性流体を、図11に示すように、より大きい適用面積を有する共通の適用領域5に適用することができる。2つの受容容器1,2からの活性流体が外部で混ざり合うことの特別な意義については、参照することができる本明細書の概説部分を明確に参照した。図1bおよび図2bのディスペンサ・ボトルの実施形態の態様において、受容容器1,2は別々に図示されておらず、その差異は、傾けて適用するので保持領域をもたない点と、重力を用いて液体が放出される点だけである。
本発明に係るディスペンサ・ボトルは、常に、2種類の活性流体のために、2つだけの受容容器1,2が設けられているものとして以下説明される。ただし、この説明はそうした複数の容器を含むディスペンサ・ボトルに対して適用可能であるので、序説で説明したように、いくつかの受容容器を用いられることを念頭に置く必要がある。
本発明に係るディスペンサ・ボトルにおいては、2つの受容容器1,2は、少なくとも1つ、好適には正確に1つの放出ノズル6,7を有する出口3,4を含むことにより、活性流体が放出ノズル6,7から離れた直後にいっしょに混合されることが必須である。さらに、実施形態の第1の態様によるディスペンサ・ボトル(図1a)においては、便器の端部の下方に適用する場合など、重力に逆らって製品を供給するために用いられるので、受容容器1,2は圧縮可能な容器として構成されることが必須である。好適には、放出ノズル6,7は、受容容器1,2の長手方向軸に対して傾斜している。さらに、実施形態の第2の態様によるディスペンサ・ボトル(図2)においては、重力により、洗剤を洗濯機の流水式チャンバに入れるか、洗濯機のドラムに添加剤を入れるか、あるいは洗濯すべき表面に直接的に洗剤を適用するために、放出ノズル6,7は、受容容器1,2の長手方向軸の方向に平行に延びている。受容容器1,2を圧縮可能な容器として形成することができる。放出ノズル6,7は、図6aおよび図6b、あるいは同様に図8に示すとおりで、図11aおよび図11bの斜視図に図示される。
ディスペンサ・ボトルのクレームされた形態によれば、受容容器1,2からの活性流体は、ユーザの手の押圧、あるいは90°以上回転させた後に重力により得られる。2つの受容容器1,2の出口3,4から流れる活性流体は、放出ノズル6,7から離れる。放出ノズル6,7から噴出された後に初めて、ユーザの加えて圧力に依存するが、活性流体のフローが特定の距離を隔てて重なり合い、用いられる製品が適用領域において形成されるように混合される。
図1aおよび図2aの実施形態の図示された好適な実施例によれば受容容器1,2は、復元性のある特性を有する材料からなり、そして/または元の形態に復元しやすい形状を有する。とりわけ、弾性および復元性を有するプラスティック材料を用いて、受容容器1,2を形成することが推奨される。受容容器1,2のための材料は、例えば、ポリオレフィン、とりわけポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、またはポリエチレンテレフタレート(PET)、特にグリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PETG)であってもよい。同様に、序節ですでに説明したEP0911616B1のプラスティック材料の噴霧ボトルを参照してもよい。この種の材料は、本発明の使用において適当なものである。
先に説明した受容容器1,2において、用いられる材料と関連して、受容容器1,2の特定の形状に起因して、最適な圧縮性を活性流体の帰還吸引効果と関連付けることができる。活性流体が放出ノズル6,7から受容容器1,2へ戻る効果的な帰還吸引効果は、活性流体の供給を止めた際の放出ノズル6,7の出口における洗剤製品の切れにおいて重要な意味をもつ。
全体として見れば、適当な復元特性を有するプラスティック材料容器を使用することは安価であるにもかかわらず、上述したように、混合する前に好適な手法で効果的に活性流体を供給することができる。
図示された本発明に係る実施形態のディスペンサ・ボトルは、具体的には、同一容量および鏡像のような同一形状を示す。原理的には、受容容器1,2の形状、壁の強さ、および構成材料を選択して、受容容器1,2とは異なるものとすることにより、所望量の活性流体を実現する場合、異なる容量を供給することができる。受容容器1,2の一般的な容量は、受容容器1,2のそれぞれに対して、50mlから1500mlの範囲にあり、好適には300mlから500mlの範囲にある。それは、明らかに、使用に特有であり、活性流体に依存する。
図1aおよび図1bの図示された好適な実施形態の実施例によれば、特に図4ならびに図6aおよび図6bから分かるように、受容容器1,2のそれぞれは、完全な容器として形成され、受容容器1,2の間に配設された少なくとも1つ、好適には正確に1つの接合ウェブ8により接合されている。接合ウェブ8は、受容容器1,2の互いに面した内側側面で一体に接合することが好ましく、とりわけ例えば、ブロー成型法を用いて、受容容器1,2とともに同時に形成される。接合ウェブ8がほぼ中心に配置され、(中断することもあり得るが)受容容器1,2の実質的な全体の長さにわたって延びている。接合ウェブ8は、受容容器1,2の互いに面する側面のための強化部材を構成し、これらを安定化させるとともに、ユーザの手の力による圧力のためのバットレス(強化壁)を構成する。一般に、受容容器1,2は、常に、ユーザの手により大部分を把持できるような断面形状を有する必要がある。
上述のように、受容容器1,2の好適な製造方法としてブロー成型法についてすでに説明した。特にブロー成型法に関する適当な変形例において、受容容器1,2が異なる透明度および/または異なる着色を有するように、受容容器1,2を互いに一体に構成することができる。一体成形するとしても、一方の受容容器を不透明にし、他方の受容容器を透明にするか、あるいは複数の受容容器において、異なる着色を有する受容容器を形成することが推奨される。数多くの活性流体は、光に反応しやすいことが確認されている。また活性流体と関連して適用される他の活性流体は、光にあまり反応しない。光により反応しやすい活性流体のための受容容器を不透明着色して、この点に関する問題を排除することができる。
ユーザの取り扱いに際して、図1aおよび図2aに示ディスペンサ・ボトルは、受容容器1,2がユーザの手で把持すべき保持領域9で特有の端部形状10,11および/または表面デザインを有する点および/または特徴付けられる点において、さらに区別される。これは、特に図1および図2から容易に理解される。凹んだ把持部は、手によりその部分においてディスペンサ・ボトルを把持しやすくする。このディスペンサ・ボトルは、ユーザの手に関して、端部形状10,11により予め設定された特別の位置を有する。表面設計として問題となるのは、例えば、リブ、他の配色などである。
寸法に関して、取り扱いの容易性の妨げとならないように、受容容器1,2はあまり大きくしない方が好ましいことが分かっている。受容容器1,2は、ユーザの手により把持すべき保持領域9の断面において、外周が約18cm〜約30cmであり、好適には約20cm〜約28cmであり、特に約22cm〜約26cmであり、より好適には約24cmである。
本発明により設計された受容容器1,2を有するディスペンサ・ボトルにより実現されることについて、すでに上記説明した。ここで特に図6a,6b、図8、図11a,11bおよび図12に関して、放出ノズルの形状および寸法、ならびに活性流体の特性が互いに適合して、ユーザの手による平均的な圧力または重力で得られる圧力により、流体フローが特定の距離において重ね合わせることについて説明する。とりわけ、実施形態のディスペンサ・ボトルの図示された実施例において、複数の流体フローは、約50mm〜約300mmの距離、好適には約100mm〜約250mmの距離、特に約150mmの距離で出くわす。すなわち、これが放出ノズル6,7と適用領域の間のおよその距離となる。これは、家庭内の清掃距離に応じた通常の間隔としての寸法に対応する。
活性流体の粘性に関して、活性流体は、1〜100,000mPasの範囲、好適には約10,000mPas以下、特に約1,000mPas以下の粘性率を有する。これらの数値の根拠は、Brookfield粘土計LCT-IIを用いて、20rpm、20℃、スピンドル3で得られた測定結果にある。
本明細書の概論部分においてすでに説明した、この種の水溶液がしばしば用いられる(同様に、本件特許出願に参考に等しく統合される開示内容を含む米国特許第5,911,909号および第5,972,239号を参照されたい。)。上記ですでに参照したが、少なくとも1種類の活性流体がチクソ性を有する活性流体である場合、本発明の開示に関して特に有用である。ただし、特に、すべての活性流体がチクソ性を有するとき、ほぼ同程度のチクソ性を有することが好ましい。その範囲において、チクソ性活性流体の複雑な関係を説明するために、ROMPPの上記段落が参照される。
図3および図4は、出口3,4を有する受容容器1,2を示す。この場合、出口3,4は、互いに平行に配向されている。受容容器1,2の出口3,4を互いに対して多少とも傾けて、活性流体のフローを当初から配向させることもできる。しかし、生産技術の観点から、図示したように平行に配向することが好ましい。
原理的には可能であるが、実際にはブロー成型法を用いて、出口3,4において放出ノズル6,7を受容容器1,2と一体に成型することは不可能である。しかし、実施形態の図示された実施例では、この変形例は選択されなかった。むしろ、実施形態の図示された実施例では、放出ノズル6,7が安定した形状のプラスティック材料からなる別体のノズルヘッド12に配置または形成され、このノズルヘッド12が出口3,4において受容容器1,2の上に配置される。ノズルヘッド12は、各図面において符号12で特定される。ノズルヘッド12を受容容器1,2にディテント(爪)係止することが、実施形態の図示された実施例に適用可能である。ノズルヘッド12は、別の手法で、受容容器1,2に連結することもできる。とりわけ簡便で好適な製造技術として、インデント(ほぞあな形成)が推奨される。
ノズル12を各受容容器1,2に係止する際、ノズル12の相補的な爪連結手段に対する爪連結手段を、受容容器1,2の出口3,4に設けることが推奨される。このような爪連結手段は、当業界の適正な構成において知られている。原理的には、ねじ式連結手段などの連結手法を同様に採用することができる。
実施形態の図示された好適な実施例は、とりわけ、2つの受容容器1,2のノズルヘッド12を合体させて1つの共通のノズルヘッド12を形成した点において区別される。この共通のノズルヘッド12は、図7〜図10、図12および図14において見られる。これは、生産技術の観点から極めて実際的であり、2つの受容容器1,2の連結に最も適合している。
より硬いプラスティック材料を用いて、ノズルヘッド12を形成することが推奨され、これにより、ディスペンサ・ボトルの受容容器1,2が圧縮されたときに、ノズルヘッド12がわずかしか変形しないようにすることができる。
以下説明するように、ノズルヘッド12に関して数多くのデザインがあり得る。ノズルヘッド12は、上述の図面の他に、同様に図5および図6にも図示されている。ノズルヘッド12は、特に、図8、図9、および図10の断面図でよく見える。放出ノズル6,7がノズルヘッド12内で非対称となるように、特に出口ノズル6,7の方向の出口3,4の中心に対してずれるように配置されると、ノズルヘッド12内の活性流体のフローが好適であることが確認された。これは図8に特に明確に示されている。各受容容器1,2からの活性流体のフローは、平行して流れる活性流体に対して、所望の距離まで案内される。
ここで、層流フローを実現する構造的解決手段を見ることができる。とりわけ、ノズルヘッド12は、受容容器1,2の出口3,4から放出ノズル6,7までの間に小さくなる先細フロー体13を有するように構成されている。この先細フロー体13は、図8および図9において容易に理解される。
実施形態の図示された好適な実施例は、そうしたものの寸法を示し、放出ノズル6,7の水平方向の中心間隔は、外側において、約5mm〜約30mmで、好適には約15mm〜約20mmである。
図1a,1bおよび図2a,2bおよび図10から分かるように、図示されたディスペンサ・ボトルに関して、出口ノズル6,7は、着脱可能な閉口キャップ14で閉口することができ、この閉口キャップは、好適には、安定した形状を有するプラスティック材料からなる。この場合、閉口キャップ14は、放出ノズル6,7の中に入り込む閉口プラグ15を有する。この技術により、互いに混ざり合うことを回避できることがすでに確認されている(上記WO91/04923を参照されたい)。図14および図15に示す実施形態の別の態様において、閉口キャップ14は、位置決め部材として、円筒部材19をそれぞれ有し、円筒部材19は、閉口キャップ14の長手方向軸に対して凸となるように湾曲し、放出ノズル6,7の中に入り込む閉口プラグ15に水平方向において隣接している。この円筒部材19は、閉口プラグ15から離間しており、閉口した状態において、円筒部材19の自由端が放出ノズル6,7に当接する。閉口キャップ14がディスペンサ・ボトル上に配置されたとき、円筒部材19の下側端部は、放出ノズル6,7の傾斜面に沿って滑動し、この動きは効果的に案内される。位置決め部材としての円筒部材19および放出ノズル6,7上の閉口プラグ15を伴って、閉口キャップ14を配置するプロセスは図14に図示されている。
実施形態の図示された好適な実施例は、とりわけ図1a,1bおよび図14から明らかなように、2つの受容容器1,2の放出ノズル6,7のための1つに組み合わせた閉口キャップ14とすることも同様に適当である。これは、ノズルヘッド12に対して有効であると説明したのと同様に、生産技術の観点から都合がよい。便宜上、閉口キャップ14は、ノズルヘッド12の構成材料と同じプラスティック材料から形成される。
放出ノズル6,7は、明らかに、ノズルチャンネル16または17を有することが図面から見て取れる。この場合、放出ノズル6,7のノズルチャンネル16,17を互いの方へ傾けてもよい。すると、活性流体の噴出フローは、共通の適用領域に向かって、すでに方向付けられている。
