JP4144231B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯を高周波で点灯させる放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図20に従来例を示す。交流電源Eは、整流回路DBにより整流された後、直流電源回路1を介して少なくとも一つのスイッチング素子により構成されるインバータ回路2により高周波に変換される。制御回路3はインバータ回路2のスイッチング素子の駆動制御をしている。インバータ回路2の後段には、直流カット用のコンデンサC3を介して、トランスT1の1次巻線n11と、トランスT2の1次巻線n1とコンデンサC9の直列回路が並列に接続されている。トランスT1の2次巻線n22には共振用インダクタL1と共振用コンデンサC4からなる直列共振回路が接続され、コンデンサC4両端には負荷である放電灯LAの対となるランプ・ピンa1,b1がそれぞれ接続されている。一方、トランスT2の予熱巻線n2の一端は直流カット用コンデンサC6を介してランプ・ピンa1に接続され、もう一端はランプ・ピンa2に接続されている。トランスT2の予熱巻線n3の一端は直流カット用コンデンサC7を介してランプ・ピンb2に接続され、もう一端はランプ・ピンb1に接続されている。またインバータ回路2内の直流電圧の高圧端子Xからは放電灯LAのランプ・ピンa2の間に抵抗R1を接続するとともに、ランプ・ピンb2は無負荷検出回路4の高圧側に接続されている。インバータ回路2内の直流電圧の低圧端子Yは検出回路4の低圧側に接続されている。検出回路4はランプ・ピンb2から抵抗R2とダイオードD4を介して抵抗R3とコンデンサC8の並列回路に接続されている。また、ダイオードD4のカソードは検出信号線として、制御回路3に接続されている。
【0003】
最初にインバータの動作について説明する。制御回路3によりインバータ回路2のスイッチング素子が高周波でオン、オフされると、共振用コンデンサC4の両端には、インダクタL1と共振用コンデンサC4の共振回路と、インバータ回路2の発振周波数によって決まる共振電圧が発生する。この共振電圧を放電灯LAの予熱時、始動時及び点灯時と制御回路3により周波数を変化させて放電灯LAを始動・点灯させている。
【0004】
次に無負荷検出回路4の動作を説明する。放電灯LAのランプ・ピンが全て接続されている、すなわち放電灯LAが装着されている場合、インバータ回路2内の直流電圧の高圧端子Xから、抵抗R1、ランプ・ピンa2、放電灯LAのフィラメントfA、ランプ・ピンa1、トランスT1の2次巻線n22、共振用インダクタL1、ランプ・ピンb1、放電灯LAのフィラメントfB、ランプ・ピンb2、抵抗R2、ダイオードD4、抵抗R3とコンデンサC8の並列回路を介してインバータ回路2内の直流電圧の低圧端子Yへと直流電流が流れることによりコンデンサC8が充電され、コンデンサC8の両端に電圧が発生し、制御回路3はこの検出信号によりインバータ回路2の発振を開始もしくは継続させる。
【0005】
一方、放電灯LAのランプ・ピンが全て接続されていない、すなわち放電灯LAが完全に装着されていない、あるいはフィラメントfAが断線している、あるいはフィラメントfBが断線している場合においては、この直流電流が流れるループが遮断されるので、コンデンサC8の両端に電圧が発生せず、制御回路3はこの検出信号によりインバータ回路2の発振を停止させる。
【0006】
以上のように放電灯LAの点灯以前の状態においては、ランプの装着、未装着を無負荷検出回路4により検出し、ランプ未装着時は確実にインバータ回路2の発振を停止させることができるので、ランプ未装着時のインバータ回路2の発振による部品のストレスを無くすことができる。このような従来例は例えば特開平8−167484号に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来装置においては、放電灯LAが点灯した以降でのランプ・ピンの接触不良の検出が完全にできないという課題がある。放電灯LAが点灯する以前(不点灯状態又は予熱状態)においては、放電灯LAのインピーダンスが無限大であるため、いずれのランプ・ピンが接触不良となっても上記検出回路4のコンデンサC8を充電する経路はなく、ランプ・ピン接触不良を検出してインバータ回路2を発振停止させることができるが、放電灯LAが点灯した後にランプ・ピンa1又はb1で接触不良が生じた場合は、放電灯LAが低抵抗成分となり、放電灯LAを介して直流電流が流れるために、上記検出回路4のコンデンサC8の充電は継続され、ランプ・ピン接触不良を検出してインバータ回路2を発振停止させることができない。つまり、ランプ・ピンa1(又はb1)が接触不良になっていても、直流電流がインバータ回路2内の直流電圧の高圧端子Xから、抵抗R1、ランプ・ピンa2、放電灯LA、ランプ・ピンb2、抵抗R2、ダイオードD4、抵抗R3とコンデンサC8の並列回路を介して、インバータ回路2内の直流電圧端子の低圧端子Yへと流れてしまい、コンデンサC8を充電してしまって、ランプ・ピン接触不良が検出できないため、ランプソケットとの接触不良による発熱といった問題が生じてしまう。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、放電灯の点灯中においても、ランプ・ピンの接触不良の検出ができる放電灯点灯装置を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にあっては、上記の課題を解決するために、図1に示すように、直流電源VDCと、この直流電源VDCの出力を高周波に変換して放電灯LAに供給する少なくとも1つのスイッチング素子SWから構成される高周波電源INVと、高周波電源INVの出力に接続され放電灯LAの一対のフィラメントfA,fBにそれぞれインピーダンス素子ZA ,ZB を介してフィラメント電流を流す高周波電源INVに対して絶縁されたフィラメント予熱用高周波電源A,Bを有するフィラメント電流ループ、フィラメント電流ループ外にフィラメント電流ループに流れる電流を検出する検出手段5とを備えてなる放電灯点灯装置において、検出手段5の出力が所定値に達することによって高周波電源INV側に接続された放電灯LAのそれぞれの端子a1,b1の端子外れを検出し、高周波電源INVの出力を抑制または停止するように制御することを前提とするものである。
【0010】
図1は本発明の基本構成を示す概念図である。直流電源VDCの出力には、少なくとも1つのスイッチング素子SWを含んだ高周波電源INVが接続されている。高周波電源INVの出力には、放電灯LAの1対のフィラメントfA及びfBの内、それぞれ一端のフィラメント端子(ランプ・ピン)a1及びb1が接続され、放電灯LAは高周波電源INVから高周波電力を供給される。一方、フィラメントfA及びfBの他方のフィラメント端子(ランプ・ピン)をa2及びb2とすると、フィラメントfA及びfBの両端、つまりa1−a2間及びb1−b2間にはそれぞれ予熱用高周波電源A及びBがインピーダンス素子ZA 及びZB を介して接続されており、フィラメント予熱用の閉回路が構成されている。
【0011】
また、高周波電源INV側に接続されたフィラメント端子a1あるいはb1が接触不良等により接続されていない場合に、上記フィラメント予熱用の閉回路に発生する電気的特性の変化を検出する手段として、ランプ・ピン外れ検出回路5を設けている。そしてランプ・ピン外れ検出回路5の出力は上記高周波電源INVのスイッチング素子SWを駆動制御する制御回路3に接続されている。
【0012】
以下、図1の概念図により本発明の動作について説明する。放電灯LAが点灯中の場合について考える。放電灯LAが点灯している場合に放電灯LAに流れるランプ電流の経路は、通常、高周波電源INVからランプ・ピンa1及びb1を経由してフィラメントfA及びfBに到達し、放電灯LAの管内にてフィラメントfA−fB間で放電電流が流れる。しかしながら、ランプ・ピンa1及び/あるいはb1が接触不良等により接続されていない場合には、上記のランプ電流経路が遮断される為、ランプ電流は予熱用高周波電源A及び/あるいはB、そしてインピーダンス素子ZA 及び/あるいはZB を通り、ランプ・ピンa2及び/あるいはb2を経由してフィラメントfA及びfBに到達し、放電灯LAの管内にてフィラメントfA−fB間で放電電流が流れようとする。この時、フィラメントfA及び/あるいはfBの予熱用閉回路では、ランプ電流が流れることによって電気的特性に変化が生じる。ランプ・ピン外れ検出回路5は、このランプ・ピンa1及び/あるいはb1が非接続状態である場合に、ランプ電流の迂回によって発生する予熱用閉回路の電気的特性変化を検出して、ランプ・ピンa1及び/あるいはb1が非接続状態であることを検出する。そしてランプ・ピン外れ検出回路5が、ランプ・ピンa1及び/あるいはb1が非接続状態であることを検出すると、その検出出力信号が高周波電源INVの制御回路3に伝達され、高周波電源INVの出力を抑制あるいは停止するように制御する。
