JP4141519B2 - カラオケ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカラオケ装置に関するものであり、より具体的には、外部入力された画像情報をディスプレイに表示するカラオケ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラオケ装置は、カラオケ楽曲のカラオケデータを処理して伴奏音楽と歌詞画像をスピーカとディスプレイに同期して出力する。その一方で、ビデオCDなどの内部映像格納部に記憶された映像情報を処理してムード映像を再生する。このムード映像を背景映像として歌詞画像をスーパーインポーズ表示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
カラオケ装置のディスプレイに出力される背景映像は、当然歌唱者とは全く関係がない。カラオケボックスや宴会場などのカラオケ会場では同伴者同士でカラオケを楽しむ。このような場合、背景映像にその同伴者に共通した写真や映像を表示できれば場を大いに盛り上げることが可能となる。そのため、利用者が用意したビデオテープなどに収録された映像を見ながらカラオケを楽しみたいという要望が増加している。この要望に対し、カラオケ装置には外部映像入力端子が設置されている。そして、この端子とビデオテーププレーヤなどの画像送出装置のビデオ出力端子などを接続することによって、画像送出装置からの映像信号を外部入力映像として背景映像に代替させてディスプレイに出力させることができるようになっている。
【0004】
しかし、外部入力映像をディスプレイに出力させるためには、カラオケ装置の映像入力を外部映像入力側へ切り替えたり、画像送出装置から映像信号を出力させるための再生制御などある程度専門知識が要求されるとともに極めて煩雑な機器操作が必要となる。また、単に画像送出装置に再生制御をさせただけでは、外部入力映像はカラオケ装置による楽曲演奏処理に関係のない「垂れ流し映像」となる。従って、表示出力させたい映像がビデオテープなどに散在して収録されている場合などは不要な部分をカットしながら再生制御する必要がある。そのため、機器操作が極度に複雑になり、機器操作をする人がカラオケに参加できなくなる。さらに、所望する映像が収録されている記録位置にアクセスするまでの空白時間に映像が途切れたり、テープ媒体であれば、巻き送り/戻しによるノイズの入った見苦しい映像が出力されたりすることになる。これでは、場を盛り上げるために利用者が用意した映像がかえって場を白けさせる結果となる。
【0005】
そこで本発明は、外部接続された画像送出装置を自在に自動制御して、利用者による複雑な操作をなくすとともに、自然な表示状態を達成させることで場を大いに盛り上げることが可能なカラオケ装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、以下の要件(1)〜(4)を備えたカラオケ装置としている。
(1)カラオケデータを処理してカラオケ楽曲の伴奏音楽と歌詞画像をスピーカとディスプレイに同期して出力するとともに、内部の映像格納部に記録された映像情報を背景映像として前記歌詞画像をスーパーインポーズ表示する。
(2)外部に設置された画像送出装置と接続するためのコネクタ手段を備える。
(3)前記画像送出装置を駆動制御するためのコントロール信号を発生して前記コネクタ手段を介して送出するための外部装置制御手段を備える。
(4)前記画像送出装置が前記コントロール信号に従って出力した画像情報を前記コネクタ手段を介して受け取って処理するための外部映像処理手段を備える。当該外部映像処理手段は、前記カラオケ楽曲の演奏時に前記画像情報が入力されると、この画像情報を外部入力映像として前記背景映像と適宜に代替して前記ディスプレイに出力する。
【0007】
第2の発明は、前記コネクタ手段を複数系統の画像送出装置に接続可能とし、前記外部装置制御手段がこの複数系統の画像送出装置を駆動制御するための所定のコントロール信号を個別に発生するカラオケ装置とした。
【0008】
第3の発明によるカラオケ装置によれば、前記外部映像処理手段は、前記画像送出装置が出力する前記画像情報が途切れた場合、表示出力が再開されるまでの空白時間に途切れる直前に出力していた画像情報を静止画にして表示し続けるように制御するようにした。
【0009】
さらに第4の発明のカラオケ装置は、利用者が前記外部入力映像の表示シーケンスを指定入力するためのユーザインタフェース手段を備え、前記外部装置制御手段がこの指定された表示シーケンスに従って適宜な前記画像情報を前記画像送出装置に順次出力させるためのコントロール信号を発生することとした。
【0010】
