JP4142521B2 - 空気入りランフラットタイヤ - Google Patents
空気入りランフラットタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4142521B2 JP4142521B2 JP2003276580A JP2003276580A JP4142521B2 JP 4142521 B2 JP4142521 B2 JP 4142521B2 JP 2003276580 A JP2003276580 A JP 2003276580A JP 2003276580 A JP2003276580 A JP 2003276580A JP 4142521 B2 JP4142521 B2 JP 4142521B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- run
- pneumatic
- tire
- elastomer layer
- flat tire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
すなわち、本発明は、空気入りタイヤの内部に配設され前記空気入りタイヤと共にリムに組み付けられ、ランフラット走行時に荷重を支持可能な環状の支持体を備える空気入りランフラットタイヤであって、前記空気入りタイヤのトレッド部裏面側および前記トレッド部裏面に対峙する側の前記支持体表面側、の少なくとも一方の面側の少なくとも一部に、シーリング材組成物を含有する特殊エラストマー層が設けられてなり、前記シーリング材組成物中に粒状のオイルが分散されてなることを特徴とする空気入りランフラットタイヤである。
(2)前記液状のオイルの含有量が、1〜100phrである態様である。
(3)前記粒状のオイルの粒子径が、0.5〜10mmである態様である。
(4)前記粒状のオイルの融点が、30〜200℃である態様である。
(5)前記支持体の支持部が前記トレッド部裏面方向に突出する突出部を1以上有し、前記1以上の突出部のうち、全部もしくは一部の突出部であって、前記突出部表面側の少なくとも一部に、前記特殊エラストマー層が設けられてなる態様である。
(6)前記支持体の支持部が前記トレッド部裏面方向に突出する突出部を複数有し、前記1の突出部とそれに最も近い突出部との間に形成されてなる凹部であって、前記凹部表面側の少なくとも一部に、前記特殊エラストマー層が設けられてなる態様である。
なお、支持部26の材料としては、鉄やSUS等の金属の他、プラスチック、FRP等を使用することができる。
粒状オイルとしては、特に材質に限定はされないが、シリコーン系、炭化水素系、エーテル系、アロマー系等が挙げられ、これらは単独もしくは併用することができる。
一方、10mmを超えると、シーリング材組成物中に分散させる粒状オイルが大きすぎてその数が少なくなり、十分な効果が得られないことがある。
融点が30℃未満では、室温で粒状オイルが液体となり、オイルを粒状として分散させるには冷却装置の使用やオイルのカプセル化といった特殊な手段が必要となる場合が多く、コストが高くなってしまう。一方、200℃を超えると、ランフラット走行時にオイルが液状にならないため、目的とする耐磨耗性の向上効果が得られない場合がある。
このように、粒状オイルの融点をコントロールすることで、生産性に優れ、かつ、ランフラット走行時の効果を十分に発揮することができるシーリング材組成物を得ることができる。
さらに、図5に示すように、支持体16の2つの突出部との間に形成されてなる凹部に、特殊エラストマー層100を設けた構成としてもよい。
例えば、支持体16上に特殊エラストマー層100を形成した場合、ランフラット走行時にトレッド部24裏面よりも特殊エラストマー層100の方が先に磨耗する。その結果、タイヤの損傷を少なくすることができる。
すなわち、特殊エラストマー層100の耐磨耗性をトレッド部24裏面より低くすることで、ランフラットタイヤの耐久性を向上させることができる。
特殊エラストマー層100の耐磨耗性を低くするには、使用するシーリング材組成物中のシーリング材の架橋密度を低くしたり、シーリング材とインタラクションの少ない第三成分(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)の粒子をシーリング材組成物中に含有させればよい。架橋密度を低くすることで分子が切れやすくなり、また、第三成分の存在により当該成分が破壊の起点となって、磨耗が促進される。上記架橋密度や第三成分の種類、添加量などの条件は、トレッド部24裏面の材質等により適宜変更することが好ましい。
液状オイルを含浸させることで、ランフラット走行時に支持体が特殊エラストマー層に接すると、シーリング材組成物中の液状オイルが染み出し、耐磨耗性をより向上させることができる。
なお、「液状オイル」とは、室温(0〜30℃)で液体状態であるオイルをいう。
先に説明したランフラットタイヤと同様の構成(図1参照)であり、195/65R15サイズの空気入りタイヤのトレッド部裏面に、粒状オイルが分散したシリコーン系のシーリング材組成物を含有する特殊エラストマー層(厚さ5mm)を形成した。
なお、走行試験は、当該ランフラットタイヤを乗用車に装着して1つの車輪のみ空気圧ゼロとしてランフラット走行して行った。結果を下記表1に示す。
特殊エラストマー層(厚さ5mm)をトレッド部裏面に対峙する側の前記支持体表面に形成(図3参照)した以外は、実施例1と同様のランフラットタイヤについて、200kmの走行試験を行った。結果を下記表1に示す。
シーリング材組成物にシリコーン系のオイル(液状オイル)を40phr含浸させた以外は、実施例2と同様のランフラットタイヤについて、200kmの走行試験を行った。結果を下記表1に示す。
特殊エラストマー層(平均厚さ5mm)をトレッド部裏面に対峙する側の前記支持体表面に形成(図7参照)した以外は、実施例1と同様のランフラットタイヤについて、200kmの走行試験を行った。結果を下記表1に示す。
特殊エラストマー層を形成しなかった以外は、実施例1と同様のランフラットタイヤについて、実施例1と同様に200kmの走行試験を行った。結果を下記表1に示す。
特殊エラストマー層の代わりにトレッド部裏面にエーテル系のグリース(潤滑材)を厚さ5mmとなるように塗布した以外は、実施例1と同様のランフラットタイヤについて、実施例1と同様に200kmの走行試験を行った。結果を下記表1に示す。
12 リム
14 空気入りタイヤ
16,160 支持体
24 トレッド部
26 支持部
100 特殊エラストマー層
Claims (7)
- 空気入りタイヤの内部に配設され前記空気入りタイヤと共にリムに組み付けられ、ランフラット走行時に荷重を支持可能な環状の支持体を備える空気入りランフラットタイヤであって、
前記空気入りタイヤのトレッド部裏面側および前記トレッド部裏面に対峙する側の前記支持体表面側、の少なくとも一方の面側の少なくとも一部に、シーリング材組成物を含有する特殊エラストマー層が設けられてなり、
前記シーリング材組成物中に粒状のオイルが分散されてなることを特徴とする空気入りランフラットタイヤ。 - 前記特殊エラストマー層中に液状のオイルが含浸されてなることを特徴とする請求項1に記載の空気入りランフラットタイヤ。
- 前記液状のオイルの含有量が、1〜100phrであることを特徴とする請求項2に記載の空気入りランフラットタイヤ。
- 前記粒状のオイルの粒子径が、0.5〜10mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りランフラットタイヤ。
