JP4143357B2 - 免震ダクト - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地震等の際に空調、排煙、換気用等の配管経路が破壊されることがないように、その配管経路において略水平方向に配置された第1及び第2被ダクト取付管の間に接続される免震ダクトに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の免震ダクトとして、例えば、一端部に対する他端部の軸方向及び軸と直交方向への変位が可能に構成された可撓性の筒状ダクト本体と、このダクト本体の両端部にそれぞれ一体に設けられ、一方が第1被ダクト取付管に、また他方が第2被ダクト取付管にそれぞれ取り付けられる一対のダクト取付部とを有するものは知られている。
【0003】
ところで、このような免震ダクトでは、第1及び第2被ダクト取付管が略水平方向に配置されているために、可撓性を有するダクト本体の自重によってその中央部分が垂れた状態となり、ダクト本体とダクト取付部との境界部に過大な力が作用して破損に至る虞れがある。
【0004】
そこで、従来、例えば特開平7−208798号公報に示されるように、複数本の吊りボルトによってダクト本体を上側の天井壁等に吊り下げて、ダクト形状及び位置を適正な設置状態に保持するものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のものでは、ダクト本体を吊り下げる吊下手段がダクト本体の上方に配設されるため、ダクト本体の上方に吊下手段の設置スペースを要し、この吊下手段を含めた全体の設置スペースが大きくなる難がある。そして、ダクト本体上方に他の配管等の障害物があって吊下手段のスペースがない場合には、免震ダクトの設置が困難である。
【0006】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ダクト本体を吊り下げる吊下手段の構成を工夫することにより、ダクト本体上方の設置スペースの制約を受けずに、ダクト本体の自重による垂れ下がりを抑制しようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明では、略水平方向に配置された第1及び第2被ダクト取付管の間に両者と接続される免震ダクトであって、一端部に対する他端部の軸方向及び軸と直交方向への変位が可能に構成された可撓性の筒状ダクト本体と、このダクト本体の両端部にそれぞれ一体に設けられ、一方が第1被ダクト取付管に、また他方が第2被ダクト取付管にそれぞれ取り付けられる一対のダクト取付部とを有し、ダクト本体の内部に、このダクト本体を被ダクト取付管に対し吊り下げ支持するための吊下手段が設けられ、ダクト本体は、可撓性の筒状体と、該筒状体の両端に設けられ、ダクト取付部に取り付けられるフランジ部とを有し、上記吊下手段は、上記フランジ部に取り付けられる構成とする。
【0008】
上記の構成によると、ダクト本体の内部に吊下手段が設けられているため、ダクト本体の上方に配管等の障害物があっても、吊下手段がこの障害物に干渉することはなく、上方のスペースの制約を受けずに免震ダクトを設置することができる。しかも、吊下手段がダクト本体内に配置されるので、免震ダクトの設置スペースはダクト本体の大きさで済み、そのスペースのコンパクト化を図ることができる。また、吊下手段によってダクト本体が被ダクト取付管に吊下支持されるため、ダクト本体の自重による垂れ下がりを抑制することができる。
【0009】
請求項2の発明では、吊下手段は、ダクト本体のフランジ部に設けられかつ貫通孔を有するブラケットと、このブラケットの貫通孔に移動可能に挿通され、ダクト本体の軸方向に延びる支持部材と、筒状体に設けられ、支持部材と直交する水平方向に延び、支持部材に移動可能に支持される複数の被支持部材とを備える。
【0010】
上記の構成によると、吊下手段は、ダクト本体のフランジ部に設けられたブラケットの貫通孔に移動可能に挿通される支持部材と、筒状体に設けられて支持部材に移動可能に支持される複数の被支持部材とを備えているため、地震等の際に第1被ダクト取付管と第2被ダクト取付管との間で相対的に変位が生じても、被支持部材が支持部材に対して移動して、上記被ダクト取付管間の相対的な変位を吸収することができ、吊下手段がダクト本体の変位を阻害するのを防ぐことができる。
【0011】
