JP2005026739A - 映像コンテンツ制作装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザ自身を撮影した映像コンテンツを簡単にかつ効果的に作成できる映像コンテンツ制作装置を提供する。
【解決手段】ユーザは撮影スタジオであるボックス4内にいる。このユーザを撮影するカメラ9から出力される映像信号に基づいて映像コンテンツを制作する。提示コンテンツ記憶部1に記憶された、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」は、作成しようとする映像コンテンツの筋書き、主題を提示する。オーディオ信号再生部2により、オーディオ信号としてスピーカ5に出力される。「手本となる映像コンテンツ」は、振り付け等、ユーザの動作の手本となるコンテンツである。ユーザは、その映像を手本として演技を行う。その映像は、映像信号再生部3により、映像信号としてディスプレイ6に出力される。
【選択図】 図1
【解決手段】ユーザは撮影スタジオであるボックス4内にいる。このユーザを撮影するカメラ9から出力される映像信号に基づいて映像コンテンツを制作する。提示コンテンツ記憶部1に記憶された、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」は、作成しようとする映像コンテンツの筋書き、主題を提示する。オーディオ信号再生部2により、オーディオ信号としてスピーカ5に出力される。「手本となる映像コンテンツ」は、振り付け等、ユーザの動作の手本となるコンテンツである。ユーザは、その映像を手本として演技を行う。その映像は、映像信号再生部3により、映像信号としてディスプレイ6に出力される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザの演技などを撮影して映像コンテンツを制作する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アーティストやアイドルタレントが音楽に合わせた振り付けで踊り、この踊っている姿を撮影してプロモーションビデオを制作すること行われている。
一般人も、自分のためにこのようなプロモーションビデオを作って見たいという要望がある。
従来、他人に見せるためのコンテンツを簡単に制作する装置として、自分の顔写真を撮影して写真シールを作るものがあった。
例えば、特許文献1では、ユーザの顔写真に、カラオケの背景画像、フレーム、および、カラオケ曲名を合成してシールに印刷している。
しかし、このような従来の装置は、静止画コンテンツを制作するものであって、映像(動画像)コンテンツを制作するものではなかった。
映像コンテンツを制作するには、振り付けが重要ポイントとなる。そのため、ユーザが事前に振り付け指導を受けることなく単に動き回るだけでは、失敗する可能性が高い。
【0003】
また、映像コンテンツの出来具合は、カメラ操作や照明操作、映像信号の切り替え操作や加工操作等によって大きく異なる。しかしながら、一般ユーザにはこのような技術がない。また、演技をしながらこのような操作をすることは難しい。
映像信号に対するミキシング操作に関しては、複数のカメラから出力された映像信号の入力を選択したり、各映像信号あるいはミキシングされた映像信号に対して、視覚的な映像効果を付与したりする装置がある。これを、シーン指定ボタンの操作によって、対応する「シーンデータ」を読み出すことにより、一般のユーザが比較的簡単に操作できるようにしたものが、特許文献2で知られている。
すなわち、操作パネル上の複数の操作子による映像加工制御パラメータの設定値を一括して「シーンデータ」として記憶装置に記録しておき、その後に「シーンデータ」の再現操作をすれば、操作パネル上の各操作子による映像加工制御パラメータの設定値が一括して再現される。再現された映像加工制御パラメータによって、入力された映像信号を切り替えたり、ミキシングしたり、映像効果等を加えたりする。
しかし、自動的に映像加工制御パラメータの設定値を切り替えるものではなかった。また、自分を他人に見せるための映像コンテンツを制作するためのものではなかった。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−207480
【特許文献2】
特開2002−262179号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、ユーザが自分自身を撮影した映像コンテンツを簡単かつ効果的に作成できる映像コンテンツ制作装置および映像コンテンツ制作用プログラムを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1に記載の発明においては、ユーザを撮影するカメラから出力される映像信号に基づいて映像コンテンツを制作する映像コンテンツ制作装置であって、ストーリーとなるコンテンツをオーディオ信号としてスピーカに出力させるオーディオ信号再生手段と、前記ユーザの手本となるコンテンツを映像信号として映像表示器に出力させる映像信号再生手段と、前記カメラから出力される映像信号を入力し、該映像信号に基づいて前記映像コンテンツを作成する映像コンテンツ作成手段を有するものである。
従って、ユーザは、作成しようとする映像コンテンツの筋書き、主題を提示するストーリーとなるコンテンツを聞き、ユーザの手本となるコンテンツを見ながら、映像コンテンツを制作できるので、簡単かつ効果的に映像コンテンツを制作することができる。
ユーザの手本となるコンテンツは、例えば、ストーリーとなるコンテンツに関連付けられて自動時に決定される。
【0007】
請求項1に記載の映像コンテンツ制作装置は、さらにコンテンツ選択手段を有し、該コンテンツ選択手段は、前記ストーリーとなるコンテンツのそれぞれに関連付けられた複数のコンテンツの中から、ユーザが指定する所定の条件を満たす少なくとも1つのコンテンツを、前記ユーザの手本となるコンテンツとして決定するものとしてもよい。
ユーザは、ストーリーとなるコンテンツに関連付けられているとともに、ユーザの好みのコンテンツを、ユーザの手本となるコンテンツとして決定することができる。
また、請求項1に記載の映像コンテンツ制作装置において、前記映像信号再生手段は、前記映像コンテンツ作成手段により作成中の映像信号を、前記ユーザの手本となるコンテンツを映像信号として出力させている映像表示器と同一または別の映像表示器に出力させるものとしてもよい。
ユーザは、自分自身がどのように撮影されているかを目視しながら演技をすることができるので、位置を移動したり、顔の向きを変えたりして、効果的な映像コンテンツを作成することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の映像コンテンツ制作装置において、前記映像コンテンツは、1または複数台の前記カメラから出力される映像信号に基づいて表示される映像であり、該表示される映像を制御する複数の制御パラメータの設定値を一括指定するシーンデータを切り替え、切り替えられた各シーンデータにより一括指定される複数の制御パラメータの設定値を各制御パラメータに設定するシーケンス制御手段を有するものである。
ユーザはカメラ映像の制御操作を自分でしなくても、効果的な撮影がなされた映像コンテンツを制作できるとともに演技に専念できる。
制御すべき制御パラメータが多数あっても、互いに関連する制御パラメータをシーンデータにより一括指定することにより、簡単にシーケンス制御を行うことができる。
【0009】
上述したシーケンス制御手段は、各シーンデータを、各シーンデータに対応して設定される切り替えタイミングデータに従って切り替え、切り替えられた各シーンデータにより一括指定される複数の制御パラメータの設定値を各制御パラメータに設定するものとしてもよい。
この場合、シーケンス制御データは、複数の制御パラメータの設定値を一括指定する複数のシーンデータと、各シーンデータの切り替えタイミングデータを備える。
上述したシーケンス制御手段は、また、切り替えタイミング出力手段を有し、この切り替えタイミング出力手段から繰り返し出力される切り替えタイミングにおいて、複数のシーンデータを順次切り替え、切り替えられた各シーンデータにより一括指定される複数の制御パラメータの設定値を各制御パラメータに設定するものであってもよい。
この場合、複数のシーンデータは、繰り返し出力される切り替えタイミングにおいて順次切り替えられるので、制御すべき制御パラメータを周期的に切り替えることができる。切り替え周期は制御可能であり、ストーリーとなるコンテンツが曲データであるときに、この曲データのテンポに同期して切り替えることができる。
上述したシーケンス制御手段は、シーンデータを用いることなく、複数の各制御パラメータの設定値を箇々に設定するものであってもよい。例えば、各制御パラメータの設定値を、それぞれに対応する設定タイミングデータにより指定されるタイミングにおいて設定する。
【0010】
ここで、表示される映像の制御の具体例としては、例えば、カメラの撮影条件(撮影位置、撮影方向、ズームなど)の制御がある。また、照明装置の照明条件(オンオフ,明るさ,色彩など)の制御がある。
複数台のカメラから出力される映像信号を切り替えて入力する制御もある。1台のカメラからの映像信号が選択される場合の他、複数台のカメラのそれぞれの映像信号が入力されて画面に同時に表示されたりミキシングされたりする場合がある。
また、箇々のカメラから出力されて表示される箇々の映像や画面全体の画像に付与する映像効果の制御もある。より具体的には、箇々のカメラから出力された映像信号により表示される箇々の映像の映像配置(配置,サイズ等)の制御、画質(明るさ色合い)の制御、その他、映像に加える歪み処理、モノクローム(白黒)化、色反転などの映像効果制御がある。
ただし、全ての制御を同時に行う必要はなく、ユーザが適宜選択して制御する。
【0011】
請求項3に記載の発明においては、請求項1または2に記載の映像コンテンツ制作装置において、前記映像コンテンツは、1または複数台の前記カメラから出力される映像信号に基づいて表示される映像であり、該表示される映像を作成する基となる映像信号を出力する撮影カメラの位置を通知する情報通知手段を有するものである。
従って、ユーザは、情報通知手段により、表示される映像の基となる映像信号を出力する撮影カメラの位置を即座に認識して反応することができるので、効果的な映像コンテンツを作成できる。
【0012】
情報通知手段は、例えば、表示される映像を作成する基となる映像信号を出力する、現在、撮影しているカメラの位置を通知する。
被写体であるユーザは、現在の撮影をどのカメラで行っているかを即座に確認できる。
情報通知手段は、また、上述した映像コンテンツ作成手段が、複数台のカメラから出力される映像信号を切り替えて入力するものである場合に、切り替わる前に、切り替え後に表示される映像を作成する基となる映像信号を出力する撮影カメラの位置、およびまたは、切り替えタイミングを事前に通知する。
被写体であるユーザは、カメラの切り替わりに即座に反応できる。
情報通知手段は、また、1または複数台のカメラが移動するものである場合に、表示される映像を作成する基となる映像信号を出力する撮影カメラの位置およびまたは撮影カメラが移動する方向を事前に通知する。
被写体であるユーザは、カメラの移動に即座に反応できる。
【0013】
上述した各種の構成の映像コンテンツ制作装置において、前記映像コンテンツ作成手段は、前記オーディオ信号再生手段から出力されるオーディオ信号、および、マイクロフォンから出力されるオーディオ信号の中から少なくとも1系統のオーディオ信号を、前記カメラから出力される映像信号に基づいた映像信号に付加することにより、前記映像コンテンツを作成するものとしてもよい。
作成しようとする映像コンテンツの筋書き、主題を提示するストーリーとなるオーディオ信号が付加された映像コンテンツが作成されるため、映像コンテンツを効果的に鑑賞することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明においては、上述した請求項1に記載の映像コンテンツ制作装置を、コンピュータに実行させるプログラムの形態で実現するものである。
請求項2,3に記載の映像コンテンツ制作装置についても、コンピュータに実行させるプログラムの形態で実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態を示す機能構成図である。
図示しないユーザは、撮影スタジオであるボックス4内にいる。ユーザを撮影するカメラ9から出力される映像信号に基づいて映像コンテンツを制作する。
図中、1は提示コンテンツ記憶部であって、撮影時にユーザに提示するコンテンツとして、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」、「手本となる映像コンテンツ」を記憶している。作成する映像コンテンツに付加するコンテンツとして、「付加される映像コンテンツ」を記憶する場合もある。
この提示コンテンツ記憶部1は、本装置内にある場合の他、外部の装置にある場合があって、この場合、通信インターフェースを介して提示コンテンツを本装置に供給する。
【0016】
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」は、作成しようとする映像コンテンツの筋書き,主題をオーディオ信号としてユーザに提示するものであって、この「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」により、制作する映像コンテンツのストーリーが仕立て上げられる。ユーザは、演技の内容および進行をこのコンテンツによって理解することができる。
具体例としては、音楽演奏の曲データファイル、音楽演奏を録音した波形データファイル、劇の台詞,コマーシャルの台詞,本の朗読等を録音した波形データファイル等がある。
「手本となる映像コンテンツ」は、振り付け等、ユーザの動作の手本となるコンテンツである。ユーザに映像信号として提示することによって、ユーザは、その映像を手本として演技を行う。
ユーザは、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」により提示されるストーリーを理解した上で、「手本となる映像コンテンツ」の振り付けを真似ることにより、長編の映像コンテンツであっても、容易に制作することができる。
【0017】
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」のそれぞれにふさわしいものとして予め関連付けられコンテンツを、「手本となる映像コンテンツ」に決定する。