【0013】
以上、本発明は、高周波電源INV側に接続されたランプ・ピンa1及び/あるいはb1が非接続状態の場合に、ランプ電流が予熱用閉回路に迂回することによって発生する、予熱用閉回路の電気的特性変化を検出してランプピンの接続不良を検知することを特徴としている。
次に具体的回路例について説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本発明の実施形態1の回路図を図2に示す。以下、その回路構成について説明する。交流電源Eから整流器DBを介してDC変換する直流電源回路1が接続されている。直流電源回路1の出力には直列接続された1対のスイッチング素子を含んだ高周波電源INVが接続され、スイッチング素子が高周波でオンオフして高周波電圧を出力する。制御回路3はスイッチング素子の駆動制御を行う。高周波電源INVの出力には、インバータ負荷回路として直流カットコンデンサC3を介して、トランスT1の1次巻線n11と、トランスT2の1次巻線n1及びコンデンサC9の直列回路が並列接続されている。トランスT1の2次巻線n22には共振用インダクタL1と共振用コンデンサC4からなる直列共振回路が接続され、コンデンサC4の両端には負荷である放電灯LAの対となるランプ・ピンa1,b1がそれぞれ接続されている。一方、トランスT2の予熱巻線n2の一端は、インピーダンス素子である直流カット用コンデンサC6を介してランプ・ピンa1に接続され、他方の一端はランプ・ピンa2に接続されている。また同様にトランスT2の予熱巻線n3の一端は、これもインピーダンス素子である直流カット用コンデンサC7を介してランプ・ピンb2に接続され、他方の一端はランプ・ピンb1に接続されている。以上、ここまでは従来例にて述べた回路構成と全く同様である。
【0015】
従来例の回路とは異なる回路としては、以下の回路が構成されている。トランスT2の検出巻線としてn4を設け、この検出巻線n4の一端は回路グランドに接続されており、他方の一端と回路グランド間にはダイオードD5を介して抵抗R4と抵抗R5の直列回路が接続され、抵抗R5の両端にはコンデンサC10が接続されている。抵抗R4とR5の接続点はランプ・ピン外れ検出回路5に接続されており、ランプ・ピン外れ検出回路5の出力は制御回路3に接続されている。
【0016】
以下、図2の回路の動作について説明する。まず、高周波電源INVを含めた点灯主回路及び予熱回路の動作について説明する。図4は交流電源Eが投入されてから放電灯LAが点灯するまでの主回路の共振カーブを示したものである。尚、実線X1は放電灯LAの不点灯時のコンデンサC4の両端電圧の変化を示し、実線X2は放電灯LAが点灯した後の放電灯LAの放電電流特性を示している。
【0017】
交流電源Eが投入されると、高周波電源INVは制御回路3により、まず先行予熱としてある所定時間、周波数faにて動作する。この時、コンデンサC4の両端電圧Vc4(ランプ電圧VLA)としては、インダクタL1及びコンデンサC4にて決定される無負荷時共振カーブX1上の点aの電圧が印加される。と同時にフィラメントfA,fBにはトランスT2の2次巻線n2,n3(予熱用高周波電源)よりそれぞれフィラメント電流が供給され、先行予熱される。なお、図4のf0はインダクタL1とコンデンサC4とで決まる共振周波数である。
【0018】
次に放電灯LAを始動点灯させる為に、高周波電源INVは制御回路3により周波数fbにて動作し、放電灯LAの両端電圧(VLA)には、無負荷時共振カーブX1上の点bの電圧が印加される。そして放電灯LAが点灯すると、共振要素として放電灯LAの放電抵抗成分がLC共振系(インダクタL1とコンデンサC4)に加わる為、共振カーブが変化し、点灯時共振カーブX2上の点b’へ移行する。最後に所望の点灯出力を得る為に、高周波電源INVは周波数fcにて動作し、点灯時共振カーブX2上の点cへ移行して放電灯LAは点灯を維持する。
【0019】
次に、ランプ・ピン外れ検出回路5の動作について説明する。図5は放電灯LAのランプ・ピンが全て接続された通常点灯状態の場合(図中のa)と、放電灯LAが点灯中に高周波電源INV側に接続されたランプ・ピンa1及び/あるいはb1が非接続状態になった場合(図中のb)について、抵抗R5の両端電圧VR5を示したものである。ランプ・ピンが全て接続された通常点灯状態の場合、トランスT2の2次巻線n4には、2次巻線n2及びn3に発生している予熱用高周波電源の電圧に相応した電圧、つまりフィラメントfA及びfBに供給されるフィラメント電流に応じた電圧が発生しており、その2次巻線n4の電圧をダイオードD5にて半波整流し、コンデンサC10にて平滑した電圧が抵抗R5の両端に発生している。この時の抵抗R5の電圧VR5は、ランプ・ピンが外れたことを認識する検出しきい値Vthよりも低くなっている。
【0020】
次に、放電灯LAの点灯中に高周波電源INV側に接続されたランプ・ピンa1及び/あるいはb1が非接続状態になった場合には、先の概念説明でも述べたように、ランプ電流がフィラメント電流ループに迂回して流れる為に、2次巻線n4の電圧は通常2次巻線n2及びn3から供給されているフィラメント電流の他に、ランプ電流分も加えた合成電流に相応した電圧が発生する為、抵抗R5の電圧VR5は増加して、検出しきい値Vthを超える。ランプ・ピン外れ検出回路5では、抵抗R5の電圧VR5が検出しきい値Vthを超えたことでランプ・ピンが非接続状態になったと認識し、この検出出力が制御回路3に伝達される。制御回路3はこの検出出力信号を受けて、高周波電源INVの出力を抑制あるいは停止するように制御する。
【0021】
以上の動作により、本実施形態においては、放電灯LAが点灯している状態において、高周波電源INV側に接続されたランプ・ピンa1及び/あるいはb1の接触不良を検出することができる放電灯点灯装置を提供することができる。
【0022】
尚、図2中の直流電源回路1としては、図3に示す完全平滑電源(図3a)や、部分平滑電源(図3b)のいずれでも良く、それを実現する回路としては、昇圧チョッパ回路、昇降圧チョッパ回路、降圧チョッパ回路などのアクティブフィルタ回路やパッシブフィルタ回路等を用いても良い。
【0023】
また、図2では高周波電源INV内の下段のスイッチング素子の両端に負荷回路が接続されているが、これは上段のスイッチング素子の両端に接続したものであっても特に問題はない。また、高周波電源INV内のスイッチング素子は、MOSFET、あるいはバイポーラトランジスタと逆方向ダイオードの並列回路のどちらを採用しても良い。
【0024】
(実施形態2)
本発明の実施形態2の回路図を図6に示す。実施形態1で説明した図2の回路図との相違は以下の通りである。スイッチング素子Q1,Q2の接続点と直流カットコンデンサC3の一端との間にカレントトランスCTを接続し、カレントトランスCTの2次巻線から抵抗R6,R7を介してスイッチング素子Q1,Q2のゲート端子−ソース端子間に接続する。これにより、スイッチング素子Q1,Q2のON/OFF動作はカレントトランスCTにより自励駆動される。尚、スイッチング素子Q2のゲート端子−ソース端子間にはスイッチング素子Q4を接続し、スイッチング素子Q4のべース端子は制御回路3に接続されている。これにより、制御回路3からスイッチング素子Q4がONするように制御すれば、スイッチング素子Q2がOFFを維持し、スイッチング素子Q1,Q2のON/OFF駆動を停止制御することが可能となる。
【0025】