請求項3の発明では、被支持部材は筒状体の上側で支持部材上に載置される構成とする。この構成によると、被支持部材を支持部材に何らかの方法で接続しなくても上載するだけで被支持部材が支持部材に移動可能に支持されるため、組立が容易である。また、筒状体の上側で被支持部材が筒状体の自重を支えているため、筒状体の重心が支持部材よりも下側にあり、地震時等であっても安定して筒状体を支持することができる。
【0012】
請求項4の発明では、被支持部材は筒状体の下側で支持部材に吊り下げられる構成とする。この構成によると、被支持部材を支持部材で吊り下げるようにしているため、支持部材が1本であっても被支持部材を支持することができるとともに、筒状体の下面近くで吊下手段を配設できるため、吊下手段によるダクト本体内の占有スペースが小さく、ダクト本体内の気体の流れに対する抵抗の増加を抑制することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図3は、本発明の実施形態1に係る免震ダクト1を示し、この免震ダクト1は略水平方向に配置された第1被ダクト取付管100及び第2被ダクト取付管101間に両者と接続されている。そして、例えば第1被ダクト取付管100は地盤Gに設置した地盤側換気用配管102に接続される一方、第2被ダクト取付管101は免震建物Bに設置した建物側換気用配管103に接続されている。
【0014】
上記免震ダクト1は、一端部に対する他端部の軸方向及び軸と直交方向への変位が可能に構成されたダクト本体6と、このダクト本体6の一端部に一体に設けられ、上記第1被ダクト取付管100に取り付けられる第1ダクト取付部3と、ダクト本体6の他端部に一体に設けられ、上記第2被ダクト取付管101に取り付けられる第2ダクト取付部4とを有している。
【0015】
そして、上記第1及び第2被ダクト取付管100,101と上記第1及び第2ダクト取付部3,4とがそれぞれ接続され、かつこの第1及び第2ダクト取付部3,4と上記ダクト本体6とが接続されることにより、地盤側換気用配管102内と建物側換気用配管103内とが連通されて、免震建物B内の空気が換気されるようになっている。
【0016】
上記ダクト本体6は、可撓性の角筒状の筒状体8と、この筒状体8の両端に設けられた一対の本体側フランジ9,9とからなる。
【0017】
上記筒状体8は、図2に拡大詳示するように、アルミ箔を貼ったガラスクロス10,10を2枚重ねて筒状に形成したものであり、その2枚のガラスクロス10,10の間に、筒状体8の軸方向に沿って筒状体8の外形とほぼ同形の略矩形状に繋いだピアノ線11,11,…が複数(図3では7つ)等間隔に配設され、この各ピアノ線11を挟むように2枚のガラスクロス10,10が縫い合わされて各ピアノ線11が心材として保持されたものである。これにより、筒状体8は、各ピアノ線11が埋設されている部分が頂部となり、かつ相互に隣接したピアノ線11間の真ん中が底部となる蛇腹状に形成されている。以上のような筒状体8の構成により、ダクト本体6は可撓性を有し、一方の本体側フランジ9に対する他方の本体側フランジ9の軸方向及び軸と直交方向への変位が可能に構成されている。
【0018】
上記本体側フランジ9は、筒状部9aとその一端部に連続して外方に延びる鍔状部9bとからなる断面L字状の外側部材と、外側部材の筒状部9aに嵌合する断面L字状の内側部材9cとで構成される外向きフランジとなっている。この外側部材の筒状部9aと内側部材9cとには、周方向に沿ってリベット留め用の孔(図示せず)が等間隔で形成されており、また、鍔状部9bには、周方向に沿って等間隔にボルト挿通孔(図示せず)が形成されている。
【0019】
そして、上記本体側フランジ9は、外側部材の筒状部9aが鍔状部9bを外側として筒状体8の端部に外嵌めされると共に内側部材9cが筒状体8に内嵌めされて両部材で筒状体8の端部を狭持し、両部材がリベットr,r,…(図3にのみ示す)で留められることにより筒状体8に気密状に一体に取り付けられている。
【0020】
上記第1及び第2ダクト取付部3,4は、それぞれダクト本体6側から上記第1及び第2被ダクト取付管100,101側に向かって外径が小さくなる略矩形状断面を有するホッパー管13と、その大径側に設けられた大径側フランジ14と、小径側に設けられた小径側フランジ15とを有する。
【0021】
上記ホッパー管13は大径側及び小径側のそれぞれの端部に、周方向に沿ってリベット留め用の孔(図示せず)が等間隔で形成されている。
