JP4142329B2 - 面状発光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、面状発光装置に関し、特に、看板や広告板などに対する照明装置として用いる場合に好適な面状発光装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、看板や広告板などに用いられる面状発光装置には、透光性パネルの背後に棒状ランプ(蛍光管)を複数本配置して、棒状ランプの光を前記透光性パネルに直接照射して光らせる直下式の面発光装置や、導光板の端縁に沿って棒状ランプを配置して、棒状ランプの光を導光板に導入して導光板の前面から光を出射させるエッジライト式の面発光装置がある。
【0003】
また、上記エッジライト式の面発光装置の一種として、特開2001−307530号公報には、複数の面発光ユニットを一列に配列させてなるユニット式の面発光装置が提案されている。この装置においては、導光板の両端にそれぞれ棒状ランプ等の光源を配置し、隣接する面発光ユニット間において隣接する一対の光源上にプリズムを配置することにより、複数の面発光ユニット間を暗くすることなく、面発光領域全体に亘ってほぼ均一に光らせることができる構造が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、看板や広告板などに用いる面状発光装置では、大きな面積が必要になるとともに種々の大きさや形状が要求され、しかも、常時点灯させるために低消費電力であることが要求される。また、当然のことながら、低コストで構成できる装置である必要がある。
【0005】
しかしながら、上記従来の発光装置では、必要とされる発光面積や形状に合わせてその都度導光板や面発光ユニットを構成しなければならないため、個別に成形して製造する必要が生じ、製造コストを低減することができないという問題点があった。
【0006】
また、上記公報に開示されたエッジライト式の面発光装置においては、導光板の両端にそれぞれ光源が配置されているため、公報中の図面に示される一列に面発光ユニットを配列させた状態では各面発光ユニット間には必ず光源が配置された状態になるが、縦横に複数の面発光ユニットを配列させた態様を採用したとすれば、面状発光ユニットの光源が配置されていない導光板の端面同士が対向若しくは当接する部分が発生することとなり、当該部分に暗線や輝線が生ずるといった問題点がある。
【0007】
さらに、上記公報では、面発光ユニットを一列に配列させることが前提となっているために縦横に面発光ユニットを配列させる態様は開示されておらず、また、導光板の両側に光源が配置される態様によってのみユニットを配列させることしかできないため、導光板の片側にのみ光源が配置されるといった使い方ができないことから、面発光装置の大きさや形状に対する自由度が低いという問題点もある。
【0008】
そこで本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、複数の発光ユニットを自由に組み合わせて種々の大きさや形状に構成することのできる発光装置を提供することにある。また、複数の発光ユニットを適宜に組み合わせても、その境界部分において暗線や輝線が生ずるなどといった輝度変化が生じ難い発光装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の面状発光装置は、光源と、前記光源の側方に配置され前記光源から光を受け入れる入射側端面、前記光源が対向配置されていない非入射側端面及び光を放出する光出射面を有する導光板とを有する複数の発光ユニットと、前記複数の発光ユニットを所定の仮想面上に配列させた状態に直接若しくは間接的に保持する保持体と、複数の前記発光ユニット前記非入射側端面同士が隣接する前記導光板の光出射面上に亘って共通に配置された導光と、前記光源に対し前記導光板の光出射側の直上に配置された、前記導光板の光出射側に頂角を備えた断面三角状のプリズムとが設けられ、前記複数の発光ユニットは、前記導光板の前記非入射側端面同士を、その厚さ方向の一部が相互に重なり合うように嵌合させた状態で配列され、前記プリズムは、両側に配置された前記導光体間に嵌合することを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、複数の発光ユニットが導光板の非入射側端面同士を嵌合させた状態で配列され、非入射側端面の厚さ方向の一部が相互に重なり合うように構成されているので、非入射側端面が対向する境界部分において両側の導光板内の光が共に出射される状態とすることができるため、境界部分に暗線や輝線が生ずることを防止できる。また、発光ユニットの光出射側に複数の発光ユニットに亘って共通に配置された導光が配置されているため、上記境界部分の発光状態の特異性を緩和することができる。さらに、隣接する発光ユニットの導光板同士が嵌合していることによって、相互の位置決めが容易になり、組み立てを迅速