予熱回路では、トランスT2の1次巻線n1とコンデンサC9の接続位置を入れ換えている。但し、これによる図2の回路との動作の相違はない。また、実施形態1で述べたランプ・ピンa1及び/あるいはb1端子外れ時の検出回路である、トランスT2の検出巻線n4は削除し、代わりに1次巻線n1の途中より引出し線を設けて検出巻線n1’とし、それを端子外れ検出用巻線としてダイオードD5のアノードに接続している。また、トランスT2の2次巻線n2,n3の巻き方向の極性が互いに逆になっている。また、従来例にて述べた無負荷検出回路4を新たに付加している。つまり、高周波電源内の直流電源の高圧端子Xから放電灯LAのランプ・ピンa2の間に抵抗R1を接続するとともに、ランプ・ピンb2と高周波電源内の直流電源の低圧端子Yとの間に抵抗R2とダイオードD4を介して抵抗R3とコンデンサC8の並列回路が接続される。これにより、高周波電源の高圧端子Xから抵抗R1、ランプ・ピンa2、フィラメントfA、ランプ・ピンa1、トランスT1(2次巻線n22)、インダクタL1、ランプ・ピンb1、フィラメントfB、ランプ・ピンb2、抵抗R2、タイオードD4、抵抗R3とコンデンサC8の並列回路を介して高周波電源の低圧端子Yに至る直流電流ループが形成される。また、ダイオードD4と抵抗R3の接続点からは無負荷検出回路4の出力信号線として制御回路3に接続される。なお、無負荷検出回路4やランプピン外れ検出回路5は入力信号を所定の検出しきい値と比較するコンパレータであっても良いし、制御回路3が電圧比較機能を有していれば、入力信号をそのまま制御回路3に入力するものであっても良い。
【0026】
以下、図6の回路の動作について説明する。まず、実施形態1でも述べたランプ・ピン外れ検出回路の動作について述べる。図7は放電灯LAのランプ・ピンが全て接続された通常点灯状態の場合(図中のa)と、放電灯LAが点灯中に高周波電源側に接続されたランプ・ピンa1あるいはb1が非接続状態になった場合(図中のb,c)について、抵抗R5の両端電圧VR5を示したものである。
【0027】
実施形態1の場合と同様に、ランプ・ピンが全て接続された通常点灯状態の場合、トランスT2の検出巻線n1’には、1次巻線n1で発生している予熱用高周波電源の電圧に相応した電圧、つまりはフィラメントfA及びfBに供給されるフィラメント電流に応じた電圧が発生しており、その電圧をダイオードD5にて半波整流し、コンデンサC10にて平滑した電圧が抵抗R5の両端に発生している。この時の抵抗R5の電圧VR5は、ランプ・ピンが外れたことを認識する検出しきい値Vth1よりも低くなっている。また本実施形態では新たに検出しきい値Vth2(<Vth1)を設け、通常点灯状態では抵抗R5の電圧VR5>Vth2となるように検出しきい値Vth2を設定する。
【0028】
次に、放電灯LAの点灯中に高周波電源側に接続されたランプ・ピン、例えばa1が非接続状態になった場合には、上述のようにランプ電流がフィラメント電流ループに迂回して流れる為に、検出巻線n1’の電圧は通常2次巻線n2から供給されているフィラメント電流の他に、ランプ電流分も加えた合成電流に相応した電圧が発生する為、抵抗R5の電圧VR5は増加して検出しきい値Vth1を超える。これによりランプ・ピン外れ検出回路では、図7(b)のように、抵抗R5の電圧VR5が検出しきい値Vth1を超えたことでランプ・ピンa1が非接続状態になったと認識し、この検出出力が制御回路3に伝達される。
【0029】
また、他方のランプ・ピンb1が非接続状態になった場合には、ランプ・ピンa1外れ時と同様にランプ電流がフィラメント電流ループに迂回して流れるが、ここで注意したいのは本実施形態では2次巻線n2とn3が相反する巻方向の極性のため、ランプ電流とフィラメント電流の合成電流がランプ・ピンa1の外れ時とは異なり、例えばフィラメント電流とランプ電流とでお互いに相殺したような合成電流になる場合も考えられる。その場合、抵抗R5の電圧VR5は逆に低下する場合も考えられる。従って、検出しきい値Vth2を下限しきい値として設定し、図7(c)のように、抵抗R5の電圧VR5が検出しきい値Vth2よりも低くなった場合に、ランプ・ピンb1が非接続状態になったと認識させるようにした。
尚、ランプ・ピン外れ検出回路5では、ランプ・ピンが非接続状態になったことを認識すると、この検出出力が制御回路3に伝達され、制御回路3はこの検出出力信号を受けて、高周波電源の出力を抑制あるいは停止するように制御することは実施形態1と同様である。
【0030】
次に無負荷検出回路の動作については、従来例でも述べたようにフィラメントfA及び/あるいはfBが外れることで高圧端子Xからの直流電流ループが遮断されるために、コンデンサC8の両端電圧が発生せず、これにより放電灯LAの装着、未装着を判別することができる。また、この無負荷検出回路は放電灯LAが点灯する以前の状態であれば、ランプ・ピンの全端子、つまりa1,a2,b1,b2の外れを検出可能であると共に、ランプ点灯中であれば非高周波電源側のランプ・ピンa2,b2の外れが検出可能である。
なお、放電灯LAが点灯に至る高周波電源の周波数制御やトランスT2によるフィラメント予熱などの動作は実施形態1と同様であるので省略する。
【0031】
以上より、本実施形態においては、実施形態1で述べたランプ・ピン外れ検出回路と、従来例で述べた無負荷検出回路を共に搭載することで、放電灯LAの点灯状態において、高周波電源側、非高周波電源側を問わず、全てのランプ・ピン外れ(接触不良)を検出することができる放電灯点灯装置を提供することができる
また、ランプ・ピン外れ検出巻線として、実施形態1とは異なり予熱トランスの1次巻線n1’を利用した為、簡単な回路要素で検出回路が構成できる
また、ランプ・ピン外れ検出回路5に検出しきい値をVth1,Vth2のように上限および下限にそれぞれ設定することで予熱用トランスT2の2次巻線の巻き方向を限定統一しなくても、ランプ・ピン外れの検出が可能となる
【0032】
(実施形態3)
本発明の実施形態3の回路図を図8に示す。実施形態1で述べた図2の回路図との相違は以下の通りである。スイッチング素子Q1,Q2としてMOSFETを使用し、それぞれのゲート端子は制御回路3に接続されている。制御回路3にて、スイッチング素子Q1,Q2のON/OFF駆動あるいは駆動停止の制御を行う。また、実施形態2と同様に、従来例にて述べた無負荷検出回路を新たに付加している。実施形態1ではランプ・ピン外れ検出回路として、トランスT2の2次巻線n4を設定していたが、本実施形態ではコンデンサC9の両端電圧を検出するような構成にしている。つまり、トランスT2の1次巻線n1とコンデンサC9との接続点と回路グランドとの間に、ダイオードD5、抵抗R4、抵抗R5とコンデンサC10の並列回路を直列接続している。また、共振用コンデンサC4を非高周波電源側のランプ・ピンa2及びb2に接続している。
【0033】
以下、図8の回路動作について説明する。まず、高周波電源INVを含めた点灯主回路及び予熱回路の動作について説明する。図9は点灯用共振回路及び予熱用共振回路の各部の電流・電圧変化をインバータ回路の動作周波数を横軸にとって示したものである。f0はインダクタL1とコンデンサC4により決定される点灯用共振回路の共振周波数で、f00はトランスT2の1次側励磁インダクタンス(L2)とコンデンサC9とで決まる予熱用共振回路の共振周波数で、それぞれf0=1/2π√(L1・C4)、f00=1/2π√(L2・C9)であり、f0<f00の関係に設定されている。
【0034】
実線X1は放電灯の不点灯時のコンデンサC4の両端電圧の変化を示し、実線X2は放電灯LAの放電電流を示し、実線X3は放電灯フィラメントfA,fBが全く接続されていない場合のトランスT2(1次側)の両端電圧を示し、実線X4は放電灯フィラメントfA,fBが全て接続されている場合のトランスT2(1次側)の両端電圧を示し、実線X5は放電灯フィラメントfAあるいはfBの内1つが接続されていない場合のトランスT2(1次側)の両端電圧を示す。ここで補足説明すると、実線X3は要するにインダクタL2,コンデンサC9のみで決まる共振カーブであるのに対し、実線X4及びX5はインダクタL2の2次巻線にフィラメント(抵抗成分)が接続されているため、純粋なLC共振にはならず、有限のピーク値を持つことになる。
【0035】
まず、放電灯LAが完全に装着された状態での動作について以下に述べる。交流電源Eが投入されると、高周波電源INVは制御回路3により、まず先行予熱としてある所定時間、周波数faにて動作する。この時、コンデンサC4の両端電圧Vc4(=VLA)としては、インダクタL1及びコンデンサC4にて決定される共振カーブX1上の点aの電圧が印加される。と同時にフィラメントfA,fBにはトランスT2の2次巻線n2,n3(予熱用高周波電源)より共振カーブX4上の点aaの電圧に相応した電流がそれぞれフィラメント電流として供給され先行予熱される。
【0036】
次に、放電灯LAを始動点灯させる為に、高周波電源INVは制御回路3により周波数fbにて動作し、放電灯LAの両端電圧(VLA)には、共振カーブX1上の点bの電圧が印加される。そして放電灯LAが点灯すると、共振要素として放電灯LAの放電抵抗成分がLC共振系(インダクタL1とコンデンサC4)に加わる為、共振カーブが変化し、共振カーブX2上の点b’へ移行する。
【0037】