【0022】
上記大径側フランジ14は、筒状部14aとその一端部に連続して外方に延びる鍔状部14bとからなる断面L字状の外向きフランジである。この筒状部14aには、上記ホッパー管13の大径側の端部のリベット留め用の孔に対応して周方向に沿ってリベット留め用の孔(図示せず)が等間隔で形成されている。また、上記鍔状部14bには、上記本体側フランジ9のボルト層通孔に対応するように、周方向に沿って等間隔にボルト挿通孔(図示せず)が形成されている。
【0023】
そして、大径側フランジ14は、ホッパー管13の大径側の端部に鍔状部14bを外側として外嵌めされ、リベットr,r,…によってホッパー管13に気密状に一体に取り付けられている。
【0024】
同様に、上記小径側フランジ15は筒状部15aとその一端部に連続して外方に延びる鍔状部15bとからなる断面L字状の部材である。この筒状部15aには、上記ホッパー管13の小径側の端部のリベット留め用の孔に対応して周方向に沿ってリベット留め用の孔(図示せず)が等間隔で形成されており、また、鍔状部15bには、周方向に沿って等間隔にボルト挿通孔(図示せず)が形成されている。
【0025】
そして、上記小径側フランジ15は、ホッパー管13の小径側の端部に鍔状部15bを外側として外嵌めされ、リベットr,r,…によってホッパー管13に気密状に一体に取り付けられている。
【0026】
上記ダクト本体6と各ダクト取付部3,4とは、本体側フランジ9の鍔状部9bと大径側フランジ14の鍔状部14bとがガスケットgを介して突き合わされ、両鍔状部9b,14bのボルト挿通孔にボルトbを通してナットnを締めることにより気密状に一体化されている。
【0027】
上記第1及び第2被ダクト取付管配管100,101は、それぞれ端部に周方向に沿ってリベット留め用の孔(図示せず)が等間隔で形成されており、その端部に第1及び第2被取付側フランジ110,111が設けられている。
【0028】
上記第1及び第2被取付側フランジ110,111は、それぞれ筒状部110a,111aとその一端部に連続して外方に延びる鍔状部110b,111bとからなる断面L字状部材である。この筒状部110a,111aには、第1及び第2被ダクト取付管100,101の端部のリベット留め用の孔に対応して周方向に沿ってリベット留め用の孔(図示せず)が等間隔で形成されており、また、鍔状部110b,111bには、上記第1及び第2取付管3,4の小径フランジ15,15のボルト層通孔に対応するように、周方向に沿って等間隔にボルト挿通孔(図示せず)が形成されている。
【0029】
そして、上記被取付側フランジ110,111は、上記第1及び第2被ダクト取付管100,101のそれぞれの端部に鍔状部110b,111bを先端側として外嵌めされ、リベットr,r,…により気密状に一体に取り付けられている。
【0030】
上記第1ダクト取付部3と第1被ダクト取付管100とは、小径側フランジ15の鍔状部15bと被取付側フランジ110の鍔状部110bとがガスケットgを介して突き合わされ、両鍔状部15b,110bのボルト挿通孔にボルトbを通してナットnを締めることにより気密状に一体化されている。同様に、第2ダクト取付部4と第2被ダクト取付管101とは、小径側フランジ15の鍔状部15bと被取付側フランジ111の鍔状部111bとがガスケットgを介して突き合わされ、両鍔状部15b,111bのボルト挿通孔にボルトbを通してナットnを締めることにより気密状に一体化されている。
【0031】
そして、本発明の特徴として、図1及び図2に拡大詳示するように、上記ダクト本体6の内部に、このダクト本体6を上記第1及び第2被ダクト取付管100,101に対し吊り下げ支持するための吊下手段20が設けられている。
【0032】
具体的には、上記吊下手段20は、上記ダクト本体6の各本体側フランジ9に設けられて貫通孔21を有する一対のブラケット22,22と、この各ブラケット22,22の貫通孔21,21に移動可能に挿通され、ダクト本体6の軸方向に延びる一対の支持部材23,23と、上記筒状体8に設けられ、支持部材23,23と直交する水平方向に延び、支持部材23,23に移動可能に支持される複数(本実施形態では7本)の被支持部材24,24,…とを備えている。
【0033】
上記ブラケット22,22は、各本体側フランジ9の上辺部に所定の間隔をあけて下側に向かって突出し、その下端側に上記貫通孔21,21が設けられ、この各貫通孔21は上記支持部材23の外径よりも大きな丸孔となっている。この各貫通孔21が大きな丸孔となっていることで、例えば支持部材23,23の両端の本体側フランジ9,9が互いにダクト本体6の軸と直交する水平方向にずれて、支持部材23,23がブラケット22,22に対して傾くようなことがあっても、各貫通孔21の内径と支持部材23の外径との余裕によってその傾きを吸収できるようになっている。
【0034】
上記支持部材23は、上記筒状体8の自重によって撓まない程度の剛性を有する鋼製丸棒の両端をねじ加工したもので、その各ねじ部23aには上記貫通孔21の内径よりも大きい外径を有する円板状の抜け止め用プレート25がナットn,nによって締め付けられており、地震時等の大変位時でも支持部材23がダクト本体6内に抜け出さないようになっている。
【0035】
上記被支持部材24,24,…は両端にねじ加工が施されたロッド部24aと、そのねじ部に締結されたアイナット24b,24bとからなる。そして、上記筒状体8の側面8a,8aの上側であって、ピアノ線11,11,…が設けられた蛇腹の山頂部分における筒状体8の軸心側(内面側)には中央部に丸孔を有する補強金具が設けられたハトメ部26,26,…が設けられ、このハトメ部26,26,…にリング27,27,…を介して上記アイナット24b,24bが接続されることで各被支持部材24によって筒状体8が支持されるようになっている。
【0036】
そして、上記被支持部材24,24,…が支持部材23,23上に、ダクト本体6の軸方向に略均一に載置されることで、筒状体8の自重がダクト本体6の軸方向に略均一に支持部材23,23に支持されている。このことで、筒状体8がその自重により軸方向中央部分において垂れ下がらないようになっている。
【0037】
次に、本発明の実施形態1に係る免震ダクト1の作用について説明する。地震時等には、地盤Gと免震建物Bとは異なる位相で振動するため、地盤Gに設置された地盤側換気用配管102に接続される第1被ダクト取付管100と、免震建物Bに設置された建物側換気用配管103に接続される第2被ダクト取付管101との間で相対的にずれが生じる。それに従って、上記第1及び第2被ダクト取付管100,101に接続された第1及び第2ダクト取付部3,4も同様にずれ、この第1及び第2ダクト取付部3,4に接続されたダクト本体6の本体側フランジ9,9が互いに相対的にずれる。しかし、ダクト本体6の筒状体8が軸方向及び軸と直交方向への変位が可能に構成されているため、上記ずれが生じてもそのずれを吸収することができる。
【0038】
つまり、平時には吊下手段20によって筒状体8は形状及び位置を適正な設置状態に保持されているが、このような地震時には本体側フランジ9,9がダクト本体6の軸方向及び軸と直交する方向に変位し、支持部材23,23が本体側フランジ9,9に対して軸方向及び軸と直交する方向に傾斜を有する状態となる。
【0039】
しかし、各ブラケット23の貫通孔21が大きな丸孔となっているため、上記支持部材23,23の傾斜を吸収することができる。そして、支持部材23,23が傾斜することで、筒状体8の自重を支える被支持部材24,24,…が筒状体8の変形を妨げずに地盤G側及び水平方向に滑りながら移動する。
【0040】
このように、両端の本体側フランジ9,9の相対的なずれを吸収しながら吊下手段20の各被支持部材24が筒状体8の自重をダクト本体6の軸方向に略均一に支持するため、筒状体8の自重によってその軸方向中央部分が垂れることなく、ダクト本体6とダクト取付部3,4との境界部に過大な力が作用して破損に至るのを防ぐことができる。
【0041】
従って、本実施形態1の免震ダクト1によると、ダクト本体6の内部に吊下手段20が設けられているため、ダクト本体6の上方に配管等の障害物O(図3に示す)があっても、吊下手段20がこの障害物Oに干渉することはなく、上方のスペースの制約を受けずに免震ダクト1を設置することができる。しかも、吊下手段20がダクト本体6内に配置されるので、免震ダクト1の設置スペースはダクト本体6の大きさで済み、そのスペースのコンパクト化を図ることができる。また、吊下手段20によってダクト本体6が第1及び第2被ダクト取付管100,101に吊下支持されるため、ダクト本体6の自重による垂れ下がりを抑制することができる。
【0042】
