JP4145485B2 - 車両用キー抜き忘れ防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用キー抜き忘れ防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
運転者が車両を降りるときに、キーをシリンダから抜き取るのを忘れて降りる場合がある。このような場合、降りた後にドアをロックしてしまうというトラブルが発生していた。一方、ドアのロックをしない場合には車両が盗難されるトラブルの可能性がある。このため、車両用キー抜き忘れ防止装置が提案されている。
図5は特開平10−144183号公報に記載された従来の車両用キー抜き忘れ防止装置を示すシステムの回路であり、図において、21はキーがシリンダに差し込まれたときにオンになるキー検出スイッチ、22は運転者の着席又は離席を検出する離席センサー、23は離席センサーのスイッチ、24は警報音を発する警報器、25L,26L,27Lは電磁コイル、25S,26S,27Sはそれぞれ電磁コイル25L,26L,27Lに流れる励磁電流で作動するスイッチ、28(28a,28b)は電源端子である。なお、電磁コイル25Lは図示しないダイナモL端子に接続されている。
【0003】
次に動作について説明する。離席センサー22のスイッチ23は、運転者が着席するとオンになり、離席するとオフになる。スイッチ25S,26S,27Sは、電磁コイル25L,26L,27Lに電流が流れない状態ではそれぞれオン(ノーマルクローズ)、オン(ノーマルクローズ)、オフ(ノーマルオープン)になっている。電磁コイル25L,26Lに電流が流れると、スイッチ25S,26Sはそれぞれオフになる。また電磁コイル27Sに電流が流れると、スイッチ27Sは2秒後にオンになる。警報器24は電流が流れると作動して警報音を発生する。キーがシリンダに差し込まれていない場合には、図5の回路には電源が供給されず、したがって警報器24は作動しない。
【0004】
運転者が着席してシリンダにキーを差し込むと、スイッチ21がオンになってこの回路に電源が供給される。このときスイッチ23はオンになっているので、電磁コイル26Lに電流が流れてスイッチ26Sがオフになる。また、スイッチ25Sはオンになっているので、電磁コイル27Lに電流が流れる。その結果、2秒後にスイッチ27Sがオンになるはずであるが、それまでにはエンジンがかけられるので、電磁スイッチ25Lに電流が流れて、スイッチ25Sがオフとなるので電磁コイル27Lの電流が停止するので、結局スイッチ27Sはオフ状態を維持する。したがって、警報器24は作動しない。
【0005】
運転者がエンジンをかけたまま運転席を離れた場合には、スイッチ23がオフになるので電磁コイル26Lの電流が停止する。その結果、スイッチ26Sがオンになって警報器24に電流が流れ、運転者に対して警報音が発せられる。一方、運転者がエンジンを止めて、シリンダからキーを抜き忘れた場合には、スイッチ25Sがオンになるので電磁コイル27Lに電流が流れ、2秒後にスイッチ27Sがオンになって警報器24に電流が流れ、運転者に対してキー抜き忘れを通報する警報音が発せられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の車両用キー抜き忘れ防止装置は以上のように構成されているので、燃料の節約や排気ガスによる環境汚染を防止するために、車両に居ながらエンジンを停止させた場合でも一定時間(この場合は2秒)後に警報が発せられてしまう。また、最近普及している前席がウォークスルーシートの車両の場合には、運転者が運転席を離れて後席その他の車両内の位置に移動することがある。しかし上記従来の車両用キー抜き忘れ防止装置ではこの場合に警報が発せられてしまう。このように従来の車両用キー抜き忘れ防止装置は、運転者が車両内に居てキー抜き取り忘れをしていない場合でも警報が発せられてしまうという課題があった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、運転者が実際にキー抜き忘れをした状態で車両を離れる場合に警報が発せられるような車両用キー抜き忘れ防止装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る車両用キー抜き忘れ防止装置は、車両のキーシリンダにおけるキーの装着の有無を検出するキー検出手段と、車両内に装着される携帯通信端末の装着の有無を検出する通信端末検出手段と、通信端末検出手段によって携帯通信端末が装着されていないことが検出された際に、キー検出手段によってキーの装着が検出された場合に警告報知手段に対して警告信号を出力する制御手段とを備え、制御手段が、通信端末検出手段によって携帯通信端末が装着されていないことが検出された際には、あらかじめ設定された所定時間が経過した後にキー検出手段によってキーの装着の有無を判定するものである。