- 前記粒状のオイルの融点が、30〜200℃であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りランフラットタイヤ。
- 前記支持体の支持部が前記トレッド部裏面方向に突出する突出部を1以上有し、前記1以上の突出部のうち、全部もしくは一部の突出部であって、前記突出部表面側の少なくとも一部に、前記特殊エラストマー層が設けられてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りランフラットタイヤ。
- 前記支持体の支持部が前記トレッド部裏面方向に突出する突出部を複数有し、前記1の突出部とそれに最も近い突出部との間に形成されてなる凹部であって、前記凹部表面側の少なくとも一部に、前記特殊エラストマー層が設けられてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りランフラットタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003276580A JP4142521B2 (ja) | 2003-07-18 | 2003-07-18 | 空気入りランフラットタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003276580A JP4142521B2 (ja) | 2003-07-18 | 2003-07-18 | 空気入りランフラットタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005035474A JP2005035474A (ja) | 2005-02-10 |
JP4142521B2 true JP4142521B2 (ja) | 2008-09-03 |
Family
ID=34212861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003276580A Expired - Fee Related JP4142521B2 (ja) | 2003-07-18 | 2003-07-18 | 空気入りランフラットタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4142521B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110641228A (zh) * | 2019-11-05 | 2020-01-03 | 南通顺驰橡胶制品有限公司 | 一种可自动修复的自行车内胎 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5285520B2 (ja) * | 2009-07-02 | 2013-09-11 | 住友ゴム工業株式会社 | ランフラットタイヤ組立体及びそれに用いられるサポートリング |
JP2019104458A (ja) * | 2017-12-14 | 2019-06-27 | 株式会社ブリヂストン | 支持体及びタイヤ・リム組立体 |
CN114379291B (zh) * | 2022-03-24 | 2022-06-07 | 山东玲珑轮胎股份有限公司 | 一种轮胎内支撑安全锁紧装置 |
-
2003
- 2003-07-18 JP JP2003276580A patent/JP4142521B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110641228A (zh) * | 2019-11-05 | 2020-01-03 | 南通顺驰橡胶制品有限公司 | 一种可自动修复的自行车内胎 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005035474A (ja) | 2005-02-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3431309B1 (en) | Pneumatic tire | |
US10112442B2 (en) | Non-pneumatic tire | |
CN1715041B (zh) | 非充气轮胎及其制造方法 | |
EP3159187B1 (en) | Airless tire | |
EP3064379A1 (en) | Tire tread with groove reinforcement | |
US2987093A (en) | Multiple chambered tire | |
US9242509B2 (en) | Non pneumatic vehicle tires and pneumatic vehicle tires with tread patterns | |
JPH02310102A (ja) | 台形断面を有する非空気充填タイヤ | |
IL46497A (en) | Radial ply pneumatic tire construction | |
US4045362A (en) | Deflated tire lubricant | |
JP4142521B2 (ja) | 空気入りランフラットタイヤ | |
US4212339A (en) | Tire/wheel assembly with low molecular weight coolant-lubricant | |
US4057092A (en) | Pneumatic tire for use when deflated | |
CA1056284A (en) | Run flat tire safety device on a drop center rim | |
EP0780245B1 (en) | Pneumatic tire | |
US5388624A (en) | Vehicle drive wheel with tire and track driven thereby | |
JP4142415B2 (ja) | 空気入りランフラットタイヤ | |
JP3562772B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2004026130A (ja) | 空気入りランフラットタイヤ | |
JP2004082997A (ja) | 空気入りランフラットタイヤ | |
WO2005018961A1 (ja) | タイヤ/ホイール組立体 | |
JP2003326925A (ja) | 空気入りランフラットタイヤ | |
CN102691745A (zh) | 空气弹簧中所使用的下面板的制造方法 | |
JP7282297B2 (ja) | タイヤ寿命延長剤 | |
JP2013169943A (ja) | 空気入りタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060607 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080530 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080610 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080612 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |