JP4144256B2 - 光ファイバセンサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような技術の先行文献としては、以下に示すようなものがあった。
【0003】
文献1:電子情報通信学会技術研究報告書、OPE95−2,光ファイバハイドロホンの研究
文献2:特許第3237051号、高耐水圧円筒型光ファイバ音響センサ
文献3:特許第3107986号、光ファイバ磁気センサ
上記のように、従来の光ファイバセンサアレイの一例として、文献1の3節及び図4〜7に示されたものがあり、また、光ファイバ音響センサとしては上記文献2、光ファイバ磁気センサとしては上記文献3に示されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記文献1に示された光ファイバハイドロホンアレイでは、TDM(時分割多重)だけで多重伝送系を構成しているが、より多くのセンサで受けた信号を多重伝送するシステムのニーズがある。光通信の分野では光の波長領域で多重化するWDM(波長多重)方式が開発されているが、センサアレイには電力を使わずにWDM技術を応用して多重化数を増やすには工夫が必要となる。また、多重化数を増やすと構成品が多くなり、さらに、復調処理の処理量が多くなることからシステムの規模が大きくなり、サイズとコストが大きくなるという問題も発生する。
【0005】
一方、干渉型光ファイバセンサは、高感度で微弱な信号を検出できるセンサ方式であるが、より小さい信号を検出するニーズもある。
【0006】
本発明は、上記状況に鑑み、センサアレイに波長選択性のある部分反射器を用いるなどの単純な構造で波長多重伝送系を構成して、伝送容量の向上を図ることができる光ファイバセンサを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕光ファイバを伝搬する光信号の少なくとも一つがセンシングファイバを伝搬し、これと他の光信号とが干渉して干渉信号が形成され、この干渉信号により前記センシングファイバに加わる外力を検出する光ファイバセンサであって、センシングファイバと、このセンシングファイバの両端に設けられて、特定波長の光信号を反射し、その他を透過する部分反射器とを含む複数のセンサから成り、これらのセンサを複数接続するセンサアレイを複数のグループで構成し、一つのグループ内では前記センシングファイバの両端に、前記センシングファイバと直列に設けられた前記部分反射器の前記特定波長を同一にし、前記特定波長の異なるグループを連結して一つのセンサアレイとした光ファイバセンサであって、パルスの繰り返し周期をTP 、パルス幅をw、同一波長のセンサの間をパルス光が往復する所要時間をTλとして、
TP ≧2τ
w≦d≦τ/NTDM
Tλ=(i/2)・TP ±d(i=1、2、3、・・・)
とすることを特徴とする。
【0008】
〔2〕光ファイバを伝搬する光信号の少なくとも一つがセンシングファイバを伝搬し、これと他の光信号とが干渉して干渉信号が形成され、この干渉信号により前記センシングファイバに加わる外力を検出する光ファイバセンサであって、センシングファイバと、このセンシングファイバの両端に設けられて、特定波長の光信号を反射し、その他を透過する部分反射器とを含む複数のセンサから成り、これらセンサを複数接続するセンサアレイを複数のグループで構成し、一つのグループ内では前後の前記部分反射器の前記特定波長を同一にし、前記特定波長の異なるグループを連結して一つのセンサアレイとした光ファイバセンサであって、パルスの繰り返し周期をT P 、パルス幅をw、同一波長のセンサの間をパルス光が往復する所要時間をT λ として、
T P ≧2τ
w≦d≦τ/N TDM
T λ ={i+(1/2)}・T P ±d(i=1、2、3、・・・)
とすることを特徴とする。
【0009】
〔3〕上記〔1〕又は〔2〕記載の光ファイバセンサであって、前記センサアレイから出力した出力光を波長によって分光するデマルチプレクサと、このデマルチプレクサによって分光された光を分光ごとに復調する複数の復調器とを備え、各復調器に、変調周波数で同期検波を行う第1の乗算器、変調周波数の2倍の周波数で同期検波を行う第2の乗算器、前記第1並びに第2の乗算器の出力からそれぞれ高周波成分を除く第1並びに第2のローパスフィルタ、この第1並びに第2のローパスフィルタから得られる検出信号の正弦成分と余弦成分とから逆正接を求める逆正接演算器と、求められた逆正接の不連続点をなくすアンラップ処理を行うアンラップ処理器とを設けたことを特徴とする。
【0010】
〔4〕上記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の光ファイバセンサであって、前記センサアレイに光信号を供給する光源を複数備え、この複数の光源が交互に光信号を送信することを特徴とする。
【0011】
〔5〕上記〔4〕記載の光ファイバセンサにおいて、前記光源が多波長パルス光源を複数設け、各々の光源が、この光源の数と等しい数の周波数を有するパルス光を、相異なる周波数のパルス光同士が同じタイミングで伝送されるように繰り返し発生するものであることを特徴とする。
【0012】
〔6〕上記〔1〕又は〔2〕記載の光ファイバセンサにおいて、前記部分反射器としてファイバブラッググレーティングまたはファブリ・ペロー共振器を用いるようにしたことを特徴とする。
【0013】
〔7〕上記〔1〕又は〔2〕記載の光ファイバセンサにおいて、光を波長毎に分離、合成できる手段を介して、前記センサアレイのグループを並列に接続したことを特徴とする。
【0014】
〔8〕上記〔1〕又は〔2〕記載の光ファイバセンサにおいて、波長の異なるパルス光を複数個に分けて伝搬させることを特徴とする。
【0015】
〔9〕上記〔1〕又は〔2〕記載の光ファイバセンサにおいて、タイミングと波長が異なるパルス光でパルス列を形成して1つのO/E変換器に入力することを特徴とする。
【0016】
〔10〕上記〔1〕記載の光ファイバセンサにおいて、1つのセンサで検出する信号を複数の波長の光に取込み、前記複数の波長の光から得られた出力を加算することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0018】
まず、本発明の第1実施例について説明する。
【0019】
図1は本発明の第1実施例を示す光ファイバセンサシステムの構成図、図2はそのセンサアレイの配列と送受信パルス列を示す図であり、図2(a)は送信パルス列、図2(b)はセンサアレイの配列、図2(c)は返信パルス列を示している。
【0020】
この図において、100は光源変調部であり、この光源変調部100は多波長パルス光源101と、このパルス光源101に接続されるPGC変調器102からなり、そのPGC変調器102は、光カプラ103、遅延ファイバ104、圧電子105、発振器106、ミラー107,108からなる。
【0021】