【0010】
この発明に係る車両用キー抜き忘れ防止装置は、車両のキーシリンダにおけるキーの装着の有無を検出するキー検出手段と、車両内に装着される携帯通信端末の装着の有無を検出する通信端末検出手段と、通信端末検出手段によって携帯通信端末が装着されていないことが検出された際に、キー検出手段によってキーの装着が検出された場合に警告報知手段に対して警告信号を出力する制御手段と、運転席のドアの開閉を検出するドア検出手段とを備え、制御手段が、通信端末検出手段によって携帯通信端末が装着されていないことが検出された際には、ドア検出手段によってドアが開いたことが検出されたときに、キー検出手段によってキーの装着の有無を判定するものである。
【0011】
この発明に係る車両用キー抜き忘れ防止装置において、制御手段は、警報音を発生する警告報知手段に対して警告信号を出力するものである。
【0012】
この発明に係る車両用キー抜き忘れ防止装置において、キー抜き忘れの音声メッセージを音声合成された情報として記憶している音声制御手段をさらに備え、制御手段は、前記音声制御手段へ警報信号を与え該音声制御手段からキー抜き忘れの音声メッセージを読み出して車両内のスピーカから発音させるものである。
【0013】
この発明に係る車両用キー抜き忘れ防止装置において、通信端末検出手段は、携帯通信端末と制御手段との間で授受される情報に基づいて携帯通信端末の装着の有無を検出するものである。
【0014】
この発明に係る車両用キー抜き忘れ防止装置は、車両のキーシリンダにおけるキーの装着の有無を検出するキー検出手段と、車両内に装着される携帯通信端末の装着の有無を検出する通信端末検出手段と、通信端末検出手段によって携帯通信端末が装着されていないことが検出された際に、キー検出手段によってキーの装着が検出された場合に警告報知手段に対して警告信号を出力する制御手段と、車両に装着される携帯通信端末に対して発呼する送信手段とを備え、制御手段が、警告信号を出力した後に一定時間が経過してもキー検出手段がキーの装着を検出している場合には、送信手段によって携帯通信端末に発呼して警報情報を送信するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明による車両用キー抜き忘れ防止装置のシステムを示し、図において、1はCPU等からなる制御手段、2はGPSやジャイロ等からなる自車位置検出手段、3はメモリ、4はACCスイッチ、5は緊急通報スイッチ、6はエアバック信号入力手段、7はキー有無検出スイッチ(キー検出手段)、8はブザー等からなる警告報知手段、9は携帯電話(携帯通信端末)、10は携帯電話検出スイッチ(通信端末検出手段)、11はマイクロフォン及びスピーカ等からなる携帯電話9の会話手段、12は音声合成装置等からなる音声制御手段である。
【0016】
次に主な部分の機能について説明する。メモリ3には、ユーザ情報である氏名、生年月日、血液型等、及び車両情報である車種、車の色、登録番号等があらかじめ記憶されている。ACCスイッチ4は、車両のキースイッチでありACCのオン・オフ状態を制御手段1に入力する。緊急通報スイッチ5は、車両が事故に遭ったときにユーザである運転手等が操作することにより制御手段1に緊急信号を入力する。一方、エアバック信号入力手段6は、車両が事故に遭ったときに自動的に制御手段1に緊急信号を入力する。
【0017】
携帯電話9は、車両外では普通の携帯電話として機能するが、車両内に装着されている場合には、緊急通報装置として機能する。携帯電話有無検出スイッチ10は、携帯電話9が車両に装着されているか否かを検出する。会話手段11は、携帯電話9によって無線接続された緊急通報センターと会話を行う装置であり、マイクロフォンシステム、スピーカシステム、エコーキャンセラ等を備えている。音声制御手段12は、ADPCM方式等の音声帯域圧縮技術を用いた音声合成データの記録及び読出可能な音声合成装置で構成されている。
【0018】
次に動作について説明する。図2は緊急通報システムとしての制御手段1のフローチャートであり、所定のイニシャライズ処理(ステップST1)の後、位置検出処理(ステップST2)、メモリ制御処理(ステップST3)、緊急情報処理(ステップST4)、会話処理(ステップST5)、その他の処理(ステップST6)を繰り返し実行する。
【0019】
ステップST2の自車位置検処理では、車両の現在位置を一定時間(例えば、1秒)ごとに検出して制御手段1に入力する。ステップST3のメモリ制御処理では、制御手段1は得られるこの位置情報をメモリ3に入力して前回の位置情報を更新する。また、ユーザ情報、車両情報の設定入力があったときは、その設定情報をメモリに書き込む。
【0020】