しかし、実施形態の図示された好適な実施例は、放出ノズル6,7のノズルチャンネル16,17が互いに平行に向けられていることを示している。例えば、製造公差の範疇に入るわずかな傾斜は、明らかに許容することができる。
最後に説明した実施形態の図面に示した実施例の場合であって、ノズルチャンネル16,17が互いに実質的に平行な方向に延びる場合、放出ノズル6,7のノズルチャンネル16,17のそれぞれがフロー断面の全体において非対称に配置された断面くびれ18を有することが特に有用である。
本明細書の概説部分において、各ノズルチャンネル16または17の断面くびれ18の有用性について、すでに触れた。これは図11a,11bを参照すると理解される。
各ノズルチャンネル16,17の断面くびれ18により、活性流体のフローに、ある程度のねじれが発生し、放出ノズル6,7の噴出領域においてフローの偏向が生じ、活性流体のフローが重なり合い、ユーザの手から受容容器1,2に加えられる圧力の程度に依存した所定の距離を隔てた適用領域において内部混合される。
すなわち、ノズルチャンネル16,17の向きではなく、フローに影響を与えることにより、活性流体のフローが共に案内される。さらに、修正しないノズルチャンネル16,17を用いた場合に散乱効果として生じる適用領域での部分的な一致ではなく、活性流体フローの完全な一致が実現される。最後に説明した、本発明の実施形態の特に好適な実施例は、さらなる説明を要する。
図11a,11bは、まず断面くびれ18の機能原理を示し、そして互いに隣接するノズルチャンネル16,17にある断面くびれ18の構造例を示す。実施形態の図示された好適な実施例において、ノズルチャンネル16,17の断面くびれ18は、角張った移行部により実現されることがまず見て取れる。これにより、ノズルチャンネル16,17のフロー断面におけるフロー速度が異なる結果となる。断面くびれ18からの所定距離において、活性流体は、完全に妨害されることなく、速いフロー速度の層流が維持される。断面くびれ18における最も狭い断面で、実質的に増大されたフロー速度が実際に生じる一方、狭いポイントから噴出するとき、フロー速度が大きく低減し、その結果として乱流が形成される。こうして上述のように、活性流体のフローがねじれるような挙動を呈する。
さらに、図11a,11bから分かるように、断面くびれ18は、ノズルチャンネル16,17の互いに面する側面に配置され、圧力を受けて噴出される活性流体のフローは、互いに一体となるようなねじれを有する。
図11aに示す実施形態の実施例とは異なり、図11bにより実施形態の実施例は、ノズルチャンネル16,17の開口部において傾斜した平面を有する。同様に、図12のノズルヘッド12を参照されたい。ノズルチャンネルの端部を面取りすることにより、出口における異なる流速に起因して同様のねじれ効果が生じる。放出ノズルのノズルチャンネルの開口部が互いに対して面取りされて、ねじれ効果が生じる。ノズルチャンネル16,17の開口部の平面は、互いに対して所定角度で配置され、ノズルチャンネルの長手方向軸に対して内側に配設された放出のノズルの壁部分は、ノズルチャンネルの長手方向軸に対して外側にある壁部分よりも長い。実施形態の図示されない実施例の場合においては、ノズルチャンネルの断面くびれではなく、ノズルチャンネルの端部における傾斜した開口部によってのみ、ねじれ効果が得られる。
図11a,11bの実施形態の図示された実施例において、各断面くびれ18は、内側にアーチ型の湾曲部として実現される。図12a,12bは、さらに有用な断面デザインを示す。異なる活性流体に対応して、ノズルチャンネル16,17の異なる断面形状を有する断面くびれ18を選択することが可能である。
断面くびれ18がノズルチャンネル16,17の長さ全体において存在せず、その短い一部において形成されている場合に、断面くびれ18が有効に作用することが分かっている。したがって、ノズルチャンネル16,17の断面くびれ18の長さは、ノズルチャンネル16,17の全体長さの一部とすることが推奨される。ノズルチャンネル16,17の全体長さに対する断面くびれ18の長さの比は、約1対2〜1対4、好適には1対2.5〜1対3である。
特に念頭に置いた使用および低粘性の好適にはチクソ性を有する活性流体の主な使用領域に対して、ノズルチャンネル16,17の全体の長さは、約2mm〜約6mmで、好適には約3mm〜約5mmで、特に4mmである。これに対応して、ノズルチャンネル16,17の直径は、約1.0mm〜約4.0mmで、好適には約1.5mm〜約3.5mmで、特に約2.0mm〜約2.5mmである。
本発明に係るディスペンサ・ボトルの構造的形態については、実質的に完全に説明されたので、こうしたディスペンサ・ボトルを用いて、どのような活性流体の形態がとりわけ有効な手法で適用され得るのかについて議論する必要がある。この目的において、数多くの有効な組み合わせおよび配合があり、これを以下説明する。
本発明のディスペンサ・ボトルで適用(塗布)される活性流体の形態は、第1の事例として、使用領域に関する。すなわち、例えば消毒(例えばトイレ掃除)の目的のためには、洗剤、皿洗い洗剤、および防腐剤の使用領域よりむしろ、活性流体の異なる組み合わせが用いられる。
本発明によれば、異なる使用領域において用いられるが、特に好適な活性流体の組み合わせは、クレーム39〜51に記載したとおりである。しかし、活性流体のこれらの異なる組み合わせは、単なる具体例として理解される必要があり、本発明のディスペンサ・ボトルの使用領域を上述の組み合わせに限定するものではない。
さらに、異なる受容容器1,2のための異なる活性流体として、2相(2液)または多相洗剤として知られる活性流体を用いることが可能である。このとき、2相または多相洗剤から出発して、それ自体知られた異なる相の洗剤が異なる受容容器1,2の中で用いられる準備ができている。
2相または多相洗剤に関して、以下の明細書を参照されたい。そして、これらの開示内容は、参考にここに一体に統合される。すなわち、DE19811387AまたはWO99/47634A、DE19811386AまたはWO99/47635A、DE10062045AまたはWO02/48308A、DE10060096AまたはWO02/44314A、DE19859799AまたはWO00/39268A、DE19859808AまたはWO00/39267A、DE19859778A、DE19945503AまたはWO01/21755A、DE19945505AまたはWO01/21754A、およびDE10137047Aである。
クレーム54を参照すると、ディスペンサ・ボトルのさまざまな使用方法が本発明の開示の主題を構成する。本発明が個々の出願でさらに理解される内容に基づいて、使用方法に関する具体例を以下説明する。これらは、本発明の教示内容を限定するものではない。
(実施形態の実施例)
実施例1
実施例1は、トイレ掃除のために本発明のディスペンサ・ボトル中で使用されうる活性流体のさまざまな処方を示している。
液状トイレ用洗浄剤は、十分に市場で知られている。この種の製品は、カルシウムおよび汚れ蓄積物の除去のための無機または有機酸、並びに洗浄力を高めるための界面活性剤、研磨剤、粘度調整剤、抗菌剤、色素および臭い除去のための香料を、通常含有している。その上、次亜塩素酸ナトリウム、界面活性剤および上記の添加剤に基づいて処方されたアルカリ性トイレ用洗浄剤が既知である。これらの製品は良好な漂白および消毒作用を有するが、カルシウムを含有する汚染物質の除去には適していない。さらに、酸を含まず、カルシウム除去または漂白作用を実際には有していない調剤は、市販されているが、界面活性剤を含有することによって、有機系汚れの場合、洗浄効果を手助けし、酸および漂白成分を存在しないために、芳香を付けるが容易である。しかしながら、これらの洗浄剤は、しつこい汚れにはほとんど作用しない。
特有の投与付属品を備えた1タンクプラスチック材料ボトルで市販されることが、あらゆる今までのトイレ用洗浄剤には一般的である。しかしながら、1タンクボトルにおけるトイレ用洗浄剤の組成は、使用される活性成分が、互いに相溶性であり、より長時間、十分な貯蔵安定性を有することを前提としている。このことは、効果的な洗浄剤の組成を制限している。なぜなら、酸、漂白剤、香油および研磨剤の通常使用される活性成分が、少なくとも長時間の接触において、望ましくない反応を引き起こしうるからである。
本発明のディスペンサ・ボトルは、非相溶性または反応性活性成分の使用によってトイレ用洗浄剤の可能性の幅を広げることができる。例えば、過酸化物を含有する酸性洗浄剤は、漂白および殺菌作用だけでなく、カルシウム蓄積の除去にも極めて効果的であるが、従来のボトルでは、低い貯蔵安定性しか有していない。本発明のディスペンサ・ボトルの第1チャンバ中に過酸化物溶液をおよび第2チャンバ内に酸を収容することによって、かなりの長時間安定である洗浄剤が得られる。別の例は、第1チャンバ中の次亜塩素酸塩を含有するアルカリ性漂白剤と、第2チャンバの酸性カルシウム溶解剤との組み合わせである。さらに、酸性剤と炭素を含有するアルカリ性相との組み合わせは、本発明のディスペンサ・ボトルにおいてのみ実現可能である。これらの2相の混合(製剤の使用時)において、二酸化炭素が発生し、製剤を発泡させ、洗浄作用を助ける。
脱灰化相を有する上記の製剤は、IKW標準試験に従って、2相の1:1の混合物に対して150〜350mgの炭酸カルシウムの値を有する良好なカルシウム溶解活性を示す。
以下の実施例の配合物は、最終的なリストとして理解されるべきものではない。むしろ、当業者に既知のあらゆる活性成分が、1相内で処方可能な組み合わせで、本発明のディスペンサ・ボトル中の洗浄剤の構成成分として使用できる。特に、量の詳細の記載は、限定されずに、記載され、他の成分は、広い範囲で使用できる。
配合例:
配合1
受容容器A:高い酸含量を有する香料を含まない脱灰化相を有する生成物
受容容器B:高質の芳香相
受容容器A:脱灰化相
酸、例えば、スルファミン酸 5.00〜12.00重量%
安定剤、例えば、尿素 2.00〜6.50重量%
非イオン性活性剤、例えば、脂肪アルコールエトキシレートC138EO 0.50〜5.00重量%
色素、例えば、Hostafine Blue B2 G C.I. 74160 0.01重量%未満
酸安定増粘剤、例えば、キサンタン(多糖類) 0.01〜2.00重量%
水道水 100重量%になるまで
技術的データ:
粘度:500〜1000mPas(20℃ Rotovisko LVT, スピンドル31、20n/分)
pH値(濃縮):0.5〜2.5
受容容器B:芳香相
非イオン性活性剤、例えば、アルキル(C−C10)−1.5−グルコシド 0.50〜5.00重量%
エタノール 0.50〜5.00重量%
増粘剤、例えば、キサンタン(多糖類) 0.01〜2.00重量%
香料、例えば、Luminous Lemon(Dragoco製) 0.10〜1.00重量%
色素、例えば、Lumogen Yellow (BASF; C.I. Pigment Yellow 101) 0.03重量%未満
水道水 100重量%になるまで
技術的データ:
粘度:500〜1000mPas(20℃ Rotovisko LVT, スピンドル31、20n/分)
pH値(濃縮):7.0〜10.00
この調剤は、高質香料が酸の影響により十分な貯蔵安定性でないことから、単一チャンバボトルでは実現できない。しかしながら、最適なカルシウム除去とは別に、長時間続く芳香が望まれることから、この配合物は望ましい。
配合2:
受容容器A:高い酸含量を有する香料を含まない脱灰化相を有する生成物
受容容器B:高質の芳香、安定化研磨剤相
受容容器A:脱灰化相
酸、例えば、スルファミン酸 5.00〜12.00重量%
安定剤、例えば、尿素 2.00〜6.50重量%
非イオン性活性剤、例えば、脂肪アルコールエトキシレートC138EO 0.10〜5.00重量%
色素、例えば、Hostafine Blue B2 G C.I. 74160 0.01重量%未満
酸安定増粘剤、例えば、キサンタン(多糖類) 0.01〜2.00重量%
水道水 100重量%になるまで
技術的データ:
粘度:500〜1000mPas(20℃ Rotovisko LVT, スピンドル31、20n/分)
pH値(濃縮):0.5〜2.5
受容容器B:研磨剤を有する芳香相
非イオン性活性剤、例えば、アルキル(C−C10)−1.5−グルコシド 0.50〜5.00重量%
エタノール 0.50〜5.00重量%
多糖類、例えば、キサンタン 0.01〜2.00重量%
香料、例えば、Outdoors(Dragoco製) 0.10〜1.00重量%
色素、例えば、Lumogen Yellow (BASF; C.I. Pigment Yellow 101) 0.03重量%未満
研磨剤、例えば、酸化アルミニウム0.1μm未満 0.50〜2.0重量%
防腐剤、例えば、ヘミアセタール−イソチアゾリン−混合物 0.50%未満
水道水 100重量%になるまで
技術的データ:
粘度:500〜1000mPas(20℃ Rotovisko LVT, スピンドル31、20n/分)
pH値(濃縮):7.0〜10.00
高質芳香化合物および研磨剤の安定性は、アルカリ性媒体中の最適な範囲で実現できる。強酸性脱灰化剤と、芳香化合物および研磨剤相とを組み合わせると、トイレ用ブラシによる機械的な使用の場合、トイレのセラミックの向上した成果および光沢を与える。
配合3:
受容容器A:有機酸に基づく強脱灰化剤
受容容器B:芳香相を有する低下した酸度に調節した研磨剤
受容容器A:有機酸を有する脱灰化相
酸、例えば、ギ酸、クエン酸混合物 5.00〜12.00重量%
非イオン性活性剤、例えば、アルキル(C8-10)−1.5−グルコシド 0.10〜6.00重量%
色素、例えば、Hostafine Blue B2 G C.I. 74160 0.01重量%未満
多糖類、例えばキサンタン 0.01〜2.00重量%
水道水 100重量%になるまで
技術的データ:
粘度:500〜1000mPas(20℃ Rotovisko LVT, スピンドル31、20n/分)
pH値(濃縮):0.5〜2.5
受容容器B:芳香相を有する低下した酸度に調節した研磨剤
