JP4141286B2 - 車両情報判別機能を有する電子機器およびこれを用いた車両情報共有化システム - Google Patents
車両情報判別機能を有する電子機器およびこれを用いた車両情報共有化システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4141286B2 JP4141286B2 JP2003058597A JP2003058597A JP4141286B2 JP 4141286 B2 JP4141286 B2 JP 4141286B2 JP 2003058597 A JP2003058597 A JP 2003058597A JP 2003058597 A JP2003058597 A JP 2003058597A JP 4141286 B2 JP4141286 B2 JP 4141286B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle information
- data
- electronic device
- state change
- input line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 31
- 230000006870 function Effects 0.000 description 14
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01C—MEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
- G01C21/00—Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
- G01C21/26—Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00 specially adapted for navigation in a road network
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Radar, Positioning & Navigation (AREA)
- Remote Sensing (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
- Navigation (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両情報を判別するための機能を備えた電子機器を用いて車両情報を各電子機器間において共有することができる、車両情報共有化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車に装着されるTVセット、ナビゲーション装置、オーディオ装置およびオーディオコントロールユニット等の電子機器は、単体(スタンドアローン)として使用可能であると同時に、車両の状態に応じた動作を必要とされることがある。例えば、自動車の走行中に、その安全性を考慮してTV画面に動画を表示させないようにしたり、あるいは、周囲が暗くなったときにそれに応答してメータパネルのバックライトを明るくさせたり、その反対に周囲が明るくなったときにバックライトを暗くすることがある。こうした車両の状態を示す車両情報を得るために、各電子機器は車両情報の供給源に接続される。例えば、電子機器は、パーキングブレーキ(サイドブレーキ)に接続されて自動車が走行中であるか否かを判定したり、ディマースイッチ(ライトスイッチ)に接続されて周囲の明るさを判定している。
【0003】
車両情報を必要とする電子機器は、車両情報を入力するための入力ライン若しくは入力端子を備えている。図5は、電子機器と車両情報の供給源との接続関係を示す図である。ナビゲーション装置100、TVセット110、オーディオコントロールユニット120、およびオーディオ機器130は、それぞれ車両情報を入力するための入力ライン140、141、142、143を備えている。各機器の各入力ライン140〜143は、それぞれディマースイッチ150およびパーキングブレーキ160に接続され、これにより電子機器の各々は、自動車が走行中か否か、周囲が暗くなったか否かを判定するようになっている。
【0004】
車両情報を取得する電子機器の例が特許文献1に開示されている。特許文献1の図1には、車載用ディスク交換装置10にバスライン40、50を介してビデオCD(マスターユニット20)およびカセットデッキ(マスターユニット30)が接続され、自動車が走行中であることが検出回路6により検出されたとき、ビデオCDに動画が再生されることを禁止している。
【0005】
また、特許文献2は、自動車が走行中であるか否かを検出し、走行中はTV放送画面の表示を禁止する一方、ナビゲーション装置には地図情報の表示を走行中でも可能とする技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−27163号
【特許文献2】