また、109はPGC変調器102の出力側に接続される光サーキュレータであり、この光サーキュレータ109の一方にセンサアレイ110が接続される。このセンサアレイ110は、複数のセンシングファイバ111−1,112−1,113−1,…からなる複数のセンサ111,112,113,…が直列に接続されている。なお、各センシングファイバ111−1,112−1,113−1,…の入力側と出力側には部分反射器111−A,111−B;112−A,112−B;113−A,113−B,…を有している。
【0022】
更に、光サーキュレータ109の出力側に受光部120が設けられ、この受光部120は、光サーキュレータ109に接続される分波器121と、この分波器121に並列に接続されるO/E変換器1,2,3,…(122−1,122−2,122−3,…)を有している。
【0023】
さらに、受光部120には処理部130が接続される。この処理部130は上記O/E変換部1,2,3,…(122−1,122−2,122−3,…)のそれぞれにデマルチプレクサ1,2,3,…(131−1,131−2,131−3,…)が接続される。それらのデマルチプレクサ1,2,3,…(131−1,131−2,131−3,…)には復調器群11,12,13,…;21,22,23,…;31,32,33,…(132−1,132−2,132−3,…;132−11,132−12,132−13,…;132−21,132−22,132−23,…)が接続される。
【0024】
そこで、多波長パルス光源101は複数の波長成分を持つパルス状のレーザ光(以降、パルス光と記す)を繰り返し出力するものを用いる。PGC変調器102はそのパルス光を光カプラ103で分岐して、一方は直接ミラー107に、もう一方は遅延ファイバ104を介してミラー108に入射する。遅延ファイバ104には圧電子105が取り付けられ、この圧電子105は発振器106の出力を受けて遅延ファイバ104を伸び縮みさせる構造とする。
【0025】
PGC変調器102の出力側には、光サーキュレータ109と光ファイバケーブルを介してセンサアレイ110を接続する。このセンサアレイ110は、複数のセンシングファイバ111−1,112−1,113−1,…と2つの部分反射器111−A,111−B;112−A,112−B;113−A,113−B,…からなる複数のセンサ111,112,113,…を接続したもので、それぞれのセンサ111,112,113,…が検出対象によるセンシングファイバ111−1,112−1,113−1,…の歪でセンシングファイバ111−1,112−1,113−1,…を伝搬する光の位相を変化させる機能を有するものである。音圧を検出するセンサの具体例に文献2、磁界を検出するセンサの具体例に文献3に示されたものがある。ただし、文献2と文献3は干渉計アームとなる2本のファイバを用いる構造であるが、本実施例ではその一方だけを用いている。
【0026】
センサ111,112,113,…の部分反射器111−A,111−B;112−A,112−B;113−A,113−B,…は特定波長の光を特定の反射率で反射し、他の波長の成分は透過するものを用いる。部分反射器111−A,111−B;112−A,112−B;113−A,113−B,…となる素子にはFBG(ファイバブラックグレーティング)、ファブリ・ペロー共振器などがある。1つのセンサに用いる2つの部分反射器111−A,111−B;112−A,112−B;113−A,113−B,…は同じ波長を反射し、その波長がパルス光に含まれる何れかの波長(λ1 〜λn )と重なるようにする。
【0027】
センサアレイ110の各センサ111,112,113,…に割り当てる反射波長は、図2(a)に示すように、2つの波長(例えばλ1 とλ2 )のセンサを交互に接続して1つのグループとして、波長が異なるグループを連結して1本のセンサアレイとする。なお、λの添字の番号と実際の波長の順番とは無関係である。
【0028】
PGC変調器102の遅延ファイバ104での往復伝搬時間τと各センシングファイバ111−1,112−1,113−1,…は往復伝搬時間がほぼ等しくなるように長さを決め、多波長パルス光源101から出力されるパルスの繰り返し周期TP は、
TP ≧2τNTDM
と設定する。ここで、NTDM は1つの波長に時分割で多重化するセンサの数である。パルス幅wはτと同程度またはτ以下とする。
【0029】
センサアレイ110で反射したパルス列が光サーキュレータ109を経由して受光部120に到達するように受光部120を接続する。受光部120は各波長成分を分離する分波器121、この分波器121から出力される光を電気に変換する複数のO/E変換器1,2,3,…(122−1,122−2,122−3,…)で構成する。
【0030】
処理部130は、各O/E変換器1,2,3,…(122−1,122−2,122−3,…)から出力される時分割多重されたパルス列を分離するデマルチプレクサ1,2,3,…(122−1,122−2,122−3,…)と各センサ111,112,113,…で検出した信号を復調する復調器11,12,13,…;21,22,23,…;31,32,33,…(132−1,132−2,132−3,…;132−11,132−12,132−13,…;132−21,132−22,132−23,…で構成される。復調器の具体例は文献1に示されている。
【0031】
次に、この第1実施例の動作について説明する。
【0032】
まず、図2に示した送信パルス列、センサアレイの配列、返信パルス列の図を用いてセンサアレイでパルス列が生成される様子を説明する。
【0033】
光源部から送信されたパルス♯11,♯12の一部がセンサ111の2つのFBGで反射され、それぞれパルス♯111と♯112、♯121と♯122となる。このうちパルス♯112と♯121が重なり干渉して受光部120に返信される。送信パルス♯21と♯22以降も同様に4つに分けられ2つが干渉して干渉パルス光となり、残り2つはタイミングのずれた非干渉パルス光となって受光部120に返信される。同一波長の他のセンサからのパルスとはτ以上の時間差があるのでパルス列となり、時分割多重で返信される。他のグループの部分反射器で反射したパルスは波長多重で返信される。
【0034】
各センサのセンシングファイバでは検出対象が伝搬する光の位相に取り込まれる。これについて、詳しくは文献2、3に示されている。各センサ111,112,113,…の部分反射器111−A,111−B;112−A,112−B;113−A,113−B,…で反射した光が時分割多重と波長多重で受光部120に到達し、分波器121で各波長ごとに分離され、O/E変換器1,2,3,…で電気信号に変換される。干渉するパルス(例えば上記のパルス♯112と♯121)の一方はセンシングファイバで信号を取込み、もう一方はPGC変調器102でPGCを取り込んでいる。したがって、O/E変調器1,2,3,…(122−1,122−2,122−3,…)以降は文献1と同様に動作する。
【0035】
次に、本発明の第1実施例の効果について説明する。
【0036】