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」が選択されれば、これに関連付けられた「手本となる映像コンテンツ」が自動時に決定される。この場合、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」と「手本となる映像コンテンツ」とは、一体のコンテンツとして記憶することができる。
【0018】
あるいは、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」のそれぞれにふさわしいものとして関連付けられた複数の「手本となる映像コンテンツ」の中から、ユーザが指定する所定の条件を満たす、少なくとも1つのコンテンツを選んで決定してもよい。例えば、ある「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」に対し、「簡単なもの」、「激しい難しいもの」、「格好良いもの」、「受けを狙うもの」等の諸条件を与えて、「手本となる映像コンテンツ」を選択できる。
また、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」が、音楽の1曲分の曲データである場合、これに対して、ユーザの好みにあった所定の条件を満たす複数の「手本となる映像コンテンツ」が自動決定されて、これらを、曲の途中で、自動的に切り替えて使用されるようにしてもよい。
上述した「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」と、「手本となる映像コンテンツ」とは、テンポのみを合わせたり、テンポおよび拍子のみを合わせたりして、内容的には関連性のないものを任意に組み合わせてもよい。
【0019】
2はオーディオ信号再生部であって、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」を、オーディオ信号としてスピーカ5に出力する。
3は映像信号再生部であって、「手本となる映像コンテンツ」を、映像信号としてディスプレイ(映像表示器)6に出力する。
ボックス4には、上述したスピーカ5、ディスプレイ6の他、照明装置7、カメラ9を備える。マイクロフォン8を備えていてもよい。
10は映像コンテンツ作成部であって、カメラ8から出力される映像信号を入力し、映像コンテンツを作成する。作成された映像コンテンツは、メモリや外部記憶装置に記憶して、いつでも再生できるようにする。通信ネットワークを介してサーバに記憶させ、このサーバから、パーソナルコンピュータや携帯電話機に、制作された映像コンテンツを配信してもよい。
【0020】
映像コンテンツ作成部10内において、映像信号処理部12は、カメラ9から出力された映像信号と、提示コンテンツ記憶部1から取得された「付加される映像コンテンツ」を映像信号として入力し、複数台のカメラ9から出力される映像信号の入力切り替え、映像効果制御、および、ミキシングなどの映像信号処理を行い、オーディオ信号付加部11において、オーディオ信号が付加されて映像コンテンツが作成される。
映像コンテンツに付加されるオーディオ信号としては、オーディオ信号再生部2からスピーカ5に出力されるものを用いることができる。あるいは、マイクロフォン8に入力されたオーディオ信号としてもよい。
上述した「付加される映像コンテンツ」とは、制作する映像コンテンツのために、カメラ9から出力された映像信号に付加され、ユーザに可視映像として表示されるコンテンツである。詳細は、図3,図4を参照して後述するが、例えば、カメラ9で撮影した映像の背景を差し替えるための背景画像コンテンツなどの重ね合わせ用映像コンテンツ、あるいは、カメラ9で撮影された映像全体を差し替える挿入用映像コンテンツ等がある。
【0021】
ボックス4内のスタジオ装置、例えば、カメラ9の撮影条件、照明7の照明条件などは、スタジオ装置制御部13によって制御される。
上述した映像信号処理部12およびスタジオ装置制御部13は、ユーザが手動調整することもできるが、自動シーケンス制御部14を設けて、映像コンテンツの作成開始から終了に至るまで、シーケンス制御すれば、効果的な映像を撮影することができる。
自動シーケンス制御部14は、図3,図4を参照して後述するような「シーケンス制御データ」に従って制御対象を制御する。また、映像コンテンツを作成中に、提示コンテンツ記憶部1から選択するコンテンツを制御することができる。
「シーケンス制御データ」は、例えば、複数ある制御パラメータのうち、どの制御パラメータをどのタイミングでどのような設定値にするかを記述している。
この「シーケンス制御データ」として、複数種類が用意されていて、ユーザが独自に指定できる他、上述した「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」にふさわしいものと関連付けられて1つが自動決定されるようにしてもよい。
また、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」にふさわしいものと関連付けられた複数の中から、ユーザが指定する所定の条件を満たす少なくとも1つの「シーケンス制御データ」を決定してもよい。
【0022】
図2は、本発明の実施の一形態における撮影スタジオの一構成例を示す説明図である。
本装置は、例えば、ゲームセンターやカラオケ店に設置される。
図中、図1と同様な部分については同じ符号を付している。
図2(a)において、ボックス(撮影スタジオ)4は、小部屋になっていて、中に2人のユーザ21が演技をしている。
ユーザ21の正面には装置本体部22が設置されている。
本発明の実施の一形態の映像コンテンツ作成部(図1の10)は、複数台のカメラ9から出力される映像信号を切り替えて入力する。映像コンテンツは、複数台のカメラ9から出力される映像信号に基づいて表示される映像である。
【0023】
照明7は、ユーザ21の周りに設置されており、それぞれは、投光方向が異なったり、明るさや色が異なったりしている。一台の照明7が、その位置,方向,色等を変化させることができれば、全体の照明7の台数を減らしてもよい。
カメラ9は、装置本体部22の上中央(正面カメラ)の他、ユーザ21の周りに設置されて、各カメラ9の撮影方向を異ならせている。映像の特性を異ならせてもよい。一台のカメラ9が、その位置や方向、ズームや映像の特性を変化させることができれば、カメラ9の台数を減らしてもよい。
ユーザ21の顔の位置などをパターン認識して、ユーザ21の顔の方向にカメラ9が向くように自動追跡したり、画面の中央に顔が位置するようにデジタルズームを自動制御したりすることもソフトウエアプログラムで実現可能である。
スピーカ5は、装置本体部22の上左右に設置されている。マイクロフォン8は図示していない。
カメラ9側から見て、被写体であるユーザ21の実背景(バック)には、実際に、絵が描かれていたり写真が貼り付けられていたりしてもよい。
【0024】
図2(b)において、ディスプレイ6は、ユーザ21の正面に位置するように、装置本体部22の上部に設置され、手本となる映像コンテンツを表示している。
手本となる映像コンテンツは、例えば、プロのアーティストの実写映像やアニメーションのキャラクタにより、パフォーマンスの振り付けの実例を演じて見せる映像である。手本となる映像コンテンツは、正面から撮影された映像とし、実写映像を左右反転させて映し出すことにより、鏡を見るような映像にして振り付けができれば理想的である。
ユーザ21は、この手本となる映像コンテンツを見ながら踊ったり歌ったりするので、手本の振り付けに従った演技ができる。歌唱曲がスピーカ5から出力されている場合であっても、ユーザ21は発声しなくてよい。
【0025】
手本となる映像コンテンツを表示しているディスプレイ6の表示画面内には、ピクチャーインピクチャー6aとして、映像コンテンツ作成部10により作成中の映像信号、例えば、カメラ9から出力される映像信号が映像信号処理部12で制御された後の映像信号が、モニタ映像として表示される。
モニタ映像は、正面から撮影された映像になるとは限らず、カメラ9からの入力の切り替えに伴って切り換わる。モニタ映像も、実写映像を左右反転させてから表示するほうが理解しやすい。
ユーザ21はカメラ6で撮影された自分自身を観察しながら演技ができるので、自分自身の動きの確認や、加えられた映像効果の確認をすることができ、ユーザ21は気に入った映像コンテンツを作成できる。
なお、モニタ映像6aは、ディスプレイ6の近くに別のディスプレイを配置し、ここに表示してもよい。
【0026】
ディスプレイ6の上には、発光ダイオード等の発光素子を用いた情報表示パネル23が設置されている。情報表示パネル23は、複数台のカメラ9のうち、各カメラからそれぞれ出力される映像信号を選択して、映像コンテンツの映像を作成する基となる映像信号を出力する撮影カメラ9の現在の位置、この撮影カメラ9の切り替え後の位置、および、切り替えタイミングを、ユーザ21に対して通知している。
23aはユーザ21を撮影するカメラ9の位置の現在表示および予定表示部であり、映像コンテンツとして表示される映像信号を出力する撮影カメラ9をユーザ21に通知する。
図示の表示例では、常に1台のカメラ9の出力のみが選択されて映像信号処理部12(図1)に入力される場合を示す。
【0027】
現在(NOW)の矢印表示により、ユーザ21は現在の撮影カメラを即座に確認できる。図示の例では、現在(NOW)は正面カメラが選択されてユーザ21を撮影している。
次(NEXT1,NEXT2,NEXT3)の各矢印表示により、撮影カメラが次々に切り替わる前に、切り替え先の撮影カメラを事前に通知する。被写体であるユーザ21は、撮影カメラの切り替わりに即座に反応することができる。
図示の例では、切り替え先のカメラとして、次(NEXT1)に右上カメラが選択され、次(NEXT2)に「スクランブル」として、短時間で複数のカメラ9が切り替えられ、さらにその次(NEXT3)に、左側面のカメラに切り替えられることを通知している。
23bはカメラ9の次の切り替わりタイミング(あるいは移動タイミング)までの時間(秒)をカウントダウン表示する表示部である。
なお、映像コンテンツの映像を作成する基となる映像信号を出力している撮影カメラが移動する場合は、移動後の撮影カメラの位置、撮影カメラが移動する方向、移動するタイミングなどをユーザ21に対して事前に通知する。
【0028】
上述したように、被写体であるユーザ21は、現在はどの位置のカメラで撮影されているか、次はどの位置のカメラで撮影されるのか、がわかるので、カメラ目線を出したり、切り替えタイミングに合わせて演技の方向を切り替えたりできる。
なお、複数台のカメラ9の出力が選択入力されて、映像信号処理部12(図1)で複数同時表示映像あるいはミキシング映像にされる場合には、選択された複数台のカメラ9の位置を通知する。
23cは映像コンテンツ作成終了までの残り時間を示す残時間表示部である。
ユーザ21は撮影時間の残りがわかるため、持久力や集中力が最後までもたせるためには、現在どの程度の力を入れた演技にすればよいかを推測できる。
【0029】
ユーザ21を撮影するカメラ9の位置の現在表示および予定表示部23aは、図示のような矢印表示に代えて、複数台のカメラ9に対応してそれぞれ設けられる複数個のタリーランプ(tally lamp,cue light)を、情報表示パネル23に設置してもよい。
例えば、現在において撮影されているカメラ9に対応するタリーランプを点灯させ、次に切り替えられて撮影するカメラ9に対応するタリーランプを点滅させたりすればよい。
上述したタリーランプは、対応する複数台のカメラ9のそれぞれの、被写体であるユーザ21から見える場所に設けることができる。このようなタリーランプを図示の情報表示パネル23と併用することができる。
【0030】
ディスプレイ6の下には、YES,NOを指示するスイッチ24が設けられている。ユーザ21はYES,NOのみで操作可能である。リモートコントロール装置で、メニューの項目選択や制御の指示ができるようにしてもよい。
その下に、記録媒体挿入/取り出しスロット25が設けられ、作成された映像コンテンツを記録する記録媒体として、DVD(Digital Versatile Disk)やSD(Secure Digital memory card)等の各種規格の半導体メモリカードを出し入れする。その左側には、コイン投入口26が設けられている。
【0031】
図3は、本発明の実施の一形態を実現するブロック構成図である。
図中、図1,図2と同様な部分には同じ符号を付している。
提示コンテンツ記憶部1においては、ストーリーとなるオーディオコンテンツの記憶部1a、手本となる映像コンテンツの記憶部1bがある。また、付加されるコンテンツとして、重ね合わせ用映像コンテンツの記憶部1cおよび挿入用映像コンテンツの記憶部1dがある。
【0032】
ストーリーとなるオーディオコンテンツの記憶部1aには、曲データが、複数曲分記憶されている。コンテンツ選択部31は、1つの曲データを選択しオーディオ信号再生部2に供給する。
この曲データは、オーディオ波形データであってもよいし、演奏情報が符号化されたMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データであってもよい。 MIDIデータあれば、必要とされるデータ量がオーディオ波形データよりも小さくなる。テンポ情報や拍子データを得ることができるので、映像コンテンツとの同期がとりやすい。また、テンポや音色等の種々の演奏要素の設定変更が容易である。また、元の曲データから多くのバリエーション曲を作ることができる。
【0033】
一方、オーディオ波形データであれば、オリジナルの実演奏の音そのもの、あるいはこれに近いものを記録再生できる。従って、歌唱や台詞を含めることができる。ユーザは、一切声を出さず、単に、口を動かすだけで、いかにも自分が話したり歌っているように見える映像コンテンツを制作することができる。
図示の例では、両者を組み合わせて「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」とし、オーディオ波形データに、MIDIデータを再生して得られたオーディオ波形データをミキシングしたものを、スピーカ5に供給することにより、両者の利点を生かせるようにしている。
【0034】
手本となる映像コンテンツの記憶部1bには、複数の映像コンテンツが記憶されている。コンテンツ選択部31は、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」に関連付けられたものを選択し、映像信号再生部3に供給する。
