JP2006119360A - 画像データに加工処理を施すためのデータ処理装置およびプログラム - Google Patents

画像データに加工処理を施すためのデータ処理装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 楽曲データによる楽曲の再生と同時に画像の表示を行う場合において、ユーザの好みやその場の雰囲気を反映した画像表示を可能とする。
【解決手段】 サウンドトラック再生部は、サウンドトラックに従い音源部にイベントデータを送信することにより、カラオケ楽曲の自動演奏を行わせる。一方、ビジュアルトラック再生部は、サウンドトラック再生部の処理に同期して、ビジュアルトラックに従い、移動動作制御部およびカメラ動作制御部にイベントデータを送信することにより、カメラ移動装置およびビデオカメラの動作を制御する。さらに、ビジュアルトラック再生部は、ビジュアルトラックに従い、動画データ再生部、文字画面生成部および画像データ加工処理部にイベントデータを送信することにより、画像ソースの選択、歌詞表示、ガイド表示、選択された画像ソースに対する加工処理等を行わせる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、画像データに加工処理を施すためのデータ生成技術に関する。
楽曲の自動演奏と同時に画像を表示する技術がある。例えば、一般的なカラオケ装置の多くは、カラオケ楽曲の再生と同時に、歌詞および歌詞の背景画像を表示する機能を有している。カラオケ装置が歌詞の表示を行う際には、ユーザがその時点で歌唱すべき歌詞を容易に知ることができるように、再生されるカラオケ楽曲の進行に応じて、適切なタイミングで表示内容を変更する必要がある。
上述したカラオケ装置のように、楽曲の再生と画像の表示等の同期を実現するための技術を開示している文献として、例えば特許文献1がある。
特開平6−245208号公報
従来技術によるカラオケ装置においては、予め準備された動画データや静止画データ(以下、動画データおよび静止画データを総称して「画像データ」と呼ぶ)を用いるため、(a)同じカラオケ楽曲の再生においては毎回、同じ画像表示が行われ、ユーザが退屈する、(b)必ずしもユーザの好みやその場の雰囲気に適した画像表示が行われるとは限らない、(c)ユーザの指示等によりカラオケ楽曲の再生速度に変化が加えられた場合、これに合わせて動画の再生速度までも変更されるため、表示される画像が不自然なものになる場合がある、といった問題があった。
上記の状況に鑑み、本発明は、楽曲データによる楽曲の再生と同時に画像の表示を行う場合において、ユーザが退屈しない画像表示を可能とする手段を提供することを目的とする。また、本発明は、楽曲データによる楽曲の再生と同時に画像の表示を行う場合において、ユーザの好みやその場の雰囲気を反映した画像表示を可能とする手段を提供することを目的とする。さらに、本発明は、楽曲データによる楽曲の再生と同時に画像の表示を行う場合において、楽曲の再生速度に変化が生じた場合であっても、自然な画像表示を可能とする手段を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、楽曲データと、画像データに対する加工処理を指示する加工処理指示データと、前記楽曲データにより再生される楽曲における前記加工処理が実行されるべきタイミングを示す加工処理タイミングデータを記憶する記憶手段と、前記楽曲データを楽曲として再生する再生手段と、前記再生手段による前記楽曲データの再生中に画像データを受信する受信手段と、前記楽曲における前記加工処理タイミングデータにより示されるタイミングに合わせて、前記受信手段により受信された画像データに、前記加工処理指示データにより指示される加工処理を施す加工手段とを備えることを特徴とするデータ処理装置を提供する。
かかる構成のデータ処理装置によれば、受信手段により順次受信される画像データに対し、楽曲データにより再生される楽曲に応じた適切なタイミングで、適切な加工処理が自動的に行われる。
好ましい態様において、前記記憶手段は、1以上の画像データと、前記1以上の画像データの各々の属性を示す属性データを記憶し、前記データ処理装置は、前記加工処理指示データと前記属性データに基づき、前記記憶手段に記憶された前記1以上の画像データから1の画像データを選択する選択手段を備え、前記加工手段は、前記選択手段により選択された画像データを用いて、前記受信手段により受信された画像データに加工処理を施す構成としてもよい。
かかる構成のデータ処理装置によれば、受信手段により順次受信される画像データに対する加工処理において、予め記憶されている画像データのうち楽曲の進行に応じた適切な内容のものが用いられる結果、ユーザをより楽しませる画像を示す画像データが生成される。
他の好ましい態様において、前記記憶手段は、画像データを生成して前記受信手段に供給する撮像装置に対する動作制御を指示する動作制御指示データと、前記楽曲データにより再生される楽曲における前記動作制御が実行されるべきタイミングを示す動作制御タイミングデータを記憶し、前記データ処理装置は、前記楽曲における前記動作制御タイミングデータにより示されるタイミングに合わせて、前記撮像装置に対し、前記動作制御指示データにより指示される動作制御を行う制御手段を備える構成としてもよい。
また、前記記憶手段は、画像データを生成して前記受信手段に供給する撮像装置に対する動作制御を指示する動作制御指示データと、前記楽曲データにより再生される楽曲における前記動作制御が実行されるべきタイミングを示す動作制御タイミングデータを記憶し、前記データ処理装置は、前記楽曲における前記動作制御タイミングデータにより示されるタイミングに合わせて、前記撮像装置に対し、前記動作制御指示データを送信する送信手段を備える構成としてもよい。
かかる構成のデータ処理装置によれば、受信手段により順次受信され、加工手段により加工処理の施される画像データを生成する撮像装置に対し、楽曲に応じた適切なタイミングで適切な動作制御が行われる結果、ユーザをより楽しませる画像を示す画像データが生成される。
他の好ましい態様において、前記記憶手段は、画像データを生成して前記受信手段に供給する撮像装置の位置もしくは方向を変更する移動装置に対する動作制御を指示する動作制御指示データと、前記楽曲データにより再生される楽曲における前記動作制御が実行されるべきタイミングを示す動作制御タイミングデータを記憶し、前記データ処理装置は、前記楽曲における前記動作制御タイミングデータにより示されるタイミングに合わせて、前記移動装置に対し、前記動作制御指示データにより指示される動作制御を行う制御手段を備える構成としてもよい。
また、前記記憶手段は、画像データを生成して前記受信手段に供給する撮像装置の位置もしくは方向を変更する移動装置に対する動作制御を指示する動作制御指示データと、前記楽曲データにより再生される楽曲における前記動作制御が実行されるべきタイミングを示す動作制御タイミングデータを記憶し、前記データ処理装置は、前記楽曲における前記動作制御タイミングデータにより示されるタイミングに合わせて、前記移動装置に対し、前記動作制御指示データを送信する送信手段を備える構成としてもよい。
かかる構成のデータ処理装置によれば、受信手段により順次受信され、加工手段により加工処理の施される画像データを生成する撮像装置が、楽曲に応じた適切なタイミングで適切な位置や方向に設置される結果、ユーザをより楽しませる画像を示す画像データが生成される。
他の好ましい態様において、前記記憶手段は、複数の加工処理指示データおよび前記複数の加工処理指示データに各々対応する複数の加工処理タイミングデータの組を複数組記憶し、前記加工手段は、前記複数組のうち1の組に含まれるデータに従って前記受信手段により受信された画像データに対し加工処理を施すと同時に、前記複数組のうち他の組に含まれるデータに従って前記受信手段により受信された画像データに対し加工処理を施すことにより、異なる画像データを同時生成する構成としてもよい。
かかる構成のデータ処理装置によれば、例えば異なるユーザの各々に対し、異なる加工処理の施された画像を示す画像データが生成される。
他の好ましい態様において、前記記憶手段は、複数の加工処理指示データおよび前記複数の加工処理指示データに各々対応する複数の加工処理タイミングデータの組を複数組記憶し、前記加工手段は、前記複数組の中から選択された1の組に含まれるデータに従って前記受信手段により受信された画像データに対し加工処理を施す構成としてもよい。
かかる構成のデータ処理装置によれば、例えばユーザにより選択された加工処理タイミングデータの組に従った加工処理が行われる結果、ユーザの好みに適合する画像を示す画像データが生成される。
他の好ましい態様において、前記受信手段は、複数の画像データを同時に受信し、前記記憶手段は、前記受信手段により受信された複数の画像データのうち1の画像データの選択を指示する選択指示データと、前記楽曲データにより再生される楽曲における前記選択が実行されるべきタイミングを示す選択タイミングデータを記憶し、前記加工手段は、前記楽曲における前記選択タイミングデータにより示されるタイミングに合わせて、前記選択指示データにより指示される画像データに対し前記加工処理を施す構成としてもよい。
かかる構成のデータ処理装置によれば、受信手段により複数の撮像装置から同時に受信される画像データのうち、楽曲に応じた適切なタイミングで適切な画像データが選択される結果、ユーザをより楽しませる画像を示す画像データが生成される。
他の好ましい態様において、前記加工手段は、前記再生手段による前記楽曲データの再生速度の変化に応じて、前記加工処理のタイミングおよび前記加工処理の速度の少なくとも一方を変化させる構成としてもよい。
かかる構成のデータ処理装置によれば、画像データに対する加工処理のタイミングや速度が楽曲に応じて変化すべき内容である場合に、楽曲データの再生速度が変化した場合であっても、適切なタイミングおよび速度で加工処理が行われる結果、不自然な画像を示す画像データが生成されることがない。
他の好ましい態様において、前記加工手段は、前記再生手段による前記楽曲データの再生速度が変化された場合、前記加工処理のタイミングおよび前記加工処理の速度のいずれも変化させることなく前記受信手段により受信された画像データに対し前記加工処理を施す構成としてもよい。