センサアレイに波長選択性のある部分反射器を用いるだけの単純な構造で、波長多重伝送系を構成して伝送容量を向上させることができる。
【0037】
波長λ1 の2つのセンサの間の遅延部分に波長λ2 のセンサを設けることで単なる遅延ファイバを設ける場合と比べて無駄な伝搬損失の発生を避けてその分、多重化数を多くすることができる。
【0038】
次に、本発明の第2実施例について説明する。
【0039】
図3は本発明の第2実施例を示すセンサアレイの配列と送受信パルス列を示す図であり、図3(a)は送信パルス列、図3(b)はセンサ配列、図3(c)は返信パルス列を示している。
【0040】
この第2実施例では、パルス光の配列が第1実施例と異なるが、その他の構成は図1に示した第1の実施例と同様に構成する。
【0041】
パルスの繰り返し周期TP 、パルス幅wと往復伝搬時間に換算した同一波長のセンサの間隔Tλを、
TP ≧2τ
w≦d≦τ/NTDM
Tλ=(i/2)・TP +d (i=1, 2, 3, ・・・)
または、
Tλ=(i/2)・TP −d (i=1, 2, 3, ・・・)
と設定する。
【0042】
ここで、dは定数、NTDM はTDMのチャンネル数である。
【0043】
センサ間接続ファイバの長さを均一にできない場合、センサ間に往復伝搬時間がTP /2の整数倍となるファイバを挿入する。
【0044】
次に、第2実施例の動作について説明する。
【0045】
Tλ=TP +dとした場合の送信パルス、センサアレイの配列、返信パルスの様子を図3に示す。
【0046】
λ1 のセンサ1に到達した送信パルス対♯11と♯12で干渉パルス光♯112+♯121、非干渉パルス光♯111と♯122、2番目に到達した送信パルス対♯21と♯22で干渉パルス光♯212+♯221、非干渉パルス光♯211と♯222が返送される。センサ2で反射した干渉パルス光と非干渉パルス光は、センサ1で反射した干渉パルス光と非干渉パルス光から後方にdシフトしたタイミングで返送される。センサ3以降から反射される干渉パルス光と非干渉パルス光も順次後方にdシフトしたタイミングで返送され、時間領域で分離されたパルス列となる。
【0047】
Tλ=TP −dとした場合は、干渉パルス光と非干渉パルスが順次前方にdシフトしたタイミングで返送される。
【0048】
次に、第2実施例の効果について説明する。
【0049】
第1実施例の効果に加え、第1実施例でセンシングファイバを長くしてセンサの感度を高く設定すると、サンプリング周波数(送信パルスの繰り返し周波数1/TP )の限界が低くなり検出信号の帯域の限界が狭くなるか、またはTDMの多重化数の限界が低くなる。しかし、本実施例では、第1実施例よりサンプリング周波数は数を高く設定できるので、検出信号の帯域幅とTDM多重化数の限界を高くできる。
【0050】
次に、本発明の第3実施例について説明する。
【0051】
図4は本発明の第3実施例を示すセンサアレイの配列と送受信パルス列を示す図であり、図4(a)は送信パルス列、図4(b)はセンサ配列、図4(c)は返信パルス列を示している。
【0052】
パルス光の配列が第1実施例と異なるが、その他の構成は図1に示した第1実施例と同様に構成する。
【0053】
パルスの繰り返し周期TP 、パルス幅wと往復伝搬時間に換算した同一波長のセンサの間隔Tλを、
TP ≧2τ
w≦d≦τ/NTDM
Tλ=〔i+(1/2) 〕・TP ±d (i=1, 2, 3, ・・・)
と設定する。
【0054】
ここで、dは定数、NTDM はTDMのチャンネル数である。センサ間接続ファイバの長さを均一にできない場合、センサ間に往復伝搬時間がTP の整数倍となるファイバを挿入する。
【0055】
次に、本発明の第3実施例の動作の説明をする。
【0056】
Tλ=3TP /2−dとした場合の送信パルス、センサアレイの配列、返信パルスの様子を図3に示す。
【0057】
干渉パルス光と非干渉パルス光が交互に並んだパルス列が返信される。したがって干渉パルス光が等間隔となる。この他は第2実施例と同様に動作する。
【0058】
次に、本発明の第3実施例の効果について説明する。
【0059】
第2実施例の効果に加え、干渉パルス光が等間隔となるため、一定周期でサンプリングできるようになり、帯域幅を広くして処理部のサンプリング速度の制約で多重化数が制限される場合には、多重化数を2倍まで増やすことができる。処理部のサンプリング速度の制約が問題にならない場合でも、デマルチプレクサの処理量及びコストを第2実施例より抑えることができる。
【0060】
次に、本発明の第4実施例について説明する。
【0061】
図5は本発明の第4実施例の光ファイバセンサシステムの構成図である。
【0062】
この図において、201は光源変調部、202は光源変調部201に接続される光サーキュレータ、210は光サーキュレータ202に接続されるセンサアレイ、220は光サーキュレータ202の出力側に接続される受光部、230は受光部220に接続される処理部である。
【0063】
センサアレイ210以外は図1に示した第1実施例と同様に構成する。センサアレイ210は、光源変調部201から入力されたパルス光の波長を分離し、センサ側から入力されるパルスを結合する合分波器211を介して各センサグループ1〜N(212,213,214,…)が並列に接続された構造とする。ここで、合分波器211で分離する波長帯は接続するセンサグループ1〜N(212,213,214,…)に使用されている部分反射器(図示なし)の反射波長が含まれるようにする。
【0064】
次に、本発明の第4実施例の動作について説明する。
【0065】
センサアレイ210以外は第1実施例と同様に動作する。センサアレイ210に入力したパルス光が合分波器211で各センサグループ1〜N(212,213,214,…)に対応した波長帯ごとに分離され、各センサグループ1〜N(212,213,214,…)に送られる。各グループのセンサは第1実施例と同様に動作する。各センサで反射したパルスがパルス列となり、合分波器211で結合して波長多重され受光部220に返信される。
【0066】
次に、本発明の第4実施例の効果について説明する。
【0067】
第1実施例の効果に加え、第1実施例で他のグループを通過する間の伝搬損失が無くなり、センサアレイ全体での伝送損失が減少する。したがって、多重化数が伝送損失で制限される場合は多重化数を増やすことができる。
【0068】
次に、本発明の第5実施例について説明する。
【0069】
図6は本発明の第5実施例の光ファイバセンサシステムの構成図である。
【0070】
この図において、301は多波長パルス光源、302は光サーキュレータ、310はセンサアレイ、320はPGC変調器、330は受光部、340は処理部であり、この処理部340はデマルチプレクサ1,2,…(341−1,341−2,…、参照信号発生器1(342)、参照信号発生器2(343)を有し、デマルチプレクサ1(341−1)には、復調器11(344−1)が接続され、この復調器11(344−1)は乗算器1(344−1−1)、乗算器2(344−1−2),LPF1(344−1−3)、LPF2(344−1−4)、アークタンジェント演算器(344−1−5)、アンラップ処理器(344−1−6)からなり、さらに、復調器12(344−2),…が接続される。また、デマルチプレクサ2(341−2)には、復調器21(344−11),…が接続される。