映像信号再生部3は、「手本となる映像コンテンツ」の映像信号に、映像信号処理部13で作成された映像信号を「モニタ映像信号」としてミキシングしてディスプレイ6に出力する。
コンテンツ選択部31は、また、重ね合わせ用映像コンテンツの記憶部1cに複数種類が用意されている「重ね合わせ用映像コンテンツ」から1つを選択し、背景画像等の重ね合わせ用映像データとして、映像信号処理部13に出力する。
【0035】
また、挿入用映像コンテンツの記憶部1dに複数種類が用意されている「挿入用映像コンテンツ」は、複数のカメラ9から出力される映像信号の切り替えタイミングなど、「シーケンス制御データ」で指定された所定のタイミングで、1つを選択し、映像信号処理部13に出力する。
コンテンツ選択部31において、コンテンツの各記憶部1a〜1dのそれぞれから、いずれのコンテンツを選択するかは、ユーザのメニュー選択等により、事前に決定される。しかし、映像コンテンツの作成中であっても、ユーザは、途中で曲を変更し、それに伴いコンテンツを変更することができるようになる。また、自動シーケンス制御部14によっても、各記憶部31a〜31dから供給するコンテンツを、映像コンテンツの作成中に変更することができるようにする。
【0036】
複数のカメラ9は、それぞれの撮影位置、撮影方向、ズーム(光学レンズ系あるいはデジタル処理による)の少なくとも1つの撮影条件の制御パラメータが、手動調整可能なものである。
ユーザの体格に合わせたりすることで、変化に富み、カメラアングルのよい映像を撮ることができる。
ユーザを照らす照明7の照明条件の制御パラメータについても、ユーザによって手動調整可能なものとする。照明条件の制御パラメータとしては、オンオフ,明るさ,色彩などがある。
【0037】
複数のカメラ9は映像信号を映像信号処理部12に出力する。
映像信号処理部12は、複数のカメラ9から出力される映像信号の中から、1つ以上の映像信号を選択するように入力を切り替える。また、選択したカメラの映像信号に、提示コンテンツ記憶部1に予め記憶されていた「重ね合わせ用映像コンテンツ」、「挿入用映像コンテンツ」を入力して、映像効果付与などの映像信号処理を行うともにミキシング処理を行い、オーディオ信号付加部11に出力する。
付与する映像効果としては、選択された各入力チャンネルの映像のサイズ(フレームサイズ),各映像の位置といった映像配置、明るさや色合いといった画質、その他、各映像に加える歪み処理、モノクローム(白黒)化、色反転などの映像効果等があり、いずれも制御パラメータの設定値により制御される。
なお、カメラ9側で、フレームサイズ,フレームレート,画質などが切り替え可能であれば、これらを映像効果として利用するために、カメラ9を制御してもよい。
【0038】
「重ね合わせ用映像コンテンツ」を、背景用の映像コンテンツとして、カメラ9から出力された映像の背景にできる。現実のスタジオとは違う状況にいるユーザの映像を作成できる。これを実現するために、ボックス4の実背景は、「クロマキー」用のグリーンバック、ブルーバックにする。カメラ9で撮った映像信号から、ユーザの姿だけを切り取ることができ、背景映像を重ねた映像コンテンツを作成できる。
「重ね合わせ用映像コンテンツ」としては、背景画像の他に、カメラ9から出力された映像の上にスーパーインポーズされる、曲名や歌詞の表示画像がある。
【0039】
映像信号処理部12は、カメラ9の切り替え時において、「挿入用映像コンテンツ」を挿入することができる。例えば、アニメーションの映像や、イメージ映像などであり、カメラ9による撮像画面から一時的に切り替えられて表示される。
カメラ9が一定時間切り替わらないときなどに、映像に飽きがこないように、「挿入用映像コンテンツ」を挿入することもできる。
複数のカメラ6からの映像信号は、任意にミキシングして位置をずらせて重ね合わせるなどして同時表示できるが、表示画面を多分割して、それぞれに複数のカメラ6からの映像信号を割り当てて同時表示するようにしてもよい。
【0040】
一方、オーディオ信号処理部32は、オーディオ信号再生部2から出力されるオーディオ信号、MIDI再生されたオーディオ信号、および、ユーザの音声を入力するマイクロフォン8からのオーディオ信号、の中から少なくとも1種類のオーディオ信号を選択し、オーディオ信号に対し、レベル調整、音質調整、効果制御等の信号処理やミキシング処理を行い、オーディオ信号付加部11において、映像信号処理部12から出力される映像信号に付加することにより、映像コンテンツを作成する。
上述したオーディオ信号の選択は、ユーザの設定により任意に行えるようにすることができるが、予め固定設定されていてもよい。例えば、オーディオ信号再生部2からスピーカ5に出力されるものを映像信号に合成する。あるいは、オーディオ信号再生部2におけるMIDI再生されたオーディオ信号のみ、あるいは、これに加えて、マイクロフォン8からのオーディオ信号を合成したものを、映像信号と合成する。
【0041】
自動シーケンス制御部14は、シーケンス制御データ記憶部33に記憶された「シーケンス制御データ」に従って、映像コンテンツを作成する過程において、照明7、カメラ9等のスタジオ装置、映像信号処理部12、オーディオ信号処理部32、コンテンツ選択部31の少なくとも1つのブロックを互いに同期して制制御することができる。
スタジオ装置においては、撮影条件や照明条件の各種制御パラメータが制御される。
映像信号処理部12においては、各カメラ9から出力される映像信号の入力切り替え、各入力に対して行う映像効果の付与、ミキシング処理等が制御される。オーディ信号処理部32においては、オーディオ信号再生部2から出力されるオーディオ信号を、映像コンテンツ作成中の一部の期間においては、ユーザの音声を入力するマイクロフォン8からのオーディオ信号に置き換えることができる。
【0042】
進行状態通知部34は、自動シーケンス制御部14から得た「シーケンス制御データ」に基づいて、進行状態、例えば、複数台のカメラ9からそれぞれ出力される映像信号の切り替えタイミングや現在および切り替え先のカメラ9を情報表示パネル23、あるいは図示しないタリーランプに出力して、ユーザに対して通知する。この他、映像コンテンツ作成終了までの残時間、例えば、演奏の残時間を通知させたり、照明の投光方向を事前に通知させたりすることができる。
情報表示パネル23等のように可視的に通知する以外に、音声の自動アナウンス等によって可聴的に通知させてもよい。
【0043】
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」を、音楽演奏コンテンツとした場合、音楽演奏のテンポに合わせて、照明7の照明条件やカメラ9の撮影条件を切り替えたり、映像効果を付与したい場合がある。
このような場合に、音楽演奏コンテンツのテンポとシーケンス制御のテンポとが同期関係にあることが望ましい。
そのため、シーケンス制御のテンポは、ユーザにより制御可能としてもよい。あるいは、MIDIデータから音楽演奏のテンポ情報を取得して、このテンポ情報に応じて、シーケンス制御のテンポを制御して同期関係になるようにする。
さらに、音楽演奏コンテンツの拍子(リズム)に適合するような「シーケンス制御データ」を選択すれば、より一層好適である。
【0044】
オーディオ信号付加部11から出力された映像信号は、映像コンテンツとして、作成コンテンツ記憶部35において、HDD(Hard Disk Drive)、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital memory card)等の記憶媒体に記憶させる。
映像コンテンツの制作終了後、記憶された映像コンテンツを映像信号として読み出せば、映像信号再生部3に出力してディスプレイ6に映して見ることができる。読み出されたオーディオ信号については、オーディオ信号再生部2を介してスピーカ5から出力させる。
オーディオ信号付加部11から出力される映像コンテンツ、あるいは、作成コンテンツ記憶部35に記憶された映像コンテンツは、通信インターフェース36の作成コンテンツアップロード部36aから、通信ネットワークを介して指定のサーバにアップロードすることができる。
【0045】
提示コンテンツ記憶部1に記憶された、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」、「手本となる映像コンテンツ」、「重ね合わせ用映像コンテンツ」、「挿入用映像コンテンツ」、シーケンス制御データ記憶部33に記憶された「シーケンス制御データ」は、ユーザに飽きられないように、所定期間毎に更新する。
例えば、コンテンツ更新ダウンロード部36bにより、通信ネットワークを介して本装置を管理するサーバから更新コンテンツをダウンロードして入れ替える。
【0046】
図4は、本発明の実施の一形態において使用される各コンテンツおよびシーケンス制御データの一例を示す説明図である。
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」により特徴づけられるプログラム(番組)を特定するために、プログラム記号が、P1,P2,…というように付けられる。図示の例では、1つのプログラムP1に、複数のコンテンツが互いに関連付けられて組み合わされている。
各コンテンツには、ヘッダ部とコンテンツ部を設け、ヘッダ部には、コンテンツを特定する符号(P1−o,P1−m,P1−t1,P1−a1,P1−b1,P1−b2,P1−c1,P1−d1,P1−e1,P1−e2,P1−e3)が含まれている。
【0047】
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」として、オーディオ波形データを含むコンテンツ41a、およびまたは、MIDIデータを含むコンテンツ41bがある。
「手本となる映像コンテンツ」として、手本映像データを含むコンテンツ42がある。ある番組P1に対し、「簡単な振り付け」P1−t1、「難しい振り付け」P1−t2というように、複数の「手本となる映像コンテンツ」が用意されていて、ユーザが指定する条件で選択されてもよい。
【0048】
また、「重ね合わせ用映像コンテンツ」43として、例えば、背景用の映像データがある。ある番組P1に対し、「海」P1−b1、「未来」P1−b2というように、複数の「重ね合わせ用映像コンテンツ」が用意されていて、ユーザが指定する条件で選択されてもよい。
「挿入用映像コンテンツ」44は、挿入用の断片的な映像コンテンツであって、カメラ9から出力される映像信号が切り替えられるタイミング等において、カメラ9から出力される映像信号に置き換えて表示されたりする。
【0049】
一方、「シーケンス制御データ」45は、複数の各制御パラメータに設定する値とそれぞれの設定タイミングとが、例えば、時系列に従って記述されたものである。
シーケンス制御データ記憶部33は、複数の各制御パラメータの設定値とその設定タイミングとを、時間進行に従って読み出される1つの記憶領域にまとめて記憶する。あるいは、各制御対象ブロック別(例えば、カメラ、照明、映像信号処理部など)、あるいは、箇々の制御パラメータ別に、個別の異なる記憶領域に記憶しておき、各記憶領域を、時間進行に従って、同期して読み出されるようにしてもよい。
自動シーケンス制御部14は、「シーケンス制御データ」45に記述された各制御パラメータの設定値を、対応する設定タイミングデータにより指定されるタイミングにおいて設定する。この場合、タイミングの基準となるテンポを、ユーザにより制御可能としてもよい。
【0050】
箇々の制御パラメータは多数あり、これらの設定値を1つずつ設定するのでは、「シーケンス制御データ」の作成が効率的ではない。実際には、まとまりのある複数の制御パラメータを連動して変化させる場合が多い。
従って、まとまりのある複数の制御パラメータの設定値を組にしたものを、従来技術で説明した特許文献2に記載されたような「シーンデータ」としてまとめることができる。
シーケンス制御データ記憶部33には、「シーンデータA」47a,「シーンデータB」47b,「シーンデータC」47cとともに、「切り替えタイミングデータ」46を記憶する。
【0051】
各「シーンデータ」47a,47b,47c…は、それぞれ、制御データ(複数の制御パラメータの設定値)を含んでおり、これらを一括指定する。
ただし、「シーンデータ」によっては、1つの制御パラメータの設定値しか含まれておらず、ある切り替えタイミングにおいて、1つの制御パラメータの設定しか行わない場合もある。
「切り替えタイミングデータ」46は、各「シーンデータ」47a,47b,47c…を切り替えるタイミングを指定する。
例えば、時間の進行に従って、「切り替えタイミングデータ」46により指定された、「シーンデータA」47aの切り替えタイミングになると、「シーンデータA」47aにより一括指定される複数の制御パラメータの設定値が各制御パラメータに設定されることにより、各制御パラメータの現在値が一括して変更される。
この場合、タイミングの基準となるテンポを、ユーザにより制御可能としてもよい。
【0052】
上述した「切り替えタイミングデータ」46をなくし、「切り替えタイミング」の出力を繰り返す切り替えタイミング出力部(図示しない)を設けてもよい。この切り替えタイミング出力部から繰り返し出力される各切り替えタイミングにおいて、複数の「シーンデータ」を切り替えて、切り替えられた各「シーンデータ」により一括指定される複数の制御パラメータの設定値を各制御パラメータに設定することにより、各制御パラメータの現在値が変更されるようにしてもよい。
この場合、切り替えタイミングのテンポはユーザにより設定可能としてもよい。
また複数の「シーンデータ」を切り替える順番を指定するデータを「パターンデータ」として記憶しておけば、この「パターンデータ」に応じて、複数の「シーンデータ」を切り替える順番を任意に設定できるようになる。
【0053】
上述した「シーケンス制御データ」45、「切り替えタイミングデータ」46、「シーンデータA」47a,「シーンデータB」47b,「シーンデータC」47c…は、「激しいカメラワーク」、「明るいイメージの映像制御」等、複数種類のものを用意しておき、ユーザの選択操作によって使い分けできるようにしてもよい。
上述した種々のコンテンツやシーケンス制御データは、番組(曲)毎に対応させて作り込まれていてもよいし、少なくとも一部は、複数の番組(曲)に共通のものとして、使用できるようにされていてもよい。
【0054】
上述した説明では、「シーンデータ」の切り替えにより、制御パラメータは、非連続的に変更される。しかし、制御パラメータが連続的な制御量である場合は、補間処理を行うことによって、直前の設定値から、所定時間をかけて設定値を変更することができる。