非イオン性活性剤、例えば、アルキル(C−C10)−1.5−グルコシド 0.50〜5.00重量%
エタノール 0.50〜5.00重量%
酸、例えば、ギ酸、クエン酸混合物 1.5〜6重量%
多糖類、例えば、キサンタン 0.01〜2.00重量%
香料、例えばLake Side (Firmenich製) 0.10〜1.00重量%
色素、例えば、Lumogen Yellow (BASF; C.I. Pigment Yellow 101) 0.03重量%未満
研磨剤、例えば、酸化アルミニウム0.1μm未満 0.50〜2.0重量%
防腐剤、例えば、ヘミアセタール−イソチアゾリン−混合物 0.10%未満
水道水 100重量%になるまで
技術的データ:
粘度:500〜1000mPas(20℃ Rotovisko LVT, スピンドル31、20n/分)
pH値(濃縮):1.0〜4.0
減少するように調節された芳香化合物/研磨剤相において、十分な安定性が確実になるように香料が選択される。最大の洗浄効果が、脱灰化相(強酸性に調節される)による強化によって達成される。
配合4:
受容容器A:高い酸含量を有し、香料を含まない脱灰化相を有する生成物
受容容器B:高質の芳香化、反応発泡性研磨剤相
受容容器A:脱灰化相
酸、例えば、スルファミン酸 5.00〜12.00重量%
安定剤、例えば、尿素 2.00〜6.50重量%
非イオン性活性剤、例えば、脂肪アルコールエトキシレートC138EO 0.10〜6.00重量%
色素、例えば、Hostafine Blue B2 G C.I. 74160 0.01重量%未満
酸安定増粘剤、例えばキサンタン(多糖類) 0.01〜2.00重量%
水道水 100重量%になるまで
技術的データ:
粘度:500〜1000mPas(20℃ Rotovisko LVT, スピンドル31、20n/分)
pH値(濃縮):0.5〜2.5
受容容器B:高質芳香化、反応発泡性研磨剤相
アニオン界面活性剤、例えば、2級C14−17アルカンスルホネート−Na 0.50〜5.00重量%
反応性研磨剤、例えば、炭酸カルシウム、微粉末 0.10〜2.00重量%
非反応性研磨剤、例えば、酸化アルミニウム0.1μm未満 1.00〜3.00重量%
多糖類、例えば、キサンタン 0.10〜2.00重量%
香料、例えば、Outdoors (Dragoco製) 0.10〜1.00重量%
色素、例えば、Sicovit Chinolin yellow 70E104 (BASF) 0.03重量%未満
水道水 100重量%になるまで
技術的データ:
粘度:500〜1000mPas(20℃ Rotovisko LVT, スピンドル31、20n/分)
pH値(濃縮):7.0〜10.0
反応性研磨剤成分、例えば炭酸カルシウムの使用は、酸成分により、ガス(二酸化炭素)の激しい発生を伴った分解反応が起きるからことから、単一チャンバでは不可能である。しかしながら、反応性研磨剤成分の使用は、トイレ用ブラシの使用において、ガスおよび泡の発生により、セラミック表面での視覚的な効果がユーザーには示されることから、望ましい。さらに、改良された広がり挙動は反応によって達成され、最適な芳香分布が、ガスの発生によって達成される。
配合5:
受容容器A:白色アルカリ性研磨剤相
受容容器B:指示薬を含有する無色の中性洗浄剤
受容容器A:白色アルカリ性研磨剤相
非イオン性活性剤、例えば、脂肪アルコールエトキシレートC13−146EO 0.10〜6.00重量%
脂肪アルコールC12−146.4EO、1.2PO、混合アルカリ、例えば、モノエタノールアミン 0.10〜1.00重量%
研磨剤、例えば、炭酸カルシウム15ミクロン 15〜40重量%
香料、例えば、Lemon(Dragoco製) 0.01〜1.0重量%
増粘剤、例えば、Rohagit(アクリレート) 0.01〜2.00重量%
水道水 100重量%になるまで
技術的データ:
粘度:750〜2000mPas(20℃ Rotovisko LVT, スピンドル31、20n/分)
pH値(濃縮):8.0〜11.0
受容容器B:指示薬を含有する無色の中性洗浄剤
増粘剤、例えば、キサンタン(多糖類) 0.01〜2.00重量%
エタノール 5.0〜15.0重量%
指示薬、例えば、フェノールフタレイン(1.0%) 0.50〜2.00重量%
脱イオン水 100重量%になるまで
技術的データ:
粘度:350〜800mPas(20℃ Rotovisko LVT, スピンドル31、20n/分)
pH値(濃縮):7.0
無色の2種の洗浄液を使用する場合、色の反応(指示薬としてフェノールフタレインの使用の場合、ピンク色)が、セラミック表面で生じ、これは、本発明のディスペンサ・ボトルによってのみ達成できる。特有のpH範囲を有する適した指示薬の選択が、中性−アルカリ性または中性−弱酸性の領域での使用を可能にする。さらなる指示薬色素として、例えば、pH7からpH8へのpH変化で黄色から青色に色変化を有するブロモチモールブルーが考えられる。酸性洗浄剤による弱アルカリ性洗浄剤の色変化としては、例えばブロモフェノールブルーでは、pH=2からpH6へのpH変化で、黄色から紫色に色変化が起こる。色変化が、ユーザーにpH変化およびそれに関連した洗浄作用を示す一方で、洗浄は、予想外の効果に結びつけられる。このことは、市場においてさまざまな興味がある。
配合6:
受容容器A:酸性の、芳香化した脱灰化相を有する生成物
受容容器B:漂白および殺菌作用を有するアルカリ性次亜塩素酸ナトリウム相を含有する生成物
受容容器A:酸性の、芳香化した脱灰化相を有する生成物
酸、例えば、スルファミン酸、クエン酸混合物 7.00〜18.00重量%
非イオン性活性剤、例えば、脂肪アルコールエトキシレートC138EO 0.10〜5.00重量%
アルカリ、例えば、苛性ソーダ 0.10〜2.00重量%
酸安定増粘剤、例えばキサンタン(多糖類) 0.01〜2.00重量%
色素、例えば、Hostafine Green 6N 0.01重量%未満
酸安定香料、例えばFontana(Dragoco製) 0.1〜1.0重量%
水道水 100重量%になるまで
技術的データ:
粘度:500〜1000mPas(20℃ Rotovisko LVT, スピンドル31、20n/分)
pH値(濃縮):0.5〜3.0
受容容器B:漂白および殺菌作用を有するアルカリ性次亜塩素酸ナトリウム相を含有する生成物
次亜塩素酸ナトリウム 2.00〜5.00重量%
アニオン界面活性剤、例えば、C12−14アルキルスルホン酸ナトリウム+2EO 1.00〜5.00重量%
アルカリ、例えば、苛性ソーダ 0.50〜2.00重量%
色素、例えば、Hostafine Blue B2 G C.I. 74160 0.01重量%未満
増粘剤、例えばキサンタン(多糖類) 0.01〜2.00重量%
水道水 100重量%になるまで
技術的データ:
粘度:200〜600mPas(20℃ Rotovisko LVT, スピンドル31、20n/分)
pH値(濃縮):11〜14
酸(スルファミン酸)と次亜塩素酸ナトリウムの組み合わせは、不安定な反応生成物(クロロスルファメート)の生成の下で漂白剤との中間反応により、単一チャンバボトルでは実現できない。しかしながら、その組み合わせは、酸の有効性とは別に、塩素成分の漂白および殺菌作用を利用するために、ユーザーには望ましい。塩素ガスの生成は、反応混合物のpH値を、pH3を超えるように設定することによって防止される。
配合7:
受容容器A:酸性の、芳香化した脱灰化相を有する生成物
受容容器B:漂白および殺菌作用を有する安定化過酸化水素相を含有する生成物
受容容器A:酸性の、芳香化した脱灰化相を有する生成物
酸、例えば、クエン酸、ギ酸混合物 5.00〜12.00重量%
非イオン性活性剤、例えば、脂肪アルコールエトキシレートC138EO 0.10〜6.00重量%
酸安定増粘剤、例えばキサンタン(多糖類) 0.01〜2.00重量%
色素、例えば、Hostafine Blue B 2 G C. I. 74160 0.01重量%未満
酸安定香料 0.1〜1.0重量%
水道水 100重量%になるまで
技術的データ:
粘度:500〜1000mPas(20℃ Rotovisko LVT, スピンドル31、20n/分)
pH値(濃縮):0.5〜2.5
受容容器B:漂白および殺菌作用を有する安定化過酸化水素相を含有する生成物
非イオン性界面活性剤、例えば、脂肪アルコールエトキシレートC138EO 0.10〜6.00重量%
過酸化水素 2.00〜5.00重量%
エタノール 1.0〜6.0重量%
安定化剤、ラジカルトラップ、混合物 0.05〜6.00重量%
色素、例えば、Hostafine Blue B2 G C.I. 74160 0.01重量%未満
水道水 100重量%になるまで
技術的データ:
粘度:500〜1000mPas(20℃ Rotovisko LVT, スピンドル31、20n/分)
pH値(濃縮):2.0〜5.0
過酸化物の作用によって、生成物の安定性は低く、例えば粘度のかなりの低下および芳香性の変化を示すために、過酸化水素および酸性増粘洗浄剤と芳香化合物との組み合わせは、単一チャンバでは実現できない。しかしながら、酸の有効性とは別に、過酸化水素の漂白および殺菌作用を利用するために、この組み合わせは、ユーザーには望ましく、増粘剤の使用は、洗浄剤を表面へより長く付着させ、その結果、その洗浄作用を上昇させる。
実施例2:
実施例2は、手動または機械によって食器を洗浄するために本発明のディスペンサ・ボトル中で使用されうる活性流体のさまざまな処方を示している。
本発明のディスペンサ・ボトルは、流動性物質または物質混合物、特に機械用または手洗い用の食器洗浄剤の貯蔵安定性を上昇させるだけでなく、分離した受容容器の使用によって、化学的非相溶性成分の分離により、製剤に含まれる活性物質の安定性を向上でき、同時に、これらの過程が「多相」の市販形態の即用流動性物質の簡単かつ経済的な調製を可能にする。複数相または多相の経路によって、例えば機械用食器洗剤における異なる活性物質の共同作用が、視覚化されうる。
貯蔵容器の容積は、例えば、純物質の形態、溶液または分散体としての、機械用食器洗剤全体の配合物またはこれらの活性物質の即用配合物おける、例えば、とりわけこれらの活性物質の重量比または体積比に合わせられる。好ましい態様において、すべての受容容器は、同じ寸法を有し、その容積は、10〜2000ml、好ましくは20〜1500ml、さらに好ましくは50〜1000ml、特に好ましくは100〜800mlである。
本発明のディスペンサ・ボトルは、流動性機械用食器洗剤の繰り返し投入に適し、従って、少なくとも2、しかし好ましくは少なくとも6、さらに好ましくは少なくとも12、24および36の投入ユニットを有する。
本発明のパックに含有される液体は、水性配合物だけでなく、水を含まない配合物も可能である。水性および水を含まない配合物は、互いに別々にパック内で存在する。
市販の水性機械用食器洗剤は、それぞれ、水性機械用食器洗剤の合計重量に対して10〜70重量%、好ましくは20〜60重量%、特に30〜50重量%の水含量を有し、本発明において、好ましい水を含まない機械用食器洗剤は、それぞれ、水性機械用食器洗剤の合計重量に対して、6重量%未満、好ましくは0.5〜5重量%、さらに好ましくは1〜4重量%の水含量を有する。
上記の水性または水を含まない機械用食器洗剤の液状マトリックスは、明らかに、水とは別に、非水溶媒も含有することができる。これらの非水溶媒は、例えば、モノアルコール、ジオール、トリオールまたはポリオール、エーテル、エステルおよび/またはアミドの群から由来する。水に溶解できる非水溶媒が特に好ましい。本発明における「水に溶解できる」とは、室温で水と完全に混和できる、ミシティビリティーギャップがない溶媒である。
本発明のディスペンサ・ボトルで使用できる非水溶媒は、示される濃度範囲で水と混和できるかぎり、好ましくは一価または多価アルコール、アルカノールアミンまたはグリコールエーテルから選択される。溶媒は、好ましくは、エタノール、n−プロパノールまたはイソプロパノール、ブタノール、グリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、グリセロール、ジグリコール、プロピルジグリコール、ブチルジグリコール、ヘキシレングリコール、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、メトキシトリグリコール、エトキシトリグリコール、ブトキシトリグリコール、1−ブトキシエトキ−2−プロパノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、プロピレングリコール−t−ブチルエーテルおよびこれら溶媒の混合物から選択される。
本発明において、特に好ましい流動性物質および/または物質混合物は、非水溶媒を、それぞれ、溶媒含有流動性物質または流動性物質混合物に関して0.1〜70重量%、好ましくは0.5〜60重量%、特に好ましくは1〜50重量%、さらに好ましくは2〜40重量%、特別には2.5〜30重量%の量で含有することを特徴とし、好ましい非溶媒は、室温で液体である非イオン性界面活性剤、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコール、グリセロール、グリセロールカーボネート、トリアセチン、エチレングリコール、プロピレングリコール、プロピレンカーボネート、ヘキシレングリコール、エタノール、n−プロパノールおよび/またはイソプロパノールの群から選択される。
液体とは別に、流動性固体、例えば、粉末、顆粒物または微圧縮粉も、本発明において、流動性物質または物質混合物として適用できる。上記の固形物は、アモルファスおよび/または結晶性および/または部分結晶性で存在する場合もありうる。これらの流動性固形物の粒子寸法は、好ましくは10〜2000ミクロン、特に好ましくは20〜1000ミクロン、とりわけ50〜500ミクロンである。粒子の少なくとも70重量%、好ましくは粒子の少なくとも90重量%が1000ミクロン未満、好ましくは800ミクロン未満、特に好ましくは400ミクロン未満の粒子寸法を有する流動性固形物が特に好ましい。