第5の発明は、前記第1〜4の発明のいずれかにおけるカラオケ装置と所定の無線信号によって情報通信が可能な画像送出装置との無線接続に対応して、前記コネクタ手段の一部あるいは全部を前記無線信号によって適宜に情報通信するための無線通信インタフェース手段で代替することとした。
【0011】
この発明の要旨とするところは、カラオケ楽曲演奏時に当該楽曲の歌詞画像を内部映像格納部に格納された背景映像とともに表示するカラオケ装置であって、それぞれに画像記録媒体を脱着自在な複数の画像送出機器と、ユーザインタフェース手段による外部入力映像表示機能の起動指令入力を受け付ける手段と、前記起動指令入力を受け付けた際、前記複数の画像送出機器と情報通信を行って画像記録媒体が装着されている1つの画像送出機器を特定し、特定した当該画像送出機器を制御してこれに装着されている画像記録媒体から画像を読み出して前記背景映像に代えて表示する手段とを備えたことを特徴とするカラオケ装置にある。
【0012】
【発明の実施の形態】
===カラオケ装置の構成と基本動作===
図1は、本発明の実施例によるカラオケ装置の構成図を示している。カラオケ装置1は、通信カラオケシステムにおける演奏端末とほぼ同じ構成をとり、その基本動作もほぼ同様である。
【0013】
内部にCPU、RAM、ROMを含む中央制御部11は、周辺各構成部に対しデータバス26あるいは制御バス27を介してデータの入出力や各種制御を行うことでこのカラオケ装置1を統括している。そして、ホスト装置60より電話回線50を通じて配信されるカラオケデータをモデム24を介して受け取り、ハードディスク装置12に蓄積していく。
【0014】
中央制御部11は、操作パネル22やリモコン送信器25から入力された選曲情報を操作制御部23を介して受け取ると、適宜なカラオケデータをハードディスク装置12より取り出して処理する。カラオケデータ中のMIDIデータなど伴奏音楽生成データはシンセサイザ17に順次転送され、カラオケ楽曲の伴奏音楽が生成される。伴奏音楽のオーディオ信号はミキシングアンプ19でマイクロホン20からの歌唱者の音声信号と混合されてスピーカ18に出力される。
【0015】
また、カラオケデータ中の歌詞描出データはビデオRAM13に転送され、伴奏音楽に同期した歌詞画像が順次ビットマップ展開される。この歌詞画像は、映像制御部14でビデオCDチェンジャ15からの背景映像にスーパーインポーズされてディスプレイ16に出力される。
【0016】
カラオケ装置1は、このような基本機能のほかに、背景映像に代えて外部入力された映像信号や画像データなどをディスプレイに表示する外部映像出力機能を備えている。さらに、本発明によれば、この外部映像出力機能は、映像信号やデジタル画像データが記録され画像記録媒体を駆動することによって画像情報を出力するビデオテーププレーヤやフロッピーディスクドライブなど、外部接続された画像送出機器を自動制御する機能も併せ持っている。次に、この外部映像出力機能について説明する。
【0017】
===外部映像出力機能===
▲1▼画像送出装置とのインタフェース
カラオケ装置1は、接続される種々の画像送出装置を制御したり、画像情報を受け取ったりするために各種入出力制御部(a、b・・・)70を備えている。この入出力制御部70は、カラオケ装置1と物理的に接続するためのコネクタ部を備えるととに適宜に信号変換処理をすることでカラオケ装置1と画像送出装置間で情報通信を行うためのインタフェース部である。さらに、画像送出装置との有線接続に代えて、赤外線信号などの無線通信経路による無線接続を行うために入出力制御部70を無線通信インタフェースで代替させることも可能である。本実施例では、赤外線信号用のフォトダイオードなどの受光部81およびLEDなどの発光部82とこれらに結合されたIrDAインタフェース80を備えている。また、カラオケ装置1側から画像送出装置への一方向に制御信号を送出するためのリモコン信号発生部90も備えている。このリモコン信号発生部90は、ビデオテーププレーヤをはじめとするリモコン操作が可能な機器を操作するためのリモコン信号を各社メーカのリモコンコードに対応して発生することができる。なお、発光部82は、このリモコン信号と前述のIrDA規格による赤外線信号の送出部とを兼用している。もちろん、リモコン信号とIrDA用で個別の発光部を備えさせてもよい。
【0018】
ビデオ入力端子100は、ビデオテーププレーヤなどから出力されるアナログのビデオ信号を入力するための端子である。本実施例では、コンポジット映像用端子とS映像入力端子を備えている。なお、ビデオ入力端子は1系統に限らず、複数系統ととしてもよい。
なお、カラオケ装置1は、拡張スロットなどによって汎用的にインタフェース部を装着することが可能であり、上述した各種インタフェース部70、80などを自在に脱着することができるようになっている。