図3に示した進行状態通知部34は、切り替え先のカメラ9を通知するために、「シーケンス制御データ」45を設定タイミングになる以前に先読みする。あるいは、「シーンデータA」47a,「シーンデータB」47b,「シーンデータC」47cを、切り替えタイミングになる以前に先読みする。
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」を、音楽演奏コンテンツとした場合、音楽演奏のテンポと、上述した「タイミングの基準となるテンポ」あるいは「切り替えタイミングのテンポ」とが、同期関係にあることが望ましい。そのため、MIDIデータから音楽演奏のテンポ情報を取得し、このテンポ情報に応じて、「タイミングの基準となるテンポ」あるいは「切り替えタイミングのテンポ」を制御してもよい。
【0055】
図5は、図3に示した構成を実現するハードウェア構成例を示すブロック図である。
図中、CPU(Central Processing Unit)52は、バス51を介し、ROM(Read Only Memory)54に格納された制御プログラムや各種コンテンツを用い、RAM55をワークエリアとして、図1,図3に示した映像コンテンツ制作装置の制御動作を実行する。タイマ53はタイマ割込制御を行う。
通信インターフェースは56は、図3に示した通信インターフェース36の機能を有し、通信ネットワーク65に接続され、インターネット接続が可能であり、サーバ66との間で送受信を行う。
【0056】
外部記憶装置57は、HDD(ハードディスクドライブ)、CD−ROM(コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ),MO(Magneto Optical Disk),DVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体用のドライブである。外部記憶装置57および着脱式メモリ記憶装置58は、図3に示した作成コンテンツ記憶部35、提示コンテンツ記憶部1、シーケンス制御データ記憶部33の少なくとも1つの記憶機能を有する。
CPU52の制御プログラムは、外部記憶装置57に格納されていて、RAM55にロードされて実行されるものでもよい。
パネル操作子59は、図2に示したスイッチ24やコイン投入口26に設けた検知スイッチ、その他、保守者が用いる各種設定用のスイッチである。
【0057】
図示の例では、カメラ(A),(B),…9から出力される映像信号は、カメラインターフェース60を介してバス51に接続される。カメラ9としては、例えば、イメージセンサにCCD用いたものを使用することができる。
映像信号は、CPU52で制御パラメータが制御され、映像信号処理されて、表示インターフェース62を介して、ディスプレイ6に出力される。一方、CPU52は、カメラ(A),(B),…9の位置,方向,ズーム,フレームレート,フレームサイズ,画質等の制御パラメータを制御する。
なお、映像信号処理は、専用のDSP(Digital Signal Processor)を用いて実行させるようにして、CPU52はその映像信号処理の動作制御のみを行うようにしてもよい。
照明(A),(B),…7は、照明インターフェース61を介してバス51に接続され、CPU52は、点灯,消灯,位置,色,明るさなどを制御する。
CPU52は、ディスプレイ6に振り付けや演技の手本映像を表示させ、情報表示パネル23に、現在や次のカメラ位置および次に切り替わるタイミングまでのカウントダウンの表示、全体の記録時間や残り時間を表示させる。
【0058】
音源63は、ストーリーとなるオーディオコンテンツ記憶部1aから読み出された演奏データに基づいた音源制御パラメータをバス51から入力して、楽音信号を生成しサウンドシステム64に出力する。
一方、マイクロフォン8の出力は、サウンドシステム64に入力される。サウンドシステム64は、CPU52によりバス51を介して制御パラメータが制御されて、図3に示したオーディオ信号処理部12の機能を実行する。入力切り替えや効果付与、ミキシング等を行い、スピーカ5に出力したり、バス51に出力して映像信号に加えることにより、所定のフォーマットで、外部記憶装置57等に記憶させたりする。
音源63による楽音生成およびサウンドシステム64によるオーディオ信号処理の機能は、ソフトウエアプログラムを用いて、CPU52に実行させることもできる。
【0059】
制御プログラムの外部記憶装置57あるいはROM54(フラッシュメモリ使用の場合)への、新規あるいは更新のインストールは、通信インターフェース56を介しサーバ66から行ったり、外部記憶装置57を介してCD−ROM,DVD等から行ったりすることができる。
サーバ66には、映像コンテンツ制作装置からアップロードされてきた、映像コンテンツを記憶する。
制作された映像コンテンツをサーバ66からユーザに配信する方法としては、例えば次のような方法がある。
【0060】
第1の方法としては、映像コンテンツ制作装置から、ユーザに対し、メールの宛先アドレスを、ディスプレイ6あるいは情報表示パネル23で通知する。
ユーザは、自分の携帯電話端末68から、サーバ66に対しメールを送信する。サーバ66は、映像コンテンツの所在を示すURL(Uniform Resource Locators)と、必要ならキーコードとともに携帯電話端末68に返信する。
携帯電話端末68またはパーソナルコンピュータ69から、指定されたURLにアクセスすると、サーバ66は、キーコードを認証し、制作された映像コンテンツをアクセスしてきた側にダウンロードさせる。
【0061】
第2の方法としては、映像コンテンツ制作装置は、サーバ66から制作された映像コンテンツの所在を示すURLと必要ならキーコードを取得し、ディスプレイ6あるいは情報表示パネル23で通知する。
ユーザは、携帯電話端末68、パーソナルコンピュータ69等から、指定されたURLにアクセスする。サーバ66は、アクセスしてきた側に、制作された映像コンテンツをダウンロードさせる。
従って、ユーザは、映像コンテンツが制作された本装置の設置場所でなくても、制作された映像コンテンツを、VDDやSDに記録して、テレビジョン装置で鑑賞したり、動画再生可能な携帯電話機67、パーソナルコンピュータ69のディスプレイにて、一人で、あるいは多数の友人達とともに鑑賞できる。また、VDDやSDカードを友人達の間で交換し合うことができる。
【0062】
図6は、本発明の実施の一形態における処理手順を示すフローチャートである。
図2に示す装置の電源を投入すると処理が開始され、S71において初期化を行い、S72においてコイン投入の有無を判定する。
ユーザがコイン投入口26に使用料金を入れると、S73において、実行可能なものの番組名(曲名)を、ディスプレイ6のメニュー表示画面に表示する。
ユーザは、自分が主役の映像コンテンツを作り上げるために、メニュー表示された番組や作品の雰囲気などを、スイッチ24を操作して選択する。例えば、「オールドシネマ」,「アイドル」,「なりたい願望」,「演じたい趣向」,「テレビコマーシャル」などの分野、より具体的に特定するには、音楽の曲名、映画の題名、アイドルタレントの名前、コマーシャルの商品名等を選択する。次に、スイッチ24のYESボタンを押すことにより、映像コンテンツの作成を開始させる。
S75において、スイッチ24の操作で選択したものを受け付ける。
S76において、受け付けたものが映像コンテンツの作成であるか否かを判定する。
映像コンテンツの作成であれば、S77において、対応するコンテンツを提示コンテンツ記憶部1から読み出す。シーケンス制御データも番組に対応している場合は、シーケンス制御データ記憶部33からも対応する「シーケンス制御データ」を読み出す。
【0063】
S79において、まず、「手本となる映像コンテンツ」を読み出し、ディスプレイ6に表示する。
ユーザの手本となる映像コンテンツは、歌を中心としたものでもよいし、コマーシャル調にストーリー展開をつけたものであってもよい。
S80において、カメラ制御を行う。カメラ9のスライド移動、方向(例えば、左右角度および上下角度)、ズーム等を制御する。
S81において、複数のカメラ9の出力の切り替えやミキシング、カメラ9から取り込んだ映像の加工処理を行う。白黒化させたり、歪ませたり、明るくする等の効果等の制御をする。
S82において、映像加工処理された映像をリアルタイムにディスプレイ6中のモニタ映像6aに映し出してユーザに撮影状態を見せる。
S83において、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」のMIDIデータやオーディオデータをオーディオ信号化し、スピーカ5からオーディオ信号(音楽演奏)を出力する。
ユーザは、ディスプレイ6に表示される手本のキャラクタの振り付けを見て踊り、口を動かす。手本のキャラクタの振り付けを無視してもよい。
S84において、映像信号とオーディオ信号をRAM55に一時記憶する。
【0064】
S85において、まだ、1曲分のコンテンツの残りがあれば、次コンテンツがあると判定してS77に処理を戻し、これまでの手順を続けて行うために、再び対応するデータを読み出して処理を継続する。
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」の一編分(一曲分)の処理が終われば、S86に処理を進め、RAMに一時記憶していた映像と音響のコンテンツからなる映像コンテンツをHDD,DVD,SD等に書き込みを行う。
制作された映像コンテンツが記録されたDVD,SDはユーザに返却される。
なお、映像コンテンツを作成中においても、映像データをRAM55に一時記憶させながら、映像データを、逐次リアルタイムでHDD,DVD,SD等に書き込むこともできる。
S87において、映像コンテンツを通信ネットワークを介してサーバ66にアップロードする。
配信の第2の方法によれば、S88において、サーバから制作された映像コンテンツの所在を示すURLを取得し、ディスプレイ6に表示させる。ユーザは、このURLにアクセスすることで、映像コンテンツを取得することができる。
【0065】
上述したS76において、ユーザの要望が「作成」ではなかったときに、S78に処理を進め、ここで要望が映像コンテンツの「再生」であったときは、S88に処理を進め、今作成された映像コンテンツ、または、既にHDD,DVD,SD等に記憶された映像コンテンツを読み出し、S90においてその再生を開始する。
S78において、ユーザが指示したものが、その他の処理であれば、S89において、例えば、「編集」の指示であれば、既にでき上がった映像コンテンツを読み出して編集処理を行う。
また、S72において入金がなかったときは、S74において、曲データ等の更新時期(1回/月など)が来ているか、あるいは、パネル操作,リモーとコントロール操作により更新の指示があるときにはS91に処理を進め、なければS72に処理を戻す。
S91において、サーバにアクセスし、S92においてコンテンツの、新たなデータをダウンロードし、S93において、ダウンロードしたコンテンツを、映像コンテンツ制作装置で利用できるように処理してHDD等に記憶させる。
【0066】
本発明の映像コンテンツ制作装置は、専用のボックス(映像スタジオ)4を設置する他、カメラが接続されたパーソナルコンピュータ等にインストールされたアプリケーションプログラムとして実現することもできる。
また、1台の専用装置あるいは汎用のパーソナルコンピュータに全機能を組み込むのではなく、LANあるいは専用線ネットワークあるいはインターネットを介して、個別の機能が有機的に結合されて、全体のシステムとして、本発明の機能を実現するようにしてもよい。
【0067】
図5を流用して説明する。例えば、スピーカ5,ディスプレイ6,カメラ9(,マイクロフォン8)をユーザのパーソナルコンピュータ69に接続する。
サーバ66側に、映像コンテンツ制作用プログラムをインストールしておいて、映像コンテンツ制作機能を持たせる。サーバ側からは、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」をオーディオ信号として、同時に、「手本となる映像コンテンツ」等を映像データとして、パーソナルコンピュータ69に転送する。
必要ならカメラ9の撮影条件や、複数のカメラ9の出力の切り替え等もサーバ66側から制御する。
これに対し、このパーソナルコンピュータ69では、カメラ9から出力された映像信号を、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)などの高速の通信ネットワーク65を経由してサーバ66に転送する。
制作された映像コンテンツは、パーソナルコンピュータ69に転送したり、図5を参照して既に説明した配信方法で、パーソナルコンピュータ69や携帯電話端末68に配信したりする。
【0068】
【発明の効果】
本発明は、上述した説明から明らかなように、ユーザ自身を撮影した映像コンテンツを、簡単な操作で、効果的に制作できるという効果がある。
その結果、手軽に効果的な自身のプロモーションビデオを作成して鑑賞することにより、アイドルタレントやミュージシャンになりたいと願望しているユーザの夢をかなえることができる。
オーディオ信号については、予め用意された歌唱のオーディオ信号を映像コンテンツに記憶させれば、いかにも本人が歌っているように見えるプロモーションビデオを作成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す機能構成図である。
【図2】本発明の実施の一形態における撮影スタジオの一構成例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の一形態を実現するブロック構成図である。
【図4】本発明の実施の一形態において使用される各コンテンツおよびシーケンス制御データの一例を示す説明図である。
【図5】図3に示した構成を実現するハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の一形態における処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…提示コンテンツ記憶部、2…オーディオ信号再生部、3…映像信号再生部、4…ボックス(撮影スタジオ)、5…スピーカ、6…ディスプレイ、7…照明、8…マイクロフォン、9…カメラ、10…映像コンテンツ作成部、11…オーディオ信号付加部、12…映像信号処理部、13…スタジオ装置制御部、14…自動シーケンス制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザの演技などを撮影して映像コンテンツを制作する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アーティストやアイドルタレントが音楽に合わせた振り付けで踊り、この踊っている姿を撮影してプロモーションビデオを制作すること行われている。