ステップST4の緊急情報処理後におけるステップST5の会話処理では、緊急センターとユーザとの間の会話情報を送受信して、事故の状況や処置等の内容が連絡できるようにする。この場合において、スピーカからの音声がマイクロフォンに回り込むエコーを抑圧するためのエコーキャンセラを動作させて同時通話を実現する。ステップST6のその他の処理では、音声制御手段12に記憶されている合成音声データを読み出してスピーカシステムに入力し、この外部スピーカ9を用いて緊急通報を車両外に報知する。
【0021】
図3は図2のステップST4における緊急情報処理のフローである。緊急通報スイッチはオンであるか否かを判別し(ステップST11)、このスイッチがオフである場合には、エアバック展開信号入力があったか否かを判別する(ステップST12)。この信号入力がない場合には、ステップST11に移行して緊急通報スイッチのオン・オフを判別する。緊急通報スイッチがオンの場合、又はエアバック展開信号入力があったとき、すなわち事故等の緊急事態が発生した場合には、緊急通報センターに発呼して無線回線を確立し、携帯電話を用いた緊急通報を行って、メモリから読み出したユーザ情報、車両情報及び位置情報を緊急通報センターに送信する。
【0022】
図4は図2のステップST7におけるキー抜き忘れ処理のフローである。まず、ACCスイッチがオンであるか否かを判別する(ステップST21)。ACCスイッチがオンである場合に携帯電話が装着されているか否かを判別し(ステップST22)、装着されていない場合には携帯電話装着を促す警告を出力する(ステップST23)。携帯電話が装着されている場合には、ACCスイッチがオフであるか否かを判別する(ステップST24)。
【0023】
ACCスイッチがオフである場合には、携帯電話が外されたか否かを判別する(ステップST25)。携帯電話が外されていない場合には、その旨を通知する警告を出力するようにしてもよい。ACCスイッチがオフである場合には運転手が車両の外に出る可能性が高いので、携帯電話を持って出るように促すための警告を行う。ステップST25において、携帯電話が外されたことを検出した場合には、あらかじめ設定された待ち時間が経過したか否かを判別する(ステップST26)。この待ち時間としては例えば10秒程度であり、運転者がACCスイッチをオフしてドアを開けるまでの時間が想定されて設定される。
【0024】
待ち時間が経過した後、キーシリンダのキーの有無を判別する(ステップST27)。キーシリンダにキーがない場合にはこのフローを終了するが、キーがある場合にはキー抜き忘れを通知する警告を出力する(ステップST28)。すなわち、警告通知手段としてのブザーから警告音を発生させて、運転者にキーの抜き忘れを警告する。携帯電話やPHS等の携帯通信端末は、いまや体の一部のごとき機能をもっているので、ユーザは車両から出るときには必ず持って出るのが普通である。したがって、携帯電話が外された後に待ち時間が経過してもキーシリンダにキーがある場合には、キーの抜き忘れであると判断できる。
【0025】
以上のように、この実施の形態1によれば、携帯電話有無検出スイッチ10によって携帯電話9が装着されていないことが検出された際に、キー有無検出スイッチ7によってキーの装着が検出された場合には、警告報知手段8に対して警告信号を出力するので、運転者にキーの抜き忘れを警告できるという効果が得られる。また、燃料の節約や排気ガスによる環境汚染を防止するために、車両に居ながらエンジンを停止させた場合のように、運転者が車両内に居てキー抜き取り忘れをしていない場合でも警報が発せられる誤動作を回避できるという効果が得られる。
【0026】
この場合において、制御手段1は携帯電話有無検出スイッチ10によって携帯電話が装着されていないことが検出された際には、あらかじめ設定された所定時間が経過した後にキー有無検出スイッチ7によってキーの装着の有無を判定するので、運転者が携帯電話9を外した後キーを抜き取る前に警告が発せられるような不具合を回避できるという効果が得られる。
【0027】
またこの場合において、制御手段1は、ブザー等のように警報音を発生する警告報知手段8に対して警告信号を出力するので、運転者にキーの抜き忘れを確実に警告できるという効果が得られる。
【0028】
なお、上記実施の形態1では、携帯電話有無検出スイッチ10によって携帯電話が装着されていないことが検出された際には、あらかじめ設定された所定時間が経過した後にキー有無検出スイッチ7によってキーの装着の有無を判定するようにしたが、運転席のドアの開閉を検出するドア検出手段をさらに備えて、携帯電話9が装着されていないことが検出された際には、そのドア検出手段によってドアが開いたことが検出されたときに、キー有無検出スイッチ7によってキーの装着の有無を判定するようにしてもよい。この場合には、ドア検出手段によって運転者がキー抜き忘れをして車両外に出ることが確実に検出できるという効果が得られる。
【0029】
