JP2013174563A - 光ファイバセンサシステム - Google Patents

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康行 中島
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Abstract

【課題】低コストで微分出力することができる光ファイバセンサシステムを提供する。
【解決手段】光源部11と、光源部11に接続され、物理測定量に基づいて信号を生成する光ファイバセンサ12と、光ファイバセンサ12に接続され、光ファイバセンサ12から生成された信号を遅延させ、遅延させた測定信号を演算する復調部13と、を備え、光源部11は、パルス光を出力する光源21と、パルス光と、予め定めた時間差を生じさせたパルス光とを出力する前置遅延補償器22と、を有し、復調部13は、光ファイバセンサ12から信号光が入力され、信号光と、時間差を生じさせた信号光とを出力する後置遅延補償器31と、後置遅延補償器31の出力信号から測定信号を演算する復調器32と、を有し、復調器32は、時間差で、出力信号を除することにより、物理測定量の微分信号を得るものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバセンサシステムに関し、特に、遅延ファイバによる時間遅延を利用することにより、低コストかつ低処理量を実現する光ファイバセンサシステムに関する。
光ファイバセンサは、電磁誘導に対する信頼性が高く、低損失な光伝送である(例えば、特許文献1、2参照)。そのため、光ファイバセンサは、長距離かつ大規模な多点計測が可能であり、水中音響センサを利用したハイドロホン(例えば、非特許文献1参照)や加速度センサを利用した地震計(例えば、非特許文献2参照)などに利用されてきている。
また、光ファイバセンサの中でも、干渉型光ファイバセンサは位相検出を行うものである。そのため、干渉型光ファイバセンサは高感度である。また、干渉型光ファイバセンサは伝送路の損失変動の影響も受けにくい。それらのことから、干渉型光ファイバセンサは、大規模かつ高精度なセンサシステムに適している。
図4は、従来技術のPMDI(Path Matched Differential Interferometer)方式の干渉型光ファイバセンサシステムのシステム構成図である。PMDI方式のシステムは、狭線幅の繰り返しパルス波形を出力する光源、音圧等の物理量に対する応答機構を備えている光ファイバセンサ、及び遅延補償器と復調器とからなる復調部等から構成されている。
遅延補償器の遅延ファイバ長は、光ファイバセンサの受感ファイバ長と遅延ファイバ長との和に等しいものである。そのため、光源から出力されたパルス光は、光ファイバセンサを通過した後、繰り返し周期あたり2個のパルス波形となる。その後、後パルスに信号成分としてs(t)の位相変調が重畳されることになる。また、2パルスの信号光は、復調部の遅延補償器を通過後、干渉信号を含む3パルスの信号光となる。ここで、干渉信号は、前パルスの信号光と後パルスの信号光との差に等しいものである。よって、この差の信号光が復調器で復調処理されることにより、測定物理量のs(t)を得ることができる。
図5は、従来の圧電型センサ(例えば、歪みセンサ、圧力センサ等)の応用システムとして、センサ出力の後段に微分演算回路を追加することで、変位センサから速度成分等の微分出力を得るセンサシステムのシステム構成図である。このように、従来例においては、微分演算回路を新たに設けなければ、微分出力を得ることができないのである。
図6は、2チャネルの圧力センサ出力の後段にカージオイド演算回路を追加することで、圧力センサにカージオイド形状の指向性を付与するセンサシステムのシステム構成図である。このように、従来例においては、カージオイド演算回路を新たに設けなければ、カージオイド指向性を付与することができないのである。
いずれにしても、干渉型光ファイバセンサは、圧電型センサのように、センサ復調出力の後段に、微分出力の演算回路を設けたり、カージオイド指向性を付与する演算回路を設けることにより、微分出力やカージオイド指向性を得ることができる。
特開2003−344148号公報(要約、図1) 特開2008−082921号公報(要約、図1)
佐藤陵沢他、"光ファイバハイドロホンの開発"、信学技報 OPE95−2、Vol.95、No.32、pp.2−12、1995 新藤雄吾他、"光ファイバ加速度センサ"、信学技報、Vol.96、No.368、pp.9−14、1996