かかる構成のデータ処理装置によれば、画像データに対する加工処理のタイミングおよび速度が楽曲に応じて変化すべきでない内容である場合に、楽曲データの再生速度が変化した場合であっても、適切なタイミングおよび速度で画像データに加工処理が施される結果、不自然な画像を示す画像データが生成されることがない。
他の好ましい態様において、前記記憶手段は動画データを記憶し、前記加工手段は、前記再生手段による前記楽曲データの再生速度が変化された場合、前記楽曲データの再生速度の変化に応じて変更された速度で前記動画データを再生することにより順次得られる画像データを用いて、前記受信手段により受信された画像データに加工処理を施す構成としてもよい。
かかる構成のデータ処理装置によれば、画像データに対する加工処理において用いられる動画データの再生速度が、楽曲に応じて変化すべき内容である場合に、楽曲データの再生速度が変化した場合であっても、適切な速度で動画データの再生が行われる結果、不自然な画像を示す画像データが生成されることがない。
他の好ましい態様において、前記記憶手段は動画データを記憶し、前記加工手段は、前記再生手段による前記楽曲データの再生速度が変化された場合、前記楽曲データの再生速度の変化にかかわらず一定の速度で前記動画データを再生することにより順次得られる画像データを用いて、前記受信手段により受信された画像データに加工処理を施す構成としてもよい。
かかる構成のデータ処理装置によれば、画像データに対する加工処理において用いられる動画データの再生速度が、楽曲に応じて変化すべきでない内容である場合に、楽曲データの再生速度が変化した場合であっても、適切な速度で動画データの再生が行われる結果、不自然な画像を示す画像データが生成されることがない。
また、本発明は、上記のデータ処理装置による処理を、コンピュータに実行させることを特徴とするプログラムを提供する。
[1.第1実施形態]
[1.1.カラオケシステムの構成]
図1は、本発明の第1実施形態にかかるシステム(以下、「カラオケシステム1」と呼ぶ)の構成を示している。カラオケシステム1は、カラオケ装置10、カラオケ装置10に対しユーザが指示を与えるためのコントローラ11、ユーザの声を拾音しその声を示す音信号をカラオケ装置10に出力するマイク12aおよびマイク12b、カラオケ装置10から出力される音信号を増幅するアンプ13、アンプ13から出力される音信号を音に変換し出力するスピーカ14Lおよびスピーカ14R、撮像した画像を示す画像信号を順次生成し出力するビデオカメラ15a〜eおよびハンドカメラ16、ビデオカメラ15a〜eの位置をモータ等により各々変化させるカメラ移動装置17a〜e、カラオケ装置10から出力される画像データに従い画像表示を行うディスプレイ18aおよびディスプレイ18b、そしてカラオケ装置10から出力されるデータをフラッシュメモリ等の記憶媒体に記憶するメディアドライブ19を備えている。また、カラオケ装置10はインターネット20に接続されている。
カラオケシステム1は、上記のようにマイク12、スピーカ14、ビデオカメラ15、カメラ移動装置17およびディスプレイ18をそれぞれ複数備えているが、以下、複数の同種の構成部を区別する必要がない場合には、単にマイク12のように呼ぶ。また、カラオケシステム1が備えるマイク12等の数は例示であり、自由に変更可能である。さらに、例えばハンドカメラ16を複数設けるなど、他の構成部の数も自由に変更可能である。
図2はカラオケシステム1がカラオケルームに設置された様子を示している。マイク12aおよびマイク12bはそれぞれメインマイクおよびサブマイクであり、歌唱者が1人の場合はメインマイクのみが用いられ、歌唱者が2人の場合にはメインマイクとサブマイクが用いられる。ビデオカメラ15aは主として歌唱者を撮像する。一方、ビデオカメラ15b〜eは主として観衆をそれぞれ異なる角度から撮像する。ディスプレイ18aは主として歌唱者に対する表示を行う。一方、ディスプレイ18bは主として観衆に対する表示を行う。
図1に戻り、カラオケ装置10の構成を説明する。カラオケ装置10は記憶部101、入出力I/F(Interface)102および制御部103を備えている。記憶部101は、制御部103による各種処理を指示するプログラムを予め記憶し、また制御部103により生成されるデータを一時的に記憶する。さらに、記憶部101は予め、複数のカラオケデータ1011を記憶している。
以下、記憶部101に記憶される各種データを説明する。図3は、カラオケデータ1011の構成を模式的に示している。カラオケデータ1011は、カラオケ楽曲の自動演奏および歌詞表示を指示するデータである。カラオケデータ1011は、管理データ、サウンドトラック、1以上のビジュアルトラックおよびソースデータを含んでいる。管理データは、カラオケデータを識別するための識別番号、楽曲名、楽曲ジャンル名およびカラオケデータに含まれるビジュアルトラックの名称を示すデータである。
サウンドトラックは、カラオケ楽曲の自動演奏を指示する演奏制御データであり、例えばSMF(Standard MIDI File)形式のデータである。図4は、サウンドトラックの内容を例示している。ただし、図4においては、説明のため、SMFの表現形式を簡便化している。サウンドトラックは、互いに対応付けられたタイミングデータとイベントデータからなるタイミング付イベントデータを複数、含んでいる。タイミングデータは、楽曲におけるタイミングを示すデータである。サウンドトラックに含まれるイベントデータは、楽音の発音に関する指示および発音される音に対する効果付加の指示を行うデータである。
例えば、[0h00m01s250ms]−[ノートオン:1ch:D4:74]は、楽曲の演奏開始から1秒250ミリ秒後に第1のチャンネルに割り当てられた音色の音高D4の楽音を、音強74で発音することを指示している。ここで、チャンネルとは楽曲に含まれる個々の演奏パートのことである。また、例えば[0h00m01s100ms]−[ディレイ:1ch:0.5秒]は、楽曲の演奏開始から1秒100ミリ秒後に第1のチャンネルの音に対し0.5秒のディレイ効果を付加することを指示している。また、例えば[0h00m04s130ms]−[再生:3ch:S514.wav]は、楽曲の演奏開始から4秒130ミリ秒後に第3のチャンネルとして、ファイル名がS514.wavである音データの再生を行うことを指示している。
ビジュアルトラックは、カラオケ楽曲の自動演奏中に表示される画像を示す画像データの生成動作の制御および生成された画像データの加工処理を指示するデータである。図5はビジュアルトラックの内容を時間軸を横方向にとって模式的に示した図である。また、図5は、ビジュアルトラックとサウンドトラックの時間的な関係を示すため、サウンドトラックも併せて示している。
図5において、サウンドトラックに付されている縦の破線は、イントロ、Aメロ等のカラオケ楽曲に含まれるセクションの区切りタイミングを示している。また、星印(★)は、カラオケ楽曲における特徴箇所のタイミングを示している。特徴箇所とは、例えばカラオケ楽曲において最も盛り上がる箇所などである。そのような特徴箇所においては、通常、歌唱者が決めポーズを取ることが多い。図5において示されるサウンドトラックに付された破線や星印はビジュアルトラックの説明のために付されたものであり、サウンドトラックには必ずしもそれらを示すデータが含まれている必要はない。
ビジュアルトラックは、歌唱者のための表示を指示するための歌唱者用テンプレートと、観衆のための表示を指示するための観衆用テンプレートを含んでいる。歌唱者用テンプレートは、背景レイヤ、歌詞レイヤおよびガイドレイヤを含んでいる。歌唱者用テンプレートの背景レイヤは背景画像を決定するためのレイヤで、カラオケ楽曲におけるいずれのタイミングで、いずれのソースによる画像の表示を開始するかを指示するデータである。図6は、歌唱者用テンプレートの背景レイヤの内容を例示している。以下の説明において、aカメ〜eカメは、それぞれビデオカメラ15a〜ビデオカメラ15eの略称であり、hカメはハンドカメラ16の略称である。歌唱者用テンプレートの背景レイヤは、サウンドトラックと同様に複数のタイミング付イベントデータを含んでいる。例えば、[0h00m22s724ms]−[aカメ]は、楽曲の演奏開始から22秒724ミリ秒後に背景画像としてビデオカメラ15aから送信される画像データを表示することを指示している。この背景レイヤの指示に従い表示される背景画像により、歌唱者は自分自身が撮影されている様子を確認しながら歌唱を行うことができる。
歌詞レイヤは、背景画像の上にスーパーインポーズされるカラオケ楽曲の歌詞表示を指示するデータである。図7は、歌詞レイヤの内容を例示している。歌詞レイヤは、演奏制御データと同様に複数のタイミング付イベントデータを含んでいる。例えば、[0h00m17s724ms]−[表示:さ:(120,180):黄]は、楽曲の演奏開始から17秒724ミリ秒後に画面上の座標(120,180)の位置に「さ」という文字を黄で表示させることを指示している。
ガイドレイヤは、背景画像および歌詞表示の上にスーパーインポーズされる文字表示を指示するデータであり、その形式は歌詞レイヤ(図7参照)と同様である。ガイドレイヤにより表示される文字は、歌唱者に対し、次にどのビデオカメラ15が歌唱者を主として撮影するか、またどのタイミングで撮影の切り替えが行われるかといった情報を歌唱者に知らせるためのガイドである。例えば、ガイドレイヤは、楽曲の開始と同時に「現在、cカメで撮影中です。」といったガイドの表示を指示するデータを含んでいる。また、ガイドレイヤは、ビデオカメラ15の撮影の切り替えタイミング直前において「次はaカメで撮影されます。3、2、1!」といったガイドの表示を指示するデータを含んでいる。ここで、「3、2、1!」の部分は順次色の変更等が行われ、切り替えタイミングに対しカウントダウンが行われるようになっている。
歌唱者用テンプレートの背景レイヤに従って行われるソースの切り替えタイミング、歌詞レイヤおよびガイドレイヤに従って行われる文字表示のタイミングは、サウンドトラックに従ったカラオケ楽曲の演奏速度に変更が加えられた際にはそれに伴い変更され、それらのタイミングがカラオケ楽曲の進行とずれることはない。カラオケ楽曲の演奏速度に変更が加えられた際にカラオケ装置10により文字表示等のタイミングが如何に調整されるかについては後述する。以上が歌唱者用テンプレートである。