特開平6−262984号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の車両情報を取得するシステムには次のような課題がある。上述した図5に示すように、車両情報を必要とする電子機器のすべての入力ライン140を、車両情報の供給源に対して接続することは、配線が煩雑であるとともにその作業も容易ではい。特に、多数の電子機器を搭載する場合には、電子機器の設置場所がトランク、シート下、インダッシュなどに分かれ、例えばシート下からパーキングブレーキまでを接続するのは簡単であるが、トランクからだと引き回しが長くなりその作業も非常に手間を要することとなる。
【0008】
他方、単純に入力ラインからの車両情報を、制御バスを通して他の電子機器に送り合うという方法を取ると、車両情報の供給源に接続されていない入力ラインから間違った情報が得られ、その情報が他の電子機器に送られると、正常な情報と間違った情報とが入り乱れて、この情報を正確に判定できなくなってしまう。これを是正するために、機器毎に入力ラインを車両情報の供給源に接続したか否かを、ユーザが機器に設定する方法が考えられる。例えば、ユーザが、オーディオコントロールユニットを車両情報の供給源に接続するという設定をし、他の機器は車両情報の供給源に接続しないという設定をすることで、オーディオコントロールユニットからの車両情報のみが制御バスに送信されてこれが有効とされ、他の機器からの車両情報は制御バスに送信されずこれが無効とされる。この場合、ユーザは、個々の電子機器毎に有効か否かの設定をしなければならず、その作業が煩雑であるとともに、ユーザによる設定ミスを完全に防ぐことはできない。
【0009】
そこで、本発明は上記従来の技術を解決し、一つの電子機器により取得された車両情報を他の電子機器において共有することが可能な車両情報共有化システムおよびそれに用いられる車両情報判別機能を有する電子機器を提供することを目的とする。
さらに本発明は、電子機器の配線等の手間を簡略化し、作業効率および操作性に優れた車両情報判別機能を有する電子機器およびそれを用いた車両情報共有化システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る車両情報判別機能を有する電子機器は、車両情報の供給源に接続可能な少なくとも1つの入力ラインと、データの送受を行うためのデータ送受信手段と、前記入力ラインから供給された車両情報を記憶可能な第1の記憶手段と、前記入力ラインから供給された以前の車両情報を記憶する第2の記憶手段と、前記第1、第2の記憶手段に記憶された車両情報を比較し車両情報の変化があったか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により車両情報の変化があったことが判定された場合に車両情報の変化を含む状態変化データを前記データ送受信手段を介して他の機器へ送信する制御手段とを有する。
【0011】
これにより、一つの電子機器によって入手された車両情報は他の電子機器においても共有することができるので、電子機器に設けられたすべての入力ラインを車両情報の供給源、例えばパーキングブレーキおよびディマースイッチの情報源、に接続する必要がなくなり、配線作業を簡略化することができる。どの入力ラインの配線をするかは、各電子機器と車両情報の供給源との位置関係を考慮し、配線作業が容易となる電子機器の入力ラインを選択して配線する。さらに、車両情報の変化があったときに状態変化データを送信するため、入力ラインが未接続の場合には車両情報に変化がないため、それに起因する状態変化データが他の電子機器へ送信されることはなく、従って、入力ラインが未接続であることが、車両情報の判定に際して誤った判定を引き起こすことはない。
【0012】
好ましくは前記制御手段は、前記データ送受信手段が他の機器から状態変化データを受信したとき、該状態変化データに基づき車両情報を前記第3の記憶手段に記憶させる。こうすることで、すべての電子機器間において第3の記憶手段には共通の車両情報が記憶され、これを参照することで共通の車両の状態を把握することができる。
【0013】
本発明に係る車両情報共有化システムは、上述した車両情報判別機能を有する電子機器をデータ送受信用の回線により複数接続することで、該複数の電子機器間において車両情報を共有化する。複数の電子機器のうち、同じ車両情報を入力するための重複した複数の入力ラインがあるときは、いずれか一つの入力ラインを車両情報の供給源に接続すればよく、他の入力ラインは未接続であってもよい。こうして、一の電子機器によって車両情報の変化があったことが判定されたとき、当該一の電子機器から他の電子機器に対して状態変化データが送信され、他の電子機器は前記状態変化データに基づき前記第3の記憶手段を更新し、前記複数の電子機器の第3の記憶手段に同一内容の車両情報が保持される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る車両情報判別機能を有する電子機器の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る電子機器1は、例えば、自動車に搭載されるナビゲーション装置、TVセット、CD、CD交換機、DVD装置などのオーディオ装置およびオーディオコントロールユニット等のあらゆる装置が対象となり得る。