一般人も、自分のためにこのようなプロモーションビデオを作って見たいという要望がある。
従来、他人に見せるためのコンテンツを簡単に制作する装置として、自分の顔写真を撮影して写真シールを作るものがあった。
例えば、特許文献1では、ユーザの顔写真に、カラオケの背景画像、フレーム、および、カラオケ曲名を合成してシールに印刷している。
しかし、このような従来の装置は、静止画コンテンツを制作するものであって、映像(動画像)コンテンツを制作するものではなかった。
映像コンテンツを制作するには、振り付けが重要ポイントとなる。そのため、ユーザが事前に振り付け指導を受けることなく単に動き回るだけでは、失敗する可能性が高い。
【0003】
また、映像コンテンツの出来具合は、カメラ操作や照明操作、映像信号の切り替え操作や加工操作等によって大きく異なる。しかしながら、一般ユーザにはこのような技術がない。また、演技をしながらこのような操作をすることは難しい。
映像信号に対するミキシング操作に関しては、複数のカメラから出力された映像信号の入力を選択したり、各映像信号あるいはミキシングされた映像信号に対して、視覚的な映像効果を付与したりする装置がある。これを、シーン指定ボタンの操作によって、対応する「シーンデータ」を読み出すことにより、一般のユーザが比較的簡単に操作できるようにしたものが、特許文献2で知られている。
すなわち、操作パネル上の複数の操作子による映像加工制御パラメータの設定値を一括して「シーンデータ」として記憶装置に記録しておき、その後に「シーンデータ」の再現操作をすれば、操作パネル上の各操作子による映像加工制御パラメータの設定値が一括して再現される。再現された映像加工制御パラメータによって、入力された映像信号を切り替えたり、ミキシングしたり、映像効果等を加えたりする。
しかし、自動的に映像加工制御パラメータの設定値を切り替えるものではなかった。また、自分を他人に見せるための映像コンテンツを制作するためのものではなかった。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−207480
【特許文献2】
特開2002−262179号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、ユーザが自分自身を撮影した映像コンテンツを簡単かつ効果的に作成できる映像コンテンツ制作装置および映像コンテンツ制作用プログラムを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1に記載の発明においては、ユーザを撮影するカメラから出力される映像信号に基づいて映像コンテンツを制作する映像コンテンツ制作装置であって、ストーリーとなるコンテンツをオーディオ信号としてスピーカに出力させるオーディオ信号再生手段と、前記ユーザの手本となるコンテンツを映像信号として映像表示器に出力させる映像信号再生手段と、前記カメラから出力される映像信号を入力し、該映像信号に基づいて前記映像コンテンツを作成する映像コンテンツ作成手段を有するものである。
従って、ユーザは、作成しようとする映像コンテンツの筋書き、主題を提示するストーリーとなるコンテンツを聞き、ユーザの手本となるコンテンツを見ながら、映像コンテンツを制作できるので、簡単かつ効果的に映像コンテンツを制作することができる。
ユーザの手本となるコンテンツは、例えば、ストーリーとなるコンテンツに関連付けられて自動時に決定される。
【0007】
請求項1に記載の映像コンテンツ制作装置は、さらにコンテンツ選択手段を有し、該コンテンツ選択手段は、前記ストーリーとなるコンテンツのそれぞれに関連付けられた複数のコンテンツの中から、ユーザが指定する所定の条件を満たす少なくとも1つのコンテンツを、前記ユーザの手本となるコンテンツとして決定するものとしてもよい。
ユーザは、ストーリーとなるコンテンツに関連付けられているとともに、ユーザの好みのコンテンツを、ユーザの手本となるコンテンツとして決定することができる。
また、請求項1に記載の映像コンテンツ制作装置において、前記映像信号再生手段は、前記映像コンテンツ作成手段により作成中の映像信号を、前記ユーザの手本となるコンテンツを映像信号として出力させている映像表示器と同一または別の映像表示器に出力させるものとしてもよい。
ユーザは、自分自身がどのように撮影されているかを目視しながら演技をすることができるので、位置を移動したり、顔の向きを変えたりして、効果的な映像コンテンツを作成することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の映像コンテンツ制作装置において、前記映像コンテンツは、1または複数台の前記カメラから出力される映像信号に基づいて表示される映像であり、該表示される映像を制御する複数の制御パラメータの設定値を一括指定するシーンデータを切り替え、切り替えられた各シーンデータにより一括指定される複数の制御パラメータの設定値を各制御パラメータに設定するシーケンス制御手段を有するものである。
ユーザはカメラ映像の制御操作を自分でしなくても、効果的な撮影がなされた映像コンテンツを制作できるとともに演技に専念できる。
制御すべき制御パラメータが多数あっても、互いに関連する制御パラメータをシーンデータにより一括指定することにより、簡単にシーケンス制御を行うことができる。
【0009】
上述したシーケンス制御手段は、各シーンデータを、各シーンデータに対応して設定される切り替えタイミングデータに従って切り替え、切り替えられた各シーンデータにより一括指定される複数の制御パラメータの設定値を各制御パラメータに設定するものとしてもよい。
この場合、シーケンス制御データは、複数の制御パラメータの設定値を一括指定する複数のシーンデータと、各シーンデータの切り替えタイミングデータを備える。
上述したシーケンス制御手段は、また、切り替えタイミング出力手段を有し、この切り替えタイミング出力手段から繰り返し出力される切り替えタイミングにおいて、複数のシーンデータを順次切り替え、切り替えられた各シーンデータにより一括指定される複数の制御パラメータの設定値を各制御パラメータに設定するものであってもよい。
この場合、複数のシーンデータは、繰り返し出力される切り替えタイミングにおいて順次切り替えられるので、制御すべき制御パラメータを周期的に切り替えることができる。切り替え周期は制御可能であり、ストーリーとなるコンテンツが曲データであるときに、この曲データのテンポに同期して切り替えることができる。
上述したシーケンス制御手段は、シーンデータを用いることなく、複数の各制御パラメータの設定値を箇々に設定するものであってもよい。例えば、各制御パラメータの設定値を、それぞれに対応する設定タイミングデータにより指定されるタイミングにおいて設定する。
【0010】
ここで、表示される映像の制御の具体例としては、例えば、カメラの撮影条件(撮影位置、撮影方向、ズームなど)の制御がある。また、照明装置の照明条件(オンオフ,明るさ,色彩など)の制御がある。
複数台のカメラから出力される映像信号を切り替えて入力する制御もある。1台のカメラからの映像信号が選択される場合の他、複数台のカメラのそれぞれの映像信号が入力されて画面に同時に表示されたりミキシングされたりする場合がある。
また、箇々のカメラから出力されて表示される箇々の映像や画面全体の画像に付与する映像効果の制御もある。より具体的には、箇々のカメラから出力された映像信号により表示される箇々の映像の映像配置(配置,サイズ等)の制御、画質(明るさ色合い)の制御、その他、映像に加える歪み処理、モノクローム(白黒)化、色反転などの映像効果制御がある。
ただし、全ての制御を同時に行う必要はなく、ユーザが適宜選択して制御する。
【0011】
請求項3に記載の発明においては、請求項1または2に記載の映像コンテンツ制作装置において、前記映像コンテンツは、1または複数台の前記カメラから出力される映像信号に基づいて表示される映像であり、該表示される映像を作成する基となる映像信号を出力する撮影カメラの位置を通知する情報通知手段を有するものである。
従って、ユーザは、情報通知手段により、表示される映像の基となる映像信号を出力する撮影カメラの位置を即座に認識して反応することができるので、効果的な映像コンテンツを作成できる。
【0012】
情報通知手段は、例えば、表示される映像を作成する基となる映像信号を出力する、現在、撮影しているカメラの位置を通知する。
被写体であるユーザは、現在の撮影をどのカメラで行っているかを即座に確認できる。
情報通知手段は、また、上述した映像コンテンツ作成手段が、複数台のカメラから出力される映像信号を切り替えて入力するものである場合に、切り替わる前に、切り替え後に表示される映像を作成する基となる映像信号を出力する撮影カメラの位置、およびまたは、切り替えタイミングを事前に通知する。
被写体であるユーザは、カメラの切り替わりに即座に反応できる。
情報通知手段は、また、1または複数台のカメラが移動するものである場合に、表示される映像を作成する基となる映像信号を出力する撮影カメラの位置およびまたは撮影カメラが移動する方向を事前に通知する。
被写体であるユーザは、カメラの移動に即座に反応できる。
【0013】
上述した各種の構成の映像コンテンツ制作装置において、前記映像コンテンツ作成手段は、前記オーディオ信号再生手段から出力されるオーディオ信号、および、マイクロフォンから出力されるオーディオ信号の中から少なくとも1系統のオーディオ信号を、前記カメラから出力される映像信号に基づいた映像信号に付加することにより、前記映像コンテンツを作成するものとしてもよい。
作成しようとする映像コンテンツの筋書き、主題を提示するストーリーとなるオーディオ信号が付加された映像コンテンツが作成されるため、映像コンテンツを効果的に鑑賞することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明においては、上述した請求項1に記載の映像コンテンツ制作装置を、コンピュータに実行させるプログラムの形態で実現するものである。
請求項2,3に記載の映像コンテンツ制作装置についても、コンピュータに実行させるプログラムの形態で実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態を示す機能構成図である。
図示しないユーザは、撮影スタジオであるボックス4内にいる。ユーザを撮影するカメラ9から出力される映像信号に基づいて映像コンテンツを制作する。
図中、1は提示コンテンツ記憶部であって、撮影時にユーザに提示するコンテンツとして、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」、「手本となる映像コンテンツ」を記憶している。作成する映像コンテンツに付加するコンテンツとして、「付加される映像コンテンツ」を記憶する場合もある。
この提示コンテンツ記憶部1は、本装置内にある場合の他、外部の装置にある場合があって、この場合、通信インターフェースを介して提示コンテンツを本装置に供給する。
【0016】
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」は、作成しようとする映像コンテンツの筋書き,主題をオーディオ信号としてユーザに提示するものであって、この「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」により、制作する映像コンテンツのストーリーが仕立て上げられる。ユーザは、演技の内容および進行をこのコンテンツによって理解することができる。
具体例としては、音楽演奏の曲データファイル、音楽演奏を録音した波形データファイル、劇の台詞,コマーシャルの台詞,本の朗読等を録音した波形データファイル等がある。
「手本となる映像コンテンツ」は、振り付け等、ユーザの動作の手本となるコンテンツである。ユーザに映像信号として提示することによって、ユーザは、その映像を手本として演技を行う。
ユーザは、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」により提示されるストーリーを理解した上で、「手本となる映像コンテンツ」の振り付けを真似ることにより、長編の映像コンテンツであっても、容易に制作することができる。
【0017】
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」のそれぞれにふさわしいものとして予め関連付けられコンテンツを、「手本となる映像コンテンツ」に決定する。
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」が選択されれば、これに関連付けられた「手本となる映像コンテンツ」が自動時に決定される。この場合、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」と「手本となる映像コンテンツ」とは、一体のコンテンツとして記憶することができる。
【0018】
あるいは、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」のそれぞれにふさわしいものとして関連付けられた複数の「手本となる映像コンテンツ」の中から、ユーザが指定する所定の条件を満たす、少なくとも1つのコンテンツを選んで決定してもよい。例えば、ある「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」に対し、「簡単なもの」、「激しい難しいもの」、「格好良いもの」、「受けを狙うもの」等の諸条件を与えて、「手本となる映像コンテンツ」を選択できる。
また、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」が、音楽の1曲分の曲データである場合、これに対して、ユーザの好みにあった所定の条件を満たす複数の「手本となる映像コンテンツ」が自動決定されて、これらを、曲の途中で、自動的に切り替えて使用されるようにしてもよい。
上述した「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」と、「手本となる映像コンテンツ」とは、テンポのみを合わせたり、テンポおよび拍子のみを合わせたりして、内容的には関連性のないものを任意に組み合わせてもよい。
【0019】