【0071】
第1実施例ではPGC変調器を多波長パルス光源と光サーキュレータの間に配置したが、本実施例ではPGC変調器320を光サーキュレータ302と受光部330の間に配置する。復調器11,12,…(344−1,344−2,…)はPGCの周波数とその2倍の周波数で同期検波する乗算器1と2(344−1−1,344−1−2)及びローパスフィルタ(LPF)1と2(344−1−3,344−1−4)を入力に接続し、LPF1と2(344−1−3,344−1−4)から出力される検出信号のsin成分とcos成分のアークタンジェント(arctan)を演算するアークタンジェント演算器(344−1−5)、アークタンジェントの演算で結果が±πradを超えたときに発生する不連続点を連結するアンラップ処理器(344−1−6)で構成する。PGCの周波数で同期検波するための参照信号発生器1(342)とPGCの2倍の周波数で同期検波するための参照信号発生器2(343)を処理部340に一式構成して、複数の復調器で共用する構成とする。その他は第1実施例と同様に構成する。
【0072】
次に、第5実施例の動作について説明する。
【0073】
多波長パルス光源301から出力されたパルス光が光サーキュレータ302を介してセンサアレイ310に入力され、各センサの部分反射器で反射してパルス列となり、PGC変調器320に返信される。PGC変調器320から出力されるパルス列は、図2に示した第1実施例の返信パルスと同じになる。復調器(11,12,…(344−1,344−2,…)では、乗算器1と2(344−1−1,344−1−2)、LPF1と2(344−1−3,344−1−4)がPGCの周波数とその2倍の周波数で同期検波で検出信号のsinとcosが選ばれる。そこからarctanの演算とアンラップ処理を行うことで検出信号を復調する。その他は第1実施例と同様に処理する。
【0074】
次に、本発明の第5実施例の効果について説明する。
【0075】
多波長パルス光源301からPGC変調器320の間の光ファイバの長さを変えても復調器入力のPGCの位相が変わらないため、参照信号の位相を再調整する必要がなくなる。さらに、参照信号の位相が全センサ共通となることから1組の参照信号発生器を全ての復調器で共通に用いることができるようになり、処理部のサイズとコストを減らすことができる。
【0076】
次に、本発明の第6実施例について説明する。
【0077】
図7は本発明の第6実施例の光ファイバセンサシステムの構成図である。
【0078】
401−1〜401−3,…は複数の多波長パルス光源、402は光カプラ、403−1,403−2,403−3,…はPGC変調器1〜3,…、404−1,404−2,404−3,…は光アンプ1〜3,…、405−1,405−2,405−3,…は光サーキュレータ1〜3,…、406−1,406−2,406−3,…はセンサアレイ1〜3,…、407−1,407−2,407−3,…は受光部1〜3,…、408−1,408−2,408−3,…は処理部1〜3,…である。
【0079】
図7に本実施例の構成を示す。2つの波長成分を持つパルス光をタイミングをずらして出力できるように多波長パルス光源1,2,3,…(401−1,401−2,401−3,…)と光カプラ402を構成する。光カプラ402の複数の出力に、第1実施例に示したPGC変調器、光サーキュレータ、センサアレイ、受光部と処理部を、複数、第1実施例と同様に接続する。さらに、各PGC変調器と光サーキュレータの間に光アンプを接続する。
【0080】
次に、第6実施例の動作について説明する。
【0081】
波長の異なるパルス光がパルス列となって光カプラ402から複数出力される。PGC変調器1(401−1)で各パルス光が二つに分割され光アンプ1(403−1)で増幅された後、光サーキュレータ1(405−1)を介してセンサアレイ1(406−1)に伝送される。センサアレイ1(406−1)、受光部1(407−1)、処理部1(408−1)は第1実施例と同様に動作する。PGC変調器2,3,…(403−2,403−3,…)その他添字2以降の各部は添字1の同一名称の部分と同様に動作する。
【0082】
次に、第6実施例の効果について説明する。
【0083】
高出力の光アンプを用いる場合に、光ファイバの非線型伝送損失で多重化数が制限される場合があるが、本実施例ではパルスを分割しているのでピークパワーが低くなり、非線型伝送損失を軽減して多重化数を増やすことができる。
【0084】
センサアレイまでのファイバの数を増やしてセンサ数を多くする場合、本実施例では光源とPGC変調器を共用としてシステム全体のサイズとコストを減らすことができる。
【0085】
次に、本発明の第7実施例について説明する。
【0086】
図8は本発明の第7実施例の光ファイバセンサシステムの構成図である。
【0087】
この図において、501は多波長パルス光源とPGC変調器からなる光源変調部、502は光源変調部501に接続される光サーキュレータ、510はセンサアレイ、520は受光部であり、この受光部520は、分波器521と、この分波器521に並列に接続されるO/E変換器1,2,…(522−1,522−2,…)を有している。また、これらのO/E変換器1,2,…(522−1,522−2,…)は処理部530に接続されている。この処理部530は、デマルチプレクサ1,2,…(531−1,531−2,…)と、それらのデマルチプレクサ1,2,…(531−1,531−2,…)に接続される復調器群11,12,13,;21,…(532−1,532−2,532−3,…;532−11,532−12,532−13,…)からなる。
【0088】
そこで、センサアレイ510の1つのグループに用いるセンサの部分反射器の反射波長が3つの波長(例えばλ1 ,λ2 ,λ3 )を順次繰り返して接続された構成とする。光源変調部501から出力されるパルスの繰り返し周期TP は、
TP ≧3τNTDM
と設定する。ここで、NTDM は1つの波長に時分割で多重化するセンサの数、τはPGC変調器の遅延ファイバでの往復伝搬時間であり、各センサのセシングファイバでの往復伝搬時間でもある。分波器521はセンサアレイ510の1つのグループに用いた3つの波長が分波器521の1つの出力端から出力されるようにする。この他は第1実施例と同様に構成する。
【0089】
次に、本発明の第7実施例の動作について説明する。
【0090】