電子機器1は、例えばパーキングブレーキがオンにしているか否かやディマースイッチがオンしているか否か等の車両情報の供給源2に対して複数の入力ライン3を介して接続可能な車両情報入力部4と、車両情報入力部4に入力された車両情報に基づいて現在の車両情報を記憶するカレントメモリ5および以前の車両情報を記憶するラストメモリ6と、カレントメモリ5とラストメモリ6の車両情報を比較し、それらが一致しているか否かにより状態の変化があったことを判定する状態変化判定部7と、他の電子機器との間でLAN等の回線8を介してデータの送受信を行うためのデータ送受信部9と、他の電気機器からの車両情報に基づいて共有化した車両情報を記憶しまたは必要に応じてカレントメモリ5からの車両情報を記憶する共有化車両情報メモリ12と、電子機器の本質的な機能(例えば、ナビゲーション装置であれば、ナビゲーション機能)を行う機能部10と、これらの各部を制御する制御部11とを有する。
【0015】
車両情報の供給源2は、複数の車両情報を含み、これに接続される複数の入力ライン3は、それら複数の車両情報を車両情報入力部4に供給する。制御部11は、車両情報入力部4をモニタリングし、車両情報を定期的にサンプリングする。サンプリングされた車両情報は、カレントデータとしてカレントメモリ5に記憶され、同時に、カレントメモリ5に記憶されていた1つ前にサンプリングされた車両情報がラストデータとしてラストメモリ6に転送されそこに記憶される。
【0016】
状態変化判定部7は、制御部11の制御により、カレントメモリ5に記憶されたカレントデータとラストメモリ6に記憶されたラストデータとを比較する。状態変化判定部7は、カレントメモリ5とラストメモリ6に記憶されたデータが一致しないとき、複数の車両情報の少なくとも1つに変化があったと判定し、その判定結果を制御部11に伝える。制御部11は、車両情報の少なくとも1つに状態変化があったときに、当該少なくとも1つの状態変化を含む状態変化データをデータ送受信部9を介して他の電子機器に送信する。他の電子機器は、LAN回線8を介して状態変化データをデータ送受信部9を介して受け取り、制御部11は状態変化データに基づき共有化車両情報メモリ12の内容を更新する。こうすることで、すべての電子機器間の共有化車両情報メモリ12には共通の車両情報が記憶され、特定の電子機器によって取得された車両情報を共有することができる。
【0017】
電子機器は、車両情報の初期値としては、入力ライン3が外れているときの論理(例えば論理“0”)とし、電子機器から他の電子機器へのデータの送信は、ラストデータとカレントデータとを比較し、その状態の変化があったときにそのデータを他の機器に送信する。入力ラインが未接続の場合にはその論理が変化することはないため、入力ラインが未接続である機器からは、入力ラインが未接続であることを原因とする状態変化データは送信されず、従って、入力ラインの未接続が車両情報の誤判定を引き起こすことはない。これによりすべての電子機器の入力ライン3が車両情報の供給源2に接続されることを要さず、言い換えれば、各電子機器の入力ライン3は、重複して車両情報の供給源2に接続される必要はない。
【0018】
他の電子機器へ送信される状態変化データには、いくつかの送信例を用いることができる。図2に、ある一つの車両情報(例えばサイドブレーキの状態)についてのラストデータとカレントデータとを比較したときの、状態変化データの送信例を示す。
【0019】
送信例1では、ラストデータからカレントデータへのデータの変化がない場合には、不明という値が設定され、これが送信される。不明な値は例えば複数ビットを用いることにより表すことができる。いくつかの車両情報と一括して送信データ(状態変化データ)を送信する場合には、このような状態変化のない不明という値のデータであっても送信データに含まれることがある。一方、ラストデータからカレントデータへの変化があったときは、カレントデータの値を状態変化データとして送信する。他の電子機器は、不明の値を受け取ったとき、共有化車両情報メモリ12の内容を書き換えることなくそのまま保持する。また、他の電子機器が状態変化を示すデータを受け取ったとき、当該状態変化を示すデータに基づき共有化車両情報メモリ12の内容が更新され、同時に今までカレントメモリ5に記憶されていたデータがラストデータ6に転送される。こうして、他の電子機器は、共有化車両情報メモリ12のデータを参照することで、車両情報を判定することができる。なお、入力ライン3が未接続の場合には、状態の変化が生じないため、常に不明の値が設定される。
【0020】
送信例2は、ラストデータからカレントデータが“1”から“1”のときは、不明という値を設定するのではなく、“1”を設定し、これを送信することも可能である。つまり、“1”の値は、入力ラインが接続されていると考えら得るので、“1”というデータを送るようにしてもよい。
【0021】