かつ確実に行うことが可能になる。また、隣接する発光ユニット間において光源同士、或いは、光入射側端面同士が光源を挟んで対向配置されている部分が存在する場合、光源に対して導光板の光出射側にプリズムを配置し、特に、複数の導光体の間に対して、光源の直上に配置されたプリズムが嵌合するように構成することにより、光源の位置から出射される光量が導光板上の位置から出射される光量と大きく異ならないように構成できる。
【0011】
ここで、非入射側端面同士の嵌合態様としては、対向する非入射側端面がそれぞれ導光板の厚さ方向に相互に対応する段差状の凹凸形状を有し、その凹凸同士が相互に組み合わされるように嵌合している構造としてもよい。また、対向する非入射側端面がそれぞれ導光板の厚さ方向に逆方向に傾斜し、その傾斜面同士が相互に組み合わされるように嵌合している構造としてもよい。
【0012】
さらに、導光板において、光源の配置されていない非入射側端面とは、光源が側方に配置された入射側端面とは反対側の端面であってもよく、入射側端面の側方にある端面であってもよい。
【0013】
本発明において、前記導光板と前記導光との間には、少なくとも前記非入射側端面同士の嵌合部分において光拡散層が配置されていることが好ましい。この発明によれば、光ユニット内の導光板と光ユニット上の導光との間に光拡散層が配置されていることにより、非入射側端面同士の境界部分から出射する光を拡散させ、より均一な光分布を構成することが可能になる。
【0014】
本発明において、前記嵌合部分において前記非入射側端面同士が前記発光ユニットの配列方向に密着していることが好ましい。この発明によれば、非入射側端面同士が発光ユニットの配列方向に密着していることにより、境界部分における暗線や輝線の発生をさらに低減できる。この場合には、非入射側端面同士は相互に嵌合しているため、その端面の一部のみが相互に密着している状態も含まれる。この状態においては、前記導光板の光出射面側の表面において非入射側端面同士が相互に密着していることが最も望ましい。また、非入射側端面の一部が相互に接着されていてもよい。
【0015】
本発明において、前記嵌合部分において前記非入射側端面同士の密着面は共に光学的に鏡面状に平滑加工されていることが好ましい。これによれば、密着面が共に光学的に鏡面状に平滑加工されていることによって、その密着した部分が光学的にも一体部材で構成されている場合と同等の状態になるため、境界部分の光の均一性をさらに向上できる。ここで、光学的に鏡面状に平滑加工されているとは、肉眼で見て細かな凹凸が視認されない程度に平滑に加工されている状態を言う。この場合、密着面が平坦に加工されている必要はなく、例えば、相互に密着する一方の面が凸曲面に、他方の面が凹曲面状に構成されていても構わない。
【0016】
本発明において、前記光源と前記導光との間には半透過反射層が配置されていることが好ましい。半透過反射層が光源と導光との間に配置されていることにより、光源が配置されている部分をも光出射領域の一部として構成することができるとともに、導光板の入射側端面への入射光も確保することが可能になる。
【0017】
本発明において、前記光源の前記導光板とは反対側に反射層が配置され、該反射層は、前記光源を前記導光板の光出射側から覆うように延長形成された半透過反射層であることが好ましい。
【0018】
本発明において、前記導光板と前記導光体との間には、前記光源あるいは前記反射層と前記導光板の光出射面との境界部分から前記導光板の光出射側に出射される光を拡散させる光拡散層が配置されていることが好ましい。これによれば、この領域の光出射分布を緩和させることができる。
【0019】