また、吊下手段20は、ダクト本体6の各本体側フランジ9に設けられたブラケット22,22の貫通孔21,21に移動可能に挿通される支持部材23,23と、筒状体8に設けられて支持部材23,23に移動可能に支持される複数の被支持部材24,24,…とを備えているため、地震等の際に第1被ダクト取付管100と第2被ダクト取付管101との間で相対的に変位が生じても、被支持部材24,24,…が支持部材23,23に移動して、上記第1及び第2被ダクト取付管100,101間の相対的な変位を吸収することができ、吊下手段20がダクト本体6の変位を阻害することはない。
【0043】
さらに、被支持部材24,24,…は筒状体8の上側で支持部材23,23上に載置されているため、被支持部材24,24,…を何らかの方法で支持部材23,23に接続しなくても上載するだけで被支持部材24,24,…が支持部材23,23に移動可能に支持されるので、組立が容易である。
【0044】
また、筒状体8の上側で被支持部材24,24,…が筒状体8の自重を支えているため、筒状体8の重心が支持部材23,23よりも下側にあり、地震時等であっても安定して筒状体8を支持することができる。
【0045】
尚、上記実施形態1では、各被支持部材24が筒状体8の側面8a,8aに設けられたハトメ部26,26に、リング27,27を介してアイナット24b,24bにより接続されることで筒状体8を支持するようにしたが、図4に示すような他の方法を用いて被支持部材が筒状体を支持するようにしてもよい。
【0046】
すなわち、図4(a)に示すものでは、上記実施形態1と同様の筒状体8の両側面8a,8aの位置に、上部で繋がるようにへの字状に袋縫いされた側面係合部30,30が設けられ、その側面係合部30,30に各被支持部材24の両端が引っかけられるようにして、筒状体8が各被支持部材24に支持されるようにしている。
【0047】
また、図4(b)に示すものでは、上記図4(a)と同様の位置の筒状体8の各側面8aに、矩形状の布製の側面係合部30が、その両端を垂直方向に縫いつけられると共に、各被支持部材24の両端のねじ部に貫通孔付きのかぎ状プレート31,31がナットnで締め付けられ、その各かぎ状プレート31のかぎ部に側面係合部30を引っかけるようにして、筒状体8の自重が支えられるようにしている。
【0048】
さらに、図4(c)に示すものでは、上記図4(a)と同様の位置の筒状体8の各側面8aに、互いに向き合うように中央部分に丸孔を有する金具(図示せず)を備える側面係合部30が縫いつけられ、その丸孔に支持部材23の両端が挿入されて、上記側面係合部30を挟み込むように各被支持部材24両端の各ねじ部にナットn,nが締め付けられるようにし、筒状体8の自重が各被支持部材24によって支えられるようにしている。
【0049】
(実施形態2)
図5は本発明の実施形態2に係る免震ダクト1の吊下手段20が筒状体8の下側に設けられる様子を示し(尚、上記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する)、上記実施形態1の吊下手段20の構成を変えたものである。そして、被支持部材24,24,…が筒状体8の下側で支持部材23に吊り下げられている。
【0050】
具体的には、図6にも示すように、上記吊下手段20は、上記ダクト本体6の各本体側フランジ9の下辺部の中央部に、上側に向かって突設されてその上端側に貫通孔21を有するブラケット22と、このブラケット22の貫通孔21に移動可能に挿通され、ダクト本体6の軸方向に延びる支持部材23と、上記筒状体8に設けられ、支持部材23と直交する水平方向に延び、支持部材23に移動可能に支持される被支持部材24,24,…とを備えている。
【0051】
上記筒状体8の下面8bの各ピアノ線11が設けられた部分における筒状体8の軸心側(上側)には、両端が筒状体8の軸と直交する水平方向に縫いつけられた布製の下側係合部31,31が設けられ、この下側係合部31,31に上記各被支持部材24が包み込まれるように挿入されている。そして、一端が下側係合部31,31間に露出した被支持部材24の長さ方向中央部分に挿入され、また他端が上記支持部材23に挿入されたコイルばね32によって、各被支持部材24が支持され、そのことで、筒状体8の自重が各被支持部材24にダクト本体6の軸方向に略均一に支持されるようになっている。
【0052】