送信例3は、ラストデータとカレントデータをそのまま送信する例を示す。この場合、他の電子機器は、受信したラストデータとカレントデータとによって、共有化車両情報メモリ12の内容を更新し、制御部11は、更新された共有化車両情報メモリ12の内容から車両状態を判定する。
【0022】
車両情報が複数ある場合には、すべての車両情報を一括して送受した方が管理しやすいという利点がある反面、車両情報が増加する毎に状態変化データのデータ量も多くなり、処理が煩雑化する。そこで、複数の車両情報の内、変化があった車両情報だけの状態変化データを送信することも可能である。この場合には、送信例1のような不定の値は送信の対象から外される。例えば、車両情報として、ディマースイッチのオンオフ情報と、パーキングブレーキのオンオフ情報とがある場合、ディマースイッチのオンオフ情報の変化があったときには、当該ディマースイッチのオンオフ情報の変化のみを送るようにしてもよい。
【0023】
図3は、車両情報判定機能を有する電子機器による車両情報共有化システムの一構成例を示す図である。オーディオコントロールユニット20、車載用ナビゲーション装置(NAVI)30、およびTVセット40は、図1に示す車両情報判定機能を備えるものであり、それぞれの機器のデータ送受信部9がLAN回線8を介して相互に接続される。オーディオコントロールユニット20は、デイマースイッチ50に接続される入力ライン21を有し、この入力ライン21がディマースイッチ50に接続される。ナビゲーション装置30は、パーキングブレーキ60とディマースイッチ50とに接続される2つの入力ライン31、32を有し、ディマースイッチ用の入力ライン32は未接続(オープン)であり、パーキングブレーキ用の入力ライン31はパーキングブレーキ60に接続される。また、TVセット40は、ディマースイッチとパーキングブレーキ用の入力ライン41、42を有するが、それらの入力ライン41、42は未接続(オープン)である。
【0024】
電子機器20、30、30のすべての入力ラインが車両情報の供給源に接続される必要はなく、オーディオコントロールユニット20の入力ライン21とナビゲーション装置30の入力ライン31とがそれぞれディマースイッチ50とパーキングブレーキ60にそれぞれ接続され、その他の重複する入力ライン41、42の配線接続は必ずしも要しない。
【0025】
次に、図3のシステムにおいて車両情報を共有化するための動作を図4を参照して説明する。データ送信は、図2の送信例1に従うこととし、図中、ディマースイッチは“dimmer”、パーキングブレーキは“brake”、不明の値は“*”にて表示し、“−”は送信データが送信されないことを意味し、送信データの構成は、ディマースイッチ/パーキングブレーキである。また、最上段は実際の車両状態の変化を示し、最下段の“車両情報判定値”は、すべての機器において共有された同一の判定値である。当然のことながら、最上段の車両状態と最下段の“車両情報判定値”は一致する。
【0026】
先ず始めに、各電子機器のカレントメモリ5の初期値は次のように設定される。オーディオコントロールユニット20は、ディマースイッチ50に対する入力ライン21しか有していないため、その初期値は、ディマースイッチが“0:off”となる。パーキングブレーキ60についてのデータは存在せず、言い換えればそのデータはオーディオコントロールユニット20にとっては不要なデータである。ナビゲーション装置30は、ディマースイッチ50に対する入力ライン32は未接続であるからその初期値は“0:off”であり、パーキングブレーキ60に対する入力ライン31の初期値は“0:off”となる。TVセット40は、ディマースイッチ50およびパーキングブレーキ60に対する入力ライン41、42は未接続であり、それぞれの初期値は“0:off”となる。こうしてオーディオコントロールユニット20、ナビゲーション装置30およびTVセット40のすべての機器は、ディマースイッチがオフ状態、パーキングブレーキがオフ状態、という判定値をカレントメモリ5に有することとなる。
【0027】
次に、自動車のACC電源が投入されたとき、ディマースイッチ50がオフ状態、パーキングブレーキ60がオン状態にあるとする。ディマースイッチ50のオフ状態は、入力ライン21を介してオーディオコントロールユニット20において検出される。検出されたオフ状態、すなわち“0:off”がカレントメモリ5に記憶され、今まで記憶されていた初期値はラストメモリ6に記憶される。カレントメモリ5とラストメモリ6のデータは、一致しており、状態の変化がないので、オーディオコントロールユニット20からの送信データはない。
【0028】
パーキングブレーキ60のオン状態は、入力ライン31を介してナビゲーション装置30において検出され、このオン状態、すなわち“1:オン”がカレントメモリ5に記憶され、今まで記憶されていた初期値はラストメモリ6に記憶される。状態変化判定部7は、カレントメモリ5とラストメモリ6のデータとが一致していないことから状態変化があったと判定し、ナビゲーション装置30から他の機器に対して“*.1”の状態変化データが送信される。なお、状態変化データの作成は、状態変化判定部7が行っても良いし、状態変化があったことを受けた制御部11が行っても良い。ナビゲーション装置30からの状態変化データ“*.1”は、オーディオコントロールユニット20およびTVセット40に送信され、それらのカレントメモリ5の内容が更新される。ディマースイッチは、不明な値“*”であるため、ディマースイッチについての情報はそのまま維持、すなわち初期値と同じ値(“0”)が維持され、パーキングブレーキについての情報が“1”に書き換えられる。