しかしながら、このようなセンサシステムは、センサ2チャネルで1出力となる構成を有している。そのため、センサ数は増加することになる。よって、多重化数の制約を受け、コストも増加する。また、後段に演算回路を設けることになるため、信号の処理量も増加する。
すなわち、従来技術では、微分出力やカージオイド指向性を得るには、複数のチャネルを設けなければならず、専用の演算器も設けなければならなかった。
そのため、1チャネルだけで、かつ専用の演算器を用いずに微分出力やカージオイド指向性を得ることができないという問題点があった。
したがって、1チャネルだけで、かつ、専用の演算器を用いずとも微分出力やカージオイド指向性を得ることができる光ファイバセンサシステムが望まれていた。
本発明の光ファイバセンサシステムは、光源部と、前記光源部に接続され、物理測定量に基づいて信号を生成する光ファイバセンサと、前記光ファイバセンサに接続され、前記光ファイバセンサから生成された信号を遅延させ、遅延させた測定信号を演算する復調部と、を備え、前記光源部は、パルス光を出力する光源と、前記パルス光と、予め定めた時間差を生じさせた前記パルス光とを出力する第1遅延補償器と、を有し、前記復調部は、前記光ファイバセンサから信号光が入力され、前記信号光と、前記時間差を生じさせた前記信号光とを出力する第2遅延補償器と、前記第2遅延補償器の出力信号から測定信号を演算する復調器と、を有し、前記復調器は、前記時間差で、前記出力信号を除することにより、前記物理測定量の微分信号を得ることを特徴とするものである。
また、本発明の光ファイバセンサシステムは、パルス光を出力する光源と、前記光源に接続され、前記パルス光を物理測定量に基づいて変調した信号光と、第1遅延ファイバにより予め定めた時間差を生じさせた前記パルス光を前記物理測定量に基づいて変調した信号光とを出力する光ファイバセンサと、前記光ファイバセンサに接続され、前記信号光と、第2遅延ファイバにより前記時間差を生じさせた前記信号光とから測定信号を演算する復調部と、を備え、前記第1遅延ファイバ及び第2遅延ファイバの長さは、カージオイド指向性の上限周波数と、カージオイドの時間差とに基づいて定められていることを特徴とするものである。
また、本発明の光ファイバセンサシステムは、光源部と、前記光源部に接続され、物理測定量に基づいて信号を生成する光ファイバセンサと、前記光ファイバセンサに接続され、前記光ファイバセンサから生成された信号を遅延させ、遅延させた測定信号を演算する復調部と、を備え、前記光源部は、パルス光を出力する光源と、前記パルスに予め定めた時間差を生じさせる第3遅延ファイバと、を有し、前記パルス光と、前記時間差を生じさせた前記パルス光とを出力し、前記光ファイバセンサは、前記時間差を生じさせる第4遅延ファイバを有し、前記パルス光を物理測定量に基づいて変調した信号光と、前記第4遅延ファイバにより前記時間差を生じさせた前記パルス光を前記物理測定量に基づいて変調した信号光とを出力し、前記復調部は、前記時間差を生じさせる第5遅延ファイバと、前記信号光と、前記第5遅延ファイバにより前記時間差を生じさせた前記信号光とから測定信号を演算する復調器と、を有し、前記第5遅延ファイバの長さは、前記第3遅延ファイバの長さと、前記第4遅延ファイバの長さとの和である、または、前記第3遅延ファイバの長さと、前記第4遅延ファイバの長さとの差であることを特徴とするものである。
本発明は、1チャネルで構成でき、専用の演算器を設ける必要がないため、低コストで低処理量の光ファイバセンサシステムを構築することができるという効果を有する。
本発明の実施の形態1における光ファイバセンサシステムの構成図である。 本発明の実施の形態2における光ファイバセンサシステムの構成図である。 本発明の実施の形態3における光ファイバセンサシステムの構成図である。 従来技術のPMDI(Path Matched Differential Interferometer)方式の干渉型光ファイバセンサシステムのシステム構成図である。 従来の圧電型センサ(例えば、歪みセンサ、圧力センサ等)の応用システムとして、センサ出力の後段に微分演算回路を追加することで、変位センサから速度成分等の微分出力を得るセンサシステムのシステム構成図である。 従来例における2チャネルの圧力センサ出力の後段にカージオイド演算回路を追加することで、圧力センサにカージオイド形状の指向性を付与するセンサシステムのシステム構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
実施の形態1.