【0019】
次に、これらのインタフェースや入力端子を介して入力された画像情報をディスプレイ16に出力するために中央制御部11が行う処理とカラオケ装置1の動作について概略的に説明する。
【0020】
▲2▼画像情報の出力
まず、上述のインタフェースより入力された画像情報をディスプレイ16に出力する場合について説明する。インタフェースを介して入力される画像データはJPEGやBMPなど周知のファイル形式によって記述されているデジタル静止画データファイルである。中央制御部11は、外部映像出力機能の起動に伴いビデオCDチェンジャ15を制御して背景映像の送出を停止させる。そして、適宜なデータファイルを取り出してRAMに一時格納する。それとともに、ハードディスク装置12内に格納されている画像表示用プログラムを取り出して起動させる。このプログラムは画像データのファイル形式に応じて適宜な処理を行い、その画像をビデオRAM13にビットマップ展開させる。このとき、歌詞画像との合成処理も行う。このようにビデオRAM13に書き込まれたビットマップ画像は、映像制御部14によってアナログRGB信号に変換されてディスプレイ16に出力される。
【0021】
一方、ビデオ入力端子100に入力されたアナログビデオ信号をディスプレイに出力する場合は、映像制御部14にビデオCDチェンジャ15からの背景映像に代えてこの外部入力映像を入力させればよい。
【0022】
===本発明によるカラオケ装置の使用方法===
カラオケ装置1の使用方法について説明する。
▲1▼カラオケ装置と画像送出装置との接続
図2は、上述したインタフェースやビデオ入力端子に接続される各種画像送出装置とその接続形態の具対例を示している。本実施例において、各種画像送出装置は店舗側で適宜に用意されている。画像情報が記録された適宜な画像記録媒体は利用者側で用意する。静止画などの画像データが記録されたフロッピーディスク(FD)110、PCカード120、光磁気ディスク(MO)130などから画像データを取り出すために、フロッピーディスクドライブ(FDD)115、PCカードドライブ125、MOドライブ135などの外部記憶装置が画像送出装置として用意される。これらの画像送出装置はそれぞれの機器に適合するインタフェースを介してカラオケ装置1に接続されている。
【0023】
一方、ビデオテーププレーヤなどアナログのビデオ信号を出力するビデオ機器145を接続する場合、ビデオ機器145からカラオケ装置1への信号経路は、ビデオ機器145側のビデオ出力端子をカラオケ装置1側のビデオ入力端子に接続することによるアナログ有線接続とする。また、カラオケ装置1側からビデオ機器を制御するための信号経路は、このビデオ機器を操作するリモコン信号による赤外線無線接続とする。このリモコン信号は、市販の汎用リモコン送信器と同様、カラオケ装置1の操作パネルなどを操作してビデオ機器145のメーカなどを指定することで、操作するビデオ機器145を自由に設定することができる。
【0024】
また、利用者が所有するデジタルスチルカメラ150などが内蔵メモリを使用している場合で、しかも利用者が画像データを適宜な記録媒体にコピーできないような場合(例えば、利用者がパソコンなどの画像データ処理用機器を所有しておらず、もっぱら、デジタルスチルカメラ150のアナログビデオ出力端子を使用してTV受像器などで画像データを出力する利用形態を採っている場合など)は、RS232Cなどそのデジタルスチルカメラが採用しているインタフェースと所定の伝送コードによって接続してもよい。また、IrDAに準拠したデータ通信機能を備えている画像送出装置(例えば、デジタルスチルカメラ付き携帯型情報端末など)やIrDAデータ通信アダプタ160に接続された適宜な画像送出装置(例えば、FDDなど)200と赤外線による双方向無線通信によって機器200の制御と画像データの転送を行ってもよい。なお、接続機器や接続形態は上記実施例に限らず画像送出機器によって適宜変更可能である。
【0025】
つぎに、外部映像出力機能の操作環境とカラオケ楽曲の演奏時にカラオケ装置1に接続された画像送出装置の動作について説明する。
【0026】
▲2▼ユーザインタフェースと画像情報の表示制御
外部映像出力機能のユーザインタフェースとして、操作入力はリクエスト楽曲の演奏操作と同様、操作パネルやリモコン送信器によって行う。また、操作入力に応じた各種インフォメーションをディスプレイに出力することで対話型の操作環境を提供している。
【0027】
以下、FDなどに記録されたデジタル静止画データの表示制御と、ビデオテープなどに記録されたアナログの動画映像情報の表示のそれぞれについて説明する。
【0028】