【0029】
また、TVセット40は、その入力ライン41、42が未接続であるから、その状態が変化することはなく、従って、TVセット40から状態変化データが送信されることはない。こうして、すべての機器において、カレントメモリ5にはディマースイッチがオフ状態にあること、およびパーキングブレーキがオン状態にあるということが記憶され、この状態が制御部11により判定することが可能となり、同一の車両情報の共有が実現される。
【0030】
次に、ディマースイッチがオフ状態のままであり、パーキングブレーキがオフ状態に変化したとする。この場合、オーディオコントロールユニット20の内部データは変化がないため、そこから送信データは送信されない。TVセット40も上述したように送信データを送信しない。ナビゲーション装置30は、パーキングブレーキがオンからオフ状態に変化されたことにより、カレントメモリ5とラストメモリ6との比較から、“*.0”の状態変化データが他の機器に送信される。オーディオコントロールユニット20およびTVセット40は、“*.0”の状態変化データにより、ディマースイッチのデータはそのまま維持し、パーキングブレーキのデータを“0”に書き換える。こうして、すべての機器において、制御部22が車両共有化情報メモリ12の内容を参照することで、ディマースイッチとパーキングブレーキがオフ状態にあることと判定することができる。
【0031】
次に、ディマースイッチ50がオン状態に変化し、パーキングブレーキがオフ状態に変化されたとき、オーディオコントロールユニット20によりディマースイッチのオン状態が検出され、その結果、ディマースイッチの状態変化が生じたとして、“1.*”の状態変化データが送信される。その他のナビゲーション装置30およびTVセット40では内部データの変化がないため、送信データは送信されない。こうして、すべての機器において、ディマースイッチ50のオン状態とパーキングブレーキのオフ状態の車両情報が共有化される。
【0032】
次に、ディマースイッチがオン状態を維持し、パーキングブレーキがオン状態に変化されたとき、ナビゲーション装置30によりパーキングブレーキの状態変化が検出され、オーディオコントロールユニット20およびTVセット40に対して“*。1”の状態変化データが送信される。同様に、ディマースイッチがオン状態からオフ状態に変化され、パーキングブレーキがオン状態を維持しているとき、オーディオコントロールユニット20においてその状態変化があったことが判定され、オーディオコントロールユニット20からナビゲーション装置30およびTVセット40に対して、“0.*”の状態変化データが送信され、それらに基づいて共有化車両情報メモリ12のデータが書き換えられる。
【0033】
本実施の態様によれば、オーディオコントロールユニット20、ナビゲーション装置30およびTVセットに設けられている複数の入力ラインのうち重複した入力ラインを車両情報の供給源に配線する必要がなくなり、配線作業の効率化を図ることができる。さらに、車両情報の供給源に接続される入力ラインは、一番接続し易い機器を選択して行うことができる。例えば、ディマースイッチ50は、一般に車の前方に配される場合が多く、ナビゲーション装置の本体やTVのチューナー等が配置されたトランクからの配線は引き回しが大変であり作業に手間を要するが、インダッシュのオーディオコントロールユニットであれば比較的近いので配線作業が容易である。また、パーキングブレーキは、一般にシート横に配置されるため、オーディオコントロールユニットあるいはインダッシュからの配線よりもシート下に配置されたナビゲーション装置からの配線の方が容易となることがある。
【0034】
さらに、電子機器の入力ラインが未接続であっても車両情報の誤判定を引き起こすことはなく、正確な車両情報の判定を行うことができる。これにより、ユーザによる未接続の電子機器を無効にする設定作業も削除することができ、それに伴いユーザの設定ミスの問題も解消することができる。
【0035】
上記実施の態様では、複数の車両情報のいずれか1つの車両情報に変化があったときに、状態変化のない車両情報を含めた状態変化データを送信する例を示したが、これ以外の方法であってもよい。例えば、複数の車両情報のうち状態変化があった車両情報の状態変化データだけを送信するようにしてもよい。言い換えれば、不明な値(*)のデータ送信を行わないようにしてもよい。また、不明なデータを共有化された車両情報データで置き換えて、“1”または“0”の2値データを送信するようにしても良い。
【0036】
さらに上記実施の態様では、ディマースイッチとパーキングブレーキとを一緒にしたデータ構成で状態変化データを送信する例を示したが、これらを切り離して個別のデータ構成にて送信するようにしてもよい。つまり、ディマースイッチ50についてのデータ構成を有する状態変化データと、パーキングブレーキについてのデータ構成を有する状態変化データとを独立して送信するものであっても良い。