(構成の説明)
図1は、本発明の実施の形態1における光ファイバセンサシステムの構成図である。図1に示すように、光ファイバセンサシステムは、光源部11と、光ファイバセンサ12と、復調部13とを備えている。
光源部11は、光源21と、前置遅延補償器22とを備えている。
復調部13は、後置遅延補償器31と、復調器32とを備えている。
光源21は、狭線幅の繰り返しパルス波形を出力するものである。
光ファイバセンサ12は、音圧等の物理量に対する応答機構を備えたものである。
前置遅延補償器22は、光カプラ41、遅延ファイバ42、及び光カプラ43等を備えており、後置遅延補償器31と同一の光路差に遅延ファイバ42が設定され、経路(1L)と経路(1S)とを有している。
後置遅延補償器31は、光カプラ61、遅延ファイバ62、及び光カプラ63等を備えており、前置遅延補償器22と同一の光路差に遅延ファイバ62が設定され、経路(2L)と経路(2S)とを有している。
つまり、遅延ファイバ42と、遅延ファイバ62とは、同一の長さに設定されている。
また、経路(1L)は、光カプラ41と、遅延ファイバ42と、光カプラ43とを通過する経路である。
経路(1S)は、光カプラ41と、光カプラ43とを通過する経路である。
経路(2L)は、光カプラ61と、遅延ファイバ62と、光カプラ63とを通過する経路である。
経路(2S)は、光カプラ61と、光カプラ63とを通過する経路である。
なお、前置遅延補償器22は、本発明の第1遅延補償器に相当する。
また、後置遅延補償器31は、本発明の第2遅延補償器に相当する。
(動作の説明)
差分出力の時間差をΔtとする。前置遅延補償器22と後置遅延補償器31との光路差は、同一のLd0に設定する。このとき、光路差は、
d0=cΔt/nf ・・・(1)
に設定する。
ただし、cは、真空中の光速であり、299792458m/secとし、nfは、光ファイバの実効屈折率で汎用のシングルモードファイバでnf〜1.468とする。
なお、図1は、マッハツェンダ型干渉計の遅延補償器の一例について例示したが、反射タイプのマイケルソン干渉計等で構成するときには、往復分が光路差になるため、Ld0=cΔt/2nfに設定する。
光源21から出力されたパルス光は、前置遅延補償器22を通過した後、繰り返し周期あたり2個のパルス光となり、光源部11から光ファイバセンサ12へと送出される。
次に、光ファイバセンサ12を通過し、測定物理量だけ位相変調された1チャネルあたり2個の信号光が、復調部13へと入力される。このとき、前後の2パルスは時間差Δtで同一の受感ファイバ(光ファイバセンサ12)を通過するため、各パルスに重畳する信号成分は、
前パルスの位相変調信号:s(t)=s0・exp(jωt)・・・(2)
後パルスの位相変調信号:s(t+Δt)=s0・exp(jω(t+Δt))・・・(3)
となる。
2パルスの信号光は、復調部13の後置遅延補償器31を通過し、干渉信号を含む3パルスとなる。干渉信号は、前後パルスの位相変調信号の差に等しいので、これを復調器32で復調処理することにより、測定物理量の差分信号を得ることができる。
ただし、Δtの2次以上の項は無視できるものとする。
このとき、干渉信号は式(4)で表される。
干渉信号:S(t)=s(t+Δt)−s(t)〜Δt・{ds(t)/dt}・・・(4)
したがって、干渉信号をΔtで除算することにより、測定物理量の微分信号を得ることができる。具体的には、復調器32内の処理の後段で除算器を設けておけばよい。そして、除算器は、微分演算回路よりも低コストである。
このとき、復調器32の出力は式(5)で表される。
復調出力:(S(t)/Δt)=ds(t)/dt・・・(5)
(効果の説明)
このように、本実施例1の構成により、除算するだけで、後段の微分演算回路を設けなくても、測定物理量の微分信号を得ることができる。そして、本実施例1の構成により得られる微分信号は、図5に示すような光ファイバセンサ復調出力の後段に微分演算回路を接続して得られる信号と等価である。よって、低コストかつ低処理量の光ファイバセンサシステムを構築することができる。
実施の形態2.