2はオーディオ信号再生部であって、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」を、オーディオ信号としてスピーカ5に出力する。
3は映像信号再生部であって、「手本となる映像コンテンツ」を、映像信号としてディスプレイ(映像表示器)6に出力する。
ボックス4には、上述したスピーカ5、ディスプレイ6の他、照明装置7、カメラ9を備える。マイクロフォン8を備えていてもよい。
10は映像コンテンツ作成部であって、カメラ8から出力される映像信号を入力し、映像コンテンツを作成する。作成された映像コンテンツは、メモリや外部記憶装置に記憶して、いつでも再生できるようにする。通信ネットワークを介してサーバに記憶させ、このサーバから、パーソナルコンピュータや携帯電話機に、制作された映像コンテンツを配信してもよい。
【0020】
映像コンテンツ作成部10内において、映像信号処理部12は、カメラ9から出力された映像信号と、提示コンテンツ記憶部1から取得された「付加される映像コンテンツ」を映像信号として入力し、複数台のカメラ9から出力される映像信号の入力切り替え、映像効果制御、および、ミキシングなどの映像信号処理を行い、オーディオ信号付加部11において、オーディオ信号が付加されて映像コンテンツが作成される。
映像コンテンツに付加されるオーディオ信号としては、オーディオ信号再生部2からスピーカ5に出力されるものを用いることができる。あるいは、マイクロフォン8に入力されたオーディオ信号としてもよい。
上述した「付加される映像コンテンツ」とは、制作する映像コンテンツのために、カメラ9から出力された映像信号に付加され、ユーザに可視映像として表示されるコンテンツである。詳細は、図3,図4を参照して後述するが、例えば、カメラ9で撮影した映像の背景を差し替えるための背景画像コンテンツなどの重ね合わせ用映像コンテンツ、あるいは、カメラ9で撮影された映像全体を差し替える挿入用映像コンテンツ等がある。
【0021】
ボックス4内のスタジオ装置、例えば、カメラ9の撮影条件、照明7の照明条件などは、スタジオ装置制御部13によって制御される。
上述した映像信号処理部12およびスタジオ装置制御部13は、ユーザが手動調整することもできるが、自動シーケンス制御部14を設けて、映像コンテンツの作成開始から終了に至るまで、シーケンス制御すれば、効果的な映像を撮影することができる。
自動シーケンス制御部14は、図3,図4を参照して後述するような「シーケンス制御データ」に従って制御対象を制御する。また、映像コンテンツを作成中に、提示コンテンツ記憶部1から選択するコンテンツを制御することができる。
「シーケンス制御データ」は、例えば、複数ある制御パラメータのうち、どの制御パラメータをどのタイミングでどのような設定値にするかを記述している。
この「シーケンス制御データ」として、複数種類が用意されていて、ユーザが独自に指定できる他、上述した「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」にふさわしいものと関連付けられて1つが自動決定されるようにしてもよい。
また、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」にふさわしいものと関連付けられた複数の中から、ユーザが指定する所定の条件を満たす少なくとも1つの「シーケンス制御データ」を決定してもよい。
【0022】
図2は、本発明の実施の一形態における撮影スタジオの一構成例を示す説明図である。
本装置は、例えば、ゲームセンターやカラオケ店に設置される。
図中、図1と同様な部分については同じ符号を付している。
図2(a)において、ボックス(撮影スタジオ)4は、小部屋になっていて、中に2人のユーザ21が演技をしている。
ユーザ21の正面には装置本体部22が設置されている。
本発明の実施の一形態の映像コンテンツ作成部(図1の10)は、複数台のカメラ9から出力される映像信号を切り替えて入力する。映像コンテンツは、複数台のカメラ9から出力される映像信号に基づいて表示される映像である。
【0023】
照明7は、ユーザ21の周りに設置されており、それぞれは、投光方向が異なったり、明るさや色が異なったりしている。一台の照明7が、その位置,方向,色等を変化させることができれば、全体の照明7の台数を減らしてもよい。
カメラ9は、装置本体部22の上中央(正面カメラ)の他、ユーザ21の周りに設置されて、各カメラ9の撮影方向を異ならせている。映像の特性を異ならせてもよい。一台のカメラ9が、その位置や方向、ズームや映像の特性を変化させることができれば、カメラ9の台数を減らしてもよい。
ユーザ21の顔の位置などをパターン認識して、ユーザ21の顔の方向にカメラ9が向くように自動追跡したり、画面の中央に顔が位置するようにデジタルズームを自動制御したりすることもソフトウエアプログラムで実現可能である。
スピーカ5は、装置本体部22の上左右に設置されている。マイクロフォン8は図示していない。
カメラ9側から見て、被写体であるユーザ21の実背景(バック)には、実際に、絵が描かれていたり写真が貼り付けられていたりしてもよい。
【0024】
図2(b)において、ディスプレイ6は、ユーザ21の正面に位置するように、装置本体部22の上部に設置され、手本となる映像コンテンツを表示している。
手本となる映像コンテンツは、例えば、プロのアーティストの実写映像やアニメーションのキャラクタにより、パフォーマンスの振り付けの実例を演じて見せる映像である。手本となる映像コンテンツは、正面から撮影された映像とし、実写映像を左右反転させて映し出すことにより、鏡を見るような映像にして振り付けができれば理想的である。
ユーザ21は、この手本となる映像コンテンツを見ながら踊ったり歌ったりするので、手本の振り付けに従った演技ができる。歌唱曲がスピーカ5から出力されている場合であっても、ユーザ21は発声しなくてよい。
【0025】
手本となる映像コンテンツを表示しているディスプレイ6の表示画面内には、ピクチャーインピクチャー6aとして、映像コンテンツ作成部10により作成中の映像信号、例えば、カメラ9から出力される映像信号が映像信号処理部12で制御された後の映像信号が、モニタ映像として表示される。
モニタ映像は、正面から撮影された映像になるとは限らず、カメラ9からの入力の切り替えに伴って切り換わる。モニタ映像も、実写映像を左右反転させてから表示するほうが理解しやすい。
ユーザ21はカメラ6で撮影された自分自身を観察しながら演技ができるので、自分自身の動きの確認や、加えられた映像効果の確認をすることができ、ユーザ21は気に入った映像コンテンツを作成できる。
なお、モニタ映像6aは、ディスプレイ6の近くに別のディスプレイを配置し、ここに表示してもよい。
【0026】
ディスプレイ6の上には、発光ダイオード等の発光素子を用いた情報表示パネル23が設置されている。情報表示パネル23は、複数台のカメラ9のうち、各カメラからそれぞれ出力される映像信号を選択して、映像コンテンツの映像を作成する基となる映像信号を出力する撮影カメラ9の現在の位置、この撮影カメラ9の切り替え後の位置、および、切り替えタイミングを、ユーザ21に対して通知している。
23aはユーザ21を撮影するカメラ9の位置の現在表示および予定表示部であり、映像コンテンツとして表示される映像信号を出力する撮影カメラ9をユーザ21に通知する。
図示の表示例では、常に1台のカメラ9の出力のみが選択されて映像信号処理部12(図1)に入力される場合を示す。
【0027】
現在(NOW)の矢印表示により、ユーザ21は現在の撮影カメラを即座に確認できる。図示の例では、現在(NOW)は正面カメラが選択されてユーザ21を撮影している。
次(NEXT1,NEXT2,NEXT3)の各矢印表示により、撮影カメラが次々に切り替わる前に、切り替え先の撮影カメラを事前に通知する。被写体であるユーザ21は、撮影カメラの切り替わりに即座に反応することができる。
図示の例では、切り替え先のカメラとして、次(NEXT1)に右上カメラが選択され、次(NEXT2)に「スクランブル」として、短時間で複数のカメラ9が切り替えられ、さらにその次(NEXT3)に、左側面のカメラに切り替えられることを通知している。
23bはカメラ9の次の切り替わりタイミング(あるいは移動タイミング)までの時間(秒)をカウントダウン表示する表示部である。
なお、映像コンテンツの映像を作成する基となる映像信号を出力している撮影カメラが移動する場合は、移動後の撮影カメラの位置、撮影カメラが移動する方向、移動するタイミングなどをユーザ21に対して事前に通知する。
【0028】
上述したように、被写体であるユーザ21は、現在はどの位置のカメラで撮影されているか、次はどの位置のカメラで撮影されるのか、がわかるので、カメラ目線を出したり、切り替えタイミングに合わせて演技の方向を切り替えたりできる。
なお、複数台のカメラ9の出力が選択入力されて、映像信号処理部12(図1)で複数同時表示映像あるいはミキシング映像にされる場合には、選択された複数台のカメラ9の位置を通知する。
23cは映像コンテンツ作成終了までの残り時間を示す残時間表示部である。
ユーザ21は撮影時間の残りがわかるため、持久力や集中力が最後までもたせるためには、現在どの程度の力を入れた演技にすればよいかを推測できる。
【0029】
ユーザ21を撮影するカメラ9の位置の現在表示および予定表示部23aは、図示のような矢印表示に代えて、複数台のカメラ9に対応してそれぞれ設けられる複数個のタリーランプ(tally lamp,cue light)を、情報表示パネル23に設置してもよい。
例えば、現在において撮影されているカメラ9に対応するタリーランプを点灯させ、次に切り替えられて撮影するカメラ9に対応するタリーランプを点滅させたりすればよい。
上述したタリーランプは、対応する複数台のカメラ9のそれぞれの、被写体であるユーザ21から見える場所に設けることができる。このようなタリーランプを図示の情報表示パネル23と併用することができる。
【0030】
ディスプレイ6の下には、YES,NOを指示するスイッチ24が設けられている。ユーザ21はYES,NOのみで操作可能である。リモートコントロール装置で、メニューの項目選択や制御の指示ができるようにしてもよい。
その下に、記録媒体挿入/取り出しスロット25が設けられ、作成された映像コンテンツを記録する記録媒体として、DVD(Digital Versatile Disk)やSD(Secure Digital memory card)等の各種規格の半導体メモリカードを出し入れする。その左側には、コイン投入口26が設けられている。
【0031】
図3は、本発明の実施の一形態を実現するブロック構成図である。
図中、図1,図2と同様な部分には同じ符号を付している。
提示コンテンツ記憶部1においては、ストーリーとなるオーディオコンテンツの記憶部1a、手本となる映像コンテンツの記憶部1bがある。また、付加されるコンテンツとして、重ね合わせ用映像コンテンツの記憶部1cおよび挿入用映像コンテンツの記憶部1dがある。
【0032】
ストーリーとなるオーディオコンテンツの記憶部1aには、曲データが、複数曲分記憶されている。コンテンツ選択部31は、1つの曲データを選択しオーディオ信号再生部2に供給する。
この曲データは、オーディオ波形データであってもよいし、演奏情報が符号化されたMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データであってもよい。 MIDIデータあれば、必要とされるデータ量がオーディオ波形データよりも小さくなる。テンポ情報や拍子データを得ることができるので、映像コンテンツとの同期がとりやすい。また、テンポや音色等の種々の演奏要素の設定変更が容易である。また、元の曲データから多くのバリエーション曲を作ることができる。
【0033】
一方、オーディオ波形データであれば、オリジナルの実演奏の音そのもの、あるいはこれに近いものを記録再生できる。従って、歌唱や台詞を含めることができる。ユーザは、一切声を出さず、単に、口を動かすだけで、いかにも自分が話したり歌っているように見える映像コンテンツを制作することができる。
図示の例では、両者を組み合わせて「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」とし、オーディオ波形データに、MIDIデータを再生して得られたオーディオ波形データをミキシングしたものを、スピーカ5に供給することにより、両者の利点を生かせるようにしている。
【0034】
手本となる映像コンテンツの記憶部1bには、複数の映像コンテンツが記憶されている。コンテンツ選択部31は、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」に関連付けられたものを選択し、映像信号再生部3に供給する。
映像信号再生部3は、「手本となる映像コンテンツ」の映像信号に、映像信号処理部13で作成された映像信号を「モニタ映像信号」としてミキシングしてディスプレイ6に出力する。
コンテンツ選択部31は、また、重ね合わせ用映像コンテンツの記憶部1cに複数種類が用意されている「重ね合わせ用映像コンテンツ」から1つを選択し、背景画像等の重ね合わせ用映像データとして、映像信号処理部13に出力する。
【0035】
また、挿入用映像コンテンツの記憶部1dに複数種類が用意されている「挿入用映像コンテンツ」は、複数のカメラ9から出力される映像信号の切り替えタイミングなど、「シーケンス制御データ」で指定された所定のタイミングで、1つを選択し、映像信号処理部13に出力する。
コンテンツ選択部31において、コンテンツの各記憶部1a〜1dのそれぞれから、いずれのコンテンツを選択するかは、ユーザのメニュー選択等により、事前に決定される。しかし、映像コンテンツの作成中であっても、ユーザは、途中で曲を変更し、それに伴いコンテンツを変更することができるようになる。また、自動シーケンス制御部14によっても、各記憶部31a〜31dから供給するコンテンツを、映像コンテンツの作成中に変更することができるようにする。
【0036】
複数のカメラ9は、それぞれの撮影位置、撮影方向、ズーム(光学レンズ系あるいはデジタル処理による)の少なくとも1つの撮影条件の制御パラメータが、手動調整可能なものである。
ユーザの体格に合わせたりすることで、変化に富み、カメラアングルのよい映像を撮ることができる。
ユーザを照らす照明7の照明条件の制御パラメータについても、ユーザによって手動調整可能なものとする。照明条件の制御パラメータとしては、オンオフ,明るさ,色彩などがある。
【0037】
複数のカメラ9は映像信号を映像信号処理部12に出力する。