従って、本実施形態2に係る免震ダクト1の吊下手段20によると、被支持部材24,24,…を支持部材23で吊り下げるようにしているため、支持部材23が1本であっても被支持部材24,24,…を支持することができるとともに、筒状体8の下面近くで吊下手段20を配設できるため、吊下手段20によるダクト本体6内の占有スペースが小さく、ダクト本体6内の気体の流れに対する抵抗の増加を抑制することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明の免震ダクトによると、可撓性の筒状体と、該筒状体の両端に設けられ、ダクト取付部に取り付けられるフランジ部とを有し、一端部に対する他端部の軸方向及び軸と直交方向への変位が可能に構成されたダクト本体のフランジ部に、このダクト本体を被ダクト取付管に対し吊り下げ支持するための吊下手段を設けたことにより、ダクト本体の自重による垂れ下がりを抑制することのできる免震ダクトを、その設置スペースのコンパクト化を図ることで、上方のスペースの制約を受けずに設置することができる。
【0054】
請求項2の発明によると、吊下手段は、ダクト本体のフランジ部に設けられかつ貫通孔を有するブラケットと、このブラケットの貫通孔に移動可能に挿通され、ダクト本体の軸方向に延びる支持部材と、可撓性の筒状体に設けられ、支持部材と直交する水平方向に延び、支持部材に移動可能に支持される複数の被支持部材とを備えたことにより、地震等の際に第1及び第2被ダクト取付管の間で相対的に変位が生じても、吊下手段がダクト本体の変位を阻害するのを防ぐことができる。
【0055】
請求項3の発明によると、被支持部材を筒状体の上側で支持部材上に載置したことにより、地震時等であっても安定して筒状体を支持することができる。
【0056】
請求項4の発明によると、被支持部材を筒状体の下側で支持部材に吊り下げたことにより、吊下手段によるダクト本体内の風力抵抗の増加を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 吊下手段を示す斜視図である。
【図2】 吊下手段を示す断面図である。
【図3】 本発明の実施形態1に係る免震ダクトを一部破断して示す全体図である。
【図4】 被支持体がダクト本体を吊り下げるその他の例を示す側面図である。
【図5】 実施形態2を示す図1相当図である。
【図6】 実施形態2を示す図2相当図である。
【符号の説明】
1 免震ダクト
3 第1ダクト取付部
4 第2ダクト取付部
6 ダクト本体
8 筒状体
9 本体側フランジ
20 吊下手段
21 貫通孔
22 ブラケット
23 支持部材
24 被支持部材
100 第1被ダクト取付管
101 第2被ダクト取付管

Claims (4)

  1. 略水平方向に配置された第1及び第2被ダクト取付管の間に両者と接続される免震ダクトであって、
    一端部に対する他端部の軸方向及び軸と直交方向への変位が可能に構成された可撓性の筒状ダクト本体と、
    上記ダクト本体の両端部にそれぞれ一体に設けられ、一方が上記第1被ダクト取付管に、また他方が第2被ダクト取付管にそれぞれ取り付けられる一対のダクト取付部とを有し、
    上記ダクト本体の内部に、該ダクト本体を上記被ダクト取付管に対し吊り下げ支持するための吊下手段が設けられ、
    上記ダクト本体は、可撓性の筒状体と、該筒状体の両端に設けられ、上記ダクト取付部に取り付けられるフランジ部とを有し、
    上記吊下手段は、上記フランジ部に取り付けられていることを特徴とする免震ダクト。
  2. 請求項1の免震ダクトにおいて、
    上記吊下手段は、
    上記ダクト本体のフランジ部に設けられかつ貫通孔を有するブラケットと、
    上記ブラケットの貫通孔に移動可能に挿通され、上記ダクト本体の軸方向に延びる支持部材と、
    上記筒状体に設けられ、上記支持部材と直交する水平方向に延び、支持部材に移動可能に支持される複数の被支持部材とを備えていることを特徴とする免震ダクト。
  3. 請求項2の免震ダクトにおいて、
    被支持部材は筒状体の上側で支持部材上に載置されていることを特徴とする免震ダクト。
  4. 請求項2の免震ダクトにおいて、
    被支持部材は筒状体の下側で支持部材に吊り下げられていることを特徴とする免震ダクト。
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