【0037】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0038】
上記実施の態様では、車両情報として、ディマースイッチとパーキングブレーキを例示したが、勿論、これ以外の車両情報を用いることも可能である。さらに、電子機器として、オーディオコントロールユニット、ナビゲーション装置、TVセット以外にも、コンピュータ装置や通信装置等の他の電子機器を用いるものであっても良い。
【0039】
【発明の効果】
本発明に係る車両情報判別機能を有する電子機器を複数接続し、車両情報を各電子機器間において誤りなく共有することが可能となるため、すべての電子機器の入力ラインを必ずしも車両情報の供給源に接続する必要はなくなり、接続し易い入力ラインだけを車両情報の供給源に接続し、他の重複する入力ラインを未接続とすることができ、配線作業を簡素化しかつその作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両情報判定機能を有する電子機器の構成を示すブロック図である。
【図2】カレントデータとラストデータを比較したときの送信データの例を示す図である。
【図3】車両情報判定機能を有する電子機器を用いて車両情報共有化システムを構成したときの一例を示す図である。
【図4】図3に示すシステムにおける動作例を説明する図である。
【図5】従来の電子機器の車両情報の供給源への接続例を示す図である。
【符号の説明】
1:電子機器 2:車両情報の供給源
3:入力ライン 4:車両情報入力部
5:カレントメモリ 6:ラストメモリ
7:状態変化判定部 8:LAN回線
9:データ送受信部 10:機能部
11:制御部 20:オーディオコントロールユニット
30:ナビゲーション装置 40:TVセット
50:ディマースイッチ 60:パーキングブレーキ
21、31、32、41、42:入力ライン
Claims (5)
- 車両情報の供給源に接続可能な少なくとも1つの入力ラインと、データの送受を行うためのデータ送受信手段と、前記入力ラインから供給された車両情報を記憶可能な第1の記憶手段と、前記入力ラインから供給された以前の車両情報を記憶する第2の記憶手段と、前記第1、第2の記憶手段に記憶された車両情報を比較し車両情報の変化があったか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により車両情報の変化があったことが判定された場合に車両情報の変化を含む状態変化データを前記データ送受信手段を介して他の機器へ送信し、前記データ送受信手段が他の機器から状態変化データを受信したとき、該状態変化データに基づき車両情報を第3の記憶手段に記憶させる制御手段とを有する、車両情報判別機能を有する電子機器。
- 前記状態変化データは、車両情報の変化を示すデータと、車両情報の変化がないことを示すデータとから構成される、請求項1に記載の車両情報判別機能を有する電子機器。
- 請求項1または請求項2に記載の電子機器をデータ送受信用の回線を介して複数接続し、いずれかの電子機器によって得られた車両情報を複数の電子機器間において共有する、車両情報共有化システム。
- 一の電子機器の入力ラインが車両情報の供給源に接続され、この入力ラインと重複する機能を有する他の電子機器の入力ラインは車両情報の供給源に未接続である、請求項3に記載の車両情報共有化システム。
- 一の電子機器によって車両情報の変化があったことが判定されたとき、当該一の電子機器から他の電子機器に対して状態変化データが送信され、他の電子機器は前記状態変化データに基づき前記第3の記憶手段を更新し、前記複数の電子機器の前記第3の記憶手段に同一内容の車両情報が保持される、請求項3または4に記載の車両情報共有化システム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003058597A JP4141286B2 (ja) | 2003-03-05 | 2003-03-05 | 車両情報判別機能を有する電子機器およびこれを用いた車両情報共有化システム |
US10/792,666 US7243012B2 (en) | 2003-03-05 | 2004-03-03 | Electronic apparatuses having vehicle-information determining function, and vehicle-information sharing system using the apparatuses |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003058597A JP4141286B2 (ja) | 2003-03-05 | 2003-03-05 | 車両情報判別機能を有する電子機器およびこれを用いた車両情報共有化システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004268624A JP2004268624A (ja) | 2004-09-30 |