(a)静止画データの表示
ここで、静止画データの記録媒体として3.5インチFD、その駆動装置として3.5インチFDDを使用する形態を例として説明する。なお、FDには適宜なファイル形式で記録された画像データファイルが複数記録されているものとする。
【0029】
利用者が持参したFDをFDDに装着して外部入力映像表示機能の起動指令情報を入力すると、中央制御部は、接続されている画像送出装置の一覧をディスプレイ出力する。ここで、利用者は、画面上の3.5インチFDの欄にカーソルを合わせたり、各画像送出装置に振られた数字をテンキー入力したりして画像送出装置を指定する。もちろん、接続されている全ての画像送出機器と情報通信を行って画像記録媒体が装着されている画像送出装置を自動的に判別することで利用する画像送出装置が特定されるようにしてもよい。
【0030】
次に、FDDを駆動してFDに記録されているファイル名の一覧を表示する。利用者は、このファイル表示を見ながら外部映像として出力させたいファイルとその順番を指定する。もちろんランダム順に出力させるように指定することもできる。さらに、ファイルの属性(日付やファイル名)から所定の条件に従って検索して指定してもよい。あるいは、検索条件を指定してその条件に合致したファイルを適宜な順番(ファイル名の頭文字順、日付順、ランダム順など)で出力させるようにしてもよい。また、1曲の演奏時に指定したファイルを全て利用したり、複数の楽曲の演奏に対して適宜に割り振って利用したりするなど自在に設定が可能である。
【0031】
中央制御部は、楽曲の演奏処理を開始するとともにFDDを駆動して指定されたファイルをFDから順次取りだしてディスプレイに表示する。なお、本実施例では、最初の画像データの取り込みにかかる空白時間に楽曲のタイトルなどを表示しておき、表示処理が完了した時点で1枚目の画像を表示させるようにしている。また、1枚の画像を表示する時間は、1枚目の画像を表示した時点から楽曲の演奏終了時点間での時間を指定ファイル数で割った時間を表示時間としている。複数の楽曲演奏にわたって外部映像を出力する場合は、各楽曲の演奏間にビデオCDチェンジャに収録された適宜な背景映像を出力するようにしてもよい。
【0032】
(b)動画映像の表示
次に動画映像を外部入力映像として出力するための操作と動作を説明する。動画映像の記録媒体としてVHS方式のビデオテープ(以下、テープ)の使用を想定する。また、そのテープの駆動装置であるビデオテーププレーヤ(以下、プレーヤ)は、通常の再生処理の他にVHS方式の規格に準じたインデックスサーチ(VISS)機能やアドレス指定サーチ(VASS)機能が搭載されている。さらに時間指定サーチや一部のメーカが採用している内容一覧表示機能にも対応しているものとする。この内容一覧表示機能は、収録済みのテープをプレーヤに装着するとその収録内容(録画日時、録画時間など)がディスプレイに一覧表示される機能である。
【0033】
利用者は、持参したテープをこのプレーヤに装着し、外部入力映像表示機能の起動し、画像送出装置を指定する。ここまでは、上述のFDのときと同様である。プレーヤを画像送出装置として指定すると、内容一覧表示のデータがテープに記録されている場合は、ディスプレイにその一覧と再生シーケンスを指定するための所定の表示が出力される。内容一覧データが記録されていない場合は、再生シーケンスの指定表示のみとなる。
【0034】
表示シーケンスとしては、テープのはじめからや利用者が巻き戻しや巻き送りしたりしたテープ位置から後を再生し続ける連続再生の場合と、再生開始位置を複数指定する断続再生の場合とがある。断続再生する場合は、その再生時間を指定するか楽曲の演奏時間と再生位置の数によって自動的に決定するかを指定することができる。なお、再生開始位置の指定は、テープに記録されたVISS信号のインデックス番号やVASS信号のアドレス番号あるいは、テープの先頭や装着時のテープ位置からの時間位置によって指定する。内容一覧表示用のデータ記録されていれば一覧表示された内容を直接指定することもできる。もちろん、動画映像の場合も、FDと同様に一曲の演奏時に限らず、複数の楽曲の演奏に対して複数の収録位置を指定することもできる
連続再生する場合、中央制御部は、楽曲のタイトル表示を出力させた後リモコン信号制御部にテーププレーヤに再生操作のリモコン信号の送出を指示する。複数の楽曲にわたってテープを再生し続けるときは、利用者の指定に応じて各楽曲の演奏間に背景映像を挿入する制御も行う。
【0035】
断続再生をする場合は、各再生位置にテープを巻き戻したり巻き送りしたりするときに映像が途切れてしまう。そこで、この空白時間にCD−チェンジャからの背景映像を出力したり、いままで再生していた映像の最後のフレームを取り込んでビデオRAMに格納するなどして次の再生位置にテープが巻かれるまで静止画にして表示してもよい。