観衆用テンプレートは、背景レイヤ、第1レイヤおよび第2レイヤを含んでいる。ただし、このレイヤ数は例示である。背景レイヤは表示画面の背景画像を指示するデータであり、第1レイヤは背景画像の上にスーパーインポーズされる表示画面を、また第2レイヤは背景画像および第1レイヤの上にスーパーインポーズされる表示画面を指示するデータである。
観衆用テンプレートの背景レイヤは、ソース、カメラ位置、ズームおよび色調といった4種類のシーケンスデータを含んでいる。これらの4種類のシーケンスデータは同一トラックのデータ群としてカラオケデータ1011に含まれていてもよいが、以下の説明においては各種類に応じて区分された複数トラックのデータ群としてカラオケデータ1011に含まれているものとする。
図8は、観衆用テンプレートの背景レイヤの内容を例示している。観衆用テンプレートの背景レイヤには複数のタイミング付イベントデータが上記の種類毎に区分されて含まれているが、観衆用テンプレートの背景レイヤに含まれるタイミング付イベントデータは、歌唱者用テンプレートの背景レイヤにおけるものとは異なり、開始タイミングデータ、終了タイミングデータ、時間データ、途中ポイントおよび途中タイミングデータがイベントデータに対応付けられたものである。
観衆用テンプレートの背景レイヤに含まれるタイミング付イベントデータは、イベントデータにより示される処理のタイミングおよび継続期間を、開始タイミング、終了タイミング、時間および途中タイミングの組合せにより特定する。例えば、ソースに関する[0h00m00s000ms][0h00m22s724ms][−][−][−][S713.jpeg](順に、開始タイミングデータ、終了タイミングデータ、時間データ、途中ポイント、途中タイミングデータおよびイベントデータ。以下同様。)は、開始タイミングデータ[0h00m00s000ms]と終了タイミングデータ[0h00m22s724ms]により特定される期間において、イベントデータにより特定されるファイルのデータに基づく画像を表示することを指示している。ここで、「S713.jpeg」は、拡張子「jpeg」より静止画を示すデータのファイル名であることが分かる。図5において、観衆用テンプレートに付されている黒丸は、その位置により示されるタイミングがタイミング付イベントデータにより指定されていることを示している。
また、同様に、ソースに関する[0h00m22s724ms][0h01m15s748ms][−][−][−][{S151.mpeg}]は、開始タイミングデータ[0h00m22s724ms]と終了タイミングデータ[0h01m15s748ms]により特定される期間において、イベントデータにより特定されるファイルのデータに基づく画像を表示することを指示している。ここで、「S151.mpeg」は、拡張子「mpeg」より動画を示すデータのファイル名であることが分かる。また、この場合、イベントデータにおいて、{S151.mpeg}のように{}が付されている。この{}は、カラオケ楽曲の再生速度に変更が加えられた場合であっても、イベントデータにより示される動画データの再生速度は一定であるべきことを示している。一方、イベントデータに{}が付されていない場合、動画データの再生速度はカラオケ楽曲の再生速度に応じて変更されるべきであることを示している。
この{}は、動画データの再生に限られず、他の画像エフェクト等における速度を固定したい場合にも用いられる。例えば、画像を小ブロックに複数表示させ、それらの小ブロックを画面の上から下に桜の花びらが舞うように移動させる画像エフェクト(以下、「桜吹雪」と呼ぶ)がイベントデータにより指定されている場合、そのイベントデータが[{桜吹雪}]となっていれば、小ブロックの移動速度はカラオケ楽曲の再生速度に左右されない。一方、そのイベントデータが[桜吹雪]となっていれば、小ブロックの移動速度はカラオケ楽曲の再生速度に応じて変更される。
また、例えば、ソースに関する[0h01m53s622ms][−][12秒][−][−][→bカメ:ワイプ]は、開始タイミングデータ[0h01m53s622ms]により特定される開始点から時間データ[12秒]により特定される時間が経過するまでの期間において、画像ソースを、先行するイベントデータにより示されるソースからbカメ、すなわちビデオカメラ15bに切り替え、その切り替えの際にそれらの画像ソースにワイプ処理を施すことを指示している。
また、例えば、カメラ位置に関する[0h00m00s000ms][0h00m22s724ms][−][−][−][1→9]は、開始タイミングデータ[0h00m00s000ms]と終了タイミングデータ[0h00m22s724ms]により特定される期間において、ソースに関するタイミング付イベントデータによりその時点でソースとして用いられているビデオカメラ15の位置を「1」のポジションから「9」のポジションに移動することを指示している。以下の説明において、カメラ位置に関するイベントデータは「1」〜「9」のいずれかの整数値をとるものとし、ポジションを示す数値の増加に伴い、ビデオカメラ15aについては下から上に、ビデオカメラ15b〜eについては右から左に、位置が移動するものとする。図8のデータ例に従えば、カラオケ楽曲の開始時点から22秒724ミリ秒後までの期間に、cカメ、すなわちビデオカメラ15cが最も右の位置から最も左の位置に移動することになる。カメラ位置に関するイベントデータが、たとえば「1」のように矢印(→)を伴わない場合、ビデオカメラ15はそのイベントデータにより示される位置から移動しないことになる。
また、例えば、ズームに関する[0h01m53s622ms][−][−][−][−][3]は、開始タイミングデータ[0h01m53s622ms]により示されるタイミング以降、後続のタイミング付イベントデータにより異なる指示が行われるまでの期間において、ソースに関するタイミング付イベントデータによりその時点でソースとして用いられているビデオカメラ15のズーム倍率を「3」に維持することを指示している。以下の説明において、ズームに関するイベントデータは「1」〜「9」のいずれかの整数値をとるものとし、より大きな整数値は、より高いズーム倍率を示すものとする。
また、例えば、ズームに関する[−][0h02m27s709ms][{10秒}][−][−][→5]は、終了タイミングと時間によりビデオカメラ15のズームの変更時期および変更速度を指定している。すなわち、このタイミング付イベントデータは、先行するズームに関するイベントデータにより示されるズーム倍率から、「5」で示されるズーム倍率に10秒間かけてズームインの動作を行い、そのズームイン動作の終了タイミングが、カラオケ楽曲の先頭から2分27秒709ミリ秒後のタイミングとなるようにズームインを開始することを指示している。従って、このタイミング付イベントデータに従い、ビデオカメラ15はカラオケ楽曲の先頭から2分17秒709ミリ秒後のタイミングにズームインの動作を開始することになる。また、時間データに付されている{}は、時間データにより示される動作の時間、すなわち10秒間が、カラオケ楽曲の再生速度の変更に左右されず一定であるべきことを示している。図5において、時間が固定されているタイミング付イベントデータを示すブロックには、双方向の矢印が付されている。
また、例えば、色調に関する[−][−][20秒][5:5][0h01m15s748ms][→モノクロ]は、途中タイミングデータ[0h01m15s748ms]により特定される途中タイミングの前から後にかけて、時間データ[20秒]により特定される時間を要して、表示画面の色調を、先行するイベントデータにより示される色調からモノクロに変更することを指定している。途中ポイントデータ[5:5]は、時間データ[20秒]により示される期間を5:5に内分するタイミングが途中タイミングとなるべきであることを示している。すなわち、このタイミング付イベントデータに従い、表示される色調は[0h01m15s748ms]で示されるタイミングの10秒前から[0h01m15s748ms]で示されるタイミングの10秒後にかけて変更されることになる。
色調に関するイベントデータには、例えば、[セピア]、[カラー]、[モノクロ]等が用いられる。また、色調に関するイベントデータには、[青3]、「明1]等のように「1」〜「9」のうちのいずれかの整数値を伴うものも用いられる。例えば[青3]は、青の要素を「3」で示される程度に調整したカラーを示している。また[明1]は、「1」で示される明度の表示を示している。以上が観衆用テンプレートの背景レイヤである。
観衆用テンプレートの第1レイヤは、観衆用テンプレートの背景レイヤと同様に、ソース、カメラ位置、ズームおよび色調に関するシーケンスデータを含んでいる。それらに加え、観衆用テンプレートの第1レイヤは、サイズおよび表示位置に関するシーケンスデータを含んでいる。背景レイヤにより表示指示のなされる背景画面は、サイズは画面全体に固定されており、その位置も変更されることがないため、背景レイヤはサイズおよび表示位置に関するシーケンスデータを含む必要がない。一方、背景レイヤ以外のレイヤに関しては、そのサイズおよび表示位置を変更することが可能であり、それらを指示するためのシーケンスデータが準備されている。
観衆用テンプレートの第1レイヤに含まれるデータの形式は、観衆用テンプレートの背景レイヤに含まれるデータの形式と同様であるので、その説明を省略する。従って、以下、サイズおよび表示位置に関するイベントデータの内容についてのみ説明する。
サイズに関するイベントデータには、通常、表示の形状を表す「長方形」、「ダイヤ」等と、表示の大きさを示す「1」〜「9」の整数値が組み合わされて用いられる。「1」〜「9」の整数値は、それらの数値が大きいほど、大きいサイズの表示を示している。また、サイズに関するイベントデータには、多数の小さな正方形の表示である「小ブロック」や、多数の不定形の表示である「破片」等の特殊な形状および大きさの表示を指示するものもある。
表示位置に関するイベントデータには、通常、画面全体における位置を示す「中央」、「左」、「右上」等が用いられる。また、表示位置に関するイベントデータには、桜の花びらが舞い降りるように画面上を移動する「桜吹雪」や、不特定の位置に蛍の光のように浮かび上がる「蛍火」等の特殊な表示位置を指示するものもある。