映像信号処理部12は、複数のカメラ9から出力される映像信号の中から、1つ以上の映像信号を選択するように入力を切り替える。また、選択したカメラの映像信号に、提示コンテンツ記憶部1に予め記憶されていた「重ね合わせ用映像コンテンツ」、「挿入用映像コンテンツ」を入力して、映像効果付与などの映像信号処理を行うともにミキシング処理を行い、オーディオ信号付加部11に出力する。
付与する映像効果としては、選択された各入力チャンネルの映像のサイズ(フレームサイズ),各映像の位置といった映像配置、明るさや色合いといった画質、その他、各映像に加える歪み処理、モノクローム(白黒)化、色反転などの映像効果等があり、いずれも制御パラメータの設定値により制御される。
なお、カメラ9側で、フレームサイズ,フレームレート,画質などが切り替え可能であれば、これらを映像効果として利用するために、カメラ9を制御してもよい。
【0038】
「重ね合わせ用映像コンテンツ」を、背景用の映像コンテンツとして、カメラ9から出力された映像の背景にできる。現実のスタジオとは違う状況にいるユーザの映像を作成できる。これを実現するために、ボックス4の実背景は、「クロマキー」用のグリーンバック、ブルーバックにする。カメラ9で撮った映像信号から、ユーザの姿だけを切り取ることができ、背景映像を重ねた映像コンテンツを作成できる。
「重ね合わせ用映像コンテンツ」としては、背景画像の他に、カメラ9から出力された映像の上にスーパーインポーズされる、曲名や歌詞の表示画像がある。
【0039】
映像信号処理部12は、カメラ9の切り替え時において、「挿入用映像コンテンツ」を挿入することができる。例えば、アニメーションの映像や、イメージ映像などであり、カメラ9による撮像画面から一時的に切り替えられて表示される。
カメラ9が一定時間切り替わらないときなどに、映像に飽きがこないように、「挿入用映像コンテンツ」を挿入することもできる。
複数のカメラ6からの映像信号は、任意にミキシングして位置をずらせて重ね合わせるなどして同時表示できるが、表示画面を多分割して、それぞれに複数のカメラ6からの映像信号を割り当てて同時表示するようにしてもよい。
【0040】
一方、オーディオ信号処理部32は、オーディオ信号再生部2から出力されるオーディオ信号、MIDI再生されたオーディオ信号、および、ユーザの音声を入力するマイクロフォン8からのオーディオ信号、の中から少なくとも1種類のオーディオ信号を選択し、オーディオ信号に対し、レベル調整、音質調整、効果制御等の信号処理やミキシング処理を行い、オーディオ信号付加部11において、映像信号処理部12から出力される映像信号に付加することにより、映像コンテンツを作成する。
上述したオーディオ信号の選択は、ユーザの設定により任意に行えるようにすることができるが、予め固定設定されていてもよい。例えば、オーディオ信号再生部2からスピーカ5に出力されるものを映像信号に合成する。あるいは、オーディオ信号再生部2におけるMIDI再生されたオーディオ信号のみ、あるいは、これに加えて、マイクロフォン8からのオーディオ信号を合成したものを、映像信号と合成する。
【0041】
自動シーケンス制御部14は、シーケンス制御データ記憶部33に記憶された「シーケンス制御データ」に従って、映像コンテンツを作成する過程において、照明7、カメラ9等のスタジオ装置、映像信号処理部12、オーディオ信号処理部32、コンテンツ選択部31の少なくとも1つのブロックを互いに同期して制制御することができる。
スタジオ装置においては、撮影条件や照明条件の各種制御パラメータが制御される。
映像信号処理部12においては、各カメラ9から出力される映像信号の入力切り替え、各入力に対して行う映像効果の付与、ミキシング処理等が制御される。オーディ信号処理部32においては、オーディオ信号再生部2から出力されるオーディオ信号を、映像コンテンツ作成中の一部の期間においては、ユーザの音声を入力するマイクロフォン8からのオーディオ信号に置き換えることができる。
【0042】
進行状態通知部34は、自動シーケンス制御部14から得た「シーケンス制御データ」に基づいて、進行状態、例えば、複数台のカメラ9からそれぞれ出力される映像信号の切り替えタイミングや現在および切り替え先のカメラ9を情報表示パネル23、あるいは図示しないタリーランプに出力して、ユーザに対して通知する。この他、映像コンテンツ作成終了までの残時間、例えば、演奏の残時間を通知させたり、照明の投光方向を事前に通知させたりすることができる。
情報表示パネル23等のように可視的に通知する以外に、音声の自動アナウンス等によって可聴的に通知させてもよい。
【0043】
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」を、音楽演奏コンテンツとした場合、音楽演奏のテンポに合わせて、照明7の照明条件やカメラ9の撮影条件を切り替えたり、映像効果を付与したい場合がある。
このような場合に、音楽演奏コンテンツのテンポとシーケンス制御のテンポとが同期関係にあることが望ましい。
そのため、シーケンス制御のテンポは、ユーザにより制御可能としてもよい。あるいは、MIDIデータから音楽演奏のテンポ情報を取得して、このテンポ情報に応じて、シーケンス制御のテンポを制御して同期関係になるようにする。
さらに、音楽演奏コンテンツの拍子(リズム)に適合するような「シーケンス制御データ」を選択すれば、より一層好適である。
【0044】
オーディオ信号付加部11から出力された映像信号は、映像コンテンツとして、作成コンテンツ記憶部35において、HDD(Hard Disk Drive)、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital memory card)等の記憶媒体に記憶させる。
映像コンテンツの制作終了後、記憶された映像コンテンツを映像信号として読み出せば、映像信号再生部3に出力してディスプレイ6に映して見ることができる。読み出されたオーディオ信号については、オーディオ信号再生部2を介してスピーカ5から出力させる。
オーディオ信号付加部11から出力される映像コンテンツ、あるいは、作成コンテンツ記憶部35に記憶された映像コンテンツは、通信インターフェース36の作成コンテンツアップロード部36aから、通信ネットワークを介して指定のサーバにアップロードすることができる。
【0045】
提示コンテンツ記憶部1に記憶された、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」、「手本となる映像コンテンツ」、「重ね合わせ用映像コンテンツ」、「挿入用映像コンテンツ」、シーケンス制御データ記憶部33に記憶された「シーケンス制御データ」は、ユーザに飽きられないように、所定期間毎に更新する。
例えば、コンテンツ更新ダウンロード部36bにより、通信ネットワークを介して本装置を管理するサーバから更新コンテンツをダウンロードして入れ替える。
【0046】
図4は、本発明の実施の一形態において使用される各コンテンツおよびシーケンス制御データの一例を示す説明図である。
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」により特徴づけられるプログラム(番組)を特定するために、プログラム記号が、P1,P2,…というように付けられる。図示の例では、1つのプログラムP1に、複数のコンテンツが互いに関連付けられて組み合わされている。
各コンテンツには、ヘッダ部とコンテンツ部を設け、ヘッダ部には、コンテンツを特定する符号(P1−o,P1−m,P1−t1,P1−a1,P1−b1,P1−b2,P1−c1,P1−d1,P1−e1,P1−e2,P1−e3)が含まれている。
【0047】
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」として、オーディオ波形データを含むコンテンツ41a、およびまたは、MIDIデータを含むコンテンツ41bがある。
「手本となる映像コンテンツ」として、手本映像データを含むコンテンツ42がある。ある番組P1に対し、「簡単な振り付け」P1−t1、「難しい振り付け」P1−t2というように、複数の「手本となる映像コンテンツ」が用意されていて、ユーザが指定する条件で選択されてもよい。
【0048】
また、「重ね合わせ用映像コンテンツ」43として、例えば、背景用の映像データがある。ある番組P1に対し、「海」P1−b1、「未来」P1−b2というように、複数の「重ね合わせ用映像コンテンツ」が用意されていて、ユーザが指定する条件で選択されてもよい。
「挿入用映像コンテンツ」44は、挿入用の断片的な映像コンテンツであって、カメラ9から出力される映像信号が切り替えられるタイミング等において、カメラ9から出力される映像信号に置き換えて表示されたりする。
【0049】
一方、「シーケンス制御データ」45は、複数の各制御パラメータに設定する値とそれぞれの設定タイミングとが、例えば、時系列に従って記述されたものである。
シーケンス制御データ記憶部33は、複数の各制御パラメータの設定値とその設定タイミングとを、時間進行に従って読み出される1つの記憶領域にまとめて記憶する。あるいは、各制御対象ブロック別(例えば、カメラ、照明、映像信号処理部など)、あるいは、箇々の制御パラメータ別に、個別の異なる記憶領域に記憶しておき、各記憶領域を、時間進行に従って、同期して読み出されるようにしてもよい。
自動シーケンス制御部14は、「シーケンス制御データ」45に記述された各制御パラメータの設定値を、対応する設定タイミングデータにより指定されるタイミングにおいて設定する。この場合、タイミングの基準となるテンポを、ユーザにより制御可能としてもよい。
【0050】
箇々の制御パラメータは多数あり、これらの設定値を1つずつ設定するのでは、「シーケンス制御データ」の作成が効率的ではない。実際には、まとまりのある複数の制御パラメータを連動して変化させる場合が多い。
従って、まとまりのある複数の制御パラメータの設定値を組にしたものを、従来技術で説明した特許文献2に記載されたような「シーンデータ」としてまとめることができる。
シーケンス制御データ記憶部33には、「シーンデータA」47a,「シーンデータB」47b,「シーンデータC」47cとともに、「切り替えタイミングデータ」46を記憶する。
【0051】
各「シーンデータ」47a,47b,47c…は、それぞれ、制御データ(複数の制御パラメータの設定値)を含んでおり、これらを一括指定する。
ただし、「シーンデータ」によっては、1つの制御パラメータの設定値しか含まれておらず、ある切り替えタイミングにおいて、1つの制御パラメータの設定しか行わない場合もある。
「切り替えタイミングデータ」46は、各「シーンデータ」47a,47b,47c…を切り替えるタイミングを指定する。
例えば、時間の進行に従って、「切り替えタイミングデータ」46により指定された、「シーンデータA」47aの切り替えタイミングになると、「シーンデータA」47aにより一括指定される複数の制御パラメータの設定値が各制御パラメータに設定されることにより、各制御パラメータの現在値が一括して変更される。
この場合、タイミングの基準となるテンポを、ユーザにより制御可能としてもよい。
【0052】
上述した「切り替えタイミングデータ」46をなくし、「切り替えタイミング」の出力を繰り返す切り替えタイミング出力部(図示しない)を設けてもよい。この切り替えタイミング出力部から繰り返し出力される各切り替えタイミングにおいて、複数の「シーンデータ」を切り替えて、切り替えられた各「シーンデータ」により一括指定される複数の制御パラメータの設定値を各制御パラメータに設定することにより、各制御パラメータの現在値が変更されるようにしてもよい。
この場合、切り替えタイミングのテンポはユーザにより設定可能としてもよい。
また複数の「シーンデータ」を切り替える順番を指定するデータを「パターンデータ」として記憶しておけば、この「パターンデータ」に応じて、複数の「シーンデータ」を切り替える順番を任意に設定できるようになる。
【0053】
上述した「シーケンス制御データ」45、「切り替えタイミングデータ」46、「シーンデータA」47a,「シーンデータB」47b,「シーンデータC」47c…は、「激しいカメラワーク」、「明るいイメージの映像制御」等、複数種類のものを用意しておき、ユーザの選択操作によって使い分けできるようにしてもよい。
上述した種々のコンテンツやシーケンス制御データは、番組(曲)毎に対応させて作り込まれていてもよいし、少なくとも一部は、複数の番組(曲)に共通のものとして、使用できるようにされていてもよい。
【0054】
上述した説明では、「シーンデータ」の切り替えにより、制御パラメータは、非連続的に変更される。しかし、制御パラメータが連続的な制御量である場合は、補間処理を行うことによって、直前の設定値から、所定時間をかけて設定値を変更することができる。
図3に示した進行状態通知部34は、切り替え先のカメラ9を通知するために、「シーケンス制御データ」45を設定タイミングになる以前に先読みする。あるいは、「シーンデータA」47a,「シーンデータB」47b,「シーンデータC」47cを、切り替えタイミングになる以前に先読みする。
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」を、音楽演奏コンテンツとした場合、音楽演奏のテンポと、上述した「タイミングの基準となるテンポ」あるいは「切り替えタイミングのテンポ」とが、同期関係にあることが望ましい。そのため、MIDIデータから音楽演奏のテンポ情報を取得し、このテンポ情報に応じて、「タイミングの基準となるテンポ」あるいは「切り替えタイミングのテンポ」を制御してもよい。
【0055】
図5は、図3に示した構成を実現するハードウェア構成例を示すブロック図である。
図中、CPU(Central Processing Unit)52は、バス51を介し、ROM(Read Only Memory)54に格納された制御プログラムや各種コンテンツを用い、RAM55をワークエリアとして、図1,図3に示した映像コンテンツ制作装置の制御動作を実行する。タイマ53はタイマ割込制御を行う。
通信インターフェースは56は、図3に示した通信インターフェース36の機能を有し、通信ネットワーク65に接続され、インターネット接続が可能であり、サーバ66との間で送受信を行う。
【0056】
外部記憶装置57は、HDD(ハードディスクドライブ)、CD−ROM(コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ),MO(Magneto Optical Disk),DVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体用のドライブである。外部記憶装置57および着脱式メモリ記憶装置58は、図3に示した作成コンテンツ記憶部35、提示コンテンツ記憶部1、シーケンス制御データ記憶部33の少なくとも1つの記憶機能を有する。