また、上記実施の形態1では、ブザー等のように警報音を発生する警告報知手段8に対して警告信号を出力するようにしたが、合成音声メッセージを記憶している音声制御手段12を活用して、キー抜き忘れの音声メッセージを音声合成された情報として音声制御手段12に記憶させて、キー抜き忘れの音声メッセージを読み出して車両内のスピーカから発音させるようにしてもよい。この場合には、運転者にキーの抜き忘れをより確実に警告できるという効果が得られる。
【0030】
なお、携帯電話有無検出スイッチ10は携帯電話9と制御手段1との間で授受される情報に基づいて携帯電話9装着の有無を検出するようにしてもよい。この場合には、機械的検出スイッチと比較して車両の振動等による検出誤動作を回避して確実に携帯電話9の装着の有無を検出できるという効果が得られる。
【0031】
なおまた、車両に装着される携帯電話9に対して発呼する送信手段をさらに備えて、制御手段1は、警告信号を出力した後に一定時間が経過してもキー有無検出スイッチ7がキーの装着を検出している場合には、その送信手段によって携帯電話9に発呼して警報情報を送信する。この場合には、運転者がキー抜き忘れをしたまま車両外に出た後でも警報を通知できるという効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、車両用キー抜き忘れ防止装置を、車両のキーシリンダにおけるキーの装着の有無を検出するキー検出手段と、車両内に装着される携帯通信端末の装着の有無を検出する通信端末検出手段と、通信端末検出手段によって携帯通信端末が装着されていないことが検出された際に、キー検出手段によってキーの装着が検出された場合に警告報知手段に対して警告信号を出力する制御手段とを備え、制御手段が、通信端末検出手段によって携帯通信端末が装着されていないことが検出された際には、あらかじめ設定された所定時間が経過した後にキー検出手段によってキーの装着の有無を判定するように構成したので、運転者にキーの抜き忘れを警告できるという効果がある。また、車両に居ながらエンジンを停止させた場合のように、運転者が車両内に居てキー抜き取り忘れをしていない場合でも警報が発せられる誤動作を回避できるという効果がある。また、運転者が携帯通信端末を外した後キーを抜き取る前に警告が発せられるような不具合を回避できるという効果がある。
【0034】
この発明によれば、車両用キー抜き忘れ防止装置は、車両のキーシリンダにおけるキーの装着の有無を検出するキー検出手段と、車両内に装着される携帯通信端末の装着の有無を検出する通信端末検出手段と、通信端末検出手段によって携帯通信端末が装着されていないことが検出された際に、キー検出手段によってキーの装着が検出された場合に警告報知手段に対して警告信号を出力する制御手段と、運転席のドアの開閉を検出するドア検出手段とを備え、制御手段が、通信端末検出手段によって携帯通信端末が装着されていないことが検出された際には、ドア検出手段によってドアが開いたことが検出されたときに、キー検出手段によってキーの装着の有無を判定するように構成したので、運転者にキーの抜き忘れを警告できるという効果がある。また、車両に居ながらエンジンを停止させた場合のように、運転者が車両内に居てキー抜き取り忘れをしていない場合でも警報が発せられる誤動作を回避できるという効果がある。また、ドア検出手段によって運転者がキーの抜き忘れをして車両外に出ることが確実に検出できるという効果がある。
【0035】
この発明によれば、車両用キー抜き忘れ防止装置において、制御手段を、警報音を発生する警告報知手段に対して警告信号を出力するように構成したので、運転者にキーの抜き忘れを確実に警告できるという効果がある。
【0036】
この発明によれば、車両用キー抜き忘れ防止装置において、キー抜き忘れの音声メッセージを音声合成された情報として記憶している音声制御手段をさらに備え、制御手段を、前記音声制御手段へ警報信号を与え該音声制御手段からキー抜き忘れの音声メッセージを読み出して車両内のスピーカから発音させるように構成したので、運転者にキーの抜き忘れをより確実に警告できるという効果がある。
【0037】
この発明によれば、車両用キー抜き忘れ防止装置において、通信端末検出手段は、携帯通信端末と制御手段との間で授受される情報に基づいて携帯通信端末の装着の有無を検出するように構成したので、機械的検出スイッチと比較して車両の振動等による検出誤動作を回避して確実に携帯通信端末の装着の有無を検出できるという効果がある。
【0038】