第1レイヤは、上記のようにソース、カメラ位置、ズーム、サイズ、表示位置および色調といった6種類のシーケンスデータを含むが、これらの数および種類は変更可能である。例えば、カメラ移動装置17がビデオカメラ15の撮影方向を変更可能である場合、第1レイヤはカメラ方向に関するシーケンスデータを含んでいてもよい。また、ビデオカメラ15がフォーカスの変更機能を備えている場合、第1レイヤはフォーカスに関するシーケンスデータを含んでいてもよい。また、第1レイヤは、第1レイヤに従い表示される画像の下に位置する背景画像を透かして見せるための指示を行う透明度に関するシーケンスデータを含んでいてもよい。以上が第1レイヤである。第2レイヤのデータ形式は、第1レイヤと同様であるため、その説明を省略する。
図3に示されるように、カラオケデータ1011は上述したビジュアルトラックを複数含むことができる。また、本実施形態では、再生するビジュアルトラックをユーザが選択することができる。従って、各々のビジュアルトラックに異なる内容のタイミング付イベントデータが含まれる場合、再生するビジュアルトラックを変えることによりディスプレイ18に表示される画像を変えることができる。各々のビジュアルトラックには、再生される画像の印象を示す「なりきり」、「しみじみ」等の名称を示すデータが付されており、それらの名称を示すデータがカラオケデータ1011の管理データにも含まれている。以上が、ビジュアルトラックである。
カラオケデータ1011に含まれるソースデータは、同じカラオケデータ1011に含まれるサウンドトラックにより再生の指示がなされている音データ、ビジュアルトラックにより表示の指示がなされている静止画データおよび再生の指示がなされている動画データを含んでいる。以上が、記憶部101に記憶される各種データである。
図1に戻り、カラオケ装置10の構成説明を続ける。入出力I/F102は、カラオケ装置10に含まれる記憶部101および制御部103がコントローラ11、マイク12、アンプ13、ビデオカメラ15、ハンドカメラ16、カメラ移動装置17、ディスプレイ18、メディアドライブ19およびインターネット20との間でアナログ信号およびデジタル信号の入出力を行うインタフェースである。また、入出力I/F102はA/D(Analog to Digital)コンバータおよびD/A(Digital to Analog)コンバータを備えており、必要に応じてアナログ信号とデジタル信号との間の変換を行う。
制御部103は、カラオケデータ1011に従いカラオケ楽曲の自動演奏を行うと同時に、マイク12により採取された歌唱音を示す音データに加工処理を施す。また、制御部103は、カラオケ楽曲の自動演奏等と同時並行して、カメラ移動装置17およびビデオカメラ15の動作制御と、ビデオカメラ15により撮像される画像を示す画像データを用いた加工処理を行う。制御部103は、そのように加工処理を施して得られる音データおよび画像データをビデオデータとして記憶部101に記憶させる。
制御部103の構成部は、音データの処理に関する音データブロック201、画像データの処理に関する画像データブロック202、カメラ移動装置17およびビデオカメラ15の動作制御に関する動作制御ブロック203、そして、ビジュアルトラックに従い画像データブロック202および動作制御ブロック203に対しイベントデータの送信を行うビジュアルトラック再生部204に区分される。また、制御部103は発振器(図示略)を備えており、制御部103の構成部の処理は発振器により生成されるクロック信号に基づき同期がとられている。
音データブロック201は、サウンドトラックの再生を行うと同時に、マイク12によりリアルタイムに拾音される音を示す音データに加工処理を施すブロックである。音データブロック201は、カラオケデータ1011に含まれるサウンドトラックに従い、演奏制御を行う手段を有する。さらに詳述すると、音データブロック201は、サウンドトラックにおけるタイミングデータにより示されるタイミングでイベントデータをその内容に応じて音源部2012、音データ再生部2013および音データ加工処理部2014のいずれかに送信するサウンドトラック再生部2011と、サウンドトラック再生部2011から送信されるイベントデータに従い様々な楽音を示す音データを出力する音源部2012と、サウンドトラック再生部2011から送信されるイベントデータに従いカラオケデータ1011に含まれる音データの再生を行う音データ再生部2013を備えている。また、音データブロック201は、サウンドトラック再生部2011から送信されるイベントデータに従い、マイク12により拾音される音を示す音データと、音源部2012および音データ再生部2013から送信される音データの各々に各種エフェクト処理等の加工処理を施した後、それらをミキシング処理して得られる音データをアンプ13に対し出力する音データ加工処理部2014を備えている。
画像データブロック202は、音データブロック201によるサウンドトラックの再生と同期し、ビデオカメラ15およびハンドカメラ16によりリアルタイムに撮像される画像を示す画像データに加工処理を施すブロックである。画像データブロック202は、ビジュアルトラック再生部204から送信されるイベントデータに従いカラオケデータ1011に含まれる動画データを再生する動画データ再生部2021と、ビジュアルトラック再生部204から送信されるイベントデータに従い歌詞表示およびガイド表示の画面を示す画像データを順次生成する文字画面生成部2022を備えている。また、画像データブロック202は、ビジュアルトラック再生部204から送信されるイベントデータに従い、動画データ再生部2021および文字画面生成部2022から送信される画像データ、ビデオカメラ15およびハンドカメラ16の各々により撮像された画像を示す画像データ、そしてカラオケデータ1011に含まれる静止画データに対し、各種エフェクト処理等の加工処理を施した後、それらを合成処理して得られる画像データをディスプレイ18に送信する画像データ加工処理部2023を備えている。画像の合成処理には、例えば、ある画像に別の画像をスーパーインポーズする処理や、ある画像から別の画像が透けて見えるように両画像を合成する処理が含まれる。
動作制御ブロック203は、音データブロック201によるサウンドトラックの再生と同期し、カメラ移動装置17およびビデオカメラ15の動作制御を行うブロックである。動作制御ブロック203は、ビジュアルトラック再生部204から送信されるイベントデータに従いカメラ移動装置17の各々の動作制御を行い、カメラ移動装置17にビデオカメラ15の移動を行わせる移動動作制御部2031と、ビジュアルトラック再生部204から送信されるイベントデータに従いビデオカメラ15の各々の動作制御を行い、ビデオカメラ15にズーム倍率の変更を行わせるカメラ動作制御部2032を備えている。
ビジュアルトラック再生部204は、音データブロック201によるサウンドトラックの再生と同期し、ビジュアルトラックの再生を行う。具体的には、ビジュアルトラック再生部204は、ビジュアルトラックに含まれるタイミングデータにより示されるカラオケ楽曲におけるタイミングで、各々のイベントデータを、その内容に応じて動画データ再生部2021、文字画面生成部2022、画像データ加工処理部2023、移動動作制御部2031およびカメラ動作制御部2032のいずれかに送信する。
例えば、動画データのファイル名を示すソースに関するイベントデータは、動画データ再生部2021および画像データ加工処理部2023に送信される。その場合、動画データ再生部2021はイベントデータにより指示される動画データをカラオケデータ1011から取り出し、取り出した動画データの再生を開始し、音データ加工処理部2014は動画データ再生部2021により再生される画像データを画像ソースとして用いる。また、静止画データのファイル名を示すソースに関するイベントデータは、画像データ加工処理部2023に送信される。その場合、画像データ加工処理部2023はイベントデータにより指示される静止画データをカラオケデータ1011から取り出し、取り出した静止画データを画像ソースとして用いる。また、ビデオカメラ15のいずれか、もしくはハンドカメラ16を示すソースに関するイベントデータは、画像データ加工処理部2023に送信される。その場合、画像データ加工処理部2023はイベントデータにより指示されるビデオカメラ15もしくはハンドカメラ16により撮像される画像を示す画像データを画像ソースとして用いる。
カメラ位置に関するイベントデータは、移動動作制御部2031に送信される。また、ズームに関するイベントデータは、カメラ動作制御部2032に送信される。サイズ、表示位置および色調に関するイベントデータは、画像データ加工処理部2023に送信される。ところで、ビジュアルトラック再生部204は、画像データ加工処理部2023等に対しイベントデータを送信するにあたり、そのイベントデータがビジュアルトラックにおけるいずれのレイヤに属するものであるかを示すレイヤデータを付加したものを送信する。画像データ加工処理部2023等が、同種のイベントデータを受信した際に、いずれのレイヤに関するものであるかを識別可能とするためである。以上が、カラオケシステム1の構成である。
[1.2.カラオケシステムの動作]
上記の構成を備えるカラオケシステム1を用いて、ユーザはカラオケにおける歌唱時の音および画像をリアルタイムに加工して発音および表示させることができるとともに、それらの音および画像をビデオデータとして記録することができる。その際、カラオケ装置10は演奏されるカラオケ楽曲に応じて、適切なタイミングで適切な内容の画像データの加工処理および撮像動作の制御処理を行うことにより、視聴者をより楽しませることができる音および画像をユーザに提供することができる。以下、カラオケシステム1の動作を説明する。
ユーザはディスプレイ18aに表示される指示に従い、コントローラ11を用いてカラオケ楽曲の選択を行う。その際、ユーザは楽曲のテンポ変更や移調の指定も行うことができる。ユーザによりカラオケ楽曲の選択が行われると、カラオケ装置10はユーザにより選択されたカラオケ楽曲に対応するカラオケデータ1011の管理データを参照し、そのカラオケデータ1011に含まれるビジュアルトラックの名称リストをディスプレイ18aに表示させて、ユーザにそれらの1つを選択するように促す。ユーザは、ディスプレイ18aに表示される「なりきり」、「しみじみ」等の選択肢のうち、いずれかをコントローラ11を用いて選択した後、カラオケ装置10に対し演奏開始の指示を行う。