漂白剤、漂白活性剤、ポリマー、ビルダー、界面活性剤、酵素、電解質、pH調節剤、芳香化合物、香水賦形剤、色素、ヒドロトープ、発泡抑制剤、再付着防止剤、抗菌活性剤、殺菌剤、防カビ剤、酸化防止剤ならびに腐食防止剤の群からの好ましいさらなる活性物質を、流動性物質に含ませることができ、流動性物質は、好ましくは、1種または複数種の上記の非水溶媒を含有する。
先に説明したように、本発明のディスペンサ・ボトルは、特に洗浄剤の相互に相溶性がない成分の分離に適している。以下の表は、2つの貯蔵容器を有する複数のチャンバボトル内に相溶性がない成分の分離の限定的でないリストを示している:
Figure 0004147244
実施例3
実施例2は、本発明のディスペンサ・ボトル、すなわち以下の複数チャンバ容器で、手動または機械によって繊維製品洗浄のために使用できる活性流体のさまざまな処方を示している。実施例3は、第1部分組成物が有機過酸化物を含有し、第2部分組成物が界面活性剤および酵素を含有する、互いに分けて保たれた少なくとも2種の水性部分組成物からなる液状洗浄剤組成物を使用した場合に、使用条件で、洗浄剤の貯蔵安定性および性能の観点から最適な結果が得られることが予想外に見いだされたことを示す。
部分組成物の分離は、好ましくは、部分組成物を複数チャンバ容器としての本発明のディスペンサ・ボトル内に存在させて行われ、容器のチャンバ(受容容器)の数が、部分組成物の数に対応し、それぞれのチャンバ内に、部分組成物の各々1種が存在する。本発明のさらなる主題は、活性流体としての少なくとも2つ、好ましくはちょうど2つの部分組成物からなるここでの定義された液状洗剤およびディスペンサ・ボトルの組み合わせであり、容器のチャンバの数は、部分組成物の数と対応し、チャンバの各々に、各々の部分組成物が存在する。チャンバは、分離構造物であって、連結されているか、互いに一体に構成されるかである。それぞれのチャンバは、少なくとも1つ、好ましくはちょうど1つの放出ノズルの形態の放出口を有し、そこから、部分組成物がそれぞれのチャンバから流出する。流出は、引力の作用、すなわち液状洗剤の部分組成物が流れ出すようにディスペンサ・ボトルを傾斜することによって起こる。本発明のさらなる態様において、ディスペンサ・ボトルは、圧縮可能であり、その結果、部分組成物の流出は、圧力によって加速でき、圧力は、例えばユーザーの手によって、ディスペンサ・ボトルに加えられる。液状洗剤容器の放出口は、通常、閉口キャップを備えていて、本発明の場合、それぞれのチャンバの放出口は、独自の閉口キャップを備えているか、または閉口キャップが、ディスペンサ・ボトルの放出口の多く、特に、すべてを閉口するように構成されうる。ディスペンサ・ボトルは、ユーザーによって握りやすいようにグリップ凹部または取っ手を有することができ、取っ手が、1つまたは複数のチャンバに固定されるか、もしくはチャンバの一部であるか、または複数のチャンバが、それぞれ取っ手を形成して、ディスペンサ・ボトルまたは複数のチャンバ容器が、ユーザーの手で握れるように連結されている。
液状洗剤組成物の部分組成物を、放出口から出た後、例えば、洗濯機の従来の噴出チャンバもしくは洗濯機の洗濯ドラムへ導入する投入デバイスへ注ぐ間、または洗剤を洗濯する必要がある繊維製品表面に、噴霧するとき、例えば洗濯の前処理でのみ、混合することが、ディスペンサ・ボトルまたは複数のチャンバでの分離貯蔵によって達成される。最後に記載の噴霧形態の場合、少なくとも1つの、好ましくはちょうど1つの放出ノズルを有することが好ましく、放出ノズルのノズルチャンネルは、実際には、互いに実質的に平行に配置されるが、場合によって、流動断面全体に非対称的に配置された横断面構造を有する。圧力下で流れ出す部分組成物が互いにねじれを有するように、横断面構造は、好ましくは、ノズルチャンネルの相互に向かい合う側で配置される。このことは、放出ノズルの巧妙なデザインによって、放出ノズルから流出する部分組成物の流れが、互いにある程度カーブして流れ、幾分流出圧に依存して変化する放出ノズルからの距離のところで衝突することを意味する。適用部分は、例えば洗濯の汚れた個所である。ディスペンサ・ボトルは、回復特性を有する材料からなり、および/または本来の形態に回復することを補助する形状を有する。特に弾力性のある回復性プラスチック材料からディスペンサ・ボトルを作ることが特に薦められる。ディスペンサ・ボトルまたは複数チャンバ容器のための材料は、例えば、ポリオレフィン、特に、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリエチレンテレフタレート(PET)、特に、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PETG)であってよい。所望により、材料を、単色で色付けまたは複数色で色付けすることができ、複数のチャンバ容器の個々のチャンバが同じ色または相互に異なる色を有することができる。複数チャンバ容器は、例えば国際特許出願WO02/22467A1、WO97/23087A1、WO96/12648A1、WO95/16023A1およびWO91/04923、ドイツ特許出願DE3220693A1およびドイツ実用新案DEG9316583U1から既知である。
本発明の液状洗剤はいかなる漂白活性剤も含有しない。
好ましくは、第1活性物質としての第1部分組成物は、実質的に水および、水に溶解できるが、特に好ましくは微分散の形態で少なくとも部分的に溶解せずに存在する有機過酸からなる。第1部分組成物は、それとは別に、少量の通常の安定化剤または漂白剤と同様に、有機過酸と対応する有機酸、例えば、EP特許出願EP1074607から既知である分散剤としてのビニルエーテル−マレイン酸コポリマーおよび/またはEP特許明細書EP0497337から既知である過酸の金属触媒分解反応を弱める非イオン界面活性剤および/または錯化剤を含有する。有機過酸の含量は、各場合に第1部分組成物に対して、好ましくは1〜25重量%、特に2〜20重量%、特に好ましくは3〜15重量%である。有機過酸は、脂肪族および/または脂環式基、とりわけヘテロ環および/または芳香族基を有することができる。考えられうるものとしては、例えば、ペルオキソギ酸、ペルオキソ酢酸、ペルオキソプロピオン酸、ペルオキソヘキサン酸、ペルオキソ安息香酸およびそれらの置換誘導体、例えばm−クロロペルオキソ安息香酸、モノペルオキソフタル酸、ジペルオキソフタル酸、1,12−ジペルオキソドデカン酸、ノニルアミドペルオキソアジピン酸、6−ヒドロキシペルオキソヘキサン酸、4−フタルイミドペルオキソブタン酸、5−フタルイミドペルオキソペンタン酸、6−フタルイミドペルオキソヘキサン酸、7−フタルイミドペルオキソヘプタン酸、N,N’−テルフタロイル−ジ−6−アミノペルオキソヘキサン酸およびそれらの混合物がある。6−フタルイミドペルオキソヘキサン酸が好ましい過酸である。第1部分組成物は、好ましくは酸性のpH値、特に1.5〜5のpH、特に好ましくは2.5〜4.5のpHを有し、有機過酸の存在または系に相溶性がある酸の添加によって設定される。第1部分組成物は、過酸化水素を含有しない。それでも、有機過酸の加水分解の結果として少量の過酸化水素を含有することは理解できるであろう。所望により、第1部分組成物は、本発明の態様の1形態において、有機過酸と相溶性があるアニオン界面活性剤を、各場合に第1部分組成物に対して50重量%まで、特に10〜30重量%までの量で含有することができる。
第2活性流体としての第2部分組成物または任意の追加の部分組成物それぞれは、界面活性剤とは別に、少なくとも1種の酵素を含有し、酸化活性漂白剤を含有しない。非イオンおよびアニオン界面活性剤の混合物が特に好ましく、第2部分組成物または任意の追加の部分組成物は、非アニオンおよびアニオン界面活性剤の混合物を含有することができ、少なくとも第2部分組成物が非イオン界面活性剤を含有でき、少なくとも1つの追加部分組成物はアニオン界面活性剤を含有できる。同様に、酵素混合物は、部分組成物に存在でき、複数の酵素は、各組成物が1種の酵素だけを含有するように第2および追加部分組成物に分配されうる。第2組成物または追加部分組成物の少なくとも1つが、アルカリ性であり、複数チャンバ容器から注ぎ出された後、すなわち、すべての部分組成物が一緒になった後、4.5〜10、好ましくは5〜9のpHを有する配合物となる。第2部分組成物は、好ましくは8〜70重量%、特に20〜55重量%の水を含有する。
特に、アニオン界面活性剤および非イオン界面活性剤が、第2部分組成物または追加部分組成物に含まれる界面活性剤に属するが、カチオン界面活性剤および両性界面活性剤も使用できる。
アニオン界面活性剤としては、好ましくは、カルボン酸、硫酸セミエステルおよびスルホン酸の群、好ましくは脂肪酸、脂肪アルキル硫酸およびアルキルアリールスルホン酸の群からの1種またはそれ以上の物質が使用される。十分な表面活性を有するように、この場合、上記成分はより長鎖の炭化水素基を有すべきであり、すなわち少なくとも6個の炭素原子をアルキル基またはアルケニル基中に有する。アニオン界面活性剤の炭素鎖分布は、通常、6〜40、好ましくは8〜30、特に12〜22個の炭素原子である。
洗浄剤中で石鹸としてアルカリ金属塩の形態で使用できるカルボン酸は、大部分は、天然油脂から加水分解によって得られる。前世紀に既に行われたアルカリケン化は、直接にアルカリ塩(石鹸)に導いたが、今日では、水だけが、大スケールの分離に使用され、脂肪をグリセロールおよび遊離脂肪酸に分離する。大スケールで使用される方法は、例えば、オートクレーブでの分離または連続高圧分離である。本発明において酸の形態で使用できるカルボン酸は、例えば、ヘキサン酸(カプロン酸)、ヘプタン酸(エナント酸)、オクタン酸(カプリル酸)、ノナン酸(ペラルゴン酸)、デカン酸(カプリン酸)、ウンデカン酸などである。本発明において好ましくは、脂肪酸、例えばドデカン酸(ラウリン酸)、テトラデカン酸(ミリスチン酸)、ヘキサデカン酸(パルミチン酸)、オクタデカン酸(ステアリン酸)、エイコサン酸(アラキン酸)、ドコサン酸(ベヘン酸)、テトラコサン酸(リグノセリン酸)、ヘキサコサン酸(セロチン酸)、トリアコンタン酸(メリシン酸)、および不飽和種の9c-ヘキサデセン酸(パルミトレイン酸)、6c-オクタデセン酸(ペトロセリン酸)、6t-オクタデセン酸(ペトロセライジン酸)、9c-オクタデセン酸(オレイン酸)、9t-オクタデセン酸(エライジン酸)、9c,12c-オクタデカジエン酸(リノール酸)、9t,12t-オクタデカジエン酸(リノライジン酸)、および9c,12c,15c-オクタデカトリエン酸(リノレン酸)を使用する。
コストの理由により、純粋種を使用するのではなく、むしろ油脂分解から得ることができるような個々の酸の工業用混合物を使用することが好ましい。そのような混合物は、例えばヤシ油脂肪酸(約6重量%のC8、6重量%のC10、48重量%のC12、18重量%のC14、10重量%のC16、2重量%のC18、8重量%のC18’、1重量%のC18’’)、パーム核油脂肪酸(約4重量%のC8、5重量%のC10、50重量%のC12、15重量%のC14、7重量%のC16、2重量%のC18、15重量%のC18’、1重量%のC18’’)、タロー脂肪酸(約3重量%のC14、26重量%のC16、2重量%のC16’、2重量%のC17、17重量%のC18、44重量%のC18’、3重量%のC18’’、1重量%のC18’’’)、硬化タロー脂肪酸(約2重量%のC14、28重量%のC16、2重量%のC17、63重量%のC18、1重量%のC18’)、工業用オレイン酸(約1重量%のC12、3重量%のC14、5重量%のC16、6重量%のC16’、1重量%のC17、2重量%のC18、70重量%のC18’、10重量%のC18’’、0.5重量%のC18’’’)、工業用パルミチン酸/ステアリン酸(約1重量%のC12、2重量%のC14、45重量%のC16、2重量%のC17、47重量%のC18、1重量%のC18’)、および大豆油脂肪酸(約2重量%のC14、15重量%のC16、5重量%のC18、25重量%のC18’、45重量%のC18’’、7重量%のC18’’’)である。
より長鎖のアルコールの硫酸セミエステルは、同様にアニオン界面活性剤であり、本発明で使用できる。これらのアルカリ金属塩、特にナトリウム塩、すなわち、いわゆる脂肪アルコール硫酸塩は、硫酸、クロロ硫酸、アミドスルホン酸または三酸化硫黄によって関連のアルキル硫酸に転化され、その後中和される脂肪アルコールから大スケールで入手可能である。脂肪アルコールは、この場合、関連の脂肪酸または脂肪酸混合物から、脂肪酸メチルエステルの高圧水素化によって得られる。脂肪アルキル硫酸の製造のために量に関して大きな意義がある工業的な製法は、特殊なカスケードで薄膜降下式または管束反応器におけるSO/空気混合物によるアルコールのスルホン化である。
本発明で使用することができるアニオン界面活性剤のさらなる群は、アルキルエーテル硫酸であり、その塩、いわゆるアルキルエーテルスルフェートは、より高い水溶性および水硬度(Ca塩の溶解度)に対してより低い感度によってアルキルスルフェートと区別される。アルキルエーテル硫酸は、アルキル硫酸と同様に、エチレンオキシドによって、関連する脂肪アルコールエトキシレートに転化される脂肪アルコールから合成される。プロピレンオキシドは、エチレンオキシドの代わりに使用できる。スルホン化反応器内での気体三酸化硫黄によるその後の短時間のスルホン化は、98%を超える収率の関連するアルキルエーテル硫酸を生成する。
さらに、アルカンスルホン酸およびオレフィンスルホン酸は、酸形態のアニオン界面活性剤として本発明において使用できる。アルカンスルホン酸は、炭素鎖の末端に結合したスルホン酸基(1級アルカンスルホン酸)または炭素鎖の中間に結合したスルホン酸基(2級アルカンスルホン酸)を含有することができ、2級アルカンスルホン酸のみが、工業的に重要である。これらは、直鎖炭化水素のスルホ塩素化またはスルホ酸化によって製造される。Reedによるスルホ塩素化の場合、n−パラフィンは、紫外線による照射下で二酸化硫黄および塩素によって対応するスルホクロリドに転化され、アルカリによる加水分解の場合、直接、アルカンスルホネートを供給し、水による転化の場合、アルカンスルホン酸を供給する。スルホ塩素化の場合、ジスルホクロリドおよびポリスルホクロリドならびに塩素化炭化水素が、ラジカル反応の副生物として生じ、反応は通常、30%の転化率までしか行われず、その後中断される。