最後に所望の点灯出力を得る為に、高周波電源INVは周波数fcにて動作し、放電灯LAは点灯を維持する。尚、点灯中のフィラメント電流は、共振カーブX4上の点ccに相応した電流が流れていることになる。
【0038】
次に、放電灯LAの点灯中にランプ・ピンa1あるいはb1が接触不良になった場合について考える。ランプ・ピンa1あるいはb1が接触不良になると、トランスT2の2次側のフィラメント負荷が軽くなる為に予熱用共振回路の共振カーブは実線X5となり、要は実線X4からより実線X3に近寄ったカーブを描く。その場合のトランスT2(1次側)の両端電圧は、点ccから点cc’へと上昇することになる。本実施形態では、このコンデンサC9の両端電圧の変化を利用してランプ・ピン外れ検出回路を構成したものである。つまり、実施形態1の図5と同様に、放電灯LAのランプ・ピンが全て接続された通常点灯状態の場合と、放電灯LAが点灯中に高周波電源INV側に接続されたランプ・ピンa1及び/あるいはb1が非接続状態になった場合の、コンデンサC9の両端電圧を抵抗R5の両端電圧に反映させて検出可能とした。
【0039】
尚、ランプ・ピン外れ検出回路5で抵抗R5の電圧が検出しきい値Vthを超えたことでランプ・ピンが非接続状態になったと認識した場合には、この検出出力が制御回路3に伝達され、制御回路3がこの検出出力信号を受けて、高周波電源INVの出力を抑制あるいは停止するように制御することは実施形態1及び2と同様である。
【0040】
また、ランプ・ピンa1,b1の両方が外れた場合には実線X3の共振カーブとなるため、コンデンサC9の両端電圧が更に上昇し、ランプ・ピン外れが検出可能であることは言うまでもない。
ランプが点灯に至る高周波電源INVや無負荷検出回路の動作は実施形態1及び2と同様であるので省略する。
【0041】
以上より、本実施形態においては、ランプ・ピン外れ検出回路として、予熱用共振回路を構成するコンデンサC9の両端電圧を検出利用できることを示した。これにより、トランスT2の構造上の制約(例えばトランスT2の端子ピン不足など)でトランスT2を用いた検出回路が構成できない場合に、本実施形態で示したような構成が有効であるまた、予熱用トランスT2とコンデンサC9とを積極的に共振動作させることで、様々なランプフィラメントに対応したフィラメント予熱設計が比較的容易にできるという他のメリットも期待できる
【0042】
最後に回路構成についてであるが、まず本実施形態ではトランスT2とコンデンサC9は直列接続されているが、共振動作にてフィラメント予熱する場合には、トランスT2とコンデンサC9を並列接続した構成でも良いし、トランスT2の1次側インダクタンスにてインダクタンス成分が不足するようであれば別途インダクタを追加した構成としても良い。また、共振用コンデンサC4の接続位置に関しては、本実施形態では非高周波電源側に接続したが、実施形態1及び2と同様、高周波電源側に接続した構成であっても、本実施形態で述べた内容で特に特性が変わるものでもなく、別段問題ないことを付け加えておく。
【0043】
(実施形態4)
本発明の実施形態4の回路図を図10に示す。本実施形態の回路構成について説明する。今までの実施形態ではトランスT1を用いた絶縁型放電灯点灯装置を示していたが、本実施形態ではトランスT1を削除した、いわゆる非絶縁型の放電灯点灯装置を示している。交流電源Eには、整流器DBを介してDC変換する直流電源回路1が接続される。直流電源回路1の出力には高周波電源INVである1対のスイッチング素子Q1,Q2の直列回路が接続され、スイッチング素子Q1,Q2が高周波で交互にオンオフして高周波電圧を出力する。ここでスイッチング素子Q1のドレイン端子は直流電源回路1の高圧側端子として点Xとし、スイッチング素子Q2のソース端子は同じく直流電源回路1の低圧側端子(回路グランド)として点Yとする。制御回路3はスイッチング素子Q1,Q2の駆動制御を行う。
【0044】
高周波電源INVの出力には、インバータ負荷回路としては、共振用インダクタL1、共振用コンデンサC4及び直流カットコンデンサC3の直列回路が、スイッチング素子Q2のドレイン端子とソース端子との間に並列接続されている。尚、コンデンサC3はスイッチング素子Q2のソース端子と接続されている。共振用コンデンサC4の両端には放電灯LAのランプ・ピン端子a1及びb1が接続される。他方、スイッチング素子Q2のドレイン端子−ソース端子間には、予熱用高周波電源としてコンデンサC9、トランスT2の1次側巻線(n1)、スイッチング素子(MOSFET)Q3の直列回路が並列接続される。尚、スイッチング素子Q3の駆動を容易にするためスイッチング素子Q3のソース端子とスイッチング素子Q2のソース端子を接続している。トランスT2の2次巻線n2,n3はそれぞれ直流カットコンデンサC6及びC7を介して、放電灯LAのランプ・ピン端子a1,a2及びb1,b2に接続され、それぞれ予熱用閉ループを構成している。
【0045】
ランプ・ピン外れ検出回路としては、トランスT2の2次巻線n4を設け、2次巻線n4の一端は回路グランドに接続、他方の一端はダイオードD5、抵抗R4を介して、抵抗R5とコンデンサC10とトランジスタQ5の並列回路を直列接続した回路に接続される。抵抗R4とR5の接続点からはランプ・ピン外れ検出信号線がランプ・ピン外れ検出回路5に接続され、ランプ・ピン外れ検出回路5の出力は制御回路3に接続される。また、トランジスタQ5のべース端子も制御回路3に接続され、制御回路3にてトランジスタQ5のON/OFF動作が制御可能である。
【0046】
無負荷検出回路としては、直流高圧端子Xとランプ・ピンa2との間に抵抗R1を接続、ランプ・ピンa1とb1との間に抵抗R8を接続、そしてランプ・ピンb2と回路グランドとの間に、抵抗R2、ダイオードD4を介して、抵抗R3とコンデンサC8の並列回路が直列接続される。ダイオードD4と抵抗R3の接続点からは無負荷検出信号線が無負荷検出回路4に接続され、無負荷検出回路4の出力は制御回路3に接続される。
【0047】
次に、回路動作について説明する。放電灯LAが点灯に至る高周波電源INVや無負荷検出回路の動作は実施形態1〜3と同様である(トランスT1が無いだけである)ので省略する。本実施形態の特徴は、予熱用高周波電源回路にスイッチング素子Q3を設けた点と、ランプ・ピン外れ検出回路5にトランジスタQ5を設けた点であり、その2点について以下に述べる。
【0048】
図11は交流電源Eを投入してから放電灯LAが点灯するまで、及び点灯中にランプ・ピンa1及び/あるいはb1が接触不良になった場合の、スイッチング素子Q3のゲート・ソース間電圧VGS(Q3)及びトランジスタQ5のエミッタ・コレクタ間電圧VEC(Q5)、トランスT2の2次巻線n2,n3から流れるフィラメント電流In2,In3、そしてランプ・ピン外れ検出信号である抵抗R5の両端電圧VR5の各電圧電流波形を示している。
【0049】
まず、予熱用高周波電源回路内のスイッチング素子Q3の動作であるが、交流電源Eの投入から少なくとも予熱時には制御回路3からHighレベル信号が出てスイッチング素子Q3はON状態となる。これにより予熱用高周波電源回路が有効となり、トランスT2の2次巻線n2,n3からはフィラメント電流In2,In3が流れる。そして少なくとも放電灯LAが点灯中は、制御回路3からLowレベル信号が出て、スイッチング素子Q3はOFFとなる。その結果、予熱用高周波電源回路は無効となり、フィラメント電流は流れなくなる。実際には、スイッチング素子Q3のゲート・ソース間には容量成分が存在するため、微小ではあるがフィラメント電流は流れることになる。
【0050】
以上、少なくともランプ点灯中においてスイッチング素子Q3がOFFすることにより、放電灯LAのフィラメント電流が殆ど流れなくなるため、フィラメント部での電力損失が減少し、省エネ化が図れる利点がある。
【0051】
次に、トランジスタQ5の動作について説明する。トランジスタQ5もスイッチング素子Q3と同様、少なくとも予熱時には制御回路3からのHighレベル信号によりONし、少なくとも点灯時には同じく制御回路3からのLowレベル信号によりOFF動作する。
【0052】