ユーザの演奏開始の指示に応じて、サウンドトラック再生部2011は、ユーザにより選択されたカラオケ楽曲に対応するカラオケデータ1011に含まれるサウンドトラックの再生を開始する。同時に、ビジュアルトラック再生部204は、同じカラオケデータ1011に含まれるビジュアルトラックの再生を開始する。
サウンドトラック再生部2011によるサウンドトラックの再生により、音源部2012はイベントデータを受信すると、受信したイベントデータに応じた楽音を示す音データの生成処理を行い、生成した音データを音データ加工処理部2014に送信する。また、サウンドトラック再生部2011によるサウンドトラックの再生により、音データ再生部2013はイベントデータを受信すると、受信したイベントデータに応じた音データをカラオケデータ1011から取り出し、取り出した音データを順次、音データ加工処理部2014に送信する。一方、マイク12により拾音される音を示す信号は常時、音データ加工処理部2014に入力される。音データ加工処理部2014は、音源部2012および音データ再生部2013から送信される音データと、マイク12により拾音される音を示す音データをミキシング処理して得られる音データを順次、アンプ13に出力する。その際、入出力I/F102によりデジタル信号からアナログ信号への変換が行われる。アンプ13は入出力I/F102を介して音データ加工処理部2014から入力される音信号を増幅する。アンプ13により増幅された音信号はスピーカ14により発音される。そのように発音される音は、カラオケ楽曲の演奏音とユーザの歌唱音がミキシングされた音である。
ところで、音データ加工処理部2014は、サウンドトラック再生部2011によるサウンドトラックの再生により、音データに対するエフェクト処理に関するイベントデータを受信する場合がある。音データ加工処理部2014は、例えば[ディレイ:1ch:0.5秒]のように、特定の音データに対するエフェクト処理を指示するイベントデータを受信した場合には、音源部2012等から受信する音データのうち指定されたものに指定された加工処理を施した後、上記のミキシング処理を行う。一方、音データ加工処理部2014は、例えば[コーラス:All:0.05秒]のように、音データ加工処理部2014が受信する全ての音データに対するエフェクト処理を指示するイベントデータを受信した場合には、上記のようにミキシング処理を行った音データに、指定された加工処理を施した後、アンプ13に出力する。
一方、ビジュアルトラック再生部204によるビジュアルトラックの再生により、移動動作制御部2031はイベントデータを受信すると、受信したイベントデータに従い、ビデオカメラ15を指示された位置に移動する制御データをカメラ移動装置17に送信する。その制御データに応じて、カメラ移動装置17はビデオカメラ15の位置を移動する。また、カメラ動作制御部2032はイベントデータを受信すると、受信したイベントデータに従い、ズーム倍率を変更する制御データをビデオカメラ15に送信する。その制御データに応じて、ビデオカメラ15はズーム倍率を変更する。ビデオカメラ15はカメラ移動装置17により決定される位置における撮像処理により生成した画像信号を常時、画像データ加工処理部2023に対し出力する。同様に、ハンドカメラ16はカラオケ装置10のユーザにより決定される位置および方向における撮像処理により生成した画像信号を常時、画像データ加工処理部2023に対し出力する。
また、ビジュアルトラック再生部204によるビジュアルトラックの再生により、動画データ再生部2021はイベントデータを受信すると、受信したイベントデータに応じた動画データをカラオケデータ1011から取り出し、取り出した動画データの再生により得られる画像データを順次、画像データ加工処理部2023に送信する。また、ビジュアルトラック再生部204によるビジュアルトラックの再生により、文字画面生成部2022はイベントデータを受信すると、受信したイベントデータに従い、指定された文字を指定された位置および態様で表示する画像データを生成し、生成した画像データを順次、画像データ加工処理部2023に送信する。
画像データ加工処理部2023は、ビデオカメラ15およびハンドカメラ16により撮像された画像を示す画像データと、動画データ再生部2021および文字画面生成部2022の各々から送信される画像データを受信すると同時に、ビジュアルトラック再生部204から各種のイベントデータを受信する。画像データ加工処理部2023は、受信したイベントデータのうち、歌唱者用テンプレートに含まれるイベントデータに従い、背景画面の画像ソースの選択と、歌詞表示およびガイド表示の背景画像へのスーパーインポーズを行い、その結果得られる画像データを順次、ディスプレイ18aに送信する。その結果、歌唱者が歌唱しながら見るディスプレイ18aには、歌唱者自身の現在の映像と歌詞、そしてビデオカメラ15およびハンドカメラ16の切り替え等を示すガイドが表示される。従って、歌唱者はディスプレイ18aの表示を見ながら歌唱を行うと同時に、ビデオカメラ15等により撮像される自分の姿を確認しながら適切なタイミングでポーズをとる等、被写体として好ましい動作を行うことができる。
また、画像データ加工処理部2023は、受信したイベントデータのうち、観衆用テンプレートに含まれるイベントデータに従い、静止画データの読み込み、各レイヤの画像ソースの選択、サイズや色調の調整処理、それらの調整処理が施された画像データに対する各種エフェクト処理および合成処理等を行い、その結果得られる画像データを順次、ディスプレイ18bに送信する。その結果、観衆が見るためのディスプレイ18bには、カラオケルームに設けられた複数のカメラにより撮像された画像を合成して得られる画像が表示される。ディスプレイ18bにより表示される画像は、カラオケ楽曲における適切なタイミングで適切な画像ソースを用いて適切な加工処理等が施された結果得られる画像であり、視聴者をより楽しませるものとなる。
上記のように音データ加工処理部2014により加工処理およびミキシング処理の施された音データと、画像データ加工処理部2023により加工処理および合成処理の施された画像データは、1つのビデオデータとして記憶部101に記憶される。ユーザは、カラオケ楽曲の演奏が終了すると、ディスプレイ18aに表示される指示に従い、記憶されたビデオデータの受け取り方法をカラオケ装置10に対し指示する。ビデオデータの受け取り方法としては、例えば「メールアドレスに送信」、「フラッシュメモリに記録」等が考えられる。
ユーザが「メールアドレスに送信」を選択した場合、カラオケ装置10はユーザの指定したメールアドレスや電話番号宛の電子メールを生成し、生成した電子メールにビデオデータを添付した後、インターネット20に対し送信する。また、ユーザが「フラッシュメモリに記録」を選択した場合、カラオケ装置10はユーザによりメディアドライブ19に装填されたフラッシュメモリに対し、ビデオデータを記録する。その結果、ユーザは自宅のコンピュータや携帯電話等により、カラオケシステム1により生成されたビデオデータを再生して楽しんだり、知人に送信等することができる。
ところで、カラオケを楽しむ場合、歌唱者はカラオケ楽曲の再生速度を変更することがある。カラオケ楽曲の再生速度が変更された場合、例えば歌詞表示の切り替えタイミングはカラオケ楽曲の再生速度の変更に応じて変更される必要がある。しかしながら、例えば予め記憶されている動画データを再生するような場合、動画データの再生速度をカラオケ楽曲の再生速度に応じて変更させると、表示される画像が不自然になる場合がある。画像ソースの切り替え等の各種処理に要する時間や処理タイミングに関しても、変更すると不自然な結果をもたらす場合がある。
しかしながら、カラオケシステム1において用いられるビジュアルトラックには、上述したように、再生速度の固定指示や処理時間の固定指示を伴うタイミング付イベントデータが含まれているため、カラオケシステム1においてはカラオケ楽曲の再生速度の変更により、不自然な表示が行われることはない。以下、カラオケ楽曲の再生速度が変更された場合におけるカラオケ装置10の動作を説明する。
図9は、カラオケ楽曲が初期値の速度で再生される場合(図9(a))と、20%だけ速い速度で再生される場合(図9(b))におけるビジュアルトラックの時間的な関係を示した図である。ただし、図9においては説明のため、ビジュアルトラックのうち背景レイヤのみが示されている。また、図9は、ビジュアルトラックとサウンドトラックの時間的な関係を示すため、サウンドトラックも併せて示している。
図9に示されるように、カラオケ楽曲の再生速度が20%だけ速くされた場合のサウンドトラックにおいては、セクションの区切りや特徴箇所のタイミングも、カラオケ楽曲の開始タイミングを基準として20%だけ早いタイミングに移動している。同様に、ビジュアルトラックに含まれるイベントデータの実行タイミング、すなわち図9における黒丸の位置に対応するタイミングも、原則として、カラオケ楽曲の開始タイミングを基準として20%だけ早いタイミングに移動している。しかしながら、例えばズームに関する2番目のイベントデータに関しては、処理時間が固定されており、双方向の矢印が付されていることから、その処理時間を変更しないように、処理の開始タイミングが調整されている。
図9(b)に示されるタイミングでイベントデータの実行を行うために、例えば、サウンドトラック再生部2011はサウンドトラックに含まれるイベントデータの読み出しタイミングの決定に用いる単位時間を20%だけ短くする。より具体的には、規定の単位時間が発振器よりa個のクロック信号を受信する時間であるとすると、サウンドトラック再生部2011は(a×0.8)個のクロック信号を受信する時間を新たな単位時間として用いる。その結果、例えば、タイミングデータ[0h00m01s250ms]に対応付けられたイベントデータ[ノートオン:1ch:D4:74]は、実際には[0h00m01s000ms]のタイミングでサウンドトラック再生部2011から音源部2012に送信される。