(構成の説明)
図2は、本発明の実施の形態2における光ファイバセンサシステムの構成図である。
なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図2に示すように、本発明の実施の形態2における光ファイバセンサシステムは、光源81と、光ファイバセンサ82と、復調部83とを備えている。
光源81は、狭線幅の繰り返しパルス波形を出力するものである。
光ファイバセンサ82は、光カプラ101と、光カプラ105と、遅延ファイバ102と、受感ファイバ103と、受感ファイバ104を備えており、経路(1L)と、経路(1S)とを有している。
遅延ファイバ102は、カージオイド指向性を得るために必要な時間差を与えるものである。
受感ファイバ103と受感ファイバ104は、音圧等の物理量に対する応答機構を備えたものである。
復調部83は、遅延補償器91と、復調器92とを備えている。
遅延補償器91は、光カプラ111と、光カプラ113と、遅延ファイバ112とを備えており、経路(2L)と、経路(2S)とを有している。
遅延ファイバ112は、遅延ファイバ102と同一のものである。
経路(1L)は、光カプラ101と、遅延ファイバ102と、受感ファイバ103と、光カプラ105とを通過する経路である。
経路(1S)は、光カプラ101と、受感ファイバ104と、光カプラ105とを通過する経路である。
経路(2L)は、光カプラ111と、遅延ファイバ112と、光カプラ113とを通過する経路である。
経路(2S)は、光カプラ111と、光カプラ113とを通過する経路である。
このとき、干渉信号に重畳される位相雑音を低減するために、遅延ファイバ102と遅延ファイバ112とは、同一の長さに設定される。また、光ファイバセンサ82内の2個の受感ファイバ103、104は、従来技術の図6のカージオイド素子S1、S2に相当するため、同一感度のセンサを、間隔が2dの位置に設置することとする。
なお、遅延ファイバ102は、本発明における第1遅延ファイバに相当する。
また、遅延ファイバ112は、本発明における第2遅延ファイバに相当する。
(動作の説明)
カージオイド指向性を得るために必要な時間差をΔtとする。光ファイバセンサ82及び遅延補償器91の光路差は、
d0=cΔt/nf ・・・(1)
に設定する。
ただし、cは、真空中の光速であり、299792458m/secとし、nfは、光ファイバの実効屈折率で汎用のシングルモードファイバでnf〜1.468とする。
なお、図2は、マッハツェンダ型干渉計の遅延補償器の一例について例示したが、反射タイプのマイケルソン干渉計等で構成するときには、往復分が光路差になるため、Ld0=cΔt/2nfに設定する。
光源81から出力されたパルス光は、光ファイバセンサ82を通過して、測定物理量分だけ位相変調された1チャネルあたり2個の信号光が、復調部83へと入力される。このとき、前後の2パルスは、時間差Δtで異なる受感ファイバ103、104をそれぞれ通過するため、各パルスに重畳する信号成分は、
Figure 2013174563
Figure 2013174563
となる。
2パルスの信号光は、復調部83の遅延補償器91を通過して干渉信号を含む3パルスとなる。干渉信号は、前後パルスの位相変調信号の差に等しいので、これを復調器92で復調処理することにより、後述する式(12)のようにカージオイド指向性が得られる。受波素子間隔d0、カージオイド指向性の上限角振動数:ω0のとき、干渉信号は、式(8)で表される。
Figure 2013174563
そして、以下の条件式(9)、(10)と近似式(11)とを式(8)に代入し、代入した結果は、式(12)で表される。
ω=ω0 ・・・(9)
Δt=2k0d/ω0=2d/cs ・・・(10)
0d<<1 ・・・(11)
ここで、式(9)は、カージオイド指向性の上限周波数を表すものとする。
また、式(10)は、カージオイドの時間差の定義式を表すものとする。ただし、csは音速を表すものとする。
また、式(11)は、カージオイド指向性の近似条件を表すものとする。ただし、(k0d)の2次以上の項は無視できるとする。
Figure 2013174563
以上のように、式(10)を満たすように、遅延ファイバ102、112を設定することにより、式(11)の条件が満たされるカージオイド指向性の上限周波数以下の周波数において、(1+cosθ)のカージオイド指向性が得られる。
具体的には、後述するように、上限周波数とセンサ間の距離であるdとに基づいて、遅延ファイバ102、112の長さを設定することで、カージオイド指向性を得ることができる。
(効果の説明)
本実施例2の構成により、1チャネルの光ファイバセンサを使い、測定物理量のカージオイド指向性を得ることができる。本実施例2の構成により得られる信号は、図6に示すような光ファイバセンサ2チャネルの復調出力の後段にカージオイド演算回路を接続して得られる信号と等価である。よって、低コストかつ低処理量の光ファイバセンサシステムを構築することができる。
実施の形態3.
