JP4144010B2 - 排水の改修方法及び排水の改修システム及び排水修用部品。 - Google Patents
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Description
1、切り取る口径が大きくなり大形の穿孔機又はハツリと言う作業により取り外す必要があった。
2、防水層を切り取るので防水層の補修をする必要があった。
3、排水金物外側を切り取るので基本的に作業工程として多くの工程で作業をする必要があった。
4、同上理由によりそれぞれの作業が専門性を有する作業員で作業をする必要があった。
5、同上理由により作業時間が長くなる課題があった。
6、同上理由によりセメント等を使うので養生期間を設け待機しながら作業を進める必要があった。
7、3〜6の理由により入居している人は浴室を使えない期間が長くなる、という課題があった。
(課題の番号と連動して記載する)
1、切り取る口径が大きくなり大形の穿孔機又はハツリと言う作業により取り外す必要があった。⇒排水トラップの内側を穿孔するので穿孔する口径が小さく出来る効果と穿孔する厚さ(深さ)が小さくなる効果がある。従って使用する穿孔の機械も小型のものでよくなる効果がある。更に穿孔するのに使うエネルギーも少なくなる効果がある。図8と図4を比較されれば理解される。
2、防水層を切り取るので防水層の補修をする必要があった。⇒排水トラップの内側を穿孔するので、防水層を痛めず改修をすることが出来る。本発明ではこの項目が最大の特徴であり最大の効果である。実際浴室の防水性能を確保出来ることは重要な事柄である。
3、排水金物外側を切り取るので基本的に作業工程として多くの工程で作業をする必要があった。⇒作業の工程が簡素化出来ると言う効果がある。
4、それぞれの作業が専門性を有する作業員で作業をする必要があった。⇒排水トラップの内側を穿孔するので、配管の専門工だけで作業が出来ると言う効果がある。
5、同上理由により作業時間が長くなる課題があった。⇒簡便な装置により作業時間が短縮出来るという効果がある。当然施工労務費が小さくなると言う効果がある。
6、同上理由によりセメント等を使うので養生期間を設け待機しながら作業を進める必要があった。⇒セメントを使わないので養生期間を短縮出来る効果がある。
7、3〜6の理由により入居している人は浴室を使えない期間が長くなる、という課題があった⇒居住者の使用不能の期間を大幅に短縮出来るという効果がある。当然実際に使う人からの信頼を勝ち得るものである事は言うまでも無い。
第1工程(取り外し工程)浴室に設けられている排水用トラップ金物の目皿(10d)と椀(10e)を外す。(図12参照)
第2工程(穿孔工程)排水金物の底の部分(10g)からスラブ貫通するまでを穿孔機により穿孔する。(図4参照)。穿孔機は通常ダイヤモンドドリルの歯を装備したものである。但し施工する数が多い場合はジェットと呼ばれる高圧水噴射式カッターで穿孔するのが良い。切り取られた形状は図5の様になる。
以降図1を使って説明する
第3工程(アンカー設置工程)取付け用のインサート(9)(ドリルアンカー)を所定に位置に取り付ける。
第4工程(継手類取り付け工程)パッキン(8)、取り付けフランジ(6)と補強フランジ(7)継手(4)が一体になったものをボルト(8)で取り付ける。
第5工程(貫通管取り付け工程)貫通管(1)を所定の長さにセットしておき継手(4)に差し込む。
第6工程(防水材充填工程)貫通管(1)と穿孔された孔(A)及び既存排水トラップの胴の部分(10a)及び既存排水トラップの高さ調節部材(10c)の隙間を防水用充填材(3)で充填する。
第7工程(トラップ取り付け工程)挿入式トラップを管の上端に挿入する。
この発明の方法やシステムを使って施工すれば施工方法が簡便になるので工期が短くより簡便に施工する事が出来る。従って防水皿の外側から切り取る従来の方式と比較すれば小型の穿孔機で作業する事が出来、仕事も速く且つ作業時間も短くなり、廃棄物も少なく、労務費も少なく、使用する材料も少なく、発生する騒音も少なくなる効果がある。入居者の使用不能時間が小さくなる事は特筆される。当然の事ではあるが従来のやり方では表面層のタイル等の補修工事は発生する訳ではあるが、その補修の痕が残り(改修前の同じ材料を使っても色は合いは残る)ので本発明の方法で施工すれば問題が解消される。
挿入式の排水トラップの他にP型トラップがあるのでその分を説明すると、貫通管の上端部に目皿(20)を取り付け、管の下端部はスラブより下の部分にP型トラップ(21)を取り付ける方法も出来る。(図3参照)
貫通管の位置の設定の難しさはあるが配管でセット出来るとするならば可能となる、充填材の流動性も丁度良い性能のものを使い止水が可能なものを使う必要はある。