次に、別の面状発光装置は、光源と、前記光源の側方に配置され前記光源から光を受け入れる入射側端面、前記光源の配置されていない非入射側端面及び光を放出する光出射面を有する一対の導光板とを有し、前記一対の導光板が相互に他方の導光板の反対側に前記光出射面が配置される態様で重ね合わされた複数の発光ユニットと、前記複数の発光ユニットを所定の仮想面上に配列させた状態に直接若しくは間接的に保持する保持体と、前記複数の発光ユニットの光出射面上に亘って共通に配置された導光とが設けられ、前記複数の発光ユニットは、前記導光板の前記非入射側端面同士を、その厚さ方向の一部が相互に重な
り合うように嵌合させた状態で配列されていることを特徴とする。
【0020】
この発明においては、上記発明と同様の効果を奏することができる他に、表裏両面から光を出射することができるという利点を持つ。
【0021】
この場合において、前記導光板と前記導光との間には、少なくとも前記非入射側端面同士の嵌合部分において前記光出射面上に光拡散層が配置されていることが好ましい。
【0022】
この場合において、前記嵌合部分において前記非入射側端面同士が前記発光ユニットの配列方向に密着していることが好ましい。
【0023】
この場合において、前記嵌合部分において前記非入射側端面同士の密着面は共に光学的に鏡面状に平滑加工されていることが好ましい。
【0024】
本発明において、前記光源が発光ダイオードであることが好ましい。この発明によれば、前記光源が発光ダイオードであるので、冷陰極管の如き棒状ランプを用いる場合に比べて、前記面発光装置を軽量、小型、薄型、かつ、安価に製作することができると共に、前記面発光装置の消費電力を低減させることができる。さらに、耐久性が高いことから前記光源の取替え時期を延ばすことができるため、前記面発光装置の維持費を低減させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる面発光装置の実施形態について説明する。
【0026】
[第1実施形態]
最初に、図1、図2及び図3を参照して本発明における第1実施形態の面発光装置について説明する。図1は本発明に係る第1実施形態の面発光装置を示す概略平面図である。図2は図1のII−II'に沿った断面を示す概略縦断面図である。図3は図1のIII−III'に沿った断面を示す概略縦断面図である。面発光装置100は看板や広告板などを平面状に光らせるためのものである。この面発光装置100は、保持体101の内側に、アクリル樹脂等で構成された導光板102と、この導光板102の入射側端面102aに対向配置されたLED(発光ダイオード)等で構成される光源105とを有する発光ユニットが複数配列されている。
【0027】
これらの発光ユニットの光出射側、すなわち、上記導光板102の光出射面102b上には、アクリル樹脂等で構成された導光体103が配置されている。導光体103は複数の発光ユニットを覆うように導光板102よりも大きく構成されている。図示例では、導光体103は縦横それぞれ2列ずつ合計4つの発光ユニットを覆うことのできる大きさに構成されている。
【0028】
保持体101には底板110が保持され、この底板110上には、上記発光ユニットの背後(図示下方)に反射層(シート)107が配置されている。上記発光ユニットの導光板102は、この反射層107によって光を光射出面102bから放出するように構成されていてもよく、反射層107とは別途構成された、導光板102の下面に被着された反射被膜などによって光を光射出面102bから放出するように構成されていてもよい。いずれの場合にも、反射層107は導光板102の光出射面102bから放出される光を増大させるように作用する。
【0029】
上記発光ユニットにおいては、導光板102の側方に帯状に配置された回路基板104が設けられ、この回路基板104上に上記光源105が実装されている。光源104がLED等の点状光源である場合には、回路基板104の長手方向に複数の光源105が配列されるように実装されていることが好ましい。光源105から見て導光板102とは反対側には、反射層(シート)106が配置されている。この反射層106は半透過反射層として構成されており、例えば白色の半透明素材によって構成されている。この場合、図示例のように、反射層106が光源105を導光板の光出射側(図示上側)から覆うように延長形成されていることが好ましい。
【0030】
光源105に対して導光板の光出射側には、光拡散層(シート)108が部分的に配置されている。この光拡散層108は、光源105或いは反射層106と導光板102の光出射面102bとの境界部分から出射される光を拡散(散乱)させて、この領域の光出射量分布を緩和させるためのものである。
【0031】
発光ユニット間においては、導光板102の周囲(4周)に形成された端面のうち、光源105が配置されていない非入射側端面102c同士が相互に嵌合している。導光板102の非入射側端面102cの嵌合部分において、導光板102は、その厚さ方向の一部が相互に重なり合うように配置されている。より具体的には、非入射側端面102cには、他方の導光板102に向けて外側に突出して設けられた凸側端面部102c1と、内側に凹んだところに設けられた凹側端面部102c2とが導光板102の厚さ方向に凹凸状或いは段差状に形成されている。そして、上記凸側端面部102c1が他方の非入射側端面102cの凹側端面部102c2に対向し、上記凹側端面部102c2が他方の非入射側端面102cの凸側端面部102c1に対向する態様で、相互に嵌合している。
【0032】
ここで、非入射側端面102c同士は、発光ユニット102の配列方向(図示左右方向)に密着していることが好ましい。より具体的には、一方の非入射側端面102cの凸側端面部102c1と、他方の非入射側端面102cの凹側端面部102c2とが相互に密着していることが好ましい。この場合、非入射側端面102cの一部だけが相互に密着していてもよい。このときには、特に光出射面102b側の凸側端面部と凹側端面部とが相互に密着していることが望ましい。
【0033】
また、非入射側端面102cは、鏡面状に平滑加工されていることが好ましい。より具体的には、上記凸側端面部102c1と凹側端面部102c2とがそれぞれ鏡面状に平滑加工されていることが上記端面同士の密着度合を高める上で好ましい。この平滑加工は、例えば、平滑に形成された型成形面による樹脂成形などで構成することが可能であり、また、研磨によって行うこともできる。
【0034】
さらに、上記非入射側端面102c同士は相互に接着されても構わない。相互に接着されていることによって、組み立て後に非入射側端面102c同士の密着性が失われるといった事態の発生を防止できる。
【0035】
導光体103は、複数の発光ユニット間に亘って、複数の発光ユニットを共に覆うように構成されている。すなわち、導光素材である導光体103は、上記非入射側端面同士の嵌合部分を覆うように配置されている。この導光体103は、光学的に導光板102と同じ材質(同じ屈折率や透過率などを有する材質)で構成されていてもよく、或いは、導光板102とは光学的に異なる材質で構成されていてもよい。また、光学的に同じ材質であるが、厚さが異なるだけでもよい。導光体103の表面には光拡散層109が配置されている。
【0036】
また、上記実施形態では、隣接する発光ユニット間において、図3に示すように、光源105同士、或いは、光入射側端面102a同士が対向配置されている部分が存在する。この場合には、光源105に対して導光板の光出射側にプリズム111を配置し、光源105の位置から出射される光量が導光板102上の位置から出射される光量と大きく異ならないように構成してある。すなわち、本実施形態では、複数の導光体103の間に対して、光源105の直上に配置された上記プリズム111が嵌合している。
【0037】
保持体101は、上記発光ユニット、導光体103、光拡散層109、プリズム111、反射層109、底板110を一体に保持している。保持体101は、面状発光装置100の大きさや形状に合わせて発光ユニットの数や配列態様を変えた場合に対応できるように、複数種類用意されることが好ましい。また、装置の大きさや形状に合わせて保持体101自体の形状や大きさを変えて適宜に組み立てできるように構成されていることが望ましい。
【0038】
この第1実施形態においては、導光板102の非入射側端面102c同士が相互に嵌合し、導光板102の厚さ方向の一部が相互に重なり合うように構成されているため、この嵌合部分に暗線や輝線が生ずることを防止することができる。また、複数の発光ユニットを相互に組み立てる場合にも、上記の嵌合部分は隣接する発光ユニット間を相互に位置決めする機能を有するため、組み立て作業が容易になるとともに、その組み立て状態を維持しやすくなる。
【0039】
また、上記嵌合部分の上方には、導光素材である導光体103及び光拡散層109が配置されているため、嵌合部分の輝度が他の領域に対して大きく変わることを防止できる。したがって、上記導光体103を配置することなく、導光板102上に直接光拡散層109を配置しても構わない。