音データ再生部2013も、サウンドトラック再生部2011と同様に、単位時間を20%だけ短くすることにより、音データの再生速度を20%だけ速くする。カラオケ楽曲全体の再生速度と音データの再生速度がずれることを防ぐためである。しかしながら、音データの再生速度を単純に速めると、音データ再生部2013により生成される音データが示す音の高さが高くなり、音源部2012により生成される音データが示す音の高さに合わなくなる。その問題を回避するため、音データ再生部2013は再生する音データにピッチシフト処理を施し音程を下げることにより、音高の不整合をなくす。
ビジュアルトラック再生部204も、サウンドトラック再生部2011と同様に、単位時間を20%だけ短くすることにより、ビジュアルトラックの再生速度を20%だけ速くする。しかしながら、ビジュアルトラック再生部204は、ビジュアルトラックの再生に先立ち、ビジュアルトラックに必要な変更処理を行う。より具体的には、ビジュアルトラック再生部204は、ビジュアルトラック(図8参照)に含まれるタイミング付イベントデータのうち、時間データに{}が付されているものを検索し、検索した時間データを25%だけ長い時間を示す時間データに書き換える。25%だけ長い時間は、20%だけ再生速度を速くした際に、1.25×0.8=1となることから、元の時間から不変となるためである。上記のような時間データの変更処理を終えると、ビジュアルトラック再生部204は20%だけ速い再生速度にて、ビジュアルトラックの再生を行う。
動画データ再生部2021もまた、サウンドトラック再生部2011と同様に、単位時間を20%だけ短くすることにより、動画データの再生速度を20%だけ速くする。しかしながら、動画データ再生部2021は、ビジュアルトラック再生部204から{}を伴うイベントデータ、例えば[{S151.mpeg}]を受信した場合には、このイベントデータにより指定される動画データの再生に際し、再生速度の変更を行わない。その結果、例えばS151.mpegが人の歩行を撮影した動画データであったような場合、カラオケ楽曲の再生速度により、表示される画像における歩行速度が不自然に速くなることがない。
ところで、上記のように、ビジュアルトラック再生部204によるビジュアルトラックの再生速度が変更される一方で、動画データ再生部2021による動画データの再生速度が固定される場合、動画データの再生時間等を調整する必要が生じる。本実施形態においては、以下に例示するように、様々な方法で動画データの再生時間等の調整を行うことが可能である。
(イ)動画データの再生時間を調整する。
(ロ)動画データの再生処理に先行する表示に要する時間を調整する。
(ハ)動画データの再生処理に後続する表示に要する時間を調整する。
(ニ)動画データの再生処理に先行および後続する表示に要する時間を調整する。
例えば、開始タイミングデータ[0h00m22s724ms]、終了タイミングデータ[0h01m15s748ms]、時間データ[−]、途中ポイント[−]、途中タイミングデータ[−]、イベントデータ[{S151.mpeg}]を含むタイミング付イベントデータに従う場合、上記(イ)による時間調整が行われる。すなわち、ビジュアルトラックの再生速度が例えば20%だけ速められると、動画データの再生開始および再生終了のタイミングがそれぞれ楽曲の先頭を基準に20%だけ早められる結果、動画データの再生時間が20%だけ短くなる。この場合、動画データ再生部2021は、例えば動画データの末尾部分の20%を再生しない。一方、ビジュアルトラックの再生速度が20%だけ遅くされた場合には、動画データの再生時間が20%だけ長くなる。その場合、動画データ再生部は、追加された20%の間、例えば動画データをリピート再生する。このような時間調整の方法は、再生される動画データが例えば流れる雲を示す場合のように、途中でカットされたり、リピートされても違和感のないものである場合に効果的である。
また、例えば開始タイミングデータ[−]、終了タイミングデータ[0h01m15s748ms]、時間データ[{53秒724ミリ秒}]、途中ポイント[−]、途中タイミングデータ[−]、イベントデータ[{S151.mpeg}]を含むタイミング付イベントデータに従う場合、上記(ロ)による時間調整が行われる。すなわち、ビジュアルトラックの再生速度が例えば20%だけ速められると、動画データの再生終了のタイミングが楽曲の先頭を基準に20%だけ早められると同時に、再生時間「53秒724ミリ秒」が変化しないように、再生開始のタイミングが決定される。その結果、動画データ「S151.mpeg」は通常通りカットもリピートもなく再生されるが、先行するイベントデータに従った表示の時間がその分、短縮されることになる。一方、ビジュアルトラックの再生速度が例えば20%だけ遅くされた場合には、動画データの再生終了のタイミングが楽曲の先頭を基準に20%だけ遅くされると同時に、再生時間「53秒724ミリ秒」が変化しないように、再生開始のタイミングが決定される。その結果、動画データ「S151.mpeg」は通常通りカットもリピートもなく再生されるが、先行するイベントデータに従った表示の時間がその分、延長されることになる。
同様に、例えば開始タイミングデータ[0h00m22s724ms]、終了タイミングデータ[−]、時間データ[{53秒724ミリ秒}]、途中ポイント[−]、途中タイミングデータ[−]、イベントデータ[{S151.mpeg}]を含むタイミング付イベントデータに従う場合、上記(ハ)による時間調整が行われる。すなわち、ビジュアルトラックの再生速度の変化に応じて、動画データ「S151.mpeg」は通常通りカットもリピートもなく再生されるが、後続のイベントデータに従った表示の時間がその分、短縮もしくは延長されることになる。
また、例えば開始タイミングデータ[−]、終了タイミングデータ[−]、時間データ[{53秒724ミリ秒}]、途中ポイント[5:5]、途中タイミングデータ[0h00m49s586ms]、イベントデータ[{S151.mpeg}]を含むタイミング付イベントデータに従う場合、上記(ニ)による時間調整が行われる。すなわち、ビジュアルトラックの再生速度の変化に応じて、動画データ「S151.mpeg」は通常通りカットもリピートもなく再生されるが、その分、先行するイベントデータに従った表示の時間および後続のイベントデータに従った表示の時間が各々短縮されたり、各々延長されることになる。
上記(ロ)〜(ニ)による時間調整の方法は、再生される動画データが例えばコマーシャル映像を示す場合など、楽曲速度の変更にかかわらず常に通常通りの速度および時間で再生されるべき動画データである場合に効果的である。また、隣接する2つの処理について、タイミング付イベントデータに従った時間調整が両立しないような場合に備え、例えば各タイミング付イベントデータに予め優先度を付しておき、優先度の高い方に従った時間調整を行うようにしてもよい。
画像データ加工処理部2023が、ビジュアルトラック再生部204から{}を伴うイベントデータを受信した場合も、画像データ加工処理部2023はイベントデータにより指示された処理の速度を変更しない。例えば、画像データ加工処理部2023が表示位置に関するイベントデータ[桜吹雪]を受信した場合、画像データ加工処理部2023はカラオケ楽曲の再生速度の変化に応じて、桜吹雪のように移動する小ブロックの移動速度を20%だけ速める。一方、画像データ加工処理部2023がイベントデータ[{桜吹雪}]を受信した場合、画像データ加工処理部2023はカラオケ楽曲の再生速度の変化にかかわらず、桜吹雪のように移動する小ブロックの移動速度を一定に保つ。画像データ加工処理部2023が、ビジュアルトラックの再生速度の変化に伴い再生時間の調整を行う方法は、動画データ再生部2021に関し上述したものと同様である。
以上、ユーザによりカラオケ楽曲の再生速度が速められた場合のカラオケ装置10の動作について説明したが、カラオケ楽曲の再生速度が遅くされた場合には、ビジュアルトラック再生部204等は用いられる単位時間を長くすることにより、同様の動作を行う。また、ビジュアルトラック再生部204等は、処理に用いる単位時間を変更することにより、ビジュアルトラックの再生等の速度を調整する代わりに、再生に先立ち、例えば、図9(b)に示されるような調整後のタイミングでイベントデータの実行が行われるように、ビジュアルトラックに含まれるタイミングデータを修正するようにしてもよい。その場合も同様の結果が得られる。以上がカラオケシステム1の動作である。
以上のように、カラオケシステム1によれば、リアルタイムに撮像される歌唱者や観衆の様子を示す画像データが用いられた画像が表示され、かつその画像データに対しては、カラオケ楽曲における適切なタイミングで加工処理等がなされる結果、それを観る歌唱者および観衆が退屈することはない。また、カラオケシステム1によれば、歌唱者等はカラオケ楽曲を選択した後、複数のビジュアルトラックの中から好みのものを選ぶことにより、自分の好みやその場の雰囲気に適した画像表示を行わせることができる。また、カラオケシステム1によれば、歌唱者用テンプレートと観衆用テンプレートという異なるテンプレートに従い、異なる加工処理等の施された画像データを同時に生成されるため、歌唱者と観衆のそれぞれに対し、より適切な画像の表示が行われる。また、カラオケシステム1によれば、歌唱者等がカラオケ楽曲の再生速度を変更した場合であっても、常に適切なタイミングおよび処理速度で加工処理等の施された画像データによる画像が表示される。
ところで、カラオケ装置10は、専用のハードウェアにより実現されてもよいし、汎用コンピュータにアプリケーションプログラムに従った処理を実行させることにより実現されてもよい。カラオケ装置10が汎用コンピュータにより実現される場合、制御部103の各構成部は、汎用コンピュータが備えるCPU(Central Processing Unit)およびCPUの制御下で動作するDSP(Digital Signal Processor)が、アプリケーションプログラムに含まれる各モジュールに従った処理を同時並行して行うことにより、汎用コンピュータの機能として実現される。