アルカンスルホン酸の他の製造方法は、スルホ酸化であり、n−パラフィンは、紫外線による照射下で、二酸化硫黄および酸素によって転化される。このラジカル反応の場合、酸素とさらに反応してアルキルペルスルホニルラジカルを形成する一連のアルキルスルホニルラジカルが生成される。未転化パラフィンとの反応は、アルキルペルスルホニルラジカルおよびヒドロキシラジカルに分解するアルキルペルスルホン酸およびアルキルラジカルを供給する。未転化パラフィンと2つのラジカルの反応は、アルキルスルホン酸または水を供給し、水はアルキルペルスルホン酸および二酸化硫黄と反応し、硫酸を形成する。アルキルスルホン酸および硫酸の2つの最終生成物の収率を可能な限り高く保ち、副生物を抑制するために、この反応は、転化率1%でしか行われず、その後中断される。
オレフィンスルホネートは、α−オレフィンと三酸化硫黄との反応によって工業的に製造される。それによって中間体双性イオンが形成し、還元していわゆるスルトンを形成する。適した条件(アルカリまたは酸加水分解)の下で、これらのスルトンは、反応して、ヒドロキシアルカンスルホン酸またはアルカンスルホン酸を形成し、両方とも、同様に、アニオン界面活性酸として使用できる。
高性能アニオン界面活性剤としてアルキルベンゼンスルホン酸塩が、1930年代から知られている。その当時、コガシン画分のモノクロル化および引き続いてのフリーデル・クラフツアルキル化を使用して、アルキルベンゼンを製造し、これを、オレウムでスルホン化し、水酸化ナトリウム溶液で中和した。1950年代の始めには、アルキルベンゼンスルホン酸塩を製造するために、プロピレンを四量化して、分枝α-ドデシクレンを形成し、この生成物は、三塩化アルミニウムまたは弗化水素を用いるフリーデル・クラフツ反応により転化されてテトラプロピレンベンゼンを形成し、これを、その後にスルホン化および中和した。このテトラプロピレンベンゼンスルホン酸塩(TPS)を製造する経済的に可能な手段が、その後に洗剤中の主要な界面活性剤として石鹸に置き換わったこの群の界面活性剤のためのブレークスルーとなった。
TPSは生分解性を欠いているが故に、向上した生態学的性能により特徴づけられる新しいアルキルベンゼンスルホン酸塩を提供する必要がある。この要求は、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩により満たされ、これが、今日、ほとんど唯一の製造されるアルキルベンゼンスルホン酸塩であり、ABSおよびLASの略語により表示される。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩は、直鎖オレフィンから得ることができる直鎖アルキルベンゼンから製造される。この目的のために大規模の石油留分が、モレキュラーシーブによって、望ましい純度のn-パラフィンに分離され、水素化されてn-オレフィンを与え、この場合、α-およびイソオレフィンの両方が生じる。生じたオレフィンは、次いで酸触媒の存在下でベンゼンにより転化されて、アルキルベンゼンを形成する。ここで、フリーデル・クラフツ触媒の選択は、生じる直鎖アルキルベンゼンの異性体分布に影響を及ぼす。三塩化アルミニウムを使用する場合、2-フェニル異性体の含有量は、3-、4-、5-および他の異性体との混合物中において約30重量%である。他方、弗化水素を触媒として使用する場合、2-フェニル異性体の含有量は約20重量%に低下し得る。最後に直鎖アルキルベンゼンは、今日、工業的規模で、発煙硫酸、硫酸または気体三酸化硫黄によりスルホン化され、この最後のものが最も重要である。スルホン化のために、特別なフィルムまたは管束反応器が使用され、生成物として97重量%のアルキルベンゼンスルホン酸(ABSS)を与える。
非常にさまざまな塩、即ちアルキルベンゼンスルホン酸塩は、中和剤の選択によりABSSからを得ることができる。経済的理由により、好ましくは、アルカリ金属塩、これらの中で好ましくはABSSのナトリウム塩を製造および使用することが好ましい。これらは、一般式:
Figure 0004147244
〔式中、xおよびyの合計は、典型的に5〜13の間にある。〕
により記載することができる。本発明に従い好ましい酸形態のアニオン界面活性剤は、C8−16−アルキルベンゼンスルホン酸、好ましくはC9−13−アルキルベンゼンスルホン酸である。本発明において、C8−16−アルキルベンゼンスルホン酸、好ましくはC9−13−アルキルベンゼンスルホン酸を使用することが好ましく、これは、アルキルベンゼンを基準に5重量%未満のテトラリン含有量を有するアルキルベンゼンから誘導される。さらに、アルキルベンゼンがHF法により製造されたアルキルベンゼンスルホン酸を使用することが好ましく、使用されるC8−16−アルキルベンゼンスルホン酸、好ましくはC9−13−アルキルベンゼンスルホン酸は、アルキルベンゼンスルホン酸を基準に22重量%未満の2-フェニル異性体含有量を有する。
上記のアニオン界面活性剤は、単独でまたは互いの混合物で使用でき、脂肪酸とエーテルスルホネートの混合物、特に、5:1〜1:5の重量比、好ましくは2:1〜1:2の混合物が特に好ましい。アニオン界面活性剤は、主に酸の形態で存在し、通常、部分的にまたは完全に中和される。アニオン界面活性剤のためのカチオンとしてそれ自体を提供するものは、アルカリ金属(ここでは、特に、ナトリウムおよびカリウム塩)とは別に、アンモニウムイオンならびにモノエタノール、ジエタノールまたはトリエタノールアンモニウムイオンである。モノエタノール、ジエタノールまたはトリエタノールアミンのかわりに、モノメタノール、ジエタノールもしくはトリメタノールアミンの類似化合物またはそのより高級アルコールのアルカノールアミンが4級化され、カチオンとして添加され得る。
非イオン界面活性剤として、好ましくは8〜18個の炭素原子、およびアルコール1モルあたり平均1〜12モルのエチレンオキシド(EO)を有し、好ましくはアルコキシル化、有利にはエトキシル化された、特に第1級アルコールが使用され、ここで、アルコール基は、直鎖若しくは好ましくは2-位メチル分枝であり得、またはオキソアルコール基において典型的に存在するような、直鎖およびメチル分枝の基の混合物を有することができる。しかしながら、12〜18個の炭素原子を有する天然起源のアルコール、例えばココナツ、パーム、獣脂またはオレイルアルコールの直鎖基、およびアルコール1モルあたり平均2〜8EOを有するアルコールエトキシレートが好ましい。好ましいエトキシル化アルコールは、例えば3EOまたは4EOを有するC12−14アルコール、7EOを有するC9−11アルコール、3EO、5EO、7EOまたは8EOを有するC13−15アルコール、3EO、5EOまたは7EOを有するC12−18アルコール、並びにそれらの混合物、例えば3EOを有するC12−14アルコールおよび5EOを有するC12−18アルコールの混合物を含む。明記されたエトキシル化度は統計平均値であり、これは、具体的生成物に対して整数または分数であり得る。好ましいアルコールエトキシレートは、狭い同族体分布を有する(狭範囲エトキシレート、NRE)。これらの非イオン界面活性剤に加えて、12よりも多いEOを有する脂肪アルコールを使用することもできる。その例は、14EO、25EO、30EOまたは40EOを有する獣脂脂肪アルコールである。
さらに、エチレンオキシドおよびアルキレンオキシド単位を有する低発泡性非イオン界面活性剤を代わりに使用することも可能である。これらの中で、EO−AO−EO−AOブロックを有する界面活性剤が好ましく、それぞれ1〜10個のEO基またはAO基が、それぞれの別の基からのブロックが続く前に、結合する。その例は、一般式:
Figure 0004147244
[式中、Rは、直鎖または分枝状の、飽和または1もしくは複数の不飽和のC6−24アルキル基またはC6−24アルケニル基であり、RおよびRは、それぞれ互いに独立して、−CH、−CHCH、−CHCH−CH、CH(CHから選択され、w、x、y、zは、それぞれ独立して、1〜6の整数を示す。]
で示される化合物である。これらは、対応するアルコールR−OHおよびエチレンオキシドまたはアルキレンオキシドから既知の方法によって製造できる。式基Rは、各アルコール原料に従って変化し得る。天然原料が使用される場合、基Rは、偶数個の炭素原子を有し、一般的には分枝せず、12〜18個の炭素原子を有する天然起源のアルコール、例えばココナツ、パーム、牛脂またはオレイルアルコールの直鎖基が好ましい。合成原料から得られるアルコール、例えばゲルベアルコール、または2位でメチル分枝した基または、オキソアルコール基中に通常存在するような、直鎖基およびメチル分枝基の混合物である。本発明の製剤中に含まれるnio-界面活性剤を製造するために使用されるアルコールの形状とは無関係に、本発明に従って、上記式中、Rは、6〜24個、好ましくは8〜20個、特に好ましくは9〜15個、特別には9〜11個の炭素原子を有するアルキル基を示すことが好ましい。エチレンオキシド単位のかわりにnio-界面活性剤中で存在できるアルキレンオキシド単位として、プロピレンオキシドの他に、特にブチレンオキシドが考えられる。しかしながら、RおよびRが、−CHCH−CHまたはCH(CHから互いに独立して選択される他のアルキレンオキシドも適している。
一般式:RO(G)x(式中、Rは、8〜22個、好ましくは12〜18個の炭素原子を有する1級の直鎖またはメチル分枝状、特に2位でメチル分枝した脂肪族基であり、Gは、5または6個の炭素原子を有するグリコース単位、好ましくはグルコースである。)で示されるアルキルグリコシドが非イオン界面活性剤として使用できる。モノグリコシドおよびオリゴグリコシドの分布を明示するオリゴマー化度xは、1〜10の間のあらゆる数であり、xは、好ましくは1.2〜1.4である。
単独の非イオン界面活性剤としてまたは他の非イオン界面活性剤と組合せて、好ましく使用される非イオン界面活性剤のさらなる群は、好ましくはアルキル鎖中に1〜4個の炭素原子を有するアルコキシル化、好ましくはエトキシル化、またはエトキシル化およびプロポキシル化された脂肪酸アルキルエステル、特に脂肪酸メチルエステルである。
さらに、アミンオキシドタイプ、例えばN-ココアルキル-N,N-ジメチルアミンオキシドおよびN-タローアルキル-N,N-ジヒドロキシエチルアミンオキシド、並びに脂肪酸アルカノールアミドタイプの非イオン界面活性剤も、適当であり得る。
さらなる適当な界面活性剤は、式:
Figure 0004147244
〔式中、RCOは、6〜22個の炭素原子を有する脂肪族アシル基であり、R1は、水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキルまたはヒドロキシアルキル基であり、[Z]は、3〜10個の炭素原子および3〜20個のヒドロキシル基を有する直鎖または分枝ポリヒドロキシアルキル基である。〕
で示されるポリヒドロキシ脂肪酸アミドである。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、既知の物質であり、これは、典型的に還元糖を、アンモニア、アルキルアミンまたはアルカノールアミンで還元アミノ化し、続いて脂肪酸、脂肪酸アルキルエステルまたは脂肪酸塩化物でアシル化することにより得ることができる。
ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの群は、式:
Figure 0004147244
〔式中、Rは、7〜12個の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキルまたはアルケニル基であり、Rは、2〜8個の炭素原子を有する直鎖、分枝または環式アルキル基またはアリール基であり、Rは、1〜8個の炭素原子を有する直鎖、分枝または環式のアルキル基またはアリール基またはオキシアルキル基であり、C1−4アルキルまたはフェニル基が好ましく、[Z]は、アルキル鎖が、少なくとも2個のヒドロキシル基により置換されている直鎖ポリヒドロキシアルキル基、またはアルコキシル化、好ましくはエトキシル化若しくはプロポキシル化されているこの基の誘導物である。〕
で示される化合物も含む。
[Z]は、好ましくは還元糖、例えば例えばグルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノースまたはキシロースの還元アミノ化により得られる。N-アルコキシまたはN-アリールオキシ置換化合物を、触媒としてのアルコキシドの存在下における脂肪酸メチルエステルとの反応により、望まれるポリヒドロキシ脂肪酸アミドに転化することができる。
使用することができる他の非イオン界面活性剤は、式:
1O[CH2CH(R3)O]x[CH2]kCH(OH)[CH2]jOR2
〔式中、R1およびR2は、1〜30個の炭素原子を有する直鎖または分枝、飽和または不飽和、脂肪族または芳香族炭化水素基であり、R3は、H、またはメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、2-ブチル若しくは2-メチル-2-ブチル基であり、xは、1〜30の間の値であり、kおよびjは、1〜12の間、好ましくは1〜5の間の値である。〕
で示される末端基封鎖のポリ(オキシアルキル化)非イオン界面活性剤である。xの値が2以上であるとき、上式のそれぞれのRは、異なっていてもよい。RおよびRは、好ましくは6〜22個の炭素原子を有する直鎖または分枝、飽和または不飽和、脂肪族または芳香族炭化水素基であり、特に好ましいものは、8〜18個の炭素原子を有する基である。R3基について特に好ましいものは、H、-CHまたはCHCHである。xについて特に好ましい値は、1〜20、特に6〜15の範囲である。
非イオン界面活性剤の中で、アルコキシル化脂肪アルコールとアルキルグリコシドの混合物が好ましい。その中で、重量比が、好ましくは10:1〜1:2、特に10:1〜2:1である。