【0040】
なお、非入射側端面102c同士の嵌合部分の光出射側(例えば、当該嵌合部分と導光体103との間)に、図示しない光拡散層を局所的に設けることが望ましい。このようにすると、当該嵌合部分と、その他の領域との発光状態の差異をさらに低減することができる。
【0041】
本実施形態では、上記光源105としてLEDを用いることによって、装置を小型軽量に構成でき、安価に構成でき、消費電力も低減でき、耐久性を向上させることも可能になる。
【0042】
[第2実施形態]
次に、図4を参照して、比較例本発明における第2実施形態の面発光装置について説明する。この実施形態においては、第1実施形態と同様の保持体201、導光体203、回路基板204、光源205、反射層206、反射層207、光拡散層208、光拡散層209、底板210を備えているので、これらの説明は省略する。
【0043】
この面状発光装置200は、第1実施形態と同様に導光板202の非入射側端面202c同士が相互に嵌合しているが、非入射側端面202cが導光板202の厚さ方向に傾斜した傾斜面となっている点で第1実施形態とは異なる。より具体的には、隣接する発光ユニットの導光板202の非入射側端面202cは相互に逆側に傾斜した傾斜面となっていて、これらの逆方向に傾斜した非入射側端面202cが相互に組み合わされるように嵌合している。ここで、上記と同様に非入射側端面202c同士が相互に密着していることが好ましく、また、非入射側端面202cが共に鏡面状に平滑加工されていることが望ましい。
【0044】
なお、この実施形態においても、非入射側端面202c同士の嵌合部分の光出射側(例えば、当該嵌合部分と導光体203との間)に局所的に光拡散層を配置してもよい。
【0045】
[第3実施形態]
次に、図5を参照して、本発明における第3実施形態の面状発光装置について説明する。この実施形態においては、第1実施形態及び第2実施形態と同様の保持体301及び光源305を備えているので、これらの説明は省略する。
【0046】
本実施形態では、発光ユニットには、光出射方向に沿って配置された回路基板304に光源305が実装されている。また、この光源305に共に対向する入射側端面302aを有する一対の導光板302が表裏に重なるように設けられている。ここで、光源305の背後に配置された反射層306は光源の表裏両側を覆うように延長形成されている。この反射層306は上記と同様の半透過反射層であることが好ましい。
【0047】
この実施形態では、一対の導光板302の間に、遮光固定板310が配置され、この遮光固定板310の表裏両側にそれぞれ反射層307が配置されている。これによって、一対の導光板302はそれぞれ表裏反対側に光出射面302bを向けるように構成されている。また、各反射層307と導光板302との間には光拡散層308が配置されることが好ましい。さらに、一対の導光板302の光出射面302b上にはそれぞれ光拡散層309が配置されている。
【0048】
本実施形態では、一対の導光板302にそれぞれ、共通の光源305に対向する入射側端面302aが設けられ、表裏反対側に光射出面302bが配置されているので、共通の光源305から放出された光を表裏両側に放出できるようになっている。また、この入射側端面302aの光出射側には、導光板320の光源被覆部302dが光源305を覆うように張出形成されている。この光源被覆部302dは、光源305の直上位置近傍における光出射量と他の領域の光出射量との差異を低減する機能を有する。
【0049】
また、本実施形態では、隣接する発光ユニットの導光板302の非入射側端面302c同士が嵌合している。ここで、図面には、上記第2実施形態と同様に非入射側端面302cが導光板302の厚さ方向に傾斜した傾斜面となっている例を示すが、第1実施形態と同様に導光板302の厚さ方向に凹凸状に構成されていてもよい。
【0050】
本実施形態でも、非入射側端面302c同士の嵌合部分が設けられ、さらに、その嵌合部分の光出射側に、隣接するユニット間を共通に覆う上記導光素材である光拡散層309が配置されているので、先の第1及び第2実施形態とほぼ同様に、嵌合部分に暗線や輝線が生ずることを防止できる。なお、本実施形態においても、導光板302の光出射側(導光板302と光拡散層309との間)に、複数の発光ユニットを共通に覆う導光体103,203を配置してもよい。