【0036】
なお、プレーヤに各種サーチ機能が必ずしも搭載されている必要はなく、その場合は連続再生時と同様の制御にすればよい。
【0037】
===その他の実施例など===
本実施例において、プレーヤを制御する信号を赤外線のリモコン信号する必要はなく、プレーヤのリモコン信号受信部(赤外線信号を電気的なRF信号に変換する部分)とカラオケ装置のリモコン信号発生部を接続して、直接リモコンコードに対応したRF信号を供給するなど有線による制御としてもよい。また、各プレーヤメーカが独自に規格している各種編集用端子(例えば、LANC端子<商品名>)とその規格に準じた制御信号の発生手段を備えさせてもよい。
【0038】
外部入力される動画映像はアナログの映像信号に限らず、DV規格やMPEG規格に準拠したデジタル動画データでもよい。そして、カラオケ装置に、各規格のデジタルビデオプレーヤとデジタル信号接続するためのインタフェースと入力したデジタル動画データをアナログの映像信号に変換するためのデコーダ部を備えさせればよい。
【0039】
画像情報が記録された画像記録媒体は、利用者が持参したものに限らず、カラオケ会場に画像集として用意し、利用者が好みに応じて自由にその画像集を利用できるようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明のカラオケ装置によれば、適宜なコネクタ手段と、外部装置制御手段と、外部映像処理手段とを備えさせることによって、外部入力される画像情報を複雑な操作を必要とせずに楽曲の演奏時にディスプレイに出力できるとともに、画像送出装置を自在に自動制御して演奏動作と外部入力映像の表示を同期させたり画像が途切れることなくスムースに切り替えたりすることができる。そのため、場を大いに盛り上げることができる。
【0041】
また、複数の画像送出装置との接続ができるようにしておくことで、種々の画像記録媒体に対応できる。そのため、利用者は接続形態を自由に選択することができ、汎用性が向上する。従って、新規利用客の獲得など、集客性の向上が期待できる。
【0042】
画像記録媒体に記録された画像情報にアクセスする際に発生する空白時間にそれまでディスプレイに表示されていた画像を静止画にして表示することで、見苦しい画面が表示されることがなくなる。従って、自然な表現で画像が切り替わり、盛り上がった場の雰囲気を損なうことがなくなる。
【0043】
さらに、利用者が指定した表示シーケンスに従って外部入力映像を出力させることで、楽曲や場の雰囲気に合った映像とすることができる。
【0044】
コネクタ手段を無線通信インタフェースに代替すれば、カラオケ装置と画像送出装置を無線信号経路によって接続することができる。そのため、接続できる画像送出装置やその設置場所の自由度が増す。
【0045】
また、本発明によるカラオケ装置の使用方法によれば、外付けの画像送出装置をカラオケ装置に接続し、その画像送出装置に適合する画像記録媒体を用意する利用形態としている。そのため、カラオケ装置にかかる設備投資は、カラオケ装置単体分だけである。そして、必要なときに必要な画像送出装置を適宜に接続するだけでよい。したがって、より娯楽性の高いカラオケシステムを容易に、しかも安価に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるカラオケ装置の構成図である。
【図2】上記実施例におけるカラオケ装置と画像送出装置の接続形態を示すための概略図である。
【符号の説明】
1 カラオケ装置
11 中央制御部
12 ハードディスク装置
14 映像制御部
16 ディスプレイ
70 入出力制御部
80 IrDAインタフェース部
90 リモコン信号発生部
100 ビデオ入力端子
110 フロッピーディスク
115 フロッピーディスクドライブ
140 ビデオテープ
145 ビデオテーププレーヤ

Claims (1)

  1. カラオケ楽曲演奏時に当該楽曲の歌詞画像を内部映像格納部に格納された背景映像とともに表示するカラオケ装置であって、それぞれに画像記録媒体を脱着自在な複数の画像送出機器と、ユーザインタフェース手段による外部入力映像表示機能の起動指令入力を受け付ける手段と、前記起動指令入力を受け付けた際、前記複数の画像送出機器と情報通信を行って画像記録媒体が装着されている1つの画像送出機器を特定し、特定した当該画像送出機器を制御してこれに装着されている画像記録媒体から画像を読み出して前記背景映像に代えて表示する手段とを備えたことを特徴とするカラオケ装置。
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