アニオン界面活性剤と非イオン界面活性剤の重量比が10:1〜1:10、好ましくは7.5:1〜1:5、特に5:1〜1:2であることが特に好ましい。界面活性剤が5〜80重量%、好ましくは7.5〜70重量%、特に好ましくは10〜60重量%、特に12.5〜50重量%の量で存在することが好ましい。上記の量および比は、本発明の1態様において個々の(第2部分または追加の部分)組成物に関し、態様の別形態において本発明の全体製剤に関する。
プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、ヘミセルラーゼおよび/またはセルラーゼは、特に第2部分組成物または追加の部分組成物中に存在する酵素に属する。これらの酵素は、原則、天然起源であり、天然種から出発し、洗浄剤中で使用するために改良された変種が入手でき、従ってそれらが、好ましくは使用される。本発明の製剤は、第2部分組成物または追加の部分組成物中に、好ましくは、酵素を、活性タンパク質を基準に1×10-6〜5重量%の総量で含有する。タンパク質濃度を、既知の方法、例えばBCA法(ビシンコニン酸;2,2'-ビキノリル-4,4'-ジカルボン酸)、またはビウレット法(A.G. Gotnall, C.S. BardawillおよびM.M. David, J.Biol. Chem. 177(1948)751〜766頁)により測定することができる。第1部分組成物は酵素を含まない。本発明の製剤の好ましい形態において、第2部分組成物は、プロテアーゼ、アミラーゼおよびセルラーゼを含有する。この場合、追加の部分組成物(すなわち、第1以外)には、全く存在しなくてもよい。
プロテアーゼに関して、好ましいものは、スブチリシンタイプのものである。その例は、スブチリシンBPN'およびカールスバーグ(Carlsberg)、プロテアーゼPB92、スブチリシン147および309、Bacillus lentus(バチルス・レンツス)アルカリ性プロテアーゼ、スブチリシンDY、並びに狭い意味でもはやスブチリシンには結びつかない酵素テルミターゼおよびプロテイナーゼK、並びにプロテアーゼTW3およびTW7である。スブチリシン・カールスバーグは、商品名 Alcalase(商標)で Novozymes A/S、バグスバード(Bagsvaerd)、デンマークから開発された形態で入手できる。スブチリシン147および309は、商品名 Esperase(商標) および Savinase(商標)でそれぞれ、Novozymes から販売されている。名称BLAP(商標) の変種は、Bacillus lentus(バチルス・レンツス) DSM 5483(国際特許出願WO91/02792から既知)のプロテアーゼから誘導され、国際特許出願WO92/21760、WO95/23221およびドイツ特許出願DE10121463およびDE10153792に特に記載されている。さまざまなバチルス属(Bacillus sp.)およびB.gibsoniiからの他の使用できるプロテアーゼは、ドイツ特許出願DE10162727、DE10163863、DE10163884およびDE10162728から明らかである。さらに使用できるプロテアーゼは、例えば、商品名 Durazym(商標)、Relase(商標)、Everlase(商標)、Nafizym(商標)、Natalase(商標)、Kannase(商標)および Ovozymes(商標)で Novozymes から入手できる酵素、商品名 Purafect(商標)、Purafect(商標)OxP および Properase(商標) の Genencor からのもの、商品名 Protosol(商標)の Advanced Biochemicals Ltd.、サン(Thane)、インドからのもの、商品名 Wuxi(商標)の Wuxi Snyder Bioproducts Ltd.、中国からのもの、商品名 Proleather(商標)および Protease P(商標) の天野製薬株式会社、名古屋、日本からのもの、並びに名称 Proteinase K-16 の花王株式会社、東京、日本からのものである。
本発明に従い使用することができるアミラーゼの例は、Bacillus licheniformis(バチルス・リケニホルミス)、B. amyloliquefaciens(アミルオリクェファシエンス)または B. stearothermophilus(ステアロテルモフィルス)からのα-アミラーゼ、並びに洗剤中の使用のために改良されたそれらの開発物である。B. licheniformis(リケニホルミス)酵素は、Novozymes から名称 Termamyl(商標)で、および Genencor から名称 Purastar(商標)ST で入手できる。このα-アミラーゼの開発製品は、Novozymes から 商品名 Duramyl(商標)および Termamyl(商標)ultra で、Genencor から名称 Purastar(商標)OxAm で、およびダイワ精工株式会社、東京、日本から Keistase(商標)として入手できる。B. amyloliquefaciens(アミルオリクェファシエンス)からのα-アミラーゼは、Novozymes から名称 BAN(商標)で販売されており、B. stearothermophilus(ステアロテルモフィルス)からのα-アミラーゼから誘導される変種は、名称 BSG(商標)および Novamyl(商標)で同様に Novozymes から販売されている。
さらに、国際特許出願WO02/10356に記載のBacillus sp.(バチルス属) A 7-7(DSM 12368)からのα-アミラーゼ、および 国際特許出願PCT/EP01/13278に記載のB. agaradherens(アガラドヘレンス)(DSM 9948)からのシクロデキストリン-グルカノトランスフェラーゼ(CGTアーゼ)が強調され、ドイツ特許出願DE10131441A1に定義されるように、α−アミラーゼの配列範囲に属する。同様に、言及した分子の融合生成物、例えばドイツ特許出願DE10138753から既知であるものを、使用することができる。そのほか、商品名 Fungamyl(商標) で Novozymes から入手できるAspergillus niger(アスペルギルス・ニゲル)および A. oryzae(オリザ)からのα-アミラーゼの開発物は適している。市販製品の別の例は、Amylase-LT(商標) である。
本発明の製剤は、リパーゼおよび/またはクチナーゼを含有できる。例えば、Humicola lanuginosa(フミコラ・ラヌギノサ)(Thermomyces lanuginosus(テルモミセス・ラヌギノスス))から得ることができた、または開発されたリパーゼ、特にD96Lアミノ酸置換を有するものが属する。それらは、例えば商品名 Lipolase(商標)、Lipolase(商標)Ultra、LipoPrime(商標)、Lipozyme(商標)および Lipex(商標)で Novozymes から販売されている。さらに、例えばもとは Fusarium solani pisi(フサリウム・ソラニ・ピシ)および Humicola insolens(フミコラ・インソレンス)から単離されたクチナーゼを使用することができる。また有用なリパーゼを、名称 Lipase CE(商標)、Lipase P(商標)、Lipase B(商標)、Lipase CES(商標)、Lipase AKG(商標)、Bacillis sp. Lipase(商標)、Lipase AP(商標)、Lipase M-AP(商標)および Lipase AML(商標)で天野社から得ることができる。Genencorからのリパーゼおよびクチナーゼの例は、出発酵素が、もとは Pseudomonas mendocina(プソイドモナス・メンドシナ)および Fusarium solanii(フサリウム・ソラニ)から単離されたものである。他の重要な市販品としては、Gist Brocades からもとは販売されていた M1 Lipase(商標)および Lipomax(商標)調剤、並びに名称 Lipase MY-30(商標)、Lipase OF(商標)および Lipase PL(商標)で名糖産業株式会社、日本から販売されている酵素、およびまた Genencor からの製品 Lumafast(商標)が挙げられる。
本発明の製剤は、純粋酵素として、酵素調剤として、または個々の成分が有利にはそれらの異なる性能面に関して相互に補う混合物の形態のいずれかで、目的に応じて、セルラーゼを含み得る。これらの性能面は、特に組成物の一次洗浄性能、二次洗浄性能(再付着防止作用または灰色化抑制)および手触り(織物作用)への寄与、「ストーンウォッシュ」効果を発揮することまでの寄与を含む。有用な菌類エンドグルカナーゼ(EG)リッチなセルラーゼ調剤またはその開発物は、商品名 Celluzyme(商標)で Novozymes から供給されている。Novozymes から入手できる製品 Endolase(商標)および Carezyme(商標)は、H. insolens(インソレンス) DSM 1800 の50kDのEGおよび43kDのEGをそれぞれベースとする。この会社の他の市販品は、Cellusoft(商標)および Renozyme(商標)である。国際特許出願WO97/14804に記載されるセルラーゼ、例えば、Melanocarpus(メラノカルプス)の20kDのEGセルラーゼを等しく使用することができ、これは、商品名 Ecostone(商標)および Biotouch(商標)で AB Enzymes、フィンランドから入手できる。AB Enzymes からのさらなる市販品は、Econase(商標)および Ecopulp(商標)である。Bacillus sp.(バチルス属) CBS 670.93およびCBS669.93からのさらなる適当なセルラーゼは、国際特許出願WO96/34092に記載され、Bacillus sp.(バチルス属) CBS 670.93は、商品名 Puradex(商標)で Genencor から入手できる。Genencor からの他の市販品は、Genencor detergent cellulase L および IndiAge(商標)Neutra である。
本発明の製剤は、用語ヘミセルラーゼで集約されるさらなる酵素を含むことができる。これらには、例えばマンナナーゼ、キサンタンリアーゼ、ペクチンリアーゼ(=ペクチナーゼ)、ペクチンエステラーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キシログルカナーゼ(=キシラナーゼ)、プルラナーゼおよびβ-グルカナーゼが属する。適当なマンナナーゼは、例えば名称 Gamanase(商標)および Pektinex AR(商標)で Novozymes から、名称 Rohapec(商標) B1L で AB Enzymes から、および名称 Pyrolase(商標)で Diversa Corp.、サンディエゴ、カリフォルニア、米国から入手できる。B.alcalophiliusからの適したβ−グルカナーゼは、例えば国際特許出願WO99/06573から明らかである。B. subtilis(スブチリス)から得られるβ-グルカナーゼは、名称 Cereflo(商標)で Novozymes から入手できる。
本発明の製剤中で含有される酵素は、もとは微生物、例えば Bacillus(バチルス)、Streptomyces(ストレプトミセス)、Humicola(フミコラ)若しくは Pseudomonas(プソイドモナス)属から由来し、および/または自体既知のバイオテクノロジーの方法で適当な微生物により、例えば Bacillus(バチルス)属若しくは糸状菌の遺伝子発現宿主により製造される。
本発明の製剤中に含有される酵素を、特に貯蔵中で、例えば物理的影響、酸化またはタンパク質分解による損傷、例えば不活性化、変性または崩壊から保護することができる。本発明の製剤は、この目的のために酵素安定剤を含むことができる。安定剤の1つの群は、可逆性プロテアーゼ阻害剤である。しばしば、ベンズアミジン塩酸塩、ホウ砂、ホウ酸、ボロン酸、またはそれらの塩もしくはエステル、これらの中で特に、芳香族基を有する誘導体、例えば国際特許出願WO95/12655に従ったオルト置換、国際特許出願WO92/19707に従ったメタ置換、若しくはUS特許US5972873に従ったパラ置換フェニルボロン酸、またはその塩若しくはエステルが使用される。ペプチドアルデヒド、即ち還元C末端を有するオリゴペプチドも、同じ目的で国際特許出願WO98/13460および欧州特許出願583534に記載されている。ペプチドプロテアーゼ阻害剤として、とりわけオボムコイド(国際特許出願WO93/00418に従う)およびロイペプチンが挙げられ、追加の選択肢は、プロテアーゼおよびペプチド阻害剤の融合タンパク質配合物である。
さらなる酵素安定剤は、アミノアルコール、例えばモノエタノール、ジエタノール、トリエタノール、モノプロパノール、ジプロパノールおよびトリプロパノールアミン並びにそれらの混合物、例えば欧州特許出願EP0378261または国際特許出願WO97/05227からのC12までの脂肪族カルボン酸、例えば、コハク酸、他のジカルボン酸またはそれらの酸の塩である。末端基封鎖の脂肪酸アミドアルコキシレートは、この目的のためにドイツ特許出願DE19650537に記載されている。ビルダーとして使用される有機酸は、国際特許出願WO97/18287に記載されるように、含有された酵素をさらに安定化することができる。低級脂肪族アルコール、例えば、エタノールまたはプロパノール、しかし特にポリオール、例えばグリセロール、エチレングリコール、プロピレングリコールまたはソルビトールは、さらなる酵素安定剤である。欧州特許出願EP0965268に従って、ジグリセロールホスフェートも、物理的影響による変性に対して保護する。同様に、カルシウム塩、例えば欧州特許明細書EP0028865においてこの目的のために記載された酢酸カルシウムまたはギ酸カルシウムも、および欧州特許明細書EP0378262に従うマグネシウム塩も、しばしば使用される。還元剤および酸化防止剤は、欧州特許出願EP0780466に特に記載されているように、酵素の酸化的分解に対する安定性を向上させる。硫黄を含む還元剤は、欧州特許明細書EP0080748およびEP0080223から既知である。その他の例としては、亜硫酸ナトリウム(欧州特許出願EP0533239に従う)および還元糖(欧州特許出願EP0656058に従う)である。