CPU52の制御プログラムは、外部記憶装置57に格納されていて、RAM55にロードされて実行されるものでもよい。
パネル操作子59は、図2に示したスイッチ24やコイン投入口26に設けた検知スイッチ、その他、保守者が用いる各種設定用のスイッチである。
【0057】
図示の例では、カメラ(A),(B),…9から出力される映像信号は、カメラインターフェース60を介してバス51に接続される。カメラ9としては、例えば、イメージセンサにCCD用いたものを使用することができる。
映像信号は、CPU52で制御パラメータが制御され、映像信号処理されて、表示インターフェース62を介して、ディスプレイ6に出力される。一方、CPU52は、カメラ(A),(B),…9の位置,方向,ズーム,フレームレート,フレームサイズ,画質等の制御パラメータを制御する。
なお、映像信号処理は、専用のDSP(Digital Signal Processor)を用いて実行させるようにして、CPU52はその映像信号処理の動作制御のみを行うようにしてもよい。
照明(A),(B),…7は、照明インターフェース61を介してバス51に接続され、CPU52は、点灯,消灯,位置,色,明るさなどを制御する。
CPU52は、ディスプレイ6に振り付けや演技の手本映像を表示させ、情報表示パネル23に、現在や次のカメラ位置および次に切り替わるタイミングまでのカウントダウンの表示、全体の記録時間や残り時間を表示させる。
【0058】
音源63は、ストーリーとなるオーディオコンテンツ記憶部1aから読み出された演奏データに基づいた音源制御パラメータをバス51から入力して、楽音信号を生成しサウンドシステム64に出力する。
一方、マイクロフォン8の出力は、サウンドシステム64に入力される。サウンドシステム64は、CPU52によりバス51を介して制御パラメータが制御されて、図3に示したオーディオ信号処理部12の機能を実行する。入力切り替えや効果付与、ミキシング等を行い、スピーカ5に出力したり、バス51に出力して映像信号に加えることにより、所定のフォーマットで、外部記憶装置57等に記憶させたりする。
音源63による楽音生成およびサウンドシステム64によるオーディオ信号処理の機能は、ソフトウエアプログラムを用いて、CPU52に実行させることもできる。
【0059】
制御プログラムの外部記憶装置57あるいはROM54(フラッシュメモリ使用の場合)への、新規あるいは更新のインストールは、通信インターフェース56を介しサーバ66から行ったり、外部記憶装置57を介してCD−ROM,DVD等から行ったりすることができる。
サーバ66には、映像コンテンツ制作装置からアップロードされてきた、映像コンテンツを記憶する。
制作された映像コンテンツをサーバ66からユーザに配信する方法としては、例えば次のような方法がある。
【0060】
第1の方法としては、映像コンテンツ制作装置から、ユーザに対し、メールの宛先アドレスを、ディスプレイ6あるいは情報表示パネル23で通知する。
ユーザは、自分の携帯電話端末68から、サーバ66に対しメールを送信する。サーバ66は、映像コンテンツの所在を示すURL(Uniform Resource Locators)と、必要ならキーコードとともに携帯電話端末68に返信する。
携帯電話端末68またはパーソナルコンピュータ69から、指定されたURLにアクセスすると、サーバ66は、キーコードを認証し、制作された映像コンテンツをアクセスしてきた側にダウンロードさせる。
【0061】
第2の方法としては、映像コンテンツ制作装置は、サーバ66から制作された映像コンテンツの所在を示すURLと必要ならキーコードを取得し、ディスプレイ6あるいは情報表示パネル23で通知する。
ユーザは、携帯電話端末68、パーソナルコンピュータ69等から、指定されたURLにアクセスする。サーバ66は、アクセスしてきた側に、制作された映像コンテンツをダウンロードさせる。
従って、ユーザは、映像コンテンツが制作された本装置の設置場所でなくても、制作された映像コンテンツを、VDDやSDに記録して、テレビジョン装置で鑑賞したり、動画再生可能な携帯電話機67、パーソナルコンピュータ69のディスプレイにて、一人で、あるいは多数の友人達とともに鑑賞できる。また、VDDやSDカードを友人達の間で交換し合うことができる。
【0062】
図6は、本発明の実施の一形態における処理手順を示すフローチャートである。
図2に示す装置の電源を投入すると処理が開始され、S71において初期化を行い、S72においてコイン投入の有無を判定する。
ユーザがコイン投入口26に使用料金を入れると、S73において、実行可能なものの番組名(曲名)を、ディスプレイ6のメニュー表示画面に表示する。
ユーザは、自分が主役の映像コンテンツを作り上げるために、メニュー表示された番組や作品の雰囲気などを、スイッチ24を操作して選択する。例えば、「オールドシネマ」,「アイドル」,「なりたい願望」,「演じたい趣向」,「テレビコマーシャル」などの分野、より具体的に特定するには、音楽の曲名、映画の題名、アイドルタレントの名前、コマーシャルの商品名等を選択する。次に、スイッチ24のYESボタンを押すことにより、映像コンテンツの作成を開始させる。
S75において、スイッチ24の操作で選択したものを受け付ける。
S76において、受け付けたものが映像コンテンツの作成であるか否かを判定する。
映像コンテンツの作成であれば、S77において、対応するコンテンツを提示コンテンツ記憶部1から読み出す。シーケンス制御データも番組に対応している場合は、シーケンス制御データ記憶部33からも対応する「シーケンス制御データ」を読み出す。
【0063】
S79において、まず、「手本となる映像コンテンツ」を読み出し、ディスプレイ6に表示する。
ユーザの手本となる映像コンテンツは、歌を中心としたものでもよいし、コマーシャル調にストーリー展開をつけたものであってもよい。
S80において、カメラ制御を行う。カメラ9のスライド移動、方向(例えば、左右角度および上下角度)、ズーム等を制御する。
S81において、複数のカメラ9の出力の切り替えやミキシング、カメラ9から取り込んだ映像の加工処理を行う。白黒化させたり、歪ませたり、明るくする等の効果等の制御をする。
S82において、映像加工処理された映像をリアルタイムにディスプレイ6中のモニタ映像6aに映し出してユーザに撮影状態を見せる。
S83において、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」のMIDIデータやオーディオデータをオーディオ信号化し、スピーカ5からオーディオ信号(音楽演奏)を出力する。
ユーザは、ディスプレイ6に表示される手本のキャラクタの振り付けを見て踊り、口を動かす。手本のキャラクタの振り付けを無視してもよい。
S84において、映像信号とオーディオ信号をRAM55に一時記憶する。
【0064】
S85において、まだ、1曲分のコンテンツの残りがあれば、次コンテンツがあると判定してS77に処理を戻し、これまでの手順を続けて行うために、再び対応するデータを読み出して処理を継続する。
「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」の一編分(一曲分)の処理が終われば、S86に処理を進め、RAMに一時記憶していた映像と音響のコンテンツからなる映像コンテンツをHDD,DVD,SD等に書き込みを行う。
制作された映像コンテンツが記録されたDVD,SDはユーザに返却される。
なお、映像コンテンツを作成中においても、映像データをRAM55に一時記憶させながら、映像データを、逐次リアルタイムでHDD,DVD,SD等に書き込むこともできる。
S87において、映像コンテンツを通信ネットワークを介してサーバ66にアップロードする。
配信の第2の方法によれば、S88において、サーバから制作された映像コンテンツの所在を示すURLを取得し、ディスプレイ6に表示させる。ユーザは、このURLにアクセスすることで、映像コンテンツを取得することができる。
【0065】
上述したS76において、ユーザの要望が「作成」ではなかったときに、S78に処理を進め、ここで要望が映像コンテンツの「再生」であったときは、S88に処理を進め、今作成された映像コンテンツ、または、既にHDD,DVD,SD等に記憶された映像コンテンツを読み出し、S90においてその再生を開始する。
S78において、ユーザが指示したものが、その他の処理であれば、S89において、例えば、「編集」の指示であれば、既にでき上がった映像コンテンツを読み出して編集処理を行う。
また、S72において入金がなかったときは、S74において、曲データ等の更新時期(1回/月など)が来ているか、あるいは、パネル操作,リモーとコントロール操作により更新の指示があるときにはS91に処理を進め、なければS72に処理を戻す。
S91において、サーバにアクセスし、S92においてコンテンツの、新たなデータをダウンロードし、S93において、ダウンロードしたコンテンツを、映像コンテンツ制作装置で利用できるように処理してHDD等に記憶させる。
【0066】
本発明の映像コンテンツ制作装置は、専用のボックス(映像スタジオ)4を設置する他、カメラが接続されたパーソナルコンピュータ等にインストールされたアプリケーションプログラムとして実現することもできる。
また、1台の専用装置あるいは汎用のパーソナルコンピュータに全機能を組み込むのではなく、LANあるいは専用線ネットワークあるいはインターネットを介して、個別の機能が有機的に結合されて、全体のシステムとして、本発明の機能を実現するようにしてもよい。
【0067】
図5を流用して説明する。例えば、スピーカ5,ディスプレイ6,カメラ9(,マイクロフォン8)をユーザのパーソナルコンピュータ69に接続する。
サーバ66側に、映像コンテンツ制作用プログラムをインストールしておいて、映像コンテンツ制作機能を持たせる。サーバ側からは、「ストーリーとなるオーディオコンテンツ」をオーディオ信号として、同時に、「手本となる映像コンテンツ」等を映像データとして、パーソナルコンピュータ69に転送する。
必要ならカメラ9の撮影条件や、複数のカメラ9の出力の切り替え等もサーバ66側から制御する。
これに対し、このパーソナルコンピュータ69では、カメラ9から出力された映像信号を、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)などの高速の通信ネットワーク65を経由してサーバ66に転送する。
制作された映像コンテンツは、パーソナルコンピュータ69に転送したり、図5を参照して既に説明した配信方法で、パーソナルコンピュータ69や携帯電話端末68に配信したりする。
【0068】
【発明の効果】
本発明は、上述した説明から明らかなように、ユーザ自身を撮影した映像コンテンツを、簡単な操作で、効果的に制作できるという効果がある。
その結果、手軽に効果的な自身のプロモーションビデオを作成して鑑賞することにより、アイドルタレントやミュージシャンになりたいと願望しているユーザの夢をかなえることができる。
オーディオ信号については、予め用意された歌唱のオーディオ信号を映像コンテンツに記憶させれば、いかにも本人が歌っているように見えるプロモーションビデオを作成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す機能構成図である。
【図2】本発明の実施の一形態における撮影スタジオの一構成例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の一形態を実現するブロック構成図である。
【図4】本発明の実施の一形態において使用される各コンテンツおよびシーケンス制御データの一例を示す説明図である。
【図5】図3に示した構成を実現するハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の一形態における処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…提示コンテンツ記憶部、2…オーディオ信号再生部、3…映像信号再生部、4…ボックス(撮影スタジオ)、5…スピーカ、6…ディスプレイ、7…照明、8…マイクロフォン、9…カメラ、10…映像コンテンツ作成部、11…オーディオ信号付加部、12…映像信号処理部、13…スタジオ装置制御部、14…自動シーケンス制御部
Claims (4)
- ユーザを撮影するカメラから出力される映像信号に基づいて映像コンテンツを制作する映像コンテンツ制作装置であって、
ストーリーとなるコンテンツをオーディオ信号としてスピーカに出力させるオーディオ信号再生手段と、
前記ユーザの手本となるコンテンツを映像信号として映像表示器に出力させる映像信号再生手段と、
前記カメラから出力される映像信号を入力し、該映像信号に基づいて前記映像コンテンツを作成する映像コンテンツ作成手段、を有することを特徴とする映像コンテンツ制作装置。 - 前記映像コンテンツは、1または複数台の前記カメラから出力される映像信号に基づいて表示される映像であり、
該表示される映像を制御する複数の制御パラメータの設定値を一括指定するシーンデータを切り替え、切り替えられた各シーンデータにより一括指定される複数の制御パラメータの設定値を各制御パラメータに設定するシーケンス制御手段を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の映像コンテンツ制作装置。 - 前記映像コンテンツは、1または複数台の前記カメラから出力される映像信号に基づいて表示される映像であり、
該表示される映像を作成する基となる映像信号を出力する撮影カメラの位置を通知する情報通知手段を有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の映像コンテンツ制作装置。 - ユーザを撮影するカメラから出力される映像信号に基づいて映像コンテンツを制作する映像コンテンツ制作用プログラムであって、
ストーリーとなるコンテンツをオーディオ信号としてスピーカに出力させるオーディオ信号再生ステップと、
前記ユーザの手本となるコンテンツを映像信号として映像表示器に出力させる映像信号再生ステップと、
前記カメラから出力される映像信号を入力し、該映像信号に基づいて前記映像コンテンツを作成する映像コンテンツ作成ステップ、をコンピュータに実行させることを特徴とする映像コンテンツ制作用プログラム。
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