また、上記においては、カラオケシステム1をカラオケ装置10と、カラオケ装置10に接続されるマイク12等の各種装置の組合せとして説明した。しかしながら、カラオケシステム1の構成部のいずれを組み合わせて同じ筐体に配置するかは自由に変更可能である。例えば、カラオケ装置10は動作制御ブロック203を備えず、ビデオカメラ15がカメラ動作制御部2032を、またカメラ移動装置17が移動動作制御部2031を備えるようにしてもよい。その場合、ビジュアルトラック再生部204は、ビジュアルトラックの再生において、ズームに関するイベントデータをビデオカメラ15に送信し、またカメラ位置に関するイベントデータをカメラ移動装置17に送信する。
また、上記においては、1つのカラオケデータ1011には1つのサウンドトラックが含まれ、ユーザがいずれのビジュアルトラックを選択してもサウンドトラック再生部2011により再生されるデータには変化がないものとして説明した。しかしながら、例えば、1つのカラオケデータ1011が同じカラオケ楽曲に関し、ビジュアルトラックの各々に対応した異なるサウンドトラックを含み、サウンドトラック再生部2011は、ユーザにより選択されたビジュアルトラックに応じたサウンドトラックを再生するようにしてもよい。その場合、各々のサウンドトラックには、対応するビジュアルトラックに適したエフェクト処理等を指示するイベントデータを含めることができるので、カラオケシステム1により発音される演奏音とカラオケシステム1により表示される画像がより相応しいものとなる。
[2.第2実施形態]
以下、管理データ、サウンドトラックおよびビジュアルトラックのみを含み、ソースデータを含まないカラオケデータを用いて本発明を実施する場合のカラオケシステムを、第2実施形態として説明する。
[2.1.カラオケシステムの構成]
図10は、本発明の第2実施形態にかかるシステム(以下、「カラオケシステム2」と呼ぶ)の構成を示している。カラオケシステム2の構成は、上述した第1実施形態にかかるカラオケシステム1の構成と多くの点で共通しているので、以下、それらの相違点のみを説明する。また、図10においては、図1における構成部と同じ構成部に対しては同じ符号が付されている。
カラオケシステム2の記憶部101は、第1実施形態におけるカラオケデータ1011の代わりに、予め複数のカラオケデータ1012を記憶している。図11は、カラオケデータ1012の構成を模式的に示している。カラオケデータ1012は、管理データ、サウンドトラックおよび1以上のビジュアルトラックを含んでいるが、ソースデータを含んでいない。カラオケデータ1012の管理データは、カラオケデータ1011の場合と同様に、カラオケデータを識別するための識別番号、楽曲名、楽曲ジャンル名およびカラオケデータに含まれるビジュアルトラックの名称を示すデータである。
図12は、カラオケデータ1012のサウンドトラックの内容を例示している。カラオケデータ1012のサウンドトラックは、音データの再生を指示するイベントデータとして、音データのファイル名を直接指定するのではなく、再生されるべき音データの属性を指定している。例えば、カラオケデータ1012のサウンドトラックに含まれるイベントデータ[再生:3ch:足音:テンポ3]は、第3のチャンネルとして、「3」で示されるテンポの足音を示す音データの再生を行うことを指示している。音データの再生を指示するイベントデータの形式以外は、カラオケデータ1012のサウンドトラックは、カラオケデータ1011におけるものと同様である。
図13は、カラオケデータ1012のビジュアルトラックに含まれる観衆用テンプレートの背景レイヤに含まれるソースに関するタイミング付イベントデータの内容を例示している。カラオケデータ1012のビジュアルトラックは、表示画像のソースを指示するイベントデータとして、静止画データもしくは動画データのファイル名を直接指定するのではなく、ソースとして用いられるべき静止画データもしくは動画データの属性を指定している。例えば、カラオケデータ1012のビジュアルトラックに含まれるイベントデータ[静止画:自動車:明るさ7:華やかさ:3]は、「7」で示される明るさ、「3」で示される華やかさの自動車の静止画を示す静止画データをソースとして用いることを指示している。また、例えばイベントデータ[動画:ヨット:明るさ6:華やかさ5:テンポ4]は、「6」で示される明るさ、「5」で示される華やかさ、「4」で示されるテンポのヨットの動画を示す動画データをソースとして用いることを指示している。ソースを指示するイベントデータの形式以外は、カラオケデータ1012のビジュアルトラックは、カラオケデータ1011におけるものと同様である。
以下、音データおよび動画データの属性としてのテンポを示す数値は「1」〜「9」のいずれかの整数値であり、数値が大きいほど速いテンポを示すものとする。また、静止画データおよび動画データの属性としての明るさを示す数値は「1」〜「9」のいずれかの整数値であり、数値が大きいほど明るい画像を示すものとする。また、静止画データおよび動画データの属性としての華やかさを示す数値は「1」〜「9」のいずれかの整数値であり、数値が大きいほど華やかな画像を示すものとする。
記憶部101は、上述した複数のカラオケ楽曲に関するカラオケデータ1012に加え、複数の汎用ソースデータと、汎用ソースDB(データベース)1013を記憶している。汎用ソースデータは、様々なカラオケデータ1012に従ったカラオケ装置10の動作において汎用的に用いられるソースデータである。汎用ソースデータには、音を示す汎用音ソースデータ、静止画を示す汎用静止画ソースデータおよび動画を示す汎用動画ソースデータが含まれる。
汎用ソースDB1013は、汎用ソースデータのファイル名を、その汎用ソースデータの属性を示すデータとともに記憶したデータベースである。図14は汎用ソースDB1013の内容を例示した図である。汎用ソースDB1013は、汎用音ソースデータに関するデータを格納する汎用音ソースDB、汎用静止画ソースデータに関するデータを格納する汎用静止画ソースDBおよび汎用動画ソースデータに関するデータを格納する汎用動画ソースDBを含んでいる。
音ソースDBは、各汎用音ソースデータに関するレコードデータを複数含み、各レコードデータは、汎用音ソースデータのファイル名、当該汎用音ソースデータの使用に適する楽曲ジャンル、当該汎用音ソースデータにより示される音の分類を示す音ジャンル、そして当該汎用音ソースデータにより示される音の速さを数値で示すテンポを含んでいる。ここで、汎用音ソースデータにより示される音の速さとは、汎用音ソースデータの再生速度ではなく、例えば足音を示す汎用音ソースデータにおける歩調のように、同様の音が繰り返し発せされる場合のテンポのことである。すなわち、テンポ「1」の足音を示す汎用音ソースデータは、ゆっくり歩く場合の足音を示し、テンポ「9」の足音を示す汎用音ソースデータは、例えば駆け足の足音を示す。従って、音ジャンルが「銃声」のように、単発の音を示す汎用音ソースデータに関するレコードデータのテンポは空欄となっている。
静止画ソースDBは、各汎用静止画ソースデータに関するレコードデータを複数含み、各レコードデータは、汎用静止画ソースデータのファイル名、当該汎用静止画ソースデータの使用に適する楽曲ジャンル、当該汎用静止画ソースデータにより示される静止画の分類を示す静止画ジャンル、そして、当該汎用静止画ソースデータにより示される静止画の全体的な明るさおよび華やかさを各々数値で示すデータを含んでいる。
動画ソースDBは、各汎用動画ソースデータに関するレコードデータを複数含み、各レコードデータは、汎用動画ソースデータのファイル名、当該汎用動画ソースデータの使用に適する楽曲ジャンル、当該汎用動画ソースデータにより示される動画の分類を示す動画ジャンル、当該汎用動画ソースデータにより示される動画の全体的な明るさおよび華やかさを各々数値で示すデータ、そして当該汎用動画ソースデータにより示される動画の速さを示すテンポを含んでいる。ここで、汎用動画ソースデータにより示される動画の速さとは、汎用動画ソースデータの再生速度ではなく、例えば風景が移りゆく場合の風景の変化の速度のことである。以上が、カラオケシステム2の記憶部101に記憶される各種データである。
図10に戻り、カラオケシステム2の全体構成を説明する。カラオケシステム2の構成は、カラオケシステム1の構成とほとんど同じであるが、唯一、カラオケシステム2に含まれるカラオケ装置10が、カラオケシステム1に含まれるカラオケ装置10の構成部に加え、ソースデータ選択部301を備えている点が異なっている。ソースデータ選択部301は、カラオケデータ1012に基づき汎用ソースDB1013から適する汎用ソースデータのファイル名を検索する構成部である。
[2.2.カラオケシステムの動作]
カラオケシステム2の動作は、上述したカラオケシステム1の動作と多くの点で共通しているので、以下、それらの相違点のみを説明する。ユーザによりカラオケ楽曲の選択、ビジュアルトラックの選択および演奏開始の指示がなされると、カラオケ装置10のソースデータ選択部301は、ユーザにより選択されたカラオケ楽曲に対応するカラオケデータ1012に含まれるサウンドトラックに含まれるイベントデータのうち、音データの再生を指示するものを抽出する。
ソースデータ選択部301は、抽出したイベントデータの各々に関し、汎用ソースDB1013(図14参照)に含まれる汎用音ソースDBから、当該イベントデータに適するレコードデータを検索する。より具体的には、ソースデータ選択部301は、汎用音ソースDBに含まれるレコードデータのうち、楽曲ジャンルがユーザにより選択されたカラオケデータ1012の楽曲ジャンルを含み、音ジャンルおよびテンポが抽出したイベントデータにより示される属性と各々一致するものを検索する。
ソースデータ選択部301は、上記のように検索したレコードデータに含まれるファイル名を用いて、汎用音ソースデータの再生を指示するイベントデータを生成し、生成したイベントデータで、サウンドトラックに含まれるイベントデータを置き換える。例えば、ユーザにより選択されたカラオケデータ1012の楽曲ジャンルが「ロック」である場合、ソースデータ選択部301はサウンドトラック(図12参照)に含まれるイベントデータ[再生:3ch:足音:テンポ3]に対応するレコードデータとして、汎用音ソースDBから[S186.wav:ロック/ポップス/ジャズ:足音:3]を検索し、新たなイベントデータ[再生:S186.wav]を生成して、イベントデータ[再生:3ch:足音:テンポ3]をイベントデータ[再生:S186.wav]で置き換える。