図8のグループ1の返信パルス列の図を用いてパルス列が生成される様子を説明する。第1実施例と同様に光源部から送信されたパルス♯11,♯12の一部がセンサ1の2つの部分反射器で反射され、それぞれパルス♯111と♯112,♯121と♯122となり、パルス♯112と♯121が干渉して受光部520に返信される。本実施例ではλ2 のセンサ1から反射するパルス♯112と♯121と同じタイミングで、その前後に配置されたλ2 のセンサ1から反射するパルス♯122とλ3 のセンサ1から反射するパルス♯111が重なって返信される。他のセンサで反射したパルスも3つの波長が重なり、パルス列となって返信される。分波器521は各グループに対応する波長帯ごとに分離してO/E変調器1,2,…(522−1,522−2,…)に出力する。O/E変換器1,2,…(522−1,522−2,…)からは、各センサからのパルスによる干渉項と定数項、及び前後のセンサの定数項の和で表されるパルスが時分割多重されて出力される。ここで、波長が異なるパルスは干渉しないため単にパルスのパワーに比例した定数項が加算されただけの出力となる。この他は第1実施例と同様に動作する。
【0091】
次に、本発明の第7実施例の効果について説明する。
【0092】
第1実施例の効果に加え、O/E変換器1,2,…とデマルチプレクサ1,2,…の数分だけとなるので、第1実施例の1/3以下となり、システムのサイズとコストを減らすことができる。
【0093】
次に、本発明の第8実施例について説明する。
【0094】
図9は本発明の第8実施例の光ファイバセンサシステムの構成図である。
【0095】
この図において、601は多波長パルス光源とPGC変調器からなる光源変調部、602はその光源変調部601に接続される光サーキュレータ、610はセンサアレイ、620は受光部であり、この受光部620は、分波器621と、この分波器621に並列に接続されるO/E変換器11,12,13,14,21,…(622−1,622−2,622−3,622−4,622−11,…)を有している。また、これらのO/E変換器11,12,13,14,21,…(622−1,622−2,622−3,622−4,622−5,…)は処理部530に接続されている。この処理部630は、デマルチプレクサ11,12,13,14,21,…(631−1,631−2,631−3,631−4,631−11,…)と、それらのデマルチプレクサ11,12,13,14,21,…(631−1,631−2,631−3,631−4,631−11,…)に接続される復調器群111,112,113,…;121,122,123,…;131,132,133,…;141,142,143,…;211,212,213,…(632−1,632−2,632−3,…;632−11,632−12,632−13,…;632−21,632−22,632−23,…;632−31,632−32,632−33,…;632−111,636−112,636−113,…)、及び加算器11,12,…,21,…(641−1,641−2,…,641−11,…)からなる。
【0096】
そこで、各センサの部分反射器には光源変調部601から出力される波長の2つ以上を反射するものを用いる。受光部620は各波長ごとに分けてO/E変換するように構成する。処理部630はデマルチプレクサ11,12,13,14,21,…(631−1,631−2,631−3,631−4,631−11)と復調器111,112,113,…(632−1,632−2,632−3,…)を第1実施例と同様に構成して、同じセンサからの信号を加算してから出力するように復調器の出力に加算器11,12,…,21,…(641−1,641−2,…,641−11,…)を接続する。
【0097】
図9では1つのセンサに4波割り当てて4つの復調出力を加算してから出力する例を示した。この他は第1実施例と同様に構成する。
【0098】
次に、本発明の第8実施例の動作について説明をする。
【0099】
1つのセンサに複数の波長を割り当てて個々に復調するので、同じセンサで検出した信号が複数得られる。光源から復調器までの間で発生する雑音にはレーザや電子デバイスで発生するものがあり、その多くは雑音同士の相関がないものである。したがって、4つの復調出力を加算する場合、信号が4倍、雑音が√2倍となり、信号対雑音比が2倍となる。
【0100】
次に、本発明の第8実施例の効果について説明する。
【0101】
第1実施例の効果に加え、光源、復調器を含めたセンサシステム自身が発生する雑音が小さくなり、より小さな信号を検出できるようになる。
【0102】
次に、本発明の第9実施例について説明する。
【0103】
図10は本発明の第9実施例の光ファイバセンサシステムの構成図である。
【0104】
この図において、701は多波長パルス光源とPGC変調器からなる光源変調部、702は光サーキュレータ、710はセンサアレイ、720は受光部、730は処理部であり、この処理部730は復調器11,12,…,21,…(731−1,731−2,…,731−11,…)からなる。また、復調器11(731−1)は、参照信号発生器11(731−A)、参照信号発生器12(731−B)、乗算器11(731−1−1),乗算器12(731−1−2),LPF11(731−1−3)、LPF12(731−1−4)、アークタンジェント演算器1(731−1−5)、アンラップ処理器1(731−1−6)からなり、さらに、復調器12(731−2),…,復調器21(731−11)が接続される。
【0105】
このように、光源変調部701、光サーキュレータ702、センサアレイ710、受光部720を第1実施例と同様に構成する。処理部730は受光部720の複数の出力各々に複数の復調器11,12,…,21,…(731−1,731−2,…,731−11,…)を接続する。復調器11(731−1)は2つの参照信号発生器11,12(731−A,731−B)、参照信号と受光部720の出力を乗算して高周波を遮断する2つの乗算器(731−1−1,731−1−2)とLPF(731−1−3,731−1−4)、2つのLPF(731−1−3,731−1−4)から出力される信号のsinとcosから信号を算出するアークタンジェント演算器1(731−1−5)とアンラップ処理器1(731−1−6)を接続した構成とする。
【0106】
参照信号発生器11(731−A)からはPGCと同じ周波数または奇数倍の余弦波に時間幅wR 、繰り返し周期TP の方形窓を掛けた波形r1 〔図11(a)参照〕、参照信号発生器12からはPGCの2倍または0を含む偶数倍の周波数の余弦波に時間幅wR 、繰り返し周期TP の方形窓を掛けた波形r2 〔図11(b)参照〕を出力する。
【0107】
余弦波の位相はPGCの同じ周波数成分の位相に合わせる。受光部720からはTDMのパルス列が入力されるが、方形窓のタイミングは復調するセンサからのパルスのタイミングに合わせる。r1 の方形窓の時間幅wR1とr2 の方形窓の時間幅wR2は、
wR1=iodd /fPGC
wR2=ieven/fPGC
とする。ここで、iodd は奇数の整数、ievenは偶数の整数、fPGC はPGCの周波数である。繰り返し周期TP は、
TP =i1 wR1=i2 wR2
ここで、i1 とi2 は整数である。図11に示した例では、iodd =1、ieven=2、i1 =i2 =1とした。LPF11と12の遮断周波数fLPF はサンプリング周波数の1/2以下とする。