(構成の説明)
図3は、本発明の実施の形態3における光ファイバセンサシステムの構成図である。
なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図3に示すように、光ファイバセンサシステムは、光源部201と、光ファイバセンサ202と、復調部203とを備えている。
光源部201は、光源211と、前置遅延補償器212とを備えている。
光源211は、狭線幅の繰り返しパルス波形を出力するものである。
前置遅延補償器212は、光カプラ251と、遅延ファイバ252と、光カプラ253とを備えており、経路(1L)と、経路(1S)とを有している。
遅延ファイバ252は、カージオイド指向性を得るために必要な時間差を与えるものである。
経路(1L)は、光カプラ251と、遅延ファイバ252と、光カプラ253とを経路とするものである。
経路(1S)は、光カプラ251と、光カプラ253とを経路とするものである。
光ファイバセンサ202は、光カプラ261と、受感ファイバ262と、遅延ファイバ263と、受感ファイバ264と、光カプラ265とを備えており、経路(2L)と、経路(2S)とを有している。
受感ファイバ262、264は、音圧等の物理量に対する応答機構を備えているものである。
経路(2L)は、光カプラ261と、受感ファイバ262と、遅延ファイバ263と、光カプラ265とを経路とするものである。
経路(2S)は、光カプラ261と、受感ファイバ264と、光カプラ265とを経路とするものである。
復調部203は、後置遅延補償器221と、復調器222とを備えている。
後置遅延補償器221は、光カプラ271と、遅延ファイバ272と、光カプラ273とを備えており、経路(3L)と、経路(3S)とを有している。
経路(3L)は、光カプラ271と、遅延ファイバ272と、光カプラ273とを経路とするものである。
経路(3S)は、光カプラ271と、光カプラ273とを経路とするものである。
このとき、干渉信号に重畳される位相雑音を低減するために、後置遅延補償器221の遅延ファイバ272は、前置遅延補償器212の遅延ファイバ252と光ファイバセンサ202の遅延ファイバ263との和又は差に等しくなるように設定する。
また、光ファイバセンサ202内の2個の受感ファイバ262、264は、従来技術の図6のカージオイド素子S1、S2に相当するため、同一感度のセンサを、間隔が2dの位置に設置する。
なお、遅延ファイバ252は、本発明における第3遅延ファイバに相当する。
また、遅延ファイバ263は、本発明における第4遅延ファイバに相当する。
また、遅延ファイバ272は、本発明における第5遅延ファイバに相当する。
(動作の説明)
光源211から出力されたパルス光は、前置遅延補償器212を通過した後、繰り返し周期あたり2個のパルス波形となり、光源部201から光ファイバセンサ202へと送出される。
次に、光ファイバセンサ202を通過して、測定物理量分だけ位相変調された1チャネルあたり4個の信号光が、復調部203へと入力される。
4パルスの信号光は、復調部203の後置遅延補償器221を通過し、干渉信号を含む7パルスとなる。このとき、遅延ファイバ272が、前置遅延補償器212の遅延ファイバ252と、光ファイバセンサ202の遅延ファイバ263との和又は差に等しくなるように設定する。具体的には、Ld2=Ld0+Ld1又はLd2=Ld0−Ld1となるように設定する。このようにすることで、干渉信号は、s1(t+Δt)−s2(t)又はs2(t+Δt)−s1(t)となる。
そのため、実施例2と同様に、式(10)を満たすように、遅延ファイバ252、263、272を設定することにより、式(11)の条件が満たされるカージオイド指向性の上限周波数以下の周波数において、(1+cosθ)のカージオイド指向性が得られる。
(効果の説明)
本実施例3の構成により、実施例2と同様に、1チャネルの光ファイバセンサを使い、測定物理量のカージオイド指向性を得ることができる。本実施例3の構成により得られた信号は、図6に示すような光ファイバセンサ2チャネルの復調出力の後段にカージオイド演算回路を接続して得られる信号と等価である。よって、低コストかつ低処理量の光ファイバセンサを構築することができる。
また、実施例2では、カージオイド指向性を得るために必要な時間差を与える遅延ファイバ102、112を光ファイバセンサ82と遅延補償器91とにそれぞれ内蔵していたが、本実施例3では、前置遅延補償器212と後置遅延補償器221とに内蔵するため、光ファイバセンサ202内部に長距離の遅延ファイバが不要となる。
具体的には、Ld2=Ld0+Ld1又はLd2=Ld0−Ld1となるように設定されるため、遅延ファイバ272の長さLd2か遅延ファイバ252の長さLd0のいずれかを長距離の遅延ファイバとすればよい。
例えば、カージオイドの上限周波数を2kHzとした場合、
ω0=2π×2000=12566(rad)
(11)式の近似条件 k0d<<1より、
0d=ω0d/cs=8dなので、例えば、d=5(cm)に設定すると、