【0051】
以上説明した各実施形態では、光源に隣接する導光板については、その片側にのみ光源が配置されている例を示したが、これとは異なり、或る導光板の両側にそれぞれ光源を配置してなる発光ユニットを、両側の光源を結ぶ方向とは直交する方向に複数配列させて面状発光装置を構成する場合であっても、それら複数の発光ユニット間の導光板同士の繋ぎ目を上記各実施形態のようにその厚さ方向の一部が相互に重なり合うように嵌合させて構成することにより、上記と同様の効果を得ることが可能である。また、本発明の面状発光装置では、全体を支柱や壁面等に合わせて曲面状或いは曲折状に構成することも可能である。特に、全体を筒状(円筒状、楕円筒状、角筒状など)に構成することによって、支柱等に容易に照明を組み込むことが可能になり、或いは、デザイン的に斬新な照明装置を構成できる。この場合には、導光板を予めその形状に沿って成形する製造方法も考えられるが、平板状の面状発光装置に加熱等を施しながら変形させて所望の形状を得ることが望ましい。また、予め湾曲した発光ユニット或いは湾曲させた発光ユニットを筒状に繋ぎ合わせる場合にも、導光板同士の繋ぎ目を上記各実施形態のようにその厚さ方向の一部が相互に重なり合うように嵌合させて構成することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、複数の発光ユニットを組み合わせることにより、発光面積の大きさや形状を簡単に変更することができる。また、発光ユニット間の境界部分における輝度変化を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1実施形態の面状発光装置を示す概略平面図である。
【図2】 図1のII−II'に沿った断面を示す概略縦断面図である。
【図3】 図1のIII−III'に沿った断面を示す概略縦断面図である。
【図4】 本発明に係る第2実施形態の面状発光装置の概略縦断面図である。
【図5】 本発明に係る第3実施形態の面状発光装置の概略縦断面図である。
【符号の説明】
面状発光装置・・・100、200、300、保持体・・・101,201,301、導光板・・・102,202,302、光入射側端面・・・102a,202a,302a、光出射面・・・102b,202b,302b、非入射側端面・・・102c,202c,302c、導光体・・・103,203、回路基板・・・104,204,304、光源・・・105,205,305、反射層・・・106,206,306、反射層・・・107,207,307、光拡散層・・・108,109,208,209,308,309、底板・・・110,210、プリズム・・・111、遮光固定板・・・310

Claims (4)

  1. 光源と、前記光源の側方に配置され前記光源から光を受け入れる入射側端面、前記光源が対向配置されていない非入射側端面及び光を放出する光出射面を有する導光板とを有する複数の発光ユニットと、前記複数の発光ユニットを所定の仮想面上に配列させた状態に直接若しくは間接的に保持する保持体と、複数の前記発光ユニット前記非入射側端面同士が隣接する前記導光板の光出射面上に亘って共通に配置された導光と、前記光源に対し前記導光板の光出射側の直上に配置された、前記導光板の光出射側に頂角を備えた断面三角状のプリズムとが設けられ、
    前記複数の発光ユニットは、前記導光板の前記非入射側端面同士を、その厚さ方向の一部が相互に重なり合うように嵌合させた状態で配列され
    前記プリズムは、両側に配置された前記導光体間に嵌合することを特徴とする面状発光装置。
  2. 前記光源の前記導光板とは反対側に反射層が配置され、該反射層は、前記光源を前記導光板の光出射側から覆うように延長形成された半透過反射層であることを特徴とする請求項1に記載の面状発光装置。
  3. 前記導光板と前記導光体との間には、前記光源あるいは前記反射層と前記導光板の光出射面との境界部分から前記導光板の光出射側に出射される光を拡散させる光拡散層が配置されていることを特徴とする請求項に記載の面状発光装置。
  4. 前記光源が発光ダイオードであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の面状発光装置。
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