システム部材を樹脂製(ボルトを除く)とした場合には建築基準法及び消防法、等の耐火処理を義務つけられる場合があるので耐火処理材をシステム部材とした、内容は継手の露出部分とフランジの露出部分を覆う耐火被覆(18)を取り付け、該耐火被服材は管継手の形状で左右対称となる部位で半割となる形状として両端付近を不燃性のある材質のバンド(19)で取り付けるものである。
システム部材を樹脂製とした場合の建築基準法及び消防法、等の耐火性能を満足するシステム部材として法令に適合する事が出来る。
継手(4)の端部にフランジ(5)を取り付け、継手の外周とフランジの外周の間に取付け用の孔を3〜4ヶ所程度、円周方向均等に穴を設け、フランジの内面にはパッキン(5)を取り付け構造とし、工事の簡素化とスピード化を図る。
この部材は穿孔された穴と挿入される貫通管の隙間の間隔を均等にしておいて、注入する時の充填材を均等に行き渡らせる為の重要な部品である。仮に間隔が不揃いになった場合には充填材の薄くなった所や隙間が小さくて充填材が廻らなかった場合には、その場所から漏水が起きる可能性があるので本発明を実施する上での重要な部材である。改修用の部品として先行して作ってあるので工事の進行を早くする事が出来る効果がある。排水金物に人が乗った場合等の荷重が集中した時に排水目皿及び貫通管全体が下がる可能性があるので、この事を配慮してもある。充填材に強度を持たす事も出来るが防水性能を維持するには軟質系の充填材で弾力性があるほうが止水性能としては勝るのでこの様な部材が本発明においては重要な効果として挙げられる。又、施工の観点から言えばこのフランジが充填材を注入する時の仮枠代りをする事も重要な効果である。
2挿入式トラップ
3充填材
4継手
5パッキン
6取り付けフランジ
61フランジの穴
7補強フランジ
8取り付けボルト
9インサート
10防水皿付床排水トラップ
10a同上胴部
10b同上防水皿
10c同上高さ調整部材
10d同上目皿
10e同上椀
10f同上立ち上げ部
10g同上底
11排水管
12スラブ(床のコンクリート)
13均しモルタル(防水用下地)
14防水層
15防水層保護モルタル
16床仕上げ材(タイル)
17排水管
18耐火被覆材
19取り付けバンド
A穿孔工程(穿孔場所)
Bはつり工程(はつり場所)
Cトラップ取り付け工程
Dコンクリート打設工程(コンクリ−ト打設部)
E均しモルタル施工工程
F防水施工工程
G防水層保護モルタル打設工程
H床面仕上げ工程(タイル貼り)
Claims (9)
- 既存建物の改修で、床抜きの式椀型防水型排水トラップ金物が付いている条件で、該排水金物の場所に排水金物の胴体よりやや小さめの孔を該金物の底の部分よりスラブを貫通するまでの間を穿孔し、設けられた孔の内部には孔に適合する貫通管を床面付近よりスラブ下まで通し、貫通管と孔との間に防水材を充填する、以上の様に施工される事を特徴とする排水の改修方法。
- 貫通管の上端には管に挿入される排水目皿付きの排水トラップを取り付け、目皿の天端は床の面に合わせた事を特徴とする、請求項1に記載の排水の改修方法。
- 貫通管の上端部に目皿を取り付け、貫通管の下端部はスラブより下の部分にP型トラップを取り付ける事を特徴とする、請求項1に記載の排水の改修方法。
- 回転式ドリルにより穿孔することを特徴とする請求項1に記載の排水の改修方法。
- 高圧水噴射切断方式による穿孔することを特徴とする請求項1に記載の排水の改修方法。
- 請求項1に記載の排水の改修方法を用いた排水の改修システムであって、穿孔された孔(A)に内設される管で、床の表面付近よりスラブの下から所定の寸法が出るまでに配置される貫通管(1)と、該管の上端部に床面を合わせて管内に設置される挿入式トラップと、貫通管(1)と穿孔された孔(A)及び既存排水トラップの胴の部分(10a)及び既存排水トラップの高さ調節部材(10c)の隙間を防水用充填材(3)を充填する様に構成される事を特徴とする排水の改修システム。
- 貫通管(1)を支持する継手(4)と該継手を支持する取り付けフランジ(5)と、フランジを支持するボルト(8)とスラブに埋め込まれるインサート(9)から構成される事を特徴とする請求項6に記載の排水の改修システム。
- 請求項1から請求項3の何れかに記載の排水の改修方法に用いる排水回収用部品であって、継手(4)の端部にフランジ(5)を取り付け、継手の外周とフランジの外周の間に取付け用の孔を3〜4ヶ所程度、円周方向均等に穴を設け、フランジの内面にはパッキン(5)を取り付けた事を特徴とする排水改修用部品。
- 継手の露出部分とフランジの露出部分を覆う耐火被覆材を取り付け、該耐火被覆材は管継手の形状で左右対称となる部位で半割となる形状とする、事を特徴とする請求項7に記載の排水の改修システム。
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