これにより、以下の理由により、ランプ・ピン外れ検出回路の検出精度を向上することができる。予熱時には、スイッチング素子Q3がONしているためにフィラメント電流が流れるため、トランジスタQ5が無い場合には抵抗R5の電圧は図11の1点鎖線のように発生する。例えば図11のように検出しきい値Vthの設定で考えると、予熱時の抵抗R5の電圧で検出が動作しないようにする為には検出しきい値Vthを高めに設定する必要がある。しかしながら、点灯中のランプ・ピン外れの検出感度を考えると、検出しきい値Vthの設定は誤動作しない程度で極力正常点灯時の抵抗R5の電圧に近付けておきたい、というジレンマがある。特に本実施形態のように点灯中はスイッチング素子Q3がOFFしているためにフィラメント電流が殆どゼロである場合において、検出しきい値Vthが予熱時の抵抗R5の電圧を考慮した設定になっていると、検出感度が悪くなる。そこでスイッチング素子Q3がONしている期間、つまり少なくとも予熱時にはトランジスタQ5をONして抵抗R5の電圧を強制的に短絡しておく。また、スイッチング素子Q3がOFFする、つまり少なくとも点灯時には、トランジスタQ5をOFFし、抵抗R5の電圧を発生させることにより、検出しきい値Vthは点灯中の抵抗R5の電圧だけを考慮したレベルに設定できるため、予熱時の誤動作もなく、また点灯中のランプ・ピン外れに対しても感度の良い設定にできる。
【0053】
以上、本実施形態においては、予熱用高周波電源回路にスイッチング素子Q3を設けて、少なくとも予熱時にはスイッチング素子Q3をONし、少なくとも点灯時にはOFFすることで、予熱時には予熱用高周波電源を有効にし、点灯時には無効とすることにより、点灯時のフィラメント電流による電力損失を軽減することができるため、装置の低電力化つまり省エネが可能な放電灯点灯装置が提供できる
【0054】
また、ランプ・ピン外れ検出回路を少なくとも予熱時に無効とすることで、予熱時のフィラメント電流による抵抗R5の電圧を無視し、点灯中の抵抗R5の電圧のみを考慮して検出しきい値Vthを設定できるために、ランプ・ピンの接触不良を速やかに検出することができるとともに、予熱時の検出誤動作を回避できるという効果がある
【0055】
また、本実施形態ではランプ・ピン検出をトランスT2の2次巻線n4から検出していたが、実施形態3で述べたコンデンサC9の両端電圧での検出方法の他に、今回新たに設置したスイッチング素子Q3の両端電圧を検出する方法を採用しても良い
【0056】
尚、少なくとも予熱時にはランプ・ピン外れ検出回路を無効にする手段としては、本実施形態で述べた検出電圧(抵抗R5の電圧)を無効にする以外に、制御回路内で検出しきい値Vth値を予熱時と点灯時で可変とする、予熱時に限り検出しきい値Vthを超えた抵抗R5の電圧が発生しても検出動作しないように制御回路内で処理するなど、無効とする手段については特に限定はしない。
【0057】
最後に回路構成についてであるが、図10中のインダクタL1とコンデンサC4の位置は入れ換え可能であり、同じくコンデンサC9とトランスT2も位置も入れ換え可能である。また、スイッチング素子Q3で点灯時のフィラメント電流をカットすることや、予熱時にランプ・ピン検出回路を無効とすることは、本実施形態での非絶縁型の放電灯点灯装置以外にも、これまでの実施形態で述べた絶縁型の放電灯点灯装置の場合で構成しても構わない。
【0058】
(実施形態5)
本発明の実施形態5の回路図を図12に示す。本実施形態の回路図は、実施形態4で述べた図10の回路図に比べて、コンデンサC11をスイッチング素子Q3のドレイン・ソース間端子に接続した点が変更されている。
【0059】
以下、図12の回路動作について説明する。基本的な動作は実施形態4と全く同じである。本実施形態では、コンデンサC11をスイッチング素子Q3と並列接続することで、点灯中のランプフィラメントに供給されるフィラメント電流が実施形態4と異なる。つまり、少なくとも予熱時にスイッチング素子Q3がONしている場合には実施形態4と全く同様にフィラメント電流が供給される。しかし少なくとも点灯時でスイッチング素子Q3がOFFした場合には、予熱用高周波電源回路の構成は、トランスT2、コンデンサC9及びC11の直列回路構成となる。コンデンサC11が加わったことで、コンデンサC11の容量設定にもよるが、点灯中のフィラメント電流を実施形態4よりも多く流すことが可能となる。この効果としては、点灯中のフィラメント温度を適切に設定することが可能となり、ランプフィラメントの劣化を低減してランプ寿命を長くする効果がある。
【0060】
そもそもランプフィラメントの役割は、フィラメント表面に塗布された熱電子放出物質(通称エミッタ)が、フィラメントが熱くなることで加熱され、熱電子を放出し、ランプの始動及び点灯維持に貢献することにある。しかしながら、そのフィラメント温度には適正な温度範囲が存在し、極端に温度が低い場合には、放電灯管内のガスによるスパッタ現象によりフィラメントが損傷することになるし、逆に極端に温度が高い場合にはエミッタが過剰に放出されてエミッタ不足に至る時期を加速してしまう。フィラメント温度は、フィラメントに流れる電流に大きく作用されるが、その電流としてはランプ電流やいわゆるフィラメント電流、あるいはそれらの合成電流がある。例えば、最近の省エネ志向により、ランプ消費電力を抑制制限した仕様や、空間演出用の調光制御などによりランプ電流が定格ランプ電流よりも抑制される場合には、ランプ電流だけでは適正なフィラメント温度にならない場合がある。しかしながら本実施形態のように、コンデンサC11を追加して点灯中のフィラメント電流を調節してやることでフィラメント温度を適正に維持することが可能となる。
【0061】
図13は実施形態4での図11と同様に、交流電源Eを投入してから放電灯LAが点灯するまで、及び点灯中にランプ・ピンa1及び/あるいはb1が接触不良になった場合の、スイッチング素子Q3のゲート・ソース間電圧VGS(Q3)及びトランジスタQ5のエミッタ・コレクタ間電圧VEC(Q5)、トランスT2の2次巻線n2,n3から流れるフィラメント電流In2,In3、そしてランプ・ピン外れ検出信号である抵抗R5の両端電圧VR5の各電圧電流波形を示している。図11との違いは点灯中のフィラメント電流値In2,In3であり、ランプ・ピン外れ検出回路の検出しきい値Vthは点灯中の抵抗R5の電圧がある程度発生していることを考慮して設定するべきである。
【0062】
以上、本実施形態では、スイッチング素子Q3と並列にコンデンサC11を接続することによって点灯中のフィラメント電流が調整設定可能とすることにより、フィラメント温度を適正に維持することができ、ランプの長寿命化が図れるという効果がある
【0063】
ほかに、ランプ・ピン外れ検出回路、無負荷検出回路などの効果は今までと同様である。また、本実施形態ではコンデンサC11をスイッチング素子Q3に並列接続したが、予熱用高周波電源を点灯中においてもある意味制限的に有効とすることについては、コンデンサ以外のインピーダンス素子でも充分に可能である為、コンデンサに限定する必要はない。
【0064】
(実施形態6)
本実施形態では、調光時つまりランプ電流を抑制制御した場合の、ランプ・ピン外れ検出しきい値の制御について述べる。本実施形態の検出しきい値Vth可変の概念図を図14及び図15に示す。なお、回路例としては実施形態1の図2を、回路中の点灯用共振回路の共振カーブは図4を参照する。ここで、調光制御手段としては、点灯時の高周波電源の動作周波数を全点灯時のfcから、さらに高周波動作させることによる動作周波数制御や、直流電源回路の直流電圧を低くすることによる高周波電源電圧制御などが知られている。
【0065】
本発明では、高周波電源側のランプ・ピン端子の接触不良を、ランプ電流がフィラメント・ループに迂回することを利用しているが、そのランプ電流は調光時には抑制されている為、調光時のランプ・ピン外れ検出の検出感度は必然的に悪化することになる。そこで、本実施形態では、調光時の検出しきい値Vthを可変とすることで、ランプ電流値によらず検出感度が維持できるようにする。
【0066】
まず、図14では実施形態1と同じく、検出しきい値が1つの場合であるが、全点灯時の検出しきい値Vth(図14a)から、調光時には検出しきい値を下げてVth’(図14b)とする。これにより、ランプ電流が少なくてもランプ・ピン外れが感度良く検出可能となる。
【0067】
また、図15は実施形態2と同じく、検出しきい値が2つの場合であるが、これについても、全点灯時の検出しきい値Vth1,Vth2(図15a)から調光時には上限しきい値Vth1は下げてVth1’とし、逆に下限しきい値Vth2は上げてVth2’(図15b)とする。これにより、ランプ電流が少なくてもランプ・ピン外れが感度良く検出可能となる。
【0068】
また、検出しきい値を調光度合いに応じて制御する方法としては、先に述べた動作周波数調光制御であれば、その動作周波数をモニタすることで可能であり、高周波電源電圧調光制御であれば、その直流電圧をモニタすることで可能である。
また、調光時に正常点灯中のフィラメント電流が変化して、抵抗R5の電圧も変化する場合には、それに応じて制御回路にマイコン機能を付加し、制御することも可能である。
【0069】
尚、これまで述べた以外の回路動作は実施形態1と全く同じである。
以上、本実施形態では、調光時にランプ・ピン外れ検出の検出しきい値を可変とする機能を付加することで、調光時においても全点灯時と同等の検出感度を維持できることが可能な放電灯点灯装置を提供することができる
【0070】
(実施形態7)
本発明の実施形態7の回路図を図16に示す。本実施形態の回路構成について説明する。本実施形態では、放電灯点灯回路に、いわゆるチャージポンプ式ハーフブリッジ型インバータを採用したものについて述べる。尚、チャージポンプ式ハーフブリッジ型インバータは特願平7−279514に示されている為、詳細な回路構成や回路動作は省略する。簡単に回路構成を述べると、直流電源回路はコンデンサC14、インダクタL2、ダイオードD8,D9,D10、スイッチング素子Q2、コンデンサC15により構成される降圧チョッパ回路で構成される。高周波電源としては、コンデンサC15両端の直流電圧をスイッチング素子Q1,Q2がON/OFF動作することで高周波が出力される。スイッチング素子Q1,Q2は制御回路3により交互にオンオフするように駆動制御される。点灯用の共振回路しては、スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間に、直流カットコンデンサC3を介して、リーケージトランスT1(1次巻線n11)と入力電流歪み改善用コンデンサC12の直列回路が接続される。リーケージトランスT1の2次巻線n22の両端には直流カットコンデンサC13を介して共振用コンデンサC4が接続され、共振用コンデンサC4の両端には放電灯LAのランプ・ピンa1,b1がそれぞれ接続される。放電灯LAは例えばFHP45Wである。尚、T1はリーケージタイプのトランスであるため、共振用インダクタはトランスT1の漏れ磁束により形成されている。
【0071】
予熱用高周波電源回路としては、コンデンサC3とトランスT1との接続点と、直流電源の低圧側端子Yとの間に、トランスT2(1次巻線n1)、コンデンサC9、スイッチング素子Q3の直列回路が接続される。トランスT2の2次巻線n2,n3からは、それぞれコンデンサC6,C7を介してランプ・ピンa1,a2及びb1,b2に接続される。スイッチング素子Q3のゲート端子は制御回路3に接続されており、制御回路3にてON/OFFに駆動が制御可能である。ランプ・ピン外れ検出回路5としては、トランスT2の2次巻線に検出巻線n4を設け、一端は回路グランドに接続し、他方の一端はダイオードD5、抵抗R4を介して、抵抗R5とコンデンサC10の並列回路が直列接続されている。検出信号線としては、抵抗R4とR5の接続点からランプ・ピン外れ検出回路5に入力されている。
【0072】
無負荷検出回路としては、直流電源の高圧側端子Xとランプ・ピンa2との間に抵抗R1を接続し、ランプピンa1,b1間に抵抗R8を接続、またランプ・ピン端子b2と回路グランド間には抵抗R2、ダイオードD4を介して、抵抗R3とコンデンサC8の並列回路が直列接続される。また、無負荷検出信号線として、抵抗R3とダイオードD4との接続点から無負荷検出回路4に入力されている。
【0073】
以下、図16の回路動作について説明する。高周波電源の動作周波数の変化(予熱時〜始動時〜点灯時)は実施形態1で述べた図4と同様である。また、高周波電源側のランプ・ピン(a1,b1)外れ検出方法も実施形態1で述べた図5と同様である。非高周波電源側のランプ・ピン(a2,b2)外れを無負荷検出回路で行う動作は従来例あるいは実施形態2と同様である。予熱用高周波電源にスイッチング素子Q3を追加して少なくとも点灯時にはスイッチング素子Q3をOFFしてフィラメント電流を遮断すること、そしてランプ・ピン外れ検出回路の検出電圧(抵抗R5の電圧)を少なくとも予熱時は無効とすること(図16の回路図中では明示していないが、制御回路内にて無効としている)は、実施形態4で説明した内容と同様である。
【0074】
以上、本実施形態では、チャージポンプ式ハーフブリッジ型インバータにおいて、実施形態1及び2及び4記載の内容と同様の効果がある、つまりは、ランプピン外れ検出回路及び無負荷検出回路を搭載しており、点灯中のすべてのランプピン外れについて検出が可能である。
【0075】
本実施形態においても、予熱用高周波電源回路を点灯時に無効とすることで、放電灯点灯装置の低消費電力化を図ることが可能である。また、少なくとも予熱時にはランプピン外れ検出回路を無効とすることで、点灯時にランプピン外れ検出の検出感度を向上することができ、かつ予熱モード時での検出誤動作を回避することが可能である。尚、今まで述べてきた他の実施形態の内容についても本実施形態回路であるチャージポンプ式ハーフブリッジ型インバータにて採用できることは言うまでもないことである。
【0076】
(実施形態8)
本実施形態ではツイン1ランプなどの片口金型ランプと放電灯点灯装置との結線方法に関して述べる。ツイン1ランプの構造図の一例を図17に示す。同図(a)は正面図、同図(b)は平面図、同図(c)は側面図である。図中、11はバルブ、12は蛍光体、13は水銀、14は中空棒、15は封入ガス、16は口金、17はフィラメント、18はランプ・ピン端子、19はバルブつなぎ管である。ツイン1ランプは、2本のバルブ11をバルブつなぎ管19でつないだU字型ランプであり、2本のバルブ11のそれぞれの根元に設置されたランプフィラメント17は同一口金16で設けられている、いわゆる片口金型ランプである。ちなみに直管型ランプはランプ両端にそれぞれ口金及びフィラメントが設けられているため、両口金型ランプと呼ぶことにする。図17(c)において、ランプピンをPfA1,PfA2,PfB1,PfB2とすると、PfA1−PfA2間、PfB1−PfB2間にそれぞれランプフィラメントが接続されている。
【0077】
次に、ツイン1ランプ用のソケットであるが、図18はランプとソケットが装着された状態(a)とソケットからランプを外した状態(b)を示したものである。図中、21はランプ口金受け部、22はソケット本体、23は支柱、Ha1,Ha2はランプピン挿入穴、Wa1,Wa2は出力リード線である。図18のランプソケットはソケット本体22とランプ口金受け部21が支柱23にて嵌合接続されており、支柱23を軸に、ランプ口金部21は図18(b)の矢印のように動かすことができる。ランプをソケットに装着する為には、まず、ランプ口金受け部21が斜め上方に向いた状態(b)でランプ口金受け部21にランプ口金16を挿入し、ランプ口金受け部21をソケット本体22に埋め込む方向に動かすことで図18(a)のような状態(装着状態)になる。また、ランプを取り外す時は、ランプ先端部を上方に動かして、ランプ口金受け部21が斜め上方に向いた状態(b)でランプを引き抜くようにする。
【0078】
このようなランプソケット構造においては、全てのランプピンはランプ装着時及び脱着時において同時には出力リード線との電気的導通が成されない。つまり、ランプ装着時には上側のランプピン(PfA2及び図18にはないがPfB2)からリード線と導通され、ランプ脱着時には下側のランプピン(PfA1及び図18にはないがPfB1)からリード線との導通が絶たれる。
【0079】
本発明は、このことに注目して成されたものであり、例えば図2の回路図のような放電灯点灯装置において、図18の下側のリード線(Wa1及び図18にはないがWb1)を高周波電源側に接続されるように配線する。このようなリード線配線により、ランプ点灯中にランプを取り外す場合には必ず高周波電源側のランプピンの方から放電灯点灯装置との電気的導通が絶たれることになる。つまりは高周波電源側のランプピンに対してその接触不良が検出可能なランプピン外れ検出回路のみ放電灯点灯装置に搭載していれば、実施形態2で述べた無負荷検出回路は必要ではなくなることになる。
【0080】
また、ランプ・ピン外れ検出回路及び無負荷検出回路による、ランプ・ピン外れ検出の検出速度を考えると、無負荷検出のCR時定数(例えば図6の抵抗R3とコンデンサC8)は、ランプ寿命末期時の誤動作防止(ランプ寿命末期時にはランプ放電が半波放電になる場合があり、その時に半波放電の方向によっては直流電源電圧VDCを超える電圧が発生してコンデンサC8への充電が滞るモードがある)の為に大きくする必要がある等の制約から、検出速度がランプ・ピン外れ検出よりも遅くなる可能性がある。
【0081】
従って、ランプ・ピン検出回路及び無負荷検出回路の両方を搭載している放電灯点灯装置においてもランプ・ピン検出が動作する方でランプが取り外される方が回路内の部品に与えるストレスを最小限に抑える効果がある。