好ましくは、安定剤、例えばポリオール、ホウ酸および/またはホウ砂の組合せ(国際特許出願WO96/31589に記載)、ホウ酸またはホウ酸塩、還元塩およびコハク酸または他のジカルボン酸の組合せ(欧州特許出願EP0126505に記載)、あるいはホウ酸またはホウ酸塩と、ポリオールまたはポリアミノ化合物および還元塩との組合せ(欧州特許出願EP0080223に記載)を使用する。ペプチド-アルデヒド安定剤の作用は、ホウ酸および/またはホウ酸誘導体およびポリオールの組合せにより向上させることができ、および国際特許出願WO98/13459に従って、さらに二価カチオン、例えばカルシウムイオンの追加作用により高めることができる。
第2部分組成物または追加の部分組成物は、その他に、液状洗剤に通常使用され、不適切な手段で、製剤に悪影響を与えないあらゆる成分を含有できる。例えば、ビルダー物質、重金属用錯化剤、非水水混和溶媒、増粘剤、灰色化抑制剤、抑泡剤、色移り抑制剤、活性抗微生物成分、蛍光増白剤、着色剤および芳香剤が挙げられる。所望により、そのようなさらなる成分は、過酸成分の貯蔵安定性に不適切に害を与えない限り、第1部分組成物に存在できる。
本発明の製剤に存在できるビルダー物質としては、ケイ酸塩、特にケイ酸アルミニウム(特にゼオライト)、炭酸塩、有機ジカルボン酸およびポリカルボン酸の塩ならびにそれら物質の混合物が挙げられる。
適当な結晶質層状ケイ酸ナトリウムは、一般式:NaMSix2x+1・H2O(式中、Mは、ナトリウムまたは水素であり、xは、1.9〜4の数であり、yは、0〜20の数であり、xの好ましい値は、2、3または4である。)を有する。このタイプの結晶質層状ケイ酸塩は、例えば欧州特許出願EP0164514に記載されている。明記した式の好ましい結晶質層状ケイ酸塩は、Mがナトリウムであり、xが2または3の値をとるものである。特に好ましいものは、両方のβ-およびδ-二ケイ酸ナトリウムNa2Si25・yH2Oであり、β−二ケイ酸ナトリウムは、例えば、国際特許出願WO91/08171に記載の方法に従って得られる。
1:2〜1:3.3、好ましくは1:2〜1:2.8、特に1:2〜1:2.6のNa2O:SiO2比を有する非晶質ケイ酸ナトリウムを使用することもでき、これは、遅延溶解および二次洗浄特性を有する。通常の非晶質ケイ酸ナトリウムに関する溶解遅延は、様々なやり方で、例えば表面処理、配合、圧縮/圧搾または過乾燥により成し遂げることができる。本発明において用語「非晶質」は、「X線非晶質」も含む。これは、X線回折実験においてケイ酸塩が、結晶物質に典型的な鋭いX線反射を生じず、数度単位の回折角の幅を有する散乱X線放射の1つまたはそれ以上の極大を生じることを意味する。しかしながらそれは、ケイ素粒子が電子線回折実験において、ぼんやりとした回折極大または鋭い回折極大ですら生じる場合に、良好な特に良好なビルダー性が得られる。これは、生成物が、10〜数百nmの寸法を有する微結晶領域を有するように解釈され、最大50nmまで、特に最大20nmまでの値が好ましい。通常のケイ酸カリウムと比べて遅延溶解を有するX線非晶質ケイ酸塩は、例えばドイツ特許出願DE4400024に記載されている。特に好ましいものは、圧縮/圧搾非晶質ケイ酸塩、配合非晶質ケイ酸塩および過乾燥X線非晶質ケイ酸塩である。
任意に使用される結合水含有微結晶合成ゼオライトは、好ましくはゼオライトAおよび/またはゼオライトPである。Zeolite MAP(商標)(Crosfield からの市販品)は、ゼオライトPとして特に好ましい。しかしながら、ゼオライトX、並びにA、Xおよび/またはPの混合物も適している。例えば、CONDEA Augusta S.p.A. より商品名 VEGOBOND AX(商標)で販売されており、式:nNa2O・(1−n)K2O・Al23・(2〜2.5)SiO2・(3.5〜5.5)H2Oにより記載することができるゼオライトXおよびゼオライトAの共結晶(約80重量%のゼオライトX)もまた市販されており、本発明に従い、好ましく使用することができる。ゼオライトは、噴霧乾燥粉末として、またはその製造からのまだ湿った状態の未乾燥安定化懸濁液として使用される。ゼオライトが懸濁液として使用される場合、懸濁液は、ゼオライトに対して例えば1〜3重量%の安定剤としての非イオン界面活性剤の少量の添加剤、例えば、2〜5個のエチレンオキシド基を有するエトキシル化C12〜C18脂肪アルコール、4〜5個のエチレンオキシド基を有するC12〜C14脂肪アルコールまたはエトキシル化イソトリデカノールを含有できる。適当なゼオライトは、10μm未満の平均粒度(体積分布、測定法:コールターカウンター)を有し、好ましくは18〜22重量%、特に20〜22重量%の結合水を含有する。
一般に知られているリン酸塩も、そのような使用が生態学的理由により回避されない限り、ビルダー物質としての使用は可能である。オルトリン酸塩、ピロリン酸塩、特にトリポリリン酸塩のナトリウム塩が特に適している。
使用することができる有機ビルダー物質は、例えばナトリウム塩の形態で使用することができるポリカルボン酸が使用され、ポリカルボン酸はより多くの酸機能を有するカルボン酸と理解される。例えば、クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、糖酸、アミノカルボン酸、ニトリロ三酢酸(NTA)(但しそのような使用が生態学的理由により反対されないことを条件とする)、およびそれらの混合物である。好ましい塩は、ポリカルボン酸、例えばクエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、酒石酸、糖酸およびそれらの混合物の塩である。
さらに、酸自体を使用することもできる。酸は、そのビルダー作用に加えて典型的に、酸性化成分の特性も有し、従って洗剤のより低いおよびより穏やかなpHを設定するためにも役立つ。これに関連して、特にクエン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、グルコン酸およびこれらのあらゆる混合物が、挙げられる。また、ポリマーポリカルボン酸がビルダーとして適当である。これらは、例えばポリアクリル酸またはポリメタクリル酸のアルカリ金属塩、例えば相対分子量500〜70,000g/モルを有するものである。ポリマーポリカルボン酸塩のために明記された分子量は、この明細書において、UV検出器を使用するゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定された、相当する酸形態の重量平均分子量Mwである。測定は、調べるポリマーとの構造的類似性の故に実際的な分子量値を供給する、外部ポリアクリル酸標準に対して行った。これらの数値は、ポリスチレンスルホン酸が標準として使用されるときの分子量データからかなり離れている。ポリスチレンスルホン酸に対して測定される分子量は、一般に、この文書に明記された分子量よりも一般に明確に高い。
適当なポリマーは、特にポリアクリレートであり、これは、好ましくは2,000〜20,000g/モルの分子量を有する。同様に、その優れた溶解性の故に、2,000〜10,000g/モル、より好ましくは3,000〜5,000g/モルの分子量を有する短鎖ポリアクリレートはこの群から好ましい。
さらに、コポリマーポリカルボキシレート、特にアクリル酸とメタクリル酸とのコポリマー、またはアクリル酸またはメタクリル酸とマレイン酸とのコポリマーも適している。50〜90重量%のアクリル酸および50〜10重量%のマレイン酸を含有するアクリル酸とマレイン酸とのコポリマーも特に適している。遊離酸としての相対分子量は、一般に、2,000〜70,000g/mol、好ましくは20,000〜50,000g/mol、特に30,000〜40,000g/molである。水溶性の向上ために、ポリマーは、欧州特許明細書EP0727448B1から既知であるアリルスルホン酸、例えばアルキルベンゼンスルホン酸およびメタクリルスルホン酸を、モノマーとして含有できる。特に2種以上の異なるモノマー単位からの生分解性ポリマー、ドイツ特許出願DE4300772A1に従って、モノマーとしてアクリル酸およびマレイン酸の塩ならびにビニルアルコールまたはビニルアルコール誘導体を含有するものまたはドイツ特許出願明細書DE4221381に従ってアクリル酸および2−アルキルアリルスルホン酸および糖誘導体を含有するものが特に好ましい。さらに好ましいコポリマーは、ドイツ特許出願DE−A−4303320およびDE−A−4417734に記載され、好ましくはモノマーとしてアクロレインおよびアクリル酸/アクリル酸塩またはアクロレインおよびビニルアセテートを含有するものである。同様に、さらに好ましい有機ビルダー物質は、ポリマーアミノジカルボン酸、その塩およびその前駆体物質である。ドイツ特許出願DE19540086A1に開示されて、コビルダー特性とは別に、漂白安定剤作用を有するポリアスパラギン酸またはその塩およびそれらその誘導体は特に好ましい。さらなる適当なビルダー物質は、例えば欧州特許出願EP0280223に記載されるように、ジアルデヒドと、5〜7個の炭素原子および少なくとも3個のヒドロキシル基を有するポリオールカルボン酸との反応により得ることができるポリアセタールである。好ましいポリアセタールは、ジアルデヒド、例えばグリオキサール、グルタルアルデヒド、テレフタルアルデヒドおよびそれらの混合物から、並びにポリオールカルボン酸、例えばグルコン酸および/またはグルコヘプトン酸から得られる。
さらなる適当な有機ビルダー物質は、デキストリン、例えばデンプンの部分加水分解により得ることができる炭水化物のオリゴマーまたはポリマーである。加水分解は、通常の、例えば酸触媒または酵素触媒法に従って行われる。400〜500,000g/molの平均分子量を有する加水分解生成物が好ましい。0.5〜40、特に2〜30のデキトロース当量(DE)を有する多糖類が好ましく、DEは、DEが100であるデキストロースと比較した多糖類の還元作用に対する慣用的な指標である。3〜20の間のDEを有するマルトデキストリンおよび20〜37の間のDEを有する乾燥グルコースシロップだけでなく、2,000〜30,000g/モルの範囲の比較的高い分子量を有するいわゆる黄色デキストリンおよび白色デキストリンもまた使用することもできる。好ましいデキストリンは欧州特許出願EP0703292A1に記載されている。そのようなデキストリンの酸化誘導体は、糖類の環の少なくとも1個のアルコール官能基をカルボン酸官能基に酸化することができる酸化剤との反応生成物である。このような種類の酸化デキストリンおよびその製造方法は、例えば欧州特許出願EP0232202、EP0427349、EP0472042およびEP0542496ならびに国際特許出願WO92/18542、WO93/08251、WO93/16110、WO94/28030、WO95/07303、WO95/12619およびWO95/20608から既知である。同様に、ドイツ特許出願DE−A−19600018の酸化オリゴサカリドも適している。糖類の環のC6上で酸化された生成物が、特に有利であり得る。
さらに、オキシジスクシネートおよびジスクシネートの他の誘導体、好ましくはエチレンジアミンジスクシネートも、さらなる適当なビルダー物質である。この場合、エチレンジアミン-N,N'-ジスクシネート(EDDS)は、その合成方法は、例えばUS3158615に記載され、好ましくはそのナトリウムまたはマグネシウム塩の形態で使用される。これに関して好ましいものはまた、グリセリンジスクシネートおよびグリセリントリスクシネート、例えばUS特許明細書US4524009およびUS4639325、欧州特許出願EP−A−0150930および日本特許出願JP93/339896に記載されるものである。さらに使用できる有機ビルダーは、例えばアセチル化炭化水素酸またはその塩であり、これらは、特定の場合、ラクトンの形態で存在することができ、少なくとも4個の炭素原子および少なくとも1個のヒドロキシ基ならびに多くとも2個の酸基を有する。このようなビルダーは、例えば国際特許出願WO95/20029に記載されている。ビルダー物質、その中で特に水溶性物質は、本発明の製剤において、好ましくは1〜20重量%、特に1〜8重量%の量で存在するが、好ましくは第1部分組成物はビルダー物質を含有しない。
場合により製剤中に存在する重金属用の錯体形成剤には、リン酸、アミノカルボン酸および場合により官能的に変性されたホスホン酸、例えばヒドロキシホスホン酸またはアミノアルカンホスホン酸が属する。例えばニトリロ−三酢酸、メチルグリシン−二酢酸およびジエチレントリアミン−五酢酸が、有用なアミノカルボン酸に属する。ホスホン酸の中で問題となるものは、例えば1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)またはその酸のジナトリウム塩またはテトラナトリウム塩、2−ホスホンブタン−1,2,4−トリカルボン酸またはその酸のトリナトリウム塩、エチレンジアミン−テトラメチレンホスホン酸(EDTMP)、ジエチレントリアミン−ペンタメチレンホスホン酸(DTPMP)ならびにその高級同族体である。さらに、その窒素含有化合物に対応するN−オキシドも使用できる。エチレンジアミン−N−N’−ジスクシン酸(EDDS)も有用な錯体形成剤に属する。酸形態の錯体形成剤は、そのように、またはアルカリ塩、特にナトリウム塩の形態で使用できる。アミノカルボン酸とホスホン酸との混合物の使用は好ましい。重金属用の錯体形成剤は、本発明の製剤中で、0.05〜1重量%の量で存在し、所望により、第1部分組成物および/または第2もしくは追加の部分組成物中に存在できる。
本発明の製剤で使用できる非水溶媒は、使用の濃度範囲で水と混和できるかぎり、1価アルコール、アルカノールアミンまたはグリコールエーテルから由来する。溶媒は、好ましくは、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジ−イソプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジ−イソプロピレングリコールモノエチルエーテル、メトキリトルグリコール、エトキリトリグリコール、ブトキシトリグリコール、1−ブトキシエトキ−2−プロパノール、3−メチル−3−メトキリブタノール、プロピレン−グリコール−t−ブチルエーテルならびにこれらの溶媒の混合物から選択される。非水溶媒は、本発明の液状洗剤中で、40重量%までの量、好ましくは0.5〜20重量%の量、特に1〜10重量%の量で所望されるように使用でき、この溶媒には、酵素安定剤として同時に作用する溶媒の量も数えられる。
石鹸、パラフィンおよびシリコーンオイルは、抑泡剤として考えられ、本発明の製剤に使用できる。好ましくは、シリコーンオイルが使用される。
汚れ剥離剤とも呼ばれる適当な再付着防止剤は、例えば非イオン性セルロースエーテル、例えばメチルセルロース、および各場合に非イオン性セルロースエーテルを基準にメトキシ基15〜30重量%およびヒドロキシプロピル基1〜15重量%の割合を有するメチルヒドロキシプロピルセルロース、並びにフタル酸および/またはテレフタル酸またはそれらの誘導体の先行技術のポリマー、特にエチレンテレフタレートおよび/またはポリエチレングリコールテレフタレートのポリマー、またはそれらのアニオンおよび/または非イオン変性誘導体である。これらの中で特に好ましいものは、フタル酸ポリマーおよびテレフタル酸ポリマーのスルホン化誘導体である。
蛍光増白剤を、処理織物の灰色化および黄色化を無くすために、本発明の製剤に添加することができる。これらの物質は、繊維に付着し、目に見えない紫外線を目に見える波長光に転換することにより増白および擬漂白作用をもたらし、日光から吸収された紫外光は、弱い青い蛍光として放射され、灰色化または黄色化洗濯物の黄の色合いと一緒に純白を生ずる。適当な化合物は、例えば、4,4'-ジアミノ-2,2'-スチルベンジスルホン酸(フラバン酸)、4,4'-ジスチリルビフェニル、メチルウンベリフェロン、クマリン、ジヒドロキノリノン、1,3-ジアリールピラゾリン、ナフタル酸イミド、ベンゾキサゾール、ベンズイソキサゾールおよびベンズイミダゾール系、並びに複素環で置換されているピレン誘導体の物質群から由来する。蛍光増白剤は、最終製剤に対して0.05〜0.3重量%の量で使用される。
灰色化抑制剤は、繊維から離れた汚れを洗浄液中に懸濁させたままにするという働きを有し、汚れが再付着するのを防止する。この目的のため、ほとんど有機性の水溶性コロイド、特に、膠、デンプンもしくはセルロースのエーテルスルホン酸塩、セルロースまたはデンプンの酸性硫酸エステルの塩が適している。さらに、酸性基を有する水性ポリアミドは、この目的のために適している。さらに上記のもの以外の溶解性デンプン調剤、例えば分解デンプン、アルデヒドデンプンなどを使用することができる。ポリビニルピロリドンを使用することもできる。しかしながら、セルロースエーテル、例えばカルボキシメチルセルロース(ナトリウム塩)、メチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、および混合エーテル、例えばメチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロースおよびそれらの混合物が、製剤に対して0.1〜5重量%の量で使用される。
特にレーヨン、ステープル繊維、綿およびそれらの混合物から面構造は、個々の繊維が、繊維方向に横断する曲げ、よじれ、圧縮およびつぶれに敏感であるから、しわになる傾向があり得るので、本発明の製剤は、合成のしわ防止剤を含むことができる。しかし、好ましくは、これらは第1部分組成物に含有されない。これらには、例えば通常エチレンオキシドに転化させられる脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸アルキロールエステル、脂肪酸アルキロールアミド若しくは脂肪アルコールをベースとする合成生成物、またはレシチン若しくは変性リン酸エステルをベースとする生成物が含まれる。
微生物を制御するために本発明の製剤は、活性抗微生物成分を含み得る。ここで抗微生物範囲および作用機構に応じて、静細菌剤および殺細菌剤、静真菌剤および殺真菌剤などの間で区別がなされる。これらの群からの重要な物質は、例えば塩化ベンザルコニウム、アルキルアリールスルホネート、ハロゲンフェノールおよび酢酸フェニル水銀であるが、本発明の製剤においてこれらの化合物を完全に省くこともできる。
本発明の部分組成物に使用できる増粘活性剤は、例えばポリウレタン、少なくとも部分的に架橋されて存在しうるポリアクリレート、ポリアクリルアミドおよび/または多糖類またはその誘導体の群からのものである。多糖類増粘活性成分として、カルボキシル化および/またはアルコキシル化セルロースとは別に、糖類の任意の変性ポリマー、例えばグルコース、ガラクトース、マンノース、グロース、アルトロース、アロースなどが挙げられる。好ましくは、市販されている水性キサンタン、例えばKelzan(商標)、Rhodopol(商標)、Ketrol(商標)およびRheozan(商標)が使用される。キサンタンとは、グルコースまたはスターチの水溶液からの細菌性由来のXanthomonas campestrisによって製造されるものに対応する多糖類と理解される(J. Biochem. Microbiol. Technol. Engineer, Vol. III(1961年)51〜63頁)。それは、実質的に、グルコース、マンノース、グルクロン酸およびそのアセチル化生成物からなり、さらに、従属量の化学的結合ピルビン酸も含有する。水溶性多糖類誘導体の使用は、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシドおよび/またはブチレンオキシドによるオキシアルキル化により、例えばメチルハロゲン化物および/またはジメチルスルフェートによるアルキル化、カルボン酸ハロゲン化物によるアシル化、または対応する多糖類が得られる脱アセチル化物のケン化により、可能である。増粘活性成分は、本発明の製剤に、好ましくは0.05〜2.5重量%、特に0.1〜2重量%の量で含まれ、その割合は、すべての部分組成物で同じである必要はない。
個々の部分組成物、特に2つだけが存在する場合は、好ましくは、同様の量比で使用される。このことは、部分組成物の粘度および/または複数チャンバ容器のチャンバの流出開口の形状の設定、特に流出開口の直径の調節により、簡単な手段で可能であり、その結果、ユーザーまたは取り扱い者は、複数チャンバ容器からの簡単な注出または押出により、直ぐに使用できる量、例えば洗濯機中の液状洗剤の洗浄工程で必要な量を得る。
複数成分の洗浄剤に対する処方例
以下に示す成分の単純な混合によって、示される量(部分組成物の重量%に関する)において、界面活性剤よび酵素を含有する部分組成物T1およびT2を製造した。これらは、チャンバが2つあるボトルの各々のチャンバに装填され、ポリエチレン製の同じ寸法(それぞれ750mlの体積)の2つのチャンバからなり、ボトルのそれぞれの第2チャンバは、同様の5重量%水性フタルイミドペルオキソヘキサン酸調剤P(Eurero(商標)L'、Ausimont製)で装填された。
Figure 0004147244
a):C12−16脂肪アルコール−1,4−グルコシドおよび7回エトキシル化C12−18脂肪アルコール、重量比1:5
b):C12−14脂肪アルコール、4回プロポキシル化および5回エトキシル化
c):C12−14脂肪アルコール+2EO硫酸ナトリウム塩およびパーム核油脂肪酸ナトナトリウム、重量比1:1
d):直鎖状アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩およびパーム核油脂肪酸エタノールアミン塩、重量比1:1
e):ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸ヘプタナトリウム塩
f):Acusol(商標)820
g):Alcalase(商標)2.5L
h):Termamyl(商標)300L
i):Carezyme(商標)4500L
簡単な注出により、100mL(T1またはT2 50mLおよびP50mLに対応する)または75mL(T1またはT2 37.5mLおよびP37.5mLに対応する)の2成分製剤を、それぞれ洗濯機および洗濯される標準汚れを備えていた繊維製品の流入用チャンバに供給した。比較のために、部分組成物T1およびT2の単独および市販の一般的な洗浄剤圧縮粉末を、同じ条件下で試験した。
図1aは、本発明に係る実施形態によるディスペンサ・ボトルの第1の実施例の斜視図である。 図1bは、本発明に係る実施形態によるディスペンサ・ボトルの第2の実施例の斜視図である。 図2aは、図1aのディスペンサ・ボトルを側面から見た図である。 図2bは、図1bのディスペンサ・ボトルを側面から見た図である。 図3は、図1aのディスペンサ・ボトルの図2aと同様の図であって、ノズルヘッドを省略している。 図4は、図3と同様の図であるが、ディスペンサ・ボトルを正面から見た図である。 図5aは、図2aに対応するディスペンサ・ボトルの側面図であるが、放出ノズルの閉口キャップが取り外されている。 図5bは、図2bに対応するディスペンサ・ボトルの側面図であるが、放出ノズルの閉口キャップが取り外されている。 図6aは、図5aと同様、ディスペンサ・ボトルを背面から見た図であるが、放出ノズルの閉口キャップが取り外されている。 図6bは、図5bと同様、ディスペンサ・ボトルを背面から見た図であるが、放出ノズルの閉口キャップが取り外されている。 図7は、図6のディスペンサ・ボトルの供給ヘッドの側面図である。 図8は、図7の供給ヘッドの断面図である。 図9は、図8の断面に垂直方向の断面図である。 図10は、図9と同様の図であって、供給ヘッドが取り付けられている。 図11aは、本発明に係る実施形態によるディスペンサ・ボトルの第1の実施例における活性流体の噴射パターンである。 図11bは、本発明に係る実施形態によるディスペンサ・ボトルの第2の実施例における活性流体の噴射パターンである。 図12は、本発明に係る実施形態によるディスペンサ・ボトルのさらなる実施例における活性流体の噴射パターンであって、出口ノズルが斜めに終端する供給チャンネルを有する。 図12aは、実施形態のさらなる実施例の断面くびれのレベル位置における供給チャンネルの断面図を示す。 図12bは、実施形態の第3の実施例における供給チャンネルを示す。 図13は、位置決め補助具を有する閉口キャップを有するディスペンサ・ボトルを示す。 図14は、図13の閉口キャップを有するディスペンサ・ボトルを示す。
符号の説明
1,2 受容容器、3,4 出口、6,7 放出ノズル、8 接合ウェブ、9 保持領域、10,11 端部形状、12 ノズルヘッド、13 先細フロー体、14 閉口キャップ、15 閉口プラグ、16,17 ノズルチャンネル、18 断面くびれ、19 円筒部材。

Claims (7)

  1. 第1の活性流体のための第1の受容容器(1)と、少なくとも1つ好適には正確に1つの第2の活性流体のための第2の受容容器(2)とを備え、
    2つの受容容器(1,2)は、独立して形成されて接合されるか、あるいは互いに一体に形成され、
    2つの受容容器(1,2)のそれぞれは、活性流体のための出口(3,4)を有し、
    出口(3,4)は、2種類の活性流体が所定の適用面積を有する共通の適用領域(5)に適用されるように、互いに隣接して配置されたディスペンサ・ボトルにおいて、
    各出口(3,4)は、少なくとも1つ好適には正確に1つの互いに離間した放出ノズル(6,7)を有し、活性流体が放出ノズル(6,7)から噴出された後に混ざり合い、
    放出ノズル(6,7)のノズルチャンネル(16,17)は、互いに実質的に平行な方向に向き、それぞれが全体的なフロー断面において非対称に配設された断面くびれ(18)を有し、
    断面くびれ(18)は、加圧されて放出ノズル(6,7)から噴出されたそれぞれの活性流体が互いに対してねじれて進むように、それぞれのノズルチャンネルの互いに対向する側部に配置されることを特徴とするディスペンサ・ボトル。
  2. 請求項1に記載のディスペンサ・ボトルであって、
    受容容器(1,2)は、圧縮可能な容器として構成されることを特徴とするディスペンサ・ボトル。
  3. 請求項2に記載のディスペンサ・ボトルであって、
    受容容器(1,2)は、復元特性を有する材料からなり、そして/または
    受容容器(1,2)は、元の形状に復元しやすい形状を有することを特徴とするディスペンサ・ボトル。
  4. 請求項1〜3のいずれか一に記載のディスペンサ・ボトルであって、
    受容容器(1,2)は、プラスティック材料からなることを特徴とするディスペンサ・ボトル。
  5. 請求項4に記載のディスペンサ・ボトルであって、
    受容容器(1,2)は、ポリオレフィン、とりわけポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、またはグリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PETG)であることを特徴とするディスペンサ・ボトル。
  6. 請求項1〜5のいずれか一に記載のディスペンサ・ボトルであって、
    受容容器(1,2)は、同じ容量、同様の形状、とりわけ鏡像のような形状を有することを特徴とするディスペンサ・ボトル。
  7. 請求項1〜6のいずれか一に記載のディスペンサ・ボトルであって、
    各受容容器(1,2)は、それぞれ完全な容器として構成され、受容容器(1,2)の間に形成された少なくとも1つ好適には正確に1つの接合ウェブ(8)のみを用いて共に接合され、
    接合ウェブ(8)は、ほぼ中央に配置され、受容容器(1,2)の実質的な長さ全体にわたって延び、任意に中断部分を有することを特徴とするディスペンサ・ボトル。
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