JP4141286B2 true JP4141286B2 (ja) | 2008-08-27 |
Family
ID=33121670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003058597A Expired - Fee Related JP4141286B2 (ja) | 2003-03-05 | 2003-03-05 | 車両情報判別機能を有する電子機器およびこれを用いた車両情報共有化システム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7243012B2 (ja) |
JP (1) | JP4141286B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8301108B2 (en) | 2002-11-04 | 2012-10-30 | Naboulsi Mouhamad A | Safety control system for vehicles |
JP2008037206A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 電子制御ユニット |
JP4925860B2 (ja) * | 2007-02-22 | 2012-05-09 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 車載通信システム及び車載通信方法 |
US20100217462A1 (en) * | 2009-02-23 | 2010-08-26 | Glenn Robert Shaffer | Operating system and method for controlling a powered vehicle |
US8295998B2 (en) * | 2009-05-11 | 2012-10-23 | General Electric Company | System, method, and computer software code for distributing and managing data for use by a plurality of subsystems on a locomotive |
US8731747B2 (en) | 2011-04-28 | 2014-05-20 | General Electric Company | Communication systems and method for a rail vehicle or other powered system |
US8798807B2 (en) | 2011-06-13 | 2014-08-05 | General Electric Company | Data distribution system and method for distributing data in a vehicle |
US8510026B2 (en) | 2011-06-13 | 2013-08-13 | General Electric Company | Data conversion system and method for converting data that is distributed in a vehicle |
US8620552B2 (en) | 2011-06-13 | 2013-12-31 | General Electric Company | Data communication system and method for communicating data in a vehicle |
JP5653564B2 (ja) | 2012-04-20 | 2015-01-14 | 三菱電機株式会社 | データ処理装置及びプログラム |
US9925935B2 (en) | 2012-08-24 | 2018-03-27 | Mitsubishi Electric Corporation | In-vehicle communication system and in-vehicle communication method |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2939070B2 (ja) * | 1992-11-25 | 1999-08-25 | アルパイン株式会社 | 車載用テレビジョン装置 |
JPH06262984A (ja) | 1993-03-12 | 1994-09-20 | Toshiba Corp | 車載用表示装置 |
JPH0927163A (ja) | 1995-07-10 | 1997-01-28 | Sony Corp | 車載用ディスク交換装置 |
JPH09244003A (ja) * | 1996-03-13 | 1997-09-19 | Toyota Motor Corp | 車両用画面制御装置 |
KR19980076215A (ko) * | 1997-04-08 | 1998-11-16 | 이종수 | 승강 횡행식 주차설비의 정,복전 자동운전방법 |