この発明によれば、車両用キー抜き忘れ防止装置は、車両のキーシリンダにおけるキーの装着の有無を検出するキー検出手段と、車両内に装着される携帯通信端末の装着の有無を検出する通信端末検出手段と、通信端末検出手段によって携帯通信端末が装着されていないことが検出された際に、キー検出手段によってキーの装着が検出された場合に警告報知手段に対して警告信号を出力する制御手段と、車両に装着される携帯通信端末に対して発呼する送信手段とを備え、制御手段が、警告信号を出力した後に一定時間が経過してもキー検出手段がキーの装着を検出している場合には、送信手段によって携帯通信端末に発呼して警報情報を送信するように構成したので、運転者にキーの抜き忘れを警告できるという効果がある。また、車両に居ながらエンジンを停止させた場合のように、運転者が車両内に居てキー抜き取り忘れをしていない場合でも警報が発せられる誤動作を回避できるという効果がある。また、運転者がキー抜き忘れをしたまま車両外に出た後でも警報を通知できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による車両用キー抜き忘れ防止装置のシステムを示すブロック図である。
【図2】 図1における制御手段のメインフローチャートである。
【図3】 図2のメインフローチャートにおける緊急情報処理のフローチャートである。
【図4】 図2のメインフローチャートにおけるキー抜き忘れ判定処理のフローチャートである。
【図5】 従来の車両用キー抜き忘れ防止装置のシステムを示す図である。
【符号の説明】
1 制御手段、2 自車位置検出手段、3 メモリ、4 ACCスイッチ、5緊急通報スイッチ、6 エアバック信号入力手段、7 キー有無検出スイッチ(キー検出手段)、8 警告報知手段、9 携帯電話(携帯通信端末)、10 携帯電話有無検出スイッチ(通信端末検出手段)、11 会話手段、12 音声制御手段、21,23,25S,26S,27S スイッチ、22 離席センサー、24 警報器、25L,26L,27L 電磁コイル、28a,28b 電源端子。
Claims (6)
- 車両のキーシリンダにおけるキーの装着の有無を検出するキー検出手段と、
前記車両内に装着される携帯通信端末の装着の有無を検出する通信端末検出手段と、
前記通信端末検出手段によって前記携帯通信端末が装着されていないことが検出された際に、前記キー検出手段によって前記キーの装着が検出された場合に警告報知手段に対して警告信号を出力する制御手段とを備え、
前記制御手段は、通信端末検出手段によって携帯通信端末が装着されていないことが検出された際には、あらかじめ設定された所定時間が経過した後にキー検出手段によってキーの装着の有無を判定することを特徴とする車両用キー抜き忘れ防止装置。 - 車両のキーシリンダにおけるキーの装着の有無を検出するキー検出手段と、
前記車両内に装着される携帯通信端末の装着の有無を検出する通信端末検出手段と、
前記通信端末検出手段によって前記携帯通信端末が装着されていないことが検出された際に、前記キー検出手段によって前記キーの装着が検出された場合に警告報知手段に対して警告信号を出力する制御手段と、
運転席のドアの開閉を検出するドア検出手段とを備え、
前記制御手段は、前記通信端末検出手段によって前記携帯通信端末が装着されていないことが検出された際には、前記ドア検出手段によって前記ドアが開いたことが検出されたときに、前記キー検出手段によってキーの装着の有無を判定することを特徴とする車両用キー抜き忘れ防止装置。 - 車両のキーシリンダにおけるキーの装着の有無を検出するキー検出手段と、
前記車両内に装着される携帯通信端末の装着の有無を検出する通信端末検出手段と、
前記通信端末検出手段によって前記携帯通信端末が装着されていないことが検出された際に、前記キー検出手段によって前記キーの装着が検出された場合に警告報知手段に対して警告信号を出力する制御手段と、
前記車両に装着される携帯通信端末に対して発呼する送信手段とを備え、
前記制御手段は、警告信号を出力した後に一定時間が経過しても前記キー検出手段がキーの装着を検出している場合には、前記送信手段によって前記携帯通信端末に発呼して警報情報を送信することを特徴とする車両用キー抜き忘れ防止装置。 - 制御手段は、警報音を発生する警告報知手段に対して警告信号を出力することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の車両用キー抜き忘れ防止装置。
- キー抜き忘れの音声メッセージを音声合成された情報として記憶している音声制御手段をさらに備え、制御手段は、前記音声制御手段へ警告信号を与え該音声制御手段から前記キー抜き忘れの音声メッセージを読み出して車両内のスピーカから発音させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の車両用キー抜き忘れ防止装置。
- 通信端末検出手段は、携帯通信端末と制御手段との間で授受される情報に基づいて前記携帯通信端末の装着の有無を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の車両用キー抜き忘れ防止装置。
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