【0082】
以上、上記のようなランプソケットを使用した照明装置(照明器具)において、ランプ取り外し時に、先にランプピンと出力リード線との電気的導通が絶たれる方の出力リード線を高周波電源側に結線する結線方法であれば、非電源側ランプピンの接触不良を検出可能な無負荷検出回路が必要なくなり、放電灯点灯装置内の回路部品を削減することが可能となり、低コスト化及び小型化が図れ、かつ回路部品ストレスも最小限に抑えるというメリットが得られる
【0083】
尚、本実施形態ではツイン1ランプ及びツイン1ランプ用ソケットの場合について述べたが、同一フィラメントの一端のランプピン及び他端のランプピンとで電気的導通のタイミングに順序が成立し得る構造の照明器具においては、本発明のような結線方法を用いて同様の効果が期待できることは明白である。
【0084】
(実施形態9)
本実施形態は、実施形態8に続いてランプと放電灯点灯装置との結線方法に関して述べたものであり、内容は直管型ランプを対象とした回転式ソケットとそれを用いた配線方法について以下に述べる。
【0085】
まず、図19(a)は従来の回転式ランプソケット構造を模式化したものである。主な構成部品としては、ソケット本体31があり、図中網掛けした部分のランプピン挿入口32が水平方向にあってランプ装着時にはまず2本のランプピンPa1,Pa2を横から水平方向にランプ挿入口32に挿入させる。次に、ソケットの上方と下方には一対の電極Ea1,Ea2があって、ランプピンPa1,Pa2をランプ挿入口32に挿入した後に、ランプ長手方向の中心軸を基軸としてランプを90度回転させることによってランプピンPa1,Pa2とソケット電極Ea1,Ea2が接続される。図19ではランプピンPa1,Pa2はランプを回転させることで矢印のように動き、ランプが90度回転する途中にてそれぞれ電極Ea1,Ea2に接続されることになる。
【0086】
このような構造のランプソケットでは、電極Ea1,Ea2がランプ長手方向の中心軸に対して対称な位置にあって、その形状も同一であるため、ランプを回転したときにランプピンPa1,Pa2がそれぞれ電極Ea1,Ea2に接続されるタイミングはほぼ同時であることになる。つまりはランプを取り外すときもランプピンPa1,Pa2が電極Ea1,Ea2から非導通になるタイミングもほぼ同時ということになる。
【0087】
そこで、本発明では図19(b)のような構造の回転式ソケットを提案する。つまり、ソケット内の一対の電極Ea1,Ea2の内、一方の電極Ea1の形状を他方の電極Ea2よりも左右短くする。これにより、ランプを回転したときに、片方のランプピンPa1は他方のランプピンPa2よりも先に電極から離れることになる。図19(b)では、電極Ea1の方を短くしたため、ランプピンPa1の方から先に電極から離れることになる。
【0088】
これにより実施形態8で述べたツイン1ランプ用ソケットと同様、例えば図2の回路図のような放電灯点灯装置において、図19(b)の上側の電極Ea1を高周波電源側に接続されるように配線する。このようなリード線配線により、ランプ点灯中にランプを取り外す場合には必ず高周波電源側のランプピンの方から放電灯点灯装置との電気的導通が絶たれることになる。つまりは高周波電源側のランプピンに対してその接触不良が検出可能なランプピン外れ検出回路のみ放電灯点灯装置に搭載していれば、実施形態2で述べた無負荷検出回路は必要でなくなることになる。また、無負荷検出の検出速度を考慮してランプ・ピン外れ検出の方を積極的に動作させることは、回路部品ストレスの面から考えても効果がある。
【0089】
以上、上記のようなランプソケットを使用した照明装置(照明器具)において、ランプ取り外し時に先にランプピンと出力リード線との電気的導通が絶たれる方の出力リード線を高周波電源側に結線する結線方法であれば、非電源側ランプピンの接触不良を検出可能な無負荷検出回路が必要なくなり、放電灯点灯装置内の回路部品を削減することが可能となり、低コスト化及び小型化が図れ、かつ回路部品ストレスも最小限に抑えるというメリットが得られる。
【0090】
尚、本実施形態では回転式ランプソケットの場合について述べたが、同一フィラメントの一端のランプピン及び他端のランプピンとで電気的導通のタイミングに順序が成立し得る構造の照明器具においては、本発明のような結線方法を用いて同様の効果が期待できることは明白である。
【0091】
【発明の効果】
請求項1〜3の発明によれば、高周波電源側に接続された放電灯のランプ・ピンの接触不良を検出できるという効果がある。
請求項の発明によれば、放電灯のいずれのランプ・ピンの接触不良でも検出できるという効果がある。
請求項の発明によれば、放電灯のフィラメント短絡による素子のストレスを低減できるという効果がある
【0092】
請求項の発明によれば、放電灯の一対のフィラメントの予熱を一つのトランスで実現できるため部品点数の削減や装置の小型化を可能とする効果がある。
請求項1〜3の発明によれば、簡単な回路要素で検出回路を構成することができるという効果がある
【0093】
請求項2,3,8の発明によれば、点灯時の常時予熱電流を遮断できるため、装置の低電力化を図ることができるという効果がある。
請求項2,16の発明によれば、トランスを利用した検出手段以外の検出手段を提供することができ、部品構造上あるいは回路実装上にてトランスを利用できない場合に検出回路を構成することができるという効果がある。
請求項の発明によれば、放電灯の調光時などで放電灯に流れるランプ電流が少なくなった場合に点灯時に放電灯のフィラメントに流れる常時予熱電流をインピーダンス素子によって制限できるため、放電灯の寿命悪化を防止できるという効果がある。
請求項10の発明によれば、共振を利用した放電灯のフィラメントの予熱電流値の設計ができるため、比較的容易に十分な予熱電流を設定することができるという効果がある。
【0094】
請求項11の発明によれば、簡単な構成で検出回路を実現できるという効果がある。
請求項12の発明によれば、トランスの巻き方向に関わらず、確実にランプの接触不良の検出ができるという効果がある。
請求項13の発明によれば、放電灯の調光時において、確実にランプの接触不良の検出ができるという効果がある。
請求項14〜16の発明によれば、高周波電源側のランプピン接触不良を検出できる検出回路だけで良いため部品点数の削減、低コスト化、小型化が実現できる。
請求項17の発明によれば、放電灯の点灯状態で放電灯の接続不良や寿命の到来を速やかに検出できるとともに予熱状態における検出回路の誤動作を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す回路図である。
【図2】本発明の実施形態1の回路図である。
【図3】本発明の実施形態1の直流電源回路の出力電圧例を示す波形図である。
【図4】本発明の実施形態1の共振特性を示す特性図である。
【図5】本発明の実施形態1の動作説明図である。
【図6】本発明の実施形態2の回路図である。
【図7】本発明の実施形態2の動作説明図である。
【図8】本発明の実施形態3の回路図である。
【図9】本発明の実施形態3の共振特性を示す特性図である。
【図10】本発明の実施形態4の回路図である。
【図11】本発明の実施形態4の動作波形図である。
【図12】本発明の実施形態5の回路図である。
【図13】本発明の実施形態5の動作波形図である。
【図14】本発明の実施形態6の検出しきい値が1つの場合の動作説明図である。
【図15】本発明の実施形態6の検出しきい値が2つの場合の動作説明図である。
【図16】本発明の実施形態7の回路図である。
【図17】ツイン1ランプの構造図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図18】ツイン1ランプ用のソケットの構造を示す模式図であり、(a)は装着状態、(b)は脱着時の構造をそれぞれ示す図である。
【図19】回転式ランプソケットの構造を示す模式図であり、(a)は従来例、(b)は本発明の実施形態9の構造をそれぞれ示す図である。
【図20】従来例の回路図である。
【符号の説明】
3 制御回路
5 ランプピン外れ検出回路
LA 放電灯
fA フィラメント
fB フィラメント

Claims (17)

  1. 直流電源と、この直流電源の出力を高周波に変換して放電灯に供給する少なくとも1つのスイッチング素子から構成される高周波電源と、高周波電源の出力に接続され放電灯の一対のフィラメントにそれぞれインピーダンス素子を介してフィラメント電流を流す高周波電源に対して絶縁されたフィラメント予熱用高周波電源を有するフィラメント電流ループ、フィラメント電流ループ外にフィラメント電流ループに流れる電流を検出する第1の検出手段とを備えてなる放電灯点灯装置において、フィラメント予熱用高周波電源はトランスにより構成され、該トランスに第1の2次巻線と第2の2次巻線を設け、それぞれを一対のそれぞれのフィラメントに接続し、第1の検出手段は前記トランスの1次巻線のタップに接続し、第1の検出手段の出力が所定値に達することによって高周波電源側に接続された放電灯のそれぞれの端子外れを検出し、高周波電源の出力を抑制または停止するように制御することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 直流電源と、この直流電源の出力を高周波に変換して放電灯に供給する少なくとも1つのスイッチング素子から構成される高周波電源と、高周波電源の出力に接続される放電灯の一対のフィラメントにそれぞれインピーダンス素子を介してフィラメント電流を流す高周波電源に対して絶縁されたフィラメント予熱用高周波電源を有するフィラメント電流ループと、フィラメント電流ループ外にフィラメント電流ループに流れる電流を検出する第1の検出手段とを備えてなる放電灯点灯装置において、フィラメント予熱用高周波電源と直列に予熱制御用のスイッチング素子を接続し、予熱制御用のスイッチング素子を制御して放電灯予熱時はフィラメント予熱用高周波電源を有効とし、放電灯点灯時はフィラメント予熱用高周波電源を無効とし、第1の検出手段は予熱制御用のスイッチング素子の両端電圧を検出し、第1の検出手段の出力が所定値に達することによって高周波電源側に接続された放電灯のそれぞれの端子外れを検出し、高周波電源の出力を抑制または停止するように制御することを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 直流電源と、この直流電源の出力を高周波に変換して放電灯に供給する少なくとも1つのスイッチング素子から構成される高周波電源と、高周波電源の出力に接続される放電灯の一対のフィラメントにそれぞれインピーダンス素子を介してフィラメント電流を流す高周波電源に対して絶縁されたフィラメント予熱用高周波電源を有するフィラメント電流ループと、フィラメント電流ループ外にフィラメント電流ループに流れる電流を検出する第1の検出手段とを備えてなる放電灯点灯装置において、フィラメント予熱用高周波電源はトランスにより構成され、該トランスの1次巻線と直列に予熱制御用のスイッチング素子を接続し、予熱制御用のスイッチング素子を制御して放電灯予熱時はフィラメント予熱用高周波電源を有効とし、放電灯点灯時はフィラメント予熱用高周波電源を無効とし、該トランスに第1の2次巻線と第2の2次巻線を設け、それぞれを一対のそれぞれのフィラメントに接続し、第1の検出手段はトランスの第3の2次巻線に接続し、第1の検出手段の出力が所定値に達することによって高周波電源側に接続された放電灯のそれぞれの端子外れを検出し、高周波電源の出力を抑制または停止するように制御することを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 直流電源から非高周波電源側に接続された放電灯の一方の端子を起点に、放電灯のそれぞれのフィラメントを介し、非高周波電源側に接続された放電灯のもう一方の端子に至る経路で直流電流を流す構成の直流電流ループと、この直流電流ループに流れる電流を検出する第2の検出手段とを備えてなる放電灯点灯装置において、第2の検出手段の出力が所定値に達することによって非高周波電源側に接続された放電灯のそれぞれの端子外れを検出し、高周波電源の出力を抑制または停止するように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  5. インピーダンス素子はコンデンサであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  6. フィラメント予熱用高周波電源はトランスにより構成されることを特徴とする請求項記載の放電灯点灯装置。
  7. トランスに第1の2次巻線と第2の2次巻線を設け、それぞれを一対のそれぞれのフィラメントに接続することを特徴とする請求項記載の放電灯点灯装置。
  8. フィラメント予熱用高周波電源と直列に予熱制御用のスイッチング素子を接続し、予熱制御用のスイッチング素子を制御して放電灯予熱時はフィラメント予熱用高周波電源を有効とし、放電灯点灯時はフィラメント予熱用高周波電源を無効とすることを特徴とする請求項記載の放電灯点灯装置。
  9. 予熱制御用のスイッチング素子の両端にインピーダンス素子を接続することを特徴とする請求項2、3又は8のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  10. フィラメント予熱用高周波電源はインダクタンス要素及びコンデンサ要素を含んで構成され、そのインダクタンス要素とコンデンサ要素で共振動作することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  11. トランスのそれぞれの巻線の極性は同極性とし、第1の検出手段の所定値が一つ設けられたことを特徴とする請求項1、3、7のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  12. トランスのそれぞれ1次側巻線と2次側巻線の極性は逆極性とし、第1の検出手段の所定値が二つ設けられたことを特徴とする請求項1、3、7のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  13. 放電灯調光時は放電灯調光に応じて第1の検出手段のしきい値を変化させたことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  14. 放電灯をランプソケットから外す際に高周波電源側から放電灯が外れる構造のランプソケットを高周波電源と放電灯との接続に用いることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  15. 直流電源と、この直流電源の出力を高周波に変換して放電灯に供給する少なくとも1つのスイッチング素子から構成される高周波電源と、高周波電源の出力に接続される放電灯の一対のフィラメントにそれぞれインピーダンス素子を介してフィラメント電流を流す高周波電源に対して絶縁されたフィラメント予熱用高周波電源を有するフィラメント電流ループと、フィラメント電流ループ外にフィラメント電流ループに流れる電流を検出する第1の検出手段とを備えてなる放電灯点灯装置において、前記フィラメント予熱用高周波電源はトランスにより構成され、第1の検出手段はトランスの第3の2次巻線に接続し、第1の検出手段の出力が所定値に達することによって高周波電源側に接続された放電灯のそれぞれの端子外れを検出し、高周波電源の出力を抑制または停止するように制御し、放電灯をランプソケットから外す際に高周波電源側から放電灯が外れる構造のランプソケットを高周波電源と放電灯との接続に用いることを特徴とする放電灯点灯装置。
  16. 直流電源と、この直流電源の出力を高周波に変換して放電灯に供給する少なくとも1つのスイッチング素子から構成される高周波電源と、高周波電源の出力に接続される放電灯の一対のフィラメントにそれぞれインピーダンス素子を介してフィラメント電流を流す高周波電源に対して絶縁されたフィラメント予熱用高周波電源を有するフィラメント電流ループと、フィラメント電流ループ外にフィラメント電流ループに流れる電流を検出する第1の検出手段とを備えてなる放電灯点灯装置において、前記フィラメント予熱用高周波電源はトランス及び他のインピーダンス素子とから構成され、第1の検出手段は他のインピーダンス素子の両端電圧を検出し、第1の検出手段の出力が所定値に達することによって高周波電源側に接続された放電灯のそれぞれの端子外れを検出し、高周波電源の出力を抑制または停止するように制御し、放電灯をランプソケットから外す際に高周波電源側から放電灯が外れる構造のランプソケットを高周波電源と放電灯との接続に用いることを特徴とする放電灯点灯装置。
  17. 放電灯のフィラメントを予熱するフィラメント予熱モードから放電灯を点灯させる点灯モードとなるように前記高周波電源の出力を制御し、フィラメント予熱モードにおいて、第1の検出手段の検出電圧を無効とする手段を備えたことを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
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