【0108】
次に、本発明の第9実施例の動作について説明する。
【0109】
第1実施例とは異なる処理部の動作について説明する。参照信号発生器11、12(731−A,731−B)の出力スペクトラムR1 、R2 を図11(c)、図11(d)に示す。数式では、
【0110】
【数1】
【0111】
と表される。ここで、aは余弦波の振幅などで決まる係数である。
【0112】
サンプリング周波数1/TP の整数倍にデルタ関数で表される出力があり、そのレベルが2つのsinc関数の和で表される。ただし、TP をwR1及びwR2の整数倍としているので、参照信号発生器11(731−A)の出力ではfPGC を除くfPGC の整数倍の周波数、参照信号発生器12(731−B)の出力では2fPGC を除くfPGC の整数倍の周波数でレベルがゼロとなる。
【0113】
受光器720の出力はTDMのパルス列であるが、参照信号の窓関数を掛けた結果は文献1の(1)式に示された連続光でのO/E変換器出力に窓関数を掛けた結果と同じであることから、連続光でのO/E変換器出力に窓関数を掛ける単純化したモデルで説明する。連続光でのO/E変換器出力スペクトラムを図11(e)に示す。文献1にも示されたように、PGC周波数の奇数倍の周波数には信号のsin、ゼロを含む偶数倍の周波数には信号のcosが現れる。このO/E変換器出力にr1 を掛けるとfPGC 近傍の信号のsinの成分が基本周波数にシフトする。乗算器出力サンプリング周波数の近傍にも信号のsinに比例した成分が現れるが、LPF11(731−1−3)に通すと信号の基本周波数のsin成分だけが得られる〔図11(f)〕。同様に、r2 を掛けると2fPGC 近傍の信号のcosの成分が基本周波数にシフトして、LPF12(731−1−4)の出力では信号のcosが得られ〔図11(g)〕、これらのarctanを演算してアンラップ処理をすることにより信号に比例した出力が得られる。
【0114】
次に、本発明の第9実施例の効果について説明する。
【0115】
文献1に示された構造では、信号とその高調波の含まれる帯域より2倍以上高い周波数にPGC周波数を設定して、PGCの高次の項も考慮してより高い周波数にサンプリング周波数を設定するのでサンプリング周波数と信号周波数の比が大きく、検出できる信号の帯域幅またはTDM多重化数を制限する要因となっていた。しかし、この実施例の方式では、信号とその高調波の含まれる帯域の2倍以上の周波数にサンプリング周波数を設定する通常のサンプリング定理でサンプリング周波数を設定できるため、信号帯域の幅またはTDM多重化数に対する制限を緩和することができる。また、処理器内で必要となるLPFの処理量が軽減される。
【0116】
簡単にまとめると、PGCの高次の項をsinc関数のゼロ点と重ねて抑制することにより不要な成分を減らし、その分伝送量を多くできる。また、処理器内でのLPFの処理量も抑制された分だけ減らすことができるのでシステムのサイズとコストを軽減できる効果がある。
【0117】
次に、本発明の第10実施例について説明する。
【0118】
図12は本発明の第10実施例の光ファイバセンサシステムの構成図である。
【0119】
この図において、801は多波長パルス光源とPGC変調器からなる光源変調部、802は光サーキュレータ、810はセンサアレイ、820は受光部、830は処理部であり、この処理部830は参照信号発生器1(831)、参照信号発生器2(832)、乗算器11(833−1)、乗算器12(833−2),…,乗算器21(833−11)、乗算器22(833−12),…,
デマルチプレクサ11(834−1),デマルチプレクサ12(834−2),…、デマルチプレクサ21(834−11),デマルチプレクサ22(834−12),…、アークタンジェント演算器11(835−1)、アークタンジェント演算器12(835−2),…、アークタンジェント演算器13(835−3)、アークタンジェント演算器21(835−11)、アークタンジェント演算器22(835−12),…、アンラップ処理器11(836−1)、アンラップ処理器12(836−2),…、アークタンジェント演算器13(835−3)、アンラップ処理器21(836−11)、アンラップ処理器22(836−12),…からなる。
【0120】
このように、光源変調部801、光サーキュレータ802、センサアレイ810、受光部820を第1実施例と同様に構成する。ただし、各センサからの干渉パルス光のPGCの位相が全センサで同じになるようにセンサアレイ各部の光ファイバの長さを決める。
【0121】
処理部830は受光部820の各出力に参照信号発生器1(831)と参照信号発生器2(832)の出力をそれぞれ乗算する乗算器11,12,…,21,22,…(833−1,833−2,…,833−11,833−12,…)、各乗算器の出力を各センサごとに分離するデマルチプレクサ11,12,…,21,22,…(834−1,834−2,…,834−11,834−12,…,…)を接続し、同一センサから出力され参照信号発生器1(831)の出力を乗算されたデマルチプレクサ(834−1,834−11)の出力と参照信号発生器2(832)の出力を乗算されたデマルチプレクサ(834−2,834−12)の出力から信号を復調するアークタンジェント演算器11,12,13,…,21,22,…(835−1,835−2,835−3,…,835−11,835−12,…)とアンラップ処理器11,12,…,21,22,…(836−1,836−2,836−3,…,836−11,836−12,…)を各デマルチプレクサ出力に接続した構成とする。ただし、本実施例のデマルチプレクサにはパルス列を分離した後にLPFを通過させる機能を持ったものを用いる(ない場合は追加する)。
【0122】
次に、本発明の第10実施例の動作について説明する。
【0123】
動作は第9実施例とほぼ同じであり、相違点は余弦波の乗算を分けて行っていることである。デマルチプレクサの出力スペクトラムは図11(f)または図11(g)と同じになる。
【0124】
次に、本発明の第10実施例の効果について説明する。
【0125】
第9実施例の効果に加え、参照信号発生器の数を第9実施例より少なくすることができるので、処理部のサイズとコストを減らすことができる。
【0126】
本発明は、更に、以下のような利用形態を有する。
【0127】
第2実施例以降の実施例では、第1実施例を基準に改良した例を示したが、例えば第3実施例のパルス配列と第4実施例のセンサアレイで多重伝送して、PGC変調器を第5実施例に示された位置に設けて、第10実施例に示した処理部で処理するなど、それぞれの実施例に示された構成の一部を組み合わせて用いることもできる。
【0128】
センサアレイを第1実施例に示した各グループを直列接続する構成と第4実施例に示した並列接続する構成を組み合わせた構造としてもよい。
【0129】
第5、9、10の実施例では、アークタンジェント演算器とアンラップ演算器を用いる例を示したが、これらの代わりに文献1に示された微分クロス乗算と積分による方法を用いてもよい。
【0130】
全ての実施例で、PGCホモダイン方式で復調する例を示したが光ヘテロダインなど他の復調方式を用いることもできる。
【0131】
全ての実施例で波長多重と時分割多重を併用する例を示したが、どちらか一方だけで多重化する構成としてもよい。また、多重化しない構成でも処理量の軽減などの他の効果は得られる。
【0132】
全ての実施例のPGC変調器でマッハ・ツェンダ干渉計の構造を用いる例で説明したが、マイケルソン干渉計、ファブリ・ペロー干渉計など他の型の干渉計の構造を用いてもよい。
【0133】
多波長パルス光源は光源単体で多波長を出力するものだけではなく、1波長の光源の出力を光カプラなどで結合したものを用いてもよい。
【0134】
第2、第3実施例で示したτ/NTDM に対するwとdの条件及びdに対するwの条件は、返信パルスの重なりが小さく、デマルチプレクサで分離できる程度であれば必ずしも満たされなくても良い。
【0135】
全ての実施例で光サーキュレータを用いる例で説明したが、光カプラなどの必要な機能をもった他の部品を用いてもよい。
【0136】
第7実施例では1つのグループに3つ、それ以外の実施例では2つの波長帯を用いる例で説明したが、それ以上の数の波長帯を用いてもよい。
【0137】
第6実施例以外でも光アンプを用いてパルス光を増幅することにより多重化数を増やしたり検出限界を改善することができる。また、光アンプの位置は第6実施例に示した位置以外にもO/E変換器の前段など光の伝搬経路中のどこかであれば良く、複数の光アンプを用いてもよい。
【0138】
第9実施例の復調器は多重伝送しない光ファイバセンサにも用いることができる。
【0139】
第9、10実施例の処理部はWDMを用いないTDMだけで多重化する構成にも適用できる。
【0140】
第9、10実施例の復調器では参照信号に方形窓を用いる例で説明したが、他の窓関数を用い、PGCの不要な成分を減衰させるようにしてもよい。
【0141】
第10実施例の処理部ではPGCの位相を全センサで統一して、1対の参照信号発生器を用いる例で説明したが、例えば、PGCの位相を4つにまとめて4対の参照信号発生器を用いるなど、PGCの位相を複数にまとめても良い。
【0142】
第10実施例の処理部では受光部出力に参照信号を乗算した後でデマルチプレックスする例を示したが、デマルチプレックスしてから参照信号を乗算しても良い。
【0143】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0144】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、センサアレイに波長選択性のある部分反射器を用いるだけの単純な構造で、波長多重伝送系を構成して伝送容量を向上させることができる。
【0145】
より具体的には、
(1)波長λ1 の2つのセンサの間の遅延部分に波長λ2 のセンサを設けることで単なる遅延ファイバを設ける場合と比べて無駄な伝搬損失の発生を避けてその分、多重化数を多くすることができる。
【0146】
(2)上記(1)に加え、サンプリング周波数の波数を高く設定できるので、検出信号の帯域幅とTDM多重化数の限界を高くすることができる。
【0147】
(3)上記(2)に加え、干渉パルス光が等間隔となるため、一定周期でサンプリングできるようになり、帯域幅を広くして処理部のサンプリング速度の制約で多重化数が制限される場合には、多重化数を2倍まで増やすことができる。処理部のサンプリング速度の制約が問題にならない場合でも、デマルチプレクサの処理量及びコストをより抑えることができる。
【0148】
(4)上記(1)の効果に加え、上記(1)における他のグループを通過する間の伝搬損失が無くなり、センサアレイ全体での伝送損失が減少する。したがって、多重化数が伝送損失で制限される場合は多重化数を増やすことができる。
【0149】
(5)多波長パルス光源からPGC変調器の間の光ファイバの長さを変えても復調器入力のPGCの位相が変わらないため、参照信号の位相を再調整する必要がなくなる。さらに、参照信号の位相が全センサ共通となることから1組の参照信号発生器を全ての復調器で共通に用いることができるようになり、処理部のサイズとコストを減らすことができる。
【0150】
(6)高出力の光アンプを用いる場合に光ファイバの非線型伝送損失で多重化数が制限される場合があるが、ここでは、パルスを分割しているのでピークパワーが低くなり、非線型伝送損失を軽減して多重化数を増やすことができる。
【0151】
センサアレイまでのファイバの数を増やしてセンサ数を多くする場合、光源とPGC変調器を共用としてシステム全体のサイズとコストを減らすことができる。
【0152】
(7)上記(1)の効果に加え、O/E変換器とデマルチプレクサの数分だけとなるので、上記(1)の1/3以下となり、システムのサイズとコストを減らすことができる。
【0153】
(8)上記(1)の効果に加え、光源、復調器を含めたセンサシステム自身が発生する雑音が小さくなり、より小さな信号を検出できるようになる。
【0154】
(9)信号とその高調波の含まれる帯域の2倍以上の周波数にサンプリング周波数を設定する通常のサンプリング定理でサンプリング周波数を設定できるため、信号帯域の幅またはTDM多重化数に対する制限を緩和することができる。また、処理器内で必要となるLPFの処理量も軽減することができる。
【0155】
(10)上記(9)の効果に加え、参照信号発生器の数を上記(9)より少なくすることができるので、処理部のサイズとコストを減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す光ファイバセンサシステムの構成図である。
【図2】 本発明の第1実施例を示す光ファイバセンサシステムのセンサアレイの配列と送受信パルス列を示す図である。
【図3】 本発明の第2実施例を示すセンサアレイの配列と送受信パルス列を示す図である。
【図4】 本発明の第3実施例を示すセンサアレイの配列と送受信パルス列を示す図である。
【図5】 本発明の第4実施例の光ファイバセンサシステムの構成図である。
【図6】 本発明の第5実施例の光ファイバセンサシステムの構成図である。
【図7】 本発明の第6実施例の光ファイバセンサシステムの構成図である。
【図8】 本発明の第7実施例の光ファイバセンサシステムの構成図である。
【図9】 本発明の第8実施例の光ファイバセンサシステムの構成図である。
【図10】 本発明の第9実施例の光ファイバセンサシステムの構成図である。
【図11】 本発明の第9実施例の参照信号発生器及びLPFの出力の説明図である。
【図12】 本発明の第10実施例の光ファイバセンサシステムの構成図である。
【符号の説明】
100,201,501,601,701,801 光源変調部
101,301 多波長パルス光源
102,320,403−1,403−2,403−3,… PGC変調器 103,402 光カプラ
104 遅延ファイバ