(10)式より、Δt=2d/cs=67(μsec)
(1)式より、Ld0=cΔt/nf=13.6(km)
となる。これにより、実施例2においては、多点計測を前提とした場合、光ファイバセンサ82を複数設けることになるので、全ての光ファイバセンサに10km以上の遅延ファイバを内蔵する必要がある。これに対して、本実施例3では、光源部201と、復調部203とに1個ずつの遅延ファイバを設けるだけでよい、すなわち、遅延ファイバ252、272だけでよい。そのため、実施例2と比較して、光ファイバセンサの小型化・低コスト化が可能である。
全ての実施例1〜3において、動作原理の説明のために単チャネル構成について示したが、時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)、空間分割多重(SDM:Space Division Multiplexing)の構成においても、同様の効果がある。
全ての実施例1〜3において、動作原理の説明のためにマッハツェンダ干渉型の遅延補償器及び光ファイバセンサについて示したが、反射タイプのマイケルソン干渉型、FBG(Fiber Bragg Grating)や誘導多層膜を利用したインライン干渉型においても、同様の効果がある。
11、201 光源部、12、82、202 光ファイバセンサ、13、83、203 復調部、21、81、211 光源、22、212 前置遅延補償器、31 後置遅延補償器、32、92、222 復調器、41、43、61、63、101、105、111、113、251、253、261、265、271、273 光カプラ、1、2、42、62、102、112、252、263、272 遅延ファイバ、103、104、262、264 受感ファイバ。

Claims (3)

  1. 光源部と、
    前記光源部に接続され、物理測定量に基づいて信号を生成する光ファイバセンサと、
    前記光ファイバセンサに接続され、前記光ファイバセンサから生成された信号を遅延させ、遅延させた測定信号を演算する復調部と、
    を備え、
    前記光源部は、
    パルス光を出力する光源と、
    前記パルス光と、予め定めた時間差を生じさせた前記パルス光とを出力する第1遅延補償器と、
    を有し、
    前記復調部は、
    前記光ファイバセンサから信号光が入力され、前記信号光と、前記時間差を生じさせた前記信号光とを出力する第2遅延補償器と、
    前記第2遅延補償器の出力信号から測定信号を演算する復調器と、
    を有し、
    前記復調器は、
    前記時間差で、前記出力信号を除することにより、前記物理測定量の微分信号を得る
    ことを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  2. パルス光を出力する光源と、
    前記光源に接続され、前記パルス光を物理測定量に基づいて変調した信号光と、第1遅延ファイバにより予め定めた時間差を生じさせた前記パルス光を前記物理測定量に基づいて変調した信号光とを出力する光ファイバセンサと、
    前記光ファイバセンサに接続され、前記信号光と、第2遅延ファイバにより前記時間差を生じさせた前記信号光とから測定信号を演算する復調部と、
    を備え、
    前記第1遅延ファイバ及び第2遅延ファイバの長さは、
    カージオイド指向性の上限周波数と、カージオイドの時間差とに基づいて定められている
    ことを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  3. 光源部と、
    前記光源部に接続され、物理測定量に基づいて信号を生成する光ファイバセンサと、
    前記光ファイバセンサに接続され、前記光ファイバセンサから生成された信号を遅延させ、遅延させた測定信号を演算する復調部と、
    を備え、
    前記光源部は、
    パルス光を出力する光源と、
    前記パルスに予め定めた時間差を生じさせる第3遅延ファイバと、
    を有し、
    前記パルス光と、前記時間差を生じさせた前記パルス光とを出力し、
    前記光ファイバセンサは、
    前記時間差を生じさせる第4遅延ファイバを有し、
    前記パルス光を物理測定量に基づいて変調した信号光と、前記第4遅延ファイバにより前記時間差を生じさせた前記パルス光を前記物理測定量に基づいて変調した信号光とを出力し、
    前記復調部は、
    前記時間差を生じさせる第5遅延ファイバと、
    前記信号光と、前記第5遅延ファイバにより前記時間差を生じさせた前記信号光とから測定信号を演算する復調器と、
    を有し、
    前記第5遅延ファイバの長さは、
    前記第3遅延ファイバの長さと、前記第4遅延ファイバの長さとの和である、または、
    前記第3遅延ファイバの長さと、前記第4遅延ファイバの長さとの差である
    ことを特徴とする光ファイバセンサシステム。
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