ソースデータ選択部301は、同様の処理を先にサウンドトラックから抽出した全てのイベントデータに関し繰り返す。その結果、図12に示した形式のサウンドトラックは、第1実施形態におけるサウンドトラック(図4参照)の形式と同様のものとなる。
また、ソースデータ選択部301は、ビジュアルトラックから表示画像のソースを指示するイベントデータを抽出し、抽出したイベントデータの各々に関し、汎用ソースDB1013(図14参照)に含まれる汎用静止画ソースDBおよび汎用動画ソースDBから、当該イベントデータに適するレコードデータを検索する。さらに、ソースデータ選択部301は、検索したレコードデータに含まれるファイル名を用いて、汎用静止画ソースデータもしくは汎用動画ソースデータを表示画像のソースとして指示するイベントデータを生成し、生成したイベントデータで、ビジュアルトラックに含まれるイベントデータを置き換える。ソースデータ選択部301がビジュアルトラックに含まれるイベントデータを置き換える処理は、サウンドトラックに含まれるイベントデータを置き換える処理と同様である。
ソースデータ選択部301は、同様の処理を先にビジュアルトラックから抽出した全てのイベントデータに関し繰り返す。その結果、図13に示した形式のソースに関するイベントデータは、第1実施形態におけるビジュアルトラック(図8参照)の形式と同様のものとなる。
ソースデータ選択部301により、上記のようにイベントデータの置き換え処理が行われたサウンドトラックおよびビジュアルトラックは各々、サウンドトラック再生部2011およびビジュアルトラック再生部204に引き渡される。サウンドトラック再生部2011およびビジュアルトラック再生部204は、ソースデータ選択部301よりサウンドトラックおよびビジュアルトラックを受け取ると、それらの再生を開始する。その後のカラオケシステム2の動作は、カラオケシステム1の動作と同じである。
以上のように、カラオケシステム2によれば、カラオケデータがソースデータを含まない場合であっても、カラオケシステム1と同様に、ユーザが退屈することなく、ユーザの好みやその場の雰囲気に適した画像表示を行うことが可能なカラオケシステムが実現される。
ところで、上記においては、サウンドトラック再生部2011およびビジュアルトラック再生部204によるサウンドトラックおよびビジュアルトラックの再生に先立ち、ソースデータ選択部301がカラオケデータ1012に含まれるイベントデータの置き換え処理を行うものとして説明した。しかしながら、ソースデータ選択部301による処理が十分に速い場合には、ソースデータ選択部301による処理はサウンドトラック再生部2011およびビジュアルトラック再生部204によるサウンドトラックおよびビジュアルトラックの再生と同時並行して行われるようにしてもよい。
その場合、サウンドトラック再生部2011およびビジュアルトラック再生部204は、汎用ソースデータの再生等を指示するイベントデータに対応付けられたタイミングデータにより示されるタイミングで、当該イベントデータをソースデータ選択部301に送信する。ソースデータ選択部301は、サウンドトラック再生部2011またはビジュアルトラック再生部204から受信したイベントデータに対応するレコードデータを汎用ソースDB1013から検索し、検索したレコードデータに含まれるファイル名を用いて、新たなイベントデータを生成する。ソースデータ選択部301は生成したイベントデータを、サウンドトラック再生部2011またはビジュアルトラック再生部204に送信する。
サウンドトラック再生部2011およびビジュアルトラック再生部204は、ソースデータ選択部301からイベントデータを受信すると、受信したイベントデータを、その内容に応じて、音データ再生部2013、画像データ加工処理部2023もしくは動画データ再生部2021に送信する。その結果、ユーザは、上述したカラオケシステム2の動作によるものと同様の結果を得ることができる。
また、第1実施形態における場合と同様に、カラオケ装置10は、専用のハードウェアにより実現されてもよいし、汎用コンピュータにアプリケーションプログラムに従った処理を実行させることにより実現されてもよい。また、カラオケシステム1の構成部のいずれを組み合わせて同じ筐体に配置するかは自由に変更可能である点も第1実施形態における場合と同様である。さらに、第2実施形態において、1つのカラオケデータ1012がビジュアルトラックの各々に対応した異なるサウンドトラックを含むようにしてもよい点も、第1実施形態における場合と同様である。
本発明の第1実施形態にかかるカラオケシステムの構成を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかるカラオケシステムをカラオケルームに配置した様子を示した図である。 本発明の第1実施形態にかかるカラオケデータの構成を模式的に示した図である。 本発明の第1実施形態にかかるサウンドトラックの内容を例示した図である。 本発明の第1実施形態にかかるビジュアルトラックの内容を模式的に示した図である。 本発明の第1実施形態にかかる歌唱者用テンプレートの背景レイヤの内容を例示した図である。 本発明の第1実施形態にかかる歌唱者用テンプレートの歌詞レイヤの内容を例示した図である。 本発明の第1実施形態にかかる観衆用テンプレートの背景レイヤの内容を例示した図である。 本発明の第1実施形態にかかるビジュアルトラックに時間調整が行われる様子を模式的に示した図である。 本発明の第2実施形態にかかるカラオケシステムの構成を示したブロック図である。 本発明の第2実施形態にかかるカラオケデータの構成を模式的に示した図である。 本発明の第2実施形態にかかるサウンドトラックの内容を例示した図である。 本発明の第2実施形態にかかるビジュアルトラックに含まれる観衆用テンプレートの背景レイヤに含まれるデータの内容を例示した図である。 本発明の第2実施形態にかかる汎用ソースDBの内容を例示した図である。
符号の説明
1…カラオケシステム、2…カラオケシステム、10…カラオケ装置、11…コントローラ、12…マイク、13…アンプ、14…スピーカ、15…ビデオカメラ、16…ハンドカメラ、17…カメラ移動装置、18…ディスプレイ、19…メディアドライブ、20…インターネット、101…記憶部、102…入出力I/F、103…制御部、201…音データブロック、202…画像データブロック、203…動作制御ブロック、204…ビジュアルトラック再生部、301…ソースデータ選択部、1011・1012…カラオケデータ、1013…汎用ソースDB、2011…サウンドトラック再生部、2012…音源部、2013…音データ再生部、2014…音データ加工処理部、2021…動画データ再生部、2022…文字画面生成部、2023…画像データ加工処理部、2031…移動動作制御部、2032…カメラ動作制御部。

Claims (6)

  1. 楽曲データと、画像データに対する加工処理を指示する加工処理指示データと、前記楽曲データにより再生される楽曲における前記加工処理が実行されるべきタイミングを示す加工処理タイミングデータを記憶する記憶手段と、
    前記楽曲データを楽曲として再生する再生手段と、
    前記再生手段による前記楽曲データの再生中に画像データを受信する受信手段と、
    前記楽曲における前記加工処理タイミングデータにより示されるタイミングに合わせて、前記受信手段により受信された画像データに、前記加工処理指示データにより指示される加工処理を施す加工手段と
    を備えることを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記記憶手段は、複数の加工処理指示データおよび前記複数の加工処理指示データに各々対応する複数の加工処理タイミングデータの組を複数組記憶し、
    前記加工手段は、前記複数組のうち1の組に含まれるデータに従って前記受信手段により受信された画像データに対し加工処理を施すと同時に、前記複数組のうち他の組に含まれるデータに従って前記受信手段により受信された画像データに対し加工処理を施すことにより、異なる画像データを同時生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記記憶手段は、複数の加工処理指示データおよび前記複数の加工処理指示データに各々対応する複数の加工処理タイミングデータの組を複数組記憶し、
    前記加工手段は、前記複数組の中から選択された1の組に含まれるデータに従って前記受信手段により受信された画像データに対し加工処理を施す
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  4. 前記加工手段は、前記再生手段による前記楽曲データの再生速度の変化に応じて、前記加工処理のタイミングおよび前記加工処理の速度の少なくとも一方を変化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  5. 前記加工手段は、前記再生手段による前記楽曲データの再生速度が変化された場合、前記加工処理のタイミングおよび前記加工処理の速度のいずれも変化させることなく前記受信手段により受信された画像データに対し前記加工処理を施す
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  6. 楽曲データと、画像データに対する加工処理を指示する加工処理指示データと、前記楽曲データにより再生される楽曲における前記加工処理が実行されるべきタイミングを示す加工処理タイミングデータを記憶する処理と、
    前記楽曲データを楽曲として再生する処理と、
    前記楽曲データの再生中に画像データを受信する処理と、
    前記楽曲における前記加工処理タイミングデータにより示されるタイミングに合わせて、受信された前記画像データに、前記加工処理指示データにより指示される加工処理を施す処理と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012198380A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Yamaha Corp 表示制御装置
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