105 圧電子
106 発振器
107,108 ミラー
109,202,302,;405−1,405−2,405−3,…;502,602,702,802 光サーキュレータ
110,210,310,;406−1,406−2,406−3,…;510,610,710,810 センサアレイ
111−1,112−1,113−1,… 複数のセンシングファイバ
111,112,113,… 複数のセンサ
111−A,111−B;112−A,112−B;113−A,113−B,… 部分反射器
120,220,330,;407−1,407−2,407−3,…;520,620,720,820 受光部
121,521,621 分波器
122−1,122−2,122−3,…;522−1,522−2,…;622−1,622−2,622−3,622−4,622−11,… O/E変換器
130,230,340,;408−1,408−2,408−3,…;530,,630,730,830 処理部
131−1,131−2,131−3,…;341−1,341−2,…;531−1,531−2,…;631−1,631−2,631−3,631−4,631−5,…;834−1,834−2,…,834−11,834−12,… デマルチプレクサ
132,132−1,132−2,132−3,…;132−11,132−12,132−13,…;132−21,132−22,132−23,…;344−1,344−2,344−11;532−1,532−2,532−3,…;532−11,532−12,532−13,…;632−1,632−2,632−3,…;632−11,632−12,632−13,…;632−21,632−22,632−23,…;632−31,632−32,632−33,…;632−111,632−112,632−113,…;731−1,731−2,…,731−11,… 復調器
211 合分波器
212,213,214,… センサグループ1〜N
342,343,731−A,731−B,831,832 参照信号発生器
344−1−1,344−1−2,731−1−1,731−1−2,;833−1,833−2,…;833−11,833−12,… 乗算器
344−1−3,344−1−4,731−1−3,731−1−4 LPF
344−1−5,731−1−5,;835−1,835−2,835−3,…,;835−11,835−12,… アークタンジェント演算器
344−1−6,731−1−6,;836−1,836−2,836−3,…;836−11,836−12,… アンラップ処理器
401−1〜401−3,… 複数の多波長パルス光源
404−1,404−2,404−3,… 光アンプ
641−1,641−2,…,641−11 加算器
Claims (10)
- 光ファイバを伝搬する光信号の少なくとも一つがセンシングファイバを伝搬し、これと他の光信号とが干渉して干渉信号が形成され、この干渉信号により前記センシングファイバに加わる外力を検出する光ファイバセンサであって、センシングファイバと、該センシングファイバの両端に設けられて、特定波長の光信号を反射し、その他を透過する部分反射器とを含む複数のセンサから成り、これらのセンサを複数接続するセンサアレイを複数のグループで構成し、一つのグループ内では前記センシングファイバの両端に、前記センシングファイバと直列に設けられた前記部分反射器の前記特定波長を同一にし、前記特定波長の異なるグループを連結して一つのセンサアレイとした光ファイバセンサであって、パルスの繰り返し周期をTP 、パルス幅をw、同一波長のセンサの間をパルス光が往復する所要時間をTλとして、
TP ≧2τ
w≦d≦τ/NTDM
Tλ=(i/2)・TP ±d(i=1、2、3、・・・)
とすることを特徴とする光ファイバセンサ。 - 光ファイバを伝搬する光信号の少なくとも一つがセンシングファイバを伝搬し、これと他の光信号とが干渉して干渉信号が形成され、この干渉信号により前記センシングファイバに加わる外力を検出する光ファイバセンサであって、センシングファイバと、該センシングファイバの両端に設けられて、特定波長の光信号を反射し、その他を透過する部分反射器とを含む複数のセンサから成り、これらセンサを複数接続するセンサアレイを複数のグループで構成し、一つのグループ内では前後の前記部分反射器の前記特定波長を同一にし、前記特定波長の異なるグループを連結して一つのセンサアレイとした光ファイバセンサであって、パルスの繰り返し周期をT P 、パルス幅をw、同一波長のセンサの間をパルス光が往復する所要時間をT λ として、
T P ≧2τ
w≦d≦τ/N TDM
T λ ={i+(1/2)}・T P ±d(i=1、2、3、・・・)
とすることを特徴とする光ファイバセンサ。 - 請求項1又は2記載の光ファイバセンサであって、前記センサアレイから出力した出力光を波長によって分光するデマルチプレクサと、該デマルチプレクサによって分光された光を分光ごとに復調する複数の復調器とを備え、各復調器に、変調周波数で同期検波を行う第1の乗算器、変調周波数の2倍の周波数で同期検波を行う第2の乗算器、前記第1並びに第2の乗算器の出力からそれぞれ高周波成分を除く第1並びに第2のローパスフィルタ、該第1並びに第2のローパスフィルタから得られる検出信号の正弦成分と余弦成分とから逆正接を求める逆正接演算器と、求められた逆正接の不連続点をなくすアンラップ処理を行うアンラップ処理器とを設けたことを特徴とする光ファイバセンサ。
- 請求項1、2又は3記載の光ファイバセンサであって、前記センサアレイに光信号を供給する光源を複数備え、該複数の光源が交互に光信号を送信することを特徴とする光ファイバセンサ。
- 請求項4記載の光ファイバセンサにおいて、前記光源が多波長パルス光源を複数設け、各々の光源が、該光源の数と等しい数の周波数を有するパルス光を、相異なる周波数のパルス光同士が同じタイミングで伝送されるように繰り返し発生するものであることを特徴とする光ファイバセンサ。
- 請求項1又は2記載の光ファイバセンサにおいて、前記部分反射器としてファイバブラッググレーティングまたはファブリ・ペロー共振器を用いるようにしたことを特徴とする光ファイバセンサ。
- 請求項1又は2記載の光ファイバセンサにおいて、光を波長毎に分離、合成できる手段を介して、前記センサアレイのグループを並列に接続したことを特徴とする光ファイバセンサ。
- 請求項1又は2記載の光ファイバセンサにおいて、波長の異なるパルス光を複数個に分けて伝搬させることを特徴とする光ファイバセンサ。
- 請求項1又は2記載の光ファイバセンサにおいて、タイミングと波長が異なるパルス光でパルス列を形成して1つのO/E変換器に入力することを特徴とする光ファイバセンサ。
- 請求項1記載の光ファイバセンサにおいて、1つのセンサで検出する信号を複数の波長の光に取込み、前記複数の波長の光から得られた出力を加算することを特徴とする光ファイバセンサ。
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