-
2003
- 2003-03-05 JP JP2003058597A patent/JP4141286B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2004
- 2004-03-03 US US10/792,666 patent/US7243012B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US7243012B2 (en) | 2007-07-10 |
JP2004268624A (ja) | 2004-09-30 |
US20040236477A1 (en) | 2004-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4141286B2 (ja) | 車両情報判別機能を有する電子機器およびこれを用いた車両情報共有化システム | |
US7474947B2 (en) | Vehicle customizing system | |
US5351041A (en) | Method of data communication in communication network on automobile | |
US20010024240A1 (en) | Video signal processing apparatus | |
WO2010151059A2 (ko) | 차세대 차량용 화상 디스플레이 시스템 및 이를 이용한 디스플레이 방법 | |
US20100312433A1 (en) | System and method for restricting access to vehicle software systems | |
WO1998021077A1 (fr) | Dispositif de communication d'informations sur des vehicules et systeme de communication d'informations sur les vehicules | |
JP3082282B2 (ja) | 車載用通信装置 | |
JP2013137729A (ja) | プログラム書換システム、制御装置、プログラム配信装置、識別情報記憶装置、及びプログラム書換方法 | |
JP7010087B2 (ja) | プログラム更新管理装置、プログラム更新管理方法、およびプログラム | |
US7496050B2 (en) | Network communication apparatus | |
KR101655765B1 (ko) | 차량 도난 방지용 운전습관 등록 장치 및 방법 | |
US5583770A (en) | Electronic control apparatus for failure diagnosis | |
EP0511010A2 (en) | system for data communication on automobile | |
JP3007407B2 (ja) | データ通信システム | |
JP2007190976A (ja) | 電子制御装置カスタマイズ装置、電子制御装置カスタマイズツール、電子制御装置カスタマイズシステムおよび電子制御装置カスタマイズ方法 | |
JP2964956B2 (ja) | ケーブル誤接続検出表示装置 | |
US11932270B2 (en) | Vehicle driving system | |
JP2007145116A (ja) | 車載機器およびその通信方法 | |
JPH07302398A (ja) | 駐車場管制システム装置 | |
JP2007145182A (ja) | 車載機器およびその通信方法 | |
CN112440906B (zh) | 车辆控制系统、车辆控制方法、以及存储介质 | |
JP3065651B2 (ja) | 車載用通信ネットワークにおけるデータ通信方法 | |
JP3026359B2 (ja) | 車載用通信ネットワークにおけるデータ通信方法 | |
KR102536483B1 (ko) | 차량 및 그 제어방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080131 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080219 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080402 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080610 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080610 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140620 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |